説明

入口粒子分離システム

【課題】入口粒子分離システムを提供すること。
【解決手段】システムは、エンジン入口から入る空気を、ほぼ汚染された第1の空気流と、ほぼ清浄な第2の空気流とに分離するための軸流分離機を備える。また、システムは、ほぼ汚染された第1の空気流を受けるための軸流分離機と流体連通する捕集サブシステムを備える。最後に、システムは、ほぼ汚染された第1の空気流と流体連通して配置された、捕集サブシステムおよびエンジン入口を通して空気を誘導するための流体装置を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、入口粒子分離システムに関し、特に、流体装置を有する入口粒子分離システムを操作するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、航空機エンジンは、その空気入口に導入される粒子状異物による損傷を受けやすい。多くの場合、ヘリコプターガスタービンエンジン等の垂直離着陸(VTOL)航空機エンジンは、砂や氷のような小さい粒子状物質により損傷を受けやすい。このようなVTOL航空機は、ガスタービンエンジンに供給される吸気にかなりの量の砂や氷が混入し得る様々な状況で操縦され、大きな損傷を与えることがある。例えば、砂漠上の低高度で動作するヘリコプターエンジンは、砂や粉塵粒子が取り込まれることによって、エンジンブレードが腐食し、性能が急速に低下する。この問題を解決するために、種々の入口粒子分離(IPS)システムが開発され、様々な種類のガスタービンエンジンで使用されている。
【0003】
非常に効果的な分離を行う手段の1つは、粒子が混入した入口空気をエンジンのコアに入る前に遠心分離するエンジン入口を、送風機システムに取り付けることである。混入した粒子によって空気が高い遠心速度まで加速されると、遠心流の内部からコアエンジン自体に比較的清浄な空気が引き込まれる。異物自体は、その密度のために、空気ほど急速に半径方向内側に引き込まれることはなく、粒子が外径周りから収集チャンバへ至る本来の軌道をたどる傾向がある。また、機械式送風機を使用する適切に設計されたIPSシステムは、90%を超える分離効率(ηsep)を達成する。機械式送風機を通る空気流量は、エンジンコアを通る空気流量の10〜30%とすることができる。しかし、このような送風機システムを有するIPSシステムは、より高い高度で粒子状物質がない場合でも、飛行中に常に動作しているため、重大な性能上の欠点を有する。IPS送風機が常に運転されていると、高い高度での飛行中の電力消費が大きい。また、送風機を有するIPSシステムにより、IPSシステムの重量に加えて全体的な費用が増加し、ガスタービンエンジンの性能に悪影響を与える。さらに、送風機システムの寿命は限られており、同一の性能、またはよりよい性能を発揮しつつ、メンテナンスを頻繁に、かつ場合によっては安価に行う必要がある。
【0004】
したがって、送風機のない、より効率的で確実な入口粒子分離システムが必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第20090114607号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態によれば、入口粒子分離システムが提供される。システムは、エンジン入口から入る空気を、ほぼ汚染された第1の空気流と、ほぼ清浄な第2の空気流とに分離するための軸流分離機を備える。また、システムは、ほぼ汚染された第1の空気流を受けるための軸流分離機と流体連通する捕集サブシステムを備える。最後に、システムは、ほぼ汚染された第1の空気流と流体連通して配置された、捕集サブシステムおよびエンジン入口を通して空気を誘導するための流体装置を備える。
【0007】
本発明の別の実施形態によれば、流体装置が提供される。流体装置は、ガスタービンエンジンのコンプレッサからの圧縮空気流を受けるための入口とチャンバとを備える。また、流体装置は、圧縮空気を入口粒子分離ダクト内に噴射するためのノズルを備え、入口粒子分離ダクトは、ほぼ汚染された空気流を供給する。さらに、流体装置は、入口に配置された、コンプレッサからの圧縮空気流を制御するための、1つまたは複数のバルブあるいは流量制御装置を備える。
【0008】
本発明の別の実施形態によれば、入口粒子分離システムを操作する方法が提供される。方法は、ほぼ汚染された空気流を通す入口粒子分離ダクト上の所望の位置に流体装置を設けるステップを含む。また、本方法は、流体装置のノズルを通して圧縮空気を入口粒子分離ダクト内に供給するステップを含む。さらに、方法は、流体装置の動作中に、増幅した、ほぼ汚染された空気流を入口粒子分離ダクト内に誘導するステップを含む。最後に、方法は、エンジン入口空気中の粒子量に基づいて圧縮空気を供給するための流体装置の1つまたは複数の弁を制御するステップを含む。
【0009】
本発明の前記その他の特徴、態様および利点は、添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば、よりよく理解できるだろう。図面全体を通して、同一の符号は同一の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態による入口粒子分離システムの一部破断立面図である。
【図2】本発明の実施形態による流体装置の断面図である。
【図3】本発明の実施形態による入口粒子分離システムを操作する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の種々の実施形態の要素を紹介するときに、冠詞「a」、「an」、「the」および「said」は、1つまたは複数の要素があることを意味する。「comprising」、「including」および「having」という用語は、包括的であり、挙げられた要素以外の追加の要素が存在することを意味する。運転パラメータの例は、開示された実施形態の他のパラメータを除外するものではない。
【0012】
図1は、本発明の実施形態による入口粒子分離システム10を示す。入口粒子分離システム10は、航空機エンジン(図示せず)の前端部に取り付けられるように設計されたユニットである。一実施形態では、入口粒子分離システム10は完全に取り外し可能なユニットである。入口粒子分離機10の機能は、エンジン入口空気から異物を分離し、これにより生じたほぼ清浄な空気をエンジンのコアに向けることである。図示したように、環状入口12を通して外気を入口粒子分離機10に引き込む。流入空気は、環状入口12を通って吸気流路部14を流れる。吸気流路部14の外側境界は外側ケーシング16により形成される。吸気流路部14の内側境界は、ハブ部18により形成される。図示したように、ハブ部18の直径は、吸気流路部14に沿って下流方向に徐々に増加する。非限定的な方法では、ハブ部18の直径が吸気流路部14を通って増加する程度は、いくらか変化しうる。
【0013】
ハブ部18の直径は、最大直径20の点に達するまで徐々に増加し続けた後、急速に減少する。直径が減少する入口粒子分離機10のこの部分を、分離部22として説明する。分離部22は、エンジン入口空気中の異物が物理的に分離されて、ほぼ汚染された第1の空気流と、最終的にエンジンのコア(図示せず)に入るほぼ清浄な第2の空気流とを形成する領域である。異物がこの領域で分離されるのは、入口空気がハブの最大直径20の点を過ぎて急速に加速された後に、急速に半径方向内側に曲がってコンプレッサ入口24へ向かうためである。エンジンのコンプレッサは、不要な詳細を避けるため図示しないが、その位置は、コンプレッサ入口24の指定位置のすぐ下流である。
【0014】
コンプレッサは、一般に、流れ効率を過度に低下させることなく、半径方向内側に空気を引き込む。一方、入口空気流に混入した異物は、固体粒子からなり、当然、混入されているガス流よりも密度が高い。異物は密度が高い(体積当たりの質量が大きい)ため、異物の運動量によって粒子が本来の流れ方向に流れ続ける傾向が大きく、空気のように最大ハブ直径20の後に半径方向内側に急速に曲がることはない。したがって、異物は軸方向に流れ続ける傾向があり、通路またはダクト26に入る。
【0015】
分離部22では、異物を構成する固体粒子の運動量により、粒子がほぼ清浄な第2の空気流とともに曲がることができず、通路またはダクト26内のほぼ汚染された第1の空気流とともに流れ続ける。ほぼ汚染された第1の空気流は、ダクト26内へ内側に引き込まれる前に捕集サブシステム28に入る。さらに、スプリッタ先端34により、流路が捕集システム28とコアエンジン流路36とに分離される。捕集サブシステム28は、捕集羽根30を備える。高い分離効率を得るために、入口粒子分離システム10は、流入空気に混入された異物がコンプレッサ入口24に入らないように設計された流路を有する。さらに、捕集サブシステム28は、異物が捕集システム28の構造要素に当たった後に前方に跳ね返ってコンプレッサ入口24に入る可能性を減らすように設計される。
【0016】
さらに、入口粒子分離システム10は流体装置32を備え、流体装置32は、ほぼ汚染された空気の捕集サブシステム28内への流れを促進する通路またはダクト26上の所望の位置に配置される。一実施形態では、流体装置32がコアンダ効果流量増幅器である。ダクト26を通る流体流により、粒子が捕集サブシステム28に入る可能性が高まる。一実施形態では、ダクト26を通る流体の流速が、コアエンジン流路36を通ってコンプレッサ入口に入る流体の流速に対する割合として表され、約5%〜約30%とすることができる。また、90%を超える分離効率(ηsep)を達成可能な機械式送風機を使用した適切な設計のIPSシステムに匹敵する入口粒子分離システム10により、90%を超える分離効率を達成することができる。このようなIPSシステムの機械式送風機を通る空気の流速は、エンジンコアを通る空気の流速の約10〜約30%とすることができる。
【0017】
図2は、本発明の実施形態による流体装置50の断面図を示す。流体装置50は、ほぼ汚染された空気流のための通路またはダクト(図1に符号26で示す)上の所望の位置に取り付けられる。一実施形態では、高い分離効率が得られるように、流体装置50が通路またはダクト(図1に符号26で示す)上の最適な位置に取り付けられる。図示したように、汚染された空気は、入口通路52を通って流入、流体装置50の出口53から流出する。流体装置50は、ガスタービンエンジンからの圧縮空気流を受けるための入口54を備える。圧縮空気を、ガスタービンエンジンのコンプレッサまたは燃焼器の抽気口または防氷口から供給することができる。一実施形態では、入口54が、コンプレッサの熱力学的に所望の位置に設けられた抽気口と連通する。あるいは、圧縮空気を、ガスタービンエンジンのタービン部から供給することもできる。さらに、圧縮空気はチャンバ56に流入した後、高速でリングノズル58を通って、ほぼ汚染された第1の空気流を通すダクトに流入することができる。一実施形態では、チャンバ56が環状チャンバである。別の実施形態では、流体装置の入口54を通る流体の流速が、流体装置の入口通路52を通る流体流に対する割合として表され、約3%〜約30%とすることができる。流体装置50の流路内壁が、出口53に向かうノズル58近くにコアンダプロファイル60を有することに注目すべきである。ノズル58から流出する圧縮空気の噴流は、コアンダノズルプロファイル60に付着する。これにより、入口通路52の中心に低圧領域が生じて、出口53に向かう圧縮空気の噴流とともに通路内の汚染された空気の加速流を誘導する。さらに、汚染された空気の加速流により、砂、塵、氷等の粒子が半径方向外側に送られ、収集チャンバ(図示せず)で収集される。一実施形態では、流体装置50が、エンジン入口空気中の粒子状物質の量に基づいてダクトに流入する圧縮空気流を制御するための1つまたは複数の弁を備える。別の実施形態では、流体装置50が、エンジン入口空気中の粒子状物質の量に基づいてダクトに流入する圧縮空気流を制御するための流量制御装置を備える。これは、エンジン入口空気中に粒子がほとんど、またはまったくないときに、入口粒子分離システム10(図1に示す)を容易に遮断または調節することができるため、有利であり、これによりエンジン動作効率が向上する。一実施形態では、コンプレッサの抽気口に配置された抽気弁またはダンパを使用して、流体装置を作動または停止させことができる。
【0018】
図3は、本発明の実施形態によるガスタービンエンジンの入口粒子分離システムを操作する方法100のフローチャートである。ステップ102において、方法は、ほぼ汚染された空気流を通す入口粒子分離ダクト上の所望の位置に流体装置を設けるステップを含む。流体装置により、まず、ほぼ汚染された第1の空気流を通す入口粒子分離ダクトの捕集サブシステムを通して空気を誘導し、さらに空気を入口粒子分離ダクト内に誘導することができる。ステップ104において、方法は、流体装置のノズルを通して圧縮空気を入口粒子分離ダクト内に供給するステップを含む。さらに、ステップ106において、方法は、流体装置の動作中に、増幅した、ほぼ汚染された空気流を入口粒子分離ダクト内に誘導するステップを含む。最後に、ステップ108において、方法は、エンジン入口空気中の粒子量に基づいて圧縮空気を供給するための流体装置の1つまたは複数の弁を制御するステップを含む。一実施形態では、1つまたは複数の弁が、抽気口弁またはダンパ弁を備える。1つまたは複数の弁を制御するステップは、エンジン入口空気中に粒子が少量存在するか、または粒子状物質が存在しないかに応じて、弁を調節するステップ、あるいは流体装置を完全に遮断するステップを含む。
【0019】
本方法およびシステムにより、エンジン入口空気中の汚染量に基づいて入口粒子分離システムを操作できることが有利である。したがって、高い高度にあり、異物がないときに、システムを調節、または容易に停止させて節電し、エンジン動作効率を高めることができる。さらに、入口粒子分離システムの流体装置によって、汚染された空気の加速流により半径方向外側に遠心分離される粒子状物質をさらに分離する。また、入口粒子分離システムに送風機ではなく流体装置を設けると、より経済的になりメンテナンスも少なくて済む。ブレードの摩耗の問題が生じる送風機とは異なり、流体装置は、通過する砂粒子に対してより高い耐性を持っているからである。さらに、本システムの重量はより軽く、航空機エンジンの効率に良い影響を与える。さらに、本発明の利点には、改良されたエンジンのパッケージングが含まれ、これにより、入口粒子分離システムは変速機から離して設置される。
【0020】
さらに、当業者は、異なる実施形態の種々の特徴が入れ替え可能であることを理解するだろう。同様に、当業者は、前述した種々の方法ステップおよび特徴、このような方法及び特徴のそれぞれに対する他の公知の等価物を、本開示の原理に従って組み合わせ、対応させることにより、さらなるシステムおよび技術を構成することができる。もちろん、前述したこのような目的または利点のすべてが、必ずしも特定の実施形態により達成できるわけではないことを理解すべきである。したがって、例えば、当業者は、本明細書に記載されたシステム及び技術を、教示された1つまたは複数の利点を達成または最適化するような方法で、教示または提示された他の目的または利点を必ずしも達成することなく、具現化し実施することができる。
【0021】
本発明のある特徴のみについて本明細書で図示し説明したが、当業者は多くの修正および変更に想到するだろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、このような修正および変更すべてを発明の真の精神に属するものとして含むことを理解すべきである。
【符号の説明】
【0022】
10 入口粒子分離システム
12 環状入口
14 吸気流路部
16 外側ケーシング
18 ハブ部
22 分離部
24 コンプレッサ入口
26 通路またはダクト
28 捕集サブシステム
30 捕集羽根
32 流体装置
34 スプリッタ先端
36 コアエンジン流路
50 流体装置
52 入口通路
53 出口
54 入口
56 チャンバ
58 リングノズル
60 コアンダプロファイル
100 方法

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジン入口から入る空気を、ほぼ汚染された第1の空気流と、ほぼ清浄な第2の空気流とに分離するための軸流分離機と、
前記ほぼ汚染された第1の空気流を受けるための前記軸流分離機と流体連通する捕集サブシステムと、
前記ほぼ汚染された第1の空気流と流体連通して配置された、前記捕集サブシステムおよび前記エンジン入口を通る流れを加速させるための流体装置とを備える、入口粒子分離システム。
【請求項2】
前記流体装置がコアンダ効果流量増幅器である、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記流体装置が、前記ほぼ汚染された第1の空気流のためのダクト上の所望の位置に取り付けられる、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記流体装置が、圧縮空気流を受けるための入口と、前記ほぼ汚染された第1の空気流を受けるための入口通路と、前記ほぼ汚染された空気を前記圧縮空気とともに通すための出口通路とを備える、請求項1記載のシステム。
【請求項5】
前記流体装置が、圧縮空気流を受けるためのチャンバを備える、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
前記流体装置が、前記ほぼ汚染された第1の空気流のためのダクト内に圧縮空気を噴射させるためのノズルを備える、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記圧縮空気が、コンプレッサ、燃焼器、またはガスタービンエンジンのタービンから供給される、請求項6記載のシステム。
【請求項8】
前記流体装置の前記入口が、コンプレッサまたはタービンの抽気口と連通する、請求項4記載のシステム。
【請求項9】
前記流体装置の前記入口が、前記ガスタービンエンジンの前記コンプレッサの防氷口または始動抽気口と連通する、請求項4記載のシステム。
【請求項10】
前記入口が、前記ガスタービンエンジンの前記コンプレッサの熱力学的に所望の位置に設けられた口と連通する、請求項4記載のシステム。
【請求項11】
前記流体装置の動作を調節するための1つまたは複数の制御弁をさらに備える、請求項1記載のシステム。
【請求項12】
前記1つまたは複数の制御弁が、前記流体装置を作動または停止させるための前記コンプレッサの抽気口に配置された抽気弁またはダンパを備える、請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記流体装置の前記入口が、前記ほぼ汚染された第1の空気流のための前記ダクトに流入する前記圧縮空気流を制御するための1つまたは複数の弁あるいは流量制御装置を備える、請求項4記載のシステム。
【請求項14】
コンプレッサ、燃焼器、またはガスタービンエンジンのタービンからの圧縮空気流を受けるための入口およびチャンバと、
ほぼ汚染された空気流のための入口粒子分離ダクト内に圧縮空気を噴射するためのノズルと、
前記入口に配置された、コンプレッサからの前記圧縮空気流を制御するための1つまたは複数の弁あるいは流量制御装置とを備える、流体装置。
【請求項15】
前記流体装置が、前記入口粒子分離ダクト上の所望の位置に取り付けられる、請求項14記載の装置。
【請求項16】
前記入口が、前記ガスタービンエンジンの前記コンプレッサの熱力学的に所望の位置に設けられた口と連通する、請求項14記載の装置。
【請求項17】
前記口が、前記ガスタービンエンジンの前記コンプレッサの防氷口または始動抽気口と連通する、請求項16記載の装置。
【請求項18】
ほぼ汚染された空気流を通す入口粒子分離ダクト上の所望の位置に流体装置を設けるステップと、
前記流体装置のノズルを通して圧縮空気を前記入口粒子分離ダクト内に噴射するステップと、
前記流体装置の動作中に、増幅した、前記ほぼ汚染された空気流を入口粒子分離ダクト内に誘導するステップと、
エンジン入口空気中の粒子量に基づいて前記圧縮空気を供給するための流体装置の1つまたは複数の弁を制御するステップとを含む、入口粒子分離システムを操作する方法。
【請求項19】
ガスタービンエンジン入口の捕集サブシステムを通して空気を誘導し、さらにほぼ汚染された第1の空気流を通す前記入口粒子分離ダクトに空気を誘導するための前記流体装置を設けるステップをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項20】
1つまたは複数の弁を制御するステップが、ガスタービンエンジンの入口空気中の粒子量に基づいて前記1つまたは複数の弁を作動または停止させるステップをさらに含む、請求項18記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−117534(P2012−117534A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−259726(P2011−259726)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】