説明

光ファイバドロップケーブル

【課題】光ファイバ心線の突き出しを防止し、光ファイバ心線の口出し性が良く、コネクタ装着時の損失変動が少ない光ファイバドロップケーブルを提供する。
【解決手段】ベアファイバ11、ベアファイバ11の外周を覆うように設けられた第1被覆層12、第1被覆層12の外周を覆うように設けられた第2被覆層13で構成される光ファイバ心線と、光ファイバ心線の外周に設けられ、シリコンが0.75〜3.25%の割合で配合された外被14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバケーブルに関し、特に、FTTHで使用される光ファイバドロップケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
架空または地下に敷設されている配線系ケーブルから一般加入者宅内へ引き込み配線するFTTH(Fiber to the Home)として、光ファイバドロップケーブルが使用されている。
【0003】
光ファイバドロップケーブルは、ベアファイバの外周を樹脂等の第1被覆層で被覆した光ファイバ素線と、光ファイバ素線の外周をナイロン等の第2被覆層で被覆した光ファイバ心線と、光ファイバ心線の両側にそれぞれ平行に配置された一対のテンションメンバと、第2被覆層の外周と一対のテンションメンバの外周とを覆うように設けられた外被とから構成されているケーブル部を備える。また、光ファイバドロップケーブルは、ベアファイバから両側のテンションメンバに向かう方向と平行な外被の外面において、光ファイバ心線が位置する部分の両側には、それぞれノッチが設けられている。光ファイバドロップケーブルは、更に、ベアファイバに平行に配置された支持線と、支持線の外周を覆うように設けられた支持線外被とから構成される支持線部を備えることにより、架空敷設が可能となる。
【0004】
このような光ファイバドロップケーブルでは、引き裂き用のノッチが設けられているため、ケーブル端末処理などの際に外被をケーブルの幅方向に引き裂いて内部の光ファイバ心線を取り出すことができるようになっている。
【0005】
しかしながら、従来の光ファイバドロップケーブルにおいては、第1被覆層と第2被覆層との密着率が低い場合には、光ファイバ素線が第2被覆層より突き出してしまう問題があった。そこで、第1被覆層に該当するクラッド層の外周に凸部及び凹部を設けて、第2被覆層に該当する保護層とクラッド層とで構造上の引っかかりを形成し層間密着力を大きくする提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。但し、このような提案においては、保護層が熱要因で収縮すると構造上の引っかかりが機能しなくなり、光ファイバ素線の突き出しが起こることがある。このように、光ファイバ素線の突き出し、又は光ファイバ心線の突き出しが起こることで、コネクタ装着時に損失変動が増加してしまう可能性が高くなってしまう。そこで、光ファイバ素線又は光ファイバ心線の突き出しを防止しなくてはならないという課題がある。
【0006】
また、光ファイバ素線と第2被覆層との密着力(引き抜き力)を大きくすることで、光ファイバ素線の突き出しを防止するという提案がなされてもいる(例えば、特許文献2参照。)。但し、このような提案においては、光ファイバ素線と第2被覆層との密着力が高くなりすぎた場合には、被覆層をストリップしにくくなったり、光ファイバ素線のプライマリ・セカンダリ層も同時に剥ぎ取ってしまう等により口出し性が悪くなってしまう問題がある。同様に、第2被覆層と外被との密着力を大きくすることで、光ファイバ素線の突き出しを防止するとしても、第2被覆層と外被との密着力が大きすぎる場合には、第2被覆層を剥ぎ取ってしまう等により口出し性が悪くなってしまう問題がある。そこで、光ファイバ素線又は光ファイバ心線の口出し正を悪化させないようにしなくてはならないという課題がある。
【0007】
更に、特許文献2での提案において、テンションメンバを有する光ファイバドロップケーブルの場合、テンションメンバのピストニングを規定していないため、コネクタ装着時にテンションメンバが突き出して光ファイバドロップケーブルを押し下げ、損失変動が増加してしまう可能性が高くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001−166158号公報
【特許文献2】特開2002−55243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、光ファイバ心線の突き出しを防止し、光ファイバ心線の口出し性が良く、コネクタ装着時の損失変動が少ない光ファイバドロップケーブルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明の一態様によれば、ベアファイバ、ベアファイバの外周を覆うように設けられた第1被覆層、第1被覆層の外周を覆うように設けられた第2被覆層で構成される光ファイバ心線と、光ファイバ心線の外周に設けられ、シリコンが0.75〜3.25%の割合で配合された外被とを備える光ファイバドロップケーブルであることを要旨とする。
【0011】
光ファイバドロップケーブルでは、光ファイバ心線を外被から引き抜く際の引き抜き力は、300〜1500g/5cmであることを要旨とする。
【0012】
光ファイバドロップケーブルでは、光ファイバ心線は、一方の端部が固定された状態で加温した後の、他方の端部が外被から突き出すファイバ突き出し量が0.25mm/10m以下であることを要旨とする。
【0013】
光ファイバドロップケーブルでは、ベアファイバに平行に配置され、機械的な強度を持たせるテンションメンバを更に備えることを要旨とする。
【0014】
光ファイバドロップケーブルでは、テンションメンバは、一方の端部が固定された状態で加温した後の、他方の端部が外被から突き出すテンションメンバ突き出し量が0.5mm/10m以下であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、光ファイバ心線の口出し性が良く、コネクタ装着時の損失変動が少ない光ファイバドロップケーブルを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ファイバドロップケーブルの断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る光ファイバドロップケーブルの外被に配合するシリコンの割合に対する種々の効果について示す表である。
【図3】本発明の実施の形態に係る光ファイバドロップケーブルの伝送損失の測定方法を示す概略図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る光ファイバドロップケーブルの光ファイバ心線を外被から引き抜く際の引き抜き力と伝達損失、外傷形成の関係について示す表である。
【図5】本発明の実施の形態に係る光ファイバドロップケーブルの光ファイバ心線のファイバ突き出し量と伝達損失の関係について示す表である。
【図6】本発明の実施の形態に係る光ファイバドロップケーブルのテンションメンバのTM突き出し量と伝達損失の関係について示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0018】
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係る光ファイバドロップケーブル1は、図1に示すように、ケーブル部10と、支持線部20と、ケーブル部10及び支持線部20を連結する首部30とから構成されている。支持線部20は、ベアファイバ11に平行に配置された支持線21と、この支持線21の外周を覆うように配置された支持線外被22とから構成されている。
【0019】
ケーブル部10は、ベアファイバ11と、ベアファイバ11の外周を覆うように設けられた第1被覆層12と、第1被覆層12の外周を覆うように設けられた第2被覆層13と、第2被覆層13の外周に設けられた外被14とを備える。ケーブル部10は、更に、ベアファイバ11に平行に配置され、機械的な強度を持たせるテンションメンバ(抗張力体)15を備える。テンションメンバ15は、例えば、銅線によって構成されている。
【0020】
両側の外被14の中央には、第2被覆層13に向かって切り込まれたノッチ16がそれぞれ設けられている。ノッチ16が設けられていることによって、引き裂きによる光ファイバ心線の口出し作業を容易に行うことができる。
【0021】
ベアファイバ11は、例えば、直径125μmのガラス材及びプラスチック材によって形成された光を伝える伝送路である。ベアファイバ11の外周を第1被覆層12で被覆したものを「光ファイバ素線」という。光ファイバ素線の外周を第2被覆層13で被覆したものを「光ファイバ心線」という。
【0022】
第1被覆層12には、シリコーン樹脂及びウレタンアクリレート材等を採用することができる。第2被覆層13には、ナイロン、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ウレタンアクリレート、ポリエチレン等の高分子材料(繊維)等を採用することができる。
【0023】
外被14は、支持線部20の支持線外被22と首部30と共に同じ材料より一体に形成されている。外被14、支持線外被22、及び首部30は、詳細には、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA樹脂)やエチレン−エチレンアクリート共重合体(EEA)等に高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、若しくはポリプロピレンを配合したベースポリマーであり、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、赤燐、炭酸カルシウム、ポリリン酸アンモニウム等の難燃剤を配合した樹脂より形成されている。
【0024】
また、外被14は、シリコンが0.75〜3.25%の割合で配合されている。外被14にシリコンを配合させる手段としては、上記の樹脂に低密度ポリエチレン(LDPE)ベースのシリコンマスターバッチを混合することによって所望のシリコン割合の外被14を製造することができる。シリコンマスターバッチとしては、種々のLDPEとシリコンの比率のものを採用することができる。シリコンマスターバッチのLDPEとシリコンの比率としては、例えば、LDPE:シリコン=50:50の比率であるのものを採用することができる。
【0025】
(シリコンの割合と引き抜き力との関係)
外被14に配合するシリコンの割合に対する光ファイバ心線の引き抜き力に関する効果について、図2〜図4を参照しながら説明する。
【0026】
まず、外被14に配合するシリコンの割合に対する、光ファイバ心線を外被14から引き抜く際の引き抜き力との関係について説明する。図2の表に示すように、外被14に配合するシリコンの割合を0〜7.5%まで0.25%毎に変動させた場合における、光ファイバ心線を外被14から引き抜く際の引き抜き力をスパン5cmで計測した。
【0027】
光ファイバ心線を外被14から引き抜く際の引き抜き力は、光ファイバドロップケーブル1の伝送損失(損失)に影響を与える。ここで示す損失は、図3に示すように、φ30mmのマンドレル(芯金)40に沿わせて光ファイバドロップケーブル1を180°曲げた場合での損失である。光ファイバドロップケーブル1の損失は、0.1dB以下であることが好ましい。そこで、許容される損失である0.1dB以下となる光ファイバ心線を外被14から引き抜く際の引き抜き力は、図4の表に示すように、300g/5cm以上の場合である。
【0028】
また、光ファイバ心線を外被14から引き抜く際の引き抜き力は、あまりに強い力で引き抜いた場合には、光ファイバ心線に外傷が生じてしまうので好ましくない。そこで、光ファイバ心線に外傷が生じずに、光ファイバ心線を外被14から引き抜く際の引き抜き力は、図4の表に示すように、1500g/5cm未満の場合である。
【0029】
したがって、上述の検討より、光ファイバ心線を外被14から引き抜く際の引き抜き力は、300〜1500g/5cmであることが好ましい。求められた光ファイバ心線を外被14から引き抜く際の引き抜き力の好ましい範囲(300〜1500g/5cm)を、図2の表で照合すると、シリコンの割合が0.75〜3.25%となる。即ち、シリコンの割合と引き抜き力との関係からは、シリコンの割合は、0.75〜3.25%が好ましいことがわかる。
【0030】
(シリコンの割合とファイバ突き出し量の関係)
外被14に配合するシリコンの割合に対するファイバ心線のファイバ突き出し量に関する効果について、図2及び図5の表を参照しながら説明する。
【0031】
まず、外被14に配合するシリコンの割合に対する、光ファイバ心線の外被14から突き出すファイバ突き出し量との関係について説明する。「ファイバ突き出し量」とは、光ファイバ心線(光ファイバドロップケーブル1)の一方の端部が固定された状態で加温した後の、固定されていない他方の端部が外被14から突き出す光ファイバ心線の突き出し量である。ここでは一例として、図2の表に示すように、外被14に配合するシリコンの割合を0〜7.5%まで0.25%毎に変動させた場合における、ファイバ突き出し量を計測した。ファイバ突き出し量の計測は、10mの光ファイバ心線の一方の端部が固定された状態で、85℃の雰囲気で300時間経過した後に、更に60℃・95%Rhの雰囲気で300時間にした後における、固定されていない他方からのファイバ突き出し量を計測する。
【0032】
ファイバ突き出し量は、光ファイバドロップケーブル1の損失に影響を与える。ここで示す損失は、図3に示すように、φ30mmのマンドレル(芯金)40に沿わせて光ファイバドロップケーブル1を180°曲げた場合での損失である。光ファイバドロップケーブル1の損失は、0.1dB以下であることが好ましい。そこで、許容される損失である0.1dB以下となるファイバ突き出し量は、図5の表に示すように、1.0mm/10m以下の場合である。
【0033】
したがって、求められたファイバ突き出し量の好ましい範囲(1.0mm/10m以下)を、図2の表で照合すると、シリコンの割合が3.75%以下の場合である。即ち、シリコンの割合とファイバ突き出し量との関係からは、シリコンの割合は、3.75%以下が好ましいことがわかる。
【0034】
(シリコンの割合とテンションメンバ(TM)突き出し量の関係)
外被14に配合するシリコンの割合に対するテンションメンバのTM突き出し量に関する効果について、図2及び図6の表を参照しながら説明する。
【0035】
まず、外被14に配合するシリコンの割合に対する、テンションメンバ15の外被14から突き出すTM突き出し量との関係について説明する。「TM突き出し量」とは、テンションメンバ15(光ファイバドロップケーブル1)の一方の端部が固定された状態で加温した後の、固定されていない他方の端部が外被14から突き出すテンションメンバ15の突き出し量である。ここでは一例として、図2の表に示すように、外被14に配合するシリコンの割合を0〜7.5%まで0.25%毎に変動させた場合における、TM突き出し量を計測した。TM突き出し量の計測は、10mの光ファイバ心線の一方の端部が固定された状態で、85℃の雰囲気で300時間経過した後に、更に60℃・95%Rhの雰囲気で300時間にした後における、固定されていない他方からのTM突き出し量を計測する。
【0036】
TM突き出し量は、光ファイバドロップケーブル1の損失に影響を与える。ここで示す損失は、図3に示すように、φ30mmのマンドレル(芯金)40に沿わせて光ファイバドロップケーブル1を180°曲げた場合での損失である。光ファイバドロップケーブル1の損失は、0.1dB以下であることが好ましい。そこで、許容される損失である0.1dB以下となるTM突き出し量は、図6の表に示すように、2.0mm/10m以下の場合である。
【0037】
したがって、求められたTM突き出し量の好ましい範囲(2.0mm/10m以下)を、図2の表で照合すると、シリコンの割合が6.0%以下の場合である。即ち、シリコンの割合とTM突き出し量との関係からは、シリコンの割合は、6.0%以下が好ましいことがわかる。
【0038】
(シリコンの割合と押し出し性との関係)
光ファイバドロップケーブル1の押出成型時における、外被14に配合するシリコンの割合に対する押し出し性の影響について、図2の表を参照しながら説明する。
【0039】
図2の表に示す「押し出し性」の評価は、外被14の樹脂とシリコンが混ざり合った状態で押し出された場合を○、押し出し時にシリコン成分が少し分離し、押し出しダイス部分に付着する場合を△、外被14の樹脂とシリコンが分離した状態で押し出された場合を×と評価した。すると、図2に示す「押し出し性」の評価より、シリコンの割合が3.5%以下が好ましいことがわかる。
【0040】
(総括)
「シリコンの割合と引き抜き力との関係」、「シリコンの割合とファイバ突き出し量の関係」、「シリコンの割合とTM突き出し量の関係」、「シリコンの割合と押し出し性との関係」より、外被14に配合するシリコンの割合は、0.75〜3.25%が好ましいという結論になる。
【0041】
本発明の実施の形態に係る光ファイバドロップケーブル1によれば、外被14に配合するシリコンの割合を0.75〜3.25%にすることで、光ファイバ心線の突き出しを防止することができ、且つ、光ファイバ心線の口出し性を良好にすることもできる。
【0042】
また、本発明の実施の形態に係る光ファイバドロップケーブル1によれば、外被14に配合するシリコンの割合を0.75〜3.25%にすることで、コネクタ装着時の伝達損失変動を少なくすることができる。
【0043】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。
【0044】
例えば、実施の形態における光ファイバドロップケーブル1では、ベアファイバ11を1本である単線の光ファイバケーブルとして記載したが、ベアファイバ11は複数であっても良い。
【0045】
また、実施の形態における光ファイバドロップケーブル1では、光ファイバ心線が1本であると記載したが、光ファイバ心線を複数本束ねて用いる光ファイバテープ心線であっても良い。
【0046】
また、実施の形態における光ファイバドロップケーブル1では、シリコンマスターバッチとしてLDPEを採用すると記載したが、高密度ポリエチレン(HDPE)を採用することもできる。HDPEを採用する場合、シリコンマスターバッチのHDPEとシリコンの比率としては、例えば、HDPE:シリコン=50:50の比率であるのものを採用することができる。
【0047】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【符号の説明】
【0048】
1…光ファイバドロップケーブル
10…ケーブル部
11…ベアファイバ
12…第1被覆層
13…第2被覆層
14…外被
15…テンションメンバ
16…ノッチ
20…支持線部
21…支持線
22…支持線外被
30…首部
40…マンドレル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベアファイバ、前記ベアファイバの外周を覆うように設けられた第1被覆層、前記第1被覆層の外周を覆うように設けられた第2被覆層で構成される光ファイバ心線と、
前記光ファイバ心線の外周に設けられ、シリコンが0.75〜3.25%の割合で配合された外被
とを備えることを特徴とする光ファイバドロップケーブル。
【請求項2】
前記光ファイバ心線を前記外被から引き抜く際の引き抜き力は、300〜1500g/5cmであることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバドロップケーブル。
【請求項3】
前記光ファイバ心線は、一方の端部が固定された状態で加温した後の、他方の端部が前記外被から突き出すファイバ突き出し量が0.25mm/10m以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバドロップケーブル。
【請求項4】
前記ベアファイバに平行に配置され、機械的な強度を持たせるテンションメンバを更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバドロップケーブル。
【請求項5】
前記テンションメンバは、一方の端部が固定された状態で加温した後の、他方の端部が前記外被から突き出すテンションメンバ突き出し量が0.5mm/10m以下であることを特徴とする請求項4に記載の光ファイバドロップケーブル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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