説明

倍速コンベヤチェーン及び倍速搬送コンベヤ

【課題】被搬送物(55)幅に応じて共通の端部ローラ(33)及び連結ローラ(35)を組合わせて倍速ローラ(29)を製作し、倍速コンベヤ(1)の製作を効率化すると共に低コスト化する。
【解決手段】チェーン単位部材(17)の搬送直交方向幅に対して所定数で分割された軸線長さからなる一対の端部ローラ(33)及び端部ローラ(33)間に配置される少なくとも1個の連結ローラ(35)を同一軸線にて連結して一体化して倍速ローラ(29)を構成し、搬送直交方向に対する被搬送物(55)の幅に応じて端部ローラ(33)間に配置される連結ローラ(35)数を増減して倍速ローラ(29)の軸線長さを可変可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、載置された被搬送物をコンベヤ搬送速度の倍速で搬送する倍速コンベヤチェーン、詳しくは被搬送物に応じて搬送直交方向幅を可変することができる倍速コンベヤチェーン及び倍速コンベヤに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に示す従来の倍速コンベヤは、ガイドレール と、内外リンクプレート、これらを連結するピン、各連結ピンに通され、かつ被搬送物が載せられる搬送用大径ローラ、及び大径ローラと同心に配置され、かつガイドレール上を転動する小径ローラを有し、被搬送物の重量が大径ローラに加えられた時に両ローラが一体となって回転するようになされている無端チェーンと、無端チェーンを駆動する駆動スプロケットとから構成される。
【0003】
上記倍速コンベヤは、被搬送物の搬送直交方向幅に対応する軸線長さで形成されたピン及び搬送用大径ローラ等を一対の内リンクプレートの一方端部及び一対の外リンクプレートの他方端部に配置してコンベヤチェーンを構成するため、搬送直交方向に対する幅が異なる被搬送物を搬送する倍速コンベヤを製作するには、被搬送物毎に搬送直交方向への軸線長さが異なるピン、大径ローラ等を使用してコンベヤチェーンを製作する必要があり、倍速コンベヤ自体の製作効率が悪い問題を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−345233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、被搬送物毎に搬送直交方向への軸線長さが異なるピン、大径ローラ等を使用して製作する必要があり、製作効率が悪い点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1は、リンク部材に対して倍速ローラが回転可能で、外周上部がリンク部材上面から突出すると共に外周下部がリンク部材の下部から突出して軸支され、搬送直交方向が被搬送物幅に応じた長さから構成される多数のチェーン単位部材を所定の長さになるように連結した倍速コンベヤチェーンにおいて、倍速ローラは、チェーン単位部材の搬送直交方向幅に対して所定数で分割された軸線長さからなる一対の端部ローラ及び端部ローラ間に配置される少なくとも1個の連結ローラを同一軸線にて連結して一体化した構造で、搬送直交方向に対する被搬送物の幅に応じて端部ローラ間に配置される連結ローラ数を増減して倍速ローラの軸線長さを可変可能にしたことを主要な特徴とする。
【0007】
請求項4は、被搬送物に応じた幅の支持面を有した支持フレームの搬送方向各端部に設けられた駆動回転体及び従動回転体に被搬送物に応じた幅の倍速コンベヤチェーンを掛渡した倍速コンベヤにおいて、倍速コンベヤチェーンは、リンク部材に対して倍速ローラが回転可能で、外周上部がリンク部材上面から突出して被搬送物を支承可能にすると共に外周下部がリンク部材の下部から突出して支持面にて転動可能に軸支され、搬送直交方向が被搬送物幅に応じた長さから構成される多数のチェーン単位部材を所定の長さになるように連結してなると共に、倍速ローラは、チェーン単位部材の搬送直交方向幅に対して所定数で分割された軸線長さからなる一対の端部ローラ及び端部ローラ間に配置される少なくとも1個の連結ローラを同一軸線にて連結して一体化した構造で、搬送直交方向に対する被搬送物の幅に応じて端部ローラ間に配置される連結ローラ数を増減して倍速ローラの軸線長さを可変可能にしたことを主要な特徴とする。
【0008】
請求項7は、被搬送物に応じた幅の支持面を有した支持フレームの搬送方向各端部に設けられた駆動回転体及び従動回転体に被搬送物に応じた幅の倍速コンベヤチェーンを掛渡した倍速コンベヤにおいて、支持フレームの搬送方向各端部に上記駆動回転体及び従動回転体と非干渉状態で設けられた駆動回転ロール及び従動回転ロールに掛渡され、支持面上を倍速コンベヤチェーンの走行方向と反対方向へ走行する倍速ローラの軸線長さに応じた幅のベルトを設け、倍速コンベヤチェーンは、リンク部材に対して倍速ローラが回転可能で、外周上部がリンク部材上面から突出して被搬送物を支承可能にすると共に外周下部がリンク部材の下部から突出して走行する上記ベルト面にて転動可能に軸支され、搬送直交方向が被搬送物幅に応じた長さから構成される多数のチェーン単位部材を所定の長さになるように連結してなると共に、倍速ローラは、チェーン単位部材の搬送直交方向幅に対して所定数で分割された軸線長さからなる一対の端部ローラ及び端部ローラ間に配置される少なくとも1個の連結ローラを同一軸線にて連結して一体化した構造で、搬送直交方向に対する被搬送物の幅に応じて端部ローラ間に配置される連結ローラ数を増減して倍速ローラの軸線長さを可変可能にしたことを主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、被搬送物幅に応じて共通の端部ローラ及び連結ローラを組合わせて倍速ローラを製作することができ、倍速コンベヤの製作を効率化することができると共に低コスト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】倍速コンベヤの概略を示す斜視図である。
【図2】倍速コンベヤチェーンを構成するチェーン単位部材の分解斜視図である。
【図3】チェーン単位部材における倍速ローラ個所の中央縦断面図である。
【図4】倍速搬送作用を示す説明図である。
【図5】倍速ローラの軸線長さを変更した例を示す説明図である。
【図6】実施例2に係る倍速コンベヤを示す説明図である。
【図7】実施例2の倍速搬送作用を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
チェーン単位部材の搬送直交方向幅に対して所定数で分割された軸線長さからなる一対の端部ローラ及び端部ローラ間に配置される少なくとも1個の連結ローラを同一軸線にて連結して一体化して倍速ローラを構成し、搬送直交方向に対する被搬送物の幅に応じて端部ローラ間に配置される連結ローラ数を増減して倍速ローラの軸線長さを可変可能にしたことを最良の実施形態とする。
【実施例1】
【0012】
以下、実施例を示す図に従って本発明を説明する。
図1乃至図3に示すように、倍速コンベヤ1の支持フレーム3は、搬送方向(左右方向とする。)が所要の長さで、搬送直交方向(前後方向とする。)に対して被搬送物に応じた幅からなる支持面3aを有し、該支持フレーム3の一方端部には、電動モータ5に連結され、前後方向に軸線を有した駆動軸7が回転可能に支持されている。該駆動軸7の軸端側には、前後一対のスプロケットからなる駆動回転体9が固定されている。また、該支持フレーム3の他方端部には、前後方向に軸線を有した従動軸11が回転可能に支持され、該従動軸7の軸端側には、前後一対のスプロケットからなる従動回転体13が固定されている。
【0013】
上記駆動回転体9及び従動回転体13には、無端状の倍速コンベヤチェーン15が支持フレーム3の支持面3aに支持された状態で走行するように掛渡される。上記倍速コンベヤチェーン15は、駆動回転体9及び従動回転体13間に掛渡可能な長さに応じた個数のチェーン単位部材17相互を無端状に連結した構造で、各チェーン単位部材17のリンク部材19は、前後方向が被搬送物55の前後方向幅より若干長い所要幅(本例にあっては、2個の端部ローラ33及び1個の連結ローラ35に応じた幅)を設けて配置され、上部が上面板21により連結された前後一対の側板23と、各側板23の左右方向の一方端部にて左右方向へ延出する前後一対の内リンク板25及び各側板23の左右方向の他方端部にて左右方向へ延出して内リンク板25の外面に位置する前後一対の外リンク板27を合成樹脂により一体成形した構造からなる。
【0014】
なお、上記リンク部材19の上面板21は、チェーン単位部材17相互を連結した際に、相互間に後述する倍速ローラ29の上部外周面が突出する開口31が形成されるように左右方向幅が設定される。また、上記内リンク板25及び外リンク板27の中央部には、互いに一致する大きさの貫通孔27a・29aが同軸状に形成される。更に、上記上面板21の前後方向側には、上記した駆動回転体9及び従動回転体13の歯が突入して係合する係合孔21aが形成されている。
【0015】
上記倍速ローラ29は、前後一対の内リンク板27相互の間隔の約1/3の軸線長さからなり、各軸端側に位置する端部ローラ33及び中間部に位置する連結ローラ35を同一軸線状に連結した構造からなる。上記軸両端側の端部ローラ33は、共通の部材で、一方の軸端面中心部に異径断面形状の軸受孔37が、また他方の軸端面中心部に連結軸孔39が形成されると共に中心対角箇所に係合突部41及び係合凹部43がそれぞれ形成されている。連結ローラ35は、軸両端面における中心部に連結軸孔45が形成されると共に中心対角箇所に係合突部47及び係合凹部49がそれぞれ形成されている。
【0016】
上記倍速ローラ29は、連結ローラ35における軸線方向両端面の連結軸孔45内に連結軸51の半分をそれぞれ挿嵌した後、該連結ローラ35の各端部に対して端部ローラ33を、連結軸51の残りの半分が連結軸孔39に挿嵌し、かつ係合突部47を係合凹部43に、また係合凹部49に係合突部41をそれぞれ係合させて一体化して組み立てる。
【0017】
被搬送物の前後方向幅に応じた軸線長さになるように組み立てられた倍速ローラ29は、隣接するチェーン単位部材17におけるリンク部材19の内リンク板25の外側に外リンク板27を、それぞれの貫通孔27a・29aが一致するように重ね合せた状態で貫通孔27a・29a内に挿入される回転軸53を端部ローラ31の軸受孔33内に挿嵌して取付けられる。この状態で倍速ローラ29の外周下部は、リンク部材19の下端より若干下方に、また外周上部は、上面板21相互間の開口31を介してリンク部材19の上面から若干上方へ突出される。
【0018】
なお、上記回転軸53は、上記軸受孔33内に挿嵌される軸部が異径断面形状に形成され、倍速ローラ29に対して回り止めされると共に外リンク板27の外側に位置する軸端に大径部が形成され、抜け止めされる。
【0019】
上記のように構成された倍速コンベヤチェーン15が装着された倍速コンベヤ1による被搬送物の倍速搬送作用を説明する。
【0020】
電動モータ5の駆動により駆動回転体9を回転して倍速コンベヤチェーン15を図示する左方へ走行させる。このとき、駆動回転体9の外周に設けられた隣接する駆動歯は、倍速ローラ29に噛合って先端部が上面板21の係合孔21aに突入した状態で係合し、倍速コンベヤチェーン15に対して駆動回転体9の回転駆動力を伝達して走行させる。
【0021】
上記状態にて走行する倍速コンベヤチェーン15上に被搬送物55が載置されると、該被搬送物55は、隣接するチェーン単位部材17における上面板21相互間の開口31から突出する倍速ローラ29の外周上部にて支承される。従って、被搬送物55は、チェーン単位部材17の上面板21に対して浮いた状態で支承される。
【0022】
上記のように倍速コンベヤチェーン15上に載置された被搬送物55は、走行する倍速コンベヤチェーン15により搬送されながら該倍速コンベヤチェーン15の走行に伴って被搬送物55を支承する倍速ローラ29の回転に伴って搬送される。即ち、被搬送物55は、倍速コンベヤチェーン15による搬送速度と倍速ローラ29による搬送速度とを合わせた倍速度で搬送される。(図4参照)
【0023】
本例は、1個の連結ローラ35の両端に端部ローラ33を一体化した倍速ローラ29を使用した倍速コンベヤチェーン15としたが、前後方向幅が長い被搬送物55を搬送する際には、図5(図5は2個の連結ローラ35及び2個の端部ローラ33を連結した例を示すが、本発明は図に示す例に限定されるものではない。)に示すように、被搬送物の前後方向幅に応じて2個の連結ローラ35の相対する端面の連結軸孔45内に連結軸51をそれぞれ挿嵌すると共に係合突部47を相対する係合凹部49に、また係合凹部49に相対する係合突部47をそれぞれ係合させて一体化した後、各連結ローラ35の各端部に対して端部ローラ33を連結軸孔39・45内に連結軸51をそれぞれ挿嵌すると共に係合突部47を係合凹部43に、また係合凹部49に係合突部41をそれぞれ係合させて一体化して軸線方向が被搬送物55の前後方向幅に応じて長尺状の倍速ローラ29に組み立てる。
【0024】
そして上記のように組み立てられた倍速ローラ29を、上面板21の前後方向幅が被搬送物55の前後方向幅より若干長いリンク部材19により構成される隣接するチェーン単位部材17相互に取付けて倍速コンベヤチェーン15を構成する。
【0025】
本実施例は、被搬送物55の前後方向幅に応じて端部ローラ33間に配置される連結ローラ35の連結個数を変更することにより被搬送物55を支承する前後方向長さの倍速コンベヤチェーン15を形成することができ、搬送される被搬送物55の大きさの変更に対して簡易に対応することができる。また、端部ローラ33及び連結ローラ35を共通化することができ、製作コストを低減することができる。
【実施例2】
【0026】
図6に示すように、本実施例2に係る倍速コンベヤ70における支持フレーム3の搬送方向上手側及び下手側には、回転ローラ71・73が搬送方向上手側及び下手側にてそれぞれ回転可能に支持され、一方の回転ローラ71には、電動モータ75が駆動連結される。また、上記回転ローラ71・73間には、支持フレーム3の前後方向幅に一致する幅のベルト77が、支持面3aに支持された状態で掛渡される。該ベルト77は、電動モータ75の駆動により回転する回転ローラ71により図示する右方へ予め設定された速度で走行される。
【0027】
倍速コンベヤチェーン15は、上記駆動回転体9及び従動回転体13間に対して支持フレーム3に掛渡されたベルト77の上面に対して倍速ローラ29が当接するように掛渡される。
【0028】
他の構成に付いては、実施例1と同様であるため、図中に実施例1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0029】
次に、本実施例による倍速搬送作用を説明すると、電動モータ5の駆動により駆動回転体9を回転して倍速コンベヤチェーン15を図示する左方へ走行させる。また、電動モータ75の駆動により回転体71を回転してベルト77を、上記倍速コンベヤチェーン15の走行速度と一致する速さで、倍速コンベヤチェーン15の走行方向と反対方向へ走行させる。
【0030】
上記状態で搬送方向下手に向かって走行する倍速コンベヤチェーン15上に被搬送物55が載置されると、該被搬送物55は、隣接するチェーン単位部材17における上面板21相互間の開口31から突出する倍速ローラ29の外周上部にて支承されながら搬送される。このとき、倍速コンベヤチェーン15上に載置された被搬送物55は、走行する倍速コンベヤチェーン15により搬送されながら該倍速コンベヤチェーン15の走行に伴って被搬送物55を支承し、実施例1に比べて2倍の回転数で回転する倍速ローラ29により搬送される。
【0031】
即ち、被搬送物55は、倍速コンベヤチェーン15による搬送速度と実施例1に比べて2倍の回転数で回転する倍速ローラ29による搬送速度とを合わせた3倍速度で搬送される。(図7参照)
【0032】
なお、上記説明は、ベルト77の走行速度を倍速コンベヤチェーン15に一致する速度で走行させる構成としたが、該ベルト77を倍速コンベヤチェーン15の走行速度の適宜倍数の速度で走行して倍速コンベヤチェーン15を高速回転させることにより被搬送物55を適宜倍速の搬送速度で搬送させてもよい。
【0033】
また、実施例1で示す複数の倍速コンベヤ1間に実施例2で示す倍速コンベヤ70を配置し、倍速コンベヤ1により相互が密接したフリーフロー状態で搬送される被搬送物55が倍速コンベヤ70へ移載された際に、該倍速コンベヤ70により前段の倍速コンベヤ1より速い速度で搬送して被搬送物55相互間に隙間を設け、後段の倍速コンベヤ1へ移載搬送する搬送態様としてもよい。
【符号の説明】
【0034】
1 倍速コンベヤ
3 支持フレーム
3a 支持面
5 電動モータ
7 駆動軸
9 駆動回転体
11 従動軸
13 従動回転体
15 倍速コンベヤチェーン
17 チェーン単位部材
19 リンク部材
21 上面板
21a 係合孔
23 側板
25 内リンク板
27 外リンク板
25a ・27a 貫通孔
29 倍速ローラ
31 開口
33 端部ローラ
35 連結ローラ
37 軸受孔
39 連結軸孔
41 係合突部
43 係合凹部
45 連結軸孔
47 係合突部
49 係合凹部
51 連結軸
53 回転軸
55 被搬送物
70 倍速コンベヤ
71 回転ローラ
73 回転ローラ
75 電動モータ
77 ベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リンク部材に対して倍速ローラが回転可能で、外周上部がリンク部材上面から突出すると共に外周下部がリンク部材の下部から突出して軸支され、搬送直交方向が被搬送物幅に応じた長さから構成される多数のチェーン単位部材を所定の長さになるように連結した倍速コンベヤチェーンにおいて、
倍速ローラは、チェーン単位部材の搬送直交方向幅に対して所定数で分割された軸線長さからなる一対の端部ローラ及び端部ローラ間に配置される少なくとも1個の連結ローラを同一軸線にて連結して一体化した構造で、
搬送直交方向に対する被搬送物の幅に応じて端部ローラ間に配置される連結ローラ数を増減して倍速ローラの軸線長さを可変可能にした倍速コンベヤチェーン。
【請求項2】
請求項1において、端部ローラは、一方端面の中心部に回転軸が挿嵌される軸孔を設けると共に他方端面の中心部に連結軸の一部が挿嵌される連結軸孔及び該連結軸孔を中心とする対角位置に係合突部及び係合凹部を設け、かつ連結ローラは、両端面の中心部に連結軸の一部が挿嵌される連結軸孔及び該連結軸孔を中心とする対角位置に係合突部及び係合凹部を設けた倍速コンベヤチェーン。
【請求項3】
請求項1において、チェーン単位部材のリンク部材は、搬送直交方向に対して被搬送物幅の間隔をおいて相対する一対の側板の一方に内リンク板及び他方に外リンク板を設け、内リンク板間に配置された倍速ローラの端部ローラに対して重ね合わされた内及び外リンク板に設けられた貫通孔を挿通する回転軸を挿嵌して倍速ローラを回転可能に支持した倍速コンベヤチェーン。
【請求項4】
被搬送物に応じた幅の支持面を有した支持フレームの搬送方向各端部に設けられた駆動回転体及び従動回転体に被搬送物に応じた幅の倍速コンベヤチェーンを掛渡した倍速コンベヤにおいて、
倍速コンベヤチェーンは、リンク部材に対して倍速ローラが回転可能で、外周上部がリンク部材上面から突出して被搬送物を支承可能にすると共に外周下部がリンク部材の下部から突出して支持面にて転動可能に軸支され、搬送直交方向が被搬送物幅に応じた長さから構成される多数のチェーン単位部材を所定の長さになるように連結してなると共に、
倍速ローラは、チェーン単位部材の搬送直交方向幅に対して所定数で分割された軸線長さからなる一対の端部ローラ及び端部ローラ間に配置される少なくとも1個の連結ローラを同一軸線にて連結して一体化した構造で、搬送直交方向に対する被搬送物の幅に応じて端部ローラ間に配置される連結ローラ数を増減して倍速ローラの軸線長さを可変可能にした倍速コンベヤ。
【請求項5】
請求項4において、端部ローラは、一方端面の中心部に回転軸が挿嵌される軸孔を設けると共に他方端面の中心部に連結軸の一部が挿嵌される連結軸孔及び該連結軸孔を中心とする対角位置に係合突部及び係合凹部を設け、かつ連結ローラは、両端面の中心部に連結軸の一部が挿嵌される連結軸孔及び該連結軸孔を中心とする対角位置に係合突部及び係合凹部を設けた倍速コンベヤ。
【請求項6】
請求項4において、チェーン単位部材のリンク部材は、搬送直交方向に対して被搬送物幅の間隔をおいて相対する一対の側板の一方に内リンク板及び他方に外リンク板を設け、内リンク板間に配置された倍速ローラの端部ローラに対して重ね合わされた内及び外リンク板に設けられた貫通孔を挿通する回転軸を挿嵌して倍速ローラを回転可能に支持した倍速コンベヤ。
【請求項7】
被搬送物に応じた幅の支持面を有した支持フレームの搬送方向各端部に設けられた駆動回転体及び従動回転体に被搬送物に応じた幅の倍速コンベヤチェーンを掛渡した倍速コンベヤにおいて、
支持フレームの搬送方向各端部に上記駆動回転体及び従動回転体と非干渉状態で設けられた駆動回転ロール及び従動回転ロールに掛渡され、支持面上を倍速コンベヤチェーンの走行方向と反対方向へ走行する倍速ローラの軸線長さに応じた幅のベルトを設け、
倍速コンベヤチェーンは、リンク部材に対して倍速ローラが回転可能で、外周上部がリンク部材上面から突出して被搬送物を支承可能にすると共に外周下部がリンク部材の下部から突出して走行する上記ベルト面にて転動可能に軸支され、搬送直交方向が被搬送物幅に応じた長さから構成される多数のチェーン単位部材を所定の長さになるように連結してなると共に、
倍速ローラは、チェーン単位部材の搬送直交方向幅に対して所定数で分割された軸線長さからなる一対の端部ローラ及び端部ローラ間に配置される少なくとも1個の連結ローラを同一軸線にて連結して一体化した構造で、搬送直交方向に対する被搬送物の幅に応じて端部ローラ間に配置される連結ローラ数を増減して倍速ローラの軸線長さを可変可能にした倍速コンベヤ。
【請求項8】
請求項7において、端部ローラは、一方端面の中心部に回転軸が挿嵌される軸孔を設けると共に他方端面の中心部に連結軸の一部が挿嵌される連結軸孔及び該連結軸孔を中心とする対角位置に係合突部及び係合凹部を設け、かつ連結ローラは、両端面の中心部に連結軸の一部が挿嵌される連結軸孔及び該連結軸孔を中心とする対角位置に係合突部及び係合凹部を設けた倍速コンベヤ。
【請求項9】
請求項7において、チェーン単位部材のリンク部材は、搬送直交方向に対して被搬送物幅の間隔をおいて相対する一対の側板の一方に内リンク板及び他方に外リンク板を設け、内リンク板間に配置された倍速ローラの端部ローラに対して重ね合わされた内及び外リンク板に設けられた貫通孔を挿通する回転軸を挿嵌して倍速ローラを回転可能に支持した倍速コンベヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−162373(P2012−162373A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−25522(P2011−25522)
【出願日】平成23年2月9日(2011.2.9)
【出願人】(506329292)スターテクノ株式会社 (45)
【Fターム(参考)】