係合および検知システムならびに方法
流体化媒体を送達するための送達装置(12)は、使用者に携行されるように適合された第1のハウジング部分(20)と選択的に係合され、それから離脱されるように構成された第2のハウジング部分(30)と、流体化媒体をリザーバから追い出すために、第1および第2のハウジング部分の一方により支持されたリザーバの軸方向の移動のために配列されたプランジャーヘッド(70)に連結されたプランジャーアーム(60)と動作可能なように係合できるように構成されたドライブ装置(80)と、ドライブ装置をプランジャーアームと動作可能なように係合し、ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるためのドライブリンケージ(82)とを含むことができ、ドライブ装置は、プランジャーアームと係合可能な第1のギヤと、第1のギヤをプランジャーアームに係合させる横方向の動きのために構成された第2のギヤを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は一般に、医療機器システムおよび方法に関し、特定の実施形態では、医療機器システムの構成要素と係合する、および/またはこれと関連するパラメータを検知するための係合および/または検知特徴を含むそのようなシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代医学技術によれば、ある慢性疾患は、薬剤または他の物質を患者の身体に送達させることにより治療され得る。例えば、糖尿病は、規定量のインスリンを患者に適切な時に送達することにより一般に治療される慢性疾患である。従来、インスリンを患者に送達するために、手動操作シリンジおよびインスリンペンが使用されている。最近になって、最新システムは、制御された量の薬剤を患者に送達させるためのプログラム可能なポンプを含むように設計されている。
【0003】
ポンプ型送達装置は患者に連結される外部装置内で構成され、患者の身体内に埋め込まれている埋込装置内で構成される。外部ポンプ型送達装置としては、固定位置、例えば病院、診療所、などにおいて使用するために設計された装置が挙げられ、さらに、携行または携帯使用のために構成された装置、例えば患者により運搬されるように設計された装置、などが挙げられる。外部ポンプ型送達装置は、流体化媒体、例えば、限定はされないがインスリンのリザーバを含んでもよい。
【0004】
外部ポンプ型送達装置は流体流連結で患者または使用者−患者に、例えば、好適な中空チュービングを介して連結され得る。中空チュービングは、患者の皮膚を突き刺し、それを通って流体化媒体を送達するように設計された中空針に連結され得る。また、中空チュービングはカニューレ、などを通り抜けるように患者に直接連結され得る。
【0005】
いくつかの外部ポンプ型送達装置の例は、2005年8月23日に出願され、「使い捨て部分を有する注入装置および方法(“Infusion Device And Method With Disposable Portion”)」と題する特許文献1、および「注入装置のための交換可能な電子カード(“Exchangeable Electronic Cards For Infusion Devices”)」と題する特許文献2(それぞれ本発明の譲受人所有)、「患者注入装置のための構成要素および方法(“Components And Methods For Patient Infusion Device”)」と題する特許文献3、「注入装置のためのディスペンサー構成要素および方法(“Dispenser Components And Methods For Infusion Device”)」と題する特許文献4、「インスリン用量に関して患者に忠告するための方法(“Method For Advising Patients Concerning Doses Of Insulin”)」と題する特許文献5、および「着用可能な内蔵型薬物注入装置方法(“Wearable Self-Contained Drug Infusion Device”)」と題する特許文献6に記載され、これらはそれぞれ、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0006】
外部ポンプ型送達装置は、流体流連結で患者−使用者に、例えば、好適な中空チュービングを介して連結され得る。中空チュービングは、患者−使用者の皮膚を突き刺し、注入媒体を患者−使用者に送達させるように設計された中空針に連結され得る。また、中空チュービングは、患者−使用者に、カニューレまたはマイクロニードルセットとして、またはそれを介して直接連結され得る。
【0007】
使用者−患者の皮膚を突き刺す中空針を介して中空チュービングが患者−使用者に連結される状況では、針の患者−使用者内への手動操作による挿入は幾分、使用者−患者にとってトラウマになり得る。したがって、針の使用者−患者への挿入を支援するように挿入機構が作製され、よって、針はバネにより強制的に収縮位置から伸展位置まで迅速に移動させられる。針が伸展位置まで移動させられるので、針は、1回のかなり突然の動きで使用者−患者の皮膚を迅速に貫通し、これは、ある使用者−患者に対しては、より遅い針の手動操作による挿入に比べトラウマになりにくい可能性がある。使用者−患者の皮膚への針の迅速な付きは幾人かの使用者−患者にとっては、手動挿入よりもトラウマになりにくい可能性があるが、状況によっては、幾人かの使用者−患者は、針が非常にゆっくり、一定の速さで移動された場合にトラウマと感じにくい場合がある。
【0008】
送達装置と共に使用される、またその中に組み込まれ得る挿入機構の例は、特許文献7および、特許文献1に記載され、それぞれ参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。挿入器具の他の例は、「挿入セットのための挿入装置およびその使用方法(“Insertion Device For An Insertion Set And Method Of Using The Same”)」と題する特許文献8(本発明の譲受人に譲渡される)に記載され、これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。針および/またはカニューレを挿入するために使用され得る(または使用のために改良され得る)針/カニューレ挿入器具の他の例は、例えば、2003年3月14日に出願され、「シルエットのための自動挿入装置、または同様の製品(“Auto Insertion Device For Silhouette Or Similar Products”)」と題する特許文献9、および/または2002年12月9日に出願され、「挿入セットのための挿入装置およびその使用方法(“Insertion Device For Insertion Set and Method of Using the Same”)」と題する特許文献10(どちらも、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載される。
【0009】
ポンプ型送達装置は、昼夜いつでも、正確な用量のインスリンを自動的に計算し、患者−使用者に送達することを可能にする。さらに、グルコースセンサまたはモニタと共に使用される場合、インスリンポンプは検知またはモニタされた血糖レベルに基づき、自動的に制御され、適切な用量の注入媒体を適切な必要時に提供することができる。
【0010】
ポンプ型送達装置は様々な型の医学的状態、例えば糖尿病の現代医学治療の重要な態様となっている。ポンプ技術は改善され、医者および患者−使用者はそのような装置により精通しているので、外部医療注入ポンプ処置の要望は増加しており、これから先10年間、実質的に増加することが予測される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許出願第11/211,095号明細書
【特許文献2】公開PCT出願第WO01/70307号(PCT/US01/09139)公報
【特許文献3】公開PCT出願第WO04/030716号(PCT/US2003/028769)公報
【特許文献4】公開PCT出願第WO04/030717号(PCT/US2003/029019)公報
【特許文献5】米国特許出願公開番号第2005/0065760号公報
【特許文献6】米国特許第6,589,229号公報
【特許文献7】米国特許出願第11/645,435号明細書
【特許文献8】米国特許出願公開番号第2002/0022855公報
【特許文献9】米国特許出願第10/389,132号明細書
【特許文献10】米国特許出願第10/314,653号明細書
【特許文献11】米国特許出願第11/515,225号明細書
【特許文献12】米国特許出願第11/588,875号明細書
【特許文献13】米国特許出願第11/588,832号明細書
【特許文献14】米国特許出願第11/588,847号明細書
【特許文献15】米国特許出願第11/589,323号明細書
【特許文献16】米国特許出願第11/602,173号明細書
【特許文献17】米国特許出願第11/602,052号明細書
【特許文献18】米国特許出願第11/602,428号明細書
【特許文献19】米国特許出願第11/602,113号明細書
【特許文献20】米国特許出願第11/604,171号明細書
【特許文献21】米国特許出願第11/604,172号明細書
【特許文献22】米国特許出願第11/606,703号明細書
【特許文献23】米国特許出願第11/606,836号明細書
【特許文献24】米国特許出願第11/636,384号明細書
【特許文献25】米国特許出願第11/645,993号明細書
【特許文献26】米国特許出願第11/645,972号明細書
【特許文献27】米国特許出願第11/646,052号明細書
【特許文献28】米国特許出願第11/645,435号明細書
【特許文献29】米国特許出願第11/646,000号明細書
【特許文献30】米国特許出願第11/759,725号明細書
【特許文献31】米国特許出願第11/606,837号明細書
【特許文献32】米国特許出願第11/702,713号明細書
【特許文献33】米国特許出願第11/843,601号明細書
【特許文献34】米国特許出願第11/868,898号明細書
【特許文献35】米国特許出願第11/964,649号明細書
【特許文献36】米国特許出願第12/111,751号明細書
【特許文献37】米国特許出願第12/111,815号明細書
【特許文献38】米国特許出願第11/924,402号明細書
【特許文献39】米国特許出願第11/929,428号明細書
【特許文献40】米国特許出願第11/965,578号明細書
【特許文献41】米国特許出願第12/107,580号明細書
【特許文献42】米国特許出願第11/964,663号明細書
【特許文献43】米国特許出願第10/180,732号明細書
【特許文献44】米国特許出願第12/099,738号明細書
【特許文献45】米国特許出願第12/027,963号明細書
【特許文献46】米国特許出願第12/121,647号明細書
【特許文献47】米国特許仮出願第61/044,269号明細書
【特許文献48】米国特許出願第61/044,292号明細書
【特許文献49】米国特許仮出願第61/044,322号明細書
【特許文献50】米国特許出願第12/179,502号明細書
【特許文献51】米国特許出願第12/336,367号明細書
【特許文献52】米国特許出願第12/166,210号明細書
【特許文献53】米国特許出願第12/271,134号明細書
【特許文献54】米国特許出願第12/171,971号明細書
【特許文献55】米国特許出願第12/189,077号明細書
【特許文献56】米国特許出願第12/179,536号明細書
【特許文献57】米国特許出願第12/277,186号明細書
【特許文献58】米国特許出願第12/211,783号明細書
【特許文献59】米国特許出願第12/247,945号明細書
【特許文献60】米国特許出願第12/360,077号明細書
【特許文献61】米国特許出願第12/345,362号明細書
【特許文献62】米国特許出願第12/353,181号明細書
【特許文献63】米国特許出願第12/360,813号明細書
【特許文献64】米国特許第6,088,608号明細書
【特許文献65】米国特許第6,119,028号明細書
【特許文献66】米国特許第6,589,229号明細書
【特許文献67】米国特許第6,740,072号明細書
【特許文献68】米国特許第6,827,702号明細書
【特許文献69】米国特許第7,323,142号明細書
【特許文献70】米国特許出願第09/360,342号明細書
【特許文献71】米国特許仮出願第60/318,060号明細書
【特許文献72】米国特許出願第10/445,477号明細書
【特許文献73】米国特許出願第10/429,385号明細書
【特許文献74】米国特許出願第09/813,660号明細書
【特許文献75】米国特許出願第10/328,393号
【特許文献76】米国特許出願第11/210,467号明細書
【特許文献77】米国特許出願第11/211,150号明細書
【特許文献78】米国特許出願第11/210,455号明細書
【特許文献79】米国特許第6,485,465号明細書
【特許文献80】米国特許出願第11/149,119号明細書
【特許文献81】米国特許出願公開第2006/0264889号
【特許文献82】米国特許出願第12/649,619号明細書
【特許文献83】米国特許公開第2006/0184154号
【特許文献84】米国特許公開第2007/0191770号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0012】
流体化媒体を送達するための送達装置は、第1のハウジング部分と、第2のハウジング部分と、ドライブ装置と、ドライブリンケージとを含んでもよいが、それらに限定されない。第1のハウジング部分は、使用者に固定されるように適合されてもよい。第2のハウジング部分は、 第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成され得る。第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものとすることができる。ドライブ装置は、リザーバの軸方向でのドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように構成されてもよい。ドライブ装置は、ドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対して軸方向に移動された場合、流体化媒体をリザーバから追い出すように構成されてもよい。ドライブリンケージは、ドライブ装置をプランジャーアームと動作可能なように係合し、ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるようにする。ドライブリンケージは、互いに動作可能なように係合された第1のギヤおよび第2のギヤを含んでもよく、第1のギヤはプランジャーアームと係合可能であり、第2のギヤは、横方向の動きのために構成され、よって、第1のギヤの横方向の動きにより、第2のギヤは、プランジャーアームに係合できるようになる。
【0013】
様々な実施形態では、ドライブリンケージは、ウォームおよびウォームと動作可能なように係合されたウォームギヤを含んでもよい。ウォームギヤは、プランジャーアームに動作可能なように係合するためのものであってもよい。ウォームはドライブ装置と動作可能なように係合された係合ギヤを有することができ、よって、ウォームは、ドライブ装置による係合ギヤの回転により移動可能に駆動される。
【0014】
いくつかの実施形態では、第1のギヤはウォームギヤを含んでもよい。第2のギヤは、ウォームおよび係合ギヤを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ウォームおよび係合ギヤは互いに一体であってもよい。いくつかの実施形態では、ウォームおよび係合ギヤは、プラスチックを含んでもよい。
【0015】
様々な実施形態では、第2のギヤは、長手方向次元を有するシャフト上に支持されてもよく、第2のギアはシャフトの長手方向次元に沿って、少なくとも第1の位置と第2の位置の間で移動可能となるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第2のギヤは、シャフトの軸周りの回転運動のためにシャフト上に支持されてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、第2のギヤは、シャフトの長手方向次元に沿って摺動可能となるように構成されてもよい。場合によっては、第1のギヤは回転可能なシャフトの軸回りの回転運動のために、回転可能なシャフト上に支持されてもよい。第1のギヤは、プランジャーアームに動作可能なように係合するためのものとしてもよく、ドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対し軸方向に移動された場合、ドライブ装置はリザーバから流体化媒体を追い出すことができる。
【0017】
さらなる実施形態では、第1のギヤはさらに、回転可能なシャフトの軸回りの回転運動のために回転可能なシャフト上に支持されたギヤを含んでもよい。ギヤはプランジャーアームに係合するためのものであってもよく、ドライブ装置が、リザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対して軸方向で移動される場合、ドライブ装置は流体化媒体をリザーバから追い出すことができる。
【0018】
さらに別の実施形態では、ギヤはスレッドおよび歯の1つを有する。プランジャーアームは、ギヤのスレッドおよび歯の1つがプランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合されると、ギヤのスレッドおよび歯の1つと対合するための対応するスレッドおよび歯の1つの1つを有してもよい。第1のギヤおよびプランジャーアームは、ギヤのスレッドおよび歯の1つがプランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合した場合、ギヤがプランジャーアームに係合するように配列されてもよい。さらに別の実施形態では、ギヤはピニオンギヤを含んでもよい。
【0019】
さらなる実施形態では、(i)第2のギヤはシャフトに沿って少なくとも部分的に摺動可能となるように配列されてもよく、第1のギヤはある向きに回転することができ、第1のギヤがプランジャーアームと動作可能なように係合できる、および(ii)第1のギヤは、回転可能なシャフトの軸回りに少なくとも部分的に回転可能となるように配列されてもよく、第1のギヤは、ある向きに回転することができ、第1のギヤがプランジャーアームと動作可能なように係合できる、の少なくとも1つである。
【0020】
さらに別の実施形態では、第1のギヤはスレッドおよび歯の1つを有してもよい。プランジャーアームは、第1のギヤのスレッドおよび歯の1つがプランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合すると、第1のギヤのスレッドおよび歯の1つと対合するための対応するスレッドおよび歯の1つを有してもよい。第1のギヤおよびプランジャーアームは、第1のギヤのスレッドおよび歯の1つがプランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合した場合に、第1のギヤがプランジャーアームに係合するように配列されてもよい。さらに別の実施形態では、第1のギヤは、第1のギヤおよびプランジャーアームが一つにされ、第1のギヤがプランジャーアームに対し第1の配向にある場合、プランジャーアームに動作可能なように係合するように構成されてもよい。
【0021】
さらにもっと別の実施形態では、第1のギヤおよびプランジャーアームが一つにされ、第1のギヤがプランジャーアームに対し第2の配向にある場合、第1のギヤは、プランジャーアームに対し第2の配向からプランジャーアームに対し第1の配向まで移動可能となるように構成されてもよい。さらにもっと別の実施形態では、第1のギヤは、第2の配向では、プランジャーアームと係合できない可能性がある。
【0022】
さらなる実施形態では、プランジャーアームは、ドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対し軸方向で移動された場合に、ドライブ装置が流体化媒体をリザーバから追い出すことができるように第1のギヤと動作可能なように係合するために打込ネジおよびラックの長手方向次元に沿って延びるスレッドを有するラックの少なくとも1つを含んでもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では第1のギヤおよびプランジャーアームが係合され第2のギヤが第2の位置にある場合に、第2のギヤは、プランジャーアームに対する第1のギヤの移動の回転範囲を減少させるように第1の位置まで移動できるように構成されてもよい。さらなる実施形態では、第2のギヤは、ドライブ装置により第1の位置に移動されるように構成されてもよい。さらなる実施形態では、送達装置はさらに、第2のギヤにより引き起こされたセンサへの圧力を測定するように構成されたセンサを含んでもよい。さらに別の実施形態では、第2のギヤにより引き起こされたセンサへの圧力はプランジャーアームへの力に対応する可能性がある。第2のギヤが第1の位置にある場合、第2のギヤは、センサまたはセンサを支持する構造の少なくとも1つに接触してもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、送達装置はさらに、第2のギヤにより引き起こされたセンサへの圧力を測定するように構成されたセンサを含んでもよい。第2のギヤにより引き起こされたセンサへの圧力は、プランジャーアームへの力に対応する可能性がある。さらなる実施形態では、プランジャーアームおよび第1のギヤは、プランジャーアームへの力が、第1のギヤにトルクを適用することができるように配列されてもよい。第1のギヤおよび第2のギヤは、第2のギヤが第2の位置にある場合に、第1のギヤへのトルクが第2のギヤへ力を適用し、センサへ圧力を適用するように配列されてもよい。
【0025】
流体化媒体を送達するための送達装置を製造する方法は、下記工程のいずれか1つまたは組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない:(i)第1のハウジング部分を使用者に固定されるように適合させる工程;(ii)第2のハウジング部分を、第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成する工程であって、第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである工程;(iii)リザーバの軸方向でのドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように、ドライブ装置を構成する工程であって、ドライブ装置はドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対し軸方向で移動された場合に流体化媒体をリザーバから追い出すように構成される工程;(iv)ドライブ装置とプランジャーアームの間で動作可能なように係合されたドライブリンケージに動作可能なように係合させる工程;および(v)ドライブ装置をプランジャーアームと動作可能なように係合させ、ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるために、ドライブリンケージを提供する工程であって、ドライブリンケージは、互いに動作可能なように係合された第1のギヤおよび第2のギヤを含み、第1のギヤはプランジャーアームと係合可能であり、第2のギヤは、第1のギヤの横方向の動きにより、第2のギヤがプランジャーアームと係合するように、横方向の動きに対し構成される工程。
【0026】
流体化媒体を送達するための送達装置は、第1のハウジング部分と、第2のハウジング部分と、ドライブ装置と、ドライブリンケージと、センサとを含んでもよい。第1のハウジング部分は、使用者に固定されるように適合されてもよい。第2のハウジング部分は、第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成されてもよい。第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものであってもよい。ドライブ装置は、リザーバの軸方向でのドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように構成されてもよい。ドライブ装置は、ドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対し軸方向で移動された場合に流体化媒体をリザーバから追い出すように構成されてもよい。ドライブリンケージは、ドライブ装置をプランジャーアームと動作可能なように係合させ、ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるためのものであってもよい。センサは、プランジャーアームへの力を測定するように構成されてもよい。
【0027】
様々な実施形態では、センサは、ドライブリンケージの直線力を測定するように構成されてもよい。ドライブリンケージの直線力はプランジャーアームへの力に対応してもよい。様々な実施形態では、プランジャーアームへの力は、流体化媒体をリザーバから送達させるためのプランジャーアームの移動方向とは逆方向であり得る。
【0028】
様々な実施形態では、ドライブリンケージは、第2のギヤと動作可能なように係合された第1のギヤを有してもよい。プランジャーアームおよび第1のギヤは、プランジャーアームへの力が第1のギヤにトルクを適用することができるように配列されてもよい。第1のギヤおよび第2のギヤは、第1のギヤへのトルクが第2のギヤへの直線力を適用することができるように配列されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のギヤはウォームギヤを含んでもよい。第2のギヤは、ウォームを含んでもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、送達装置はさらにドライブ装置を制御するための回路を含んでもよい。第1のギヤは、プランジャーアームと動作可能なように係合することができ、ドライブ装置はプランジャーアームを移動させることができる。回路は、センサの測定値に基づき、第1のギヤおよび第2のギヤの少なくとも1つを移動させるようにドライブ装置を制御するように構成されてもよい。
【0030】
さらなる実施形態では、回路は、ドライブ装置を制御して第1のギヤを移動させ、プランジャーアームに対して第1のギヤの移動の回転範囲を減少させるように構成されてもよい。さらなる実施形態では、回路は、ドライブ装置を制御して第2のギヤを移動させ、プランジャーアームに対して第1のギヤの移動の回転範囲を減少させるように構成されてもよい。さらに別の実施形態では、回路は、ドライブ装置を制御して第2のギヤを移動させ、プランジャーアームに対して第1のギヤの移動の回転範囲を十分減少させ、ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるように構成されてもよい。
【0031】
さらなる実施形態では、ドライブ装置は、センサにより測定された力に基づき、回路により第1のギヤおよび第2のギヤの少なくとも1つを移動させるように制御されてもよい。さらなる実施形態では、ドライブ装置は電動機を含んでもよい。
【0032】
様々な実施形態では、センサは力センサを含んでもよい。様々な実施形態では、ドライブ装置およびリザーバは、リザーバが第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方により支持され、ドライブ装置が第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の他方により支持され、第1のハウジング部分および第2のハウジング部分が係合された場合、動作可能なように係合され得る。
【0033】
様々な実施形態では、第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方は使い捨てハウジング部分を含んでもよい。第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の他方は、第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方と選択的に係合され、それから離脱されるように構成された耐久ハウジング部分を含んでもよく、耐久ハウジング部分の廃棄なしで第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方の廃棄が可能になる。様々な実施形態では、第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方は、ドライブ装置を支持するためのものであってもよい。
【0034】
流体化媒体を送達するための送達装置の製造方法は、下記工程のいずれか1つまたは組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない:(i)第1のハウジング部分を使用者に固定されるように適合させる工程;(ii)第2のハウジング部分を、第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成する工程であって、第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである工程;(iii)リザーバの軸方向でのドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように、ドライブ装置を構成する工程であって、ドライブ装置はドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対し軸方向で移動された場合に流体化媒体をリザーバから追い出すように構成される工程;(iv)ドライブ装置をプランジャーアームと動作可能なように係合させ、ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるためのドライブリンケージを提供する工程;および(v)プランジャーアームへの力を測定するためにセンサを構成する工程。
【0035】
使用者に固定されるように適合された第1のハウジング部分と;第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成された第2のハウジング部分であって、第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方は流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである第2のハウジング部分と;リザーバの軸方向の送達装置による移動のために配列された、プランジャーヘッドへ連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように構成されたドライブ装置と、ドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対し軸方向で移動された場合に、ドライブ装置を制御して流体化媒体をリザーバから追い出すように構成された回路と;ドライブ装置とプランジャーアーム間で動作可能なように係合され、ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるドライブリンケージとを有してもよい送達装置の動作条件を決定する方法は、下記工程のいずれか1つまたは組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない:(i)複数の信号または信号パラメータ、例えば送達装置の第1の動作条件を表す第1の信号または信号パラメータ、送達装置の第2の動作条件を表す第2の信号または信号パラメータ、および送達装置の第3の動作条件を表す第3の信号または信号パラメータを受理する工程;(ii)送達装置のプロセッサを用いて、複数の信号または信号パラメータの各々が、個々の予め決められたパラメータを満たすかどうかを決定する工程;(iii)送達装置のプロセッサを用いて、複数の信号または信号パラメータの各々が、個々の予め決められたパラメータを満たすかどうかに基づく結果を決定する工程;および(iv)送達装置の動作条件を表す結果に基づき信号を提供する工程。
【0036】
様々な実施形態では、信号を提供する工程は、使用者に表示を提供する工程を含んでもよい。様々な実施形態では、複数の信号または信号パラメータの各々が個々の決定されたパラメータを満たす場合、送達装置は適正に動作している可能性がある。
【0037】
様々な実施形態では、第1の信号または信号パラメータは、ドライブ装置が回路により移動するように制御された量に対応してもよい。様々な実施形態では、第2の信号または信号パラメータは、ドライブ装置が回路により移動された量に対応してもよい。様々な実施形態では、第3の信号または信号パラメータは、プランジャーヘッドが移動された量に対応してもよい。
【0038】
様々な実施形態では、第1の信号または信号パラメータは、ドライブ装置が回路により移動するように制御された量に対応してもよい。第2の信号または信号パラメータは、ドライブ装置が回路により移動された量に対応してもよい。第3の信号または信号パラメータは、プランジャーヘッドが移動された量に対応してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態によるシステムの一般化表現を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態によるシステムの一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態による送達装置の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態による送達装置を示す図である。
【図5A】本発明の一実施形態による送達装置の耐久部分を示す図である。
【図5B】本発明の一実施形態による送達装置の耐久部分の断面図である。
【図5C】本発明の一実施形態による送達装置の耐久部分の断面図である。
【図6A】本発明の一実施形態による送達装置の使い捨て部分を示す図である。
【図6B】本発明の一実施形態による送達装置の使い捨て部分の断面図である。
【図6C】本発明の一実施形態による送達装置の使い捨て部分の断面図である。
【図7】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図16】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図17】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図18】本発明の一実施形態による例示的なマトリクスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図1は、本発明の一実施形態によるシステム10の一般化表現を示す図である。システム10は、送達装置12を含んでもよい。システム10はさらに、検知装置14、コマンド制御装置(CCD)16、およびコンピュータ18を含んでもよい。様々な実施形態では、送達装置12および検知装置14は、患者または使用者−患者7の身体5の所望の位置に固定されてもよい。送達装置12および検知装置14が図1の使用者−患者7の身体5に固定される位置は、代表的な非制限的例として提供されるにすぎない。
【0041】
システム10、送達装置12、検知装置14、CCD16、およびコンピュータ18は、本発明の譲受人に譲渡された下記特許文献に記載されているものに類似する可能性があり、ここで、下記特許文献のそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる:(i)特許文献1、(ii)2006年9月1日に出願された特許文献11、「リザーバ内でプランジャーを駆動するためのドライブ装置を有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Drive Device For Driving Plunger In Reservoir”)」;(iii)2006年10月27日に出願された特許文献12、「リザーバ充填および注入媒体送達を可能にするシステムおよび方法(“Systems And Methods Allowing For Reservoir Filling And Infusion Medium Delivery”)」;(iv)2006年10月27に出願された特許文献13、「リザーバ内でプランジャーを駆動するためのドライブ装置を有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Drive Device For Driving Plunger In Reservoir”)」;(v)2006年10月27日に出願された特許文献14、「圧縮または湾曲リザーバまたはコンジットを有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Compressible Or Curved Reservoir Or Conduit”)」;(vi)2006年10月27日に出願された特許文献15、「注入ポンプおよび方法ならびにこれを有する送達装置および方法(“Infusion Pumps And Methods And Delivery Devices And Methods With Same”)」;(vii)2006年11月20日に出願された特許文献16、「リザーバ充填および注入媒体送達を可能にするシステムおよび方法(“Systems And Methods Allowing For Reservoir Filling And Infusion Medium Delivery”)」;(viii)2006年11月20日に出願された特許文献17、「リザーバ充填および注入媒体送達を可能にするシステムおよび方法(“Systems And Methods Allowing For Reservoir Filling And Infusion Medium Delivery”)」;(ix)2006年11月20日に出願された特許文献18、「リザーバ充填および注入媒体送達を可能にするシステムおよび方法(“Systems And Methods Allowing For Reservoir Filling And Infusion Medium Delivery”)」;(x)2006年11月20日に出願された特許文献19、「リザーバ充填および注入媒体送達を可能にするシステムおよび方法(“Systems And Methods Allowing For Reservoir Filling And Infusion Medium Delivery”)」;(xi)2006年11月22日に出願された特許文献20、「リザーバ内でプランジャーを駆動するためのドライブ装置を有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Drive Device For Driving Plunger In Reservoir”)」;(xii)2006年11月22日に出願された特許文献21、「リザーバ内でプランジャーを駆動するためのドライブ装置を有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Drive Device For Driving Plunger In Reservoir”)」;(xiii)2006年11月30日に出願された特許文献22、「注入ポンプおよび方法ならびにこれを有する送達装置および方法(“Infusion Pumps And Methods And Delivery Devices And Methods With Same”)」;(xiv)2006年11月30日に出願された特許文献23、「注入ポンプおよび方法ならびにこれを有する送達装置および方法(“Infusion Pumps And Methods And Delivery Devices And Methods With Same”)」;2006年12月08日に出願された特許文献24、「圧縮または湾曲リザーバまたはコンジットを有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Compressible Or Curved Reservoir Or Conduit”)」;(xv)2006年12月26日に出願された特許文献25、「圧縮または湾曲リザーバまたはコンジットを有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Compressible Or Curved Reservoir Or Conduit”)」;2006年12月26日に出願された特許文献26、「針挿入器を有する注入媒体送達システム、装置および方法ならびに針挿入器装置および方法(“Infusion Medium Delivery System, Device And Method With Needle Inserter And Needle Inserter Device And Method”)」;(xvi)2006年12月26日に出願された特許文献27、「針挿入器を有する注入媒体送達システム、装置および方法ならびに針挿入器装置および方法(“Infusion Medium Delivery System, Device And Method With Needle Inserter And Needle Inserter Device And Method”)」;(xvii)2006年12月26日に出願された特許文献28、「針挿入器を有する注入媒体送達システム、装置および方法ならびに針挿入器装置および方法(“Infusion Medium Delivery System, Device And Method With Needle Inserter And Needle Inserter Device And Method”)」;(xviii)2006年12月26日に出願された特許文献29、「針挿入器を有する注入媒体送達システム、装置および方法ならびに針挿入器装置および方法(“Infusion Medium Delivery System, Device And Method With Needle Inserter And Needle Inserter Device And Method”)」;(xix)2007年6月7日に出願された特許文献30、「リザーバ内でプランジャーを駆動するためのドライブ装置を有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Drive Device For Driving Plunger In Reservoir”)」;(xx)2006年11月30に出願された特許文献31、「埋込型センサ装置の完全性を増強させるための方法および装置(“Method And Apparatus For Enhancing The Integrity Of An Implantable Sensor Device”)」;(xxi)2007年2月5日に出願された特許文献32、「制御された故障のための選択的ポッティングおよびこれを使用する電子装置(“Selective Potting For Controlled Failure And Electronic Devices Employing The Same”)」;(xxii)2007年8月22に出願された特許文献33、「センサ再較正のためのシステムおよび方法(“System And Method For Sensor Recalibration”)」;(xxiii)2007年10月8日に出願された特許文献34、「多層基材(“Multilayer Substrate”)」;(xxiv)2007年12月26に出願された特許文献35、「リザーバ気泡管理を可能にするシステムおよび方法(“System And Methods Allowing For Reservoir Air Bubble Management”)」;(xxv)2008年4月29日に出願された特許文献36、「リザーバ充填のためのシステムおよび方法(“Systems And Methods For Reservoir Filling”)」;(xxvi)2008年4月29に出願された特許文献37、「リザーバ気泡管理のためのシステムおよび方法(“Systems And Methods For Reservoir Air Bubble Management”)」;(xxvii)2007年10月25日に出願された特許文献38、「センサ基材およびその作製方法(“Sensor Substrate And Method Of Fabricating Same”)」;(xxviii)2007年10月 30に出願された特許文献39、「様々なパラメータを有するテレメトリーシステムおよび方法(“Telemetry System And Method With Variable Parameters”)」;(xxix)2007年12月27日に出願された特許文献40、「リザーバ圧力平衡化システムおよび方法(“Reservoir Pressure Equalization Systems And Methods”)」;(xxx)2008年4月22日に出願された特許文献41、「自動充填システムおよび方法(“Automative Filling Systems And Methods”)」;(xxxi)2007年12月26に出願された特許文献42、「完全なオプションおよび選択的使用可能性/無効化を有する医療機器(“Medical Device With Full Options And Selective Enablement/Disablement”)」;(xxxii)2002年6月26に出願された特許文献43、「注入ポンプ、分析物モニタ、分析物メーター、などとインターフェースするための通信局およびソフトウエア(“Communication Station And Software For Interfacing With An Infusion Pump, Analyte Monitor, Analyte Meter, And/or the like”)」;(xxxiii)2008年4月8日に出願された特許文献44、「リザーバ気泡管理を可能にするシステムおよび方法(“Systems And Methods Allowing For Reservoir Air Bubble Management”)」;(xxxiv)2008年2月7日に出願された特許文献45、「接着パッチシステムおよび方法(“Adhesive Patch Systems And Methods”)」;(xxxv)2008年5月15日に出願された特許文献46、「多腔型カテーテル(“Multi-Lumen Catheter”)」;(xxxvi)2008年4月11日に出願された特許文献47、「リザーバプランジャーヘッドシステムおよび方法(“Reservoir Plunger Head Systems And Methods”)」;(xxxvii)2008年4月11日に出願された特許文献480、「リザーバ障壁層システムおよび方法(“Reservoir Barrier Layer Systems And Methods”)」;(xxxviii)2008年4月11日に出願された特許文献49、「リザーバシールリテーナーシステムおよび方法(“Reservoir Seal Retainer Systems And Methods”)」;(xxxix)2008年7月24日に出願された特許文献50、「基質タンパク質を調合および固定するための方法およびセンサにおいて使用するための基質タンパク質(“Method For Formulating And Immobilizing A Matrix Protein And A Matrix Protein For Use In A Sensor”)」;(xl)2008年12月16日に出願された特許文献51、「針挿入システムおよび方法(“Needle Insertions Systems And Methods”)」;(xli)2008年7月1日に出願された特許文献52、「制御された故障のための電子装置(“Electronic Device For Controlled Failure”)」;(xlii)2008年11月14日に出願された特許文献53、「電気めっき犠牲構造を使用する多層回路装置および製造方法(“Multilayer Circuit Devices And Manufacturing Methods Using Electroplated Sacrificial Structures”)」;(xliii)2008年7月11日に出願された特許文献54、「針挿入器を有する注入媒体送達システム、装置および方法ならびに針挿入器装置および方法(“Infusion Medium Delivery System, Device And Method With Needle Inserter And Needle Inserter Device And Method”)」;(xliv)2008年8月8日に出願された特許文献55、「パッケージングシステム(“Packaging System”)」;(xlv)2008年7月24日に出願された特許文献56、「リアルタイム自己調整較正アルゴリズム(“Real Time Self-Adjusting Calibration Algorithm”)」;(xlvii)2008年11月24日に出願された特許文献57、「針挿入器を有する注入媒体送達システム、装置および方法ならびに針挿入器装置および方法(“Infusion Medium Delivery System, Device And Method With Needle Inserter And Needle Inserter Device And Method”)」;(xlviii)2008年9月16日に出願された特許文献58、「埋込型センサ方法およびシステム(“Implantable Sensor Method And System”)」;(xlix)2008年10月8日に出願された特許文献59、「リザーバ内でプランジャーを駆動するためのドライブ装置を有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Drive Device For Driving Plunger In Reservoir”)」;(l)2009年1月26日に出願された特許文献60、「リザーバ障壁層システムおよび方法(“Reservoir Barrier Layer Systems And Methods”)」;(li)2008年12月29日に出願された特許文献61、「リザーバシールリテーナ
ーシステムおよび方法(“Reservoir Seal Retainer Systems And Methods”)」;(lii)2009年1月13日に出願された特許文献62、「リザーバ充填および注入媒体送達を可能にするシステムおよび方法(“Systems And Methods Allowing For Reservoir Filling And Infusion Medium Delivery”)」;および(liii)2009年1月27日に出願された特許文献63、「多位置注入セット装置およびプロセス(“Multi-Position Infusion Set Device And Process.”)」。他の実施形態では、システム10、送達装置12、検知装置14、CCD16、およびコンピュータ18は他の好適な構成を有してもよい。
【0042】
送達装置12は、流体化媒体を使用者−患者7の身体5に送達するように構成されてもよい。様々な実施形態では、流体化媒体としては、液体、流体、ゲル、などが挙げられる。いくつかの実施形態では、流体化媒体は、疾患または医学的状態を治療するための医薬または薬物を含んでもよい。例えば、流体化媒体は、糖尿病を治療するためのインスリンを含んでもよく、または、疼痛、癌、肺障害、HIV、などを治療するための薬物を含んでもよい。いくつかの実施形態では、流体化媒体は栄養補助食品、染料、追跡媒体、生理食塩水媒体、水和媒体、などを含んでもよい。
【0043】
検知装置14は、センサデータまたはモニタデータを提供するために、センサ、モニタ、などを含んでもよい。様々な実施形態では、検知装置14は、使用者−患者7の状態を検知するように構成されてもよい。例えば、検知装置14は、使用者−患者7の生物学的状態、例えば血糖レベル、などに反応するエレクトロニクスおよび酵素を含んでもよい。
【0044】
様々な実施形態では、検知装置14は、使用者−患者7の身体5に固定されてもよく、または使用者−患者7の身体5内の、送達装置が使用者−患者7の身体5に固定されている位置から遠く離れた位置である、ある位置に埋め込まれてもよい。様々な実施形態では、検知装置14は、送達装置12内に組み込まれてもよい。他の実施形態では、検知装置14は、送達装置と離され、別々であってもよく、例えば、CCD16の一部であってもよい。そのような実施形態では、検知装置14は、使用者−患者7の状態を測定するために、生体サンプル、分析物、などを受理するように構成されてもよい。
【0045】
さらなる実施形態では、検知装置14および/または送達装置12は、閉ループシステムを使用してもよい。閉ループシステムを使用する検知装置および/または送達装置の例は、下記参考文献において見いだされ得るが、それらに限定されない:(i)「電気化学センサおよびそのための完全性試験("Electrochemical Sensor And Integrity Tests Therefor”)」と題する特許文献64;(ii)「改善された外面のために改善された寿命を有する埋込型の酵素に基づくモニタリングシステム("Implantable Enzyme-Based Monitoring Systems Having Improved Longevity Due To Improved Exterior Surfaces")」と題する特許文献65;(iii)「長期使用のために適合された埋込型の酵素に基づくモニタリングシステム(“Implantable Enzyme-Based Monitoring Systems Adapted for Long Term Use”)」と題する特許文献66;(iv)「閉ループ注入製剤送達を提供するためのシステムおよび方法("System And Method For Providing Closed Loop Infusion Formulation Delivery”)」と題する特許文献67;(v)「閉ループ注入ポンプ制御のための安全性限界("Safety Limits For Closed-Loop Infusion Pump Control”)」と題する特許文献68;(vi)「センサ基材およびその作製方法("Sensor Substrate And Method Of Fabricating Same”)」と題する特許文献69;(vii)1999年7月22日に出願され、「基質センサ("Substrate Sensor")」と題する特許文献70;および(viii)2001年9月7日に出願され、「検知装置およびプロセス("Sensing Apparatus and Process”)」と題する特許文献71(これらは全て参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。
【0046】
そのような実施形態では、検知装置14は、使用者−患者7の状態、例えば、限定はされないが、血糖レベル、などを検知するように構成されてもよい。送達装置12は、検知装置14により検知された状態に応じて流体化媒体を送達するように構成されてもよい。さらに、検知装置14は、無期限に、使用者−患者の新たな状態を検知し続け、送達装置12に、検知装置14により検知された新たな状態に応じて連続して流体化媒体を送達させるようにしてもよい。いくつかの実施形態では、検知装置14および/または送達装置12は、その日の一部の間のみ、例えば使用者−患者が眠っている、または起きている時のみに閉ループシステムを使用するように構成されてもよい。
【0047】
送達装置12、検知装置14、CCD16、およびコンピュータ18はそれぞれ、トランスミッター、レシーバ、またはトランシーバーエレクトロニクスを含んでもよく、これらはシステム10の他の構成要素との接続を可能にする。検知装置14は、センサデータまたはモニタデータを送達装置12に伝達するように構成されてもよい。検知装置14はまた、CCD16と連絡するように構成されてもよい。送達装置12は、センサデータを分析し、センサデータおよび/またはプログラムされた送達ルーチンに基づき流体化媒体を使用者−患者7の身体5に送達するように構成されたエレクトロニクスおよびソフトウエアを含んでもよい。
【0048】
CCD16およびコンピュータ18は、処理を実行し、ルーチン記憶を送達し、送達装置12を制御するように構成されたエレクトロニクスおよび他の構成要素を含んでもよい。CCD16および/またはコンピュータ18において制御機能を含ませることにより、送達装置12は、より簡単なエレクトロニクスを用いて作製することができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、送達装置12は、全ての制御機能を含んでもよく、CCD16およびコンピュータ18なしで動作してもよい。様々な実施形態では、CCD16は携帯電子装置であってもよい。さらに、様々な実施形態では、送達装置12および/または検知装置14は、CCD16および/またはコンピュータ18によるデータの表示または処理のために、データをCCD16および/またはコンピュータ18に伝達するように構成されてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、検知装置14はCCD16に組み入れられてもよい。そのような実施形態では、使用者−患者は、例えば、彼または彼女の血液サンプルを検知装置14に提供し、彼または彼女の状態を評価することにより、状態をモニタすることが可能になる。いくつかの実施形態では、検知装置14およびCCD16は、送達装置12と検知装置14および/またはCCD16の間のワイヤまたはケーブル連結の使用または必要なしで、使用者−患者の血液および/または体液中のグルコースレベルを決定するためのものとすることができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、CCD16は、使用者−患者のその後の薬物送達システムの使用を容易にする、使用者−患者に情報を提供するためのものとすることができる。例えば、CCD16は、使用者−患者が使用者−患者の体内に投与される薬剤の速度または用量を決定することができるように、使用者−患者に情報を提供してもよい。他の実施形態では、CCD16は、使用者−患者の体内に投与される薬剤の速度または用量を制御するために、送達装置12に情報を提供してもよい。
【0051】
連絡および/または制御能力の型、ならびに装置特徴セットおよび/またはプログラムオプションの例は、下記参考文献において見いだされ得る:(i)2003年5月27日に出願され、「リモートプログラミング、ボーラス推定器および/または振動警報能力を有する外部注入装置(“External Infusion Device with Remote Programming, Bolus Estimator and/or Vibration Alarm Capabilities”)」と題する、特許文献72;(ii)2003年5月5日に出願され、「医療機器を有するハンドヘルドパーソナルデータアシスタント(PDA)およびその使用方法(“Handheld Personal Data Assistant (PDA) with a Medical Device and Method of Using the Same”;)」と題する、特許文献73;および(iii)2001年3月21日に出願され、「注入装置のためのコントロールタブおよびその使用方法(“Control Tabs for Infusion Devices and Methods of Using the Same”)」と題する、特許文献74(全て参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。
【0052】
図2は、本発明の一実施形態によるシステム10の一例を示す。図2に示される実施形態によるシステム10は、送達装置12および検知装置14を含む。本発明の一実施形態による送達装置12は、使い捨てハウジング20、耐久性ハウジング30、およびリザーバシステム40を含んでもよい。送達装置12はさらに、注入パス50を含んでもよい。
【0053】
送達装置12の動作中に、通常使用者−患者の身体に接触する、または通常流体化媒体に接触する送達装置12の要素は、送達装置12の使い捨て部分として考えてもよい。例えば、送達装置12の使い捨て部分は、使い捨てハウジング20およびリザーバシステム40を含んでもよい。送達装置12の使い捨て部分は、指定数の使用後廃棄が推奨されてもよい。
【0054】
他方、送達装置12の動作中使用者−患者の身体または流体化媒体に、通常接触しない送達装置12の要素は、送達装置12の耐久部分として考えてもよい。例えば、送達装置12の耐久部分は、耐久性ハウジング30、エレクトロニクス(図2で図示せず)、モーターおよびドライブリンケージを有するドライブ装置(図2で図示せず)、などを含んでもよい。送達装置12の耐久ハウジング部分の要素は典型的には、正常な送達装置12の動作中の使用者−患者または流体化媒体との接触から汚染されず、よって、送達装置12の交換された使い捨て部分と共に再使用するために保持することができる。
【0055】
様々な実施形態では、使い捨てハウジング20は、リザーバシステム40を支持してもよく、使用者−患者の身体に固定するように構成された底表面(図2では下向きで、ページ内にある)を有する。使い捨てハウジング20の底表面と使用者−患者の皮膚との間の界面では接着剤を使用して、使い捨てハウジング20を使用者−患者の皮膚に接着させてもよい。様々な実施形態では、接着剤は使い捨てハウジング20の底表面上で提供してもよく、剥離可能なカバー層が接着剤材料を被覆する。このように、カバー層は剥がされ、接着剤材料が露出し、使い捨てハウジング20の接着剤側が、使用者−患者に接触して、例えば使用者−患者の皮膚に接触して配置され得る。よって、いくつかの実施形態では、送達装置12は、使用者−患者の皮膚に付着されてもよい。
【0056】
他の実施形態では、使い捨てハウジング20および/または送達装置12の残りの部分は着用されてもよく、またはそうでなければ、使用者−患者の衣類上またはその下に付着されてもよい。同様に、送達装置12は、任意の好適な様式で、例えば、限定はされないが、ベルト上、ポケット内、などで支持されてもよい。そのような送達装置12、および一般的な送達装置の代表例としては、ミニメッドパラダイム(MiniMed Paradigm)522インスリンポンプ、ミニメッドパラダイム722インスリンポンプ、ミニメッドパラダイム515インスリンポンプ、ミニメッドパラダイム715インスリンポンプ、ミニメッドパラダイム512Rインスリンポンプ、ミニメッドパラダイム712Rインスリンポンプ、ミニメッド508インスリンポンプ、ミニメッド508Rインスリンポンプ、およびその任意の他の派生物が挙げられるが、それらに限定されない。
【0057】
リザーバシステム40は、流体化媒体、例えば、限定はされないがインスリンを含むまたは保持するように構成されてもよい。様々な実施形態では、リザーバシステム40は、流体化媒体を受理するための中空内部体積、例えば、限定はされないが、円筒形体積、管状体積、などを含んでもよい。いくつかの実施形態では、リザーバシステム40は、流体化媒体を含むためのカートリッジまたはキャニスタとして提供されてもよい。様々な実施形態では、リザーバシステム40は、流体化媒体で再充填することができる。さらなる実施形態では、リザーバシステム40は、流体化媒体で予め充填される。
【0058】
リザーバシステム40は使い捨てハウジング20により任意の好適な様式で支持されてもよい。例えば、使い捨てハウジング20には、リザーバシステム40を保持するために突起またはストラット(図示せず)、あるいはトラフ特徴(図示せず)を提供してもよい。いくつかの実施形態では、リザーバシステム40は、リザーバシステム40が使い捨てハウジング20から除去され、別のリザーバと置換されるように、使い捨てハウジング20により支持されてもよい。その代わりに、あるいは加えて、リザーバシステム40は好適な接着剤、ストラップ、または他の結合構造により使い捨てハウジング20に固定されてもよい。
【0059】
様々な実施形態では、リザーバシステム40は、流体化媒体をリザーバシステム40の内部体積に流し入れるおよび/またはそこから流し出すための少なくとも1つのポート41を含んでもよい。いくつかの実施形態では、注入パス50はコネクタ56、チューブ54、および針装置52を含んでもよい。注入パス50のコネクタ56は、リザーバシステム40のポート41に連結可能であってもよい。様々な実施形態では、使い捨てハウジング20は、注入パス50のコネクタ56を、リザーバシステム40のポート41から選択的に連結および切断させるために、リザーバシステム40のポート41付近に開口を有するように構成されてもよい。
【0060】
様々な実施形態では、リザーバシステム40のポート41は、隔壁(図2では図示せず)、例えばセルフシール隔壁、などで被覆されてもよく、またはこれを支持する。隔壁は、隔壁が突き刺されていない時に、流体化媒体がリザーバシステム40からポート41を通って流れ出ることを防止するように構成されてもよい。加えて、様々な実施形態では、注入パス50のコネクタ56は、リザーバシステム40のポート41を被覆する隔壁を突き刺し、流体化媒体をリザーバシステム40の内部体積から流れ出すようにするための針を含んでもよい。
【0061】
針/隔壁コネクタの例は2003年12月22日に出願され、「リザーバコネクタ(“Reservoir Connector”)」と題する特許文献75において見いだすことができ、これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。他の代替案では、無隔壁コネクタ、例えばルアーロックなどが使用され得る。様々な実施形態では、注入パス50の針装置52は、使用者−患者の皮膚に穿刺することができる針を含んでもよい。加えて、様々な実施形態では、チューブ54は、コネクタ56を針装置52と連結し、中空であってもよく、よって、注入パス50は、リザーバシステム40から使用者−患者の身体への流体化媒体の送達を可能にする経路を提供することができる。
【0062】
本発明の様々な実施形態による送達装置12の耐久性ハウジング30としては、使い捨てハウジング20と対合し、これに固定されるように構成されたハウジングシェルが挙げられる。耐久性ハウジング30および使い捨てハウジング20は、対応する形状とされた溝、ノッチ、タブ、または他の好適な特徴を備えてもよく、手動で2つのハウジングを一緒に加圧することにより、ネジ連結部のねじりにより、または機械技術分野でよく知られている部品を連結する他の好適な様式により、2つの部品を容易に一緒に連結することができる。
【0063】
様々な実施形態では、耐久性ハウジング30および使い捨てハウジング20は、ねじり作用を使用して互いに連結されてもよい。耐久性ハウジング30および使い捨てハウジング20は、2つのハウジングを互いから切断するために十分な力が適用された場合、互いに分離可能であるように構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、使い捨てハウジング20および耐久性ハウジング30は、摩擦フィッティングにより共に留められてもよい。様々な実施形態では、好適なシール、例えばo−リングシールが、耐久性ハウジング30および/または使い捨てハウジング20の周辺端部に沿って配置されてもよく、耐久性ハウジング30と使い捨てハウジング20の間に入ってくる水に対するシールが提供される。
【0064】
送達装置12の耐久性ハウジング30は、モーターおよびドライブ装置連結部分を含んでもよいドライブ装置(図2で図示せず)を支持してもよい。ドライブ装置は、流体化媒体をリザーバシステム40から押し出し、注入パス、例えば注入パス50に入れ、使用者−患者に送達させるためにリザーバシステム40内の流体化媒体に力を適用するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、電動モーター84(図5Bおよび5Cを参照されたい)が、モーター84を、リザーバシステム40内に配列されたプランジャーヘッド(図6A−6Cを参照されたい)に連結されたプランジャーアーム(図6A−6Cを参照されたい)に動作可能なように結合するための適切な連結部を用いて、耐久性ハウジング30内に載置され得る。電動モーターは、流体化媒体をリザーバシステム40のポート41から使用者−患者まで押し出す方向で、プランジャーヘッドを駆動するように構成されてもよい。
【0065】
また、いくつかの実施形態では、モーター84は、プランジャーアーム60およびプランジャーヘッドを移動させ、流体を患者からリザーバシステム40内に引き入れるように反対方向に制御可能としてもよい。モーター84は、耐久性ハウジング30内に配列されてもよく、リザーバシステム40は、使い捨てハウジング20上に対応して配列されてもよく、そのため、使用者−患者が耐久性ハウジング30を送達装置12の使い捨てハウジング20と連結すると、適切な連結部を介する、モーター84のプランジャーヘッドとの動作可能な係合が自動的に起こる。連結および制御構造のさらなる例は、下記で見いだすことができるが、それらに限定されない:2001年3月21日に出願され、「注入装置のための制御タブおよびその使用方法(“Control Tabs for Infusion Devices and Methods of Using the Same”)」と題する特許文献74;2005年8月23日に出願され、「使い捨て部分を有する注入装置および方法(“Infusion Device and Method with Disposable Portion”)」と題する特許文献1;2005年8月23日に出願され、「分離可能な耐久ハウジング部分内のドライブを有する注入装置および方法(“Infusion Device and Method With Drive In Separable Durable Housing Portion”)」と題する特許文献76;2005年8月23日に出願され、「注入装置のためのポンプアセンブリおよび方法(“Pump Assembly and Method For Infusion Device”)」と題する特許文献77;2005年8月23日に出願され、「注入装置のためのリザーバサポートおよび方法(“Reservoir Support And Method For Infusion Device”)」と題する特許文献78;および2001年3月27日に出願され、「注入ポンプ流体圧力および力検知のための方法、装置および使用(“Methods, Apparatuses, and Uses for Infusion Pump Fluid Pressure and Force Detection”)」と題する特許文献79(これらは全て参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。
【0066】
様々な実施形態では、耐久性ハウジング30および使い捨てハウジング20は、その形状を維持するが、上記で記載されるように効果的に共に連結し、切断されるのに十分な可撓性および弾力を提供する好適に剛性な材料で作製されてもよい。使い捨てハウジング20の材料は、皮膚との好適な適合性に対し選択されてもよい。例えば、送達装置12の使い捨てハウジング20および耐久性ハウジング30は任意の好適なプラスチック、金属、複合材料、などから作製されてもよい。使い捨てハウジング20は、耐久性ハウジング30に対し、同じ型の材料または異なる材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、使い捨てハウジング20および耐久性ハウジング30は、射出成形または他の成形プロセス、機械加工プロセス、またはこれらの組み合わせにより製造されてもよい。
【0067】
例えば、使い捨てハウジング20は、比較的可撓性の材料、例えば可撓性シリコーン、プラスチック、ゴム、合成ゴム、などから作製されてもよい。使い捨てハウジング20を使用者−患者の皮膚に柔軟に対応することができる材料で形成することにより、使い捨てハウジング20が使用者−患者の皮膚に固定された場合に、より高いレベルの使用者−患者快適性が達成され得る。加えて、可撓性の使い捨てハウジング20により、使い捨てハウジング20が固定され得る使用者−患者の身体上の部位選択肢が増加する可能性がある。
【0068】
図2で示される実施形態では、送達装置12は、検知装置14の連結要素17を介して、検知装置14に連結される。検知装置14は、送達装置12により投与される治療の性質によって、任意の好適な生物または環境検知装置を含むセンサ15を含んでもよい。例えば、インスリンを糖尿病患者に送達するという状況では、センサ15は、血液グルコースセンサ、などを含んでもよい。
【0069】
いくつかの実施形態では、センサ15は連続グルコースセンサを含んでもよい。連続グルコースセンサは、使用者−患者の身体内に埋込可能なものとしてもよい。他の実施形態では、連続グルコースセンサは外部、例えば使用者−患者の皮膚上に配置してもよく、または使用者−患者の衣類に付着させてもよい。そのような実施形態では、流体は連続して使用者−患者から引き出され、連続グルコースセンサにより検知され得る。様々な実施形態では、連続グルコースセンサは、連続して、検知し、および/またはCCD16と連絡するように構成されてもよい。他の実施形態では、連続グルコースセンサは、断続的に検知し、および/またはCCD16と連絡する、例えば2〜3分毎にグルコースレベルを検知し、情報を伝達するように構成されてもよい。様々な実施形態では、連続グルコースセンサは、グルコースオキシダーゼを使用してもよい。
【0070】
センサ15は、使用者−患者の皮膚に固定される外部センサであってもよく、または、他の実施形態では、使用者−患者の身体内の埋込部位に配置される埋込型センサであってもよい。別の選択肢では、センサは注入カニューレおよび/または針、例えば、例として2005年6月8日に出願され、「デュアル挿入セット(“Dual Insertion Set”)」と題する特許文献80(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)で示されるものの一部として、またはそれと共に含められ得る。図2で示される例では、センサ15は、使用者−患者の皮膚を突き刺すための針ならびに使用者−患者の生物学的状態、例えば血糖レベルなどに反応する酵素および/またはエレクトロニクスを含む使い捨て針パッドを有する外部センサである。このように、送達装置12には、使用者−患者に、送達装置12が使用者−患者に固定された位置から遠く離れた部位で固定されたセンサ15からのセンサデータが提供され得る。
【0071】
図2で示される実施形態は、センサデータを、送達装置12の耐久性ハウジング30内に配置されたセンサエレクトロニクス(図2で図示せず)に提供するために連結要素17により連結されたセンサ15を含んでもよいが、他の実施形態は送達装置12内に配置されたセンサ15を使用してもよい。さらに他の実施形態は、送達装置12の耐久性ハウジング30内に配置されたレシーバエレクトロニクス(図2で図示せず)と無線通信リンクによりセンサデータを伝達するためのトランスミッターを有するセンサ15を使用してもよい。様々な実施形態では、センサ15と送達装置12の耐久性ハウジング30内のレシーバエレクトロニクスとの間の無線接続としては、ラジオ周波数(RF)接続、光接続、または他の好適な無線通信リンクが挙げられる。さらなる実施形態は検知装置14を使用する必要はなく、代わりに、センサデータを使用せずに、流体化媒体送達機能を提供してもよい。
【0072】
上記で記載されるように、耐久性要素から送達装置12の使い捨て要素を分離することにより、使い捨て要素は、使い捨てハウジング20上に配列させることができ、耐久性要素は分離可能な耐久性ハウジング30内に配列させることができる。この関連で、規定の数の送達装置12の使用後、使い捨てハウジング20は、耐久性ハウジング30から分離することができ、よって使い捨てハウジング20は適切な方法で廃棄することができる。耐久性ハウジング30はその後、使用者−患者によるさらなる送達動作のために新規(未使用)使い捨てハウジング20と対合され得る。
【0073】
図3は本発明の他の実施形態による送達装置12の一例を示す。図3の実施形態の送達装置12は、図2の実施形態の送達装置12に類似する。図2で示される実施形態における送達装置12は、リザーバシステム40を被覆するための耐久性ハウジング30を提供するが、図3の実施形態における送達装置12は、リザーバシステム40を被覆せずに使い捨てハウジング20に固定される耐久性ハウジング30を提供する。図3で示される実施形態の送達装置12は、使い捨てハウジング20を含み、および図3で示される実施形態による使い捨てハウジング20は、ベース21およびリザーバ保持部分24を含む。1つの実施形態では、ベース21およびリザーバ保持部分24は、単一の一体構造として形成されてもよい。
【0074】
使い捨てハウジング20のベース21は、使用者−患者の身体に固定可能であるように構成されてもよい。使い捨てハウジング20のリザーバ保持部分24は、リザーバシステム40を収容するように構成される。使い捨てハウジング20のリザーバ保持部分24は、リザーバシステム40がリザーバ保持部分24内に収容される間、リザーバシステム40のポート41が、リザーバ保持部分24の外側からアクセス可能となるように開口を有するように構成されてもよい。耐久性ハウジング30は、使い捨てハウジング20のベース21に着脱できるように構成されてもよい。図3で示される実施形態における送達装置12はリザーバシステム40内のプランジャーヘッド(図3では図示せず)に連結された、または連結可能であるプランジャーアーム60を含む。
【0075】
図4は、図3の実施形態の送達装置12の別の図を示す。図4で図示される実施形態の送達装置12は、使い捨てハウジング20、耐久性ハウジング30、および注入パス50を含む。図4の実施形態における使い捨てハウジング20は、ベース21、リザーバ保持部分24、および可剥性カバー層25を含む。可剥性カバー層25は、ベース21の底表面22上の接着剤材料を被覆してもよい。可剥性カバー層25は、使用者−患者により剥離することができ、ベース21の底表面22上の接着剤材料を露出させるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ベース21の底表面22上に可剥性層により分離された複数の接着剤層が存在してもよい。
【0076】
図4で示される本発明の実施形態による注入パス50は、図2の実施形態で示されるコネクタ56、チューブ54、および針装置52ではなく、針58を含む。使い捨てハウジング20のベース2には、針58の先端と整合された開口または突き刺すことができる壁が提供され、針58は、伸長された場合、ベース21を貫通し、ベース21下の使用者−患者の皮膚中に入ることができる。このように、針58は、使用者−患者の皮膚を突き刺し、流体化媒体を使用者−患者に送達するように使用されてもよい。
【0077】
また、針58は、中空カニューレ(図4では図示せず)を通って伸長することができ、よって、針58で使用者−患者の皮膚を突き刺すと、中空カニューレの端が針58により使用者−患者の皮膚を通って案内される。その後、針58を除去してもよく、中空カニューレが定位置に残され、カニューレの一端が使用者−患者の身体内に配置され、カニューレの他端がリザーバシステム40内の流体化媒体と流体流連結される。したがって、流体化媒体は、リザーバシステム40から使用者−患者の身体へ運搬され得る。
【0078】
図5Aは、本発明の一実施形態による送達装置12(図3を参照されたい)の耐久部分8を示す。図5Bは、本発明の一実施形態による耐久部分8の断面図を示す。図5Cは、本発明の一実施形態による耐久部分8の別の断面図を示す。図5A、5B、および5Cを参照して、様々な実施形態では、耐久部分8は耐久性ハウジング30、およびドライブ装置80を含んでもよい。ドライブ装置80はモーター84およびドライブ装置連結部分82を含んでもよい。
【0079】
様々な実施形態では、耐久性ハウジング30は、モーター84、ドライブ装置連結部分82、他の電子回路、および電源(図5A、5B、および5Cでは図示せず)を収容するための内部体積を含んでもよい。加えて、様々な実施形態では、耐久性ハウジング30は、プランジャーアーム60(図3を参照されたい)を受理するための開口32を有するように構成されてもよい。加えて、様々な実施形態では、耐久性ハウジング30は、使い捨てハウジング20のベース21(図3を参照されたい)と連結するための1つ以上の連結部材34、例えばタブ、挿入穴、などを含んでもよい。
【0080】
図6Aは本発明の一実施形態による送達装置12(図3を参照されたい)の使い捨て部分9を示す。図6Bは、本発明の一実施形態による使い捨て部分9の断面図を示す。図6Cは本発明の一実施形態による使い捨て部分9の別の断面図を示す。図6A、6B、および6Cを参照して、様々な実施形態では、使い捨て部分9は、使い捨てハウジング20、リザーバシステム40、プランジャーアーム60、およびプランジャーヘッド70を含む。プランジャーヘッド70は、ブロモブチルゴム、シリコーンゴム、または任意の他の好適な材料および/または任意のそれらの誘導体から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、使い捨てハウジング20はベース21およびリザーバ保持部分24を含んでもよい。様々な実施形態では、ベース21は、耐久性ハウジング30の実施形態の1つ以上の連結部材34(図5Bを参照されたい)との連結を可能にするために、1つ以上の連結部材26、例えばタブ、溝、などを有する上面23を含んでもよい。
【0081】
様々な実施形態では、リザーバシステム40は、使い捨てハウジング20のリザーバ保持部分24内に収容されてもよく、リザーバシステム40は、流体化媒体を保持するように構成されてもよい。加えて、様々な実施形態では、プランジャーヘッド70は、少なくとも部分的にリザーバシステム40内に配置されてもよく、流体化媒体をリザーバシステム40に充填し、流体化媒体をリザーバシステム40から押し出すことができるようにリザーバシステム40内で移動可能としてもよい。いくつかの実施形態では、プランジャーアーム60はプランジャーヘッド70に連結されてもよく、または連結可能である。
【0082】
また、いくつかの実施形態では、プランジャーアーム60の一部は使い捨てハウジング20のリザーバ保持部分24の外側まで延在してもよい。様々な実施形態では、プランジャーアーム60は、ドライブ装置80のドライブ装置連結部分82(図5Cを参照されたい)と対合するための対合部分を有してもよい。図5Cおよび6Cを参照して、いくつかの実施形態では、耐久性ハウジング30は、使い捨てハウジング20上にスナップフィットされてもよく、そうするとドライブ装置連結部分82は自動的に、プランジャーアーム60の対合部分に係合する。
【0083】
耐久性ハウジング30および使い捨てハウジング20が、プランジャーアーム60に係合または対合するドライブ装置連結部分82と組み合わされると、モーター84は、ドライブ装置連結部分82を駆動するように制御され得る。したがって、プランジャーアーム60は移動され、プランジャーヘッド70がリザーバシステム40内で移動することができる。リザーバシステム40の内部体積が、流体化媒体で十分充填され、注入パスがリザーバシステム40から使用者−患者の身体まで提供された場合、プランジャーヘッド70は、リザーバシステム40内で移動し、流体化媒体をリザーバシステム40から使用者−患者へ注入パスを介して押し出すことができる。
【0084】
様々な実施形態では、リザーバシステム40が十分空になると、またはそうでなければ、交換が必要になるとすぐに、使用者−患者は単純に、耐久性ハウジング30を使い捨てハウジング20から外し、リザーバシステム40を含む使い捨て部分9を新しいリザーバを有する新しい使い捨て部分と交換することができる。耐久性ハウジング30は、新しい使い捨て部分の新しい使い捨てハウジングに連結することができ、新しい使い捨て部分を含む送達装置は使用者−患者の皮膚に固定することができ、また別の方法で、使用者−患者に付着することができる。
【0085】
様々な他の実施形態では、リザーバシステム40が空になるたびに使い捨て部分9全体を交換するのではなく、リザーバシステム40は、流体化媒体で再充填させてもよい。いくつかの実施形態では、リザーバシステム40は、使い捨てハウジング20のリザーバ保持部分24(図6Bを参照されたい)内に残ったまま再充填されてもよい。加えて、様々な実施形態では、リザーバシステム40は新しいリザーバ(図示せず)と交換されてもよく、使い捨てハウジング20は新しいリザーバと共に再使用されてもよい。そのような実施形態では、新しいリザーバは使い捨て部分9に挿入されてもよい。
【0086】
図3、5A、6B、および6Cを参照して、様々な実施形態では、送達装置12は、リザーバ状態回路(図示せず)を含んでもよく、リザーバシステム40はリザーバ回路(図示せず)を含んでもよい。様々な実施形態では、リザーバ回路は、情報、例えば、限定はされないが、下記の少なくとも1つを保存する:(i)リザーバシステム40を識別する識別文字列;(ii)リザーバシステム40の製造者;(iii)リザーバシステム40の内容物;(iv)リザーバシステム40内の内容物の量;など。いくつかの実施形態では、送達装置12はリザーバ状態回路を含んでもよく、リザーバ状態回路は、リザーバシステム40が使い捨て部分9中に挿入された時に、リザーバ回路からデータを読み取るように構成されてもよい。
【0087】
様々な実施形態では、リザーバ状態回路はさらに、リザーバシステム40の内容物の少なくともいくらかが、リザーバシステム40から移され、リザーバ回路内の情報を更新した後、データをリザーバ回路に保存するように構成されてもよい。そのような情報は、リザーバシステム40中に残っている流体化媒体の量、すでに送達された流体化媒体の量、プランジャーヘッド60位置、リザーバシステム40内の圧力、などに関連してもよいが、それらに限定されない。
【0088】
いくつかの実施形態では、リザーバ状態回路は、リザーバシステム40が使い捨て部分9に挿入された時に、リザーバシステム40中に残っている内容物の量に関するリザーバ回路内の情報を更新するようにデータをリザーバ回路に保存するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送達装置12は、リザーバ状態回路を含んでもよく、リザーバシステム40はリザーバ回路を含んでもよく、リザーバ状態回路は選択的に送達装置12の使用を阻止してもよく、またはリザーバ回路からリザーバ状態回路により読み取られた情報に基づき選択的に警告信号を提供してもよい。
【0089】
様々な実施形態では、送達装置の1つ以上の部分を、送達装置の1つ以上の他の部分と選択的に連結可能または分離可能とする上記で記載される連結構造のいずれかは、以下で記載される1つ以上の要素を含んでもよい。要素(複数可)は、以下で記載されるように、連結可能な部分の整合、連結可能な部分の連結、および連結可能な部分の連結の検知の1つ以上を提供するように機能することができる。
【0090】
図7−18は、本発明の一実施形態によるドライブ装置システム180を示す。ドライブ装置システム180は、本開示を通して記載される医療機器システムまたはその一部(例えば、図1−6Cにおけるドライブ装置80)に類似する、または本開示を通して記載される医療機器(例えば、図1−6Cにおける送達装置12)の一実施形態として使用される特徴を含んでもよい。加えて、図1−6Cで示される特徴のいくつかまたは全ては、様々な様式で組み合わされてもよく、図7−18で示される実施形態に含めることができる。同様に、図7−18の実施形態の特徴のいずれも組み合わせることができ、またはそうでなければ、図7−18の他の実施形態のいずれかならびに本明細書で記載される任意の他の実施形態に組み込むことができることが理解されるべきである。
【0091】
ドライブ装置システム180は、モーター84(例えば、図1−6C)と類似し得るモーター184、およびドライブ装置連結部分82(例えば、図1−6C)と類似し得るドライブ装置連結部分182を含んでもよい。モーター184は、ドライブ装置連結部分182を駆動するように制御されてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、モーター184は、回転シャフト181上で支持されるモーターギヤ185を含んでもよい(例えば、図8)。回転シャフト181は、モーター184によりモーターギヤ185を回転させる、また別の方法で移動させるように駆動されてもよい。よって、いくつかの実施形態では、モーターギヤ185は、ドライブ装置連結部分182と動作可能なように係合し、モーター184がモーターギヤ185を介してドライブ装置連結部分182を駆動できるように配列されてもよい。
【0092】
様々な実施形態では、モーター184にはモーター制御回路420(例えば、図16−17)への連結のための電気端子が設けられてもよい。モーター制御回路420は、所望の注入送達プログラムまたはプロファイルに従いモーター184の動作を制御するために、送達装置12(例えば、図1−6C)の耐久部分22(例えば、図1−6C)内に載置されてもよい。他の実施形態では、モーター制御回路420は、使い捨て部分20に載置されてもよく、耐久部分22および使い捨て部分20が、係合され、共に連結された場合モーター184の電気端子に連結可能である。
【0093】
送達プログラムまたはプロファイルは、耐久部分22に配置された好適な電子記憶媒体(例えば、図16および17におけるメモリ424)内に保存されてもよく、および/または他の源、例えばCCD16またはコンピュータ18(例えば、図1−6C)から送達装置12に伝達されてもよい。その代わりに、あるいは加えて、モーター制御回路420は、モーター184を制御して、送達装置12内で生成されたまたは他の源、例えばCCD16またはコンピュータ18から送達装置12に伝達された送達要求制御信号に応じて1つ以上の別個の体積の注入媒体を送達させてもよい。モーター184は、ステップモーター、DCモーター、音声コイルモーター、三相モーター、などであってもよいが、それらに限定されない。
【0094】
ドライブ装置連結部分182は、プランジャーヘッド165を有するプランジャーアーム160(例えば、図7)と係合または対合するように構成されてもよく、それらはそれぞれ、前に記載されるプランジャーアーム60およびプランジャーヘッド70(例えば、図1−6C)に類似してもよいが、それらに限定されない。したがって、プランジャーアーム160は、モーター184によりドライブ装置連結部分182を介して移動されてもよく、リザーバ168内のプランジャーヘッド165が移動する。リザーバ168は、リザーバシステム40(例えば、図1−6C)に類似してもよいが、それに限定されない。
【0095】
いくつかの実施形態では、ドライブ装置連結部分182は、ドライブ装置連結部分182のプランジャーアーム160への係合を制御するように構成されてもよい。例えば、ドライブ装置連結部分182は、以下で記載されるように、プランジャーアーム160とドライブ装置連結部分182の1つ以上のギヤの間および/またはドライブ装置連結部分182のギヤ間のスラックを実質的に除去またはそうでなければ制御するように構成されてもよい。様々な実施形態では、スラックは、例えば、プランジャーアーム160に対する1つ以上のギヤの回転運動の範囲であってもよい。回転運動の範囲は、例えば時計方向におよび/または半時計方向に30°であってもいが、それに限定されず、十分な移動(または回転)の自由度を提供することができ、ギヤのスレッド、歯、などがプランジャーアーム160上の対応するスレッド、歯、などと整合および対合(あるいは「かみ合い」)することが可能となる。さらなる実施形態では、後でより詳細に記載されるように、スラックまたは回転運動の範囲は、例えば(限定されない)0付近まで十分減少させることができ、ドライブ装置連結部分182における様々なギヤの係合が増加する。したがって、ドライブ装置連結部分182がプランジャーアーム160と動作可能なように係合され、特定の1つのギヤ(または複数のギヤ)の回転運動の範囲(またはスラック)が十分減少されている場合、モーター184により提供される駆動力は、スラックが減少されていない場合に比べより効率的に、ドライブ装置連結部分182のギヤの各々に沿ってプランジャーアーム160に伝達され得る。
【0096】
いくつかの実施形態では、ドライブ装置連結部分182は、第1の連結部分170を含んでもよい。第1の連結部分170は、ウォーム駆動または他の配列を含んでもよく、例えば、トルクがギヤ間で伝達されるように構成されてもよい。そのような実施形態では、第1の連結部分170は、相補ギヤ、例えば第1のウォーム176などと係合するように配列された第1のウォームギヤ(またはウォームホイール)174を含んでもよい。第1のウォーム176および/または第1のウォームギヤ174は任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック(例えば、炭素繊維含浸プラスチック)、金属、複合材料などから製造され得る。特定の実施形態では、第1のウォーム176は、第1のウォームギヤ174を支持する軸に垂直な軸で支持され、および/またはその回りに回転可能であってもよい。
【0097】
第1のウォーム176は、第1の係合ギヤ178(例えば、ピニオンギヤ、スパーギヤ、など)と動作可能なように係合されてもよく、そうでなければ連結されてもよく、よって、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176は、共有回転軸を有する。よって、第1の係合ギヤ178は、第1のウォームギヤ174を支持する軸に垂直な軸で支持され、および/またはその回りに回転可能であってもよい。第1の係合ギヤ178は、任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック、金属、複合材料、などから製造され得る。
【0098】
第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176は、第1のシャフト171(例えば、図8)上で支持されてもよく、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176の第1のシャフト171回りの回転運動が可能となる。いくつかの実施形態では、第1のシャフト171は、構造152により支持され、またはこれと一体化されてもよい。第1の係合ギヤ178は、モーターギヤ185と動作可能なように係合(例えば、第2の連結部分190などを介して)するように配列されてもよく、モーター184が第1の連結部分170を駆動することが可能になる。
【0099】
いくつかの実施形態では、第1のウォーム176および第1の係合ギヤ178は、互いに一体とされ、ウォームボディ175を形成してもよい。ウォームボディ175は、任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック、金属、複合材料、などから製造され得る。いくつかの実施形態では、ウォームボディ175は、ウォームボディ175と動作可能なように係合されたギヤのいくつかとは異なる材料から製造され得る。ウォームボディ175、その一部(例えば、第1のウォーム176または係合ギヤ178)、および/または他のギヤが、プラスチックなどから作製される特定の実施形態では、ギヤの係合および動作から発生するノイズが減少され得る。
【0100】
さらなる実施形態では、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176は、例えば、第1の係合ギヤ178がモーター184によって駆動される時に、少なくとも第1の位置171aと第2の位置171bの間で、第1のシャフト171の長手方向次元に沿った移動が可能になるように第1のシャフト17上で配列されてもよい。特定の実施形態では、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176は、例えば、第1の係合ギヤ178がモーター184によって駆動される時に、少なくとも第1の位置171aと第2の位置171bの間で第1のシャフト171の長手方向次元に沿って摺動可能であるように、あるいは第1の連結部分170がプランジャーアーム160と「かみあう」、またはそうでなければ、これと動作可能なように係合可するように構成されてもよい。
【0101】
様々な実施形態では、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176を、第1のシャフト171に沿って摺動可能となるように構成することにより、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176の滑り運動は、第1のウォーム176と係合され得る第1のウォームギヤ174に、回転運動の範囲(スラック)、例えば、プランジャーアーム160を与えることができる。回転運動の範囲は、例えば、限定はされないが、時計方向におよび/または反時計方向に30°であってもよく、第1のウォームギヤ174に、十分な移動(回転)の自由を与えることができ、第1のウォームギヤ174(および/または第1のウォームギヤ174と軸を共有する他のギヤ、例えばギヤ172)のスレッド、歯、などが、プランジャーアーム160上の対応するスレッド、歯、などと整合し、対合する(または「かみあう」)ことができる。さらなる実施形態では、以下でより詳細に記載されるように、スラックまたは回転運動の範囲は、例えば(限定されない)0付近まで十分減少させることができ、第1のウォームギヤ174(および/または第1のウォームギヤ174と軸を共有する他のギヤ)のプランジャーアーム160との係合が増加され得る。したがって、ドライブ装置連結部分が182プランジャーアーム160と動作可能なように係合され、第1のウォームギヤ174(および/または第1のウォームギヤ174と軸を共有する他のギヤ)の回転運動の範囲(スラック)が十分減少されている場合、モーター184により提供される駆動力は、スラックが減少されていない場合に比べより効率的に、ドライブ装置連結部分182のギヤの各々に沿ってプランジャーアーム160に伝達され得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、第1の位置171aは、ウォームボディ175の端175bが構造152(またはその構成要素)に接触する位置に対応してもよい。第2の位置171bは、ウォームボディ175の端175a(端175bの反対であってもよい)が構造152(またはその構成要素)に接触する位置に対応する(例えば、図8)。第1のシャフト171は、任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック、金属、複合材料、などから製造され得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、第1のウォームギヤ174はシャフト161上で支持されてもよい(例えば、図8)。シャフト161は、任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック、金属、複合材料、などから製造され得る。ギヤ172(例えば、ピニオンギヤまたは他の好適なギヤ)は、シャフト161上で支持されてもよい。シャフト161は、シャフト161の軸回りに回転可能であってもよく、よって、第1のウォームギヤ174の回転は、シャフト161を回転させ、ギヤ172を回転させ得る。
【0104】
様々な実施形態では、ギヤ172および第1のウォームギヤ174は互いに一体であってもよく、または互いに分離されてもよい。ギヤ172は、任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック、金属、複合材料、などから製造され得る。
【0105】
いくつかの実施形態では、第1のウォームギヤ174およびギヤ172は、プランジャーアーム160と係合した場合に、シャフト161の軸に対し、少なくとも部分的に回転可能となるように配列されてもよい。言い換えれば、第1のウォームギヤ174およびギヤ172は、スラックを提供することができ、ギヤ172がプランジャーアーム160と係合する(例えば、かみあう)ことが可能になる。さらなる、または別の実施形態では、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176は、第1のシャフト171に沿って摺動可能であってもよく、第1のウォームギヤ174およびギヤ172がプランジャーアーム160に係合するスラックが提供される。例えば、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176が、第1のシャフト171に沿って摺動可能となるようにすると、ウォームギヤ174およびギヤ172に、十分な移動自由度が提供され、ギヤ172は回転し、また別の方法で移動し、ギヤ172上のスレッドまたは歯をプランジャーアーム160上の対応するスレッドまたは歯と、例えば、前に記載したのと類似する可能性のある様式で、適正に整合させることができる。
【0106】
いくつかの実施形態では、ギヤ172は、単独で、または第1のウォームギヤ174と共に、シャフト161の軸に対し、少なくとも第1の配向と第2の配向の間で、少なくとも部分的に回転可能であってもよい。第1の配向では、ギヤ172は、ドライブ装置連結部分182がプランジャーアーム160と一つにされた場合、プランジャーアーム160と係合可能であってもよく;第2の配向では、ギヤ172は、ドライブ装置連結部分182がプランジャーアーム160と一つにされた場合、プランジャーアーム160と係合できなくてもよい。いくつかの実施形態では、ギヤ172が第2の配向にある(すなわち、ギヤ172がプランジャーアーム160と係合可能ではない)場合、ギヤ172は、モーター184により(例えば、ドライブ装置連結部分182を介して)第1の配向に移動されてもよく、ギヤ172は、プランジャーアーム160と係合できるようになる。さらなる実施形態では、例えば、プランジャーアーム160がギヤ172と係合された後、ギヤ172は、モーター184により駆動され、全ての追加のスラックが除去されてもよい。
【0107】
すでに記載したように、いくつかの実施形態では、ギヤ172が第2の配向にあり、ドライブ装置連結部分182がギヤ172と一つにされた場合、ギヤ172は最初、プランジャーアーム160と係合しなくてもよい。さらなる実施形態では、ギヤ172のプランジャーアーム160との連続する相対移動により、ギヤ172はわずかに回転し、あるいはそうでなければ、第1の配向に移動し、プランジャーアーム160に係合し、モーター184がプランジャーアーム160を駆動できるようになる。さらに別の実施形態では、例えば、プランジャーアーム160がギヤ172と係合された後、ギヤ172は、モーター184により駆動され、全ての追加のスラックが除去されてもよい。
【0108】
このように、様々な実施形態では、ギヤ172および/または第1のウォームギヤ174は、ドライブ装置連結部分182とプランジャーアーム160の間のスラックを減少させるように構成されてもよい。さらなる実施形態では、第1のウォーム176および第1の係合ギヤ178は、少なくとも部分的にシャフト171の軸に沿って移動可能(例えば、摺動可能)であってもよく、第1のウォームギヤ174は、シャフト161の軸に対し少なくとも部分的に回転可能とされ得る。したがって、ギヤ172は、少なくとも第1の配向と第2の配向の間で少なくとも部分的に回転可能であってもよく、ギヤ172は、プランジャーアーム160に係合することができる。他の実施形態ではギヤ172は省略されてもよく、第1のウォームギヤ174は、プランジャーアーム160と係合される。そのような実施形態では、第1のウォームギヤ174は、ギヤ172に関して本開示を通して記載されるのと同様の様式で構成されてもよいが、それに限定されない。
【0109】
いくつかの実施形態では、プランジャーアーム160は、ねじ式または歯付きラックなどを含むように構成されてもよい。そのような実施形態では、ギヤ172は、ピニオンギヤまたはラックに係合し、これを移動させるための他の好適なギヤであってもよい。他の実施形態では、プランジャーアーム160はドライブ装置連結部分182、例えば、ウォームギヤ174またはギヤ172と連結される打込ネジと共に使用するために構成されてもよい。例えば、そのような実施形態では、プランジャーアーム160は、ドライブ装置連結部分182と係合し、ドライブ装置連結部分182がプランジャーアーム160を移動させることができるように適合されてもよい。プランジャーヘッドに連結されたプランジャーアーム(またはその一部)をドライブ装置連結部分と係合させるための構成の様々な例が、2005年8月23日に出願され、「注入装置中にドライブ装置を有する注入装置および方法ならびに分離可能な耐久ハウジング部分中にドライブ装置を有する方法(“Infusion Device and Method with Drive Device in Infusion Device and Method with Drive Device in Separable Durable Housing Portion”)」と題する特許文献81(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載れているが、それに限定されない。
【0110】
さらなる実施形態では、ドライブ装置連結部分182は、第2の連結部分190を含んでもよい。そのような実施形態では、第1の連結部分170は、第2の連結部分190と動作可能なように係合されてもよく、モーター184は第2の連結部分190を介して第1の連結部分170を駆動することができる。様々な実施形態では、第2の連結部分190は、1つ以上の好適なギヤ、ベルト、チェーン、ドライブシャフトまたは他の連結構造であってもよく、またはそれらを含んでもよい。
【0111】
様々な実施形態では、第2の連結部分190は、第1の連結部分170に類似する特徴のように構成され、またはこれらを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第2の連結部分190は、ウォーム駆動または、より高いトルクをギヤ間で伝達させ、および/または回転速度を減少させるように構成された他の配列を含んでもよく、これは第1の連結部分170に類似し得る。そのような実施形態では、第2の連結部分190は、相補ギヤ、例えば第2のウォーム196などと係合するように配列された第2のウォームギヤ(またはウォームホイール)194を含んでもよい。特定の実施形態では、第2のウォーム196は、第2のウォームギヤ194を支持する軸に垂直な軸で支持され、および/またはその回りに回転可能であってもよい。
【0112】
第2のウォーム196は、第2の係合ギヤ198(例えば、ピニオンギヤ、スパーギヤ、など)と動作可能なように係合されてもよく、また別の方法で、連結されてもよく、よって、第2の係合ギヤ198および第2のウォーム196は共有回転軸を有する。よって、第2の係合ギヤ198は、第2のウォームギヤ194を支持する軸に垂直な軸について支持および/または回転可能とされ得る。第2の係合ギヤ198は任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック、金属、複合材料、などから製造され得る。
【0113】
第2のギヤ198および第2のウォーム196は、第2のシャフト191(例えば、図8)上で支持されてもよく、第2のギヤ198および第2のウォーム196の第2のシャフト191回りでの回転運動が可能になる。第2のギヤ198は、モーターギヤ185と動作可能なように係合するように配列されてもよく、モーター184は第2の連結部分190を駆動することができる。第2のウォームギヤ194は、第1の連結部分170に動作可能なように係合するように配列されてもよく、モーター184は第1の連結部分170を駆動することができる。いくつかの実施形態では、第2のウォーム196および第2のギヤ198は互いに一体となり、第2のボディ195を形成してもよい。
【0114】
いくつかの実施形態では、中間連結部分185は、第2の連結部分190と第1の連結部分170の間に配列されてもよく、モーター184は駆動力を第2の連結部分190から第1の連結部分170まで運搬することができる。様々な実施形態では、中間ドライブ部分185は、1つ以上の好適なギヤ、ベルト、チェーン、ドライブシャフトまたは他の連結構造であってもよく、またはそれらを含んでもよい。例えば、中間ドライブ部分185は、第1の中間ギヤ192および第2の中間ギヤ193を含んでもよく、これらはそれぞれ、第2のウォームギヤ194および第1の係合ギヤ178と動作可能なように係合されてもよい。第1の中間ギヤ192および第2の中間ギヤ193の1つまたは両方が任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック、金属、複合材料、などから製造され得る。よって、いくつかの実施形態では、モーターギヤ185、第2のギヤ198、第2のウォーム196、第2のウォームギヤ194、第1の中間ギヤ192、第2の中間ギヤ194、第1の係合ギヤ178、第1のウォーム176、第1のウォームギヤ174、およびギヤ172は、駆動力をモーター184からプランジャーアーム160へ伝達するためのギヤトレーンを形成し得る。
【0115】
図7、8、および図12−16を参照して、いくつかの実施形態では、ドライブ装置システム180はさらに、プランジャーアーム160への力またはトルクを検知、またはそうでなければ測定するように構成されたセンサ140を含んでもよい。例えば、プランジャーアーム160への力は、プランジャーアーム160がリザーバ168内で移動し、流体化媒体をリザーバ168から送達する方向とは反対の力(例えば、直線力)であってもよい。プランジャーアーム160への力は、例えば、リザーバ168内での閉塞またはプランジャーアーム160および/またはプランジャーヘッド165が、リザーバ168内で、またはそれに沿って実質的に移動するのを防止する他の条件により引き起こされ得る。
【0116】
プランジャーアーム160への力は、第1のウォームギヤ174および/またはギヤ172へのトルクに対応してもよい。第1のウォームギヤ174およびギヤ172へのトルクは、第1のウォーム176および第1の係合ギヤ178への力、例えば直線力に対応してもよい。第1のウォーム176第1の係合ギヤ178への力は、センサ140により測定され、またはそうでなければ検知され、プランジャーアームへの力160が測定またはそうでなければ検知される。例えば、第1の係合ギヤ178は、センサ140またはセンサ140を支持するドライブ装置システム180の一部に接触してもよく、センサ140が、第1のウォーム176および第1の係合ギヤ178の力を測定、またはそうでなければ検知できるようにする。例えば、第1のウォームギヤ174は、第1のウォームギヤ174が第2の位置まで移動される場合にセンサ140に、またはセンサ140を支持するドライブ装置システム180の一部に圧力を適用してもよい。よって、様々な実施形態では、プランジャーアーム160への負荷が、センサ140に伝達され、センサ140はそれぞれ、プランジャーアーム160および/またはギヤ172および第1のウォームギヤ174への力および/またはトルクを測定できる。
【0117】
例えば、プランジャーアーム160は、流体化媒体を送達するために、リザーバ168内で第1の方向に前進されてもよい。プランジャーアーム160が、実質的に、リザーバ168内で前進しないように防止されている場合(例えば、リザーバ168に閉塞)プランジャーアーム160への力は、プランジャーアーム160および/またはプランジャーアーム160と係合されたギヤ172を、プランジャーアーム160が前進し、流体化媒体を送達させる第1の方向とは反対の第2の方向に移動させることができる。結果として、ウォーム176および係合ギヤ178は、センサ160に向かってまたは逆らって(例えば、第2の位置171bに向かって)移動させることができる。したがって、センサ160はウォーム176および係合ギヤ178により適用された力を測定し、プランジャーアームへの力160を測定することができる。
【0118】
いくつかの実施形態では、例えばバス421を介してセンサ140と連結されたプロセッサ422を含む回路420は、様々なプログラムまたはアルゴリズムを実行するおよび/または様々な情報、例えばセンサ140から受理されたデータを処理するように構成されてもよい。プロセッサ422は、例えば、検知された信号を閾値および/またはメモリ424に予め保存された値と比較するように構成されてもよい。
【0119】
例えば、いくつかの実施形態では、プロセッサ422は、センサ140が力を測定する場合、例えば、閉塞が存在することを示した場合、ある処理を実行するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ422は、モーター184に信号を提供し、モーター184がプランジャーアーム160、ドライブ装置連結部分182、などを駆動するのを停止させてもよい。別の例として、プロセッサ422は、使用者−患者に閉塞を警告するために信号を指示装置に提供してもよい。指示装置の例は、「リザーバ内でプランジャーを駆動するためのドライブ装置を有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device and Method with Drive Device for Driving Plunger in Reservoir”)」と題する特許文献30;および2009年12月30に出願され、「整合システムおよび方法(“Alignment Systems and Methods”)」と題する特許文献82(どちらも参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されるものに類似してもよいが、それらに限定されない。
【0120】
いくつかの実施形態では、ドライブ装置連結部分182は、プロセッサ422により制御され得るモーター184により駆動されてもよく、例えば、ドライブ装置システム180を準備するためにプランジャーアーム160がギヤ172と係合された後に、ドライブ装置連結部分182および/またはプランジャーアーム160内の全てのスラックが実質的に除去される。例えば、スラックをほとんどまたは全く有さないドライブ装置システム180は、第1のプロファイル(例えば、第1のトルクプロファイル)に対応することができ、例えばプランジャーアーム160がギヤ172と係合された後、スラックを有するドライブ装置システム180は、第2のプロファイル(例えば、第2のトルクプロファイル)に対応することができる。すなわち、閾値を満たすまたはある範囲内の、例えばプランジャーアーム160に対する1つ以上のギヤの回転運動の範囲は、第1のプロファイルに対応することができ、閾値を超える/未満のまたはある範囲外の、例えば、プランジャーアーム160に対する1つ以上ギヤの回転運動の範囲は、第2のプロファイルに対応することができる。
【0121】
よって、スラックが存在し、および/またはセンサ140が第2のプロファイルを検知する場合、モーター184は、センサ140が第1のプロファイルを検知し(および/または関連回路、例えばプロセッサ422が、第1のプロファイルが達成されたことを決定し)、スラックが実質的に除去されたことが示されるまでドライブ装置連結部分182を駆動することができる。したがって、様々な実施形態では、ドライブ装置システム180は準備されている。トルクプロファイルは、予測トルク値(例えば、ウォームボディ175のある位置に対する)、第2のパラメータ(例えば、時間、位置、など)の測定としてのトルク、などを示してもよいが、それらに限定されない。
【0122】
非制限的例として、許容される閾値が、時計方向および反時計方向5°以下である場合、時計方向および反時計方向に20°の回転運動の範囲を有するギヤを有するドライブ装置システム180は、第2のプロファイルに対応することができる。したがって、モーター184はドライブ装置連結部分182を駆動して、ギヤの回転運動の範囲を5°以下まで減少させることができ、これは、第2のプロファイルに対応する。例えばセンサ140により検知されるように、第2のプロファイルが満たされると、モーター184は、ドライブ装置連結部分182の駆動を停止してもよい。
【0123】
別の例としては、モーター184はセンサ140による力(またはトルク)の測定値がある閾値範囲を満たす(および/または関連回路、例えばプロセッサ422が、測定値がある閾値を満たすことを決定する)まで、ドライブ装置連結部分182を駆動してもよい。ある閾値範囲を満たす測定値は、スラックが実質的に除去されたこと、またはそうでなければ、存在しないことを示し得る。したがって、様々な実施形態は、力センサからの測定値を使用するアルゴリズムに基づきドライブ装置システムを準備することができる。さらなる実施形態では、プロセッサ422は、制御回路に信号を提供するように構成されてもよく、センサ140(および/または関連回路、例えばプロセッサ422)により検知された第1のプロファイルが、第1のプロファイルが達成された、またはそうでなければ存在することを決定する場合、送達装置12の動作(例えば、図1−6C)が可能になる。
【0124】
このように、様々な実施形態では、センサは、プランジャーアームへの力を検知するように、および/またはプランジャーアームがドライブ装置連結部分と係合された後、スラックが実質的に減少するように送達装置を準備するように提供され、および/または構成されてもよい。
【0125】
すでに記載したように、プロセッサ422は、センサ140と、例えばバス421を介して連結されてもよい。プロセッサ422は、様々なプログラムまたはアルゴリズムを実行するおよび/または様々な情報、例えばセンサ140から受理されたデータを処理するように構成されてもよい。プロセッサ422は、例えば、検知された信号を閾値および/またはメモリ424に予め保存された値と比較するように構成されてもよい。
【0126】
いくつかの実施形態では、センサ140により検知された、またはそうでなければ測定された力は、アルゴリズムで使用するための、例えば、プランジャーアーム160(および/または他の関連する構成要素、例えばプランジャーヘッド165、など)への力またはトルクおよび/またはセンサ140により検知されたまたはそうでなければ測定された力から誘導可能な他の情報を計算するためのパラメータとすることができる。特定の実施形態では、パラメータは、リザーバ168中での閉塞などを検知するためのアルゴリズムで使用することができる。閉塞は、例えば、リザーバ168中での妨害により引き起こされ得る。そのような場合、閉塞により、リザーバ168内の圧力の増加が起こり得る。様々な実施形態では、アルゴリズムは、プロセッサ422により実行されてもよいが、それに限定されない。
【0127】
図7−17を参照して、いくつかの実施形態では第1の位置(例えば、開始位置)に対するプランジャーヘッド165(またはプランジャーアーム160)の位置に関する1つ以上のパラメータ(複数可)を使用する1つ以上のアルゴリズムが使用されてもよい。例えば、1つ以上のパラメータ(複数可)は、予め決められた閾値および/または範囲と比較されてもよい。したがって、どのように1つ以上のパラメータ(複数可)のいくつか(または全て)が予め決められた閾値および/または範囲と匹敵する(例えば、パラメータ(複数可)が閾値(複数可)に一致するまたはパラメータ(複数可)と閾値(複数可)間の差が存在する)かによって、プランジャーヘッド165(またはプランジャーアーム160)の位置は、プロセッサ422により、1つ以上のアルゴリズムを介して決定されてもよい。
【0128】
パラメータ(複数可)は、下記のいずれか1つまたは組み合わせ(限定されない)に関連する信号または信号パラメータに基づき決定されてもよい:(i)移動するように制御される(例えば、プログラムされる)モーター184(または別のドライブ装置)またはモーター184と連結される部分(例えば、モーターギヤ185)の量;(ii)モーター184(または他のドライブ装置)またはモーター184と連結される部分が移動される量;および(iii)プランジャーヘッド165(および/またはプランジャーアーム160)が実際に移動した量。特定の実施形態では、プランジャーヘッド165の位置に関するパラメータ(複数可)はリザーバ168中の流体化媒体の体積、例えば、リザーバ168中に残る、および/またはそこから送達される流体化媒体の体積に対応してもよい。よって、様々な実施形態では、リザーバ中の体積は、ドライブ装置、プランジャーアーム、および/またはプランジャーヘッドに関連する信号または信号パラメータのいずれか1つまたは組み合わせを使用するアルゴリズムを用いて測定可能である。
【0129】
様々な実施形態では、1つ以上のアルゴリズム(または他のアルゴリズム(複数可))により使用されるパラメータ(複数可)は、加えて、またはその代わりに、前に記載された信号または信号パラメータのいくつかまたは全て、下記のいずれか1つまたは組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない信号または信号パラメータに基づき決定されてもよい:モーター(または他のドライブ装置)により使用されるエネルギー、モーター電流、モーターへの電圧、既知量の流体化媒体の送達の既知のパラメータ(複数可)との比較(例えば、既知量の流体化媒体の送達のために必要とされる電圧)、逆電磁力(BEMF)、など。他の実施形態では、そのような信号または信号パラメータは、前に記載したパラメータ(複数可)とは異なる1つ以上のパラメータを提供することができる。
【0130】
様々な実施形態では、1つ以上のアルゴリズム(または他のアルゴリズム(複数可))により使用されるパラメータ(複数可)は、加えて、またはその代わりに、前に記載された信号または信号パラメータのいくつかまたは全て、もう1つのセンサにより提供され得る信号または信号パラメータ、例えば、限定はされないが、下記のいずれか1つまたは組み合わせに基づき決定されてもよい:閉塞センサから、センサ140から(例えば、プランジャーアーム160および/またはドライブ装置連結部分182への力および/またはトルクを測定またはそうでなければ検知する)など。プロセッサ422により使用可能な1つ以上のアルゴリズムにおいて使用可能な様々なセンサからの信号または信号パラメータの例は、2005年12月30日に出願され、「携行注入ポンプにおける閉塞を検知するための方法および装置(“Methods and Apparatuses for Detecting Occlusions in an Ambulatory Infusion Pump”)」と題する特許文献83;および2006年11月20に出願され、「携行注入ポンプにおける閉塞を検知するための方法および装置(“Method and Apparatus for Detecting Occlusions in an Ambulatory Infusion Pump”)」と題する特許文献84(これらは全て、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)において記載されるものと類似し得るが、それらに限定されない。他の実施形態では、そのような信号または信号パラメータは、前に記載されるパラメータ(複数可)とは異なる1つ以上のパラメータを提供することができる。
【0131】
すでに記載したように、いくつかの実施形態では、プランジャーヘッド165の位置に関連する1つ以上のパラメータ(複数可)は、モーター184(または他のドライブ装置)またはモーター184と連結される部分が、例えば、制御回路、例えば、限定はされないが、回路420、プロセッサ422、などにより移動するように制御される量に関連する信号または信号パラメータに、少なくとも部分的に基づいてもよい。例えば、ギヤ、例えばギヤ185、またはギヤを支持するシャフト(例えば、シャフト181)が回転するように制御された回転数は、その量に対応してもよい。さらなる実施形態では、例えば、モーター184の制御回路からの制御信号は、ギヤまたはシャフトが回転する量を決定するために使用され得る。そのような実施形態では、モーター184は、ステップモーターなどであってもよいが、それに限定されない。他の実施形態では、信号により制御される他の好適なモーター、例えば、限定はされないが、DCモーター、音声コイルモーター、三相モーター、などが使用されてもよい。いくつかの実施形態では、そのようなパラメータは、代わりに、プランジャーヘッド165に連結されたプランジャーアーム160(またはその一部)の位置に関連されてもよい。
【0132】
すでに記載したように、いくつかの実施形態では、プランジャーヘッド165の位置に関連する1つ以上のパラメータ(複数可)は、モーター184(または他のドライブ装置)またはモーター184と連結される部分が実際に移動した量に関連する信号または信号パラメータに、少なくとも部分的に基づいてもよい。例えば、ギヤ(例えば、モーターギヤ185)またはギヤを支持するシャフト(例えば、シャフト181)が回転される回転数はその量に対応してもよい。
【0133】
さらなる実施形態では、回転エンコーダ(例えば、光学、磁気、など)および回転エンコーダを検知するためのセンサ(図示せず)が提供されてもよい。回転エンコーダおよび/またはセンサは、モーター184と連結させてもよく、モーター184またはモーター184と連結される部分により移動された量が決定される。例えば、いくつかの実施形態では、回転エンコーダは、ギヤ(例えば、モーターギヤ185)またはシャフト(例えば、シャフト181)上に提供されてもよく、回転エンコーダを検知するためのセンサは、好適な位置、例えばモーター184上または付近に提供されてもよい。様々な実施形態では、センサおよび回転エンコーダは、モーターギヤ185、シャフト181、などの回転数を測定するために使用されてもよい。したがって、センサおよびエンコーダにより測定されるモーターギヤ185による回転数は、モーター184またはモーター184と連結される部分が実際に移動した量に対応し得る。
【0134】
すでに記載したように、特定の実施形態では、センサはモーター184上にあってもよい。他の実施形態では、センサは、回転エンコーダと相互作用するように任意の好適な位置に沿って配列されてもよい。特定の実施形態では、センサ(または他のセンサ、例えば閉塞センサ)は、モーター184および/またはエンコーダが付着されている同じ位置(例えば、回路基板上)にあってもよい。そのような実施形態により、コスト削減、信号の信頼性の増加(例えば、より少ない連結)、増幅のアベイラビリティ、などが可能になる。
【0135】
すでに記載したように、いくつかの実施形態では、プランジャーヘッド165(またはプランジャーアーム160)の位置に関連する1つ以上のパラメータ(複数可)は、プランジャーヘッド165が、例えば、既知の位置から移動した量に関連する信号または信号パラメータに、少なくとも部分的に基づいてもよい。さらなる実施形態では、リザーバ168と連結された体積センサ(図示せず)を使用して、プランジャーヘッド165の位置を決定してもよい。例えば、体積センサは、プランジャーヘッド165(またはプランジャーアーム160)上に提供されてもよい。体積センサおよび他のセンサの例は、特許文献82において開示されるが、それに限定されない。例えば、体積センサは、プランジャーヘッド165(および/またはプランジャーアーム160)が数センチメートル移動したというデータを提供してもよい。
【0136】
様々な実施形態では、限定されないが、他の列挙された信号または信号パラメータのいずれかに加えてまたはその代わりに、上記3つの信号または信号パラメータの1つ以上を使用する1つ以上のアルゴリズム(複数可)が、プロセッサ422により使用されてもよく、リザーバ168内の体積が検知される。例えば、アルゴリズムにより使用される信号または信号パラメータの各々は、プロセッサ422によりチェックされてもよく、信号または信号パラメータの各々が予め決められた値を満たす、または例えば、認容可能な許容範囲を与える特定の範囲内にあるかどうかが決定される。したがって、アルゴリズム(複数可)がプロセッサ422により使用されてもよく、送達装置の適正な動作条件が決定される。様々な実施形態では、限定されないが、他の列挙された信号または信号パラメータのいずれかに加えてまたはその代わりに、上記3つの信号または信号パラメータの1つ以上を使用する1つ以上のアルゴリズム(複数可)が、プロセッサ422により使用されてもよく、送達装置の状態が決定される。図18は、1つ以上の信号または信号パラメータ、例えば、限定はされないが、前に記載されたものに基づきプロセッサ422により同定され、またはそうでなければ決定されてもよい可能性のある動作条件および/または機能不全を示すマトリクス1000の非制限的例である。図18を参照して、「1」は、特定の信号または信号パラメータが予め決められた値を満たす、または特定の閾値内にあることを示してもよい。「0」は、特定の信号または信号パラメータは予め決められた値を満たさず、または特定の閾値内にないことを示してもよい。
【0137】
いくつかの実施形態では、プロセッサ422(または回路420)は、プロセッサ422により決定された動作条件(および/または機能不全)に基づきある処理を実行するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ422は、信号をモーター184に提供し、モーター184がプランジャーアーム160をこれ以上駆動しないように阻止してもよい。別の例としては、プロセッサ422は、指示装置425、例えばディスプレイ装置などに信号を提供し、またはその状態を変化させ、使用者−患者に閉塞を警告してもよい。指示装置の例は、限定はされないが、特許文献30,82おいて見いだすことができ、どちらも参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0138】
図7−18を参照して、非制限的な例示的実施形態によれば、信号ワン1001(例えば、モーター184が移動するように制御された量に対応する)、信号ツー1002(例えば、モーター184が移動した量に対応する)、および信号スリー1003(例えば、プランジャーヘッド165が移動した量に対応する)がそれぞれ、それらの個々の特定範囲外にある(またはそうでなければ、それらの個々の予め決められた値を満たさない)場合、プロセッサ422は、第1の動作条件1010を同定し、またはそうでなければ決定してもよい。第1の動作条件1010は、1つ以上の問題(複数可)が生じたことを示し得る。例えば、モーター184が移動するように制御されない(期待量、仮にあったとしても)、モーター184が移動されない(期待量、仮にあったとしても)、およびプランジャーヘッド165が移動されない(期待量、仮にあったとしても)場合に、そのような条件が生じ得る。したがって、プロセッサ422は、例えば、図1−6Cを参照して記載されるように、例えば、制御回路による機能不全が生じたことを決定し得る。
【0139】
図7−18にもどって、信号ワン1001が、特定範囲内にあり(またはそうでなければその予め決められた値を満たす)、信号ツー1002および信号スリー1003がそれぞれ、それらの個々の特定範囲外にある(またはそうでなければその個々に予め決められた値を満たさない)場合、プロセッサ422は、第2の動作条件1020を同定し、またはそうでなければ決定してもよい。第2の動作条件1020は、1つ以上の問題(複数可)が生じたことを示し得る。例えば、モーター184が移動されない(期待量、仮にあったとしても)、およびプランジャーヘッド165が移動されない(期待量、仮にあったとしても)場合に、そのような条件が生じ得る。したがって、プロセッサ422は、例えば、モーター184による機能不全が生じたことを決定し得る。
【0140】
信号ワン1001および信号ツー1002がそれぞれ、それらの個々の特定範囲内にあり(またはそうでなければ、それらの個々の予め決められた値を満たす)、信号スリー1003がその個々の特定範囲外にある(またはそうでなければその予め決められた値を満たさない)場合、プロセッサ422は第3の動作条件1030を同定し、またはそうでなければ決定してもよい。第3の動作条件1030は、1つ以上の問題が生じたことを示し得る。例えば、プランジャーヘッド165が移動されない(期待量、仮にあったとしても)場合に、そのような条件が生じ得る。したがって、プロセッサ422は、例えば、閉塞がリザーバ168内で生じたことを決定し得る。
【0141】
信号ワン1001、信号ツー1002、および信号スリー1003がそれぞれ、それらの個々の特定範囲内にある(またはそうでなければ、それらの個々の予め決められた値を満たす)場合、プロセッサ422は第4の動作条件1040を同定し、またはそうでなければ決定してもよい。いくつかの実施形態では、第4の動作条件1040は、送達装置(またはその一部)が適正に動作していることを示し得る。他の実施形態では、第4の動作条件1040は、いくつかの他の可能性のある条件、例えば1つ以上の問題が生じたこと、例として、例えば、プランジャーアームによる機能不全を示し得る。例えば、モーター184が期待量移動するように制御されモーター184が期待量移動され、プランジャーヘッド165が期待量移動された場合、そのような条件が生じ得る。したがって、プロセッサ422は、例えば、プランジャーアーム160による機能不全が生じたことを決定し得る。
【0142】
いくつかの実施形態では、機能不全は、1を超える発生(例えば、信号または信号パラメータの1を超える組み合わせ)に対し可能性のある条件として列挙され得る。例えば信号ワン1001、信号ツー1002、および信号スリー1003がそれぞれ、それらの個々の特定範囲外にある(またはそうでなければ、その個々に予め決められた値を満たさない)場合、プロセッサ422は制御回路機能不全(例えば、1010)、モーター機能不全(例えば、1020)、閉塞(例えば、1030)、および/またはプランジャー機能不全(例えば、1040)が生じたことを決定し得る。
【0143】
すでに記載したように、他のマトリクスはより小さなまたはより大きな数の信号または信号パラメータを含んでもよく、例えば前に記載した3つの信号または信号パラメータに加えてまたはその代わりに他の列挙された信号または信号パラメータのいずれかが挙げられるが、それらに限定されない。例えば、閉塞センサからの信号または信号パラメータがアルゴリズムにおいて使用されてもよい。例えば、閉塞センサが、リザーバ168内で力が増加しており、プランジャーヘッド165が移動する量が変化していないことを検知した場合、プロセッサ422は、例えば、閉塞が生じていることを決定し得る。
【0144】
いくつかの実施形態では、プロセッサ422により使用されるアルゴリズム(複数可)は、信号またはパラメータ信号の各々(またはいくつか)に対応する値を使用してもよい。そのような実施形態では、特定範囲外の第1の値は、特定範囲外の第2の値の関連結果とは異なる関連結果を有し得る。例えば、図20を参照して、信号スリー1003は、2から4の特定範囲を有してもよい(すなわち、信号スリー1003は、信号スリー1003が2から4の値を有する場合に許容されるように決定されてもよい)。そのような例では、信号ワン1001および信号ツー1002がそれぞれ、それらの個々の特定範囲内にあり(またはそうでなければ、それらの個々の予め決められた値を満たす)、および信号スリー1003が0の値を有する場合、プロセッサ422は、例えば、閉塞が生じていることを決定し得る。信号ワン1001および信号ツー1002がそれぞれ、それらの個々の特定範囲内にあり(またはそうでなければ、それらの個々の予め決められた値を満たす)、および信号スリー1003が1の値を有する場合、プロセッサ422は、例えば、プランジャーアーム160による機能不全が存在することを決定し得る。
【0145】
信号ワン1001および信号ツー1002がそれぞれ、それらの個々の特定範囲にあり(またはそうでなければ、それらの個々の予め決められた値を満たす)、および信号スリー1003が2(または3もしくは4)の値を有する(すなわち、信号スリー1003はその特定範囲内にある)場合、プロセッサ422は、送達装置が適正に動作していることを決定し得る。信号ワン1001および信号ツー1002がそれぞれ、それらの個々の特定範囲にあり(またはそうでなければ、それらの個々の予め決められた値を満たす)、信号スリー1003が5(またはそれ以上)の値を有する場合、プロセッサ422は、例えば、プランジャーヘッド165による機能不全が存在することを決定し得る。
【0146】
図7−18を参照して、いくつかの実施形態では、閉塞センサのエラーチェックをする、またはそうでなければこれを較正するために、記載されるアルゴリズムの1つ以上が使用されてもよい。閉塞センサの様々な例が、特許文献10,83,84に開示されるが、それらに限定されない。
【0147】
いくつかの実施形態では、センサ140からの測定値を使用して、モーター184を制御、そうでなければ較正してもよい。例えば、モーター184は、センサ140が所望の結果、例えばスラックの量の減少(第1のトルクプロファイルに対応し得る)を測定するまで、例えば、プロセッサ422または他の回路により移動するように制御されてもよい。
【0148】
様々な実施形態では、記載されるアルゴリズムの1つ以上を含み得るが、それに限定されない1つ以上のアルゴリズム(複数可)は、プロセッサ422により使用されてもよく、他の列挙された信号のいずれかに加えてまたはその代わりに、上記3つの信号の1つ以上を使用し、センサ140にフィードバックを提供する、またはそうでなければこれを較正する。
【0149】
さらなる実施形態では、センサ140は、送達装置の様々なセンサ、例えば閉塞センサ、リザーバ体積センサ、などから得られた測定値に基づき較正されてもよい。閉塞センサおよび他のセンサの様々な例が、特許文献10,83,84,82において開示されるが、それに限定されない。
【0150】
例えば体積センサ(図示せず)およびセンサ140からの測定値が好適なアルゴリズムにおいて使用されてもよく、例えば、環境条件、例えば、限定はされないが、温度、湿度、圧力、などにより引き起こされるセンサ140の出力シフト(例えば、信号ドリフト)が計算される。例えば、体積センサからの測定値は、センサ140の測定値と比較され得る。そのようなものとして、センサ140の測定値と体積センサからの測定値に対応するセンサ140の予測される測定値の間の差が、調節され、またはそうでなければ補償され得る。したがって、センサ140の出力シフトは、例えば、体積センサの測定値に基づいて較正されてもよい。
【0151】
本明細書で開示される実施形態は、あらゆる点で、例示であり、本発明を制限するものではないと考えるべきである。本発明は、上記で記載される実施形態に全く限定されない。本発明の精神および範囲から逸脱せずに、様々な改変および変更が実施形態になされ得る。本発明の範囲は、実施形態ではなく、添付の特許請求の範囲により示される。特許請求の範囲の等価物の意味および範囲内にある様々な改変および変更は、本発明の範囲内にあることが意図されている。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は一般に、医療機器システムおよび方法に関し、特定の実施形態では、医療機器システムの構成要素と係合する、および/またはこれと関連するパラメータを検知するための係合および/または検知特徴を含むそのようなシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代医学技術によれば、ある慢性疾患は、薬剤または他の物質を患者の身体に送達させることにより治療され得る。例えば、糖尿病は、規定量のインスリンを患者に適切な時に送達することにより一般に治療される慢性疾患である。従来、インスリンを患者に送達するために、手動操作シリンジおよびインスリンペンが使用されている。最近になって、最新システムは、制御された量の薬剤を患者に送達させるためのプログラム可能なポンプを含むように設計されている。
【0003】
ポンプ型送達装置は患者に連結される外部装置内で構成され、患者の身体内に埋め込まれている埋込装置内で構成される。外部ポンプ型送達装置としては、固定位置、例えば病院、診療所、などにおいて使用するために設計された装置が挙げられ、さらに、携行または携帯使用のために構成された装置、例えば患者により運搬されるように設計された装置、などが挙げられる。外部ポンプ型送達装置は、流体化媒体、例えば、限定はされないがインスリンのリザーバを含んでもよい。
【0004】
外部ポンプ型送達装置は流体流連結で患者または使用者−患者に、例えば、好適な中空チュービングを介して連結され得る。中空チュービングは、患者の皮膚を突き刺し、それを通って流体化媒体を送達するように設計された中空針に連結され得る。また、中空チュービングはカニューレ、などを通り抜けるように患者に直接連結され得る。
【0005】
いくつかの外部ポンプ型送達装置の例は、2005年8月23日に出願され、「使い捨て部分を有する注入装置および方法(“Infusion Device And Method With Disposable Portion”)」と題する特許文献1、および「注入装置のための交換可能な電子カード(“Exchangeable Electronic Cards For Infusion Devices”)」と題する特許文献2(それぞれ本発明の譲受人所有)、「患者注入装置のための構成要素および方法(“Components And Methods For Patient Infusion Device”)」と題する特許文献3、「注入装置のためのディスペンサー構成要素および方法(“Dispenser Components And Methods For Infusion Device”)」と題する特許文献4、「インスリン用量に関して患者に忠告するための方法(“Method For Advising Patients Concerning Doses Of Insulin”)」と題する特許文献5、および「着用可能な内蔵型薬物注入装置方法(“Wearable Self-Contained Drug Infusion Device”)」と題する特許文献6に記載され、これらはそれぞれ、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0006】
外部ポンプ型送達装置は、流体流連結で患者−使用者に、例えば、好適な中空チュービングを介して連結され得る。中空チュービングは、患者−使用者の皮膚を突き刺し、注入媒体を患者−使用者に送達させるように設計された中空針に連結され得る。また、中空チュービングは、患者−使用者に、カニューレまたはマイクロニードルセットとして、またはそれを介して直接連結され得る。
【0007】
使用者−患者の皮膚を突き刺す中空針を介して中空チュービングが患者−使用者に連結される状況では、針の患者−使用者内への手動操作による挿入は幾分、使用者−患者にとってトラウマになり得る。したがって、針の使用者−患者への挿入を支援するように挿入機構が作製され、よって、針はバネにより強制的に収縮位置から伸展位置まで迅速に移動させられる。針が伸展位置まで移動させられるので、針は、1回のかなり突然の動きで使用者−患者の皮膚を迅速に貫通し、これは、ある使用者−患者に対しては、より遅い針の手動操作による挿入に比べトラウマになりにくい可能性がある。使用者−患者の皮膚への針の迅速な付きは幾人かの使用者−患者にとっては、手動挿入よりもトラウマになりにくい可能性があるが、状況によっては、幾人かの使用者−患者は、針が非常にゆっくり、一定の速さで移動された場合にトラウマと感じにくい場合がある。
【0008】
送達装置と共に使用される、またその中に組み込まれ得る挿入機構の例は、特許文献7および、特許文献1に記載され、それぞれ参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。挿入器具の他の例は、「挿入セットのための挿入装置およびその使用方法(“Insertion Device For An Insertion Set And Method Of Using The Same”)」と題する特許文献8(本発明の譲受人に譲渡される)に記載され、これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。針および/またはカニューレを挿入するために使用され得る(または使用のために改良され得る)針/カニューレ挿入器具の他の例は、例えば、2003年3月14日に出願され、「シルエットのための自動挿入装置、または同様の製品(“Auto Insertion Device For Silhouette Or Similar Products”)」と題する特許文献9、および/または2002年12月9日に出願され、「挿入セットのための挿入装置およびその使用方法(“Insertion Device For Insertion Set and Method of Using the Same”)」と題する特許文献10(どちらも、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載される。
【0009】
ポンプ型送達装置は、昼夜いつでも、正確な用量のインスリンを自動的に計算し、患者−使用者に送達することを可能にする。さらに、グルコースセンサまたはモニタと共に使用される場合、インスリンポンプは検知またはモニタされた血糖レベルに基づき、自動的に制御され、適切な用量の注入媒体を適切な必要時に提供することができる。
【0010】
ポンプ型送達装置は様々な型の医学的状態、例えば糖尿病の現代医学治療の重要な態様となっている。ポンプ技術は改善され、医者および患者−使用者はそのような装置により精通しているので、外部医療注入ポンプ処置の要望は増加しており、これから先10年間、実質的に増加することが予測される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許出願第11/211,095号明細書
【特許文献2】公開PCT出願第WO01/70307号(PCT/US01/09139)公報
【特許文献3】公開PCT出願第WO04/030716号(PCT/US2003/028769)公報
【特許文献4】公開PCT出願第WO04/030717号(PCT/US2003/029019)公報
【特許文献5】米国特許出願公開番号第2005/0065760号公報
【特許文献6】米国特許第6,589,229号公報
【特許文献7】米国特許出願第11/645,435号明細書
【特許文献8】米国特許出願公開番号第2002/0022855公報
【特許文献9】米国特許出願第10/389,132号明細書
【特許文献10】米国特許出願第10/314,653号明細書
【特許文献11】米国特許出願第11/515,225号明細書
【特許文献12】米国特許出願第11/588,875号明細書
【特許文献13】米国特許出願第11/588,832号明細書
【特許文献14】米国特許出願第11/588,847号明細書
【特許文献15】米国特許出願第11/589,323号明細書
【特許文献16】米国特許出願第11/602,173号明細書
【特許文献17】米国特許出願第11/602,052号明細書
【特許文献18】米国特許出願第11/602,428号明細書
【特許文献19】米国特許出願第11/602,113号明細書
【特許文献20】米国特許出願第11/604,171号明細書
【特許文献21】米国特許出願第11/604,172号明細書
【特許文献22】米国特許出願第11/606,703号明細書
【特許文献23】米国特許出願第11/606,836号明細書
【特許文献24】米国特許出願第11/636,384号明細書
【特許文献25】米国特許出願第11/645,993号明細書
【特許文献26】米国特許出願第11/645,972号明細書
【特許文献27】米国特許出願第11/646,052号明細書
【特許文献28】米国特許出願第11/645,435号明細書
【特許文献29】米国特許出願第11/646,000号明細書
【特許文献30】米国特許出願第11/759,725号明細書
【特許文献31】米国特許出願第11/606,837号明細書
【特許文献32】米国特許出願第11/702,713号明細書
【特許文献33】米国特許出願第11/843,601号明細書
【特許文献34】米国特許出願第11/868,898号明細書
【特許文献35】米国特許出願第11/964,649号明細書
【特許文献36】米国特許出願第12/111,751号明細書
【特許文献37】米国特許出願第12/111,815号明細書
【特許文献38】米国特許出願第11/924,402号明細書
【特許文献39】米国特許出願第11/929,428号明細書
【特許文献40】米国特許出願第11/965,578号明細書
【特許文献41】米国特許出願第12/107,580号明細書
【特許文献42】米国特許出願第11/964,663号明細書
【特許文献43】米国特許出願第10/180,732号明細書
【特許文献44】米国特許出願第12/099,738号明細書
【特許文献45】米国特許出願第12/027,963号明細書
【特許文献46】米国特許出願第12/121,647号明細書
【特許文献47】米国特許仮出願第61/044,269号明細書
【特許文献48】米国特許出願第61/044,292号明細書
【特許文献49】米国特許仮出願第61/044,322号明細書
【特許文献50】米国特許出願第12/179,502号明細書
【特許文献51】米国特許出願第12/336,367号明細書
【特許文献52】米国特許出願第12/166,210号明細書
【特許文献53】米国特許出願第12/271,134号明細書
【特許文献54】米国特許出願第12/171,971号明細書
【特許文献55】米国特許出願第12/189,077号明細書
【特許文献56】米国特許出願第12/179,536号明細書
【特許文献57】米国特許出願第12/277,186号明細書
【特許文献58】米国特許出願第12/211,783号明細書
【特許文献59】米国特許出願第12/247,945号明細書
【特許文献60】米国特許出願第12/360,077号明細書
【特許文献61】米国特許出願第12/345,362号明細書
【特許文献62】米国特許出願第12/353,181号明細書
【特許文献63】米国特許出願第12/360,813号明細書
【特許文献64】米国特許第6,088,608号明細書
【特許文献65】米国特許第6,119,028号明細書
【特許文献66】米国特許第6,589,229号明細書
【特許文献67】米国特許第6,740,072号明細書
【特許文献68】米国特許第6,827,702号明細書
【特許文献69】米国特許第7,323,142号明細書
【特許文献70】米国特許出願第09/360,342号明細書
【特許文献71】米国特許仮出願第60/318,060号明細書
【特許文献72】米国特許出願第10/445,477号明細書
【特許文献73】米国特許出願第10/429,385号明細書
【特許文献74】米国特許出願第09/813,660号明細書
【特許文献75】米国特許出願第10/328,393号
【特許文献76】米国特許出願第11/210,467号明細書
【特許文献77】米国特許出願第11/211,150号明細書
【特許文献78】米国特許出願第11/210,455号明細書
【特許文献79】米国特許第6,485,465号明細書
【特許文献80】米国特許出願第11/149,119号明細書
【特許文献81】米国特許出願公開第2006/0264889号
【特許文献82】米国特許出願第12/649,619号明細書
【特許文献83】米国特許公開第2006/0184154号
【特許文献84】米国特許公開第2007/0191770号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0012】
流体化媒体を送達するための送達装置は、第1のハウジング部分と、第2のハウジング部分と、ドライブ装置と、ドライブリンケージとを含んでもよいが、それらに限定されない。第1のハウジング部分は、使用者に固定されるように適合されてもよい。第2のハウジング部分は、 第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成され得る。第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものとすることができる。ドライブ装置は、リザーバの軸方向でのドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように構成されてもよい。ドライブ装置は、ドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対して軸方向に移動された場合、流体化媒体をリザーバから追い出すように構成されてもよい。ドライブリンケージは、ドライブ装置をプランジャーアームと動作可能なように係合し、ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるようにする。ドライブリンケージは、互いに動作可能なように係合された第1のギヤおよび第2のギヤを含んでもよく、第1のギヤはプランジャーアームと係合可能であり、第2のギヤは、横方向の動きのために構成され、よって、第1のギヤの横方向の動きにより、第2のギヤは、プランジャーアームに係合できるようになる。
【0013】
様々な実施形態では、ドライブリンケージは、ウォームおよびウォームと動作可能なように係合されたウォームギヤを含んでもよい。ウォームギヤは、プランジャーアームに動作可能なように係合するためのものであってもよい。ウォームはドライブ装置と動作可能なように係合された係合ギヤを有することができ、よって、ウォームは、ドライブ装置による係合ギヤの回転により移動可能に駆動される。
【0014】
いくつかの実施形態では、第1のギヤはウォームギヤを含んでもよい。第2のギヤは、ウォームおよび係合ギヤを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ウォームおよび係合ギヤは互いに一体であってもよい。いくつかの実施形態では、ウォームおよび係合ギヤは、プラスチックを含んでもよい。
【0015】
様々な実施形態では、第2のギヤは、長手方向次元を有するシャフト上に支持されてもよく、第2のギアはシャフトの長手方向次元に沿って、少なくとも第1の位置と第2の位置の間で移動可能となるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第2のギヤは、シャフトの軸周りの回転運動のためにシャフト上に支持されてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、第2のギヤは、シャフトの長手方向次元に沿って摺動可能となるように構成されてもよい。場合によっては、第1のギヤは回転可能なシャフトの軸回りの回転運動のために、回転可能なシャフト上に支持されてもよい。第1のギヤは、プランジャーアームに動作可能なように係合するためのものとしてもよく、ドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対し軸方向に移動された場合、ドライブ装置はリザーバから流体化媒体を追い出すことができる。
【0017】
さらなる実施形態では、第1のギヤはさらに、回転可能なシャフトの軸回りの回転運動のために回転可能なシャフト上に支持されたギヤを含んでもよい。ギヤはプランジャーアームに係合するためのものであってもよく、ドライブ装置が、リザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対して軸方向で移動される場合、ドライブ装置は流体化媒体をリザーバから追い出すことができる。
【0018】
さらに別の実施形態では、ギヤはスレッドおよび歯の1つを有する。プランジャーアームは、ギヤのスレッドおよび歯の1つがプランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合されると、ギヤのスレッドおよび歯の1つと対合するための対応するスレッドおよび歯の1つの1つを有してもよい。第1のギヤおよびプランジャーアームは、ギヤのスレッドおよび歯の1つがプランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合した場合、ギヤがプランジャーアームに係合するように配列されてもよい。さらに別の実施形態では、ギヤはピニオンギヤを含んでもよい。
【0019】
さらなる実施形態では、(i)第2のギヤはシャフトに沿って少なくとも部分的に摺動可能となるように配列されてもよく、第1のギヤはある向きに回転することができ、第1のギヤがプランジャーアームと動作可能なように係合できる、および(ii)第1のギヤは、回転可能なシャフトの軸回りに少なくとも部分的に回転可能となるように配列されてもよく、第1のギヤは、ある向きに回転することができ、第1のギヤがプランジャーアームと動作可能なように係合できる、の少なくとも1つである。
【0020】
さらに別の実施形態では、第1のギヤはスレッドおよび歯の1つを有してもよい。プランジャーアームは、第1のギヤのスレッドおよび歯の1つがプランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合すると、第1のギヤのスレッドおよび歯の1つと対合するための対応するスレッドおよび歯の1つを有してもよい。第1のギヤおよびプランジャーアームは、第1のギヤのスレッドおよび歯の1つがプランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合した場合に、第1のギヤがプランジャーアームに係合するように配列されてもよい。さらに別の実施形態では、第1のギヤは、第1のギヤおよびプランジャーアームが一つにされ、第1のギヤがプランジャーアームに対し第1の配向にある場合、プランジャーアームに動作可能なように係合するように構成されてもよい。
【0021】
さらにもっと別の実施形態では、第1のギヤおよびプランジャーアームが一つにされ、第1のギヤがプランジャーアームに対し第2の配向にある場合、第1のギヤは、プランジャーアームに対し第2の配向からプランジャーアームに対し第1の配向まで移動可能となるように構成されてもよい。さらにもっと別の実施形態では、第1のギヤは、第2の配向では、プランジャーアームと係合できない可能性がある。
【0022】
さらなる実施形態では、プランジャーアームは、ドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対し軸方向で移動された場合に、ドライブ装置が流体化媒体をリザーバから追い出すことができるように第1のギヤと動作可能なように係合するために打込ネジおよびラックの長手方向次元に沿って延びるスレッドを有するラックの少なくとも1つを含んでもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では第1のギヤおよびプランジャーアームが係合され第2のギヤが第2の位置にある場合に、第2のギヤは、プランジャーアームに対する第1のギヤの移動の回転範囲を減少させるように第1の位置まで移動できるように構成されてもよい。さらなる実施形態では、第2のギヤは、ドライブ装置により第1の位置に移動されるように構成されてもよい。さらなる実施形態では、送達装置はさらに、第2のギヤにより引き起こされたセンサへの圧力を測定するように構成されたセンサを含んでもよい。さらに別の実施形態では、第2のギヤにより引き起こされたセンサへの圧力はプランジャーアームへの力に対応する可能性がある。第2のギヤが第1の位置にある場合、第2のギヤは、センサまたはセンサを支持する構造の少なくとも1つに接触してもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、送達装置はさらに、第2のギヤにより引き起こされたセンサへの圧力を測定するように構成されたセンサを含んでもよい。第2のギヤにより引き起こされたセンサへの圧力は、プランジャーアームへの力に対応する可能性がある。さらなる実施形態では、プランジャーアームおよび第1のギヤは、プランジャーアームへの力が、第1のギヤにトルクを適用することができるように配列されてもよい。第1のギヤおよび第2のギヤは、第2のギヤが第2の位置にある場合に、第1のギヤへのトルクが第2のギヤへ力を適用し、センサへ圧力を適用するように配列されてもよい。
【0025】
流体化媒体を送達するための送達装置を製造する方法は、下記工程のいずれか1つまたは組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない:(i)第1のハウジング部分を使用者に固定されるように適合させる工程;(ii)第2のハウジング部分を、第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成する工程であって、第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである工程;(iii)リザーバの軸方向でのドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように、ドライブ装置を構成する工程であって、ドライブ装置はドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対し軸方向で移動された場合に流体化媒体をリザーバから追い出すように構成される工程;(iv)ドライブ装置とプランジャーアームの間で動作可能なように係合されたドライブリンケージに動作可能なように係合させる工程;および(v)ドライブ装置をプランジャーアームと動作可能なように係合させ、ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるために、ドライブリンケージを提供する工程であって、ドライブリンケージは、互いに動作可能なように係合された第1のギヤおよび第2のギヤを含み、第1のギヤはプランジャーアームと係合可能であり、第2のギヤは、第1のギヤの横方向の動きにより、第2のギヤがプランジャーアームと係合するように、横方向の動きに対し構成される工程。
【0026】
流体化媒体を送達するための送達装置は、第1のハウジング部分と、第2のハウジング部分と、ドライブ装置と、ドライブリンケージと、センサとを含んでもよい。第1のハウジング部分は、使用者に固定されるように適合されてもよい。第2のハウジング部分は、第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成されてもよい。第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものであってもよい。ドライブ装置は、リザーバの軸方向でのドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように構成されてもよい。ドライブ装置は、ドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対し軸方向で移動された場合に流体化媒体をリザーバから追い出すように構成されてもよい。ドライブリンケージは、ドライブ装置をプランジャーアームと動作可能なように係合させ、ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるためのものであってもよい。センサは、プランジャーアームへの力を測定するように構成されてもよい。
【0027】
様々な実施形態では、センサは、ドライブリンケージの直線力を測定するように構成されてもよい。ドライブリンケージの直線力はプランジャーアームへの力に対応してもよい。様々な実施形態では、プランジャーアームへの力は、流体化媒体をリザーバから送達させるためのプランジャーアームの移動方向とは逆方向であり得る。
【0028】
様々な実施形態では、ドライブリンケージは、第2のギヤと動作可能なように係合された第1のギヤを有してもよい。プランジャーアームおよび第1のギヤは、プランジャーアームへの力が第1のギヤにトルクを適用することができるように配列されてもよい。第1のギヤおよび第2のギヤは、第1のギヤへのトルクが第2のギヤへの直線力を適用することができるように配列されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のギヤはウォームギヤを含んでもよい。第2のギヤは、ウォームを含んでもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、送達装置はさらにドライブ装置を制御するための回路を含んでもよい。第1のギヤは、プランジャーアームと動作可能なように係合することができ、ドライブ装置はプランジャーアームを移動させることができる。回路は、センサの測定値に基づき、第1のギヤおよび第2のギヤの少なくとも1つを移動させるようにドライブ装置を制御するように構成されてもよい。
【0030】
さらなる実施形態では、回路は、ドライブ装置を制御して第1のギヤを移動させ、プランジャーアームに対して第1のギヤの移動の回転範囲を減少させるように構成されてもよい。さらなる実施形態では、回路は、ドライブ装置を制御して第2のギヤを移動させ、プランジャーアームに対して第1のギヤの移動の回転範囲を減少させるように構成されてもよい。さらに別の実施形態では、回路は、ドライブ装置を制御して第2のギヤを移動させ、プランジャーアームに対して第1のギヤの移動の回転範囲を十分減少させ、ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるように構成されてもよい。
【0031】
さらなる実施形態では、ドライブ装置は、センサにより測定された力に基づき、回路により第1のギヤおよび第2のギヤの少なくとも1つを移動させるように制御されてもよい。さらなる実施形態では、ドライブ装置は電動機を含んでもよい。
【0032】
様々な実施形態では、センサは力センサを含んでもよい。様々な実施形態では、ドライブ装置およびリザーバは、リザーバが第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方により支持され、ドライブ装置が第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の他方により支持され、第1のハウジング部分および第2のハウジング部分が係合された場合、動作可能なように係合され得る。
【0033】
様々な実施形態では、第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方は使い捨てハウジング部分を含んでもよい。第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の他方は、第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方と選択的に係合され、それから離脱されるように構成された耐久ハウジング部分を含んでもよく、耐久ハウジング部分の廃棄なしで第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方の廃棄が可能になる。様々な実施形態では、第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方は、ドライブ装置を支持するためのものであってもよい。
【0034】
流体化媒体を送達するための送達装置の製造方法は、下記工程のいずれか1つまたは組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない:(i)第1のハウジング部分を使用者に固定されるように適合させる工程;(ii)第2のハウジング部分を、第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成する工程であって、第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである工程;(iii)リザーバの軸方向でのドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように、ドライブ装置を構成する工程であって、ドライブ装置はドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対し軸方向で移動された場合に流体化媒体をリザーバから追い出すように構成される工程;(iv)ドライブ装置をプランジャーアームと動作可能なように係合させ、ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるためのドライブリンケージを提供する工程;および(v)プランジャーアームへの力を測定するためにセンサを構成する工程。
【0035】
使用者に固定されるように適合された第1のハウジング部分と;第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成された第2のハウジング部分であって、第1のハウジング部分および第2のハウジング部分の一方は流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである第2のハウジング部分と;リザーバの軸方向の送達装置による移動のために配列された、プランジャーヘッドへ連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように構成されたドライブ装置と、ドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、プランジャーアームがリザーバに対し軸方向で移動された場合に、ドライブ装置を制御して流体化媒体をリザーバから追い出すように構成された回路と;ドライブ装置とプランジャーアーム間で動作可能なように係合され、ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるドライブリンケージとを有してもよい送達装置の動作条件を決定する方法は、下記工程のいずれか1つまたは組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない:(i)複数の信号または信号パラメータ、例えば送達装置の第1の動作条件を表す第1の信号または信号パラメータ、送達装置の第2の動作条件を表す第2の信号または信号パラメータ、および送達装置の第3の動作条件を表す第3の信号または信号パラメータを受理する工程;(ii)送達装置のプロセッサを用いて、複数の信号または信号パラメータの各々が、個々の予め決められたパラメータを満たすかどうかを決定する工程;(iii)送達装置のプロセッサを用いて、複数の信号または信号パラメータの各々が、個々の予め決められたパラメータを満たすかどうかに基づく結果を決定する工程;および(iv)送達装置の動作条件を表す結果に基づき信号を提供する工程。
【0036】
様々な実施形態では、信号を提供する工程は、使用者に表示を提供する工程を含んでもよい。様々な実施形態では、複数の信号または信号パラメータの各々が個々の決定されたパラメータを満たす場合、送達装置は適正に動作している可能性がある。
【0037】
様々な実施形態では、第1の信号または信号パラメータは、ドライブ装置が回路により移動するように制御された量に対応してもよい。様々な実施形態では、第2の信号または信号パラメータは、ドライブ装置が回路により移動された量に対応してもよい。様々な実施形態では、第3の信号または信号パラメータは、プランジャーヘッドが移動された量に対応してもよい。
【0038】
様々な実施形態では、第1の信号または信号パラメータは、ドライブ装置が回路により移動するように制御された量に対応してもよい。第2の信号または信号パラメータは、ドライブ装置が回路により移動された量に対応してもよい。第3の信号または信号パラメータは、プランジャーヘッドが移動された量に対応してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態によるシステムの一般化表現を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態によるシステムの一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態による送達装置の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態による送達装置を示す図である。
【図5A】本発明の一実施形態による送達装置の耐久部分を示す図である。
【図5B】本発明の一実施形態による送達装置の耐久部分の断面図である。
【図5C】本発明の一実施形態による送達装置の耐久部分の断面図である。
【図6A】本発明の一実施形態による送達装置の使い捨て部分を示す図である。
【図6B】本発明の一実施形態による送達装置の使い捨て部分の断面図である。
【図6C】本発明の一実施形態による送達装置の使い捨て部分の断面図である。
【図7】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図16】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図17】本発明の一実施形態による医療機器システムの一部を示す図である。
【図18】本発明の一実施形態による例示的なマトリクスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図1は、本発明の一実施形態によるシステム10の一般化表現を示す図である。システム10は、送達装置12を含んでもよい。システム10はさらに、検知装置14、コマンド制御装置(CCD)16、およびコンピュータ18を含んでもよい。様々な実施形態では、送達装置12および検知装置14は、患者または使用者−患者7の身体5の所望の位置に固定されてもよい。送達装置12および検知装置14が図1の使用者−患者7の身体5に固定される位置は、代表的な非制限的例として提供されるにすぎない。
【0041】
システム10、送達装置12、検知装置14、CCD16、およびコンピュータ18は、本発明の譲受人に譲渡された下記特許文献に記載されているものに類似する可能性があり、ここで、下記特許文献のそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる:(i)特許文献1、(ii)2006年9月1日に出願された特許文献11、「リザーバ内でプランジャーを駆動するためのドライブ装置を有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Drive Device For Driving Plunger In Reservoir”)」;(iii)2006年10月27日に出願された特許文献12、「リザーバ充填および注入媒体送達を可能にするシステムおよび方法(“Systems And Methods Allowing For Reservoir Filling And Infusion Medium Delivery”)」;(iv)2006年10月27に出願された特許文献13、「リザーバ内でプランジャーを駆動するためのドライブ装置を有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Drive Device For Driving Plunger In Reservoir”)」;(v)2006年10月27日に出願された特許文献14、「圧縮または湾曲リザーバまたはコンジットを有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Compressible Or Curved Reservoir Or Conduit”)」;(vi)2006年10月27日に出願された特許文献15、「注入ポンプおよび方法ならびにこれを有する送達装置および方法(“Infusion Pumps And Methods And Delivery Devices And Methods With Same”)」;(vii)2006年11月20日に出願された特許文献16、「リザーバ充填および注入媒体送達を可能にするシステムおよび方法(“Systems And Methods Allowing For Reservoir Filling And Infusion Medium Delivery”)」;(viii)2006年11月20日に出願された特許文献17、「リザーバ充填および注入媒体送達を可能にするシステムおよび方法(“Systems And Methods Allowing For Reservoir Filling And Infusion Medium Delivery”)」;(ix)2006年11月20日に出願された特許文献18、「リザーバ充填および注入媒体送達を可能にするシステムおよび方法(“Systems And Methods Allowing For Reservoir Filling And Infusion Medium Delivery”)」;(x)2006年11月20日に出願された特許文献19、「リザーバ充填および注入媒体送達を可能にするシステムおよび方法(“Systems And Methods Allowing For Reservoir Filling And Infusion Medium Delivery”)」;(xi)2006年11月22日に出願された特許文献20、「リザーバ内でプランジャーを駆動するためのドライブ装置を有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Drive Device For Driving Plunger In Reservoir”)」;(xii)2006年11月22日に出願された特許文献21、「リザーバ内でプランジャーを駆動するためのドライブ装置を有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Drive Device For Driving Plunger In Reservoir”)」;(xiii)2006年11月30日に出願された特許文献22、「注入ポンプおよび方法ならびにこれを有する送達装置および方法(“Infusion Pumps And Methods And Delivery Devices And Methods With Same”)」;(xiv)2006年11月30日に出願された特許文献23、「注入ポンプおよび方法ならびにこれを有する送達装置および方法(“Infusion Pumps And Methods And Delivery Devices And Methods With Same”)」;2006年12月08日に出願された特許文献24、「圧縮または湾曲リザーバまたはコンジットを有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Compressible Or Curved Reservoir Or Conduit”)」;(xv)2006年12月26日に出願された特許文献25、「圧縮または湾曲リザーバまたはコンジットを有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Compressible Or Curved Reservoir Or Conduit”)」;2006年12月26日に出願された特許文献26、「針挿入器を有する注入媒体送達システム、装置および方法ならびに針挿入器装置および方法(“Infusion Medium Delivery System, Device And Method With Needle Inserter And Needle Inserter Device And Method”)」;(xvi)2006年12月26日に出願された特許文献27、「針挿入器を有する注入媒体送達システム、装置および方法ならびに針挿入器装置および方法(“Infusion Medium Delivery System, Device And Method With Needle Inserter And Needle Inserter Device And Method”)」;(xvii)2006年12月26日に出願された特許文献28、「針挿入器を有する注入媒体送達システム、装置および方法ならびに針挿入器装置および方法(“Infusion Medium Delivery System, Device And Method With Needle Inserter And Needle Inserter Device And Method”)」;(xviii)2006年12月26日に出願された特許文献29、「針挿入器を有する注入媒体送達システム、装置および方法ならびに針挿入器装置および方法(“Infusion Medium Delivery System, Device And Method With Needle Inserter And Needle Inserter Device And Method”)」;(xix)2007年6月7日に出願された特許文献30、「リザーバ内でプランジャーを駆動するためのドライブ装置を有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Drive Device For Driving Plunger In Reservoir”)」;(xx)2006年11月30に出願された特許文献31、「埋込型センサ装置の完全性を増強させるための方法および装置(“Method And Apparatus For Enhancing The Integrity Of An Implantable Sensor Device”)」;(xxi)2007年2月5日に出願された特許文献32、「制御された故障のための選択的ポッティングおよびこれを使用する電子装置(“Selective Potting For Controlled Failure And Electronic Devices Employing The Same”)」;(xxii)2007年8月22に出願された特許文献33、「センサ再較正のためのシステムおよび方法(“System And Method For Sensor Recalibration”)」;(xxiii)2007年10月8日に出願された特許文献34、「多層基材(“Multilayer Substrate”)」;(xxiv)2007年12月26に出願された特許文献35、「リザーバ気泡管理を可能にするシステムおよび方法(“System And Methods Allowing For Reservoir Air Bubble Management”)」;(xxv)2008年4月29日に出願された特許文献36、「リザーバ充填のためのシステムおよび方法(“Systems And Methods For Reservoir Filling”)」;(xxvi)2008年4月29に出願された特許文献37、「リザーバ気泡管理のためのシステムおよび方法(“Systems And Methods For Reservoir Air Bubble Management”)」;(xxvii)2007年10月25日に出願された特許文献38、「センサ基材およびその作製方法(“Sensor Substrate And Method Of Fabricating Same”)」;(xxviii)2007年10月 30に出願された特許文献39、「様々なパラメータを有するテレメトリーシステムおよび方法(“Telemetry System And Method With Variable Parameters”)」;(xxix)2007年12月27日に出願された特許文献40、「リザーバ圧力平衡化システムおよび方法(“Reservoir Pressure Equalization Systems And Methods”)」;(xxx)2008年4月22日に出願された特許文献41、「自動充填システムおよび方法(“Automative Filling Systems And Methods”)」;(xxxi)2007年12月26に出願された特許文献42、「完全なオプションおよび選択的使用可能性/無効化を有する医療機器(“Medical Device With Full Options And Selective Enablement/Disablement”)」;(xxxii)2002年6月26に出願された特許文献43、「注入ポンプ、分析物モニタ、分析物メーター、などとインターフェースするための通信局およびソフトウエア(“Communication Station And Software For Interfacing With An Infusion Pump, Analyte Monitor, Analyte Meter, And/or the like”)」;(xxxiii)2008年4月8日に出願された特許文献44、「リザーバ気泡管理を可能にするシステムおよび方法(“Systems And Methods Allowing For Reservoir Air Bubble Management”)」;(xxxiv)2008年2月7日に出願された特許文献45、「接着パッチシステムおよび方法(“Adhesive Patch Systems And Methods”)」;(xxxv)2008年5月15日に出願された特許文献46、「多腔型カテーテル(“Multi-Lumen Catheter”)」;(xxxvi)2008年4月11日に出願された特許文献47、「リザーバプランジャーヘッドシステムおよび方法(“Reservoir Plunger Head Systems And Methods”)」;(xxxvii)2008年4月11日に出願された特許文献480、「リザーバ障壁層システムおよび方法(“Reservoir Barrier Layer Systems And Methods”)」;(xxxviii)2008年4月11日に出願された特許文献49、「リザーバシールリテーナーシステムおよび方法(“Reservoir Seal Retainer Systems And Methods”)」;(xxxix)2008年7月24日に出願された特許文献50、「基質タンパク質を調合および固定するための方法およびセンサにおいて使用するための基質タンパク質(“Method For Formulating And Immobilizing A Matrix Protein And A Matrix Protein For Use In A Sensor”)」;(xl)2008年12月16日に出願された特許文献51、「針挿入システムおよび方法(“Needle Insertions Systems And Methods”)」;(xli)2008年7月1日に出願された特許文献52、「制御された故障のための電子装置(“Electronic Device For Controlled Failure”)」;(xlii)2008年11月14日に出願された特許文献53、「電気めっき犠牲構造を使用する多層回路装置および製造方法(“Multilayer Circuit Devices And Manufacturing Methods Using Electroplated Sacrificial Structures”)」;(xliii)2008年7月11日に出願された特許文献54、「針挿入器を有する注入媒体送達システム、装置および方法ならびに針挿入器装置および方法(“Infusion Medium Delivery System, Device And Method With Needle Inserter And Needle Inserter Device And Method”)」;(xliv)2008年8月8日に出願された特許文献55、「パッケージングシステム(“Packaging System”)」;(xlv)2008年7月24日に出願された特許文献56、「リアルタイム自己調整較正アルゴリズム(“Real Time Self-Adjusting Calibration Algorithm”)」;(xlvii)2008年11月24日に出願された特許文献57、「針挿入器を有する注入媒体送達システム、装置および方法ならびに針挿入器装置および方法(“Infusion Medium Delivery System, Device And Method With Needle Inserter And Needle Inserter Device And Method”)」;(xlviii)2008年9月16日に出願された特許文献58、「埋込型センサ方法およびシステム(“Implantable Sensor Method And System”)」;(xlix)2008年10月8日に出願された特許文献59、「リザーバ内でプランジャーを駆動するためのドライブ装置を有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device And Method With Drive Device For Driving Plunger In Reservoir”)」;(l)2009年1月26日に出願された特許文献60、「リザーバ障壁層システムおよび方法(“Reservoir Barrier Layer Systems And Methods”)」;(li)2008年12月29日に出願された特許文献61、「リザーバシールリテーナ
ーシステムおよび方法(“Reservoir Seal Retainer Systems And Methods”)」;(lii)2009年1月13日に出願された特許文献62、「リザーバ充填および注入媒体送達を可能にするシステムおよび方法(“Systems And Methods Allowing For Reservoir Filling And Infusion Medium Delivery”)」;および(liii)2009年1月27日に出願された特許文献63、「多位置注入セット装置およびプロセス(“Multi-Position Infusion Set Device And Process.”)」。他の実施形態では、システム10、送達装置12、検知装置14、CCD16、およびコンピュータ18は他の好適な構成を有してもよい。
【0042】
送達装置12は、流体化媒体を使用者−患者7の身体5に送達するように構成されてもよい。様々な実施形態では、流体化媒体としては、液体、流体、ゲル、などが挙げられる。いくつかの実施形態では、流体化媒体は、疾患または医学的状態を治療するための医薬または薬物を含んでもよい。例えば、流体化媒体は、糖尿病を治療するためのインスリンを含んでもよく、または、疼痛、癌、肺障害、HIV、などを治療するための薬物を含んでもよい。いくつかの実施形態では、流体化媒体は栄養補助食品、染料、追跡媒体、生理食塩水媒体、水和媒体、などを含んでもよい。
【0043】
検知装置14は、センサデータまたはモニタデータを提供するために、センサ、モニタ、などを含んでもよい。様々な実施形態では、検知装置14は、使用者−患者7の状態を検知するように構成されてもよい。例えば、検知装置14は、使用者−患者7の生物学的状態、例えば血糖レベル、などに反応するエレクトロニクスおよび酵素を含んでもよい。
【0044】
様々な実施形態では、検知装置14は、使用者−患者7の身体5に固定されてもよく、または使用者−患者7の身体5内の、送達装置が使用者−患者7の身体5に固定されている位置から遠く離れた位置である、ある位置に埋め込まれてもよい。様々な実施形態では、検知装置14は、送達装置12内に組み込まれてもよい。他の実施形態では、検知装置14は、送達装置と離され、別々であってもよく、例えば、CCD16の一部であってもよい。そのような実施形態では、検知装置14は、使用者−患者7の状態を測定するために、生体サンプル、分析物、などを受理するように構成されてもよい。
【0045】
さらなる実施形態では、検知装置14および/または送達装置12は、閉ループシステムを使用してもよい。閉ループシステムを使用する検知装置および/または送達装置の例は、下記参考文献において見いだされ得るが、それらに限定されない:(i)「電気化学センサおよびそのための完全性試験("Electrochemical Sensor And Integrity Tests Therefor”)」と題する特許文献64;(ii)「改善された外面のために改善された寿命を有する埋込型の酵素に基づくモニタリングシステム("Implantable Enzyme-Based Monitoring Systems Having Improved Longevity Due To Improved Exterior Surfaces")」と題する特許文献65;(iii)「長期使用のために適合された埋込型の酵素に基づくモニタリングシステム(“Implantable Enzyme-Based Monitoring Systems Adapted for Long Term Use”)」と題する特許文献66;(iv)「閉ループ注入製剤送達を提供するためのシステムおよび方法("System And Method For Providing Closed Loop Infusion Formulation Delivery”)」と題する特許文献67;(v)「閉ループ注入ポンプ制御のための安全性限界("Safety Limits For Closed-Loop Infusion Pump Control”)」と題する特許文献68;(vi)「センサ基材およびその作製方法("Sensor Substrate And Method Of Fabricating Same”)」と題する特許文献69;(vii)1999年7月22日に出願され、「基質センサ("Substrate Sensor")」と題する特許文献70;および(viii)2001年9月7日に出願され、「検知装置およびプロセス("Sensing Apparatus and Process”)」と題する特許文献71(これらは全て参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。
【0046】
そのような実施形態では、検知装置14は、使用者−患者7の状態、例えば、限定はされないが、血糖レベル、などを検知するように構成されてもよい。送達装置12は、検知装置14により検知された状態に応じて流体化媒体を送達するように構成されてもよい。さらに、検知装置14は、無期限に、使用者−患者の新たな状態を検知し続け、送達装置12に、検知装置14により検知された新たな状態に応じて連続して流体化媒体を送達させるようにしてもよい。いくつかの実施形態では、検知装置14および/または送達装置12は、その日の一部の間のみ、例えば使用者−患者が眠っている、または起きている時のみに閉ループシステムを使用するように構成されてもよい。
【0047】
送達装置12、検知装置14、CCD16、およびコンピュータ18はそれぞれ、トランスミッター、レシーバ、またはトランシーバーエレクトロニクスを含んでもよく、これらはシステム10の他の構成要素との接続を可能にする。検知装置14は、センサデータまたはモニタデータを送達装置12に伝達するように構成されてもよい。検知装置14はまた、CCD16と連絡するように構成されてもよい。送達装置12は、センサデータを分析し、センサデータおよび/またはプログラムされた送達ルーチンに基づき流体化媒体を使用者−患者7の身体5に送達するように構成されたエレクトロニクスおよびソフトウエアを含んでもよい。
【0048】
CCD16およびコンピュータ18は、処理を実行し、ルーチン記憶を送達し、送達装置12を制御するように構成されたエレクトロニクスおよび他の構成要素を含んでもよい。CCD16および/またはコンピュータ18において制御機能を含ませることにより、送達装置12は、より簡単なエレクトロニクスを用いて作製することができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、送達装置12は、全ての制御機能を含んでもよく、CCD16およびコンピュータ18なしで動作してもよい。様々な実施形態では、CCD16は携帯電子装置であってもよい。さらに、様々な実施形態では、送達装置12および/または検知装置14は、CCD16および/またはコンピュータ18によるデータの表示または処理のために、データをCCD16および/またはコンピュータ18に伝達するように構成されてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、検知装置14はCCD16に組み入れられてもよい。そのような実施形態では、使用者−患者は、例えば、彼または彼女の血液サンプルを検知装置14に提供し、彼または彼女の状態を評価することにより、状態をモニタすることが可能になる。いくつかの実施形態では、検知装置14およびCCD16は、送達装置12と検知装置14および/またはCCD16の間のワイヤまたはケーブル連結の使用または必要なしで、使用者−患者の血液および/または体液中のグルコースレベルを決定するためのものとすることができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、CCD16は、使用者−患者のその後の薬物送達システムの使用を容易にする、使用者−患者に情報を提供するためのものとすることができる。例えば、CCD16は、使用者−患者が使用者−患者の体内に投与される薬剤の速度または用量を決定することができるように、使用者−患者に情報を提供してもよい。他の実施形態では、CCD16は、使用者−患者の体内に投与される薬剤の速度または用量を制御するために、送達装置12に情報を提供してもよい。
【0051】
連絡および/または制御能力の型、ならびに装置特徴セットおよび/またはプログラムオプションの例は、下記参考文献において見いだされ得る:(i)2003年5月27日に出願され、「リモートプログラミング、ボーラス推定器および/または振動警報能力を有する外部注入装置(“External Infusion Device with Remote Programming, Bolus Estimator and/or Vibration Alarm Capabilities”)」と題する、特許文献72;(ii)2003年5月5日に出願され、「医療機器を有するハンドヘルドパーソナルデータアシスタント(PDA)およびその使用方法(“Handheld Personal Data Assistant (PDA) with a Medical Device and Method of Using the Same”;)」と題する、特許文献73;および(iii)2001年3月21日に出願され、「注入装置のためのコントロールタブおよびその使用方法(“Control Tabs for Infusion Devices and Methods of Using the Same”)」と題する、特許文献74(全て参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。
【0052】
図2は、本発明の一実施形態によるシステム10の一例を示す。図2に示される実施形態によるシステム10は、送達装置12および検知装置14を含む。本発明の一実施形態による送達装置12は、使い捨てハウジング20、耐久性ハウジング30、およびリザーバシステム40を含んでもよい。送達装置12はさらに、注入パス50を含んでもよい。
【0053】
送達装置12の動作中に、通常使用者−患者の身体に接触する、または通常流体化媒体に接触する送達装置12の要素は、送達装置12の使い捨て部分として考えてもよい。例えば、送達装置12の使い捨て部分は、使い捨てハウジング20およびリザーバシステム40を含んでもよい。送達装置12の使い捨て部分は、指定数の使用後廃棄が推奨されてもよい。
【0054】
他方、送達装置12の動作中使用者−患者の身体または流体化媒体に、通常接触しない送達装置12の要素は、送達装置12の耐久部分として考えてもよい。例えば、送達装置12の耐久部分は、耐久性ハウジング30、エレクトロニクス(図2で図示せず)、モーターおよびドライブリンケージを有するドライブ装置(図2で図示せず)、などを含んでもよい。送達装置12の耐久ハウジング部分の要素は典型的には、正常な送達装置12の動作中の使用者−患者または流体化媒体との接触から汚染されず、よって、送達装置12の交換された使い捨て部分と共に再使用するために保持することができる。
【0055】
様々な実施形態では、使い捨てハウジング20は、リザーバシステム40を支持してもよく、使用者−患者の身体に固定するように構成された底表面(図2では下向きで、ページ内にある)を有する。使い捨てハウジング20の底表面と使用者−患者の皮膚との間の界面では接着剤を使用して、使い捨てハウジング20を使用者−患者の皮膚に接着させてもよい。様々な実施形態では、接着剤は使い捨てハウジング20の底表面上で提供してもよく、剥離可能なカバー層が接着剤材料を被覆する。このように、カバー層は剥がされ、接着剤材料が露出し、使い捨てハウジング20の接着剤側が、使用者−患者に接触して、例えば使用者−患者の皮膚に接触して配置され得る。よって、いくつかの実施形態では、送達装置12は、使用者−患者の皮膚に付着されてもよい。
【0056】
他の実施形態では、使い捨てハウジング20および/または送達装置12の残りの部分は着用されてもよく、またはそうでなければ、使用者−患者の衣類上またはその下に付着されてもよい。同様に、送達装置12は、任意の好適な様式で、例えば、限定はされないが、ベルト上、ポケット内、などで支持されてもよい。そのような送達装置12、および一般的な送達装置の代表例としては、ミニメッドパラダイム(MiniMed Paradigm)522インスリンポンプ、ミニメッドパラダイム722インスリンポンプ、ミニメッドパラダイム515インスリンポンプ、ミニメッドパラダイム715インスリンポンプ、ミニメッドパラダイム512Rインスリンポンプ、ミニメッドパラダイム712Rインスリンポンプ、ミニメッド508インスリンポンプ、ミニメッド508Rインスリンポンプ、およびその任意の他の派生物が挙げられるが、それらに限定されない。
【0057】
リザーバシステム40は、流体化媒体、例えば、限定はされないがインスリンを含むまたは保持するように構成されてもよい。様々な実施形態では、リザーバシステム40は、流体化媒体を受理するための中空内部体積、例えば、限定はされないが、円筒形体積、管状体積、などを含んでもよい。いくつかの実施形態では、リザーバシステム40は、流体化媒体を含むためのカートリッジまたはキャニスタとして提供されてもよい。様々な実施形態では、リザーバシステム40は、流体化媒体で再充填することができる。さらなる実施形態では、リザーバシステム40は、流体化媒体で予め充填される。
【0058】
リザーバシステム40は使い捨てハウジング20により任意の好適な様式で支持されてもよい。例えば、使い捨てハウジング20には、リザーバシステム40を保持するために突起またはストラット(図示せず)、あるいはトラフ特徴(図示せず)を提供してもよい。いくつかの実施形態では、リザーバシステム40は、リザーバシステム40が使い捨てハウジング20から除去され、別のリザーバと置換されるように、使い捨てハウジング20により支持されてもよい。その代わりに、あるいは加えて、リザーバシステム40は好適な接着剤、ストラップ、または他の結合構造により使い捨てハウジング20に固定されてもよい。
【0059】
様々な実施形態では、リザーバシステム40は、流体化媒体をリザーバシステム40の内部体積に流し入れるおよび/またはそこから流し出すための少なくとも1つのポート41を含んでもよい。いくつかの実施形態では、注入パス50はコネクタ56、チューブ54、および針装置52を含んでもよい。注入パス50のコネクタ56は、リザーバシステム40のポート41に連結可能であってもよい。様々な実施形態では、使い捨てハウジング20は、注入パス50のコネクタ56を、リザーバシステム40のポート41から選択的に連結および切断させるために、リザーバシステム40のポート41付近に開口を有するように構成されてもよい。
【0060】
様々な実施形態では、リザーバシステム40のポート41は、隔壁(図2では図示せず)、例えばセルフシール隔壁、などで被覆されてもよく、またはこれを支持する。隔壁は、隔壁が突き刺されていない時に、流体化媒体がリザーバシステム40からポート41を通って流れ出ることを防止するように構成されてもよい。加えて、様々な実施形態では、注入パス50のコネクタ56は、リザーバシステム40のポート41を被覆する隔壁を突き刺し、流体化媒体をリザーバシステム40の内部体積から流れ出すようにするための針を含んでもよい。
【0061】
針/隔壁コネクタの例は2003年12月22日に出願され、「リザーバコネクタ(“Reservoir Connector”)」と題する特許文献75において見いだすことができ、これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。他の代替案では、無隔壁コネクタ、例えばルアーロックなどが使用され得る。様々な実施形態では、注入パス50の針装置52は、使用者−患者の皮膚に穿刺することができる針を含んでもよい。加えて、様々な実施形態では、チューブ54は、コネクタ56を針装置52と連結し、中空であってもよく、よって、注入パス50は、リザーバシステム40から使用者−患者の身体への流体化媒体の送達を可能にする経路を提供することができる。
【0062】
本発明の様々な実施形態による送達装置12の耐久性ハウジング30としては、使い捨てハウジング20と対合し、これに固定されるように構成されたハウジングシェルが挙げられる。耐久性ハウジング30および使い捨てハウジング20は、対応する形状とされた溝、ノッチ、タブ、または他の好適な特徴を備えてもよく、手動で2つのハウジングを一緒に加圧することにより、ネジ連結部のねじりにより、または機械技術分野でよく知られている部品を連結する他の好適な様式により、2つの部品を容易に一緒に連結することができる。
【0063】
様々な実施形態では、耐久性ハウジング30および使い捨てハウジング20は、ねじり作用を使用して互いに連結されてもよい。耐久性ハウジング30および使い捨てハウジング20は、2つのハウジングを互いから切断するために十分な力が適用された場合、互いに分離可能であるように構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、使い捨てハウジング20および耐久性ハウジング30は、摩擦フィッティングにより共に留められてもよい。様々な実施形態では、好適なシール、例えばo−リングシールが、耐久性ハウジング30および/または使い捨てハウジング20の周辺端部に沿って配置されてもよく、耐久性ハウジング30と使い捨てハウジング20の間に入ってくる水に対するシールが提供される。
【0064】
送達装置12の耐久性ハウジング30は、モーターおよびドライブ装置連結部分を含んでもよいドライブ装置(図2で図示せず)を支持してもよい。ドライブ装置は、流体化媒体をリザーバシステム40から押し出し、注入パス、例えば注入パス50に入れ、使用者−患者に送達させるためにリザーバシステム40内の流体化媒体に力を適用するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、電動モーター84(図5Bおよび5Cを参照されたい)が、モーター84を、リザーバシステム40内に配列されたプランジャーヘッド(図6A−6Cを参照されたい)に連結されたプランジャーアーム(図6A−6Cを参照されたい)に動作可能なように結合するための適切な連結部を用いて、耐久性ハウジング30内に載置され得る。電動モーターは、流体化媒体をリザーバシステム40のポート41から使用者−患者まで押し出す方向で、プランジャーヘッドを駆動するように構成されてもよい。
【0065】
また、いくつかの実施形態では、モーター84は、プランジャーアーム60およびプランジャーヘッドを移動させ、流体を患者からリザーバシステム40内に引き入れるように反対方向に制御可能としてもよい。モーター84は、耐久性ハウジング30内に配列されてもよく、リザーバシステム40は、使い捨てハウジング20上に対応して配列されてもよく、そのため、使用者−患者が耐久性ハウジング30を送達装置12の使い捨てハウジング20と連結すると、適切な連結部を介する、モーター84のプランジャーヘッドとの動作可能な係合が自動的に起こる。連結および制御構造のさらなる例は、下記で見いだすことができるが、それらに限定されない:2001年3月21日に出願され、「注入装置のための制御タブおよびその使用方法(“Control Tabs for Infusion Devices and Methods of Using the Same”)」と題する特許文献74;2005年8月23日に出願され、「使い捨て部分を有する注入装置および方法(“Infusion Device and Method with Disposable Portion”)」と題する特許文献1;2005年8月23日に出願され、「分離可能な耐久ハウジング部分内のドライブを有する注入装置および方法(“Infusion Device and Method With Drive In Separable Durable Housing Portion”)」と題する特許文献76;2005年8月23日に出願され、「注入装置のためのポンプアセンブリおよび方法(“Pump Assembly and Method For Infusion Device”)」と題する特許文献77;2005年8月23日に出願され、「注入装置のためのリザーバサポートおよび方法(“Reservoir Support And Method For Infusion Device”)」と題する特許文献78;および2001年3月27日に出願され、「注入ポンプ流体圧力および力検知のための方法、装置および使用(“Methods, Apparatuses, and Uses for Infusion Pump Fluid Pressure and Force Detection”)」と題する特許文献79(これらは全て参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。
【0066】
様々な実施形態では、耐久性ハウジング30および使い捨てハウジング20は、その形状を維持するが、上記で記載されるように効果的に共に連結し、切断されるのに十分な可撓性および弾力を提供する好適に剛性な材料で作製されてもよい。使い捨てハウジング20の材料は、皮膚との好適な適合性に対し選択されてもよい。例えば、送達装置12の使い捨てハウジング20および耐久性ハウジング30は任意の好適なプラスチック、金属、複合材料、などから作製されてもよい。使い捨てハウジング20は、耐久性ハウジング30に対し、同じ型の材料または異なる材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、使い捨てハウジング20および耐久性ハウジング30は、射出成形または他の成形プロセス、機械加工プロセス、またはこれらの組み合わせにより製造されてもよい。
【0067】
例えば、使い捨てハウジング20は、比較的可撓性の材料、例えば可撓性シリコーン、プラスチック、ゴム、合成ゴム、などから作製されてもよい。使い捨てハウジング20を使用者−患者の皮膚に柔軟に対応することができる材料で形成することにより、使い捨てハウジング20が使用者−患者の皮膚に固定された場合に、より高いレベルの使用者−患者快適性が達成され得る。加えて、可撓性の使い捨てハウジング20により、使い捨てハウジング20が固定され得る使用者−患者の身体上の部位選択肢が増加する可能性がある。
【0068】
図2で示される実施形態では、送達装置12は、検知装置14の連結要素17を介して、検知装置14に連結される。検知装置14は、送達装置12により投与される治療の性質によって、任意の好適な生物または環境検知装置を含むセンサ15を含んでもよい。例えば、インスリンを糖尿病患者に送達するという状況では、センサ15は、血液グルコースセンサ、などを含んでもよい。
【0069】
いくつかの実施形態では、センサ15は連続グルコースセンサを含んでもよい。連続グルコースセンサは、使用者−患者の身体内に埋込可能なものとしてもよい。他の実施形態では、連続グルコースセンサは外部、例えば使用者−患者の皮膚上に配置してもよく、または使用者−患者の衣類に付着させてもよい。そのような実施形態では、流体は連続して使用者−患者から引き出され、連続グルコースセンサにより検知され得る。様々な実施形態では、連続グルコースセンサは、連続して、検知し、および/またはCCD16と連絡するように構成されてもよい。他の実施形態では、連続グルコースセンサは、断続的に検知し、および/またはCCD16と連絡する、例えば2〜3分毎にグルコースレベルを検知し、情報を伝達するように構成されてもよい。様々な実施形態では、連続グルコースセンサは、グルコースオキシダーゼを使用してもよい。
【0070】
センサ15は、使用者−患者の皮膚に固定される外部センサであってもよく、または、他の実施形態では、使用者−患者の身体内の埋込部位に配置される埋込型センサであってもよい。別の選択肢では、センサは注入カニューレおよび/または針、例えば、例として2005年6月8日に出願され、「デュアル挿入セット(“Dual Insertion Set”)」と題する特許文献80(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)で示されるものの一部として、またはそれと共に含められ得る。図2で示される例では、センサ15は、使用者−患者の皮膚を突き刺すための針ならびに使用者−患者の生物学的状態、例えば血糖レベルなどに反応する酵素および/またはエレクトロニクスを含む使い捨て針パッドを有する外部センサである。このように、送達装置12には、使用者−患者に、送達装置12が使用者−患者に固定された位置から遠く離れた部位で固定されたセンサ15からのセンサデータが提供され得る。
【0071】
図2で示される実施形態は、センサデータを、送達装置12の耐久性ハウジング30内に配置されたセンサエレクトロニクス(図2で図示せず)に提供するために連結要素17により連結されたセンサ15を含んでもよいが、他の実施形態は送達装置12内に配置されたセンサ15を使用してもよい。さらに他の実施形態は、送達装置12の耐久性ハウジング30内に配置されたレシーバエレクトロニクス(図2で図示せず)と無線通信リンクによりセンサデータを伝達するためのトランスミッターを有するセンサ15を使用してもよい。様々な実施形態では、センサ15と送達装置12の耐久性ハウジング30内のレシーバエレクトロニクスとの間の無線接続としては、ラジオ周波数(RF)接続、光接続、または他の好適な無線通信リンクが挙げられる。さらなる実施形態は検知装置14を使用する必要はなく、代わりに、センサデータを使用せずに、流体化媒体送達機能を提供してもよい。
【0072】
上記で記載されるように、耐久性要素から送達装置12の使い捨て要素を分離することにより、使い捨て要素は、使い捨てハウジング20上に配列させることができ、耐久性要素は分離可能な耐久性ハウジング30内に配列させることができる。この関連で、規定の数の送達装置12の使用後、使い捨てハウジング20は、耐久性ハウジング30から分離することができ、よって使い捨てハウジング20は適切な方法で廃棄することができる。耐久性ハウジング30はその後、使用者−患者によるさらなる送達動作のために新規(未使用)使い捨てハウジング20と対合され得る。
【0073】
図3は本発明の他の実施形態による送達装置12の一例を示す。図3の実施形態の送達装置12は、図2の実施形態の送達装置12に類似する。図2で示される実施形態における送達装置12は、リザーバシステム40を被覆するための耐久性ハウジング30を提供するが、図3の実施形態における送達装置12は、リザーバシステム40を被覆せずに使い捨てハウジング20に固定される耐久性ハウジング30を提供する。図3で示される実施形態の送達装置12は、使い捨てハウジング20を含み、および図3で示される実施形態による使い捨てハウジング20は、ベース21およびリザーバ保持部分24を含む。1つの実施形態では、ベース21およびリザーバ保持部分24は、単一の一体構造として形成されてもよい。
【0074】
使い捨てハウジング20のベース21は、使用者−患者の身体に固定可能であるように構成されてもよい。使い捨てハウジング20のリザーバ保持部分24は、リザーバシステム40を収容するように構成される。使い捨てハウジング20のリザーバ保持部分24は、リザーバシステム40がリザーバ保持部分24内に収容される間、リザーバシステム40のポート41が、リザーバ保持部分24の外側からアクセス可能となるように開口を有するように構成されてもよい。耐久性ハウジング30は、使い捨てハウジング20のベース21に着脱できるように構成されてもよい。図3で示される実施形態における送達装置12はリザーバシステム40内のプランジャーヘッド(図3では図示せず)に連結された、または連結可能であるプランジャーアーム60を含む。
【0075】
図4は、図3の実施形態の送達装置12の別の図を示す。図4で図示される実施形態の送達装置12は、使い捨てハウジング20、耐久性ハウジング30、および注入パス50を含む。図4の実施形態における使い捨てハウジング20は、ベース21、リザーバ保持部分24、および可剥性カバー層25を含む。可剥性カバー層25は、ベース21の底表面22上の接着剤材料を被覆してもよい。可剥性カバー層25は、使用者−患者により剥離することができ、ベース21の底表面22上の接着剤材料を露出させるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ベース21の底表面22上に可剥性層により分離された複数の接着剤層が存在してもよい。
【0076】
図4で示される本発明の実施形態による注入パス50は、図2の実施形態で示されるコネクタ56、チューブ54、および針装置52ではなく、針58を含む。使い捨てハウジング20のベース2には、針58の先端と整合された開口または突き刺すことができる壁が提供され、針58は、伸長された場合、ベース21を貫通し、ベース21下の使用者−患者の皮膚中に入ることができる。このように、針58は、使用者−患者の皮膚を突き刺し、流体化媒体を使用者−患者に送達するように使用されてもよい。
【0077】
また、針58は、中空カニューレ(図4では図示せず)を通って伸長することができ、よって、針58で使用者−患者の皮膚を突き刺すと、中空カニューレの端が針58により使用者−患者の皮膚を通って案内される。その後、針58を除去してもよく、中空カニューレが定位置に残され、カニューレの一端が使用者−患者の身体内に配置され、カニューレの他端がリザーバシステム40内の流体化媒体と流体流連結される。したがって、流体化媒体は、リザーバシステム40から使用者−患者の身体へ運搬され得る。
【0078】
図5Aは、本発明の一実施形態による送達装置12(図3を参照されたい)の耐久部分8を示す。図5Bは、本発明の一実施形態による耐久部分8の断面図を示す。図5Cは、本発明の一実施形態による耐久部分8の別の断面図を示す。図5A、5B、および5Cを参照して、様々な実施形態では、耐久部分8は耐久性ハウジング30、およびドライブ装置80を含んでもよい。ドライブ装置80はモーター84およびドライブ装置連結部分82を含んでもよい。
【0079】
様々な実施形態では、耐久性ハウジング30は、モーター84、ドライブ装置連結部分82、他の電子回路、および電源(図5A、5B、および5Cでは図示せず)を収容するための内部体積を含んでもよい。加えて、様々な実施形態では、耐久性ハウジング30は、プランジャーアーム60(図3を参照されたい)を受理するための開口32を有するように構成されてもよい。加えて、様々な実施形態では、耐久性ハウジング30は、使い捨てハウジング20のベース21(図3を参照されたい)と連結するための1つ以上の連結部材34、例えばタブ、挿入穴、などを含んでもよい。
【0080】
図6Aは本発明の一実施形態による送達装置12(図3を参照されたい)の使い捨て部分9を示す。図6Bは、本発明の一実施形態による使い捨て部分9の断面図を示す。図6Cは本発明の一実施形態による使い捨て部分9の別の断面図を示す。図6A、6B、および6Cを参照して、様々な実施形態では、使い捨て部分9は、使い捨てハウジング20、リザーバシステム40、プランジャーアーム60、およびプランジャーヘッド70を含む。プランジャーヘッド70は、ブロモブチルゴム、シリコーンゴム、または任意の他の好適な材料および/または任意のそれらの誘導体から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、使い捨てハウジング20はベース21およびリザーバ保持部分24を含んでもよい。様々な実施形態では、ベース21は、耐久性ハウジング30の実施形態の1つ以上の連結部材34(図5Bを参照されたい)との連結を可能にするために、1つ以上の連結部材26、例えばタブ、溝、などを有する上面23を含んでもよい。
【0081】
様々な実施形態では、リザーバシステム40は、使い捨てハウジング20のリザーバ保持部分24内に収容されてもよく、リザーバシステム40は、流体化媒体を保持するように構成されてもよい。加えて、様々な実施形態では、プランジャーヘッド70は、少なくとも部分的にリザーバシステム40内に配置されてもよく、流体化媒体をリザーバシステム40に充填し、流体化媒体をリザーバシステム40から押し出すことができるようにリザーバシステム40内で移動可能としてもよい。いくつかの実施形態では、プランジャーアーム60はプランジャーヘッド70に連結されてもよく、または連結可能である。
【0082】
また、いくつかの実施形態では、プランジャーアーム60の一部は使い捨てハウジング20のリザーバ保持部分24の外側まで延在してもよい。様々な実施形態では、プランジャーアーム60は、ドライブ装置80のドライブ装置連結部分82(図5Cを参照されたい)と対合するための対合部分を有してもよい。図5Cおよび6Cを参照して、いくつかの実施形態では、耐久性ハウジング30は、使い捨てハウジング20上にスナップフィットされてもよく、そうするとドライブ装置連結部分82は自動的に、プランジャーアーム60の対合部分に係合する。
【0083】
耐久性ハウジング30および使い捨てハウジング20が、プランジャーアーム60に係合または対合するドライブ装置連結部分82と組み合わされると、モーター84は、ドライブ装置連結部分82を駆動するように制御され得る。したがって、プランジャーアーム60は移動され、プランジャーヘッド70がリザーバシステム40内で移動することができる。リザーバシステム40の内部体積が、流体化媒体で十分充填され、注入パスがリザーバシステム40から使用者−患者の身体まで提供された場合、プランジャーヘッド70は、リザーバシステム40内で移動し、流体化媒体をリザーバシステム40から使用者−患者へ注入パスを介して押し出すことができる。
【0084】
様々な実施形態では、リザーバシステム40が十分空になると、またはそうでなければ、交換が必要になるとすぐに、使用者−患者は単純に、耐久性ハウジング30を使い捨てハウジング20から外し、リザーバシステム40を含む使い捨て部分9を新しいリザーバを有する新しい使い捨て部分と交換することができる。耐久性ハウジング30は、新しい使い捨て部分の新しい使い捨てハウジングに連結することができ、新しい使い捨て部分を含む送達装置は使用者−患者の皮膚に固定することができ、また別の方法で、使用者−患者に付着することができる。
【0085】
様々な他の実施形態では、リザーバシステム40が空になるたびに使い捨て部分9全体を交換するのではなく、リザーバシステム40は、流体化媒体で再充填させてもよい。いくつかの実施形態では、リザーバシステム40は、使い捨てハウジング20のリザーバ保持部分24(図6Bを参照されたい)内に残ったまま再充填されてもよい。加えて、様々な実施形態では、リザーバシステム40は新しいリザーバ(図示せず)と交換されてもよく、使い捨てハウジング20は新しいリザーバと共に再使用されてもよい。そのような実施形態では、新しいリザーバは使い捨て部分9に挿入されてもよい。
【0086】
図3、5A、6B、および6Cを参照して、様々な実施形態では、送達装置12は、リザーバ状態回路(図示せず)を含んでもよく、リザーバシステム40はリザーバ回路(図示せず)を含んでもよい。様々な実施形態では、リザーバ回路は、情報、例えば、限定はされないが、下記の少なくとも1つを保存する:(i)リザーバシステム40を識別する識別文字列;(ii)リザーバシステム40の製造者;(iii)リザーバシステム40の内容物;(iv)リザーバシステム40内の内容物の量;など。いくつかの実施形態では、送達装置12はリザーバ状態回路を含んでもよく、リザーバ状態回路は、リザーバシステム40が使い捨て部分9中に挿入された時に、リザーバ回路からデータを読み取るように構成されてもよい。
【0087】
様々な実施形態では、リザーバ状態回路はさらに、リザーバシステム40の内容物の少なくともいくらかが、リザーバシステム40から移され、リザーバ回路内の情報を更新した後、データをリザーバ回路に保存するように構成されてもよい。そのような情報は、リザーバシステム40中に残っている流体化媒体の量、すでに送達された流体化媒体の量、プランジャーヘッド60位置、リザーバシステム40内の圧力、などに関連してもよいが、それらに限定されない。
【0088】
いくつかの実施形態では、リザーバ状態回路は、リザーバシステム40が使い捨て部分9に挿入された時に、リザーバシステム40中に残っている内容物の量に関するリザーバ回路内の情報を更新するようにデータをリザーバ回路に保存するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送達装置12は、リザーバ状態回路を含んでもよく、リザーバシステム40はリザーバ回路を含んでもよく、リザーバ状態回路は選択的に送達装置12の使用を阻止してもよく、またはリザーバ回路からリザーバ状態回路により読み取られた情報に基づき選択的に警告信号を提供してもよい。
【0089】
様々な実施形態では、送達装置の1つ以上の部分を、送達装置の1つ以上の他の部分と選択的に連結可能または分離可能とする上記で記載される連結構造のいずれかは、以下で記載される1つ以上の要素を含んでもよい。要素(複数可)は、以下で記載されるように、連結可能な部分の整合、連結可能な部分の連結、および連結可能な部分の連結の検知の1つ以上を提供するように機能することができる。
【0090】
図7−18は、本発明の一実施形態によるドライブ装置システム180を示す。ドライブ装置システム180は、本開示を通して記載される医療機器システムまたはその一部(例えば、図1−6Cにおけるドライブ装置80)に類似する、または本開示を通して記載される医療機器(例えば、図1−6Cにおける送達装置12)の一実施形態として使用される特徴を含んでもよい。加えて、図1−6Cで示される特徴のいくつかまたは全ては、様々な様式で組み合わされてもよく、図7−18で示される実施形態に含めることができる。同様に、図7−18の実施形態の特徴のいずれも組み合わせることができ、またはそうでなければ、図7−18の他の実施形態のいずれかならびに本明細書で記載される任意の他の実施形態に組み込むことができることが理解されるべきである。
【0091】
ドライブ装置システム180は、モーター84(例えば、図1−6C)と類似し得るモーター184、およびドライブ装置連結部分82(例えば、図1−6C)と類似し得るドライブ装置連結部分182を含んでもよい。モーター184は、ドライブ装置連結部分182を駆動するように制御されてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、モーター184は、回転シャフト181上で支持されるモーターギヤ185を含んでもよい(例えば、図8)。回転シャフト181は、モーター184によりモーターギヤ185を回転させる、また別の方法で移動させるように駆動されてもよい。よって、いくつかの実施形態では、モーターギヤ185は、ドライブ装置連結部分182と動作可能なように係合し、モーター184がモーターギヤ185を介してドライブ装置連結部分182を駆動できるように配列されてもよい。
【0092】
様々な実施形態では、モーター184にはモーター制御回路420(例えば、図16−17)への連結のための電気端子が設けられてもよい。モーター制御回路420は、所望の注入送達プログラムまたはプロファイルに従いモーター184の動作を制御するために、送達装置12(例えば、図1−6C)の耐久部分22(例えば、図1−6C)内に載置されてもよい。他の実施形態では、モーター制御回路420は、使い捨て部分20に載置されてもよく、耐久部分22および使い捨て部分20が、係合され、共に連結された場合モーター184の電気端子に連結可能である。
【0093】
送達プログラムまたはプロファイルは、耐久部分22に配置された好適な電子記憶媒体(例えば、図16および17におけるメモリ424)内に保存されてもよく、および/または他の源、例えばCCD16またはコンピュータ18(例えば、図1−6C)から送達装置12に伝達されてもよい。その代わりに、あるいは加えて、モーター制御回路420は、モーター184を制御して、送達装置12内で生成されたまたは他の源、例えばCCD16またはコンピュータ18から送達装置12に伝達された送達要求制御信号に応じて1つ以上の別個の体積の注入媒体を送達させてもよい。モーター184は、ステップモーター、DCモーター、音声コイルモーター、三相モーター、などであってもよいが、それらに限定されない。
【0094】
ドライブ装置連結部分182は、プランジャーヘッド165を有するプランジャーアーム160(例えば、図7)と係合または対合するように構成されてもよく、それらはそれぞれ、前に記載されるプランジャーアーム60およびプランジャーヘッド70(例えば、図1−6C)に類似してもよいが、それらに限定されない。したがって、プランジャーアーム160は、モーター184によりドライブ装置連結部分182を介して移動されてもよく、リザーバ168内のプランジャーヘッド165が移動する。リザーバ168は、リザーバシステム40(例えば、図1−6C)に類似してもよいが、それに限定されない。
【0095】
いくつかの実施形態では、ドライブ装置連結部分182は、ドライブ装置連結部分182のプランジャーアーム160への係合を制御するように構成されてもよい。例えば、ドライブ装置連結部分182は、以下で記載されるように、プランジャーアーム160とドライブ装置連結部分182の1つ以上のギヤの間および/またはドライブ装置連結部分182のギヤ間のスラックを実質的に除去またはそうでなければ制御するように構成されてもよい。様々な実施形態では、スラックは、例えば、プランジャーアーム160に対する1つ以上のギヤの回転運動の範囲であってもよい。回転運動の範囲は、例えば時計方向におよび/または半時計方向に30°であってもいが、それに限定されず、十分な移動(または回転)の自由度を提供することができ、ギヤのスレッド、歯、などがプランジャーアーム160上の対応するスレッド、歯、などと整合および対合(あるいは「かみ合い」)することが可能となる。さらなる実施形態では、後でより詳細に記載されるように、スラックまたは回転運動の範囲は、例えば(限定されない)0付近まで十分減少させることができ、ドライブ装置連結部分182における様々なギヤの係合が増加する。したがって、ドライブ装置連結部分182がプランジャーアーム160と動作可能なように係合され、特定の1つのギヤ(または複数のギヤ)の回転運動の範囲(またはスラック)が十分減少されている場合、モーター184により提供される駆動力は、スラックが減少されていない場合に比べより効率的に、ドライブ装置連結部分182のギヤの各々に沿ってプランジャーアーム160に伝達され得る。
【0096】
いくつかの実施形態では、ドライブ装置連結部分182は、第1の連結部分170を含んでもよい。第1の連結部分170は、ウォーム駆動または他の配列を含んでもよく、例えば、トルクがギヤ間で伝達されるように構成されてもよい。そのような実施形態では、第1の連結部分170は、相補ギヤ、例えば第1のウォーム176などと係合するように配列された第1のウォームギヤ(またはウォームホイール)174を含んでもよい。第1のウォーム176および/または第1のウォームギヤ174は任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック(例えば、炭素繊維含浸プラスチック)、金属、複合材料などから製造され得る。特定の実施形態では、第1のウォーム176は、第1のウォームギヤ174を支持する軸に垂直な軸で支持され、および/またはその回りに回転可能であってもよい。
【0097】
第1のウォーム176は、第1の係合ギヤ178(例えば、ピニオンギヤ、スパーギヤ、など)と動作可能なように係合されてもよく、そうでなければ連結されてもよく、よって、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176は、共有回転軸を有する。よって、第1の係合ギヤ178は、第1のウォームギヤ174を支持する軸に垂直な軸で支持され、および/またはその回りに回転可能であってもよい。第1の係合ギヤ178は、任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック、金属、複合材料、などから製造され得る。
【0098】
第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176は、第1のシャフト171(例えば、図8)上で支持されてもよく、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176の第1のシャフト171回りの回転運動が可能となる。いくつかの実施形態では、第1のシャフト171は、構造152により支持され、またはこれと一体化されてもよい。第1の係合ギヤ178は、モーターギヤ185と動作可能なように係合(例えば、第2の連結部分190などを介して)するように配列されてもよく、モーター184が第1の連結部分170を駆動することが可能になる。
【0099】
いくつかの実施形態では、第1のウォーム176および第1の係合ギヤ178は、互いに一体とされ、ウォームボディ175を形成してもよい。ウォームボディ175は、任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック、金属、複合材料、などから製造され得る。いくつかの実施形態では、ウォームボディ175は、ウォームボディ175と動作可能なように係合されたギヤのいくつかとは異なる材料から製造され得る。ウォームボディ175、その一部(例えば、第1のウォーム176または係合ギヤ178)、および/または他のギヤが、プラスチックなどから作製される特定の実施形態では、ギヤの係合および動作から発生するノイズが減少され得る。
【0100】
さらなる実施形態では、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176は、例えば、第1の係合ギヤ178がモーター184によって駆動される時に、少なくとも第1の位置171aと第2の位置171bの間で、第1のシャフト171の長手方向次元に沿った移動が可能になるように第1のシャフト17上で配列されてもよい。特定の実施形態では、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176は、例えば、第1の係合ギヤ178がモーター184によって駆動される時に、少なくとも第1の位置171aと第2の位置171bの間で第1のシャフト171の長手方向次元に沿って摺動可能であるように、あるいは第1の連結部分170がプランジャーアーム160と「かみあう」、またはそうでなければ、これと動作可能なように係合可するように構成されてもよい。
【0101】
様々な実施形態では、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176を、第1のシャフト171に沿って摺動可能となるように構成することにより、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176の滑り運動は、第1のウォーム176と係合され得る第1のウォームギヤ174に、回転運動の範囲(スラック)、例えば、プランジャーアーム160を与えることができる。回転運動の範囲は、例えば、限定はされないが、時計方向におよび/または反時計方向に30°であってもよく、第1のウォームギヤ174に、十分な移動(回転)の自由を与えることができ、第1のウォームギヤ174(および/または第1のウォームギヤ174と軸を共有する他のギヤ、例えばギヤ172)のスレッド、歯、などが、プランジャーアーム160上の対応するスレッド、歯、などと整合し、対合する(または「かみあう」)ことができる。さらなる実施形態では、以下でより詳細に記載されるように、スラックまたは回転運動の範囲は、例えば(限定されない)0付近まで十分減少させることができ、第1のウォームギヤ174(および/または第1のウォームギヤ174と軸を共有する他のギヤ)のプランジャーアーム160との係合が増加され得る。したがって、ドライブ装置連結部分が182プランジャーアーム160と動作可能なように係合され、第1のウォームギヤ174(および/または第1のウォームギヤ174と軸を共有する他のギヤ)の回転運動の範囲(スラック)が十分減少されている場合、モーター184により提供される駆動力は、スラックが減少されていない場合に比べより効率的に、ドライブ装置連結部分182のギヤの各々に沿ってプランジャーアーム160に伝達され得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、第1の位置171aは、ウォームボディ175の端175bが構造152(またはその構成要素)に接触する位置に対応してもよい。第2の位置171bは、ウォームボディ175の端175a(端175bの反対であってもよい)が構造152(またはその構成要素)に接触する位置に対応する(例えば、図8)。第1のシャフト171は、任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック、金属、複合材料、などから製造され得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、第1のウォームギヤ174はシャフト161上で支持されてもよい(例えば、図8)。シャフト161は、任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック、金属、複合材料、などから製造され得る。ギヤ172(例えば、ピニオンギヤまたは他の好適なギヤ)は、シャフト161上で支持されてもよい。シャフト161は、シャフト161の軸回りに回転可能であってもよく、よって、第1のウォームギヤ174の回転は、シャフト161を回転させ、ギヤ172を回転させ得る。
【0104】
様々な実施形態では、ギヤ172および第1のウォームギヤ174は互いに一体であってもよく、または互いに分離されてもよい。ギヤ172は、任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック、金属、複合材料、などから製造され得る。
【0105】
いくつかの実施形態では、第1のウォームギヤ174およびギヤ172は、プランジャーアーム160と係合した場合に、シャフト161の軸に対し、少なくとも部分的に回転可能となるように配列されてもよい。言い換えれば、第1のウォームギヤ174およびギヤ172は、スラックを提供することができ、ギヤ172がプランジャーアーム160と係合する(例えば、かみあう)ことが可能になる。さらなる、または別の実施形態では、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176は、第1のシャフト171に沿って摺動可能であってもよく、第1のウォームギヤ174およびギヤ172がプランジャーアーム160に係合するスラックが提供される。例えば、第1の係合ギヤ178および第1のウォーム176が、第1のシャフト171に沿って摺動可能となるようにすると、ウォームギヤ174およびギヤ172に、十分な移動自由度が提供され、ギヤ172は回転し、また別の方法で移動し、ギヤ172上のスレッドまたは歯をプランジャーアーム160上の対応するスレッドまたは歯と、例えば、前に記載したのと類似する可能性のある様式で、適正に整合させることができる。
【0106】
いくつかの実施形態では、ギヤ172は、単独で、または第1のウォームギヤ174と共に、シャフト161の軸に対し、少なくとも第1の配向と第2の配向の間で、少なくとも部分的に回転可能であってもよい。第1の配向では、ギヤ172は、ドライブ装置連結部分182がプランジャーアーム160と一つにされた場合、プランジャーアーム160と係合可能であってもよく;第2の配向では、ギヤ172は、ドライブ装置連結部分182がプランジャーアーム160と一つにされた場合、プランジャーアーム160と係合できなくてもよい。いくつかの実施形態では、ギヤ172が第2の配向にある(すなわち、ギヤ172がプランジャーアーム160と係合可能ではない)場合、ギヤ172は、モーター184により(例えば、ドライブ装置連結部分182を介して)第1の配向に移動されてもよく、ギヤ172は、プランジャーアーム160と係合できるようになる。さらなる実施形態では、例えば、プランジャーアーム160がギヤ172と係合された後、ギヤ172は、モーター184により駆動され、全ての追加のスラックが除去されてもよい。
【0107】
すでに記載したように、いくつかの実施形態では、ギヤ172が第2の配向にあり、ドライブ装置連結部分182がギヤ172と一つにされた場合、ギヤ172は最初、プランジャーアーム160と係合しなくてもよい。さらなる実施形態では、ギヤ172のプランジャーアーム160との連続する相対移動により、ギヤ172はわずかに回転し、あるいはそうでなければ、第1の配向に移動し、プランジャーアーム160に係合し、モーター184がプランジャーアーム160を駆動できるようになる。さらに別の実施形態では、例えば、プランジャーアーム160がギヤ172と係合された後、ギヤ172は、モーター184により駆動され、全ての追加のスラックが除去されてもよい。
【0108】
このように、様々な実施形態では、ギヤ172および/または第1のウォームギヤ174は、ドライブ装置連結部分182とプランジャーアーム160の間のスラックを減少させるように構成されてもよい。さらなる実施形態では、第1のウォーム176および第1の係合ギヤ178は、少なくとも部分的にシャフト171の軸に沿って移動可能(例えば、摺動可能)であってもよく、第1のウォームギヤ174は、シャフト161の軸に対し少なくとも部分的に回転可能とされ得る。したがって、ギヤ172は、少なくとも第1の配向と第2の配向の間で少なくとも部分的に回転可能であってもよく、ギヤ172は、プランジャーアーム160に係合することができる。他の実施形態ではギヤ172は省略されてもよく、第1のウォームギヤ174は、プランジャーアーム160と係合される。そのような実施形態では、第1のウォームギヤ174は、ギヤ172に関して本開示を通して記載されるのと同様の様式で構成されてもよいが、それに限定されない。
【0109】
いくつかの実施形態では、プランジャーアーム160は、ねじ式または歯付きラックなどを含むように構成されてもよい。そのような実施形態では、ギヤ172は、ピニオンギヤまたはラックに係合し、これを移動させるための他の好適なギヤであってもよい。他の実施形態では、プランジャーアーム160はドライブ装置連結部分182、例えば、ウォームギヤ174またはギヤ172と連結される打込ネジと共に使用するために構成されてもよい。例えば、そのような実施形態では、プランジャーアーム160は、ドライブ装置連結部分182と係合し、ドライブ装置連結部分182がプランジャーアーム160を移動させることができるように適合されてもよい。プランジャーヘッドに連結されたプランジャーアーム(またはその一部)をドライブ装置連結部分と係合させるための構成の様々な例が、2005年8月23日に出願され、「注入装置中にドライブ装置を有する注入装置および方法ならびに分離可能な耐久ハウジング部分中にドライブ装置を有する方法(“Infusion Device and Method with Drive Device in Infusion Device and Method with Drive Device in Separable Durable Housing Portion”)」と題する特許文献81(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載れているが、それに限定されない。
【0110】
さらなる実施形態では、ドライブ装置連結部分182は、第2の連結部分190を含んでもよい。そのような実施形態では、第1の連結部分170は、第2の連結部分190と動作可能なように係合されてもよく、モーター184は第2の連結部分190を介して第1の連結部分170を駆動することができる。様々な実施形態では、第2の連結部分190は、1つ以上の好適なギヤ、ベルト、チェーン、ドライブシャフトまたは他の連結構造であってもよく、またはそれらを含んでもよい。
【0111】
様々な実施形態では、第2の連結部分190は、第1の連結部分170に類似する特徴のように構成され、またはこれらを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第2の連結部分190は、ウォーム駆動または、より高いトルクをギヤ間で伝達させ、および/または回転速度を減少させるように構成された他の配列を含んでもよく、これは第1の連結部分170に類似し得る。そのような実施形態では、第2の連結部分190は、相補ギヤ、例えば第2のウォーム196などと係合するように配列された第2のウォームギヤ(またはウォームホイール)194を含んでもよい。特定の実施形態では、第2のウォーム196は、第2のウォームギヤ194を支持する軸に垂直な軸で支持され、および/またはその回りに回転可能であってもよい。
【0112】
第2のウォーム196は、第2の係合ギヤ198(例えば、ピニオンギヤ、スパーギヤ、など)と動作可能なように係合されてもよく、また別の方法で、連結されてもよく、よって、第2の係合ギヤ198および第2のウォーム196は共有回転軸を有する。よって、第2の係合ギヤ198は、第2のウォームギヤ194を支持する軸に垂直な軸について支持および/または回転可能とされ得る。第2の係合ギヤ198は任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック、金属、複合材料、などから製造され得る。
【0113】
第2のギヤ198および第2のウォーム196は、第2のシャフト191(例えば、図8)上で支持されてもよく、第2のギヤ198および第2のウォーム196の第2のシャフト191回りでの回転運動が可能になる。第2のギヤ198は、モーターギヤ185と動作可能なように係合するように配列されてもよく、モーター184は第2の連結部分190を駆動することができる。第2のウォームギヤ194は、第1の連結部分170に動作可能なように係合するように配列されてもよく、モーター184は第1の連結部分170を駆動することができる。いくつかの実施形態では、第2のウォーム196および第2のギヤ198は互いに一体となり、第2のボディ195を形成してもよい。
【0114】
いくつかの実施形態では、中間連結部分185は、第2の連結部分190と第1の連結部分170の間に配列されてもよく、モーター184は駆動力を第2の連結部分190から第1の連結部分170まで運搬することができる。様々な実施形態では、中間ドライブ部分185は、1つ以上の好適なギヤ、ベルト、チェーン、ドライブシャフトまたは他の連結構造であってもよく、またはそれらを含んでもよい。例えば、中間ドライブ部分185は、第1の中間ギヤ192および第2の中間ギヤ193を含んでもよく、これらはそれぞれ、第2のウォームギヤ194および第1の係合ギヤ178と動作可能なように係合されてもよい。第1の中間ギヤ192および第2の中間ギヤ193の1つまたは両方が任意の好適な材料、例えば、限定はされないが、プラスチック、金属、複合材料、などから製造され得る。よって、いくつかの実施形態では、モーターギヤ185、第2のギヤ198、第2のウォーム196、第2のウォームギヤ194、第1の中間ギヤ192、第2の中間ギヤ194、第1の係合ギヤ178、第1のウォーム176、第1のウォームギヤ174、およびギヤ172は、駆動力をモーター184からプランジャーアーム160へ伝達するためのギヤトレーンを形成し得る。
【0115】
図7、8、および図12−16を参照して、いくつかの実施形態では、ドライブ装置システム180はさらに、プランジャーアーム160への力またはトルクを検知、またはそうでなければ測定するように構成されたセンサ140を含んでもよい。例えば、プランジャーアーム160への力は、プランジャーアーム160がリザーバ168内で移動し、流体化媒体をリザーバ168から送達する方向とは反対の力(例えば、直線力)であってもよい。プランジャーアーム160への力は、例えば、リザーバ168内での閉塞またはプランジャーアーム160および/またはプランジャーヘッド165が、リザーバ168内で、またはそれに沿って実質的に移動するのを防止する他の条件により引き起こされ得る。
【0116】
プランジャーアーム160への力は、第1のウォームギヤ174および/またはギヤ172へのトルクに対応してもよい。第1のウォームギヤ174およびギヤ172へのトルクは、第1のウォーム176および第1の係合ギヤ178への力、例えば直線力に対応してもよい。第1のウォーム176第1の係合ギヤ178への力は、センサ140により測定され、またはそうでなければ検知され、プランジャーアームへの力160が測定またはそうでなければ検知される。例えば、第1の係合ギヤ178は、センサ140またはセンサ140を支持するドライブ装置システム180の一部に接触してもよく、センサ140が、第1のウォーム176および第1の係合ギヤ178の力を測定、またはそうでなければ検知できるようにする。例えば、第1のウォームギヤ174は、第1のウォームギヤ174が第2の位置まで移動される場合にセンサ140に、またはセンサ140を支持するドライブ装置システム180の一部に圧力を適用してもよい。よって、様々な実施形態では、プランジャーアーム160への負荷が、センサ140に伝達され、センサ140はそれぞれ、プランジャーアーム160および/またはギヤ172および第1のウォームギヤ174への力および/またはトルクを測定できる。
【0117】
例えば、プランジャーアーム160は、流体化媒体を送達するために、リザーバ168内で第1の方向に前進されてもよい。プランジャーアーム160が、実質的に、リザーバ168内で前進しないように防止されている場合(例えば、リザーバ168に閉塞)プランジャーアーム160への力は、プランジャーアーム160および/またはプランジャーアーム160と係合されたギヤ172を、プランジャーアーム160が前進し、流体化媒体を送達させる第1の方向とは反対の第2の方向に移動させることができる。結果として、ウォーム176および係合ギヤ178は、センサ160に向かってまたは逆らって(例えば、第2の位置171bに向かって)移動させることができる。したがって、センサ160はウォーム176および係合ギヤ178により適用された力を測定し、プランジャーアームへの力160を測定することができる。
【0118】
いくつかの実施形態では、例えばバス421を介してセンサ140と連結されたプロセッサ422を含む回路420は、様々なプログラムまたはアルゴリズムを実行するおよび/または様々な情報、例えばセンサ140から受理されたデータを処理するように構成されてもよい。プロセッサ422は、例えば、検知された信号を閾値および/またはメモリ424に予め保存された値と比較するように構成されてもよい。
【0119】
例えば、いくつかの実施形態では、プロセッサ422は、センサ140が力を測定する場合、例えば、閉塞が存在することを示した場合、ある処理を実行するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ422は、モーター184に信号を提供し、モーター184がプランジャーアーム160、ドライブ装置連結部分182、などを駆動するのを停止させてもよい。別の例として、プロセッサ422は、使用者−患者に閉塞を警告するために信号を指示装置に提供してもよい。指示装置の例は、「リザーバ内でプランジャーを駆動するためのドライブ装置を有する注入媒体送達装置および方法(“Infusion Medium Delivery Device and Method with Drive Device for Driving Plunger in Reservoir”)」と題する特許文献30;および2009年12月30に出願され、「整合システムおよび方法(“Alignment Systems and Methods”)」と題する特許文献82(どちらも参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されるものに類似してもよいが、それらに限定されない。
【0120】
いくつかの実施形態では、ドライブ装置連結部分182は、プロセッサ422により制御され得るモーター184により駆動されてもよく、例えば、ドライブ装置システム180を準備するためにプランジャーアーム160がギヤ172と係合された後に、ドライブ装置連結部分182および/またはプランジャーアーム160内の全てのスラックが実質的に除去される。例えば、スラックをほとんどまたは全く有さないドライブ装置システム180は、第1のプロファイル(例えば、第1のトルクプロファイル)に対応することができ、例えばプランジャーアーム160がギヤ172と係合された後、スラックを有するドライブ装置システム180は、第2のプロファイル(例えば、第2のトルクプロファイル)に対応することができる。すなわち、閾値を満たすまたはある範囲内の、例えばプランジャーアーム160に対する1つ以上のギヤの回転運動の範囲は、第1のプロファイルに対応することができ、閾値を超える/未満のまたはある範囲外の、例えば、プランジャーアーム160に対する1つ以上ギヤの回転運動の範囲は、第2のプロファイルに対応することができる。
【0121】
よって、スラックが存在し、および/またはセンサ140が第2のプロファイルを検知する場合、モーター184は、センサ140が第1のプロファイルを検知し(および/または関連回路、例えばプロセッサ422が、第1のプロファイルが達成されたことを決定し)、スラックが実質的に除去されたことが示されるまでドライブ装置連結部分182を駆動することができる。したがって、様々な実施形態では、ドライブ装置システム180は準備されている。トルクプロファイルは、予測トルク値(例えば、ウォームボディ175のある位置に対する)、第2のパラメータ(例えば、時間、位置、など)の測定としてのトルク、などを示してもよいが、それらに限定されない。
【0122】
非制限的例として、許容される閾値が、時計方向および反時計方向5°以下である場合、時計方向および反時計方向に20°の回転運動の範囲を有するギヤを有するドライブ装置システム180は、第2のプロファイルに対応することができる。したがって、モーター184はドライブ装置連結部分182を駆動して、ギヤの回転運動の範囲を5°以下まで減少させることができ、これは、第2のプロファイルに対応する。例えばセンサ140により検知されるように、第2のプロファイルが満たされると、モーター184は、ドライブ装置連結部分182の駆動を停止してもよい。
【0123】
別の例としては、モーター184はセンサ140による力(またはトルク)の測定値がある閾値範囲を満たす(および/または関連回路、例えばプロセッサ422が、測定値がある閾値を満たすことを決定する)まで、ドライブ装置連結部分182を駆動してもよい。ある閾値範囲を満たす測定値は、スラックが実質的に除去されたこと、またはそうでなければ、存在しないことを示し得る。したがって、様々な実施形態は、力センサからの測定値を使用するアルゴリズムに基づきドライブ装置システムを準備することができる。さらなる実施形態では、プロセッサ422は、制御回路に信号を提供するように構成されてもよく、センサ140(および/または関連回路、例えばプロセッサ422)により検知された第1のプロファイルが、第1のプロファイルが達成された、またはそうでなければ存在することを決定する場合、送達装置12の動作(例えば、図1−6C)が可能になる。
【0124】
このように、様々な実施形態では、センサは、プランジャーアームへの力を検知するように、および/またはプランジャーアームがドライブ装置連結部分と係合された後、スラックが実質的に減少するように送達装置を準備するように提供され、および/または構成されてもよい。
【0125】
すでに記載したように、プロセッサ422は、センサ140と、例えばバス421を介して連結されてもよい。プロセッサ422は、様々なプログラムまたはアルゴリズムを実行するおよび/または様々な情報、例えばセンサ140から受理されたデータを処理するように構成されてもよい。プロセッサ422は、例えば、検知された信号を閾値および/またはメモリ424に予め保存された値と比較するように構成されてもよい。
【0126】
いくつかの実施形態では、センサ140により検知された、またはそうでなければ測定された力は、アルゴリズムで使用するための、例えば、プランジャーアーム160(および/または他の関連する構成要素、例えばプランジャーヘッド165、など)への力またはトルクおよび/またはセンサ140により検知されたまたはそうでなければ測定された力から誘導可能な他の情報を計算するためのパラメータとすることができる。特定の実施形態では、パラメータは、リザーバ168中での閉塞などを検知するためのアルゴリズムで使用することができる。閉塞は、例えば、リザーバ168中での妨害により引き起こされ得る。そのような場合、閉塞により、リザーバ168内の圧力の増加が起こり得る。様々な実施形態では、アルゴリズムは、プロセッサ422により実行されてもよいが、それに限定されない。
【0127】
図7−17を参照して、いくつかの実施形態では第1の位置(例えば、開始位置)に対するプランジャーヘッド165(またはプランジャーアーム160)の位置に関する1つ以上のパラメータ(複数可)を使用する1つ以上のアルゴリズムが使用されてもよい。例えば、1つ以上のパラメータ(複数可)は、予め決められた閾値および/または範囲と比較されてもよい。したがって、どのように1つ以上のパラメータ(複数可)のいくつか(または全て)が予め決められた閾値および/または範囲と匹敵する(例えば、パラメータ(複数可)が閾値(複数可)に一致するまたはパラメータ(複数可)と閾値(複数可)間の差が存在する)かによって、プランジャーヘッド165(またはプランジャーアーム160)の位置は、プロセッサ422により、1つ以上のアルゴリズムを介して決定されてもよい。
【0128】
パラメータ(複数可)は、下記のいずれか1つまたは組み合わせ(限定されない)に関連する信号または信号パラメータに基づき決定されてもよい:(i)移動するように制御される(例えば、プログラムされる)モーター184(または別のドライブ装置)またはモーター184と連結される部分(例えば、モーターギヤ185)の量;(ii)モーター184(または他のドライブ装置)またはモーター184と連結される部分が移動される量;および(iii)プランジャーヘッド165(および/またはプランジャーアーム160)が実際に移動した量。特定の実施形態では、プランジャーヘッド165の位置に関するパラメータ(複数可)はリザーバ168中の流体化媒体の体積、例えば、リザーバ168中に残る、および/またはそこから送達される流体化媒体の体積に対応してもよい。よって、様々な実施形態では、リザーバ中の体積は、ドライブ装置、プランジャーアーム、および/またはプランジャーヘッドに関連する信号または信号パラメータのいずれか1つまたは組み合わせを使用するアルゴリズムを用いて測定可能である。
【0129】
様々な実施形態では、1つ以上のアルゴリズム(または他のアルゴリズム(複数可))により使用されるパラメータ(複数可)は、加えて、またはその代わりに、前に記載された信号または信号パラメータのいくつかまたは全て、下記のいずれか1つまたは組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない信号または信号パラメータに基づき決定されてもよい:モーター(または他のドライブ装置)により使用されるエネルギー、モーター電流、モーターへの電圧、既知量の流体化媒体の送達の既知のパラメータ(複数可)との比較(例えば、既知量の流体化媒体の送達のために必要とされる電圧)、逆電磁力(BEMF)、など。他の実施形態では、そのような信号または信号パラメータは、前に記載したパラメータ(複数可)とは異なる1つ以上のパラメータを提供することができる。
【0130】
様々な実施形態では、1つ以上のアルゴリズム(または他のアルゴリズム(複数可))により使用されるパラメータ(複数可)は、加えて、またはその代わりに、前に記載された信号または信号パラメータのいくつかまたは全て、もう1つのセンサにより提供され得る信号または信号パラメータ、例えば、限定はされないが、下記のいずれか1つまたは組み合わせに基づき決定されてもよい:閉塞センサから、センサ140から(例えば、プランジャーアーム160および/またはドライブ装置連結部分182への力および/またはトルクを測定またはそうでなければ検知する)など。プロセッサ422により使用可能な1つ以上のアルゴリズムにおいて使用可能な様々なセンサからの信号または信号パラメータの例は、2005年12月30日に出願され、「携行注入ポンプにおける閉塞を検知するための方法および装置(“Methods and Apparatuses for Detecting Occlusions in an Ambulatory Infusion Pump”)」と題する特許文献83;および2006年11月20に出願され、「携行注入ポンプにおける閉塞を検知するための方法および装置(“Method and Apparatus for Detecting Occlusions in an Ambulatory Infusion Pump”)」と題する特許文献84(これらは全て、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)において記載されるものと類似し得るが、それらに限定されない。他の実施形態では、そのような信号または信号パラメータは、前に記載されるパラメータ(複数可)とは異なる1つ以上のパラメータを提供することができる。
【0131】
すでに記載したように、いくつかの実施形態では、プランジャーヘッド165の位置に関連する1つ以上のパラメータ(複数可)は、モーター184(または他のドライブ装置)またはモーター184と連結される部分が、例えば、制御回路、例えば、限定はされないが、回路420、プロセッサ422、などにより移動するように制御される量に関連する信号または信号パラメータに、少なくとも部分的に基づいてもよい。例えば、ギヤ、例えばギヤ185、またはギヤを支持するシャフト(例えば、シャフト181)が回転するように制御された回転数は、その量に対応してもよい。さらなる実施形態では、例えば、モーター184の制御回路からの制御信号は、ギヤまたはシャフトが回転する量を決定するために使用され得る。そのような実施形態では、モーター184は、ステップモーターなどであってもよいが、それに限定されない。他の実施形態では、信号により制御される他の好適なモーター、例えば、限定はされないが、DCモーター、音声コイルモーター、三相モーター、などが使用されてもよい。いくつかの実施形態では、そのようなパラメータは、代わりに、プランジャーヘッド165に連結されたプランジャーアーム160(またはその一部)の位置に関連されてもよい。
【0132】
すでに記載したように、いくつかの実施形態では、プランジャーヘッド165の位置に関連する1つ以上のパラメータ(複数可)は、モーター184(または他のドライブ装置)またはモーター184と連結される部分が実際に移動した量に関連する信号または信号パラメータに、少なくとも部分的に基づいてもよい。例えば、ギヤ(例えば、モーターギヤ185)またはギヤを支持するシャフト(例えば、シャフト181)が回転される回転数はその量に対応してもよい。
【0133】
さらなる実施形態では、回転エンコーダ(例えば、光学、磁気、など)および回転エンコーダを検知するためのセンサ(図示せず)が提供されてもよい。回転エンコーダおよび/またはセンサは、モーター184と連結させてもよく、モーター184またはモーター184と連結される部分により移動された量が決定される。例えば、いくつかの実施形態では、回転エンコーダは、ギヤ(例えば、モーターギヤ185)またはシャフト(例えば、シャフト181)上に提供されてもよく、回転エンコーダを検知するためのセンサは、好適な位置、例えばモーター184上または付近に提供されてもよい。様々な実施形態では、センサおよび回転エンコーダは、モーターギヤ185、シャフト181、などの回転数を測定するために使用されてもよい。したがって、センサおよびエンコーダにより測定されるモーターギヤ185による回転数は、モーター184またはモーター184と連結される部分が実際に移動した量に対応し得る。
【0134】
すでに記載したように、特定の実施形態では、センサはモーター184上にあってもよい。他の実施形態では、センサは、回転エンコーダと相互作用するように任意の好適な位置に沿って配列されてもよい。特定の実施形態では、センサ(または他のセンサ、例えば閉塞センサ)は、モーター184および/またはエンコーダが付着されている同じ位置(例えば、回路基板上)にあってもよい。そのような実施形態により、コスト削減、信号の信頼性の増加(例えば、より少ない連結)、増幅のアベイラビリティ、などが可能になる。
【0135】
すでに記載したように、いくつかの実施形態では、プランジャーヘッド165(またはプランジャーアーム160)の位置に関連する1つ以上のパラメータ(複数可)は、プランジャーヘッド165が、例えば、既知の位置から移動した量に関連する信号または信号パラメータに、少なくとも部分的に基づいてもよい。さらなる実施形態では、リザーバ168と連結された体積センサ(図示せず)を使用して、プランジャーヘッド165の位置を決定してもよい。例えば、体積センサは、プランジャーヘッド165(またはプランジャーアーム160)上に提供されてもよい。体積センサおよび他のセンサの例は、特許文献82において開示されるが、それに限定されない。例えば、体積センサは、プランジャーヘッド165(および/またはプランジャーアーム160)が数センチメートル移動したというデータを提供してもよい。
【0136】
様々な実施形態では、限定されないが、他の列挙された信号または信号パラメータのいずれかに加えてまたはその代わりに、上記3つの信号または信号パラメータの1つ以上を使用する1つ以上のアルゴリズム(複数可)が、プロセッサ422により使用されてもよく、リザーバ168内の体積が検知される。例えば、アルゴリズムにより使用される信号または信号パラメータの各々は、プロセッサ422によりチェックされてもよく、信号または信号パラメータの各々が予め決められた値を満たす、または例えば、認容可能な許容範囲を与える特定の範囲内にあるかどうかが決定される。したがって、アルゴリズム(複数可)がプロセッサ422により使用されてもよく、送達装置の適正な動作条件が決定される。様々な実施形態では、限定されないが、他の列挙された信号または信号パラメータのいずれかに加えてまたはその代わりに、上記3つの信号または信号パラメータの1つ以上を使用する1つ以上のアルゴリズム(複数可)が、プロセッサ422により使用されてもよく、送達装置の状態が決定される。図18は、1つ以上の信号または信号パラメータ、例えば、限定はされないが、前に記載されたものに基づきプロセッサ422により同定され、またはそうでなければ決定されてもよい可能性のある動作条件および/または機能不全を示すマトリクス1000の非制限的例である。図18を参照して、「1」は、特定の信号または信号パラメータが予め決められた値を満たす、または特定の閾値内にあることを示してもよい。「0」は、特定の信号または信号パラメータは予め決められた値を満たさず、または特定の閾値内にないことを示してもよい。
【0137】
いくつかの実施形態では、プロセッサ422(または回路420)は、プロセッサ422により決定された動作条件(および/または機能不全)に基づきある処理を実行するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ422は、信号をモーター184に提供し、モーター184がプランジャーアーム160をこれ以上駆動しないように阻止してもよい。別の例としては、プロセッサ422は、指示装置425、例えばディスプレイ装置などに信号を提供し、またはその状態を変化させ、使用者−患者に閉塞を警告してもよい。指示装置の例は、限定はされないが、特許文献30,82おいて見いだすことができ、どちらも参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0138】
図7−18を参照して、非制限的な例示的実施形態によれば、信号ワン1001(例えば、モーター184が移動するように制御された量に対応する)、信号ツー1002(例えば、モーター184が移動した量に対応する)、および信号スリー1003(例えば、プランジャーヘッド165が移動した量に対応する)がそれぞれ、それらの個々の特定範囲外にある(またはそうでなければ、それらの個々の予め決められた値を満たさない)場合、プロセッサ422は、第1の動作条件1010を同定し、またはそうでなければ決定してもよい。第1の動作条件1010は、1つ以上の問題(複数可)が生じたことを示し得る。例えば、モーター184が移動するように制御されない(期待量、仮にあったとしても)、モーター184が移動されない(期待量、仮にあったとしても)、およびプランジャーヘッド165が移動されない(期待量、仮にあったとしても)場合に、そのような条件が生じ得る。したがって、プロセッサ422は、例えば、図1−6Cを参照して記載されるように、例えば、制御回路による機能不全が生じたことを決定し得る。
【0139】
図7−18にもどって、信号ワン1001が、特定範囲内にあり(またはそうでなければその予め決められた値を満たす)、信号ツー1002および信号スリー1003がそれぞれ、それらの個々の特定範囲外にある(またはそうでなければその個々に予め決められた値を満たさない)場合、プロセッサ422は、第2の動作条件1020を同定し、またはそうでなければ決定してもよい。第2の動作条件1020は、1つ以上の問題(複数可)が生じたことを示し得る。例えば、モーター184が移動されない(期待量、仮にあったとしても)、およびプランジャーヘッド165が移動されない(期待量、仮にあったとしても)場合に、そのような条件が生じ得る。したがって、プロセッサ422は、例えば、モーター184による機能不全が生じたことを決定し得る。
【0140】
信号ワン1001および信号ツー1002がそれぞれ、それらの個々の特定範囲内にあり(またはそうでなければ、それらの個々の予め決められた値を満たす)、信号スリー1003がその個々の特定範囲外にある(またはそうでなければその予め決められた値を満たさない)場合、プロセッサ422は第3の動作条件1030を同定し、またはそうでなければ決定してもよい。第3の動作条件1030は、1つ以上の問題が生じたことを示し得る。例えば、プランジャーヘッド165が移動されない(期待量、仮にあったとしても)場合に、そのような条件が生じ得る。したがって、プロセッサ422は、例えば、閉塞がリザーバ168内で生じたことを決定し得る。
【0141】
信号ワン1001、信号ツー1002、および信号スリー1003がそれぞれ、それらの個々の特定範囲内にある(またはそうでなければ、それらの個々の予め決められた値を満たす)場合、プロセッサ422は第4の動作条件1040を同定し、またはそうでなければ決定してもよい。いくつかの実施形態では、第4の動作条件1040は、送達装置(またはその一部)が適正に動作していることを示し得る。他の実施形態では、第4の動作条件1040は、いくつかの他の可能性のある条件、例えば1つ以上の問題が生じたこと、例として、例えば、プランジャーアームによる機能不全を示し得る。例えば、モーター184が期待量移動するように制御されモーター184が期待量移動され、プランジャーヘッド165が期待量移動された場合、そのような条件が生じ得る。したがって、プロセッサ422は、例えば、プランジャーアーム160による機能不全が生じたことを決定し得る。
【0142】
いくつかの実施形態では、機能不全は、1を超える発生(例えば、信号または信号パラメータの1を超える組み合わせ)に対し可能性のある条件として列挙され得る。例えば信号ワン1001、信号ツー1002、および信号スリー1003がそれぞれ、それらの個々の特定範囲外にある(またはそうでなければ、その個々に予め決められた値を満たさない)場合、プロセッサ422は制御回路機能不全(例えば、1010)、モーター機能不全(例えば、1020)、閉塞(例えば、1030)、および/またはプランジャー機能不全(例えば、1040)が生じたことを決定し得る。
【0143】
すでに記載したように、他のマトリクスはより小さなまたはより大きな数の信号または信号パラメータを含んでもよく、例えば前に記載した3つの信号または信号パラメータに加えてまたはその代わりに他の列挙された信号または信号パラメータのいずれかが挙げられるが、それらに限定されない。例えば、閉塞センサからの信号または信号パラメータがアルゴリズムにおいて使用されてもよい。例えば、閉塞センサが、リザーバ168内で力が増加しており、プランジャーヘッド165が移動する量が変化していないことを検知した場合、プロセッサ422は、例えば、閉塞が生じていることを決定し得る。
【0144】
いくつかの実施形態では、プロセッサ422により使用されるアルゴリズム(複数可)は、信号またはパラメータ信号の各々(またはいくつか)に対応する値を使用してもよい。そのような実施形態では、特定範囲外の第1の値は、特定範囲外の第2の値の関連結果とは異なる関連結果を有し得る。例えば、図20を参照して、信号スリー1003は、2から4の特定範囲を有してもよい(すなわち、信号スリー1003は、信号スリー1003が2から4の値を有する場合に許容されるように決定されてもよい)。そのような例では、信号ワン1001および信号ツー1002がそれぞれ、それらの個々の特定範囲内にあり(またはそうでなければ、それらの個々の予め決められた値を満たす)、および信号スリー1003が0の値を有する場合、プロセッサ422は、例えば、閉塞が生じていることを決定し得る。信号ワン1001および信号ツー1002がそれぞれ、それらの個々の特定範囲内にあり(またはそうでなければ、それらの個々の予め決められた値を満たす)、および信号スリー1003が1の値を有する場合、プロセッサ422は、例えば、プランジャーアーム160による機能不全が存在することを決定し得る。
【0145】
信号ワン1001および信号ツー1002がそれぞれ、それらの個々の特定範囲にあり(またはそうでなければ、それらの個々の予め決められた値を満たす)、および信号スリー1003が2(または3もしくは4)の値を有する(すなわち、信号スリー1003はその特定範囲内にある)場合、プロセッサ422は、送達装置が適正に動作していることを決定し得る。信号ワン1001および信号ツー1002がそれぞれ、それらの個々の特定範囲にあり(またはそうでなければ、それらの個々の予め決められた値を満たす)、信号スリー1003が5(またはそれ以上)の値を有する場合、プロセッサ422は、例えば、プランジャーヘッド165による機能不全が存在することを決定し得る。
【0146】
図7−18を参照して、いくつかの実施形態では、閉塞センサのエラーチェックをする、またはそうでなければこれを較正するために、記載されるアルゴリズムの1つ以上が使用されてもよい。閉塞センサの様々な例が、特許文献10,83,84に開示されるが、それらに限定されない。
【0147】
いくつかの実施形態では、センサ140からの測定値を使用して、モーター184を制御、そうでなければ較正してもよい。例えば、モーター184は、センサ140が所望の結果、例えばスラックの量の減少(第1のトルクプロファイルに対応し得る)を測定するまで、例えば、プロセッサ422または他の回路により移動するように制御されてもよい。
【0148】
様々な実施形態では、記載されるアルゴリズムの1つ以上を含み得るが、それに限定されない1つ以上のアルゴリズム(複数可)は、プロセッサ422により使用されてもよく、他の列挙された信号のいずれかに加えてまたはその代わりに、上記3つの信号の1つ以上を使用し、センサ140にフィードバックを提供する、またはそうでなければこれを較正する。
【0149】
さらなる実施形態では、センサ140は、送達装置の様々なセンサ、例えば閉塞センサ、リザーバ体積センサ、などから得られた測定値に基づき較正されてもよい。閉塞センサおよび他のセンサの様々な例が、特許文献10,83,84,82において開示されるが、それに限定されない。
【0150】
例えば体積センサ(図示せず)およびセンサ140からの測定値が好適なアルゴリズムにおいて使用されてもよく、例えば、環境条件、例えば、限定はされないが、温度、湿度、圧力、などにより引き起こされるセンサ140の出力シフト(例えば、信号ドリフト)が計算される。例えば、体積センサからの測定値は、センサ140の測定値と比較され得る。そのようなものとして、センサ140の測定値と体積センサからの測定値に対応するセンサ140の予測される測定値の間の差が、調節され、またはそうでなければ補償され得る。したがって、センサ140の出力シフトは、例えば、体積センサの測定値に基づいて較正されてもよい。
【0151】
本明細書で開示される実施形態は、あらゆる点で、例示であり、本発明を制限するものではないと考えるべきである。本発明は、上記で記載される実施形態に全く限定されない。本発明の精神および範囲から逸脱せずに、様々な改変および変更が実施形態になされ得る。本発明の範囲は、実施形態ではなく、添付の特許請求の範囲により示される。特許請求の範囲の等価物の意味および範囲内にある様々な改変および変更は、本発明の範囲内にあることが意図されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体化媒体を送達するための送達装置であって、
使用者に固定されるように適合された第1のハウジング部分と、
前記第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成された第2のハウジング部分であって、前記第1のハウジング部分および前記第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである、第2のハウジング部分と、
前記リザーバの軸方向でのドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように構成されたドライブ装置であって、前記ドライブ装置が前記リザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対して軸方向に移動された場合、流体化媒体を前記リザーバから追い出すように構成される、ドライブ装置と、
前記ドライブ装置を前記プランジャーアームと動作可能なように係合し、前記ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるドライブリンケージであって、前記ドライブリンケージは、互いに動作可能なように係合された第1のギヤおよび第2のギヤを含み、前記第1のギヤは前記プランジャーアームと係合可能であり、前記第2のギヤは、横方向の動きのために構成され、よって、前記第1のギヤの横方向の動きにより、前記第2のギヤは、プランジャーアームに係合できるようになる、ドライブリンケージと、
を備える、送達装置。
【請求項2】
前記ドライブリンケージはウォームと前記ウォームと動作可能なように係合されたウォームギヤとを備え、前記ウォームギヤは、前記プランジャーアームに動作可能なように係合するためのものであり、前記ウォームは前記ドライブ装置と動作可能なように係合された係合ギヤを有し、よって、前記ウォームは前記ドライブ装置による前記係合ギヤの回転により移動可能に駆動される、請求項1記載の送達装置。
【請求項3】
前記第1のギヤはウォームギヤを備え、
前記第2のギヤはウォームと係合ギヤとを備える、請求項2記載の送達装置。
【請求項4】
前記ウォームおよび前記係合ギヤは互いに一体である、請求項2記載の送達装置。
【請求項5】
前記ウォームおよび前記係合ギヤはプラスチックを含む、請求項2記載の送達装置。
【請求項6】
前記第2のギヤは長手方向次元を有するシャフト上で支持され、前記第2のギヤは、前記シャフトの長手方向次元に沿って、少なくとも第1の位置と第2の位置の間で移動可能となるように構成される、請求項1記載の送達装置。
【請求項7】
前記第2のギヤは前記シャフトの軸回りの回転運動のために前記シャフト上に支持される、請求項6記載の送達装置。
【請求項8】
前記第2のギヤは、前記シャフトの長手方向次元に沿って摺動可能となるように構成される、請求項6記載の送達装置。
【請求項9】
前記第1のギヤは回転可能なシャフトの軸回りの回転運動のために前記回転可能なシャフト上に支持され、前記第1のギヤは前記プランジャーアームと動作可能なように係合するためのものであり、このため、前記ドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対し軸方向に移動された場合、前記ドライブ装置は、流体化媒体をリザーバから追い出すことができる、請求項6記載の送達装置。
【請求項10】
前記第1のギヤは、前記回転可能なシャフト回りの回転運動のために前記回転可能なシャフト上に支持されたギヤをさらに備え、前記ギヤは前記プランジャーアームに係合するためのものであり、前記ドライブ装置が前記リザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対し軸方向に移動された場合、前記ドライブ装置は流体化媒体を前記リザーバから追い出すことができる、請求項9記載の送達装置。
【請求項11】
前記ギヤはスレッドおよび歯の1つを有し、前記プランジャーアームは、前記ギヤのスレッドおよび歯の1つがプランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合すると、前記ギヤのスレッドおよび歯の1つと対合するための対応するスレッドおよび歯の1つを有し、
前記第1のギヤおよび前記プランジャーアームは、前記ギヤのスレッドおよび歯の1つが前記プランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合した場合、前記ギヤが前記プランジャーアームに係合するように配列される、請求項10記載の送達装置。
【請求項12】
前記ギヤはピニオンギヤを含む、請求項10記載の送達装置。
【請求項13】
(i)前記第2のギヤは前記シャフトに沿って少なくとも部分的に摺動可能となるように配列され、前記第1のギヤはある向きに回転することができ、前記第1のギヤが前記プランジャーアームと動作可能なように係合できる、および(ii)前記第1のギヤは、前記回転可能なシャフトの軸回りに少なくとも部分的に回転可能となるように配列され、前記第1のギヤは、ある向きに回転することができ、前記第1のギヤが前記プランジャーアームに動作可能なように係合できる、の少なくとも1つである、請求項9記載の送達装置。
【請求項14】
前記第1のギヤは、スレッドおよび歯の1つを有し、前記プランジャーアームは、前記第1のギヤのスレッドおよび歯の1つが前記プランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合すると、前記第1のギヤのスレッドおよび歯の1つと対合するための対応するスレッドおよび歯の1つを有し、
前記第1のギヤおよび前記プランジャーアームは、前記第1のギヤのスレッドおよび歯の1つが前記プランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合した場合、前記第1のギヤが前記プランジャーアームに係合するように配列される、請求項13記載の送達装置。
【請求項15】
前記第1のギヤは、前記第1のギヤおよび前記プランジャーアームが一つにされ、前記第1のギヤが、前記プランジャーアームに対し第1の配向にある場合、前記プランジャーアームに動作可能なように係合するように構成される、請求項13記載の送達装置。
【請求項16】
第1のギヤは、前記第1のギヤおよび前記プランジャーアームが一つにされ、前記第1のギヤが前記プランジャーアームに対し第2の配向にある場合、前記プランジャーアームに対し第2の配向から前記プランジャーアームに対し第1の配向まで移動可能となるように構成される、請求項15記載の送達装置。
【請求項17】
前記第1のギヤは、前記第2の配向では前記プランジャーアームと係合できない、請求項16記載の送達装置。
【請求項18】
前記プランジャーアームは、前記ドライブ装置が前記リザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対し軸方向に移動された場合に、前記ドライブ装置が流体化媒体を前記リザーバから追い出すことができるように前記第1のギヤと動作可能なように係合するために打込ネジ、およびラックの長手方向次元に沿って延びるスレッドを有するラックの少なくとも1つを含む、請求項9記載の送達装置。
【請求項19】
前記第1のギヤおよび前記プランジャーアームが係合され、前記第2のギヤが第2の位置にある場合、前記第2のギヤは、前記プランジャーアームに対する前記第1のギヤの移動の回転範囲を減少させるように第1の位置まで移動できるように構成される、請求項6記載の送達装置。
【請求項20】
前記第2のギヤは、前記ドライブ装置により第1の位置に移動されるように構成される、請求項19記載の送達装置。
【請求項21】
前記第2のギヤにより引き起こされた前記センサへの圧力を測定するように構成されたセンサをさらに備える、請求項19記載の送達装置。
【請求項22】
前記第2のギヤにより引き起こされた前記センサへの圧力は前記プランジャーアームへの力に対応し、
前記第2のギヤが第1の位置にある場合、前記第2のギヤは、前記センサまたは前記センサを支持する構造の少なくとも1つに接触する、請求項21記載の送達装置。
【請求項23】
前記第2のギヤにより引き起こされたセンサへの圧力を測定するように構成されたセンサをさらに備え、前記第2のギヤにより引き起こされた前記センサへの圧力は、前記プランジャーアームへの力に対応する、請求項6記載の送達装置。
【請求項24】
前記プランジャーアームおよび前記第1のギヤは、前記プランジャーアームへの力が、前記第1のギヤにトルクを適用するように配列され、
前記第1のギヤおよび第2のギヤは、前記第2のギヤが第2の位置にある場合に、前記第1のギヤへのトルクが前記第2のギヤへ力を適用し、前記センサへ圧力を適用するように配列される、請求項23記載の送達装置。
【請求項25】
流体化媒体を送達するための送達装置を製造する方法であって、
第1のハウジング部分を使用者に固定されるように適合させる工程と、
第2のハウジング部分を、前記第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成する工程であって、前記第1のハウジング部分および前記第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである工程と、
前記リザーバの軸方向での前記ドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように、ドライブ装置を構成する工程であって、前記ドライブ装置は、前記ドライブ装置が前記リザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対し軸方向で移動された場合に流体化媒体を前記リザーバから追い出すように構成される工程と、
前記ドライブ装置と前記プランジャーアームの間で動作可能なように係合されるドライブリンケージを動作可能なように係合させる工程と、
前記ドライブ装置を前記プランジャーアームと動作可能なように係合させ、前記ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるために、ドライブリンケージを提供する工程であって、前記ドライブリンケージは、互いに動作可能なように係合された第1のギヤおよび第2のギヤを含み、前記第1のギヤは前記ランジャーアームと係合可能であり、前記第2のギヤは、前記第1のギヤの横方向の動きにより、プランジャーアームと係合する工程
を含む、方法。
【請求項26】
使用者に固定されるように適合された第1のハウジング部分と、
前記第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成された第2のハウジング部分であって、前記第1のハウジング部分および前記第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである、第2のハウジング部分と、
前記リザーバの軸方向での前記ドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように構成されたドライブ装置であって、前記ドライブ装置は、前記ドライブ装置が前記リザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対し軸方向で移動された場合に流体化媒体を前記リザーバから追い出すように構成される、ドライブ装置と、
前記ドライブ装置を前記プランジャーアームと動作可能なように係合させ、前記ドライブ装置にプランジャーアームを移動させる、ドライブリンケージと、
を備える、流体化媒体を送達するための送達装置。
【請求項27】
前記センサは、前記ドライブリンケージの直線力を測定するように構成され、前記ドライブリンケージの直線力は前記プランジャーアームへの力に対応する、請求項26記載の送達装置。
【請求項28】
前記プランジャーアームへの力は、流体化媒体を前記リザーバから送達させるための前記プランジャーアームの移動方向とは逆方向である、請求項26記載の送達装置。
【請求項29】
前記ドライブリンケージは、第2のギヤと動作可能なように係合された第1のギヤを有し、
前記プランジャーアームおよび前記第1のギヤは、前記プランジャーアームへの力が前記第1のギヤにトルクを適用するように配列され、
前記第1のギヤおよび前記第2のギヤは、前記第1のギヤへのトルクが前記第2のギヤへの直線力を適用することができるように配列される、請求項26記載の送達装置。
【請求項30】
前記第1のギヤはウォームギヤを含み、
前記第2のギヤは、ウォームを含む、請求項29記載の送達装置。
【請求項31】
前記ドライブ装置を制御するための回路をさらに備え、
前記第1のギヤは、前記プランジャーアームと動作可能なように係合することができ、前記ドライブ装置はプランジャーアームを移動させることができ、
前記回路は、前記センサの測定値に基づき、前記ドライブ装置を制御して前記第1のギヤおよび前記第2のギヤの少なくとも1つを移動させるように構成される、請求項29記載の送達装置。
【請求項32】
前記回路は、前記ドライブ装置を制御して前記第1のギヤを移動させ、前記プランジャーアームに対して前記第1のギヤの移動の回転範囲を減少させるように構成される、請求項31記載の送達装置。
【請求項33】
前記回路は、前記ドライブ装置を制御して前記第2のギヤを移動させ、前記プランジャーアームに対して前記第1のギヤの移動の回転範囲を減少させるように構成される、請求項31記載の送達装置。
【請求項34】
前記回路は、前記ドライブ装置を制御して前記第2のギヤを移動させ、前記プランジャーアームに対して前記第1のギヤの移動の回転範囲を十分減少させ、前記ドライブ装置に前記プランジャーアームを移動させるように構成される、請求項33記載の送達装置。
【請求項35】
前記ドライブ装置は、前記センサにより測定された力に基づき、前記回路により前記第1のギヤおよび第2のギヤの少なくとも1つを移動させるように制御される、請求項31記載の送達装置。
【請求項36】
前記ドライブ装置は電動機を含む、請求項31記載の送達装置。
【請求項37】
前記センサは力センサを含む、請求項26記載の送達装置。
【請求項38】
第1のハウジング部分を使用者に固定されるように適合させる工程と、
第2のハウジング部分を、前記第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成する工程であって、前記第1のハウジング部分および前記第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである、工程と、
前記リザーバの軸方向での前記ドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように、ドライブ装置を構成する工程であって、前記ドライブ装置は、前記ドライブ装置が前記リザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対し軸方向で移動された場合に流体化媒体を前記リザーバから追い出すように構成される、工程と、
前記ドライブ装置を前記プランジャーアームと動作可能なように係合させ、前記ドライブ装置に前記プランジャーアームを移動させるためにドライブリンケージを提供する工程と、
前記プランジャーアームへの力を測定するようにセンサを構成する工程と
を含む、流体化媒体を送達するための送達装置の製造方法。
【請求項39】
使用者に固定されるように適合された第1のハウジング部分と、前記第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成された第2のハウジング部分であって、前記第1のハウジング部分および前記第2のハウジング部分の一方は流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである第2のハウジング部分と、前記リザーバの軸方向の前記送達装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドへ連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように構成されたドライブ装置と、前記ドライブ装置が前記リザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対し軸方向で移動された場合に、前記ドライブ装置を制御して流体化媒体を前記リザーバから追い出すように構成された回路と、前記ドライブ装置と前記プランジャーアームの間で動作可能なように係合され、前記ドライブ装置に前記プランジャーアームを移動させるドライブリンケージと、を有する送達装置の動作条件を決定する方法であって、
複数の信号または信号パラメータ、例えば、前記送達装置の第1の動作条件を表す第1の信号または信号パラメータ、前記送達装置の第2の動作条件を表す第2の信号または信号パラメータ、および前記送達装置の第3の動作条件を表す第3の信号または信号パラメータを受理する工程と、
前記送達装置のプロセッサを用いて、前記複数の信号または信号パラメータの各々が、個々の予め決められたパラメータを満たすかどうかを決定する工程と、
前記送達装置のプロセッサを用いて、前記複数の信号または信号パラメータの各々が、個々の予め決められたパラメータを満たすかどうかに基づく結果を決定する工程と、
前記送達装置の動作条件を表す前記結果に基づき信号を提供する工程と
を含む方法。
【請求項40】
前記信号を提供する工程は、使用者に表示を提供する工程を含む、請求項39記載の方法。
【請求項41】
前記複数の信号または信号パラメータの各々が前記個々の決定されたパラメータを満たす場合、前記送達装置は適正に動作している、請求項39記載の方法。
【請求項42】
前記第1の信号または信号パラメータは、ドライブ装置が前記回路により移動するように制御された量に対応する、請求項39記載の方法。
【請求項43】
前記第2の信号または信号パラメータは、前記ドライブ装置が前記回路により移動された量に対応する、請求項39記載の方法。
【請求項44】
前記第3の信号または信号パラメータは、前記プランジャーヘッドが移動された量に対応する、請求項39記載の方法。
【請求項45】
前記第1の信号または信号パラメータは、ドライブ装置が前記回路により移動するように制御された量に対応し、
前記第2の信号または信号パラメータは、前記ドライブ装置が前記回路により移動された量に対応し、
前記第3の信号または信号パラメータは、前記プランジャーヘッドが移動された量に対応する、請求項39記載の方法。
【請求項1】
流体化媒体を送達するための送達装置であって、
使用者に固定されるように適合された第1のハウジング部分と、
前記第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成された第2のハウジング部分であって、前記第1のハウジング部分および前記第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである、第2のハウジング部分と、
前記リザーバの軸方向でのドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように構成されたドライブ装置であって、前記ドライブ装置が前記リザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対して軸方向に移動された場合、流体化媒体を前記リザーバから追い出すように構成される、ドライブ装置と、
前記ドライブ装置を前記プランジャーアームと動作可能なように係合し、前記ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるドライブリンケージであって、前記ドライブリンケージは、互いに動作可能なように係合された第1のギヤおよび第2のギヤを含み、前記第1のギヤは前記プランジャーアームと係合可能であり、前記第2のギヤは、横方向の動きのために構成され、よって、前記第1のギヤの横方向の動きにより、前記第2のギヤは、プランジャーアームに係合できるようになる、ドライブリンケージと、
を備える、送達装置。
【請求項2】
前記ドライブリンケージはウォームと前記ウォームと動作可能なように係合されたウォームギヤとを備え、前記ウォームギヤは、前記プランジャーアームに動作可能なように係合するためのものであり、前記ウォームは前記ドライブ装置と動作可能なように係合された係合ギヤを有し、よって、前記ウォームは前記ドライブ装置による前記係合ギヤの回転により移動可能に駆動される、請求項1記載の送達装置。
【請求項3】
前記第1のギヤはウォームギヤを備え、
前記第2のギヤはウォームと係合ギヤとを備える、請求項2記載の送達装置。
【請求項4】
前記ウォームおよび前記係合ギヤは互いに一体である、請求項2記載の送達装置。
【請求項5】
前記ウォームおよび前記係合ギヤはプラスチックを含む、請求項2記載の送達装置。
【請求項6】
前記第2のギヤは長手方向次元を有するシャフト上で支持され、前記第2のギヤは、前記シャフトの長手方向次元に沿って、少なくとも第1の位置と第2の位置の間で移動可能となるように構成される、請求項1記載の送達装置。
【請求項7】
前記第2のギヤは前記シャフトの軸回りの回転運動のために前記シャフト上に支持される、請求項6記載の送達装置。
【請求項8】
前記第2のギヤは、前記シャフトの長手方向次元に沿って摺動可能となるように構成される、請求項6記載の送達装置。
【請求項9】
前記第1のギヤは回転可能なシャフトの軸回りの回転運動のために前記回転可能なシャフト上に支持され、前記第1のギヤは前記プランジャーアームと動作可能なように係合するためのものであり、このため、前記ドライブ装置がリザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対し軸方向に移動された場合、前記ドライブ装置は、流体化媒体をリザーバから追い出すことができる、請求項6記載の送達装置。
【請求項10】
前記第1のギヤは、前記回転可能なシャフト回りの回転運動のために前記回転可能なシャフト上に支持されたギヤをさらに備え、前記ギヤは前記プランジャーアームに係合するためのものであり、前記ドライブ装置が前記リザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対し軸方向に移動された場合、前記ドライブ装置は流体化媒体を前記リザーバから追い出すことができる、請求項9記載の送達装置。
【請求項11】
前記ギヤはスレッドおよび歯の1つを有し、前記プランジャーアームは、前記ギヤのスレッドおよび歯の1つがプランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合すると、前記ギヤのスレッドおよび歯の1つと対合するための対応するスレッドおよび歯の1つを有し、
前記第1のギヤおよび前記プランジャーアームは、前記ギヤのスレッドおよび歯の1つが前記プランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合した場合、前記ギヤが前記プランジャーアームに係合するように配列される、請求項10記載の送達装置。
【請求項12】
前記ギヤはピニオンギヤを含む、請求項10記載の送達装置。
【請求項13】
(i)前記第2のギヤは前記シャフトに沿って少なくとも部分的に摺動可能となるように配列され、前記第1のギヤはある向きに回転することができ、前記第1のギヤが前記プランジャーアームと動作可能なように係合できる、および(ii)前記第1のギヤは、前記回転可能なシャフトの軸回りに少なくとも部分的に回転可能となるように配列され、前記第1のギヤは、ある向きに回転することができ、前記第1のギヤが前記プランジャーアームに動作可能なように係合できる、の少なくとも1つである、請求項9記載の送達装置。
【請求項14】
前記第1のギヤは、スレッドおよび歯の1つを有し、前記プランジャーアームは、前記第1のギヤのスレッドおよび歯の1つが前記プランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合すると、前記第1のギヤのスレッドおよび歯の1つと対合するための対応するスレッドおよび歯の1つを有し、
前記第1のギヤおよび前記プランジャーアームは、前記第1のギヤのスレッドおよび歯の1つが前記プランジャーアームの対応するスレッドおよび歯の1つと整合した場合、前記第1のギヤが前記プランジャーアームに係合するように配列される、請求項13記載の送達装置。
【請求項15】
前記第1のギヤは、前記第1のギヤおよび前記プランジャーアームが一つにされ、前記第1のギヤが、前記プランジャーアームに対し第1の配向にある場合、前記プランジャーアームに動作可能なように係合するように構成される、請求項13記載の送達装置。
【請求項16】
第1のギヤは、前記第1のギヤおよび前記プランジャーアームが一つにされ、前記第1のギヤが前記プランジャーアームに対し第2の配向にある場合、前記プランジャーアームに対し第2の配向から前記プランジャーアームに対し第1の配向まで移動可能となるように構成される、請求項15記載の送達装置。
【請求項17】
前記第1のギヤは、前記第2の配向では前記プランジャーアームと係合できない、請求項16記載の送達装置。
【請求項18】
前記プランジャーアームは、前記ドライブ装置が前記リザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対し軸方向に移動された場合に、前記ドライブ装置が流体化媒体を前記リザーバから追い出すことができるように前記第1のギヤと動作可能なように係合するために打込ネジ、およびラックの長手方向次元に沿って延びるスレッドを有するラックの少なくとも1つを含む、請求項9記載の送達装置。
【請求項19】
前記第1のギヤおよび前記プランジャーアームが係合され、前記第2のギヤが第2の位置にある場合、前記第2のギヤは、前記プランジャーアームに対する前記第1のギヤの移動の回転範囲を減少させるように第1の位置まで移動できるように構成される、請求項6記載の送達装置。
【請求項20】
前記第2のギヤは、前記ドライブ装置により第1の位置に移動されるように構成される、請求項19記載の送達装置。
【請求項21】
前記第2のギヤにより引き起こされた前記センサへの圧力を測定するように構成されたセンサをさらに備える、請求項19記載の送達装置。
【請求項22】
前記第2のギヤにより引き起こされた前記センサへの圧力は前記プランジャーアームへの力に対応し、
前記第2のギヤが第1の位置にある場合、前記第2のギヤは、前記センサまたは前記センサを支持する構造の少なくとも1つに接触する、請求項21記載の送達装置。
【請求項23】
前記第2のギヤにより引き起こされたセンサへの圧力を測定するように構成されたセンサをさらに備え、前記第2のギヤにより引き起こされた前記センサへの圧力は、前記プランジャーアームへの力に対応する、請求項6記載の送達装置。
【請求項24】
前記プランジャーアームおよび前記第1のギヤは、前記プランジャーアームへの力が、前記第1のギヤにトルクを適用するように配列され、
前記第1のギヤおよび第2のギヤは、前記第2のギヤが第2の位置にある場合に、前記第1のギヤへのトルクが前記第2のギヤへ力を適用し、前記センサへ圧力を適用するように配列される、請求項23記載の送達装置。
【請求項25】
流体化媒体を送達するための送達装置を製造する方法であって、
第1のハウジング部分を使用者に固定されるように適合させる工程と、
第2のハウジング部分を、前記第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成する工程であって、前記第1のハウジング部分および前記第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである工程と、
前記リザーバの軸方向での前記ドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように、ドライブ装置を構成する工程であって、前記ドライブ装置は、前記ドライブ装置が前記リザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対し軸方向で移動された場合に流体化媒体を前記リザーバから追い出すように構成される工程と、
前記ドライブ装置と前記プランジャーアームの間で動作可能なように係合されるドライブリンケージを動作可能なように係合させる工程と、
前記ドライブ装置を前記プランジャーアームと動作可能なように係合させ、前記ドライブ装置にプランジャーアームを移動させるために、ドライブリンケージを提供する工程であって、前記ドライブリンケージは、互いに動作可能なように係合された第1のギヤおよび第2のギヤを含み、前記第1のギヤは前記ランジャーアームと係合可能であり、前記第2のギヤは、前記第1のギヤの横方向の動きにより、プランジャーアームと係合する工程
を含む、方法。
【請求項26】
使用者に固定されるように適合された第1のハウジング部分と、
前記第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成された第2のハウジング部分であって、前記第1のハウジング部分および前記第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである、第2のハウジング部分と、
前記リザーバの軸方向での前記ドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように構成されたドライブ装置であって、前記ドライブ装置は、前記ドライブ装置が前記リザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対し軸方向で移動された場合に流体化媒体を前記リザーバから追い出すように構成される、ドライブ装置と、
前記ドライブ装置を前記プランジャーアームと動作可能なように係合させ、前記ドライブ装置にプランジャーアームを移動させる、ドライブリンケージと、
を備える、流体化媒体を送達するための送達装置。
【請求項27】
前記センサは、前記ドライブリンケージの直線力を測定するように構成され、前記ドライブリンケージの直線力は前記プランジャーアームへの力に対応する、請求項26記載の送達装置。
【請求項28】
前記プランジャーアームへの力は、流体化媒体を前記リザーバから送達させるための前記プランジャーアームの移動方向とは逆方向である、請求項26記載の送達装置。
【請求項29】
前記ドライブリンケージは、第2のギヤと動作可能なように係合された第1のギヤを有し、
前記プランジャーアームおよび前記第1のギヤは、前記プランジャーアームへの力が前記第1のギヤにトルクを適用するように配列され、
前記第1のギヤおよび前記第2のギヤは、前記第1のギヤへのトルクが前記第2のギヤへの直線力を適用することができるように配列される、請求項26記載の送達装置。
【請求項30】
前記第1のギヤはウォームギヤを含み、
前記第2のギヤは、ウォームを含む、請求項29記載の送達装置。
【請求項31】
前記ドライブ装置を制御するための回路をさらに備え、
前記第1のギヤは、前記プランジャーアームと動作可能なように係合することができ、前記ドライブ装置はプランジャーアームを移動させることができ、
前記回路は、前記センサの測定値に基づき、前記ドライブ装置を制御して前記第1のギヤおよび前記第2のギヤの少なくとも1つを移動させるように構成される、請求項29記載の送達装置。
【請求項32】
前記回路は、前記ドライブ装置を制御して前記第1のギヤを移動させ、前記プランジャーアームに対して前記第1のギヤの移動の回転範囲を減少させるように構成される、請求項31記載の送達装置。
【請求項33】
前記回路は、前記ドライブ装置を制御して前記第2のギヤを移動させ、前記プランジャーアームに対して前記第1のギヤの移動の回転範囲を減少させるように構成される、請求項31記載の送達装置。
【請求項34】
前記回路は、前記ドライブ装置を制御して前記第2のギヤを移動させ、前記プランジャーアームに対して前記第1のギヤの移動の回転範囲を十分減少させ、前記ドライブ装置に前記プランジャーアームを移動させるように構成される、請求項33記載の送達装置。
【請求項35】
前記ドライブ装置は、前記センサにより測定された力に基づき、前記回路により前記第1のギヤおよび第2のギヤの少なくとも1つを移動させるように制御される、請求項31記載の送達装置。
【請求項36】
前記ドライブ装置は電動機を含む、請求項31記載の送達装置。
【請求項37】
前記センサは力センサを含む、請求項26記載の送達装置。
【請求項38】
第1のハウジング部分を使用者に固定されるように適合させる工程と、
第2のハウジング部分を、前記第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成する工程であって、前記第1のハウジング部分および前記第2のハウジング部分の一方は、流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである、工程と、
前記リザーバの軸方向での前記ドライブ装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドに連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように、ドライブ装置を構成する工程であって、前記ドライブ装置は、前記ドライブ装置が前記リザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対し軸方向で移動された場合に流体化媒体を前記リザーバから追い出すように構成される、工程と、
前記ドライブ装置を前記プランジャーアームと動作可能なように係合させ、前記ドライブ装置に前記プランジャーアームを移動させるためにドライブリンケージを提供する工程と、
前記プランジャーアームへの力を測定するようにセンサを構成する工程と
を含む、流体化媒体を送達するための送達装置の製造方法。
【請求項39】
使用者に固定されるように適合された第1のハウジング部分と、前記第1のハウジング部分と選択的に係合され、それから離脱されるように構成された第2のハウジング部分であって、前記第1のハウジング部分および前記第2のハウジング部分の一方は流体化媒体を含むためのリザーバを支持するためのものである第2のハウジング部分と、前記リザーバの軸方向の前記送達装置による移動のために配列されたプランジャーヘッドへ連結されたプランジャーアームと動作可能なように係合できるように構成されたドライブ装置と、前記ドライブ装置が前記リザーバと動作可能なように係合され、前記プランジャーアームが前記リザーバに対し軸方向で移動された場合に、前記ドライブ装置を制御して流体化媒体を前記リザーバから追い出すように構成された回路と、前記ドライブ装置と前記プランジャーアームの間で動作可能なように係合され、前記ドライブ装置に前記プランジャーアームを移動させるドライブリンケージと、を有する送達装置の動作条件を決定する方法であって、
複数の信号または信号パラメータ、例えば、前記送達装置の第1の動作条件を表す第1の信号または信号パラメータ、前記送達装置の第2の動作条件を表す第2の信号または信号パラメータ、および前記送達装置の第3の動作条件を表す第3の信号または信号パラメータを受理する工程と、
前記送達装置のプロセッサを用いて、前記複数の信号または信号パラメータの各々が、個々の予め決められたパラメータを満たすかどうかを決定する工程と、
前記送達装置のプロセッサを用いて、前記複数の信号または信号パラメータの各々が、個々の予め決められたパラメータを満たすかどうかに基づく結果を決定する工程と、
前記送達装置の動作条件を表す前記結果に基づき信号を提供する工程と
を含む方法。
【請求項40】
前記信号を提供する工程は、使用者に表示を提供する工程を含む、請求項39記載の方法。
【請求項41】
前記複数の信号または信号パラメータの各々が前記個々の決定されたパラメータを満たす場合、前記送達装置は適正に動作している、請求項39記載の方法。
【請求項42】
前記第1の信号または信号パラメータは、ドライブ装置が前記回路により移動するように制御された量に対応する、請求項39記載の方法。
【請求項43】
前記第2の信号または信号パラメータは、前記ドライブ装置が前記回路により移動された量に対応する、請求項39記載の方法。
【請求項44】
前記第3の信号または信号パラメータは、前記プランジャーヘッドが移動された量に対応する、請求項39記載の方法。
【請求項45】
前記第1の信号または信号パラメータは、ドライブ装置が前記回路により移動するように制御された量に対応し、
前記第2の信号または信号パラメータは、前記ドライブ装置が前記回路により移動された量に対応し、
前記第3の信号または信号パラメータは、前記プランジャーヘッドが移動された量に対応する、請求項39記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2013−516231(P2013−516231A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−547118(P2012−547118)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際出願番号】PCT/US2010/060892
【国際公開番号】WO2011/081980
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(595038051)メドトロニック ミニメド インコーポレイテッド (71)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際出願番号】PCT/US2010/060892
【国際公開番号】WO2011/081980
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(595038051)メドトロニック ミニメド インコーポレイテッド (71)
【Fターム(参考)】
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