説明

光学要素

光学要素は、流体チャンバと、流体チャンバの少なくとも一部に対して磁場を与える装置とを有する。流体チャンバは側部及び端部を有し、第1流体及び第2流体を有する。それらの流体は非混和性であり、第2流体は磁場により影響を受けることができる。流体チャンバの端部は側部のみにより共に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学要素に関する。レンズ、シャッタ及び絞りのような光学要素は、カメラのような光学装置で使用される。
【背景技術】
【0002】
第3世代の携帯電話のような携帯型マルチメディア装置におけるカメラの出現により、軽量且つコンパクトであり、更には、適切な光学特性を備えている光学要素の供給が益々重要視されてきた。このために、所謂、流体焦点レンズが開発されてきた。
【0003】
例えば、米国特許第69449081号明細書において、そのような要素を用いる光学要素及び光学装置について開示されている。その光学要素は、互いに非混和性の第1流体と、導電性又は有極性の第2流体とを有し、それらの流体は、第1基板と第2基板との間に形成された密閉空間内に密閉されている。第1流体及び第2流体は、互いに異なるそれぞれの光透過率を有する。第2流体に印加する電圧を変化させることにより、光学要素を透過する光の量を変えるために、第1流体と第2流体との間の界面の形状が変化する。
【0004】
この種のレンズはエレクトロウェッティングレンズとして知られていて、そのエレクトロウェッティングレンズは、通常の動作において消費電力が比較的小さく、電圧変化に対して速い反応を示す。しかしながら、エレクトロウェッティングレンズは、2つの流体間の関係が変化するように大きい切り換え電圧を必要とし、そのことは、それら2つの流体間のメニスカスの半径において得られる変化を制限する。
【0005】
特開昭62−105125号公報において、透明な容器にしっかりと密閉された、挿入されて維持されている磁気流体及び透明な液体を有する絞りについて開示されている。分離器が中央部に備えられ、その分離器及び透明な容器は、同じ品質又は同じ光学特性、若しくは同じ構成体を有する材料を有する。軸方向に磁化された環状磁石が、容器に対して同軸上に隣接して構成され、環状コイルが、容器の外側周辺部分に同軸上に置かれる。コイルが電気導電性でないとき、磁気流体は、その磁石の磁界により外側の周辺部分の低端部に対して環状に置かれ、直流電流がコイルを流れるようにされるとき、磁界が軸方向に発生され、環状に置かれた磁気流体は、変形し、軸心に向かって広がり、絞り効果を有する。
【0006】
上記特許文献の絞りは、原理的に、多くの欠点を有し、デザインは非常に複雑であり、その結果、装置のアプリケーションのフィールドを限定している。その絞りは、固定された磁石及び逆方向の磁場を生成するためのコイルを有し、流体チャンバの内側の中央の分離器を備え、それらの全ては、製造コストが掛かり、製造が困難である装置をもたらす。その装置自体は、単に絞りとして機能するが、レンズ又はシャッタとして機能しない。
【特許文献1】米国特許第69449081号明細書
【特許文献2】特開昭62−105125号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、先行技術の欠点を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の特徴にしたがって、流体チャンバを有する光学要素であって、その流体チャンバは側部及び端部を有し、第1流体及び第2流体を有し、それらの流体は非混和性であり、第2流体は磁場により影響を受けることができ、装置は、流体チャンバの少なくとも一部に対して磁場を与えるためのものであり、流体チャンバの端部は側部のみにより共に接続されている、光学要素を提供する。
【0009】
本発明にしたがって、光学的機能の変化を与えることができ、比較的製造コストが掛からず、製造が容易であり、そして、動作中に、エレクトロウェッティング流体焦点レンズの大きい電圧を必要としない光学要素を提供することが可能である。流体チャンバの端部は側部のみにより互いに接続されているため、流体チャンバの幅に亘って光路における障害は存在しない。
【0010】
好適には、流体チャンバの端部は実質的に平坦である。これは、流体チャンバについての最も単純な構成であり、製造を最も簡単にし、流体チャンバを通る光路における障害が最小であることを確実にする。
【0011】
有利である一実施形態においては、第2流体は流体チャンバの第1端部と接触し、磁場は、第1流体が第1端部と接触するように、第2流体を移動させることができる。このことは、光学要素の絞りとしての使用を支援する。
【0012】
有利であることに、流体チャンバの端部は第1流体をはじく、又は、流体チャンバの端部は、第1流体をはじくコーティングを備えている。第1流体をはじくことにより、磁場が存在しないとき、出射窓の構造は、それらの流体の元々の位置にそれらの流体を戻すことを支援する。
【0013】
好適には、第2流体は磁性流体である。磁性流体は、磁場の影響下に置かれるときに、高磁場密度を有する位置に移動する傾向を有し、したがって、光学要素内で用いるのに理想的に適するものである。
【0014】
理想的には、流体チャンバの側部は、実質的に円筒形の壁を有する。これは、流体チャンバの最も単純な実施形態を構成し、光学要素を使用する何れの装置で用いるのに、最も簡単であり製造が容易である。
【0015】
有利であることに、流体チャンバの少なくとも一部に対して磁場を与える装置は、勾配磁場を発生するための電圧電源を有し、その電圧電源は流体チャンバの周りに1つ又はそれ以上のコイルを有する。上記のように、これは、磁場の電圧電源の最も簡単な実施形態である。
【0016】
好適には、第1流体は透明であり、及び第2流体は透明でなく、又は、第1流体は透明であり、及び第2流体は不完全に透明である。それらの2つの別個の実施形態は、異なるタイプの光学要素をもたらし、そのことは、光学要素が実施されるアプリケーションに依存する。
【0017】
本発明の実施形態について、以下、図を参照して、例示として詳述する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1において、光学要素10は流体チャンバ12を有し、その流体チャンバ12は、側部14並びに端部16及び18を有する。端部16及び18は、入射窓16(光の)及び出射窓18としての役割を果たす。流体チャンバ12の側部14は、実質的に円筒形の壁4を有する。流体チャンバ12の端部16及び18は共に、側部14のみによって接続されている。端部16及び18は、実質的に平坦である。
【0019】
流体チャンバは第1流体20及び第2流体22を有し、それらの流体20及び22は非混和性である。第2流体22は第1端部18(出射窓18)と接し、磁界による影響を受けることができる。光学要素10はまた、流体チャンバ12の少なくとも一部において磁界を与えるための装置24を有し、その装置24は、勾配磁界を生成するための電圧電源24である。図1の実施形態においては、電圧電源24は、流体チャンバ12の周りにコイル26を有する。
【0020】
図1の実施形態は、その光学要素の3つの異なる段階を示している。光学要素10についての3つのビューの左側は、磁界が存在しない標準位置にある要素10を示している。第1流体20は透明であり、第2流体は透明でない。入射窓16を通って流体チャンバ12に入射する何れの光は、磁性流体である非透過性の第2流体により透過しないようにされているため、流体チャンバ12を透過しない。光学要素10は、この位置においてシャッタとして機能しているとき、デジタルカメラにおいて、光が写真フィルムと、又は、更には、光検出面と反応しないようにする。
【0021】
光学要素10の中央の第2のビューにおいては、コイル26により、電圧電源24は、磁性流体22を有する流体チャンバ12の一部において磁界を生成している。磁性流体22は生成された磁界により影響され、光学要素10の中央のビューにおいて示されている位置のような位置に移動する。磁性流体22は流体チャンバ12の側部14の方に引き寄せられるため、磁界は、第1流体20が出射窓18と接するようになるような位置に磁性流体を移動させることができる。第1流体20は透明であるため、少量の光が流体チャンバ12を透過し、出射窓18を透過して進む。これについては、光学要素の真ん中のビューに、光学要素10の出射側において、図に矢印を用いて示している。
【0022】
電圧電源24により増加された電圧により、磁界の大きさが大きくなるにつれて、磁性流体22は、流体チャンバ12の側部の方に益々引き寄せられる。これは、図1に示す流体チャンバ12の右側のビューに示されている流体20及び22の位置をとるように変化した流体20及び22の位置をもたらす。このビューから理解できるように、流体チャンバ12の出射窓18と接する第1流体20の量は増加している。
【0023】
第1流体20は透明である一方、第2流体22、即ち、磁性流体は透明でないため、流体チャンバ12の出射窓18と接する第1流体20の量が多くなればなる程、流体チャンバ12を透過し、出射窓18を出る光は多くなる。これについては、流体チャンバ12を出射する光の量を示す3組の矢印により図1の3つのビューの右側に示している。
【0024】
電圧電源24は、電圧の範囲において電圧のスムーズな変化を与え、それにより、コイルが種々の大きさの磁界を生成するようにし、それにより、チャンバ12における2つの流体20及び22の位置における細かい制御を可能にする。
【0025】
一旦、電圧電源24が0に戻されると、流体チャンバ13の周りのコイル26はもはや、チャンバ12に対して磁界を与えなくなる。これが生じるとき、2つの流体20及び22はそれらの開始位置に戻り、光学要素10について図1の左側のビューに示すような構成に戻る。第2流体は再度、光が流体チャンバ12を透過しないようにする。図1の光学要素10の実施形態は、シャッタ又は絞りとして機能する光学要素10を有する。コイル26により生成される磁界の制御下、即ち、電圧電源24の制御下で、2つの流体は、時間の短い期間中、少量の光がチャンバ12を透過するように操作される。
【0026】
流体20及び22の開始位置にそれらの流体を戻すように支援し、2つの流体が2つの個別の単一の総量を保つ(即ち、磁界を取り除いたときに、第1流体20の何れの部分が流体チャンバ12の出射窓18側に残らないようにする)ことを確実にするように、流体チャンバ12の実質的に平坦な出射窓18は第1流体20をはじくようになっている。
【0027】
代替の解決策は、流体チャンバ12の実質的に平坦な出射窓18が、第1流体20をはじくコーティングを備えていることである。どちらにしても、出射窓18は流体20をはじき、そのことは、磁界が流体チャンバ12における作用が取り除かれるときに重要である。この点で、出射窓が第1流体20をはじく材料でコーティングされている又はその材料から成ることは、その流体が、図1の左側のビューに示す位置に戻されることを確実にする。
【0028】
光学要素10の第2の実施形態は図2において、図1で用いている光学要素と同様の方式で示されている光学要素10の3つのビューを用いて示されている。光学要素10の物理的構造は第1実施形態の物理的構造と同じであり、透明である第1流体20を有しているが、第2流体(図2の第2実施形態における参照番号28)は、図1の実施形態と異なり、不十分に透明であり、第2流体22は完全に非透明でない。
【0029】
上記の実施形態におけるように、光学要素10は流体チャンバ12を有し、電圧源24は、流体チャンバ12に対して磁界を与えるためのコイル26を有する。図2の光学要素10の左側のビューにおいては、電圧源24により与えられる電圧はなく、それに対応して、磁界は存在せず、少量の光が流体チャンバ12を透過する。この光の量は、不十分に透明な第2流体28は流体チャンバ12に入射する光の一部を吸収するため、入射側においてそのチャンバに入射する光の量より少ない。光学要素10の出射側においては、図2の左側のビューに示すように、複数の矢印はチャンバ12を透過した光を表している。
【0030】
電圧源24がオンに切り換えられるとき、コイル26がチャンバ12に対して磁界を発生するように、第2流体28は磁界の方に引き寄せられ、図2の3つのビューの真ん中のビューに示すような位置をとる。光学要素10の光学特性は変化し、光学要素10の光学チャンバ12を透過する光の量は変化する。第2流体28は不十分に透明であるため、何れの特定の点において、光学チャンバ12を出射する光の量は、光が透過した第2流体28のカラムの高さに依存する。
【0031】
図2に示す光学要素10の第2実施形態は、電圧源24のコイル26により生成された磁界の強度にしたがって、光学要素を透過する光の量を変化させることにおいて、可変ビーム強度整形要素として、主に機能する。図2の3つのビューの真ん中のビューにおいては、流体チャンバ12の出射側における矢印の大きさは、光学チャンバ12の出射窓18を透過して出る光の相対的な強度のおおまかな様子を示している。
【0032】
コイル26に印加される電圧を増加させることにより磁界の大きさが大きくなるにつれ、第2流体28は磁界により更に影響を受け、図2の右側のビューに示す位置と同じ位置に移動する。光学要素10の光学特性は更に修正され、光学要素10の断面を横断する光強度のプロファイルは、同様に更に変化する。
【0033】
上記のように、図1に示す第1実施形態については、電圧源24が、コイル26に印加される電圧が存在しないように制御されるとき、磁界はもはや存在せず、流体チャンバ12の内側の流体20及び28は、図2の第1のビューに示す構成に戻る。また、流体チャンバ12の表面は親水性であることが可能であり、それにより、2つの流体20及び28の元々の位置にそれらの流体を戻すように支援するように、第1流体20をはじくものである。
【0034】
光学要素10の第3実施形態が、図3の2つのビューに示されている。光学要素10の全体的構造は、上記の2つの実施形態におけるように、2つの非混和性流体20及び22を有する流体チャンバ12と、流体チャンバ12において規定されている入射窓及び出射窓とを有している。光学要素10の第1実施形態におけるように、流体20は透明であり、流体22は透明でない。流体チャンバ12の周りにコイル26を有する、勾配磁界を発生させるための電圧源24がまた、備えられている。
【0035】
しかしながら、この実施形態において、磁界が存在していないとき、2つの流体20及び22の開始位置は、図3の左側のビューに示すようなものである。上記の2つの実施形態と異なり、2つの流体の界面は平坦な円形ではない(円筒形の流体チャンバにおいて)が、曲面的なメニスカスを効果的に形成する。これを達成するように、出射窓18は、流体20を引き寄せるディスク形状のコーティングを備えている。代替として、出射窓18は流体20を引き寄せることが可能であるが、その場合、リング形状のはじくコーティングがコーティングされている。例えば、流体20は水性であることが可能である。流体22は油性であることが可能であり、フルオロシランのリング形状の層がコーティングされたガラスより成る出射窓を有する。
【0036】
上記の実施形態におけるように、図3の光学要素10は絞りとして機能する。光学要素10は、流体チャンバ12を横断する磁界の強度にしたがって、透過する光の量を変化させる。電圧源24からの電圧が増加するにつれ、磁界の大きさは大きくなり、第2流体22は、流体チャンバ12の側に引き寄せられる。これは、チャンバの出射窓と接触する第1流体20の量を増加させ、それ故、透過する光の量を多くする。出射側の矢印は、チャンバ12を透過する光の量における変化を表すように用いられている。
【0037】
チャンバ12の出射窓18は、好適な位置にシャッタ又は絞りを正確に位置付けるように、接触角を修正するリング形状のコーティングの幾何学的構造又は組み合わせを用いて、リング状にパターニングされることが可能である。この解決方法は、上記の3つの実施形態に適用可能である。
【0038】
図1においては、チャンバ12の側壁14は、アモルファスのフッ素ポリマーのようなヒステリシスの小さい材料である必要があり、それ故、両方の液体間の接触ラインは、くっつくことなく、側壁に沿って容易に滑るようになっている。磁性流体22は、キャリア流体中のカプセル化された(磁性)磁気粒子の微粒子及び分散剤を有することが可能である。磁性流体22は水性又は油性であることが可能である。水性の磁性流体の場合、他の流体20は、例えば、シリコーン油又はアルカンである。その場合、出射窓18は、疎水性である必要があり、例えば、アモルファスのフッ素ポリマーから成るコーティングによるものである。油性の磁性流体22の場合、他の流体20は、例えば、水又はエチレンゴリコールである。そのとき、例えば、出射窓18がガラスから成るとき、出射窓18は疎水性である必要がある。
【0039】
上記3つの実施形態にしたがって作られる光学要素は、図4に示すようなカメラのような画像捕捉装置で使用するために適する。図4においては、カメラ42を有する、携帯電話40の背面を示している。カメラ42は光学要素10を有し、その光学要素は、ここでは、図1を参照して説明した実施形態におけるように、シャッタとして機能する。光学要素10においては、機械的可動部品がなく、動作する短い時間の期間に比較的低電圧のみを必要とする。このことは、消費電力が非常に重要である状況下で使用することに適する、高効果的及び効率的なシャッタをもたらす。これは、携帯電話の無線通信モジュール及びディスプレイ装置に電力供給するために十分なエネルギーを必要とする携帯電話のような装置の場合に特に当て嵌まる。
【0040】
上記の3つの実施形態の何れにしたがって作られる光学要素は、CD又はDVDディスクのような異なるディスクフォーマットを読み出すときに光ビームの開口数を変化させるように、CD/DVDを両立させることができる光記録ピックアップユニットにおけるような何れの光記録装置で使用することに適する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】3つの異なる動作位置における光学要素の模式図である。
【図2】3つの異なる動作位置における光学要素の第2の実施形態の模式図である。
【図3】2つの異なる動作位置における光学要素の第3の実施形態の模式図である。
【図4】光学要素の実施形態を有する画像捕捉装置の模式図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学要素であって:
流体チャンバであって、側部及び端部を有する、流体チャンバ;
第1流体及び第2流体であって、それらの流体は非混和性であり、前記第2流体は磁場により影響を受けることができる、第1流体及び第2流体;並びに
前記流体チャンバの少なくとも一部に対して磁場を与える装置;
を有する光学要素であり、
前記流体チャンバの前記端部は前記側部のみにより共に接続されている;
光学要素。
【請求項2】
請求項1に記載の光学要素であって、前記流体チャンバの前記端部は実質的に平坦である、光学要素。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の光学要素であって、前記第2流体は前記流体チャンバの第1端部と接し、前記磁場は、前記第1流体が前記第1端部と接するように、前記第2流体を移動させることができる、光学要素。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れ一項に記載の光学要素であって、前記流体チャンバの端部は前記第1流体をはじく、光学要素。
【請求項5】
請求項1乃至3の何れ一項に記載の光学要素であって、前記流体チャンバの端部は、前記第1流体をはじくコーティングを備えている、光学要素。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れ一項に記載の光学要素であって、前記第2流体は磁性流体である、光学要素。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れ一項に記載の光学要素であって、前記流体チャンバの前記側部は実質的に円筒形の壁を有する、光学要素。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れ一項に記載の光学要素であって、前記流体チャンバの少なくとも一部に対して磁場を与えるための前記装置は、勾配磁場を発生させる電圧電源を有する、光学要素。
【請求項9】
請求項8に記載の光学要素であって、前記電圧電源は、前記流体チャンバの周りに1つ又はそれ以上のコイルを有する、光学要素。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れ一項に記載の光学要素であって、前記第1流体は透明であり、前記第2流体は透明でない、光学要素。
【請求項11】
請求項1乃至9の何れ一項に記載の光学要素であって、前記第1流体は透明であり、前記第2流体は不十分に透明である、光学要素。
【請求項12】
請求項1乃至11の何れ一項に記載の光学要素を有する画像捕捉装置。
【請求項13】
請求項1乃至11の何れ一項に記載の光学要素を有する光記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−502923(P2008−502923A)
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−514296(P2007−514296)
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【国際出願番号】PCT/IB2005/051739
【国際公開番号】WO2005/119307
【国際公開日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】