説明

内部構造測定装置

【課題】プローブを測定部位に急激に接触させたとしても、測定部位に対してプローブを高精度に位置決めすることができる内部構造測定装置を提供することを課題とする。
【解決手段】プローブ30は、ブラケット14の先端39にガイド部材36を介してロボットのアームの中心軸31の方向に移動自在に取付けられ、ガイド部材36から前方へ突出させたプローブ30の取付部材33とガイド部材36との間に緩衝機構20、20を取付けている。
【効果】緩衝機構20は、プローブ30を鋼板表面86に急激に押し当てた場合に発生する衝撃エネルギーを吸収することができ、且つ衝撃エネルギーの吸収及び放出による変位を小さくすることができる。そのため、測定部位からのプローブ30のずれ量を低減することができるので、測定部位に対してプローブ30を高精度に位置決めすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プローブで検出した磁束密度の変化をデータ処理することにより、部材の内部構造を測定することができる内部構造測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、部材の内部構造を測定する装置として磁気センサ内蔵型のプローブを備えた内部構造測定装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2006−300879公報(図2)
【0003】
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図8は従来の技術の基本原理を説明する図であり、(a)において、プローブ100は、内部構造測定装置に用いられる磁気センサ内蔵型プローブである。また、プローブ100は、重ね合わせた2枚の鋼板101、102をスポット溶接した後の鋼板101の表面に置かれくぼみ103の位置を確認する窓104を備えている角パイプ状のベース部105と、このベース部105の上面106で弾性体107を介して支持されベース部105の上端部に上下方向に移動自在に嵌められていると共に下端部108に励磁部及び磁気センサを備えている角柱状のセンサ部109と、このセンサ部109の上部に取り付けられベース部105の上端鍔111に接触する下端鍔112を下端に備えているカバー部113と、からなる。
【0004】
先ず作業者は、窓104からくぼみ103の位置を目114で見て、プローブ100を位置決めする。次に、カバー部113を白抜き矢印のように下げることでセンサ部109も白抜き矢印のように下がるので、センサ部109の下端115が鋼板101の表面に接触する。これにより、センサ部109の励磁部によって鋼板101が磁化され、磁化された鋼板101の磁束密度をセンサ部109の磁気センサで検出することができる。この検出信号をデータ処理することでナゲット116の径を求めることができる。
【0005】
ところで、特許文献1のプローブ100を用いて、大量のくぼみ103を連続して測定する場合、作業者はカバー部113を急激に押し下げることがあるので、弾性体107には(b)に示すように衝撃力F1が作用することがある。この衝撃力F1が弾性体107に作用すると、弾性体107はセンサ部109に大きな反力R1を与えるため、プローブ100が移動することになる。その結果、プローブ100の中心軸117は、(c)に示すようにくぼみ103の中心線118からL1だけずれる。
【0006】
このようにプローブ100がくぼみ103からずれた位置に置かれた状態でナゲット116の径を求めると、適当な測定結果が得られないので測定をやり直す必要がある。このような測定のやり直しは、適当な測定結果が得られるまで実施されるので、作業効率を低下させる虞がある。
【0007】
そのため、プローブを測定部位に急激に接触させたとしても、測定部位に対してプローブを高精度に位置決めすることができる内部構造測定装置の開発が求められる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、プローブを測定部位に急激に接触させたとしても、測定部位に対してプローブを高精度に位置決めすることができる内部構造測定装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明では、部材の測定部位にプローブを接触させ、このプローブで前記測定部位の磁束密度の変化を検出し、この磁束密度の変化をデータ処理することにより、前記部材の内部構造を測定することができる内部構造測定装置において、前記プローブは、ロボットアームの先端にガイド部材を介して前記ロボットアームの中心軸の方向に移動自在に取り付けられるとともに、前記ガイド部材から前方へ突出させた前記プローブの先端部分とガイド部材との間に緩衝機構を取り付けたことを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る発明では、緩衝機構は、ロボットアームの中心軸に平行に且つプローブの近傍に2個以上設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項3に係る発明では、緩衝機構は、ダンパとばねの組み合わせで構成されることを特徴とする。
【0012】
請求項4に係る発明では、部材の測定部位にプローブを接触させ、このプローブで前記測定部位の磁束密度の変化を検出し、この磁束密度の変化をデータ処理することにより、前記部材の内部構造を測定することができる内部構造測定装置において、前記プローブは、ロボットアームの先端にガイド部材を介して前記ロボットアームの中心軸の方向に移動自在に取り付けられるとともに、前記ガイド部材から前方へ突出させた前記プローブの先端部分とガイド部材との間に、前記部材に対して前記プローブの接触を垂直に維持する垂直維持手段を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明では、プローブの先端部分とガイド部材との間に緩衝機構を取り付けたので、この緩衝機構は、プローブを部材の測定部位に急激に押し当てた場合に発生する衝撃エネルギーを吸収することができ、且つ衝撃エネルギーの吸収及び放出による変位を小さくすることができる。そのため、測定部位からのプローブのずれ量を低減することができるので、測定部位に対してプローブを高精度に位置決めすることができる。
【0014】
これに対し、特許文献1のプローブは、ベース部とセンサ部との間に弾性体を取り付けたので、センサ部に取り付けたカバー部を急激に押し下げた場合、弾性体は縮むことで衝撃エネルギーを吸収することができる。しかし、弾性体は圧縮状態から衝撃エネルギーを放出しようと伸びるため、変位が大きくなる。そのため、プローブは当初決めた位置から大きく移動することがあるので、測定部位に対してプローブを高精度に位置決めすることが難しくなる。
【0015】
したがって、本発明に係る内部構造測定装置を用いれば、特許文献1で生じるプローブの位置ずれが大きいという問題点を解決することができる。請求項1によれば、プローブを測定部位に急激に接触させたとしても、測定部位に対してプローブを高精度に位置決めすることができる内部構造測定装置を提供することができる。
【0016】
請求項2に係る発明では、緩衝機構は、ロボットアームの中心軸に平行に且つプローブの近傍に2個以上設けられている。そのため、プローブを測定部位に急激に接触させたとしても、2個の緩衝機構で衝撃エネルギーを吸収するので、測定部位からのプローブのずれ量をさらに低減することができる。したがって、測定部位に対するプローブの位置決め精度をさらに向上させることができる。
【0017】
請求項3に係る発明では、緩衝機構は、ダンパとばねの組み合わせで構成されるので、安価な内部構造測定装置を実現することができる。
【0018】
請求項4に係る発明では、プローブの先端部分とガイド部材との間に、部材に対してプローブの接触を垂直に維持する垂直維持手段を設けたので、プローブを部材に常に垂直に接触させることができる。そのため、プローブにより部材の内部構造を測定するとき、測定データにばらつきが生じることがないので、部材の内部構造を高精度に測定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。また、以下では部材の内部構造は、重ね合わせた2枚の鋼板をスポット溶接することにより鋼板間に形成されるナゲットを例にして説明する。
【0020】
図1は本発明に係る内部構造測定装置の構成図であり、内部構造測定装置10は、床11に設けられているロボット12と、このロボット12のアーム13の先端に取り付けられているブラケット14(詳細後述)と、このブラケット14の中央に緩衝機構20、20(詳細後述)を介して取り付けられているプローブ30(詳細後述)と、ブラケット14の両端に取り付けられている2眼のカメラ49、50(詳細後述)と、ロボット12とプローブ30と2眼のカメラ49、50とに接続されている制御部70(詳細後述)と、で構成される。
【0021】
制御部70は、ロボット12にケーブル71を介して接続されロボット12を制御するコントロールユニット72と、2眼のカメラ49、50にケーブル73、73を介して接続され2眼のカメラ49、50からの画像情報に基づいて画像処理を実施するパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと記す。)を用いた画像処理機器74と、プローブ30に無線75を介して接続されプローブ30からの無線信号を受け取る無線インターフェース76と、この無線インターフェース76に接続されスポット溶接によって重ね合わせた2枚の鋼板間に形成されるナゲットの径を計算すると共にナゲット径の評価を表示するパソコンを用いた内部構造評価機器77と、からなる。
【0022】
加えて、プローブ30から制御部70へ信号を送る通信路の一部としてのプローブ30から無線インターフェース76までの通信路は、無線方式にした。プローブ30にケーブルが接続されていると、ロボット12のアーム13を動作させたときに誤って部材にケーブルを接触させてしまうことがある。部材にケーブルが接触すると、ケーブルは損傷するので、プローブ30から制御部70への信号伝達が滞る虞がある。この点、本発明ではプローブ30から制御部へ信号を送る通信路の一部としてのプローブ30から無線インターフェース76までの通信路を無線方式にしたので、プローブ30から制御部70への信号伝達の安定化を実現することができる。
【0023】
78はティーチング用操作盤、79は車体、81は台車、82はレール、83は台車側爪部材、84はコンベヤ、85はコンベヤ側爪部材、96はメモリ、97はコントローラである。
【0024】
図2は図1の2部拡大図であり、2眼のカメラ49、50は、車体(図1の符号79)の鋼板表面86に向かって2方向から見ることで2つの光軸87、88がV字をなし、このV字の谷が焦点89になるようにブラケット14の両端に取り付けられている。また、2眼のカメラ49、50の高さH1は、ティーチング時に作業者が画像処理機器(図1の符号74)のディスプレイ(図1の符号91)で鋼板表面86を見て決定する高さである。
【0025】
さらに、カメラ50は、ブラケット14の右側に取付台51を介して取り付けられているCCDカメラ52と、このCCDカメラ52の先端に取り付けられているレンズ53と、このレンズ53の中間部を覆うように取付台51に取り付けられている照明器具54と、CCDカメラ52の後端に取り付けられているチューブ継手55と、このチューブ継手55に接続されケーブル(図1の符号73)を保護するチューブ56と、で構成される。
【0026】
57はロボット(図1の符号12)のアーム側フランジ、58はブラケット側フランジ、59はボルト、61はねじ、62はボルトである。
【0027】
なお、カメラ49の構成は、カメラ50と同様であるため、カメラ49の構成の説明は省略する。
【0028】
図3は図2の3矢視図であり、カメラ50は、前述の構成に加えて、焦点89が例えばプローブ30の中心軸であり且つロボット(図1の符号12)のアーム13の中心軸である中心軸31から一定の距離W1離れて、ブラケット14に支持部材32を介して取り付けられている。また、プローブ30は、鋼板表面86に接触させ鋼板の測定部位の磁束密度の変化を検出するものである。
【0029】
なお、中心軸31は、プローブ30の中心軸とアーム13の中心軸とを合致させた状態で説明したが、プローブ30の中心軸とアーム13の中心軸とがずれた状態であってもよい。
【0030】
図4はブラケットの斜視図であり、プローブ30及び2眼のカメラ49、50は、ブラケット14を介してロボット(図1の符号12)のアーム13の先端に装着されている。
【0031】
プローブ30と2眼のカメラ49、50の相対距離(図3の符号W1)を正確に保つことができるため、プローブ30の位置決め精度を向上させることができる。また、プローブ30と2眼のカメラ49、50の相対距離を変更したい場合、相対距離の調整を容易に実施することができる。
【0032】
図5は本発明に係るプローブと緩衝機構の分解斜視図であり、緩衝機構20は、プローブ30の先端部分としての取付部材33に開けたねじ穴34と、プローブ30の後端部35に嵌められるガイド部材36に開けられたねじ穴37と、にボルト38、38をねじ込んで取り付けられる。
【0033】
また、ブラケット14とガイド部材36は、ブラケット14の先端39に開けた穴41、41に通すと共にガイド部材36に開けたねじ穴42、42にねじ込むボルト43、43によって、組み立てられる。44は止めねじ、45は座金、46はケーブルである。
【0034】
図6は本発明に係るプローブと緩衝機構の組立図であり、プローブ30は、ロボット(図1の符号12)のアーム(図1の符号13)の先端に取り付けたブラケット14の先端39にガイド部材36を介してアームの中心軸31の方向に移動自在に取り付けられるとともに、ガイド部材36から前方(図下)へ突出させたプローブ30の取付部材33とガイド部材36との間に緩衝機構20、20を取り付けている。
【0035】
加えて、緩衝機構20は、例えばダンパとしてのオイルダンパ21と例えばばねとしての圧縮コイルばね22の組み合わせで構成されることを特徴とする。そのため、安価な内部構造測定装置(図1の符号10)を実現することができる。
【0036】
なお、ダンパは、オイルダンパ21を適用して説明したが、ガス併用オイルダンパを適用してもよい。
また、圧縮コイルばね22の代わりに、板ばねや空気ばね等を適用してもよい。
【0037】
さらに、緩衝機構20、20は、ロボットのアームの中心軸31に平行に且つプローブ30の近傍に2個以上設けられていることを特徴とする。そのため、プローブ30を測定部位に急激に接触させたとしても、2個の緩衝機構20、20で衝撃エネルギーを吸収するので、測定部位からのプローブ30のずれ量をさらに低減することができる。したがって、測定部位に対するプローブ30の位置決め精度をさらに向上させることができる。
【0038】
プローブ30の先端面47に白抜き矢印のように力が作用すると、オイルダンパ21及び圧縮コイルばね22が矢印(1)、(1)の方向に縮むので、プローブ30はガイド部材36の角穴48に案内されて二点鎖線の位置まで移動する。このとき、ブラケット14及びガイド部材36は、ロボットのアームに連結されているので静止している。
以上の構成からなる内部構造測定装置10の作用を次に説明する。具体的には、緩衝機構20の作用について説明する。
【0039】
図7は本発明に係る緩衝機構の作用図であり、(a)の部材は、車体の水平部の鋼板の断面を示す。車体(図1の符号79)の鋼板表面86に臨ませたプローブ30を矢印(2)のように移動させる。
【0040】
(b)に示すように、鋼板表面86にプローブ30の先端面47が接触している。この状態からロボット(図1の符号12)のアーム(図1の符号13)を動作させ、ブラケット14及びガイド部材36を矢印(3)の方向に移動させる。92はくぼみである。
【0041】
(c)に示すように、ブラケット14及びガイド部材36が(b)に比べて高さH2だけ図下へ移動したので、オイルダンパ21及び圧縮コイルばね22は圧縮状態である。そのため、プローブ30を鋼板表面86に密着させることができる。この状態でナゲット93の径を測定し、内部構造評価機器(図1の符号77)のディスプレイ(図1の符号94)にナゲット径を表示する。
【0042】
ここで、鋼板表面86に対するプローブ30の姿勢について着目すると、プローブ30は、ロボットのアームの先端にガイド部材36を介してロボットのアームの中心軸31の方向に移動自在に取り付けられるとともに、ガイド部材36から前方へ突出させたプローブ30の先端部分としての取付部材33とガイド部材36との間に、鋼板表面86に対してプローブ30の接触を垂直に維持する垂直維持手段としての緩衝機構20、20を設けたことを特徴とする。
【0043】
そのため、プローブ30を鋼板表面86に常に垂直に接触させることができるので、プローブ30により部材の内部構造を測定するとき、測定データにばらつきが生じることがない。したがって、部材の内部構造を高精度に測定することができる。
【0044】
加えて、プローブ30を(a)の位置から(c)に示すように鋼板表面86に急激に押し当てた場合について説明する。内部構造測定装置(図1の符号10)では、プローブ30の先端部分としての取付部材33とガイド部材36との間に緩衝機構20を取り付けたので、この緩衝機構20は、プローブ30を部材の測定部位としての鋼板表面86に急激に押し当てた場合に発生する衝撃エネルギーを吸収することができ、且つ衝撃エネルギーの吸収及び放出による変位を小さくすることができる。そのため、測定部位からのプローブ30のずれ量を低減することができるので、測定部位に対してプローブ30を高精度に位置決めすることができる。
【0045】
これに対し、図8に示すように特許文献1のプローブ100は、ベース部105とセンサ部109との間に弾性体107を取り付けたので、センサ部109に取り付けたカバー部113を急激に押し下げた場合、弾性体107は縮むことで衝撃エネルギーを吸収することができる。しかし、弾性体107は圧縮状態から衝撃エネルギーを放出しようと伸びるため、変位が大きくなる。そのため、プローブ100は当初決めた位置から大きく移動することがあるので、測定部位に対してプローブ100を高精度に位置決めすることが難しくなる。
【0046】
したがって、本発明に係る内部構造測定装置を用いれば、特許文献1で生じるプローブの位置ずれが大きいという問題点を解決することができる。よって、プローブ30を鋼板表面86に急激に接触させたとしても、鋼板表面86に対してプローブ30を高精度に位置決めすることができる内部構造測定装置を提供することができる。
【0047】
尚、本発明に係る部材の内部構造は、実施の形態では重ね合わせた2枚の鋼板をスポット溶接することにより鋼板間に形成されるナゲットに適用したが、この他に溶接金属中に生成される内部欠陥にも適用可能であり、一般の溶接欠陥に適用することは差し支えない。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明の内部構造測定装置は、2枚の鋼板をスポット溶接することにより鋼板間に形成されるナゲット径の測定に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係る内部構造測定装置の構成図である。
【図2】図1の2部拡大図である。
【図3】図2の3矢視図である。
【図4】ブラケットの斜視図である。
【図5】本発明に係るプローブと緩衝機構の分解斜視図である。
【図6】本発明に係るプローブと緩衝機構の組立図である。
【図7】本発明に係る緩衝機構の作用図である。
【図8】従来の技術の基本原理を説明する図である。
【符号の説明】
【0050】
10…内部構造測定装置、12…ロボット、13…アーム(ロボットアーム)、14…ブラケット、20…緩衝機構(緩衝機構、垂直維持手段)、21…オイルダンパ(ダンパ)、22…圧縮コイルばね(ばね)、30…プローブ、31…中心軸、33…取付部材(先端部分)、36…ガイド部材、48…角穴、49、50…カメラ、70…制御部、86…鋼板表面、92…くぼみ、93…ナゲット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部材の測定部位にプローブを接触させ、このプローブで前記測定部位の磁束密度の変化を検出し、この磁束密度の変化をデータ処理することにより、前記部材の内部構造を測定することができる内部構造測定装置において、
前記プローブは、ロボットアームの先端にガイド部材を介して前記ロボットアームの中心軸の方向に移動自在に取り付けられるとともに、
前記ガイド部材から前方へ突出させた前記プローブの先端部分とガイド部材との間に緩衝機構を取り付けたことを特徴とする内部構造測定装置。
【請求項2】
前記緩衝機構は、前記ロボットアームの中心軸に平行に且つ前記プローブの近傍に2個以上設けられていることを特徴とする請求項1記載の内部構造測定装置。
【請求項3】
前記緩衝機構は、ダンパとばねの組み合わせで構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の内部構造測定装置。
【請求項4】
部材の測定部位にプローブを接触させ、このプローブで前記測定部位の磁束密度の変化を検出し、この磁束密度の変化をデータ処理することにより、前記部材の内部構造を測定することができる内部構造測定装置において、
前記プローブは、ロボットアームの先端にガイド部材を介して前記ロボットアームの中心軸の方向に移動自在に取り付けられるとともに、
前記ガイド部材から前方へ突出させた前記プローブの先端部分とガイド部材との間に、前記部材に対して前記プローブの接触を垂直に維持する垂直維持手段を設けたことを特徴とする内部構造測定装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate