説明

光を放射するための凹部を形成する複数の重なり合うパネルを有する発光装置

【課題】LCDディスプレイ等に適した薄型の発光装置を提供すること。
【解決手段】一実施形態において発光装置(104)は、(i)重なり合うパネル(114,116,118)に交差する仮想的表面(120)に対して鋭角をなす複数の重なり合うパネル(114,116,118)と、(ii)重なり合うパネルの重なり部分(128,130)の間に形成された複数の凹部(122,124,126)とを備えた基板(112)を有する。凹部(122,124,126)は基板(112)の第1の面に対して開口し、基板(112)の第1の面は反射性の表面(132,134,136)を有する。複数の光源(138,140,142)が凹部(122,124,126)から光を放射するように配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はLCD等の表示装置に使用される発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
透過型液晶ディスプレイ(LCD)は照明としてバックライトを必要とするディスプレイである。バックライトは通常、透過面、反射面、及び複数の縁部を有する概ね平坦な光導波路からなる。1以上の光源からの光は光導波路の縁部に入射するように照射され、光導波路の反射面で反射され、光導波路の透過面を通して放射される。光源には、冷陰極蛍光灯(CCFL)や発光ダイオード(LED)アレイのように様々な形がある。
【0003】
例えば1以上の光導波路の縁部に隣接して配置された1以上のCCFL又はLEDアレイにより、バックライトの光導波路の縁部から光を当てる場合がある。このような縁部照明(エッジリット)型の光導波路の詳細については、特許文献1及び特許文献2に開示されている。
【0004】
他の場合では、例えば光導波路の反射面の下に配置された1以上のCCFL又はLEDアレイにより、バックライトの光導波路の底部から光を当てる場合がある。これらの光源は一次光導波路の下に配置された二次光導波路の中に光を照射する。二次導波路を出た光は反射され、一次光導波路の1以上の縁部に入射する。このような底部照明(ボトムリット)型の光導波路の詳細については、特許文献3に開示されている。
【特許文献1】米国特許出願公開第2002/0175632A1号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2004/0130884A1号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2004/0061814A1号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態において発光装置は(1)複数の重なり合うパネルに交差する仮想的表面に対して鋭角をなす複数の重なり合うパネルと、(2)重なり合うパネルの重なり部分の間に形成された複数の凹部とを備えた基板を有する。凹部は基板の第1の面に対して開口し、基板の第1の面は反射面を有する。複数の光源は凹部から光を放射するように配置される。
【0006】
他の実施形態も開示する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は液晶ディスプレイ(LCD)100の正面図である。LCD100は、複数のLCD素子を有するLCDパネル102、及びLCDパネル102の背面に配置されたバックライト104を有する。バックライト104はLCDパネル102を通して光を照射するように配置される。任意選択で、LCD100は、LCDパネル102とバックライト104の間に光調整器106、108、110を備える場合がある。光調整器は、1以上の光拡散層(例えば拡散器106)、1以上のプリズム層(例えば輝度上昇フィルム(BEF)108)及び/又は1以上の偏光層(例えば二重輝度上昇フィルム(DBEF)110)を含む場合がある。光調整層106、108、110は、素子の形に形成しても、シートの形に形成しても、フィルムの形に形成してもよく、LCDパネル102とバックライト104のどちらかに付着させてもよいし、両方の間に配置してもよい。
【0008】
図1及び図2に示すように、バックライト104は、重なり合うパネル114、116、118に交差する仮想的表面120に対して鋭角をなす複数の重なり合う114、116、118と、重なり合うパネル114、116、118の重なり部分128、130の間に形成された複数の凹部122、124、126とを備えた基板112を有する。凹部122、124、126は、反射面132、134、136を有する基板112の面に対して開口している。
【0009】
バックライト104は複数の光源138、140、142を有し、それらは凹部122、124、126から光を放射するように配置される。場合によっては、光源138、140、142は凹部122、124、126の中に配置されることもある。また、光源138、140、142は、凹部122、124、126の中へ延びるように配置してもよいし、凹部122、124、126の中へ光を照射するように配置してもよい。光源122、124、126は、その放射光の少なくとも一部が、凹部122、124、126の突出面144、146、148によって遮られるように配置することが望ましい。突出面144、146、148は反射性である。従って、光源122、124、126から発せられた光線は(1)凹部122、124、126の表面144、146、148、150、152、154で主に反射され、(2)基板112の反射面132、134、136でも反射される。
【0010】
一実施形態において光調整器106は基板112の反射面132、134、136の上に配置され、基板112から反射された光を調整して透過する。光源138、140、142の位置、並びに凹部122、124、126の高さ及び幅は、光源138、140、142から放射された光線が、光調整器106の表面174に対して垂直から実質的に角度(θ)で表面174に入射するように選択される。従って、光源138、140、142から直接放射された光の大部分は(A)光調整器106の表面174、及び(B)基板112の反射面132、134、136において複数回反射される。このようして、光(λ)は(1)空洞部156、(2)基板の反射面132、134、136の特性、及び(3)光調整器の表面174の特性により良好に分散され、及び/又は混色される。大抵の場合、光分散及び/又は混色を良好にすることにより、バックライト104から放射されるバックライトの色や照度の均一性を高めることができる。
【0011】
バックライト104の周囲を画定している垂直面158、160、162は反射性であることが好ましく、バックライト104の周囲から外へ光が漏れないようにすることが好ましい。
【0012】
図1及び図3に示すように、基板112は複数の同じ部材114、116、118から構成される。代替実施形態において、基板112は図4に示すように複数の異なる部材400、402から構成される場合もあり、また一体型の要素(図示せず)として構成される場合もある。
【0013】
バックライト104用の基板112は種々の材料から形成することができ、例えばアルミニウムのような金属から形成される。基板材料(複数の場合もあり)には、実質的に剛性で熱伝導性の構造が得られるような材料が選択される。このようにすれば、基板112を利用して、反射面132、134、136に光線が当たることによって発生する熱を発散させることができる。さらに多くの熱発散素子(例えばヒートシンク164、166、168)が必要な場合、熱発散素子は基板112の概ね水平な面又は概ね垂直な面に取り付けることができ、また、両方の面に取り付けてもよい。ただし、図示の熱発散素子のタイプや形は例にすぎないことに注意して欲しい。
【0014】
空洞部156の中で光を分散及び/又は混色するために、基板112の反射面132、134、136は様々な形に形成される場合がある。例えば、基板112の反射面132、134、136は拡散反射面であっても、鏡面反射面であっても、偏光反射面であってもよく、あるいは、それらの組み合わせであってもよい。凹部122内側の対向する反射面144、150のような種々の反射面は様々な形に形成される場合がある。
【0015】
一実施形態において、拡散反射面は一様な拡散反射面(即ち、表面のどの地点においても同じ拡散が得られるような拡散面)の形に形成される。他の実施形態において、拡散反射面は、拡散反射面のドットパターンとして形成される場合がある。後者の実施形態の場合、ドットパターンを外れた光を空洞部156の中へ戻すために、ドットパターンの下に鏡面反射層を配置する場合がある。この鏡面反射層は、例えば鏡面コーティングの形に形成される場合もあれば、基板112に付着させたフィルムの形に形成される場合もある。
【0016】
図3に示すように、バックライト104の重なり合うパネル114、116、118はそれぞれ、重なり合うパネル114、116、118に交差する仮想的表面120に対して角度θを形成する。一実施形態においてバックライト104は、角度θが0度〜30度に設定される。
【0017】
バックライト104の光源138、140、142は、何らかの単一の種々の形に形成される場合もあれば、種々の形の組み合わせとして形成される場合もある。一実施形態において、光源138、140、142は、図5に示すように発光ダイオード(LED)のアレイ500として形成される。アレイ500を構成するLED(例えば502、504)は、同じ色であってもよいし、違う色であってもよい。例えば、LEDアレイ500は、各LEDが赤色又は緑色又は青色を発する複数の異なる色のLED502、504を有する場合がある。LEDアレイ500が異なる色のLED502、504を有する場合、異なる色のLED502、504の駆動信号を調節することで、LEDアレイ500から放射される混合光の色点を調節することができる。
【0018】
LEDの適当な組み合わせにおいて、異なる色のLEDは主に、波長450〜490nm(青っぽい光)、510〜550nm(緑っぽい光)、及び610〜650nm(赤っぽい光)の光を発する。LEDの他の適当な組み合わせにおいて、異なる色のLEDは主に、450〜480nm(青っぽい光)、480〜520nm(青緑色の光)、520〜550nm(緑っぽい光)、及び610〜650nm(赤っぽい光)の光を発する。
【0019】
一実施形態においてLEDの光強度空間分布(配光)はLEDの光軸を中心として回転対称である。水平断面が円形のLEDは一般にそうなっている。代替実施形態においてLED600は図6〜図9に示すように楕円型の光強度空間分布を有する場合があり、長軸と短軸において光強度空間分布は異なる場合がある。例えば、図6及び図7に示す楕円型LEDの長軸と短軸における光強度のグラフを見て欲しい。楕円配光のLED600は、LEDの長軸がバックライト104の比較的薄い平面に対して実質的に水平な向きになるように配置し、LEDの短軸がバックライト104の平面に対して実質的に垂直な向きになるように配置すると有利である。その場合、LED600は基板112のより幅の広い「ストリップ」を照らすことができ、LED間の隙間により生じる光のバンディング(縞模様)の影響を低減することができる。また、楕円配光のLEDによれば、アレイ500に必要なLEDの数を減らすことができる場合もある。
【0020】
深さが浅く、比較的広い面積を有するバックライトの場合(例えば、LCDテレビのバックライトなど)、楕円型LED600を備えた複数の重なり合うパネルからなる基板を有するバックライト104に、短軸の光強度空間分布において視角20度〜90度を有し、長軸の光強度空間分において視角60度〜180度を有する楕円型LED600を取り付けると有利であることが、実験から分かっている。
【0021】
バックライト104の光源138、140、142は種々の形に形成することができる。例えば、光源138は、LED502、504のアレイ500の形に形成され、電気接点508、510を備えた基板506上にそれらが取り付けられる場合がある(例えば図5に示すように)。このLED基板506は基板112に取り付けてもよいし、基板112の近くに取り付けてもよい。
【0022】
一実施形態においてLED502、504を取り付ける基板506は可撓性プリント基板(FPC)である。他の実施形態において、LED502、504を取り付ける基板506はメタルコアプリント回路基板(MCPCB)である。後者の場合、MCPCBはLED基板506としての働きをするだけでなく、基板112の一部としても機能する。その他に、FPCのような基板506を内部に誘電体が挿入されたアルミニウム基板に取り付ける(接着する)場合もある。
【0023】
LED502、504は基板506に対して種々の方法で取り付けることができ、例えば、スルーホールや表面実装のような方法がある。図10は、スルーホールLED1000を基板1002に取り付ける例を示している。図11及び図12は2つの異なる表面実装型LED1100、1200を基板1102、1202に取り付ける例を示している(第1のLED1100は底部に一対のパッド1104、1106を備え、第2のLED1200はLEDパッケージの縁部の下にLEDパッケージを取り囲むように一対の接点1204、1206を備えている)。図10〜図12に示すLED1000、1100、1200を使用した場合、LEDの光軸は基板1002、1102、1202から垂直方向に延びる点に注意して欲しい。
【0024】
図13は、ライトアングル・スルーホールLED1300を基板1302に取り付ける例を示している。図示のように、LED1300は、LED1300を取り付ける基板1302の縁部から突出するように取り付けられる。場合によっては、LED1300は空洞部156にもっと近い位置に(空洞部156の中へ延びるように)取り付けてもよい。図14及び図15は、種々のライトアングル表面実装LED1400、1500を基板1402、1502に取り付ける例を示している。図13〜図15に示すLED1300、1400、1500の光軸はそれぞれ、基板1302、1402、1502に対して平行な方向に延びている点に注意して欲しい。
【0025】
図5に示すLEDアレイ500はLED502、504の行を1本しか有していないが、LEDアレイ500はLEDの行を複数有することもでき、光強度や色の一様な(又は一様でない)空間分布を実現することが望ましい場合、アレイ500を形成するLEDのタイプに応じて、複数の行により平行な列を形成したり、異なる行のLEDによりジグザグその他のパターンを形成してもよい。
【0026】
図17及び図18は、パッケージLED502、504を基板506に取り付ける代替実施形態を示している。図示のように、複数のLEDチップ1700、1702が基板1704に取り付けられ、表面実装及び/又はワイヤボンディングを使用して、LEDチップ1700、1702が基板1704上のトレース又はパッドに電気的に接続される。LEDチップ1700、1702を保護するとともに、レンズを形成するために、LEDチップ1700、1702の上には、カプセル材料1706が形成される。カプセル材料1706は種々の製造方法によって形成することができ、例えば、グローブトップ、モールディング、キャスティング、真空印刷封止のような方法がある。一実施形態において、LEDチップ1700、1702を形成する基板1704は可撓性プリント基板(FPC)に取り付けられる。他の実施形態において、LED1700、1702を形成する基板1704はメタルコアプリント回路基板(MCPCB)に取り付けられる。後者の場合、MCPCBはLEDチップ基板1704としての働きをするだけでなく、基板112の一部としても機能する。その他に、FPCのような基板1704を内部に誘電体が挿入されたアルミニウム基板に取り付ける(接着する)場合もある。
【0027】
一実施形態において、LED502、504やLEDチップ1700、1702のアレイは、基板112を形成する複数の重なり合うパネル114、116、118のうちの一枚に対して実質的に垂直に取り付けられる。代替又は追加として、LED1300、1400、1500のアレイが、基板116の反射面152、又は、凹部124のうちの1つにおける突出面146の1つに取り付けられる場合がある。ただし、光源138、140、142は全て凹部に配置することが望ましい。図16に示すように、異なるLEDタイプのアレイ1602、1604、1606を凹部122内の全ての表面に取り付けてもよい。
【0028】
前述のように、1以上の熱発散素子164、166、168をバックライト104に接続する場合がある。例えば、熱発散素子164、166、168は、光源138、140、142の近くに取り付けてもよいし、基板の反射面132、134、136とは反対側の面に取り付けてもよい。図1〜図3に示すように、熱発散素子164、166、168は基板112に結合される。ただし、熱発散素子164、166、168は、光源138、140、142を取り付ける1以上の基板506に対して(更に、又は代わりに)直接結合してもよい。
【0029】
熱発散素子164、166、168は、対流と放射によりバックライト104から熱を奪い去ることができる。一実施形態において、熱発散素子164、166、168は、エアギャップ170により互いに隔離された複数のフィン(羽)を有する。LCD100及びバックライト104の使用時にフィン間のギャップの向きが重力の方向に一致するような向きにフィンを配置すれば、熱い空気はエアギャップ170から立ち昇り、エアギャップ170の底部から冷たい空気が引き込まれる。
【0030】
一実施形態において、バックライト104は、その外縁部158、160、162の付近に取り付けられた(即ち付着された)反射性の素子、フィルム、又はコーティングを有する。図2を参照して欲しい。このようにすれば、バックライト104の外縁部158、160、162を光線が通過したり、外縁部によって光線が吸収されたり、外縁部によって光線が反射され、バックライト104の中に戻されたりすることを防止することができる。例えば、こうした反射性の素子、フィルム、又はコーティングには、光拡散性又は光反射性のものが使用される。
【0031】
図19は、代替実施形態によるバックライト1900を示している。この実施形態では、光調整器1902、1904が、バックライト1900の凹部1906、1908に、又は凹部の付近に配置される。このようにすれば、光源1910、1912によって放射された光を光調節器1902、1904によって受光し、調整することができる。例えば、光調整器1902、1904は1以上の素子、シート、又はフィルムからなり、それらが光拡散器、ホログラフィック光拡散器、又はプリズムとして機能する。一実施形態において、光調整器1902、1904は、様々な色のLEDから放射された光を前もって混合しておくのに便利な場合がある。
【0032】
図1〜図3及び図19に示した装置はバックライトを例として記載されているが、この装置は発光装置を必要とする様々な用途に利用することが可能である。例えば、ムード照明やタイル状光源も、バックライト104と同様にして構成される場合がある。
【0033】
バックライト104は、その構成によっては、他の照明手段に比べて種々の利点が得られる。例えば、バックライト104は、一部のバックライトに比べて、バックライトとして光を放射するための表面を増加させることができる(そして、増加された表面はバックライトの表面にわたって分散される)。また、バックライト104の周囲からだけでなく、バックライト104の内部の位置からも光がバックライトとして放射される場合、バックライトの生成に使用される光源138、140、142には、200(mW)未満の消費電力を有するLEDのような、低消費電力のLEDを使用することもできる。そのため、光源138、140、142のコストが低減されるだけでなく(1)バックライト表面の正方形領域あたりの消費電力を低減することができ、(2)バックライトから発生する熱の量を低減することができ、(3)光源の効率を向上させることができ、(4)ディスプレイシステムの有機成分やポリマー成分の寿命を延ばすことができる。
【0034】
また、低消費電力の光源は小型の形状であることが多いため、光源を正確な中心間距離で配置することが可能である。異なる色の光(例えば、赤、緑、青の光)の混合を利用するバックライトの場合、光源を互いに近接して配置することができるため、バックライトの光放射面で光が屈折される前にそれらの光が完全に混合される可能性が高くなる。
【0035】
一実施形態において、消費電力や発熱の小さいバックライト104は、より小型に構成したり、熱発散素子を全く使用せずに構成したりすることができる。そのため、バックライトを実現するために必要な空間が低減される。
【0036】
一実施形態において、バックライト104によれば、光がバックライト104の近くに配置された光調整素子106に入射するまでに伝搬しなければならない光路の長さも短縮される場合がある。光路が短くなれば、熱に変換され、バックライト104に吸収される光の量も少なくなることが多い。
【0037】
本発明の種々の例示的実施形態を以下に列挙する。
1.(i)複数の重なり合うパネルに交差する仮想的表面に対して鋭角をなす複数の重なり合うパネルと、(ii)前記重なり合うパネルの重なり部分の間に形成された複数の凹部とを備えた基板であって、前記凹部が前記基板の第1の面に対して開口し、前記基板の第1の面が反射性の表面を有するように構成された基板と、
前記凹部から光を放射するように配置された複数の光源と
からなる発光装置。
2.前記光源のうちの少なくとも1つは、そのから放射される光の少なくとも一部が前記凹部の突出面によって遮られるように配置される、1に記載の発光装置。
3.前記基板の第1の面の上に配置され、前記基板の第1の面から反射された光を調整して通過させる光調整器を更に含む、1に記載の発光装置。
4.前記光源のうちの少なくとも1つは、そこから放射される光の少なくとも一部が前記凹部のうちの1つの突出面によって遮られるように配置され、前記光源の位置並びに前記凹部の高さ及び幅は、前記光源と前記光調整器との間を直接進行する光を全て、前記光調整器から前記基板の第1の面へ向けて反射させるように選択される、3に記載の発光装置。
5.前記凹部はそれぞれ、各光源の両側に互いに向かい合って配置された少なくとも第1の反射面及び第2の反射面を有する、1に記載の発光装置。
6.前記反射面は拡散反射面である、1に記載の発光装置。
7.前記拡散反射面は拡散反射面のドットパターンからなる、6に記載の発光装置。
8.前記拡散反射面のドットパターンの下に配置された鏡面反射層を更に含む7に記載の発光装置。
9.前記拡散反射面は一様な拡散面である、6に記載の発光装置。
10.前記第1の反射面は鏡面反射面である、1に記載の発光装置。
11.前記第1の反射面は偏光反射面である、1に記載の発光装置。
12.前記光源はそれぞれ、複数の発光ダイオード(LED)からなる、1に記載の発光装置。
13.前記LEDは異なる色のLEDからなる、12に記載の発光装置。
14.前記LEDの一部は、光軸を中心として回転対称な光強度空間分布を有する、13に記載の発光装置。

15.前記LEDの一部は楕円型の光強度空間分布を有し、長軸と短軸における光強度空間分布が異なる、13に記載の発光装置。
16.前記楕円型の光強度空間分布は、短軸において20度〜90度の視角を有し、短軸において60度〜180度の視角を有する、15に記載の発光装置。
17.前記光強度空間分布における短軸は前記基板の反射面に対して実質的に垂直な向きであり、前記光強度空間分布における長軸は前記反射面に対して実質的に平行な向きである、15に記載の発光装置。
18.前記光源のうちの1つを形成するLEDは共通の基板上に形成された複数のLEDチップからなり、該LEDチップはカプセル材料によって覆われている、12に記載の発光装置。
19.前記光源のうちの1つを形成するLEDは前記LEDの光軸に対して垂直な基板に取り付けられる、12に記載の発光装置。
20.前記光源のうちの1つを形成するLEDは前記LEDの光軸に対して平行な基板に取り付けられる、12に記載の発光装置。
21.前記光源のうちの少なくとも1つは、前記基板の複数の重なり合うパネルのうちの1つに対して実質的に垂直な表面に取り付けられる、1に記載の発光装置。
22.前記光源のうちの少なくとも1つは前記基板の第1の面に取り付けられる、1に記載の発光装置。
23.前記光源のうちの少なくとも1つは、前記凹部のうちの1つにおける突出面のうちの1つに取り付けられる、1に記載の発光装置。
24.前記凹部の少なくとも一部における前記光源は、前記凹部の2以上の表面に取り付けられる、1に記載の発光装置。
25.前記基板の前記第1の面とは反対側の第2の面に結合された1以上の熱発散素子を更に含む、1に記載の発光装置。
26.前記光源に結合された複数の熱発散素子を更に含む、1に記載の発光装置。
27.前記重なり合うパネルは、前記仮想的表面に対して0度〜30度の鋭角をなす、1に記載の発光装置。
28.前記凹部に、又は前記凹部の付近に配置され、前記光源から放射された光を受光して調整する第2の光調整器を更に含む、1に記載の発光装置。
29.前記第2の光調整器のうちの少なくとも1つは光拡散器である、28に記載の発光装置。
30.前記第2の光調整器のうちの少なくとも1つはプリズムである、28に記載の発光装置。
31.前記第2の光調整器のうちの少なくとも1つはホログラフィック光拡散器である、28に記載の発光装置。
32.前記基板は複数の構成部品からなる、1に記載の発光装置。
33.複数のLCD素子を有する液晶ディスプレイパネルと、
前記液晶ディスプレイパネルの背面に配置されたバックライトとを含み、
該バックライトは、
(i)複数の重なり合うパネルに交差する仮想的表面に対して鋭角をなす複数の重なり合うパネルと、(ii)前記重なり合うパネルの重なり部分の間に形成された複数の凹部とを備えた基板であって、前記凹部が前記基板の第1の面に対して開口し、前記基板の第1の面が反射性の表面を有するように構成された基板と、
前記凹部から光を放射するように配置された複数の光源とを含む、液晶ディスプレイ(LCD)
34.前記光源のうちの少なくとも1つは、そこから放射される光の少なくとも一部が前記凹部のうちの1つの突出面によって遮られるように配置される、33に記載の液晶ディスプレイ。
35.前記基板の第1の面の上に配置され、前記基板の第1の面から反射された光を調整して通過させる光調整器を更に含む、33に記載の液晶ディスプレイ。
36.前記光源のうちの少なくとも1つは、そこから放射される光の少なくとも一部が前記凹部のうちの1つの突出面によって遮られるように配置され、前記光源の位置並びに前記凹部の高さ及び幅は、前記光源と前記光調整器の間を直接進行する光を全て、前記光調整器から前記基板の第1の面へ向けて反射させるように選択される、35に記載の液晶ディスプレイ。
37.前記光調整器は1以上の光拡散層からなる、35に記載の液晶ディスプレイ。
38.前記光調整器は1以上のプリズム層からなる、35に記載の液晶ディスプレイ。
39.前記光調整器は1以上の偏光層からなる、35に記載の液晶ディスプレイ。
【符号の説明】
【0038】
102 LCDパネル
104 バックライト
106、1902 光調整器
112 基板
114、116、118 パネル
120 仮想表面
122、124、126、1906 凹部
128、130 パネル間の重なり部分
132、134、136 反射面
138、140、142、1910 光源
144、146、148 突出面
166、168、170 熱発散素子
600 LED
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】液晶ディスプレイの正面図である。
【図2】図1に示すバックライトのい平面図である。
【図3】図1の正面図の一部の拡大図である。
【図4】図1に示す基板の代替構成を示す図である。
【図5】図1〜図3に示す光源のうちの1つを形成するLEDアレイを示す図である。
【図6】楕円型LEDを示す図である。
【図7】楕円型LEDを示す図である。
【図8】図6及び図7に示す楕円型LEDの長軸に沿った光強度を示す図である。
【図9】図6及び図7に示す楕円型LEDの短軸に沿った光強度を示す図である。
【図10】LED取り付け構成の一例を示す図である。
【図11】LED取り付け構成の一例を示す図である。
【図12】LED取り付け構成の一例を示す図である。
【図13】LED取り付け構成の一例を示す図である。
【図14】LED取り付け構成の一例を示す図である。
【図15】LED取り付け構成の一例を示す図である。
【図16】種々のLEDを図1に示す基板の凹部に取り付ける例を示す図である。
【図17】基板に取り付けられた複数のLEDチップを示す図である。
【図18】基板に取り付けられた複数のLEDチップを示す図である。
【図19】図1に示す基板の凹部における光調整器の配置を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)複数の重なり合うパネル(114,116,118)に交差する仮想的表面(120)に対して鋭角をなす複数の重なり合うパネル(114,116,118)と、(ii)該重なり合うパネル(114,116,118)の重なり部分(128,130)の間に形成された複数の凹部(122,124,126)とを備えた基板(112)であって、該凹部(122,124,126)が前記基板の第1の面に対して開口し、前記基板(112)の第1の面が反射性の表面(132,134,136)を有するように構成された基板(112)と、
前記凹部(122,124,126)から光を放射するように配置された複数の光源(138,140,142)とからなる発光装置(104)。
【請求項2】
前記光源(138,140,142)のうちの少なくとも1つは、そこから放射される光の少なくとも一部が前記凹部(122,124,126)のうちの1つの突出面(144,146,148)によって遮られるように配置される、請求項1に記載の発光装置(104)。
【請求項3】
前記基板(112)の第1の面の上に配置され、前記基板(112)の第1の面から反射された光を調整して通過させる光調整器(106)を更に含む、請求項1に記載の発光装置(104)。
【請求項4】
前記光源(138,140,142)のうちの少なくとも1つは、そこから放射される光の少なくとも一部が前記凹部(122,124,126)のうちの1つの突出面(144,146,148)によって遮られるように配置され、前記光源(138,140,142)の位置並びに前記凹部(122,124,126)の高さ及び幅は、前記光源(138,140,142)と前記光調整器(106)との間を直接進行する光を全て、前記光調整器(106)から前記基板(112)の第1の面(132,134,136)へ向けて反射させるように選択される、請求項3に記載の発光装置(104)。
【請求項5】
前記光源(138,140,142)はそれぞれ、複数の発光ダイオード(LED)(600)から構成される、請求項1に記載の発光装置(104)。
【請求項6】
前記LEDの一部は楕円型の光強度空間分布を有し、長軸と短軸において異なる光強度空間分布を有する、請求項5に記載の発光装置。
【請求項7】
前記基板(112)の第1の面とは反対側の第2の面に結合された1以上の熱発散素子(166,168,170)を更に含む、請求項1に記載の発光装置(104)。
【請求項8】
前記重なり合うパネル(114,116,118)は前記仮想的表面(120)に対して0度〜30度の鋭角をなす、請求項1に記載の発光装置(104)。
【請求項9】
前記凹部(1906)に、又は前記凹部(1906)の付近に配置され、前記光源(1910)から放射された光を受光して調節する光調節器(1902)を更に含む、請求項1に記載の発光装置(104)。
【請求項10】
複数のLCD素子を有する液晶ディスプレイパネル(102)と、
前記ディスプレイパネル(102)の背面に配置され、該ディスプレイパネル(102)を照らす、請求項1に記載の発光装置(104)と
からなる液晶ディスプレイ(LCD)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2006−286639(P2006−286639A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−97375(P2006−97375)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(506076606)アバゴ・テクノロジーズ・ジェネラル・アイピー(シンガポール)プライベート・リミテッド (129)
【Fターム(参考)】