説明

光ディスク記録再生装置

【課題】8cmの2層の光ディスクに、リアルタイムレコーディング中に、やむを得ずシーンを分割して記録した2シーンのDVD−Videoストリームのデータを、12cmの1層の光ディスクにダビングする際、ユーザーに特別な操作をしてもらうことなく、2つのシーンを結合し、1つのDVD−Videoストリームのデータとすることのできる光ディスク記録再生装置を提供する。
【解決手段】分割した2つのシーンを関連付けられる管理情報をディスクに記録する。また、ファイナライズ時には、1つのシーンであるように見せるためのシーン結合時用管理情報をディスクに記録しておく。これらの管理情報にアクセスできる手段を持っておくことにより、ハードディスクなどの記録媒体にデータを取り込む際に、最初から1つのシーンとして、データを取り込ませることにより、ダビング作業を容易にすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像信号および音声信号を光ディスクに記録、再生する方法に関し、特に映像音声データをリアルタイムに記録する機器において、記録時に分割したシーンを、外部機器には1つの結合したシーンとして認識させる方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ビデオカメラにおいて、撮影シーンをDVDに記録できるDVDビデオカメラがある。記録媒体としては、繰り返し記録可能なDVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、1回だけ記録が可能なDVD−R、DVD+Rがある。モバイル機器であるため、ディスクの大きさは、直径8cmのディスク(1層で片面1.4GByte)のみ対応している。近年、DVD−Rにおいては、片面2層のDVD−R Dual Layer(以下、DVD−R DL)(容量は片面2.6GByte)が実用化されている。両面のディスクに比べると、ディスクを取り外して裏返すことなく、連続して1層ディスクの約2倍の撮影ができるというメリットがある。
【0003】
ここで、DVD−Rにおいては、DVD−Videoとの互換性を確保するために、DVD−Video規格に準拠しながら、リアルタイムレコーディングを行う必要がある。DVD−Video規格においては、ディスクの層の切り替わりでは、Video Object(以下、VOB)を分割しなければならない。映画などのDVD−Video Discの場合は、オーサリング時にちょうどVOBが分割されるようにデータを作成することができるが、ビデオカメラで撮影されたデータを可変ビットレートで効率よく圧縮して記録する場合は、シーンの状況に応じて圧縮率が変わるため、記録データ量がいくらになるのかを予測することができない。このため、1層目の記録可能な残りデータ量にあわせてVOBデータを生成することができない。
【0004】
また、DVD−Video規格においては、1つのシーンのデータは、連続したアドレスに配置されていなければならない。DVD−Rの記録可能位置には、すでにアドレスが割り当てられているため、1層目をすべて記録し終わることなく2層目の記録に移行することはできない。
【0005】
このため、DVD−R DLにリアルタイムレコーディングを行う場合は、層の切り替わりでVideo Title Set(以下、VTS)を分割することにより、VOBを分割し、記録を行うのが一般的な記録方法となる。この場合、撮影シーンとしては連続したシーンであるにも関わらず、タイトルが2つに分割されてしまうため、2つのシーンとなってしまう。
【0006】
このようにタイトルが2つになってしまうと、ユーザーにとっては1つのシーンを記録したにもかかわらず、DVD−Video Playerによっては、サムネイルが2つ表示されたり、再生時には分割点で映像が数秒停止する要因となる。
【0007】
ところで、12cmのディスクの片面1層の容量は4.7GByteで、8cmのDVD−R DLの容量(2.6GByte)よりも十分大きい。8cmディスクから12cmディスクにデータをダビングする場合は、2つのシーンに分割しておく必要はない。1つのシーンとしてデータをダビングする際は、図13に示すように、パソコンなどの外部機器を用意し、一端ハードディスクなどの記録媒体に2つのシーンデータを取り込む。そして、デジタル音声映像情報の編集方法で示されるシーンの結合処理を行う必要があった。(例えば、特許文献1参照)
【特許文献1】特開2003−45161号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、シーンを選択して記憶媒体に取り込む必要があるのと、デジタル音声映像情報の編集方法では結合する複数のシーンの先頭と終端を指定する必要があり、12cmディスクのデータを作成することは、ユーザーにとっては、手間のかかる作業を強いられるという課題を有していた。
【0009】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、2つのシーンとして記録を行うが、ユーザーに特別な操作をしてもらうことなく1つの連続したシーンのデータを作成し、ダビング用のデータとして外部機器に認識させることができるようにした光ディスク記録再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記従来の課題を解決するために、本発明の光ディスク記録再生装置は、少なくとも2層以上の記録層を有する光ディスクに映像音声データを記録、再生する機器であって、前記光ディスクの記録層が切り替わる際にシーン情報を分割するシーン分割部と、前記分割したシーンを関連付けし、関連シーン情報を前記光ディスクに記録する関連シーン情報記録部と、を備えたことを特徴としたものである。
【0011】
さらに、本発明の光ディスク記録再生装置は、少なくとも2層以上の記録層を有する光ディスクに映像音声データを記録、再生する機器であって、前記光ディスクに記録されている前記関連シーン情報から、分割されている2つのシーンを1つのシーンとして結合する関連シーン認識結合部を備えることを特徴としたものである。
【0012】
また、本発明の光ディスク記録再生装置は、前記映像音声データは、DVD−Video規格データであることを特徴としたものである。
【0013】
また、本発明の光ディスク記録再生装置は、前記シーン分割部と前記関連シーン認識結合部は、DVD−Video規格でのVTS(Video Title Set)単位で分割することを特徴としたものである。
【0014】
また、本発明の光ディスク記録再生装置は、前記関連シーン認識結合部は、分割した2つのVTSを結合させたVTSI(Video Title Set Information)と、分割されたシーンの次に記録されたVTS以降のVTS番号の値がひとつ小さな値であるファイル名として持つファイルシステム情報とビデオマネージャー情報とを計算することを特徴としたものである。
【0015】
また、本発明の光ディスク記録再生装置は、前記関連シーン認識結合部は、ファイルシステムのリード要求があった場合は計算されたファイルシステムのアドレスに変換し、結合されたシーンのVTSIのリード要求があった場合は計算されたVTSIのアドレスに変換し、結合されたVOB(Video Object)のリード要求があった場合は実際にVOBのデータが記録されているアドレスに変換したあとデータリードを行い、その後リードしたデータのNV_PCK情報内のVTS数をひとつ小さな値に変更することを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の光ディスク記録再生装置によれば、記録時に自機の都合でやむを得ず2つに分割したシーンのデータを、ユーザーに特別な操作をしてもらうことなく1つのシーンとして認識させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明の光ディスク記録再生装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態)
【0018】
1.基本動作説明
図1は、本発明の光ディスク記録再生装置の実施の形態を示すブロック図である。
【0019】
撮影時の映像・音声データからなる記録データ200をDVD−R DL114に記録中に、DVD−R DL114の記録層をまたがって記録する場合は、シーン分割部201により、記録データ200が複数に分割される。その時、関連シーン情報記録部202は、分割されたシーンそれぞれを関連付けし、その情報を関連シーン情報203としてDVD−R DL114に記録する。
【0020】
再生時においては、DVD−R DL114から読み込まれたデータを再生中に、関連シーン認識結合部204で関連シーン情報203を認識した際に、関連付けされた複数のシーンを一つのシーンとして再生する。
【0021】
このようにすることで、層の区切りで分割されたシーンの再生においても、一つのシーンとして再生することが出来る。
【0022】
また、図示はしないが、8cmDVD−R DL114より記録容量の大きな12cmのDVD−Rやハードディスク等にコピーする際にも、関連シーン認識結合部204により結合された1つのシーンを記録すれば、不必要なシーン分割の無いデータが作成できる。
【0023】
2.光ディスク記録再生装置の説明
図2は、本発明の光ディスク記録再生装置を構成するデータ制御デバイスのブロック図の一例である。ユーザー110からUser I/F112により記録開始が指示されると、CPU104はこれを認識し、CCDとマイク111から取り込まれる映像と音声をMPEGエンコーダー113によりMPEGデータにエンコードし、ストリームバッファ103に格納する。このストリームバッファ103に取り込んだデータに対し、ビデオフォーマットに必要なデータを上書きし、ATAPI I/F102を経由してDVDドライブ部101にストリームデータを送信し、8cmディスク114に記録を行う。このようにして、リアルタイムレコーディングを行う。
【0024】
本例の光ディスク記録再生装置はUSB接続でパソコン109と接続することができる。パソコン109とUSBコネクタ108がUSBケーブルで接続された場合、パソコン109にデータを転送する場合は、パソコン109からデータのリード要求をUSBコネクタ108とバスドライバ107とUSBコントローラ105経由でCPU104が受け、パソコン109が必要としているデータを解釈し、DVDドライブ部101にリードコマンドを発行し、返送されたデータをUSBコントローラ105内のバッファ106とバスドライバ107とUSBコネクタ108経由でパソコン109に転送する。このようにして、外部機器であるパソコン109にストリームデータを認識させる。
【0025】
以上が基本的な記録、再生のシーケンスであるが、以下に、さらに具体的な記録データ、再生データの扱い方を記述する。
【0026】
3.記録時(撮影時)
図3は、実際に記録するデータのディスク上のアドレス位置と、パソコン109に認識させるディスク上のデータのアドレスを示した図である。
【0027】
最初に、ユーザー110から記録開始が指示されると、FS、VMG情報を記録するためのRZone1を予約し、VTS1のデータの記録を開始する。RZone1の予約領域は、従来のサイズの2倍+VTSIサイズ分の容量を予約する。ファイナライズ時に、2種類のFS情報を記録するからである。
【0028】
記録中にシーン分割部201により層の切り替わりを検出した場合は、従来通りの層の切り替わり後から新たなVTS2を記録する処理を行う。ここで、BUP1の後に、未ファイナライズ状態で追記、再生するためのオリジナル情報ORG1を記録するが、このORG1に、VOB2がVOB1の続きのデータであることを示す関連シーン情報203を記録する。以降は、従来通りの記録処理を行う。
【0029】
4.ファイナライズ時
4−1. FS’情報の作成
次に、DVD−Videoフォーマットで記録した場合は、ファイナライズ操作を行う必要がある。これは、DVD−Video Playerで再生可能にするための処理である。ファイナライズ時に前記関連シーン情報を検出した場合の処理について記述する。
【0030】
通常のファイナライズ処理でFS情報を作成する。この後、VOB1とVOB2を結合させた場合のFS’情報を作成する。
【0031】
FS情報は、図4に示す情報のうち、UDF Bridge Volume Structure、ISO 9660 File Structure、UDF File Structureが相当する。このうち、VOB1とVOB2を結合させた状態のデータとする場合は、ISO 9660 File Structure、UDF File Structureのディレクトリ構成に関する情報を変更する必要がある。
【0032】
具体的には、VOB1とVOB2を結合させることにより、VTS2が存在しないことになる。また、VTS3以降のVTS番号が1減ること(−1)になる。UDF FILE STRUCTUREの場合、図5に示すように、VTS_03_0.IFO、 VTS_03_1.VOB、VTS_03_0.BUPの情報を、VTS_02_0.IFO、 VTS_02_1.VOB、VTS_02_0.BUPの位置に書き、結合後のFile Entryのデータに関して、VIDEO_TS.IFO、VIDEO_TS.VOB、VIDEO_TS.BUPについては後述するVMG’のアドレス情報から算出し、VTS_01_1.VOBについてはInformation Lengthと Logical Blocks RecordedとAllocation Descriptors内のサイズ情報の値にVOB2のサイズを加算し、VTS_01_0.BUPについてはAllocation Descriptors内の開始アドレス情報の値にVOB2のサイズを加算することで容易にデータを作成することができる。
【0033】
ISO 9660 File Structureに関しても、同様の考えでアドレスとサイズを変更することで、データを作成することができる。作成したデータを、FSデータの続きに記録する。
【0034】
4−2. VMG’情報の作成
次に、通常のファイナライズ処理でVMG情報を作成する。この後、VOB1とVOB2を結合させた場合のVMG’情報を作成する。
【0035】
VMG情報の構造を、図6に示す。VMGIのデータについては、VMGI_MATのVTSの数を1減らし、TT_SRPTnoTT_SRPTIのタイトルの数(TT_SRP_Ns)を1減らし、TT_SRPTのTT_SRP#1のチャプターの数(PTT_Ns)に関してTT_SRP#2のチャプターの数(PTT_Ns)の数を加算し、
TT_SRPTのTT_SRP#n(n<3)のVTS番号情報(VTSN)について1減算し、TT_SRP#(n−1)のデータとすることによりデータを作成することができる。
【0036】
VMGI_VOBSに関しては、タイトルメニューの情報が記録される。通常は、タイトル1(VTS1)、タイトル2(VTS2)、タイトル3(VTS3)… の順でタイトルを作成することになるが、タイトル2(VTS2)を考慮せず、タイトル1(VTS1)、タイトル3(VTS3)をタイトル2、以下タイトルn(VTSn)をタイトルn-1として通常の処理を行うことにより、作成することができる。
【0037】
VMGI_BUPに関しては、VMGIと同じデータになるので、VMG’用に作成したVMGI情報を使用する。
【0038】
以上のようにして作成したVMG’情報をVMGデータの続きに記録する。
【0039】
4−3. VTSI1’情報の作成
次に、VOB1とVOB2を結合させた場合のVTSI1’情報を作成する。
【0040】
VTSI情報の構造を、図7に示す。
VTSIのVTS_PGCITnoVTS_PGCIのデータ(図8)については、PGC_GIの再生時間(PGC_PB_TM)情報について、VTSI2の同情報の値を加算し、PGC_PGMAPのエントリされるCell情報(Entry Cell number)について、VTSI2の同情報を追加し、C_PBITの情報について、VTSI2の同情報を追加し、開始アドレス、終了アドレス情報(C_FVOBU_SA、C_FILVU_EA、C_LVOBU_SA、C_LVOBU_EA)についてはVOB1のサイズ分の値を加算し、VOB1とVOB2はシームレスデータとして扱うので、C_PBITのC_CATのSeamless Playback flgをONにし、C_POSITの情報について、VTSI2の同情報を追加すればよい。
【0041】
VTSIのVTS_TMAPTのデータ(図9)については、VTS_TMAPTIのVTS_TMAP_NsはVTSの数にするので1減らし、VTS_TMAPのデータはVOB1にVOB2のサイズを加えた値でTime Unitの計算を再計算した後エントリ数とマップテーブル値を設定し、また再計算後のエントリの情報からVTS_TMAPTIのVTS_TMAPTI_EAを設定すればよい。
【0042】
VTSIのVTS_C_ADTのデータ(図10)については、VTS_C_ADTIについてVOB数(VTS_VOB_Ns)はVTSI2の同情報の数だけ加算し、VTS_CPIについてVTSI2のVTS_CPI#1の情報を#2として追加し、追加したVTS_CPI#2のVTS_CP_SA、VTS_CP_EAについてはVOB1のサイズを加算し、#2を追加したのでエンドアドレス(VTS_C_ADTIのVTS_C_ADT_EA)もVTS_CPI分の12Byteを加算すればよい。
【0043】
VTSIのVTS_VOBU_ADMAPのデータ(図11)については、VTS_VOBU_ADにVTSI2の同情報を追加し、VTS_VOBU_AD#2のVTS_VOBU_SA#2の値にVOB1のサイズを加算し、VTS_VOBU_ADMAPIについてVTS_VOBU_ADMAP_EAは4Byte加算すればよい。
【0044】
以上のようにして、VTSI1の情報に対して、VTSI2内のVOB2に関する情報をマージすることにより、VTSI1’を容易に作成することができる。
【0045】
VTSI_BUPに関しては、VTSIと同じデータになるので、VTSI1’用に作成したVTSI情報を使用する。以上のようにして作成したVTSI1’情報をVMG’データの続きに記録する。
【0046】
5.パソコン接続時の動作
次に、パソコン109と接続された場合について述べる。
【0047】
通常、8cm DVD−R DL114が再生される場合は、FS情報を用いて、VOB1とVOB2は分割されたシーンとして認識され、再生される。しかしながら、パソコン109とUSBで接続され、関連シーン情報203を検出した場合、FS’情報を検索する。FS’情報を検出した場合、FS’を使用してディスクをマウントする。すなわち、図3(b)に示したようなアドレスの配置図で、パソコン109に認識させる。パソコンからデータをリードする場合の動作について記述する。
【0048】
パソコン109がFS情報をリードするために、アドレス0のリード要求を発行した場合、CPU104で、リードアドレスを100に変換し、アドレス100のデータすなわち、FS’情報を返送する。同様にして、VTSI1について、アドレス500はアドレス400に、VOB2について、アドレス900はアドレス5200に、BUP1について、アドレス1200は400に変換して、変換後のアドレスのデータを返送する。VMG’情報とVOB1とVTSI3以降の情報については、すでにそのアドレスでFS情報を作成しているため、アドレスを変換する必要はない。
【0049】
ここで、VOB2の情報を返送する際、VOB番号が2に変更されているため、NV_PCK情報に含まれるVOB番号情報を変更する必要がある。図12に、VOBSの構造を示す。
【0050】
VOB2の情報を返送する場合は、一端ストリームバッファ上にデータを格納する。ここで、NV_PCK情報を検索し、検出した場合は、NV_PACK内のDSI情報のDSI_GI内のVOBU_VOB_IDNの値を1減らす。このように変更したデータをパソコン109に返送する。
【0051】
このようにすることで、パソコン109には、1つの連続したシーン情報としてストリームデータを認識させることができる。すなわち、パソコン109上で結合処理を行う必要はなくなる。
【0052】
以上のように本実施の形態においては、結合された状態のデータを作成することにより、パソコンには最初から結合されたストリームデータの内容を返送することとなり、ユーザーはパソコンが読み込んだシーンデータを結合させるための操作を行う必要はなく、12cmディスク115用のデータをパソコン109に認識させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明にかかる光ディスク記録再生装置は、やむを得ずシーンを分割せざるを得なかった場合に、ユーザーに特別な操作を行ってもらう必要なく、後にシーンを結合できる機能を有し、映像音声データをリアルタイムに記録する機器において有用である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の光ディスク記録再生装置の実施の形態を示すブロック図
【図2】本発明の光ディスク記録再生装置を構成するデータ制御デバイスのブロック図
【図3】実際の記録データのアドレスと外部機器に認識させるアドレスの配置を示した図
【図4】DVD−RにVideo記録した場合のデータフォーマットを示す図
【図5】UDF File Structureを示す図
【図6】VMGIの構造を示す図
【図7】VTSI情報の構造を示す図
【図8】PGCIの構造を示す図
【図9】VTS_TMAPT情報の構造を示す図
【図10】VTS_C_ADT情報の構造を示す図
【図11】VTS_VOBU_ADMAP情報の構造を示す図
【図12】VOBSの構造を示す図
【図13】従来のシーン結合形態を示すブロック図
【符号の説明】
【0055】
100 光ディスク記録再生装置
101 DVDドライブ
102 ATAPIインターフェース
103 ストリームバッファ
104 CPU
105 USBコントローラー
106 USBコントローラー内部Buffer
107 USBバスドライバー
108 USBコネクタ
109 パソコン
110 ユーザー
111 映像音声入力部(CCD、マイク)
112 ユーザーインターフェース
113 MPEGエンコーダー
114 8cmの2層の光ディスク
115 12cmの1層の光ディスク
200 記録データ
201 シーン分割部
202 関連シーン情報記録部
203 関連シーン情報
204 関連シーン認識結合部
205 再生データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2層以上の記録層を有する光ディスクに映像音声データを記録、再生する機器であって、
前記光ディスクの記録層が切り替わる際にシーン情報を分割するシーン分割部と、
前記分割したシーンを関連付けし、関連シーン情報を前記光ディスクに記録する関連シーン情報記録部と、
を備えることを特徴とする光ディスク記録再生装置。
【請求項2】
少なくとも2層以上の記録層を有する光ディスクに映像音声データを記録、再生する機器であって、
前記光ディスクに記録されている前記関連シーン情報から、
分割されている2つのシーンを1つのシーンとして結合する関連シーン認識結合部を備えることを特徴とする光ディスク記録再生装置。
【請求項3】
前記映像音声データは、DVD−Video規格データであることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク記録再生装置。
【請求項4】
前記シーン分割部は、DVD−Video規格でのVTS(Video Title Set)単位で分割することを特徴とする請求項3に記載の光ディスク記録再生装置。
【請求項5】
前記映像音声データは、DVD−Video規格データであることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク記録再生装置。
【請求項6】
前記関連シーン認識結合部は、DVD−Video規格でのVTS(Video Title Set)単位で結合することを特徴とする請求項5に記載の光ディスク記録再生装置。
【請求項7】
前記関連シーン認識結合部は、分割した2つのVTSを結合させたVTSI(Video Title Set Information)と、分割されたシーンの次に記録されたVTS以降のVTS番号の値がひとつ小さな値であるファイル名として持つファイルシステム情報とビデオマネージャー情報とを計算することを特徴とする請求項6に記載の光ディスク記録再生装置。
【請求項8】
前記関連シーン認識結合部は、ファイルシステムのリード要求があった場合は計算されたファイルシステムのアドレスに変換し、結合されたシーンのVTSIのリード要求があった場合は計算されたVTSIのアドレスに変換し、結合されたVOB(Video Object)のリード要求があった場合は実際にVOBのデータが記録されているアドレスに変換したあとデータリードを行い、その後リードしたデータのNV_PCK情報内のVTS数をひとつ小さな値に変更することを特徴とする請求項7に記載の光ディスク記録再生装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2009−140594(P2009−140594A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−318146(P2007−318146)
【出願日】平成19年12月10日(2007.12.10)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】