説明

入浴剤

【課題】あたたまり感及び肌感触がよく、かつ浴湯が透明である入浴剤の提供。
【解決手段】炭酸ガス発生物を含有する入浴剤であって、油性成分及び香料のいずれか一方又は両方がそれぞれ粒子化されており、当該粒子中又は入浴剤中にポリオキシアルキレン(アルキレンの炭素数2〜3、オキシアルキレンの繰り返し数7〜14)アルキル又はアルケニルエーテル(アルキル又はアルケニルの炭素数14〜20)を含有することを特徴とする入浴剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入浴後のあたたまり感が高く、肌感触及び香り立ちが良好で、かつ投入した浴湯の透明感が良好な入浴剤に関する。
【背景技術】
【0002】
炭酸塩と酸とを組み合せた炭酸ガス発生物を配合した浴用剤が、血行促進効果に優れ、湯冷めを惹起し難いことが知られている(特許文献1参照)。そして、さらに血行促進によるあたたまり感以外に肌に対する感触を向上させるために炭酸ガス発生物に油性成分を配合した入浴剤(特許文献2参照)、炭酸ガス発生物に油性成分、非イオン界面活性剤及びカチオンポリマーを配合した入浴剤(特許文献3参照)、炭酸ガス発生物に脂肪酸エステルを60%以上含む油性成分及び非イオン界面活性剤を配合した入浴剤(特許文献4参照)、炭酸ガス発生物に特定の構造を有するアルキルフタライド及び脂肪酸エステルを配合した入浴剤(特許文献5参照)が報告されている。さらに、入浴後のあたたまり感と肌感触をさらに高めた入浴剤として、炭酸ガス発生物、特定の油/水分配比を有する油性成分、水溶性高分子及び非イオン界面活性剤を含有する入浴剤(特許文献6)が報告されている。
【0003】
一方、入浴剤の重要な効果として、香りによるアロマテロピー効果、リラックス効果等があり、入浴剤中に香料を安定に配合することが望まれている。ところが、炭酸ガス発生物を配合した入浴剤においては、発泡と同時に香料が揮散しやすいため、入浴中香りを安定に維持することが困難であることから、香料を粒子中に配合して保存中及び入浴中の香りを安定化する技術が報告されている(特許文献7)。
【特許文献1】特開昭59−70609号公報
【特許文献2】特開昭63−93711号公報
【特許文献3】特開平2−115115号公報
【特許文献4】特開平2−115116号公報
【特許文献5】特開平10−167952号公報
【特許文献6】特開2005−97238号公報
【特許文献7】特開2000−229843号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の炭酸ガス発生物、油性成分及び香料を配合することによって、あたたまり感、肌感触及び香り立ちに優れた入浴剤では、乳化することから、必然的に浴湯が濁るものであった。しかしながら、浴湯の濁りは、嗜好性等の点で問題があり、十分なあたたまり感、肌感触及び香り立ちを維持しつつ、投入後の浴湯の透明感が良好な入浴剤が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで本発明者は、炭酸ガス発生物、油性成分及び香料の3成分を配合した入浴剤を調製し、これらの成分による機能を維持しつつ、浴湯を透明にする技術を開発すべく種々検討してきたところ、油性成分及び香料のいずれか一方又は両方をそれぞれ粒子化しておき、さらに特定の炭素数とポリオキシアルキレン数を有するポリオキシアルキレンアルキル(アルケニル)エーテルを配合した場合には、浴湯が透明になることを見出した。
【0006】
すなわち、本発明は、炭酸ガス発生物を含有する入浴剤であって、油性成分及び香料のいずれか一方又は両方がそれぞれ粒子化されており、当該粒子中又は入浴剤中にポリオキシアルキレン(アルキレンの炭素数2〜3、オキシアルキレンの繰り返し数7〜14)アルキル又はアルケニルエーテル(アルキル又はアルケニルの炭素数14〜20)を含有する入浴剤を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の入浴剤は、入浴後のあたたまり感が高く、肌感触及び香り立ちが良好であり、かつ浴湯を濁さず透明である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の入浴剤は、(A)炭酸ガス発生物、(B)油性成分及び(F)香料を含有するものである。
【0009】
本発明入浴剤において(A)炭酸ガス発生物は、入浴剤を浴湯に投入したとき炭酸ガスを発生させるものであり、酸と炭酸塩とを組み合せたものが好ましい。酸としては、有機酸及び無機酸の何れでも使用できるが、水溶性で固体のものが好ましく、この中でも、例えばコハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸、安息香酸、クエン酸、ピロリドンカルボン酸、サリチル酸などの有機酸が特に好ましい。無機酸としてはホウ酸、メタケイ酸、無水ケイ酸等が挙げられる。また炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カリウムなどが好ましい。これらの酸及び炭酸塩はそれぞれから選ばれる1種又は2種以上を混合して用いることができる。
【0010】
酸及び炭酸塩の配合量は特に制限されないが、発生した炭酸ガスを浴湯中へ分配させる点を考慮すると、酸と炭酸塩の配合割合を適宜選択して浴湯のpHが5〜7(0.01質量%水溶液)となるようにすれば浴湯中の炭酸ガスを溶解した状態で存在せしめることができ、優れた血行促進効果が得られる。より好ましい酸の含有量は、本発明入浴剤中10〜80質量%であり、特に好ましくは15〜50質量%である。また、より好ましい炭酸塩の含有量は、本発明入浴剤中5〜80質量%、特に好ましくは10〜50質量%である。
【0011】
本発明に用いる(B)油性成分としては、炭酸ガスの油相/水相の分配比を1.1以上とする油性成分であり、このような分配比の油性成分を含有させることにより、本発明入浴剤を浴湯に投入したときに発生する炭酸ガスが浴湯中はもちろん、油相中に、より高濃度に存在することになる。これにより、従来の炭酸ガス発生物含有入浴剤に比べてより高濃度の炭酸ガスを皮膚に供給可能となる。より好ましい分配比は1.3以上であり、さらに好ましくは1.5以上であり、特に好ましくは1.6以上であり、殊更1.7以上が好ましい。
【0012】
このような油性成分としては、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、オレイン酸デシル、リノール酸イソプロピル、ピバリン酸イソデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸コレステロール等の脂肪酸エステル類;大豆油、ヌカ油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、ヘーゼルナッツ油、マカダミアナッツ油、サフラワー油、米胚芽油、オリーブ油、カカオ脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、これらの天然油脂を水素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリセリド、2−エチルヘキサン酸グリセリド等のグリセリド類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワラン、スクアレン、ジオクチルシクロヘキサン、ブリスタン等の炭化水素油;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸類;ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステロール、2−ヘキシルデカノール等の高級アルコール類;シリコーン油類が挙げられる。このうち、脂肪酸エステル類は、特に好ましく、さらに炭酸ガスの油相/水相の分配比が1.1以上、さらに1.3以上、特に1.5以上、殊更1.7以上が好ましい。前記分配比は、油剤を2種配合した場合には、その混合油の分配比である。従って、単独では前記分配比が1.1未満の油剤であっても、他の油剤と混合して分配比が1.1以上になれば使用できる。
【0013】
これらのうち、単独で前記分配比が1.7以上の好ましい油剤としては、ホホバ油、スクアレン、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソセチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソトリデシル及びジオクチルシクロヘキサン等が挙げられる。従って、本発明に使用する好ましい(B)油性成分としては、これらの前記分配比が1.7以上の油剤を含有し、(B)油性成分として前記分配比が1.1以上となるものである。
【0014】
これらの(B)油性成分は、あたたまり感及び肌感触の点から本発明入浴剤中0.5〜50質量%、さらに1〜30質量%、特に1〜20質量%含有するのが好ましい。
【0015】
本発明で用いる(F)香料は、入浴中に揮散することにより、ヒトにリラックス感、アロマテロピー効果等を与えるものであり、当該具体的には、本発明で用いる香料としては、通常の入浴剤に用いられるものであれば特に制限されず、例えばラベンダー油、ジャスミン油、レモン油、ローズ油、オレンジ油、パイン油等の天然香料類;ゲラニオール、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、リナロール、ベンジルアセテート等の合成香料類などが挙げられ、1種以上を組み合せて調合香料として用いることができる。
【0016】
これらの(F)香料は、前記リラックス効果等の点から本発明入浴剤中に0.05〜10質量%、特に0.1〜5質量%含有するのが好ましい。
【0017】
本発明の入浴剤においては、あたたまり感、肌感触、香り立ち及び浴湯の透明性の点から(B)油性成分及び(F)香料のいずれか一方又は両方がそれぞれ粒子化されていることが重要である。両者とも粒子化されていない場合には、あたたまり感、肌感触、香り立ち及び浴湯の透明性を同時に得ることはできない。ここで、粒子化とは、これらの成分が粒子中に含有されている状態にすることをいい、粒子は、転動造粒、押し出し造粒、噴霧乾燥造粒、流動槽造粒、攪拌造粒、溶融造粒等により製造した造粒物や噴霧乾燥、凍結乾燥、真空乾燥、べルト乾燥、棚乾燥、ドラム乾燥等の担持処理を施した(加工)粉体を含むものである。なお、賦形剤に油性成分を混合させただけで上記のような担持処理を施していないものは本発明に使用される粒子には含まれない。
【0018】
また、本発明においては、前記粒子中又は入浴剤中にポリオキシアルキレン(アルキレンの炭素数2〜3、オキシアルキレンの繰り返し数(EO又はPO)7〜14)アルキル又はアルケニルエーテル(アルキル又はアルケニルの炭素数14〜20)を含有させることによって、入浴剤を投入した後の浴湯の透明性が確保される。特にオキシアルキレンの繰り返し数7〜13が好ましく、アルキル又はアルキレンの炭素数16〜18が好ましい。
【0019】
当該ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテルとしては、ポリオキシエチレン(EO=7)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(EO=10)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(EO=12)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(EO=13)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(EO=8)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(EO=9)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(EO=13)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(EO=8)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(EO=9)オレイルエーテルが挙げられる。このうち、ポリオキシエチレン(EO=7)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(EO=13)セチルエーテルが特に好ましい。
【0020】
前記ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテルは、浴湯の透明化の点から、本発明入浴剤中に0.0005〜10質量%、さらに0.001〜5質量%、特に0.01〜1質量%含有するのが好ましい。
【0021】
また、本発明入浴剤には、前記ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル以外の非イオン界面活性剤を含有していてもよく、前記ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテルを含有しない部分には、(C)ポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤(前記ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテルを包含する)、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルを含有することができる。ポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤のポリオキシアルキレン鎖は、ポリオキシエチレン鎖、ポリオキシプロピレン鎖、あるいはオキシエチレン基とオキシプロピレン基が混合したポリオキシアルキレン鎖でもよく、その場合オキシエチレン基とオキシプロピレン基はランダムでもブロックでもかまわない。
【0022】
ポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエチレンソルビタンモノアルキレート、ポリオキシエチレンソルビタントリアルキレート、ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル、ポリオキシアルキレン(アルキレン基の炭素数2〜3)アルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールなどが挙げられる。特に、上記界面活性剤は、浴湯の透明化の点から、HLBが20以下のものが好ましく、17以下のものがより好ましい。又、これらの成分は、必要に応じ2種以上組み合わせて使用しても良い。
【0023】
当該ポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルは、浴湯の透明化の点から、本発明入浴剤中に0.01〜30質量%、さらに0.05〜20質量%、特に0.1〜10質量%含有するのが好ましい。
【0024】
(B)油性成分が粒子化されている形態としては、浴湯の透明化及び肌感触等の点から、油性成分、ポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤及び賦形剤を含有する粒子(E)の形態が好ましい。この粒子(E)は、複合粉末の形態であるのがより好ましい。
【0025】
粒子(E)に用いられる賦形剤は、水溶性物質であるのが好ましい。ここで賦形剤としては、グルコース、果糖、乳糖、麦芽糖、蔗糖、デキストリン、マルトデキストリン、シクロデキストリン、マルトース、フルクトース、トレハロースなどの単糖及び多糖類;ソルビトール、マンニトール、マルチトール、ラクトース、マルトトリイトール、キシリトール、多価アルコールなどの糖アルコール;塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムなどの無機塩;アラビアガム、グアーガム、ペクチン、プルラン、アルギン酸ナトリウムなどの増粘多糖類;メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース誘導体;還元澱粉分解物などの澱粉に末端還元処理、エステル化、エーテル化処理を施した澱粉誘導体;その他に加工澱粉、ゼラチン分解物、寒天、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。この中でも、溶解性の面から単糖、多糖類、糖アルコール、無機塩が好ましく、吸湿性、粒子形成性の観点から、デキストリン、糖アルコール、無機塩がさらに好ましく、デキストリンが特に好ましい。また、賦形剤として水に不溶性の無機塩;ケイ酸カルシウム、タルク、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等も用いることができる。賦形剤は、必要に応じ2種以上組み合わせて使用しても良い。
【0026】
粒子(E)中の、賦形剤の含有量は、油性成分の染み出し防止の観点から、20質量%以上が好ましく、30質量%以上がより好ましい。又、コスト及び配合の自由度の観点から、95質量%以下が好ましく、85質量%以下がより好ましい。
【0027】
粒子(E)中の、油性成分の含有量は、経済性、同量の油性成分を配合するための必要量、製品形態の自由度の観点から、1質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。又、油保持性(油の染み出し防止)の観点から、80質量%以下が好ましく、70質量%以下がより好ましい。
【0028】
粒子(E)中の、ポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤の含有量は、乳化安定性の観点から、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましい。又、コスト、配合の自由度及び乳化安定性の観点から、40質量%以下が好ましく、35質量%以下がより好ましい。
【0029】
粒子(E)中には、さらに陰イオン界面活性剤及び乳化補助剤を含有させることができる。
陰イオン界面活性剤は、ポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤と共に、油性成分を微小油滴に乳化させるために有用である。
【0030】
陰イオン界面活性剤としては、例えば、アルキル基の炭素数が8〜24のアルキル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミン、アルキル硫酸アンモニウム、アルキルべンゼンスルフオン酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルフオン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミンや、α−オレフインスルホン酸ナトリウム、β−ナフタレンスルフオン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、特殊芳香族スルフオン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、脂肪酸石鹸、モノアルキルリン酸塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルザルコシン、N−アシルメチルタウリン塩、スルホコハク酸モノエステル塩などが挙げられる。本発明入浴剤においては、溶解後、弱酸基を持つ陰イオン界面活性剤は弱酸性により中和され、その陰イオン活性を失い、肌に刺激性の無い物質一と変わるため、より好ましい。具体的には脂肪酸石鹸やN−アシルグルタミン酸塩、N−アシルザルコシンなどが挙げられる。又、陰イオン界面活性剤は、必要に応じ2種以上組み合わせて使用しても良い。
【0031】
粒子(E)中の、陰イオン界面活性剤の含有量は、乳化安定性の観点から、0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましい。又、コスト、配合の自由度及び乳化安定性の観点から、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましい。
【0032】
乳化補助剤は、乳化を補助する成分であり、一般には単独では乳化作用を示さない成分である。中でも陰イオン界面活性剤と油滴界面にて錯化合物を形成するものが好ましい。
【0033】
乳化補助剤としては、例えば、炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基を有するアルコール(ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、2−へキシルデカノールなど)、炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸(ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、べへニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸など)、炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪族アミン(ラウリルアミン,ステアリルアミン,オレイルアミンなど)などが挙げられる。これらの中でも、陰イオン界面活性剤と油滴界面にて錯化合物を形成するものが好ましい。例えば、陰イオン界面活性剤が脂肪酸石鹸である場合は、炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸の組み合わせが良く、陰イオン界面活性剤がアルキル基の炭素数が8〜24のアルキル硫酸ナトリウムである場合、炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基を有するアルコールの組み合わせが良い。又、乳化補助剤は、必要に応じ2種以上組み合わせて使用しても良い。尚、乳化補助剤は油性成分と重なる化合物となる場合があるが、ここでの、乳化補助剤は油滴界面の改質を目的に配合されるため、油性成分とは異なる扱いとして問題ない。
【0034】
粒子(E)中の、乳化補助剤の含有量は、乳化安定性の観点から、0.01質量%以上がより好ましく、0.05質量%以上がさらに好ましい。又、コスト、配合の自由度及び乳化安定性の観点から、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましい。尚、乳化補助剤が油性成分と重なる化合物の場合、その使用量は各成分にて規定した使用量範囲の合計を適用して問題なく、1.01〜85質量%が好ましく、10.05〜73質量%がより好ましい。
【0035】
粒子(E)には、必要に応じ他の物質が含まれていても良い。例えば、増粘剤、防腐剤、着色剤、崩壊又は酸化防止剤等が挙げられる。又、使用する原料及び製造プロセス由来の水分を含有しても良い。
【0036】
粒子(E)は、例えば前記成分及び水を含有するO/W型乳化物を得、該乳化物を乾燥させることにより得られる。
【0037】
O/W型乳化物は、前記成分及び水を混合することによって調製される。この際、温度は油性成分及び前記非イオン界面活性剤を別々に配合する場合は、個々の融点以上で行い、予め混合して配合する場合は混合物の融点以上で行うことが望ましい。
【0038】
O/W型乳化物を調製する場合の各成分の混合方法は特に限定されない。
例えば、水に陰イオン界面活性剤と賦形剤を溶解させた水相を形成する成分と、油性成分に前記非イオン界面活性剤、さらに必要により乳化補助剤を溶解又は分散させた油相を形成する成分を別々に調製し、撹拌下にこれら水相成分と油相成分を混合する方法により調製することができる。この場合、水相側を撹拌しておき、そこに油相成分を添加しても、油相側を撹拌しておき、そこに水相成分を添加してもいずれでも良い。又、水相成分と油相成分を同時に添加し混合しても良い。さらに、油性成分が酸化しやすい物質の場合、窒素などの不活性ガスを通気しながら行っても良い。
【0039】
乳化を行う場合に使用する乳化機としては、静止型乳化・分散機、一般的な撹拌機、ホモミキサー等の撹拌型乳化機、ホモジナイザー等の高圧乳化機を使用することが好ましい。
【0040】
O/W乳化物の平均乳化油滴径は、弱い機械的シェアをかけても乳化油滴径は微細になるため、0.01〜5μmが好ましく、0.03〜1μmがさらに好ましい。
【0041】
この様にして得られたO/W型乳化物を、乾燥することによって、溶解性に優れる粒子(E)が得られる。乾燥法は、一般的な方法を用いることができ、特に限定されないが、例えば、噴霧乾燥、凍結乾燥、真空乾燥、べルト乾燥、棚乾燥、ドラム乾燥等が挙げられる。噴霧乾燥以外の方法で乾燥した場合には、所望の粒径の粒子を得る為に粉砕を行ってもよい。これらの乾燥法の中では、生産性、熱履歴、粒子形状等の観点から、噴霧乾燥法を用いるのが特に好ましい。
【0042】
尚、噴霧乾燥法で粒子(E)を形成させる場合、その粒径は、使用する噴霧ノズルにより任意に調整できるが、必要に応じ、さらに得られた粒子を凝集させ凝集粒子とすることもできる。
【0043】
前記乳化工程において、で、油性成分を賦形剤成分含有水溶液中で容易に微小油滴にする上で、陰イオン界面活性剤と前記非イオン界面活性剤を併用することが好ましい。この様な油性成分を微小油滴として含む乳化物を乾燥すると、良好なカプセル化粉末が得られる。さらに、乳化補助剤を加えることで、より良好なカプセル化粉末が得られる。
【0044】
粒子(E)の平均粒径は、流動性及び溶解性の観点から10〜1000μmが好ましく、10〜300μmがより好ましい。尚、この平均粒径は、実施例に示す方法で測定することができる。粒子(E)は、単一粒子であっても凝集粒子であっても粉砕粒子であっても良い。
【0045】
粒子(E)は、肌感触及び浴湯の透明化の点から、本発明入浴剤中に0.5〜30質量%、さらに1〜20質量%、特に2〜15質量%含有するのが好ましい。
【0046】
(F)香料が粒子化されている形態としては、浴湯の透明化及び香り立ちの安定性の点から、常温で固体又はペースト状の水溶性高分子、前記ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル及び香料を含有する粒子(D)の形態が好ましい。この粒子(D)は、造粒物の形態が好ましい。
【0047】
ここで用いる水溶性高分子は、常温(25℃)で固体又はペースト状のものである。ここでペースト状とは、半固形状の物質である。
具体的には、例えばにかわ、ゼラチン、コラーゲンタンパク、カゼイン、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、ファーセレラン、タマリンドガム、ペクチン、アラビアガム、グアーガム、キサンタンガム、トラガントガム、ローカストビーンガム、デキストリン、デキストラン、寒天、澱粉等の天然水溶性高分子;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、アルギン酸プロピレングリコールエステル、酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、カチオン澱粉等の半合成水溶性高分子;ポリアクリル酸ソーダ、ポリエチレンイミン、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン等の合成水溶性高分子などが挙げられ、1種以上を用いることができる。
これらのうち、ポリエチレングリコール、特に分子量2000〜20000のポリエチレングリコールが好ましい。
【0048】
水溶性高分子と香料の質量比は浴湯の透明化及び香り立ちの点から1:1〜10:1、特に2:1〜5:1の割合が好ましい。
【0049】
前記ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテルは浴湯の透明化及び香りの安定性の点から粒子(D)中に1〜30質量%、特に5〜20質量%含有するのが好ましい。
また、造粒方法は特に制限されず、例えば転動造粒、押し出し造粒、噴霧乾燥造粒、流動槽造粒、撹拌造粒、溶融造粒等が挙げられる。
【0050】
また、水に不溶性の無機塩類である、ケイ酸カルシウム、タルク、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等も配合することができる。
【0051】
このようにして得られる粒子(D)の平均粒径は10〜3000μm、特に50〜2000μmが好ましい。
【0052】
粒子(D)は浴湯の透明化及び香りの安定化の点から本発明入浴剤中に0.1〜50質量%、特に0.5〜30質量%、さらに1〜20質量%配合するのが好ましい。
【0053】
本発明入浴剤の好ましい形態としては、次の三種が挙げられる。
【0054】
(1)次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)炭酸ガス発生物、
(B)油性成分、
(C)ポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤、
(D)常温で固定又はペースト状の水溶性高分子、前記ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル、及び香料を含有する粒子
を含有する入浴剤。
【0055】
(2)次の成分(A)、(E)、(F)及び(G):
(A)炭酸ガス発生物、
(E)油性成分、ポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤及び賦形剤を含有する粒子、
(F)香料、
(G)前記ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテルを含有する入浴剤。
【0056】
(3)次の成分(A)、(D)及び(E):
(A)炭酸ガス発生物、
(D)常温で固体又はペースト状の水溶性高分子、前記ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル及び香料を含有する粒子、
(E)油性成分、ポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤及び賦形剤を含有する粒子
を含有する入浴剤。
【0057】
このうち(3)の形態が、浴湯の透明化、肌感触及び香りの安定化の点で最も好ましい。
【0058】
本発明の入浴剤には、さらに通常入浴剤に配合されている公知の入浴剤原料を配合することができ、例えば塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、ポリリン酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸鉄、燐酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硼酸、メタ珪酸、無水珪酸等の無機塩類;ソウジュツ、ビャクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コウボク、センキュウ、橙皮、トウキ、ショウキョウ末、ニンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハッカ葉、オウゴン、サンシシ、ブクリョウ、ドクカツ、ショウブ、ガイヨウ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、リュウノウ、サフラン、オウバクエキス、チンピ、ウイキョウ、チンピ末、カミツレ、メリッサ、ローズマリー、マロニエ、西洋ノコギリ草、アルニカ等の生薬類;エタノール、ステアリルアルコール、イソプロピルアルコール、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコール等のアルコール類;グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール類;酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、イオウ、鉱砂、湯の花、カゼイン、中性白土、サリチル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、卵黄末、イリ糠、雲母末、脱脂粉乳、殺菌防腐剤、保湿剤、金属封鎖剤、香料、色素、その他製剤上必要な成分などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0059】
本発明の入浴剤は常法に従って製造することができ、その形態は粉末、顆粒、ブリケット錠、錠剤等の固体とすることが好ましく、特に固形状、例えばブリケット錠、又は錠剤とするのが好ましい。
【実施例】
【0060】
炭酸ガスの油相/水相への分配比は以下の方法で測定した。
【0061】
参考例1(炭酸ガスの油相/水相への分配)
炭酸ガスの分配操作は以下の方法で行った。油剤2mLとイオン交換水8mLを15mLのスクリュー管に入れ、管底部にノズルを挿入し4分間炭酸ガスを連続注入した。注入停止後、上層に油層が形成されたら速やかに油層を採取し、炭酸ガス測定サンプルとした。次にスクリュー管底部にピペットを静かに挿入して水相を採取し、炭酸ガス測定サンプルとした。
炭酸ガス濃度の測定には、ATR−IR法を用いた。炭酸ガスのIRスペクトルは2350cm-1付近に強い吸収を示すことが知られており、この吸収は振動モードとしては、1つであるが、気体の場合、回転の遷移が重畳するため、分解能の低い設定で測定すると見かけ上、2本の吸収に分裂して観測されるが、炭酸ガスが液体に溶解した場合、回転が制限されるため、1本の吸収帯として観測され、この違いから気体と液体に溶解した炭酸ガスが識別される。
測定条件
装置:パーキンエルマー SpectrumOne/ユニバーサルATRユニット
分解能:16cm-1
スキャン回数:16回(約25秒)
大気補正機能:OFF
測定順序:油剤バックグラウンド測定→油相の測定→水のバックグラウンド測定→水相の測定
【0062】
以下、油性成分含有粉末の製造例を示す。
【0063】
参考例2(油性成分)
イソステアリン酸イソステアリル40質量%、パルミチン酸イソプロピル30質量%、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット20質量%、ポリオキシエチレンステアリルエーテル10質量%を加熱混合し、油性成分とした。
【0064】
参考例3(油性成分含有粒子1)
水4000gに水酸化ナトリウム10g及びステアリン酸90gを投入して溶解した後、デキストリン4000gを分散/溶解し、水相を調製した。この水相に、参考例2の油性成分1900gを添加し、ディスパー攪拌翼を用いて3500r/minにて、60分間攪拌操作を行い乳化物を得た。
【0065】
上記の乳化操作で得られた乳化物を、噴霧乾燥機(坂本技研(株)製 スプレードライヤー)を用い、乳化物供給量6700g/hr、送風温度120℃、排風温度68℃の条件で噴霧乾燥した(油性成分含有粒子1)。
【0066】
参考例4(油性成分含有粒子2)
1重量部の参考例2の油性成分を3重量部のデキストリン、6重量部のポリエチレングリコール6000と混合した後、押出し造粒機にて造粒した(油性成分含有粒子2)。
【0067】
参考例5(香料含有粒子1)
1重量部の香料(フローラル系調合香料)、0.2重量部のポリオキシエチレン(EO=7)セチルエーテルと2重量部のポリエチレングリコール6000に溶解し、2重量部のデキストリンと混合した後、押し出し造粒機にて造粒した(香料含有粒子1)。
【0068】
参考例6(香料含有粒子2)
1重量部の香料(フローラル系調合香料)、0.1重量部のポリオキシエチレン(EO=13)セチルエーテルと5重量部のポリエチレングリコール6000に溶解し、溶融造粒した(香料含有粒子2)。
【0069】
参考例7(油性成分賦形物)
1重量部の油性成分を3重量部のデキストリンと混合し粉末とした(油性成分賦形物)。
【0070】
参考例8(香料賦形物)
1重量部の香料(フローラル系調合香料)と0.1重量部のポリオキシエチレン(EO=13)セチルエーテルを3重量部のデキストリンと混合し、粉末とした(香料賦形物)。
【0071】
試験例1
表1に示すA成分1.0gとB成分0.1gを混合したものを38〜40℃の温水500mLに溶解後、さらに香り粒子C成分に香料に対し10質量%の表2および表3記載の非イオン界面活性剤を入れた香り粒子(押し出し造粒)0.1gを溶解し、溶解後の油浮きと外観の透明性を目視判定した。香り立ちの評価は、専門パネラー4名にて官能評価を行った。
また、B成分は、参考例3のものである、C成分は、参考例5と同様にして製造した。
<目視判定基準>
・目視の透明度評価
○:透明
×:不透明(活性剤0%と同等)
・香り立ちの評価
専門パネラー4名により、官能評価した。「香り立ちがよい」を○、「香り立ちがよくない」を×とした。
【0072】
【表1】

【0073】
結果を表2及び表3に示す。
【0074】
【表2】

【0075】
【表3】

【0076】
表2及び表3から明らかなように、油性成分及び香料のうちのいずれか一方を粒子とし、かつポリオキシアルキレン(アルキレンの炭素数2〜3、ポリオキシアルキレンの繰り返し数7〜14)アルキル又はアルケニルエーテル(アルキル又はアルケニルの炭素数14〜20)を用いた場合だけが、浴湯が透明になり油浮きが生じず、香り立ちもよいことが判明した。
【0077】
実施例1〜3及び比較例1
表4に示す組成の錠剤タイプの浴用剤を調整し、下記評価方法により、浴水の透明性を評価した。
【0078】
【表4】

【0079】
[評価方法]浴湯の透明性の評価
20〜40才の男女5名のパネラーを用いて、各サンプル1錠(75g)をそれぞれ150Lのお湯(40℃)に投入し、均一にしたお湯の透明性を下記の基準で評価し、5名の平均値を評価点とした。
3:透明である
2:やや濁っている
1:濁っている
【0080】
その結果、表4に示すように油性成分及び香料の両者が粒子化されていない賦形物である浴用剤(比較例1)では、浴湯の透明性は満足するものではなかった。これに対し、油性成分及び香料のいずれか一方又は両方がそれぞれ粒子化されている浴用剤(実施例1〜3)では、浴湯の透明性はいずれも良好であった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)炭酸ガス発生物を含有する入浴剤であって、(B)油性成分及び(F)香料のいずれか一方又は両方がそれぞれ粒子化されており、当該粒子中又は入浴剤中に(C)ポリオキシアルキレン(アルキレンの炭素数2〜3、オキシアルキレンの繰り返し数7〜14)アルキル又はアルケニルエーテル(アルキル又はアルケニルの炭素数14〜20)を含有する入浴剤。
【請求項2】
次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)炭酸ガス発生物、
(B)油性成分、
(C)ポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤、
(D)常温で固体又はペースト状の水溶性高分子、前記ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル及び香料を含有する粒子
を含有する請求項1記載の入浴剤。
【請求項3】
次の成分(A)、(E)、(F)及び(G):
(A)炭酸ガス発生物、
(E)油性成分、ポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤及び賦形剤を含有する粒子、
(F)香料、
(G)前記ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル
を含有する請求項1記載の入浴剤。
【請求項4】
次の成分(A)、(D)及び(E):
(A)炭酸ガス発生物、
(D)常温で固体又はペースト状の水溶性高分子、前記ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル及び香料を含有する粒子、
(E)油性成分、ポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤及び賦形剤を含有する粒子
を含有する請求項1記載の入浴剤。

【公開番号】特開2007−223936(P2007−223936A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−45865(P2006−45865)
【出願日】平成18年2月22日(2006.2.22)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】