説明

入力装置、入力装置の形成方法および機器

【課題】 常時手元を見なくても正確な入力を操作性よく行うことができる入力装置、入力装置の形成方法および機器を提供する。
【解決手段】 4方向キー27の各キー、サーチモードキー28A〜28Cおよびサーチバー30などの、手元を見ないで操作できることが好ましいタッチパネルの操作キーにおけるそれぞれのセンサの検出領域の形状に対応して、パネル板40の外面に凹凸による触覚部を設ける。これによって、ユーザが操作の際に指先の触覚により入力部の位置および形状を正確に把握できるようにする。サーチバー30は、アナログ的な入力が行えるように、線状に曲面による凹型形状を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、入力装置、入力装置の形成方法および機器に関し、特に、手指によって直接触れて信号の入力を行うタッチパネルに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、機器の入力装置として、タッチパネルが使われている。タッチパネルは、センサが配置されたパネル部材に手指やペンなどの導電物によって触れることにより、機器に対する信号の入力を行うものである。タッチパネルでは、例えば、センサによるパネル部材の外面上の検出領域が操作キーとされる。
【0003】
タッチパネルを構成するパネル部材は、例えば透明性のアクリルまたはガラスなどで構成されており、通常、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置の画面上に取り付けて使用される。このような構成とすることにより、ユーザは、操作キーの種類を表示装置の表示によって確認し、所望の操作キーに触れて機器に対して信号を入力できる。
【0004】
例えば、以下の特許文献1には、液晶ディスプレイ、すなわちLCDにタッチパネルを装着し、液晶ディスプレイに表示される画像に重畳して表示面の中心に対して同心で表示面の外枠と相似の矩形の複数のズーム枠をグラフィック表示し、タッチパネルにより複数のズーム枠から指示されたズーム枠が表示面の外枠と一致するようにズームを制御する電子スチルカメラ装置が提案されている。
【0005】
【特許文献1】特開2003−224742号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の入力装置、入力方法および機器には、以下のような問題点があった。上述したように、タッチパネルは、操作キーの位置および種類をユーザが視覚により知覚判別して操作している。すなわち、従来のタッチパネルは、操作キーに触れる手元を見なければ機器に対する正確な信号の入力ができないという問題点があった。
【0007】
したがって、この発明の目的は、常時手元を見なくても正確な入力を操作性よく行うことができる入力装置、入力方法および機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、第1の発明は、センサの検出領域の形状に対応した触覚部が外面に形成されたパネル部材と、
センサによって検出領域における手指の接触と物理的離間とを検出する検出部と、
検出部によって検出された手指の接触と物理的離間とに対応する信号を入力信号として外部に供給する供給部と
を有することを特徴とする入力装置である。
【0009】
第1の発明では、センサの検出領域の形状に対応した触覚部をパネル部材の外面に設け、センサによって検出領域における手指の接触と物理的離間とを検出することにより、ユーザは、操作の際に指先の触覚によりセンサが認識する入力部の位置および形状を正確に把握できる。
【0010】
第1の発明において、触覚部を凸型形状によって形成することが好ましい。これによって、手元を見ないで検出部を探した際に、メカニカルスイッチに近い形状の触覚が得られる。その際、凸型形状を傾斜面と上面とによって形成することが望ましい。これによって、手指への刺激が緩和され、さらに、検出部における手指の接触面積を広くすることができ、センサの感度の劣化を防止できる。
【0011】
また、第1の発明において、触覚部を凹型形状によって形成することが好ましい。これによって、パネル部材の厚みが薄くなり、検出部におけるセンサの感度を高めることができる。その際、凹型形状を曲面によって形成することが望ましい。これによって、手指の接触面を指先の膨らみに合わせることができる。
【0012】
また、第1の発明において、検出領域の位置を示す指標をパネル部材に記すことが好ましい。これによって、ユーザは、視覚によって検出領域の位置を把握することができる。
【0013】
第2の発明は、センサの検出領域におけるパネル部材の外面への手指の接触と物理的離間とをセンサによって検出し、検出された手指の接触と物理的離間とに対応する信号を入力信号として外部に供給する入力装置のパネル部材の外面に、検出領域の形状に対応した触覚部を形成することを特徴とする入力装置の形成方法である。
【0014】
第2の発明では、センサの検出領域の形状に対応した触覚部をパネル部材の外面に設けることにより、操作した際にユーザが指先の触覚によりセンサが認識する入力部の位置および形状を正確に把握できる入力装置を形成できる。
【0015】
第3の発明は、入力された信号に基づく制御を行う制御部と、
センサの検出領域の形状に対応した触覚部が外面に形成されたパネル部材と、
センサによって検出領域における手指の接触と物理的離間とを検出する検出部と、
検出部によって検出された手指の接触と物理的離間とに対応する信号を制御部に供給する供給部と
を有することを特徴とする機器である。
【0016】
第3の発明では、センサの検出領域の形状に対応した触覚部をパネル部材の外面に設け、センサによって検出領域における手指の接触と物理的離間とを検出することにより、ユーザは、操作の際に指先の触覚によりセンサが認識する入力部の位置および形状を正確に把握できる。また、検出部によって検出された手指の接触と物理的離間とに対応する信号を制御部に供給することによって、機器を制御できる。
【0017】
第4の発明は、複数個のセンサ間を結んだ線または面状の検出領域の形状に対応した触覚部が外面に形成されたパネル部材と、
複数個のセンサによって検出領域における手指の接触と物理的離間とを検出する検出部と、
検出部によって検出された手指の接触と物理的離間とに対応する信号を入力信号として外部に供給する供給部と
を有することを特徴とする入力装置である。
【0018】
第4の発明では、検出領域の形状に対応した触覚部をパネル部材の外面に設け、検出領域における手指の接触と物理的離間とを検出することにより、ユーザは、操作の際に指先の触覚によりセンサが認識する入力部の位置および形状を正確に把握できる。また、検出領域が複数個のセンサ間を結んだ線または面状であることにより、アナログ的な入力を良好に行うことができる。
【0019】
第4の発明において、触覚部を凹型形状によって形成することが好ましい。これによって、凹型形状内において手指をガイドすることができる。その際、凹型形状の端部を曲面状に形成することが望ましい。これによって、端部における手指への刺激を緩和することができる。
【0020】
また、第4の発明において、触覚部に、線または面状の検出領域における所定の位置を示す他の触覚部を設けることが好ましい。これによって、ユーザは、検出領域の所定の位置を触覚によって知覚することができる。
【0021】
第5の発明は、複数個のセンサ間を結んだ線または面状の検出領域におけるパネル部材の外面への手指の接触と物理的離間とを上記複数個のセンサによって検出し、検出された手指の接触と物理的離間とに対応する信号を入力信号として外部に供給する入力装置の上記パネル部材の外面に、上記検出領域の形状に対応した触覚部を形成することを特徴とする入力装置の形成方法である。
【0022】
第5の発明では、検出領域の形状に対応した触覚部をパネル部材の外面に設けることにより、操作の際にユーザが指先の触覚によりセンサが認識する入力部の位置および形状を正確に把握できる入力装置を形成できる。また、検出領域が複数個のセンサ間を結んだ線または面状であることにより、アナログ的な入力を良好に行うことができる入力装置を形成できる。
【0023】
第6の発明は、入力された信号に基づく制御を行う制御部と、
複数個のセンサ間を結んだ線または面状の検出領域の形状に対応した触覚部が外面に形成されたパネル部材と、
複数個のセンサによって検出領域における手指の接触と物理的離間とを検出する検出部と、
検出部によって検出された手指の接触と物理的離間とに対応する信号を制御部に供給する供給部と
を有することを特徴とする機器である。
【0024】
第6の発明では、検出領域に対応した触覚部をパネル部材の外面に設け、検出領域における手指の接触と物理的離間とを検出することにより、ユーザは、操作の際に指先の触覚によりセンサが認識する入力部の位置および形状を正確に把握できる。また、検出領域が複数個のセンサ間を結んだ線または面状であることにより、アナログ的な入力を行うことができる。また、検出部によって検出された手指の接触と物理的離間とに対応する信号を制御部に供給することによって、機器を制御できる。
【発明の効果】
【0025】
この発明によれば、パネル部材の外面の触覚部によってセンサが認識する入力部の位置および形状を把握できるため、ユーザは、手元を見なくても正確な入力を操作性よく行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、この発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0027】
まず、この発明の一実施形態による入力装置を備えた機器の一例について説明する。図1は、この発明に適用可能な記録再生装置1の一例のフロントパネル2の構成を示す。この記録再生装置1は、光ディスクを記録媒体として用い、ビデオカメラなど外部から供給された映像信号の記録媒体に対する記録や、記録媒体に記録された映像信号の再生を行うようにされている。記録再生装置1に適用可能な記録媒体としては、例えば、波長405nmのレーザ光を発する青紫色レーザを光源とし、片面1層構造で23GB(ギガバイト)の記録容量が実現した光ディスクを用いることができる。
【0028】
後述するが、記録再生装置1は、フロントパネル2に例えばLCD(Liquid Crystal Display)などによる表示部10が設けられ、記録媒体から再生された映像信号や外部から供給された映像信号を映出させることができると共に、表示部10に記録再生装置1の各種ステータス情報などを、映像信号と共に表示させることができる。
【0029】
フロントパネル2上に配置される各操作子は、一部を除きタッチパネルを用いて構成される。タッチパネルは、例えば、基板上に設けられた電極の静電容量の変化に基づき手指の接触を検出する、静電容量結合方式のものを用いることができる。例えば、フロントパネル2の表示部10を除く略全面に対応する基板に対して、操作部分に対応する位置に所定に電極を形成する。基板は、例えばPET(Polyethylene Terephthalate)などによるフィルムが用いられる。この基板に対して、ガラス板やアクリル板などの誘電体の板を接着し、パネル面を形成する。
【0030】
基板に接着する誘電体の板は、例えばアクリル板が用いられ、さらに透明アクリル板を用いることで、デザインに高級感を持たせることができ好ましい。以下では、基板に接着する誘電体の板として透明アクリル板を用いるものとし、当該板をパネル板と呼ぶ。
【0031】
より具体的には、タッチパネルは、図2に一例が概略的に示されるように、PETシート41BにITO(Iridium Tin Oxide)膜41Aで信号パターンとGND(Ground)パターンとを形成した透明電極シート41を、透明アクリル板からなるパネル板40に接着してなる。
【0032】
パネル板40は、例えば裏面から塗装され、電極構造が外部から隠蔽されると共に、各キーの機能などを示す文字や記号が印刷される。このとき、塗装に透過部を設け、その裏面にLED(Light Emitting Diode)などの発光素子を配することができる。タッチパネルの操作に応じて対応する位置の発光素子を所定に点灯させることで、操作結果などを明示的に示すことができる。
【0033】
フロントパネル2における各部のレイアウトについて、概略的に説明する。フロントパネル2の左側部分に、例えばLCDを用いた表示部10が設けられる。表示部10には、この記録再生装置1に入力された映像またはこの記録再生装置1で記録媒体から再生された映像を映出可能であると共に、この記録再生装置1の各種ステータスや後述するファンクションキー20、20、・・・の機能などが表示される。
【0034】
フロントパネル2の右側上部は、上端から横長の矩形状に切り欠いた切り欠き部11が設けられ、切り欠き部11により、記録再生装置1の本体側に設けられるディスク挿入口12が露出されるようになっている。すなわち、このフロントパネル2は、記録再生装置1に対して可動構造とされており、下端部が前方に迫り出すように作動し、フロントパネル2が傾斜可能となっている。フロントパネル2は、下端部が前方に迫り出すと共に上端部が所定に下がるように動作し、フロントパネル2を傾斜させた際に、ディスク挿入口12に対するディスクの挿入を妨げないようにされる。
【0035】
フロントパネル2の左側の下端部には、例えば音声入力信号のレベル調整を行うための回転つまみ13A、13B、13Cおよび13Dが設けられる。回転つまみ13A、13B、13Cおよび13Dは、それぞれフロントパネル2の下端に弧の一部が露出され、弧の他の部分は上述したパネル板40に覆われるように配置される。露出される部分は、ユーザが指を掛け回転つまみ13A、13B、13Cおよび13Dを回転させるのに必要十分である程度とされる。回転つまみ13A、13B、13Cおよび13Dの目盛りなどは、例えば回転つまみ13A、13B、13Cおよび13Dの表面に記され、パネル板40を介して視認可能なようにされる。回転つまみ13A、13B、13Cおよび13Dの右側には、回転つまみ13A、13B、13Cおよび13Dの調整モード設定するスイッチ14が設けられる。
【0036】
フロントパネル2の左端側に、上から、電源スイッチ15、リモート選択スイッチ16、ヘッドフォンレベルボリューム17およびヘッドフォンジャック18が設けられる。また、ディスク挿入口12の右側には、ディスク挿入口12から挿入され記録再生装置に装填されたディスクを排出するためのイジェクトボタン19が設けられる。さらに、フロントパネル2の中央付近に、シフトキー24が設けられる。
【0037】
フロントパネル2のタッチパネルで構成された操作子について説明する。以下に説明するキーやサーチバーなどの実体は、パネル板40を介して設けられる透明電極シート41上に形成された電極によるセンサであって、静電容量の変化に基づき手指の接触を検出して所定の制御信号を出力する。このフロントパネル2においては、手指の接触が検出されたか否かを示す信号を出力するディジタル方式のセンサと、2点間の手指の位置を連続的に検出することができるアナログ方式のセンサとが用いられている。この図1の例では、各種キーにディジタル方式のセンサが用いられ、サーチバー30にアナログ方式のセンサが採用されている。
【0038】
なお、以下では、ディジタル方式のセンサによる各種キーに触れ、当該キーに触れたことを検出させることを、便宜上、当該キーを押すと表現する。
【0039】
表示部10の右側に隣接するように、ファンクションキー20、20、・・・が配される。ファンクションキー20、20、・・・は、複数(図1の例では、ファンクションF1〜F5の5個)のキー20、20、・・・からキー組が構成され、キー組毎に、キー20、20、・・・それぞれの機能を所定に切り替えることができるようにされている。ファンクションキー20、20、・・・それぞれに割り当てられる機能は、表示部10に表示される表示画面の表示モードがファンクションメニューモードであるときに、表示部10の右端の、ファンクションキー20、20、・・・それぞれに対応する位置に表示される。
【0040】
ファンクションキー20、20、・・・の下部に、ページキー21およびディスプレイキー22が配される。ページキー21は、表示部10の表示モードをファンクションキーが表示されるファンクションモードに切り換えると共に、ファンクションキー20、20、・・・のキー組を切り換える。ディスプレイキー22は、表示部10に表示されている画面のモードを切り替える。
【0041】
ディスク挿入口12の下部に、編集操作やシステム設定などに用いられる各種キー23A〜23Eが配される。これら各種キー23A〜23Eは、ユーザがパネル面を見なくても操作が可能なように、表面に所定に突起部が設けられる。なお、この図1の例では、キー23A〜23Cには、それぞれ2つの機能が割り当てられ、それぞれの機能の内容がキーの上下に記されている。シフトキー24を押しながらキー23A〜23Cを押すことで、例えばキーの下側に記されている機能が選択される。
【0042】
図1の例では、キー23Aは、簡易的に編集を行う際に用いるキーであって、クリップの切り出しや接続を指示する。キー23Bは、サムネイル画像の表示を指示する。シフトキー24と共にキー23Bを操作することで、エッセンスマークサーチが指示される。エッセンスマークは、例えばカメラのフィルタ交換など、映像記録時の所定の条件の変化に応じて自動的に記録されるマークである。キー23C〜23Eは、この記録再生装置1のシステム設定を行う際に用いられるキーである。なお、キー23Cは、編集作業の際にも用いられる。
【0043】
各種キー23A〜23Eの下部に、各種の記録再生動作を制御するためのキー25A〜25Eが配される。すなわち、キー25Aは、例えば1度押すことで現在再生または選択されているクリップの先頭に戻り、連続的に2度押すことで、ディスクに記録されている先頭のクリップに移動する。キー25Bは、順方向への1倍速の再生を指示するプレイバックキーである。キー26Cは、例えば1度押すことで現在再生または選択されているクリップの次のクリップの先頭に移動し、連続的に2度押すことで、ディスクに記録されている最後のクリップに移動する。キー25Dは、再生を停止する指示を出す停止キー、キー25Eは、記録を指示する記録キーである。記録キー25Eの両側には、誤操作を防ぐためのガードとして、縦長の棒状に凸部が設けられる。なお、プレイバックキー25Bとプレビューキー25Aとを同時に操作することで、逆方向への高速再生が指示される。また、プレイバックキー25Bとネクストキー25Dとを同時に操作することで、順方向への高速再生が指示される。
【0044】
キー25A〜25Eの右側に、4方向キー27が配される。この4方向キー27は、上下左右の4方向にそれぞれ対応した4個のキーからなり、例えば表示部10の表示に基づき方向指示を行うことが必要な際に用いられる。また、4方向キー27は、例えば編集作業を行う場合に、上述したキー23Cと共に押すことで、IN点およびOUT点の指定や、再生位置に対するマーキングの指定がなされる。なお、フロントパネル2の4方向キー27のそれぞれに対応する位置は、凸型形状とされ、ユーザがパネル面を見なくても操作可能とされている。
【0045】
キー25A〜25Eの下部に、アナログ方式のセンサからなるサーチバー30が配される。サーチバー30は、手指が触れた位置を直線状に検出することができる。例えば、サーチバー30の両端に配置された2つの電極それぞれの静電容量の変化に基づき、手指が触れた位置を検出する。両端の2点の値を用いて位置を検出するので、ユーザの指の太さなどにかかわらず、検出される位置を1点に特定することができる。サーチバー30は、パネル板40が円弧状に抉られ、横長の凹型形状をなしている。また、サーチバー30は、凹型形状内における横方向中央部のやや上側に突起32が設けられ、ユーザが中央部を識別容易とされている。
【0046】
また、サーチバー30の円弧状に抉られた底部は、サーチバー30における横方向に直線状の位置検出可能範囲に対応してスリット状に透過部31が形成され、パネル板40の裏面側のこの透過部に対応する位置にLEDといった発光素子を設けた場合に、発光素子の発光がパネル面側から確認できるようにする。詳細は後述するが、発光素子は、スリット状の透過部31の全体にわたって複数個が設けられ、サーチバー30に手指が触れた位置に対応して発光するようにされている。
【0047】
また、サーチバー30の右側に、サーチバー30の操作に対する動作モードなどの指定および表示を行う、サーチモードキー28A〜28Cが配される。サーチモードキー28A〜28Cに対応してパネル板40に透過部が所定に形成され、パネル板40の裏面側のこの透過部に対応する位置にLEDといった発光素子が設けられる。
【0048】
図3は、フロントパネル2に関する回路構成を概略的に示す。タッチパネル部42は、図2を用いて説明したパネル板40および透明電極シート41と、透明電極シート41からの出力信号を後続するKYマイコン44に対応した制御信号に変換する制御モジュールとを含む。タッチパネル部42がLED基板モジュール43を介してKYマイコン44に接続される。KYマイコン44は、記録再生装置1の本体側のシステムコントローラ(シスコン)45に接続される。
【0049】
なお、例えばシフトキー24などの、非タッチパネル方式によるキーの一部または全部は、出力信号が例えばKYマイコン44に直接的に供給される。
【0050】
LED基板モジュール43は、タッチパネル部42のフロントパネル2正面から見て奥に取り付けられ、基板上の所定位置にLEDが配置されると共に、LEDの発光制御回路が設けられる。上述したように、LEDの位置に対応したパネル板40に透過部が設けられ、LEDによる発光がフロントパネル2の表面側から確認できるようになっている。図1の例では、上述もしたが、サーチモードキー28A〜28Cに対応する位置にそれぞれLEDが配置されると共に、サーチバー30におけるスリット状の透過部31の全長に対応して、複数個のLEDが配置される。
【0051】
KYマイコン44は、例えばマイクロプロセッサからなり、タッチパネル部42から供給された制御信号に応じた命令を、本体側のシステムコントローラ45に対して出力する。また、KYマイコン44は、タッチパネルに対する操作やシステムコントローラ45からの命令に基づきLED基板モジュール43の発光制御回路を制御し、LEDを所定に点灯させる。
【0052】
図4は、フロントパネル2の各操作キーにより制御される動作の一例を説明するための記録再生装置1の部分的な構成の一例を示す。
【0053】
システムコントローラ45は、例えばROM(Read Only Memory)に記録されているプログラムによって、上述したKYマイコン44などから供給されるタッチパネル、非タッチパネル方式の操作キーに応じた制御信号に基づき、以下のような記録/再生処理を行うように記録再生装置1を構成する各部を制御する。
【0054】
<記録処理>
記録処理時には、ビデオカメラなどから入力端子51を介して音声信号が音声信号入力部52に供給される。音声信号入力部52は、入力端子51を介して供給された音声信号に対して所定の処理を施す。音声信号入力部52によって処理された音声信号は、音声/映像(A/V)信号処理部53に供給される。
【0055】
一方、ビデオカメラなどから入力端子54を介して映像信号が映像信号入力部55に供給される。映像信号入力部55は、入力端子54を介して供給された映像信号に所定の処理を施す。映像信号入力部55によって処理された映像信号は、音声/映像信号処理部53に供給される。
【0056】
音声/映像信号処理部53は、音声信号入力部52から供給された音声信号と映像信号入力部55から供給された映像信号のそれぞれに、システムコントローラ45からの制御信号に基づく所定の処理を施す。所定の処理が施された音声/映像信号は、記録再生装置1の外部に出力可能とされる。所定の処理が施された映像信号は、表示用の処理が施され表示部10にも供給される。これによって、表示部10に映像が表示される。所定の処理が施された音声/映像信号は、記録時には、エンコーダ/デコーダ(ENC/DEC)56にも供給される。
【0057】
エンコーダ/デコーダ56は、メモリ57を用いて音声/映像信号処理部53から供給される音声/映像信号に圧縮符号化処理を行う。エンコーダ/デコーダ56によって処理された音声/映像信号は、ドライブ58に供給される。
【0058】
ドライブ58は、エンコーダ/デコーダ56から供給された音声/映像信号に対して、エラー訂正符号化、記録符号化変調などの処理を順次行って、光ディスク59に音声/映像信号を記録する。
【0059】
<再生処理>
再生処理時には、ドライブ58は、光ディスク59から読み出された音声/映像信号に対して、復調、エラー訂正符号の復号などの処理を順次行う。ドライブ58によって処理された音声/映像信号は、エンコーダ/デコーダ56に供給される。
【0060】
エンコーダ/デコーダ56は、ドライブ58から供給された音声/映像信号の圧縮符号を伸長する。エンコーダ/デコーダ56によって伸長された音声/映像信号は、音声/映像信号処理部53に供給される。
【0061】
音声/映像信号処理部53は、エンコーダ/デコーダ56から供給された音声/映像信号のそれぞれに、システムコントローラ45からの制御信号に基づく所定の処理を施す。所定の処理が施された音声/映像信号は、記録再生装置1の外部に出力可能とされる。なお、映像信号は、表示用の処理が施され表示部10にも供給される。これによって、表示部10に再生映像が表示される。
【0062】
以上のように、記録再生装置1では、フロントパネル2の操作キーによって、記録/再生処理などを制御することができる。
【0063】
なお、一実施形態では、記録/再生を行う記録媒体として光ディスク59を用いたが、他の記録媒体を用いてもよい。図5は、記録再生装置1の部分的な構成の変形例を示すブロック図である。図6は、記録再生装置1の部分的な構成の他の変形例を示すブロック図である。
【0064】
図5に示す記録再生装置1では、ドライブ58は、記録時にエンコーダ/デコーダ56から供給された音声/映像信号に対して、エラー訂正符号化、記録符号化変調などの処理を順次行って、磁気テープ60に音声/映像信号を記録する。また、ドライブ58は、再生時に磁気テープ60から読み出された音声/映像信号に対して、復調、エラー訂正符号の復号などの処理を順次行う。他の動作については、図4を参照して説明したのと同様であり、ここでは説明を省略する。
【0065】
図6に示す記録再生装置1では、記録時にエンコーダ/デコーダ56によって圧縮符号化された音声/映像信号は、メモリインタフェース(I/F)61に供給され、フラッシュメモリなどの着脱可能なメモリ62に音声/映像信号が記録される。また、再生時には、メモリ62から読み出された音声/映像信号がメモリインタフェース61を介してエンコーダ/デコーダ56に供給される。他の動作については、図4を参照して説明したのと同様であり、ここでは説明を省略する。
【0066】
これら変形例および他の変形例における記録再生装置1についても、フロントパネル2の操作キーによって、記録/再生処理などを制御することができる。
【0067】
次に、この発明の要部である入力装置について詳細に説明する。図7は、フロントパネル2の右側を斜め前方から見た斜視図である。記録再生装置1では、キー23A〜23E、4方向キー27(上方向キー27A、左方向キー27B、右方向キー27Cおよび下方向キー27D)、サーチモードキー28A〜28Cおよびサーチバー30のそれぞれが配置されているパネル板40の外面に、凹凸形状による触覚部が設けられている。以下、キー23A〜23Eのそれぞれをキー23と適宜称し、サーチモードキー28A〜28Cのそれぞれをサーチモードキー28と適宜称する。
【0068】
なお、触覚部が設けられる操作キーは、これらに限定されるものではなく、キー20やキー25A〜25Eなどの他の操作キーに設けてもよい。ただし、全ての操作キーに適用すると、タッチパネルの利点であるフラット感が損なわれる可能性があることから、手元を見なくても操作できることが必要とされるキーのみに設けることが好ましい。
【0069】
キー23、4方向キー27の各キーおよびサーチモードキー28は、凸型形状によって触覚部を構成しており、サーチバー30は、凹型形状によって触覚部を構成している。凸型形状により触覚部を構成することによって、手元を見ないでセンサの検出部を探した際に、メカニカルスイッチに近い形状の触覚が得られる。また、凹型形状によって触覚部を構成することによって、パネル板40の厚みが薄くなり、センサの感度を高めることができる。
【0070】
図8は、キー23の断面構成の一例を示す。図8Aは、縦方向におけるキー23の断面構成および操作時の指のイメージを示し、図8Bは、横方向におけるキー23の断面構成を示す。また、図9は、キー23の上面図を示す。
【0071】
図8Aおよび図8Bに示すように、キー23の位置に対応するパネル板40の内面には、ITO膜41Aによるセンサが設けられている。センサによる検出領域は、例えば、キー23の中心位置に配置された略キーの大きさと同程度の信号パターン内側となる。また、キー23の位置に対応するパネル板40の外面には、触覚部として突起部71が形成されている。なお、キー23における触覚部の形状、大きさ、数および並びは、ユーザが指先によって触覚できるものであれば、図示した突起部71に限ったものではない。また、突起部71と同形状の窪みによって触覚部を形成してもよい。
【0072】
図9に示すように、パネル板40には、キー23の位置を示す指標72およびキー23の種類を示す指標73が印刷などによって記されている。例えばキー23Eの場合、指標73として、「MENU」という文字が記されている。指標72および指標73は、例えば、文字、数字、記号、図形またはこれらの組み合わせによって記すことができる。指標72をパネル板40に記すことによって、ユーザは、キー23におけるセンサの検出部の位置を視認することができる。また、指標73をパネル板40に記すことによって、ユーザは、キー23の種類、すなわち、キー23が何のキーであるかを視認することができる。
【0073】
記録再生装置1では、例えば、指標72内の検出領域74内がセンサの検出によってキー23への指の接触と物理的離間とが認識される範囲とされており、記録再生装置1は、パネル板40に触れている手指の中心が指標72内であるときに、キー23の操作が行われたと判断する。
【0074】
このように、キー23のセンサの検出領域74内であるパネル板40の外面に突起部71が形成されていることによって、ユーザは、触覚によって各キー23における入力部の位置を把握することができる。また、図示した例では、各キー23において突起部71の形状、大きさ、数および並びは、全て同じとなっているが、これらを変えることによって、各キー23の種類を触覚によって識別することができる。
【0075】
図10は、4方向キー27のキー部分の断面構成の一例を示す。図10Aは、縦方向における断面構成および操作時の指のイメージを示し、図10Bは、横方向における断面構成を示す。また、図11は、4方向キー27の下方向キー27Dの上面図を示す。
【0076】
図10Aおよび図10Bに示すように、4方向キー27の各キーの位置に対応するパネル板40の内面には、ITO膜41Aによるセンサが設けられている。センサによる検出領域は、例えば、4方向キー27の各キーの中心位置に配置された略キーの大きさと同程度の信号パターン内側となる。また、4方向キー27の各キーの位置に対応するパネル板40の外面には、触覚部として凸部75が形成されている。
【0077】
凸部75は、断面が略台形形状とされており、凸型形状の頂部側である上面76の方が下面77よりも小さい構成とされている。また、凸部75の高さは、センサが上面76への指の接触を十分に検出可能な高さとされている。例えば、上面76は、平均的な人差指の指先の接触面と略同じ大きさとされ、傾斜角αは、手の指先で凸部75の中心を軽く押した際に、指先の膨らみ部が傾斜面78に接するように緩やかな角度とされる。なお、傾斜角αによる傾斜面78を階段状や曲面状により構成してもよい。また、4方向キー27の各キーにおける触覚部は、ユーザが指先によって触覚できるものであれば、図示した凸部75に限ったものではない。なお、断面が曲面状の凸型形状によって触覚部を形成してもよいが、手指との接触面積が小さくなるため、図10に示した上面76のような平面状の接触面を有することが好ましい。また、触覚部は、凹型形状によって形成してもよい。
【0078】
図11に示すように、パネル板40には、4方向キー27におけるキーの位置を示す指標79およびキー23の種類を示す指標80a,80bが印刷などによって記されている。図示した下方向キー27Aの場合、指標80aとして、「MARK2」の文字が記されており、指標80bとして、「↓」の記号が記されている。指標79および指標80a,80bは、例えば、文字、数字、記号、図形またはこれらの組み合わせによって記すことができる。
【0079】
記録再生装置1では、例えば、指標79の内側の検出領域81内がセンサの検出によって4方向キー27への指の接触と物理的離間とが認識される範囲とされており、記録再生装置1は、パネル板40に触れている手指の中心が指標79内であるときに、4方向キー27のうち特定のキーに対する操作が行われたと判断する。
【0080】
このように、パネル板40の外面に4方向キー27の各キーのセンサの検出領域の形状に対応した凸部75が形成されていることによって、ユーザは、触覚によって4方向キー27の各キーにおける入力部の位置および形状を把握することができる。また、図示した例では、4方向キー27の各キーの凸部75の形状および大きさは、全て同じとなっているが、これらを変えることによって、各キーの種類を触覚によって識別することができる。
【0081】
なお、サーチモードキー28については、4方向キー27のキー部分と略同様の凸型形状を有しているため、ここでは説明を省略する。
【0082】
図12は、サーチバー30の断面構成の一例を示す。図12Aは、縦方向におけるサーチバー30の断面構成および操作時の指のイメージを示し、図12Bは、横方向におけるサーチバー30の断面構成を示す。また、図13は、サーチバー30の縦方向における断面構成の変形例である。また、図14は、サーチバー30の上面図を示す。
【0083】
図12Aおよび図12Bに示すように、サーチバー30の位置に対応するパネル板40の内面には、ITO膜41Aによるセンサが設けられている。センサによる検出領域は、例えば、サーチバー30の平面図形状と略同じ大きさの信号パターン内側となる。また、サーチバー30の位置に対応するパネル板40の外面には、凹部82が形成されている。凹部82は、パネル板40を円弧状に横長に抉ったような曲面によって凹型形状とされている。なお、凹型形状をなす曲面形状は、円弧に限ったものではない。凹型形状を曲面によって形成することにより、手指の接触面を指先の膨らみに合わせることができる。
【0084】
凹部82の深さは、パネル板40の厚み、例えば3mm以内であり、パネル板40が十分に強度を保てる厚みとされている。すなわち、サーチバー30の位置に対応するパネル板40の厚みは、薄く形成されている。このため、サーチバー30は、センサの感度が良好であり、アナログ方式のセンサによる手指の接触の検出に適している。
【0085】
凹部82の縦方向の幅は、操作している手指のガイドを行うのに適した大きさとされている。これにより、ユーザは、凹部82の範囲内において、凹部82に触れた手指を直線的にスムーズに動かすことができる。凹部82の横方向の長さは、センサの検出領域の形状に対応した長さとされる。例えば、凹部82の両端部83に信号パターンのセンサが配置されている場合には、各センサを結んだ線状にセンサの検出領域が設定され、その検出領域に沿って凹部82が設けられる。凹部82の両端部83の形状は、共に球面などの曲面状に形成されている。これによって、凹部82内を動かす手指への刺激を緩和し、手指を傷めるのを防止できる。
【0086】
また、図1および図7に示すように、凹部82の所定の位置には、突起32による触覚部が設けられている。これによって、ユーザは、凹部82内の所定の位置を触覚によって知覚することができる。なお、図示した例では、凹部82の凹型形状内における横方向中央部のやや上側に1つだけ突起32を設けている。中央部のやや上側とすることにより、中央部における手指の接触面積を多く取ることができる。なお、突起32の位置および数は、これに限ったものではない。また、この触覚部の形状は、突起32に限ったものではなく、例えば窪みによって設けてもよい。
【0087】
サーチバー30における触覚部は、ユーザが指先によって触覚できるものであれば、図示した凹部82に限ったものではない。例えば、図13Aに示すような、底面84と傾斜面85とによって凹型形状を構成するものであったり、図13Bに示すような、上下両端の曲線86を直線87で繋いだ断面構成であってもよい。さらには、凸型形状によって触覚部を形成してもよい。また、センサの検出領域を複数のセンサ間を結んだ面状に設定し、その検出領域の形状に対応した凹型形状を触覚部として形成してもよい。
【0088】
図14に示すように、記録再生装置1では、例えば、凹部82よりも内側の検出領域88内がセンサの検出によってサーチバー30への指の接触と物理的離間とが認識される範囲とされており、記録再生装置1は、パネル板40に触れている手指の中心が凹部82内であるときに、サーチバー30の操作が行われたと判断する。
【0089】
なお、キー23、4方向キー27などと同様に、パネル板40にサーチバー30における入力領域やキーの種類などを示す指標を印刷などによって記してもよい。
【0090】
この発明は、上述したこの発明の実施形態に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば、例えば、上述した説明では、記録再生装置1を機器の一例としたが、これに限らず、各種実験装置などの電子機器、電化製品、器具などのタッチパネルによる操作キーを備える他の機器に適用できる。
【0091】
また、上述した一実施形態では、静電容量方式のタッチパネルについて説明したが、これに限らず、抵抗膜方式、光学方式、超音波方式等のタッチパネルについて適用することができる。さらに、センサは、接触検出式のセンサに限らず、指の接触を加圧状態によって検出する加圧検出式のセンサであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】この発明の一実施形態による操作子を適用した記録再生装置のフロントパネルの構成の一例を示す図である。
【図2】タッチパネルの構成の一例を示す断面図である。
【図3】フロントパネルに関する回路構成の一例を示すブロック図である。
【図4】記録再生装置の部分的な構成の一例を示すブロック図である。
【図5】記録再生装置の部分的な構成の変形例を示すブロック図である。
【図6】記録再生装置の部分的な構成の他の変形例を示すブロック図である。
【図7】フロントパネルの右側を斜め前方から見た斜視図である。
【図8】パネル板に突起部が形成されたキーの断面構成の一例を示す図である。
【図9】パネル板に突起部が形成されたキーの上面図を示す図である。
【図10】パネル板に凸部が形成されたキーの断面構成の一例を示す図である。
【図11】パネル板に凸部が形成されたキーの上面図を示す図である。
【図12】サーチバーの断面構成の一例を示す図である。
【図13】凹型形状の変形例を説明するための図である。
【図14】サーチバーの上面を示す図である。
【符号の説明】
【0093】
1・・・記録再生装置
2・・・フロントパネル
23(23A,23B,23C,23D,23E)・・・キー
27・・・4方向キー
28・・・サーチモードキー
30・・・サーチバー
72・・・突起
40・・・パネル板
41・・・透明電極シート
42・・・タッチパネル部
71・・・突起部
72,73,79,80a,80b・・・指標
74,81,88・・・検出領域
75・・・凸部
76・・・上面
78・・・傾斜面
82・・・凹部
83・・・端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサの検出領域の形状に対応した触覚部が外面に形成されたパネル部材と、
上記センサによって上記検出領域における手指の接触と物理的離間とを検出する検出部と、
上記検出部によって検出された手指の接触と物理的離間とに対応する信号を入力信号として外部に供給する供給部と
を有することを特徴とする入力装置。
【請求項2】
上記触覚部が凸型形状によって形成されている請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
上記凸型形状が傾斜面と上面とによって形成されている請求項2に記載の入力装置。
【請求項4】
上記触覚部は、凹型形状によって形成されている請求項1に記載の入力装置。
【請求項5】
上記凹型形状は、曲面によって形成されている請求項4に記載の入力装置。
【請求項6】
上記検出領域の位置を示す指標が上記パネル部材に記されている請求項1に記載の入力装置。
【請求項7】
センサの検出領域におけるパネル部材の外面への手指の接触と物理的離間とを上記センサによって検出し、検出された手指の接触と物理的離間とに対応する信号を入力信号として外部に供給する入力装置の上記パネル部材の外面に、上記検出領域の形状に対応した触覚部を形成することを特徴とする入力装置の形成方法。
【請求項8】
入力された信号に基づく制御を行う制御部と、
センサの検出領域の形状に対応した触覚部が外面に形成されたパネル部材と、
上記センサによって上記検出領域における手指の接触と物理的離間とを検出する検出部と、
上記検出部によって検出された手指の接触と物理的離間とに対応する信号を上記制御部に供給する供給部と
を有することを特徴とする機器。
【請求項9】
複数個のセンサ間を結んだ線または面状の検出領域の形状に対応した触覚部が外面に形成されたパネル部材と、
上記複数個のセンサによって上記検出領域における手指の接触と物理的離間とを検出する検出部と、
上記検出部によって検出された手指の接触と物理的離間とに対応する信号を入力信号として外部に供給する供給部と
を有することを特徴とする入力装置。
【請求項10】
上記触覚部は、凹型形状によって形成されている請求項9に記載の入力装置。
【請求項11】
上記凹型形状の端部が曲面によって形成されている請求項10に記載の入力装置。
【請求項12】
上記触覚部に、上記線または面状の検出領域における所定の位置を示す他の触覚部が設けられている請求項9に記載の入力装置。
【請求項13】
複数個のセンサ間を結んだ線または面状の検出領域におけるパネル部材の外面への手指の接触と物理的離間とを上記複数個のセンサによって検出し、検出された手指の接触と物理的離間とに対応する信号を入力信号として外部に供給する入力装置の上記パネル部材の外面に、上記検出領域の形状に対応した触覚部を形成することを特徴とする入力装置の形成方法。
【請求項14】
入力された信号に基づく制御を行う制御部と、
複数個のセンサ間を結んだ線または面状の検出領域の形状に対応した触覚部が外面に形成されたパネル部材と、
上記複数個のセンサによって上記検出領域における手指の接触と物理的離間とを検出する検出部と、
上記検出部によって検出された手指の接触と物理的離間とに対応する信号を上記制御部に供給する供給部と
を有することを特徴とする機器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−293945(P2006−293945A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−117657(P2005−117657)
【出願日】平成17年4月15日(2005.4.15)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】