免疫グロブリン
本発明は、免疫グロブリンに関し、特にヒトインターロイキン13(hIL−13)に特異的に結合する抗体に関する。本発明の抗体は、hIL−13とヒトIL−13受容体との相互作用の変調に応答性のある様々な疾患または障害の治療に用い得る。このような疾患には、重篤な喘息、アトピー性皮膚炎、COPDおよび様々な線維性疾患が含まれる。前記抗体を含む医薬組成物および製造方法も開示されている。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
hIL−13と特異的に結合し、その活性を中和する、治療用抗体またはその抗原結合断片。
【請求項2】
hIL−13と特異的に結合し、hIL−13とhIL−13Rの間の相互作用を変調(例えば、阻害または遮断)する、治療用抗体またはその抗原結合断片。
【請求項3】
hIL−13と特異的に結合し、hIL−13とhIL−13Rの間の相互作用を変調(例えば、阻害または遮断)し、次のCDRH3:配列番号3を含む、治療用抗体またはその抗原結合断片。
【請求項4】
hIL−13と特異的に結合し、hIL−13とhIL−13Rの間の相互作用を変調する、治療用抗体またはその抗原結合断片であって、以下のCDR:
CDRH1:配列番号1
CDRH2:配列番号2
CDRH3:配列番号3
CDRL1:配列番号4
CDRL2:配列番号5
CDRL3:配列番号6
を含む、抗体またはその断片。
【請求項5】
配列番号9の配列番号84に示されるエピトープと特異的に結合し、hIL−13とhIL−13Rの間の相互作用を変調する、治療用抗体またはその抗原結合断片。
【請求項6】
抗体が配列番号9の残基103ないし107(両端を含めて)の間で結合する、請求項5記載の治療用抗体またはその抗原結合断片。
【請求項7】
抗体のhIL−13との結合が配列番号9の位置107にあるアルギニン残基の存在によるところの、請求項6記載の治療用抗体または抗原結合断片。
【請求項8】
配列番号9の位置107にあるアルギニン残基のアラニン残基との置換が、配列番号9の位置107での置換が無いとした場合の抗体およびその抗原結合断片と配列番号9の間の結合と比較して、該抗体とhIL−13の間の結合の喪失をもたらすところの、請求項7記載の治療用抗体または抗原結合断片。
【請求項9】
抗体が無傷の抗体であるところの、上記したいずれかの請求項に記載の治療用抗体または抗原結合断片。
【請求項10】
抗体がラット、マウス、霊長類(例えば、カニクイザル、旧世界ザルもしくは大型猿人類)またはヒト由来であるところの、請求項9記載の治療用抗体または抗原結合断片。
【請求項11】
抗体がヒト化またはキメラ抗体であるところの、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の治療用抗体。
【請求項12】
抗体がヒト定常領域を含むところの、請求項9ないし11のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項13】
抗体がIgGアイソタイプの定常領域を含むところの、請求項12記載の抗体。
【請求項14】
抗体がIgG1またはIgG4であるところの、請求項13記載の抗体。
【請求項15】
配列番号7のVHドメインおよび配列番号8のVLドメインを含む、請求項10記載のネズミ抗体。
【請求項16】
配列番号11のVHドメインおよび配列番号15のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項17】
配列番号12のVHドメインおよび配列番号15のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項18】
配列番号13のVHドメインおよび配列番号15のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項19】
配列番号14のVHドメインおよび配列番号15のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項20】
配列番号11のVHドメインおよび配列番号16のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項21】
配列番号12のVHドメインおよび配列番号16のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項22】
配列番号13のVHドメインおよび配列番号16のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項23】
配列番号14のVHドメインおよび配列番号16のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項24】
IgGアイソタイプ(例えば、IgG1またはIgG4)のヒト定常領域をさらに含む、請求項16ないし23のいずれか一項に記載のヒト化抗体。
【請求項25】
配列番号18の重鎖および配列番号22の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項26】
配列番号19の重鎖および配列番号22の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項27】
配列番号20の重鎖および配列番号22の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項28】
配列番号21の重鎖および配列番号22の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項29】
配列番号18の重鎖および配列番号23の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項30】
配列番号19の重鎖および配列番号23の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項31】
配列番号20の重鎖および配列番号23の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項32】
配列番号21の重鎖および配列番号23の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項33】
hIL−13と特異的に結合するヒト化治療用抗体またはその抗原結合断片であって、CDRH3(配列番号3)を含み、配列番号1、2、4、5および6のCDRをさらに含んでもよく、ヒトアクセプター重鎖フレームワーク領域の19、38、73および81からなる群から選択された残基およびヒトアクセプター軽鎖フレームワークの位置85の残基が、CDRH3が誘導されるドナー抗体フレームワーク中に見つかる対応する残基で置換されている、抗体またはその断片。
【請求項34】
hIL−13と特異的に結合するヒト化治療用抗体またはその抗原結合断片であって、CDRH3(配列番号3)を含み、配列番号1、2、4、5および6のCDRをさらに含んでもよく、ヒト重鎖フレームワークが以下の残基(またはその同類置換基)の1つもしくは複数(例えば、すべて)を含み:
位置 残基
39 I
20 R
74 T
81 R
ヒト軽鎖が:
位置 残基
85 V
を含む、抗体またはその断片。
【請求項35】
断片がFab、Fab’、F(ab’)2、Fv、ジアボディ、トリアボディ、テトラボディ、ミニ抗体、ミニボディ、単離されたVH、単離されたVLであるところの、上記した請求項のいずれかに記載の抗原結合断片。
【請求項36】
抗体がADCCおよび/または補体活性化を減少させるように変異Fc領域を含む、請求項12ないし14のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項37】
上記した請求項のいずれかに記載の抗体とhIL−13との結合を競合的に阻害する、治療用抗体。
【請求項38】
第1および第2のベクターを含む形質転換またはトランスフェクトされた組換え宿主細胞であって、第1のベクターが上記のいずれかの請求項に記載の抗体の重鎖をコードするポリヌクレオチドを含み、該第2のベクターが上記のいずれかの請求項に記載の軽鎖をコードするポリヌクレオチドを含む、組換え宿主細胞。
【請求項39】
第1のベクターが配列番号7のポリヌクレオチドを含み、第2のベクターが配列番号8のポリヌクレオチドを含む、請求項38記載の宿主細胞。
【請求項40】
第1のベクターが配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35からなる群より選択されるポリヌクレオチドを含み、第2のベクターが配列番号15、配列番号16、配列番号36、配列番号37からなる群より選択されるポリヌクレオチドを含む、請求項38記載の宿主細胞。
【請求項41】
細胞が真核生物由来である、請求項38ないし40のいずれか一項に記載の宿主細胞。
【請求項42】
細胞が哺乳動物由来である、請求項41記載の宿主細胞。
【請求項43】
細胞がCHOまたはNS0である、請求項41または42記載の宿主細胞。
【請求項44】
請求項1ないし37のいずれか一項に記載の治療用抗体の製法であって、請求項38ないし43のいずれか一項に記載の宿主細胞を無血清培地にて培養する工程を含む、方法。
【請求項45】
抗体が宿主により培地に分泌される、請求項44記載の方法。
【請求項46】
抗体がさらに、該抗体を含有する培地に対して、少なくとも95%またはそれ以上(例えば、98%またはそれ以上)まで精製されている、請求項45記載の方法。
【請求項47】
請求項1ないし37のいずれか一項に記載の治療用抗体またはその抗原結合断片と、医薬上許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項48】
請求項47に記載の組成物と、使用説明書とを含む、部材のキット。
【請求項49】
喘息に罹患しているヒト患者を治療する方法であって、治療上有効量の請求項1ないし37の治療用抗体を投与する工程を含む、方法。
【請求項50】
患者がアレルギー喘息に罹患している、請求項49記載の方法。
【請求項51】
患者が重篤な喘息に罹患している、請求項49記載の方法。
【請求項52】
患者が困難な喘息に罹患している、請求項49記載の方法。
【請求項53】
患者がもろい喘息に罹患している、請求項49記載の方法。
【請求項54】
患者が夜間喘息、月経前喘息、ステロイド耐性喘息、ステロイド依存性喘息、アスピリン誘導性喘息、成人発症喘息、小児喘息に罹患している、請求項49記載の方法。
【請求項55】
コルチコステロイドでの治療が困難な喘息性症状に罹患しているヒト患者を治療する方法であって、該患者に治療上有効量の請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片を投与する工程を含む、方法。
【請求項56】
ヒト患者における急性喘息発作を予防する方法であって、該患者に治療上有効量の請求項1ないし37に記載の抗体を投与する工程を含む、方法。
【請求項57】
ヒト患者における急性喘息発作の頻度を減少させ、および/またはその作用を和らげる方法であって、該患者に治療上有効量の請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体を投与する工程を含む、方法。
【請求項58】
アトピー性皮膚炎、アレルギー鼻炎、クローン病、COPD、線維症、全身性進行性硬化症、肝線維症、肝肉芽腫、住血吸虫症、リーシュマニア症、ホジキン病、B細胞慢性リンパ性白血病などの細胞周期調節疾患からなる群より選択される疾患または障害に罹患しているヒト患者の治療方法。
【請求項59】
アレルギー喘息、重篤な喘息、困難な喘息、もろい喘息、夜間喘息、月経前喘息、ステロイド耐性喘息、ステロイド依存性喘息、アスピリン誘導性喘息、成人発症喘息、小児喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー鼻炎、クローン病、COPD、突発性肺線維症などの線維疾患または障害、全身性進行性硬化症、肝線維症、肝肉芽腫、住血吸虫症、リーシュマニア症、ホジキン病、B細胞慢性リンパ性白血病などの細胞周期調節疾患からなる群より選択される疾患または障害を治療するための医薬の製造における、請求項1ないし37のいずれか一項に記載の治療用抗体またはその抗原結合断片の使用。
【請求項60】
hIL−13とhIL−13Rの間の結合を阻害する、請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項61】
hIL−13とhIL−13Rの間の結合を遮断する、請求項60記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項62】
hIL−13と特異的に結合し、hIL−13とhIL−13Rの間の相互作用を変調(例えば、阻害または遮断)し、配列番号9のKKLFRエピトープに結合する、治療用抗体。
【請求項63】
hIL−13に特異的に結合し、hIL−13とhIL−13Rとの相互作用を変調(例えば、阻害または遮断する)し、1.4×10−4ないし8.22×10−5秒−1の範囲の解離定数koff(例えば、BiacoreTMによって測定)を有する治療用抗体。
【請求項64】
配列番号3のCDRH3を含む、請求項63記載の治療用抗体。
【請求項65】
さらに、配列番号1のCDRH1、配列番号2のCDRH2、配列番号4のCDRL1、配列番号5のCDRL2および配列番号6のCDRL3を含む、請求項64記載の治療用抗体。
【請求項66】
ヒト化抗体である、請求項65記載の治療用抗体。
【請求項67】
アレルギー喘息、重篤な喘息、困難な喘息、もろい喘息、夜間喘息、月経前喘息、ステロイド耐性喘息、ステロイド依存性喘息、アスピリン誘導性喘息、成人発症喘息、小児喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー鼻炎、クローン病、COPD、突発性肺線維症などの線維疾患または障害、全身性進行性硬化症、肝線維症、肝肉芽腫、住血吸虫症、リーシュマニア症、ホジキン病、B細胞慢性リンパ性白血病などの細胞周期調節疾患からなる群より選択される疾患または障害に罹患しているヒト患者を治療する方法であって、治療上有効量の請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体、および治療上有効量の抗−IL−4モノクローナル抗体を投与することを含む、方法。
【請求項68】
抗−IL−4モノクローナル抗体が、請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体と、同時に、連続的に、あるいは別々に投与される、請求項67記載の方法。
【請求項69】
抗−IL−4抗体がパソコリズマブである、請求項67または68記載の方法。
【請求項70】
アレルギー喘息、重篤な喘息、困難な喘息、もろい喘息、夜間喘息、月経前喘息、ステロイド耐性喘息、ステロイド依存性喘息、アスピリン誘導性喘息、成人発症喘息、小児喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー鼻炎、クローン病、COPD、突発性肺線維症などの線維疾患または障害、全身性進行性硬化症、肝線維症、肝肉芽腫、住血吸虫症、リーシュマニア症、ホジキン病、B細胞慢性リンパ性白血病などの細胞周期調節疾患からなる群より選択される疾患または障害を治療するための医薬の製造における、請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体およびパソコリズマブなどの抗−IL−4モノクローナル抗体の使用。
【請求項71】
アレルギー喘息、重篤な喘息、困難な喘息、もろい喘息、夜間喘息、月経前喘息、ステロイド耐性喘息、ステロイド依存性喘息、アスピリン誘導性喘息、成人発症喘息、小児喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー鼻炎、クローン病、COPD、突発性肺線維症などの線維疾患または障害、全身性進行性硬化症、肝線維症、肝肉芽腫、住血吸虫症、リーシュマニア症、ホジキン病、B細胞慢性リンパ性白血病などの細胞周期調節疾患からなる群より選択される疾患または障害を治療するための部材のキットの製造における、請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体ならびにパソコリズマブなどの抗−IL−4モノクローナル抗体の使用。
【請求項72】
請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体および医薬上許容される担体を含む第1の医薬組成物と、パソコリズマブなどの抗−IL−4モノクローナル抗体および医薬上許容される担体を含む第2の医薬組成物とを含み、使用説明書を含んでいてもよい、部材のキット。
【請求項73】
請求項1ないし37のいずれか一項に記載の第1の抗体と、パソコリズマブなどの抗−IL−4抗体である第2の抗体と、医薬上許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項1】
hIL−13と特異的に結合し、その活性を中和する、治療用抗体またはその抗原結合断片。
【請求項2】
hIL−13と特異的に結合し、hIL−13とhIL−13Rの間の相互作用を変調(例えば、阻害または遮断)する、治療用抗体またはその抗原結合断片。
【請求項3】
hIL−13と特異的に結合し、hIL−13とhIL−13Rの間の相互作用を変調(例えば、阻害または遮断)し、次のCDRH3:配列番号3を含む、治療用抗体またはその抗原結合断片。
【請求項4】
hIL−13と特異的に結合し、hIL−13とhIL−13Rの間の相互作用を変調する、治療用抗体またはその抗原結合断片であって、以下のCDR:
CDRH1:配列番号1
CDRH2:配列番号2
CDRH3:配列番号3
CDRL1:配列番号4
CDRL2:配列番号5
CDRL3:配列番号6
を含む、抗体またはその断片。
【請求項5】
配列番号9の配列番号84に示されるエピトープと特異的に結合し、hIL−13とhIL−13Rの間の相互作用を変調する、治療用抗体またはその抗原結合断片。
【請求項6】
抗体が配列番号9の残基103ないし107(両端を含めて)の間で結合する、請求項5記載の治療用抗体またはその抗原結合断片。
【請求項7】
抗体のhIL−13との結合が配列番号9の位置107にあるアルギニン残基の存在によるところの、請求項6記載の治療用抗体または抗原結合断片。
【請求項8】
配列番号9の位置107にあるアルギニン残基のアラニン残基との置換が、配列番号9の位置107での置換が無いとした場合の抗体およびその抗原結合断片と配列番号9の間の結合と比較して、該抗体とhIL−13の間の結合の喪失をもたらすところの、請求項7記載の治療用抗体または抗原結合断片。
【請求項9】
抗体が無傷の抗体であるところの、上記したいずれかの請求項に記載の治療用抗体または抗原結合断片。
【請求項10】
抗体がラット、マウス、霊長類(例えば、カニクイザル、旧世界ザルもしくは大型猿人類)またはヒト由来であるところの、請求項9記載の治療用抗体または抗原結合断片。
【請求項11】
抗体がヒト化またはキメラ抗体であるところの、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の治療用抗体。
【請求項12】
抗体がヒト定常領域を含むところの、請求項9ないし11のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項13】
抗体がIgGアイソタイプの定常領域を含むところの、請求項12記載の抗体。
【請求項14】
抗体がIgG1またはIgG4であるところの、請求項13記載の抗体。
【請求項15】
配列番号7のVHドメインおよび配列番号8のVLドメインを含む、請求項10記載のネズミ抗体。
【請求項16】
配列番号11のVHドメインおよび配列番号15のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項17】
配列番号12のVHドメインおよび配列番号15のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項18】
配列番号13のVHドメインおよび配列番号15のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項19】
配列番号14のVHドメインおよび配列番号15のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項20】
配列番号11のVHドメインおよび配列番号16のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項21】
配列番号12のVHドメインおよび配列番号16のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項22】
配列番号13のVHドメインおよび配列番号16のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項23】
配列番号14のVHドメインおよび配列番号16のVLドメインを含む、請求項11記載のヒト化抗体。
【請求項24】
IgGアイソタイプ(例えば、IgG1またはIgG4)のヒト定常領域をさらに含む、請求項16ないし23のいずれか一項に記載のヒト化抗体。
【請求項25】
配列番号18の重鎖および配列番号22の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項26】
配列番号19の重鎖および配列番号22の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項27】
配列番号20の重鎖および配列番号22の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項28】
配列番号21の重鎖および配列番号22の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項29】
配列番号18の重鎖および配列番号23の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項30】
配列番号19の重鎖および配列番号23の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項31】
配列番号20の重鎖および配列番号23の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項32】
配列番号21の重鎖および配列番号23の軽鎖を含む、ヒト化抗体。
【請求項33】
hIL−13と特異的に結合するヒト化治療用抗体またはその抗原結合断片であって、CDRH3(配列番号3)を含み、配列番号1、2、4、5および6のCDRをさらに含んでもよく、ヒトアクセプター重鎖フレームワーク領域の19、38、73および81からなる群から選択された残基およびヒトアクセプター軽鎖フレームワークの位置85の残基が、CDRH3が誘導されるドナー抗体フレームワーク中に見つかる対応する残基で置換されている、抗体またはその断片。
【請求項34】
hIL−13と特異的に結合するヒト化治療用抗体またはその抗原結合断片であって、CDRH3(配列番号3)を含み、配列番号1、2、4、5および6のCDRをさらに含んでもよく、ヒト重鎖フレームワークが以下の残基(またはその同類置換基)の1つもしくは複数(例えば、すべて)を含み:
位置 残基
39 I
20 R
74 T
81 R
ヒト軽鎖が:
位置 残基
85 V
を含む、抗体またはその断片。
【請求項35】
断片がFab、Fab’、F(ab’)2、Fv、ジアボディ、トリアボディ、テトラボディ、ミニ抗体、ミニボディ、単離されたVH、単離されたVLであるところの、上記した請求項のいずれかに記載の抗原結合断片。
【請求項36】
抗体がADCCおよび/または補体活性化を減少させるように変異Fc領域を含む、請求項12ないし14のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項37】
上記した請求項のいずれかに記載の抗体とhIL−13との結合を競合的に阻害する、治療用抗体。
【請求項38】
第1および第2のベクターを含む形質転換またはトランスフェクトされた組換え宿主細胞であって、第1のベクターが上記のいずれかの請求項に記載の抗体の重鎖をコードするポリヌクレオチドを含み、該第2のベクターが上記のいずれかの請求項に記載の軽鎖をコードするポリヌクレオチドを含む、組換え宿主細胞。
【請求項39】
第1のベクターが配列番号7のポリヌクレオチドを含み、第2のベクターが配列番号8のポリヌクレオチドを含む、請求項38記載の宿主細胞。
【請求項40】
第1のベクターが配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35からなる群より選択されるポリヌクレオチドを含み、第2のベクターが配列番号15、配列番号16、配列番号36、配列番号37からなる群より選択されるポリヌクレオチドを含む、請求項38記載の宿主細胞。
【請求項41】
細胞が真核生物由来である、請求項38ないし40のいずれか一項に記載の宿主細胞。
【請求項42】
細胞が哺乳動物由来である、請求項41記載の宿主細胞。
【請求項43】
細胞がCHOまたはNS0である、請求項41または42記載の宿主細胞。
【請求項44】
請求項1ないし37のいずれか一項に記載の治療用抗体の製法であって、請求項38ないし43のいずれか一項に記載の宿主細胞を無血清培地にて培養する工程を含む、方法。
【請求項45】
抗体が宿主により培地に分泌される、請求項44記載の方法。
【請求項46】
抗体がさらに、該抗体を含有する培地に対して、少なくとも95%またはそれ以上(例えば、98%またはそれ以上)まで精製されている、請求項45記載の方法。
【請求項47】
請求項1ないし37のいずれか一項に記載の治療用抗体またはその抗原結合断片と、医薬上許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項48】
請求項47に記載の組成物と、使用説明書とを含む、部材のキット。
【請求項49】
喘息に罹患しているヒト患者を治療する方法であって、治療上有効量の請求項1ないし37の治療用抗体を投与する工程を含む、方法。
【請求項50】
患者がアレルギー喘息に罹患している、請求項49記載の方法。
【請求項51】
患者が重篤な喘息に罹患している、請求項49記載の方法。
【請求項52】
患者が困難な喘息に罹患している、請求項49記載の方法。
【請求項53】
患者がもろい喘息に罹患している、請求項49記載の方法。
【請求項54】
患者が夜間喘息、月経前喘息、ステロイド耐性喘息、ステロイド依存性喘息、アスピリン誘導性喘息、成人発症喘息、小児喘息に罹患している、請求項49記載の方法。
【請求項55】
コルチコステロイドでの治療が困難な喘息性症状に罹患しているヒト患者を治療する方法であって、該患者に治療上有効量の請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片を投与する工程を含む、方法。
【請求項56】
ヒト患者における急性喘息発作を予防する方法であって、該患者に治療上有効量の請求項1ないし37に記載の抗体を投与する工程を含む、方法。
【請求項57】
ヒト患者における急性喘息発作の頻度を減少させ、および/またはその作用を和らげる方法であって、該患者に治療上有効量の請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体を投与する工程を含む、方法。
【請求項58】
アトピー性皮膚炎、アレルギー鼻炎、クローン病、COPD、線維症、全身性進行性硬化症、肝線維症、肝肉芽腫、住血吸虫症、リーシュマニア症、ホジキン病、B細胞慢性リンパ性白血病などの細胞周期調節疾患からなる群より選択される疾患または障害に罹患しているヒト患者の治療方法。
【請求項59】
アレルギー喘息、重篤な喘息、困難な喘息、もろい喘息、夜間喘息、月経前喘息、ステロイド耐性喘息、ステロイド依存性喘息、アスピリン誘導性喘息、成人発症喘息、小児喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー鼻炎、クローン病、COPD、突発性肺線維症などの線維疾患または障害、全身性進行性硬化症、肝線維症、肝肉芽腫、住血吸虫症、リーシュマニア症、ホジキン病、B細胞慢性リンパ性白血病などの細胞周期調節疾患からなる群より選択される疾患または障害を治療するための医薬の製造における、請求項1ないし37のいずれか一項に記載の治療用抗体またはその抗原結合断片の使用。
【請求項60】
hIL−13とhIL−13Rの間の結合を阻害する、請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項61】
hIL−13とhIL−13Rの間の結合を遮断する、請求項60記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項62】
hIL−13と特異的に結合し、hIL−13とhIL−13Rの間の相互作用を変調(例えば、阻害または遮断)し、配列番号9のKKLFRエピトープに結合する、治療用抗体。
【請求項63】
hIL−13に特異的に結合し、hIL−13とhIL−13Rとの相互作用を変調(例えば、阻害または遮断する)し、1.4×10−4ないし8.22×10−5秒−1の範囲の解離定数koff(例えば、BiacoreTMによって測定)を有する治療用抗体。
【請求項64】
配列番号3のCDRH3を含む、請求項63記載の治療用抗体。
【請求項65】
さらに、配列番号1のCDRH1、配列番号2のCDRH2、配列番号4のCDRL1、配列番号5のCDRL2および配列番号6のCDRL3を含む、請求項64記載の治療用抗体。
【請求項66】
ヒト化抗体である、請求項65記載の治療用抗体。
【請求項67】
アレルギー喘息、重篤な喘息、困難な喘息、もろい喘息、夜間喘息、月経前喘息、ステロイド耐性喘息、ステロイド依存性喘息、アスピリン誘導性喘息、成人発症喘息、小児喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー鼻炎、クローン病、COPD、突発性肺線維症などの線維疾患または障害、全身性進行性硬化症、肝線維症、肝肉芽腫、住血吸虫症、リーシュマニア症、ホジキン病、B細胞慢性リンパ性白血病などの細胞周期調節疾患からなる群より選択される疾患または障害に罹患しているヒト患者を治療する方法であって、治療上有効量の請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体、および治療上有効量の抗−IL−4モノクローナル抗体を投与することを含む、方法。
【請求項68】
抗−IL−4モノクローナル抗体が、請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体と、同時に、連続的に、あるいは別々に投与される、請求項67記載の方法。
【請求項69】
抗−IL−4抗体がパソコリズマブである、請求項67または68記載の方法。
【請求項70】
アレルギー喘息、重篤な喘息、困難な喘息、もろい喘息、夜間喘息、月経前喘息、ステロイド耐性喘息、ステロイド依存性喘息、アスピリン誘導性喘息、成人発症喘息、小児喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー鼻炎、クローン病、COPD、突発性肺線維症などの線維疾患または障害、全身性進行性硬化症、肝線維症、肝肉芽腫、住血吸虫症、リーシュマニア症、ホジキン病、B細胞慢性リンパ性白血病などの細胞周期調節疾患からなる群より選択される疾患または障害を治療するための医薬の製造における、請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体およびパソコリズマブなどの抗−IL−4モノクローナル抗体の使用。
【請求項71】
アレルギー喘息、重篤な喘息、困難な喘息、もろい喘息、夜間喘息、月経前喘息、ステロイド耐性喘息、ステロイド依存性喘息、アスピリン誘導性喘息、成人発症喘息、小児喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー鼻炎、クローン病、COPD、突発性肺線維症などの線維疾患または障害、全身性進行性硬化症、肝線維症、肝肉芽腫、住血吸虫症、リーシュマニア症、ホジキン病、B細胞慢性リンパ性白血病などの細胞周期調節疾患からなる群より選択される疾患または障害を治療するための部材のキットの製造における、請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体ならびにパソコリズマブなどの抗−IL−4モノクローナル抗体の使用。
【請求項72】
請求項1ないし37のいずれか一項に記載の抗体および医薬上許容される担体を含む第1の医薬組成物と、パソコリズマブなどの抗−IL−4モノクローナル抗体および医薬上許容される担体を含む第2の医薬組成物とを含み、使用説明書を含んでいてもよい、部材のキット。
【請求項73】
請求項1ないし37のいずれか一項に記載の第1の抗体と、パソコリズマブなどの抗−IL−4抗体である第2の抗体と、医薬上許容される担体とを含む、医薬組成物。
【図1】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【図12a】
【図12b】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図13d】
【図14a】
【図14b】
【図14c】
【図15】
【図16a】
【図16b】
【図17a】
【図17b】
【図17c】
【図17d】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【図12a】
【図12b】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図13d】
【図14a】
【図14b】
【図14c】
【図15】
【図16a】
【図16b】
【図17a】
【図17b】
【図17c】
【図17d】
【公表番号】特表2008−511542(P2008−511542A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−518695(P2007−518695)
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【国際出願番号】PCT/GB2005/002581
【国際公開番号】WO2006/003407
【国際公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【国際出願番号】PCT/GB2005/002581
【国際公開番号】WO2006/003407
【国際公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]