説明

光波長多重装置、異常有無判定方法およびプログラム

【課題】光波長多重装置において、多重された光信号にノイズが含まれる場合にも、多重前の光信号と、多重後の光信号に含まれる各信号との同一性の判定を、より高い精度で行えるようにする。
【解決手段】光波長多重装置1の比較判定部41が、多重前の光信号のチャンネル(波長)を示す多重前チャンネル識別情報と、多重後の光信号に含まれる信号のチャンネル(波長)を示す多重後チャンネル識別情報とを比較することにより、異常の有無を判定する。比較判定部41が、波長を用いて異常の有無を判定することにより、信号とノイズとを区別でき、多重された光信号にノイズが含まれる場合にも、多重前の光信号と、多重後の光信号に含まれる各信号との同一性の判定を、より高い精度で行える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光波長多重装置、異常有無判定方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
光波長多重伝送における光波長多重装置のモニタリングとして、光波長多重装置の出力信号のモニタリングが一般的に行われている。例えば、図9に示す従来の光波長多重装置1001において、光出力部1111−1〜1111−n(nは入力信号数を示す正整数)が、入力信号に基づいて、互いに波長の異なる光信号を生成して出力し、この光信号を光多重部1021が多重する。光多重部1021が多重した光信号は分岐部1031によって分岐され、一方の光信号は光出力として光波長多重装置1001の外部に出力され、他方の光信号は波長検出部1032に出力される。波長検出部1032は、分岐部1031からの多重された光信号に含まれる個々の信号の信号数(波長数)と、各信号の波長と、各信号の光パワー(チャンネルパワー)とを測定し、測定結果をモニタ出力として光波長多重装置1001の外部に出力する。
【0003】
このように、光波長多重装置1001の出力信号をモニタリングすることにより、出力信号の異常の有無は検出し得るが、多重前の各光信号(光多重部1021への入力信号)と、多重後の光信号(光多重部1021からの出力信号)に含まれる各信号との同一性の検出は行えない。
例えば、光波長多重装置1001に、光多重部1021の多重可能な波長と異なる波長を出力する光出力部1111−x(xは1≦x≦nの正整数)が増設された場合、光出力部1111−xの出力する光信号が光多重部1021を通過できず、多重前(光多重部1021通過前)の光信号の信号数や各信号の波長と、多重後(光多重部1021通過後)の光信号に含まれる信号数や各信号の波長とが一致しないことが考えられる。しかし、光波長多重装置の出力信号のモニタリングでは、この不一致を検出できない。
【0004】
このような、光多重部1021の多重可能な波長と異なる波長を出力する光出力部など、光波長多重装置1001の仕様に適合しない光出力部1111−xが使用されていることが、光波長多重装置1001の整備(メンテナンス)の際に判明すると、整備担当者が、当該光出力部1111−xに替わる光出力部を手配するのに時間を要し、整備を迅速に行えないおそれがある。光出力部1111−xが光波長多重装置1001の仕様に適合していないことを、整備前に光波長多重装置1001が検出してモニタに表示すれば、整備担当者は、光出力部1111−xに替わる光出力部を予め手配しておき、整備を迅速に行い得る。
【0005】
また、光波長多重装置1001の仕様に適合しない光出力部1111−xが使用されている場合に、光出力部1111−xからの光信号の一部が光多重部1021を通過し、多重後の光信号にノイズとして混入すると、通信品質の低下につながる。かかる場合も、光出力部1111−xが光波長多重装置1001の仕様に適合していないことを、光波長多重装置1001が検出してモニタに表示すれば、整備担当者が光出力部1111−xを適切な光出力部に交換し、通信品質を回復させ得る。
【0006】
また、光多重部1021の多重可能な波長と異なる波長を出力する光出力部1111−xが使用され、光出力部1111−xの出力する光信号が光多重部1021を通過できない場合、多重後の光信号には光出力部1111−xの出力する光信号が含まれないため、多重後の光信号数は、多重前の光信号数よりも少なくなる。この場合に、光波長多重装置1001からの出力信号を受ける装置が、多重前の光信号数の情報を取得し、多重前の光信号数の情報に基づいて光波長多重装置1001からの出力信号を増幅すると、実際の信号数よりも多い信号数を示す情報に基づいて光信号を増幅することになり、適切な光パワーに増幅できないおそれがある。かかる場合も、光出力部1111−xが光波長多重装置1001の仕様に適合していないことを、光波長多重装置1001が検出してモニタに表示すれば、整備担当者が光出力部1111−xを適切な光出力部に交換し、通信品質を回復させ得る。
【0007】
そこで、特許文献1では、多重前の各光信号の光パワー(光レベル)の合計値と多重後の光信号の光パワー(光レベル)との比較により、多重前の各光信号と、多重後の光信号に含まれる各信号との同一性を判定する光波長多重装置(光分岐挿入装置)が開示されている。この光分岐挿入装置は、多重前の各光信号の光レベルの合計値と、多重後の光信号の光レベルとを比較することにより、多重前の光信号の信号数(波長数)と、多重後の光信号の信号数(波長数)とが一致するか否かを判定する。上述したように、光波長多重装置の仕様に適合しない光出力部が使用された場合、多重前の光信号の信号数と、多重後の光信号に含まれる信号数とが一致しないことが考えられ、特許文献1の光波長多重装置は、この不一致を検出し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−288768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1の光分岐挿入装置では、多重前の光信号に含まれていないノイズが多重後の光信号に含まれることにより、判定の精度が低下してしまうおそれがある。例えば、光分岐挿入装置が、多重後の光信号を光アンプで増幅し、増幅した光信号の光パワーを多重後の光信号の光パワーとして測定するなど、多重前の光信号の光パワー測定位置と多重後の光信号の光パワー測定位置との間に光アンプが含まれる場合、この光アンプによって光信号にノイズが混入されることが考えられる。この場合、多重後の光信号の光レベルとして、多重された光信号の光レベルと、混入されたノイズの光レベルとの合計が測定される。これにより、多重前の光信号の信号数と、多重後の光信号に含まれる信号数とが一致するか否かの判定精度が低下してしまうおそれがある。
【0010】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、多重された光信号にノイズが含まれる場合にも、多重前の光信号と、多重後の光信号に含まれる各信号との同一性の判定を、より高い精度で行える光波長多重装置、異常有無判定方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による光波長多重装置は、光信号と、前記光信号のチャンネルを示す多重前チャンネル識別情報とを出力する光出力ユニットと、前記光出力ユニットから出力される前記光信号を多重する光多重部と、前記光多重部が多重した光信号中に含まれる各信号の波長を検出する波長検出部と、前記波長検出部が検出した前記波長に基づいて、前記光多重部が多重した光信号中に含まれる各信号のチャンネルを示す多重後チャンネル識別情報を出力する多重後チャンネル識別情報出力部と、前記光出力ユニットから出力される前記多重前チャンネル識別情報と、前記多重後チャンネル識別情報出力部から出力される前記多重後チャンネル識別情報とが一致するか否かを判定する比較判定部と、を具備することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の一態様による異常有無判定方法は、光波長多重装置の異常有無判定方法であって、光出力ユニットが、光信号と、前記光信号のチャンネルを示す多重前チャンネル識別情報とを出力する光出力ステップと、光多重部が、前記光出力ステップにて出力される前記光信号を多重する光多重ステップと、波長検出部が、前記光多重ステップにて多重された光信号中に含まれる各信号の波長を検出する波長検出ステップと、多重後チャンネル識別情報出力部が、前記波長検出ステップにて検出された前記波長に基づいて、前記光多重ステップにて多重された光信号中に含まれる各信号のチャンネルを示す多重後チャンネル識別情報を出力する多重後チャンネル識別情報出力ステップと、比較判定部が、前記光出力ステップにて出力される前記多重前チャンネル識別情報と、前記多重後チャンネル識別情報出力部から出力される前記多重後チャンネル識別情報とが一致するか否かを判定する比較判定ステップと、を具備することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の一態様によるプログラムは、光波長多重装置としてのコンピュータに、光信号と、前記光信号のチャンネルを示す多重前チャンネル識別情報とを出力する光出力ステップと、前記光出力ステップにて出力される前記光信号を多重する光多重ステップと、前記光多重ステップにて多重された光信号中に含まれる各信号の波長を検出する波長検出ステップと、前記波長検出ステップにて検出された前記波長に基づいて、前記光多重ステップにて多重された光信号中に含まれる各信号のチャンネルを示す多重後チャンネル識別情報を出力する多重後チャンネル識別情報出力ステップと、前記光出力ステップにて出力される前記多重前チャンネル識別情報と、前記多重後チャンネル識別情報出力部から出力される前記多重後チャンネル識別情報とが一致するか否かを判定する比較判定ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、多重された光信号にノイズが含まれる場合にも、多重前の光信号と、多重後の光信号に含まれる各信号との同一性の判定を、より高い精度で行える。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態における光波長多重装置の概略構成を示す構成図である。
【図2】同実施形態において、チャンネル情報テーブル記憶部33が記憶するチャンネル情報テーブルの例を示す図である。
【図3】同実施形態における光波長多重装置1の動作例を示すシーケンス図である。
【図4】同実施形態における比較判定部41の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】同実施形態において、正常動作状態にあり警報信号を出力しない光波長多重装置1の例を示す構成図である。
【図6】同実施形態において、仕様に適合しない光出力ユニットを含み、光出力ユニット不適合警報信号を出力する光波長多重装置1の例を示す構成図である。
【図7】同実施形態において、光出力ユニットからの光信号に出力断が生じており、出力断警報信号を出力する光波長多重装置1の例を示す構成図である。
【図8】同実施形態において、光出力ユニットの不適合と、光信号の出力断とにより、光出力ユニット不適合警報信号と、出力断警報信号とを出力する光波長多重装置1の例を示す構成図である。
【図9】従来の光波長多重装置の概略構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態における光波長多重装置の概略構成を示す構成図である。同図において、光波長多重装置1は、光出力ユニット11−1〜11−n(nは入力信号数)と、光多重部21と、分岐部31と、波長検出部32と、チャンネル情報テーブル記憶部33と、多重後チャンネル識別情報出力部34と、比較判定部41とを具備する。光出力ユニット11−i(iは1≦i≦nの正整数)は、光出力部111−i、チャンネル識別情報記憶部112−iと、多重前チャンネル識別情報出力部113−iとを具備する。
【0017】
光波長多重装置1は、外部からの入力信号(伝送対象の信号)に基づいて、光多重された光信号を生成し出力する。光出力ユニット11−1〜11−nは、外部からの入力信号に基づいて光信号を生成し、光多重部21に出力する。また、光出力ユニット11−1〜11−nは、光信号のチャンネルを示す多重前チャンネル識別情報を出力する。ここでいう「チャンネル」とは、光の波長または周波数の区分である。本実施形態では、1540ナノメートル(nm)から1570ナノメートルまでの波長を40分割して得られる区分の各々をチャンネルとする。また、光出力ユニット11−1〜11−nの各々には、互いに異なるチャンネルが予め割り当てられており、光出力ユニット11−1〜11−nの各々は、この、予め割り当てられているチャンネルの光信号を出力する。
【0018】
光出力ユニット11−i(iは1≦i≦nの正整数。nは光波長多重装置1への入力信号数)において、光出力部111−iは、外部からの入力信号を所定のチャンネルの光信号に変換し、光多重部21に出力する。
チャンネル識別情報記憶部112−iは、光出力部111−iが出力する光信号の多重前チャンネル識別情報を記憶する。ここでいう「チャンネル識別情報」とは、チャンネルを識別する情報である。本実施形態では、波長の最も短いチャンネルにチャンネル識別情報「1」を付し、以後、波長の短い順に、「2」、「3」、「4」、・・・と、自然数の番号にてチャンネル識別情報を付す。したがって、波長1540ナノメートルに対応するチャンネルには、チャンネル識別情報「1」が付され、波長1570ナノメートルに対応するチャンネルには、チャンネル識別情報「40」が付されている。また、「多重前チャンネル識別情報」とは、光出力ユニット11−1〜11−nの各々が出力する光信号のチャンネル識別情報、すなわち、多重前の光信号のチャンネル識別情報である。
多重前チャンネル識別情報出力部113−iは、チャンネル識別情報記憶部112−iが記憶する多重前チャンネル識別情報を読み出して、比較判定部41に出力する。
【0019】
光多重部21は、光出力ユニット11−1〜11−nから出力される光信号を多重する。光多重部21は、例えば、複数の光信号を波長多重する光カプラまたはAWG(Arrayed Waveguide Grating)である。
分岐部31は、光多重部21が多重した光信号を2つに分岐させる。分岐部31は、分岐させた光信号の一方を、光信号として光波長多重装置1の外部に出力し、他方を、波長検出部32に出力する。分岐部31は、例えば、光信号を分岐させる光カプラである。
【0020】
波長検出部32は、光多重部21が多重し分岐部31が分岐した光信号中に含まれる各信号の波長を検出する。波長検出部32は、例えば、分岐部31からの光信号をAWGで波長毎に分岐し、分岐した光信号をフォトダイオードで受信して、各信号の波長を検出する。なお、波長検出部32が、チューナブルフィルタ(Tunable Filter)を用いて、分岐部31からの光信号から各波長の光信号を抽出し、抽出した光信号の光パワーをフォトダイオードで受信して、各信号の波長を検出するなど、上述したAWGを用いる構成以外の構成により、各信号の波長を検出するようにしてもよい。
【0021】
チャンネル情報テーブル記憶部33は、各チャンネルのチャンネル識別情報と波長との対応関係を示すチャンネル情報テーブルを、予め記憶している。
多重後チャンネル識別情報出力部34は、波長検出部32が検出した波長に基づいて、多重後チャンネル識別情報を、比較判定部41に出力する。ここでいう「多重後チャンネル識別情報」とは、光多重部21が多重した光信号中に含まれる各信号のチャンネルを示す識別情報である。
比較判定部41は、光出力ユニット11−1〜11−nから出力される多重前チャンネル識別情報と、多重後チャンネル識別情報出力部34から出力される多重後チャンネル識別情報とが一致するか否かを判定する。
【0022】
なお、光出力ユニット11−1〜11−nと光多重部21の間に、分散補償モジュールや光アンプが挿入されてもよい。また、光多重部21と分岐部31の間に、分散補償モジュールや光アンプが挿入されてもよい。
【0023】
次に、図2を参照して、チャンネルと光信号の波長との関係について説明する。
図2は、チャンネル情報テーブル記憶部33が記憶するチャンネル情報テーブルの例を示す図である。同図に示すチャンネル情報テーブルの各行が1つのチャンネルに対応する。各行の「チャンネル識別情報」の欄には、対応するチャンネルに付されたチャンネル識別情報が格納され、「中心波長」の欄には、当該チャンネルの波長の中心値が示されている。光波長多重装置1は、この中心値から所定の範囲内(例えば、中心値プラスマイナス0.2ナノミリメートルの範囲内)にある波長の光信号を、チャンネル情報テーブル中で当該中心値に対応付けられているチャンネルの光信号として扱う。すなわち、波長の中心値から所定の範囲内にある波長を波長検出部32が検出すると、多重後チャンネル識別情報出力部34は、チャンネル情報テーブル中で当該波長の中心値に対応付けられているチャンネル識別情報を多重後チャンネル識別情報として出力する。
【0024】
次に、図3および図4を参照して、光波長多重装置1の動作について説明する。
図3は、光波長多重装置1の動作例を示すシーケンス図である。
まず、光出力ユニット11−1〜11−nの各々は、当該光出力ユニットに予め割り当てられているチャンネルを示す多重前チャンネル識別情報を、比較判定部41に随時出力している。具体的には、チャンネル識別情報記憶部112−i(iは1≦i≦nの正整数。nは光波長多重装置1への入力信号数)は、光出力ユニット11−iに割り当てられたチャンネルの多重前チャンネル識別情報を記憶している。そして、多重前チャンネル識別情報出力部113−iが、チャンネル識別情報記憶部112−iから多重前チャンネル識別情報を随時読み出して、比較判定部41に出力する(以上、シーケンスS101)。
【0025】
また、光出力ユニット11−1〜11−nの各々は、他の装置(光波長多重装置1の外部)から伝送対象の信号の入力を受ける(シーケンスS111)。そして、光出力ユニット11−1〜11−nの各々は、入力された信号に基づく光信号を光多重部21に出力する。具体的には、光出力ユニット11−iの光出力部111−iが、入力された信号に基づいて、当該光出力ユニットに予め割り当てられているチャンネルの中心波長の光信号を生成し、光多重部21に出力する(以上、シーケンスS112)。
次に、光多重部21は、光出力ユニット11−1〜11−nから出力される光信号を多重して1つの光信号とし、分岐部31に出力する(シーケンスS113)。
そして、分岐部31は、光多重部21からの光信号を分岐させた光信号の一方を、光波長多重装置1の出力信号として、例えば通信経路など光波長多重装置1の外部に出力する(以上、シーケンスS121)また、分岐部31は、分岐させた光信号の他方を、波長検出部32に出力する(シーケンスS122)。
【0026】
次に、波長検出部32は、分岐部31からの光信号中に含まれる各信号の波長を検出し、検出結果を多重後チャンネル識別情報出力部34に出力する(シーケンスS123)。
そして、多重後チャンネル識別情報出力部34は、波長検出部32が検出した波長に基づいて、光多重部21が多重した光信号中に含まれる各信号のチャンネルを示す多重後チャンネル識別情報を、比較判定部41に出力する。具体的には、多重後チャンネル識別情報出力部34は、波長検出部32からの検出結果が示す全ての波長について、チャンネル情報テーブルにて当該波長に対応付けられているチャンネル識別情報を、チャンネル情報テーブル記憶部33から読み出す。この、多重後チャンネル識別情報出力部34がチャンネル情報テーブル記憶部33から読み出すチャンネル識別情報は、多重後チャンネル識別情報となる。多重後チャンネル識別情報出力部34は、読み出した全ての多重後チャンネル識別情報を比較判定部41に出力する(以上、シーケンスS124)。
【0027】
比較判定部41は、シーケンスS101にて光出力ユニット11−1〜11−nから出力される多重前チャンネル識別情報と、シーケンスS124にて多重後チャンネル識別情報出力部34から出力される多重後チャンネル識別情報とが一致するか否かを判定する。両者が一致しないと判定した場合、比較判定部41は、判定結果に応じた警報信号を、光波長多重装置1の外部(例えば、警報表示装置)に出力する(以上、シーケンスS131)。
【0028】
図4は、比較判定部41の処理手順を示すフローチャートである。比較判定部41は、例えば一定時間毎に同図の処理を開始する。
比較判定部41は、まず、図3のシーケンスS101およびS124で説明したように、光出力ユニット11−1〜11−nの各々から多重前チャンネル識別情報を取得し、多重後チャンネル識別情報出力部34から多重後チャンネル識別情報を取得する(ステップS201)。
【0029】
次に、比較判定部41は、チャンネルi(iは1≦i≦mの正整数。mはチャンネル情報テーブル記憶部33の記憶するチャンネル情報テーブルに含まれるチャンネル数)に対する処理を行うループを開始する(ステップS202)。そして、比較判定部41は、光出力ユニット11−1〜11−nから取得した多重前チャンネル識別情報の中に、チャンネルiのチャンネル識別情報が含まれているか否かを判定する(ステップS203)。含まれていると判定した場合(ステップS203:YES)、比較判定部41は、多重後チャンネル識別情報出力部34から取得した多重後チャンネル識別情報の中に、チャンネルiのチャンネル識別情報が含まれているか否かを判定する(ステップS211)。含まれていないと判定した場合(ステップS211:NO)、比較判定部41は、図3のシーケンスS131で説明した警報信号として、チャンネルiの光信号の出力断が発生していることを示すチャンネルi出力断警報信号を、光波長多重装置1の外部に出力する。光信号の出力断は、光出力ユニットの故障や、光出力ユニットと光多重部との間のケーブルの断線等により発生する。(以上、ステップS212)。
【0030】
その後、比較判定部41は、チャンネル1〜mの全てについてステップS202からのループの処理を実行したか否かを判定する。未処理のチャンネルがあると判定した場合は、ステップS202に戻り、未処理のチャンネルに対する処理を継続する。一方、全てのチャンネルについて処理を実行したと判定した場合は、図4の処理を終了する(以上、ステップS231)。
ステップS211にて、多重後チャンネル識別情報の中に、チャンネルiのチャンネル識別情報が含まれていると判定した場合(ステップS211:YES)、比較判定部41は、ステップS231に進む。
【0031】
また、ステップS203にて、多重前チャンネル識別情報の中に、チャンネルiのチャンネル識別情報が含まれていないと判定した場合(ステップS203:NO)、比較判定部41は、多重後チャンネル識別情報の中に、チャンネルiのチャンネル識別情報が含まれているか否かを判定する(ステップS221)。含まれていると判定した場合(ステップS221:YES)、比較判定部41は、図3のシーケンスS131で説明した警報信号として、光波長多重装置1の仕様に適合しない光出力ユニットがチャンネルiに用いられていることを示すチャンネルi光出力不適合警報信号を、光波長多重装置1の外部に出力する(ステップS222)。その後、ステップS231に進む。一方、ステップS221にて、多重後チャンネル識別情報の中に、チャンネルiのチャンネル識別情報が含まれていないと判定した場合(ステップS221:NO)、比較判定部41は、ステップS231に進む。
【0032】
次に、図5〜図8を参照して、光波長多重装置1が行う判定の例について説明する。
図5は、正常動作状態にあり警報信号を出力しない光波長多重装置1の例を示す構成図である。同図の光波長多重装置1は3つの光出力ユニット11−1〜11−3を具備している。これら光出力ユニット11−1〜11−3は、いずれも、多重前チャンネル識別情報を出力する点で、光波長多重装置1の仕様に適合している。すなわち、光出力ユニット11−1、11−2、11−3は、それぞれに割り当てられているチャンネルを示す多重前チャンネル識別情報「1」、「2」、「3」を、比較判定部41に出力する。
また、光出力ユニット11−1〜11−3から光多重部21への光信号のいずれにも出力断は生じておらず、また、光多重部21の多重可能な波長の光信号を出力する点でも光波長多重装置1の仕様に適合している。光多重部21は、チャンネル1〜3の光信号を多重して出力する。多重後チャンネル識別情報出力部34は、光多重部21からの多重された光信号に含まれる光信号のチャンネルを示す多重後チャンネル識別情報「1」、「2」、「3」を、比較判定部41に出力する。
ここで、光出力ユニット11−1〜11−3からの多重前チャンネル識別情報と、多重後チャンネル識別情報出力部34からの多重後チャンネル識別情報とは、共に「1」、「2」、「3」で一致している。したがって、比較判定部41は、警報信号を出力しない。
【0033】
この光波長多重装置1は、多重前の光信号と、多重後の光信号に含まれる各信号との同一性の判定を波長に基づいて行うので、光パワーに基づいて判定を行う場合よりも、より高い精度で判定を行い得る。例えば、光波長多重装置1が、光多重部21と分岐部31との間に光アンプを備える場合、光多重部21が多重し、この光アンプを介して分岐部31に出力される光信号にはノイズが含まれ得る。この場合でも、多重後チャンネル識別情報出力部34が、波長(チャンネル)ごとに信号の有無を検出することにより、信号とノイズとを区別でき、これにより、比較判定部41が、より正確に判定を行えることが期待できる。すなわち、分岐部31に出力される光信号に含まれるノイズが、ホワイトノイズなど幅広い波長成分から成るノイズである場合、ノイズ全体の光パワーは大きくても、個々の波長の光パワーは比較的小さいことが考えられる。そこで、波長検出部32は、分岐部31から出力される光信号中に含まれる各信号の波長を検出する際に、検出対象の波長成分の光パワーと所定の閾値とを比較する。そして、波長検出部32は、検出対象の波長成分の光パワーが閾値よりも大きければ、検出対象の波長の信号が含まれていると判定し、閾値よりも小さければ、検出対象の波長の信号は含まれていないと判定することにより、信号とノイズとを区別する。
【0034】
図6は、多重前チャンネル識別情報を出力しない光出力ユニットを含み、光出力ユニット不適合警報信号を出力する光波長多重装置1の例を示す構成図である。同図の光波長多重装置1は4つの光出力ユニット11−1〜11−4を具備している。このうち、光出力ユニット11−1〜11−3は、いずれも光波長多重装置1の仕様に適合しており、それぞれに割り当てられているチャンネルを示す多重前チャンネル識別情報「1」、「2」、「3」を、比較判定部41に出力する。これに対して、光出力ユニット11−4は、多重前チャンネル識別情報を出力しない点で、光波長多重装置1の仕様に適合していない。このような、多重前チャンネル識別情報を出力しない不適合は、例えば、光波長多重装置1のユーザが、多重前チャンネル識別情報を出力しない光出力ユニットを増設することによって生じる。この、多重前チャンネル識別情報を出力しない光出力ユニットは、光波長多重装置1の仕様に適合しない光出力ユニットであり、光波長多重装置1の整備担当者が整備できないことが考えられ、整備の遅延につながる。
また、光出力ユニット11−1〜11−4から光多重部21への光信号のいずれにも出力断は生じておらず、光多重部21は、チャンネル1〜4の光信号を多重して出力する。多重後チャンネル識別情報出力部34は、光多重部21からの多重された光信号に含まれる光信号のチャンネルを示す多重後チャンネル識別情報「1」、「2」、「3」、「4」を、比較判定部41に出力する。
ここで、多重後チャンネル識別情報出力部34からの多重後チャンネル識別情報「4」は、光出力ユニット11−1〜11−4からの多重前チャンネル識別情報に含まれていない。そこで、比較判定部41は、チャンネル4の光出力ユニットが不適合であることを示す、チャンネル4光出力ユニット不適合警報信号を出力する(図4のステップS222)。
【0035】
図7は、光出力ユニットからの光信号に出力断が生じており、出力断警報信号を出力する光波長多重装置1の例を示す構成図である。同図の光波長多重装置1は3つの光出力ユニット11−1〜11−3を具備している。これら光出力ユニット11−1〜11−3は、いずれも光波長多重装置1の仕様に適合しており、それぞれに割り当てられているチャンネルを示す多重前チャンネル識別情報「1」、「2」、「3」を、比較判定部41に出力する。
一方、光出力ユニット11−1から光多重部21への光信号に出力断が生じており、光多重部21は、光出力ユニット11−2、11−3からの、チャンネル2、3の光信号を多重して出力する。多重後チャンネル識別情報出力部34は、光多重部21からの多重された光信号に含まれる光信号のチャンネルを示す多重後チャンネル識別情報「2」、「3」を、比較判定部41に出力する。
ここで、光出力ユニット11−1からの多重前チャンネル識別情報「1」は、多重後チャンネル識別情報出力部34からの多重後チャンネル識別情報に含まれていない。そこで、比較判定部41は、チャンネル1の光出力ユニットからの光信号に出力断が生じていることを示す、チャンネル1出力断警報信号を出力する(図4のステップS212)。
【0036】
また、光多重部21の多重出来る波長の範囲にない光出力ユニットが使用されている場合も、光波長多重装置1は、出力断警報信号を出力する。例えば、光出力ユニット11−iの出力する波長の光信号を光多重部21が多重出来ない場合、光出力ユニット11−1〜11−nから比較判定部41に出力される多重前チャンネル識別情報には、光出力ユニット11−iに割り当てられたチャンネルを示すチャンネル識別情報が含まれる。これに対して、多重後チャンネル識別情報出力部34から比較判定部41に出力される多重後チャンネル識別情報には、光出力ユニット11−iに割り当てられたチャンネルを示すチャンネル識別情報が含まれない。これにより、比較判定部41は、光出力ユニット11−iに割り当てられたチャンネルの出力断警報信号を出力し、光波長多重装置1のユーザは異常を検知できる。
【0037】
図8は、光出力ユニットの不適合と、光信号の出力断とにより、光出力ユニット不適合警報信号と、出力断警報信号とを出力する光波長多重装置1の例を示す構成図である。同図の光波長多重装置1は4つの光出力ユニット11−1〜11−4を具備している。このうち、光出力ユニット11−1〜11−3は、いずれも光波長多重装置1の仕様に適合しており、それぞれに割り当てられているチャンネルを示す多重前チャンネル識別情報「1」、「2」、「3」を、比較判定部41に出力する。これに対して、光出力ユニット11−4は、光波長多重装置1の仕様に適合しておらず、多重前チャンネル識別情報を出力しない。
また、光出力ユニット11−1から光多重部21への光信号に出力断が生じており、光多重部21は、光出力ユニット11−2〜11−4からの、チャンネル2〜4の光信号を多重して出力する。多重後チャンネル識別情報出力部34は、光多重部21からの多重された光信号に含まれる光信号のチャンネルを示す多重後チャンネル識別情報「2」、「3」、「4」を、比較判定部41に出力する。
【0038】
ここで、光出力ユニット11−1からの多重前チャンネル識別情報「1」は、多重後チャンネル識別情報出力部34からの多重後チャンネル識別情報に含まれていない。そこで、比較判定部41は、チャンネル1の光出力ユニットからの光信号に出力断が生じていることを示す、チャンネル1出力断警報信号を出力する(図4のステップS212)。また、多重後チャンネル識別情報出力部34からの多重後チャンネル識別情報「4」は、光出力ユニット11−1〜11−4からの多重前チャンネル識別情報に含まれていない。そこで、比較判定部41は、チャンネル4の光出力ユニットが不適合であることを示す、チャンネル4光出力ユニット不適合警報信号を出力する(図4のステップS222)。
【0039】
以上のように、光波長多重装置1では、比較判定部41が、光出力ユニット11−1〜11−nから出力される多重前チャンネル識別情報と、多重後の光信号中に含まれる各信号の波長に基づく多重後チャンネル識別情報とが一致するか否かを判定する。すなわち、比較判定部41は、多重前の光信号と、多重後の光信号に含まれる各信号との同一性を、波長(チャンネル)の同一性にて判定する。上述したように、光波長多重装置1は、波長に基づいて判定を行うので、多重された光信号に含まれる信号とノイズとを区別できる。したがって、光波長多重装置1は、多重された光信号にノイズが含まれる場合にも、多重前の光信号と、多重後の光信号に含まれる各信号との同一性の判定を、より高い精度で行える。
【0040】
また、比較判定部41は、多重前チャンネル識別情報の示すチャンネルのいずれかが、多重後チャンネル識別情報の示すチャンネルに含まれていないと判定した場合(図4のステップS211:NO)、光信号の出力断を示す信号を出力する(図4のステップS212)。
このように、比較判定部41は、多重前チャンネル識別情報と多重後チャンネル識別情報との比較により、光信号の出力断の有無を判定できる。
【0041】
また、比較判定部41は、多重後チャンネル識別情報の示すチャンネルのいずれかが、多重前チャンネル識別情報の示すチャンネルに含まれていないと判定した場合(図4のステップS221:YES)は、装置構成異常を示す信号を出力する(図4のステップS222)。
このように、比較判定部41は、多重前チャンネル識別情報と多重後チャンネル識別情報との比較により、装置構成異常の有無を判定できる。
【0042】
また、光出力ユニット11−i(iは1≦i≦nの正整数。nは光波長多重装置1への入力信号数)は、当該光出力ユニット11−iが出力する光信号の多重前チャンネル識別情報を記憶するチャンネル識別情報記憶部112−iを具備する。多重前チャンネル識別情報記憶部112−iが多重前チャンネル識別情報を記憶することにより、光出力ユニット11−iは、光出力部111−1が出力する光信号の波長を検出する負荷なしに、多重前チャンネル識別情報を出力できる。
【0043】
また、上述したように、光多重部21の多重出来る波長の範囲にない光出力ユニットが使用されている場合も、光波長多重装置1は出力断警報信号を出力する。これにより、光波長多重装置1のユーザは異常を検知できる。異常を検知したユーザが、例えば、異常と判定された光出力ユニットの使用を取りやめる、あるいは、光波長多重装置1の整備担当者に連絡して適切な光出力ユニットの手配を依頼する等により、光波長多重装置1の整備の遅延を回避できることが期待できる。
【0044】
なお、波長検出部32と、多重後チャンネル識別情報出力部34と、比較判定部41との機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0045】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、光波長多重装置、異常有無判定方法およびプログラムに用いて好適である。
【符号の説明】
【0047】
1 光波長多重装置
11−1〜11−n 光出力ユニット
111−1〜111−n 光出力部
112−1〜112−n チャンネル識別情報記憶部
113−1〜113−n 多重前チャンネル識別情報出力部
21 光多重部
31 分岐部
32 波長検出部
33 チャンネル情報テーブル記憶部
34 多重後チャンネル識別情報出力部
41 比較判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光信号と、前記光信号のチャンネルを示す多重前チャンネル識別情報とを出力する光出力ユニットと、
前記光出力ユニットから出力される前記光信号を多重する光多重部と、
前記光多重部が多重した光信号中に含まれる各信号の波長を検出する波長検出部と、
前記波長検出部が検出した前記波長に基づいて、前記光多重部が多重した光信号中に含まれる各信号のチャンネルを示す多重後チャンネル識別情報を出力する多重後チャンネル識別情報出力部と、
前記光出力ユニットから出力される前記多重前チャンネル識別情報と、前記多重後チャンネル識別情報出力部から出力される前記多重後チャンネル識別情報とが一致するか否かを判定する比較判定部と、
を具備することを特徴とする光波長多重装置。
【請求項2】
前記比較判定部は、前記多重前チャンネル識別情報の示すチャンネルのいずれかが、前記多重後チャンネル識別情報の示すチャンネルに含まれていないと判定した場合は、光信号の出力断を示す信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の光波長多重装置。
【請求項3】
前記比較判定部は、前記多重後チャンネル識別情報の示すチャンネルのいずれかが、前記多重前チャンネル識別情報の示すチャンネルに含まれていないと判定した場合は、装置構成異常を示す信号を出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光波長多重装置。
【請求項4】
光波長多重装置の異常有無判定方法であって、
光出力ユニットが、光信号と、前記光信号のチャンネルを示す多重前チャンネル識別情報とを出力する光出力ステップと、
光多重部が、前記光出力ステップにて出力される前記光信号を多重する光多重ステップと、
波長検出部が、前記光多重ステップにて多重された光信号中に含まれる各信号の波長を検出する波長検出ステップと、
多重後チャンネル識別情報出力部が、前記波長検出ステップにて検出された前記波長に基づいて、前記光多重ステップにて多重された光信号中に含まれる各信号のチャンネルを示す多重後チャンネル識別情報を出力する多重後チャンネル識別情報出力ステップと、
比較判定部が、前記光出力ステップにて出力される前記多重前チャンネル識別情報と、前記多重後チャンネル識別情報出力部から出力される前記多重後チャンネル識別情報とが一致するか否かを判定する比較判定ステップと、
を具備することを特徴とする異常有無判定方法。
【請求項5】
光波長多重装置としてのコンピュータに、
光信号と、前記光信号のチャンネルを示す多重前チャンネル識別情報とを出力する光出力ステップと、
前記光出力ステップにて出力される前記光信号を多重する光多重ステップと、
前記光多重ステップにて多重された光信号中に含まれる各信号の波長を検出する波長検出ステップと、
前記波長検出ステップにて検出された前記波長に基づいて、前記光多重ステップにて多重された光信号中に含まれる各信号のチャンネルを示す多重後チャンネル識別情報を出力する多重後チャンネル識別情報出力ステップと、
前記光出力ステップにて出力される前記多重前チャンネル識別情報と、前記多重後チャンネル識別情報出力部から出力される前記多重後チャンネル識別情報とが一致するか否かを判定する比較判定ステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−244273(P2011−244273A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−115540(P2010−115540)
【出願日】平成22年5月19日(2010.5.19)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】