説明

光量調節装置および光学機器

【課題】小型の光量調節装置において、遮光羽根の長穴部とレバーの駆動ピンとの抜けを回避する。
【解決手段】光量調節装置は、ベース部材2に対して移動することにより絞り開口Aの大きさを変化させる遮光羽根4,5と、駆動力を発生する駆動部1と、該駆動部からの駆動力により回動されて遮光羽根を移動させるレバー部材3とを有する。レバー部材は、遮光羽根に形成された長穴部41,51に挿入される駆動ピン31,33を有する。駆動ピンの軸方向の一部に、該駆動ピンと長穴部との抜けを阻止するための抜け止め部32,34が設けられている。駆動ピンの軸方向視において、抜け止め部は、長穴部の長さ方向とは異なる第1の方向において長穴部の幅よりも長く、かつ該長穴部の長さよりも短い長さを有し、第1の方向に直交する第2の方向において長穴部の幅よりも短い長さを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオカメラ、スチルカメラ、交換レンズ等の光学機器に搭載される光量調節装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような光学機器の光量調節装置として、図7に示すように、固定開口が形成された地板60に対して2枚の絞り羽根(遮光羽根)61を互いに反対方向に移動させることにより絞り開口の大きさを変化させる、いわゆるギロチン式絞り装置が用いられている。このギロチン式絞り装置では、2枚の絞り羽根61のそれぞれに形成した長穴部に、レバー部材62の両端に設けられた駆動ピンを挿入し、該レバー部材をモータ64により回動させることで、2枚の絞り羽根61が互いに反対方向に駆動される。
【0003】
絞り羽根61の長穴部と駆動ピンとの抜けを防止するために、地板60に対して絞り羽根61を押さえる押さえ板63を用いる方法がある。ただし、押さえ板63を用いることで、絞り装置の薄型化が難しくなる。
【0004】
そこで、特許文献1,2にて開示されているように、駆動ピンの先端に、該駆動ピンの直径および長穴部の幅よりも大きい寸法を有する抜け止め部(鍔部)を形成する方法がある。この方法では、絞り羽根における長穴部の延長部分として、絞り羽根の通常の駆動時には駆動ピンと係合せず、抜け止め部の寸法より大きい幅を有する組込み用穴部が形成される。抜け止め部を組込み用穴部に挿入してこれを貫通させた後、駆動ピンを長穴部内に移動させることで、駆動ピンが長穴部に挿入(係合)される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平4−101534号公報
【特許文献2】実開昭60−140035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1,2にて開示された方法では、絞り羽根に、その駆動に必要な長穴部に繋げて組込み用穴部を形成する必要がある。このため、絞り羽根が大きくなり、光量調節装置の小型化を困難とする。
【0007】
本発明は、小型でありながらも、遮光羽根に形成された長穴部とレバーに形成された駆動ピンとの抜けを回避できるようにした光量調節装置およびこれを搭載した光学機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面としての光量調節装置は、固定開口を有するベース部材と、固定開口を通過する光量を調節するための絞り開口を形成し、ベース部材に対して移動することにより絞り開口の大きさを変化させる遮光羽根と、駆動力を発生する駆動部と、該駆動部からの駆動力により回動されて遮光羽根を移動させるレバー部材とを有する。レバー部材は、遮光羽根に形成された長穴部に挿入される駆動ピンを有する。駆動ピンの軸方向の一部に、該駆動ピンと長穴部との抜けを阻止するための抜け止め部が設けられている。駆動ピンの軸方向視において、抜け止め部は、長穴部の長さ方向とは異なる第1の方向において長穴部の幅よりも長く、かつ該長穴部の長さよりも短い長さを有し、第1の方向に直交する第2の方向において長穴部の幅よりも短い長さを有することを特徴とする。
【0009】
なお、上記光量調節装置を搭載した光学機器も、本発明の他の一側面を構成する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、遮光羽根に、長穴部に繋がる組込み用穴部を形成することなく、抜け止め部を有する駆動ピンを遮光羽根に挿入することができるため、遮光羽根および光量調節装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施例である絞り装置の分解斜視図。
【図2】実施例の絞り装置におけるレバーに設けられた駆動ピンの斜視図。
【図3】上記駆動ピンが絞り羽根の長穴部に組み込まれた状態を説明する図。
【図4】上記駆動ピンの長穴部への組み込みを説明する図。
【図5】実施例の絞り装置において絞り羽根をガイドするガイドピンの形状を説明する。
【図6】実施例の絞り装置を搭載したカメラの構成を示すブロック図。
【図7】従来の絞り装置の分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0013】
図1には、本発明の実施例である光量調節装置としての絞り装置を分解して示している。1は駆動部であり、ステッピングモータ等のアクチュエータにより構成される。2はベース部材としての地板であり、駆動部1を保持する。地板2には、固定開口25が形成されている。以下の説明において、固定開口25の開口面の中心を通り、該開口面に直交する軸を光軸6といい、該光軸が延びる方向を光軸方向という。
【0014】
駆動部1の出力軸11には、レバー部材(以下、単にレバーという)3が圧入等により取り付けられている。駆動部1に通電されて出力軸11が回転することで、レバー3が回動される。
【0015】
レバー3には、遮光羽根としての2枚の絞り羽根4,5が連結されている。レバー3の回動によって、駆動部1により発生された駆動力が絞り羽根4,5に伝達され、これら絞り羽根4,5は地板2の固定開口25に対して光軸6に直交する方向における互いに反対側にスライド(移動)する。これにより、絞り羽根4,5によって形成される絞り開口(光通過開口)の大きさが変化し、固定開口25(つまりは絞り開口)を通過する光量が調節される。レバー3の回動範囲は、地板2に設けられた不図示のストッパによって、絞り開口の大きさが全開と全閉との間で変化する範囲(例えば、35〜60度)に制限される。
【0016】
絞り羽根4,5は、PET等の遮光性を有する樹脂製のシートにより形成されており、その厚みは、例えば50〜125μmである。絞り羽根4,5は、地板2によって、光軸6に直交する方向のうち絞り開口の大きさを変化させる特定の一方向(以下、スライド方向という)にて互いに反対側にスライド可能に保持される。
【0017】
以上が絞り装置の概要である。以下、地板2による絞り羽根4,5の保持構造およびレバー3と絞り羽根4,5との連結構造についてより詳しく説明する。
【0018】
絞り羽根4には、地板2に設けられたガイドピン21,22,23が挿入されて係合するガイド溝部42,43および浮き止め溝部44が形成されている。浮き止め溝部44は、ガイド溝部42,43よりも若干幅広に形成されている。また、絞り羽根5には、地板2に設けられたガイドピン23,24,21が挿入されて係合するガイド溝部52,53および浮き止め溝部54が形成されている。浮き止め溝部54は、ガイド溝部52,53よりも若干幅広に形成されている。
【0019】
各ガイドピンが各ガイド溝部と係合することにより、各絞り羽根はスライド方向にガイドされる。また、後述する抜け止め構造により、各ガイドピンと各ガイド溝部との抜けが防止される。さらに、各浮き止め溝部およびこれに係合するガイドピンは、各絞り羽根をスライド方向にガイドする機能は持たないが、後述する抜け止め構造により浮き止め溝部54とガイドピンとの抜け、すなわち各絞り羽根の地板2に対する浮きを防止する。
【0020】
各ガイドピンの光軸方向における先端部には、図5にガイドピン21を拡大して示すように、光軸6に直交する方向のうちスライド方向に対して直交する方向(地板1の外側に向かう方向)に突出した抜け止め部21aが形成されている。抜け止め部21aを含むガイドピン21の軸方向断面(ガイドピン21の軸方向に沿った断面)は、L字形状を有する。抜け止め部21aは、絞り羽根4,5のガイド溝部42を通り抜けて絞り羽根4,5におけるガイド溝部42の外側の部分に対向し、ここを絞り羽根4,5とガイドピン21との抜けを防止するように押さえる(保持する)。
【0021】
なお、本実施例では、各絞り羽根の片側においてスライド方向に並んだ2つのガイドピンによって該絞り羽根をスライド方向にガイドする構成を採用しているが、1つのガイドピンによってガイドしてもよい。また、3つ以上のガイドピンでガイドするようにしてもよい。
【0022】
一方、レバー3は、その長手方向の中央に出力軸11への取り付け部を有し、該取り付け部の両側に腕部を有する。両腕部の先端には、光軸方向に延びる駆動ピン31,33が形成されている。駆動ピン31,33はそれぞれ、2枚の絞り羽根4,5にスライド方向に対して直交する方向に延びるように形成された長穴部41,51に挿入されて係合する。なお、長穴部41,51は、レバー3の回動範囲に応じて、スライド方向に対して直交する方向から傾いて延びるように形成されてもよいし、円弧状に延びるように形成されてもよい。
【0023】
駆動ピン31,33はそれぞれ、その軸方向(光軸方向に平行な方向)の先端に、抜け止め部32,34を有する。抜け止め部32,34はそれぞれ、長穴部41,51を通り抜けて絞り羽根4,5における長穴部41,51の幅方向両外側の部分に対向し、長穴部41,51(絞り羽根4,5)と駆動ピン31,33との抜けを防止するようにここを押さえる(保持する)。
【0024】
本実施例では、抜け止め部32,34を、駆動ピン31,33のピン部からその径方向両外側に張り出した形状に形成している。つまり、抜け止め部32,34を含む駆動ピン31,33の軸方向断面(各駆動ピンの軸方向に沿った断面)は、T字形状を有する。ただし、抜け止め部を駆動ピンのピン部からその径方向片外側に張り出させて、駆動ピンの軸方向断面がL字形状となるようにしてもよい。
【0025】
また、本実施例では、抜け止め部32,34を駆動ピン31,33の軸方向の先端に設けているが、必ずしも先端に設ける必要はなく、軸方向の中間部等、その一部であればよい。
【0026】
以下、抜け止め部32,34を含む駆動ピン31,33の形状および寸法について、図2および図3を用いて詳しく説明する。駆動ピン31,33は互いに同じ形状および寸法を有するので、ここでは駆動ピン31およびこれが係合する絞り羽根4の長穴部41のみについて説明するが、図2および図3には駆動ピン33およびこれが係合する絞り羽根5の長穴部51も同じであるという意味で、符号を括弧書きで示す。図2および図3において、Aは駆動ピン31の軸を示し、該軸Aが延びる方向が上述した駆動ピン31の軸方向(以下、ピン軸方向という)である。図3は、駆動ピン31および絞り羽根4に形成されたガイド溝部41を、ピン軸方向から見たとき(すなわち、ピン軸方向視)の形状を示している。
【0027】
駆動ピン31のピン部は、図2に示すように、その直径がaの円筒形状を有する。ただし、本実施例では、ピン部の外周面の一部(後述する抜け止め部32の幅方向の両側)を平面として形成している。直径aは、図3に示す長穴部41の幅dより小さい。図2および図3に示すように、駆動ピン31に形成された抜け止め部32は、ピン軸方向視において、ピン部の径方向両側に突出したほぼ矩形の形状を有し、全体としてはほぼ直方体の形状を有する。
【0028】
そして、抜け止め部32は、図3に示すピン軸方向視において、長穴部41の長さ方向(図3中の横方向)とは異なる第1の方向(図3中の縦方向:以下、抜け止め部32の長さ方向という)において長穴部41の幅dよりも長く、かつ該長穴部41の長さeよりも短い長さcを有する。また、第1の方向に直交する第2の方向(図3中の横方向:以下、抜け止め部32の幅方向という)において長穴部41の幅dよりも短い長さ(幅)bを有する。
【0029】
なお、本実施例では、抜け止め部32をほぼ直方体形状に形成した場合を示すが、長さcと幅bが長穴部41の幅dと長さeに対して上述した関係(d<c<e,b<d)を満足すれば他の形状を有していてもよい。
【0030】
このような抜け止め部32を有する駆動ピン31と絞り羽根4の長穴部41とを係合させるには、例えば以下のようにするとよい。ここでは、地板2に対して駆動部1が固定され、駆動部1の出力軸11にレバー3が取り付けられているものとする。
【0031】
まず、絞り羽根4を、長穴部41の長さ方向(長さeの方向)が抜け止め部32の長さ方向に一致する向きとして、長穴部41に抜け止め部32側から駆動ピン31を挿入する。その後、長穴部41の長さ方向が抜け止め部32の長さ方向と異なる向きとなるように駆動ピン31回りで絞り羽根4を回転させる。そして、この状態で、絞り羽根4のガイド溝部42,43および浮き止め溝部44に地板2のガイドピン21,22,23を挿入させながら絞り羽根4を地板2上に配置する。こうして、絞り羽根4は、長穴部41とレバー3の駆動ピン31との抜けが阻止された状態で、地板2に対して絞り開口の大きさを変化させる方向にスライド可能に保持される。
【0032】
なお、ここでは固定されたレバー3の駆動ピン31に対して、絞り羽根4を回転させて長穴部41を係合させる場合について説明したが、絞り羽根4の向きを固定して、レバー3を回転させて駆動ピン31を長穴部41に係合させるようにしてもよい。この場合、レバー3を、抜け止め部32の長さ方向が長穴部41の長さ方向に一致する向きとして、長穴部41に抜け止め部32側から駆動ピン31を挿入する。その後、抜け止め部32の長さ方向が長穴部41の長さ方向と異なる向きとなるようにレバー3を回転させる。この状態で、絞り羽根4のガイド溝部42,43および浮き止め溝部44に地板2のガイドピン21,22,23を挿入させながら絞り羽根4を地板2上に配置する。
【0033】
これらの組み立て方法(絞り装置の製造方法)を用いることにより、ごく薄く強度的にも強くない絞り羽根4の長穴部41の周辺部分を変形させることなく、長穴部41に駆動ピン31を係合させることができる。
【0034】
そして、本実施例によれば、絞り羽根4に形成する長穴部41の長さeは、絞り羽根4を通常の光量調節に際して駆動するために必要な長さに設定することができる。つまり、抜け止め部32を含む駆動ピン31を長穴部41に係合させるための専用の組込み用穴部を長穴部41に繋げて形成する必要がない。したがって、絞り羽根4の大型化を回避することができる。
【0035】
なお、地板2のガイドピン21,22,23と絞り羽根4のガイド溝部42,43および浮き止め溝部44とを係合させる際には、ガイドピン21,22,23の抜け止め部(21a)が片側に突出しているだけであるので、樹脂シートである絞り羽根4の各ガイド溝部の周辺部分を若干弾性変形させることで、容易に係合させることができる。
【0036】
以上説明したように、本実施例によれば、地板2とは別の押さえ板を用いることなく、しかも絞り羽根4,5を大きくすることなく、絞り羽根4,5の地板2およびレバー3からの脱落を防止することができる。したがって、絞り装置の小型化を図ることができる。
【0037】
図6には、本実施例の絞り装置10が搭載された光学機器としてのカメラ(ビデオカメラ又はスチルカメラ)を示す。50はカメラ本体であり、51,53は複数のレンズである。レンズ51,53および絞り装置10により、撮影光学系が構成される。52はCCDセンサやCMOSセンサ等により構成される撮像素子であり、撮影光学系により形成された被写体像を光電変換する。54はCPU等により構成されるコントローラであり、絞り装置10(駆動部1)や撮像素子52の動作を制御する。なお、絞り装置10は、シャッタ機能を有していてもよい。上述したように、本実施例の絞り装置10は小型であるので、これを搭載したカメラも小型化することができる。
【0038】
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
小型の光量調節装置およびこれを搭載した光学機器を提供できる。
【符号の説明】
【0040】
1 駆動部
2 地板
3 レバー
4,5 絞り羽根
31,33 駆動ピン
32,34 抜け止め部
41,51 長穴部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定開口を有するベース部材と、
前記固定開口を通過する光量を調節するための絞り開口を形成し、前記ベース部材に対して移動することにより前記絞り開口の大きさを変化させる遮光羽根と、
駆動力を発生する駆動部と、
該駆動部からの駆動力により回動されて前記遮光羽根を移動させるレバー部材とを有し、
前記レバー部材は、前記遮光羽根に形成された長穴部に挿入された駆動ピンを有し、
前記駆動ピンの軸方向の一部に、該駆動ピンの前記長穴部からの抜けを阻止するための抜け止め部が設けられており、
前記駆動ピンの軸方向視において、前記抜け止め部は、前記長穴部の長さ方向とは異なる第1の方向において前記長穴部の幅よりも長く、かつ該長穴部の長さよりも短い長さを有し、前記第1の方向に直交する第2の方向において前記長穴部の幅よりも短い長さを有することを特徴とする光量調節装置。
【請求項2】
前記長穴部の長さ方向と前記第1の方向とを一致させることにより該長穴部への前記駆動ピンの挿入が可能であり、前記長穴部の長さ方向と前記第1の方向とが異なる向きとなるように前記遮光羽根および前記レバー部材のうち一方が他方に対して回転された状態において、前記遮光羽根を、前記ベース部材に対して前記絞り開口の大きさを変化させる方向に移動可能に保持させることが可能な構造を有することを特徴とする請求項1に記載の光量調節装置。
【請求項3】
前記抜け止め部は、前記軸方向視において、前記駆動ピンのピン部の両側に突出した形状を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光量調節装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の光量調節装置を有することを特徴とする光学機器。
【請求項5】
固定開口を有するベース部材と、
前記固定開口を通過する光量を調節するための絞り開口を形成し、前記ベース部材に対して移動することにより前記絞り開口の大きさを変化させる遮光羽根と、
駆動力を発生する駆動部と、
該駆動部からの駆動力により回動されて前記遮光羽根を移動させるレバー部材とを有し、
前記レバー部材は、前記遮光羽根に形成された長穴部に挿入されて係合する駆動ピンを有し、
前記駆動ピンの軸方向の一部に、該駆動ピンの前記長穴部からの抜けを阻止するための抜け止め部が設けられており、
前記駆動ピンの軸方向視において、前記抜け止め部は、前記長穴部の長さ方向とは異なる第1の方向において前記長穴部の幅よりも長く、かつ該長穴部の長さよりも短い長さを有し、前記第1の方向に直交する第2の方向において前記長穴部の幅よりも小さい長さを有する光量調節装置の製造方法であって、
前記長穴部の長さ方向と前記第1の方向とを一致させて該長穴部に前記駆動ピンを挿入する工程と、
該駆動ピンが前記長穴部に挿入された状態で、前記長穴部の長さ方向と前記第1の方向とが異なる向きとなるように前記遮光羽根および前記レバー部材のうち一方を他方に対して回転させる工程と、
前記遮光羽根を、前記ベース部材に対して前記絞り開口の大きさを変化させる方向に移動可能に保持させる工程とを行うことを特徴とする光量調節装置の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−7773(P2013−7773A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−138470(P2011−138470)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(000104652)キヤノン電子株式会社 (876)
【Fターム(参考)】