説明

内容物の詰め替えが可能な紙管容器

本発明は、内容物の詰め替えが可能な紙管容器に関し、本発明による内容物の詰め替えが可能な紙管容器は、内部に内容物が収容されるように空間が形成される紙管胴体と;前記紙管胴体の内側上部に結合されて、内容物の充填及び排出が可能に中空が形成される固定部と;前記固定部の下部に結合されて、内容物を収容し、内容物の消尽時に交替が可能に前記固定部に着脱されるパウチと;前記固定部の上端に結合され、ポンプ作用を通じて前記パウチに収容された内容物を外部に排出させ、前記紙管胴体から着脱されるポンプ部材と;前記紙管胴体の上端に結合される紙管キャップと;を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容物の詰め替えが可能な紙管容器に関し、さらに詳しくは、胴体を紙管で形成し、紙管胴体からポンプ部材を着脱可能にその構造を設計して、内容物を全て消尽した場合、前記ポンプ部材を紙管胴体から離脱してその下部に結合されるパウチを交替することで、簡単に内容物の詰め替えが可能な紙管容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にシャンプー、リンス、化粧品などは、各内容物が容器に収容された状態で使用者に販売されており、1回用で使用可能にパウチ状で安価な価格で販売されている。
【0003】
使用者は、製品の購買時に費用を節約するために、パウチ状の製品をシャンプー、リンス、化粧品などの各容器に絞り出して充填することで、内容物を詰め替えて使用しているが、パウチをカットした後、それぞれを絞り出して充填しなければならないので、使用者の不便をもたらしている実情である。
【0004】
このような問題点を解消するために、大韓民国登録実用新案第20−0282756号『詰め替え用化粧品容器』が開示されている。
【0005】
前記登録実用新案は、内容物が充填される容器胴体と、前記容器胴体にネジ式結合される蓋とからなる通常の化粧品容器において、管状の上部には、内容器20の開口部22が挟み突出す孔11が形成され、外側から内側に段差が形成された下端部の外周面には、仕上げキャップ30がネジ結合されるようにネジ山12が形成され、ネジ山が形成された下部には、内容器20の下部外周面の両側に形成された突部23が嵌められる溝13が切欠形成される外容器10と;前記外容器10の内径と相応する直径を有し、かつ、内部の長さと相応する長さを有する内容物収納部胴体21を有し、内容物収納胴体21の外周面の下部に外容器10の下部に形成された溝13に嵌められる突部23が両側に形成され、上部には、外容器10の孔11に挟み突出し、かつ、キャップ40がネジ結合される開口部22が形成されている内容器20と;前記内容器20が詰め替えられた外容器10の下部に形成されたネジ山12にネジ締結されて外容器10に詰め替えられた内容器20を固定させる仕上げキャップ30とで構成されることが特徴である。
【0006】
前記登録実用新案は、内容物が収容される内容器20を交替して使用可能にその構造を設計したもので、外容器10と内容器20との固定のために、それぞれの容器に溝13及び突部23を形成し、外容器10の下端に形成されたネジ山12に仕上げキャップ30を結合するなど、その構造が複雑であり、製造費用及び時間が多く所要されるという問題点があった。
【0007】
また、前記登録実用新案は、内容器20からキャップ40を離脱する時に内容物に空気が流入される構造であり、一般的なローション、スキンのような製品には適用可能であるが、内容物の変質を防止するために空気の流入を遮断しなければならない機能性化粧品には適用することが不可能な問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した問題点を解決するために案出されたもので、本発明の目的は、胴体を紙管で形成し、紙管胴体からポンプ部材を着脱可能にその構造を設計して、内容物を全て消尽した場合、前記ポンプ部材を紙管胴体から離脱してその下部に結合されるパウチを交替することで、簡単に内容物の詰め替えが可能な紙管容器を提供することである。
【0009】
また、パウチの上部にネジ山が形成された結合部を具備して、ネジ結合及び解体を通じたパウチの簡単な交替が可能であり、パウチの上部にポンプ部材が結合されて紙管キャップを離脱しても空気の流入を遮断することができる内容物の詰め替えが可能な紙管容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記のような問題点を解決するために、本発明による内容物の詰め替えが可能な紙管容器は、内部に内容物が収容されるように空間が形成される紙管胴体と;前記紙管胴体の内側上部に結合され、内容物の充填及び排出が可能に中空が形成される固定部と;前記固定部の下部に結合されて、内容物を収容し、内容物の消尽時に交替可能に前記固定部に着脱されるパウチと;前記固定部の上端に結合され、ポンプ作用を通じて前記パウチに収容された内容物を外部に排出させ、前記紙管胴体から着脱されるポンプ部材と;前記紙管胴体の上端に結合される紙管キャップと;を含むことを特徴とする。
【0011】
また、前記固定部の下部外周面にはネジ山が形成され、前記パウチの上部内側にはネジ山が形成された結合部が具備されて、相互ネジ結合を通じて着脱されることを特徴とする。
【0012】
また、前記紙管胴体の内側には、紙管胴体より長さの短い紙管が結合されて係止部を形成することを特徴とする。
【0013】
また、前記固定部は、前記係止部と接する部分に外周面に沿って突出部が形成され、前記紙管胴体に締まりばめを通じて結合されて、前記係止部に安着されて前記紙管胴体に固定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
以上で詳述したように、本発明によると、胴体を紙管で形成し、紙管胴体からポンプ部材を着脱可能にその構造を設計して、内容物を全て消尽した場合、前記ポンプ部材を紙管胴体から離脱してその下部に結合されるパウチを交替することで、簡単に内容物の詰め替えが可能な長所がある。
【0015】
また、パウチの上部にネジ山が形成された結合部を具備して、ネジ結合及び解体を通じたパウチの簡単な交替が可能であり、パウチの上部にポンプ部材が結合されて紙管キャップを離脱しても空気の流入を遮断することができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の好ましい実施例による内容物の詰め替えが可能な紙管容器の構成を示した分解斜視図である。
【図2】本発明の好ましい実施例による内容物の詰め替えが可能な紙管容器の構成を示した断面図である。
【図3】本発明の好ましい実施例による内容物の詰め替えが可能な紙管容器の構成を示した分解断面図である。
【図4】本発明の好ましい実施例による内容物の詰め替えが可能な紙管容器の使用状態を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明を詳しく説明する。各図面に提示した同一の参照符号は、同一の部材を示す。
【0018】
図1は、本発明の好ましい実施例による内容物の詰め替えが可能な紙管容器の構成を示した分解斜視図であり、図2は、本発明の好ましい実施例による内容物の詰め替えが可能な紙管容器の構成を示した断面図である。
【0019】
図3は、本発明の好ましい実施例による内容物の詰め替えが可能な紙管容器の構成を示した分解断面図であり、図4は、本発明の好ましい実施例による内容物の詰め替えが可能な紙管容器のパウチ交替過程を示した説明図である。
【0020】
図1乃至4を参照すると、本発明の好ましい実施例による内容物の詰め替えが可能な紙管容器は、紙管胴体100、固定部200、パウチ300、ポンプ部材400、紙管キャップ500が含まれる。
【0021】
前記紙管胴体100は、内部に内容物が収容されるように空間が形成されるもので、側面を形成する紙管部110と、前記紙管部110の下端部に加工されて下部を閉鎖させる支持部120とで構成される。
【0022】
本発明において、前記紙管胴体100は、紙材質で構成されることが特徴であり、これにより、使用者の加圧によって後述する固定部200が締まりばめされて、化粧品容器の製造時に容器の各部品間の結合のための結合手段を製造するための作業が省略でき、製造時間及び費用を減少させることができる。
【0023】
また、前記紙管胴体100は、紙材質で構成されることで、その外周面に文字、図形、記号を表示したり、多様な色相の表現のための後加工処理が容易になり、不良率を減少させることができる。
【0024】
また、前記紙管胴体100は、紙材質で構成されることで、廃棄する時にごみの分別によりリサイクルが可能になり、環境破壊を減らすことができる。
【0025】
一方、前記紙管胴体100の内側には、紙管胴体100より長さの短い紙管600が結合されることが特徴であり、前記紙管600は、前記紙管胴体100の内周面を囲み長さ方向に沿って結合され、前記紙管胴体100より長さが短く形成されて係止部130を形成する。前記紙管600は、前記紙管胴体100の内周面に結合されて係止部130を形成することで、後術する固定部200に形成される突出部220の安着を可能にし、これにより、固定部200の移動範囲を限定することで、紙管胴体100に固定部200を固定させる。
【0026】
前記固定部200は、前記紙管胴体100の内側上部に結合され、内容物の充填及び排出が可能に中空が形成される。
【0027】
前記固定部200は、前記係止部130と接する部分に外周面を沿って突出部220が形成され、前記突出部220の下部に内側方向に傾斜面が形成され、前記紙管胴体100の上部で下方向に締まりばめを通じて結合されて、前記係止部130の上端に安着されて前記紙管胴体100に固定が行われる。前記固定部200は、前記紙管胴体100に締まりばめを通じた固定が可能に、前記紙管胴体100の直径よりそのサイズが若干大きく形成されることが好ましい。
【0028】
一方、前記固定部200の下部外周面にはネジ山210が形成されることが特徴であり、前記固定部200の下部には、後述するパウチ300が結合され、ネジ山210が形成されることで、パウチ300の上部に結合される結合部310と結合及び解体を通じてパウチ300の交替を容易にする。
【0029】
前記パウチ300は、前記紙管胴体100内で前記固定部200の下部に結合され、内容物が収容されるもので、本発明において、前記パウチ300は、内容物の消尽時に交替が可能に前記固定部200に着脱されることが特徴である。
【0030】
前記パウチ300は、前記固定部200との結合が可能に上部に結合部310が具備され、前記結合部310の内側には、前記固定部200の外周面に形成されたネジ山210とネジ結合が可能に内周面に沿ってネジ山311が形成されることで、固定部200と結合部310とが相互ネジ結合を通じて着脱が行われる。
【0031】
前記ポンプ部材400は、前記固定部200の上端に結合され、ポンプ作用を通じて前記パウチ300に収容された内容物を外部に排出させるもので、前記固定部200の上端と接する部分に固定部200との結合が可能に結合溝410が形成されることが好ましい。
【0032】
本発明において、前記ポンプ部材400は、前記紙管胴体100から着脱されることが特徴であり、一般的に、化粧品容器のポンプ部材は、ポンプ部材を固定させる支持キャップのような固定部材を通じて堅固に固定が行われるが、本発明のポンプ部材400は、使用者の必要に応じてパウチ300の交替を可能にするために、使用者の加圧によって紙管胴体100から容易に離脱されるように構成されることが特徴である。
【0033】
前記ポンプ部材400は、前記固定部200と結合されることで、使用者がポンプ部材400を紙管胴体100から離脱時に前記固定部200と共に離脱されるが、この時、前記固定部200の下部に結合されたパウチ300と共に離脱されることで、パウチ300の交替が可能になる。
【0034】
また、パウチ300の交替が完了すると、使用者がポンプ部材400を把持した状態で前記紙管胴体100に結合されるが、この時、前記固定部200が前記紙管胴体100に徐々に結合されて、紙管胴体100と紙管600とが形成する係止部130に安着されて紙管胴体100との固定が行われる。
【0035】
前記ポンプ部材400のポンプ作用のための各構成は、本発明が属する技術分野で公知技術であるので、詳しい説明は省略する。
【0036】
前記紙管キャップ500は、前記紙管胴体100の上端に結合され、前記ポンプ部材400を囲み結合されて、外部の衝撃からポンプ部材400を保護することで、ポンプ部材400の誤作動を防止する。
【0037】
以下では、図1乃至4を参照して本発明の好ましい実施例による内容物の詰め替えが可能な紙管容器のパウチ交替過程を説明する。
【0038】
図1乃至4によれば、内容物を全て消尽した場合、使用者は、ポンプ部材400を把持した状態で上側に持ち上げて紙管胴体100からポンプ部材400を離脱する。この時、前記ポンプ部材400の結合溝410に結合された固定部200と共に離脱され、前記固定部200のネジ山210に結合されたパウチ300も共に離脱される。
【0039】
前記のように、ポンプ部材400の上方向移動を通じて固定部200、パウチ300が紙管胴体100から離脱されると、使用者は、パウチ300の上部に結合された結合部310を一側に回転して前記固定部200からパウチ300を離脱し、内容物が充填された新しいパウチを前記固定部200に結合してパウチ300を交替する。
【0040】
次いで、パウチ300の交替が完了すると、ポンプ部材400を紙管胴体100に結合するが、ポンプ部材400を紙管胴体100の上部で下方向に加圧時に、固定部200が前記紙管胴体100に徐々に結合されて、紙管胴体100と紙管600とが形成する係止部130に安着されて紙管胴体100に締まりばめを通じた固定が行われる。この時、前記固定部200は、前記紙管胴体100に締まりばめを通じた固定が可能に前記紙管胴体100の直径より若干大きく形成されることが好ましい。また、前記紙管胴体100は紙材質で構成されるため、固定部200との締まりばめを通じて結合の時に、紙材質による変形が発生しないように所定の厚さで形成されることが好ましい。
【0041】
図面と明細書で最適実施例が開示された。ここで特定の用語が使用されたが、これは、単に本発明を説明するための目的で使用されただけで、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために使用されたものではない。従って、本技術分野の通常の知識を持った者であれば、これから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解できるであろう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に内容物が収容されるように空間が形成される紙管胴体と;
前記紙管胴体の内側上部に結合され、上部外周面に沿って突出部が形成される固定部と;
前記固定部の下部に結合されて、内容物を収容し、内容物の消尽時に交替が可能に前記固定部に着脱されるパウチと;
前記固定部の上端に結合されて、ポンプ作用を通じて前記パウチに収容された内容物を外部に排出させ、前記紙管胴体から着脱されるポンプ部材と;
前記紙管胴体の上端に結合される紙管キャップと;を含むことを特徴とする内容物の詰め替えが可能な紙管容器。
【請求項2】
前記固定部の下部外周面にはネジ山が形成され、前記パウチの上部内側にはネジ山が形成された結合部が具備され、相互ネジ結合を通じて着脱されることを特徴とする請求項1に記載の内容物の詰め替えが可能な紙管容器。
【請求項3】
前記紙管胴体の内側には、紙管胴体より長さの短い紙管が結合されて係止部を形成することを特徴とする請求項1に記載の内容物の詰め替えが可能な紙管容器。
【請求項4】
前記固定部は、前記突出部の下部に内側方向に傾斜面が形成され、前記紙管胴体に締まりばめを通じて結合されて、前記係止部に安着されて前記紙管胴体に固定されることを特徴とする請求項3に記載の内容物の詰め替えが可能な紙管容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4(a)】
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【図4(b)】
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【公表番号】特表2013−500907(P2013−500907A)
【公表日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−522737(P2012−522737)
【出願日】平成21年10月27日(2009.10.27)
【国際出願番号】PCT/KR2009/006221
【国際公開番号】WO2011/013876
【国際公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(505475921)ヨンウー カンパニー,リミテッド (14)
【Fターム(参考)】