説明

信号送受信システム、送信処理装置、受信処理装置および信号送受信方法

【課題】複数台の送信装置が格納している画像ファイルなどのファイルのすべてを、一つの表示画面に一覧表示することができるようにする。
【解決手段】例えばHDMIインターフェースなどの接続インターフェースにより送信処理装置と、受信処理装置とが接続される信号送受信システムである。送信処理装置は、画像および/または音声データのファイルの一覧リストのデータを備えると共に、受信処理装置と接続インターフェースにより接続された後、受信処理装置からの接続インターフェースの制御信号の伝送路を通じた画像および/または音声データを要求するコマンドを受信する前に、一覧リストのデータを、受信処理装置に、制御信号の伝送路を通じて送出する手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばHDMI(High Definition MULTIMEDIA Interface)規格の接続インターフェースにより接続される送信処理装置と受信処理装置とからなる信号送受信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、HDMI(High Definition Multimedia Interface)規格、DVI(Digital Visual Interface)規格などの高速デジタルインターフェイス規格に準拠した種々の電子機器の開発が進められている。
【0003】
HDMI規格の仕様は、High Definition Multimedia Interface Specification Ver1.3に記載されているが、HDMI規格の接続インターフェースは、画像データおよびオーディオデータなどを伝送するための高速バスと、受信側装置の表示手段に関する情報としてのEDID(Extended Display Identification Data)情報などを伝送するための低速バスと、制御信号の伝送用のCEC(Comsumer Electronic Control)ラインとを備える。
【0004】
HDMI規格では、送信装置と受信装置との間は、前記高速バス、低速バスおよびCECラインを含むHDMIケーブルで接続される。送信装置および受信装置という名称は、画像データおよびオーディオデータの送信および受信の向きを示しているが、送信装置と受信装置との間の制御信号などの通信は、CECラインを通じて双方向で行えるようになっている。
【0005】
例えば、送信装置がDVD(Digital Versatile Disc)プレーヤで、受信装置がテレビ受信機であるとき、テレビ受信機から、再生コマンドをCECラインを通じてDVDプレーヤに送ると、DVDプレーヤは再生を開始し、高速バスを通じて再生画像データおよび再生オーディオデータを、テレビ受信機に伝送するようにする。
【0006】
また、例えばHDMI規格の接続インターフェースを通じてテレビ受信機にデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの画像撮影記録機器が接続されたとき、CECラインを通じてメニュー一覧要求のコマンドなどを、テレビ受信機からそれらの画像撮影記録機器に送り、そのコマンドに対する応答として、画像撮影記録機器からサムネイルを含む一覧リストの画面データが、高速バスを通じて送られてくるようにして、テレビ受信機の表示画面にその一覧リストを表示することができる。
【0007】
そして、使用者は、テレビ受信機の表示画面に表示されている一覧リストを通じて、特定の撮影画像を選択してその再生要求をすると、当該撮影画像の再生要求のコマンドがCECラインを通じて画像撮影記録機器に送られる。画像撮影記録機器は、再生要求された撮影画像の画像データを高速バスを通じてテレビ受信機に送る。テレビ受信機は、受信した撮影画像の再生画像を表示する。
【0008】
上述したHDMI規格のCECラインに限らず、家電制御規格などを用い、使用者はテレビ受信機に向かってリモコン操作するだけで、テレビ受信機と接続された一つ以上の機器をコントロールすることができるようにすることは、特許文献1(特開2004−208290号公報)、特許文献2(特開2004−304220号公報)、特許文献3(特開2006−41584号公報)により開示されている。
【0009】
上記の特許文献は、次の通りである。
【特許文献1】特開2004−208290号公報
【特許文献2】特開2004−304220号公報
【特許文献3】特開2006−41584号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、受信装置としてのテレビ受信機にHDMI規格の接続インターフェースは、一つではなく、複数個設けられる場合もある。その複数個の接続インターフェースに、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの画像撮影記録機器の複数個が同時に接続された場合に、テレビ受信機において、接続されたすべての画像撮影記録機器の撮影画像の一覧リストを、一つの画面に表示することができれば便利である。例えばテレビ受信機に接続されたすべての画像撮影記録機器での撮影画像の一覧リストが、一つの画面に表示されていれば、再生しようとする撮影画像を、使用者は、どの画像撮影記録機器かを気にすることなく、任意に選択して、再生することができるようになる。
【0011】
しかしながら、HDMI規格においては、上述したように、CECラインを通じて送信装置である画像撮影記録機器にメニュー要求コマンドを送ると、画像撮影記録機器は自装置が格納している撮影画像の一覧リストの表示画面の画像データを生成して、その一覧リストの表示画面の画像データを、高速バスを通じて受信装置であるテレビ受信機に送るようにする。
【0012】
したがって、従来は、複数台の画像撮影記録機器からの一覧リストを同時に一つの画面に表示することはできないという問題がある。
【0013】
この発明は、以上の点にかんがみ、複数台の送信装置が格納している画像ファイルなどのファイルのすべてを、一つの表示画面に一覧表示することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、
少なくとも画像データおよび/または音声データを伝送するための伝送路と、制御信号の伝送路と、を少なくとも備える接続インターフェースにより接続され、少なくとも前記画像データおよび/または音声データを送出する送信処理装置と、前記画像データおよび/または音声データを受信して表示および/または音響再生する手段を少なくとも備える受信処理装置とからなる信号送受信システムにおいて、
前記送信処理装置は、前記画像データおよび/または音声データのファイルの一覧リストのデータを備えると共に、前記受信処理装置と前記接続インターフェースにより接続された後、前記受信処理装置からの前記接続インターフェースの前記制御信号の伝送路を通じた前記画像データおよび/または音声データを要求するコマンドを受信する前に、前記一覧リストのデータを、前記受信処理装置に、前記制御信号の伝送路を通じて送出する手段を備え、
前記受信処理装置は、前記接続インターフェースを複数個備え、前記複数個の接続インターフェースを通じて、当該接続インターフェースのそれぞれに接続された前記送信処理装置からの前記一覧リストのデータを受信して記憶すると共に、前記複数個の接続インターフェースに接続されている複数個の前記送信処理装置からの一覧リストのデータから、前記複数個の送信処理装置の複数個の一覧リストの内容を1画面に表示するものとして再合成した一括一覧リストを生成して表示する手段を備える
ことを特徴とする信号送受信システムを提供する。
【0015】
請求項1の発明においては、送信処理装置は、予めファイルの一覧リストのデータを用意して保持している。そして、送信処理装置は、受信処理装置に、例えばHDMI規格の接続インターフェースのような接続インターフェースを通じて接続されると、その接続状態において、ファイルの画像データや音声データの要求コマンドが送られてくる前の適宜のタイミングで、保持している一覧リストのデータを、CECラインなどの制御信号の伝送路を通じて送る。
【0016】
受信処理装置は、CECラインなどの制御信号の伝送路を通じて複数個の送信処理装置から受け取った一覧リストのデータから、すべての送信処理装置が保持しているすべてのファイルの一覧リストを再合成して一括一覧リストを生成する。そして、受信処理装置は、生成した一括一覧リストを表示画面に表示する。
【0017】
これにより、受信処理装置では、これに接続された複数個の送信処理装置が備えるファイルのすべてを、一つの画面で一括して一覧表示することができる。したがって、使用者は、この一括一覧表示を見ることで、受信処理装置で、その時点で再生して楽しむことができるファイルのすべてを認識することが可能となる。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、少なくとも画像データおよび/または音声データを伝送するための伝送路と、制御信号の伝送路と、を少なくとも備える接続インターフェースにより接続された複数台の送信処理装置と、受信処理装置とからなるシステムにおいて、前記複数台の送信処理装置が格納している画像ファイルなどのファイルのすべてを、前記受信処理装置の一つの表示画面に一括して一覧表示することができる。そして、受信処理装置では、この一括して一覧表示することに基づいて、複数台の送信処理装置を同時処理対象とした種々の処理機能を実行することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、この発明による信号送受信システムの実施形態を、接続インターフェースとして、HDMI規格の接続インターフェースを用いた場合を例にとって、図を参照しながら説明する。
【0020】
図1は、送信処理装置と受信処理装置とがHDMIインターフェースにより接続された信号送受信システムの実施形態を示す図である。この例では、1台の受信処理装置10が複数個のHDMIインターフェースの端子(コネクタ;図示は省略)を備えていて、図1の例では、2台の送信処理装置21,22が、受信処理装置10に対して、HDMI規格の1本のケーブル(以下、HDMIケーブルという)31,32により接続されている場合を示している。
【0021】
HDMIケーブル31および32は、それぞれ画像データや音声データなど用の高速バス(高速データ伝送路)31Hおよび32Hと、デバイス情報や認証用情報などを双方向に伝送するための低速バス31Lおよび32Lと、コマンドなどの制御データおよびその応答などを双方向に通信するためのCECライン31Cおよび32Cとを、それぞれ有している。
【0022】
そして、この実施形態においては、受信処理装置10は、この例では、AV(Audio−Visual)モニター装置の構成とされており、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる画像表示用のディスプレイ101と、音声信号を再生するためのスピーカ102とを備えている。
【0023】
この例においては、受信処理装置10は、HDMIケーブル31,32のそれぞれの高速バス31H,32Hを通じて送信処理装置21,22から伝送されてくる画像データや音声データを受信するためのHDMI受信部103,104と、HDMI受信部103からの受信データとHDMI受信部104からの受信データのいずれか一方を選択する切替部105と、切替部105からの受信データから画像データを抽出して、ディスプレイ101に表示する画像信号を生成する表示信号生成部106と、表示信号生成部106で生成された表示信号を用いて、ディスプレイ101に画像を表示するための表示制御部107と、切替部105からの受信データから音声データを抽出して、スピーカ102で再生する音声信号を生成する音声信号生成部108と、音声信号生成部108で生成された音声信号を増幅してスピーカ102に供給するようにする音声出力アンプ109とを備えている。
【0024】
さらに、受信処理装置10は、上述した各部を制御するためのシステム制御部110を備える。このシステム制御部110は、例えばマイクロコンピュータが用いられて構成される。そして、このシステム制御部110には、リモコン受信部111が接続されており、使用者が操作するリモコン送信機112からのリモコン信号を、赤外線などにより無線で受信する。システム制御部110は、リモコン受信部111を介してリモコン送信機112から受信したリモコン信号を解析して、使用者によるリモコン送信機112での操作入力が何であるかを認識し、その認識結果に応じた制御処理を実行するようにする。
【0025】
この実施形態では、システム制御部110には、さらに受信側情報メモリ113が接続されている。この受信側情報メモリ113は、受信側装置の表示手段に関する情報、すなわち、EDID(Extended Display Identification Data)情報を含む。特に、現在のDVI規格、またはHDMI規格を用いる場合、受信側情報メモリ113の格納情報はEDIDと同じものを指すことになる。このEDID情報は、受信処理装置20としてのAVモニター装置のディスプレイ23Dの解像度の情報や同期周波数の情報、表示できる信号の種類、ピクセルクロック(画素クロック)、水平有効期間、垂直有効期間などの情報を含む。
【0026】
さらに、この実施形態では、システム制御部110には、一覧リストメモリ114が接続されており、後述するように、HDMIケーブルのCECラインを通じて送られてくる撮影画像ファイルの一覧リストおよび生成した一括一覧リストの情報が、この一覧リストメモリ114に記憶される。
【0027】
次に、この実施形態における送信処理装置21,22について説明する。この実施形態の送信処理装置21,22は、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの画像撮影記録機器とされている。図2に、送信処理装置21の場合として、その構成ブロック図の例を示す。この図2の例は、デジタルビデオカメラの場合の構成例であって、音声信号の記録系を備えていない場合である。
【0028】
この例の送信処理装置21は、基本構成としては、撮影画像記録系201と、撮影画像再生系202と、記録メディア203と、システム制御部210と、受信処理装置10への伝送系とからなる。記録メディア203は、例えばハードディスク装置、半導体メモリなどのように装置に内蔵されるものの他、DVD(Digital Versatile Disc)や、メモリカードなどのリムーバルなものであってもよい。
【0029】
また、この実施形態の送信処理装置21における受信処理装置10への伝送系は、HDMI送信部204と、システム制御部210のソフトウエアにより構成される送信制御部(図示せず)と、前述したHDMIケーブル31とにより構成される。
【0030】
そして、この実施形態では、システム制御部210には、操作部205が操作入力インターフェース部206を通じて接続されており、使用者が操作部205のシャッターボタンや、記録スタートボタンを操作したり、再生ボタン操作(撮影画像読み出し操作)をしたりすると、その操作信号が操作入力インターフェース206を通じてシステム制御部210に供給される。システム制御部210は、操作入力インターフェース206を通じて入力された操作信号を解析して、使用者による操作部での操作入力が何であるかを認識し、その認識結果に応じた制御処理を実行するようにする。
【0031】
また、システム制御部210に対しては、撮影画像ファイルリスト生成部207が接続されて設けられていると共に、メモリ208と時計部209とが接続されて設けられている。
【0032】
撮影画像ファイルリスト生成部207は、この実施形態では、撮影画像記録系201により、記録メディア203に撮影画像が記録される毎に、撮影画像ファイルの一覧リストに追加する、新たに撮影記録された画像のファイルのデータを生成すると共に、当該生成したファイルのデータを、メモリ208に格納されている一覧リストに追加したデータを生成し、当該生成した一覧リストのデータを、メモリ208に書き戻すようにする。
【0033】
時計部209は、カレンダー機能付きであり、撮影記録時の年月日および時刻の情報をシステム制御部210に与えるためのものである。この時計部209は、システム制御部209のマイクロコンピュータにおいて、その内部クロックを計数することにより、ソフトウエア処理として実現するようにすることもできる。
【0034】
なお、この撮影画像ファイルリスト生成部207は、システム制御部210を構成するマイクロコンピュータによるソフトウエア処理の構成とすることもできる。
【0035】
撮影画像記録系201は、光学レンズ系および撮像素子を備えるカメラ部211と、撮像信号処理部212と、記録エンコーダ213と、書き込み部214とからなる。また、撮影画像再生系202は、読み出し部221と、再生デコーダ222と、解像度判定部223と、解像度変換部224と、表示系インターフェース225と、ディスプレイ226とからなる。
【0036】
使用者の操作部205を通じた操作に基づいて、撮影記録モードが指定されたときには、システム制御部210からの制御により、撮影画像記録系210の各部がアクティブとされる。そして、カメラ部211で撮影された画像のデータが撮像信号処理部212を通じて記録エンコーダ213に供給される。この記録エンコーダ213では、画像データの圧縮処理や記録変調などの処理がなされた後、書き込み部214により、記録メディア203に書き込まれる。
【0037】
また、使用者の操作部205を通じた操作に基づいて、あるいは、受信処理装置10からの再生コマンドにより、再生モード(画像読み出しモード)が指定されたときには、システム制御部210からの制御により、撮影画像再生系202の各部がアクティブとされる。
【0038】
そして、記録メディア203から記録されている撮像画像のうち、指定されたものが読み出し部221により読み出されて、再生デコーダ222に供給され、圧縮されているデータが伸長される。伸長された画像データは、解像度判別部223に供給されて、撮影時に選択された解像度が判別され、その判別結果は、伸長された画像データと共に、解像度変換部224に供給される。
【0039】
解像度変換部224では、送信処理装置21のディスプレイ226に再生画像を表示する再生モードのときには、当該ディスプレイ226に表示可能な解像度に変換して、当該解像度変換した画像データを表示系インターフェース225を通じてディスプレイ226に供給して、再生画像を表示するようにする。
【0040】
また、送信処理装置21から再生画像データを受信処理装置10にHDMIインターフェースを通じて伝送するモードのときには、解像度変換部223は、システム制御部210からの制御指示により、受信処理装置10のディスプレイの表示能力に応じた解像度に変換し、当該解像度変換した画像データを、HDMI送信部204から高速バス31Hを通じて、受信処理装置10に伝送するようにする。
【0041】
なお、システム制御部210は、送信処理装置21が受信処理装置10に接続されたときに、受信処理装置10の受信側情報メモリ113に記憶されているEDIDを、低速バス31Lを通じて取得して、受信処理装置10が備えるディスプレイ101で表示可能な解像度を予め認識しており、この認識に基づいて、解像度変換部224を制御し、受信処理装置10のディスプレイ101の表示能力に応じた解像度として画像データを受信処理装置10に送るものである。
【0042】
なお、この例の送信処理装置21は、受信処理装置10からの再生コマンドにより、再生モード(画像読み出しモード)が指定されたときに、システム制御部210により再生モードが実行されると説明したが、前記再生コマンドは、HDMIケーブル31のCECライン31Cを通じてシステム制御部210に伝送される。
【0043】
システム制御部210は、このCECライン31Cを通じて送られてくるコマンドを解析して、そのコマンドに応じた処理を実行するようにする。なお、CECライン31Cを通じて通信されるコマンドは、HDMI規格で予め定められている。
【0044】
しかし、コマンドではなく、前述したように送信処理装置21が予め用意している撮像画像ファイルの一覧リストのデータなどをこのCECライン31Cを通じて、受信処理装置10に送信することはできる。ただし、その場合に、受信処理装置10で、当該伝送されてくる一覧リストのデータを、一覧リストとして認識して取り込み、後述するような処理をすることができるようにする仕組みが必要になる。
【0045】
例えば、受信処理装置10のシステム制御部110が、装置メーカ用として開放されているCECライン用のコマンドを、前記撮影画像ファイルの一覧リストの要求コマンドとして、送信処理装置21に送り、その応答として、送信処理装置21からCECライン31Cを通じて撮影画像ファイルの一覧リストのデータを受信処理装置10に送るようにすればよい。その場合には、受信処理装置10のシステム制御部110は、一覧リストの要求コマンドを送った後に、送信処理装置21から送られてくるデータを、前記一覧リストのデータとして認識して取り込めばよいからである。
【0046】
もう一つの方法として、送信処理装置21が、受信処理装置10に対してHDMIインターフェースを通じて接続されたときに、送信処理装置21から前記一覧リストのデータをCECライン31Cを通じて受信処理装置10に送信する方法がある。この方法は、受信処理装置10からは、何等のコマンドも送ることなく、HDMIインターフェースにより送信処理装置が接続されたときに、最初にCECラインを通じて送られてくるデータを前記一覧リストのデータとするものである。
【0047】
また、この実施形態では、HDMIインターフェースにより接続中であるときに、送信処理装置21の撮影画像ファイルの一覧リストが更新されたときにも、当該一覧リストのデータをCECラインを通じて送るようにする。この場合には、受信処理装置10は、何もコマンドを送らない状態で送られてくるデータを一覧リストのデータとして認識して受信するようにすることができる。
【0048】
この実施形態では、前者の方法および後者の方法のいずれも採用可能であるが、特に、後者の方法を採用することとする。
【0049】
そして、この実施形態では、送信処理装置21から撮影画像ファイルの一覧リストのデータを送るときには、送信データが一覧リストのデータであることを示す識別情報を、併せて送るようにして、より確実に一覧リストのデータであることを受信処理装置10に報知するようにする。この識別情報は、送信処理装置と、受信処理装置との間で予め定めておくものである。なお、この識別情報がなくても、一覧リストのデータの送受信が可能であることは前述の通りである。
【0050】
上述したように、図2は、デジタルビデオカメラの場合の構成としたが、デジタルスチルカメラも、ほぼ同様の構成とすることができる。ただし、デジタルビデオカメラの場合には、撮影記録画像データは、撮影記録スタート時点から撮影記録ストップ時点までの動画データであって、撮影画像記録系201と、撮影画像再生系202とは、当該動画データを記録メディア203に記録し、また、再生することができる構成である。これに対して、デジタルスチルカメラの場合には、撮影記録画像データは、静止画データであって、撮影画像記録系201と、撮影画像再生系202とは、当該静止画データを記録メディア203に記録し、また、再生することができる構成である。この点を除けば、デジタルビデオカメラとデジタルスチルカメラとは、図2の構成を備えるものとすることができる。
【0051】
次に、この実施形態では、受信処理装置10は、複数個の送信処理装置から受け取った一覧リストのデータを再合成して、当該時点で複数個のHDMIインターフェースに接続されている画像撮影機器についてのすべての撮影画像ファイルの一覧リストを、一画面に同時に表示することができるようにするための一括一覧リストを生成し、この一括一覧リストを画面に表示するようにする。
【0052】
この一括一覧リストの生成手段は、この実施形態では、システム制御部110を構成するマイクロコンピュータにより実行されるソフトウエア処理機能として構成される。この場合に、この実施形態では、一括一覧リストは、複数個のHDMIインターフェースに接続されている送信処理装置(画像撮影機器)からの一覧リストのそれぞれを、一つの画面に一括して表示することができるようにしたものとされる。
【0053】
この場合において、複数個のHDMIインターフェースに接続されている送信処理装置(画像撮影機器)からの一覧リストのそれぞれには、互いに識別可能となるようにするための識別情報として、例えばリスト番号などからなる一覧リストID(あるいは送信処理装置の装置IDでもよい)が割り当てられる。
【0054】
また、各画像撮影機器からの一覧リストに含まれる撮影画像ファイルのそれぞれには、当該一覧リスト内において他のファイルと識別するための識別情報として、例えばファイル番号などのファイルIDが、送信処理装置において、一覧リストの生成時に付与されている。
【0055】
そして、一括一覧リストに含まれるそれぞれの画像撮影機器の一覧リストに含まれる撮影画像ファイルのそれぞれには、前記一覧リストIDと前記ファイルIDとが、識別情報として付与される。この各撮影画像ファイルに付与される識別情報により、一括一覧リスト上において、特定の撮影画像ファイルが選択されたときに、当該選択された撮影画像ファイルは、どのHDMIインターフェースに接続されている画像撮影機器の一覧リストに含まれていた撮影画像ファイルであったかが認識され、かつ、その一覧リストのどの撮影画像ファイルであるかが認識されるように構成されている。
【0056】
後述するように、この実施形態では、受信処理装置10では、この一括一覧リストの画面において、使用者からの再生すべき特定の撮像画像ファイルの指定を受け付けることができるようにされている。
【0057】
システム制御部110は、後述するように、例えば、使用者のリモコン送信機112を通じた特定の撮像画像ファイルの再生指定を受け付けると、そのファイルの一覧リストIDにより、いずれのHDMIインターフェースに接続された送信処理装置(画像撮影機器)に格納されているファイルであるかを認識する。そして、システム制御部110は、当該認識した送信処理装置に対して、HDMIインターフェースのCECラインを通じて、前記再生指定されたファイルのファイルIDと、再生コマンドを送る。
【0058】
これを受けた送信処理装置は、ファイルIDにより指定された撮影画像ファイルの画像データを読み出して、再生デコードし、受信処理装置10に、HDMIインターフェースの高速バスを通じて送るようにする。受信処理装置10は、高速バスを通じて受け取った画像データに基づいて、ディスプレイ101にその再生画像を表示するようにする。
【0059】
また、受信処理装置10は、後述するように、この一括一覧リストに基づいて、HDMIインターフェースを通じて接続されている複数個の画像撮影機器に格納されている撮影画像ファイルについて、例えば撮影時間順に、順次に、画像を順次に再生するようにする、いわゆるスライドショーの機能を実現する機能も備えている。このスライドショーの機能は、この実施形態では、システム制御部110を構成するマイクロコンピュータのソフトウエア処理により実現されるようにされている。
【0060】
以上のような機能を実現するために、この実施形態では、撮影画像機器である場合には、送信処理装置21は、撮影画像機器である場合には、撮像画像ファイルの一覧リストを、画像を撮影する毎に更新し、また、撮像画像を削除した場合も同様に更新しておく。そして、送信処理装置21は、受信処理装置10にHDMIインターフェースにより接続されたときに、また、撮影画像ファイルの一覧リストを更新したときに、その撮像画像ファイルの一覧リストのデータを、CECライン31Cを通じて送信するようにする。
【0061】
送信処理装置21,22と受信処理装置10とを接続するHDMI伝送路は、前述したように、映像データやオーディオデータを伝送するための高速バスと、EDIDや後述する認証のためのデータを伝送するための低速バスと、CECラインとを有している。
【0062】
図3に、HDMI伝送路の詳細例を示す。図3は、一例として、送信処理装置21と、受信処理装置10とがHDMIケーブル31により接続された場合の例として示している。
【0063】
図3に示すように、また、図1に示したように、送信処理装置21のHDMI送信部と、受信処理装置10のHDMI受信部103との間は、HDMIケーブル31に含まれる高速バス31Hにより接続される。
【0064】
高速バス31Hは、TMDS(Transmission Minimized Differential Signaling)方式のシリアル伝送路であり、3本のデータ伝送ラインと、クロック伝送ラインとからなる。
【0065】
赤、緑、青の映像データのそれぞれは、3本のデータ伝送ラインにより別々のチャンネル(TMDSチャンネル0、TMDSチャンネル1、TMDSチャンネル2の3チャンネル)として伝送される。そして、クロック伝送ライン(TDMSクロックチャンネル)を通じて送信データに同期するクロックが伝送される。したがって、高速バス31Hは、図3に示すように4チャンネル分のシリアル伝送路を備える。
【0066】
また、オーディオデータや、水平および垂直同期信号、コントロールデータ、ステータスデータ、属性データなども、画像データと共に、3本の伝送ラインを通じて伝送される。この場合において、オーディオデータや、水平および垂直同期信号、コントロールデータ、ステータスデータ、属性データは、赤、緑、青の画像データのそれぞれの垂直ブランキング期間や水平ブランキング期間に挿入されて伝送される。HDMI送信部204は、これら映像データ、オーディオデータ、同期信号、コントロールデータおよびステータスデータを、それぞれのチャンネルにおいて時分割多重して、送出する処理を行うと共に、送信データに同期するクロックを送出する。
【0067】
図4は、1本(一つのTDMSチャンネル)のデータ伝送ラインを通じて伝送されるデータを、1画面に対応させて示したものである。この図4に示すように、このHDMI規格におけるデータ伝送は、「Video Data Period」、「Data Island Period」、「Control Period」と呼ばれる3つの期間に分けて行われる。図4は、各期間の伝送イメージを示したものである。ただし、図4の例は、1画面が720×480(ピクセル)からなる場合の例である。
【0068】
画像データは、「Video Data Period」の期間に配置され、EIA/CEA−861B規格でフォーマットされた画像データのピクセルデータ(画素データ)が伝送される。
【0069】
音声信号は、「Video Data Period」の期間を避けたブランキング区間に配置される「Data Island Period」の期間に配置され、IEC06958規格でフォーマットされたオーディオストリーム信号のパケットデータが伝送される。
【0070】
また、同期信号は、「Data Island Period」と同様、ブランキング区間に配置された「Control Period」の期間に配置され、エンコードされた水平同期信号(HSYNC)、エンコードされた垂直同期信号(VSYNC)の形で伝送される。
【0071】
このほかにも、画像データの属性データである「AVI Infoframe」などが、「Data Island Period」の期間に配置され、パケットデータとして伝送されている。この「AVI Infoframe」が持つデータ内容としては、例えば、伝送される画像データの解像度情報、周波数情報、カラースペース情報(Y、Cr、CbかR、G、Bか)、画像データの有効エリア(画の上下左右に黒帯などがついた画像の場合、黒帯の開始位置)、画像のアスペクト比などが挙げられる。
【0072】
次に、HDMIケーブル31に含まれる低速バス31Lについて説明する。
【0073】
HDMI規格では、プラグアンドプレイ(plug and play)が実現されており、送信処理装置21は、受信処理装置10が備える表示用ディスプレイの解像度に合わせて映像信号の伝送を行う。低速バス31Lは、このプラグアンドプレイを実現するために用いられる。
【0074】
この低速バス31Lは、DDC(Display Data Channel)と呼ばれ、双方向バスであるICバスが採用されている。ICバスは最大転送クロック周波数が400kHzの低速なシリアルバスである。この低速バス31Lを介して、受信側情報であるEDIDデータを、システム制御部210が、受信処理装置20から入手することで、プラグアンドプレイを実現する。
【0075】
すなわち、送信処理装置21と受信処理装置10とがHDMIケーブル31で接続されると、送信処理装置21のシステム制御部21は、DDC制御信号を用い、低速バス31Lを介して受信処理装置10の受信側情報メモリ113から受信側情報であるEDID情報を取得する。そして、システム制御部2H葉、前述したように、送信データの送信処理に際し、解像度変換部224を制御して、受信処理装置10のディスプレイ101にとって最適な水平走査周波数、垂直走査周波数の映像信号を出力させる。これによって、常に最適な状態で、ディスプレイ101に、記録メディア203に記録された撮影画像を表示させることが可能になる。
【0076】
低速バス32は、上述のようなプラグアンドプレイのためにのみ用いられるのではない。すなわち、HDCP(High−bandwidth Digital Content Protection)技術における暗号化手続き処理の用途でもDDCライン31Lが使用される。
【0077】
HDCPでは、受信機器が不正な機器ではないことを送信処理装置21が認証し、認証できた(認証成功)後、初めて、送信処理装置21からの送信データの受信処理装置10への暗号化伝送が可能となる。この認証に必要な情報は、低速バス31Lを介して伝送される。なお、この発明は、HDCP技術による認証動作とは直接的には関係がないので、その詳細な説明は省略する。
【0078】
次に、CECライン31Cは、民生機器である信号出力装置(送信処理装置)と表示機器(受信処理装置)間で制御信号を伝送するためのものである。送信処理装置に対して、受信処理装置は、このCECライン31Cを通じて、「再生」コマンドや「メニューオン」コマンドなどを送信したり、送信処理装置の方から受信処理装置に対して、所定のコマンドや応答データを送信したりすることが可能である。
【0079】
次に、以上のように構成された送信処理装置21,22と受信処理装置10とからなる信号送受信システムにおける処理動作について説明する。なお、以下に説明する処理動作は、図3に示すように、受信処理装置10がテレビモニター装置、送信処理装置21がデジタルビデオカメラ、送信処理装置22がデジタルスチルカメラ、である場合として説明する。そして、デジタルビデオカメラはCAMと略記し、デジタルスチルカメラはDSC22と略記し、テレビモニター装置はTVと略記する。
【0080】
[CAM21およびDSC22における撮影画像ファイルの一覧リスト生成]
前述もしたように、この実施形態のCAM21およびDSC22は、記録メディア202に、撮影画像データと、その撮影記録開始時間、撮影記録終了時間、撮影条件情報などの付随情報とを、ファイル番号などのファイル識別情報によって対応付けて、撮影画像を記録するようにすると共に、記録メディア203に記録されている撮影画像ファイルについての一覧リストを生成する。
【0081】
図6に、CAM21の場合の撮影画像ファイルの一覧リストの一例を示す。すなわち、このCAM21の撮影画像ファイルの一覧リストは、ファイル番号などのファイル識別情報に対応して、記録日時として、動画像の撮影記録開始日時および撮影記録終了日時が記録されているものである。
【0082】
この例の場合、図5に示すように、CAM21の記録メディア203には、3個の動画ファイル「Movie 1」、「Movie 2」、「Movie 3」が記録されている場合で、一覧リストとしては、図6に示すように、「Movie 1」については、ファイル識別情報「ファイル1」に対応して、その動画像の撮影記録開始日時および撮影記録終了日時が記録され、「Movie 2」については、ファイル識別情報「ファイル2」に対応して、その動画像の撮影記録開始日時および撮影記録終了日時が記録され、「Movie 3」については、ファイル識別情報「ファイル3」に対応して、その動画像の撮影記録開始日時および撮影記録終了日時が記録される。
【0083】
また、図7に、DSC22の場合の撮影画像ファイルの一覧リストの一例を示す。すなわち、このDSC22の撮影画像ファイルの一覧リストは、ファイル番号などのファイル識別情報に対応して、記録日時の静止画像の撮影日時が記録されているものである。
【0084】
この例の場合、図5に示すように、DSC22の記録メディア203には、8個の静止画ファイル「Still 1」、「Still 2」、「Still 3」・・・「Still 8」が記録されている場合で、一覧リストとしては、図7に示すように、「Still 1」については、ファイル識別情報「ファイル1」に対応して、その静止画像の撮影記録日時が記録され、「Still 2」については、ファイル識別情報「ファイル2」に対応して、その静止画像の撮影記録日時が記録され、・・・「Still 8」については、ファイル識別情報「ファイル8」に対応して、その静止画像の撮影記録日時が記録される。
【0085】
後述するように、この実施形態では、CAM21およびDSC22のそれぞれは、TV10に接続されたとき、また、前記一覧リストを更新したときに、CECライン31Cおよび32Cのそれぞれを通じて、当該一覧リストのデータを、TV10に送信しておくようにする。
【0086】
TV10は、これらのCAM21やDSC22からの一覧リストのデータを取得すると、後述するように、当該取得した一覧リストのデータに基づいて、両者の一覧リストを統合して一画面に表示することができる、図8に一例として示すような一括一覧リストを生成して、表示する機能を備える。
【0087】
そして、TV10は、この一括一覧リストに掲載されている特定のファイルの選択入力を受け付けることができるように構成されており、例えばCAM21のファイル2が使用者により再生指示選択されると、TV10は、HDMIケーブル31に接続されているCAM21に対して、CECライン31Cを通じて、「Movie 2」の再生を指示するコマンドを送るようにする。
【0088】
すると、CAM21のシステム制御部210は、CECライン31Cを通じたコマンドを解析して、記録メディア203から「Movie2」の画像データを読み出して、その再生画像データを高速バス31Hを通じてTV10に伝送するようにする。TV10は、これを受けて、再生画像をディスプレイ101に表示するようにする。
【0089】
また、TV10は、後述するように、この一括一覧リストの複数個の撮影画像ファイルについて、撮影記録時間の順に、撮影画像ファイルを順次に再生するスライドショーを実行する機能を備えている。この撮影時間順スライドショーの動作については、後で詳述する。
【0090】
そして、この実施形態のCAM21およびDSC22は、記録メディア203への撮影画像ファイルの記録を行う毎に、また、記録画像ファイルの削除など、記録メディア203に記録されている撮影画像データについての一覧リストの更新を行う必要が生じたときに、当該一覧リストの更新処理を実行する。
【0091】
[CAM21における一覧リストの生成]
図9およびその続きである図10は、CAM21における撮影画像ファイルの一覧リストの作成処理の一例を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの各ステップの処理は、CAM21のシステム制御部210のマイクロコンピュータが、ソフトウエア処理として実行するものである。なお、この例は、記録メディア210がリムーバル記録メディアとした場合である。
【0092】
先ず、システム制御部210は、記録メディア203が装填されるのを待ち(ステップS1)、記録メディアが装填されたと否か判別したときには、当該記録メディアに既に撮影画像が記録されている撮像画像ファイルが存在しているか否かを判別する(ステップS2)。
【0093】
ステップS2で、撮像画像ファイルがあると判別したときには、システム制御部210は、記録済み撮像画像ファイルから、撮影記録開始時間や撮影記録終了時間などの必要な付随情報を読み出して、それを撮影画像ファイル一覧リスト生成部207に渡し、既に記録されている撮像画像ファイルの一覧リストを生成させ、生成された一覧リストをメモリ208に格納するようにする(ステップS3)。このとき生成される一覧リストは、この例では、図6に示したように、ファイル識別子の例としてのファイル番号と、記録日時(撮影記録開始時間および撮影記録終了時間)とからなる。
【0094】
また、ステップS2で、記録メディア203には撮像画像ファイルは記録されていないと判別したときには、システム制御部210は、空きの撮影画像ファイルの一覧リストを用意し、次に撮影画像ファイルが記録されたときのために、メモリ208に格納して用意をしておく(ステップS4)。
【0095】
次に、システム制御部210は、使用者によって撮影記録スタート操作がなされたか否かを、操作部205および操作入力インターフェース206を通じて入力される操作信号を解析することにより判別する(ステップS5)。
【0096】
このステップS5で、撮影記録スタート操作がなされたと判別したときには、システム制御部210は、撮影画像記録系201をアクティブとしてCAM21を撮影記録モードにし、撮影画像データの記録メディア203への記録を開始する(ステップS6)。このとき、システム制御部210は、時計部209の時間を読み込み、撮影記録開始時間(年月日および時刻)を保持しておく。
【0097】
次に、システム制御部210は、使用者によって撮影記録ストップ操作がなされたか否かを、操作部205および操作入力インターフェース206を通じて入力される操作信号を解析することにより判別する(ステップS7)。このステップS7で、撮影記録ストップ操作がなされていないと判別したときには、システム制御部210は、撮影記録モードを継続する。
【0098】
また、ステップS7で、撮影記録ストップ操作がなされたと判別したときには、システム制御部210は、撮影記録モードを停止して、撮影画像データの記録メディア203への記録を停止する。このとき、システム制御部210は、時計部209の時間を読み込み、撮影記録終了時間(年月日および時刻)を保持しておく(ステップS8)。
【0099】
そして、システム制御部210は、記録メディア203に記録した撮影画像データに対してファイル番号を付与し、保持している撮影記録開始時間や撮影記録終了時間や、撮影条件データなどの付随情報と併せて、記録メディア203の撮影画像データを撮影画像ファイル化する(図10のステップS11)。
【0100】
そして、システム制御部210は、新たに撮影記録した撮影画像ファイルについてのリストデータ、つまり、この例では、ファイル識別子の例としてのファイル番号と、記録日時(撮影記録開始時間および撮影記録終了時間)との対を、メモリ208に格納されている一覧リストに追加する(ステップS12)。
【0101】
そして、システム制御部210は、記録メディア203に記録されている撮影画像ファイルについての削除指示が操作部205を通じて使用者によりなされたか否かを判別する(ステップS13)。
【0102】
このステップS13で、削除指示がなされたと判別したときには、システム制御部210は、削除指示された撮影画像ファイルを記録メディア203から削除し(ステップS14)、また、メモリ208の一覧リストからも、削除指示された撮影画像ファイルについてのリストデータを削除する(ステップS15)。
【0103】
そして、システム制御部210は、ステップS15から図9のステップS5に戻り、次の撮影記録スタート操作があったか否か判別する。そして、ステップS5で、撮影記録スタート操作があったと判別したときには、システム制御部210は、上述したステップS6以降の処理を繰り返す。また、ステップS5で、撮影記録スタート操作はなかったと判別したときには、システム制御部210は、ステップS13にジャンプして、前述したステップS13以降の処理を繰り返す。
【0104】
ステップS13で、削除指示がなされていないと判別したときには、システム制御部210は、記録メディア203が取り出されたか(イジェクトされたか)否か判別する(ステップS16)。そして、システム制御部210は、取り出されてはいないと判別したときには、他の処理を指示する操作が操作部205を通じてなされたか否か判別し(ステップS17)、他の処理を指示する操作がなされたと判別したときには、当該指示された処理を実行する(ステップS18)。そして、システム制御部210は、図9のステップS5に戻り、このステップS5以降の処理を繰り返す。また、ステップS17で、他の処理を指示する操作がなされていないと判別したときにも、システム制御部210は、図9のステップS5に戻り、このステップS5以降の処理を繰り返す。
【0105】
また、ステップS16で、記録メディア203が取り出されたと判別したときには、システム制御部210は、メモリ208に格納していた一覧リストのデータを削除し(ステップS19)、この処理ルーチンを終了する。
【0106】
[DSC22における一覧リストの生成]
図11およびその続きである図12は、DSC22における撮影画像ファイルの一覧リストの作成処理の一例を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの各ステップの処理は、DSC22のシステム制御部210のマイクロコンピュータが、ソフトウエア処理として実行するものである。なお、この例は、DSC22における記録メディア203がリムーバル記録メディアとした場合である。また、DSC22は、図2に示したものと同様の構成を備えるので、便宜上、図2の各処理ブロックの参照番号を用いて説明することとする。
【0107】
先ず、DSC22のシステム制御部210は、記録メディアが装填されるのを待ち(ステップS21)、記録メディア203が装填されたと否か判別したときには、当該記録メディア203に既に撮影画像が記録されている撮像画像ファイルが存在しているか否かを判別する(ステップS22)。
【0108】
ステップS22で、撮像画像ファイルがあると判別したときには、DSC22のシステム制御部210は、記録済み撮像画像ファイルから、撮影記録開始時間や撮影記録終了時間などの必要な付随情報を読み出して、それを撮影画像ファイル一覧リスト生成部に渡し、既に記録されている撮像画像ファイルの一覧リストを生成させ、生成された一覧リストを、DSC22のメモリ208に格納するようにする(ステップS23)。このとき生成される一覧リストは、この例では、図7に示したように、ファイル識別子の例としてのファイル番号と、静止画の撮影記録日時とからなる。
【0109】
また、ステップS22で、記録メディアには撮像画像ファイルは記録されていないと判別したときには、DSC22のシステム制御部210は、空きの撮影画像ファイルの一覧リストを用意し、次に撮影画像ファイルが記録されたときのために、メモリ208に格納して用意をしておく(ステップS24)。
【0110】
次に、DSC22のシステム制御部210は、使用者によってシャッターボタンが押下操作されたか否かを、操作部205および操作入力インターフェース206を通じて入力される操作信号を解析することにより判別する(ステップS25)。
【0111】
このステップS25で、シャッターボタンが押下操作されたと判別したときには、システム制御部210は、撮影画像記録系201をアクティブとしてDSC22を撮影記録モードにし、静止画の撮影画像データを、新撮影画像ファイルとして記録メディア203に記録する(ステップS26)。このとき、システム制御部210は、時計部209の時間を読み込み、撮影記録時間(年月日および時刻)を当該静止画の撮影画像ファイルの付随情報として保存する。
【0112】
そして、DSC22のシステム制御部210は、新たに撮影記録した撮影画像ファイルについてのリストデータ、つまり、この例では、ファイル識別子の例としてのファイル番号と、撮影記録日時との対を、メモリ208に格納されている一覧リストに追加する(ステップS27)。
【0113】
そして、DSC22のシステム制御部210は、記録メディア203に記録されている撮影画像ファイルについての削除指示が操作部205を通じて使用者によりなされたか否かを判別する(図12のステップS31)。
【0114】
このステップS31で、削除指示がなされたと判別したときには、DSC22のシステム制御部210は、削除指示された撮影画像ファイルを記録メディア203から削除し(ステップS32)、また、メモリ208の一覧リストからも、削除指示された撮影画像ファイルについてのリストデータを削除する(ステップS33)。
【0115】
そして、DSC22のシステム制御部210は、ステップS33から図11のステップS25に戻り、次のシャッターボタン押下操作があったか否か判別する。そして、ステップS25で、シャッターボタン押下操作があったと判別したときには、システム制御部210は、上述したステップS6以降の処理を繰り返す。また、ステップS5で、撮影記録スタート操作はなかったと判別したときには、DSC22のシステム制御部210は、ステップS31にジャンプして、前述したステップS31以降の処理を繰り返す。
【0116】
ステップS31で、削除指示がなされていないと判別したときには、DSC22のシステム制御部210は、記録メディア203が取り出されたか(イジェクトされたか)否か判別する(ステップS34)。そして、DSC22のシステム制御部210は、取り出されてはいないと判別したときには、他の処理を指示する操作が操作部205を通じてなされたか否か判別し(ステップS35)、他の処理を指示する操作がなされたと判別したときには、当該指示された処理を実行する(ステップS36)。そして、システム制御部210は、図11のステップS25に戻り、このステップS25以降の処理を繰り返す。また、ステップS35で、他の処理を指示する操作がなされていないと判別したときにも、システム制御部210は、図11のステップS25に戻り、このステップS25以降の処理を繰り返す。
【0117】
また、ステップS34で、記録メディア203が取り出されたと判別したときには、システム制御部210は、メモリ208に格納していた一覧リストのデータを削除し(ステップS37)、この処理ルーチンを終了する。
【0118】
[CAM21およびDSC22のTV10への一覧リスト送信処理]
CAM21やDSC22が、HDMIインターフェース(HDMIケーブル)を通じてTV10に接続されてから、その接続状態が解除されるまでにおける、一覧リストのデータの送信について、CAM21やDSC22で行われる処理の例を図13に示す。CAM21の場合として、この図13のフローチャートの処理を説明する。すなわち、ここでは、図13のフローチャートにおける各処理ステップは、CAM21のシステム制御部210が実行する。
【0119】
先ず、HDMIケーブル31によって送信処理装置としてのCAM21と受信処理装置としてのTV10とが接続されると、CAM21のシステム制御部210は、HDMIインターフェースにおける接続状態の情報を取得する(ステップS41)。これは、HDMIケーブル31の中に、受信機器がコントロールするHPD(Hot Plug Detected)という信号線があり、システム制御部210が、このHPDを監視することにより、HDMIで受信機器と接続がされたか否かがわかるという仕組みを用いるものである。
【0120】
そして、このステップS1でのHPDを通じた接続状態の情報の取得に基づいて、システム制御部210は、HDMIインターフェースで受信機器が接続された状態であるか否か判別し(ステップS42)、接続状態ではないと判別したときには、ステップS41に戻り、接続状態の監視を継続する。
【0121】
そして、ステップS42で、接続状態であると判別したときには、システム制御部210は、低速バス(DDC)31Lを通じて、TV10の受信側情報メモリ113に記憶されている受信側情報、この例では、EDIDを取得し、バイナリデータであるこのEDIDを解析することにより、TV10のディスプレイ101で表示することが可能な水平同期周波数、垂直同期周波数、ビデオ解像度などの情報を認識する(ステップS43)。
【0122】
次に、システム制御部210は、メモリ208に格納されている撮影画像ファイルの一覧リストのデータを、HDMIケーブル31のCECライン31Cを通じてTV10に送る(ステップS44)。
【0123】
そして、システム制御部210は、前記一覧リストのデータのすべてを送信するのを待ち(ステップS45)、前記一覧リストのデータのすべてを送信したと判別したときには、一覧リストの内容が更新されたか否か判別し(ステップS46)、更新されたと判別したときには、ステップS44に戻って、更新後の一覧リストのデータをTV10に送信し、このステップS44以降の処理を繰り返す。
【0124】
また、ステップS46で、一覧リストの内容が更新されてはいないと判別したときには、システム制御部210は、前記HPDを通じた接続状態の情報の取得に基づいて、HDMIインターフェースを通じたTV10との接続状態が解除されたか否か判別し(ステップS47)、接続状態が解除されてはいないと判別したときには、ステップS46に戻り、一覧リストの更新がなされたか否かの監視を継続する。また、ステップS47で、接続状態が解除されたと判別したときには、システム制御部210は、この処理ルーチンを終了する。
【0125】
[TV10の一覧リスト受信処理]
TV10に、CAM21やDSC22が、HDMIインターフェース(HDMIケーブル)を通じて接続されてから、その接続状態が解除されるまでにおける、TV10での一覧リストのデータの受信処理の例を図14に示す。この図14のフローチャートにおける各処理ステップは、TV10のシステム制御部110が実行する。なお、この例では、HDMI受信部103に接続されるHDMI端子はHDMI端子T1、また、HDMI受信部104に接続されるHDMI端子はHDMI端子T2と称することとする。
【0126】
先ず、システム制御部110は、複数個のHDMI端子のいずれかに、新規に、HDMIケーブルを通じて送信処理装置が接続されたか否かを、各HDMIケーブルの前記HPDを監視することにより判別する(ステップS51)。このステップS51の処理は、例えば、システム制御部110が、先ずHDMI端子T1にHDMIケーブルを通じて送信処理装置が接続されたか否か判別し、接続されていないと判別したときには、続いてHDMI端子T2にHDMIケーブルを通じて送信処理装置が接続された否か判別するようにして、すべてのHDMI端子を順次にサーチするようにする行うことができる。
【0127】
このように、ステップS51では、TV10が持つHDMI端子のすべてについて順次にサーチするようにしても良いが、既にHDMIケーブルを通じて送信処理装置が接続されているHDMI端子については、スキップしてサーチを行うようにしても勿論良い。
【0128】
このステップS51で、HDMI端子に対して、新規に接続された送信処理装置は存在しないと判別したときには、システム制御部110は、既に接続中のHDMI端子は存在するか否か判別する(ステップS52)。そして、接続中のHDMI端子が存在していないと判別したときには、システム制御部110は、ステップS51に戻って、複数のHDMI端子T1,T2のいずれかに送信処理装置が接続されるのを待つ。
【0129】
また、ステップS51で、いずれかのHDMI端子に送信処理装置が新規に接続されたと判別したときには、システム制御部110は、送信処理装置が接続されたHDMI端子を認識して、その認識情報を保持する(ステップS53)。
【0130】
そして、システム制御部110は、受信側情報メモリ113からEDID情報を読み出して、HDMIケーブルの低速バス(DDC)を通じて、そのEDID情報を送信処理装置に送る(ステップS54)。
【0131】
CAM21やDSC22が、送信処理装置として、HDMIケーブルを通じて接続されたときには、前述したように、撮影画像ファイルの一覧リストのデータが、送信処理装置からCECラインを通じて送られてくる。そこで、システム制御部110は、ステップS54の次にはステップS55に進み、新たに接続されたHDMIケーブルのCECラインを通じて一覧リストのデータが送られてくるか否か判別する。
【0132】
そして、ステップS55で、例えば所定の時間(送信処理装置がCAMやDSCの場合に、接続後、一覧リストのデータを送出するであろう時間に、余裕時間を加えた時間)以内に、一覧リストのデータを、CECラインを通じて受信したと判別したときには、システム制御部110は、その受信した一覧リストのデータを、送信処理装置の識別情報あるいはHDMI端子番号などのHDMI端子の識別情報に対応して、一覧リストメモリ114に記憶する(ステップS56)。その後、システム制御部110は、ステップS57に進む。
【0133】
また、HDMI端子に接続された送信処理装置が、CAMやDSCなどの画像撮影機器ではないため、ステップS55で、CECラインを通じた一覧リストのデータを受信しなかったと判別したときには、ステップS56を行わずに、ステップS57にジャンプする。
【0134】
ステップS57では、システム制御部110は、接続中のHDMI端子に接続されていた送信処理装置が切断されたか否かについて、前記HPDを監視することにより判別する。そして、このステップS57で、接続中のHDMI端子についての送信処理装置の接続は継続していると判別したときには、システム制御部110は、ステップS51に戻り、ステップS51以降の処理を繰り返す。
【0135】
また、ステップS57で、接続中のHDMI端子についての送信処理装置の接続が切断されたと判別したときには、当該切断されたHDMI端子を認識し(ステップS58)、対応する一覧リストが、一覧リストメモリ114に格納されているか否か判別する(ステップS59)。
【0136】
そして、ステップS59で、対応する一覧リストが、一覧リストメモリ114に格納されていると判別したときには、システム制御部110は、接続が切断された送信処理装置からの一覧リストのデータを、一覧リストメモリ114から削除する(ステップS60)。その後、システム制御部110は、HDMI端子についての接続の切断時の処理を行い(ステップS61)、ステップS51に戻る。
【0137】
また、前述したように、接続中のCAMやDSCなどの送信処理装置は、一覧リストを更新する毎に、その更新後の一覧リストを、CECラインを通じて送るように構成されている。そこで、この例では、システム制御部110は、ステップS52で、送信処理装置が接続中のHDMI端子が存在していると判別したときには、ステップS62に進み、接続中のHDMIケーブルのCECラインを通じて送られてくる一覧リストのデータを受信したか否か、判別する。
【0138】
そして、ステップS62で、一覧リストのデータを受信したと判別したときには、システム制御部110は、受信した一覧リストのデータにより、メモリ114に格納されている、当該一覧リストを受信したHDMI端子に接続された送信処理装置に対応する一覧リストのデータを更新する(ステップS63)。そして、システム制御部110は、このステップS63の次には、ステップS57に進む。また、ステップS62で、一覧リストのデータを受信しなかったと判別したときにも、システム制御部110は、ステップS62からステップS57にジャンプする。そして、前述したステップS57以降の処理を繰り返す。
【0139】
以上の処理動作により、TV10のHDMI端子にCAMやDSCが接続されたときには、当該CAMやDSCの撮影画像ファイルの一覧リストのデータが、予め、CECラインを通じてTV10に送られて、一覧リストメモリ114に格納されるものである。しかも、CAMやDSCで、撮影画像ファイルが更新されると、その一覧リストのデータも更新されるので、常に、接続されているCAMやDSCの最新の撮影画像ファイルの最新の一覧リストのデータが一覧リストメモリ114には、格納される。
【0140】
次に、この一覧リストメモリ114に記憶された一覧リストデータを用いたTV10での処理の幾つかの例について説明する。
【0141】
[TV10におけるユーザ操作入力(リモコン入力)の処理]
図15、図16および図17は、TV10に対してリモコン送信機112から、CAMやDSCなどの撮影画像記録機器についてのコマンド入力がなされたときの、TV10における処理動作の例を説明するためのフローチャートである。この場合にも、各ステップは、システム制御部110により実行されるのは、前述の場合と同様である。
【0142】
先ず、システム制御部110は、例えば、リモコン送信機112において、撮影画像の再生に関連するボタン操作がなされたか否か判別する(ステップS71)。ここで、撮影画像の再生に関連するボタン操作とは、特定の撮影画像ファイルを指定した再生指示操作だけでなく、スライドショーの指示操作なども含む。このステップS71で、撮影画像の再生に関連するボタン操作がなされていないと判別したときには、システム制御部110は、その他の処理を行う(ステップS72)。
【0143】
また、ステップS71で、撮影画像の再生に関連するボタン操作がなされたと判別したときには、システム制御部110は、そのときにHDMI端子に接続されている送信処理装置であって、CAMやDSCから送られてきている一覧リストのすべてを一覧できるようにした一括一覧リストの表示情報を生成し、当該一括一覧リストをディスプレイ101の画面に表示する(ステップS73)。
【0144】
この一括一覧リストは、この例では、前述の図8に示したように、各HDMI端子に接続された機器の識別情報(あるいはHDMI端子番号などのHDMI端子識別情報)に対応した撮影画像ファイルについての撮影記録時間の情報から構成されている。
【0145】
次に、システム制御部110は、リモコン送信機112を通じて、CAMまたはDSCのいずれかの特定の送信処理装置についての特定の撮像画像ファイルの再生モードの選択指示がなされたか否か判別する(ステップS74)。
【0146】
そして、ステップS74で、CAMまたはDSCのいずれかの特定の送信処理装置についての特定の撮像画像ファイルの再生モードの選択指示がなされたと判別したときには、システム制御部110は、一括一覧リストの複数の撮影画像ファイルのうちの特定の一つの撮影画像ファイルの指定を受け付ける(ステップS75)。このとき、システム制御部110は、一括一覧リストから選択された撮影画像ファイルについて、当該選択された撮影画像ファイルが記録メディアに記録されているCAMまたはDSCなどの送信処理装置の識別子(あるいはHDMI端子の識別子)と、ファイル番号などのファイル識別子とを認識する。
【0147】
なお、上述のことから分かるように、このときの撮影画像ファイルの指定には、CAMやDSCなどの撮影画像記録機器の選択操作は不要であり、撮影画像ファイルの選択操作のみでよい。
【0148】
次に、システム制御部110は、指定された撮影画像ファイルを記録メディアに格納している送信処理装置が接続されているHDMI端子を認識し、当該HDMI端子に接続されているHDMIケーブルのCECラインを通じて、ステップS75で指定された撮影画像ファイルの再生要求を送る(ステップS76)。
【0149】
この再生要求を受けたCAMまたはDSCからなる送信処理装置は、再生要求された撮影画像ファイルの画像データを、記録メディアから読み出してデコードし、HDMIケーブルの高速バスを通じてTV10に送信するようにする。
【0150】
そこで、TV10のシステム制御部110は、前記高速バスを通じて送られてくる画像データを受信して、ディスプレイ101に、その再生画像を表示する処理を行わせるように制御する(ステップS77)。
【0151】
次に、システム制御部110は、CAMまたはDSCのいずれかの特定の送信処理装置についての特定の撮像画像ファイルの再生モードから、他の機能モードに変更されたか否か判別し(ステップS78)、変更されていないと判別したときには、ステップS75に戻り、次に再生する撮影画像ファイルの指定を受け付け、このステップS75以降の処理を繰り返す。
【0152】
そして、ステップS78で、他のモードに変更されたと判別したとき、また、ステップS74で、CAMまたはDSCのいずれかの特定の送信処理装置についての特定の撮像画像ファイルの再生モードは選択されていないと判別したときには、システム制御部110は、スライドショーが選択されたか否か判別し(図16のステップS81)、スライドショーではないと判別したときには、その他の処理に移行する(ステップS82)。
【0153】
ここで、この実施形態のスライドショーは、撮影画像ファイルがCAMとDSCのいずれにあるかに関係なく、撮影時刻順に順次に一定時間ずつ、再生を実行するようにするものである。
【0154】
ステップS81で、スライドショーが選択されたと判別したときには、システム制御部110は、スライドショーの対象となる撮影画像ファイルは一括一覧リストの全てであるか、選択する撮影画像ファイルのみであるかどうかの問い合わせ表示をディスプレイ101において行う(ステップS83)。
【0155】
この問い合わせに対する使用者の回答操作を受けて、システム制御部110は、スライドショーの対象となる撮影画像ファイルは一括一覧リストの全てであるか否か判別し(ステップS84)、全てであると判別したときには、CAMやDSCなど、HDMI端子に接続されている送信処理装置(撮影画像記録機)のそれぞれに対して、一覧リストの全ての撮影画像ファイルが再生対象として選択されていることを示すコマンドを、CECラインを通じて送信しておく(ステップS85)。なお、このときには、システム制御部110は、一括一覧リストをTV側のスライドショーのプレイリストとして認識する。
【0156】
このコマンドを受けて、CAMやDSCでは、自機の一覧リストにある全ての撮影画像ファイルが再生対象となることを認識し、次のコマンドの到来を待つことになる。
【0157】
次に、システム制御部110は、リモコン送信機112を通じて使用者からスライドショーの開始指示操作を待ち(ステップS86)、スライドショーの開始指示操作があったと判別したときには、この実施形態の撮影時刻順のスライドショーを実行する(ステップS87)。このステップS87のスライドショーの処理内容については、後でさらに詳述する。
【0158】
また、ステップS83での問い合わせに対する使用者の回答操作により、ステップS84で、スライドショーの対象となる撮影画像ファイルは一括一覧リストの全てではなく、使用者が選択する撮影画像ファイルのみであると判別したときには、この例では、システム制御部110は、先ず、スライドショーの対象となる送信処理装置についての選択指定を受け付ける(ステップS88)。このステップS88におけるスライドショーの対象となる送信処理装置の選択指定においては、1台の送信処理装置の選択指定のみではなく、複数台の選択指定およびHDMI端子に接続されている全ての送信処理装置の選択指定もできるように構成されている。
【0159】
このステップS88におけるスライドショーの対象となる送信処理装置の選択指定の受付を終了すると、システム制御部110は、選択指定された送信処理装置のうちの1台目に対して、CECラインを通じて、一覧リストの撮影画像ファイルのそれぞれについてのサムネイル画像を要求するコマンドを送る(図17のステップS91)。
【0160】
この要求に応じて、送信処理装置からは、一覧リストの撮影画像ファイルのそれぞれについてのサムネイル画像をHDMIケーブルの高速バスを通じて送られてくる。そこで、システム制御部110は、HDMI受信部103または104を通じて、このサムネイル画像を受け取り、切替部105、表示信号生成部106、表示制御部107を通じてディスプレイ101に表示させるように制御する(ステップS92)。
【0161】
このとき、ディスプレイ101の表示画面には、送信処理装置がCAM21のときには、図18(A)に示すように、動画の撮影画像ファイル「Movie 1」、「Movie 2」、「Movie 3」の先頭などの一シーンのサムネイル画像が表示され、また、送信処理装置がDSC22のときには、図18(B)に示すように、静止画の撮影画像ファイル「Still 1」、「Still 2」、「Still 3」、・・・、「Still 8」のサムネイル画像が表示されるものとなる。
【0162】
使用者は、ディスプレイ101に表示されているサムネイル画像を見ながら、スライドショーの対象となる撮影画像ファイルの選択指定を行うので、システム制御部110は、当該スライドショーの対象となる撮影画像ファイルの使用者による選択指定を受け付ける(ステップS93)。
【0163】
次いで、システム制御部110は、選択指定された撮影画像ファイルについての選択指定コマンドを、対応する送信処理装置に対して、CECラインを通じて送信する(ステップS94)。後述するように、この撮影画像ファイルの選択指定コマンドを受け取ったCAMやDSCなどの送信処理装置は、スライドショー用のプレイリストを生成して保持するようにする。
【0164】
そして、システム制御部110は、1台の送信処理装置(1個のHDMI端子)についてのスライドショーの対象となる撮影画像ファイルの選択指定が終了したか否か、使用者の入力操作に基づいて判別し(ステップS95)、選択指定終了ではないと判別したときには、ステップS93に戻り、次の撮影画像ファイルの選択指定を受け付ける。
【0165】
また、ステップS95で、1台の送信処理装置(1個のHDMI端子)についてのスライドショーの対象となる撮影画像ファイルの選択指定が終了したと判別したときには、TV10側での当該対象送信処理装置用のプレイリスト(後述するCAM用プレイリストやDSC用プレイリスト)を作成し、当該作成したプレイリストを、送信処理装置またはHDMI端子の識別子に対応させて、一覧リストメモリ114に格納する(ステップS96)。
【0166】
そして、次に、システム制御部110は、HDMI端子に接続された他の対象機器(ステップS88で選択指定された機器)があるか否か判別し(ステップS97)、あると判別したときには、システム制御部110は、ステップS91に戻って、その対象機器にCECラインを通じて、一覧リストの撮影画像ファイルのそれぞれについてのサムネイル画像を要求するコマンドを送る。そして、前述したステップS91以降の処理を行って、当該対象機器の記録メディアに格納されている撮影画像ファイルの中から、スライドショーの対象となる撮影画像ファイルの使用者による選択指定を受け付け、当該対象機器にプレイリストを作成させるようにすると共に、TV10側にも、当該対象機器についてのプレイリストを作成保持するようにする。
【0167】
そして、以上の処理を、HDMI端子に接続された対象機器の全てについて行い、ステップS97で、HDMI端子に接続された対象機器についての前記処理が全て終了したと判別したときには、システム制御部110は、使用者からのリモコン送信機112を通じたスライドショーの開始指示を待って(図16のステップS86)、スライドショーの開始指示がなされたと判別したときには、スライドショーの処理動作を開始するようにする(ステップS87)。
【0168】
[スライドショーの処理動作(TV10側)]
図19〜図24に、スライドショーの実行時のTV10における処理動作のフローチャートの例を示す。このフローチャートの処理もシステム制御部110が実行するものである。なお、この図19〜図24では、HDMI端子T1にCAMが接続され、HDMI端子T2にDSCが接続されていて、それぞれの記録メディア203に記録されている撮影画像ファイルを、前述したプレイリストに基づいて、撮影記録時間順に再生してスライドショーを実行する。
【0169】
なお、HDMI端子T1およびT2に接続された機器がCAMであるかDSCであるかは、例えば送信処理装置から送られてくる一覧リストの時間情報が、開始時間〜終了時間の構成となっている場合には、CAMと認識し、一覧リストの時間情報が、記録時間のみとなっている場合には、DSCと認識することができる。
【0170】
スライドショーの開始操作がなされると、システム制御部110は、この例では、メモリ114に記憶しているCAM用のプレイリスト(プレイリストが一括一覧リストの場合には、CAMについての一覧リスト部分)の先頭の撮影画像ファイルの記録開始時間を時間X(時間Xは、CAMにおける撮影記録時間)として認識する(図19のステップS101)。
【0171】
次に、システム制御部110は、CAMに、CECラインを通じてプレイリストの先頭の撮影画像ファイルの1フレーム目の画像データを要求するコマンドを送信する(ステップS102)。ここで、このコマンドは、撮影画像ファイルを特定する識別子は不要であり、単に、CAMに生成されているスライドショー用のプレイリストの先頭の撮影画像ファイルの1フレーム目の画像データを要求するコマンドでよい。
【0172】
このコマンド送信に対しては、CAMからは、スライドショー用のプレイリストの先頭の撮影画像ファイルの1フレーム目の画像データが高速バスを通じて送られてくるので、システム制御部110は、この画像データを、HDMI受信部103または104を通じて受け取り、切替部105、表示信号生成部106、表示制御部107を通じてディスプレイ101の画面101Dの左半分に、ポーズ表示(静止画として表示)させるように制御する(ステップS103)。
【0173】
次に、システム制御部110は、この例では、メモリ114に記憶しているDSC用のプレイリスト(プレイリストが一括一覧リストの場合には、DSCについての一覧リスト部分)の先頭の撮影画像ファイルの記録時間を時間Y(時間YはDSCにおける撮影記録時間)として認識する(ステップS104)。
【0174】
次に、システム制御部110は、DSCに、CECラインを通じてプレイリストの先頭の撮影画像ファイルの静止画画像データを要求するコマンドを送信する(ステップS105)。ここで、このコマンドは、撮影画像ファイルを特定する識別子は不要であり、単に、DSCに生成されているスライドショー用のプレイリストの先頭の撮影画像ファイルの静止画画像データを要求するコマンドでよい。
【0175】
このコマンド送信に対しては、DSCからは、スライドショー用のプレイリストの先頭の撮影画像ファイルの静止画画像データが高速バスを通じて送られてくるので、システム制御部110は、この画像データを、HDMI受信部103または104を通じて受け取り、切替部105、表示信号生成部106、表示制御部107を通じてディスプレイ101の画面101Dの右半分に、静止画表示させるように制御する(ステップS106)。このときの画面101Dにおける表示例を図25に示す。
【0176】
次に、システム制御部110は、時間Xと時間Yとを比較し、時間Yよりも時間Xの方が前の時点であるか否か判別する(ステップS107)。そして、このステップS107で、時間Yの方がXよりも前の時点であると判別したときには、システム制御部110は、DSC用のプレイリストには、未再生の対象ファイルが残っているか否か判別し(図20のステップS111)、残っていると判別したときには、TV10側のDSC用プレイリストの次の撮影画像ファイルの記録時間を時間Yとして認識する(ステップS112)。
【0177】
次に、システム制御部110は、DSCに、CECラインを通じてDSCが備えるプレイリストの次の撮影画像ファイルの静止画画像データを要求するコマンドを送信する(ステップS113)。ここで、このコマンドは、撮影画像ファイルを特定する識別子は不要であり、単に、DSCに生成されているスライドショー用のプレイリストの次の撮影画像ファイルの静止画画像データを要求するコマンドでよい。
【0178】
このコマンド送信に対しては、DSCからは、スライドショー用のプレイリストの次の撮影画像ファイルの静止画画像データが高速バスを通じて送られてくるので、システム制御部110は、この画像データを、HDMI受信部103または104を通じて受け取り、切替部105、表示信号生成部106、表示制御部107を通じてディスプレイ101の画面101Dの右半分に、静止画表示させて、表示画像を更新するように制御する(ステップS114)。
【0179】
次に、システム制御部110は、時間Xと時間Yとを比較し、時間Yよりも時間Xの方が前の時点であるか否か判別する(ステップS115)。そして、このステップS115で、時間Yの方がXよりも前の時点であると判別したときには、システム制御部110は、ステップS111に戻り、このステップS111以降の処理を繰り返す。
【0180】
ステップS115で、時間Yよりも時間Xの方が前の時点であると判別したとき、また、ステップS107で、時間Yよりも時間Xの方が前の時点であると判別したときには、システム制御部110は、CECラインを通じて、DSCには、再生中の画像のポーズ要求のコマンドを、CAMには、ポーズを解除して動画の再生要求をするコマンドを、それぞれ送信する(図21のステップS121)。
【0181】
これらのコマンド要求に応じて、DSCからは同じ撮像画像データが高速バスを通じて送られてくるので、それを受けて、ディスプレイ101の表示画面101Dの右半分に継続表示(静止画表示)すると共に、CAMからはポーズ状態にあった画像を再生して動画表示するようにする画像データが高速バスを通じて送られてくるので、それを受けて、ディスプレイ101の表示画面101Dの左半分において動画再生表示するようにする(ステップS122)。
【0182】
次に、システム制御部110は、CAMへの動画再生指示時点から、予め定めた一定時間経過したか否か判別する(ステップS123)。このステップS123で、一定時間経過したと判別したときには、そのときのCAMからの再生画像シーン(フレーム)の時刻を時間Xとして取得する(ステップS124)。
【0183】
そして、システム制御部110は、時間Xと時間Yとを比較し、時間Yよりも時間Xの方が前の時点であるか否か判別する(ステップS125)。そして、このステップS125で、時間YよりもXの方が前の時点であると判別したときには、システム制御部110は、ステップS122に戻り、ディスプレイ101の画面の右側には、DSCからの同じ静止画を継続表示すると共に、左側には、CAMからの同じ撮影画像ファイルの動画を再生し続ける。そして、このステップS122以降の処理を繰り返す。
【0184】
また、ステップS125で、時間Xよりも時間Yの方が前の時点であると判別したときには、システム制御部110は、TV10側のDSC用プレイリストの次の撮影画像ファイルの記録時間を時間Yとして認識する(ステップS126)。
【0185】
次に、システム制御部110は、DSCに、CECラインを通じてDSCが備えるプレイリストの次の撮影画像ファイルの静止画画像データを要求するコマンドを送信する(ステップS127)。ここで、このコマンドは、撮影画像ファイルを特定する識別子は不要であり、単に、DSCに生成されているスライドショー用のプレイリストの次の撮影画像ファイルの静止画画像データを要求するコマンドでよい。
【0186】
このコマンド送信に対しては、DSCからは、スライドショー用のプレイリストの次の撮影画像ファイルの静止画画像データが高速バスを通じて送られてくるので、システム制御部110は、この画像データを、HDMI受信部103または104を通じて受け取り、切替部105、表示信号生成部106、表示制御部107を通じてディスプレイ101の画面101Dの右半分に、静止画表示させて、表示画像を更新するように制御する(ステップS128)。
【0187】
このステップS128の次には、システム制御部110は、ステップS125に戻り、前述したこのステップS125以降の処理を繰り返す。
【0188】
ステップS123で、CAMへの再生要求から一定時間経過してはいないと判別したときには、システム制御部110は、CAMに再生要求した撮影画像ファイルの画像再生が終了したか否か判別する(ステップS129)。この判別は、TV側プレイリストにおける撮影記録終了時刻と、再生フレームの時刻とを比較することにより行うこともできるし、CAMからの画像データが無くなることを検出することにより行うこともできる。
【0189】
このステップS129で、撮影画像ファイルの画像再生が終了してはいないと判別したときには、システム制御部110は、ステップS122に戻り、ディスプレイ101の画面101Dの左半分における動画再生を継続する。そして、このステップS122以降の処理を繰り返す。
【0190】
また、ステップS129で、撮影画像ファイルの画像再生が終了したと判別したときには、システム制御部110は、TV10側のCAM用のプレイリストには、スライドショーの対象ファイルが残っているか否か判別する(図22のステップS131)。
【0191】
このステップS131で、CAMには対象ファイルが残っていると判別したときには、システム制御部110は、TV側のCAM用のプレイリストから、次の撮影画像ファイルの1フレーム目の記録開始時刻を時間Xとして認識する(ステップS132)。
【0192】
次に、システム制御部110は、CAMに、CECラインを通じてプレイリストの次の撮影画像ファイルの1フレーム目の画像データを要求するコマンドを送信する(ステップS133)。ここで、このコマンドは、撮影画像ファイルを特定する識別子は不要であり、単に、CAMに生成されているスライドショー用のプレイリストの次の撮影画像ファイルの1フレーム目の画像データを要求するコマンドでよい。
【0193】
このコマンド送信に対しては、CAMからは、スライドショー用のプレイリストの次の撮影画像ファイルの1フレーム目の画像データが高速バスを通じて送られてくるので、システム制御部110は、この画像データを、HDMI受信部103または104を通じて受け取り、切替部105、表示信号生成部106、表示制御部107を通じてディスプレイ101の画面101Dの左半分に、ポーズ表示(静止画として表示)させるように制御する(ステップS134)。
【0194】
そして、このステップS134の次には、図21のステップS125に進み、前述したこのステップS125以降の処理を繰り返す。
【0195】
そして、ステップS131で、CAMには対象ファイルが残っていないと判別したときには、システム制御部110は、DSCには対象ファイルが残っているか否か判別し(ステップS135)、残っていないと判別したときには、システム制御部110は、このスライドショーの処理ルーチンを終了する。
【0196】
また、ステップS135で、DSCには対象ファイルが残っていると判別したときには、システム制御部110は、DSCに、CECラインを通じてDSCが備えるプレイリストの次の撮影画像ファイルの静止画画像データを要求するコマンドを送信する(ステップS136)。ここで、このコマンドは、撮影画像ファイルを特定する識別子は不要であり、単に、DSCに生成されているスライドショー用のプレイリストの次の撮影画像ファイルの静止画画像データを要求するコマンドでよい。
【0197】
このコマンド送信に対しては、DSCからは、スライドショー用のプレイリストの次の撮影画像ファイルの静止画画像データが高速バスを通じて送られてくるので、システム制御部110は、この画像データを、HDMI受信部103または104を通じて受け取り、切替部105、表示信号生成部106、表示制御部107を通じてディスプレイ101の画面101Dの右半分に、静止画表示させて、表示画像を更新するように制御する(ステップS137)。
【0198】
そして、ステップS137で、予め定められた時間だけ、撮影画像ファイルの静止画画像を表示したら、システム制御部110は、ステップS135に戻り、DSCのプレイリストの対象ファイルの最後まで、ステップS135からステップS137の処理を繰り返す。
【0199】
また、図20のステップS111で、DSCには対象ファイルが残っていないと判別したときには、システム制御部110は、CECラインを通じて、DSCには、再生中の画像のポーズ要求のコマンドを、CAMには、ポーズを解除して動画の再生要求をするコマンドを、それぞれ送信する(図23のステップS141)。
【0200】
これらのコマンド要求に応じて、DSCからは同じ撮像画像データが高速バスを通じて送られてくるので、それを受けて、ディスプレイ101の表示画面101Dの右半分に継続表示(静止画表示)すると共に、CAMからはポーズ状態にあった画像を再生して動画表示するようにする画像データが高速バスを通じて送られてくるので、それを受けて、ディスプレイ101の表示画面101Dの左半分において動画再生表示するようにする(ステップS142)。
【0201】
次に、システム制御部110は、CAMへの動画再生指示時点から、予め定めた一定時間経過したか否か判別する(ステップS143)。このステップS143で、CAMへの再生要求から一定時間経過してはいないと判別したときには、システム制御部110は、CAMに再生要求した撮影画像ファイルの画像再生が終了したか否か判別する(ステップS144)。
【0202】
このステップS144で、撮影画像ファイルの画像再生が終了してはいないと判別したときには、システム制御部110は、ステップS142に戻り、ディスプレイ101の画面101Dの左半分における動画再生を継続する。そして、このステップS142以降の処理を繰り返す。
【0203】
また、ステップS144で、撮影画像ファイルの画像再生が終了したと判別したときには、システム制御部110は、TV10側のCAM用のプレイリストには、スライドショーの対象ファイルが残っているか否か判別する(ステップS145)。
【0204】
このステップS145で、CAMには対象ファイルが残っていないと判別したときには、システム制御部110は、この処理ルーチンを終了する。
【0205】
また、ステップS145で、CAMには対象ファイルが残っていると判別したときには、システム制御部110は、CAMに、CECラインを通じてプレイリストの次の撮影画像ファイルの画像データを要求する再生要求コマンドを送信する(ステップS146)。ここで、このコマンドは、撮影画像ファイルを特定する識別子は不要であり、単に、CAMに生成されているスライドショー用のプレイリストの次の撮影画像ファイルの画像データを再生要求するコマンドでよい。
【0206】
このコマンド送信に対しては、CAMからは、スライドショー用のプレイリストの次の撮影画像ファイルの画像データが高速バスを通じて送られてくるので、システム制御部110は、この画像データを、HDMI受信部103または104を通じて受け取り、切替部105、表示信号生成部106、表示制御部107を通じてディスプレイ101の画面101Dの左半分に、動画表示させるように制御する(ステップS147)。
【0207】
このステップS147の次には、ステップS143に戻り、このステップS143以降の処理を繰り返す。
【0208】
また、ステップS143で、一定時間経過したと判別したときには、そのときのCAMからの再生画像シーン(フレーム)の時刻を時間Xとして取得する(ステップS148)。
【0209】
そして、システム制御部110は、時間Xと時間Yとを比較し、時間Yよりも時間Xの方が前の時点であるか否か判別する(ステップS149)。そして、このステップS149で、時間YよりもXの方が前の時点であると判別したときには、システム制御部110は、ステップS142に戻り、ディスプレイ101の画面の右側には、DSCからの同じ静止画を継続表示すると共に、左側には、CAMからの同じ撮影画像ファイルの動画を再生し続ける。そして、このステップS142以降の処理を繰り返す。
【0210】
また、ステップS149で、時間Xよりも時間Yの方が前の時点であると判別したときには、システム制御部110は、DSCに、CECラインを通じて再生停止要求コマンドを送信する(ステップS150)。よって、これ以降は、ディスプレイ101の画面101Dの右側には、画像は表示されなくなる。
【0211】
そして、次に、システム制御部110は、CAMに再生要求した撮影画像ファイルの画像再生が終了するのを待ち(図24のステップS151)、撮影画像ファイルの画像再生が終了したと判別したときには、TV10側のCAM用のプレイリストには、スライドショーの対象ファイルが残っているか否か判別する(ステップS152)。
【0212】
このステップS152で、CAMには対象ファイルが残っていないと判別したときには、システム制御部110は、この処理ルーチンを終了する。
【0213】
また、ステップS152で、CAMには対象ファイルが残っていると判別したときには、システム制御部110は、CAMに、CECラインを通じてプレイリストの次の撮影画像ファイルの画像データを要求する再生要求コマンドを送信する(ステップS153)。ここで、このコマンドは、撮影画像ファイルを特定する識別子は不要であり、単に、CAMに生成されているスライドショー用のプレイリストの次の撮影画像ファイルの画像データを再生要求するコマンドでよい。
【0214】
このコマンド送信に対しては、CAMからは、スライドショー用のプレイリストの次の撮影画像ファイルの画像データが高速バスを通じて送られてくるので、システム制御部110は、この画像データを、HDMI受信部103または104を通じて受け取り、切替部105、表示信号生成部106、表示制御部107を通じてディスプレイ101の画面101Dの左半分に、動画表示させるように制御する(ステップS154)。
【0215】
このステップS154の次には、ステップS151に戻り、このステップS151以降の処理を繰り返す。
【0216】
[CAMまたはDSCにおけるスライドショーの際の処理動作]
図26は、上述したスライドショーにおけるTV10の処理動作に対応するCAMまたはDSCの処理動作を説明するためのフローチャートの一例を示すものである。このフローチャートの各ステップの処理は、図2に示したシステム制御部210が実行するものである。
【0217】
システム制御部210は、先ず、TV10からCECラインを通じてサムネイル要求コマンドを受信したか否か判別し(ステップS161)、受信していないと判別したときには、その他の処理に移行する(ステップS162)。
【0218】
そして、ステップS161で、CECラインを通じてサムネイル要求コマンドを受信したと判別したときには、システム制御部210は、自装置の一覧リストにある撮影画像ファイルのそれぞれについてのサムネイル画像を、HDMIケーブルの高速バスを通じてTV10に送信する(ステップS163)。
【0219】
次に、システム制御部210は、撮影画像ファイルの選択コマンドを受信したか否か判別し(ステップS164)、選択コマンドを受信したと判別したときには、撮影画像ファイルの選択コマンドで指定された撮影画像ファイルを、プレイリストに追加して、メモリ208に記憶する(ステップS165)。そして、システム制御部210は、生成したプレイリストの撮影画像ファイルを、古いものから順に、撮影時刻順にソートしておく(ステップS166)。
【0220】
次に、システム制御部210は、TV10からプレイリストの先頭の撮影画像ファイルの再生開始コマンド(スライドショーの開始コマンドに相当)を受信したか否か判別し(ステップS167)、受信していないときには、ステップS164に戻って、次の撮影画像ファイルの選択コマンドの受信を待つ。また、ステップS164で、撮影画像ファイルの選択コマンドを受信しないと判別したときには、システム制御部210は、ステップS167にジャンプして、TV10からプレイリストの先頭の撮影画像ファイルの再生開始コマンドを監視する。
【0221】
なお、ここでは、撮影画像ファイルの逐次の選択コマンドを受信する場合として説明したが、前述したように、一覧リストにある全ての撮影画像ファイルがスライドショーの対象とされることもある。その場合には、一覧リストと同じ内容のプレイリストを生成し、あるいは、一覧リストをプレイリストと兼用するように設定しておくものである。なお、この一覧リストについても撮影時刻順にソートされるのは勿論である。
【0222】
そして、ステップS167で、TV10からプレイリストの先頭の撮影画像ファイルの再生開始コマンドを受信したと判別したときには、システム制御部210は、プレイリストの先頭の撮影画像ファイルの画像データを記録メディアから読み出してデコードし、デコードした画像データを、HDMIケーブルの高速バスを通じてTV10に送信する(ステップS168)。
【0223】
次に、システム制御部210は、CECラインを通じてプレイリストの次の撮影画像ファイルの再生開始コマンドを受信したか否か判別し(ステップS169)、受信したと判別したときには、システム制御部210は、プレイリストの次の撮影画像ファイルの画像データを記録メディアから読み出してデコードし、デコードした画像データを、HDMIケーブルの高速バスを通じてTV10に送信する(ステップS170)。
【0224】
そして、システム制御部210は、プレイリストの撮影画像ファイルは、全て再生されたか否か判別し(ステップS171)、未だ再生されていない撮影画像ファイルがあるときには、ステップS169に戻り、このステップS169以降の処理を繰り返す。また、ステップS171で、全ての撮影画像ファイルが再生されたと判別したときには、この処理ルーチンを終了する。
【0225】
また、ステップS169で、CECラインを通じてプレイリストの次の撮影画像ファイルの再生開始コマンドを受信していないと判別したときにも、システム制御部210は、ステップS171に進み、プレイリストの撮影画像ファイルは、全て再生されたか否か判別し、未だ再生されていない撮影画像ファイルがあるときには、ステップS169に戻り、このステップS169以降の処理を繰り返し、また、ステップS171で、全ての撮影画像ファイルが再生されたと判別したときには、この処理ルーチンを終了する。
【0226】
[撮影時刻順スライドショーの再生画像順の例]
図27は、CAMおよびDSCの撮影画像ファイルの一覧リストが、図6および図7に示したような場合であって、各ファイルの画像を、図5のように、CAMの「Movie i」(i=1,2,3)と、DSCの「Still j」(j=1,2,・・・,8)とした場合に、スライドショーの対象ファイルが、全ての撮影画像ファイルとされたときの、CAMの動画と、DSCの静止画の再生順を説明するための図である。なお、以下の説明において、時点は、撮影画像ファイルに基づく撮影記録時間に関するものである。
【0227】
この例の場合、図27に示すように、スライドショーが開始されると、DSCの最初の撮影画像ファイル1の画像「Still 1」が、画面101Dの右半分に表示されると共に、画面の左半分には、CAMの最初の撮影画像ファイル「Movie 1」の先頭フレームの静止画が表示される。
【0228】
そして、DSCの最初の撮影画像ファイル1の画像「Still 1」の記録時間が最も古い時間「9:58」であり、一方、CAMの最初の撮影画像ファイル「Movie 1」は、「10:00〜10:03」の動画であるので、画面の左半分では、CAMの最初の撮影画像ファイル「Movie 1」の先頭フレームの静止画で一時停止状態(ポーズ状態)となって、それが時点「10:00」まで続く。そして、時点「10:00」になると、画面の左半分のCAMの最初の撮影画像ファイル1の動画「Movie 1」の再生が始まる。
【0229】
そして、時点「10:02」になると、DSCの2番目の撮影画像ファイル2の画像「Still 2」が、画面の右半分に表示される。左半分では、CAMの最初の撮影画像ファイル1の動画「Movie 1」が継続再生表示される。
【0230】
時点「10:03」で、CAMの最初の撮影画像ファイル1の動画「Movie 1」の再生が終了すると、CAMの2番目の撮影画像ファイル2の動画「Movie 2」の撮影記録開始時間X(「10:05」)と、DSCの2番目の撮影画像ファイル2の画像「Still 2」の撮影記録時間Y(「10:02」)とが比較され、Xの方が時間的に後であるので、画面の右半分の画像は、DSCの3番目の撮影画像ファイル3の画像「Still 3」に更新される。そして、DSCの3番目の撮影画像ファイル3の画像「Still 3」の撮影記録時間「10:13」が時間Yとされて、再度、CAMの2番目の撮影画像ファイル2の動画「Movie 2」の撮影記録開始時間X(「10:05」)と比較される。
【0231】
すると、今度は、時間Yの方が時間的に後であるので、画面の左半分において、CAMの2番目の撮影画像ファイル2の動画「Movie 2」の動画再生が開始される。そして、この例では5分経過して時点「10:05」になると、時間X(これは、その時点におけるフレームの撮影記録時刻、つまり、ここでは「10:05」)と時間Yとが再度比較される(前述のステップS123〜125)。
【0232】
この例の場合には、未だ、時間Xの方が前であるので、画面の左半分において、CAMの2番目の撮影画像ファイル2の動画「Movie 2」の動画再生が継続され、画面の右半分ではDSCの3番目の撮影画像ファイル3の画像「Still 3」が表示され続ける。
【0233】
次に、時点「10:17」になって、CAMの2番目の撮影画像ファイル2の動画「Movie 2」の動画再生が終了すると、CAMの3番目の撮影画像ファイル3の動画「Movie 3」の撮影記録開始時間X(「10:20」)と、再生中のDSCの3番目の撮影画像ファイル3の画像「Still 3」の撮影記録時間Y(「10:13」)とが比較される。すると、Xの方が時間的に後であるので、画面の右半分の画像は、DSCの4番目の撮影画像ファイル3の画像「Still 4」に更新される。
【0234】
そして、DSCの4番目の撮影画像ファイル4の画像「Still 4」の撮影記録時間「10:18」が時間Yとされて、再度、CAMの3番目の撮影画像ファイル3の動画「Movie 3」の撮影記録開始時間X(「10:20」)と比較される。
【0235】
すると、時間Xの方が時間的に後であるので、画面の左半分においては、CAMの3番目の撮影画像ファイル3の動画「Movie 3」の先頭フレームにより一時停止状態の静止画が再生表示される。
【0236】
そして、時点「10:19」になると、DSCの5番目の撮影画像ファイル5の画像「Still 5」の撮影記録時間Y(「10:19」)よりも、CAMの3番目の撮影画像ファイル3の動画「Movie 3」の撮影記録開始時間X(「10:20」)の方があとであるので、画面の右半分の画像は、DSCの5番目の撮影画像ファイル5の画像「Still 5」に更新される。
【0237】
そして、時点「10:20」になると、画面の左半分においては、一時停止されていたCAMの3番目の撮影画像ファイル3の動画「Movie 3」の動画再生が開始され、時点「10:23」までで動画再生が終了する。
【0238】
そして、時点「10:22」になると、画面の右半分においては、DSCの6番目の撮影画像ファイル6の画像「Still 6」の再生状態に更新される。また、時点「10:24」になると、画面の右半分においては、DSCの7番目の撮影画像ファイル7の画像「Still 7」の再生状態に更新される。さらに、時点「10:25」になると、画面の右半分においては、DSCの8番目の撮影画像ファイル8の画像「Still 8」の再生状態に更新される。
【0239】
なお、図27に示すように、この例においては、CAMの3個の撮影画像ファイルの画像の再生が全て終了した後には、左半分は、例えばブルーバックの状態で何も表示されない。以上で、スライドショーは、終了となる。
【0240】
以上説明したようにして、この実施形態では、一括一覧リストに基づいて、2台の撮影画像記録装置で記録された静止画および動画を、撮影記録時間順に、時間軸に沿って順次再生するスライドショーが実現できる。
【0241】
[その他の実施形態または変形例]
なお、上述の実施形態は、CAMの動画と、DSCの静止画とを、ディスプレイの一画面において表示する場合であるので、ディスプレイの一画面を左右に分割した2画面表示として同時表示を行うようにしたが、例えば複数台のDSCの静止画について、1画面において、撮影記録時間順に時間軸に沿ってスライドショーを行う場合には、複数台のDSCの静止画を、順次に、切替表示するようにしてもよい。
【0242】
なお、一括一覧リストを用いた機能として、上述の実施形態では、特定の撮影画像ファイルを再生指示する場合と、時間軸に沿った順序でのスライドショーの場合について説明したが、時間軸に対して逆順のスライドショーを行うこともできるし、ランダムな順序でのスライドショーなども可能である。
【0243】
また、上述の実施形態は、送信処理装置は、撮影画像記録装置の場合として説明したが、送信処理装置は、例えば、楽曲ファイルを記録メディアに記録するオーディオ記録ないし再生装置であっても良いし、その他のコンテンツ、例えば記憶している絵画などの画像ファイルを送出する装置であってもよい。そして、特に、送信処理装置がオーディオ記録ないし再生装置の場合には、複数台のオーディオ記録ないし再生装置の記録メディアに存在する複数の楽曲ファイルを対象とした、ランダム再生などの特殊再生を行うことができる。
【0244】
また、上述の実施形態は、接続インターフェースがHDMIインターフェースの場合であったが、高速バスおよび/または低速バスの他に、制御信号の伝送用ラインやバスを備え、高速バスで送ることができるデータは画像データやオーディオデータなど、予め定められたデータしか送れないように、規格上、定められている接続インターフェースであれば、この発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0245】
【図1】この発明による受信処理装置の一実施形態のブロック図である。
【図2】この発明による送信処理装置の一実施形態のブロック図である。
【図3】この発明の実施形態で用いる接続インターフェースの例としてのHDMIインターフェースを説明するための図である。
【図4】この発明の実施形態で用いる接続インターフェースの例としてのHDMIインターフェースを説明するための図である。
【図5】この発明による信号送受信システムの構成例を示すブロック図である。
【図6】この発明による送信処理装置の実施形態が備える一覧リストの一例を示す図である。
【図7】この発明による送信処理装置の実施形態が備える一覧リストの他の一例を示す図である。
【図8】この発明による受信処理装置の実施形態が生成および保持する一括一覧リストの一例を示す図である。
【図9】この発明による送信処理装置の実施形態における一覧リストの生成処理を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図10】この発明による送信処理装置の実施形態における一覧リストの生成処理を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図11】この発明による送信処理装置の実施形態における一覧リストの生成処理を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図12】この発明による送信処理装置の実施形態における一覧リストの生成処理を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図13】この発明による送信処理装置の実施形態における一覧リストの受信処理装置への送出処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図14】この発明による受信処理装置の実施形態における一覧リストの受信処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図15】この発明による受信処理装置の実施形態における一括一覧リストを用いた処理動作の例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図16】この発明による受信処理装置の実施形態における一括一覧リストを用いた処理動作の例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図17】この発明による受信処理装置の実施形態における一括一覧リストを用いた処理動作の例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図18】この発明による受信処理装置の実施形態における一括一覧リストの例を説明するための図である。
【図19】この発明による受信処理装置の実施形態における一括一覧リストを用いた処理動作の例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図20】この発明による受信処理装置の実施形態における一括一覧リストを用いた処理動作の例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図21】この発明による受信処理装置の実施形態における一括一覧リストを用いた処理動作の例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図22】この発明による受信処理装置の実施形態における一括一覧リストを用いた処理動作の例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図23】この発明による受信処理装置の実施形態における一括一覧リストを用いた処理動作の例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図24】この発明による受信処理装置の実施形態における一括一覧リストを用いた処理動作の例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図25】この発明による受信処理装置の実施形態における一括一覧リストを用いた処理動作の例を説明するための表示画面の例を示す図である。
【図26】この発明による送信処理装置の実施形態における処理動作の例を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図27】この発明による信号送受信システムの実施形態における処理動作の一例を説明するために用いる図である。
【符号の説明】
【0246】
10…受信処理装置、21,22…送信処理装置、31,32…HDMIケーブル、31H,32H…高速バス、31L,32L…低速バス、31C,32C…CECライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも画像データおよび/または音声データを伝送するための伝送路と、制御信号の伝送路と、を少なくとも備える接続インターフェースにより接続され、少なくとも前記画像データおよび/または音声データを送出する送信処理装置と、前記画像データおよび/または音声データを受信して表示および/または音響再生する手段を少なくとも備える受信処理装置とからなる信号送受信システムにおいて、
前記送信処理装置は、前記画像データおよび/または音声データのファイルの一覧リストのデータを備えると共に、前記受信処理装置と前記接続インターフェースにより接続された後、前記受信処理装置からの前記接続インターフェースの前記制御信号の伝送路を通じた前記画像データおよび/または音声データを要求するコマンドを受信する前に、前記一覧リストのデータを、前記受信処理装置に、前記制御信号の伝送路を通じて送出する手段を備え、
前記受信処理装置は、前記接続インターフェースを複数個備え、前記複数個の接続インターフェースを通じて、当該接続インターフェースのそれぞれに接続された前記送信処理装置からの前記一覧リストのデータを受信して記憶すると共に、前記複数個の接続インターフェースに接続されている複数個の前記送信処理装置からの一覧リストのデータから、前記複数個の送信処理装置の複数個の一覧リストの内容を1画面に表示するものとして再合成した一括一覧リストを生成して表示する手段を備える
ことを特徴とする信号送受信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の信号送受信システムにおいて、
前記送信処理装置は、前記接続インターフェースを通じて前記受信処理装置に接続されたとき、および前記一覧リストの内容が変更されたときに、前記一覧リストのデータを前記受信処理装置に送出する
ことを特徴とする信号送受信システム。
【請求項3】
請求項1に記載の信号送受信システムにおいて、
前記受信処理装置は、前記複数の接続インターフェースを通じて接続されている前記送信処理装置のそれぞれに対して、前記再合成された一括一覧リストに基づいて選定された前記画像データおよび/または音声データのファイルの再生要求のコマンドを、前記制御信号の伝送路を通じて送信する手段を備える
ことを特徴とする信号送受信システム。
【請求項4】
請求項1に記載の信号送受信システムにおいて、
前記受信処理装置は、前記複数の接続インターフェースを通じて接続された複数の前記送信処理装置について前記再合成された前記一括一覧リストに基づいて、前記ファイルの記録時間順に、前記複数個の送信処理装置に対して、前記画像データおよび/または音声データのファイルの再生要求のコマンドを、前記制御信号の伝送路をそれぞれ通じて送信する手段を備える
ことを特徴とする信号送受信システム。
【請求項5】
請求項1に記載の信号送受信システムにおいて、
前記接続インターフェースは、HDMI規格の接続インターフェースである
ことを特徴とする信号送受信システム。
【請求項6】
少なくとも画像データおよび/または音声データを受信して表示および/または音響再生する手段を少なくとも備える受信処理装置に対して、少なくとも画像データおよび/または音声データを伝送するための伝送路と、制御信号の伝送路と、を少なくとも備える接続インターフェースにより、前記画像データおよび/または音声データを送出する送信処理装置であって、
前記画像データおよび/または音声データのファイルの一覧リストのデータを備えると共に、前記受信処理装置と前記接続インターフェースにより接続された後、前記受信処理装置からの前記接続インターフェースの前記制御信号の伝送路を通じた前記画像データおよび/または音声データを要求するコマンドを受信する前に、前記一覧リストのデータを、前記受信処理装置に、前記制御信号の伝送路を通じて送出する手段を備える
ことを特徴とする送信処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の送信処理装置において、
前記接続インターフェースを通じて前記受信処理装置に接続されたとき、および前記一覧リストの内容が変更されたときに、前記一覧リストのデータを前記受信処理装置に送出する
ことを特徴とする送信処理装置。
【請求項8】
請求項6に記載の送信処理装置において、
前記接続インターフェースは、HDMI規格の接続インターフェースである
ことを特徴とする送信処理装置。
【請求項9】
少なくとも画像データおよび/または音声データを伝送するための伝送路と、制御信号の伝送路と、を少なくとも備える接続インターフェースにより、少なくとも前記画像データおよび/または音声データを送出する送信処理装置と接続され、前記画像データおよび/または音声データを受信して表示および/または音響再生する手段を少なくとも備える受信処理装置であって、
前記接続インターフェースを複数個備え、前記複数個の接続インターフェースを通じて、当該接続インターフェースのそれぞれに接続された前記送信処理装置のそれぞれから、前記画像データおよび/または音声データのファイルの一覧リストのデータを、前記制御信号の伝送路を通じて受信して記憶する手段と、
前記複数個の接続インターフェースに接続されている複数個の前記送信処理装置からの一覧リストのデータから、前記複数個の送信処理装置の複数個の一覧リストの内容を1画面に表示するものとして再合成した一括一覧リストを生成して表示する手段と
を備えることを特徴とする受信処理装置。
【請求項10】
請求項9に記載の受信処理装置において、
前記複数の接続インターフェースを通じて接続されている前記送信処理装置のそれぞれに対して、前記再合成された一括一覧リストに基づいて選定された前記画像データおよび/または音声データのファイルの再生要求のコマンドを、前記制御信号の伝送路を通じて送信する手段を備える
ことを特徴とする受信処理装置。
【請求項11】
請求項9に記載の受信処理装置において、
前記複数の接続インターフェースを通じて接続された複数の前記送信処理装置について前記再合成された前記一括一覧リストに基づいて、前記ファイルの記録時間順に、前記複数個の送信処理装置に対して、前記画像データおよび/または音声データのファイルの再生要求のコマンドを、前記制御信号の伝送路をそれぞれ通じて送信する手段を備える
ことを特徴とする受信処理装置。
【請求項12】
請求項9に記載の受信処理装置において、
前記接続インターフェースは、HDMI規格の接続インターフェースである
ことを特徴とする受信処理装置。
【請求項13】
少なくとも画像データおよび/または音声データを伝送するための伝送路と、制御信号の伝送路と、を少なくとも備える接続インターフェースにより接続され、少なくとも前記画像データおよび/または音声データを送出する送信処理装置と、前記画像データおよび/または音声データを受信して表示および/または音響再生する手段を少なくとも備える受信処理装置とからなる信号送受信システムにおける信号送受信方法であって、
前記送信処理装置は、
前記画像データおよび/または音声データのファイルの一覧リストのデータを備え、前記受信処理装置と前記接続インターフェースにより接続された後、前記受信処理装置からの前記接続インターフェースの前記制御信号の伝送路を通じた前記画像データおよび/または音声データを要求するコマンドを受信する前に、前記一覧リストのデータを、前記受信処理装置に、前記制御信号の伝送路を通じて送出する工程を備え、
前記受信処理装置は、
前記接続インターフェースを複数個備え、前記複数個の接続インターフェースを通じて、当該接続インターフェースのそれぞれに接続された前記送信処理装置からの前記一覧リストのデータを受信して記憶する工程と、
前記複数個の接続インターフェースに接続されている複数個の前記送信処理装置からの一覧リストのデータから、前記複数個の送信処理装置の複数個の一覧リストの内容を1画面に表示するものとして再合成した一括一覧リストを生成して表示する工程を備える
ことを特徴とする信号送受信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2008−258700(P2008−258700A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−95986(P2007−95986)
【出願日】平成19年4月2日(2007.4.2)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】