説明

保温シート

【課題】少ない電力消費でより高い暖房効果を得ることができ、そして、広範囲に赤外線を反射させて暖房効果を高める。
【解決手段】ダブル・ラッセル、立体織物などからなる中空構造の立体ファブリックで平板状空気層に作られ、そして、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着した材料を配するトリム・カバー・スペーサー18と、フィルムから袋に作られ、そのトリム・カバー・スペーサー18を内部に入れ、袋口を密閉してそのトリム・カバー・スペーサー18を包み込むスペーサー・カバー20とを含み、そして、そのトリム・カバー・スペーサー18とそのスペーサー・カバー20が、そのトリム・カバー・スペーサー18をそのスペーサー・カバー20に包み込んだ状態でシート・クッション11の着座面22あるいはシート・バック12の背当て面23に対応してパッド14とトリム・カバー16との間に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両に用いる保温シートに関し、特に、電気自動車(EV、PHEV)に適する保温シートに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車シートでは、電気ヒーターを直接組み込むか、通気質のスペーサー、通気部位を制御して空気を送るフィルム製袋、および発熱線を不織布に固定した電気ヒーター・マットから構成されるインサートを組み込んで寒冷時に、自動車に乗車直後の即熱効果で乗員のでん部や腰部を温める方法が採られる。
現在の電気自動車(EV、PHEV)では、その電気ヒーターの消費電力が走行距離に影響を与え、走行距離が伸ばせないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4125721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明の課題は、電気ヒーターを省くか、電気ヒーターの電力消費を少なくして電気自動車の走行距離を伸ばし、また、既存の電気ヒーターと併用することにより少ない電力消費でより高い暖房効果を得ることができ、そして、広範囲に赤外線を反射させて暖房効果を高めるところの保温シートを提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明の保温シートは、ダブル・ラッセル、立体織物などからなる中空構造の立体ファブリックで平板状空気層に作られ、そして、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着した材料を配するトリム・カバー・スペーサーと、フィルムから袋に作られ、そのトリム・カバー・スペーサーを内部に入れ、袋口を密閉してそのトリム・カバー・スペーサーを包み込むスペーサー・カバーとを含み、そして、そのトリム・カバー・スペーサーとそのスペーサー・カバーが、そのトリム・カバー・スペーサーをそのスペーサー・カバーに包み込んだ状態でシート・クッションの着座面あるいはシート・バックの背当て面に対応してパッドとトリム・カバーとの間に配置される。
【0006】
また、この発明の保温シートは、ダブル・ラッセル、立体織物などからなる中空構造の立体ファブリックで平板状空気層に作られ、そして、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着した材料を配するトリム・カバー・スペーサーと、フィルムから袋に作られ、そのトリム・カバー・スペーサーを内部に入れ、袋口を密閉してそのトリム・カバー・スペーサーを包み込むスペーサー・カバーと、そのトリム・カバー・スペーサーを包みこんだそのスペーサー・カバーの上に配される電気ヒーター・マットとを含み、そして、そのトリム・カバー・スペーサー、スペーサー・カバー、および電気ヒーター・マットが、そのトリム・カバー・スペーサーをそのスペーサー・カバーに包み込んでそれの上にその電気ヒーター・マットを配した状態でシート・クッションの着座面あるいはシート・バックの背当て面に対応してパッドとトリム・カバーとの間に配される。
【発明の効果】
【0007】
この発明の保温シートでは、電気ヒーターが省かれて電気自動車の走行距離が伸ばされ、そして、電気ヒーターを省いてもそのトリム・カバー・スペーサーがダブル・ラッセル
、立体織物などからなる中空構造の立体ファブリックで平板状空気層に作られ、そして、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着した材料を配するので、着座した乗員とその空気層を隔てた位置で赤外線を反射させ、広範囲に赤外線を反射させて暖房効果が高められ、また、電気ヒーターを併用する場合でも電気ヒーターの電力消費が少なくなって電気自動車の走行距離が伸ばされ、そして、電気ヒーターのより少ない電力消費でより高い暖房効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】乗用車のドライバー・シートに活用されるところのこの発明の保温シートの具体例を示した斜視図である。
【図2】図1の2−2線に沿って示した断面図である。
【図3】乗用車のドライバー・シートに活用されるところのこの発明の保温シートの別の具体例を示した斜視図である。
【図4】図3の4−4線に沿って示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明の保温シートは、ダブル・ラッセル、立体織物などからなる中空構造の立体ファブリックで平板状空気層に作られ、そして、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着した材料を配するトリム・カバー・スペーサーと、フィルムから袋に作られ、そのトリム・カバー・スペーサーを内部に入れ、袋口を密閉してそのトリム・カバー・スペーサーを包み込むスペーサー・カバーとを含み、そして、そのトリム・カバー・スペーサーとそのスペーサー・カバーが、そのトリム・カバー・スペーサーをそのスペーサー・カバーに包み込んだ状態でシート・クッションの着座面あるいはシート・バックの背当て面に対応してパッドとトリム・カバーとの間に配置される。
【0010】
そのトリム・カバー・スペーサーは、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着繊維材料が用いられる。また、そのトリム・カバー・スペーサーは、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着糸で編まれる。
【0011】
さらに、この発明の保温シートは、ダブル・ラッセル、立体織物などからなる中空構造の立体ファブリックで平板状空気層に作られ、そして、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着した材料を配するトリム・カバー・スペーサーと、フィルムから袋に作られ、そのトリム・カバー・スペーサーを内部に入れ、袋口を密閉してそのトリム・カバー・スペーサーを包み込むスペーサー・カバーと、そのトリム・カバー・スペーサーを包みこんだそのスペーサー・カバーの上に配される電気ヒーター・マットとを含み、そして、そのトリム・カバー・スペーサー、スペーサー・カバー、および電気ヒーター・マットが、そのトリム・カバー・スペーサーをそのスペーサー・カバーに包み込んでそれの上にその電気ヒーター・マットを配した状態でシート・クッションの着座面あるいはシート・バックの背当て面に対応してパッドとトリム・カバーとの間に配される。
【0012】
そのトリム・カバー・スペーサーは、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着繊維材料が用いられる。また、そのトリム・カバー・スペーサーは、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着糸で編まれる
【実施例1】
【0013】
以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明の保温シートを説明するに、図1および図2は、電気自動車である乗用車のドライバー・シートに活用されるところの
この発明の保温シートの具体例10を示し、そして、この保温シート10では、シート・クッション11がシート・トラック(図示せず)およびハイト・アジャスター(図示せず)を組み込み、また、シート・バック12が左右のリクライニング・デバイス(図示せず
)でそのシート・クッション11に前倒しおよび角度調整可能に支持され、さらに、ヘッドレスト13がそのシート・バック12に取り外し可能に取り付けられ、そして、そのシート・クッション11がそのシート・トラックでその乗用車のボディ・フロアのフロント部分に前後調整可能に据え付けられる。
そして、この保温シート10では、さらに、そのシート・クッション11にもそのシート・バック12にもトリム・カバー・スペーサー18、19とスペーサー・カバー20、21がそのトリム・カバー・スペーサー18、19をそのスペーサー・カバー20、21に包み込んだ状態でそのシート・クッション11の着座面22とそのシート・バック12の背当て面23に対応してパッド14、15とトリム・カバー16、17との間に配置される構造が採られ、ドライバー28の体温を反射させて自身の体温で自身を保温可能にする保温効果が得られるようにしている。
【0014】
詳述するに、そのシート・クッション11は、シート・クッション・フレーム(図示せず)にそのパッド14を組み付け、次に、そのトリム・カバー・スペーサー18をそのスペーサー・カバー20に包み込んだ状態でそのトリム・カバー・スペーサー18のアルミ蒸着した材料側を下にしてそのトリム・カバー・スペーサー18とそのスペーサー・カバー20をそのパッド14の着座面24に配置し、引き続いて、それらにそのトリム・カバー16を被せ、適宜に吊り込んでカバー端末をそのシート・クッション・フレームにフック止めして組み立てられる。そのように組み立てられると、そのトリム・カバー・スペーサー18がそのスペーサー・カバー20に密閉された包み込み状態でそのスペーサー・カバー20と一緒にそのパッド14とそのトリム・カバー16との間に挟まれて固定的に配置され、そして、そのトリム・カバー・スペーサー18は、そのスペーサー・カバー20に協働されて空気層に空気を保ってそのシート・クッション11に保温効果が得られるようにしている。
【0015】
そのトリム・カバー・スペーサー18は、ダブル・ラッセル、立体織物などからなる中空構造の立体ファブリックで平板状空気層に作られ、そして、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着した材料を配する。そのアルミ蒸着した材料は、アルミ蒸着繊維材料やアルミ蒸着糸などでこのトリム・カバー・スペーサー18では、そのドライバー28から離れた側、すなわち、裏面側がアルミ蒸着糸で編まれている。
そのように、このトリム・カバー・スペーサー18では、それの裏面側がアルミ蒸着糸で編まれるので、そのアルミが赤外線を反射する特性を持つところを利用し、その空気層でそのドライバー28から離れた側にアルミ蒸着した材料を配し、その空気層において乗員28から隔てられた位置で赤外線を反射させるために広範囲に赤外線が反射され、着座した人の体温、すなわち、乗員28の体温を反射し、そのシート・クッション11に保温効果が得られる。
【0016】
そのスペーサー・カバー20は、フィルムから所定の大きさの袋に作られ、そして、それの内部にそのトリム・カバー・スペーサー18を入れ、袋口を密閉してそのトリム・カバー・スペーサー18を包み込んでその空気層をなすそのトリム・カバー・スペーサー18に空気を保つ。
【0017】
一方、そのシート・バック12は、シート・バック・フレーム(図示せず)にそのパッド15を組み付け、次に、そのトリム・カバー・スペーサー19をそのスペーサー・カバー21に包み込んだ状態でそのトリム・カバー・スペーサー19のアルミ蒸着した材料側を下にしてそのトリム・カバー・スペーサー19とそのスペーサー・カバー21をそのパッド15の背当て面25に配置し、引き続いて、それらにそのトリム・カバー17を被せ、適宜に吊り込んでカバー端末をそのシート・バック・フレームに止めて組み立てられる。そのように組み立てられると、そのトリム・カバー・スペーサー19がそのスペーサー・カバー21に密閉された包み込み状態でそのスペーサー・カバー21と一緒にそのパッ
ド15とそのトリム・カバー17との間に挟まれて固定的に配置され、そして、そのトリム・カバー・スペーサー19は、そのスペーサー・カバー21に協働されて空気層に空気を保ってそのシート・バック12に保温効果が得られるようにしている。
【0018】
そのトリム・カバー・スペーサー19は、そのシート・クッション11のそのトリム・カバー・スペーサー18に、そのスペーサー・カバー21は、そのシート・クッション11のそのスペーサー・カバー20にそれぞれ同様に作られている。
【0019】
したがって、この保温シート10では、電気ヒーターが省かれて電気自動車の走行距離が伸ばされ、そして、電気ヒーターを省いてもそのトリム・カバー・スペーサー18、19がダブル・ラッセル、立体織物などからなる中空構造の立体ファブリックで平板状空気層に作られ、そして、それのドライバー28から離れた側にアルミ蒸着した材料を配することによって着座したそのドライバー28とその空気層を隔てた位置で赤外線を反射させ、すなわち、そのドライバー28の体温を反射させ、広範囲に赤外線を反射させて暖房効果が高められ、そのドライバー28の体温で自身が保温される。
【実施例2】
【0020】
図3および図4は、電気自動車である乗用車のドライバー・シートに活用されるところのこの発明の保温シートの別の具体例30を示し、そして、この保温シート30は、前述されたその保温シート10に電気ヒーター・マット42、43を付加して電気ヒーターを併用し、そして、その電気ヒーターのより少ない電力消費でより高い暖房効果が得られるようにしている。
【0021】
この保温シート30では、シート・クッション31がシート・トラック(図示せず)およびハイト・アジャスター(図示せず)を組み込み、また、シート・バック32が左右のリクライニング・デバイス(図示せず)でそのシート・クッション31に前倒しおよび角度調整可能に支持され、さらに、ヘッドレスト33がそのシート・バック32に取り外し可能に取り付けられ、そして、そのシート・クッション31がそのシート・トラックでその乗用車のボディ・フロアのフロント部分に前後調整可能に据え付けられる。
そして、この保温シート30では、さらに、そのシート・クッション31にもそのシート・バック32にもトリム・カバー・スペーサー38、39を包み込んだスペーサー・カバー40、41の上に電気ヒーター・マット42、43を配し、それらがそのシート・クッション31の着座面46とそのシート・バック32の背当て面47に対応してパッド34、35とトリム・カバー36、37との間に配置される構造が採られ、そして、ドライバー(図示せず)の体温を反射させて自身の体温で自身を保温可能にするに加えてその電気ヒーターを併用してその電気ヒーターのより少ない電力消費でより高い保温効果が得られるようにしている。
【0022】
詳述するに、そのシート・クッション31は、シート・クッション・フレーム(図示せず)にそのパッド34を組み付け、次に、そのトリム・カバー・スペーサー38をそのスペーサー・カバー40に包み込んだ状態でそのトリム・カバー・スペーサー38のアルミ蒸着した材料側を下にしてそのトリム・カバー・スペーサー38とそのスペーサー・カバー40をそのパッド34の着座面36に配置し、次いで、そのトリム・カバー・スペーサー38を包み込んだそのスペーサー・カバー40の上に電気ヒーター・マット42を載せ、引き続いて、それらにそのトリム・カバー36を被せ、適宜に吊り込んでカバー端末をそのシート・クッション・フレームにフック止めして組み立てられ、そして、その電気ヒーター・マット42が、その乗用車のバッテリー(図示せず)に電気的に接続される。そのように組み立てられると、そのトリム・カバー・スペーサー38、スペーサー・カバー40、および電気ヒーター・マット42が、そのトリム・カバー・スペーサー38とそのスペーサー・カバーに包み込んでそれの上にその電気ヒーター・マット42を配した状態
でそのシート・クッション31の着座面44に対応してそのパッド34とそのトリム・カバー36との間に挟まれて固定的に配置され、そして、そのトリム・カバー・スペーサー38はそのスペーサー・カバー40に協働されて空気層に空気を保ってドライバー(図示せず)とその空気層を隔てた位置で赤外線を反射させるようにしてそのドライバーの体温を反射させ、広範囲に赤外線を反射させながらその電気ヒーター・マット42を併用してそのシート・クッション31により高い保温効果が得られるようにしている。
【0023】
そのトリム・カバー・スペーサー38は、ダブル・ラッセル、立体織物などからなる中空構造の立体ファブリックで平板状空気層に作られ、そして、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着した材料を配する。そのアルミ蒸着した材料は、アルミ蒸着繊維材料やアルミ蒸着糸などでこのトリム・カバー・スペーサー38では、そのドライバーから離れた側、すなわち、裏面側がアルミ蒸着糸で編まれている。
そのように、このトリム・カバー・スペーサー38では、それの裏面側がアルミ蒸着糸で編まれるので、そのアルミが赤外線を反射する特性を持つところを利用し、その空気層でそのドライバーより離れた側にアルミ蒸着した材料を配し、その空気層において乗員から隔てられた位置で赤外線を反射させるために広範囲に赤外線が反射され、着座した人の体温、すなわち、乗員28の体温を反射し、そのシート・クッション31に保温効果が得られる。
【0024】
そのスペーサー・カバー40は、フィルムから所定の大きさの袋に作られ、そして、それの内部にそのトリム・カバー・スペーサー38を入れ、袋口を密閉してそのトリム・カバー・スペーサー38を包み込んでその空気層をなすそのトリム・カバー・スペーサー38に空気を保つ。
【0025】
その電気ヒーター・マット42は、既存の電気ヒーター・マットで2枚の不織布で電気ヒーター線を挟み込み、そして、その電気ヒーター線をその乗用車のバッテリーに電気的に接続するようにしたものである。
【0026】
一方、そのシート・バック32は、シート・バック・フレーム(図示せず)にそのパッド35を組み付け、次に、そのトリム・カバー・スペーサー39をそのスペーサー・カバー41に包み込んだ状態でそのトリム・カバー・スペーサー39のアルミ蒸着した材料側を下にしてそのトリム・カバー・スペーサー39とそのスペーサー・カバー41をそのパッド35の背当て面47に配置し、次いで、そのトリム・カバー・スペーサー39を包み込んだそのスペーサー・カバー41の上にその電気ヒーター・マット43を載せ、引き続いて、それらにそのトリム・カバー37を被せ、適宜に吊り込んでカバー端末をそのシート・バック・フレームに止めて組み立てられ、そして、その電気ヒーター・マット43が、その乗用車のバッテリー(図示せず)に電気的に接続される。そのように組み立てられると、そのトリム・カバー・スペーサー39、スペーサー・カバー41、および電気ヒーター・マット43が、そのトリム・カバー・スペーサー39をそのスペーサー・カバー41に包み込んでそれの上にその電気ヒーター・マット43を配した状態でそのシート・バック32の背当て面45に対応してそのパッド35とそのトリム・カバー37との間に挟まれて固定的に配置され、そして、そのトリム・カバー・スペーサー39はそのスペーサー・カバー41に協働されて空気層に空気を保ってドライバー(乗員)とその空気層を隔てた位置で赤外線を反射させるようにしてそのドライバーの体温を反射させ、広範囲に赤外線を反射させながらその電気ヒーター・マット43を併用してそのシート・バック32により高い保温効果が得られるようにしている。
【0027】
そのトリム・カバー・スペーサー39は、そのシート・クッション31のそのトリム・カバー・スペーサー38に、そのスペーサー・カバー41は、そのシート・クッション31のそのスペーサー・カバー40に、その電気ヒーター・マット43は、そのシート・ク
ッション31のその電気ヒーター・マット42にそれぞれ同様に作られている。
【0028】
したがって、この保温シート30では、そのトリム・カバー・スペーサー38、39がダブル・ラッセル、立体織物などからなる中空構造の立体ファブリックで平板状空気層に作られ、そして、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着した材料を配するので、着座した乗員とその空気層を隔てた位置で赤外線を反射させるようにしてその乗員の体温を反射させ、広範囲に赤外線を反射させながらその電気ヒーター・マット42、43を併用するもその電気ヒーターの電力消費が少なくなって電気自動車の走行距離が伸ばされ、その電気ヒーターよりも少ない電力消費でより高い暖房効果が得られる。
【0029】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(nature)および本質(substance)に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し(be commensurate with)、そして、その発明の成立に必須である。
【産業上の利用可能性】
【0030】
上述から理解されるように、この発明の保温シートは、ダブル・ラッセル、立体織物などからなる中空構造の立体ファブリックで平板状空気層に作られ、そして、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着した材料を配するトリム・カバー・スペーサーと、フィルムから袋に作られ、そのトリム・カバー・スペーサーを内部に入れ、袋口を密閉してそのトリム・カバー・スペーサーを包み込むスペーサー・カバーとを含み、そして、そのトリム・カバー・スペーサーとそのスペーサー・カバーが、そのトリム・カバー・スペーサーをそのスペーサー・カバーに包み込んだ状態でシート・クッションの着座面あるいはシート・バックの背当て面に対応してパッドとトリム・カバーとの間に配置されるので、この発明の保温シートでは、電気ヒーターが省かれて電気自動車の走行距離が伸ばされ、そして、電気ヒーターが省かれてもダブル・ラッセル、立体織物などからなる中空構造の立体ファブリックで平板状空気層に作られ、そして、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着した材料を配するそのトリム・カバー・スペーサーにおいて着座した乗員とその空気層を隔てた位置で赤外線を反射させるようにして広範囲に赤外線を反射可能にさせて暖房効果が高められ、その着座した乗員の体温が広範囲に反射されてその乗員の体温で自身が十分に保温され、その結果、自動車、特に、電気自動車にとって非常に有用で実用的である。
【符号の説明】
【0031】
10 保温シート
11 シート・クッション
12 シート・バック
13 ヘッドレスト
14 パッド
15 パッド
16 トリム・カバー
17 トリム・カバー
18 トリム・カバー・スペーサー
19 トリム・カバー・スペーサー
20 スペーサー・カバー
21 スペーサー・カバー
22 着座面
23 背当て面
24 着座面
25 背当て面
28 乗員/ドライバー
30 別の保温シート
31 シート・クッション
32 シート・バック
33 ヘッドレスト
34 パッド
35 パッド
36 トリム・カバー
37 トリム・カバー
38 トリム・カバー・スペーサー
39 トリム・カバー・スペーサー
40 スペーサー・カバー
41 スペーサー・カバー
42 電気ヒーター・マット
43 電気ヒーター・マット
44 着座面
45 背当て面
46 着座面
47 背当て面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダブル・ラッセル、立体織物などからなる中空構造の立体ファブリックで平板状空気層に作られ、そして、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着した材料を配するトリム・カバー・スペーサーと、フィルムから袋に作られ、そのトリム・カバー・スペーサーを内部に入れ、袋口を密閉してそのトリム・カバー・スペーサーを包み込むスペーサー・カバーとを含み、そして、そのトリム・カバー・スペーサーとそのスペーサー・カバーが、そのトリム・カバー・スペーサーをそのスペーサー・カバーに包み込んだ状態でシート・クッションの着座面あるいはシート・バックの背当て面に対応してパッドとトリム・カバーとの間に配置されるところの保温シート。
【請求項2】
そのトリム・カバー・スペーサーが、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着繊維材料を用いる請求項1に記載の保温シート。
【請求項3】
そのトリム・カバー・スペーサーが、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着糸で編まれる請求項1に記載の保温シート。
【請求項4】
ダブル・ラッセル、立体織物などからなる中空構造の立体ファブリックで平板状空気層に作られ、そして、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着した材料を配するトリム・カバー・スペーサーと、フィルムから袋に作られ、そのトリム・カバー・スペーサーを内部に入れ、袋口を密閉してそのトリム・カバー・スペーサーを包み込むスペーサー・カバーと、そのトリム・カバー・スペーサーを包みこんだそのスペーサー・カバーの上に配される電気ヒーター・マットとを含み、そして、そのトリム・カバー・スペーサー、スペーサー・カバー、および電気ヒーター・マットが、そのトリム・カバー・スペーサーをそのスペーサー・カバーに包み込んでそれの上にその電気ヒーター・マットを配した状態でシート・クッションの着座面あるいはシート・バックの背当て面に対応してパッドとトリム・カバーとの間に配されるところの保温シート。
【請求項5】
そのトリム・カバー・スペーサーが、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着繊維材料を用いる請求項4に記載の保温シート。
【請求項6】
そのトリム・カバー・スペーサーが、それの乗員から離れた側にアルミ蒸着糸で編まれる請求項4に記載の保温シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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