説明

光接続ユニットおよび光コネクタ挿抜工具

【課題】部品の劣化による識別機能の低下が起こらず、かつ低コスト化が可能な光接続ユニットの提供。
【解決手段】各光コネクタハウジング2の識別情報を含む光を発する複数の識別用発光部と、光コネクタ9を光コネクタハウジング2に対して挿抜可能な光コネクタ挿抜工具5と、光コネクタ9が挿抜される光コネクタハウジング2を、目的とする光コネクタハウジング2に照合する照合手段6とを備えた光接続ユニット1。光コネクタ挿抜工具5は、光コネクタ9が挿抜される光コネクタハウジング2に対応する識別用発光部からの光を受光して受光信号を照合手段6に送る受光部を有する。照合手段6は、各光コネクタハウジング2の識別情報を含むデータベースを有し、前記受光信号に基づいて得られた光コネクタハウジング2の識別情報をデータベース内の識別情報と照合可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光配線盤や光接続箱等の光接続ユニットにおいて、光コネクタアダプタに対する光コネクタの挿入または抜出を行う際に光ファイバの線番確認等が可能な光接続ユニットおよびこれに用いられる光コネクタ挿抜工具に関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバの線番確認等が可能な光接続ユニットとしては、ICタグなどの無線識別素子と、表示用のLED等の発光素子を用いるものがある(例えば特許文献1〜3、非特許文献1、2を参照)。
前記光接続ユニットでは、識別情報が記憶された無線識別素子が光コネクタアダプタと光コネクタに設けられており、光コネクタを挿入するべき光コネクタアダプタを作業者が認識できるようになっている。
LED等の発光素子は、光コネクタが挿入されるべき光コネクタアダプタを案内したり、光コネクタが所定の光コネクタアダプタに挿入されたことを表示するために用いられる。
【特許文献1】特開2006−54118号公報
【特許文献2】特開2007−189774号公報
【特許文献3】特許第3851729号公報
【非特許文献1】2008年電子情報通信学会総合大会B−10−11「所内光配線盤へのID識別機能搭載によるヒューマンエラー低減」
【非特許文献2】2007年電子情報通信学会総合大会B−10−19「RFIDを用いた所内光配線設備の即時DB登録技術」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の光接続ユニットでは、ICタグなどの無線識別素子と、表示用のLED等の発光素子を用いるため、部品点数および配線数が多く、高コストとなっていた。また、無線識別素子の経年劣化による識別機能の低下という問題もあった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、部品の劣化による識別機能の低下が起こらず、かつ低コスト化が可能な光接続ユニットおよび光コネクタ挿抜工具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の請求項1にかかる発明は、光コネクタハウジングが複数配列されたハウジング配列部と、配線管理システムとを備え、前記配線管理システムは、前記ハウジング配列部の前記各光コネクタハウジングに対応する位置に設けられて、各光コネクタハウジングの識別情報を含む光を発する複数の識別用発光部と、光コネクタを保持して前記光コネクタハウジングに対して挿抜可能な光コネクタ挿抜工具と、前記光コネクタ挿抜工具により光コネクタが挿抜される光コネクタハウジングを、接続対象の光コネクタハウジングに照合する照合手段と、を有し、前記光コネクタ挿抜工具は、前記光コネクタが挿抜される光コネクタハウジングに対応する前記識別用発光部からの光を受光して受光信号を前記照合手段に送る受光部を有し、前記照合手段は、各光コネクタハウジングの識別情報を含むデータベースを有し、前記受光信号に基づいて得られた光コネクタハウジングの識別情報を前記データベース内の識別情報と照合可能である光接続ユニットである。
本発明の請求項2にかかる発明は、請求項1において、接続対象とするべき光コネクタハウジングに対応する識別用発光部が、この光コネクタハウジングの識別情報を含む光を発し、他の識別用発光部のうち少なくとも一部が、前記接続対象の識別情報を含む光に対し識別可能な光を発する光接続ユニットである。
本発明の請求項3にかかる発明は、請求項2において、前記接続対象の光コネクタハウジングの識別情報を含む光は、この識別情報を含まない光に比べて視認容易性が高い光接続ユニットである。
本発明の請求項4にかかる発明は、請求項3において、前記複数の識別用発光部の点灯パターンの調節によって、前記接続対象の光コネクタハウジングの識別情報を含む光の視認容易性を、この識別情報を含まない光に比べて高くすることができる光接続ユニットである。
本発明の請求項5にかかる発明は、請求項1〜4のうちいずれか1項において、前記識別用発光部は、前記光接続ユニットに着脱自在に取り付け可能な取付体に設けられている光接続ユニットである。
本発明の請求項6にかかる発明は、請求項5において、前記取付体は、前記光接続ユニットに取り付けた状態で前記光コネクタハウジングに沿って延在する本体部を有し、前記複数の識別用発光部は、前記本体部の長手方向に間隔をおいて設けられている光接続ユニットである。
本発明の請求項7にかかる発明は、光コネクタハウジングが複数配列されたハウジング配列部と、配線管理システムとを備えた光接続ユニットに用いられる光コネクタ挿抜工具であって、前記配線管理システムは、前記ハウジング配列部の前記各光コネクタハウジングに対応する位置に設けられて、各光コネクタハウジングの識別情報を含む光を発する複数の識別用発光部と、光コネクタが挿抜される光コネクタハウジングを、接続対象の光コネクタハウジングに照合する照合手段と、を有し、前記照合手段は、各光コネクタハウジングの識別情報を含むデータベースを有し、前記光コネクタを保持して前記光コネクタハウジングに対して挿抜可能であり、前記光コネクタが挿抜される光コネクタハウジングに対応する前記識別用発光部からの光を受光して受光信号を前記照合手段に送る受光部を有する光コネクタ挿抜工具である。
【発明の効果】
【0005】
本発明の光接続ユニットは、光コネクタハウジングの識別情報を含む光を発する識別用発光部と、識別用発光部からの光を受光する受光部を備えた光コネクタ挿抜工具と、受光部からの受光信号に基づく識別情報をデータベース内の識別情報と照合可能な照合手段とを備えているので、光コネクタ挿抜工具による光コネクタの挿抜の際に、識別用発光部からの光に基づいて、対象となる光コネクタハウジングの確認が可能となる。
耐久性の点で優れたLEDなどの発光素子からなる識別用発光部によって光コネクタハウジングの確認が可能であるため、ICタグなどの無線識別素子を用いる必要がなく、部品の経年劣化による識別機能の低下が起こりにくい。また、高価な無線識別素子を用いる必要がないため、低コスト化が可能となる。
また、目的とする光コネクタハウジングの位置を識別用発光部の発光により示すことができるため、作業者を当該光コネクタハウジングに誘導し、作業効率を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は、本発明の光接続ユニットの一実施形態である光接続ユニット1を模式的に示す図である。図2は、光接続ユニット1の要部を示す斜視図である。図3は、光接続ユニット1の要部を示す斜視図である。図4は、光コネクタ挿抜工具5の先端部分を示す斜視図である。図5は、照合手段6を示すブロック図である。
光接続ユニット1は、フレーム11内に、上下に多段に設けられた複数の成端部12と、配線管理システム10とを備えている。
図1および図2に示すように、成端部12は、光コネクタアダプタ2(光コネクタハウジング)が複数配列されて構成された複数のアダプタ配列部3と、その上に設けられた接続パネル部13とを備えている。
【0007】
図1に示すように、配線管理システム10は、複数の識別用発光部4を備えた取付体8と、光コネクタ9を保持して光コネクタアダプタ2に対して挿抜可能な光コネクタ挿抜工具5と、光コネクタ挿抜工具5により光コネクタ9を挿抜される光コネクタアダプタ2の照合を行う照合手段6と、を備えている。
なお、挿抜とは、挿入および抜出をいう。
【0008】
図2および図3に示すように、取付体8は、複数の識別用発光部4が設けられた長板状の本体部21と、本体部21の一端から本体部21に垂直に延びる第1延出部22と、第1延出部22の延出端から第1延出部22に垂直に延びる第2延出部23とを備えており、接続パネル部13に着脱自在に取り付け可能とされている。
本体部21は、取付体8を接続パネル部13に取り付けた状態でアダプタ配列部3に沿って延在するように形成され、識別用発光部4は、本体部21の側縁部21aに、その長さ方向に沿って間隔をおいて形成されている。
識別用発光部4は、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)などの、可視光を発する発光素子からなり、取付体8を接続パネル部13に取り付けた状態で各光コネクタアダプタ2に対応する位置、すなわち各光コネクタアダプタ2の側方に位置している。
【0009】
第2延出部23には、接続パネル13に設けられた接続端子14に接続可能な接続端子24が設けられている。
接続端子24は識別用発光部4に電気的に接続されており、接続端子24を接続端子14に接続すると、照合手段6からハブ16を経由し接続パネル部13を経た信号に基づいて、光コネクタアダプタ2の識別情報を含む光を識別用発光部4が発することができる。
【0010】
取付体8は、光接続ユニット1に着脱自在であるため、不要なときは取付体8を取り外しでき、接続作業等に支障が生じることがない。
【0011】
図1および図4に示すように、光コネクタ挿抜工具5は、本体部31と、本体部31から延出する保持部32とを備えている。保持部32は光コネクタ9を保持できる。
保持部32には、識別用発光部4からの光を受光するフォトダイオード(PD)などの受光素子34を有する受光部33が設けられている。受光部33は、窓部33aを通して受光素子34が光を受けることにより受光信号を照合手段6に送ることができる。窓部33aは、光コネクタ9を光コネクタアダプタ2に挿入した状態で識別用発光部4の光を受けることができるように形成することが好ましい。窓部33aは、照明などの外部の光、および挿抜対象となっていない光コネクタアダプタ2の識別用発光部4からの光を遮蔽できる構造になっていることが好ましい。
【0012】
図1および図5に示すように、照合手段6は、各光コネクタアダプタ2の識別情報を含むデータベース41が格納された記憶部42と、前記受光信号がハブ16を経由して入力される制御部43と、前記受光信号に基づいて得られた識別情報をデータベース41内の識別情報と照合可能となるよう表示する表示部44と、記憶部42に情報を入力するための入力部45とを有する。
【0013】
次に、配線管理システム10を用いた光接続ユニット1の使用方法について説明する。
図1および図3に示すように、例えば回線の増設のため、光ファイバ15の先端に組み立てられた光コネクタ9を特定の光コネクタアダプタ2に接続する場合には、照合手段6は、接続対象とするべき光コネクタアダプタ2(以下、対象光コネクタアダプタ2という)の識別情報を含む信号を、ハブ16、接続パネル部13、接続端子14、24を経て、対象光コネクタアダプタ2に対応する位置の識別用発光部4に送る。
これによって、この識別用発光部4は、対象光コネクタアダプタ2の識別情報を含む光を発する。
【0014】
この際、他の識別用発光部4には、対象光コネクタアダプタ2の識別情報に対し識別可能な信号を送り、その信号に応じた光を発するようにするのが好ましい。
これによって、対象光コネクタアダプタ2以外の光コネクタアダプタ2に光コネクタ9を接続した場合には、光コネクタ挿抜工具5の受光部33が、その識別用発光部4からの光を受光し、照合手段6において光コネクタアダプタ2の照合を行うことができ、正誤を容易に判定できる。
対象光コネクタアダプタ2の識別情報に対し識別可能な光を発する識別用発光部4は、対象光コネクタアダプタ2に応じた識別用発光部4以外のすべての識別用発光部4であってもよいが、対象光コネクタアダプタ2に対応する識別用発光部4に近い、一部の識別用発光部4のみであってもよい。
識別用発光部4は、すべての光コネクタアダプタ2について、各光コネクタアダプタ2の識別情報を含む光を発するようにするのが好ましい。
【0015】
図6は、識別用発光部4が発する光の例を示すもので、対象光コネクタアダプタ2に対応する識別用発光部4Aが発する光と、他の光コネクタアダプタ2に対応する識別用発光部4Bが発する光の例を模式的に示すものである。本図において横軸は時間を示し、縦軸は光の強度を示す。
識別用発光部4Aからの光と識別用発光部4Bからの光は、例えば発光のON/OFFによるビットパターンを強度変調させることなどにより互いに識別可能とすることができる。
【0016】
対象光コネクタアダプタ2に対応する識別用発光部4Aが発する光は視認可能であることが好ましい。これによって、作業者が対象光コネクタアダプタ2の位置を目視にて容易に特定できるようになるため、作業者を対象光コネクタアダプタ2に誘導し、作業効率を高めることができる。
また、他の光コネクタアダプタ2に対応する識別用発光部4Bが発する光は、識別用発光部4Aより視認しにくいことが好ましい。これによって、対象光コネクタアダプタ2をより容易に特定できる。識別用発光部4Bが発する光は視認できなくすることもできる。
識別用発光部4が発する光は、発光時のタイムスロットのインターバル等を調節することによって視認容易性を調節できる。例えば、図6に示すように、識別用発光部4Aにおけるタイムスロットのインターバルを識別用発光部4Bにおけるインターバルに比べて短くすることで、識別用発光部4Aの光を識別用発光部4Bの光より視認しやすくすることができる。
このように、識別用発光部4の点灯パターンを調整することによって、視認容易性を任意に設定でき、これにより作業者を対象光コネクタアダプタ2に誘導する機能を高めることができる。
【0017】
発光している識別用発光部4に対応した光コネクタアダプタ2に、光コネクタ挿抜工具5により光コネクタ9を挿入すると、この光コネクタアダプタ2に対応する識別用発光部4からの光が窓部33aを通して受光部33の受光素子34に入射し、受光部33は受光信号をハブ16経由で照合手段6に送る(図1参照)。
照合手段6では、この受光信号に基づいて得られた識別情報を表示部44に表示するとともに、データベース41内の対象光コネクタアダプタ2の識別情報を表示部44に表示することができる。
このため、これらを照合することによって、光コネクタ9が接続された光コネクタアダプタ2が対象光コネクタアダプタ2であることを容易に確認できる。
なお、照合手段6には、光コネクタ9が接続された光コネクタアダプタ2が対象光コネクタアダプタ2であることが確認できたときに、そのことを作業者に光や音声で報知する報知手段(図示略)を設けてもよい。
【0018】
配線管理システム10は、特定の光コネクタアダプタ2から光コネクタ9を抜出する際にも使用できる。すなわち、照合手段6によって、抜出の対象となる光コネクタアダプタ2の識別情報を含む信号をその光コネクタアダプタ2に対応する位置の識別用発光部4に送り、この識別用発光部4を発光させ、光コネクタ挿抜工具5によって、この識別用発光部4に対応する位置の光コネクタアダプタ2から光コネクタ9を抜出する。
この際、上記識別用発光部4からの光が受光部33により受光され、受光信号が照合手段6に送られ、照合手段6における照合作業によって、光コネクタ9が抜出される光コネクタアダプタ2が対象光コネクタアダプタ2であることを容易に確認できる。
【0019】
配線管理システム10では、光コネクタアダプタ2の識別情報を含む光を発する識別用発光部4と、識別用発光部4からの光を受光する受光部33を備えた光コネクタ挿抜工具5と、受光部33からの受光信号に基づく識別情報をデータベース41内の識別情報と照合可能な照合手段6とを備えているので、光コネクタ挿抜工具5による光コネクタ9の挿抜の際に、識別用発光部4からの光に基づいて対象光コネクタアダプタ2の確認が可能となる。
耐久性の点で優れたLEDなどの発光素子からなる識別用発光部4によって光コネクタアダプタ2の確認が可能であるため、ICタグなどの無線識別素子を用いる必要がなく、部品の経年劣化による識別機能の低下が起こりにくい。また、高価な無線識別素子を用いる必要がないため、低コスト化が可能となる。
また、接続対象とする光コネクタアダプタ2の位置を識別用発光部4の発光により示すことができるため、作業者を当該光コネクタアダプタ2に誘導し、作業効率を高めることができる。
【0020】
光コネクタアダプタ12に接続される光コネクタ9としては、例えばSC形光コネクタ(JIS C 5973に制定されるもの等)(Single fiber Coupling optical fiber connector)、SC2形光コネクタ、MU形光コネクタ(JIS C 5983に制定されるもの等)(Miniature-Unit couplimg optical fiber connector)、MT形光コネクタ(JIS C 5981等に制定されるもの等)(Mechanically Transferable)等が採用される。
なお、本発明において「光コネクタハウジング」は、光コネクタプラグ同士を中継し、内部にて両光コネクタプラグが位置決め接続される光接続機器をいい、ここに例示した光コネクタアダプタのほか、光コネクタレセプタクル等、光コネクタ(光コネクタアダプタ)が挿入接続される、各種雌型の光コネクタを指す。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の光接続ユニットの一実施形態を模式的に示す図である。
【図2】図1に示す光接続ユニットの要部を示す斜視図である。
【図3】図1に示す光接続ユニットの要部を示す斜視図である。
【図4】図1に示す光接続ユニットの光コネクタ挿抜工具の要部を示す斜視図である。
【図5】図1に示す光接続ユニットの照合手段を示すブロック図である。
【図6】図1に示す光接続ユニットの識別用発光部が発する光の例を示すもので、横軸は時間を示し、縦軸は光の強度を示す。
【符号の説明】
【0022】
1・・・光接続ユニット、2・・・光コネクタアダプタ(光コネクタハウジング)、3・・・アダプタ配列部(ハウジング配列部)、4・・・識別用発光部、5・・・光コネクタ挿抜工具、
6・・・照合手段、8・・・取付体、9・・・光コネクタ、10・・・配線管理システム、21・・・本体部、33・・・受光部、41・・・データベース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光コネクタハウジング(2)が複数配列されたハウジング配列部(3)と、配線管理システム(10)とを備え、
前記配線管理システムは、前記各光コネクタハウジングに対応する位置に設けられて、各光コネクタハウジングの識別情報を含む光を発する複数の識別用発光部(4)と、
光コネクタ(9)を保持して前記光コネクタハウジングに対して挿抜可能な光コネクタ挿抜工具(5)と、
前記光コネクタ挿抜工具により光コネクタが挿抜される光コネクタハウジングを、接続対象の光コネクタハウジングに照合する照合手段(6)と、を有し、
前記光コネクタ挿抜工具は、前記光コネクタが挿抜される光コネクタハウジングに対応する前記識別用発光部からの光を受光して受光信号を前記照合手段に送る受光部(33)を有し、
前記照合手段は、各光コネクタハウジングの識別情報を含むデータベース(41)を有し、前記受光信号に基づいて得られた光コネクタハウジングの識別情報を前記データベース内の識別情報と照合可能であることを特徴とする光接続ユニット(1)。
【請求項2】
接続対象とするべき光コネクタハウジングに対応する識別用発光部が、この光コネクタハウジングの識別情報を含む光を発し、
他の識別用発光部のうち少なくとも一部が、前記接続対象の識別情報を含む光に対し識別可能な光を発することを特徴とする請求項1に記載の光接続ユニット。
【請求項3】
前記接続対象の光コネクタハウジングの識別情報を含む光は、この識別情報を含まない光に比べて視認容易性が高いことを特徴とする請求項2に記載の光接続ユニット。
【請求項4】
前記複数の識別用発光部の点灯パターンの調節によって、前記接続対象の光コネクタハウジングの識別情報を含む光の視認容易性を、この識別情報を含まない光に比べて高くすることができることを特徴とする請求項3に記載の光接続ユニット。
【請求項5】
前記識別用発光部は、前記光接続ユニットに着脱自在に取り付け可能な取付体(8)に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の光接続ユニット。
【請求項6】
前記取付体は、前記光接続ユニットに取り付けた状態で前記光コネクタハウジングに沿って延在する本体部(21)を有し、
前記複数の識別用発光部は、前記本体部の長手方向に間隔をおいて設けられていることを特徴とする請求項5に記載の光接続ユニット。
【請求項7】
光コネクタハウジング(2)が複数配列されたハウジング配列部(3)と、配線管理システム(10)とを備えた光接続ユニットに用いられる光コネクタ挿抜工具であって、
前記配線管理システムは、前記各光コネクタハウジングに対応する位置に設けられて、各光コネクタハウジングの識別情報を含む光を発する複数の識別用発光部(4)と、
光コネクタ(9)が挿抜される光コネクタハウジングを、接続対象の光コネクタハウジングに照合する照合手段(6)と、を有し、
前記照合手段は、各光コネクタハウジングの識別情報を含むデータベース(41)を有し、
前記光コネクタを保持して前記光コネクタハウジングに対して挿抜可能であり、前記光コネクタが挿抜される光コネクタハウジングに対応する前記識別用発光部からの光を受光して受光信号を前記照合手段に送る受光部(33)を有することを特徴とする光コネクタ挿抜工具(5)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2010−145534(P2010−145534A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−320084(P2008−320084)
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】