説明

光ディスク記録再生装置

【課題】光ディスクのロード・アンロード動作にともなう光ディスクトレーの移動を利用してレンズの清掃を行うことにより、清掃の度に清掃部材を装着する手間を省くとともに、光ディスクのロード・アンロード動作の都度自動的に清掃を行うことで常にレンズ表面を清潔に保つことを可能にし、また、レンズクリーナユニットが汚れた場合の交換等を容易に行うことができる光ディスク記録再生装置を提供する。
【課題を解決するための手段】光ディスクトレーに装着され、ブラシを利用するレンズクリーナユニットであって、光ディスクのロード・アンロードのために光ディスクトレーを筐体から引き出した状態で筐体から露出した位置に設けられ、光ディスクのロード・アンロード動作にともなう光ディスクトレーの移動によりブラシがレンズと摺動するように配置されている光ディスクトレー着脱自在なレンズクリーナユニットを有する光ディスク記録再生装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスクトレーに対して着脱自在なレンズクリーナユニットを有する光ディスク記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
DVDなどの光ディスクを利用する光ディスク記録再生装置においては、演算部などの発熱部分の放熱対策を講じる必要があることから開口部をなくすことは困難であり、一般に放熱用のファンが設けられている。そこで、塵埃が外気とともに開口部から光ディスク記録再生装置内に吸入されると、これと通気関係にある光ディスクを収納する構体内にも塵埃が吸入され、さらに光ディスクの回転によって生じる空気流によりこの吸入された塵埃が構体内で攪拌されるが、構体から排出されずに構体内に残留する塵埃が生じるという問題がある。また、DVDなどの光ディスクは使用の都度蓋を開けたり光ディスクトレーを引き出したりするため、その度に外気中の塵埃が構体内に混入するという問題もある。このため、やがては塵埃の密度が上昇して、対物レンズ表面などに付着して光透過率を減少させるなどの弊害を生じさせ、光ディスク記録再生装置の安定的な記録再生機能の発揮の妨げとなる。
このような背景の中で、対物レンズ表面などに付着した塵埃を除去するための工夫もいくつかなされている。
例えば、特許文献1では、光ディスク装置の光ピックアップに対面するディスク面の所定位置に当該光ピックアップのレンズ面を清掃するための清掃部材を取り外し自在に設けたことを特徴とする光ピックアップ清掃ディスクが開示されている(特許文献1参照)。また、特許文献2では、ディスク載置用のターンテーブルに清掃部材を設け、ピックアップ装置を清掃部材へと移動させた後にターンテーブルを正転及び逆転させることにより清掃部材が対物レンズを清掃するようにしたことを特徴とするディスク記録再生装置が開示されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】実開平4‐054070号公報
【特許文献2】特開2003‐288732号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、光ピックアップ清掃ディスクを装着して光ピックアップのレンズ面を清掃する方法の場合、わざわざ清掃ディスクを挿入しなければ清掃ができず、手間がかかり、レンズ表面を常に清潔に保つことは困難である。また、ディスク載置用のターンテーブルに清掃部材を設け、当該清掃部材が対物レンズを清掃する方法の場合、清掃部材がターンテーブルに固定されているため、清掃部材が汚れたときの交換が容易ではなく、また、そもそも清掃部材の汚れ具合を確認すること自体も困難である。
そこで、本発明の解決すべき課題は、光ディスクのロード・アンロード動作にともなう光ディスクトレーの移動を利用してレンズの清掃を行うことにより、清掃の度に清掃部材を装着する手間を省くとともに、光ディスクのロード・アンロード動作の都度自動的に清掃を行うことで常にレンズ表面を清潔に保つことを可能にし、また、レンズクリーナユニットが汚れた場合の交換等を容易に行うことができる光ディスク記録再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するため、本発明のうち、請求項1に記載の発明は、光ディスクトレーに装着され、ブラシを利用するレンズクリーナユニットであって、光ディスクのロード・アンロードのために光ディスクトレーを筐体から引き出した状態で筐体から露出した位置に設けられ、光ディスクのロード・アンロード動作にともなう光ディスクトレーの移動によりブラシがレンズと摺動するように配置されている光ディスクトレー着脱自在なレンズクリーナユニットを有する光ディスク記録再生装置を提供する。また、請求項2に記載の発明は、レンズクリーナユニットは、ベース部と、ベース部に配置されたブラシとからなり、ベース部は、可撓性を有する材料からなり、可撓性を利用して光ディスクトレーに嵌着される請求項1に記載の光ディスク記録再生装置を提供する。また、請求項3に記載の発明は、光ディスクトレーは可撓性を有する材料からなり、レンズクリーナユニットは、光ディスクトレーの可撓性を利用して光ディスクトレーに嵌着される請求項1又は2に記載の光ディスク記録再生装置を提供する。また、請求項4に記載の発明は、レンズクリーナユニットのブラシは、レンズ摺動幅以上の幅を有し、レンズと摺動すべきブラシ領域を調節自在となるようにベース部に配置されている請求項2に記載の光ディスク記録再生装置を提供する。また、請求項5に記載の発明は、レンズクリーナユニットのブラシは、略円形に植毛されるとともに円中心軸により回転可能にベース部に配置され、光ディスクのロード・アンロード動作にともなうレンズとの摺動によりレンズから受ける反力で回転するように構成されている請求項1から4のいずれか一に記載の光ディスク記録再生装置を提供する。
【発明の効果】
【0005】
本発明により、光ディスクのロード・アンロード動作にともなう光ディスクトレーの移動を利用してレンズの清掃を行うことにより、清掃の度に清掃部材を装着する手間を省くとともに、光ディスクのロード・アンロード動作の都度自動的に清掃を行うことで常にレンズ表面を清潔に保つことを可能にし、また、レンズクリーナユニットが汚れた場合の交換等を容易に行うことができる光ディスク記録再生装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下に、本発明の実施例を説明する。実施例と請求項の相互の関係は以下のとおりである。実施例1は主に請求項1、請求項2、請求項3などに関し、実施例2は主に請求項4などに関し、実施例3は主に請求項5などに関する。なお、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【実施例1】
【0007】
<概要>
本実施例の光ディスク記録再生装置は、光ディスクトレー着脱自在なレンズクリーナユニットを有する装置である。この装置は、そのレンズクリーナユニットが光ディスクトレーに装着され、ブラシを利用するものであって、光ディスクのロード・アンロードのために光ディスクトレーを筐体から引き出した状態で筐体から露出した位置に設けられるとともに、光ディスクのロード・アンロード動作にともなう光ディスクトレーの移動によりブラシがレンズと摺動するように配置されている点に特徴を有する。
【0008】
<構成>
(全般)
図1は、本実施例の光ディスク記録再生装置の構成の一例を示す。本実施例の「光ディスク記録再生装置」0100は、「筐体」0101と、光ディスクのロード・アンロードのためにこの筐体内に収納したり筐体から引き出したりすることが可能な「光ディスクトレー」0102を有する。本図では光ディスクトレーが筐体から引き出された状態が示されている。また、本図は、筐体内の一部の部材を透視した状態で示しているところ、筐体内に「レンズ」0103が装着されていることが示されている。このレンズは、データの記録再生のための光ピックアップを構成する対物レンズである。なお、レンズの周辺に図示したものは、レンズホルダ、駆動コイル等を含むアクチュエータ可動部0115である。筐体内のその他の部材は煩雑さを避けるために図示を省略した。
また、光ディスクトレーには、筐体から露出した位置に着脱自在な「レンズクリーナユニット」0104が装着されている。このレンズクリーナユニットはブラシを利用するものであって、光ディスクのロード・アンロード動作にともなう光ディスクトレーの移動によりブラシ0105がレンズと摺動するように配置されている。このため、本図の例ではブラシ、レンズともにX‐X線上に配置されている(なお、高さにおいてもブラシがレンズと摺動するように配置される点については後述する)。
【0009】
(レンズクリーナユニット)
図2は、レンズクリーナユニットの形状の一例を示す。本図に示す「レンズクリーナユニット」0204は、略U字形をしており、略中央部に備えられる「ブラシ」0205(略正方形の部分)とその余の部分である「ベース部」0215とからなる。このブラシは、光ディスクのロード・アンロード動作にともなう光ディスクトレーの移動によりレンズと摺動し、これによってレンズ面に付着した塵埃を清掃するためのものである。
本実施例にいう「ブラシ」は、レンズと摺動することによりレンズ面に付着した塵埃を清掃できる形状、材料を有するものを広く含む。例えば、図2(a)のX‐X断面図である図2(b)に示すように複数の毛束からなるブラシ部0205aを台座部0205b(斜線で示す)に植毛したものであってもよく、この場合、ブラシ部を構成する毛束の材料はレンズを傷つけないものであれば特に限定はない。また、図示は省略するが、ブラシは、台座部に布からなるブラシ部を装着した形状のものであってもよく、この場合の布の材料も上と同様、レンズを傷つけないものであれば特に限定はない。また、いずれの場合においても、クリーニング効果を高めるとともにレンズをより傷つけないようにするため、ブラシ部の毛先に洗浄剤を塗布したり布にこれをしみ込ませたりしてもよい。
また、レンズクリーナユニットは、光ディスクトレー着脱自在に構成されている。「光ディスクトレー着脱自在」とは、光ディスクトレーに対して着脱自在であるという意味である。そして、通常時においてはレンズクリーナユニットが光ディスクトレーに装着された状態であり、これによりわざわざ清掃の度に清掃部材を装着しなくても、光ディスクのロード・アンロード動作にともなう光ディスクトレーの移動によりブラシがレンズと摺動することで、レンズを自動的にクリーニングすることができるようになっている。また、レンズクリーナユニットが汚れた場合には、容易にレンズクリーナユニットを光ディスクトレーから取り外して当該レンズクリーナユニットを清掃したり別のレンズクリーナユニットと交換したりすることができる。かかる着脱を行うため、レンズクリーナユニットのうち少なくとも両腕部(図中破線0206で囲んで示す)は、可撓性を有する材料からなることが望ましい。可撓性を有する材料としては、例えば、樹脂、ゴムなどが考えられる。また、図2(a)に示す例では、当該両腕部に着脱用の爪0207が設けられているところ、これは以下に述べるように、レンズクリーナユニットなどの可撓性を利用してレンズクリーナユニットを光ディスクトレーに着脱するためのものである。
【0010】
(レンズクリーナユニットの着脱要領)
そこで次に、レンズクリーナユニットの光ディスクトレーに対する着脱要領について説明する。
図3から図5までは、レンズクリーナユニットの光ディスクトレーに対する着脱要領の一例を説明するための図である。このうち図3は、レンズクリーナユニットの形状の一例を示すとともに、光ディスクトレーのうちレンズクリーナユニットを装着する部分及びその近傍を示す。本図のレンズクリーナユニット0304は図2に示したものと同じ形状の例であり、従って両腕部には爪0307が設けられている。また、光ディスクトレー0302は図1に示したものとほぼ同じ形状の例であって、図1に示した光ディスクトレーのうち概ね右半分に相当する部分を図示したものである。
本図の例では、光ディスクトレーはレンズクリーナユニットの幅(図中L´で示す)とほぼ同じ幅(図中Lで示す)を持つ開口部0309を有するとともに、レンズクリーナユニットの両腕部に設けられた爪を嵌着させるための切欠き部0310を有する。また、本図に示すレンズクリーナユニットは、可撓性を有する望ましい例であるものとする。
そこで、レンズクリーナユニットを光ディスクトレーに装着する際には、レンズクリーナユニットの両端部(矢印0308で示す)を指などで挟んで両腕部0306を矢印A方向に撓ませつつ、当該両腕部の付け根部分を開口部0309の壁0311にあてがいながらレンズクリーナユニット全体を矢印B方向にスライドさせる。
【0011】
図4は、レンズクリーナユニットをこのようにしてスライドさせている途中の状態を示す。本図の例では、レンズクリーナユニット0404の爪0407が光ディスクトレー0402の開口部0409の壁0411に接しつつ光ディスクトレーの切欠き部0410に到達する少し手前までスライドした状態が示されている。この状態では、未だレンズクリーナユニットの両端部が指などで挟まれた状態であるため、レンズクリーナユニットの両腕部が矢印A方向に撓んでいる状態である。これをさらに矢印B方向にスライドさせてレンズクリーナユニットの爪が光ディスクトレーの切欠き部0410に嵌着され、レンズクリーナユニットが光ディスクトレーに対して装着された状態の一例は、既に図1で示したとおりである。
【0012】
図5は、このレンズクリーナユニットの光ディスクトレーに対する装着状態の一例の詳細を示す図である。このうち図5(a)は、この状態におけるレンズクリーナユニット0504の両端部0508のうちの一方(図4で上側に位置する方)及びその近傍を拡大して示したものである。本図の例では、光ディスクトレーのうち、ディスク収納面0512、その周縁に位置するディスク収納面周縁面0513、さらにその周縁に位置し光ディスクトレーの周辺部をなす光ディスクトレー周辺面0514がこの順に次第に高くなる段差を形成する三段構造になっている。また、レンズクリーナユニットの両腕部は、ディスク周縁面上に突出しているが光ディスクトレー周辺面までは達しない長さとなっている。以上のような構成は、後述するように、レンズクリーナユニットの取り外しを容易に行えるようにするとともにレンズクリーナユニットの両端部が光ディスクに当たらないようにするためのものである。
図5(b)は、図5(a)の概ね破線円0530で囲んだ部分を矢印C方向から見た斜視図である。ただし、ディスク収納面0512、ディスク収納面周縁面0513、光ディスクトレー周辺面0514が三段構造になっている状態を見やすくするため、レンズクリーナユニットの図示は省略した。
図5(c)は、図5(b)に加え、レンズクリーナユニット0504が開口部の壁0511に接する面を示す(左上がり斜線で示す)とともに、ディスク位置(ただし、ここでは壁と同一平面上における位置だけを右上がり斜線で示した)0520を示したものである。このように、ディスク収納面0512、ディスク収納面周縁面0513、ディスクトレー周辺面0514の三段構造にしたのは、レンズクリーナユニットの先端部が開口部のうちディスクトレー周辺面に接する壁より左側へ突出する部分を設けて指などで挟みやすいようにするとともに、光ディスクを光ディスクトレーに搭載する時に、当該光ディスクがレンズクリーナユニットの先端部に当たらないようにするためである。この点をより詳細に説明すれば、まず、ディスク収納面とディスク収納面周縁面の間に壁(図5(c)に即せばディスク収納面0512とディスク収納面周縁面0513の間に形成される壁0512a)を形成する目的は、光ディスクのディスク収納面への搭載時に光ディスクがレンズクリーナユニットの先端部に当たらないようにするためである。即ち、特にディスク収納面にセンタリング部材を有しない場合などのように光ディスクをディスク収納面上を滑らせるようにしながら当該面に搭載する際には、光ディスクが内側(筐体に近い側)に滑り過ぎてしまう場合が考えられるが、このような場合でも、レンズクリーナユニットの両端部より内側にディスク収納面より一段高い壁を設けることで、ディスクが最大でもこの壁に付き当たって止まるようにするためである。また、ディスク収納面周縁面とディスクトレー周辺面との間に壁(図5(c)に即せばディスク収納面周縁面0513とディスクトレー周辺面0514の間に形成される壁0513a)を形成する目的は、レンズクリーナユニット0504の両端部0508の外側に、これを指などで挟めるようにするための空間を設けるためである。
【0013】
(他の構成例)
図6は、レンズクリーナユニットの光ディスクトレーに対する装着状態の別の一例の詳細を示す図であって、レンズクリーナユニット及びディスクトレーの形状が図3から図5までに示したものとは異なる例について示したものである。本図の例は、レンズクリーナユニット0604の両端部0608がディスクトレー周辺面0614とディスク収納面0612の間の壁0612aより突出していないが、当該壁の湾曲によりレンズクリーナユニットの両端部が開口部0609の壁0611から離れた状態となって、その外側から指などで両端部を挟めるようにするための空間が形成される例であり、かかる構造により、やはりレンズクリーナユニットの取り外しを容易に行えるようにしたものである。
【0014】
次に、図7は、レンズクリーナユニットを光ディスクトレーから取り外す要領の一例を示す。本図は、レンズクリーナユニットの光ディスクトレーに対する装着状態が図5に示したものである場合の例である。この場合、既述のように、レンズクリーナユニット0704の両端部0708は光ディスクトレーの開口部0709の壁0711より外側に、ディスク収納面周縁面0713上の中間まで突出した形となっている。そこで、レンズクリーナユニットを取り外す際には、指などを当該レンズクリーナユニットの両端部の外側から挟むようにしてレンズクリーナユニットの両腕部を矢印A方向に、両腕部の爪0707の先端が光ディスクトレーの開口部の壁より内側に位置するところまで撓ませる。そしてこの状態でレンズクリーナユニットを矢印C方向にスライドさせることで、レンズクリーナユニットを光ディスクトレーから取り外すことができる。
なお、図示は省略するが、レンズクリーナユニットの光ディスクトレーに対する装着状態が図6に示した例の場合は、壁の湾曲によりレンズクリーナユニットの両端部が壁から離れた状態になっているので、この先端部を図7の場合と同様に指などで両端部の外側から挟むようにして左方向にスライドさせることで、レンズクリーナユニットを光ディスクトレーから取り外すことができる。
【0015】
(可撓性を有する材料からなる光ディスクトレー)
以上では、レンズクリーナユニットが可撓性を有することによりレンズクリーナユニットが光ディスクトレー着脱自在に構成されている例について説明したが、これとは異なる構成として、本実施例の光ディスク記録再生装置は、これに代えて、あるいはこれに加えて、光ディスクトレーが可撓性を有する材料からなり、レンズクリーナユニットは、光ディスクトレーの可撓性を利用して光ディスクトレーに嵌着されるように構成されていてもよい。
この場合、可撓性を有する光ディスクトレーの材料としては、例えば、樹脂、ゴムなどが考えられる。
【0016】
(光ディスクトレーの移動によるレンズとの摺動のためのブラシの配置及び摺動要領)
次に、光ディスクのロード・アンロード動作にともなう光ディスクトレーの移動によりブラシがレンズと摺動するようなブラシの配置及び摺動要領について説明する。
図8から図10までは、かかるブラシの配置及びレンズとの摺動要領を説明するための図である。このうち図8は、図1のX‐X断面図であって、光ディスクトレーが光ディスク記録再生装置の筐体から引き出された状態におけるブラシ0805と、レンズ0803の位置関係を示したものである。本図のブラシは、以下に述べるように、光ディスクのロード動作にともない光ディスクトレー0802が矢印B方向へ移動すると、これとともに筐体内を同方向に移動しレンズの上を通過する時に、レンズと摺動する位置に配置される。即ち、図1に示したように、両者が平面図において同一線上に配置されるとともに、本図に示すように、ブラシのうちブラシ部の先端(毛先又は布の表面)がレンズ面と丁度接する位置もしくはこれよりやや低い位置になるように配置される。この結果、後述するように、ブラシがレンズ上を通過する時に、ブラシ部の先端においてレンズと摺動することとなる。なお、本図の例では、このように光ディスクトレーが引き出された状態の時は、筐体内部のレンズを含むピックアップユニット及びその周辺部品全体が反時計回り方向にやや傾いた状態となっている。
本図に示す筐体0801は、キャビネット0800に収納されており、レンズクリーナユニット0804は、光ディスクトレー0802を筐体0801から引き出した状態で筐体から露出した位置に設けられている一方、キャビネット0800の外部には露出しない位置に設けられている。ただし、このことは必須ではない。このことの意味及び他の実施例については後述する。なお、キャビネットのうち、光ディスクトレーが露出する位置に設けられているのは光ディスク挿入口の蓋0816であり、本図では当該蓋が開いた状態が示されている。
なお、本図において、光ディスクトレーの支持部材は図示を省略した(以下の図9、図10においても同様である)。
【0017】
図9は、光ディスクトレー0902が筐体0901内を矢印B方向に移動しつつある状況で、丁度レンズクリーナユニット0904のブラシ0905がレンズ上を通過する瞬間を示す。本図に示すように、この時、レンズクリーナユニットのブラシは、ブラシ部の先端においてレンズと摺動する。
【0018】
図10は、光ディスクのロード動作が完了し、光ディスクトレー1002が筐体1001内に完全に収納された状態を示す。この時、レンズクリーナユニット1004は奥の方に収納されている。また、光ディスク挿入口の蓋1016が閉まり、レンズ1003を含むピックアップユニット及びその周辺部品全体は水平状態になっている。
なお、この状態から光ディスクのアンロード動作を行うと、これに伴い光ディスクトレーが矢印B´方向に移動し、再びブラシがレンズ上を通過する。この時にも、ブラシがブラシ部の先端においてレンズと摺動することとなる。つまり、本実施例の光ディスク記録再生装置においては、光ディスクのロード・アンロード動作にともなう光ディスクトレーの往復移動の都度、ブラシがレンズと摺動することによりレンズの清掃を行うことができるように構成されている。
【0019】
(ディスクトレーの引出し時におけるブラシの位置)
ところで、本実施例の光ディスク記録再生装置においては、レンズクリーナユニットは、光ディスクのロード・アンロードのために光ディスクトレーを筐体から引き出した状態で筐体から露出した位置に設けられるところ、以上に説明した例では、図8に示したように、この状態でのブラシの位置は、光ディスク記録再生装置本体のキャビネット0800の内部であって、かつ筐体0801に近い位置に設けられている。これは、光ディスクトレーを筐体から引き出した状態で外気に含まれる塵埃がブラシに付着することがなるべく少ないようにするためである。なお、この場合、以下の例に比較して、ブラシの汚れ具合をレンズクリーナユニットを装着したままの状態で肉眼で確認することは相対的に困難であるが、既述のように本実施例のレンズクリーナユニットは簡単に光ディスクトレーに対して着脱可能であるので、取り外して汚れ具合を確認すればよく、この点は問題とならない。
一方、図示は省略するが、光ディスクトレーを筐体から引き出した状態でのブラシの位置が、光ディスク記録再生装置本体のキャビネットの内部であるが、キャビネットの外側に近い位置、あるいはキャビネットの外部に設けてもよい。この場合は、上の例に比較して光ディスクトレーを筐体から引き出した状態で外気に含まれる塵埃がブラシに付着する度合いは相対的に高まる半面、ブラシの汚れ具合をレンズクリーナユニットを装着したままの状態で肉眼で確認しやすいという点に特徴を有するものとなる。
さらに、光ディスク記録再生装置本体のキャビネットがなく、ディスクトレーを収納する筐体が外部に露出するタイプの光ディスク記録再生装置にあっては、光ディスクトレーを筐体から引き出した状態でのブラシの位置は、外部に露出しており、このため外気に含まれる塵埃がブラシに付着する度合いは高まるが、ブラシの汚れ具合をレンズクリーナユニットを装着したままの状態で肉眼で確認しやすいという特徴がさらに鮮明となる。
本実施例の光ディスク記録再生装置のディスクトレーの引出し時におけるブラシの位置は上記いずれであってもよく、当該装置の使用目的(例えば家庭用のパソコンなどに搭載された装置か、業務用の大型の装置か、屋外で使用するものかなど)に応じて設計すればよい。
【0020】
<効果>
本実施例の発明により、光ディスクのロード・アンロード動作にともなう光ディスクトレーの移動を利用してレンズの清掃を行うことにより、清掃の度に清掃部材を装着する手間を省くとともに、光ディスクのロード・アンロード動作の都度自動的に清掃を行うことで常にレンズ表面を清潔に保つことを可能にし、また、レンズクリーナユニットが汚れた場合の交換等を容易に行うことができる光ディスク記録再生装置を提供することが可能となる。
【実施例2】
【0021】
<概要>
本実施例の光ディスク記録再生装置は、基本的に実施例1と共通する。ただし、本実施例の光ディスク記録再生装置は、レンズクリーナユニットのブラシがレンズ摺動幅以上の幅を有し、レンズと摺動すべきブラシ領域を調節自在となるようにベース部に配置されている点に特徴を有する。
【0022】
<構成>
(全般)
本実施例の光ディスク記録再生装置は、基本的に実施例1と共通する。ただし、本実施例の光ディスク記録再生装置は、レンズクリーナユニットのブラシがレンズ摺動幅以上の幅を有し、レンズと摺動すべきブラシ領域を調節自在となるようにベース部に配置されていることを特徴とする。
「レンズ摺動幅」とは、ブラシがレンズを摺動するときに両者が接触する幅をいい、通例ブラシ幅の方がレンズ幅(レンズ直径)より広く(長く)、ブラシの一部がレンズの全幅と摺動するように構成されるので、かかる場合には「レンズ摺動幅」は、レンズ幅(レンズ直径)と同義である。
【0023】
(レンズ摺動幅以上の幅を有するブラシ)
図11は、本実施例の光ディスク記録再生装置の構成の一例を示す。まず、図11(a)に示すように、本実施例の光ディスク記録再生装置のレンズクリーナユニット1104は、そのブラシ1105がレンズ摺動幅以上の幅を有する。即ち、本図において、当該レンズクリーナユニットが矢印B方向に移動してレンズと摺動する際には、レンズに重なる位置にあるレンズ幅(M´で示す)と同じ幅(Mで示す)でレンズに摺動するため、このレンズ幅が「レンズ摺動幅」となる。そこでこのレンズ摺動幅を有するブラシ領域1121が、レンズと摺動することになるが、ブラシ全体の幅(Nで示す)はこのレンズ摺動幅以上である。そして、このうちレンズと摺動すべきブラシ領域は、ブラシを移動させることにより調節自在となるようにベース部1115に配置されている。
なお、図11(b)は、図11(a)をD方向に見た側面図であり、実施例1において図2(b)で示したのと同様に、複数の毛束からなるブラシ部1105aが台座部(本図には現れないが、図11(a)のブラシ1105はこの台座部が見えている状態で示されている)に植毛された状態が示されている。
かかる構成は、ブラシが汚れた時の交換を容易にするためである。即ち、例えばある時期においては図11で示すブラシのうちの一つのブラシ領域1121(レンズ摺動幅Mを有する)を使ってレンズと摺動させてレンズの清掃を行い、当該ブラシ領域が汚れたら、その隣のブラシ領域1122(やはりレンズ摺動幅Mを有する)、さらにそのブラシ領域も汚れたらさらにその隣のブラシ領域1123(同前)というように、順次ブラシ領域を変えて使用することで、常に清潔な状態のブラシを用いてレンズの清掃を行うことができる。
【0024】
このため、レンズクリーナユニットのブラシは、レンズと摺動すべきブラシ領域を調節自在となるようにベース部に配置される。図11(c)はかかる構成を説明するための図であって、レンズクリーナユニットのブラシ1105とベース部1115を分離した状態を示す。本図に示すように、ブラシには数ヶ所の凹部1118が設けられている(好適にはレンズ摺動幅と同じ間隔で設けられる)。一方、ベースには、レンズに摺動する位置に凸部1119が設けられている。そこで、ブラシをベース部に装着してレンズクリーナユニットを組み立てるには、ベース部1115に設けられた開口部1117を利用してブラシをベース部に嵌着させるとともに、その際この凸部と凹部の一つとを嵌合させるようにする。そして、摺動部分のブラシが汚れたら、ブラシを開口部に沿って矢印D方向もしくはその逆方向にずらして隣接する凹部が凸部に嵌着するようにする。図11(d)は、このようにして凸部に嵌着する凹部を図11(a)の状態からD方向にブラシを一個移動させて、元のブラシ領域1121に隣接するブラシ領域1122を新たに凸部に嵌着させた状態を示す。このようにして、ブラシが汚れた場合には新しい清潔なブラシ領域を用いてレンズを清掃することができる。
なお、本実施例のブラシも、実施例1と同様、レンズと摺動することによりレンズ面に付着した塵埃を清掃できる形状、材料を有するものを広く含む。
【0025】
<効果>
本実施例の発明により、ブラシが汚れた場合に、ブラシ全体を新しい物と取り替えるために着脱する必要がなく、既に装着したブラシの位置をずらすという簡単な操作だけで容易に新しいブラシ部分を使用することが可能なレンズクリーナユニットを有する光ディスク記録再生装置を提供することが可能となる。
【実施例3】
【0026】
<概要>
本実施例の光ディスク記録再生装置は、基本的に実施例1と共通する。ただし、本実施例の光ディスク記録再生装置は、レンズクリーナユニットのブラシが略円形に植毛されるとともに円中心軸により回転可能にベース部に配置され、光ディスクのロード・アンロード動作にともなうレンズとの摺動によりレンズから受ける反力で回転するように構成されている点に特徴を有する。
【0027】
<構成>
(全般)
図12は、本実施例の光ディスク記録再生装置の構成の一例を示す図である。本図(a)に示すように、本実施例の光ディスク記録再生装置のレンズクリーナユニット1204のブラシ1205が略円形に植毛されるとともに円中心軸1205cにより回転可能にベース部1215に配置され、光ディスクのロード・アンロード動作にともなうレンズとの摺動によりレンズから受ける反力で回転するように構成されている。
【0028】
(ブラシの形状)
即ち、本実施例のレンズクリーナユニットは、ブラシの形状、配置及び構造に特徴がある。ここで、まずブラシの形状について説明する。
本実施例のブラシは、略円形に植毛される点に特徴がある。このため、図12(a)に示すように、ブラシ1205の形状は略円形である。そして、本図の例では、このブラシの外周円上よりやや内側に複数の毛束からなるブラシ部1205a(本図では煩雑さを避けるため一つの毛束にのみ符号を付した)が略円形に植毛されている。図12(b)は、図12(a)の矢印D方向の側面図である、本図に示すように、ブラシ1205の台座部1205bに複数の毛束を植毛してなるブラシ部1205aが配置されている。
【0029】
(ブラシの配置)
本実施例のブラシは、図12(a)に示すように、レンズクリーナユニット1204のベース部1215の中央付近に円中心軸1205cにより回転可能に配置されている。この場合、ブラシが光ディスクのロード・アンロード動作にともなうレンズとの摺動によりレンズから受ける反力で回転可能なように、ブラシの上端付近又は下端付近の毛がレンズに摺動する位置にくるようにブラシが配置される。本図の例では、ブラシの下端付近(概ね破線円1224で囲んだ部分)がレンズに摺動する位置にくるようにブラシが配置されている。
図13は、本実施例におけるブラシとレンズの位置関係を補足説明するための図である。本図(a)に示すように、レンズクリーナユニット1304が矢印B方向に移動してレンズ1303に摺動する場合、このレンズに重なる摺動幅Mで示す位置であるブラシ下端付近に配置されている部分(概ね破線円1324で囲んだ部分)が摺動することになる。図13(b)は、図13(a)をD方向に見た側面図であり、レンズクリーナユニット1304が矢印B方向に移動するとブラシ部1305aの先端部が破線に沿って移動することによりレンズ1303と摺動する位置に配置されていることが示されている。
【0030】
(ブラシの構造)
次に、ブラシが回転軸を中心に回転する構造について説明する。
図12において、レンズクリーナユニット1204のベース部1215には、可撓性のフック1226が備えられている。そして、本図では図示を省略したが、後述するように、略円形のブラシの外周には鋸状の歯が形成されており、このフックと鋸状の歯がラッチ機構を形成して互いに噛み合いながら円中心軸1205cを中心として一方方向にのみ回転する構造になっている。
【0031】
図14は、本実施例のブラシの構造を詳細に説明するための図であって、図12(a)の破線長円1225で囲んだ部分の拡大図である。
本図に示すように、略円形のブラシ1405の外周には、鋸状の歯1427が形成されている。この鋸状の歯は、レンズクリーナユニットのベース部1415に備えられている可撓性のフック1426と噛み合うところ、これらはブラシが時計回り方向(矢印E方向)にのみ回転するラッチ機構を構成している。
【0032】
このため、図13に示したように、光ディスクのロード動作にともない、ブラシの下端付近の先端部が右方向に移動する形でレンズと摺動すると、ブラシの当該部分はレンズから左方向への反力を受ける。即ち、ブラシに対してこれを時計回り方向に回転させようとする力が働く。そして、上述のように、本実施例の回転可能なブラシは、フックとともに時計回り方向にのみ回転するラッチ機構を構成しているため、ブラシはこの方向にブラシがレンズを摺動している間だけ回転する。その一方で、ブラシはその間移動と同じ速度で回転しつつ同じ部分でレンズに接し続けることになるため、レンズの清掃は行わないことになる。
【0033】
一方、光ディスクのアンロード動作にともない、一旦レンズの右側まで移動したブラシの下端付近の先端部が左方向に移動する形で再びレンズと摺動すると、今度はブラシの当該部分はレンズから右方向への反力を受ける。即ち、ブラシに対してこれを反時計回り方向に回転させようとする力が働く。そして、上述のように、本実施例の回転可能なブラシは、フックとともに時計回り方向にのみ回転するラッチ機構を構成しているため、ブラシは回転せず、このため、ブラシの下端付近の先端部が回転することなくレンズ上を摺動し、レンズの清掃を行うことになる。
なお、本実施例のブラシも、実施例1、実施例2と同様、レンズと摺動することによりレンズ面に付着した塵埃を清掃できる形状、材料を有するものを広く含む。
【0034】
<効果>
本実施例の発明により、ブラシが汚れたかどうかを確認しなくても、ディスクのロード・アンロード動作を繰り返すだけで自動的に新しいブラシ部分を使用することが可能なレンズクリーナユニットを有する光ディスク記録再生装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】実施例1の光ディスク記録再生装置の構成の一例を示す図
【図2】レンズクリーナユニットの形状の一例を示す図
【図3】レンズクリーナユニットの光ディスクトレーに対する着脱要領の一例を説明するための図
【図4】レンズクリーナユニットの光ディスクトレーに対する着脱要領の一例を説明するための図
【図5】レンズクリーナユニットの光ディスクトレーに対する着脱要領の一例を説明するための図
【図6】レンズクリーナユニットの光ディスクトレーに対する装着状態の一例の詳細を示す図
【図7】レンズクリーナユニットを光ディスクトレーから取り外す要領の一例を示す図
【図8】ブラシの配置及びレンズとの摺動要領を説明するための図
【図9】ブラシの配置及びレンズとの摺動要領を説明するための図
【図10】ブラシの配置及びレンズとの摺動要領を説明するための図
【図11】実施例2の光ディスク記録再生装置の構成の一例を示す図
【図12】実施例3の光ディスク記録再生装置の構成の一例を示す図
【図13】実施例3におけるブラシとレンズの位置関係を補足説明するための図
【図14】実施例3のブラシの構造を詳細に説明するための図
【符号の説明】
【0036】
0100 光ディスク記録再生装置
0101 筐体
0102 光ディスクトレー
0103 レンズ
0104 レンズクリーナユニット
0115 アクチュエータ可動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクトレーに装着され、ブラシを利用するレンズクリーナユニットであって、光ディスクのロード・アンロードのために光ディスクトレーを筐体から引き出した状態で筐体から露出した位置に設けられ、光ディスクのロード・アンロード動作にともなう光ディスクトレーの移動によりブラシがレンズと摺動するように配置されている光ディスクトレー着脱自在なレンズクリーナユニットを有する光ディスク記録再生装置。
【請求項2】
レンズクリーナユニットは、ベース部と、ベース部に配置されたブラシと、からなり、ベース部は、可撓性を有する材料からなり、可撓性を利用して光ディスクトレーに嵌着される請求項1に記載の光ディスク記録再生装置。
【請求項3】
光ディスクトレーは可撓性を有する材料からなり、レンズクリーナユニットは、光ディスクトレーの可撓性を利用して光ディスクトレーに嵌着される請求項1又は2に記載の光ディスク記録再生装置。
【請求項4】
レンズクリーナユニットのブラシは、レンズ摺動幅以上の幅を有し、レンズと摺動すべきブラシ領域を調節自在となるようにベース部に配置されている請求項2に記載の光ディスク記録再生装置。
【請求項5】
レンズクリーナユニットのブラシは、略円形に植毛されるとともに円中心軸により回転可能にベース部に配置され、光ディスクのロード・アンロード動作にともなうレンズとの摺動によりレンズから受ける反力で回転するように構成されている請求項1から4のいずれか一に記載の光ディスク記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−176881(P2008−176881A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−10600(P2007−10600)
【出願日】平成19年1月19日(2007.1.19)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】