説明

光探知装置及び光探知方法

【課題】強力な妨害レーザを受光したとしても、NDフィルタを保護しながら、赤外線検知素子の飽和及び障害を確実に防止する。
【解決手段】撮像レンズ2を通じて入射した赤外線に応じて赤外線検知信号を取得する赤外線検知素子3と、赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えた場合、赤外線を減光すべく、NDフィルタ5を赤外線検知素子3の受光軸上の減光位置に駆動配置するフィルタ駆動制御部9と、NDフィルタ5の温度を検出する温度センサ13と、受光軸上の減光位置に配置したNDフィルタ5の現在温度を検出し、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、NDフィルタ5及び赤外線検知素子3に対する赤外線を遮光すべく、シャッタ6を遮光位置に駆動配置するシャッタ駆動制御部12とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば光学系を通じて入射した赤外線等の光線に応じて赤外線検知信号等の光探知信号を取得する赤外線検知素子等の検知素子を備えた赤外線撮像装置等の光探知装置及び光探知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、赤外線撮像装置では、光学系を通じて入射した赤外線に応じて赤外線検知信号を取得する赤外線検知素子を備え、赤外線検知素子の受光軸上に、赤外線検知素子に対する赤外線を減光するND(Neutral Density)フィルタ等の減光フィルタを配置し、NDフィルタを通じて、その赤外線検知素子に入射する赤外線の入射量を調整する技術が知られている。
【0003】
【特許文献1】国際公開第2001/22062号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の赤外線撮像装置によれば、NDフィルタを通じて赤外線検知素子に入射する赤外線の入射量を調整するようにしたが、例えば赤外線検知素子で検知する赤外線波長域と同一波長域の強力な妨害レーザを受光した場合、赤外線検知素子の赤外線検知信号が飽和レベルを超えてしまうことになるため、その後の赤外線検知信号に対応する画像信号から画像を取得することができなくなる。
【0005】
また、上記従来の赤外線撮像装置によれば、赤外線検知素子を通じて強力な妨害レーザを受光した場合、赤外線検知信号が飽和レベルを超えて赤外線検知素子に障害が発生する虞があるために、赤外線検知素子の受光軸上にNDフィルタを配置して赤外線検知素子に入射する赤外線を減光することで、赤外線検知素子の飽和及び障害を防止することも考えられるが、妨害レーザが強力な場合、NDフィルタの温度が上昇することでNDフィルタにも障害が発生し、その結果、赤外線検知素子の飽和及び障害が発生してしまうことになる。
【0006】
尚、NDフィルタには、吸収型の他にも反射型があるが、反射型であっても、強力な妨害レーザを受光した場合にはNDフィルタの温度が上昇することでNDフィルタに障害が発生する虞がある。
【0007】
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、強力な妨害レーザを受光したとしても、減光フィルタ(NDフィルタ)を保護しながら、その結果、光探知素子(赤外線検知素子)の飽和及び障害を防止することができる光探知装置及び光探知方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示装置は、光学系を通じて入射した光線に応じて光探知信号を取得する光探知素子と、前記光探知信号が前記光探知素子の飽和レベル閾値を超えた場合、前記光探知素子に対する前記光線を減光すべく、減光部材を前記光探知素子の受光軸上に駆動配置する減光部材駆動部と、前記減光部材の温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部にて前記光探知素子の受光軸上に配置した前記減光部材の現在温度を検出し、前記減光部材の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光すべく、遮光部材を駆動配置する遮光部材駆動部とを有することを要件とする。
【0009】
また、開示方法は、光学系を通じて入射した光線に応じて光探知信号を取得する光探知素子の光探知取得ステップと、前記光探知信号が前記光探知素子の飽和レベル閾値を超えた場合、前記光探知素子に対する前記光線を減光すべく、減光部材を前記光探知素子の受光軸上に駆動配置する減光部材駆動ステップと、前記減光部材の温度を検出する温度検出ステップと、前記光探知素子の受光軸上に配置した前記減光部材の現在温度を検出し、前記減光部材の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光すべく、遮光部材を駆動配置する遮光部材駆動ステップとを含むことを要件とする。
【発明の効果】
【0010】
開示装置によれば、光探知素子の受光軸上に配置した減光部材の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、前記減光部材及び前記光探知素子に対する光線を遮光すべく、遮光部材を駆動配置するようにした。その結果、開示装置では、例えば強力な妨害レーザの光線を受光したとしても、遮光部材で過剰な光線を遮光することになるため、減光部材を保護し、その結果、光探知素子の飽和及び障害を防止することができるという効果を奏する。
【0011】
また、開示方法によれば、光探知素子の受光軸上に配置した減光部材の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、前記減光部材及び前記光探知素子に対する光線を遮光すべく、遮光部材を駆動配置するようにした。その結果、開示方法では、例えば強力な妨害レーザの光線を受光したとしても、遮光部材で過剰な光線を遮光することになるため、減光部材を保護し、その結果、光探知素子の飽和及び障害を防止することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に基づき本発明の光探知装置及び光探知方法に関わる実施例について詳細に説明する。
【0013】
まず、最初に本実施例の概要を説明するとすれば、その概要は、赤外線検知素子の受光軸上に配置したNDフィルタの現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、NDフィルタ及び赤外線検知素子に対する光線を遮光すべく、遮光部材を駆動配置するようにした。その結果、本実施例では、例えば強力な妨害レーザの光線を受光したとしても、遮光部材で過剰な光線を遮光することになるため、NDフィルタを保護し、その結果、赤外線検知素子の飽和及び障害を防止することができるというものである。
【実施例1】
【0014】
図1は、実施例1の赤外線撮像装置内部の概略構成を示す説明図である。
【0015】
図1に示す赤外線撮像装置1は、外界から入射する赤外線を集光する撮像レンズ2と、撮像レンズ2で集光した赤外線に応じて赤外線検知信号を取得する赤外線検知素子3と、赤外線検知素子3にて取得した赤外線検知信号に応じて画像信号を生成する画像生成部4と、画像生成部4にて生成した画像信号をモニタ出力するモニタ表示部4Aとを有している。
【0016】
また、赤外線撮像装置1は、撮像レンズ2及び赤外線検知素子3間に配置し、赤外線検知素子3に対する赤外線を減光するNDフィルタ5と、撮像レンズ2及び赤外線検知素子3間に配置し、赤外線検知素子3に対する赤外線を遮光するシャッタ6とを有している。
【0017】
さらに、赤外線撮像装置1は、NDフィルタ5を移動可能に保持するフィルタホイール7と、フィルタホイール7内のNDフィルタ5を駆動するフィルタ駆動機構8と、フィルタ駆動機構8を駆動制御するフィルタ駆動制御部9とを有している。
【0018】
フィルタホイール7は、撮像レンズ2及び赤外線検知素子3間の受光軸上に配置して赤外線検知素子3に対する赤外線を減光するNDフィルタ5の減光位置X1と、撮像レンズ2及び赤外線検知素子3間の減光位置X1からNDフィルタ5を外し、赤外線検知素子3に対する赤外線の入射を許可するNDフィルタ5の正常位置X2とを備え、フィルタ駆動機構8は、フィルタホイール7内の減光位置X1又は正常位置X2にNDフィルタ5を駆動配置するメカ機構である。
【0019】
フィルタ駆動制御部9は、画像生成部4経由で赤外線検知素子3からの赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えたか否かを判定する飽和レベル閾値判定部9Aを有し、飽和レベル閾値判定部9Aにて赤外線検知素子3の赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えた場合、赤外線検知素子3で受光する赤外線を減光すべく、NDフィルタ5を赤外線検知素子3の受光軸上の減光位置X1に駆動配置するように、フィルタ駆動機構8を制御するものである。
【0020】
尚、飽和レベル閾値は、赤外線検知素子3の赤外線検知信号が飽和レベル付近になる閾値に相当するものである。
【0021】
また、フィルタ駆動制御部9は、飽和レベル閾値判定部9Aにて赤外線検知素子3の赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えたのでなければ、すなわち、赤外線検知信号が飽和レベル閾値以下の場合、減光位置X1に配置したNDフィルタ5を、赤外線を減光する前の正常位置X2に駆動配置すべく、フィルタ駆動機構8を駆動制御するものである。
【0022】
さらに、赤外線撮像装置1は、シャッタ6を移動可能に保持するシャッタ保持部10と、シャッタ保持部10内のシャッタ6を駆動するシャッタ駆動機構11と、シャッタ駆動機構11を駆動制御するシャッタ駆動制御部12と、NDフィルタ5の現在温度を検出する温度センサ13とを有している。
【0023】
シャッタ保持部10は、撮像レンズ2及び赤外線検知素子3間の受光軸上に配置して赤外線検知素子3及びNDフィルタ5への赤外線を遮光するシャッタ6の遮光位置X3と、撮像レンズ2及び赤外線検知素子3間の遮光位置X3からシャッタ6を外し、赤外線検知素子3及びNDフィルタ5に対する赤外線の入射を許可する正常位置X4とを備え、シャッタ駆動機構11は、シャッタ保持部10内の遮光位置X3又は正常位置X4にシャッタ6を駆動配置するメカ機構である。
【0024】
シャッタ駆動制御部12は、温度センサ13を通じてNDフィルタ5の現在温度を検出すると、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えたか否かを判定する耐熱温度閾値判定部12Aを有し、耐熱温度閾値判定部12AにてNDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、赤外線検知素子3に対する赤外線を遮光すべく、シャッタ6を遮光位置X3に駆動配置するように、シャッタ駆動機構11を制御するものである。尚、NDフィルタ5は、同一赤外線波長の強力な妨害レーザを受光すると、温度上昇することになる。
【0025】
また、耐熱温度閾値は、NDフィルタ5の耐熱温度直前の温度に相当するものである。
【0026】
また、シャッタ駆動制御部12は、耐熱温度閾値判定部12AにてNDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えない、すなわち、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値以下の場合、遮光位置X3に配置したシャッタ6を正常位置X4に駆動配置すべく、シャッタ駆動機構11を駆動制御するものである。
【0027】
次に、実施例1の赤外線撮像装置1の動作について説明する。図2は、赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えた場合の赤外線撮像装置1の動作を端的に示す説明図、図3は、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合の赤外線撮像装置1の動作を端的に示す説明図、図4は、実施例1の第1検知素子保護処理に関わる赤外線撮像装置1の動作を端的に示すフローチャートである。
【0028】
図4に示す第1検知素子保護処理は、同一赤外線波長域の強力な妨害レーザを受光した場合でも、強力な赤外線に対して赤外線検知素子3及びNDフィルタ5を保護できる処理である。
【0029】
図4において赤外線撮像装置1のフィルタ駆動制御部9は、飽和レベル閾値判定部9Aを通じて赤外線検知素子3の赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えたか否かを判定する(ステップS11)。
【0030】
フィルタ駆動制御部9は、赤外線検知素子3の赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えた場合(ステップS11肯定)、図2に示すように、赤外線検知素子3への赤外線を減光すべく、正常位置X2から、撮像レンズ2及び赤外線検知素子3間の受光軸上の減光位置X1にNDフィルタ5を駆動配置する(ステップS12)。この結果、NDフィルタ5は、赤外線検知素子3に対する赤外線を減光することになる。
【0031】
赤外線撮像装置1のシャッタ駆動制御部12は、耐熱温度閾値判定部12Aを通じてNDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えたか否かを判定する(ステップS13)。
【0032】
シャッタ駆動制御部12は、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合(ステップS13肯定)、図3に示すように、赤外線検知素子3及びNDフィルタ5への赤外線を遮光すべく、正常位置X4から、撮像レンズ2及び赤外線検知素子3間の受光軸上の遮光位置X3にシャッタ6を駆動配置する(ステップS14)。この結果、シャッタ6は、赤外線検知素子3及びNDフィルタ5に対する赤外線を遮光することになる。
【0033】
さらに、シャッタ駆動制御部12は、耐熱温度閾値判定部12Aの判定結果に基づき、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値以下であるか否かを判定する(ステップS15)。
【0034】
シャッタ駆動制御部12は、例えばシャッタ6の遮光でNDフィルタ5の温度が低下し、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値以下の場合(ステップS15肯定)、図2に示すように、ステップS14にて遮光位置X3に配置したシャッタ6を正常位置X4に駆動配置する(ステップS16)。この結果、シャッタ6は、遮光位置X3から元の正常位置X4に戻ることになる。
【0035】
フィルタ駆動制御部9は、飽和レベル閾値判定部9Aの判定結果に基づき、赤外線検知信号が飽和レベル閾値以下であるか否かを判定する(ステップS17)。
【0036】
フィルタ駆動制御部9は、赤外線検知信号が飽和レベル閾値以下の場合(ステップS17肯定)、図1に示すように、減光位置X1に配置したNDフィルタ5を正常位置X2に駆動配置し(ステップS18)、赤外線検知素子3の赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えたか否かを判定すべく、ステップS11に移行する。この結果、NDフィルタ5は、減光位置X1から元の正常位置X2に戻ることになる。
【0037】
また、フィルタ駆動制御部9は、赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えたのでない場合(ステップS11否定)、ステップS11に移行する。
【0038】
また、シャッタ駆動制御部12は、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えなかった場合(ステップS13否定)、赤外線検知信号が飽和レベル閾値以下であるか否かを判定すべく、ステップS17に移行する。
【0039】
また、シャッタ駆動制御部12は、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値以下でない場合(ステップS15否定)、ステップS15に移行する。
【0040】
また、フィルタ駆動制御部9は、赤外線検知信号が飽和レベル閾値以下でない場合(ステップS17否定)、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えたか否かを判定すべく、ステップS13に移行する。
【0041】
図4に示す第1検知素子保護処理では、赤外線検知素子3の赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えた場合、NDフィルタ5を正常位置X2から減光位置X1に配置するようにしたので、NDフィルタ5を通じて赤外線検知素子3への赤外線を減光することで赤外線検知素子3を保護することができる。
【0042】
第1検知素子保護処理では、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、シャッタ6を正常位置X4から遮光位置X3に配置するようにしたので、シャッタ6を通じてNDフィルタ5及び赤外線検知素子3への赤外線を遮光することでNDフィルタ5及び赤外線検知素子3を保護することができる。
【0043】
第1検知素子保護処理では、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値以下の場合、遮光位置X3に配置したシャッタ6を正常位置X4に戻すようにしたので、シャッタ6を元の正常位置X4に戻すことができる。
【0044】
第1検知素子保護処理では、赤外線検知素子3の赤外線検知信号が飽和レベル閾値以下の場合、減光位置X1に配置したNDフィルタ5を正常位置X2に戻すようにしたので、NDフィルタ5を元の正常位置X2に戻すことができる。
【0045】
実施例1では、赤外線検知素子3の受光軸上に配置したNDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、NDフィルタ5及び赤外線検知素子3に対する光線を遮光すべく、正常位置X4から遮光位置X3にシャッタ6を駆動配置するようにした。その結果、実施例1では、強力な妨害レーザの光線を受光したとしても、シャッタ6で過剰な光線を遮光することになるため、NDフィルタ5を保護し、その結果、赤外線検知素子3の飽和及び障害を防止することができる。
【0046】
尚、上記実施例1では、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、赤外線検知素子3及びNDフィルタ5に対する赤外線を遮光すべく、シャッタ6を遮光位置X3に駆動配置するようにしたが、赤外線検知素子3及びNDフィルタ5に対する赤外線を遮光する方法として、別の方法も考えられるため、実施例2として説明する。
【実施例2】
【0047】
図5は、実施例2の赤外線撮像装置1A内部の概略構成を示す説明図である。尚、実施例1に示す赤外線撮像装置1と同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
【0048】
図5に示す赤外線撮像装置1Aと図1に示す赤外線撮像装置1とが異なるところは、撮像レンズ2の他に、撮像レンズ2で集光した赤外線を赤外線検知素子3に集光する集光レンズ21を移動可能に駆動配置し、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、赤外線検知素子3及びNDフィルタ5への赤外線を遮光すべく、集光レンズ21を受光軸から外した点にある。
【0049】
図5に示す赤外線撮像装置1Aは、集光レンズ21を移動可能に保持するレンズ保持部22と、このレンズ保持部22内の集光レンズ21を駆動するレンズ駆動機構23と、レンズ駆動機構23を駆動制御するレンズ駆動制御部24とを有している。
【0050】
レンズ保持部22は、撮像レンズ2及び赤外線検知素子3間の受光軸上に配置して撮像レンズ2経由で赤外線を赤外線検知素子3に集光する集光レンズ21の正常位置(集光位置)X5と、撮像レンズ2及び赤外線検知素子3間の正常位置X5から集光レンズ21を外し、赤外線検知素子3及びNDフィルタ5への赤外線を分散遮光する集光レンズ21の遮光位置X6とを備え、レンズ駆動機構23は、レンズ保持部22内の遮光位置X6又は正常位置X5に集光レンズ21を駆動配置するメカ機構である。
【0051】
レンズ駆動制御部24は、温度センサ13を通じてNDフィルタ5の現在温度を検出すると、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えたか否かを判定する耐熱温度閾値判定部24Aを有し、耐熱温度閾値判定部24AにてNDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、赤外線検知素子3に対する赤外線を遮光すべく、集光レンズ21を遮光位置X6に駆動配置するように、レンズ駆動機構23を制御するものである。
【0052】
尚、耐熱温度閾値は、NDフィルタ5の耐熱温度直前の温度に相当するものである。
【0053】
また、レンズ駆動制御部24は、耐熱温度閾値判定部24AにてNDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えない、すなわち、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値以下の場合、遮光位置X6に配置した集光レンズ21を正常位置X5に駆動配置すべく、レンズ駆動機構23を駆動制御するものである。
【0054】
次に、実施例2の赤外線撮像装置1Aの動作について説明する。図6は、赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えた場合の赤外線撮像装置1Aの動作を端的に示す説明図、図7は、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合の赤外線撮像装置1Aの動作を端的に示す説明図、図8は、実施例2の第2検知素子保護処理に関わる赤外線撮像装置1Aの動作を端的に示すフローチャートである。
【0055】
図8に示す第2検知素子保護処理は、同一赤外線波長域の強力な妨害レーザを受光した場合でも、強力な赤外線に対して赤外線検知素子3及びNDフィルタ5を保護できる処理である。
【0056】
図8において赤外線撮像装置1Aのフィルタ駆動制御部9は、飽和レベル閾値判定部9Aを通じて赤外線検知素子3の赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えたか否かを判定する(ステップS21)。
【0057】
フィルタ駆動制御部9は、赤外線検知素子3の赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えた場合(ステップS21肯定)、図6に示すように、赤外線検知素子3への赤外線を減光すべく、正常位置X2から、撮像レンズ2及び赤外線検知素子3間の受光軸上の減光位置X1にNDフィルタ5を駆動配置する(ステップS22)。この結果、NDフィルタ5は、赤外線検知素子3に対する赤外線を減光することになる。
【0058】
赤外線撮像装置1Aのレンズ駆動制御部24は、耐熱温度閾値判定部24Aを通じてNDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えたか否かを判定する(ステップS23)。
【0059】
レンズ駆動制御部24は、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合(ステップS23肯定)、図7に示すように、赤外線検知素子3及びNDフィルタ5への赤外線を遮光すべく、正常位置X5から遮光位置X6に集光レンズ21を駆動配置する(ステップS24)。この結果、集光レンズ21は、遮光位置X6に配置することで、赤外線検知素子3及びNDフィルタ5に対する赤外線を遮光することになる。
【0060】
さらに、レンズ駆動制御部24は、耐熱温度閾値判定部24Aの判定結果に基づき、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値以下であるか否かを判定する(ステップS25)。
【0061】
レンズ駆動制御部24は、例えば集光レンズ21の遮光位置X6の配置でNDフィルタ5の温度が低下し、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値以下の場合(ステップS25肯定)、図6に示すように、ステップS24にて遮光位置X6に配置した集光レンズ21を正常位置X5に駆動配置する(ステップS26)。この結果、集光レンズ21は、遮光位置X6から元の正常位置X5に戻ることになる。
【0062】
フィルタ駆動制御部9は、飽和レベル閾値判定部9Aの判定結果に基づき、赤外線検知信号が飽和レベル閾値以下であるか否かを判定する(ステップS27)。
【0063】
フィルタ駆動制御部9は、赤外線検知信号が飽和レベル閾値以下の場合(ステップS27肯定)、図5に示すように、減光位置X1に配置したNDフィルタ5を正常位置X2に駆動配置し(ステップS28)、赤外線検知素子3の赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えたか否かを判定すべく、ステップS21に移行する。この結果、NDフィルタ5は、減光位置X1から元の正常位置X2に戻ることになる。
【0064】
また、フィルタ駆動制御部9は、赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えたのでない場合(ステップS21否定)、ステップS21に移行する。
【0065】
また、レンズ駆動制御部24は、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えなかった場合(ステップS23否定)、赤外線検知信号が飽和レベル閾値以下であるか否かを判定すべく、ステップS27に移行する。
【0066】
また、レンズ駆動制御部24は、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値以下でない場合(ステップS25否定)、ステップS25に移行する。
【0067】
また、フィルタ駆動制御部9は、赤外線検知信号が飽和レベル閾値以下でない場合(ステップS27否定)、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えたか否かを判定すべく、ステップS23に移行する。
【0068】
図8に示す第2検知素子保護処理では、赤外線検知素子3の赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えた場合、NDフィルタ5を正常位置X2から減光位置X1に配置するようにしたので、NDフィルタ5を通じて赤外線検知素子3への赤外線を減光することで赤外線検知素子3を保護することができる。
【0069】
第2検知素子保護処理では、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、集光レンズ21を正常位置X5から遮光位置X6に配置するようにしたので、赤外線検知素子3に対する受光軸上から集光レンズ21を外してNDフィルタ5及び赤外線検知素子3への赤外線を遮光することでNDフィルタ5及び赤外線検知素子3を保護することができる。
【0070】
第2検知素子保護処理では、NDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値以下の場合、遮光位置X6に配置した集光レンズ21を正常位置X5に戻すようにしたので、集光レンズ21を元の正常位置X5に戻すことができる。
【0071】
第2検知素子保護処理では、赤外線検知素子3の赤外線検知信号が飽和レベル閾値以下の場合、減光位置X1に配置したNDフィルタ5を正常位置X2に戻すようにしたので、NDフィルタ5を元の正常位置X2に戻すことができる。
【0072】
実施例2では、赤外線検知素子3の受光軸上に配置したNDフィルタ5の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、NDフィルタ5及び赤外線検知素子3に対する光線を遮光すべく、正常位置X5から遮光位置X6に集光レンズ21を駆動配置するようにした。その結果、実施例1では、強力な妨害レーザの光線を受光したとしても、集光レンズ21を受光軸から外して過剰な光線を遮光することになるため、NDフィルタ5を保護し、その結果、赤外線検知素子3の飽和及び障害を防止することができる。
【0073】
尚、上記実施例では、フィルタホイール7内に一枚のNDフィルタ5を配置するようにしたが、透過率の異なる複数枚のNDフィルタ5を搭載するようにしても良く、この場合、フィルタ駆動制御部9は、赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えた場合、複数枚のNDフィルタ5の内、透過率の低いNDフィルタ5を順次選択して赤外線検知信号が飽和レベル閾値以下になるまで順次交換するようにしても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0074】
また、上記実施例では、撮像レンズ2及び赤外線検知素子3間に、NDフィルタ5を保持したフィルタホイール7を配置するようにしたが、撮像レンズ2及び赤外線検知素子3間にフィルタホイール7を複数配置するようにしても良く、この場合、フィルタ駆動制御部9は、赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えた場合、複数のフィルタホイール7の内、任意のフィルタホイール7を順次選択し、順次選択したフィルタホイール7のNDフィルタ5を減光位置に順次配置し、順次配置したNDフィルタ5を通じて、赤外線検知信号が飽和レベル閾値以下になるまでフィルタホイール7及びNDフィルタ5を順次選択するようにしても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0075】
以上、本発明の実施例について説明したが、本実施例によって本発明の技術的思想の範囲が限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲を逸脱しない限り、各種様々な実施例が実施可能であることは言うまでもない。また、本実施例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
【0076】
また、本実施例で説明した各種処理の内、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動で行うことも可能であることは勿論のこと、その逆に、手動で行われるものとして説明した処理の全部又は一部を自動で行うことも可能であることは言うまでもない。また、本実施例で説明した処理手順、制御手順、具体的名称、各種データやパラメータを含む情報についても、特記した場合を除き、適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0077】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的に記載したものであって、必ずしも物理的に図示のように構成されるものではなく、その各装置の具体的な態様は図示のものに限縮されるものでは到底ないことは言うまでもない。
【0078】
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上、又は同CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
【0079】
以上、本実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0080】
(付記1)光学系を通じて入射した光線に応じて光探知信号を取得する光探知素子と、
前記光探知信号が前記光探知素子の飽和レベル閾値を超えた場合、前記光探知素子に対する前記光線を減光すべく、減光部材を前記光探知素子の受光軸上に駆動配置する減光部材駆動部と、
前記減光部材の温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部にて前記光探知素子の受光軸上に配置した前記減光部材の現在温度を検出し、前記減光部材の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光すべく、遮光部材を駆動配置する遮光部材駆動部と
を有することを特徴とする光探知装置。
【0081】
(付記2)前記遮光部材駆動部は、
前記光探知素子の受光軸上に配置した前記減光部材の現在温度が前記耐熱温度閾値以下の場合、前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光するように配置した前記遮光部材を、前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線遮光前の位置に駆動配置することを特徴とする付記1記載の光探知装置。
【0082】
(付記3)前記減光部材駆動部は、
前記光探知信号が前記光探知素子の前記飽和レベル閾値以下の場合、前記光線の入射を減光するように配置した前記減光部材を、前記光線を減光する前の位置に駆動配置することを特徴とする付記1又は2記載の光探知装置。
【0083】
(付記4)前記遮光部材は、
前記光探知素子に対する前記光線を遮光するシャッタで構成し、
前記遮光部材駆動部は、
前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光する遮光位置に前記シャッタを駆動配置することを特徴とする付記1,2又は3の何れか一に記載の光探知装置。
【0084】
(付記5)前記遮光部材は、
前記光探知素子に対する前記光線を集光する集光レンズで構成し、
前記遮光部材駆動部は、
前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光すべく、前記集光レンズの集光位置から外れた遮光位置に前記集光レンズを駆動配置することを特徴とする付記1,2又は3の何れか一に記載の光探知装置。
【0085】
(付記6)光学系を通じて入射した光線に応じて光探知信号を取得する光探知素子の光探知取得ステップと、
前記光探知信号が前記光探知素子の飽和レベル閾値を超えた場合、前記光探知素子に対する前記光線を減光すべく、減光部材を前記光探知素子の受光軸上に駆動配置する減光部材駆動ステップと、
前記減光部材の温度を検出する温度検出ステップと、
前記光探知素子の受光軸上に配置した前記減光部材の現在温度を検出し、前記減光部材の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光すべく、遮光部材を駆動配置する遮光部材駆動ステップと
を含むことを特徴とする光探知方法。
【0086】
(付記7)前記遮光部材駆動ステップは、
前記光探知素子の受光軸上に配置した前記減光部材の現在温度が前記耐熱温度閾値以下の場合、前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光するように配置した前記遮光部材を、前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線遮光前の位置に駆動配置することを特徴とする付記6記載の光探知方法。
【0087】
(付記8)前記減光部材駆動ステップは、
前記光探知信号が前記光探知素子の前記飽和レベル閾値以下の場合、前記光線の入射を減光するように配置した前記減光部材を、前記光線を減光する前の位置に駆動配置することを特徴とする付記6又は7記載の光探知方法。
【0088】
(付記9)前記遮光部材は、
前記光探知素子に対する前記光線を遮光するシャッタで構成し、
前記遮光部材駆動ステップは、
前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光する遮光位置に前記シャッタを駆動配置することを特徴とする付記6,7又は8の何れか一に記載の光探知方法。
【0089】
(付記10)前記遮光部材は、
前記光探知素子に対する前記光線を集光する集光レンズで構成し、
前記遮光部材駆動ステップは、
前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光すべく、前記集光レンズの集光位置から外れた遮光位置に前記集光レンズを駆動配置することを特徴とする付記6,7又は8の何れか一に記載の光探知方法。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】実施例1の赤外線撮像装置内部の概略構成を示す説明図である。
【図2】赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えた場合の赤外線撮像装置の動作を端的に示す説明図である。
【図3】NDフィルタの現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合の赤外線撮像装置の動作を端的に示す説明図である。
【図4】実施例1の第1検知素子保護処理に関わる赤外線撮像装置の動作を端的に示すフローチャートである。
【図5】実施例2の赤外線撮像装置内部の概略構成を示す説明図である。
【図6】赤外線検知信号が飽和レベル閾値を超えた場合の赤外線撮像装置の動作を端的に示す説明図である。
【図7】NDフィルタの現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合の赤外線撮像装置の動作を端的に示す説明図である。
【図8】実施例2の第2検知素子保護処理に関わる赤外線撮像装置の動作を端的に示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0091】
1 赤外線撮像装置
1A 赤外線撮像装置
2 撮像レンズ
3 赤外線検知素子
5 NDフィルタ
6 シャッタ
9 フィルタ駆動制御部
9A 飽和レベル閾値判定部
12 シャッタ駆動制御部
12A 耐熱温度閾値判定部
21 集光レンズ
24 レンズ駆動制御部
24A 耐熱温度閾値判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学系を通じて入射した光線に応じて光探知信号を取得する光探知素子と、
前記光探知信号が前記光探知素子の飽和レベル閾値を超えた場合、前記光探知素子に対する前記光線を減光すべく、減光部材を前記光探知素子の受光軸上に駆動配置する減光部材駆動部と、
前記減光部材の温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部にて前記光探知素子の受光軸上に配置した前記減光部材の現在温度を検出し、前記減光部材の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光すべく、遮光部材を駆動配置する遮光部材駆動部と
を有することを特徴とする光探知装置。
【請求項2】
前記遮光部材駆動部は、
前記光探知素子の受光軸上に配置した前記減光部材の現在温度が前記耐熱温度閾値以下の場合、前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光するように配置した前記遮光部材を、前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線遮光前の位置に駆動配置することを特徴とする請求項1記載の光探知装置。
【請求項3】
前記遮光部材は、
前記光探知素子に対する前記光線を遮光するシャッタで構成し、
前記遮光部材駆動部は、
前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光する遮光位置に前記シャッタを駆動配置することを特徴とする請求項1又は2記載の光探知装置。
【請求項4】
前記遮光部材は、
前記光探知素子に対する前記光線を集光する集光レンズで構成し、
前記遮光部材駆動部は、
前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光すべく、前記集光レンズの集光位置から外れた遮光位置に前記集光レンズを駆動配置することを特徴とする請求項1又は2記載の光探知装置。
【請求項5】
光学系を通じて入射した光線に応じて光探知信号を取得する光探知素子の光探知取得ステップと、
前記光探知信号が前記光探知素子の飽和レベル閾値を超えた場合、前記光探知素子に対する前記光線を減光すべく、減光部材を前記光探知素子の受光軸上に駆動配置する減光部材駆動ステップと、
前記減光部材の温度を検出する温度検出ステップと、
前記光探知素子の受光軸上に配置した前記減光部材の現在温度を検出し、前記減光部材の現在温度が耐熱温度閾値を超えた場合、前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光すべく、遮光部材を駆動配置する遮光部材駆動ステップと
を含むことを特徴とする光探知方法。
【請求項6】
前記遮光部材駆動ステップは、
前記光探知素子の受光軸上に配置した前記減光部材の現在温度が前記耐熱温度閾値以下の場合、前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光するように配置した前記遮光部材を、前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線遮光前の位置に駆動配置することを特徴とする請求項5記載の光探知方法。
【請求項7】
前記遮光部材は、
前記光探知素子に対する前記光線を遮光するシャッタで構成し、
前記遮光部材駆動ステップは、
前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光する遮光位置に前記シャッタを駆動配置することを特徴とする請求項5又は6記載の光探知方法。
【請求項8】
前記遮光部材は、
前記光探知素子に対する前記光線を集光する集光レンズで構成し、
前記遮光部材駆動ステップは、
前記減光部材及び前記光探知素子に対する前記光線を遮光すべく、前記集光レンズの集光位置から外れた遮光位置に前記集光レンズを駆動配置することを特徴とする請求項5又は6記載の光探知方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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