説明

内視鏡処置具

【課題】選択機能情報を内視鏡像に表示することができる内視鏡処置具を提供すること。
【解決手段】少なくとも1つの処置機能を有する処置部を先端に有し、前記処置部にて選択した前記処置機能によって被検体を処置する内視鏡処置具と、前記内視鏡処置具に挿入され、自身の先端部に配設されている観察面を通じて前記被検体を撮像する内視鏡と、前記処置部にて選択している前記処置機能を示す選択機能情報を、前記観察面を介して前記内視鏡によって撮像される内視鏡像に表示する表示機構と、を具備することを特徴とする外科手術システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血管等の被検体を処置するための内視鏡処置具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、心臓の血管のバイパス手術において、バイパス用血管として、例えば患者自身の大伏在静脈等である下肢の血管、または橈骨動脈のような上肢動脈等の血管を用いることがある。この血管を内視鏡の観察下によって採取するために、生体採取手術システムが利用されている。
【0003】
この生体採取手術システムは、血管等の被検体(生体組織)を処置する内視鏡処置具と、内視鏡処置具に挿入される内視鏡とを有している。
【0004】
一般的に、術者は、内視鏡処置具を血管に向けて前進させ、内視鏡処置具に挿入されている内視鏡によって観察した状態で、内視鏡処置具によって血管を処置する。
【0005】
このような内視鏡処置具は、例えば特許文献1乃至5に開示されている。特許文献1には、組織の凝固操作、切開操作を一つの処置具に行え、操作性に優れた高周波処置具が開示されている。また特許文献2には、血管等の生体組織の切断を容易に行なうことができる生体組織切断用処置具が開示されている。また特許文献3には、生体組織の切開を容易に行なうことができるバイポーラ切開装置が開示されている。また特許文献4には、術中に所望する処置具を術者が確実に得ることができ、また、必要な処置具の把握が容易な手術用表示装置が開示されている。また特許文献5には、複数の医療機器を操作することで簡単且つ確実にできると共に、操作を小型化した医療システム用制御装置及び医療システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001―269354号公報
【特許文献2】特許第3839320号公報
【特許文献3】特許第3887563号公報
【特許文献4】特開平8−280709号公報
【特許文献5】特開2002−238919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
例えば内視鏡処置具には、少なくとも1つの処置機能を有し、この処置機能によって被検体を処置する処置部が搭載されている。一般に処置機能は、スイッチなどの切替部で選択される。この切替部は、内視鏡処置具を把持する把持部に配設されている。しかしながら選択した(使用している)処置機能を示す選択機能情報は、内視鏡によって撮像される内視鏡像には表示されない。そのため術者は、選択した処置機能を確認するためには、その都度、切替部(手元)を確認する必要があり、手術の時間と手間が掛かってしまう。
【0008】
そのため本発明は、上記課題を鑑みて、選択機能情報を内視鏡像に表示することができる内視鏡処置具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、少なくとも1つの処置機能を有する処置部を先端に有し、前記処置部にて選択した前記処置機能によって被検体を処置する内視鏡処置具と、前記内視鏡処置具に挿入され、自身の先端部に配設されている観察面を通じて前記被検体を撮像する内視鏡と、前記処置部にて選択している前記処置機能を示す選択機能情報を、前記観察面を介して前記内視鏡によって撮像される内視鏡像に表示する表示機構と、を具備することを特徴とする外科手術システムを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、選択機能情報を内視鏡像に表示することができる内視鏡処置具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る内視鏡処置具を含む生体採取手術システムを示している。
【図2】図2は、ハーベスタの斜視図である。
【図3】図3は、ハーベスタ(挿入部)の先端の構成を示す斜視図である。
【図4】図4は、ハーベスタ(挿入部)の先端の構成を示す斜視図であり、図3に示すロック軸の作用を説明する図である。
【図5】図5は、ハーベスタの作動構成を示すハーベスタの長軸方向の断面図である。
【図6】図6は、図4に示す矢印6方向から見た図である。
【図7】図7は、ハーベスタの送気構成を示す長軸方向の断面図である。
【図8】図8は、図5に示す矢印8から見たベインキーパレバーの取り付け概念図である。
【図9】図9は、ベインキーパレバーとベインキーパの進退を説明するための図である。
【図10】図10は、内視鏡画像である。
【図11】図11は、内視鏡画像である。
【図12A】図12Aは、バイポーラカッタの進退移動と、指標の進退移動との連動について示す図であり、表示機構が挿入部に収納されている状態を示す図である。
【図12B】図12Bは、図12Aをバイポーラカッタ側から見た挿入部の先端部の上面図である。
【図12C】図12Cは、バイポーラカッタの進退移動と、指標の進退移動との連動について示す図であり、図12Aに示すバイポーラカッタが作動した状態を示す図である。
【図12D】図12Dは、図12Cをバイポーラカッタ側から見た挿入部の先端部の上面図である。
【図12E】図12Eは、バイポーラカッタの進退移動と、指標の進退移動との連動について示す図であり、図12Cに示すバイポーラカッタが挿入部の先端部から最も突出した状態を示す図である。
【図12F】図12Fは、図12Eをバイポーラカッタ側から見た挿入部の先端部の上面図である。
【図12G】図12Gは、表示機構とバイポーラカッタとを含む内視鏡像が硬性内視鏡によって撮像されている状態を示す図である。
【図13A】図13Aは、バイポーラカッタの進退移動と、指標の進退移動との連動について示す図であり、蝶番によって折れ曲がる指標を有する表示機構が挿入部に収納されている状態を示す図である。
【図13B】図13Bは、バイポーラカッタの進退移動と、指標の進退移動との連動について示す図であり、図13Aに示すバイポーラカッタが作動した状態を示す図である。
【図13C】図13Cは、バイポーラカッタの進退移動と、指標の進退移動との連動について示す図であり、図13Bに示すバイポーラカッタが挿入部の先端部から最も突出した状態を示す図である。
【図14A】図14Aは、硬性内視鏡が組み込まれた第2の実施形態におけるハーベスタの概略外観図である。
【図14B】図14Bは、表示機構が挿入部に収納されている状態を示す図である。
【図14C】図14C、図14Bに示す表示機構が作動した状態を示す図である。
【図14D】図14Dは、図14Aに示すハーベスタの正面図である。
【図14E】図14Eは、切開処置における表示機構と切替部との連動を示す図である。
【図14F】図14Fは、凝固処置における表示機構と切替部との連動を示す図である。
【図14G】図14Gは、図14Eにおける表示機構(内視鏡像)が硬性内視鏡によって撮像されている状態を示す図である。
【図14H】図14Hは、図14Fにおける表示機構(内視鏡像)が硬性内視鏡によって撮像されている状態を示す図である。
【図15A】図15Aは、第3の実施形態におけるハーベスタの先端側の概略斜視図である。
【図15B】図15Bは、切開処置における表示機構の配置を示す図である。
【図15C】図15Cは、切開処置において、表示機構(内視鏡像)が硬性内視鏡によって撮像されている状態を示す図である。
【図15D】図15Dは、凝固処置における表示機構の配置を示す図である。
【図15E】図15Eは、凝固処置において、表示機構(内視鏡像)が硬性内視鏡によって撮像されている状態を示す図である。
【図16A】図16Aは、第4の実施形態におけるハーベスタの概略斜視図である。
【図16B】図16Bは、凝固処置において、表示機構(内視鏡像)が硬性内視鏡によって撮像されている状態を示す図である。
【図16C】図16Cは、切開処置において、表示機構(内視鏡像)が硬性内視鏡によって撮像されている状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1から図11と図12A乃至図12Fとを参照し、第1の実施形態について説明する。
なお以下の実施形態において、被検体(採取対象組織を含む生体組織)とは、例えば体腔内の例えば血管11や血管の切開された側枝11aや体腔内の壁部に配置される出血点等である。また処置とは、例えば切開、切除、穿孔、剥離、凝固、止血、採取、焼灼、切断等を含む。
【0013】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る後述する内視鏡処置具を含む生体採取手術システム(以下、単に手術システム(外科システム)と略記する。)101を示している。
【0014】
例えば心臓のバイパス手術において、被検体である血管がバイパス血管用に利用される。この血管は、例えばバイパス用に用いられる、採取対象血管である下肢の大腿部から足首に亘る大伏在静脈(以下、単に、血管ともいう)または橈骨動脈のような上肢動脈等である。この血管は、内視鏡処置具等によって、全長に亘って採取される。
【0015】
図1に示すように手術システム101は、トロッカ21と、生体剥離用機器であるダイセクタ31と、生体組織切断用器具、つまり内視鏡処置具であるハーベスタ41と、内視鏡である硬性内視鏡51とを含む。
【0016】
手術システム101は、さらに、表示装置であるテレビモニタ102と、テレビモニタ102と接続しているカメラコントロールユニット(以下、CCUという)103と、CCU103と接続するテレビカメラ装置104と、光を出射する光源装置105と、光源装置105と接続するライトガイドケーブル106と、電気メス装置107と、例えば二酸化炭素ガスなどの所望の気体を送気する送気装置108とを含む。
【0017】
なおダイセクタ31とハーベスタ41とには、硬性内視鏡51が挿通できるようになっている。術者は、硬性内視鏡51によって撮像された内視鏡画像(内視鏡像)をテレビモニタ102にて見ながら、血管の採取を行う。
【0018】
硬性内視鏡51について説明する。
硬性内視鏡51の基端側には、ライトガイドコネクタ部52と接眼部53とが配設されている。
【0019】
ライトガイドコネクタ部52には、ライトガイドケーブル106の一端が接続する。ライトガイドケーブル106の他端は、光源装置105に接続される。ライトガイドケーブル106には、例えば光ファイバ等であるライトガイドが挿通されている。硬性内視鏡51には、光源装置105から出射された光がライトガイドケーブル106を介して供給される。硬性内視鏡51は、硬性内視鏡51の先端部である挿入部54の先端部54aから、この光を被検体へ照明する。
【0020】
接眼部53には、テレビカメラ装置104が接続する。テレビカメラ装置104がCCU103に接続し、CCU103がテレビモニタ102と接続すると、硬性内視鏡51によって撮像された被検体の画像が、テレビモニタ102に表示される。
【0021】
また硬性内視鏡51の先端側には、挿入部54が配設されている。この挿入部54は、ダイセクタ31の基端側からダイセクタ31の後述する硬性鏡挿入チャネル36に挿入される。また挿入部54は、ハーベスタ41の基端側からハーベスタ41の後述する挿入部42内を挿通する硬性鏡挿入チャネル420に挿入される。
【0022】
硬性内視鏡51は、挿入部54の先端部54aにて、被検体を撮像する図示しない撮像系における観察面54b(対物レンズ)を有している。この観察面54bを通じて硬性内視鏡51によって撮像された被検体の画像は、上述したように、テレビカメラ装置104とCCU103とを介してテレビモニタ102に表示される。
【0023】
このように硬性内視鏡51は、内視鏡処置具であるハーベスタ41に挿入され、自身の先端部54aに配設されている観察面54bを通じて被検体を撮像する。
【0024】
次にダイセクタ31について説明する。
ダイセクタ31には、体腔内に挿入される挿入部32と、送気チューブ34と、挿入部54が挿入される硬性鏡挿入チャネル36とが配設されている。
【0025】
送気チューブ34は、図示しないガスチューブを介して送気装置108に接続し、所望の気体を供給される。この気体は、ダイセクタ31の挿入部32の先端部に設けられた開口部35aから放出される。硬性鏡挿入チャネル36は、ダイセクタ31の内部において、ダイセクタ31の基端側から挿入部32の先端部までに、ダイセクタ31の軸方向に沿って挿通されている。
【0026】
次に、図1乃至図11を用いて、本発明の内視鏡処置具であるハーベスタ41について説明する。
ハーベスタ41は、先端部54aに窓部である観察面54bを有する硬性内視鏡51が挿入された状態で被検体を処置する。
【0027】
図1と図2とに示すようにハーベスタ41は、体腔内に挿入される金属製の挿入部42と、挿入部42の基端に連設され、ハーベスタ41を把持する把持部400とを有している。
【0028】
また図2に示すように、内視鏡保持部である把持部400の基端部400aは、硬性内視鏡51をハーベスタ41の基端部(基端部400a)に容易にかつ確実に固定する。
【0029】
次に図3と図4とを参照して挿入部42について説明する。
挿入部42の先端において、この先端の上部にはバイポーラカッタ43が配設され、またこの先端の下部内側には保持子であるベインキーパ45が配設されている。
【0030】
図3と図4とに示すように、ベインキーパ45は、略コの字形状の血管保持台411を挿入部42の長手方向に進退可能に保持するベインキーパ軸412と、ベインキーパ軸412に平行に配設され、血管保持台411に対して挿入部42の長手方向に進退移動することで、略コの字形状の血管保持台411に血管を収納する閉空間413を形成するロック軸414とから構成されている。図3乃至図5に示すようにベインキーパ軸412とロック軸414は、挿入部42と把持部400とを挿通している。
【0031】
ロック軸414は、図3に示すように、ベインキーパ軸412と同様に血管保持台411にロックされた状態で閉空間413を形成する。またロック軸414は、ロック軸414のロック状態を解除することにより、図4に示すように閉空間413を解放し、閉空間413内に血管11を収納可能に、挿入部42の長手方向に進退移動する。
【0032】
バイポーラカッタ43は、凝固機能と切開機能との少なくとも1つの処置機能を有し、凝固または切開によって被検体を処置する処置部である。
言い換えると、内視鏡処置具であるハーベスタ41は、少なくとも1つの処置機能を有する処置部であるバイポーラカッタ43を挿入部42の先端部42aに有し、バイポーラカッタ43にて選択した処置機能によって被検体を処置する。
【0033】
このバイポーラカッタ43は、例えばポリカーボネイトなどの透明な絶縁部材である合成樹脂からなる図示しないカッタ本体と、バイポーラの一方となる第1の電極である図示しない印加電極と、バイポーラの他方となる第2の電極である図示しない帰還電極と、図示しない2本のリード線と、図示しないリード線カバーとを有している。バイポーラカッタ43は、帰還電極を上層とし、帰還電極、側枝保持部材、印加電極を3層とする層構造をなしている。
【0034】
図3と図4とに示すように挿入部42の先端側の上面には、バイポーラカッタ43を配設するための切り欠き415が配設されている。また図5に示すようにバイポーラカッタ43には、バイポーラカッタ43を進退させるバイポーラ軸450が連結されている。バイポーラ軸450は、切り欠き415を経て挿入部42を内挿されている。切り欠き415の内壁面には、断面が円弧形状のガード部416が配設されている。
【0035】
また図3乃至図6に示すように挿入部42の先端側の内面には、回動することで硬性内視鏡51の先端部54aに配設されている観察面54bに付着した付着物418を払拭する払拭部であるワイパー417が配設されている。また図5に示すように挿入部42には、挿入部42を挿通し、ワイパー417と連結している棒状の軸部材であるワイパー軸500が配設されている。
【0036】
ワイパー417の一端を軸としてワイパー417の他端がガード部416内側を払拭することで、ワイパーガード部が形成されている。
【0037】
そして、円筒形状のワイパーガード部の一部には、ワイパー417によって払拭された付着物418(図6参照)を外に掃き出すための掃き出し孔419aが図3と図4とに示すように配設されている。なお付着物418としては、例えば血液、脂肪、電気メスによる煙等がある。
【0038】
図6に示すように、挿入部42の先端面より所望の内側には、硬性内視鏡51が挿通する硬性鏡挿入チャネル420の開口部と、送気を行う送気チャネル421の開口部とが隣接して配設されている。
【0039】
次に図1と図2と図5と図7とを参照して把持部400について説明する。
図1と図2とに示すように把持部400には、バイポーラカッタ43用の電気的ケーブル47と、送気チューブ44とが配設されている。
【0040】
電気的ケーブル47は、基端に配設されたコネクタによって、電気メス装置107と接続する。
【0041】
送気チューブ44の基端には、図7に示すように送気コネクタ44aが配設されている。送気コネクタ44aは、図示しないガスチューブを介して送気装置108と接続する。このとき送気チューブ44は、図示しないガスチューブを介して送気装置108から所望の気体を供給される。所望の気体は、上述したように例えば、二酸化炭素ガスである。また把持部400内において、送気チューブ44には、送気パイプ461の一端が嵌入されている。図7に示すように、ハーベスタ41の内部において、送気パイプ461は、把持部400の基端側から挿入部42の先端部42aまでに、ハーベスタ41の軸方向に沿って挿通されている。送気パイプ461は、送気チャネル421を形成する金属である。送気装置108から供給された所望の気体は、送気チューブ44と送気パイプ461とを介して送気チャネル421の開口部から放出される。
【0042】
また図1と図5とに示すように、ハーベスタ41の内部において、把持部400の基端側から挿入部42の先端部までには、硬性鏡挿入チャネル420を形成する金属の管部材420aがハーベスタ41の軸方向に沿って挿通されている。
【0043】
また図1と図2と図5とに示すように把持部400には、バイポーラカッタ43を操作するために把持部400の長手方向に進退移動可能な操作部であるバイポーラカッタレバー401が配設されている。
【0044】
図5に示すようにこのバイポーラカッタレバー401には、挿入部42と把持部400とを挿通し、バイポーラカッタ43と連結しているバイポーラ軸450が連結している。つまりバイポーラカッタ43は、挿入部42を挿通するバイポーラ軸450によって、バイポーラカッタレバー401と連結している。
【0045】
バイポーラカッタレバー401が把持部400の長手方向に進退移動すると、この進退移動に連動してバイポーラ軸450を介してバイポーラカッタ43が挿入部42の前方に進退する。言い換えると、バイポーラカッタレバー401が把持部400の長手方向に沿って進退すると、この進退力がバイポーラ軸450を介してバイポーラカッタ43に伝達され、バイポーラカッタ43が進退する。
【0046】
より詳細には、バイポーラカッタレバー401は、バイポーラカッタ43がハーベスタ41の先端である先端部42aの内部に収容可能または先端部42aから突出可能となり、バイポーラカッタ43がハーベスタ41の長手方向に進退移動可能となるように、バイポーラカッタ43を操作する。
【0047】
また図1と図2と図5とに示すように把持部400には、ベインキーパ45を操作するために把持部400の長手方向に進退移動可能なベインキーパレバー402が配設されている。
【0048】
このベインキーパレバー402には、図5に示すように、挿入部42と把持部400とを挿通し、ベインキーパ45と連結している上述したベインキーパ軸412が連結している。つまりベインキーパ45は、挿入部42を挿通するベインキーパ軸412によって、ベインキーパレバー402と連結している。
【0049】
ベインキーパレバー402が把持部400の長手方向に進退移動すると、この進退移動に連動してベインキーパ軸412を介してベインキーパ45が進退する。言い換えると、ベインキーパレバー402が把持部400の長手方向に沿って進退すると、この進退力がベインキーパ軸412を介してベインキーパ45に伝達され、ベインキーパ45が挿入部42の前方に対して進退する。
【0050】
なお把持部400の内面には、図5に示すように、ベインキーパレバー402及びベインキーパ軸412を保持し、ベインキーパレバー402及びベインキーパ軸412の位置を固定するクリック機構451が配設されている。
【0051】
ベインキーパレバー402及びベインキーパ軸412が一体となって移動することに対して、クリック機構451は、連動し、把持部400の内面を移動する。そしてこのときクリック機構451は、把持部400の内面に設けられた例えば3つのクリック溝452のいずれかに位置し、把持部400の内面(クリック溝452)をピン押圧する。すると、その位置にてベインキーパレバー402及びベインキーパ軸412は、クリック溝452をピン押圧するクリック機構451にて安定して固定される。
【0052】
なおベインキーパレバー402において長手方向に力が作用することで、クリック機構451は容易にクリック溝452から脱出する。
【0053】
また把持部400には、図5に示すように、ベインキーパレバー402と着脱自在に連結されているロックレバー453と、ベインキーパレバー402とロックレバー453とを分離させるために押し下げられるロックボタン454とが配設されている。
【0054】
このロックレバー453は、ロック軸414と連結されている。ベインキーパレバー402と分離された状態でロックレバー453が進退移動すると、図3と図4とに示すようにロック軸414が進退移動し、閉空間413内に血管11が収納可能となる。
【0055】
なお、図8に示すように、ベインキーパレバー402はネジ460と接着とによってベインキーパ軸412に強固に固定されている。
【0056】
上述したように、本実施形態では、図9に示すように、ベインキーパレバー402が進退すると、ベインキーパ45は挿入部42の前方に対して進退する。よって例えば、図10に示す側枝11aの切断時の内視鏡画像において、側枝11aの状態が確認しにくい場合は、ベインキーパレバー402を長手方向に前進させる。これにより図11にようにベインキーパ45も先端より前進し、側枝11aの状態を確認するのに適した図11に示すような内視鏡画像を視認することができる。
【0057】
また図2と図5に示すように把持部400には、把持部400の長手方向の周方向において把持部400の先端400fの全周に渡って配設され、ワイパー軸500と連結し、ワイパー軸500を介してワイパー417を操作する払拭操作部であるワイパーレバー419が配設されている。
【0058】
次に図12A乃至図12Gを参照して表示機構600について説明する。なお図12A乃至図12Gでは、表示機構600以外の構成要素の図示を簡略化及び省略している。
図12A乃至図12Gに示すように表示機構600は、処置部であるバイポーラカッタ43にて選択している(使用している)処置機能(例えば凝固機能または切開機能)を示す選択機能情報を、観察面54bを介して硬性内視鏡51によって撮像され、テレビモニタ102によって表示される内視鏡像に表示する。この表示機構600は、手術システム101に含まれる。
【0059】
この表示機構600は、ハーベスタ41の先端である先端部42aの内部に収容可能、または硬性内視鏡51によって撮像されるように先端部42aから突出可能、となるようにハーベスタ41の長手方向に進退移動可能な指標601を有している。
【0060】
指標601は、先端部42aから突出し観察面54bを介して硬性内視鏡51によって撮像された際に内視鏡像に選択機能情報を表示し、先端部42aの内部に収容された際に内視鏡像から選択機能情報を退避させる。
【0061】
図12A乃至図12Fに示すようにこの指標601は、バイポーラカッタレバー401の操作を介してバイポーラカッタ43の進退移動に連動して、進退移動する。
【0062】
より詳細には、バイポーラカッタ43がバイポーラカッタレバー401の操作によって先端部42aから突出した際に、指標601はバイポーラカッタ43の動作に連動して先端部42aから突出し硬性内視鏡51によって撮像され選択機能情報を内視鏡像に表示する。
【0063】
またバイポーラカッタ43がバイポーラカッタレバー401の操作によって先端部42aの内部に収容された際に、指標601はバイポーラカッタ43の動作に連動して先端部42aの内部に収容され内視鏡像から選択機能情報を退避させる。
【0064】
次にバイポーラカッタ43の進退移動と、指標601の進退移動との連動について図12A乃至図12Fを参照して説明する。
図12Bに示すようにバイポーラカッタ43の基端部43aには、作動溝711が配設されている。バイポーラカッタ43は、先端側に配設されて、幅が細い細幅溝711aと、細幅溝711aに連接し、細幅溝711aよりも基端側に配設され、細幅溝711aよりも幅が太い太幅溝711bとを作動溝711にて有している。
【0065】
指標601は、バイポーラカッタ43の動作に連動するために細幅溝711aと係合する係合部であるピン601cを基端部601bにて有している。ピン601cは、例えばゴムのような弾性体である。
【0066】
図12A乃至図12Fに示すようにバイポーラカッタ43が進退移動すると、ピン601cが細幅溝711aに係合しているために、指標601も進退移動する。
【0067】
また図12A乃至図12Fに示すように指標601は、指標601がバイポーラカッタ43の動作に連動して先端部42aから突出する際に、先端部42a(より詳細にはガード部416)に配設されている突起部42bに係合することでハーベスタ41からの抜けを防止する突起部601dを基端部601bにて有している。
【0068】
図12C乃至図12Dに示すようにバイポーラカッタ43が先端部42aから突出すると、ピン601cが細幅溝711aに係合しているために、指標601も先端部42aから突出する。このとき図12C乃至図12Dに示すように突起部601dは、突起部42bに引っ掛かり、ハーベスタ41からの指標601の抜けを防止する。
【0069】
またバイポーラカッタ43がさらに前方に向って移動すると、図12E乃至図12Fに示すようにバイポーラカッタ43は指標601に対してスライドする。そしてこのバイポーラカッタ43の移動に連動して、ピン601cは、細幅溝711aから抜け、細幅溝711aから太幅溝711bにずれる。これによりバイポーラカッタ43は指標601よりも前方に移動する(被検体側に向って移動する)。このとき、突起部601dは、突起部42bに引っ掛かり、ハーベスタ41からの指標601の抜けを防止しているため、指標601は、被検体側に向って移動せず、固定されている。
【0070】
また図12C乃至図12Dに示すようにバイポーラカッタ43が後退すると、ピン601cが再び細幅溝711aに係合する。そしてバイポーラカッタ43がさらに後退すると、ピン601cが細幅溝711aに係合しているために、指標601も後退する。そして図12Aと図12Bとに示すようにバイポーラカッタ43が先端部42aの内部に収容されると、指標601も先端部42aの内部に収容される。
【0071】
この指標601は、バイポーラカッタ43の先端且つ硬性内視鏡51によって撮像されるようにバイポーラカッタ43よりも挿入部42の径方向の中心部である観察面54b側に配設されている。つまり指標601は、バイポーラカッタ43の内周面にて先端側に配設されている。この指標601は、例えばSUS303やSUS304のような金属、またはNiTi(ニチノール)などの薄板の形状記憶合金である。
【0072】
図12C乃至図12Fに示すようにバイポーラカッタ43が先端部42aから突出し、バイポーラカッタ43の移動に連動して指標601も先端部42aから突出した際、指標601の先端601aは、硬性内視鏡51に撮像されるように観察面54bに向かって折れ曲がり可能である。言い換えると、先端601aは、硬性内視鏡51に撮像されるために、硬性内視鏡51の画角Aに入るように折れ曲がる。この折れ曲がりは、例えば形状記憶合金によるものや自重によるものである。
【0073】
先端601aは、テレビモニタ102に表示される部分である。観察面54bに向って折れ曲がり、硬性内視鏡51に撮像される先端601aには、図12Gに示すように本実施形態の処置機能である例えば切開機能を示す「Cut」の文字が記載されている。「Cut」の文字は、選択機能情報である。
【0074】
図12Gに示すようにこの指標601(先端601a)は、硬性内視鏡51に撮像されることで、テレビモニタ102に表示され、ハーベスタ41にて使用されている処置機能をテレビモニタ102に表示させ、術者に視認させることとなる。つまりハーベスタ41が使用されている際に、指標601が硬性内視鏡51によって撮像されると、ハーベスタ41にて使用されている処置機能はテレビモニタ102に表示される。この処置機能とは、バイポーラカッタ43における切開機能が選択されていることを示す選択機能情報である。このように表示機構600は、選択機能情報をテレビモニタ102に表示する。
【0075】
次に本実施形態における表示機構600の動作方法について説明する。
図12Cと図12Dとに示すようにバイポーラカッタ43は、バイポーラカッタレバー401の操作に応じて挿入部42の先端部42aから突出する。このときピン601cが細幅溝711aに係合しているために、指標601も前方に移動し、挿入部42の先端部42aから突出する。
【0076】
そして図12C乃至図12Dに示すように指標601は、突起部601dが突起部42bに引っ掛かるために、ハーベスタ41からの抜けを防止される。
【0077】
このとき先端601aは、折れ曲がり、観察面54bを含む硬性内視鏡51によって撮像される。これによりテレビモニタ102には、図12Gに示すように指標601が表示され、つまり選択機能情報が表示される。より詳細には、指標601が硬性内視鏡51の画角に入り込むために、先端601aに記載されている選択機能情報である「Cut」の文字がテレビモニタ102に表示される。
【0078】
また図12E乃至図12Fに示すようにバイポーラカッタ43がさらに前方に向って移動すると、バイポーラカッタ43は指標601に対してスライドする。このときピン601cは、細幅溝711aから抜ける。またこのときピン601cは、太幅溝711b側に位置する。またこのときバイポーラカッタ43は、指標601よりも前方に向って移動し、図12Gと同様に観察面54bを含む硬性内視鏡51によって撮像され、テレビモニタ102に表示される。
【0079】
またバイポーラカッタ43が後退すると、ピン601cが再び細幅溝711aに係合する。そしてバイポーラカッタ43がさらに後退すると、ピン601cが細幅溝711aに係合しているために、指標601も後退する。
【0080】
このように本実施形態では、バイポーラカッタ43の移動に連動させて指標601をテレビモニタ102に表示させることができ、指標601によって選択機能情報をテレビモニタ102(内視鏡像)に表示することができる。
【0081】
また本実施形態では、テレビモニタ102を確認することで被検体と選択機能情報とを同時に判別することができるために、選択機能情報を確認するために手元を確認する必要がなく、手術の時間を短時間にすることができ、バイポーラカッタ43の処置機能の確認のための手間を省くことができる。
【0082】
なお指標601の先端601aは、挿入部42の径方向の中心部である観察面54bに向かって折れ曲がり可能であり、金属または形状記憶合金であるが、これに限定する必要はない。
【0083】
例えば先端601aは、先端部42aから突出した際に、図13A乃至図13Bに示すように例えば蝶番600fによって折れ曲がってもよい。
【0084】
なお本実施形態では、先端601aに、例えば切開機能を示す「Cut」の文字を記載したが、これに限定する必要はなく、切開機能を示す記号や色であっても良い。このように本実施形態では、先端601aに、例えば切開機能を示す指標を配設すればよい。
【0085】
なお本実施形態では、例えば切開機能について説明したが凝固機能の場合でも同様であり、凝固機能の場合、「Cut」の文字の代わりに「Coag」の文字を先端601aに記載すればよい。
【0086】
次に本発明に係る第2の実施形態について図14A乃至図14Hを参照して説明する。なお上述した第1の実施形態の構成と同一の構成については第1の実施形態と同一の参照符号を付すことにより説明を省略する。
【0087】
図14Aに示すように本実施形態のバイポーラカッタ43は、例えば被検体を切開する切開機能と、被検体を凝固する凝固機能とからなる異なる2つの処置機能を有している。そのためバイポーラカッタ43は、切開機能に対応する電極603と、凝固機能に対応する電極605とを有している。
【0088】
図14Aに示すようにハーベスタ41は、被検体を処置するバイポーラカッタ43の処置機能を、切開機能と凝固機能とのいずれかに切り替える切替部404を把持部400にて有している。切替部404は、例えばスイッチである。
【0089】
図14Eと図14Fとに示すように切替部404は、電気メス装置107と電気的ケーブル47とを介して供給された電力の供給先を、切り替えた処置機能に対応する電極側に切り替える切替回路404aを有している。より詳細には、電気メス装置107が電気的ケーブル47を介してバイポーラカッタ43の切開用電極である電極603に電力を供給するように、またはバイポーラカッタ43の凝固用電極である電極605に電力を供給するように、切替部404は切替回路404aによって電力の供給先を切り替える。
【0090】
図14Bと図14Cとに示すように表示機構600は、第1の実施形態と同様に、ハーベスタ41の先端である先端部42aの内部に収容可能、または硬性内視鏡51によって撮像されるように先端部42aから突出可能、となるようにハーベスタ41の長手方向に進退移動可能な指標607を有している。
図14Gと図14Hとに示すようにこの指標607は、切替部404がバイポーラカッタ43の処置機能を切開機能と凝固機能とのいずれかに切り替えた際に、硬性内視鏡51によって撮像されるように先端部42aから突出し、切替部404によって切り替えられたバイポーラカッタ43の処置機能を示す選択機能情報を、内視鏡像に表示する。
つまり指標607は、切替部404が処置機能を切開機能と凝固機能とのいずれかに切り替えた際に、切替部404によって切り替えられた処置機能を示している。切替部404によって切り替えられた処置機能とは、バイポーラカッタ43にて使用されている処置機能(選択機能情報)を示し、切開機能または凝固機能であることを示す。指標607は、硬性内視鏡51によって撮像され、テレビモニタ102に表示される。
【0091】
そして図14Bと図14Cとに示すようにこの指標607は、切替部404の切り替え動作に連動して、ハーベスタ41の長手方向に挿入部42内を進退移動できるように、挿入部42に配設されている。
【0092】
また図14D乃至図14Fに示すように指標607は、バイポーラカッタ43が切開機能として選択されたことを示す選択機能情報を有する切開指標である指標607aと、バイポーラカッタ43が凝固機能として選択されたことを示す選択機能情報を有する凝固指標である指標607bとを有している。
【0093】
図14Eと図14Fとに示すように指標607aは例えばベルト609の一端に配設され、指標607bはこのベルト609の他端に配設されている。このベルト609は、切替部404と接続し、挿入部42と把持部400内に配設されている。切替部404が切り替え操作されると、この操作に連動してベルト609が移動し、指標607aと指標607bとのいずれか一方が先端部42aから突出する。そして突出した指標607aと指標607bのいずれか一方が、硬性内視鏡51によって撮像され、それぞれの選択機能情報を内視鏡像に表示するために、テレビモニタ102に表示される。
【0094】
より詳細には、図14Eと図14Gとに示すように切替部404が処置機能を切開機能に切り替えた際に、指標607aは先端部42aから突出し、指標607aは観察面54bを介して硬性内視鏡51によって撮像され、内視鏡像に切開機能を示す選択機能情報を表示する。また指標607bは、先端部42aの内部に収容される。
【0095】
また図14Fと図14Hとに示すように切替部404が処置機能を凝固機能に切り替えると、指標607aは先端部42aの内部に収容される。また指標607bは、先端部42aから突出し、指標607bは観察面54bを介して硬性内視鏡51によって撮像された、内視鏡像に凝固機能を示す選択機能情報を表示する。
【0096】
また図14Bと図14Cとに示すように指標607aと指標607bとは、指標607aと指標607bとが切替部404の動作に連動して先端部42aから突出する際に、先端部42a(より詳細にはガード部416)に配設されている突起部42bに係合し、ハーベスタ41からの抜けを防止する突起部601dをそれぞれ基端部601bにて有している。
【0097】
また指標607a,607bは、指標601と同様に、バイポーラカッタ43の内周面にて先端側に配設されている。この指標607a,607bは、例えばSUS303やSUS304のような金属、またはNiTi(ニチノール)などの薄板の形状記憶合金である。
【0098】
また図14Eと図14Gとに示すように切替部404の切り替え動作に連動し、指標607aが先端部42aよりも突出した際、指標607aの先端608aは硬性内視鏡51に撮像されるように観察面54bに向かって折れ曲がり可能である。言い換えると、先端608aは、硬性内視鏡51に撮像されるために、硬性内視鏡51の画角Aに入るように折れ曲がる。
また図14Fと図14Hとに示すように切替部404の切り替え動作に連動し、指標607bが先端部42aよりも突出した際、指標607bの先端608bは硬性内視鏡51に撮像されるように観察面54bに向かって折れ曲がり可能である。言い換えると、先端608bは、硬性内視鏡51に撮像されるために、硬性内視鏡51の画角Aに入るように折れ曲がる。
【0099】
つまり切替部404の切り替え動作に連動して指標607aと指標607bとのいずれか一方が先端部42aから突出した際、一方の先端は、硬性内視鏡51に撮像されるように観察面54bに向かって折れ曲がり可能である。
【0100】
このように先端608a,608bは、観察面54bに折れ曲がっているために、テレビモニタ102に表示される部分である。図14Gに示すように観察面54bに向って折れ曲がり、硬性内視鏡51に撮像される先端608aには、切開機能を示す選択機能情報である「Cut」の文字が記載されている。また図14Hに示すように観察面54bに向って折れ曲がり、硬性内視鏡51に撮像される先端608bには、凝固機能を示す選択機能情報である「Coag」の文字が記載されている。
【0101】
上記を纏めると、図14Eと図14Gとに示すように切替部404が処置機能を切開機能に切り替えた際に、指標607aは先端部42aから突出し、先端608aは、観察面54bに向って折れ曲がり、画角Aに入り、硬性内視鏡51に撮像されることでテレビモニタ102に表示される。これによりハーベスタ41にて使用されている処置機能が切開機能であることをテレビモニタ102に表示させることとなる。なおこのときベルト609が移動し、指標607bは硬性内視鏡51に撮像されないように先端部42aの内部に収納される。また切替部404は、電気メス装置107が電気的ケーブル47を介してバイポーラカッタ43の切開用電極である電極603に電力を供給するように、切替回路404aによって電力の供給先を切り替える。
【0102】
また図14Fと図14Hとに示すように切替部404が処置機能を凝固機能に切り替えた際に、指標607bは先端部42aから突出し、先端608bは、観察面54bに向って折れ曲がり、画角Aに入り、硬性内視鏡51に撮像されることでテレビモニタ102に表示される。これによりハーベスタ41にて使用されている処置機能が凝固機能であることをテレビモニタ102に表示させることとなる。なおこのときベルト609が移動し、指標607aは硬性内視鏡51に撮像されないように先端部42aに収納される。また切替部404は、電気メス装置107が電気的ケーブル47を介してバイポーラカッタ43の凝固用電極である電極605に電力を供給するように、切替回路404aによって電力の供給先を切り替える。
【0103】
このように切替部404は、処置機能を切開機能と凝固機能とのいずれかに切り替える際に、切替回路404aによって電力の供給先を切り替えるとともに、この切り替え操作に連動して処置機能に対応する指標607a,607b(選択機能情報)を切り替えて硬性内視鏡51に撮像させ、内視鏡像に処置機能に対応する選択機能情報を表示させる。
【0104】
次に本実施形態における動作方法について説明する。
図14Eと図14Gとに示すように切替部404が処置機能を切開機能に切り替えると、この切り替え操作に連動してベルト609が移動し、指標607aは先端部42aから突出する。そして先端608aは、観察面54bに向って折れ曲がり、画角Aに入り、硬性内視鏡51によって撮像され、内視鏡像に表示するためにテレビモニタ102に表示される。これによりテレビモニタ102には、先端608aに示す選択機能情報が表示される。より詳細には、先端608aに記載されている「Cut」の文字がテレビモニタ102に表示される。
【0105】
またこのとき、切替部404は、電気メス装置107が電気的ケーブル47を介してバイポーラカッタ43の切開用電極である電極603に電力を供給するように、切替回路404aによって電力の供給先を切り替える。
【0106】
また図14Fと図14Hとに示すように切替部404が処置機能を凝固機能に切り替えると、この切り替え操作に連動してベルト609が移動し、指標607bは先端部42aから突出する。そして先端608aは観察面54bに向って折れ曲がり、画角Aに入り、硬性内視鏡51によって撮像され、内視鏡像に表示するためにテレビモニタ102に表示される。これによりテレビモニタ102には、先端608bに示す選択機能情報が表示される。より詳細には、先端608bに記載されている「Coag」の文字がテレビモニタ102に表示される。
【0107】
またこのとき、切替部404は、電気メス装置107が電気的ケーブル47を介してバイポーラカッタ43の凝固用電極である電極605に凝固用の電力を供給するように、切替回路404aによって電力の供給先を切り替える。
【0108】
このように電力の供給先が切開用電極である電極603または凝固用電極である電極605に切り替えられた後、バイポーラカッタ43は被検体を切開または凝固する。このとき、バイポーラカッタ43の処置機能が切開機能であることを示す選択機能情報(先端608aに記載されている「Cut」の文字)またはバイポーラカッタ43の処置機能が凝固機能であることを示す選択機能情報(先端608bに記載されている「Coag」の文字)がテレビモニタ102に表示される。
【0109】
このように本実施形態では、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0110】
また本実施形態では、切替部404の切り替え操作に応じて、先端608aと先端608bとのいずれかをテレビモニタ102に表示でき、これによりバイポーラカッタ43の選択した処置機能(選択機能情報)をテレビモニタ102に表示することができる。よって本実施形態では、バイポーラカッタ43の処置機能を確認するためにわざわざ手元を見る必要がなく、バイポーラカッタ43の処置機能の確認のための術者の負担を減らすことができる。
【0111】
また本実施形態では、切替部404の切り替え操作に応じて、切開用の電極603と凝固用の電極605への電力の供給を切り替えることができる。これにより本実施形態では、効率よく被検体を手術することができる。
【0112】
次に本発明に係る第3の実施形態について図15A乃至図15Eを参照して説明する。なお上述した第1,2の実施形態の構成と同一の構成については第1,2の実施形態と同一の参照符号を付すことにより説明を省略する。
【0113】
本実施形態の指標607a,607bは、挿入部42の周方向において、バイポーラカッタ43とベインキーパ45との間にて、先端部42aの側壁に沿って配設されている。より詳細には、挿入部42を正面から見た際に、図15Aに示すように指標607aは挿入部42の周方向においてバイポーラカッタ43の左側に、指標607bは挿入部42の周方向においてバイポーラカッタ43の右側に配設されている。この指標607a,607bは、例えばSUS303やSUS304のような金属、またはNiTi(ニチノール)などの薄板の形状記憶合金である。
【0114】
本実施形態では、第2の実施形態と同様に切替部404の操作に連動して、指標607aまたは指標607bが先端部42aから突出する。しかしこのとき先端608aと先端608bとは、図15Bと図15Dとに示すように挿入部42の径方向の中心部である観察面54bに向かって折れ曲がりはせず、直線状に配設される。
【0115】
そのため図15Cと図15Eとに示すように本実施形態の指標607a,607bは、先端部42aから突出した際に、出血液等の付着物418が観察面54bに付着することを防止する。
【0116】
また本実施形態の指標607a,607bとは、それぞれ異なる色で着色されている。指標607aは例えば黄色に着色され、指標607bは例えば青色に着色されている。このように指標607a,607bとは、着色によって切開機能を示す選択機能情報と、凝固機能を示す選択機能情報とを見分けられる。なお607a,607bの着色は、すくなくとも撮像される内面側に施されていればよい。
【0117】
このように本実施形態では、上述した第1,第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。また本実施形態では、指標607a,607bをそれぞれ着色しているために、色によって容易に処置機能を見分けることができる。また本実施形態では、指標607a,607bによって、付着物418が観察面54bに付着することを防止することができ、より明瞭な選択機能情報を撮像した内視鏡像をテレビモニタ102に表示することができる。
【0118】
次に本発明に係る第4の実施形態について図16A乃至図16Cを参照して説明する。なお上述した第1乃至第3の実施形態の構成と同一の構成については第1乃至第3の実施形態と同一の参照符号を付すことにより説明を省略する。
【0119】
本実施形態のハーベスタ41は、第1の実施形態と同様に、観察面54bを払拭し、観察面54bを介して内視鏡によって撮像される払拭部であるワイパー417と、ワイパー417を操作する払拭操作部であるワイパーレバー419を有している。
【0120】
本実施形態の表示機構600は、硬性内視鏡51によって撮像され、選択機能情報を内視鏡像に表示する指標を、ワイパー417にて有している。つまりワイパー417は、指標を兼ねている。
【0121】
ワイパー417の一方の面は、バイポーラカッタ43が切開機能として選択されたことを示す選択機能情報を有する切開指標である指標607aである。ワイパー417の他方の面は、バイポーラカッタ43が凝固機能として選択されたことを示す選択機能情報を有する凝固指標である指標607bである。
【0122】
指標607aと指標607bとは、それぞれ異なる色で着色されている。指標607aは例えば黄色に着色され、指標607bは例えば青色に着色されている。このように指標607a,607bとは、着色によって、切開機能を示す選択機能情報と、凝固機能を示す選択機能情報とを見分けられる。
【0123】
なお指標607a,607bは、色に限定することなく例えば文字であってもよい。
【0124】
本実施形態のワイパーレバー419は、ワイパー417を回動させ、図16Bと図16Cとに示すようにワイパー417の回動によって一方の面(指標607a)と他方の面(指標607b)とのいずれか一方を内視鏡像に表示することで、選択機能情報を切り替える切替部である。
【0125】
つまりワイパー417の回動に応じて、一方の面(指標607a)と他方の面(指標607b)とのいずれか一方が、硬性内視鏡51によって撮像される。そして切開機能に対応する一方の面である指標607a、または凝固機能に対応する他方の面である指標607bは、内視鏡像に表示され、テレビモニタ102に表示させる。
【0126】
次に本実施形態における動作方法について説明する。
バイポーラカッタ43が切開機能として選択された際、ワイパーレバー419は、図16Cに示すように一方の面(指標607a)が硬性内視鏡51によって撮像されるように、ワイパーを回動する。これによりテレビモニタ102には、指標607aに示す選択機能情報が表示される。より詳細には、一方の面(指標607a)が硬性内視鏡51の画角Aに入り込むために、黄色に着色されている一方の面である指標607aがテレビモニタ102に表示される。
【0127】
またバイポーラカッタ43が凝固機能として選択された際、ワイパーレバー419は、図16Bに示すように他方の面(指標607b)は硬性内視鏡51によって撮像されるように、ワイパーを回動する。これによりテレビモニタ102には、指標607bに示す選択機能情報が表示される。より詳細には、他方の面(指標607b)が硬性内視鏡51の画角Aに入り込むために、青色に着色されている一方の面である指標607bがテレビモニタ102に表示される。
【0128】
このように本実施形態では、ワイパーレバー419の回動操作によって、ワイパー417における指標607a,607bに示す選択機能情報をテレビモニタ102に表示することができる。また本実施形態では、指標607a,607bに示す選択機能情報をテレビモニタ102に表示すると同時に、ワイパー417によって観察面54bに付着した付着物418を払拭することができ、観察面54bを清掃することができる。
【0129】
なお本実施形態では、ワイパーレバー419の回動操作に応じて、被検体を処置するバイポーラカッタ43の処置機能を、切開機能と凝固機能とのいずれかに切り替えてもよい。つまりワイパーレバー419は、電気メス装置107と電気的ケーブル47とを介して供給された電力の供給先を、切り替えた処置機能に対応する電極側に切り替える切替回路404aを有していてもよい。そして切替部404と同様に、電気メス装置107が電気的ケーブル47を介してバイポーラカッタ43の切開用電極である電極603に電力を供給するように、またはバイポーラカッタ43の凝固用電極である電極605に電力を供給するように、ワイパーレバー419は切替回路404aによって電力の供給先を切り替えてもよい。
【0130】
また上述した各実施形態では、内視鏡処置具であるハーベスタ41と内視鏡である硬性内視鏡51とは別体であるが、一体であってもよい。
【0131】
このように本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
【符号の説明】
【0132】
A…画角、11a…側枝、11…血管、21…トロッカ、31…ダイセクタ、41…ハーベスタ、42…挿入部、42a…先端部、42b…突起部、43…バイポーラカッタ、43a…基端部、45…ベインキーパ、51…硬性内視鏡、101…手術システム、400…把持部、400a…基端部、400f…先端、401…バイポーラカッタレバー、402…ベインキーパレバー、404…切替部、404a…切替回路、411…血管保持台、412…ベインキーパ軸、414…ロック軸、416…ガード部、417…ワイパー、418…付着物、419…ワイパーレバー、454…ロックボタン、500…ワイパー軸、600…表示機構、601…指標、601c…ピン、601b…基端部、601d…突起部、601a…先端、603…電極、605…電極、607,607a,607b…指標、608a,608b…先端、609…ベルト、711…作動溝、711a…細幅溝、711b…太幅溝。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの処置機能を有する処置部を先端に有し、前記処置部にて選択した前記処置機能によって被検体を処置する内視鏡処置具と、
前記内視鏡処置具に挿入され、自身の先端部に配設されている観察面を通じて前記被検体を撮像する内視鏡と、
前記処置部にて選択している前記処置機能を示す選択機能情報を、前記観察面を介して前記内視鏡によって撮像される内視鏡像に表示する表示機構と、
を具備することを特徴とする外科手術システム。
【請求項2】
前記表示機構は、前記内視鏡処置具の先端の内部に収容可能、または前記内視鏡によって撮像されるように前記内視鏡処置具の先端から突出可能、となるように前記内視鏡処置具の長手方向に進退移動可能な指標を有し、
前記指標は、前記内視鏡処置具の先端から突出し前記観察面を介して前記内視鏡によって撮像された際に前記内視鏡像に前記選択機能情報を表示し、前記内視鏡処置具の先端の内部に収容された際に前記内視鏡像から前記選択機能情報を退避させることを特徴とする請求項1に記載の外科手術システム。
【請求項3】
前記内視鏡処置具は、前記処置部が前記内視鏡処置具の先端の内部に収容可能または前記内視鏡処置具の先端から突出可能となり、前記処置部が前記内視鏡処置具の長手方向に進退移動可能となるように、前記処置部を操作する操作部を有し、
前記指標は、前記操作部の操作を介した前記処置部の動作に連動して進退移動し、
前記処置部が前記操作部の操作によって前記内視鏡処置具の先端から突出した際に、前記指標は前記処置部の動作に連動して前記内視鏡処置具の先端から突出し前記内視鏡によって撮像され前記選択機能情報を前記内視鏡像に表示し、
前記処置部が前記操作部の操作によって前記内視鏡処置具の先端の内部に収容された際に、前記指標は前記処置部の動作に連動して前記内視鏡処置具の先端の内部に収容され前記内視鏡像から前記選択機能情報を退避させることを特徴とする請求項2に記載の外科手術システム。
【請求項4】
前記処置部は、細幅溝と、前記細幅溝に連接し前記細幅溝よりも基端側に配設され前記細幅溝よりも幅が太い細幅溝とを有し、
前記指標は、前記処置部の動作に連動するために前記細幅溝と係合する係合部と、前記処置部の動作に連動して前記内視鏡処置具の先端から突出する際に前記内視鏡処置具の先端に配設されている突起部に係合することで前記内視鏡処置具からの抜けを防止する突起部を有することを特徴とする請求項3に記載の外科手術システム。
【請求項5】
前記処置部が前記内視鏡処置具の先端から突出し、前記処置部の移動に連動して前記指標も前記内視鏡処置具の先端から突出した際、前記指標の先端は、前記内視鏡に撮像されるように前記観察面に向かって折れ曲がり可能であることを特徴とする請求項4に記載の外科手術システム。
【請求項6】
前記観察面に向って折れ曲がり、前記内視鏡に撮像される前記指標の先端には、前記選択機能情報が記載されていることを特徴とする請求項5に記載の外科手術システム。
【請求項7】
前記処置部が前記内視鏡処置具の先端から突出し、前記処置部の移動に連動して前記指標も前記内視鏡処置具の先端から突出した際、前記処置部の移動に連動して前記係合部が前記細幅溝から前記太幅溝にずれることで、前記処置部が前記指標よりも前方に移動することを特徴とする請求項6に記載の外科手術システム。
【請求項8】
前記処置部は、前記被検体を切開する切開機能と、前記被検体を凝固する凝固機能とを有し、
前記内視鏡処置具は、前記被検体を処置する前記処置部の前記処置機能を、前記切開機能と前記凝固機能とのいずれかに切り替える切替部を有し、
前記表示機構は、前記内視鏡処置具の先端の内部に収容可能、または前記内視鏡によって撮像されるように前記内視鏡処置具の先端から突出可能、となるように前記内視鏡処置具の長手方向に進退移動可能な指標を有し、
前記指標は、前記切替部が前記処置機能を前記切開機能と前記凝固機能とのいずれかに切り替えた際に、前記内視鏡によって撮像されるように前記内視鏡処置具の先端から突出し、前記切替部によって切り替えられた前記処置部の前記処置機能を示す前記選択機能情報を、前記内視鏡像に表示することを特徴とする請求項2に記載の外科手術システム。
【請求項9】
前記指標は、前記切替部の切り替え動作に連動して前記内視鏡処置具の長手方向に進退移動可能であり、
前記指標は、前記処置部が切開機能として選択されたことを示す前記選択機能情報を有する切開指標と、前記処置部が凝固機能として選択されたことを示す選択機能情報を有する凝固指標とを有していることを特徴とする請求項8に記載の外科手術システム。
【請求項10】
前記切替部が前記処置機能を前記切開機能に切り替えた際、前記切開指標は前記内視鏡処置具の先端から突出し、さらに前記切開指標は前記観察面を介して前記内視鏡によって撮像され、前記内視鏡像に前記切開機能を示す前記選択機能情報を表示し、前記凝固指標は前記内視鏡処置具の先端の内部に収容され、
前記切替部が前記処置機能を前記凝固機能に切り替えると、前記切開指標は前記内視鏡処置具の先端の内部に収容され、前記凝固指標は前記内視鏡処置具の先端から突出し、さらに前記凝固指標は前記観察面を介して前記内視鏡によって撮像された際に前記内視鏡像に前記凝固機能を示す前記選択機能情報を表示することを特徴とする請求項9に記載の外科手術システム。
【請求項11】
前記切開指標と前記凝固指標とは、前記切開指標と前記凝固指標とが前記切替部の切り替え動作に連動して前記内視鏡処置具の先端から突出する際に前記内視鏡処置具の先端に配設されている突起部に係合し、前記内視鏡処置具からの抜けを防止する突起部を有することを特徴とする請求項10に記載の外科手術システム。
【請求項12】
前記切替部の切り替え動作に連動して前記切開指標と前記凝固指標とのいずれか一方が前記内視鏡処置具の先端から突出した際、前記一方の先端は、前記内視鏡に撮像されるように前記観察面に向かって折れ曲がり可能であることを特徴とする請求項11に記載の外科手術システム。
【請求項13】
前記観察面に向って折れ曲がり、前記内視鏡に撮像される前記切開指標の先端には、前記切開機能を示す前記選択機能情報が記載され、
前記観察面に向って折れ曲がり、前記内視鏡に撮像される前記凝固指標の先端には、前記凝固機能を示す前記選択機能情報が記載されていることを特徴とする請求項12に記載の外科手術システム。
【請求項14】
前記切開指標と前記凝固指標とは、前記内視鏡処置具の先端から突出した際に、付着物が観察面に付着することを防止し、
前記切開指標と前記凝固指標とは、それぞれ異なる色によって着色され、着色によって前記切開機能を示す前記選択機能情報と、前記凝固機能を示す前記選択機能情報とを見分けられることを特徴とする請求項11に記載の外科手術システム。
【請求項15】
前記処置部は、前記被検体を切開する切開機能と、前記被検体を凝固する凝固機能とを有し、
前記内視鏡処置具は、前記観察面を払拭し、前記観察面を介して前記内視鏡によって撮像される払拭部と、前記払拭部を操作する払拭操作部とを有し、
前記表示機構は、前記内視鏡によって撮像され、前記選択機能情報を前記内視鏡像に表示する前記指標を、前記払拭部にて有していることを特徴とする請求項1に記載の外科手術システム。
【請求項16】
前記払拭部の一方の面は、前記処置部が切開機能として選択されたことを示す前記選択機能情報を有する切開指標であり、
前記払拭部の他方の面は、前記処置部が凝固機能として選択されたことを示す選択機能情報を有する凝固指標を前記払拭部の他方の面に有していることを特徴とする請求項15に記載の外科手術システム。
【請求項17】
前記内視鏡処置具は、血管採取装置であることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の外科手術システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図12E】
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【図12F】
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【図12G】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図14E】
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【図14F】
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【図14G】
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【図14H】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図15E】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【公開番号】特開2011−193932(P2011−193932A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−61586(P2010−61586)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(304050923)オリンパスメディカルシステムズ株式会社 (1,905)
【Fターム(参考)】