説明

充填包装機の制御方法および充填包装機

【課題】 不良品として扱われる包装袋の数量を極力抑えることのできる充填包装機およびその制御方法を提供すること。
【解決手段】 本発明による充填包装機およびその制御方法においては、充填包装機の充填開始時において充填機構6による内容物Wの充填量を通常の充填量に対して増量して充填してなるように制御手段9を介して設定してなることにより、今まで不良品として扱っていた包装袋P、すなわち充填量の不足分となっていた包装袋Pを充填包装機の充填開始時において充填量を増量することで通常の充填量に補うことによって良品として製品化することが可能となり、これにより不良品の数量を低減することができる生産性の高い充填包装機とその制御方法を提供すること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばロール状に巻かれたフイルムロールからフイルムを引き出し移送しながら製袋しつつ、その包装袋内に液状体などの内容物を充填包装してなる充填包装機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の液状体などの内容物を充填包装してなる充填包装機においては、たとえば、ロール状に巻かれたフイルムロールのフイルムを繰り出し案内し、そのフイルムを対をなす縦シールロール部材によって挟み付けながらフイルムの長手方向に沿って縦シールして筒状に製袋し、筒状のフイルムを送りつつフイルムの底部側および袋口側となる箇所をフイルムの幅方向に沿って対をなす横シールロールの横シール部材によって挟み付けながら横シールする回転ロールタイプのシール機構によって縦横シールした包装袋を連続的に製袋する充填包装機が知られている。(たとえば、特許文献1を参照。)
【特許文献1】特開平6−99914号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1などによる充填包装機においては、連続して送り出される包装袋を横シール機構の下流側にてカッター機構によって包装袋の横シール部箇所にミシン目を入れたり、全カットして一個ごと包装袋を分離して搬出するようにしている。
【0004】
ところで、上述した従来の充填包装機において、充填包装機の主電源スイッチとは別に充填包装機を運転動作させる運転開始・運転停止スイッチからなる運転操作スイッチを操作して充填包装機の運転作動を開始したり、停止したりするように構成している。この際、包装機械の停止時(待機状態にある充填包装機)においては、充填機構による内容物の充填を停止するとともに、縦シール機構や横シール機構およびカッター機構の駆動も停止するが、カッター機構より上流側に位置し、横シール機構によって縦横シールされた包装袋は連続状態にして吊り下げられた状態となって包装袋が連なっているため、縦横のシール機構のヒータによる熱源によって包装袋のフイルムが熱による影響により部分的に溶融したりして痛んでしまう虞がある。そのため、包装機械の停止時においては、縦シール機構に設けられた対をなす縦シールロール部材によってフイルムを挟み付けてヒートシールしていた状態から縦シールロール部材を開放作動することによって、縦シールロール部材の熱がフイルムに直接的に伝わらないようにしたり、充填包装機のフイルム送りの停止に伴い、横シール機構の停止時に対をなす横シールロールの横シール部材がフイルムを挟圧しない位置にて横シールロールを停止するように設定することにより、横シール機構の停止時において横シールロールの横シール部材が直接的に包装袋のフイルムと接触しない位置関係にて停止するため、フイルム内側の融着層自体が熱により溶融しフイルム自体が傷んでしまうという問題も未然に解消することができるようにしたものが提案されている。
【0005】
しかしながら、充填包装機の運転開始時において、縦シール機構と横シール機構を駆動するとともに充填機構によって内容物を充填することにより包装袋内に内容物が充填されて繰り出され通常の運転作動が行われるが、フイルムの送り動作に対して初期の段階においては横シールされている筒状の包装袋内に通常の条件設定にて内容物を供給した場合包装袋内に所定量の内容物が満たされない状態となるために、内容物の充填量が不足しがちとなり、その結果、運転開始に伴う最初に繰り出されて横シールされた包装袋の数個については、内容物が不足となるために不良品として扱われてしまい、生産性の低下を招く要因となっていた。
【0006】
そこで、本発明は上述した問題点に着目してなされたものであり、不良品として扱われる包装袋の数量を極力抑えることのできる充填包装機およびその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、請求項1に係る充填包装機の制御方法に記載した通り、連続移送されるフイルムを、対をなす縦シール部材によって挟み付けながらフイルムの長手方向に沿って縦シールする縦シール機構と、この縦シール機構によって縦シールした筒状のフイルム内に内容物を充填する充填機構と、前記筒状のフイルムを送りつつフイルムの底部側および袋口側となる箇所をフイルムの幅方向に沿って対をなす横シール部材によって挟み付けながら所定の間隔にて横シールする横シール機構と、を備えた充填包装機の制御方法であって、前記充填包装機の充填開始時において前記充填機構による前記内容物の充填量を通常の充填量に対して増量して充填してなるように制御手段を介して設定してなることを特徴とする充填包装機の制御方法である。
【0008】
また、請求項2に記載のように、請求項1に記載の充填包装機の制御方法において、操作者の入力によって前記フイルムの移送速度や前記内容物の充填量などの生産条件に基づいて、前記充填機構による内容物の充填量を通常の充填量に対して増量して充填してなるように前記制御手段を介して設定してなることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項3に記載のように、請求項1または請求項2に記載の充填包装機の制御方法において、前記充填機構による充填開始時において、前記内容物の充填量を徐々に抑えて通常の充填量に合わせるように設定してなることを特徴とするものである。
【0010】
また本発明では、請求項4に係る充填包装機に記載した通り、連続移送されるフイルムを、対をなす縦シール部材によって挟み付けながらフイルムの長手方向に沿って縦シールする縦シール機構と、この縦シール機構によって縦シールした筒状のフイルム内に内容物を充填する充填機構と、前記筒状のフイルムを送りつつフイルムの底部側および袋口側となる箇所をフイルムの幅方向に沿って対をなす横シール部材によって挟み付けながら所定の間隔にて横シールする横シール機構と、を備えた充填包装機であって、前記充填包装機の充填開始時において前記充填機構による前記内容物の充填量を通常の充填量に対して増量して充填してなるように制御手段を介して設定してなることを特徴とする充填包装機である。
【0011】
また、請求項5に記載のように、請求項4に記載の充填包装機において、操作者の入力によって前記フイルムの移送速度や前記内容物の充填量などの生産条件を設定する設定手段と、この設定手段によって設定された前記生産条件に基づいて、前記充填機構による内容物の充填量を通常の充填量に対して増量して充填してなるように前記制御手段を介して設定してなることを特徴とする充填包装機である。
【0012】
また、請求項6に記載のように、請求項4または請求項5に記載の充填包装機において、前記充填機構による充填開始時において、前記内容物の充填量を徐々に抑えて通常の充填量に合わせるように前記制御手段を介して設定してなることを特徴とする充填包装機である。
【発明の効果】
【0013】
本発明による充填包装機およびその制御方法においては、充填包装機の充填開始時において充填機構による内容物の充填量を通常の充填量に対して増量して充填してなるように制御手段を介して設定してなることにより、今まで不良品として扱っていた包装袋、すなわち充填量の不足分となっていた包装袋Pを運転開始時(充填開始時)において充填量を増量することによって通常の充填量に補うことで良品として製品化することが可能となり、これにより不良品の数量を低減することができる生産性の高い充填包装機とその制御方法を提供することができるものであり、所期の目的を達成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る充填包装機およびその制御方法を図面に基づいて説明する。図1から図4は本発明の実施形態を示すものである。
【0015】
同図において、充填包装機の全体概要の構成として、包装フイルムFを巻回したフイルムロールRが充填包装機の側方に設けられた保持枠1に装着されて支持されており、前記フイルムロールRから引き出し案内された包装フイルムFは、所定のテンションが付与されながら一端上方へとフイルム案内機構2を介して充填包装機の上部側へと繰り出し案内され、フイルム案内機構2により充填包装機の上部側へと繰り出し案内されたフイルムFはフイルム折り返し機構3により包装フイルムFの長手方向に沿って二つ折りに折り返して下方側へと引き出し案内するように構成している。
【0016】
この第1実施形態においては、この下方へ引き出し搬送される二つ折りのフイルムFは、縦シール機構4へと案内される。縦シール機構4は、サーボモータからなる駆動手段M1によって回転可能に設けられ、対向する一対の縦シールロール4Aの外周に設けられた縦シールロール部材4Bによって、二つ折りに折り返されたフイルムFが縦方向にヒートシールすることによって縦シールFHが形成され、次いで縦シール機構4の下方すなわちフイルムFの搬送される下流側に配設された横シール機構5によってヒートシールされて横シールFS箇所が形成される。
【0017】
横シール機構5は、たとえばサーボモータからなる駆動手段M2によって回転可能に設けられ、対向する一対の横シールロール5Aの外周の幅方向に沿ってそれぞれ設けられた横シール部材5Bによって、横方向に所定の間隔を置いてヒートシールされて包装フイルムFに横シールFS箇所が形成され、この横シールFS箇所により包装袋Pとなる有底筒状に底部が形成され、これにより有底筒状に形成された包装フイルムF内に充填機構6の充填ノズル部6Aからポンプ6Bを介して内容物Wが充填され、続いて包装フイルムFを送り出した後に横シール機構5の横シールロール5Aに設けられた横シール部材5Bにより包装フイルムFの袋口部となる箇所を横ヒートシールし、この横ヒートシールによる横シールFSによって内容物Wが封止され、次々と連続した状態で内容物Wが充填された包装袋Pが下方へと連続して搬送されるように構成されている。
【0018】
また前記充填機構6は、たとえば内容物Wを供給するためのポンプ6Bが設けられており、このポンプ6Bはサーボモータからなる駆動手段M3の回転作動によって内容物Wが充填供給可能に設けられている。
【0019】
また、前記横シール機構5の下方側には、上下に連続した状態の充填包装袋Pの横シールFS箇所のほぼ中央部を切り離して搬出することのできる全カット用のカッタ刃と受け刃を備えたカッター機構7が配設されている。この実施形態においては、全カット用のカッタ刃を備えたカッター機構7のみを設けているが、場合によってはミシン目を入れる第1のカッター機構を備えるようにし、またその後工程に全カット用のカッタ刃を備えた第2のカッター機構を備えるようにしても良い。
【0020】
なお、カッター機構7には、一方のカッタ刃を回転駆動するためのサーボモータからなる駆動手段M4によって回転可能に設けられている。
【0021】
次に、本発明の充填包装機における電気的な構成について、図3を主体に用いて説明する。
【0022】
主電源スイッチ8Aは、充填包装機の電源をオン/オフするものであり、操作パネルに設けられるスイッチ操作群やタッチパネルのスイッチ群などからなる設定手段8により構成されている。この電源スイッチ8Aがオンされることで、マイクロコンピュータやシーケンサ等の制御機器からなる制御手段9の所定制御の基に縦シール機構4のヒータ(図示せず)や横シール機構5のヒータ(図示せず)などの電装品に電力供給が行われるように構成している。
【0023】
また主電源スイッチ8Aとは別に充填包装機を運転動作させる運転開始・運転停止スイッチからなる運転操作スイッチ8Bが設定手段8に設けられ、この運転操作スイッチ8Bがオンされることで、制御手段9による所定制御に基づいて、充填機構6から駆動手段M3を介して内容物Wの供給作動を行ったり、縦シール機構4と横シール機構5に設けた縦シールロール4Aと横シールロール5Aの各駆動手段M1,M2やカッター機構7の駆動手段M4を電気的に作動させてそれぞれ回転動作するように構成している。なお、前記運転操作スイッチ8Bには、充填機構6やカッター機構7などをそれぞれ単独にて運転作動ができるように充填開始スイッチやカッター機構の作動スイッチを設ける場合もある。
【0024】
また設定手段8には、品種毎の包装形態に応じた生産条件(フイルムFの移送速度の設定、シールピッチの設定、内容物Wの充填量の設定や動作タイミングの設定、各シール機構4,5のシール圧の設定や動作タイミングの設定などの生産条件)を項目毎に数値にて入力することができるように構成されている。この場合、操作者によって入力された設定値(生産条件)に基づいて、制御手段9を介して充填包装機の運転開始時(充填開始時)から所定時間t1を経過するまで充填機構6による内容物Wの充填量を通常の充填量に対して増量して充填してなるようにポンプ6Bを駆動するように設定している。
【0025】
従って、上記構成からなる本発明の充填包装機は、通常の動作時においては、フイルム折返し機構2の下流側に配設した縦シール機構4が駆動手段M1の作動によって、二つ折りに折り返されたフイルムFの各折返し縁部同志(左右両縁部)が縦シールロール部材4Bによって挟み付けられるため、フイルムFを繰り出しながらフイルムFの縦方向に沿って縦シールFHが施され、次いで横シール機構5が駆動手段M2の作動によって、対向する一対の横シールロール5Aの外周の幅方向に沿ってそれぞれ設けられた横シール部材5Bによって包装フイルムFに横シールFS箇所が形成され、これにより有底筒状に形成された包装フイルムF内に駆動手段M3による回転作動に伴い充填機構6の充填ノズル部6Aからポンプ6Bを介して内容物Wが充填され、続いて包装フイルムFを送り出された後に同様にして横シール機構5の横シールロール5Aに設けられた横シール部材5Bにより包装フイルムFの袋口部となる箇所を横ヒートシールし、この横ヒートシールによる横シールFSによって内容物Wが封止される。
【0026】
また横シールFSされた包装袋Pは、カッター機構7が駆動手段M4の作動によって、対向する一方のカッタ刃が回転駆動されることにより横シールFS箇所の略中間部分が切断され、これにより次々と連続した状態で内容物Wが充填された包装袋Pが一個ごと分離状態にして下方へと連続して搬出される。
【0027】
なお、この実施形態にあっては、制御手段9は、充填包装機の運転開始時(充填開始時)、すなわち運転操作スイッチ11Bのオン状態の時において、そのオン信号入力時を基点として充填機構6による内容物Wの充填が開始されるとともに、縦シール機構4と横シール機構5およびカッター機構7が回転駆動される。この際、操作者によって入力された設定値(生産条件)に基づいて、制御手段9を介して充填包装機の充填開始時から所定時間t1を経過するまで充填機構6による内容物Wの充填量を通常の充填量に対して増量して充填してなるようにポンプ6Bを駆動するサーボモータからなる駆動手段M3の回転速度を高めることによって初期駆動時の充填量が増加するように制御するものである。さらに具体的に述べると、たとえば品種毎の包装形態に応じた生産条件であるフイルムFの移送速度、筒状のフイルム幅、包装袋Pのシールピッチ、一個ごとの包装袋P内の充填量などの諸条件のデータに基づいて設定されるものであり、図4に示すように、充填包装機の充填開始時から所定時間t1を経過するまで充填機構6による内容物Wの充填量を通常の充填量に対して増量して充填してなるように制御手段9を介して設定する際に、内容物Wの充填量を徐々に抑えて通常の充填量に合わせるように制御手段9を介して設定してなることにより、初期の段階にて充填量を多くすることにより充填量の不足分を早く補いながら徐々に通常の充填量に合わせるように減ずることにより充填時における内容物の乱流を抑えることができ安定した充填作動を行うことが可能となるとともに、今まで不良品として扱っていた包装袋P、すなわち充填量の不足分となっていた包装袋Pを運転開始時(充填開始時)において充填量を増量することによって通常の充填量に補うことで良品として製品化することが可能となり、これにより不良品の数量を低減することができ、生産性の高い充填包装機とその制御方法を提供することができる。
【0028】
また、包装袋Pの大きさやフイルムFの材質あるいは充填される内容物Wの量やフイルムFの送り速度などの包装仕様条件に合わせて制御手段9を介して初期設定(数値制御)することによって充填包装機の充填開始時において充填機構6による内容物Wの充填量を通常の充填量に対して増量して充填してなるように数値制御することも可能であり、また内容物Wの充填量を徐々に抑えて通常の充填量に合わせる手段として、図5の他の実施形態の制御タイミングに示すように、細かく段階的に内容物Wの充填量を減ずるように設定したり、図示はしないが放物線を描くように設定したりあるいは大まかに段階的に充填量を減ずるように設定することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0029】
なお本発明に係る充填包装機においては、縦シール機構4と横シール機構5とによって四方シールによる包装袋Pを形成していたが、縦シール機構4の縦シール部材5Bを包装袋PのフイルムFの重ね合わせ部である一方側に設置してヒートシールする三方シールタイプにおいても同様な効果を得ることができるものであり、また本発明の実施形態では、カッター機構7の駆動手段として回転機構を用いたが、往復動作によるカッター機構を用いても良いものであり、また縦シール機構4と横シール機構5としては、回転ロールタイプのシール装置を例にして説明していたが、フイルムFの外側から対をなすシール部材を往復移動させて挟み付けてヒートシールするシール装置あるいはボックスモーションタイプによるシール装置からなる縦型の充填包装機に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施形態の充填包装機を示す全体概要正面図である。
【図2】図2は、図1の充填包装機の作動状態を主体に示す動作説明図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態の制御タイミングを示す図である。
【図5】図5は、本発明の他の実施形態の制御タイミングを示す図である。
【符号の説明】
【0031】
1 保持枠
2 フイルム案内機構
3 フイルム折返し機構
4 縦シール機構
4A 縦シールロール
4B 縦シール部材
5 横シール機構
5A 横シールロール
5B 横シール部材
6 充填機構
7 カッター機構
8 設定手段
8A 主電源スイッチ
8B 運転操作スイッチ
9 制御手段
F フイルム
FH 縦シール
FS 横シール
R フイルムロール
W 内容物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続移送されるフイルムを、対をなす縦シール部材によって挟み付けながらフイルムの長手方向に沿って縦シールする縦シール機構と、この縦シール機構によって縦シールした筒状のフイルム内に内容物を充填する充填機構と、前記筒状のフイルムを送りつつフイルムの底部側および袋口側となる箇所をフイルムの幅方向に沿って対をなす横シール部材によって挟み付けながら所定の間隔にて横シールする横シール機構と、を備えた充填包装機の制御方法であって、前記充填包装機の充填開始時において前記充填機構による前記内容物の充填量を通常の充填量に対して増量して充填してなるように制御手段を介して設定してなることを特徴とする充填包装機の制御方法。
【請求項2】
操作者の入力によって前記フイルムの移送速度や前記内容物の充填量などの生産条件に基づいて、前記充填機構による内容物の充填量を通常の充填量に対して増量して充填してなるように前記制御手段を介して設定してなることを特徴とする請求項1に記載の充填包装機の制御方法。
【請求項3】
前記充填機構による充填開始時において、前記内容物の充填量を徐々に抑えて通常の充填量に合わせるように設定してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の充填包装機の制御方法。
【請求項4】
連続移送されるフイルムを、対をなす縦シール部材によって挟み付けながらフイルムの長手方向に沿って縦シールする縦シール機構と、この縦シール機構によって縦シールした筒状のフイルム内に内容物を充填する充填機構と、前記筒状のフイルムを送りつつフイルムの底部側および袋口側となる箇所をフイルムの幅方向に沿って対をなす横シール部材によって挟み付けながら所定の間隔にて横シールする横シール機構と、を備えた充填包装機であって、前記充填包装機の充填開始時において前記充填機構による前記内容物の充填量を通常の充填量に対して増量して充填してなるように制御手段を介して設定してなることを特徴とする充填包装機。
【請求項5】
操作者の入力によって前記フイルムの移送速度や前記内容物の充填量などの生産条件を設定する設定手段と、この設定手段によって設定された前記生産条件に基づいて、前記充填機構による内容物の充填量を通常の充填量に対して増量して充填してなるように前記制御手段を介して設定してなることを特徴とする請求項4に記載の充填包装機。
【請求項6】
前記充填機構による充填開始時において、前記内容物の充填量を徐々に抑えて通常の充填量に合わせるように前記制御手段を介して設定してなることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の充填包装機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−248578(P2006−248578A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−68520(P2005−68520)
【出願日】平成17年3月11日(2005.3.11)
【出願人】(000231512)日本精機株式会社 (1,561)
【Fターム(参考)】