説明

光学部品取付装置

【課題】ハレーションの発生を抑制することができる光学部品取付装置を提供する。
【解決手段】光学部品取付装置は、観測対象物を観測するための観測光を透過させる第1光学フィルタ50が取り付けられる第1開口部と、観測光が観測対象物に向かうよう観測光を反射するとともに、観測対象物から入射される入射光を透過させる反射透過板51が取り付けられる第2開口部と、反射透過板で反射される観測光及び入射光が通過する第3開口部と、を備える第1部材と、第2開口部と対向し反射透過板で透過される入射光が通過する第4開口部と、第4開口部を通過する光のうち観測装置で観測される光を透過させる第2光学フィルタ52が取り付けられる第5開口部と、を備え、第1部材に結合される第2部材と、を備え、第2開口部は、観測光及び入射光が入射されない側に、反射透過板の周辺が第2開口部の周辺を囲むように反射透過板が取り付けられる開口部である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学部品取付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
蛍光物質を含んだ反応試料を観察するリアルタイムPCR(Polymerase Chain Reaction)装置や蛍光顕微鏡では、一般に、光学フィルタやダイクロイックミラーが組み込まれたフィルタキューブが用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図9は、一般的なフィルタキューブ300の構成を示す図である。光学フィルタ400は、光源からの光のうち、反応試料を励起させる励起光を透過させる。ダイクロイックミラー410は、励起光が反応試料に照射されるよう励起光を反射する。また、ダイクロイックミラー410は、反応試料からの蛍光を透過させる。光学フィルタ420は、ダイクロイックミラー410を透過した光のうち、所定の波長の蛍光を観測装置へと透過させる。このようなフィルタキューブ300が用いられることにより、リアルタイムPCR装置では、所定の蛍光を観測できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−111914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前述のようなフィルタキューブ300では、励起光や蛍光がダイクロイックミラー410の端にあたると、観測装置の観測結果にハレーションが発生することがある。このため、ダイクロイックミラー410の端には、例えば、光の反射を防ぐための植毛紙が貼られることがある。しかしながら、この加工は手作業となってコスト増となるし、しかも、植毛紙が貼られても接着剤が露出するとそれがハレーションの原因となることがある。
【0006】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、ハレーションの発生を抑制することができる光学部品取付装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一つの側面に係る光学部品取付装置は、観測対象物を観測するための観測光を透過させる第1光学フィルタが取り付けられる第1開口部と、前記観測光が前記観測対象物に向かうよう前記観測光を反射するとともに、前記観測対象物から入射される入射光を透過させる反射透過板が取り付けられる第2開口部と、前記反射透過板で反射される前記観測光及び前記入射光が通過する第3開口部と、を備える第1部材と、前記第2開口部と対向し前記反射透過板で透過される前記入射光が通過する第4開口部と、前記第4開口部を通過する光のうち観測装置で観測される光を透過させる第2光学フィルタが取り付けられる第5開口部と、を備え、前記第1部材に結合される第2部材と、を備え、前記第2開口部は、前記観測光及び前記入射光が入射されない側に、前記反射透過板の周辺が前記第2開口部の周辺を囲むように前記反射透過板が取り付けられる開口部である。
【発明の効果】
【0008】
ハレーションの発生を抑制することができる光学部品取付装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態であるPCR装置10の側面図である。
【図2】PCR装置10の平面図である。
【図3】フィルタキューブ32が装着された回転装置31の斜視図である。
【図4】フィルタキューブ32の分解図である。
【図5】フィルタブロック60の斜視図である。
【図6】ダイクロイックミラー51の取付状態を説明するための図である。
【図7】フィルタブロック61の斜視図である。
【図8】フィルタキューブ32の斜視断面図である。
【図9】一般的なフィルタキューブ300を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態であるフィルタキューブ32,33が用いられたPCR装置10の側面図である。また、図2は、PCR装置10の平面図である。PCR装置10は、DNAや蛍光物質等を含む液体状の反応試料の温度を制御することによりDNAの増幅を行い、増幅されたDNAの状態を光学的な測定方法により検出する装置である。PCR装置10は、本体15と、本体15の前方に取り付けられたカバー16とを備えている。なお、図1,2において、一部のブロックは断面図で描かれている。
【0012】
本体15には、反応容器20、反応ユニット21、カバー22、制御装置24、光源30、回転装置31、フィルタキューブ32,33、モータ34、及びカメラ35が設けられている。
【0013】
カバー16は、利用者が反応容器20を取替えられるよう前後に移動可能に本体15に設置され、後方に移動した際には本体15の内部に収納される。図1におけるカバー16は、前方に移動された状態であり、例えば、本体15とカバー16との間に遮光部材(不図示)が取付けられることによりPCR装置10の内部空間が遮光される。また、カバー16の内側には、反射鏡25、フレネルレンズ26が設置されている。
【0014】
反応容器20には、DNAや蛍光物質等を含む液体状の反応試料を格納できる窪みが、例えば縦に6個、横に10個配列されている。本実施形態では、蛍光物質が励起されると、例えば2種類の異なる波長の蛍光(蛍光L1,L2)を発生するよう、DNAは蛍光標識されていることとする。
【0015】
反応ユニット21は、反応容器20が載置され、後述する制御装置24の指示に基づいて反応容器20の温度制御を行う。
【0016】
カバー22は、反応容器20が加熱された際に、反応試料の蒸発を防ぐために設けられる。なお、カバー22には、反応試料を励起させる励起光や、反応試料からの蛍光が影響を受けないよう、光透過性のフィルム等が用いられている。
【0017】
制御装置24は、例えば、PCR装置10の外部に設けられたコンピュータ(不図示)からの指示を受け、PCR装置10の各ブロックを制御する。具体的には、制御装置24は、例えばDNAが増幅するように反応ユニット21の温度を制御する。さらに、制御装置24は、光源30の点灯、消灯、モータ34の回転を制御する。
【0018】
反射鏡25は、例えば、後述するフィルタキューブ32からの励起光をフレネルレンズ26に向けて反射する。また、反射鏡25は、反応試料からの蛍光をカメラ35へと反射する。
フレネルレンズ26は、反射鏡25で反射される励起光を、フレネルレンズの光軸に平行な状態に収束させて透過させる。
【0019】
光源30は、本体15の側面に設置された例えばハロゲンランプであり、励起光を含む光を照射する。
【0020】
回転装置31は、いわゆるターレット式の回転装置であり、反応試料からの蛍光を観測する際に用いられるフィルタキューブ32,33が装着される。図3は、フィルタキューブ32が取り付けられた回転装置31の斜視図である。回転装置31は、回転板40,41、回転軸42を含んで構成される。回転装置31は、回転板40と回転板41との間に、例えば、最大6つのフィルタキューブを60度間隔で装着可能である。
【0021】
回転板40は、カメラ35側の板であり、フィルタキューブが装着される位置に、蛍光が通過できるような丸窓が6箇所設けられている。
回転板41は、反射鏡25側の板であり、フィルタキューブが装着される位置に、励起光、及び蛍光が通過できるような角窓が6箇所設けられている。
回転軸42は、回転板40,41、及び装着されたフィルタキューブを回転させるよう、回転板40,41に接続される。
【0022】
本実施形態では、フィルタキューブ33は、フィルタキューブ32が設置された位置から180度離れた位置に装着される。また、回転装置31は、フィルタキューブ32,33の何れかを光源30と対向させ、光源30からの光を入力させる。なお、フィルタキューブ32が光源30に対向するとは、光源30の光軸と、後述するフィルタキューブ32の光学フィルタ50の光軸とが一致するような状態をいう。図2では、例えばフィルタキューブ32が光源30の対向された状態を示す。また、以下、フィルタキューブ32が光源30に対向していることとして説明する。
【0023】
==フィルタキューブ32の詳細==
フィルタキューブ32の詳細について、フィルタキューブ32の分解図である図4を参照しつつ説明する。
【0024】
フィルタキューブ32は、蛍光L1を観測する際に用いられ、光学フィルタ50,52、ダイクロイックミラー51、フィルタブロック60,61、取付部材65,66を含んで構成される。
【0025】
光学フィルタ50(第1光学フィルタ)は、入射される光のうち、反応試料の状態を観測するための光を透過させる。光学フィルタ50はいわゆる励起フィルタであり、入射される光から反応試料を励起させる励起光(観測光)を透過させ、励起光を透過させるレンズ90、及びレンズ90を保持する保持枠91を含んで構成される。
ダイクロイックミラー51(反射透過板)は、入射される光のうち励起光を反射しつつ、他の光を透過させる。
光学フィルタ52(第2光学フィルタ)は、カメラ35で観測される光を透過させるフィルタである。光学フィルタ52はいわゆる蛍光フィルタであり、入射される光のうち蛍光L1を透過させ、蛍光を透過させるレンズ92、及びレンズ92を保持する保持枠93を含んで構成される。
【0026】
フィルタブロック60(第1部材)は、光学フィルタ50、ダイクロイックミラー51が取り付けられる部材であり、図5に示すように3つの開口部70〜72が設けられている。また、フィルタブロック60は樹脂で形成され、フィルタブロック60の表面は艶消しのためブラスト処理されて細かな凹凸が付けられた後に黒色に塗装されている。
【0027】
取付部材65は、光学フィルタ50を開口部70に取り付けるための部材であり、光源30からの光を光学フィルタ50へ通過させるための開口部75が設けられている。
【0028】
開口部70(第1開口部)の周辺には、保持枠91がはめ込まれるような凹みが形成されている。
【0029】
開口部75の周辺には、取付部材65が光学フィルタ50を取り付ける際に、フィルタブロック60と取付部材65が隙間なく取り付けられるような凹みが形成されている。このような取付部材65がフィルタブロック60にネジ200〜203で固定されることにより、光学フィルタ50は開口部70に取り付けられる。
【0030】
開口部71(第2開口部)には、図6に示すように、ダイクロイックミラー51が、フィルタブロック60の外側から取付部材67及びネジ210,211により取り付けられる。具体的には、取付部材67の押さえ部材95,96が、ダイクロイックミラー51の周辺と、フィルタブロック60とが隙間無く密着するようにダイクロイックミラー51を弾性力で押さえつける。本実施形態では、ダイクロイックミラー51の面積は、開口部71の面積より大きい。また、押さえ部材95,96は、ダイクロイックミラー51の周辺が開口部71の周辺を囲むようにダイクロイックミラー51を押えつける。
【0031】
開口部72(第3開口部)は、ダイクロイックミラー51で反射される光や、フィルタブロック60の外部より入射される光りが通過する。
【0032】
フィルタブロック61(第2部材)は、光学フィルタ52が取り付けられる部材であり、フィルタブロック60に結合されることにより、箱状体のいわゆるキューブを形成する。また、フィルタブロック61には、図7に示すように2つの開口部80,81が設けられている。フィルタブロック61は、フィルタブロック60と同様に樹脂で形成され、表面は艶消しのためブラスト処理されて細かな凹凸が付けられた後に黒色に塗装されている。
【0033】
取付部材66は、光学フィルタ52をフィルタブロック61の開口部81に取り付けるための部材であり、光学フィルタ52からの蛍光を通過させるための開口部85が設けられている。本実施形態では、取付部材65および66はアルミ材を切削加工した後、黒アルマイト処理により艶消し処理している。
【0034】
開口部80(第4開口部)は、フィルタブロック60,61が結合された際に開口部71と対向する開口部であり、ダイクロイックミラー51からの光が通過する。
開口部81(第5開口部)の周辺には、保持枠93がはめ込まれる凹みが形成されている。
【0035】
開口部85の周辺には、取付部材66が光学フィルタ52を取り付ける際に、フィルタブロック61と取付部材66が隙間なく取り付けられるような凹みが形成されている。このような取付部材66がフィルタブロック61にネジ220〜223で固定されることにより、光学フィルタ52は開口部81に取り付けられる。
【0036】
また、フィルタブロック60,61が結合された際に、フィルタブロック61における開口部70と対向する面100には、植毛紙110(光吸収シート)が貼り付けられている。
【0037】
図8は、実際に完成されたフィルタキューブ32の斜視断面図である。フィルタキューブ32が光源30に対向している状態では、光源30からの光は−X軸方向から+X軸方向へと放射される。また、励起光はダイクロイックミラー51で反応溶液に向かうように+Y軸方向から−Y軸方向へ反射される。反応試料からの蛍光は、−Y軸方向から+Y軸方向へ入射され、ダイクロイックミラー51、光学フィルタ52を透過してカメラ35に照射される。図8に示すように、ダイクロイックミラー51は、ダイクロイックミラー51の端が、励起光及び蛍光が入射する側(−Y軸側)から見えないようにフィルタブロック60に取り付けられる。このため、励起光等がダイクロイックミラー51の端に直接あたることはない。なお、フィルタブロック60,61、及び取付部材65,66は、光学部品取付装置に相当する。
【0038】
図1に示すフィルタキューブ33は、蛍光L2を観測する際に用いられるフィルタキューブである。フィルタキューブ33は、フィルタキューブ32と同様に、光学フィルタ120,122、ダイクロックミラー121を含んで構成されている。光学フィルタ120は、光学フィルタ50と同様であり、ダイクロイックミラー121は、ダイクロイックミラー51と同様である。光学フィルタ122は、蛍光L2を透過させる蛍光フィルタである。フィルタキューブ33では、光学フィルタ122が光学フィルタ52の代わりに用いられている以外は、フィルタキューブ32と同様の構成である。このため、ここでは、フィルタキューブ33に関する詳細な説明は省略する。
【0039】
モータ34は、制御装置24からの指示により回転装置31の回転軸42を回転させる。なおモータ34は、例えば、ステッピングモータである。
【0040】
カメラ35(観測装置)は、蛍光L1,L2を受光して撮影する。この結果、利用者は、増幅されたDNA量等を検出することができる。
【0041】
==PCR装置10を用いた蛍光L1の観測==
PCR装置10がDNAを増幅しつつ、蛍光L1を観測する際の詳細について図1、2を参照しつつ説明する。前述のように、蛍光L1を観測する際には、フィルタキューブ32が用いられる。このため、まず制御装置24は、光源30からの光がフィルタキューブ32に入力されるよう、回転装置31を回転させる。
【0042】
つぎに、制御装置24は、DNAが増幅されるように、反応ユニット21の温度の制御を開始する。
【0043】
光源30からの光のうち励起光は光学フィルタ50を透過し、ダイクロイックミラー51で反応溶液に向かうように反射される。反射された励起光は反射鏡25で更に反射され、フレネルレンズ26、カバー22を透過して反応容器20の反応溶液に照射される。この結果、反応溶液は励起され、蛍光L1,L2が発生する。蛍光L1,L2は、反射鏡25で反射された後、ダイクロイックミラー51を透過する。ダイクロイックミラー51からの蛍光L1,L2は、光学フィルタ52に入力されるため、蛍光L1のみが透過してカメラ35へと出力される。この結果、カメラ35は、リアルタイムで蛍光L1を観測することができる。
【0044】
なお、ここでは、PCR装置10を用いて蛍光L1を観測した際の観測結果について説明したが、蛍光L2を観測する際も同様である。但し、その際には、フィルタキューブ32の代わりに、フィルタキューブ33が用いられる。
【0045】
以上、本発明の一実施形態であるフィルタキューブ32が用いられるPCR装置10について説明した。フィルタブロック60には、励起光及び蛍光が入射されない側に、ダイクロイックミラー51が取り付けられる開口部71が設けられている。このような開口部71にダイクロイックミラー51が取り付けられると、ダイクロイックミラー51の端に励起光、蛍光が直接照射されることは無い。したがって、カメラ35は、ダイクロイックミラー51の端で反射される光の影響を受けることがないため、ハレーションの発生が抑制される。また、本実施形態では、ダイクロイックミラー51の端に植毛紙等を貼り付ける必要がないため、組み立て工程が簡素化される。
【0046】
また、ダイクロイックミラー51は、例えば接着剤により開口部71に取り付けられても良い。しかしながら、接着剤を用いた場合、接着剤がフィルタブロック60の励起光等が入射される側に漏れる可能性がある。本実施形態では、取付部材67でダイクロイックミラー51を開口部71に取り付けているため、より確実にハレーションの発生を抑制できる。
【0047】
一般的なフィルタキューブはアルミニウム等の金属で形成される。しかしながら、本実施形態のフィルタブロック60,61は樹脂で形成されているため、フィルタキューブ32の製造コストを抑え、軽量化することができる。また、このようなフィルタキューブ32を用いた場合、例えばモータ34に対する負荷を軽減することができる。同様に、取付部材65および66も樹脂製とすれば、更に軽量化に寄与できるものである。
【0048】
また、フィルタキューブ32の内部で反射された光がカメラ35に入射されることがある。このような現象が発生すると、精度よく蛍光L1,L2を検出できないことがある。本実施形態においては、フィルタブロック60,61の内側の表面はブラスト処理されている。このため、フィルタブロック60,61の内側での光の反射を抑制でき、蛍光L1,L2の検出精度を向上させることができる。尚、艶消しのためにはブラスト処理に限らず、例えば、成形用の金型の表面を荒らしておく等、同様の効果が得られれば他の方法を用いることができる。
【0049】
また、フィルタブロック60,61の内側の表面は黒色に塗装されている。このため、フィルタキューブ32の内部での光の反射をより抑制できる。
【0050】
また、光源30の光は強度が強いため、例えば励起光の一部はダイクロイックミラー51で反射されず透過することがある。本実施形態では、フィルタブロック61の面100には、植毛紙110が貼り付けられている。このため、例えば、励起光の一部がダイクロイックミラー51を透過する場合であっても、透過した光が更に面100で反射してカメラ35へと出力されるのを防ぐことができる。
【0051】
なお、上記実施例は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0052】
10 PCR装置
15 本体
16,22 カバー
20 反応容器
21 反応ブロック
25 反射鏡
26 フレネルレンズ
30 光源
31 回転装置
32,33 フィルタキューブ
34 モータ
35 カメラ
40,41 回転板
42 回転軸
50,52,120,122 光学フィルタ
51,121 ダイクロイックミラー
60,61 フィルタブロック
65,66,67 取付部材
70〜72,75,80,81,85 開口部
90,92 レンズ
91,93 保持枠
95,96 押さえ部材
100 面
110 植毛紙
200〜203,210,211,220〜223 ネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
観測対象物を観測するための観測光を透過させる第1光学フィルタが取り付けられる第1開口部と、前記観測光が前記観測対象物に向かうよう前記観測光を反射するとともに、前記観測対象物から入射される入射光を透過させる反射透過板が取り付けられる第2開口部と、前記反射透過板で反射される前記観測光及び前記入射光が通過する第3開口部と、を備える第1部材と、
前記第2開口部と対向し前記反射透過板で透過される前記入射光が通過する第4開口部と、前記第4開口部を通過する光のうち観測装置で観測される光を透過させる第2光学フィルタが取り付けられる第5開口部と、を備え、前記第1部材に結合される第2部材と、
を備え、
前記第2開口部は、
前記観測光及び前記入射光が入射されない側に、前記反射透過板の周辺が前記第2開口部の周辺を囲むように前記反射透過板が取り付けられる開口部であること、
を特徴とする光学部品取付装置。
【請求項2】
請求項1に記載の光学部品取付装置であって、
前記第2開口部の前記観測光及び前記入射光が入射されない側から、前記反射透過板の周辺が前記第2開口部の周辺を囲むように前記反射透過板を取り付ける取付部材を更に備えること、
を特徴とする光学部品取付装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の光学部品取付装置であって、
前記第1及び第2部材は、樹脂で形成されてなることを特徴とする光学部品取付装置。
【請求項4】
請求項3に記載の光学部品取付装置であって、
前記第1及び第2部材の内側の表面は、艶消し処理されてなることを特徴とする光学部品取付装置。
【請求項5】
請求項4に記載の光学部品取付装置であって、
前記第1及び第2部材の内側の表面は、黒色に塗装されてなることを特徴とする光学部品取付装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか1項に記載の光学部品取付装置であって、
前記第2部材における前記第1開口部と対向する面には、前記観測光のうち前記反射透過板で反射されずに透過した光が前記第5開口部へと反射されることを抑制するための光吸収シートが貼り付けられていることを特徴とする光学部品取付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−252975(P2011−252975A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−125217(P2010−125217)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】