説明

光学素子ユニット、光コンポーネント及び光デバイス

【課題】光特性を可変させるために必要な電圧や電流、電力、磁場、熱などの印加信号強度を低減化することができ、更には、前記印加信号に対しての反応性が良い、光学素子ユニット、光コンポーネント及び光デバイスを提供する。
【解決手段】この光コンポーネントは、入力された光束の光強度と出力される光束の光強度を異ならせるために用いられる光コンポーネントであって、前記光コンポーネントは光学素子ユニットを有し、前記光学素子ユニットは、光機能性素子と、前記光機能性素子を通過した光束を前記光機能性素子へ反射し、且つ、集光する集光性反射素子とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力ファイバおよび出力ファイバが取り付けられ、入力ファイバから入力される光束の光強度と、出力ファイバから出力される光束の光強度とを、印加した信号の強度に応じて異ならせることができる光可変減衰器や光スイッチなどの光デバイス及び当該光デバイスに用いられる光コンポーネント並びに当該光コンポーネントに用いられる光学素子ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
光通信においては、近年のブロードバンドの普及によりネットに接続する端末も急増しており、ネットワークは複雑化の一途をたどっている。ネットワークの堅牢性も重要な課題となっており、光ファイバの切断によるリルーティングの即時性は必須とされている。リルーティングにより、光信号の損失や増幅が変わってくるため、減衰や増幅の調整が必要になるが、いずれも高速応答性が求められる。
【0003】
高速応答が可能な光デバイスとしては、特許文献1に、電気光学素子を偏光可変素子として利用した高速度電気光変換器が開示されている。本方式では、偏光可変素子の前後に偏光子、検光子して作用する偏光分離素子である偏光ビームスプリッタを配置させ、偏光可変素子に電圧を印加することにより、透過光量を可変することができる。
【特許文献1】特表2002−519716号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
然るに、上記特許文献1に記載の発明によると、偏光可変素子として用いている電気光学素子透過による損失を小さくするためには、電気光学素子の大きさを透過する光線径よりも大きくする必要がある。また、電圧を印加するための対向する電極も、電極による散乱損失を避けるため、光線径よりも大きな電極間距離で配置する必要がある。光線径は使用するコリメートレンズにより決まるが、実用的には数百ミクロンの光線径になってしまうため、100V以上の高電圧印加が必要となる問題があった。
【0005】
本発明は、以上のような実情を鑑み、光デバイスの光学的構造に工夫を加えることで、光デバイスの光特性可変を起こすために必要な電圧や電流、電力、磁場、熱などの印加信号強度の低減化を実現する光デバイス、当該光デバイスに用いられる光コンポーネント及び当該光コンポーネントに用いられる光学素子ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の光学素子ユニットは、光機能性素子と、前記光機能性素子を通過した光束を前記光機能性素子へ反射し、且つ、集光する集光性反射素子とを含むことを特徴とする。
【0007】
本構成によれば、集光性反射素子からの反射光の集光位置に光機能性素子を配置することができる。当該集光位置に光機能性素子を配置することにより、集光しない場合と比較して、光機能性素子のサイズを小さくすることができる。一方で、光機能性素子を透過する光の特性に変化を与えるために、電圧や電流、電力、磁場、熱等の信号を印加する場合、該信号の強度は該光機能性素子のサイズが小さいほど効率的に透過光特性の可変に寄与することができる。従って、本発明により、光機能性素子の小型化、さらには光特性を可変させるために必要な印加信号強度を低減することができる。
【0008】
請求項2に記載の光学素子ユニットは、請求項1に記載の発明において、前記集光性反射素子の集光位置が前記光機能性素子の光路長中心あるいはほぼ中心となることを特徴とする。
【0009】
集光性反射素子の集光位置が光機能性素子の光路長中心となる構成とすることにより、最も光機能性素子のサイズを小さくすることができるため、光特性を可変させるために必要な印加信号強度を最適に低減することができる。
【0010】
請求項3に記載の光学素子ユニットは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記集光性反射素子は線集光することを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の光学素子ユニットは、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明において、前記光機能性素子と前記集光性反射素子が密着していることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の光学素子ユニットは、請求項4に記載の発明において、前記集光性反射素子は、前記光機能性素子の一面に形成されたものであることを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の光学素子ユニットは、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明において、前記集光性反射素子は、集光レンズと平面反射鏡とを含む事を特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の光学素子ユニットは、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明において、前記光機能性素子は、印加される信号に応じて光束の偏光状態を変化させることができる偏光可変素子を有することを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の光学素子ユニットは、請求項7に記載の発明において、前記偏光可変素子は、前記偏光可変素子に電圧が印加された場合は前記偏光可変素子に入射した光束の前記偏光の偏光状態を変化させ、電圧が印加されない場合は前記偏光可変素子に入射した光束の偏光の偏光状態を変化させないことを特徴とする。
【0016】
請求項9に記載の光コンポーネントは、入力された光束の光強度と出力される光束の光強度を異ならせるために用いられる光コンポーネントであって、前記光コンポーネントは光学素子ユニットを有し、前記光学素子ユニットは、光機能性素子と、前記光機能性素子を通過した光束を前記光機能性素子へ反射し、且つ、集光する集光性反射素子とを含むことを特徴とする。
【0017】
本構成によれば、集光性反射素子からの反射光の集光位置に光機能性素子を配置することができる。当該集光位置に光機能性素子を配置することにより、集光しない場合と比較して、光機能性素子のサイズを小さくすることができる。一方で、光機能性素子を透過する光の特性に変化を与えるために、電圧や電流、電力、磁場、熱等の信号を印加する場合、該信号の強度は該光機能性素子のサイズが小さいほど効率的に透過光特性の可変に寄与することができる。従って、本発明により、光コンポーネントの小型化、さらには光特性を可変させるために必要な印加信号強度を低減することができる。
【0018】
請求項10に記載の光コンポーネントは、請求項9に記載の発明において、前記集光性反射素子の集光位置が前記光機能性素子の光路長中心あるいはほぼ中心となることを特徴とする。
【0019】
集光性反射素子の集光位置が光機能性素子の光路長中心となる構成とすることにより、最も光機能性素子のサイズを小さくすることができるため、光特性を可変させるために必要な印加信号強度を最適に低減することができる。
【0020】
請求項11に記載の光コンポーネントは、請求項9又は10に記載の発明において、前記集光性反射素子は、線集光することを特徴とする。
【0021】
請求項12に記載の光コンポーネントは、請求項9から請求項11のいずれかに記載の発明において、前記光機能性素子と前記集光性反射素子が密着していることを特徴とする。
【0022】
請求項13に記載の光コンポーネントは、請求項12に記載の発明において、前記集光性反射素子は、前記光機能性素子の一面に形成された反射膜である事を特徴とする。
【0023】
請求項14に記載の光コンポーネントは、請求項9から請求項13のいずれかに記載の発明において、前記集光性反射素子は、集光レンズと平面反射鏡とを含む事を特徴とする。
【0024】
請求項15に記載の光コンポーネントは、請求項9から請求項14のいずれかに記載の発明において、前記光機能性素子は、印加される信号に応じて光束の偏光状態を変化させる事ができる偏光可変素子を有し、前記光コンポーネントは、前記光コンポーネントに入力された光束を常光と異常光に偏光分離する偏光分離素子を有し、前記偏光分離素子において分離された偏光が前記偏光可変素子に入射し、前記偏光可変素子は、前記印加される信号に応じて、前記偏光の偏光状態を変化させ、又は、変化させず、前記偏光可変素子に入射した前記偏光は、前記集光性反射素子によって反射され、前記集光性反射素子によって反射された前記偏光は、前記偏光可変素子、前記偏光分離素子を再び通過し、前記偏光は、前記偏光の偏光状態が所定の偏光状態である場合は、前記光コンポーネントから出力され、前記偏光の偏光状態が他の偏光状態である場合は、前記光コンポーネントから出力されないことを特徴とする。
【0025】
請求項16に記載の光コンポーネントは、請求項15に記載の発明において、前記偏光可変素子は、前記偏光可変素子に電圧が印加された場合は前記偏光可変素子に入射した光束の前記偏光の偏光状態を変化させ、電圧が印加されない場合は前記偏光可変素子に入射した光束の偏光の偏光状態を変化させないことを特徴とする。
【0026】
請求項17に記載の光コンポーネントは、請求項9から請求項16のいずれかに記載の発明において、前記光機能性素子に対して、前記集光性反射素子の反対側に配置された集光レンズを含み、前記集光レンズは、前記光コンポーネントに入力された光束を集光し、前記集光レンズによって集光された光束が前記光学素子ユニットに入射することを特徴とする。
【0027】
請求項18に記載の光コンポーネントは、請求項17に記載の発明において、前記集光レンズが線集光レンズであることを特徴とする。
【0028】
請求項19に記載の光コンポーネントは、請求項17又は請求項18に記載の発明において、前記集光レンズの集光位置と、前記集光性反射素子の集光位置を一致あるいはほぼ一致させたことを特徴とする。
【0029】
請求項20に記載の光コンポーネントは、請求項17から請求項19のいずれかに記載の発明において、コリメートレンズを含み、前記コリメートレンズは、前記光コンポーネントに入力された光束を平行光にし、前記コリメートレンズによって平行光とされた光束が前記集光レンズに入射することを特徴とする。
【0030】
請求項21に記載の光コンポーネントは、請求項20に記載の発明において、入力用光ファイバと、出力用光ファイバを接続する接続部を含み、前記接続部が前記コリメートレンズの焦点位置付近に配置されることを特徴とする。
【0031】
請求項22に記載の光デバイスは、請求項9から請求項21のいずれかに記載の光コンポーネントを含むことを特徴とする。
【0032】
本発明の光デバイスは、前記光デバイスに入力した光束の光強度と前記光デバイスから出力する光束の光強度を異ならせる事ができる装置である。光デバイスの好ましい例の一つとして、入力用および出力用の光ファイバに接続されて、入力用の光ファイバから入力された光束の光強度と出力用の光ファイバに出力する光束の光強度とを、外部からの印加信号に応じて異ならせる装置が挙げられる。印加信号の大きさに応じて出力光の強度を可変しても良いし、印加信号のON、OFFに基づいて、出力光をON,OFFとしてもよい。前記光デバイスの具体例としては、光可変減衰器、光変調器、光シャッターや、光スイッチなどが挙げられる。あるいは、前記光デバイスは、前記光可変減衰器等を含む光増幅器なども含むことも自明である。
【0033】
前記光デバイスは、光コンポーネントを有する。前記光デバイスが光ファイバに接続されるタイプの装置である場合、その光デバイスに用いられる光コンポーネントは、入力用及び出力用の光ファイバが接続される接続部を有する事が好ましい。接続部は、光ファイバを有さず、入力用及び出力用の光ファイバが接続されるようにしてもよいし、接続部が光ファイバを有し、接続部のそれぞれの光ファイバに、入力用の光ファイバと出力用の光ファイバとが接続されるようにしてもよい。接続部は、2芯フェルールや、それぞれ別体のフェルールを有していてもよい。
【0034】
本発明の光コンポーネントは、光学特性を可変する光学素子ユニットを有する。
【0035】
本発明の光学素子ユニットは、光機能性素子と、光機能性素子を通過した光束を光機能性素子へと反射し、且つ、集光する集光性反射素子とを有する。反射素子の反射面を集光性の面にすることによって、集光性反射素子からの反射光の集光位置に光機能性素子を配置することができる。該集光位置に光機能性素子を配置することにより、集光しない場合と比較して、光機能性素子のサイズを小さくすることができる。一方で、光機能性素子を透過する光の特性に変化を与えるために、電圧や電流、電力、磁場、熱等の信号を印加する場合、該信号の強度は該光機能性素子のサイズが小さいほど効率的に透過光特性の可変に寄与することができる。従って、本発明により、光機能性素子の小型化、さらには光特性を可変させるために必要な印加信号強度を低減することができる。
【0036】
先ず、光学素子ユニットの光機能性素子について詳述する。ここでいう光機能性素子とは、光機能性素子の内部を透過する光束の特性に変化を与える素子を意味している。光束の特性とは具体的には、例えば、偏光、強度、波長特性、進行方向等である。光機能性素子の光束入射面には光束の反射を防止するAR(anti reflection)コートが設けられていることが好ましい。
【0037】
好ましい光機能性素子の一例としては、偏光可変素子を有する光機能性素子である。尚、光機能素子は、偏光可変素子のみから構成されていてもよい。偏光可変素子とは、偏光可変素子に印加される信号に応じて、偏光可変素子に入射した光束の偏光状態を変化させたり、変化させなかったり、又は、変化量を可変できる素子のことである。印加する信号の種類の好ましい例としては、電流(電圧)(電気光学効果を利用する場合)、磁場(磁気光学効果を利用する場合)、熱(熱光学効果を利用する場合)などが挙げられる。
【0038】
偏光可変素子の一例としては、印加する信号として磁場を用いる可変ファラデー回転子が挙げられる。ファラデー回転子は、通常、磁気光学結晶と、磁気光学結晶に対して互いに直交する方向に磁界を印加する永久磁石及び電磁石とを有する。ファラデー回転子は、電流を電磁石に供給することにより磁場を形成し、その磁場の強さに応じて偏光可変素子を通過する光束の偏光状態を変化させる。
【0039】
偏光可変素子の他の例としては、印加する信号として電流(電圧)を用いる電気光学素子が挙げられる。電気光学素子の一例としては、一対の電極と、当該電極の間に挟まれて配置される電気光学結晶とを有するものが挙げられる。他の例としては、液晶素子なども用いられる。電気光学素子は、電流を電極に供給し、その電流(電圧)の強さに応じて偏光可変素子を通過する光束の偏光状態を変化させる。
【0040】
電機光学素子に用いられる電気光学結晶の好ましい一例として、PLZTが挙げられる。ここでいうPLZTとは、ランタン置換ジルコン酸チタン酸鉛のことであり、一般式(Pb1-xLax)(Zr1-yTiy1-0.25x3で表される。(式中、xは0.01〜0.3であり、yは0.05〜0.95である)尚、PLZTに他の元素を添加処理したものや、過剰に酸化鉛を添加したものも、全てここではPLZTと称する。電気光学結晶の他の例としては、LiNbO3等が挙げられる。電気光学結晶に換えて、電気光学ポリマーを用いてもよい。
【0041】
光機能性素子の大きさについては、光束に対して直交方向の大きさができるだけ小さい方が印加信号を低減できるため好ましいが、光機能性素子を光が通過する際、光機能性素子の界面で散乱や反射による光学的な損失を避けるため、光束の光路が光機能性素子界面にかからない程度の光機能性素子の大きさとすることが好ましい。即ち、光機能性素子の光束入射面の縦方向及び横方向(いずれも入射する光束に対して直交方向)の長さが共に、入射する光束の直径よりも大きいことが好ましい。
【0042】
光機能性素子の形状の好ましい例としては、製造の容易さの観点から、図1に示すような直方体形状が挙げられるが、円柱状形状や楕円柱状形状であってもよい。また、図2に示すような、光機能性素子の光束の経路の中点付近で最も厚さが薄く、端部では厚さが厚くなるような形状としてもよい。この様な形状にする事により、必要な印加信号強度を更に低減することが可能となる。
【0043】
次に、光学素子ユニットの集光性反射素子について詳述する。集光性反射素子は、光機能性素子を通過した光束を、光機能性素子へと反射し、且つ、集光するものである。集光性反射素子は、反射光が集光されるような曲率を有する反射面を有している。
【0044】
集光性反射素子は、光束を点集光してもよいし、線集光してもよいが、線集光する集光性反射素子の方が、反射面の形状がより製造しやすい形状となる。
【0045】
集光性反射素子は、図1、図3又は図6に示すように、光機能性素子と密着していてもよい。
【0046】
例えば、図1、図6に示す例では、集光性反射素子CREは光を透過するかまぼこ型の光学素子部OEと集光性の反射膜RMとを有しており、当該集光性反射素子CREが光機能性素子OFEと密着している。光学素子部OEの材質は、光透過率が高い物質である事が好ましく、光学ガラス、又は、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリオレフィンなどの光学用プラスチックが好ましい例として挙げられる。光学素子部OEは、光機能性素子OFEとは別途に成形したものを用いても良いし、光機能性素子OFEに直接樹脂をポッティングすることなどにより設けても良い。
【0047】
図3に示す例では、集光性反射素子CREは集光性の反射膜RMのみからなっている。光機能性素子OFEの光束入射面IPと対向する面が凸レンズ形状またはシリンドリカルレンズ形状に加工されており、そこに反射膜RMである集光性反射素子CREが塗布、貼付、蒸着などにより形成されている。反射膜RMの素材としては、銀、アルミニウムなどの一般に反射膜として用いられている金属が好ましく用いられる。
【0048】
また、集光性反射素子は、図4又は図5に示すように、光機能性素子と離れていてもよい。
【0049】
図4に示す例では、集光性反射素子CREは凹面を有する光学素子部OEと当該凹面に形成された反射膜RMとからなっている凹面鏡である。光学素子部OEの部分の材質は特に限定されない。
【0050】
図5に示す例では、集光性反射素子CREは、片面が平面であって対向する他の片面が凸レンズ形状である光学素子部OEと、凸レンズ面に設けられた反射膜RMとからなっている。この場合、当該光学素子部OEの材質は、光透過率が高い物質である事が好ましく、光学ガラス、又は、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリオレフィンなどの光学用プラスチックが好ましい例として挙げられる。また、集光性反射素子CREの光束が入射する平面には、ARコートがなされている事が好ましい。
【0051】
また、集光性反射素子CREは、集光レンズと反射鏡とを有するものであってもよい。その一例としては、少なくとも一つの光学面が凸面である集光レンズと、平面の反射鏡とからなるものが挙げられる。この場合は、反射鏡は反射光を集光する能力は有していないが、集光レンズによって、反射光を集光するため、集光性反射素子としての機能を果たす事が可能となる。
【0052】
尚、光機能性素子OFEと集光性反射素子CREとを密着させるか否かに拘わらず、図4や図5に示すように、光機能性素子OFEの光出射面の光束直交方向の大きさ(面積)に比べて、集光性反射素子CREを有する光学素子の光入射面の光束直交方向の大きさ(面積)を大きくする方が、光コンポーネントを組み立てる際の光機能性素子OFEと集光性反射素子CREの位置合わせが行ないやすくなる。
【0053】
また、図1に示すように、集光性反射素子CREの集光位置が光機能性素子の光路長中心あるいはほぼ中心となる構成であることが好ましい。この様な構成とすることにより、最も光機能性素子OFEのサイズを小さくすることができるため、光特性を可変させるために必要な印加信号強度を最適に低減することができる。ここで光機能性素子の光路長中心とは図1に示すように、光機能性素子OFEを光束が通過する際の、光機能性素子OFEの光軸方向の中心位置を意味する。また、「ほぼ中心」とは、光機能性素子OFEの光軸方向長をLとしたときに、中心位置から±0.25×Lの範囲を意味する。
【0054】
次に、光コンポーネントの、光学素子ユニット以外の他の構成について詳述する。
【0055】
光学素子ユニットの光機能性素子OFEが偏光可変素子を有する場合、光コンポーネントは、偏光分離素子DPEを有することが好ましい。偏光分離素子DPEは、光コンポーネントに入力された光束を常光と異常光に偏光分離する素子である。偏光分離素子DPEの好ましい例としては、ルチル、LiNbO3、水晶などの複屈折性結晶や複屈折性ポリマーなどが挙げられる。また、偏光分離素子DPEは常光と異常光の光路をより大きく分離させるために図8(b)の符号5として示すように楔形状にしてもよい。
【0056】
光コンポーネントに光ファイバを接続する接続部と、偏光可変素子との間に偏光分離素子が配置されることが好ましい。即ち、光コンポーネントに入力された光束は、偏光分離素子に入射し、常光と異常光に分離され、分離された偏光光束が偏光可変素子に入射することが好ましい。偏光可変素子に入射した偏光光束は、偏光可変素子に印加された信号の強度に応じて偏光の偏光状態が変えられ、または、変えられず、その後、集光性反射素子によって反射される。反射された偏光光束は、偏光可変素子及び偏光分離素子を再び通過する。偏光光束は、光束の偏光状態が所定の偏光状態である場合は、光コンポーネントから出力され、光束の偏光状態が所定の偏光状態ではない場合は、光コンポーネントから出力されないことになる。
【0057】
また、光コンポーネントは、集光レンズを有していてもよい。集光レンズは、光機能性素子に対して、集光性反射素子の反対側に配置される。すなわち、光コンポーネントに光ファイバを接続する接続部と、光学素子ユニットとの間に配置されることが好ましい。集光レンズは、光コンポーネントに入力された光束を集光し、集光レンズによって集光された光束が光コンポーネントに入射することが好ましい。光コンポーネントが、偏光分離素子を有する場合は、接続部と、偏光分離素子との間に、集光レンズが配置され、光コンポーネントに入力された光束を集光レンズによって集光し、集光レンズによって集光された光束が偏光分離素子に入射することが好ましい。
【0058】
集光レンズの集光位置と、集光性反射素子の集光位置とが一致あるいはほぼ一致していることが好ましい。このような構成にすることにより、光路が効率的な経路となり、無駄な光量のロスを減らす事ができ、光学素子ユニットの小型化を図る事も可能となる。
【0059】
尚、集光レンズは、点集光レンズであってもよいし、シリンドリカルレンズのような線集光レンズでもよい。また、集光レンズは、ガラスレンズであってもプラスチックレンズであっても良い。線集光するレンズとしては、円柱レンズを半分に切った形態のレンズや、非球面レンズや、GRINレンズなどを用いる事ができる。
【0060】
光コンポーネントは、コリメートレンズを有していてもよい。コリメートレンズは、光機能性素子に対して、集光性反射素子の反対側に配置される。即ち、接続部と、光学素子ユニットとの間に配置されることが好ましい。コリメートレンズは、光コンポーネントに入力された光束を平行光に変換する。光コンポーネントが、偏光分離素子を有する場合は、接続部と、偏光分離素子との間に、コリメートレンズが配置されることが好ましい。コリメートレンズとしては、非球面レンズ、球面レンズ、GRINレンズなどを用いる事ができる。尚、コリメートレンズは、ガラスレンズであってもプラスチックレンズであっても良い。
【0061】
更に、光コンポーネントが、偏光分離素子と集光レンズを共に有する場合は、図7に示すように、入力ファイバ(出力ファイバ)の接続部側から順に、コリメートレンズCL、集光レンズOBJ、偏光分離素子DPE、偏光可変素子DVE、集光性反射素子CREが配置されることが好ましい。接続部に接続されている入力ファイバ(不図示)から光コンポーネントに入力された光束は、先ず、コリメートレンズCLによって平行光に変換される。当該平行光は、集光レンズOBJによって集光されて偏光分離素子DPEに入射する。偏光分離素子DPEにおいて光束は常光と異常光に分離される。常光と異常光は共に、光学素子ユニットの偏光可変素子DVEに入射する。電極ELを介して偏光可変素子DVEに印加された信号の強度に応じて、常光及び/又は異常光の偏光状態が変化し、又は、変化せず、当該光束は、光学素子ユニットの集光性反射素子CREで反射される。反射された偏光光束は、偏光可変素子DVE及び偏光分離素子DPEを再び通過し、出力ファイバ(不図示)が接続されている接続部の側へと向かうことになる。偏光光束は、光束の偏光状態が所定の偏光状態である場合は、出力ファイバへ出力され、光束の偏光状態が所定の偏光状態ではない場合は、出力ファイバへ出力されないことになる。この時、入力用または出力用の光ファイバが接続されている接続部の位置が、コリメートレンズCLの焦点位置付近である事が好ましい。
【発明の効果】
【0062】
本発明によれば、簡単且つ低コストの構成で、光特性を可変させるために必要な電圧や電流、電力、磁場、熱などの印加信号強度を低減化することができ、更には、前記印加信号に対しての反応性が良い、光学素子ユニット、光コンポーネント及び光デバイスを提供する事ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0063】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図8は、本実施の形態の光学素子ユニットを含む光コンポーネント100の構成を概略的に示す図である。図8(a)は光コンポーネントを側面から見た断面図であり、図8(b)は光コンポーネントを上面図から見た断面図である。
【0064】
本実施形態の光コンポーネントは、光デバイスとして光可変減衰器に用いられ、入力用の光ファイバ11と出力用の光ファイバ12に接続されて用いられるタイプのものであるが、本発明はこれに限られず、光スイッチに用いられる光コンポーネントなど他の態様も含むものである。
【0065】
本実施形態の光コンポーネント100は、入力用の光ファイバ11及び出力用の光ファイバ12が接続・固定される接続部である2芯フェルール2を有する。
【0066】
また、本実施形態の光コンポーネント100において、図8に示すように、入力ファイバ11及び出力ファイバ12の接続部である2芯フェルール2側から順に、コリメートレンズ3、集光レンズであるシリンドリカルレンズ4、偏光分離素子である複屈折性結晶5、及び、光学特性を可変する光学素子ユニット10が配置されている。尚、光学素子ユニット10は、偏光可変素子である電気光学結晶7及び1対の電極6、及び、集光性反射素子8を有している。
【0067】
本実施形態のコリメートレンズ3は、プラスチック製のコリメートレンズ3であり、焦点距離6mmの非球面レンズである。また、入力ファイバ11の入力位置と出力ファイバ12の出力位置が、コリメートレンズ3の焦点位置付近である。
【0068】
また、本実施形態の集光レンズであるシリンドリカルレンズ4は、プラスチック製の円柱を半分に切った形状のレンズである。本実施形態において、シリンドリカルレンズ4の集光点が電気光学結晶7の光軸方向の長さのほぼ中間で集光するように電気光学結晶7が配置されており、シリンドリカルレンズ4の集光位置と、集光性反射素子8の集光位置とは一致している。したがって、反射光は再びシリンドリカルレンズ4を透過後、平行光となる。
【0069】
また、本実施形態の偏光分離素子である複屈折性結晶5は、楔形状のルチルである。
【0070】
また、光学素子ユニット10の偏光可変素子は、1対の電極6に挟まれた直方体形状の電気光学結晶7からなる。電気光学結晶7の光束入射面には光束の反射を防止するARコートが設けられている。本実施形態の電気光学結晶7は、(Pb1-x、Lax)(Zry、Tiz1-x/4O3で表記され、(x、y、z)=(9、65、35)の組成を有するPLZTである。
【0071】
集光性反射素子8は、シリンドリカルレンズ形状の光学素子部と光学素子部の曲面に形成された集光性の反射膜とを有し、電気光学結晶7に密着している。従って、本実施形態の集光性反射素子8は線集光するタイプである。本実施形態において、光学素子部はポリオレフィン系の光学プラスチックで形成されており、反射膜として、光学素子部の凸レンズ面に蒸着により反射率が高いHRコートを設けている。
【0072】
本実施形態において、集光性反射素子8の反射面のシリンドリカル曲率半径は0.5mmである。また、電気光学結晶7の光束入射面から集光性反射素子の反射面までの長さLは1mm、対向する電極6間の距離dは50μm、幅Wを2mmとしている。
【0073】
本実施形態において、集光性反射素子8の集光位置は、電気光学結晶7のちょうど光路長中心となるように構成されている。
【0074】
ここで、図8、図9、図10を用いて、光コンポーネント100における、入力ファイバ11から出力ファイバ12に至る光路および透過光強度可変の原理について説明する。入力ファイバ11から接続部2を介して光コンポーネント100に入力された光束は、先ず、コリメートレンズ3によって平行光に変換される。当該平行光は、シリンドリカルレンズ4によってY方向のみに集光される。シリンドリカルレンズ4から出力された光束は、ARコーティングが施された光束入力面から複屈折結晶5に入射する。複屈折結晶5において光束は、y方向に振動する直線偏光(常光)と、x方向に振動する直線偏光(異常光)に偏光分離される。偏光分離された2本の常光の光束と異常光の光束は共に、光学素子ユニット10の電気光学結晶7に、ARコーティングが施された光束入力面から入射する。
【0075】
電気光学結晶7に電極6を介して電圧を印加していない場合は、図9に示すように、電気光学結晶7は複屈折性を持たないため、入出力光の偏光状態は変化しない。従って、常光と異常光は、電気光学結晶7を透過後も、それぞれ常光と異常光のまま、集光性反射素子8によって反射され、電気光学結晶7を通って再び複屈折性結晶5に入射する。複屈折結晶5において、常光は、常光屈折を受け、出力ファイバ12とは異なる方向へと向かう。一方、異常光も、異常光屈折を受け、出力ファイバ12とは異なる方向へ向かう。従って、本実施形態においては、電気光学結晶7に電圧を印加しない場合は、出力ファイバ12から光束が出力されない事になる。
【0076】
一方、電気光学結晶7に電極6を介して電圧を印加する場合は、図10に示すように、電圧の印加によって電気光学結晶7が複屈折性を有するため、入出力光の偏光状態が変化する。従って、常光は、電気光学結晶7を透過後に、45度偏光方向を変換され、異常光も、電気光学結晶7を透過後に、45度偏光方向を変換される。その後、集光性反射素子8によって反射され、再度電気光学結晶7を透過する。その際に、45度偏光方向が変換された常光は、ここでさらに45度偏光方向が変換され、結果的に、常光は異常光になる。また、45度偏光方向が変換された異常光は、ここでさらに45度偏光方向が変換され、結果的に、異常光は常光となる。そして、光束は電気光学結晶7を通って再び複屈折性結晶5に入射する。複屈折結晶5において、異常光から常光に偏光状態を変化された光束は、常光屈折を受け、出力ファイバ12の方向へと向かう。一方、常光から異常光に偏光状態を変化された光束は、異常光屈折を受け、出力ファイバ12の方向へと向かう。従って、本実施形態においては、電気光学結晶7に電圧を印加した場合は、損失なく出力ファイバ12から光束が出力される事になる。
【0077】
本実施形態において、反射素子として集光性反射素子8を用いているため、より少ない電圧で上述の偏光状態の可変が可能となる。
【0078】
尚、上述の実施形態は、偏光可変素子に電圧を印加した際に光束が出力ファイバから出力され、偏光可変素子に電圧を印加しない場合は、光束は出力ファイバから出力されない例を挙げているが、逆のタイプ、即ち、偏光可変素子に電圧を印加した際に光束が出力ファイバから出力されず、偏光可変素子に電圧を印加しない場合に、光束は出力ファイバから出力される光コンポーネントにも本発明を適用可能である。
【0079】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲における変形による実施は可能である。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明に係る光学素子ユニットの一例の概略斜視図である。
【図2】本発明に係る光機能性素子の他の例の概略斜視図である。
【図3】本発明に係る光学素子ユニットの一例の概略断面図である。
【図4】本発明に係る光学素子ユニットの他の例の概略断面図である。
【図5】本発明に係る光学素子ユニットの他の例の概略断面図である。
【図6】本発明に係る光学素子ユニットの他の例の概略断面図である。
【図7】本発明に係る光コンポーネントの一例の概略断面図である。
【図8】本発明に係る光デバイスの一例の側面及び上面の概略断面図である。
【図9】本発明に係る光コンポーネントに電圧を印加しない場合の光路および原理を示す説明図である。
【図10】本発明に係る光コンポーネントに電圧を印加する場合の光路および原理を示す説明図である。
【符号の説明】
【0081】
11 入力ファイバ
12 出力ファイバ
100 光コンポーネント
2 2芯フェルール
3 コリメートレンズ
4 シリンドリカルレンズ
5 複屈折性結晶
10 光学素子ユニット
7 電気光学結晶
6 電極
8 集光性反射素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光機能性素子と、
前記光機能性素子を通過した光束を前記光機能性素子へ反射し、且つ、集光する集光性反射素子とを含むことを特徴とする光学素子ユニット。
【請求項2】
前記集光性反射素子の集光位置が前記光機能性素子の光路長中心あるいはほぼ中心となることを特徴とする請求項1に記載の光学素子ユニット。
【請求項3】
前記集光性反射素子は、線集光することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学素子ユニット。
【請求項4】
前記光機能性素子と前記集光性反射素子が密着していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光学素子。
【請求項5】
前記集光性反射素子は、前記光機能性素子の一面に形成された反射膜である事を特徴とする請求項4に記載の光学素子ユニット。
【請求項6】
前記集光性反射素子は、集光レンズと平面反射鏡とを含む事を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光学素子ユニット。
【請求項7】
前記光機能性素子は、印加される信号に応じて光束の偏光状態を変化させる事ができる偏光可変素子を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の光学素子ユニット。
【請求項8】
前記偏光可変素子は、前記偏光可変素子に電圧が印加された場合は前記偏光可変素子に入射した光束の前記偏光の偏光状態を変化させ、電圧が印加されない場合は前記偏光可変素子に入射した光束の偏光の偏光状態を変化させないことを特徴とする請求項7に記載の光学素子ユニット。
【請求項9】
入力された光束の光強度と出力される光束の光強度を異ならせるために用いられる光コンポーネントであって、
前記光コンポーネントは光学素子ユニットを有し、
前記光学素子ユニットは、光機能性素子と、
前記光機能性素子を通過した光束を前記光機能性素子へ反射し、且つ、集光する集光性反射素子とを含むことを特徴とする光コンポーネント。
【請求項10】
前記集光性反射素子の集光位置が前記光機能性素子の光路長中心あるいはほぼ中心となることを特徴とする請求項9に記載の光コンポーネント。
【請求項11】
前記集光性反射素子は、線集光することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の光コンポーネント。
【請求項12】
前記光機能性素子と前記集光性反射素子が密着していることを特徴とする請求項9から請求項11のいずれかに記載の光コンポーネント。
【請求項13】
前記集光性反射素子は、前記光機能性素子の一面に形成された反射膜である事を特徴とする請求項12に記載の光コンポーネント。
【請求項14】
前記集光性反射素子は、集光レンズと平面反射鏡とを含む事を特徴とする請求項9から請求項11のいずれかに記載の光コンポーネント。
【請求項15】
前記光機能性素子は、印加される信号に応じて光束の偏光状態を変化させる事ができる偏光可変素子を有し、
前記光コンポーネントは、前記光コンポーネントに入力された光束を常光と異常光に偏光分離する偏光分離素子を有し、
前記偏光分離素子において分離された偏光が前記偏光可変素子に入射し、前記偏光可変素子は、前記印加される信号に応じて、前記偏光の偏光状態を変化させ、又は、変化させず、
前記偏光可変素子に入射した前記偏光は、前記集光性反射素子によって反射され、
前記集光性反射素子によって反射された前記偏光は、前記偏光可変素子、前記偏光分離素子を再び通過し、
前記偏光は、前記偏光の偏光状態が所定の偏光状態である場合は、前記光コンポーネントから出力され、前記偏光の偏光状態が他の偏光状態である場合は、前記光コンポーネントから出力されないことを特徴とする請求項9から請求項14のいずれかに記載の光コンポーネント。
【請求項16】
前記偏光可変素子は、前記偏光可変素子に電圧が印加された場合は前記偏光可変素子に入射した光束の前記偏光の偏光状態を変化させ、電圧が印加されない場合は前記偏光可変素子に入射した光束の偏光の偏光状態を変化させないことを特徴とする請求項15に記載の光コンポーネント。
【請求項17】
前記光機能性素子に対して、前記集光性反射素子の反対側に配置された集光レンズを含み、前記集光レンズは、前記光コンポーネントに入力された光束を集光し、前記集光レンズによって集光された光束が前記光学素子ユニットに入射することを特徴とする請求項9から請求項16のいずれかに記載の光コンポーネント。
【請求項18】
前記集光レンズが線集光レンズであることを特徴とする請求項17に記載の光コンポーネント。
【請求項19】
前記集光レンズの集光位置と、前記集光性反射素子の集光位置を一致あるいはほぼ一致させたことを特徴とする請求項17又は請求項18に記載の光コンポーネント。
【請求項20】
コリメートレンズを含み、前記コリメートレンズは、前記光コンポーネントに入力された光束を平行光にし、前記コリメートレンズによって平行光とされた光束が前記集光レンズに入射することを特徴とする請求項17から請求項19のいずれかに記載の光コンポーネント。
【請求項21】
入力用光ファイバと、出力用光ファイバを接続する接続部を含み、前記接続部が前記コリメートレンズの焦点位置付近に配置されることを特徴とする請求項20に記載の光コンポーネント。
【請求項22】
請求項9から請求項21のいずれかに記載の光コンポーネントを含むことを特徴とする光デバイス。

【図9】
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【図10】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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