説明

光ディスク記録装置及び光ディスク記録方法

【課題】セキュリティを低下させることなく、光ディスク上の鍵情報を欠陥管理情報により書替えていく光ディスク装置及び光ディスク記録方法を提供する。
【解決手段】鍵情報が記録されている光ディスクに情報を記録する記録部と、光ディスクの鍵情報が記録されている第1記憶領域51の記録品位を再生信号に基づいて測定する測定部20と、鍵情報を更新する際に、測定部が測定した第1記憶領域51の記録品位が所定値以下である場合、第1記憶領域51の鍵情報を削除して第2記憶領域52に鍵情報を記録するべく記録部を制御する制御部を有する光ディスク装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光ディスク上の鍵情報を欠陥管理情報に基づいて他の記録領域に書き換える光ディスク装置及び光ディスク記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、光ディスクは、様々なタイプのものが開発され製造され普及してきている。このような光ディスクにおいては、欠陥のある記憶領域を事前に検出し、代替領域を準備して、情報を代替領域に記録することで、確実な情報の記録処理を行なう欠陥管理情報の技術が知られている。
【0003】
特許文献1は、情報記録媒体上で、未だ十分に書き換え可能と思われるうちに欠陥管理領域の欠陥管理情報を次の予備領域に交替記録し、最後の予備領域まで欠陥管理情報の遷移が終わった時点で再び最初の欠陥管理領域に戻るとする方法で、ループ状またはリング状の複数の欠陥管理領域を利用する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2006−185509号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の従来技術では、コンテンツ等を保護する鍵情報を、上記した欠陥管理情報を用いた書替え処理をどのように行なうかの特別な記載はない。従って、通常の欠陥管理情報を用いた書替え処理で行なうと、代替領域に鍵情報の記録を遷移させるとき、先の領域に鍵情報が残ったままになるので、書替えのたびに光ディスク上の鍵情報が増えることなり、セキュリティが低下して行くという問題がある。
【0005】
本発明は、セキュリティを低下させることなく、光ディスク上の鍵情報を欠陥管理情報により書替えていく光ディスク装置及び光ディスク記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の課題を解決するための一実施形態は、
鍵情報が記録されている光ディスクに情報を記録する記録部(11)と、
前記光ディスクの前記鍵情報が記録されている第1記憶領域(51)の記録品位を、再生信号に基づいて測定する測定部(20)と、
前記鍵情報を更新する際に、前記測定部が測定した前記第1記憶領域(51)の記録品位が所定値以下である場合、前記第1記憶領域(51)の前記鍵情報を削除して、第2記憶領域(52)に前記鍵情報を記録するべく前記記録部を制御する制御部(11,14)と、を具備することを特徴とする光ディスク装置である。
【発明の効果】
【0007】
鍵情報が記録されている領域の記録品位が低下すると、先の記憶領域の鍵情報を完全に削除してから次の記憶領域の鍵情報を記録するので、欠陥管理情報による書替処理によって鍵情報が増えていくことがないため、セキュリティを低下させることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
<本発明に係る一実施形態の概要>
初めに本発明に係る一実施形態の概要を説明する。RWメディアは書換え回数に制限があり欠陥管理をホスト側が行なう必要があるが、事前に記録場所の状況を把握し、記録先に欠陥が多くなった場合早めに代替場所に記録する欠陥管理が効果的である。コピープロテクションの方式の一つであるAACSで使用されるTKF(Title Key File)は、更新時に前の情報を残さずに更新しなければならない。従来のRWの方式でTKFファイルの更新を行なうと、前回記録されていた場所に欠陥があった場合に更新自体はうまくいくものの、前回記録されていた場所にTKFのデータが残ったままになってしまう。これを解決するために、TKFファイルを更新する場合、代替場所に記録する前に、強制的に元のTKFデータが記録されていた場所を所定の値で書き潰す処理を行なう。
【0010】
<本発明の一実施形態に係る光ディスク装置>
(構成)
次に、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の一例を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の構成の一例を示すブロック図である。本発明の一実施形態に係る光ディスク装置10は、図1に示すように、一例として、HD DVD−RWを対象とする記録再生装置であるがこれに限定されるものではない。光ディスク装置10は、図1に示すように、全体の制御を統括するCPU11と、これにケーブルでそれぞれ接続され映像データを装置に入力する映像データ入力部12と、映像データを装置から外部に出力する映像データ入力部12−2と、映像データや管理データをファイルとして書き込み/読み込みするためのファイルシステム部13と、ファイルシステム部13の制御下において記録メディアの欠陥管理をホスト側で行なう欠陥管理部14と、コンテンツを暗号化する暗号化部15と、暗号化されたコンテンツを復号する復号部15−2と、鍵情報であるTKF(Title Key File)を生成し管理するTKF管理部16を有している。
【0011】
更に、光ディスク装置10は、図1に示すようにドライブ部17をもっており、ドライブ部17は、光ディスクDにデータを記録するための書き込み機能及び記録メディアからデータを読み出す読み込み機能を有するヘッダドライバ部18と、これに制御されるヘッダ部19と、光ディスクDの記録品位を測定する方法としてPIエラーを測定して必要に応じてテーブルに保持しておき、指定された場所のPIエラー数の問い合わせに対してその値を返すPIエラー測定部20を有している。
【0012】
(欠陥管理情報を用いた代替処理と暗号化復号処理)
次に、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置10の一実施形態である欠陥管理情報を用いた鍵情報の書替処理を図面を用いて詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置が扱う欠陥管理情報の一例を示す説明図である。図3は、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置における欠陥管理情報を用いた代替処理の一例を示す説明図である。
【0013】
・欠陥管理情報を用いた代替処理
初めに、一般的な欠陥管理情報を用いた代替処理について、図2及び図3を用いて説明する。
【0014】
図2において、光ディスクDの管理領域のボリューム領域101に、ボリューム情報の一つとして、欠陥管理領域候補102として4箇所が用意されている。図2では、2番目の候補場所に欠陥管理情報Kの初期状態が記録される。欠陥管理情報Kは代替場所Bと、記録場所と代替場所とを関連付けを行なう欠陥管理テーブルTから構成されている。この例では欠陥管理テーブルTと代替場所Bが隣接して書かれているが、欠陥管理テーブルの候補と代替場所Bの候補は連続した場所に無い場合も好適である。
【0015】
ここで、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置10では、図3に示すように、ファイルシステム部13の管理において、領域Aに情報を記録する場合、欠陥管理部14により欠陥管理情報の欠陥管理テーブルTに領域Aが登録されているかどうかを確認する。登録されていない場合は、直接領域Aに対して記録が行なわれる。
【0016】
しかし、もし欠陥管理情報の欠陥管理テーブルに領域Aが登録されていれば、その代替先、ここでは代替先C2に対して記録が試みられる。しかし、もし代替先C2に欠陥が多いとNGとなり、次に、代替先C3が選ばれ、この代替先C3にも欠陥が多いと再びNGとなり、代替先C4に記録することとなる。
【0017】
・タイトル鍵を利用したコンテンツの暗号化復号処理
次に、TKF管理部16、暗号化部15及び復号部15−2を用いたコンテンツ情報の暗号化復号処理の一例を説明する。光ディスク装置10は、コンテンツ情報を光ディスクD等に記録する際に、コンテンツのタイトルに対応した鍵情報であるタイトルキーを格納しているTKF(Title Key File)を利用して、コンテンツ情報を暗号化して記録している。
【0018】
コンテンツ情報のタイトルキーを用いた暗号化復号方法は、光ディスク装置に固有のデバイスキーや、光ディスクに固有のメディアキー等を更に用いて、できるだけ複雑な手順で暗号化し復号することでセキュリティを高められる技術が多くの文献に記載されている。
【0019】
しかし、ここでは、最も基本的な方法としてタイトル鍵を利用したコンテンツの暗号化復号処理の一例をあげるが、更に複雑な暗号化復号方法も、以下に後述する本発明に係る実施形態に示した処理動作を用いる限り、本発明の開示の範囲である。
【0020】
すなわち、TKF管理部16は、CPU11の管理下において、映像データ入力部12等から供給された映像音声信号であるコンテンツ情報を、HD DVD(High Definition Digital Versatile Disc)等の光ディスクDに対して記録する際に、そのコンテンツ情報のタイトルに対応した鍵情報であるタイトルキーを生成する。
【0021】
次に、暗号化部15は、このタイトルキーを用いて、映像データ入力部12等から供給された映像音声信号であるコンテンツ情報を暗号化し、CPU11の制御下において、ファイルシステム部13及びヘッダドライバ18及びヘッダ部19により、この暗号化コンテンツ情報及び鍵情報であるタイトルキーを、光ディスクDの記憶領域に記録する。
【0022】
更にユーザの操作信号等に応じて、CPU11の管理下において、ファイルシステム部13及びヘッダドライバ18及びヘッダ部19は、この記録された暗号化コンテンツ情報及び鍵情報であるタイトルキーを、光ディスクDの記憶領域から読み出す。そして、復号部15−2は、読み出した暗号化コンテンツ情報をタイトルキーに基づいて復号して、コンテンツ情報を出力する。そして、この映像音声データ等は、映像データ出力部12−2により再生されて、図示しないPC(Personal Computer)等に供給されるものである。
【0023】
(鍵情報の欠陥管理情報を用いた代替処理)
次に、本発明に係る一実施形態である鍵情報の欠陥管理情報を用いた代替処理を図面を用いて詳細に説明する。図4は、本発明の一実施形態の特徴をもっていない欠陥管理情報を用いた鍵情報の書替処理の一例を示す説明図である。
【0024】
初めに、図4を用いて、本発明の一実施形態の特徴をもっていない欠陥管理情報を用いた鍵情報の書替処理の一例を説明する。すなわち、図4のドライブ部17において、図1のTKF管理部16から供給されるタイトルキーファイル(TKF)は、記録されている映像データのタイトルを再生する時に必要となるデータで、バインディングナンス(VN)データとともにディスクに記録される(ステップS21,S23)。
【0025】
初めに、VNデータは記録に先んじてドライブ部17にセットされる。その後TKFが記録領域51に記録される。しかし、一般に新規で記録される場合以外は元の場所に上書きされる。PIエラー測定部20は、記憶領域の記録品位を測定するべく、各記憶領域のPIエラー数を管理するテーブルである。PIエラー測定部20は、以前にリードアクセスした場所や直接リードしなくてもリードキャッシュバッファに溜められた場所のPIエラー情報を記録している。
【0026】
この方式はDRT−DM(Distributed Real Time Defect Management)等で使用されているもので、TKFを書き戻す記憶領域のPIエラー数がチェックされる(ステップS24)。ここで、エラー数が多くない場合は(ステップS27,S28)、第1記憶領域51にタイトルキーやファイルデータがそのまま上書きされて更新され記録される。
【0027】
しかし、TKFを書き戻す記憶領域のPIエラー数がチェックされて(ステップS24)、PIエラーが多い場合は(ステップS25)NGとなり(ステップS26)、このエラー情報は欠陥管理部14が取得して、コンテンツの記録は行なわれない。エラーとなった場合、ファイルシステム部13は、代替の記憶領域52に記録を試みる(ステップS30)。この場合も同じようにPIエラー数がチェックされ、記録処理または再代替が行なわれる。記録エラーとなり1度でも代替が発生すると、2箇所以上(ここでは第1記憶領域51と第2記憶領域52)にTKFのデータが記録されることになり、その分、セキュリティが低下したことになり問題である。
【0028】
・TKFの削除処理を伴うTKF書替処理
このような不具合を解消するべく、本発明の一実施形態にかかるTKFの削除処理を伴うTKF書替処理を図5のフローチャートを用いて説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置のTKFの更新処理の一例を示すフローチャートである。図6は、同じく欠陥管理情報を用いた鍵情報の書替処理の一例を示す説明図である。
【0029】
なお、以下の図5のフローチャートの各ステップは、回路ブロックに置き換えることができ、従って、図5のフローチャートのステップは、全てブロックに定義しなおすことが可能である。
【0030】
本発明の一実施形態である光ディスク装置において、図5のTKF更新時のフローチャートに示すように、初めに、更新前のTKFデータがPIエラー測定部20により、鍵情報であるタイトルキーが記録されていた記憶領域51のPIエラーが測定される(ステップS11)。
【0031】
そして、測定されたPIエラー数が所定の閾値と比較され、閾値よりも小さい場合すなわち記録品位が高品位である場合(ステップS12)、更新されるタイトルキー情報は、更新前のデータが記録されていた記憶領域51に上書きされる(ステップS16)。
【0032】
しかし、欠陥管理部14がPIエラー測定部20からの情報に基づき、測定されたPIエラー数が所定の閾値よりも大きいと判断した場合、CPU11及びファイルシステム部13は、欠陥管理部14が格納する欠陥管理情報Kに基づいて、初めの記憶領域51に格納されていた鍵情報であるタイトルキー情報をALL0でパディングして書き潰す(ステップS13)。そして、CPU11及びファイルシステム部13は、欠陥管理部14が格納する欠陥管理情報Kに基づいて、更新された鍵情報であるタイトルキーを代替場所となる記憶領域52に記録する(ステップS14)。その後、欠陥管理部14は、欠陥管理テーブルTの更新を行い、TKFと新しい記録場所の関連付けを行なう(ステップS15)。
このような手順を取ることにより、鍵情報であるタイトルキー等は、欠陥管理情報に基づいて新しい領域に書替えられる場合でも、元の記憶領域の鍵情報であるタイトルキー等は完全に削除されるため、鍵情報が増えてセキュリティが低下するということはない。
【0033】
更に、図6を用いて、本発明の一実施形態である光ディスク装置10のTKFの削除処理を伴うTKF書替処理を説明する。
【0034】
本発明の一実施形態である光ディスク装置10は、図6において、先ずVNデータはTKF記録の前にドライブ部17側にセットされる(ステップS41)。その後、TKFが記録されるが、一般に新規で記録される場合以外は元の場所に上書きされる。
【0035】
PIエラー測定部20は、指定された場所のPIエラー状態を管理するテーブルであるが、以前にリードアクセスした場所や直接リードしなくてもリードキャッシュバッファに溜められた場所のPIエラー情報が記録されている。
【0036】
TKFを書き戻す場所のPIエラー数がチェックされ、エラー数が多くないときは(ステップS50)、そのまま第1記憶領域51に上書きされてファイルが更新される。
【0037】
しかし、PIエラーが多い場合は(ステップS46)、エラーとなりその記録は行なわれない。ここまでは図4の場合と同じ処理である。次にファイルシステム部13では、TKFファイル記録のエラーを受けて、PIエラー管理部(DRT−MD)の一旦停止を行ない、元のTKFデータの記録場所51を特定の値(例えばオール0)のデータでパディングを行なう(ステップS48)。その後、再びPIエラー管理を稼動させた後、ファイルシステムでは代替の記憶領域52に記録を試みる(ステップS53)。この場合も同じようにPIエラー数がチェックされ、記録または再代替が行なわれる。再代替でPIエラーが多く記録エラーとなっても、2箇所以上にTKFのデータが記録されることはない。
【0038】
(他の実施形態)
また、他の実施形態として、次のような手順も好適である。すなわち、光ディスクの初期化は、通常管理情報の初期化のみを行なうため、ファイルとしては存在しないがファイルコンテンツ自体は残ったままとなっている。このまま使用すると以前のTKFのコンテンツが残ったまま、新しいTKFが別の場所に記録される可能性がある。従って、ディスクの初期化時に先ずTKFのファイルを0クリアなどして消去する。その上で、従来の初期化における管理情報の初期化を行なうことにより、TKFの履歴が残ることを防ぐことにより、同様にセキュリティの低下を防止することが可能となる。
【0039】
以上、詳細に説明したように、上記の実施形態においては、TKFデータの更新時に、初めの記録領域51のPIエラー数が多い場合に、初めの記録領域51に更新前のTKFデータが残ったまま次の記録領域52に更新された鍵情報が記録されることを防止するものである。すなわち、初めの記録領域51に更新前のTKFデータ残っていると、解析されて不正コピーに使用される可能性がありセキュリティの低下を招いていた。
【0040】
本発明の一実施形態に係る欠陥管理情報を用いた鍵情報の更新処理では、初めの記録領域51の更新前のTKFデータをパディング処理等で削除することで、セキュリティの低下を防止することが可能となるもので、ホスト側が欠陥管理を行なうRWディスクにおいても、例えばAACSのTKFファイルの更新を可能とするものである。
【0041】
以上記載した様々な実施形態により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の構成の一例を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置が扱う欠陥管理情報の一例を示す説明図。
【図3】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置における欠陥管理情報を用いた代替処理の一例を示す説明図。
【図4】本発明の一実施形態の特徴をもっていない欠陥管理情報を用いた鍵情報の書替処理の一例を示す説明図。
【図5】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置のTKFの更新処理の一例を示すフローチャート。
【図6】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置における欠陥管理情報を用いた鍵情報の書替処理の一例を示す説明図。
【符号の説明】
【0043】
D…光ディスク、11…CPU、12…映像データ入力部、12−2…映像データ出力部、13…ファイルシステム部、14…欠陥管理部、15…暗号化部、15−2…復号部、16…TKF管理部、17…ドライブ部、18…ヘッダドライバ部、19…ヘッダ部、20…PIエラー測定部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鍵情報が記録されている光ディスクに情報を記録する記録部と、
前記光ディスクの前記鍵情報が記録されている第1記憶領域の記録品位を、再生信号に基づいて測定する測定部と、
前記鍵情報を更新する際に、前記測定部が測定した前記第1記憶領域の記録品位が所定値以下である場合、前記第1記憶領域の前記鍵情報を削除して、第2記憶領域に前記鍵情報を記録するべく前記記録部を制御する制御部と、
を具備することを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】
前記鍵情報を更新する際に、前記測定部が測定した前記第1記憶領域の記録品位が所定値以下である場合、前記第1記憶領域をパディング処理することで前記鍵情報を削除することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項3】
コンテンツ情報を前記鍵情報に基づいて暗号化する暗号化部を更に有し、
前記制御部は、前記鍵情報により暗号化したコンテンツ情報を前記光ディスクの記憶領域に記録すると同時に、前記光ディスクに記録されている前記鍵情報を更新することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項4】
前記光ディスクの記憶領域の欠陥管理情報を管理する欠陥管理部を更に有しており、前記制御部が前記鍵情報を前記第2記憶領域に記録する際に、前記欠陥管理情報を更新することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項5】
第1記憶領域に鍵情報が記録されている光ディスクの、前記第1記憶領域の記録品位を再生信号に基づいて測定し、
前記鍵情報を更新する際に、前記第1記憶領域の記録品位が所定値以下である場合、前記第1記憶領域の前記鍵情報を削除して、第2記憶領域に前記鍵情報を記録することを特徴とする光ディスク記録方法。
【請求項6】
前記鍵情報を更新する際に、前記第1記憶領域の記録品位が所定値以下である場合、前記第1記憶領域をパディング処理することで前記鍵情報を削除することを特徴とする請求項5記載の光ディスク記録方法。
【請求項7】
コンテンツ情報を前記鍵情報に基づいて暗号化し、
前記鍵情報により暗号化したコンテンツ情報を前記光ディスクの記憶領域に記録すると同時に、前記光ディスクに記録されている前記鍵情報を更新することを特徴とする請求項5記載の光ディスク記録方法。
【請求項8】
前記第1記憶領域に記録されていた前記鍵情報を削除して前記第2記憶領域に記録する際に、前記第1記憶領域に関する欠陥管理情報を更新することを特徴とする請求項5記載の光ディスク記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−159221(P2008−159221A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−350010(P2006−350010)
【出願日】平成18年12月26日(2006.12.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】