説明

光ディスク、記録装置、及び記録方法

【課題】再生専用の情報記録層を有していても情報を記録することが可能で、かつ従来の記録再生装置には情報を記録させない光ディスクと、その光ディスクに情報を記録することができる記録装置及び記録方法とを提供する。
【解決手段】光ディスク1は、上面にグルーブ3が形成されている第1の基板2と、第1の基板2の上に設けられている第1の情報記録層4と、第1の情報記録層4の上に設けられており、上面にピット列7が形成されている第2の基板6と、第2の基板6の上に設けられている第2の情報記録層8とを備え、第1の情報記録層4は、第1の情報記録層4が再生専用の層であることを示す情報を有しており、第2の情報記録層8は、第1の情報記録層4が情報を記録することが可能であることを示す情報を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の情報記録層を有する光ディスクと、その光ディスクへの情報の記録方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
薄型大画面テレビの普及やマルチメディアの興隆等に伴い、デジタル動画像のような大容量の情報を取り扱うことが増えてきており、光ディスクの大容量化に対する要求が大きくなってきている。現在では、650MB(メガバイト)程度の容量を有するCD(Compact Disc)や、4.7GB(ギガバイト)程度の容量を有するDVD(Digital Versatile Disc)に加えて、25GB程度の容量を有するBD−ROM(Blu−ray−Disc Read Only Memory)が商品化されている。更に、1個の情報記録層を有する1層BD−ROMのみならず、1層BD−ROMの2倍の容量(50GB程度)を持つ、積層された2個の情報記録層を有する2層BD−ROMも商品化されている。
【0003】
また、BD/DVDハイブリッドディスクが特許文献1により開示されている。BD/DVDハイブリッドディスクは、相対的に低密度なDVD−ROMの情報記録層の上に相対的に高密度なBD−ROMの情報記録層が積層された光ディスクである。標準解像度(SD:Standard−definition)の動画像をDVD−ROMの情報記録層に記録し、同じ内容の高解像度(HD:High−definition)の動画像をBD−ROMの情報記録層に記録してBD/DVDハイブリッドディスクを配布すれば、1枚の光ディスクでHDの動画像とSDの動画像とを提供できることになる。
【0004】
ところで、非特許文献1によると、BD−J(Blu−ray−Disc Java(登録商標))又は「Blu-ray Disc Profile 2.0(BD-LIVE)」と呼ばれるインターネットを利用した様々なサービスが検討されている。例えば、BD−ROMに記録されている映画が製作された後のその映画に関するサービス情報のインターネットによる配信が検討されている。サービス情報の具体例は、映画の続編の予告編、それに関するインターネットでの口コミ情報、BD−ROMに記録されている言語以外の言語の字幕、出演している俳優の情報、及びロケ現場の近況等である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−184043号公報
【特許文献2】特開2006−209935号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】図解ブルーレイディスク読本 オーム社 2006年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
再生専用の光ディスクにはインターネットを介して得られるサービス情報を記録することができないので、サービス情報は、インターネットに接続されている機器でしか利用することができない。しかしながら、インターネットに接続されていない機器でも、インターネットを介して配信されるサービス情報を利用したいとユーザから要求されることが予想される。
【0008】
その要求には、情報を記録することができるDVD(記録可能DVD)の上にBD−ROMを積層したハイブリッドディスクを用いることにより対応することができるが、従来のDVD記録再生装置は、記録可能DVDに情報を記録することができる。そのため、記録可能DVDにサービス情報を記録した後、従来のDVD記録再生装置によってサービス情報が別の情報に上書きされて、サービス情報が消去される可能性がでてくる。
【0009】
ユーザは、再生専用の情報記録層を有していても情報を記録することが可能であって、かつ従来の記録再生装置には情報を記録させない光ディスクが提供されることを希望する。また、ユーザは、そのような光ディスクに情報を記録する記録装置が提供されることも希望する。
【0010】
本発明は、再生専用の情報記録層を有していても情報を記録することが可能であって、かつ従来の記録再生装置には情報を記録させない光ディスクと、その光ディスクに情報を記録することができる記録装置及び記録方法とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明の光ディスクは、上面にグルーブが形成されている第1の基板と、前記第1の基板の上に設けられている第1の情報記録層と、前記第1の情報記録層の上に設けられており、上面にピット列が形成されている第2の基板と、前記第2の基板の上に設けられている第2の情報記録層とを備え、前記第1の情報記録層は、前記第1の情報記録層が再生専用の層であることを示す情報を有しており、前記第2の情報記録層は、前記第1の情報記録層が情報を記録することが可能であることを示す情報を有している。
【0012】
本発明の記録装置は、第1の情報を取得する取得部と、第1の情報記録層と第2の情報記録層とを有する光ディスクから、前記第1の情報記録層が前記第1の情報を記録することが可能であることを示す第2の情報が前記第2の情報記録層に存在するか否かを判断する判断部と、前記第1の情報記録層が前記第1の情報を記録することが可能であることを示す前記第2の情報が前記第2の情報記録層に存在すると前記判断部が判断した場合、前記取得部によって取得された前記第1の情報を前記第1の情報記録層に記録する記録部とを備える。
【0013】
本発明の記録方法は、第1の情報を取得するステップと、第1の情報記録層と第2の情報記録層とを有する光ディスクから、前記第1の情報記録層が前記第1の情報を記録することが可能であることを示す第2の情報が前記第2の情報記録層に存在するか否かを判断するステップと、前記第1の情報記録層が前記第1の情報を記録することが可能であることを示す前記第2の情報が前記第2の情報記録層に存在すると判断した場合、取得した前記第1の情報を前記第1の情報記録層に記録するステップとを含む。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、再生専用の情報記録層を有していても情報を記録することが可能であって、かつ従来の記録再生装置には情報を記録させない光ディスクと、その光ディスクに情報を記録することができる記録装置及び記録方法とを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施の形態の光ディスクの断面の概略図である。
【図2】第1の情報記録層を詳細に説明するための本実施の形態の光ディスクの断面図である。
【図3】再生専用フラグ及び記録可能フラグが設けられている部位を説明するための図である。
【図4】本実施の形態の記録再生装置の構成図である。
【図5】本実施の形態の記録再生装置の動作の各ステップを示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態の光ディスクの製造方法を説明するための図である。
【図7】実施例2の光ディスクの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
【0017】
先ず、本実施の形態の光ディスク1の構成を図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態の光ディスク1の断面の概略図である。図2は、本実施の形態の光ディスク1を構成する第1の情報記録層4を詳細に説明するための本実施の形態の光ディスク1の断面図である。
【0018】
図1及び図2に示すように、本実施の形態の光ディスク1は、第1の基板2と、第1の基板2の上に設けられている第1の情報記録層4と、第1の情報記録層4の上に設けられている接着層5と、接着層5の上に設けられている第2の基板6と、第2の基板6の上に設けられている第2の情報記録層8と、第2の情報記録層8の上に設けられている保護層9とを有する。
【0019】
第1の基板2及び第1の情報記録層4は、DVD規格に準拠した、情報を記録することができるディスク(以下、「記録可能ディスク」という。)に対応する。第2の基板6及び第2の情報記録層8は、BD−ROMに対応する。
【0020】
第1の基板2は、ポリカーボネートにより形成されており、その直径は120mmであって、厚みは0.6mmである。第1の基板2の上面には、内周から外周に向かう0.74μmピッチのらせん状のグルーブ3が形成されている。グルーブ3は、DVD規格に準拠しており、プリアドレスを有している。
【0021】
第1の情報記録層4は、第1の基板2の上面に設けられる、DVD用のレーザ光Lrを反射する層である。第1の情報記録層4は、第1の情報記録層4が再生専用の層であることを示す情報、例えば再生専用フラグを有している。図2に示すように、第1の情報記録層4は、反射膜41と、第1誘電体膜42と、相変化記録膜43と、第2誘電体膜44とを有し、それらは第1の基板2の上に順次スパッタリングすることにより積層される。例えば、反射膜41はAgにより形成され、第1誘電体膜42はZnS−SiOにより形成され、相変化記録膜43はカルコゲナイド系GeAgInSbTeにより形成され、第2誘電体膜44はZnS−SiOにより形成される。なお、再生専用フラグについては、図3を用いて後に再度説明する。
【0022】
接着層5は、第1の情報記録層4と第2の基板6とを接着させる層である。
【0023】
第2の基板6は、BD−ROM規格に準拠した基板であって、その直径は120mmであり、厚みは0.4mmから0.5mmである。第2の基板6の上面には、内周から外周に向けて0.32μmのピッチのBD−ROM規格に準拠したピット列7が形成されている。
【0024】
第2の情報記録層8は、DVD用のレーザ光Lrを透過するとともに、BD用のレーザ光Lbを反射する層であって、第1の情報記録層4が情報を記録することが可能であることを示す情報、例えば記録可能フラグを有している。第2の情報記録層8は、例えば、誘電体多層膜によって形成され、その厚みは、DVD用のレーザ光Lrに対する透過率が50%以上となり、BD用のレーザ光Lbを十分に反射するように設計される。なお、記録可能フラグについては、図3を用いて後に再度説明する。
【0025】
保護層9は、紫外線硬化樹脂又はポリカーボネートのシート等の層であって、その厚みは、DVD用のレーザ光Lr及びBD用のレーザ光Lbを80%以上透過するように決定される。
【0026】
図1に示すように、第1の情報記録層4への情報の記録は、NA(開口数)0.6又は0.65のDVD用対物レンズXrを用いてDVD用のレーザ光Lrを第1の情報記録層4に集めることにより行われる。第1の情報記録層4に記録された情報は、DVD用対物レンズXrによりDVD用のレーザ光Lrを第1の情報記録層4に集めてその反射光を処理することにより再生される。第2の情報記録層8に記録されている情報は、NA0.85のBD用対物レンズXbによりBD用のレーザ光Lbを第2の情報記録層8に集めてその反射光を処理することにより再生される。
【0027】
なお、第2の情報記録層8は、Si、又は、Siと酸素、窒素、炭素、若しくは水素等とで構成される化合物といった単一の材料により形成されてもよい。第2の情報記録層8を単一の材料により形成すると、製造コストを抑えることができる。
【0028】
また、第1の基板2及び第1の情報記録層4は、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、又はDVD+RW、又はDVD−RAMであってもよい。要するに、第1の基板2及び第1の情報記録層4は、DVD規格に準拠した記録可能ディスクに対応するものであればよい。
【0029】
次に、再生専用フラグ及び記録可能フラグを図3を用いて説明する。図3は、再生専用フラグ及び記録可能フラグが設けられている部位を説明するための図であって、本実施の形態の光ディスク1の第1の情報記録層4及び第2の情報記録層8の断面を示す図である。なお、図3には、光ディスク1の内周側を示す矢印Pと外周側を示す矢印Qとが表示されている。
【0030】
第1の情報記録層4は、図3に示すように、矢印Pにより示される光ディスク1の内周側から矢印Qにより示される外周側に順に、パワーキャリブレーションゾーン21と、管理ゾーン22と、第1リードインゾーン23と、第1データ記録ゾーン24と、第1リードアウタゾーン25とを有する。
【0031】
パワーキャリブレーションゾーン21は、パワーキャリブレーションを実行するためのゾーンであり、管理ゾーン22は、第1データ記録ゾーン24における情報の記録状況を管理するためのゾーンである。第1リードインゾーン23は、第1の情報記録層4が再生専用の層であることを示す再生専用フラグが設けられているゾーンである。再生専用フラグは、第1の情報記録層4への情報の記録を禁止するためのフラグであると定義することもできる。第1データ記録ゾーン24は情報が記録されるゾーンであり、第1リードアウタゾーン25はそれが光ディスクの外周部であることを示すゾーンである。
【0032】
第2の情報記録層8は、図3に示すように、矢印Pにより示される光ディスク1の内周側から矢印Qにより示される外周側に順に、第2リードインゾーン61と、第2データ記録ゾーン62と、第2リードアウタゾーン63とを有する。
【0033】
第2リードインゾーン61は、第1の情報記録層4が情報を記録することが可能であることを示す記録可能フラグが設けられているゾーンである。また、第2リードインゾーン61には、光ディスク1が第1の情報記録層4を有することを示す情報と、第1の情報記録層4への情報の記録条件等とが記録されている。第2データ記録ゾーン62は情報が記録されるゾーンであり、第2リードアウタゾーン63は、それが光ディスクの外周部であることを示すゾーンである。
【0034】
上述したように、本実施の形態の光ディスク1は、DVD規格に準拠した記録可能ディスクに対応する第1の情報記録層4と、第1の情報記録層4の上に設けられている、情報が予め記録されており再生専用のBD−ROMに対応する第2の情報記録層8とを有する。そして、第1の情報記録層4には再生専用フラグが設けられており、第2の情報記録層8には記録可能フラグが設けられている。
【0035】
したがって、従来のDVD記録再生装置は、本実施の形態の光ディスク1が内部に挿入されても、再生専用フラグが第1の情報記録層4に設けられているので、第1の情報記録層4が現実には情報を記録することができる層であっても、第1の情報記録層4への情報の記録を行わない。すなわち、従来のDVD記録再生装置は、再生専用フラグが第1の情報記録層4に設けられているので、第1の情報記録層4がROMであると判断し、第1の情報記録層4に記録されている情報を再生するのみである。
【0036】
次に、本実施の形態の光ディスク1の第1の情報記録層4に情報を記録する本実施の形態の記録再生装置70を図4を用いて説明する。
【0037】
先ず、本実施の形態の記録再生装置70の構成を図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態の記録再生装置70の構成図である。本実施の形態の記録再生装置70は、図4に示すように、取得部71と、判断部72と、記録部73と、BD再生部74と、DVD再生部75とを有する。
【0038】
取得部71は、インターネットを介して情報を取得する。判断部72は、2個の情報記録層が積層されている光ディスクの上側の情報記録層に記録可能フラグが存在しているか否かを判断する。記録部73は、2個の情報記録層が積層されている光ディスクの下側の情報記録層に情報を記録する。BD再生部74はBD−ROMに対応する情報記録層を再生する。DVD再生部75は、DVD規格に準拠した記録可能ディスクに対応する情報記録層を再生する。
【0039】
次に、本実施の形態の記録再生装置70の動作を図5を用いて説明する。図5は、本実施の形態の記録再生装置70の動作の各ステップを示すフローチャートである。
【0040】
光ディスクが記録再生装置70に挿入されると、判断部72は、BD再生部74を動作させてBD−ROMに対応する情報記録層から情報を取得し、挿入された光ディスクがBD−ROMに対応する情報記録層の下(奥)にDVDに対応する情報記録層をも有することを示す情報がBD−ROMに対応する情報記録層に存在するか否かを判断する(S1)。その光ディスクが下側の情報記録層を有することを示す情報が存在していない場合(S1でNo)、BD再生部74は、BD−ROMに対応する情報記録層に記録されている情報を再生し(S2)、本実施の形態の記録再生装置70の動作は終了する。
【0041】
他方、光ディスクが下側の情報記録層を有することを示す情報が存在する場合(S1でYes)、判断部72は、上側のBD−ROMに対応する情報記録層に記録可能フラグが存在しているか否かを判断する(S3)。記録可能フラグが存在していない場合(S3でNo)、BD再生部74は、上側の情報記録層に記録されている情報を再生し(S2)、本実施の形態の記録再生装置70の動作は終了する。
【0042】
それに対し、上側の情報記録層に記録可能フラグが存在している場合(S3でYes)、BD再生部74は、上側の情報記録層に記録されている下側の情報記録層の記録条件を再生し、DVD再生部75は、下側の情報記録層の管理ゾーンの情報を再生する。そして、記録部73は、記録条件と第1データ記録ゾーンにおける情報の記録状況とを取得してパワーキャリブレーションを実行する(S4)。取得部71は、インターネットを介して情報を取得し(S5)、記録部73は、取得部71によって取得された情報を下側の情報記録層の第1データ記録ゾーンに記録する(S6)。
【0043】
本実施の形態の記録再生装置70に挿入される光ディスクが本実施の形態の光ディスク1であれば、光ディスク1は、上側の情報記録層である第2の情報記録層8に記録可能フラグが存在しているので、再生専用フラグが第1の情報記録層4に設けられていても、再生専用フラグより記録可能フラグを優先し、第1の情報記録層4に情報を記録する。
【0044】
上述したように、本実施の形態の光ディスク1は、BD−ROMに対応する第2の情報記録層8を有するとともに情報を記録することが可能である第1の情報記録層4を有し、第1の情報記録層4への情報の記録を可能とするが、第1の情報記録層4には再生専用フラグが存在しているので、従来のDVD記録再生装置には第1の情報記録層4への情報の記録を行わせない。従来のDVD記録再生装置は、第1の情報記録層4に記録される情報を再生するのみである。
【0045】
また、本実施の形態の記録再生装置70は、第2の情報記録層8に記録可能フラグが存在しているので、本実施の形態の光ディスク1の第1の情報記録層4に情報を記録することができる。例えば、本実施の形態の記録再生装置70は、第1の情報記録層4にインターネットを介して得られるサービス情報を記録することができる。従来のDVD記録再生装置は、第1の情報記録層4に記録される情報を再生するのみであるので、第1の情報記録層4に記録されたサービス情報は、従来のDVD記録再生装置によって消去されることはない。また、従来のDVD記録再生装置がインターネットに接続していなくても、サービス情報は再生されるので、ユーザはサービス情報を視聴することができる。
【0046】
したがって、本実施の形態の光ディスク1及び本実施の形態の記録再生装置70により、BD−ROMに対応する第2の情報記録層8に記録されている映画等の情報に関連するサービス情報を第1の情報記録層4に記録することができるとともに、従来のDVD記録再生装置には第1の情報記録層4に記録される情報の再生のみを実行させたいとするユーザの要求が達せられる。
【0047】
なお、従来のDVD記録再生装置は、従来のDVD記録装置をも含み、それらは、情報の記録を行おうとする情報記録層に再生専用フラグが存在していれば、その情報記録層には情報を記録せず、再生を行うのみである。
【0048】
また、第1の情報記録層4は、DVD規格に準拠した記録可能ディスクの情報記録層に限らず、BD規格に準拠した記録可能ディスクの情報記録層であってもよい。また、第2の情報記録層8は、BD−ROMの情報記録層に限らず、DVD−ROMの情報記録層であってもよい。要するに、第1の情報記録層4が情報を記録することができる情報記録層であり、第2の情報記録層8が再生専用の情報記録層であればよい。いずれにしても、第1の情報記録層4は、第1の情報記録層4が再生専用の層であることを示す情報を有しており、第2の情報記録層8は、第1の情報記録層4が情報を記録することが可能であることを示す情報を有している。
【0049】
また、本実施の形態の記録再生装置70の記録部73は、取得部71によって取得された情報を、記録再生装置70の不図示の記録領域に一旦記録した後、本実施の形態の光ディスク1の第1の情報記録層4に記録してもよい。
【0050】
以下に、光ディスク1及びその製造方法の実施例を説明する。
【実施例1】
【0051】
先ず、実施例1の光ディスクをその製造方法とともに説明する。
【0052】
実施例1の光ディスクは、第1の情報記録層4と、第2の情報記録層8とを有する。それらの製造工程を順に説明し、それにより実施例1の光ディスク及びその製造方法を説明する。
【0053】
最初に、第1の情報記録層4の製造工程を説明する。
【0054】
先ず、厚み5mm、直径200mmのガラス原盤を超純水と酸化セリウムとを用いて研磨し、その後洗浄した。そして、ガラス原盤の上に、密着剤を介して、スピンコート法により、クレゾールノボラック樹脂及びベンゾフェノンエステルを含むフォトレジストを、DVD用のレーザ光Lrの波長の1/15程度の厚みで均一に塗布した。フォトレジストはポジ型でもネガ型でも構わないが、実施例1ではポジ型のフォトレジストを使用した。
【0055】
その後、フォトレジストが塗布されたガラス原盤をホットプレートにより60℃から80℃の温度でベーキングし、ガラス原盤に付着した有機溶媒を蒸発させた。ベーキングは恒温槽により行ってもよい。
【0056】
次に、DVD規格で決められた情報に変換されたプリアドレスに対応した凸状のグルーブが0.74μmのピッチでスパイラル状に後に形成されるように、レーザビームレコーダからのUV領域以下の波長の光によりフォトレジストを露光し感光させた。その際、第1の情報記録層4がDVD−ROMであることを認識させるために、光ディスクの内周のディスクフォーマット情報が記録されるリードイン部のエンボス領域におけるPhysical format information zoneのByte Positions 0 のブックタイプのフラグが“DVD−ROM”を示すように、フォトレジストを露光し感光させた。なお、ブックタイプとは、メディアの種類を識別するための情報を示す。
【0057】
そして、感光した部分をアルカリ現像液で除去し、第1のガラスマスタを得た。第1のガラスマスタの表面には、上記のプリアドレスに対応した凹状のグルーブと、上記の“DVD−ROM”を示すための凹状部とが形成された。
【0058】
次に、第1のガラスマスタのフォトレジストの上に、スパッタリング法によりニッケル等の導電膜を形成し、更に、導電膜を電極としてニッケルをめっきした。これにより、フォトレジストに形成された凹状のグルーブ及び“DVD−ROM”を示すための凹状部の逆パターンである、プリアドレスに対応する凸状のグルーブ及び“DVD−ROM”を示すための凸状部が、めっきされたニッケル層に写し取られた。
【0059】
次に、ニッケル層を第1のガラスマスタから剥離して第1のマスタスタンパとした。そして、第1のマスタスタンパに対して電解処理等を行って酸化物を剥離し、その後ニッケルをめっきし、第1のマスタスタンパに形成されたグルーブと逆形状の凹状のグルーブ及び“DVD−ROM”を示すための凹状部が形成された第1のマザースタンパを得た。
【0060】
次に、第1のマザースタンパを金型に取り付けてポリカーボネート樹脂を射出成形し、図1及び図2に示す光ディスクの厚み0.6mmの第1の基板2を得た。第1の基板2が得られた際、第1の基板2の表面には、DVD−ROM規格に準拠した凸状のグルーブ3が形成された。また、第1の基板2の表面の内周のディスクフォーマット情報が記録されるリードイン部のエンボス領域には、“DVD−ROM”を示す凸状の再生専用フラグが形成された。
【0061】
次に、グルーブ3及び再生専用フラグが形成された第1の基板2の上に、反射膜41、第1誘電体膜42、相変化記録膜43、及び第2誘電体膜44を順次スパッタリングすることにより積層し、第1の情報記録層4を形成した。そして、日立CP製の初期化装置を用いて第1の情報記録層4を結晶化させた。第1の情報記録層4は、DVD−RWと同等の機能を有する。
【0062】
なお、反射膜41はAgを用いて形成し、その厚みを70nmとした。反射膜41は、Agを95%以上含む合金を用いて形成することが好ましい。第1誘電体膜42はZnS−SiOを用いて形成し、その厚みを15nmとした。相変化記録膜43はカルコゲナイド系GeAgInSbTeを用いて形成し、その厚みを15nmとした。第2誘電体膜44は、ZnS−SiOを用いて形成し、その厚みを70nmとした。
【0063】
続いて、第2の情報記録層8の製造工程を説明する。
【0064】
先ず、厚み5mm、直径200mmのガラス原盤を超純水と酸化セリウムとを用いて研磨し、その後洗浄した。そして、ガラス原盤の上に、密着剤を介して、スピンコート法により、クレゾールノボラック樹脂及びベンゾフェノンエステルを含むフォトレジストを、BD用のレーザ光Lbの波長の1/6程度の厚みで均一に塗布した。フォトレジストはポジ型でもネガ型でも構わないが、実施例1ではポジ型のフォトレジストを使用した。
【0065】
その後、フォトレジストが塗布されたガラス原盤をホットプレートにより60℃から80℃の温度でベーキングし、ガラス原盤に付着した有機溶媒を蒸発させた。ベーキングは恒温槽により行ってもよい。
【0066】
次に、BD−ROM規格で決められた1−7PP変調された情報を後に得るために、ベーキングされたガラス原盤の上のフォトレジストに、最短ピット長が0.15μmであるピットが0.32μmのピッチでスパイラル状に形成されるように、レーザビームレコーダからのUV領域以下の波長の光によりフォトレジストを露光し感光させた。その際、第1の情報記録層4が情報を記録することができることを認識させるための記録可能フラグが後に第2の情報記録層8のリードイン部において得られるように、フォトレジストを露光し感光させた。
【0067】
そして、感光した部分をアルカリ現像液で除去し、凹状のピット及び記録可能フラグに対応する凹状部が形成された第2のガラスマスタを得た。
【0068】
次に、第2のガラスマスタのフォトレジストの上に、スパッタリング法によりニッケル等の導電膜を形成し、更に、導電膜を電極としてニッケルをめっきした。これにより、フォトレジストに形成された凹状のピットの逆パターンである凸状のウォブル等によるピットと、記録可能フラグに対応する凸状部とが、めっきされたニッケル層に写し取られた。
【0069】
次に、ニッケル層を第2のガラスマスタから剥離して第2のマスタスタンパとした。そして、第2のマスタスタンパに対して電解処理等を行って酸化物を剥離し、その後、ニッケルをめっきし、第2のマスタスタンパに形成されたピット及び記録可能フラグに対応する部分と逆形状の凹状のピット及び記録可能フラグに対応する凹状部とが形成された第2のマザースタンパを得た。
【0070】
そして、第2のマザースタンパに対してニッケルをめっきし、第2のマスタスタンパのピットと同形状で凸状のピットと、記録可能フラグに対応する凸状部とが形成された第2のベビースタンパを得た。
【0071】
次に、第2のベビースタンパを金型に取り付けてポリカーボネート樹脂を射出成形し、厚みが0.48mmの第2の基板6を得た。第2の基板6が得られた際、第2の基板6の表面には、BD−ROM規格に準拠したピットである凹状のピット列7が形成された。また、第2の基板6の表面には、凹状の記録可能フラグが形成された。なお、第2のベビースタンパの替わりに第2のマスタスタンパを用いても、第2の基板6を得ることができる。
【0072】
第2の基板6の上に第2の情報記録層8を形成した。具体的には、チャンバーに第2の基板6を配置し、チャンバーにアルゴンガスと水素ガスとを供給してSiをスパッタリングすることにより、第2の基板6の上に10nmの厚みでSiと水素(H)との化合物を堆積させ、第2の情報記録層8を形成した。第2の情報記録層8の波長405nmの光に対する反射率は17%であり、波長650nmの光の透過率は88%であった。
【0073】
なお、第2の情報記録層8は、次のようにして形成されてもよい。すなわち、第2の基板6の上に、Si、SiO、SiN、SiC、TiO 、又はZnS−SiOを用いて真空でスパッタリングを行うことにより第2の情報記録層8を形成してもよい。その際、波長405nmの光に対する反射率が12%以上になるとともに、波長405nmの光の透過率が50%以上になるように、第2の情報記録層8の厚みは設計される。
【0074】
そして、第2の情報記録層8の上に、DVD用のレーザ光Lr及びBD用のレーザ光Lbに対する透過率が85%以上であるポリカーボネート樹脂等のシートと粘着材とで構成される保護層9を100μmの厚みで形成する。なお、DVD用のレーザ光Lr及びBD用のレーザ光Lbに対する保護層9の透過率は、90%以上であることが望ましい。
【0075】
最後に、第1の情報記録層4が形成された第1の基板2と、第2の情報記録層8が形成された第2の基板6とを、図6に示すようにして貼り合せた。すなわち、第1の基板2の第1の情報記録層4が形成されている面と、第2の基板6の保護層9が貼りつけられていない面とが対向するようにして、第1の基板2と第2の基板6とを粘着シートを用いて貼り合せた。これにより、実施例1の光ディスクの製造を終了した。なお、図6は、本実施の形態の光ディスクの製造方法を説明するための図である。また、粘着シートは、後に接着層5となるものである。
【0076】
第2の基板6、粘着シート、及び保護層9の厚みの合計は0.6mmであることが望ましい。なぜなら、従来のDVD及びBDの厚みが1.2mmであって、実施例1の光ディスクの厚みもそれらと同じ1.2mmであることが望ましく、第1の基板2の厚みが0.6mmであるからである。実施例1では、第2の基板6の厚みが0.48mmであり、保護層9の厚みが0.1mmであるので、粘着シートの厚みを0.02mmとした。
【0077】
なお、第1の情報記録層4の初期化装置による結晶化は、第1の基板2の上に第1の情報記録層4を形成した後、第1の基板2と第2の基板6とを貼り合せる前に行ってもよいが、第1の基板2と第2の基板6とを貼り合せた後に行ってもよい。
【0078】
上述した方法により製造された実施例1の光ディスクでは、波長405nmの光に対する第2の情報記録層8の反射率は17%であった。また、波長650nmの光に対する第1の情報記録層4の反射率は19%であって、DVD−RWの反射率規格18%から30%を満足した。
【0079】
レーザ光の波長が658nmであり、対物レンズの開口数(NA)が0.6であるパルステック社製DDU−1000により、DVDの通常の記録速度の4倍にあたる記録速度の14m/sで、実施例1の光ディスクの第1の情報記録層4に25mWの記録パワーのレーザ光で情報を記録した後、0.7mWの再生パワーのレーザ光で再生を行ったところ、7%のジッタが得られた。
【0080】
また、第2の情報記録層8は、反射率以外はBD−ROM規格を満足しており、反射率はDVD−RW規格をクリアしているので、実施例1の光ディスクは、DVD−RWを再生することができる市販のBD−ROM再生装置によって正常に再生された。
【0081】
更に、第1の情報記録層4及び第2の情報記録層8のリードインに記録されている各フラグの情報も問題なく読み取られた。
【実施例2】
【0082】
次に、実施例2の光ディスクを図7用いて説明する。図7は、実施例2の光ディスクの断面図である。
【0083】
実施例2の光ディスクの製造方法及びその構成は、実施例1の光ディスクのそれとほぼ同様であるが、いくつかの点で異なる。以下の説明では、実施例1との相違点を中心に説明する。
【0084】
実施例2の光ディスクでは、第1の基板2のリードイン部のブックタイプがDVD−ROMである。
【0085】
また、第1の情報記録層4は、次のようにして作成した。先ず、第1の基板2のグルーブ3が存在する面にスパッタリング法によりAgを成膜して反射層45を形成した。次に、極大吸収波長が585nmであるシアニン色素(林原生物化学研究所製:商品名S06−DX001)をテトラフルオロプロパノールに溶解し、1.0wt%の溶液にしてスピンコート法により反射層45の上に塗布して記録層46を形成した。引き続き、ZnS−SiOをスパッタリングして保護層47を形成し、厚み30nmの第1の情報記録層4を作成した。
【0086】
実施例2では、実施例1で行った第1の情報記録層4の結晶化工程は不要であったので行わなかった。
【0087】
第2の情報記録層8のリードイン部のディスクインフォメーション部に、DVD−Rである第1の情報記録層4が存在することを示すハイブリッド認識フラグを記録した。
【0088】
実施例2の光ディスクでは、波長405nmの光に対する第2の情報記録層8の反射率は12%であった。また、波長650nmの光に対する第1の情報記録層4の反射率は47%であって、DVD−ROMの反射率規格を満足した。
【0089】
レーザ光の波長が658nmであり、対物レンズの開口数(NA)が0.6であるパルステック社製DDU−1000により、DVDの通常の記録速度の4倍にあたる記録速度の14m/sで、実施例2の光ディスクの第1の情報記録層4に20mWの記録パワーのレーザ光で情報を記録した後、0.7mWの再生パワーのレーザ光で再生を行ったところ、7%のジッタが得られた。
【0090】
また、第2の情報記録層8はBD−ROM用規格を満足しており、市販のBD−ROM再生装置によって正常に再生された。
【0091】
更に、第1の情報記録層4及び第2の情報記録層8のリードイン部に記録されている各フラグの情報も問題なく読み取られた。
【実施例3】
【0092】
次に、実施例3の光ディスクを説明する。
【0093】
実施例3の光ディスクの製造方法及びその構成は、実施例1の光ディスクのそれとほぼ同様であるが、いくつかの点で異なる。以下の説明では、実施例1との相違点を中心に説明する。
【0094】
実施例3の光ディスクでは、従来のDVD記録装置による誤動作を避けるために、第1の基板2のプリアドレス情報を有するグルーブのウォブル周波数が、通常のDVD+RWの周波数817KHzと異なる408KHzである。また、第1の基板2のリードイン部のブックタイプをDVD+RWとした。
【0095】
また、実施例3の光ディスクでは、第1の情報記録層4がDVD−ROMとして扱われるようにするために、DVD+RWの論理として書き込み禁止とするためのファイナライズ処理を行った。つまり、データゾーンにおいて直径70mmまでの領域に1GB分のECCブロックにダミーデータを記録するとともに、第1の情報記録層4のリードアウト部にデータ“0”を記録した。また、第2の基板6の第2の情報記録層8にも、第1の情報記録層4への情報の記録を禁止する情報を記録した。
【0096】
実施例3の光ディスクでは、波長405nmの光に対する第2の情報記録層8の反射率は13%であった。また、波長650nmの光に対する第1の情報記録層4の反射率は19%であって、DVD+RWの反射率規格18%から30%を満足した。
【0097】
レーザ光の波長が658nmであり、対物レンズの開口数(NA)が0.6であるパルステック社製DDU−1000により、DVDの通常の記録速度の4倍にあたる記録速度の14m/sで、実施例3の光ディスクの第1の情報記録層4に27mWの記録パワーのレーザ光で情報を記録した後、0.7mWの再生パワーのレーザ光で再生を行ったところ、7%のジッタが得られた。
【0098】
また、実施例3の光ディスクは、DVD+RWを再生することができる市販のBD−ROM再生装置によって正常に再生された。
【0099】
更に、第1の情報記録層4及び第2の情報記録層8のリードイン部に記録されている各フラグの情報も問題なく読み取られた。
【0100】
なお、第1の情報記録層4の初期化装置による結晶化は、第1の基板2の上に第1の情報記録層4を形成した後、第1の基板2と第2の基板6とを貼り合せる前に行った。
【0101】
また、第1の情報記録層4にインターネットからダウンロードすること等によって記録しようとするデータは、1GBのダミーデータの上に重ね書きを行うことによって記録する。
【0102】
上述した実施例1、実施例2、及び実施例3の光ディスクの第2の情報記録層8に記録されているHD品位の動画像と同じ内容のSDの動画像をインターネットよりダウンロードして第1の情報記録層4に記録することで、解像度が異なる同一のコンテンツが記録された光ディスクを容易に作製することが可能である。その光ディスクは、DVD再生装置で再生することができる。また、インターネットよりダウンロードしたコンテンツ以外にも、ユーザがデータを第1の情報記録層4に追加することも可能である。更に、ユーザは、第1の情報記録層4のデータを更新することも可能である。
【符号の説明】
【0103】
1 光ディスク、 2 第1の基板、 3 グルーブ、 4 第1の情報記録層、 5 接着層、 6 第2の基板、 7 ピット列、 8 第2の情報記録層、 9 保護層、 70 記録再生装置、 71 取得部、 72 判断部、 73 記録部、 74 BD再生部、 75 DVD再生部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面にグルーブが形成されている第1の基板と、
前記第1の基板の上に設けられている第1の情報記録層と、
前記第1の情報記録層の上に設けられており、上面にピット列が形成されている第2の基板と、
前記第2の基板の上に設けられている第2の情報記録層とを備え、
前記第1の情報記録層は、前記第1の情報記録層が再生専用の層であることを示す情報を有しており、
前記第2の情報記録層は、前記第1の情報記録層が情報を記録することが可能であることを示す情報を有している
光ディスク。
【請求項2】
第1の情報を取得する取得部と、
第1の情報記録層と第2の情報記録層とを有する光ディスクから、前記第1の情報記録層が前記第1の情報を記録することが可能であることを示す第2の情報が前記第2の情報記録層に存在するか否かを判断する判断部と、
前記第1の情報記録層が前記第1の情報を記録することが可能であることを示す前記第2の情報が前記第2の情報記録層に存在すると前記判断部が判断した場合、前記取得部によって取得された前記第1の情報を前記第1の情報記録層に記録する記録部と
を備える記録装置。
【請求項3】
第1の情報を取得するステップと、
第1の情報記録層と第2の情報記録層とを有する光ディスクから、前記第1の情報記録層が前記第1の情報を記録することが可能であることを示す第2の情報が前記第2の情報記録層に存在するか否かを判断するステップと、
前記第1の情報記録層が前記第1の情報を記録することが可能であることを示す前記第2の情報が前記第2の情報記録層に存在すると判断した場合、取得した前記第1の情報を前記第1の情報記録層に記録するステップと
を含む記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−250894(P2010−250894A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−98984(P2009−98984)
【出願日】平成21年4月15日(2009.4.15)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】