説明

光電スイッチ及び電気機器

【課題】受光手段の受光状態を表示する光を前方への光量を上方への光量よりも多量に出射させ、反射型光電スイッチと透過型光電スイッチとで筐体を共通化することができるようにする。
【解決手段】筐体11の装着部50に装着される光学レンズ1に、第1の出射部2、第2の出射部3、反射部4、第1の導光部5及び第2の導光部6を一体に形成した。LED31から照射されて第1の導光部5内に入射した光のうち、主軸近傍の光を反射部4で反射させて第2の導光部6内を第2の出射部3に導き、筐体11の上方に出射させる。第1の導光部5内に入射した光のうち、主軸よりも上方の光の一部を、直接第1の出射部2に導き、筐体11の前方に出射させる。また、第1の導光部5の側面で反射した光の多くを第1の出射部2に導き、筐体11の前方に出射させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光によって動作状態を表示する表示部を備えた電気機器に関する。例えば、検出領域内に照射された検出光の受光状態に基づいて、検出領域内における検出対象物の有無に応じた信号を出力する光電スイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
検出領域内における検出対象物の有無を検出する際に、反射型光電スイッチ及び透過型光電スイッチが用いられている。反射型光電スイッチは、単一の筐体内に投光手段と受光手段とを備え、投光手段から検出領域に照射された検出光の検出領域に存在する検出対象物における反射光を受光手段によって受光する。透過型光電スイッチは、投光手段を収納した投光側筐体と受光手段を収納した受光側筐体とを検出領域を挟んで互いに対向して配置し、検出領域に検出対象物が存在しない状態で投光手段から照射された検出光を受光手段によって受光する。
【0003】
検出対象物の有無を正確に検出するために、反射型光電スイッチは検出領域における検出対象物の出現位置に対して適正な位置に設置する必要があり、透過型光電スイッチは投光手段と受光手段とを検出対象物の出現位置とを挟んで正確に対向させる必要がある。
【0004】
このため、光電スイッチは、受光手段の受光状態を表示する表示器を筐体の外部に露出して備えている(例えば、特許文献1参照。)。反射型光電スイッチを設置する際には、検出対象物を出現位置に静止させ、検出対象物における反射光の受光状態に応じた表示器の点灯状態を視認しながら反射型光電スイッチを変位させて設置位置を調整する。透過型光電スイッチを設置する際には、投光手段から検出光を照射させ、検出光の受光状態に応じた表示器の点灯状態を視認しながら投光側筐体及び受光側筐体を変位させて設置位置を調整する。
【特許文献1】特公平02−053898号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の光電スイッチでは、主に一方向のみに光を配光する表示器によって受光手段の受光状態を表示していた。このため、単一の表示器を備えた筐体を反射型光電スイッチと透過型光電スイッチとで共通化することができず、部品点数の増加によるコストの上昇を招く問題があった。
【0006】
即ち、反射型光電スイッチの配置位置の調整時に、作業者は、投光手段及び受光手段を収納した単一の筐体をその筐体に備えられた表示器を上方から視認しつつ変位させる。反射型光電スイッチでは、主に上方に光を配光する表示器を、筐体の上面に露出して備える必要がある。
【0007】
これに対して、透過型光電スイッチの投光側筐体の配置位置の調整時には、作業者は、検出対象物の出現位置を挟んで対向する受光側筐体に備えられた表示器を前方から視認しつつ投光側筐体を変位させる。透過型光電スイッチでは、主に前方に光を配光する表示器を、筐体の前面に露出して備える必要がある。
【0008】
反射型光電スイッチと透過型光電スイッチとで筐体を共用しようとすると、上方に光を配光する表示器と前方に光を配光する表示器との2つの表示器を筐体に備える必要がある。
【0009】
上記の問題は、光電スイッチに限らず、光によって動作状態を表示する表示部を備えた電気機器に一般的に生じる。
【0010】
この発明の目的は、複数の方向に光を出射することで視認性を高め、特に光電スイッチの場合では、受光手段の受光状態を表示する光を前方への光量を上方への光量よりも多量にして主に前方及び上方に出射させることにより、反射型光電スイッチと透過型光電スイッチとで筐体を共通化することができ、部品点数の削減によるコストダウンを実現できる光電スイッチ及び電気機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明の電気機器は、筐体、発光素子、駆動手段及び光学部材を備えている。発光素子は、筐体内に配置される。駆動手段は、発光素子を駆動する。光学部材は、筐体の外表面の一部に配置され、筐体の前面側に露出する第1の出射部と、筐体の上面側に露出する第2の出射部と、発光素子の光を受光して、この光を第1及び第2の出射部それぞれに分配して導く導光部と、を備えた透光性材料からなる。
【0012】
例えば、検出領域に照射された検出光の受光手段による受光状態に基づいて検出領域における検出対象物の有無に応じた信号を出力する光電スイッチである場合、筐体は、受光手段を前面に対向させて収納する。発光素子は、筐体内に配置される。駆動手段は、受光手段の受光状態に基づいて発光素子を駆動する。光学部材は、透光性材料からなり、第1及び第2の出射部、並びに導光部、を備え、筐体の外表面の一部に配置される。第1の出射部は、筐体の前面側に露出する。第2の出射部は、筐体の上面側に露出する。導光部は、第1の出射部から出射する光の光量が第2の出射部から出射する光の光量よりも多くなるように、発光素子の光を第1の出射部及び第2の出射部に導く。
【0013】
この構成により、受光手段による受光状態に応じて駆動される発光素子の光が、光学部材の第1の出射部及び第2の出射部から筐体の前方及び上方に出射される。光学部材は、第1の出射部から第2の出射部よりも多量の光を出射させるため、受光手段に対向する筐体の前方で上方よりも発光素子の光を視認できる距離が長くなる。
【0014】
この構成において、発光素子の光を筐体の前面に向けて照射させ、導光部を第1の導光部及び第2の導光部を含むものとしてもよい。
【0015】
この場合に、第1の導光部は、長手方向が発光素子から照射される光の主軸に平行な柱状を呈し、長手方向における内側の第1の端部から発光素子の光が入射するとともに前面側の第2の端部に反射部を備えたものとする。また、第2の導光部は、第2の端部から第1の導光部に対して直角に屈曲して第2の出射部に向かう柱状を呈し、反射部で反射された光を第2の出射部に導くものとする。さらに、第1の出射部は、第1の導光部内を通過して第2の端部に達した光のうち反射部で反射される光よりも多量の光を前面に出射させるものとする。
【0016】
発光素子の光は、その一部が第1の導光部を通過した後に反射部で反射して第2の導光部を通過して第2の出射部から筐体の上方に出射するとともに、これよりも多量の光が第1の導光部から第1の出射部に導かれて筐体の前方に出射する。これによって、筐体の前方に上方よりも多量の光を照射することができる。
【0017】
さらに、第1の導光部の第1の端部における発光素子の対向面に、外側に凸である集光部を設けてもよい。発光素子が照射した光を、第1の導光部内に確実に導くことができる。
【0018】
加えて、光学部材には発光素子の光の主軸に直交する面内で第1の導光部の周囲を包囲するリブを備え、筐体には前面に第1の導光部が貫通する孔部、及びリブが嵌入する凹部を備え、凹部にリブとともに嵌入するパッキンをさらに備えてもよい。第1の導光部を孔部に貫通させて光学部材を筐体の表面に装着することができるとともに、パッキンによって第1の導光部と孔部との間の水密性を確保でき、筐体内部の防水性を維持できる。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、上面及び全面に光を出射することで視認性を高めることができる。特に、光電スイッチの場合では、受光手段の受光状態を表示する光を、前方への光量を上方への光量よりも多量にして、主に前方及び上方に出射させることができる。これによって、受光手段の受光状態を近傍で視認しつつ筐体の配置位置が調整される反射型光電スイッチと、受光手段の受光状態を受光手段の前方で離れた位置から視認しつつ投光側筐体の配置位置が調整される透過型光電スイッチと、で筐体を共通化できる。この結果、部品点数を削減することができ、コストダウンを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は、この発明の実施形態に係る光電スイッチの組立図である。図2は、同光電スイッチの筐体から光学レンズを分離した状態の斜視図である。光電スイッチ10は、検出領域内における検出対象物の有無の検出に用いられる。
【0021】
光電スイッチ10は、筐体11、支持体12、カバー13を備えている。筐体11は、前面の上部に光学レンズ1を備え、前面の中間部にフィルタ14を備え、上面側が開放した中空形状を呈している。支持体12は、筐体11の内部に上方から収納される。カバー13は、筐体11の上面側に着脱自在にされている。
【0022】
支持体12は、電子部品を実装した基板21,22を保持する。基板21は、支持体12の上部に保持され、前端部にLED31,32を実装している。LED31,32はこの発明の発光素子であり、発光部を前方に向けて基板21に実装されている。支持体12の前面の上部は開放しており、LED31,32の発光部は支持体12の前方に露出している。
【0023】
支持体12の前面には、凹部41,42が上下2段に形成されている。凹部41,42には、検出光を照射する光源(投光手段)及びこの発明の受光手段である受光素子が必要に応じて収納される。受光素子は、例えばCCDである。
【0024】
筐体11、支持体12及びカバー13は、反射型光電スイッチ及び透過型光電スイッチに共用される。光電スイッチ10が反射型光電スイッチである場合、反射型光電スイッチ用の支持体12が筐体11の内部に収納され、凹部41及び凹部42には、それぞれ光源及び受光素子が収納される。光電スイッチ10が透過型光電スイッチである場合、透過型光電スイッチ用の支持体が筐体11の内部に収納され、例えば、投光側筐体である筐体11に収納される支持体12の凹部41に光源が収納され、受光側筐体である筐体11に収納される支持体12の凹部41に受光素子が収納される。
【0025】
基板22は、主として電源用の回路が搭載される基板22aと、主として、光源、受光素子及びこれらを駆動する回路が搭載される基板22bとで構成される。基板22aに設けられた貫通孔に基板22bの端部(図1では、基板22bのうち、端部は基板22aに図示され、その他の部分は隠れている)が挿入されて半田付けされることによって、基板22a及び22bは互いに直交して接続されている。凹部41,42における光源及び受光素子の収納状態に応じて、基板22に実装される電子部品の構成が異なる。受光素子は、検出光の受光量に応じた信号を出力する。凹部41又は凹部42に受光素子が収納されている場合、基板22に実装されている電子部品によって構成される回路は、受光素子から出力された信号を増幅して検出信号として出力する。
【0026】
基板21は、凹部41又は凹部42に受光素子が収納されている場合にのみ、支持体12に装着される。基板21に実装されている電子部品が構成する回路は、この発明の駆動手段であり、受光素子から出力される信号の電圧レベルに応じてLED31,32を駆動する。
【0027】
図2に示すように、筐体11の前面の上部には、装着部50が形成されている。装着部50には光学レンズ(光学部材)1が装着される。装着部50には、孔部51,52が形成されている。筐体11に支持体12を収納した状態で、LED31,32の発光部は、それぞれ孔部51,52を通して光学レンズ1の裏面に対向する。
【0028】
また、筐体11の前面の中間部には開口が形成されており、この開口を塞ぐようにフィルタ14が装着される。凹部41,42は、開口を通してフィルタ14の裏面に対向する。フィルタ14は、光源から照射される光の波長域のみを透過し、それ以外の波長光を遮光する。例えば、光源として赤外光ランプを用いる場合、フィルタ14は、赤外光のみを透過する。
【0029】
図3は、上記光電スイッチの要部の側面断面図であり、光学レンズ1の形状を示す。図3は、孔部51の垂直方向き中心線を通る断面を示している。光学レンズ1は、一例として透光性樹脂を素材として構成されている。光学レンズ1には、第1の出射部2、第2の出射部3、反射部4、第1の導光部5及び第2の導光部6が一体に形成されている。第1の導光部5及び第2の導光部6は、この発明の導光部を構成している。
【0030】
なお、光学レンズ1には、2つのLED31,32のそれぞれに対応して、第1の出射部2、第2の出射部3、反射部4、第1の導光部5及び第2の導光部6が左右1対ずつ形成されている。光学レンズ1に形成すべき第1の出射部2、第2の出射部3、反射部4、第1の導光部5及び第2の導光部6の数は、受光素子の受光状態を表示する発光素子の数に等しい。以下に、LED31及び孔部51側について光学レンズ1の形状を説明するが、LED32及び孔部52側についても同様である。
【0031】
第1の出射部2は、光学レンズ1の前面に形成されており、前面側に凸となる部分球状を呈している。反射部4は、第1の出射部2の下方で上部ほど前方に位置する傾斜面で形成されている。第2の出射部3は、光学レンズ1の上面に形成されている。
【0032】
第1の導光部5は、長手方向を光学レンズ1の前後方向にした柱状を呈している。筐体11の装着部50に光学レンズ1を装着した際に、第1の導光部5が孔部51に嵌入する。第1の導光部5を孔部51に嵌入させることで、光学レンズ1を筐体11の表面の適正な位置に装着することができる。
【0033】
装着部50に光学レンズ1を装着すると、第1の導光部5の内側の端部(この発明の第1の端部である。)の端面は、LED31の発光面に対向し、第1の導光部5の長手方向はLED31から照射される光の主軸に平行にされている。ここで、第1の導光部5の内側の端部の端面は、筐体11の内側の端部の端面であるとも言える。第1の出射部2の下部、並びに反射部4の上部及び中間部は、第1の導光部5の前面側の端部(この発明の第2の端部である。)に形成されている。ここで、第1の導光部5の前面側の端部は、筐体11の外側の端部であるとも言える。
【0034】
第2の導光部6は、第1の導光部5の前面側の端部から直角に屈曲して上方の第2の出射部3に向かう柱状を呈している。したがって、反射部4は、第2の導光部6の下端部に位置している。
【0035】
この構成により、LED31から照射された光は、第1の導光部5内に内側の端部から入射して前面側に導かれる。第1の導光部5内に入射した光のうち、主軸近傍の光は反射部4で反射して第2の導光部6内を通って第2の出射部3に導かれ、第2の出射部3から筐体11の上方に出射する。
【0036】
第1の導光部5内に入射した光のうち、主軸よりも上方の光の一部は、直接第1の出射部2に導かれ、第1の出射部2から筐体11の前方に出射する。また、第1の導光部5の側面で反射した光の多くが第1の出射部2に導かれ、第1の出射部2から筐体11の前方に出射する。
【0037】
以上のようにして、導光部(第1及び第2の導光部5,6)は、LED31からの光を受光して、この光を第1及び第2の出射部2,3それぞれに分配して導く。
【0038】
第1の導光部5内に入射した光のうち、第1の導光部5の側面で反射した光の一部は、前面上部1Aで反射した後、傾斜面1Bから筐体11の斜め後方に出射する。第1の導光部5の側面で反射した後に前面上部1Aへ入射する光は殆どが全反射する。このため、前面上部1Aから筐体11の前方に出射する光は殆ど無い。
【0039】
したがって、LED31から照射された光は、主に第1の出射部2及び第2の出射部3から筐体11の前方及び上方に出射する。このとき、第2の出射部3から筐体11の上方に出射する光よりも多量の光が、第1の出射部2から筐体11の前方に出射する。
【0040】
これによって、光電スイッチ10を反射型光電スイッチとして用いる場合には、第2の出射部3から筐体11の上方に出射する光を筐体11の上方の近接した位置から視認できる。一方、光電スイッチ10を透過型光電スイッチとして用いる場合には、第1の出射部2から筐体11の前方に出射する光を筐体11の前方の離間した位置から視認できる。
【0041】
この結果、反射型光電スイッチと透過型光電スイッチとで筐体11を共通化することができ、部品点数の削減によるコストダウンを実現できる。
【0042】
第1の導光部5におけるLED31に対向する面は、LED31に向かって凸となる部分球状にされている。これによって、LED31から様々な方向に放射された光を第1の導光部5の長手方向へ向かわせて効率的に第1の導光部5内に導くことができる。
【0043】
光学レンズ1には、第1の導光部5の周囲を包囲するリブ7が裏面側から突出して形成されている。一方、筐体11の装着部50には、凹部53が形成されている。凹部53には、パッキン54とともにリブ7が嵌入する。
【0044】
筐体1の内部は、孔部51で前面側に開放している。しかし、孔部51の周囲がパッキン54によって包囲されるため、パッキン54によって第1の導光部5と孔部51との間の水密性を確保でき、前面側において筐体11内部の防水性を維持できる。
【0045】
なお、筐体11の上面側でカバー13が装着される部分も全周にわたってパッキン55が配置されている。このため、上面側においても筐体11内部の防水性を維持できる。
【0046】
図4は、上記光電スイッチの要部の正面図である。光学レンズ1の第2の出射部3には、正面視において上方ほど外側に向かう傾斜面61,62が形成されている。第2の導光部6内を第2の出射部3に導かれた光の一部は、傾斜面61,62から上斜め側方に出射する。これによって、第2の出射部3から出射した光を筐体11の上方から視認できる範囲が拡大し、視認性を高くすることができる。
【0047】
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本発明は、光電スイッチに限らず、光によって動作状態を表示する表示部を備えた電気機器に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】この発明の実施形態に係る光電スイッチの組立図である。
【図2】同光電スイッチの筐体から光学レンズを分離した状態の斜視図である。
【図3】上記光電スイッチの要部の側面断面図である。
【図4】上記光電スイッチの要部の正面図である。
【符号の説明】
【0049】
1−光学レンズ
2−第1の導光部
3−第2の導光部
4−反射部
5−第1の導光部
6−第2の導光部
7−リブ
10−光電スイッチ
11−筐体
31,32−LED(発光素子)
51,52−孔部
53−凹部
54−パッキン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出領域に照射された検出光の受光手段による受光状態に基づいて前記検出領域における検出対象物の有無に応じた信号を出力する光電スイッチにおいて、
前記受光手段を前面に対向させて収納する筐体と、
前記筐体内に配置された発光素子と、
前記受光手段の受光状態に基づいて前記発光素子を駆動する駆動手段と、
前記筐体の外表面の一部に配置され、前記筐体の前面側に露出する第1の出射部と、前記筐体の上面側に露出する第2の出射部と、前記第1の出射部から出射する光の光量が前記第2の出射部から出射する光の光量よりも多くなるように前記発光素子の光を前記第1の出射部及び前記第2の出射部に導く導光部と、を備えた透光性材料からなる光学部材と、
を備えた光電スイッチ。
【請求項2】
前記発光素子は、前記筐体の前面に向けて光を照射し、
前記導光部は、第1の導光部及び第2の導光部からなり、
前記第1の導光部は、長手方向が前記発光素子から照射される光の主軸に平行な柱状を呈し、前記長手方向における内側の第1の端部から前記発光素子の光が入射するとともに前面側の第2の端部に反射部を備え、
前記第2の導光部は、前記第2の端部から前記第1の導光部に対して直角に屈曲して前記第2の出射部に向かう柱状を呈し、前記反射部で反射された光を前記第2の出射部に導き、
前記第1の出射部は、前記第1の導光部内を通過して前記第2の端部に達した光のうち前記反射部で反射される光よりも多量の光を前記前面に出射させる請求項1に記載の光電スイッチ。
【請求項3】
前記第1の導光部は、前記第1の端部における前記発光素子の対向面に、外側に凸である集光部を備えた請求項2に記載の光電スイッチ。
【請求項4】
前記光学部材は、前記主軸に直交する面内で前記第1の導光部の周囲を包囲するリブを備え、
前記筐体は、前面に前記第1の導光部が貫通する孔部、及び前記リブが嵌入する凹部を備え、
前記凹部に前記リブとともに嵌入するパッキンをさらに備えた請求項2または3に記載の光電スイッチ。
【請求項5】
筐体と、
前記筐体内に配置された発光素子と、
前記発光素子を駆動する駆動手段と、
前記筐体の外表面の一部に配置され、前記筐体の前面側に露出する第1の出射部と、前記筐体の上面側に露出する第2の出射部と、前記発光素子の光を受光して、この光を前記第1及び第2の出射部それぞれに分配して導く導光部と、を備えた透光性材料からなる光学部材と、
を備えた電気機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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