説明

充電装置

【課題】複雑化や大型化を抑制できる保護カバー付の充電装置を提供する。
【解決手段】電池パックがスライド方向にスライドされて装着される装着部20と、充電端子30と、充電端子30が挿通可能な開口41a及び開口41aに連通し充電端子30全体を収容可能な収容空間を有し、収容空間に充電端子30全体を収容して保護する保護位置Pと、充電端子30が開口41aから突出するように退避する退避位置との間で、スライド方向と略直交する方向に移動可能な保護カバー40と、保護カバー40を保護位置Pに向かって付勢する付勢手段とを具備し、電池パックがスライドされるに従って、保護カバー40を保護位置Pから退避位置に向かって押し下げることにより、充電端子30が電池パックの被充電端子と接触し、電池パックが装着部20に装着されるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池パックを充電する充電装置に関し、特に充電端子を保護する保護カバーを具備するものに関する。
【0002】
この種の充電装置として、電池パックがスライド方向にスライドされて装着される装着部が設けられ、その装着部に電池パックが装着されると、電池パックの被充電端子と、充電装置の充電端子とが接触して、電池パックが充電されるものがある(特許文献1)。
【0003】
この充電装置には、充電端子の破損や汚れ、充電端子による怪我等を防止するため、電池パックが装着部に装着されていない状態において、充電端子を上方から覆って保護する平板部を有する保護カバーが設けられている。この保護カバーは、電池パックのスライド方向に移動可能に構成されており、電池パックが装着部に装着されるときには、電池パックが保護カバーを押して、電池パックの取り付け方向に移動する。これにより、充電端子が露出して電池パックの被充電端子と接触し、電池パックが充電される。
【0004】
また、保護カバーは、電池パックが取り外されると、自動的に充電端子を覆う位置に復帰するように、バネによって電池パックの取り付け方向とは逆方向、つまり電池パックの取り外し方向に付勢されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−147360号公報
【特許文献2】特開2001−128372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、電池パックが装着部に装着されている装着状態において、電池パックが、保護カバーによって取り外す方向に付勢されてしまう。従って、電池パックの脱落を防止するべく、例えば電池パックを充電装置に固定する機構等を設ける必要があり、充電装置が複雑化してしまう。
【0007】
一方、保護カバーがスライド方向に直線移動するのではなく、保護カバーが回転移動して、充電装置の本体内に没入するようにしたものが考えられている(特許文献2)。保護カバーは、保護カバーから離れた位置にある軸を中心として回転可能に構成してある。これにより、充電端子の上方を覆うカバー位置から、充電端子が露出するように移動して本体内に完全に没入する没入位置まで、保護カバーが大きく移動できるようにしてある。
【0008】
しかしながら、保護カバーがカバー位置及び没入位置にあるときのスペースと、保護カバーが各位置間を移動する際に通過するスペースとを確保する必要があり、しかもそれらのスペースは円弧状に広がっているため、充電装置が大型化してしまう。
【0009】
本発明は、上記の問題を一挙に解決すべく図ったものであり、保護カバーを設けて充電端子を破損等から保護するとともに、複雑化や大型化を抑制できる充電装置を提供することをその主たる所期課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、本発明に係る充電装置は、充電される電池パックがスライド方向にスライドされて装着される装着部と、前記電池パックが前記装着部に装着されたときに、前記電池パックの被充電端子と接触する充電端子と、前記充電端子が挿通可能な開口及び当該開口に連通し前記充電端子全体を収容可能な収容空間を有し、当該収容空間に前記充電端子全体を収容して保護する保護位置と、前記充電端子が前記開口から突出するように退避する退避位置との間で、前記スライド方向と略直交する上下方向に移動可能な保護カバーと、前記保護カバーを前記保護位置に向かって付勢する付勢手段とを具備し、前記電池パックが、前記装着部に向かって前記スライド方向にスライドされるに従って、前記保護カバーを前記保護位置から前記退避位置に向かって押し下げることにより、前記充電端子が前記被充電端子と接触し、前記電池パックが前記装着部に装着されることを特徴とするものである。なお、電池パックとは、樹脂等の電気絶縁性材料からなる容器に、1又は複数の二次電池を内蔵したものである。
【0011】
このようなものであれば、保護カバーが前記スライド方向と略直交する上下方向に移動可能なので、電池パックが、保護カバーによって上下方向のみに実質的に付勢されて、電池パックを取り外す向きには実質的に付勢されないようにできる。従って、電池パックの脱落を防止する機構等を省略して、充電装置の複雑化を抑制できる。また、保護カバーは、充電端子が挿通可能な開口を有しているので、保護位置から少し下方に移動するだけで、開口から充電端子を突出させることができ、保護カバーの移動距離を短くできる。これにより、保護カバーのために確保すべきスペースを小さくでき、充電装置をコンパクトにできる。さらに、保護カバーが保護位置にあるときに、充電端子全体が収容空間に収容されて保護されるので、充電端子の破損や汚れ、充電端子による怪我を防止することができる。
【0012】
様々な形状の電池パックを装着しやすくするためには、前記保護カバーに、前記電池パックが前記装着部に装着されるときの前記電池パックの進行方向手前側の端部から、前記スライド方向に沿って上り勾配となる傾斜面が形成されており、前記電池パックが、前記装着部に向かって前記スライド方向にスライドされるに従って、前記傾斜面を押圧し、その際に生じる前記上下方向の分力によって、前記保護カバーが前記退避位置に向かって押し下げられるものが望ましい。このようなものであれば、電池パックをスライド方向にスライドさせるだけで、保護カバーを下方に押し下げることができ、電池パックを装着部に容易に装着できる。
【0013】
充電装置のコンパクト化をさらに図るためには、前記保護カバーが、前記手前側の端部を中心として回転可能なものであり、前記電池パックが、前記装着部に向かって前記スライド方向にスライドされるに従って、前記電池パックが挿入される側とは逆側の端部を押し下げるものが望ましい。
【発明の効果】
【0014】
上述した構成の本発明によれば、保護カバーを設けて充電端子を破損等から保護するとともに、複雑化や大型化を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態における電池パックの未装着状態での充電装置の全体斜視図。
【図2】同実施形態における電池パックの装着途中での充電装置の全体斜視図。
【図3】同実施形態における電池パックの装着状態での充電装置の全体斜視図。
【図4】同実施形態における電池パックの側面図。
【図5】同実施形態における電池パックの底面図。
【図6】同実施形態における充電装置の平面図。
【図7】同実施形態における電池パックの未装着状態での充電装置のA−A’線部分断面図。
【図8】同実施形態での電池パックの装着状態において、充電装置をB−B’線で破断した図。
【図9】他の実施形態での電池パックの装着状態において、充電装置を破断した図。
【図10】さらに他の実施形態での保護カバーの平面図及びC−C’線断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の一実施形態に係る充電装置100について、図面を参照して説明する。この充電装置100は、例えば車両、電動工具、照明装置等の電気機器に電力を供給する電池パック200を充電するものである。
【0017】
具体的にこの充電装置100は、図1に示すように、本体ケース10と、電池パック200がスライド方向にスライドされて装着される装着部20と、電池パック200が装着部20に装着されたときに、電池パック200の被充電端子205と接触する充電端子30と、コンセント等の外部電源と接続するための電源プラグ(図示しない)とを具備する。
【0018】
電池パック200について説明する。なお、電池パック200の説明において、電池パック200が装着部20に装着されるときに電池パック200が進行する方向を先端側、その逆側を基端側として説明する。図2、図3等に示すように、電池パック200は概略直方体形状をなすものである。電池パック200の底部に着目すると、図4の側面図に示すように、先端側の底部202よりも、基端側の底部201(以下、基底部ともいう)が下方に突出している。基底部201の両側面には、電池パック200の長手方向に沿って延びるスライド溝203が形成されている。このスライド溝203の延びる方向がスライド方向である。また、図5の底面図に示すように、基底部201には、先端側に開口しスライド方向に沿って延びるスリット204が形成されており、そのスリット204に被充電端子205が収容されている。
【0019】
充電装置100の各部について説明する。なお、充電装置100の説明において、電池パック200が装着部20に装着されるときに、電池パック200が進行する進行方向を後方、それに対向する逆側の向きを前方として説明する。また、充電装置100の高さ方向を上下方向として説明する。
【0020】
図1等に示すように、本体ケース10は、概略直方体形状をなし、内部に電源回路基板(図示しない)等を収容するものであり、上側ケース11と下側ケース12とが嵌合して構成される。
【0021】
図1、図6等に示すように、装着部20は、電池パック200を載置するための載置部21と、電池パック200のスライド溝203にスライド可能に嵌合する嵌合凸部22とを具備する。
【0022】
図1等に示すように、載置部21は、前記上側ケース11の上面に形成され、スライド方向に沿って延びる有底溝状をなすものである。載置部21の幅は電池パック200の短手方向の幅よりも大きく設定されている。載置部21の底面21aには、充電端子30の一部及び後述する保護カバー40を収容する、概略直方体形状をなす収容凹部24が形成されている(図7)。
【0023】
図1等に示すように、嵌合凸部22は、載置部21の右側面及び左側面からそれぞれ内方に突出し、スライド方向に沿って延びるものである。
【0024】
図7等に示すように、充電端子30は、装着部20に配置された、概略等厚平板状のものであり、その一面がスライド方向に沿うように立てて配置されている。充電端子30の上端部30bの前側には、電池パック200の被充電端子205と接触して給電する接点部31が設けられている。充電端子30の下端部30aは収容凹部24に収容されており、充電端子30の上端部30bは収容凹部24から突出している。図1に示すように、充電端子30は複数(ここでは7つ)であり、各充電端子30は、互いに平行かつスライド方向と直交する水平方向に沿って並べられている。また、各充電端子30は前記電源回路基板と電気的に接続されている。
【0025】
さらに、本発明の充電装置100は、電池パック200が装着部20に装着されていない未装着状態において、充電端子30を保護する保護カバー40を具備している。
【0026】
図1及び図7等に示すように、保護カバー40は収容凹部24を塞ぐように設けられており、電気絶縁性を有する材料(ここでは樹脂)からなるものである。具体的にこの保護カバー40は、載置部21の底面21aと平行な矩形状の天板部40aと、天板部40aの各側面からそれぞれ下方に延出する各側板部40b、40c、40dとを具備する。より詳しくは、前方の側板部40bは天板部40aの前側面から、一対のサイド側の側板部40dは天板部40aの右側面及び左側面から、後方の側板部40cは天板部40aの後側面から、下方に延出している。前方の側板部40bは天板部40aから斜めに延出しており、保護カバー40の前方部に、前方の端部(電池パック40が装着部20に装着されるときの電池パック40の進行方向手前側の端部)からスライド方向に沿って上り勾配となる傾斜面40b1が形成されるようにしてある。傾斜面40b1の前方端の上下方向の位置は、載置部20の底面21aと同一平面上またはそれよりも下方である。
【0027】
また、保護カバー40は、充電端子30が挿通可能な複数の端子孔41(ここでは7つ)を有する。この各端子孔41は、前記各充電端子30に対応して設けられており、スライド方向と直交する水平方向に沿って並べられている。各端子孔41は、保護カバー40の厚み方向に貫通し、前方の側板部40bから天板部40aに亘って、スライド方向に延びる孔(ここでは矩形状の長孔)である。端子孔41の内周と充電端子30の外周とは、充電端子30が挿通可能である程度に近接している。
【0028】
さらに、保護カバー40は、前記端子孔41の上部開口41aに連通し、充電端子30全体を収容可能な収容空間42を有する。この収容空間42は、端子孔41の間の空間と、端子孔41よりも下方の空間とから構成される。
【0029】
図7に示すように、保護カバー40の前方の端部は、本体ケース10に取り付けられているとともに、保護カバー40は、後述する上方の保護位置Pと下方の退避位置Qとの間で、移動可能に構成されている。ここでは、保護カバー40は、前方の端部にある回転軸Lを中心として回転可能に取り付けられるとともに、前方の端部に取り付けられたバネ(ここではねじりコイルバネ)によって、上方に(図7においては反時計回りに)付勢されている。
【0030】
保護位置P及び退避位置Qについてより詳しく説明する。保護カバー40は、収容空間42に充電端子30全体を収容して保護する保護位置P(図7)と、充電端子30が端子孔41から突出するように退避する退避位置Q(図8)との間で、スライド方向と略直交する上下方向に移動可能に構成してある。
【0031】
保護カバー40は、付勢手段たるバネ50によって、保護位置Pに向かって上方に付勢されているので、電池パック200の未装着状態においては、保護カバー40(P)は保護位置Pに位置する。この保護位置Pにおいては、各充電端子30の上端は、各端子孔41の間の収容空間42に収容されている。
【0032】
一方、電池パック200が装着部20に装着されている装着状態においては、保護カバー40(Q)は電池パック200によって押し下げられて、退避位置Qに位置する。この退避位置Qにおいては、保護カバー40(Q)の端子孔41の開口41aからは、少なくとも充電端子30の接点部31が突出している。また、保護カバー40が退避位置Qにある場合において、前方の側板部40bの上面(傾斜面40b1)は、載置部21の底面21aと同一平面上にある。さらに、保護カバー40が退避位置Qにある場合において、後方の側板部40cの下端40c1は、収容凹部24の底部24aに当接している。
【0033】
また、保護カバー40が退避位置Qにある場合において、電池パック200の基底部201の底面には、保護カバー40の前方の側板部40bの表面が面接触している。これら各面が面接触しているので、電池パック200は保護カバー40によって上方のみに実質的に付勢されており、電池パック200を取り外す方向には実質的に付勢されていない。
【0034】
電池パック200が装着部20に装着されるときの過程について説明する。まず、図2に示すように、電池パック200の基底部201を、載置部21の前方に載置する。次に、図3に示すように、電池パック200のスライド溝203に、充電装置100の嵌合凸部22が嵌合するように、電池パック200をスライド方向にスライドしていく。そのスライドに伴って、電池パック200の基底部201が、前記保護カバー40を保護位置P(図7)から退避位置Q(図8)に向かって押し下げていく。より詳しくは、電池パック200の基底部201が、前方の側板部40bの傾斜面40b1を押圧し、その際に生じる下方向の分力によって、保護カバー40が退避位置Qに向かって押し下げられる。これにより、充電装置100の充電端子30が、開口41aから突出して、電池パック200の被充電端子205と接触し、電池パック200の装着部20への装着が完了する(図3)。なお、このとき、充電装置100の載置部20における前方を向く面22aが、電池パック200の基底部201における先端側を向く面206に当接して、電池パック200がそれ以上先端側に進まないように規制している。
【0035】
本実施形態の充電装置100によれば、保護カバー40が前記スライド方向と略直交する上下方向に移動可能なので、電池パック200が、保護カバー40によって前記直交方向に付勢されるが、電池パック200を取り外す向きには実質的に付勢されないようにできる。従って、電池パック200の脱落を防止する機構等を省略して、充電装置100の複雑化を抑制できる。また、保護カバー40は、充電端子30が挿通可能な開口41aを有しているので、保護位置Pから少し下方に移動するだけで、開口41aから充電端子30を突出させることができ、保護カバー40の移動距離を短くできる。これにより、保護カバー40のために確保すべきスペースを小さくでき、充電装置100をコンパクトにできる。さらに、保護カバー40が保護位置Pにあるときに、充電端子30全体が収容空間42に収容されて保護されるので、充電端子30の破損や汚れ、充電端子30による怪我を防止することができる。
【0036】
加えて言えば、各開口41aが、充電端子30ごとに対応して設けられているので、各充電端子30の間に金属片等の異物が入ってしまった場合であっても、保護カバー40の上下方向の移動の際に、開口41aの間の隔壁が異物を下方に押しのけて除去することができ、充電端子30のショートを防止できる。
【0037】
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。例えば、スライド溝は電池パックの基底部に設けられ、充電装置にスライド溝と嵌合する嵌合凸部が設けられるものとしたが、これに限られるものではない。前記電池パック及び前記装着部の一方に、前記スライド方向に沿って延びるスライド溝が形成されており、前記電池パック及び前記装着部の他方に、前記スライド溝にスライド可能に嵌合する嵌合凸部が形成されているものであればよい。
【0038】
また、保護カバーは回転移動するものとしたが、前記スライド方向と略直交する上下方向に直線移動するものとしてもよい(図9)。具体的な一例としては、保護カバー40が、収容凹部24の側壁に沿ってスライド可能に構成したものを挙げることができる。より詳しくは、保護カバー40の各側板部40b、40c、40dが、収容凹部24の側壁に当接している。また、保護カバー40は、付勢手段たるバネ50によって上方に付勢されている。ここでは、バネ50は、保護カバー40の側板部40b、40c、40d(ここでは前方の側板部40b及び後方の側板部40c)の下端に設けられている。このようなものであれば、保護カバー40がスライド方向に実質的に移動しないので、端子孔41のスライド方向の開口距離を小さくすることができ、充電装置100内部への異物の侵入をより効果的に防止することができる。
【0039】
さらに、保護カバーを中実なブロック体としてもよい。図10を参照して、具体的な一例について説明する。この保護カバー40は、平面視において矩形状をなす中実なブロック体であり、上面の前方に傾斜面40b1が形成されている。また、保護カバー40の上面には、充電端子30ごとに開口41aが設けられており、その開口41aから下方に収容空間42が貫通している。開口41a及び収容空間42は、充電端子30ごとに対応して設けられており、1つの収容空間42に1つの充電端子30が収容される。ここでは、収容空間42は後方に開口するものとしたが、これに限られるものではない。このようなものであれば、充電端子30のショートをより効果的に防止することができる。
【0040】
加えて言えば、保護カバーとして複数の隔壁を設け、その隔壁の間に充電端子を挿通させるようにしてもよい。このとき、収容空間は前方や後方に開口していてもよい。その他、本発明は上記の実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前述した種々の構成の一部又は全部を適宜組み合わせて構成してもよい。
【符号の説明】
【0041】
100・・・充電装置
200・・・電池パック
10・・・本体ケース
20・・・装着部
30・・・充電端子
40・・・保護カバー
41・・・端子孔
41a・・・開口
42・・・収容空間
50・・・バネ(付勢手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電される電池パックがスライド方向にスライドされて装着される装着部と、
前記電池パックが前記装着部に装着されたときに、前記電池パックの被充電端子と接触する充電端子と、
前記充電端子が挿通可能な開口及び当該開口に連通し前記充電端子全体を収容可能な収容空間を有し、当該収容空間に前記充電端子全体を収容して保護する保護位置と、前記充電端子が前記開口から突出するように退避する退避位置との間で、前記スライド方向と略直交する上下方向に移動可能な保護カバーと、
前記保護カバーを前記保護位置に向かって付勢する付勢手段とを具備し、
前記電池パックが、前記装着部に向かって前記スライド方向にスライドされるに従って、前記保護カバーを前記保護位置から前記退避位置に向かって押し下げることにより、前記充電端子が前記被充電端子と接触し、前記電池パックが前記装着部に装着されることを特徴とする充電装置。
【請求項2】
前記保護カバーに、前記電池パックが前記装着部に装着されるときの前記電池パックの進行方向手前側の端部から前記スライド方向に沿って上り勾配となる傾斜面が形成されており、
前記電池パックが、前記装着部に向かって前記スライド方向にスライドされるに従って、前記傾斜面を押圧し、その際に生じる前記上下方向の分力によって、前記保護カバーが前記退避位置に向かって押し下げられる請求項1記載の充電装置。
【請求項3】
前記保護カバーが、前記手前側の端部を中心として回転可能なものであり、前記電池パックが、前記装着部に向かって前記スライド方向にスライドされるに従って、前記電池パックが挿入される側とは逆側の端部を押し下げる請求項2記載の充電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−231655(P2012−231655A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−100064(P2011−100064)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【出願人】(507151526)株式会社GSユアサ (375)
【Fターム(参考)】