説明

光と熱で同時に再生する籾殻を用いた電池およびその発電方法

【課題】原子力発電に代わって再生可能のシリコン系の太陽光発電は期待されているが、高価で一般家庭では、実施は難しい。安価で高出力の再生する電池を提供する。
【解決手段】身近な手軽に手に入る安価な酸化チタンや酸化亜鉛の半導体と籾殻を使って、ヨウ素の電流や電圧を生じさせる力を利用し簡単にその半導体を植物や各種添加物でP型、N型半導体の発電できるもの。熱と光で同時に発電する再生する電池で、夜間も放電可能で、高出力である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体熱発電と色素増感発電をバイオマス材料の籾殻を使用して、加えてコンデンサーように蓄放電する機能を一つのセルで同時に可能にした再生可能の電池およびその発電方法に関するもので、光と熱で再生する利用法の一例として太陽電池にも使用でき、同時にセルに温度差を与えて半導体熱発電の再生も可能な電池である。
【背景技術】
【0002】
平成24年7月現在、太陽電池は、光、熱を利用し、さらにシリコン系、有機系、色素増感太陽光発電、集光型など多種の太陽電池は、高効率な変換率が可能となり、日々多くの研究成果が発表されているが、今だに従来のシリコン系が主流で、高価で、さらに安価な高効率のそれらの改良された商品の実用化が待たれている昨今である。
炭化や灰の籾殻を用いた二次電池、太陽電池も発表や特許公開されていますが、太陽電池としては、研究段階で実用化にはいたっていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3997305号
【非特許文献】
【0004】
特開 2009−81046
特開 2011−170991
特開 2006−128133
WO96/027911
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
太陽電池は、太陽熱や光、集光型、加えて、セルを重ね半導体熱発電も利用できるようになっています。2010年には、人体の熱の半導体熱発電と太陽電池をセルで実現する報道もありましたが、同時に両発電は出来ない。違った観点から、籾殻の灰や炭を二次電池や太陽電池の材料にする研究も発表もされています。籾殻のガスによるバイオマス発電は、インドなどですでに実施されてもいますが、籾殻を使った太陽電池では、まだ研究段階で実用化できていない。
【0006】
2012年現在、世界中で実際に使用されている太陽電池の主流は、変換率30%前後までのシリコン系の高価な従来の太陽電池です。それ故、光を利用した再生可能エネルギーを実生活で、実施するには費用がかかる。半導体熱発電する商品もありますが、これも高価です。安価な太陽電池が制作出来るように、高純度のシリコンを必要とせず、原材料を身近な安価なものに変え、簡単な製造工程に改良し、モジュールが黒や紺色に限定されず、選べる多色の外観の電池で町の美観を維持できる実用化された太陽電池が、昨今待たれている。
【0007】
本発明者は、電気自動車の電源にするために又、熱や光でも再生可能ないくつかの発電方法が同時に可能で広く普及させ得るよう高効率だけれど簡易な作りのしかもさらに安い製造原価で製造でき、お金をかけずに実施できる再生可能な電池、太陽電池の必要性を感じた。従来品や前記の革新的技術は、研究開発費が多額で希少金属など高価な原材料を用いるため商品にすると高額である。
【0008】
安全性につき原子力発電が世界中で問題提起されている現在、前記の革新的技術を実用化し普及させるためには、どうすべきなのか?そこで、すぐに手に入る安い材料で、変換率を向上させ、電池の構造を簡単なものにし、世界中のどこでも、後進国でもすぐに実施できるよう身近に存在するものを原材料に利用し、費用のかからない自然エネルギーの再生可能な電池や電源や発電方法に変えることを課題とした。シリコン系の太陽電池が、町の外観を、青や黒などの色で一様に決められ、その町々の昔ながらの伝統的美や景観を損ねるのでそれを解消することも課題である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
電池の構造を2種類の金属と酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層、塩の層、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層の3層を備えていてその3層に籾殻が混じっている簡単構造にした。電池としては、2種類の金属を上下基板として、その上下基板の一方に酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層、他方に酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層を形成し、その上下の中間に塩の層を備えていて、セルの上下は、2種類の金属の基本構造である。酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層と酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層は、上下を入れ替えることが出来る。
【0010】
金属について記載する。請求項1、2、3,18、19、20に記載の金属は、典型金属元素及び遷移金属元素及び典型非金属元素が単体の金属だけでなく、それ以外にも前記元素が1種類以上混合、組み合わされている合金や又は合成樹脂など他の添加物も含む合金も意味する。
【0011】
ヨウ素、アルミニウム、クロム、ニッケル、コバルト、マンガン、モリブデン、銅、チタン、カルシウム、鉄、スズ、亜鉛、ジルコニウム、リチウム、パナジウム、カドミウム、鉛、金、銀、白金、マグネシウム、バリリウム、ストロンチウム、ラジウム、インジウム、ルテニウム、バリウム、酸素、水素、ケイ素など色々な元素単体又は色々な組み合わせの合金が使用できる。ヨウ化リチウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウムなどを含む合金やヨウ化ニッケル、ヨウ化銅などの各種ヨウ化物の金属、ステンレス、鋼、ニッケル合金、アルミニウム合金、チタン合金、亜鉛合金、ステンレス合金、銅の合金、コバルトの合金、鉄の合金、ステンレス鋼、ステンレススチール、ブリキ、トタン、各種金属合板、亜鉛とチタンの合金など。前記のそれらがメッキされているでも良く限定はしていない。さらに合成樹脂などの他の添加物を添加しているや塗装している合金でもよいので、広義の意味の各種合金をも含む金属と定義します。
【0012】
この上下基板の一方の金属又は両方の金属に温度差を与えると発電し、再生できる。熱を発する電化製品の熱源にセルの金属を接触させても良いが、太陽熱や太陽光で再生させる場合は、上下基板の最上部の各種透明素材の下部に酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層があり、その真下に穴の開いている金属があり、その下に塩の層があり、さらにその下に酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層があり、その真下に別の種類の金属を備えている構造にする。酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層と酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層は、層の上下位置を入れ替えることが出来る。こうすることで、最上部の酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層、あるいは酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層でどちらの場合も太陽熱では半導体熱発電をし、太陽光では色素増感発電を同時に実現させている。
【0013】
層について記載する。酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層のチタン合金は、1例としてヨウ素、アルミニウム、クロム、ニッケル、コバルト、マンガン、モリブデン、銅、チタン、カルシウム、鉄、スズ、亜鉛、ジルコニウム、リチウム、パナジウム、カドミウム、鉛、金、銀、白金、マグネシウム、バリリウム、ストロンチウム、インジウム、ルテニウム、ナトリウム、バリウム、酸素、水素、ラジウム、ケイ素など他の色々な元素単体がチタンと各種混合、組み合わされている合金である。酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層には各種の他の添加物もふくまれていることもある。
【0014】
酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層の亜鉛合金も同じで、1例としてヨウ素、アルミニウム、クロム、ニッケル、コバルト、マンガン、モリブデン、銅、チタン、カルシウム、鉄、スズ、亜鉛、ジルコニウム、リチウム、パナジウム、カドミウム、鉛、金、銀、白金、マグネシウム、バリリウム、ストロンチウム、インジウム、ルテニウム、ナトリウム、バリウム、酸素、水素、ラジウム、ケイ素など他の色々な元素単体が亜鉛と各種混合、組み合わされている合金である。酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層には各種の他の添加物もふくまれていることもある。酸化チタンとチタンとチタン合金の内1つ以上が混ぜられているチタン層も可能である。酸化亜鉛と亜鉛と亜鉛合金の内、1つ以上が混ぜられている亜鉛層も可能である。
【0015】
本発明は、再生する電池を高出力や耐久性を増すにつれ、上下に配置される金属や層としてのチタン合金、層としての亜鉛合金の原材料を変えて実施するのである。本発明では、チタンがアナターゼー型かルチル型か他の型か限定していない。原材料のチタン又は亜鉛が陶芸用か色素増感用か他の用途かも限定していない。本発明では、半導体熱発電と色素増感発電は同時に実現出来る。
【0016】
本発明では、半導体材料を安価にする為、廃棄物でもある普通は脱穀された後に出来る籾殻を炭化、灰にせずに、殻を壊した籾殻を酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層、塩の層、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層に混ぜて再生可能の電池、一例で太陽電池などにしている。酸化チタン又はチタン又はチタン合金も酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金も粉末状(粉末状以外でも可能)にしていて、殻を壊した籾殻、例えば粉砕、破砕、すりつぶし、練りつぶしなどされた籾殻と混ぜ層(固体、半固体、液状など各種の層)にすることが出来る。籾殻を炭化、灰にせずに、殻を壊しただけの籾殻で再生可能の電池、一例で太陽電池の材料にしている。籾殻を炭化、灰化、それらと異なる状態の籾殻でも実施する。
【0017】
本発明者がシリコン系太陽電池を改良したい訳の1つに伝統的街並み、そこで守り継がれた建物の意匠性を維持して再生する電池を施工したい為です。伝統的漆喰の土壁はそのままに維持して太陽電池を施工する。太陽電池として本発明者が自宅の屋根に施工する場合、桜が満開の状態を表現した太陽電池なら、少々高額でも施工したい。蔵、土蔵、城、木部も同じである。屋根、壁、柱、建物全体にその意匠性を維持できる本発明の再生する電池である。そのためにも色素増感太陽電池で必要とされた導電性膜をガラスやプラスチック(合成樹脂の意味で使用)に不要にすることで、ガラスやプラスチックに好みのデザインを印刷の技術で施工する。
【0018】
有機色素を印刷技術でプリントし、それを色素としてセルに貼り付ける工夫を本発明に使用する。現在、印刷技術を色素増感太陽電池に応用する研究があります。その場合、光の透過性が悪くなるので、太陽熱も利用することを考えた。この意匠性を維持する太陽電池は、本発明者にとって、とても重要で、籾殻をチタンや亜鉛に混ぜ、色を加えるのなら、砕かれた籾殻は土壁の中の「わら」に見え、本発明で炭化しない、灰にしない、殻を壊しただけの籾殻を原材料にすることは、課題の解決策である。
【0019】
殻を壊した籾殻を使用する方が、水分や他の栄養分、他の元素を含んでいてメリットがあり、新規性、進歩性がある。すでに発表や公開されている公知のほとんどの使用方法は、炭化、灰にして電池の材料としているのである。本発明でも、籾殻を壊す(籾殻を粉砕、破砕、すりつぶし、練りつぶしなど)だけでなく、炭化、灰にもして(籾殻をいぶす、蒸すでも良い)色々に異なる状態で実施をしており、籾殻、籾殻の炭化、籾殻の灰のそれらを種類や比率など色々に混合したものなどを半導体の酸化チタン又はチタン又はチタン合金や塩や酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金やそれらの粉状のものと混ぜて実施している。籾殻を半導体の酸化チタンや酸化亜鉛のそれらのものと混ぜて、太陽電池の材料として有効である籾殻の特性を説明します。
【0020】
籾殻の成分は、水分が約8%、ヘミセルロース、リグニン、セルロース(これらは、繊維で、木材のようなもの)が約70%ほど、ケイ酸約20%で、籾殻を粉末に粉砕すると、吸水性、保水性があり、水分調整作用がある。セル内で籾殻を使用することで色素増感太陽光発電で必要な水分を保持できる。色素増感太陽光発電で重要視された色素などの為の水分の保持をそれほど気にかけなくてよくなる。籾殻は、吸収剤として使用出来るので、セルを高出力にするヨウ素を吸収し、ヨウ素の気化による喪失を防ぐ。
【0021】
籾殻とヨウ素を共に原材料に用いて有効と考える理由に、珪素とヨウ素の結びついた四ヨウ化珪素の酸化還元作用があります。色素増感太陽電池には、色素の電子とヨウ素の電子のやりとりが継続する為の酸化還元作用があります。原材料に籾殻を用いることで、さらに四ヨウ化珪素の酸化還元作用も利用できるようになり、今までに実現できなかった多様な発電が可能になると考えています。光と熱で同時に発電する多機能な再生可能電池にできるのです。
【0022】
それは、気が付かぬ間になにか充電されているような再生の仕方を本発明の電池はしているからです。籾殻の出すガスの影響か、籾殻とヨウ素の組み合わせは、何かの新しい可能性を秘めています。それが四ヨウ化珪素の存在を利用することです。ケイ酸は、ケイ素(シリコンSi)、酸素、水素の化合物。ケイ酸(2酸化ケイ素SiO)は、シリカで、ガラスの原料。籾殻の外表面は、木材化の細胞部分とシリカがナノレベルの多孔性で複合体になっていて、籾殻の外表面は大きな表面積を有する。だから、チタンや亜鉛と混ぜると、チタンを焼かなくとも、籾殻と混ぜられたチタン層、亜鉛層などを多孔質にできる。多孔質で表面積が大きいので色素を十分に吸収できる。
【0023】
籾殻には、植物成長の促進物質を含んでいる。天然色素の場合、ハィビスカスやウーロン茶、ヘナなどの植物を乾燥させ粉砕している市販品を水で色素を溶かし、水に溶けた色素だけを色素増感発電に利用するのでなく、本発明では、ハィビスカスやウーロン茶、ヘナ、ねぎなど乾燥させた粉末の植物そのものをチタンや亜鉛、塩に入れ混ぜてそのまま色素増感発電に利用する。植物そのものを使用することで、微熱や太陽熱にも敏感に反応し半導体熱発電にも利用できる。
【0024】
ヘナは、毛染め用の市販品である。色々な加工された植物も実施出来る。ウーロン茶など茶用に加工された花弁、茶葉、植物を練り潰したもの、乾燥し粉末にしたもの、摘みたての植物、ジュースのような液状にされた植物、色々な状態、色々な加工、色々に手を加えられている植物でも使用できる。他の物や添加物が混ぜられていても又粉以外の各種の異なった状態でも、主原材料が植物のものは本特許出願では、植物と定義する。
【0025】
水に色素を出した水溶液は、当日は、ハィビスカスやウーロン茶、ヘナなど乾燥させた色素の元のものがなくても、テスターで測定すると、マイクロ単位で、ハイビスカスやウーロン茶、ヘナなど植物により差はあっても、電子を出していて微弱の電流が流れている。でも、水に溶けた色素だけだと、数日後には、電流が確認できなくなる。ハイビスカスやウーロン茶、ヘナなどの乾燥させ色素を出させた植物の元のもの(乾燥させた花や草など)と水とを共に存在させている場合は、日時が経ても電子を出し続け電流がごくわずかであるが、流れ続けている。色素は、それらの乾燥させたものと共に色素増感太陽光発電用セル内で存在させることが、植物色素を生かしつづけ、長く電子を出し続け得る。本実験でハーブやしそや色々な植物で電子を出しているのを確認しているので、色々な植物が可能です。
【0026】
本発明では、植物だけでなく又、銅クロロフィリンナトリウム、エオシン、クマリンなどの試薬でも、発電します。色々な会社から販売されています研究開発された各種の有機色素を使用するなら、発電効率は、さらにアップして、高出力になります。現在、有機色素は、商品化出来るほど長年発電できるものになっています。本発明で、その有効な有機色素でも効率良く発電しています。市販品の有機色素を本発明で実施し、長く再生しつづける電池が実現していること確認済みで、本発明の電池の構造が正しく間違っていないことは、わかっていましたが、市販品の有機色素は、他の特許申請との関わりを考え、本発明者独自の色素の開発をし、本発明を説明し実施する方が良いので、課題の解決策にもなるので身近に存在し、簡単にすぐに手に入る植物色素の改良にとりかかった。
【0027】
本発明者は、色素増感太陽光発電で、天然の植物色素が、セルに使用すると電流を発することは、知っていましたが、手っ取り早く、摘み取ったばかりのハーブの花弁を水に浸して、テスターで電流測定すると、マイクロ単位で、測定できる数値を出していた。ハイビスカスの乾燥させた花弁も水に浸して、電流測定すると、マイクロ単位でやはり測定できる数値を示した。
【0028】
手っ取り早く、市販品のヨードチンキのみを電流測定すると、ごくわずかですが電流を出しているのが確認できます。和光純薬製試薬のヨウ素の固体からも、微量の電流がはっきりと計測できることは、以前から知っていました。市販品のヨードチンキを本実施ではよく使用しているが、ヨードチンキを特定しているのではなく、手っ取り早く本発明を説明したいがためで、下記からヨードチンキについて記載します。
【0029】
市販品のヨードチンキは、ヨウ素とヨウ化カリウムとエタノールが混ざった混合液です。請求項5ではセル内でヨウ素又はヨウ化化合物の1つ以上を使用すると記載していますが、ヨウ化ニッケルを含め、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化カリウムなどの色々なヨウ化化合物は作り得ます。どの他の元素、どの他の物質とヨウ素を組み合わせてヨウ化化合物にするかは、限定していない。
【0030】
溶媒もエタノール以外にも多くの溶媒が実施し得る。アセトニトリル、メトキシニトリル、炭酸エチレン、プロビオニトリル、メトキシプロピオニトリル、炭酸プロピレンなどの内、1種類、又は1種類以上をまぜて、しかもその容量の比率も色々変えて実施でき、それにつれ、それを使用する電池の性能も大きく変わります。この組み合わせだけでも無数に実施し得ます。本発明は、市販品のヨードチンキを使用して、本発明が有効であることを実証したい。そのため、溶媒やヨウ化化合物を一定の材料にして一定の条件下で、本発明が有効であることをまず説明したいので、あえて、それらの作用を同じくするヨードチンキで実施し説明することにした。もちろん、ヨードチンキは最適ではない。ヨードチンキ以外の独自の混合液も実施していて、しかもヨードチンキの使用が本発明の目的ではない。
【0031】
高性能、高出力、耐久性アップのため、ヨードチンキでないものも実施しますが、下記から、本発明の新規性、進歩性、独自性の実証のため、前記の類似作用のある、手っ取り早く実験できるヨードチンキを1例として取り上げる。本実施はヨードチンキに限定していない。現実には、前記の多くの組み合わせで実施する。そこで、下記のような実験を試みた。
【0032】
植物の混合物《1》として、約の重量比で下記の混合物を試作した。ただし、1例のある時の重量比であり、1例である。(植物にヨウ素を含ませる方法の1例でヨウ素を含んだ溶液に植物を混ぜる)
【0033】
植物の混合物《1》
「ハイビスカスの粉末:7(参考の重さ0.9g)対
ヨードチンキ:42(参考の重さ5.5g)対
ヘナの粉末:2(参考の重さ0.3g)対
ジルコンの粉(金属の1例である)1(参考の重さ0.1g)」
【0034】
以上を混ぜて、数日間電流測定し続けた。この数値は、アバウトの数値で、ベストの数値ではなく、手っ取り早く実験したに過ぎない。この原材料や数値や比率を特定するものではない。(別の植物、別の数値に置き換え色々と実施しているので1例にすぎない。金属の1例のジルコンもアルミナ、銅、鉄、コバルトでも良い。市販品のヨードチンキはヨウ素とヨウ化カリウムとエタノールからなり、手っ取り早く実験できるので使用しているだけで、ヨウ素と別溶媒の別溶液も実施しているので、ヨードチンキも1例にすぎない。下記から同様である。)
【0035】
すると、植物の混合物《1》は2、3日電流がはっきりと流れるけれど、プラス極とマイナス極が入れ替わることが、度々あった。自由電子がテスターの黒色のテストリード線から出続けると、今度は自由電子が、赤色のテストリード線から出続ける。これは、この混合液の中で自由電子が逆流しているのである。アナログテスターでこの現象をみると、テスターの針は、正常の右側に移動するのが、逆流した時は、左側に移動し、この2つのテスター針の左へ右へ移動の大きさに驚く。電流の流れが変れば、磁場もそれにつれ、大きく変っているはず。大きな磁場の変化、移動が伴っていることを発見した。実験では、多くの身近にある植物を実験に使用していて、ウーロン茶、ねぎ、しそ、ハーブの植物など色々であるが、ハイビスカス、ヘナを他の植物に変えても、動きの大小はあるが、このような逆流現象を確認している。
【0036】
又、植物の混合物の内容を色々変え、テスターのリード棒で混合物を電流測定し、リード棒の先についた液や物を水で落とそうと、そのリード棒を別容器の水につけると、水をつけた瞬間、別容器の水から大きく電流が流れるのを見た。別容器の水は、混合物が少量含むようになりすこし混合物がにじむが、そうなると、又、テスターは、瞬時であるが、大きく電流の流れを計測した。これは、大きく動いている磁場の変化を表している。それを見て、本発明者は、磁場の変化を利用して、植物の混合物で、半導体にP型、N型を作り出せないかと考えた。
【0037】
フレミングの法則で、磁場が発生する時、電流、動く力が同時に生じる。そこで、混合物の対極には、この薄められた物質を使用する。混合物をN型に見立て、対極には、混合物がヨードチンキを含むなら、対極はヨードチンキでなく水を使って混合物を作る(イ)、逆流しやすい混合物を対極にする(ロ)、N極に対し電流の発生の弱い植物を対極の混合物に使用する(ハ)、混合物を薄めたものを対極に入れ、これらをP型とする(ニ)のである。植物色素の自由電子の数より、大きな磁場の変化を発生させ、磁場の変化に伴う電流の流れを発生させるのである。
【0038】
npダンテム型色素増感太陽電池は、公知である。でも、本発明者の考えは違っていた。このように磁場が大きく動くのを利用すれば、半導体にホウ素やリンをドープしなくても、電流の流れを発生させ、その流れを大きく出来るのではないか? 磁場の利用で大きな電流を得られるのでないかと本発明者は考えた。多くの色素増感太陽電池でもグレッツェルでも、自由電子を出す元を有機色素や天然の色素としているが、本発明では、色素のみではなく、植物をそのまま、籾殻に混ぜてセル内で原材料にし、それにより色素から自由電子を出させ発電させる原理である。
【0039】
この考えは、やがて、本発明でセルの色付けに添加する鉱物顔料もドープすることで、層をP型、N型にしうるのではないかと鉱物の添加を本発明では、実施した。鉱物は色々な元素を含んでいて、もちろん元素にはそれぞれ電子をもちイオン化傾向もある。鉱物から出る自由電子の数ではなく、工夫して鉱物を配置することで、同じく大きな磁場の発生、磁場の変化を意図的に鉱物を用いてもセル内に作るのである。その為、他の材料や添加物を含む顔料とは別に鉱物も使用し、本発明を実施する。鉱物を含む鉱石や、赤や緑の色付けも出来、金属を含む鉱石もあり、鉱石を使用することもある。
【0040】
又、使用する植物により、電流の発生の大小があり、前記ではジルコンを使用していますが、アルミナ、銅、鉄、コバルトなどの他の金属をドープすると、植物によっては逆流しやすくなるなど別の傾向が発生することわかり、色素を出す植物や金属を変えることで、意図的にチタンや亜鉛の半導体にP型、N型を作り出せることが判明した。
【0041】
正常な電流の動きを、N型とし、逆流する状態をP型と仮定して、光や熱を直接受ける側例えばチタン層の場合は、このチタン層のナノサイズの酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層にそんな植物の混合物《1》のようなものを混ぜる。(イ)自由電子が出来易い層にした。亜鉛層が下部の場合は、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層(亜鉛もナノサイズ可能)に(ロ)逆流しやすいか、(ハ)液を薄めた植物の混合液か、(ニ)発生する電流の弱いほうの植物の混合物《1》(植物の混合物《1》はプラス極マイナス極を色々に変化させている)を亜鉛の層に混ぜるのである。対極に戻る自由電子は、(ホ)どこかで喪失していて、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層で多少補うよう自由電子を出させる。けれど、チタン層より自由電子の量は少なく、亜鉛層はチタン層に対して相対的にP型になりえるであろう。
【0042】
逆流するような力があれば磁場の移動の力でもって弱まった電流を大きく出しえる。本発明者は、そんなふうに考えた。本発明で実施すると、意図的にそのような違いを作成したセルは、単純に天然植物色素の色素を層に混ぜているセルより、長期に再生することが判明した。もちろん植物ゆえに長く永遠に再生はしないが。
【0043】
1例として、植物の混合物《1》を今度は、ヨードチンキではなく、水に変えた。これにはヨウ素が含まれて入ない。植物に金属を混ぜている。植物の混合物《2》として、約の重量比で下記の混合物を試作した。ただし、1例のある時の重量比であり、1例に過ぎない。
【0044】
植物の混合物《2》
「ハイビスカスの粉末:7(参考の重さ0.9g)対
水:42(参考の重さ5.5g)対
ヘナの粉末:2(参考の重さ0.3g)対
ジルコンの粉(金属の一例である):1(参考の重さ0.1g)」
【0045】
この原材料や数値や比率を特定するものではない。(別の植物、別の数値に置き換え色々に実施しているので1例にすぎない。金属の1例のジルコンもアルミナ、銅、鉄、コバルトでも良い。下記から同様である。)手っ取り早い実験で、溶媒がヨートチンキか水かの違いで、ヨードチンキで混ぜられた混合物は、水で混ぜられた混合物より、電流の発生の力が大きく、ヨードチンキと水とは混じりえないこところがあるのでN型 P型を作りえる。
【0046】
また、植物と籾殻の混合物《3》も作り、実験し、植物と籾殻の混合物《3》の改良型も色々試作した。植物と籾殻の混合物《3》として、約の重量比で下記の混合物を試作した。ただし、1例のある時の重量比であり、例1である。この混合物には籾殻が入れられている。
【0047】
植物と籾殻の混合物《3》
「籾殻:3(参考の重さ0.9g)対
ヨードチンキ:17(参考の重さ5.6g)対
ハイビスカスの粉末(ヘナの粉末や他の植物でも良い):1(参考の重さ0.3g)対
ジルコンの粉(金属の一例である):1(参考の重さ0.3g)」
【0048】
以上を混ぜて、数日間電流測定し続けた。この数値は、アバウトの数値で、ベストの数値ではなく、手っ取り早く実験したに過ぎない。この原材料や数値や比率を特定するものではない。
【0049】
金属も色々実施していて、鉛、アルミナ、銅、鉄、マンガンなど色々実施しているので、ジルコンを特定していない。今後、ジルコン以上に有効な金属はあるが、手っ取り早い実験を記載しているだけである。
【0050】
植物の混合物《1》 植物の混合物《2》 植物と籾殻の混合物《3》の内、植物や金属の粉(ジルコンは一例である)を色々に変えた変形型をP型、N型を作るものとして本発明では、実施している。したがって、この混合物の組み合わせの内容物は、無数に存在し、真冬、真夏、春の季節や気候条件、実施場所の暑い所や寒い所で、又は、本発明のセルを室内で実施するのか、屋外で実施するのかでも、植物や金属の特定は大きくその組み合わせを変える必要があり、内容物は変ってくる。ヨードチンキも手っ取り早く実験するために使用しているだけで、この記載の《1》《2》《3》3つの1例は、たまたま、手っ取り早く実験したものである。物の種類や数値につきベストを現したものではない。
【0051】
色素増感太陽電池で、色素だけでなく、電解液はどのような溶媒を使用し、溶媒やヨウ素やヨウ化化合物の比率が再生可能を大きく左右する条件で、市販品のヨードチンキでは、その場限りの実験にしか使用できない。性能評価や商品化や特許請求項で特定できるものではない。エタノールだけでなく、アセトニトリルなど各種の溶媒と各種溶液それらの比率により、セルの性能に大きな違いがある。
【0052】
ただ、前記の植物の混合物でこのような違いを、酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層や塩の層、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層に加えることで、ホウ素、ホウ酸、リンなどの添加物以外で半導体をP型、N型風に変えうることを本発明では実証した。本発明者独自の植物のこのような用い方を、本発明の再生する電池に実施することで、再生する電池の必要な構成要素すべてにつき、独自の発案で新規性、進歩性を持つ。
【0053】
ハイビスカスやウーロン茶、ヘナ、コーヒーの粉などの乾燥させた植物の花や草と籾殻と水とを併用することで、籾殻には、植物成長の促進物質を含んでいるので、粉末にされた植物のそれらを、腐らせず、有益な粉末のまま長く維持する。植物を乾燥させず、生のままで色素を出させるよう放置すると数日で、植物は腐るので、植物を乾燥させるほうが良い。
【0054】
シリカが、半導体、太陽電池、セラミックス材料になることは、公知である。籾殻から、純度の高いシリコンを取り出す技術が研究開発されていますが、本特許では、籾殻の生の状態(炭化、灰にしていないことを意味する)で、粉末に粉砕することで、そのまま電池、太陽電池、色素増感太陽光発電、半導体熱発電に使用でき、前記の乾燥させた粉砕された粒、粉状の植物の用い方やその他の添加物、金属粉、ホウ酸、ホウ素、リン、炭、糊、墨、墨液、カーボンブラック、グラファイト、それらに化学的合成物を含んでいるなどの色々な添加物をドープすることで十分な発電することを発明し実証した。このような用い方による籾殻のよる本発電は、世界初のバイオマス材料の籾殻を使用した新しい半導体熱発電と色素増感発電の再生する電池です。
【0055】
もちろん、籾殻を粉砕するだけでなく、炭化、灰にしても本発明では実施していて、同じく本発明に有効である。バイオマス発電で、籾殻を焼いた時に生じるガスで発電を起こす方法がすでにインドや日本の一部などで実施されているので、又、米を主食としている日本では籾殻は脱穀の後に出来、その廃棄物としての処理で焼かれているので、炭化、灰にされた籾殻を得ることは簡単で本発明でそれらは利用、実施できるのである。
【0056】
本発明では、再生する電池、1例として太陽電池を高出力にするため、請求項5でヨウ素又はヨウ化化合物の使用を特定しています。ヨウ素の用い方は、色々変化させ得る。ヨウ素単体使用はもちろんヨウ化化合物を使用や、ヨウ素とヨウ化化合物や他の元素と合わせて、その後さらにエタノールなどの色々な溶液と混ぜ混合液として前記の3層に、あるいは、前記の一層以上に混ぜて用いるや3層には直接混ぜないでヨウ素を固体のままで、セル内で配置するなどである。1層以上の層に前記のヨウ素などを使用し、かつヨウ素を固体のままあるいは、コーティングしてセル内に配置したりもする。
【0057】
個体のヨウ素を固体のままや、水性、油性ペンキや墨液や他の色々なもので固体のヨウ素をコーティングしてセル内に配置したりしている。コーティング方法は色々である。ヨウ素を他の物にドープするやヨウ化ニッケル、ヨウ化銅のようにヨウ素と他の物と化合物にして実施することもあり、ヨウ素又はヨウ化化合物の使用方法は、色々と実施可能である。使用方法を特定するものではない。籾殻とヨウ素をセル内で用いることで、四ヨウ化珪素の酸化還元作用を利用できるメリットがある。ヨウ素とケイ酸を含む籾殻との組み合わせは、再生する電池には有効である。
【0058】
I→3I と四ヨウ化ケイ素Iの2つの酸化還元作用の利用
表1

【0059】
四ヨウ化ケイ素は、ケイ素とヨウ化物で無機化合物。水と反応して、無水ケイ酸(二酸化ケイ素はシリカである)とヨウ化水素に分解する。色素増感発電では、ヨウ素と色素の自由電子のやりとりで、酸化還元作用を必要とするが、この四ヨウ化ケイ素の酸化還元は、2つのこの酸化還元作用に有効に働いている。ヨウ化水素は、還元作用があり、空気の酸素に反応してヨウ素に戻りやすく、色素増感発電の酸化還元の出助けをし、有益である。
【0060】
I→3Iと四ヨウ化ケイ素I2つの酸化還元作用がセル内で起きることにより、互いに補い合う関係で、(1)水、(2)ヨードチンキで溶いたヨウ素、(3)籾殻のケイ素、そして、(4)ヨウ素とケイ素の結びついた四ヨウ化ケイ素、(5)四ヨウ化ケイ素は、水と反応して、二酸化ケイ素のシリカと(6)ヨウ化水素に分解する。この時、色素増感発電に寄与する。(2)ヨウ素と(1)水の水素に再度、戻る。リサイクルする。
【0061】
そして本発明では、半導体発電する電池でヨウ素が重要であるが、その半導体発電に不可欠のヨウ素もリサイクルする。従来電解質は電極をつなぎ、酸化還元作用のある液が使われるが、本発明では、塩の層を電解質としてではなく、P型N型の中間に位置する空の部分としてとらえていて、酸化還元作用は前記のヨウ素と籾殻の組み合わせで実施している。
【0062】
バイオマス材料の籾殻を使用して、2つの異なる発電方法である光による新しい色素増感発電と熱による半導体熱発電をし、コンデンサーのような蓄放電の機能も1つのセル内で同時に起きる。これが本発明者の主眼とする発明であり、籾殻の廃棄物処理も兼ね、農業にも役立ち安く手に入る原材料で、再生する電池が製造できる。色素増感するためには、光で自由電子が色素から出る必要がある。チタン、亜鉛はナノサイズの場合もある。半導体熱発電では、2つの異なる金属とP型とN型の半導体が必要である。
【0063】
バイオマス材料では、籾殻を使用する。籾殻は二次電池の原材料に出来る。本発明では、光、熱で再生するだけでなく、光、熱の無い時でも、コンデンサーのように、蓄電、充電、放電出来る機能も必要としている。図6のイメージ図でこの3つの発電をイメージしている。図4では、セル又は装置の下部で半導体熱発電し、上部で光と色素増感発電し、中間部でバイオマス材料でコンデンサーのような作用を説明している。図4は請求項2の電池構造を実施しているが、請求項3の上下の異なる2つの金属と1層と3層の合計4層でもよい。
【0064】
下記で表にしている各発電の必要事項を同時に満たす電池構造にし、前記の2つの発電方法と前記のコンデンサーのような二次電池が1つのセル内で実現できるよう内部の調整や統一が必要である。
【0065】
表2

【0066】
セルをカバーする透明素材のプラスチック(合成樹脂のことを意味している)で、その各種の特性を利用して、例えば、ポリエチレンは水を通さないが、酸素を通す、ポリカーボネイトは耐熱性があるなどの各種のプラスチックの特性を活かし、セルに必要以上に完全な封止が不要になる可能性がある。逆に、各種のガラス、プラスチック、シリコン、ゴム、ビニールで適切に封止さえ正しくなされるのなら、セル内で、いつまでも再生しつづける可能性がある。籾殻が原材料の場合、完全な封止が必要か、又は逆に完全封止が不要か、最上部の素材で左右されるようである。籾殻はガスを発生させ、このガスが水や空気の酸素、水素と作用する影響があるからである。
【0067】
2つの異なる発電方法の1つは色素増感発電と1つは半導体熱発電がバイオマス材料の籾殻を使用して1つのセル内で、同時に光の強弱や気温の上昇で同時に起きている。それを図2、図3、図4、図5、図6、図7で表している。ただし現時点で、持続性の課題があるが。
【0068】
色々な添加物の中で請求項6のホウ酸、ホウ素、リン、硫黄、をいずれか1つ酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層や酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層にドープして(場合により塩の層にも)、簡易にこの2つの層をP型半導体、N型半導体にしている。P型半導体は、正孔の出来易い層で、N型半導体は、自由電子の出来易い層である。籾殻に含まれるケイ素は14価で、チタンは4価、亜鉛は12価である。ホウ素は13価である。リンは15価である。半導体にホウ素やリンをドープしてシリコン系半導体をP、N型に出来ることは、公知である。
【0069】
本発明では、市販品のホウ酸でも実施できます。この違いを利用して、さらに前記の植物を本電池構造である前記の1層以上に加え、いろいろにそれらを組み合わせ、正孔の出来易い層のP型半導体層と自由電子の出来易い層のN型半導体層を意図的に簡易に作り出しているのである。色素を出す元として、利用されている乾燥した植物の粒、粉状のものを、さらに高出力にするために、金属の粒、粉状のものを前記の1層以上に加え添加すると良い。
【0070】
色素増感太陽光発電で使用されるルテニウム色素は、レアメタルと呼ばれている希少金属を用いて高効率にしていることは、公知であるが、本発明では、色素でなく、乾燥、粉砕されあるいは色々に加工された植物(色素ではない)そのものと、粒や粉状にさせた色々な金属の使用が今までの公知とは異なる。本発明者独自の発明である。こうすると、ルテニウム色素などの希少金属を使用せずとも安価で安易にセル内で、電子の流れ、動きを活発化させることが出来る。
【0071】
塩の層は、P、N型層の中間で層に塩に墨液を入れることで、導電性を増すことできる。炭、墨、顔料、糊を前記の4層や1層以上に加えても良い。糊の添加でセル内の4層の密着性を増す。セル内に顔料、鉱物、炭、墨、墨液、カーボンブラック、グラファイト、糊、それらに化学的な合成物を含んでいる物の内1つ以上を使用している場合もある。顔料や鉱物に含まれる銅、鉄、コバルトなどの各種の金属元素の効果で、層をP型、N型風に簡易に出来るので、その目的で実施もする。
【0072】
光や熱を受ける層に−植物や金属や顔料や鉱物の入った前記の色々な物を添加し−N型半導体層として、自由電子を光、熱で励起させ外部回路に出易くして、外部回路から電線を伝ってセル内に戻った自由電子は、対極になる正孔が出来易いP型半導体層に入り(このP型半導体層にも植物や金属や顔料や鉱物を添加し、それらの自由電子を利用し自由電子の喪失を補える)、塩の層を介して、自由電子がN型半導体層に再び生じ、再度、光、熱で励起された自由電子が外部回路に出る仕組みである。これが繰り返される。
【0073】
太陽光発電では、光を受けなければ発電できないが、本発明では、光だけでなく、熱でも同時に発電し、光、熱なくとも、二次電池やコンデンサーのように光のない夜間も熱のない時も発電している。多数の電化製品は、熱を発しているものである。例えば、熱を発している各種のアダプターに接して本発明のセルを置くと、そのアダプターの熱で発電する。
【0074】
どのように本発明を実施するかで、セルの外側又は片側に建築材、壁材、蓄熱材、断熱材、ガラス、プラスチック、シリコン、ゴム、ビニール、木材、金属のいずれか1つ以上の素材を外装に施すこともある。本セルの最下部の金属面に漏電、感電予防に別の導電性のない素材を貼り付けるや設置するも実施する。エポキシ樹脂も外装に利用出来る。フィルムでラミネートしてもよい。場合により、本実施のセルの外側又は両側又は片側に本発明の層を1つさらに重ねても実施する。本発明が各種の他の部品、装置、設備、機器、製品に接し結合して実施されることもある。本発明が他の部品、装置、設備、機器、製品にプラスアルファで実施され、それを新たな部品、装置、設備、機器、製品として実施もする。太陽電池としての実施は1例である。
【0075】
大きな想定ですが、ゴミ焼却場や火力発電所の熱を利用して、この発電を実施出来る。電化製品やアダプターや多機能携帯端末の内部で発熱があるのなら、その発熱で発電するそんな電池も使用可能です。あるいは、エンジンやモーターやパソコンには発熱があり、本電池にその発熱作用を利用して発電させ、この電池で再生された電力をさらにモーターやパソコンの電力にする。循環型エネルギーの完成です。
【0076】
雪国の屋根に除雪機能の電熱線を配置し、その電熱線で生じる発熱を、電熱線の下部に本電池を設置することで、本電池の熱源にし、さらに本電池の発電を電熱線に使用する。工場、浴場、温泉場、温水器、家電製品やパソコン、車などそれらの色々な所から熱源を得て発電しえます。
【0077】
このような色々な用い方、実施の仕方も考えられるので、それにつれ、電池内の原材料や具体的な最適の比率や数値や電池の構造(特許請求項及び明細書の範囲内で)は大きく変化することわかっているので、本実施はアバウトで、数値も特定できるものではないのです。使用目的により、多数の実施例が、実施されるからです。
【0078】
しかもコンデンサーのようは電気を溜め、放電する機能が本発明にはある。これらの作用が最小限の2種類金属と前記の3層で実現出来る。上下基板に2種類に金属があり、その2種類の金属の間に前記の3層が存在する図1の構造と、ガラス又はプラスチックなどの透明素材でカバーされ、光、熱で、再生し易いように最上部に1層があり、その真下に1種類の金属があり(その金属には下部と直接接し下部と交流できるように幾つかの穴が開けられている)、その真下に前記3層の残りの2層があり、その真下に別の種類の金属が備えられている図2の構造とがある。この2つの異なった構造のセル内に前記の通りヨウ素が色々な方法で使用されている。
【0079】
他にも、請求項3に記載の上部基板の上にさらに4層目になる1層が備えられている図3のセルもある。この場合は、上下基板の間に3層があり、かつ上部基板の金属(その金属には下部と直接接し下部と交流できるように幾つかの穴が開けられている)の上に1層が設けられているので、層の合計は、4層になる。最上部に備えられた4層目の層は、層の内部で層の造りが異なった層が幾層にも重ねられて実施しているセルもある。図1、図2、図3のどの場合にも、ヨウ素は色々な用い方で使用し実施されている。ヨウ素なしの籾殻のセルは、電流を出力できるが、出力が弱い。
【0080】
請求項1(図1)、請求項2(図2)、請求項3(図3)の場合もセル内に色々な形の金網を任意に備えることも出来る。セル内に金網を使用するのは、セル内で、自由電子が現実には多く存在しているのに、十分にすべての自由電子が電流として捕まえられていない欠点があり、量子ロット型のようにセル内に挿入している金網で簡易に自由電子を細部に渡って多く電流として取り出す利点がある。セル内に色々な形の金網を使用することで、電流が金網なしの電流の取り出し方と比べると一気に4倍アップするなどの数倍の高出力になることがある。
【0081】
セル内で金網を使用する場合、バラつきがあり、上手に金網を配置しないと、接触不良になり取り出す電流が逆にゼロになったりするので、注意がいる。この金網の配置は、金網の金属の種類や金網の形、配置場所も工夫次第で、出力を変化させることができるので、高出力を可能にする。特に、固体のヨウ素と触れさせて配置すると、高出力である。本電池とは、異なる別の種類の電池(本発明者発明)で、金網なしで40mAの電流が金網をセル内に配置すると120mAに電流アップしていることは、たびたび確認し実証している。10円切手ほどの小さなセル(厚み約4mm)での出力である。
【0082】
高出力にする為、広範囲の波長の光で電気を起こせるように1層の中で多層又は多段にも出来る。赤外線は780nm以上、紫外線は380nm以下で、色素は、大きく分類してフラボノイド、カロテノイド、ベタレイン、クロロフィルで、波長に対応した色素を各層に使用する。多層、多段にすることは、上部の層のみに限らない。セル内部のどの位置の層でも高出力にする為や、P型、N型にする為に1層を多層、多段にすることは想定している。
【0083】
例えば、P型、N型にするよう鉱物や植物を薄い板状で使用する場合P型、N型になるチタン、亜鉛の層は1層でも1層の内訳は多層、多段である。2つの異なる金属と3層(請求項1、2)又は4層(請求項3)の層の内部は、このように多層、多段に出来る。ヨウ素の使用も封じ込めた層として3層、4層の内部でも実施する。この場合、1層でも多層、多段になっている。添加物を層として添加することもある。又、セパレーターを塩の層の前後で実施していることもある。
【0084】
前記の課題の解決策は、それは、P型半導体、N型半導体を用いたシリコン系太陽発電ような発電を前記のように実施し、もっと手軽に簡単にして、再生する電池、1例として太陽電池の中に作り出すことでした。それは、それを、高価なシリコンではなく、身近に得られる材料で、乾電池で使用されているような安い材料だけを使うようにして、高出力でも高価な原材料を避け、製造工程も真空状態を必要とせず難しくない製造方法を用いて、安価な原材料、安価な製造工程、安価な価格で再生する電池、1例として太陽電池として商品化し、広く市販されることです。
【0085】
電池の中味を安価な半導体である酸化チタンやチタン、その合金の層と酸化亜鉛や亜鉛、その合金の層と塩の層で形成し、粉砕や炭化灰化された籾殻も利用することで主原材料を安価な物にし、ヨウ素を用いて高出力にし、ホウ酸、ホウ素、リン、硫黄などの添加物で半導体のP、N型にし、加えて、植物でさらに自由電子を作り易くし、今までの乾電池のような一次電池から二次電池、太陽電池へと画期的なものに変えられ、しかもコンダンサーのような多用な機能も本発明では実施出来るのである。
【0086】
課題の解決策では、再生する電池だけでなく、本電池を装置として実施する。1例として太陽電池のモジュール、アレイ、パネルなど。他の部品、装置、設備、機器、製品にプラスアルファで実施し、光、熱で再生し別機能を持つ装置として各種目的で色々な形態で実施する。又、再生する電池の製造方法も特許申請します。
【発明の効果】
【0087】
従来の色素増感太陽光発電では、光で励起された色素の自由電子を外部回路に流す為にセル最上部の透明素材のガラス又はプラスチックに導電性膜を形成する必要があり、普通のガラス又はプラスチックでは、役に立たない。本発明では、導電性膜を不要とした。上下の2種類の金属から電流は取り出せ、セルの最上部に導電性膜なしの普通の市販品透明のガラス又はプラスチックを配置しても、再生する電池、色素増感用太陽電池として十分に機能出来る。目的により、セル内に配置した金網からも配線することもあるが、この場合でも、本発明では、ガラス又はプラスチックに導電性膜は不要である。
【0088】
高出力なセルは、ルテニウム色素など希少金属と使用していて、高額である。半導体熱発電する商品は、すでに市販されていますが、高価である。本発明では、導電性膜の形成や希少金属など原材料にする特殊な技術や原材料は一切避け、使用していないので、本発明の主原材料は酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層や酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層や塩の各層に籾殻を混ぜているので、安価で市販品にすることが出来る。P、N型半導体にする為に必要なホウ素、リンなども、安易で良いのなら、籾殻を混ぜている各層に市販品のホウ酸を微量添加してP、N型半導体にできる。ホウ素でなくとも実施出来る。
【0089】
使用している色素を出す物として、身近に存在している例えばウーロン茶の葉っぱでもその他の植物でも色素は出せ、高価な有機色素でなくとも、再生する電池は実施出来る。色素と共に使用される金属でも、希少金属でなくともジルコンの粉状のものでも、発電できる。とにかく、安価で再生する電池、1例としては太陽電池が可能である。植物の混合液を作り、意図的にその植物の混合液を変化させ、さらに、チタン及び亜鉛の半導体をP型、N型風に出来る。磁場の変化、動きを植物を使って利用出来、電流の発生を大きくし、耐久性、持続性を増す。
【0090】
色素のみ利用するのではなく、植物そのものを発電に利用する本発明の半導体熱発電では、ごくわずかな気温の上昇でも電流をはっきりと上昇させているので、100度以上のような高温でなくとも日常にふりそそぐ太陽熱でも半導体熱発電を起こせるようになった。この発明の効果は、大である。一般的には、半導体熱発電を利用するには、特殊な材料や複雑な電池構造がいるのであるから、それらが、不要になった効果は、大である。
【0091】
製造工程も純度の高いシリコンを作り出す為の真空の製造工程も不要である。本発明では、出来上がったセルの各層をすぐに乾燥させるために、100度のホットプレートの上に数分置く事も実施していますが、それは不要でも良いので、高温で焼くなどの特殊な設備も不要である。日本では身近にある籾殻を粉砕などでつぶすことにより、本発明の原材料に出来る。本発明は、請求項1(図1)、請求項2(図2)、請求項3(図3)のように基本の構造は、2つの金属と3層か4層の簡単構造なので、特殊な製造設備が要らず、個人家庭でも作れるものである。商品として工場で大量生産方式の製造装置を使って製造する場合も高価で特殊な設備投資が不要である。
【0092】
本発明は、光、熱を発するものなら、利用して再生できる電池ですので、実生活では色々な電気製品を熱源に使用する。一般的な日常生活では色々な場で熱を出していて、その熱を金属や半導体に伝えることで、電気を再生させる循環型再生可能エネルギーが実施できる。本発明では、高温の熱、強い光でなくとも、発電出来る。太陽は光と熱とを同時に地上に発していて、その両方を本発明では、同時に利用できます。
【0093】
水道管に水と温水を2層の層にして水道管内に流し、半導体熱発電をさせる公知がありますが、本発明は、そのようにした場合、最上部に光でも発電する層を置くと同時に色素増感太陽光発電も出来ます。本発明の再生する電池は、フレキシブルの形にできますので、なにかの形状に合わせ、自由自在に変形出来ます。板状、円形状、立体型など2つの金属と3層、4層の構造なので、折り曲げ自由自在です。2種類の金属にどのようにして、温度差をあたえるかにより、アイディア次第で図1,2,3,4のセルや装置を変形出来、色々と無数に変形可能です。しかも、半導体熱発電と色素増感発電を同時に出来ます。
【0094】
籾殻をセル内で原材料とすることは、火災の心配があり、その為、籾殻は、燃え易いように思いますが、灯油をかけて籾殻を炭、灰にしょうと火が出る状態で焼きましたが、灯油が燃え尽きるとすぐに消火してしまいます。木や炭とは違い籾殻はとても燃えにくいものです。3度ほども燃え尽きた灯油を継ぎ足し火災の発生状況を確認しましたが、灯油のみ燃え尽きるとその後は自然に消火してしまいます。ですから、太陽電池として高温下にさらしても、火災の心配は必要以上にはありません。木ほども燃えない物です。酸化チタンや亜鉛と塩と混ぜて籾殻を利用している本発明のセルは公害を発生させない安心、安全なセルです。籾殻は廃棄物でもあり、日本では籾殻は米の育成には付随するもので、この廃棄物を有効利用することは、本発明の効果でもあります。
【0095】
本発明者がもっとも気にかけましたことは、高価でもシリコン系の従来の太陽電池が20年間も発電しつづける安心な太陽電池であることは、よくわかっていても、その黒色、紺色の決まりきったセルの外観が、江戸時代などの古い伝統の街並みを壊してしまうことです。本発明では、セルに色をつけることが出来ます。光や熱を受ける層に植物色素や顔料などを入れると赤、青、黄色、緑とセルに色を出せる。最上部の透明素材は普通のガラス又はプラスチックで実施できますが、それらにも模様が施せる。色も出せます。導電性膜が不要だからです。室内外の壁や屋根に実施しても再生する電池、1例として太陽電池電池を施行していることが、隠せるのです。
【0096】
鉱物性顔料は、工夫して半導体のP型、N型にするようドープすると、植物がなくとも発電します。酸化チタンの粉末や酸化亜鉛の粉の亜鉛華も白粉やペンキ、絵の具として鉱物性顔料で現在使用されていますが、本発明でも、他の鉱物性顔料をセルの色づけに使用し発電することはわかっています。それ故、色々の物質が混ざって加工されている顔料とは、別に鉱物を使用する場合もある。
【0097】
イオン化作用の強いラジウム含有鉱物、水晶など宝石材料の鉱物も、又それ以外の安価な鉱物など多種の鉱物は、本発明の3層の1つ以上に半導体のP型、N型にすべく微量添加すると、高効率に出来ることわかっています。それゆえ請求項10に記載します。層に微量に添加すると、その多種ある鉱物の組み合わせで、本発明では、半導体のP型、N型を作り出しえるのです。鉱物の形状は、固体、粒、粉、液状、色々用いられる。
【0098】
顔料と鉱物について、くわしく記載します。本発明で添加する顔料でも、色々な種類のものが実施できますが、ある産地の陶芸用顔料につき説明します。本発明では、コバルトブルー、グリーン、赤みのあるピンクの色付けに使用する陶芸用顔料を実験した。顔料に色が付いているのは、顔料は、岩石と金属を混ぜ合わせ、一度ミルで粉砕し、その後、水分を抜いて焼き、焼くことで金属を発色させ、さらに粉砕しているがこの顔料で、色々金属を混ぜ合わせて色を出している。銅はグリーン色に、鉄はこげ茶色、コバルトを微量入れてブルー色に発色する。揮発性があるので、アルミナを添加したりする。接着剤も入れる。日常で鉄が錆び(酸化)すれば、赤茶色になり、銅が腐食すると緑色を表すのを見るそのような色か。
【0099】
以前から固体のヨウ素(和光純薬製)をテスターで電流測定すると、わずかな電流が流れていること知っている。そのヨウ素を含むヨードチンキもマイクロ単位で電流をわずかであるが、流していることわかっていた。その為、植物をヨードチンキに手っ取り早く入れ、植物の自由電子も発電に利用する本発明が実施された。さらにセルの色付けに使用する陶芸用顔料に含む金属の自由電子も半導体のP型、N型のように利用できないか。
【0100】
そこで、手っ取り早くヨードチンキと個別に各色の顔料を混ぜ、電流測定した。すると植物とは異なり、はっきりとは顔料による電流の発生が確認できなかった(ヨードチンキの電流は計測されるが、顔料それ自体では電流は無いようである)。水で顔料を溶かした水溶液も測定したが、同じく電流の発生は確認されず、水単体の場合はマイクロ単位でも電流はゼロである。水自体が電流ゼロである。その水に顔料を混ぜても電流ゼロである。
【0101】
本発明では、植物の混合物では、電流が出るが、その電流を計測したテスターのリード棒を直後に別容器の水につけると、本来電流のない別容器の水に大きな電流が生じることを前記したようにすでに発見していた。そこで、同じ実験をした。各顔料をヨードチンキで溶かした溶液で電流測定し、その直後にテスターリード棒を顔料が混ぜられた別容器の水につけると、今度はその別容器の水から大きな電流を計測できた。これは磁場の変化で電流が生じているのである。その磁場の変化で生じた電流はすぐにゼロに下がるが、同じ実験をすると必ず電流は顔料を混ぜた水で計測できる。
【0102】
これは、本発明の半導体P型、N型を簡易に作る方法として、利用できる。テスターでは、ヨードチンキに各顔料を混ぜるとリード棒の極が頻繁にプラス極とマイナス極に入れ替わるようになる。マイナスとテスターが表示しても、これは逆にその分大きな電流を発生させているのであり、セルにすると逆流することはおきない。
【0103】
グリーン色、ブルー色、赤茶のピンク色の各顔料をヨードチンキで混ぜた溶液3種類と各顔料を水で混ぜた溶液3種類の組み合わせを違えて3×3イコール9組の組み合わせで電流測定すると、発生する電流量の違いがあった。その組み合わせの電流測定結果から電流発生の大きい4つの組み合わせを下記に記載する。ただし厳密に測定してはいない。
【0104】
表3

【0105】
1例でヨードチンキと顔料を混ぜた溶液をN型にするもの、水溶液の方をP型にするものと想定して実施する。組み合わせ番号の(8)、(3)、(5)、(7)などが良い結果になった。結果から1例で組み合わせ番号(8)は、N型にしたい層にヨードチンキとピンク色顔料(鉄を多く含有する顔料)を混ぜ、P型の層には水とグリーン色顔料(銅を多く含有する顔料)を混ぜる組み合わせの時にその組み合わせにより電流が流れる。
【0106】
本来は顔料を混ぜていてもその水溶液には電流はゼロなのである。このことから、銅、鉄、コバルトを本発明のチタンと亜鉛の層に工夫してドープすれば、半導体P型、N型風に電流を発生させえる。ただし、ホウ酸、植物や炭、墨など他の添加物の影響があり、セルとしては、このような単純な結果にはならない。
【0107】
これは、2つの溶液の組み合わせに伴う磁場の発生を利用している。室内だけでなく、太陽光の下でも実施したが、電流は発生する。意図的に本発明者がヨードチンキと顔料の混ざる溶液から、水と顔料が混ざる水溶液に瞬時にテスターのリード棒を移動させたことにより、極端な磁場の変化を生み、フレミングの法則が働き、磁場の変化にともない電流が生じたのである。
【0108】
従来の色素増感発電の自由電子の流れとは、異なる起動の方法である。フレミングの法則では、電流が発生すると、それに伴い磁場が生じ、かつ磁場につれて動かす力が働くものである。電流と磁場と動かす力は、方向は違っても同時に発生する。磁場を意図的に変えれば、それに伴い、電流が生じるである。その法則通り、磁場を故意に変えるだけでも、電流を起こせるのである。
【0109】
植物の自由電子だけでなく、この顔料の添加による両電極の極端な磁場の変化で電流発生も本発明では利用できることを発見した。さらに、顔料には色々な添加物や加工があるので、顔料ではない鉱物そのものを利用すれば、大きな電流の発生が可能である。セル内の層に金属を添加する工夫や改良次第で電流を発生させることが出来る。これが請求項10に記載した課題の解決策のひとつで効果でもある。本発明では植物以外でもこのような実施が可能である。
【0110】
チタンや亜鉛に粉砕された籾殻を混ぜた層、それが、最上部に出る時、それらは、土壁のようにみえます。土壁の中に粉砕された籾殻という「わら」が混じった昔ながらの土に「わら」など混ぜている伝統的な土壁に見せることができます。図2や図3の最上部にある透明素材のガラス又はプラスチックを使用せず、チタンや亜鉛の層をそのままむき出しにして実施しているセルもあります。このような用い方は、もう昔ながらの土壁です。実施例の名付けに土壁としています。電流の感電防止などの安全性(エポキシ樹脂で土壁に透明の薄膜を施すなど)さえ確保されれば、壁そのものとして本発明は、実施出来ます。
【0111】
金属が上下に配置されているセルの金属の外側に壁のような、又は別の形態を配置することも出来る。金属の外側に別の層を備えても良い。金属は電流を流しているので、本発明の実施では外装を施すことを予定している。その外装の形態、状態は使用目的などで、色々実施可能である。蓄熱材でも蓄熱の層でも、逆に断熱材でも断熱層でも、多種の建築材、壁材でも良い。ガラス、プラスチック、シリコン、ゴム、ビニールなど色々な素材が外装に用いられる。本発明を元にその外側に外装や色々な目的で、層が形成され、色々な素材が使用される。
【0112】
例えば、2つの異なる金属の下部基板に銅板を実施した場合、真夏日で長時間太陽光にさらしていると、セルの下部の銅板まで、高温になり、2つの異なる金属に温度差が無くなり発電が低下することがよくある。その場合、下部の銅板の外側にもチタン又は亜鉛の層を形成し銅板の熱も利用する実施や施工をする。本発明者がシリコン系太陽電池を改良したい理由の1つに伝統的街並み、そこで守り継がれた建物の意匠性を維持して再生する電池を施工することです。伝統的漆喰の土壁はそのままに維持して太陽電池を施工する。太陽電池として本発明者が自宅の屋根に施工する場合、桜が満開の状態を表現した太陽電池なら、少々高額でも施工したい。蔵、土蔵、城も同じである。屋根、壁にその意匠性を維持できる本発明の再生する電池である。
【0113】
そのためにも色素増感太陽電池で必要とされた導電性膜をガラスやプラスチックに不要にすることで、ガラスやプラスチックに好みのデザインを印刷の技術で施工することも考えた。その場合、光の透過性が悪くなるので、太陽熱も利用することを考えた。この意匠性を維持する太陽電池は、本発明者にとって、とても重要で、籾殻をチタンや亜鉛に混ぜ、色を加えるのなら、砕かれた籾殻は土壁の中の「わら」に見え、本発明で炭化しない、灰にしない、殻を壊しただけの籾殻を原材料にすることは、課題の解決策である。
【0114】
本発明は、請求項1(図1)や請求項2(図2)のように2種類に金属と3層の構造だけでなく、請求項1(図3)のように2種類の金属と4層も可能で、最上部の4層目は、多層又は多段にも出来、図1,2,3の構造のセル内に量子ロット型を簡易に実現すべく金網を配置出来る。これらの多用な電池構造は、電気自動車の電源として利用する場合の高効率の発電方法を想定しているからである。
【0115】
本発明では、酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層や酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層、塩の層にそれらと粉砕された籾殻(この場合では籾殻は、水やその他の溶媒、溶液で混ぜられているのですが)との使用の比率や量の割合は、明確にはしていません。およそ、体積比で、各層と粉砕された籾殻は、体積で各同量づつとして多くは実施しています。
【0116】
―(酸化チタン又はチタン又はチタン合金)―対―(水など含む粉砕された籾殻)―との体積比は、約1対1で層を形成している。塩の層も酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層も同じような同体積比で層を形成している。アバウトにしています。現実の実施する中で、その比率を約1対5にして実施すると(この場合は籾殻の量を5倍ほど増やしている)、1対1の体積比と同じ発電量を見ますが、持続性がないようです。それは、逆に1対1ではなく、籾殻の量を減らし3対1にして酸化チタン又はチタン又はチタン合金や酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金や塩の量を増やせば、高効率で持続性が向上する。
【0117】
各層を薄く形成するか?厚く形成するか?でも条件を色々変えて実施していますが、本発明では、それらの用いられている材料のすべてについて体積比や量的比率を最善の状態として数値限定するものではない。これら比率などのベストの値は、今後明確にでき、それにつれ、さらに高効率なセルを実現させ得るのですが、本発明は、数値限定クレームを明記するものではない。
【0118】
多くの実施では、2種類の金属の上に約1.5センチ各ほどの面積で前記の3層を形成している時のセル(セル全体は3センチ各でこのセルに金網はなし)の性能評価は、一次電池としては、50mAほどを最高値で示します。これは、厳密に各材料を計量して実施しているセルではなく、これより少ない量でセルを作っていても同じような最高値を示しますが、厳密に各材料を計量してはいません。
【0119】
光や熱を受けての再生では、これより電流の出力は劣化しますが、再生は、何度も確認しています。植物用に使用される金属を変えることで、さらに高出力に出来ます。塩の層の改良でもさらに高出力に出来ます。
【0120】
請求項2(図2)の構造で、熱や光を直接受ける層を多層、多段に形成するや、請求項3(図3)における最上部の熱や光を直接受ける4層目を多層、多段にすることで、さらに高出力に出来ます。多段、多段の形成の意図は、光のすべての波長を電気に変えるため、短い波長も長い波長も取り入れるべくそれに対応した色素を出す植物を取り入れた層を形成し、多層、多段の層で実現することです。水で混ぜたチタンの層とヨウ素やヨウ化化合物を含む溶媒としてエタノールを用いて混ぜたチタンの層とは、交わらないので、波長に合わせて植物などを目的別に多層又は多段に出来き発電することは、わかっています。
【0121】
本発明者独自の解釈で、色素の層、植物と籾殻の混合物《3》の層、電解質の役目の層など異なる意味を持たせて多層又は多段にする。このように違った役目の層を想定することで、混合物の内容物が変り、波長の異なった光を取り込めるや植物の自由電子の再生を促進、維持するなど色々な作用や効果が見出される。
【0122】
ナノサイズにされた酸化チタンなどは、初めは白色をしていますが、時間が経つと透明になりますので、多層又は多段のチタン層でも下部にまで光を透過できます。多層、多段の層は、実施例4(1)、実施例7(1)に記載しています。
【0123】
集光型太陽電池は、広いフレネルレンズを使用していて、確かに太陽光を1点に集めることで、使用される半導体の量は減らすことは出来ますが、光を1点に集める為に、フレネルレンズの施行面積は、広く必要としていて、虫眼鏡で太陽光を1点に集め虫眼鏡の下に置いた紙などすぐに焦がす威力を見ますが、その太陽光を集めるだけのレンズの面積がセルには同様に必要です。
【0124】
本発明では、フレネルレンズを使用せず、前記の改良でさらに高出力に出来ます。まずは、改良された高効率な有機色素を本発明に用いれば、高効率のセルの完成です。
【0125】
将来的には、本発明は、3センチ平方のセルの施工で量子ロット型のように簡易に金網をセル内に使用し、セル内で発生している電流をその金網で秩序良く網の目の細部に渡って無駄なくすべて取り出し、電気自動車用電源ほどの電流の最高出力を期待しています。異なる種類の電池で原材料も異なる他の電池や他の実験で、10円切手ほどの面積のセル(厚み約4mm)で電流40mAの出力が、セルに金網を配置し、テスターで測定すると、電流が120mAにアップしたことがたびたびあります。
【0126】
前記の異なる別の種類の電池での実施で、10円切手ほどのセル(厚み約4mm)の面積で120mAの電流は、セル内に金網を配置していて、この金網の配置で電流がアップ出来ています。ですから、金網を配置し、原材料や添加物などの内容や比率を変えれば、今後さらなる改良により高出力、耐久性アップは可能である。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】実施例2、実施例3(1)、実施例5、実施例8の各セルの断面図(1例である)請求項1の電池構造である。 1 酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(籾殻が混ざり植物やホウ酸など色々添加) 2 塩の層(籾殻混ざる、炭、墨、糊など添加) 3 酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層(籾殻混ざり植物やホウ酸など色々添加) 4 アルミ板(1例) 5 銅板(1例)
【図2】実施例1(1)、実施例3(2)、実施例6(1)土壁、実施例6(2)の各セルの断面図(1例である)請求項2の電池構造である。 1 酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(籾殻が混ざり植物やホウ酸など色々添加) 2 塩の層(籾殻混ざる、炭、墨、糊など添加) 3 酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層(籾殻が混ざり植物やホウ酸など色々添加) 4 アルミ板(1例)(穴有り) 5 銅板(1例) 6 ガラス又はプラスチックなど材質は任意に配置する
【図3】実施例4(3)のセルの断面図(1例である)請求項3の電池構造である。 1 酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(図1,2の1と同様) 1−1 色素増感用酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(ヨウ素を含む 、1−1と3の位置関係を入れ替え可能) 2 塩の層(図1,2の2と同様) 3 酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層(図1,2の3と同様) 4 アルミ板(1例)(穴有り) 5 銅板(1例)
【図4】下部の金属で温水と冷水の半導体熱発電とし上部で太陽光、太陽熱の発電をするセル、又は装置の断面の構造図(1例で構造は変形可能) 1 酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(図1,2の1と同様) 2 塩の層(図1,2の2と同様) 3 酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層(図1,2の3と同様) 4 アルミ板(1例)(穴有り) 5 銅板(1例) 6 ガラス又はプラスチックなど材質は任意に配置する 7 温水か冷水かいずれかの水に漬けているアルミ板(1例)自由自在に変形可能 8 温水か冷水かいずれかの水に漬けている銅板(1例)自由自在に変形可能 9、10 温水か冷水かいずれかの水の容器、装置(1例)
【図5】実施例1(1)のセルの正面図。1部のみに色素増感出来る3層をつくり、その他の部分はアルミ板を露出させ、色素増感発電と半導体熱発電を同時にするセル又は装置の正面図(1例) (イ)1 酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(図1,2の1と同様) 真上にガラス又はプラスチックなど材質は任意に配置する配置 4 アルミ板(1例)(3層下部に穴有り) 11 電球 (ロ)実施例1(1)の正面図(1例) 1 酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(図1,2の1と同様) 真上にガラス又はプラスチックなど材質は任意に配置する配置 4 アルミ板(1例)(3層下部に穴有り)
【図6】ヨウ素と籾殻を使用して光と熱とバイオマスで同時に再生するイメージ図 12 半導体熱発電(P型かN型のいずれかになる) 13 半導体熱発電(P型かN型のいずれかになる) 14 色素増感発電(植物や顔料や鉱物を利用) 15 色素増感発電(植物や顔料や鉱物を利用可能) 16 充放電する電池作用(ヨウ素含む、I→3Iと四ヨウ化ケイ素I2つの酸化還元作用)(炭、墨、墨液、カーボンブラック、グラファイト、糊など添加可能) 17 バイオマス材料の籾殻
【図7】実施例4(1)のセルの断面図 1 酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(図1,2の1と同様) 1−1 色素増感用酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(ヨウ素を含む、1−1と3の位置関係を入れ替え可能) 2 塩の層(図1,2の2と同様) 3 酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層(図1,2の3と同様) 4 アルミ板(1例)(穴有り) 5 銅板(1例) 6 ガラス又はプラスチックなど材質は任意に配置する 18 金網 19 固体のヨウ素 20 テスター2個 別個の2つの配線をすると良いが、自由電子の出る極が逆になる▽のテスターでは、上部のアルミ板から自由電子が外部回路に出て銅板にもどる △のテスターでは、下部の銅板から自由電子が外部回路に出てアルミ板にもどる 半導体熱発電と色素増感発電を同時にし、2個のテスターで電流を同時に測定できる。1個だけの配線では、電流は良く流れない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0128】
重複しますが、最良の形態として請求項通りなので請求項を列記し、同時に図面で説明します。請求項1◎セル内の上下で種類の異なる金属(図1の4,5)を使用し、1つの金属の上に酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(図1の1)を備え、もう1つの金属の上に、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層(図1の3)を備え、前記の2層の間に塩の層(図1の2)があり、各層に籾殻を混ぜている(図1の1,2,3)ことを特徴とする再生する電池で、構造として前記の酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(図1の1)と、前記の酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層(図1の3)は、その上下の位置関係を入れ替えることが出来る再生する電池―を製作する。
【0129】
請求項2◎請求項1に記載の3層の位置を変え、ガラス、プラスチック、シリコン、ゴム、ビニールのいずれか1つ以上の素材(図2の6)の下部に酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(図2の1)がありその下部に金属(図2の4)を配置しその金属には1つ以上の穴を開け、塩の層(図2の2)があり、さらに酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層(図2の3)があり、その下に上方と異なる種類の金属(図2の5)を備えていて、前記の各層に籾殻が混ぜられていて(図2の1,2,3)ことを特徴とする再生する電池で、構造として前記の酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(図2の1)と、前記の酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層(図2の3)とは、その上下の位置関係を入れ替えることが出来る再生する電池―を製作する。
【0130】
請求項3◎請求項1又は2に記載の3層(図3の1,2,3)の他に1層(図3の1−1)を加え、ガラス、プラスチック、シリコン、ゴム、ビニールのいずれか1つ以上の素材(図3の6)の下部に酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(図3の1−1))がありその下部に金属(図3の4)を配置しその金属には1つ以上の穴を開け、さらに酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(図3の1)があり、塩の層(図3の2)があり、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層(図3の3)があり、その下に上方と異なる種類の金属(図3の5)を備えていて、前記の各層に籾殻が混ぜられている(図3の1−1,1,2,3)ことを特徴とする再生する電池で、構造として前記の酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層(図3の1−1、1)と、前記の酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層(図3の3)とは、その上下の位置関係を入れ替えることが出来る再生する電池―を製作する。
【0131】
請求項4◎籾殻をつぶすか、籾殻を炭化するか、籾殻を灰にするか、前記とは異なる状態にするか、いずれか1つ以上の籾殻を使用している請求項1、2、3のいずれかに記載の再生する電池―を製作する。
【0132】
請求項5◎セル内でヨウ素又はヨウ化化合物の1つ以上を使用している(図1と図2と図3と図4と図5と図7のセル内。図6の16。図7の19)請求項4に記載の再生する電池―を製作する。
【0133】
請求項6◎酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層、又は、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層にホウ酸、ホウ素、リン、硫黄の内のいずれか1つ以上を塩の層を含む前記の各層の一つ以上に添加している請求項5に記載の再生する電池―を製作する。
【0134】
請求項7◎セル内の1つ以上の層(各図の1、2、3、1−1。図6の16)に植物を混ぜているか、植物と金属とを混ぜているか、植物と金属とヨウ素を混ぜているか、いずれか1つ以上の請求項6に記載の再生する電池―を製作する。
【0135】
請求項8◎セル内に炭、墨、墨液、カーボンブラック、グラファイト、糊、顔料、それらに化学的な合成物を含んでいる物の内1つ以上を使用している請求項7に記載の再生する電池―を製作する。
【0136】
請求項9◎セル内の層の間で、金網(図7の18は1例)を配置している請求項7に記載の再生する電池―を製作する。
【0137】
請求項10◎セル内の1つ以上の層(各図の1,2,3,1−1。図6の16)に顔料か鉱物か鉱石か、いずれか1つ以上の使用をしている請求項5にする電池―を製作する。
【0138】
請求項11◎セル内の層の間で、金網を配置している請求項10に記載の再生する電池―を製作する。
【0139】
請求項12◎天然色素又は植物色素又は有機色素の内、1つ以上の色素を用いている請求項5に記載の再生する電池―を製作する。
【0140】
請求項13◎セル内の層の間で、金網を配置している請求項12に記載の再生する電池―を製作する。
【0141】
請求項14◎請求項5に記載の再生する電池をモジュール、アレイにしている装置、又は、請求項5に記載の再生する電池を部品、装置、設備、機器、製品に実施している装置(図4と図5は1例。全図)―を製作する。
【0142】
請求項15◎セルの外側又は片側に建築材、壁材、蓄熱材、断熱材、ガラス、プラスチック、シリコン、ゴム、ビニール、木材、金属のいずれか1つ以上の素材を外装に施している請求項1、2、3のいずれかに記載の再生する電池(図1,図2,図3,図4,図5,図7)―を製作する。
【0143】
請求項16◎半導体熱発電か色素増感発電の1つ以上の発電をしている請求項1、2、3のいずれかに記載の再生する電池―を製作する。
【0144】
請求項17◎1つ以上の層内で異なる構成で多層又は多段にしている請求項1、2、3のいずれかに記載の再生する電池(各図の1,1−1,2,3)―を製作する。
【0145】
発明を実施するための最良の形態では、再生する電池だけでなく、本電池を装置として実施する。1例として太陽電池のモジュール、アレイ、パネル、土壁、など。他の部品、装置、設備、機器、製品にプラスアルファで実施し、光、熱で再生し別機能を持つ装置として各種目的で色々な形態で実施する。
【0146】
本発明では、―発明が解決しようとする課題―で記載の課題にシリコン系や他の太陽電池、その他の再生可能電池が高額であることを取り上げている。それを解決する為、本発明の実施例1から10まで使用している原材料は、安価な手に入る身近なもので作成している。しかし、本発明は、電気自動車用の電源が目的の最高出力の再生する電池で作成した場合、下記の実施例1から10までで実現できるものではない。小電力の再生なら、実現できるが、高出力は実施例1から10までに限定されない。それゆえ特許請求の範囲の請求項に記載の上下の異なる金属は、下記に記載するアルミや銅板に限定してはいない。多数の実施例の1例を記載しているのみである。
【0147】
金属について記載する。金属は、典型金属元素及び遷移金属元素及び典型非金属元素が単体の金属だけでなく、それ以外にも前記元素が1種類以上混合、組み合わされている合金や又は合成樹脂など他の添加物も含む合金も意味する。
【0148】
ヨウ素、アルミニウム、クロム、ニッケル、コバルト、マンガン、モリブデン、銅、チタン、カルシウム、鉄、スズ、亜鉛、ジルコニウム、リチウム、パナジウム、カドミウム、鉛、金、銀、白金、マグネシウム、バリリウム、ストロンチウム、インジウム、ルテニウム、バリウム、ケイ素、酸素、水素など色々な元素単体又は色々な組み合わせの合金が使用できる。ヨウ化リチウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウムなどを含む合金やヨウ化ニッケル、ヨウ化銅などの各種ヨウ化物の金属、ステンレス、鋼、ニッケル合金、アルミニウム合金、チタン合金、亜鉛合金、ステンレス合金、銅の合金、コバルトの合金、鉄の合金、ステンレス鋼、ステンレススチール、ブリキ、トタン、各種金属合板、亜鉛とチタンの合金など。前記のそれらがメッキされているでも良く限定はしていない。
【0149】
さらに合成樹脂などの他の添加物を添加しているや塗装している合金でもよい。1例で挙げているアルミ板であるが、薄い板は、ヨウ素で腐食しやすいので、場合により丈夫なアルミニウムの合金のジュラルミンを使用し実施する。耐久性や高出力にする為に特定する金属は、広義の意味の各種合金をも含む金属と定義します。
【0150】
層について記載する。3層につき、酸化チタン又はチタン又はチタン合金も、チタン合金としてチタン酸バリウムも実施していて、各種のチタン合金も層とします。酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層も同様に酸化亜鉛や亜鉛だけでなく、典型金属元素や遷移金属元素、典型非金属元素など添加している各種の合金の層でも実施しえます。
【0151】
酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層のチタン合金は、1例としてヨウ素、アルミニウム、クロム、ニッケル、コバルト、マンガン、モリブデン、銅、チタン、カルシウム、鉄、スズ、亜鉛、ジルコニウム、リチウム、パナジウム、カドミウム、鉛、金、銀、白金、マグネシウム、バリリウム、ストロンチウム、インジウム、ルテニウム、ナトリウム、バリウム、酸素、水素、ラジウム、ケイ素など他の色々な元素単体がチタンと各種混合、組み合わされている合金である。酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層には各種の他の添加物もふくまれていることもある。
【0152】
酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層の亜鉛合金も同じで、1例としてヨウ素、アルミニウム、クロム、ニッケル、コバルト、マンガン、モリブデン、銅、チタン、カルシウム、鉄、スズ、亜鉛、ジルコニウム、リチウム、パナジウム、カドミウム、鉛、金、銀、白金、マグネシウム、バリリウム、ストロンチウム、インジウム、ルテニウム、ナトリウム、バリウム、酸素、水素、ラジウム、ケイ素など他の色々な元素単体や各種の他の色々な添加物が亜鉛と各種混合と各種混合、組み合わされている合金である。酸化チタンとチタンとチタン合金の内1つ以上が混ぜられているチタン層も可能である。酸化亜鉛と亜鉛と亜鉛合金の内、1つ以上が混ぜられている亜鉛層も可能である。
【0153】
本発明は、再生する電池を高出力や耐久性を増すにつれ、上下に配置される金属や層としてのチタン合金、層としての亜鉛合金の原材料を変えて実施するのである。本発明では、チタンがアナターゼー型かルチル型か他の型か限定していない。原材料のチタン又は亜鉛が陶芸用か色素増感用かも限定していない。高出力にする場合は、1例としてチタン酸バリウムを挙げえるように、層にチタン亜鉛合金でも可能である。
【0154】
セルの最上部に直接光や熱を受ける酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層か酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層が配置されている場合のその最上部の層は、高出力や広範囲の波長の光で電気を起こせるように1層の中で多層又は多段にも出来る。これは、上部の層のみに限らない。セル内部のどの位置の層でも高出力にする為や、P型、N型にする為に1層を多層、多段にすることは想定している。例えば、P型、N型にするよう鉱物を薄い板状で使用する場合P型、N型になるチタン、亜鉛の層は1層でも1層の内訳は多層、多段である。2つの異なる金属と3層、又は4層の層の内部は、このように多層、多段に出来る。ヨウ素の使用も封じ込めた層として3層、4層の内部、一部にでも実施する。この場合、1層でも多層、多段になっている。
【0155】
各層の間にセパレータが配置されることもある。
【0156】
本発明では、籾殻が、請求項1、2に記載の2つの異なる金属と3層、又は請求項3に記載の2つの異なる金属と4層からなる電池構造の4層にも混ぜられています。籾殻は、場合により色々な状態で混ぜられていて、請求項4で、籾殻を壊して、籾殻を炭化して、籾殻を灰にして、その異なる状態で混ぜるかなどで、籾殻を壊してでは、籾殻を粉砕、破砕、すりつぶす、練りつぶすなどを表しています。その後固体の籾殻は、水やヨウ素を含む溶液やその他の溶液で混ぜられる、何かにドープされる、加工されるなど色々実施可能である。それ以外にも燻ったり、蒸したり、色々実施でき、籾殻が固体化か液体か、どのような形態や使用方法なのかは限定していない。
【0157】
実施例でヨードチンキを溶液として用いているが、これは、手っ取り早く説明する目的で用いていて、本発明は、従来の色素増感太陽電池のようにヨウ素とヨウ化化合物と溶媒で色素の酸化還元作用の為に厳密な電解液を必要としないことを言いたいが為である。この酸化還元作用だけでなく、本発明では、ヨウ素と籾殻が含んでいるケイ素とが結びついている四ヨウ化ケイ素の酸化還元作用も利用し重要視している。ヨードチンキだけを実施し特定しているわけではない。市販品のヨードチンキを実施ではよく使用しているが、ヨードチンキを特定しているのではなく、手っ取り早く本発明を説明したいがためで、下記から記載するヨードチンキについて記載します。
【0158】
市販品のヨードチンキには、ヨウ素とヨウ化カリウムとエタノールが混ざった混合液です。請求項5でセル内でヨウ素又はヨウ化化合物の1つ以上を使用しているとありますが、ヨウ化ニッケルを含め、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化カリウムなどの色々なヨウ化化合物は作り得ます。どの他の元素、どの他の物質とヨウ素を組み合わせてヨウ化化合物にするかは、限定していない。
【0159】
溶媒もエタノール以外にもおおくの溶媒が実施し得る。アセトニトリル、メトキシニトリル、炭酸エチレン、プロビオニトリル、メトキシプロピオニトリル、炭酸プロピレンなどの内、1種類、又は1種類以上をまぜて、しかもその容量の比率も色々変えて実施でき、それにつれ、それを使用する電池の性能も大きく変わります。この組み合わせだけでも無数に実施しえます。
【0160】
本発明は、市販品のヨードチンキを使用して、本発明が有効であることを実証したい。そのため、溶媒やヨウ化化合物を一定の材料にして、本発明が有効であることをまず説明したいので、あえて、それらの作用を同じくするヨードチンキを実施し説明することにした。もちろん、ヨードチンキでは最適ではない。ヨードチンキ以外の独自の混合物を実施してもいますが、しかもヨードチンキの使用が本発明の目的ではない。
【0161】
高性能、高出力、耐久性アップのため、ヨードチンキでないものを実施しますが、下記から、本発明の新規性、進歩性、独自性の実証のため、前記と類似の作用のヨードチンキを1例として取り上げる。本実施はヨードチンキに限定していない。現実には、前記の多くの組み合わせで実施する。
【0162】
各種の原材料の形状は、粒でも粉でも板でも液にしていてもよい。限定していない。殻の壊された籾殻、炭化、灰化された籾殻は、製造、加工の工程で他の金属などと混ぜることが出来る。セル内に金網を配置する場合も、その金網の種類を特定はしていない。ステンレス製でも、それ以外の金属でも可能である。
【0163】
セルの形状、再生する電池が装置になった場合でも、フレキシブルに変化しえる。パソコンのアダプターの熱を再生の電源にする場合の形、水道管に本発明を実施する場合、屋根の上に金属を最上部にしたセル、モジュール、アレイの場合も、壁に実施した場合もフレキジブルに形状は、実施できる。土壁のように実施もでき、従来の限られた実施形態ではない。
【0164】
本発明で、ヨウ素又はヨウ化化合物は重要であるが、どのように実施するかも限定していない。本発明でヨウ化ニッケルを使用するように、他の元素、他の物質と組み合わせて実施もする。昇華しやすいヨウ素を金属や他の物に添加してヨウ素の効果を保っている物質を使用するもある。ヨウ素を固体のまま色々な方法でコーティングする場合もあるが、ペンキでも墨液でもよく、マニキュアなどの他のものでコーティングしたりもしている。カーボンブラックのインクでもかまわない。
【0165】
自由電子を出す色素として、従来の天然色素、有機色素、本発明の植物でもよい。1例では市販品のウーロン茶の葉そのものをセルに入れるであるが。場合により、天然色素、有機色素、植物を用いず、鉱物で半導体をP型、N型風に簡易にして電流を発生させることもある。利点として、耐久性があり長期の使用が出来る。もちろん、天然色素、有機色素、や本発明の植物と混ぜてもよい。セルに色付けする為、鉱物は顔料としても用いてもよい。どの鉱物を用いるかで、出力の効率も変化する。ラジウムを含む鉱物の使用なら高出力に出来る。
【0166】
これは、植物に伴って使用する前記の植物の電気的働きを活性化する金属とを備える場合もあるが金属の種類によって、出力の効率も変化する。実施例に記載のジルコン(この場合は粉で使用)は、1例にすぎない。ジルコンは熱を出すので、冬や朝や寒い時には良いが、逆の暑い時には別の金属の方が良いこともある。請求項7では、そのため植物と金属場合によりヨウ素も、と特定している。手っ取り早く高出力にするのなら植物の電気的働きを活性化する金属としてリチウム、金、銀、鉛、銅、鉄、コバルトなどの他の金属でも良いのである。
【0167】
どのような電流、電圧の出力を目的とするかで、変化させるもので、下記の実施例で限定されるものでなく、実施例1から10までは、身近な安価な原材料で実施した場合の1例にすぎない。ただし、下記の実施例は、光、熱で同時にしかも、日常にあふれている太陽の光や熱でも、家庭にある電気製品の使用による微熱の発生でも同時に動作する再生可能電池になる。実施例1から9までは、植物だけでも発電できること実証するため、あえて顔料や鉱物を用いず、その性能評価は、植物の使用だけの数値である。
【0168】
セルの外側又は片側に建築材、壁材、蓄熱材、断熱材、ガラス、プラスチック、シリコン、ゴム、ビニール、木材、金属のいずれか1つ以上の素材を外装に施して本発明を実施することもある。本セルの最下部の金属面に漏電、感電予防に別の導電性のない素材を貼り付けるや設置するも実施する。
【0169】
外装は大事である。感電防止、室内外の景観や再生する電池を隠して施工する場合、真夏の太陽の下では、セルは高温になる。その太陽熱は温水器に利用できるので、セル下部基板の金属の熱を蓄熱して利用すること出来る。蓄熱の層を設けても良いし、逆に2つの異なった金属に温度差を与えるためや寒冷地やビルの谷間に実施する場合で断熱材を使用することもありえる。
【0170】
微熱で発電させるために伝熱性の優れた金属を本電池の上下基板や層に用いるだけでなく、さらに熱伝導のよい金属を重ね発電を促進させるも可能である。実施場所、目的により本電池の上下に色々の素材、層、部、関連設備(温水器など)を外装としてでも実施する。下記の実施例では、装置、設備の具体像は記載を省略しますが、外装やそのような施工は想定して実施する。
【実施例1】
【0171】
全体像は、3層に溶けたヨウ素を含ませ、かつ固体のヨウ素をセル内に配置している。
【0172】
(実施例1(1))
植物と籾殻の混合物《3》として、約の重量比で下記の混合物を試作した。下記の材料や比率や数値は、限定される数値ではなく、色々数値を変えられる1例でこうようにして、本発明の再生する電池を本実施例で長期に確認しただけのもので、ベストの再生する電池の状態を再現するものではない。
【0173】
さらに約の重量比で下記のものを上記の植物と籾殻の混合物《3》に混ぜた。
【0174】
植物と籾殻の混合物《3》
「籾殻(殻の壊された籾殻、この場合粉砕している):3g対
ヨードチンキ:17g対
ハイビスカスの粉末(ヘナの粉末や他の植物でも良い):1g対
ジルコンの粉(金属の一例である):1g」の合計22gから17gだけを下記に加えて混ぜた。
【0175】
植物と籾殻の混合物《3》に混ぜるものは下記。
「ヨウ素(和光純薬製、粒状):3g対
水(水には微量のヨウ化カリウムと寒天含む):1g対
クエン酸(市販品、粉状):1g」
この混合液の合計は、22グラム。この混合液を部品Bと便宜上名付ける。
このヨウ素、水(ヨウ化化合物、寒天含む)、クエン酸は、本発明者が、再生の可能性のある電池として、長期にわたって実験に実施しているものであり、確実性はあるが、各比率や材料を特定するものではい。寒天を使用しないで実施してもかまわない。
【0176】
酸化チタン又はチタン又はチタン合金、塩、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金に上記の部品Bと名付けた混合液を少量混ぜ、酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層、塩の層、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層を形成する。酸化チタンの合金、亜鉛の合金の場合では、原材料を多少変えることでさらに高効率、最小化できるので、本発明では、酸化チタンのみを限定せず、酸化チタン又はチタン又はチタン合金とし、チタンの合金では1例でチタン酸バリウムなどで、同じように亜鉛の合金の場合でも各種の多様なものが可能で酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金とし、高効率なセルの実施には、このように酸化チタンの合金、亜鉛の合金を原材料に用いて本発明では実施する。
【0177】
実施例でこれらを列記すると、長々しいので、酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層を、下記では、略して3層をチタンの層、塩の層、亜鉛の層と記載する。時には、チタン、塩、亜鉛と略すこともある。
【0178】
約3センチ各のセル上に1センチか2センチ各の範囲内でこれらの3層を形成した場合、混合液の合計量22gで、数十個のセルが出来上がるので、この混合液の少量を下記で使用する。3つの小さなトレーを用意し、混合液をSスプーン1杯づつ、3つのトレーに分けて入れる。
【0179】
その分けられた混合液の入った3つのトレーに酸化チタン(陶芸用粉状)、塩(市販品)、酸化亜鉛(陶芸用粉状)をそれぞれSスプーン1杯づつ入れる。重量にすると、陶芸用酸化チタンのSスプーン1杯の重量約0.8g、塩のSスプーン1杯の重量約1.5g、酸化亜鉛のSスプーン1杯の重量約1.6g。
【0180】
体積比では、各同量のSスプーン1杯づつで、1:1:1:1で、体積比では、同量の混合液を各3層に同量混ぜる。均一な層になるよう各トレー内でよく混ぜる。極力3層の粘度を均一にする。液状より半固形にするよう多少の使用する量の調整をする。
【0181】
チタンのトレーにホウ酸(市販品)約0.07g入れる。亜鉛のトレーにホウ酸約0.09g添加する。この数量は、あいまいで、厳密に計測しているわけではなく、参考程度に記載しているだけで、色々実施では、変化している。亜鉛の方にホウ酸はチタンより多めにいれるようにしている。塩のトレーにはホウ酸は入れない。ホウ酸が3層の中で均一に配置できるよう又、よく混ぜる。
【0182】
炭(備長炭でもよい粉状)をチタンのトレーにごく微量入れる。塩、亜鉛のトレーには、それよりさらにごく微量の同量入れる。この炭の量は、ごく微量で、0.00gしか計量できないデシタル天秤では、計量できないごく微量の量である。又、よく混ぜる。
【0183】
4つ目のトレーを別に用意する。植物の利用による半導体のP型、N型風作成の為である。色素増感発電用である。半導体熱発電用にもなる。
植物の混合物《1》として、(0033)の記載の重量比を約のグラムの表示で下記の混合物を試作した。ただし、1例のグラム表示であり、ベストの数値ではない。
【0184】
「ハイビスカスの粉末:0.9g対
ヨードチンキ:5.5g対
ヘナの粉末:0.3g対
ジルコンの粉(金属の一例である)0.3g」
(別の植物、別の数値に置き換え色々に実施しているので一例にすぎない。金属の1例のジルコンもアルミナ、銅、鉄、コバルトでも良い。下記から同様である。)
【0185】
この混合液を作り、4つ目のトレーに混合液Sスプーン一杯分を入れ、そのトレーにアエロジル社のナノサイズのチタンP25を同じくSスプーン一杯分(重量約0.24g)入れ、よく混ぜる。容積比では1対1である。
【0186】
初めのチタンのトレーに4つ目のトレーで作ったチタンペースト状の前記のものを入れ、よく混ぜる。このチタンのトレーには、陶芸用チタンとナノサイズのチタンP25が容積比1対1で混じっていることになる。これをチタンの層に使用する。
【0187】
3センチ各の銅板(厚み0.5mm)の内側に約2センチ各のスペーサーを四方形に作り、その銅板に前記亜鉛トレーの混合物の一部をスペーサーよりさらに内側に1センチ各で層にして配置する。これを亜鉛の層とする。その上に塩のトレーで混ぜられた内容物の少量を同じく1センチ各で層にして配置する。これを塩の層にする。チタン、亜鉛、塩のトレーの内容物では、同じセルが3個作れる量があり、1個のセルの量は、各トレーの3分の1程度使用する。
【0188】
3センチ各のアルミ板(厚み0.3mm)に多数のちいさな穴を開け内側に約2センチ各のスペーサーを四方形に作り、その上に陶芸用チタンとナノサイズのチタンP25が容積比1対1で混じっている前記(0187)に記載したチタントレーの内容物の少量を同じく1センチ各で層にして配置する。チタンの層の上にスペーサーより広い透明のプラスチック板(Pet)を配置する。
【0189】
このアルミ板の下部にさきほどの亜鉛の銅板を塩の層を上にして貼り合わせるが、アルミ板と銅板の端が端子にするよう3ミリほどずらして銅板を置く。
【0190】
上部からの構造は、透明プラスチック、チタンの層、アルミ板、塩の層、亜鉛の層、銅板と配置したセルになる。
【0191】
このセルの中には、(0176)に記載の粒状のヨウ素(和光純薬製、)が入っている。粒状のヨウ素は、高出力にする為に必要である。この2種類の金属と3層をしっかり貼りあわせ、セルにする。重要なヨウ素が気化してセルの外部に出ないよう封止する。(セルの厚み3mm)この3センチ各のセル内に約2センチ各のスペーサーの内部で1センチ各の3層を形成していて、その3層は円形でも任意で構わないがスペーサー内部に層のないアルミ板が見えている部分がある。
【0192】
故意に層のないアルミ板で半導体熱発電させようと、スペーサー内部全部に層を作っていない。3層の部分は1センチ各の小さな層である。(0176)に記載の水が、蒸発して水化を少なくして、貼り合わせると良い。液漏れしない。自由電子はアルミ板(マイナス極)から出て、銅板(プラス極)に戻る。電流は逆に、銅板(プラス極)から出てアルミ板(マイナス極)に戻る。
これで再生する電池の完成である。
【0193】
性能評価(実施例1(1))
セルのアルミ板に黒色のテストリード線、銅板に赤色のテストリード線を接続し、テスターで測定する。アルミ板を上にして測定する。セル(約3センチ各のセルで3層部は1センチ各のみ、厚み3mm)作成直後は、電流35mA、電圧0.35Vから0.5Vほど(電圧は光を受けるとアップし測定のつどその範囲内で変動する)。
【0194】
1度テスターを昼夜接続し続けて、電流をゼロ近くに使いきり、翌日、再生するかどうかテスターで測定すると、ゼロ近くになった電流が14mAまで再生しているのを確認。数日間電流を消費しゼロ近くにした後に太陽の下に置き再生させるを繰り返し何度も再生することを確認し、1ヵ月後も再生するのを確認。
【0195】
このセルの3層の施行面積は、セルそのものは、3センチ各(厚み3mm)であるが、3層それ自体はごくわずかな1センチ各ほどであるから、設備を持たない個人宅で作る同じ条件下では3層1センチ各の施行面積の発電は色素増感太陽電池、半導体熱発電の電池から比べると、高出力である。
【0196】
(実施例1(2))
チタンのトレー、塩のトレー、亜鉛のトレーには、まだ内容物が残っているので、同じ条件で、ただし、電池の構造を変えたセル、上部からの構造は、透明プラスチック、チタンの層、塩の層、アルミ板、亜鉛の層、銅板にしたセルも実施した。アルミ板の配置を変化させた。チタンの層の下に塩の層を配置し、その下にアルミ板、亜鉛の層、銅板とした。
こんなセルも実施している。この構造は、本発明のすべての実施例、実施で可能である。ただし、重複するので、下記からは、この構造は、実施しているが、実施例で省略する。
【0197】
(実施例1(3))
実施例1の(1)(2)の内、金属をアルミ、銅以外のステンレスや鉛、トタン、ブリキ、合板、鋼板、ジュラルミンなどの各種合金、ヨウ化ニッケルや色々な金属で実施している。層にする酸化チタン、酸化亜鉛の層もそれ以外のチタン酸バリウムなどのチタン合金、亜鉛合金も色々使用したりして実施している。植物はハイビスカス以外を用いるなど色々の植物で実施出来る。
【0198】
もちろん、植物ではなく、天然色素又は有機色素を用いも本発明は実施している。顔料として、又は、半導体をP型、N型にする目的でトルコ石などの各種の鉱物を3層のいずれかの1層以上に微量を添加しているも実施している。
【0199】
陶芸用酸化チタン、ナノサイズの酸化チタンの比率を1対1以外でも実施する。その他の原材料の使用する比率も色々変えて実施する。金属の粉もジルコン以外も実施し高効率にする。
【0200】
ヨウ化化合物、寒天以外の添加物を加えたり、逆にその場合の添加物は用いなかったりしている。塩に墨液を加えたり、3層に炭を入れたり、入れなかったり、でんぷん性糊を添加したり、添加しなかったり、色々と実施例1の(1)(2)を変形したセルも実施している。
【0201】
セル内に墨や墨液やカーボンブラック(1例でインクで使用)グラファイトは黒鉛であるが、金属に貼り付けたり(1例で鉛筆で金属に色を塗りつける)する。セル内で顔料、鉱物、炭、墨、墨液、カーボンブラック、グラファイト、糊、それらに化学的な合成物を含んでいる物の内1つ以上を使用している場合もある。
【0202】
セルの形状も板状ではなく、市販品のポリカーボネイトの波板と各種合金の波板とを貼り合わせている波板状のセル、板状にしたり筒状にしたり色々変形可能でフレキジブルに実施している。重複するので、下記からは、前記は実施しているが、記載は以後省略する。
【0203】
すべての実施例につき、ベストの再生する電池を実施しているのではなく、1例として実施例は記載されているので、本発明の再生する電池を実施例1から10までの実施例のみで限定はしていない。
【0204】
請求項1に記載通り、2種類の金属は、種類の異なる2つの金属を使用しているので、金属と特定し、3層の内の2層につき酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層とし、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層として使用するが、1例として実施例で粉状の酸化チタン、粉状の酸化亜鉛を記載しているが、層にする前のそれらの形状が粒状、粉状、板状かは限定していない。陶芸用の酸化チタン、酸化亜鉛も限定していない。それ以外の酸化チタン、酸化亜鉛でも良い。ヨウ素の使用形態も同じでどのような固体、液状か、どのようにコーティングするか限定はしていない。
【0205】
本発明は、最高出力では電気自動車の電源に使用する目的があり、その目的の場合は、実施例を実施例1のこの(3)に記載したように色々に変形して実施している。実施例1から10までにつき、重複するので、同様の色々に変形された実施例は、実施しているが記載は省略する。請求項1項から27項までの通り、広い概念で実施例は多数の条件、状態で実施されている。
【実施例2】
【0206】
全体像は、セルの上下に異なる金属を備え、その間に3層が配置され、そのチタンの層のみにヨウ素とヨウ化化合物を含み、塩と亜鉛の層には直接的にはヨウ素とヨウ化化合物を含ませないで、油性のペンキでコーティングされている固体のヨウ素をチタンと塩の層の間に配置しているセル。
【0207】
3つのトレーを用意する。
チタンのトレーにヨードチンキ1.5gと籾殻0.2gを混ぜた混合液をSスプーン1杯と酸化チタン(陶芸用)をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸をごく微量入れよく混ぜる。炭をさらに微量入れ、でんぷん性糊を微量入れ、ジルコンの粉を0.4g入れよく混ぜる。
【0208】
ウーロン茶とヨードチンキを混ぜた混合液が乾燥するとヨードチンキを含むウーロン茶の粉末になるが、色素を出す為、その粉末を0.1g入れてよく混ぜる。このトレーの内容物の少量を3センチ各のアルミ板の上に載せチタンの層にする。
【0209】
別の容器内で殻の壊された籾殻2.5gと水14gとの混合液を亜鉛のトレーにSスプーン1杯と酸化亜鉛(陶芸用)をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸をごく微量入れよく混ぜる。炭をチタンのトレーより少なめに微量入れ、でんぷん性糊を微量入れ、ジルコンの粉を0.4g入れよく混ぜる。このトレーの内容物の少量を3センチ各の銅板の上に載せ亜鉛の層にする。
【0210】
前記の殻の壊された籾殻と水の混合液を塩のトレーにSスプーン1杯と塩をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸は入れない。炭をチタンのトレーより少なめに微量入れ、でんぷん性糊を微量入れよく混ぜる。このトレーの内容物の少量を亜鉛の層の上に重ね塩の層とする。
【0211】
その塩の層の上に油性のペンキでコーティングした固体のヨウ素の粒を5個配置する。セルの外側がアルミ板、銅板になるよう前記のアルミ板と銅板を多少ずらして貼り合わせる。(セルの厚み2.5mm)チタン、亜鉛、塩のトレーの内容物では、同じセルが3個作れる量があり、1個のセルの量は、各トレーの3分の1程度使用する。セルにはスペーサーがあり、封止する。
【0212】
アルミ板、チタンの層、固体のヨウ素の粒、塩の層、亜鉛の層、銅板の電池構造である。
【0213】
性能評価(実施例2)
セル(約3センチ各のセルで3層部は2センチ各のみ、厚み2.5mm)作成直後の電流33mA 最高電流50mA 電圧0.5V。電圧は光を受けるとアップし0.35Vから0.5Vほど測定のつどその範囲内で変動する。
【0214】
光では再生しないセルで、半導体熱発電で再生する。真夏日には、太陽熱で自然に再生している。セル内の植物の使用は、この場合、半導体熱発電を敏感に促す効果である。セルの上下は、アルミ板と銅板であるが、屋根に施行して、アルミ板を太陽にむけ夏場なら、太陽熱で再生する電池になる。高温の熱帯地方では、重宝する再生可能電池である。
【実施例3】
【0215】
(実施例3(1))
全体像は、炭化又は灰化した籾殻を使用しているセル。3層に炭化又は灰化した籾殻と水を混ぜ、1セルにつき3個ほどの固体のヨウ素(和光純薬製、粒状)を配置し、それにより3層にヨウ素を含ませる。セルの外側は2種類の金属で内部に3層がある構造。下記は1つのセルをつくるだけの
材料。
【0216】
炭化、灰化した籾殻の実施は、この実施例3のみで、他の実施は殻をこわして籾殻を層に混ぜているので、炭化、灰化はしていない。
【0217】
炭化又は灰化した籾殻 0.04gと水0.24g混ぜる。(この水は、籾殻と水を混ぜている水を使用するのが良く、たりなければこの水を足す、普通の水でも構わないが)
3つのトレーを用意し、この水と炭化又は灰化した籾殻を混ぜている前記のものを、3等分して3つのトレーに分ける。
【0218】
1つのトレーにアエロジル社のナノサイズの酸化チタンP25 0.06gを入れ、2つ目のトレーに塩(先に塩に市販品の墨液を混ぜている。この墨液は、乾燥しても導電性をもつ薄い膜になる墨液、化学的な化合物が含まれているもの)0.29g入れ、3つ目のトレーに酸化亜鉛(陶芸用粉状)0.25g入れ、各トレー内で、よく混ぜる。
【0219】
ホウ酸をチタンと亜鉛のトレーにごく少量入れよく混ぜる。ホウ酸は塩のトレーには入れない。炭(備長炭でもよい粉状)をごく微量チタンのトレーのほうにすこし多めに入れ、塩のトレー、亜鉛のトレーには同量のごく微量入れ、よく混ぜる。でんぷん性糊を微量、3つのトレーに入れよく混ぜる。
【0220】
チタンのトレーにハイビスカスの粉末を少量入れ、当時にジルコンの粉末も少量入れよく混ぜる。亜鉛のトレーにウーロン茶(市販品で袋から出した粉状の茶葉)にヨードチンキを染み込ませたものを少量入れ、同時にジルコンの粉末を少量入れよく混ぜる。
【0221】
2.5センチ各のアルミ板にチタンのトレーの内容物をすべて層にして配置する。2.5センチ各の銅板に亜鉛のトレーの内容物をすべて層にして配置し、その上に塩のトレーの内容物をすべて層にして重ね、その塩の層の上に個体のヨウ素(和光純薬製、粒状)を3個ほど配置する。アルミ板、銅板を外側にして3層が内部にくるよう多少2種類の金属をずらして貼り合わせる。(セルの厚み2.5mm)このセルにもスペーサーがあり、封止する。アルミ板がマイナス極で銅板がプラス極である。金属は、異なる種類にするならステンレス、鉛、鉄などの組み合わせでもよくアルミ板、銅板に限定していない。ヨウ化ニッケルでも良い。
【0222】
アルミ板、チタンの層、粒状の固体のヨウ素3個、塩の層、亜鉛の層、銅板の電池の構造である。チタンの層と亜鉛の層は位置を入れ替えても良い。
【0223】
性能評価(実施例3(1))
セル(約3センチ各のセルで3層部は1.5センチ各のみ、厚み3mm)制作直後は、電流40mA 電圧0.35Vから0.5Vほど(測定のつどその範囲内で変動する)。電流を消費しても、熱で再生する。
【0224】
本発明の実施では、ほとんどのセルで、片方の金属に火をかざすと、半導体熱発電しすぐに電流がアップするのが確認できる。太陽光、室内光でも、緩やかであるが、真夏日の熱のせいで再生する。ただ、数日経つと電流は低下していく。セルの外側が、金属であるので、光での再生を目的としていない。熱を出す電気製品や太陽光などの熱源で再生させることを目的としている。
【0225】
3層を直接光にさらしていないので、セル内の植物の使用は、この場合、半導体熱発電を促す効果がある。以前、セルに籾殻を使用していなかった実験では、太陽光ですぐに発電することは見られなかったので、植物と籾殻の使用は、半導体熱発電で、有効を実証している。このセルは籾殻を炭化、灰化しているが、殻を壊しただけの籾殻のセルと性能的に差はない。
【0226】
(実施例3(2))
全体像は、炭化又は灰化した籾殻を使用しているセル。光、熱を受ける最上部にガラス又はプラスチックなど材質は任意で配置し、真下に色素増感するようチタンの層か亜鉛の層があり、その真下に穴のある金属があり、2つの層を挟んで異なった種類の金属が最下部にあるセル。
【0227】
実施例3の(1)より使用する材料を多少多くしているが、ほぼ実施例3の(1)と同じで、構造を変えているだけである。
【0228】
3センチ各のアルミ板に多数の穴をあけ、そのアルミ板の上に実施例3(1)の前記のチタン層を作り、チタン層の上に透明プラスチックを配置している。3センチ各の銅板に実施例3(1)の前記の亜鉛の層を置き、その上に実施例3(1)の塩の層を置き、その塩の層の上に実施例3(1)の固体のヨウ素(和光純薬製、粒状)を3個ほど配置している。穴の開いたアルミ板の下に固体のヨウ素が接触するよう前記の銅版を最下部にしてアルミ板と多少ずらして貼り合わせる。(セルの厚み3mm)セルにスペーサーがあり封止する。
【0229】
最上部が透明プラスチック、チタンの層、アルミ板(板には穴が開いている)、粒状の固体のヨウ素、塩の層、亜鉛の層、銅板の構造である。
【0230】
性能評価(実施例3(2))
セル(約3センチ各のセルで3層部は2センチ各のみ、厚み3mm)作成直後の電流25mA 電圧0.35V。電圧は0.35Vから0.5Vほど(測定のつどその範囲内で変動する)。
【0231】
熱と光で再生することを目的としている。電流を消費しても、太陽光などで再生する。室内光より、強い太陽光ではっきりと再生する。10mAは、再生している。このセルの籾殻は炭化又は灰化しているが、殻を壊しただけの籾殻のセルと性能的には差はない。殻を壊した籾殻と籾殻の炭化、灰化の有効性や差別化は、まだはっきりとはわかっていない。
【実施例4】
【0232】
(実施例4(1))
全体像は、セルの上下に異なる金属を備え、その間に3層が配置され、各層には粉砕された籾殻(炭化、灰化していない)が混ぜられている。その上部の金属の上にさらに色素増感用にチタンの層が形成されている。1層と2種類の金属との間に3層の構造で、金網(ステンレス)も配置している。最上部の色素増感用チタン層は、多層である。
【0233】
3つのトレーを用意する。チタンのトレーに殻の壊された籾殻と水の混合液をSスプーン1杯と酸化チタン(陶芸用)をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸をごく微量入れよく混ぜる。炭をさらに微量入れ、でんぷん性糊を微量入れ、ハイビスカスの粉末を大目に入れ、ジルコンの粉を0.07g入れよく混ぜる。
【0234】
このトレーの内容物の少量を、多数の穴のある3センチ各アルミ板に載せチタンの層にする。このチタン層の上に油性の白色ペンキでコーティングした固体のヨウ素の粒を4個配置する。3個の時もある。さらに固体のヨウ素の上にセルの外にはみ出る大きなステンレスの金網をのせておく。
【0235】
亜鉛のトレーに前記の殻の壊された籾殻と水の混合液をSスプーン1杯と酸化亜鉛(陶芸用)をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸をごく微量入れよく混ぜる。炭をチタンのトレーより少なめに微量入れ、でんぷん性糊を微量入れ、ジルコンの粉を0.07g入れよく混ぜる。このトレーの内容物の少量を3センチ各の銅板の上に載せ亜鉛の層にする。
【0236】
塩のトレーに殻の前記の壊された籾殻と水の混合液をSスプーン1杯と塩をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸は入れない。炭をチタンのトレーより少なめに微量入れ、でんぷん性糊を微量入れよく混ぜる。このトレーの内容物の少量を亜鉛の層の上に重ね塩の層とする。
【0237】
チタン、亜鉛、塩のトレーの内容物では、同じセルが3個作れる量があり、1個のセルの量は、各トレーの3分の1程度使用する。前記した3層がセル内部にあり外側がアルミ板、銅板になるよう前記のアルミ板と銅板を多少ずらして貼り合わせる。
【0238】
外側上部のアルミ板の上に色素増感用に下記に記載の色素第1層、色素第2層を重ね、さらに再度色素第1層、色素第2層を2度重ねる。その上に透明のプラスチックを配置する。セルにはスペーサーがあり、封止する。
【0239】
色素第1層の内容物は、籾殻0.95gとヨードチンキ5.62gとハイビスカスの粉末0.34gとジルコン0.34gを混ぜ合わせた混合液をトレーに Sスプーン1杯入れる。ナノサイズの酸化チタンP25(アエロジル社)をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸をごく微量入れよく混ぜる。炭をさらに微量入れ、よく混ぜる。この内容物の少量を色素第1層として、アルミ板の上に形成する。ナノサイズのチタンP25は、層にしてもとても薄いので、多層又は多段にしても薄い層になる。
【0240】
色素第2層の内容物は、ハイビスカスの粉末0.9gと水5.5g混ぜ、ヘナ0.33gとジルコン0.13gを混ぜ合わせた混合液をトレーに Sスプーン1杯入れる。ナノサイズの前記の酸化チタンをおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。この内容物の少量を色素第2層として、アルミ板の上に色素第1層、色素第2層と形成する。
【0241】
ナノサイズのチタンP25は、層にしてもとても薄いので、色素第1層、色素第2層、色素第1層、色素第2層の4つの多層又は多段にしても薄い層になる。
これは、上部の層のみに限らない。セル内部のどの位置の層でも高出力にする為や、P型、N型にする為に1層を多層、多段にすることは想定している。例えば、P型、N型にするよう鉱物を薄い板状で使用する場合P型、N型になるチタン、亜鉛の層は1層でも1層の内訳は多層、多段である。2つの異なる金属と3層、又は4層の層の内部は、このように多層、多段に出来る。
【0242】
セルの厚み5mmで、透明プラスチック、色素増感用チタンの層(このチタンの層は4層になっている)、アルミ板、チタンの層、固体のヨウ素の粒、金網、塩の層、亜鉛の層、銅板の電池構造である。
【0243】
このセルは、いろいろな配線が出来る。前記通りのアルミ板をマイナス極、銅板をプラス極として配線する。ただし、別の配線も同時に施せる。銅板をマイナス極とし、ステンレスの金網をプラス極として配線する。電流の流れがこの場合は逆になる。2つのテスターを使って2つの電流の発生を確認できる。
【0244】
この2つの異なる配線を同時にする方がセルは、よく電流を流す。再生する電流は少しであるが、銅板がマイナス極とプラス極の両方を兼ねるは、未知の進歩の可能性を秘めている。3極2層電池は、すでに特許公開されていますが、これには籾殻が使われていない。
【0245】
色素増感発電の方法もグレッツェルの特許通りです。本発明では、色素増感はしますが、もうグレッツェルの特許通りの発電方法ではありません。2つの異なった電流の流れが存在するのは、光での発電はアルミ板から自由電子は外部回路に流れ、半導体熱発電の時は、銅板とステンレスの金網の関係で下部の銅板から自由電子が外部回路に流れているからで、理論上、半導体熱発電と色素増感発電とは、極が逆になることは、公知ですので、本発明では、この両方の異なった発電を同時に行うことを実証している証拠です。
【0246】
性能評価(実施例4(1))
セル(約3センチ各のセルで3層部は2センチ各のみ、厚み5mm)制作直後は、電流40mA 電圧0.5V。電圧0.35Vから0.5Vほど測定のつどその範囲内で変動する。電流を消費しても、光と熱で再生する。太陽光だけでなく真夏の光と同時に発生する太陽熱でも再生する。ただ、数日経つと電流は低下していく。
【0247】
(実施例4(2))
前記の実施例4(1)の色素増感用チタンの層を色素第1層、色素第2層と上部のチタン層を2層にしていて、金網がセルの中に収められているセル。実施例4(1)は金網がセルの外に出ている。
【0248】
(実施例4(3))
前記の実施例4(1)の色素増感用チタンの層の色素第1層と色素第2層とを1つの層として混ぜていて、金網がないセル。1層と2種類の金属との間に3層、金網なし。
【実施例5】
【0249】
全体像は、植物だけで半導体のP型、N型を作る目的で、植物を工夫し色々変えているセル。上下2種類の金属とその間に3層の電池構造。
【0250】
チタンの層に陶芸用チタンに=植物と籾殻の混合物《3》を、ナノサイズの酸化チタンに=植物の混合物《1》の変形型《5》を混ぜる。N型風にしょうと試みている。
【0251】
亜鉛の層に酸化亜鉛に=植物と籾殻の混合物《3》の変形型《4》を混ぜ、さらにその後植物の混合物《1》の変形型《6》を混ぜてP型風にしている。
【0252】
この《1》、《2》、《3》、《4》、《5》、《6》の型は、任意に多数試作出来、限定や特定するものでない。めやすとして番号付けしているだけで、そう内容物に違いはないが、この実施で、再生する電池を確認している。
【0253】
チタン(陶芸用)の層に下記の―植物と籾殻の混合物《3》―を入れ、N型風にする。
【0254】
―植物と籾殻の混合物《3》―
「籾殻:3(参考の重さ0.9g)対
ヨードチンキ:17(参考の重さ5.6g)対
ハイビスカスの粉末(ヘナの粉末や他の植物でも良い):1(参考の重さ0.3g)対
ジルコンの粉(金属の一例である):1(参考の重さ0.3g)」
【0255】
別トレーにナノサイズの酸化チタン(アエロジル社)の層に下記の―植物の混合物《1》の変形型《5》―を入れ、N型風にする。
【0256】
―植物の混合物《1》の変形型《5》―
「ローズヒップの粉末(ハイビスカスの粉末と入れ替えている):7(参考の重さ0.9g)対
ヨードチンキ:42(参考の重さ5.6g)対
ヘナの粉末:2(参考の重さ0.3g)対
ジルコンの粉(金属の一例である):1(参考の重さ0.1g)」
(変形型でも別の植物、別の数値に置き換え色々に実施しているので一例にすぎない。金属の1例のジルコンもアルミナ、銅、鉄、コバルトでも良い。下記から同様である。)
【0257】
4つのトレーを用意する。チタンのトレーに前記通りチタン(陶芸用)をSスプーン1杯と前記の―植物と籾殻の混合物《3》―をおなじSスプーン1杯の同量を入れよく混ぜる。前記通り別のチタンのトレーにナノサイズの酸化チタン(アエロジル社)をSスプーン1杯と前記の―植物の混合物《1》の変形型《5》―をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。
【0258】
前記の2つのトレーを1つのトレーで交わらせ又よく混ぜ合わせ、ホウ酸をごく微量0.03g入れよく混ぜる。炭をさらに微量入れよく混ぜ、このトレーの内容物の少量を3センチ各のアルミ板の上に載せチタンの層にする。
【0259】
酸化亜鉛(陶芸用)の層に下記の―植物と籾殻の混合物《3》の変形型《4》―を入れ、P型風にする。
【0260】
―植物と籾殻の混合物《3》の変形型《4》―
「植物と籾殻の混合物《3》にプラス、ヘナ:1(参考の重さ0.3g)」である。
「籾殻:3(参考の重さ0.9g)対
ヨードチンキ:17(参考の重さ5.6g)対
ハイビスカスの粉末(ヘナの粉末や他の植物でも良い):1(参考の重さ0.3g)対
ジルコンの粉(金属の一例である):1(参考の重さ0.3g)」
プラス
「ヘナ:1(参考の重さ0.3g)」
【0261】
亜鉛(陶芸用)の層に下記の―植物の混合物《1》の変形型《6》―を入れ、P型風にする。
【0262】
―植物の混合物《1》の変形型《6》―
「籾殻:3(参考の重さ0.9g)対
ヨードチンキ:17(参考の重さ5.6g)対
ハイビスカスとローズピップの粉末(ハイビスカスの粉末と入れ替えている)
:7(参考の重さ0.9g)対
ヘナの粉末:2(参考の重さ0.3g)対
植物と籾殻の混合物《3》(ジルコン入れないで、代わりに入れる)
:1(参考の重さ0.1g)」
(変形型でも原材料など別のもの、別の植物、別の数値に置き換え色々に実施しているので一例にすぎない。金属の1例のジルコンもアルミナ、銅、鉄、コバルトでも良い。下記から同様である。)
【0263】
亜鉛のトレーに前記通り―植物と籾殻の混合物《3》の変形型《4》―をSスプーン1杯と酸化亜鉛(陶芸用)をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。さらに前記通り―植物の混合物《1》の変形型《6》―をSスプーン1杯入れよく混ぜる。
【0264】
ホウ酸をごく微量0.07g入れよく混ぜる。炭をチタンのトレーより少なめに微量入れてよく混ぜ、このトレーの内容物の少量を3センチ各の銅板の上に載せ亜鉛の層にする。塩のトレーに殻の壊された籾殻と水の混合液をSスプーン1杯と塩をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸は入れない。炭をチタンのトレーより少なめに微量入れよく混ぜる。このトレーの内容物の少量を亜鉛の層の上に重ね塩の層とする。チタン、亜鉛、塩のトレーの内容物では、同じセルが3個作れる量があり、1個のセルの量は、各トレーの3分の1程度使用する。
【0265】
その塩の層の上に油性のペンキでコーティングした固体のヨウ素の粒を4個配置する。セルの外側がアルミ板、銅板になるよう前記のアルミ板と銅板を多少ずらして貼り合わせる。(セルの厚み2.5mm)セルにはスペーサーがあり、封止する。上下2種類の金属とその間に3層の電池構造。
【0266】
性能評価(実施例5)
セル(約3センチ各のセルで3層部は1.5センチ各のみ、厚み2.5mm)制作直後は、電流40mA 電圧0.5V。電圧0.35Vから0.5Vほど測定のつどその範囲内で変動する。電流を消費しても、熱で再生する。
【0267】
太陽熱で再生する。ただ、数日経つと電流は低下していく。外側が、金属であるので、光で再生するものではない。半導体熱発電する。3層を直接光にさらしていないので、セル内の植物の使用は、この場合、低い温度(気温)でも半導体熱発電を促す役目をしている。植物で半導体のP型、N型を作る目的で、植物を色々変えたが、効果が実感できる。植物や金属の粉は色々変えても、発電すること実感した。セル内の水やヨウ素は、電流を出力するには、必要不可欠であるが、植物の上記のような工夫によっても電流の流れは左右出来る。
【実施例6】
【0268】
(実施例6(1))
この実施例は、土壁と名付けている。全体像は、最上部に光、熱を受ける再生用の1層があり、その下部に2種類の金属の間に2層がある電池構造。土壁そのものにする為ガラスなどでセル最上部をカバーしていないセル。チタン層が外部に露出している。
【0269】
他のセルと異なっている。最上部に透明素材のプラスチックやガラスを使用せず、本当の土壁に見せるようチタン層内の籾殻を「わら」のように見立てチタンを土に見立て本当の土壁そのままの外観で再生する電池。土壁の色は、色素や顔料の添加で好みに出来る。白色の顔料を混ぜれば白色の漆喰にも見せえる。再生する電池を完全に隠しえる。感電の予防するなら、昔ながらの町並を維持できる。感電予防にはエポキシ樹脂の薄膜を貼ること予定している。
【0270】
殻を壊した籾殻に少ない量の水を浸し、よく練り混ぜる。殻を壊した籾殻の粒、粉状をさらによく水と練って、殻の細胞をさらに砕き潰すようにして、水を含む籾殻を泥ではなく粘土のように固い半固形物にする。粘土状になるまでよく練り混ぜていることがポイントである。その中にハイビスカスの粉末とジルコンの粉を入れ、又、よく混ぜる。3つのトレーを用意する。
【0271】
チタンのトレーにナノサイズのチタンP25対前記の粘土状の籾殻を1対3分の2の体積比で混ぜ合わせよく練り混ぜる。ホウ酸をごく微量入れよく混ぜる。このトレーの内容物の少量を3センチ各で多数の穴の開いたアルミ板の上に載せ直接光と熱を受けるチタンの層にする。このセルには、透明ガラス又はプラスチックなどの透明素材を配置しないで、このチタン層を土壁にする。
【0272】
亜鉛のトレーに酸化亜鉛対前記の粘土状の籾殻を1対3分の2の体積比で混ぜ合わせよく練り混ぜる。ホウ酸をチタンのトレーよりすこし多めに微量入れる。このトレーの内容物の少量を3センチ各の銅板の上に載せ亜鉛の層とする。
【0273】
塩のトレーに先に墨液と混ぜている塩対前記の粘土状の籾殻を1対3分の2の体積比で混ぜ合わせよく練り混ぜる。ホウ酸は入れない。このトレーの内容物の少量を前記亜鉛層の上に置き、塩の層とする。チタン、亜鉛、塩のトレーの混合物は、普段の層より分厚い層にして、多めに使用している。(セルの厚み3mm)
【0274】
固体の粒のヨウ素を墨液に浸して、半日ほど経ち半分ほど乾いた墨液でコーティングされたヨウ素の粒を3個塩の層の上に配置する。チタン層を最上部にしてアルミ板の真下にヨウ素の粒が配置されるよう、アルミ板と銅板を少しずらして貼り合わせる。セルにはスペーサーがある。
【0275】
これをセルとして、テスターで電流測定しても、電流が出なかったので、1日経過後セルを開け、墨液でコーティングされているヨウ素の粒をさらに4個配置した。前日から墨液に浸して十分に墨液を吸い込んでいるヨウ素の粒。墨液に浸して十分に墨液を吸い込んだヨウ素は、直後から下部の白色の紙を黒色に変色していた。墨液を吸い込んだヨウ素が周囲の空気中に散乱拡散して、墨を含んだ黒色の模様を白色の紙の上に広く黒く描いていた。以前からもヨウ素は、でんぷん反応で紙を茶色に染めることはわかっていたが、墨液とヨウ素の化学反応はもっと強力であること発見した。
【0276】
チタン層、アルミ板(多数の穴あり)、ヨウ素の粒7個、塩の層、亜鉛の層、銅板の電池構造である。
【0277】
性能評価(実施例6(1)、土壁)
セル(約3センチ各のセルで3層部は1.5センチ各のみ、厚み3mm)制作直後は、電流2mA 電圧0.35V。電圧0.35Vから0.5Vほど測定のつどその範囲内で変動する。後日、10mAほど電流を測定するが、下がっていく。窓際にセルを置いていると太陽光、室内光でも、緩やかであるが、真夏日の熱のせいか再生する。電流をゼロまで使い切っても5mAほど再生している。セルを完全に封止しなくとも再生することがわかった。これには、ガラス又はプラスチックの透明素材でセルをカバーしていない。このような封止のない土壁のような実施でも再生する電池が可能であること実証した。
【0278】
(実施例6(2))
実施例6(1)の実施のように殻を壊した籾殻に少ない量の水を浸し、よく練り混ぜる。殻を壊した籾殻の粉状をさらによく水と練って、殻の細胞をさらに砕き潰すようにして泥ではなく水を含んだ籾殻を粘土のように固い半固形物にする。粘土状にすることがポイントである。さらに粘土状籾殻に墨液をいれよく混ぜる。籾殻が黒色に変る。この墨液の入った粘土状の籾殻を3層に使用するセルを実施する。(3センチ各のセルの厚み4mm)セルの層に水分が無くても墨液の導電性を利用して光、熱で再生できるかと実施した。別の実施でインクのカーボンブラックを墨液の代わりに使用したりもしたが、この効果ははっきりしなかった。
【0279】
墨液(市販品)は、乾燥し液でなくなっても導電性を保つ商品である。化学的な化合物が入っている。この市販品を普通のガラスに塗り乾燥させるとガラスの上で墨液が膜になり、簡単に導電性のあるガラスが作れることを知った。塩に混ぜ、水が無くなった塩に導電性を持たせる為に、塩の層に墨液をいれるようになり、アルミ板上のチタンや銅板上の亜鉛の層にも使用している。
【0280】
チタン、塩、亜鉛のトレーにこの墨液の混ざった粘土状籾殻を3等分して分け、それぞれ同量の酸化チタン、塩、酸化亜鉛を混ぜる。
【0281】
チタンのトレーだけに植物としてハイビスカスの粉末やジルコンの粉やホウ酸を入れ、これをチタン層とし最上部に透明のPetのプラスチックを配置した。
【0282】
墨液に浸して十分に墨液を吸い込んだヨウ素の粒を3個ほど塩の層の上に配置した。セル内に配置することで、墨液と組み合わされたヨウ素の威力も利用しようとしている。そしてこれらをセルとする。このように墨液を3層に入れるなど色々なケースで実施している。糊を使用する又は否の色々な組み合わせが出来、再生する電池がその場合のセルでも作成できること確認している。
【0283】
透明のPetのプラスチック、チタンの層、アルミ板、ヨウ素の粒、塩の層、亜鉛の層、銅板の電池構造である。実施例6(2)は、再生するが、時が経つと、再生する電流は、減少している。
【実施例7】
【0284】
(実施例7(1))
全体像は、最上部に1層(色素増感用でこの1層を多層又は多段にしている)があり、その下部に2種類の金属の間に2層がある電池構造。最上部は透明のガラスを使用。他のセルと異なり塩と亜鉛の層の間に金網を配置している。実施例1で製造した混合液(部品Bと名付けた)を再度利用する。セル内に溶液では水とヨードチンキの両方を使用し、100%ナノサイズの酸化チタンのチタン層。ハイビスカスの粉末を水で混ぜる植物の混合物《2》も用いる。
【0285】
実施例1で使用したこの22グラムの混合液(部品Bと名付けた)を用意された3つのトレーを分ける。
【0286】
チタンのトレーにこの混合液(部品B)をSスプーン1杯とナノサイズの酸化チタンをおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸をごく微量0.04g入れよく混ぜる。炭をさらに微量入れる。これを色素第1層とする。別のチタンのトレーに下記の―植物の混合物《2》―をSスプーン1杯とナノサイズの酸化チタンをおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。これを色素第2層とする。
【0287】
―植物の混合物《2》―
「ハイビスカスの粉末:7(参考の重さ0.9g)対
水:42(参考の重さ5.5g)対
ヘナの粉末:2(参考の重さ0.3g)対
ジルコンの粉(金属の一例である):1(参考の重さ0.1g)」
(別の植物、別の数値に置き換え色々に実施しているので一例にすぎない。金属の1例のジルコンもアルミナ、銅、鉄、コバルトでも良い。下記から同様である。)
【0288】
3センチ各の多数の穴が開いているアルミ板の上に色素第1層の層を作り、その上に色素第2層、色素第1層、色素第2層を重ね上部のチタン層を多層又は多段にし、その上に透明ガラスを配置する。
【0289】
亜鉛のトレーに前記の混合液(部品B)をSスプーン1杯と亜鉛(陶芸用)をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸をごく微量0.07g入れよく混ぜる。炭をチタンのトレーより少なめに微量入れよく混ぜる。このトレーの内容物の少量を3センチ各の銅板(銅板に鉛筆塗る)の上に載せ亜鉛の層にする。亜鉛の層の上にセル内に入れられる金網を置く。
【0290】
塩のトレーに前記の混合液(部品B)をSスプーン1杯と塩をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸は入れない。炭をチタンのトレーより少なめに微量入れよく混ぜる。このトレーの内容物の少量を亜鉛の層の金網に重ね塩の層とする。チタン、亜鉛、塩のトレーの内容物では、同じセルが3個作れる量があり、1個のセルの量は、各トレーの3分の1程度使用する。
【0291】
前記のチタン層を多層又は多段にしたアルミ板の下部と塩の層を接触させるように金網、酸化亜鉛の層のある銅板を多少ずらして貼り合わせる。(3センチ各のセルの厚み4mm)セルにはスペーサーがあり、封止する。
【0292】
透明ガラス、チタンの層(多層又は多段)、アルミ板、塩の層、金網、亜鉛の層、銅板の電池構造である。
【0293】
性能評価(実施例7(1))
セル(約3センチ各のセルで3層部は2センチ各のみ、厚み3mm)作成直後の電流45mAから最高電流50mA 電圧0.35V。電圧は光を受けるとアップし、0.35Vから0.5Vほど測定のつどその範囲内で変動する。セル作成直後テスターで測定するが、すぐには上がらず時間をかけて電流が上がっていく。電流では、一番の最高電流であった。その後電流は下がる。光と熱で再生する。
【0294】
(実施例7(2))
部品Bを3つのトレーにSスプーン1杯分づつ入れ、各トレーにSスプーン1杯で同量のナノサイズの酸化チタン、塩、亜鉛を入れ混ぜる。
【0295】
チタンのトレーにホウ酸0.04g、炭微量入れる。塩のトレーに炭をチタンの層より少ない微量入れる。亜鉛のトレーにホウ酸0.07g、炭をチタンの層より少ない微量入れ、各トレー内でよく混ぜる。このトレー内の内容物の少量を層に使用する。
【0296】
透明ガラス、色素第1層のチタン層、アルミ板(多数の穴有り)塩の層、金網、亜鉛の層、銅板の電池構造である。(3センチ各のセルの厚み3mm)
【実施例8】
【0297】
全体像は、上下2種類の金属とその間に3層の電池構造。3層にヨウ素を使用せず、水性ペンキでコーティングされた粒状のヨウ素を層の間に配置している。
【0298】
3つのトレーを用意する。
チタンのトレーに殻の壊された籾殻と水の混合液をSスプーン1杯と酸化チタン(陶芸用)をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸をごく微量入れよく混ぜる。炭をさらに微量入れ、でんぷん性糊を微量入れ、ハイビスカスの粉末を大目に入れよく混ぜる。このトレーの内容物の少量を3センチ各のアルミ板の上に載せチタンの層にする。
【0299】
亜鉛のトレーに殻の壊された籾殻と水の混合液をSスプーン1杯と酸化亜鉛(陶芸用)をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸をごく微量入れよく混ぜる。炭をチタンのトレーより少なめに微量入れ、でんぷん性糊を微量入れよく混ぜる。このトレーの内容物の少量を3センチ各の銅板の上に載せ亜鉛の層にする。
【0300】
この亜鉛の層の上に水性ペンキでコーティングした固体のヨウ素の粒を2個配置する。
塩のトレーに殻の壊された籾殻と水の混合液をSスプーン1杯と塩をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸は入れない。炭をチタンのトレーより少なめに微量入れ、でんぷん性糊を微量入れよく混ぜる。このトレーの内容物の少量をチタンの層の上に重ね塩の層とする。チタン、亜鉛、塩のトレーの内容物では、同じセルが3個作れる量があり、1個のセルの量は、各トレーの3分の1程度使用する。
【0301】
セルの外側がアルミ板、銅板になるよう前記のアルミ板と銅板を多少ずらして貼り合わせる。(セルの厚み2.5mm)
セルにはスペーサーがある。
【0302】
セル内の層を早期に乾燥させる為、ホットプレートにセルをのせ、100度で2分焼き、2分経過後はそのまま18分ホットプレートに放置する。18分後ホットプレートから出す。上下2種類の金属とその間に3層の電池構造。
【0303】
性能評価(実施例8)
セル(約3センチ各のセルで3層部は1.5センチ各のみ、厚み2.5mm)作成直後は、焼いているので、抵抗が大きく電流ゼロであるが、次第に電流が流れる。電流40mA 電圧0.5V。電圧は光を受けるとアップし、0.35Vから0.5Vほど測定のつどその範囲内で変動する。熱で再生する。
【実施例9】
【0304】
全体像は、最上部に1層があり、その下部に2種類の金属とその間に2層がある電池構造。水を多く使用したセル。3層にヨウ素を使用せず、水性ペンキでコーティングされた粒状のヨウ素を層の間に配置している。
【0305】
4つのトレーを用意する。
チタンのトレーに殻の壊された籾殻と水の混合液をSスプーン1杯と酸化チタン(陶芸用)をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸をごく微量入れよく混ぜる。炭をさらに微量入れ、でんぷん性糊を微量入れよく混ぜる。これを色素第1層とする。
【0306】
別のトレーに殻の壊された籾殻と水の混合液をSスプーン1杯とナノサイズの酸化チタンP25をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸をごく微量入れよく混ぜる。炭を少し入れ、ハイビスカスの粉末0.13gとジルコンの粉0.00g測定できないほどの微量を入れよく混ぜる。これを色素第2層とする。
【0307】
色素第1層と色素第2層を混ぜ合わせ1層にして、3センチ各のアルミ板の上に載せチタンの層にする。
【0308】
亜鉛のトレーに殻の壊された籾殻と水の混合液をSスプーン1杯と亜鉛(陶芸用)をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸をごく微量入れよく混ぜる。炭をチタンのトレーより少なめに微量入れ、でんぷん性糊を微量入れよく混ぜる。このトレーの内容物の少量を3センチ各の銅板の上に載せ亜鉛の層にする。
【0309】
塩のトレーに殻の壊された籾殻と水の混合液をSスプーン1杯と塩をおなじSスプーン1杯の同量を入れ混ぜる。ホウ酸は入れない。炭をチタンのトレーより少なめに微量入れ、でんぷん性糊を微量入れよく混ぜる。このトレーの内容物の少量を亜鉛の層の上に重ね塩の層とする。チタン、亜鉛、塩のトレーの内容物では、同じセルが3個作れる量があり、1個のセルの量は、各トレーの3分の1程度使用する。
【0310】
この塩の層に水性ペンキでコーティングした固体のヨウ素の粒を4個配置する。
チタン層を上にしてアルミ板の真下にヨウ素の粒が配置されるように銅板を多少ずらして貼り合わせる。(セルの厚み4mm)セルにはスペーサーがあり、封止する。セル内に水が残っているのがわかり見えて良くない。最上部に1層があり、その下部に2種類の金属の間に2層がある電池構造。
【0311】
性能評価(実施例9)
セル(約3センチ各のセルで3層部は2センチ各のみ、厚み4mm)作成直後の電流20mA 電圧0.35V。電圧は光を受けるとアップし、0.35Vから0.5Vほど測定のつどその範囲内で変動する。テスターで測定するが、水が多くて電流が上がりにくい。電流をゼロ近くまで消費の後7mAまで数回は再生したが、水が無くなると、電流がはっきりとは再生確認できない。他のセルは、目に見える状態でセル内に水が無くても再生する。
【実施例10】
【0312】
(1)1例として陶芸用顔料のドープでチタン層、亜鉛層を半導体のP型、N型風に出来るように本発明に顔料を添加して色々に実施する。又、実施例1から9までのセルで、3層の1つ以上の層に(0104)を参考に顔料を添加して色付けし本発明を実施する。ただし、ホウ酸、植物や炭、墨など他の添加物の影響があり、セルとしては、この表のような単純な結果にはならない。
実施例の中には、最上部を市販品の透明ポリカーボネイトの波板を使用し、上部のアルミ板を波板に変形し、最下部の金属には市販品の塗装された波板の金属合板で実施している。
【0313】
この実施例10は、以前から酸化(錆びた)した鉄の粉(赤みのある色)をセル内にドープしていて実施しているのであるが、他の添加物の影響もあり、他の添加物との調整がいる。
【0314】
(2)金属の組み合わせの違いにより発電量に差があるので、顔料ではなく金属元素を含む鉱物を本発明で添加して色々に実施する。アメジストなどの鉱物を粉砕して層にドープし色々に実施する。又、実施例例1から9までに3層の1つ以上の層に(0104)を参考に鉱物を添加して本発明を色々に実施する。鉱物は鉱石に含まれていることもあり、鉱石にも金属をふくんでいる物もあり、鉱石も実施することもある。
【産業上の利用可能性】
【0315】
本発明は、個人宅でも実施できる簡単な電池構造でしかも身近な原材料で特殊な設備もいらず制作出来る。籾殻を原材料に使用しているので、脱穀の後に出る廃棄物の籾殻の有効利用が実現できる。
【0316】
本発明では、原材料やそれらの使用比率にベストの数値を明記していない。すべて身近にある原材料の簡単な実施例で熱と光で同時に発電し、それは半導体熱発電と色素増感発電を同時に実現出来ることを実証している。籾殻や植物の色素や顔料などで再生する電池を製作出来る事を実施し説明している。本発明は、まったく新しいものである。
【0317】
今後、さらにベストの原材料やそれらの使用比率が明確にされ、効率や耐久性がアップし、商品価格が安価で制作出来るので、一般家庭で広く普及していく。産業上有効な再生する新エネルギーとして本発明は期待できる。
【符号の説明】
【0318】
図1
1 酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層
2 塩の層
3 酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層
4 アルミ板(1例)
5 銅板(1例)
図2
1 酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層
2 塩の層
3 酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層
4 アルミ板(1例)
5 銅板(1例)
6 ガラス又はプラスチックなど材質は任意に配置する
図3
1 酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層
1−1 色素増感用酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層
2 塩の層
3 酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層
4 アルミ板(1例)
5 銅板(1例)
図4
1 酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層
2 塩の層
3 酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層
4 アルミ板(1例)
5 銅板(1例)
6 ガラス又はプラスチックなど材質は任意に配置する
7 温水か冷水かいずれかの水に漬けているアルミ板(1例)
8 温水か冷水かいずれかの水に漬けている銅板(1例)
9、10 温水か冷水かいずれかの水の容器、装置(1例)
図5
(イ)1 酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層
真上にガラス又はプラスチックなど材質は任意に配置する配置
4 アルミ板(1例)
11 電球
(ロ)1 酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層
真上にガラス又はプラスチックなど材質は任意に配置する配置
4 アルミ板(1例)
図6
12 半導体熱発電
13 半導体熱発電
14 色素増感発電
15 色素増感発電
16 充放電する電池作用
17 バイオマス材料の籾殻
図7
1 酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層
1−1 色素増感用酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層
2 塩の層
3 酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層
4 アルミ板(1例)
5 銅板(1例)
6 ガラス又はプラスチックなど材質は任意に配置する
18 金網
19 固体のヨウ素
20 テスター2個


【特許請求の範囲】
【請求項1】
セル内の上下で種類の異なる金属を使用し、1つの金属の上に酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層を備え、もう1つの金属の上に、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層を備え、前記の2層の間に塩の層があり、各層に籾殻を混ぜていることを特徴とする再生する電池で、構造として前記の酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層と、前記の酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層は、その上下の位置関係を入れ替えることが出来る再生する電池。
【請求項2】
請求項1に記載の3層の位置を変え、ガラス、プラスチック、シリコン、ゴム、ビニールのいずれか1つ以上の素材の下部に酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層がありその下部に金属を配置しその金属には1つ以上の穴を開け、塩の層があり、さらに酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層があり、その下に上方と異なる種類の金属を備えていて、前記の各層に籾殻が混ぜられていることを特徴とする再生する電池で、構造として前記の酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層と、前記の酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層とは、その上下の位置関係を入れ替えることが出来る再生する電池。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の3層の他に1層を加え、ガラス、プラスチック、シリコン、ゴム、ビニールのいずれか1つ以上の素材の下部に酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層がありその下部に金属を配置しその金属には1つ以上の穴を開け、さらに酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層があり、塩の層があり、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層があり、その下に上方と異なる種類の金属を備えていて、前記の各層に籾殻が混ぜられていることを特徴とする再生する電池で、構造として前記の酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層と、前記の酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層とは、その上下の位置関係を入れ替えることが出来る再生する電池。
【請求項4】
籾殻をつぶすか、籾殻を炭化するか、籾殻を灰にするか、前記とは異なる状態にするか、いずれか1つ以上の籾殻を使用している請求項1、2、3のいずれかに記載の再生する電池。
【請求項5】
セル内でヨウ素又はヨウ化化合物の1つ以上を使用している請求項4に記載の再生する電池。
【請求項6】
酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層、又は、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層にホウ酸、ホウ素、リン、硫黄の内のいずれか1つ以上を塩の層を含む前記の各層の一つ以上に添加している請求項5に記載の再生する電池。
【請求項7】
セル内の1つ以上の層に植物を混ぜているか、植物と金属とを混ぜているか、植物と金属とヨウ素を混ぜているか、いずれか1つ以上の請求項6に記載の再生する電池。
【請求項8】
セル内に炭、墨、墨液、カーボンブラック、グラファイト、糊、顔料、それらに化学的な合成物を含んでいる物の内1つ以上を使用している請求項7に記載の再生する電池。
【請求項9】
セル内の層の間で、金網を配置している請求項7に記載の再生する電池。
【請求項10】
セル内の1つ以上の層に顔料か鉱物か鉱石か、いずれか1つ以上の使用をしている請求項5に記載の再生する電池。
【請求項11】
セル内の層の間で、金網を配置している請求項10に記載の再生する電池。
【請求項12】
天然色素又は植物色素又は有機色素の内、1つ以上の色素を用いている請求項5に記載の再生する電池。
【請求項13】
セル内の層の間で、金網を配置している請求項12に記載の再生する電池。
【請求項14】
請求項5に記載の再生する電池をモジュール、アレイにしている装置、又は、請求項5に記載の再生する電池を部品、装置、設備、機器、製品に実施している装置。
【請求項15】
セルの外側又は片側に建築材、壁材、蓄熱材、断熱材、ガラス、プラスチック、シリコン、ゴム、ビニール、木材、金属のいずれか1つ以上の素材を外装に施している請求項1、2、3のいずれかに記載の再生する電池。
【請求項16】
半導体熱発電か色素増感発電の1つ以上の発電をしている請求項1、2、3のいずれかに記載の再生する電池。
【請求項17】
1つ以上の層内で異なる構成で多層又は多段にしている請求項1、2、3のいずれかに記載の再生する電池。
【請求項18】
セル内の上下で種類の異なる金属を使用し、1つの金属の上に酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層を備え、もう1つの金属の上に、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層を備え、前記の2層の間に塩の層があり、各層に籾殻を混ぜている再生する電池の製造方法で、構造として前記の酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層と、前記の酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層は、その上下の位置関係を入れ替えることが出来る再生する電池の製造方法。
【請求項19】
請求項18に記載の3層の位置を変え、ガラス、プラスチック、シリコン、ゴム、ビニールのいずれか1つ以上の素材の下部に酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層がありその下部に金属を配置しその金属には1つ以上の穴を開け、塩の層があり、さらに酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層があり、その下に上方と異なる種類の金属を備えていて、前記の各層に籾殻を混ぜている再生する電池の製造方法で、構造として前記の酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層と、前記の酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層とは、その上下の位置関係を入れ替えることが出来る再生する電池の製造方法。
【請求項20】
請求項18又は19に記載の3層の他に1層を加え、ガラス、プラスチック、シリコン、ゴム、ビニールのいずれか1つ以上の素材の下部に酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層がありその下部に金属を配置しその金属には1つ以上の穴を開け、さらに酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層があり、塩の層があり、酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層があり、その下に上方と異なる種類の金属を備えていて、前記の各層に籾殻を混ぜている再生する電池の製造方法で、構造として前記の酸化チタン又はチタン又はチタン合金を含む層と、前記の酸化亜鉛又は亜鉛又は亜鉛合金を含む層とは、その上下の位置関係を入れ替えることが出来る再生する電池の製造方法。
【請求項21】
籾殻をつぶすか、籾殻を炭化するか、籾殻を灰にするか、前記とは異なる状態にするか、いずれか1つ以上の籾殻を使用している請求項18、19、20のいずれかに記載の再生する電池の製造方法。
【請求項22】
セル内でヨウ素又はヨウ化化合物の1つ以上を使用している請求項21に記載の再生する電池の製造法。
【請求項23】
セル内にホウ酸、ホウ素、リン、硫黄、植物、顔料、鉱物、炭、墨、墨液、カーボンブラック、グラファイト、糊、それらに化学的な合成物を含んでいる物の内1つ以上を使用している請求項22に記載の再生する電池の製造方法。
【請求項24】
セル内の層の間で、金網を配置している請求項23に記載の再生する電池の製造方法。
【請求項25】
天然色素又は植物色素又は有機色素の内、1つ以上の色素を用いている請求項22に記載の再生する電池の製造方法。
【請求項26】
セル内の層の間で、金網を配置している請求項25に記載の再生する電池の製造方法。
【請求項27】
セルの外側又は片側に建築材、壁材、蓄熱材、断熱材、ガラス、プラスチック、シリコン、ゴム、ビニール、木材、金属のいずれか1つ以上の素材を外装に施している請求項18、19、20のいずれかに記載の再生する電池の製造方法。



































【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−12490(P2013−12490A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2012−192702(P2012−192702)
【出願日】平成24年8月31日(2012.8.31)
【出願人】(711001088)
【Fターム(参考)】