説明

光学ガラス

【課題】本発明は、低いガラス転移温度を有し、化学的耐久性にも優れ、環境上好ましくない物質も含まない、モールドプレス性の良い、光学ガラスを提供する。
【解決手段】屈折率(nd)が1.50〜1.60およびアッベ数(νd)が50〜65の光学恒数を有し、ガラス転移点(Tg)が400℃以下である光学ガラス。P、およびBaOを含有することを特徴とする前記に記載の光学ガラス。NbおよびBiのいずれか一方又は両方を含有する前記光学ガラス。前記光学ガラスを精密プレス成形してなる光学素子。前記光学ガラスからなる精密プレス成形用プリフォーム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屈折率(nd)が1.50〜1.60、アッベ数(νd)が50〜65の範囲の光学定数と400℃以下のガラス転移点(Tg)を有する光学ガラスに関する。
【背景技術】
【0002】
リヒートプレス成形によってガラス成形品を製造する場合、非常に高い温度を必要とするため、熱処理炉の早期劣化をもたらし、安定生産に支障がある。このため、ガラス材料の粘性流動温度が低いほど、すなわちガラス転移温度(Tg)が低いほど低温でリヒートプレス成形が可能であり、熱処理炉に対する負荷を低減できる。ここで、「粘性流動温度」とは、粘性流動が起こる温度であり、おおよそガラス転移温度と同じ温度になることが当業界において公知である。
【0003】
精密プレス成形によって、非球面レンズのようなガラス成形品を得るにあたっては、金型の高精度な成形面をレンズプリフォーム材に転写するために、加熱軟化させたレンズプリフォーム材を高温環境下でプレス成形することが必要であるので、この際使用する金型も高温に曝され、また、金型に高いプレス圧力が加えられる。そのため、レンズプリフォーム材を加熱軟化させる際及びレンズプリフォーム材をプレス成形する際に、金型の成形面が酸化、侵食されたり、金型成形面の表面に設けられている離型膜が損傷したりして金型の高精度な成形面が維持できなくなることが多く、また、金型自体も損傷し易い。そのようになると、金型を交換せざるを得ず、金型の交換回数が増加して、低コスト、大量生産を実現できなくなる。そこで、精密プレス成形に使用するガラス及び精密プレス成形に使用するレンズプリフォーム材のガラスは、上記損傷を抑制し、金型の高精度な成形面を長く維持し、かつ、低いプレス圧力での精密プレス成形を可能にするという観点から、できるだけ低いガラス転移温度(Tg)を有することが望まれている。
【0004】
従来、低いガラス転移温度を有するガラスとしては、PbOあるいはTeO含有させたものが知られているが、これらの成分は環境上好ましくない成分であり、またアッベ数(νd)が小さくなりやすい。また、PbOを含有せずに低ガラス転移温度を実現したガラスとしては、例えばP−RO−RO系が知られているが、この系は低いガラス転移温度を得るべくRO成分を増加させているため、化学的耐久性が良好でないといった欠点がある。
【0005】
この点を改善すべく、Laを含有させて化学的耐久性を向上させたP−B−Al−RO−RO系ガラスが、特開昭60−171244号公報に記載されているが、モールドプレス性という観点からすると、数値の限定が不十分であり前記の諸条件を満たす組成の実施例も開示されていないため、モールドプレスという目的には必ずしも合致し得ない。
【0006】
特開2004−217513にはP−RO(R=Li,Na,K)−ZnO−BaO系が記載されているが、この公報に具体的に開示されている光学ガラスは、ZnOの含有量が多いため、熱安定性に欠け、例えば熔融ガラスからモールドプレス用プリフォームを作製する際に失透が生じやすく、作業効率が悪いという不利益があった。
【0007】
特開2004−315324にはP−RO(R=Li,Na,K)−BaO系が記載されているが、この公報に具体的に開示されている光学ガラスは、MgO含有量が多いため、比較的高いガラス転移温度(Tg)のガラスしか得られないという不利益があった。
【0008】
特開2002−211949にはP−BaO系が記載されているが、この光学ガラスはB, Al, ROなどを多量に含有し、かつZnO, RO成分が少量であるため、軟化点が高くなるという不利益があった。
【0009】
特開2004−168593にはP−ZnO−BaO系が記載されているが、この光学ガラスは希土類酸化物を多く含有するため、屈折率が大きいものしか得られないという不利益があった。
特開平2−124743にはP−ZnO系が記載されているが、この光学ガラスは化学的耐久性を向上させるためにAl成分の含有量が多すぎ、屈伏点(At)が高いものしか得られないという不利益があった。
【特許文献1】特開昭60−171244号公報
【特許文献2】特開2004−217513号公報
【特許文献3】特開2004−315324号公報
【特許文献4】特開2002−211949号公報
【特許文献5】特開2004−168593号公報
【特許文献6】特開平2−124743号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、低いガラス転移温度を有し、化学的耐久性にも優れ、環境上好ましくない物質も含まない、モールドプレス性の良い、光学ガラスを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者は上記課題を解決するために鋭意試験研究を重ねた結果、P、BaO、さらに好ましくはBi、Nb等の各成分を特定の割合で含有させることにより、環境上好ましくない物質を含まずとも屈折率(nd)が1.5〜1.6およびアッベ数(νd)が50〜65の範囲の光学定数を有し、ガラス転移温度(Tg)が400℃以下であるガラスを作成することができるようになり、かつ、そのようにして作製されたガラスは精密モールドプレス性が極めて良好であるということを見いだし、本発明に至ったものである。
【0012】
本発明の第1の構成は、屈折率(nd)が1.50〜1.60およびアッベ数(νd)が50〜65の光学恒数を有し、ガラス転移点(Tg)が400℃以下である光学ガラスである。
【0013】
本発明によればガラス転移温度が400℃以下となることにより、従来より低温での成形が可能となるため、金型の表面酸化による消耗が減少し、結果として製造コストを格段に低減することができる。
【0014】
本発明の第2の構成は、P、およびBaOを含有することを特徴とする前記構成1の光学ガラスである。
【0015】
本発明の第3の構成は、NbおよびBiのいずれか一方又は両方を含有する前記構成1〜2の光学ガラスである。
本発明の第4の構成は、屈折率(nd)が1.58〜1.60およびアッベ数(νd)が58〜65である前記構成1〜3の光学ガラスである。
【0016】
本発明の第5の構成は、酸化物基準の質量%で、
45〜55%及び
BaO 5%を超え40%以下
を含有し、
かつ
Bi 0〜15%及び
Nb 0〜10%
(ただしBi及びNbの少なくとも一方の含有率は0%でない)
を含有する前記構成1〜4の光学ガラスである。
【0017】
本発明の第6の構成は、さらに酸化物基準の質量%で、
0.1〜3%及び/又は
Al 1〜5%及び/又は
LiO 1〜5%及び/又は
並びに
SiO 0〜2%及び/又は
0〜3%及び/又は
La 0〜1.5%及び/又は
Gd 0〜1.3%及び/又は
TiO 0〜5%及び/又は
Ta 0〜10%及び/又は
ZnO 0〜40%及び/又は
MgO 0〜5%及び/又は
CaO 0〜5%及び/又は
SrO 0〜5%及び/又は
NaO 0〜10%及び/又は
O 0〜20%及び/又は
ZrO 0〜3%及び/又は
WO 0〜15%及び/又は
Sb 0〜0.5%
の範囲の各成分を含むことを特徴とする前記構成5の光学ガラスである。
【0018】
本発明の第7の構成は、前記構成1〜6の光学ガラスを精密プレス成形してなる光学素子である。
【0019】
本発明の第8の構成は、前記構成1〜6の光学ガラスからなる精密プレス成形用プリフォームである。
【0020】
本発明の第9の構成は、前記構成8のプリフォームを精密プレス成形してなる光学素子である。
【発明の効果】
【0021】
上記構成を採用することにより、本発明の光学ガラスは溶融プリフォーム成形ならびにモールドプレス性の良い光学ガラスとして好適である。
【0022】
本発明の光学ガラスにおいて、各成分の組成範囲を前記のとおり限定した理由を以下に述べる。以下、本明細書中においては特に断らない限り、ガラス組成の含有率は全て酸化物基準の質量%で表すものとする。
【0023】
「酸化物基準」とは、本発明のガラス構成成分の原料として使用される酸化物、硝酸塩等が熔融時にすべて分解され酸化物へ変化すると仮定した場合に、当該生成酸化物の質量の総和を100質量%として、ガラス中に含有される各成分を表記した組成である。
【0024】
はガラスを形成するのに有用な成分であるが、その量が少ないと耐失透性が悪化しやすくなり、多すぎると化学的耐久性が低下しやすくなる。したがって、好ましくは45%、より好ましくは46%、もっとも好ましくは47%を下限とし、好ましくは55%、より好ましくは53%、最も好ましくは51%を上限とする。
【0025】
BaOは光学恒数の調整のために重要な成分であるが、その量が少なすぎるとその効果が発揮され難く、多すぎると所望のガラス転移温度が得られにくい。したがって、好ましくは5%を超え、より好ましくは7%、もっとも好ましくは8%を下限とし、好ましくは40%、より好ましくは38%、最も好ましくは36%を上限とする。
【0026】
BiおよびNbは光学恒数を調整するために添加され、所望の光学恒数を得るためには、少なくともどちら一方の成分が含有されていることが好ましい。
【0027】
しかし、いずれの成分もその量が多すぎると耐失透性を悪化させ易い。よってBiについては好ましくは15%、より好ましくは12%、最も好ましくは10%を上限とし、Nbについては好ましくは10%、より好ましくは8%、最も好ましくは7を上限とする。
【0028】
は耐失透性向上のために添加される有用な成分であるが、その量が少なすぎるとその効果を発揮し難く、また多すぎると所望のガラス転移温度を得にくい。したがって、好ましくは0.1%、より好ましくは0.2%、もっとも好ましくは0.3%を下限とし、好ましくは3%、より好ましくは2.7%、最も好ましくは2.5%を上限とする。
【0029】
SiOは光学恒数を調整するために添加し得るが、その量が多すぎると所望のガラス転移温度が得難い。したがって、好ましくは2%、より好ましくは1.5%、最も好ましくは1%を上限とする。
【0030】
Alは化学的耐久性を向上させるのに有効な成分であるが、その量が少なすぎるとその効果を発揮し難く、多すぎると所望のガラス転移温度を得にくい。したがって、好ましくは1%、より好ましくは1.2%、最も好ましくは1.5%を下限とし、好ましくは5%、より好ましくは4%、最も好ましくは3%を上限とする。
【0031】
なお、本発明においてはガラス形成成分として、P、Al、Bを全て0%を超えて含有させることが好ましい。これらガラス形成成分を3種類以上含有させることにより、ガラスの熱的安定性が向上することが期待できる。
【0032】
は光学恒数の調整のため添加し得るが、その量が多すぎると耐失透性が悪化しやすく、また所望のガラス転移温度を得ることが困難となり易い。したがって、好ましくは3%、より好ましくは2.5%、最も好ましくは2%を上限とする。
【0033】
Laは比較的少量で化学的耐久性を向上させる効果があり、また光学恒数の調整のため添加し得るが、P系ガラスにおいて、急激に耐失透性を悪化させやすくする成分でもある。したがって、好ましくは1.5%、より好ましくは1.3%、最も好ましくは1%を上限とする。
【0034】
Gdは化学的耐久性を向上させる効果があり、また光学恒数の調整のため添加し得るが、P系ガラスにおいて、急激に耐失透性を悪化させやすくする成分でもある。したがって、好ましくは1.3%、より好ましくは1%、最も好ましくは0.8%を上限とする。
【0035】
TiOは光学恒数を調整するために添加し得るが、その量が多すぎると所望のガラス転移温度を得難い。したがって、好ましくは5%、より好ましくは4%、最も好ましくは3%を上限とする。
【0036】
Taは光学恒数を調整するために添加し得るが、その量が多すぎると所望のガラス転移温度を得難い。したがって、好ましくは10%、より好ましくは8%、最も好ましくは7%を上限とする。
【0037】
ZnOはガラス転移温度を低下させる効果があり、また光学恒数の調整のため添加し得るが、その量が多すぎると化学的耐久性を悪化させやすい。したがって、好ましくは40%、より好ましくは10%を上限とする。特に本発明のようなP、BaOを主成分とし、Nb及び/又はBiを含有するガラスでは、各成分ごとの相性により、モールドプレス用ガラスとして使用するには6%を上限とすることが最も好ましい。
【0038】
MgO、CaO、SrOの各成分は光学恒数を調整するために添加し得るが、その量が多すぎると所望のガラス転移温度を得難い。したがって、これら各成分はそれぞれ好ましくは5%、より好ましくは4.7%、最も好ましくは4.5%を上限とする。
【0039】
この中で特に本発明のようなP、BaOを主成分とし、Nb及び/又はBiを含有するガラスでは、アルカリ土類金属酸化物の中でも特にMgOは含有量が高くなるとガラス転移温度(Tg)を著しく上げてしまう傾向になりやすい。本発明の光学ガラスでは特に400℃以下という極めて低いTgが要求されるため、MgOの含有量は特に上限を1%とすることが最も好ましい。
【0040】
LiOはガラス転移温度を下げる効果を有する成分であるが、その量が少なすぎるとその効果が得難く、多すぎると耐失透性を急激に低下させやすい。したがって、好ましくは1%、より好ましくは1.3%、最も好ましくは1.5%を下限とし、好ましくは5%、より好ましくは4%、最も好ましくは3%を上限とする。
【0041】
NaOはガラス転移温度を下げる効果を有するが、その量が多すぎると耐失透性を急激に低下させやすい。したがって、好ましくは10%、より好ましくは8%、最も好ましくは7%を上限とする。
【0042】
Oはガラス転移温度を下げる効果を有するが、その量が多すぎると耐失透性を急激に低下させやすい。したがって、好ましくは20%、より好ましくは15%、最も好ましくは12%を上限とする。
【0043】
ZrOは化学的耐久性を向上させる効果があり、また光学恒数を調整するために添加し得るが、その量が多すぎると耐失透性を急激に低下させやすい。したがって、好ましくは3%、より好ましくは2%、最も好ましくは1.5%を上限とする。
【0044】
WOは光学恒数を調整するために添加し得るが、その量が多すぎると所望のガラス転移温度が得がたくなる。したがって、好ましくは15%、より好ましくは13%、最も好ましくは12%を上限とする。
【0045】
Sbは脱泡のために添加し得るが、その量は0.5%以下、より好ましくは0.4%以下、最も好ましくは0.3%以下である。
【0046】
鉛化合物は、精密プレス成形時に金型と融着しやすい成分であるという問題並びにガラスの製造のみならず、研磨等のガラスの冷間加工及びガラスの廃棄に至るまで、環境対策上の措置が必要となり、環境負荷が大きい成分であるという問題があるため、本発明の光学ガラスに含有させないほうが好ましい。
【0047】
As23、カドミウム及びトリウムは、共に、環境に有害な影響を与え、環境負荷の非常に大きい成分であるため、本発明の光学ガラスに含有させないほうが好ましい。
【0048】
さらに本発明の光学ガラスにおいては、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、Eu、Nd、Sm、Tb、Dy、Er等の着色成分は、含有しないことが好ましい。ただし、ここでいう含有しないとは、不純物として混入される場合を除き、人為的に含有させないことを意味する。
【0049】
本発明のガラス組成物は、その組成が質量%で表されているため直接的にmol%の記載に表せるものではないが、本発明において要求される諸特性を満たすガラス組成物中に存在する各成分のmol%表示による組成は、概ね以下の値をとる。
40〜55%
BaO 5〜40%
Bi 0〜5%
Nb 0〜5%
0.3〜5%
Al 1〜7%
LiO 3〜10%
SiO 0〜3%
0〜2%
La 0〜1%
Gd 0〜1%
TiO 0〜7%
Ta 0〜3%
ZnO 0〜10%
MgO 0〜8%
CaO 0〜10%
SrO 0〜10%
NaO 0〜15%
O 0〜10%
ZrO 0〜3%
WO 0〜10%
Sb 0〜0.3%
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
本発明の光学ガラスにかかる実施例(No.1〜No.17)の組成および従来の光学ガラスの比較例(No.A,B)の組成を、これらのガラスの屈折率(nd)、アッベ数(νd)、ガラス転移点(Tg)(℃)の測定結果とともに表1〜表4に示す。表中の各成分の含有率は全て酸化物基準の質量%で表記されている。
【0051】
表1〜4に示した本発明の実施例のガラス(No.1〜No.17)は、いずれも、燐酸塩、正燐酸、酸化物、炭酸塩、硝酸塩、水酸化物等の通常の光学ガラス用原料を表1〜表4に示した所定の組成となるように秤量し、混合したバッチ原料を、白金坩堝等に投入し、組成による溶融性の相違に応じて1000〜1200℃の温度で約3〜5時間溶融し、攪拌均質化した後、金型等に鋳込み徐冷することにより、容易に得ることができた。
【0052】
【表1】

【0053】
【表2】

【0054】
【表3】

【0055】
【表4】

【0056】
表1〜表4に見られるとおり、本発明の実施例のガラス(No.1〜No.17)は、所望の屈折率を有しつつ、400℃以下のガラス転移点(Tg)を有することができた。
【0057】
さらに、本発明の実施例のガラス(No.1〜No.17)は、いずれも、屈折率(nd)が1.5〜1.6、アッベ数(νd)が50〜65までの範囲内の光学定数を有していた。
【0058】
上記本発明の実施例のガラスは、いずれも、溶融性が良好であり、化学的耐久性も良好であった。
【0059】
本発明のガラスを用いて溶融滴下法によりプリフォームを得、このプリフォームをモールドプレス成形してレンズを製造することによって、所望の光学恒数と化学的耐久性や耐失透性やプリフォーム成形性やモールド成形性を得つつ、更に従来より低温での成形が可能なため、金型の表面酸化による消耗が減少し、結果として製造コストを格段に低減することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屈折率(nd)が1.50〜1.60およびアッベ数(νd)が50〜65の光学恒数を有し、ガラス転移点(Tg)が400℃以下である光学ガラス。
【請求項2】
、およびBaOを含有することを特徴とする請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項3】
NbおよびBiのいずれか一方又は両方を含有する請求項1又は2に記載の光学ガラス。
【請求項4】
屈折率(nd)が1.58〜1.60およびアッベ数(νd)が58〜65であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学ガラス。
【請求項5】
酸化物基準の質量%で、
45〜55%及び
BaO 5%を超え40%以下
を含有し、かつ
Bi 0〜15%及び
Nb 0〜10%
(ただしBi及びNbの少なくとも一方の含有率は0%でない)
を含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学ガラス。
【請求項6】
さらに酸化物基準の質量%で、
0.1〜3%及び/又は
Al 1〜5%及び/又は
LiO 1〜5%及び/又は
並びに
SiO 0〜2%及び/又は
0〜3%及び/又は
La 0〜1.5%及び/又は
Gd 0〜1.3%及び/又は
TiO 0〜5%及び/又は
Ta 0〜10%及び/又は
ZnO 0〜40%及び/又は
MgO 0〜5%及び/又は
CaO 0〜5%及び/又は
SrO 0〜5%及び/又は
NaO 0〜10%及び/又は
O 0〜20%及び/又は
ZrO 0〜3%及び/又は
WO 0〜15%及び/又は
Sb 0〜0.5%
の範囲の各成分を含むことを特徴とする請求項5の光学ガラス。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の光学ガラスを精密プレス成形してなる光学素子。
【請求項8】
請求項1〜6のいずれかに記載の光学ガラスからなる精密プレス成形用プリフォーム。
【請求項9】
請求項8のプリフォームを精密プレス成形してなる光学素子。




【公開番号】特開2007−70194(P2007−70194A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−261767(P2005−261767)
【出願日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(000128784)株式会社オハラ (539)
【Fターム(参考)】