説明

円板のような組み立てられる補綴物

現場で組み立てられるように適応された複数の相互連結要素を含む、人工円板装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、「Minimally Invasive Artificial Disc Device and Method」と称する2004年11月15日出願の米国特許仮出願60/627141号の米国特許法第119条(e)項に基づく利益を主張する。その開示内容は参照によって本明細書に組み入れられる。
【0002】
本発明は、補綴装置に関し、例えば損傷した椎間円板を交換するための最小侵襲方法に使用される補綴装置に関する。
【背景技術】
【0003】
脊椎の椎体は円板(椎間円板)によって互いに連結されている。椎間円板は脊柱にその柔軟性及び可動性を与える。各々の椎間円板は線維輪(輪)によって囲まれた髄核(核)を含む。線維輪は隣接する椎骨を一緒に結合し、同心のコラーゲン線維輪の多層かつ部分的に重なる層から構成される。各々の層は左右の斜め方向に配置された線維を含む。この独特な配置は二方向のねじれ運動耐性に寄与する。核は輪の内側に位置され、約85%の水分含有量を有し、水分含有量は年齢とともに減少する。核は、(例えば、脊柱の屈曲、伸長又は横向きの屈曲の間に)力が隣接する椎骨上に働くとき、輪内で動く(及び膨らむ)。
【0004】
外傷、(変性円板疾患のような)脊椎の疾患、及び通常の加齢プロセスは椎間円板に損傷を与えうる。例えば、線維輪の薄弱化又は引き裂きは、核が線維輪の内側のその位置の外に押し出されるような脱漏を導きうる。この塊体の押し出しは隣り合う脊髄神経に機械的に圧力を掛け、背部痛、放射痛、筋肉制御の欠損及び麻痺すら生じかねない。
【0005】
損傷した椎間円板のための様々な治療が利用可能である。薬物治療による痛みの減少のような伝統的な治療方法が失敗した場合、手術治療が通常、必要になる。かかる手術はヘルニアを起こした円板を除去すること(椎間板切除術)及び関連する神経を減圧することを含みうる。椎間板切除術は有意な放射痛を緩和することにおいて効果的であるが、一般に痛みは手術からの時間に直接比例して再発する。椎間板切除術の一時のみの成功は、変性プロセスの継続、分節の不安定性及び脊椎狭窄におそらく起因する。円板の高さの減少は椎間板切除術の後に極めて一般的であり、神経孔の大きさの減少、椎間関節負荷及び機能の変化、並びに矢状バランス(sagittal balance)に対する副作用を生じうる。加えて、円板の高さの減少は関節内の圧力を増加させ、個人に関節突起の肥大変化を発現させやすくする(Vincent C.,Traynelis M.D.,Spinal Arthroplasty,Neurosurg Focus 13(2),2002,2002American Association of Neurological Surgeons,Medscape)。
【0006】
代替的な手術は、関連する分節の固定を含み、その時に円板は除去されて隣接する椎骨は、例えば骨移植、椎間体融合装置、及び/又は椎弓根スクリューによって一緒に連結され/融合される。一般に、この方法は運動誘導性の椎間板起因の痛みを緩和し、矢状バランスを保護し、関連するレベルのさらなる変性を停止させ、円板間隔高さを回復させることができる。しかしながら、長期的な結果は、多数の患者が手術から数年で再発する症状を発現させることを示す。加えて、この方法は関連する分節の機能及び可動性の永久的な欠損を起こす。それはまた、隣接する脊椎のレベルの生体力学を混乱させ、隣接する分節のより急速な変性を誘導しうる。さらに、脊椎の融合時に移植のために意図された装置のほとんどは、高度に侵襲的な手術技術を要求し、脊椎の安定性を弱くしうる骨構造の犠牲を含む周辺組織の損傷を生じる。
【0007】
損傷した円板を治療する別の選択は、全円板補綴物又は核補綴物の移植である。円板核交換は、核が有意な変性を受けているが輪が比較的健康である場合に行われる。人工円板は、脊椎融合方法に対するいくつかの潜在的な利点(高められた臨床成功率(痛みの減少)を含む)を提供し、隣接するレベルでの早すぎる変性を避ける。市場取引のために認可された又は開発及び臨床試験の様々な段階にある人工全円板システムが現在存在する。例えば、DePuy Spine Group Inc.によるCharite Artificial Disc,Spine Solutions/SynthesによるProdisc,Medtronic Sofamor DanekによるMaveric,及びSpineCoreによるFlexiCoreである。これらの全ては比較的侵襲的な手術技術において通常開放された体の前側からのアプローチで移植され、これは大きな挿入開き口を要求し、危険及びそれによる合併症を導きうる。
【発明の開示】
【0008】
本発明のある実施態様の側面は、現場で部品から補綴物を組み立てることに関する。本発明の例示的実施態様では、補綴物は椎間円板である。本発明の例示的実施態様では、円板はインターロック部品から形成される。本発明の例示的実施態様では、部品は12×12mm未満又は10×10mm未満の最大横断面を持つ配置を有する。任意選択的に、部品は、別の部品において適合する突起を受けるための少なくとも1つの溝を含む。任意選択的に、部品は、組み立て時、送出システム及び/又は部分的に組み立てられた補綴物に関して部品を固定するために使用される少なくとも一つのアンカー点を含む。任意選択的に、組み立て後、少なくともいくつかの部品は、患者に設置されるとき、互いに関して横方向に位置される。
【0009】
本発明の例示的実施態様では、部品は一方の側を他方の側にインターロックする。
【0010】
本発明の例示的実施態様では、部品はそれらが現場で組み立てられるときにインターロックする。任意選択的に、インターロックはいかなる方向の相対運動も防ぐ堅いインターロックである。任意選択的に、例えば3mm未満、2mm未満、1mm未満又は0.5mm未満の運動を表わす運動の小さな自由度はインターロック後に残る。これは、インターロック要素の間に間隔を与えることによって与えられることができる。任意選択的に、1,2,3,4又はそれより多い運動の自由度は部品の間の相互連結に残る。任意選択的に、運動の自由度はここに記されるように制限される。代替的に、それはインターロック機構それ自体によって制限されないかもしれない。代替的に、いったんインターロックされるといかなる方向にも実質的な運動の自由度がない。
【0011】
本発明の例示的実施態様では、各部品(ある実施態様では二つ以上の脱ジョイント区域から形成される)は送出要素上に装着され、送出要素は部品を組み立てへと導く。
【0012】
任意選択的に、補綴物は一つ以上の組織係合要素を含む。本発明の例示的実施態様では、送出要素は、補綴物を近くの組織に固定するための一つ以上の組織係合要素の展開を少なくとも導くために使用される。
【0013】
現場での組み立ての潜在的な利点は、体内への比較的小さな口を通して、最小侵襲手順を使用して人工円板を移植できることであり、従って周辺の組織及び脊椎の安定性への損傷を潜在的に減少させ、手術を簡単にしかつ/又は回復を容易にする。
【0014】
本発明の例示的実施態様では、円板は二つの水平に位置された板及びそれらの間の任意選択的なコア/スペーサー要素から形成される。本発明の例示的実施態様では、板は、現場で互いに平行であるように設計される。代替的に、板の少なくとも一方は斜め(例えば台形の横断面を持つ)であり、又は、例えば腰部前凸湾曲に従うように、他方の板に関して斜めに配置されるように設計される。
【0015】
本発明の例示的実施態様では、板及び/又はコア/スペーサー要素は、例えばインプラントグレードのステンレス鋼、チタン、コバルト、クロム、及び/又はそれらの組み合わせのような生体適合性金属から作られる。代替的に又は追加的に、補綴物構成要素の少なくとも一つは、例えばアルミナセラミックのような生体適合性セラミックから構成される。代替的に又は追加的に、補綴物構成要素の少なくとも一つは、例えば、ポリウレタン、ポリカーボネートウレタン、ポリエチレン及び/又はシリコーンのような生体適合性ポリマーから構成される。
【0016】
本発明の例示的実施態様では、コア/スペーサー要素は、例えば下部板及び上部板のような板の一つと一体の部品であり、コア/スペーサー要素に適合するくぼみ/凹所を含む。代替的に、コア/スペーサー要素は、現場で任意選択的に組み立てられて板の少なくとも一つの上に装着される別個の構成要素である。本発明の例示的実施態様では、コア/スペーサー要素は補綴板が挿入及び配置された後に挿入される。任意選択的に、コア/スペーサー要素は、例えば導入時のその収縮によってワンピースでのその全体の挿入を可能にするために十分に柔軟である。補綴板の間への挿入及び配置の後、コア/スペーサー要素はその元の直径及び構成を回復する。
【0017】
本発明の例示的実施態様では、板は、各々の板が円板の大きさ及び移植の位置に依存して例えば3,4,5,6,7又は8つの薄片を含むように、板の表面と実質的に垂直である薄片に分割される。任意選択的に、板は、体内で薄片/部品の間の境界が脊椎板に実質的に垂直になるように、矢状面(体の前後方向)に薄く切断される。任意選択的に、その平均角度は30度〜90度である。境界は、ある実施態様では、例えばインターロック要素の設計のために直ぐでないことが注意されるべきである。任意選択的に、二つの板の平行な薄片は大きさ及び構成において類似するか又は同一である。各々の板薄片は、例えば3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、10mm、12mm又はそれより大きい最大直径、又はその中間の直径又はそれより小さい直径を有し、同じ板の異なる薄片は異なる直径を有することができる。本発明の例示的実施態様では、直径は、この直径が最小である配置(例えばそれが移植される配置)における最大横断面直径として規定される。
【0018】
本発明の例示的実施態様では、各々の補綴物部分は二つの板の対応する薄片を含み、それらは、単一の送出システム/挿入器具上に載せられて一緒に挿入される。本発明の例示的実施態様では、隣接する部分の組み立ては、例えば雌雄タイプのロッキング機構によって可能にされ、それは、その隣接した予め挿入された部分の側上の一つの補綴物部分の挿入を可能にすることもできる。本発明の追加的実施態様では、補綴物の隣接する部分の間のロッキング機構は、全ての面における補綴物部分の間の相対運動を防止する。
【0019】
本発明の例示的実施態様では、補綴物は六つの部分(例えば、薄片の形である円板の部品から形成される装置の部分)を含み、各々は、挿入される最後の部分の予期された位置と整合する口を介して脊椎間の間隔内に任意選択的に導入される(例えば以下で説明される五番目の部分)。本発明の例示的実施態様では、補綴部分は、六番目の部分(他端に位置される)が五番目の部分の前に導入されることを除いて、一番目の横の部分から連続的な順序で挿入される。代替的に、異なる数の補綴部分、及び/又は部分挿入の順序、及び/又は挿入開口部の位置がある。
【0020】
本発明の例示的実施態様では、板の各部分の送出システムの近位端は外部整合区域を含み、それは、移植部分が脊椎間の間隔内に導入される間、患者の体の外に位置される。本発明の例示的実施態様では、外部整合区域は内部のインターロックと適合する方法で整合するように設計され、従って、それはおそらく、体内での組み立ての工程が、明確な、想像でない参照のために、体の外側で指示され又は映されることを可能にする。任意選択的に、試験区域は補綴部分の複製であり、従って同一の設計及び寸法を有する。
【0021】
本発明の例示的実施態様では、人工円板の設計は、二つの板の間の相対運動が、影響される脊椎の分節の運動及び安定性を回復させることを可能にする。本発明の追加的実施態様では、人工円板の設計は、例えば交換される本来の円板の垂直寸法と同様又はそれより大きい垂直寸法を与えることによって、円板高さの回復を可能にする。
【0022】
本発明の例示的実施態様では、板は、隣接する椎骨の少なくとも一つに取り付けられる。本発明の例示的実施態様では、取り付けは、板の外部表面から突出する少なくとも一つの突起/スパイクによって可能にされる。本発明の例示的実施態様では、補綴物挿入時、スパイクは隠されており、板の外部表面は比較的滑らか/平坦である。全ての補綴部分の挿入及びそれらの組み立ての後、突起は、例えば考えられる補綴物の移動を防ぐために、示された機構によって隣接する椎骨の端板に突入するように突出する。代替的実施態様では、突起は、全ての補綴物が組み立てられる前に、板の各部分の挿入の後、隣接する椎骨の端板に突入する。任意選択的に、突起の“活性化”は、補綴物の送出システムによって起こされ、及び/又は実施される。本発明の例示的実施態様では、補綴物の部分は、前記突起なしで円板間隔内に挿入され、全ての前記部分が挿入された後にのみ、又は各部分が挿入された後にのみ、突起が補綴部分及び脊椎端板内に導入される。
【0023】
本発明の例示的実施態様では、二つの金属端板の少なくとも一つは、骨との一体化を増強するため、及び/又は隣接する椎骨への板の連結を改良するために、例えばヒドロキシアパタイト(HA)又はチタンプラズマスプレーで被覆される。
【0024】
本発明の例示的実施態様では、挿入工程は、任意選択的に硬膜の一つ又は二つの側(例えば、一方の側から挿入された幾つかの円板部分、及び他方の側から挿入された幾つかの円板部分)で、円板物質の除去及び全円板補綴物の挿入を含む。任意選択的に、挿入は患者の背中からである。本発明の一つの実施態様では、補綴物は幾つかの小さな部品で導入され、現場で組み立てられ、次いで隣接する脊椎端板の少なくとも一つに任意選択的に連結される。
【0025】
本発明の別の実施態様では、インプラントは円板間隔の内側に経皮的に体の後側又は後側−横側からのアプローチで挿入される。代替的に、インプラントは横側からのアプローチを使用して挿入される。代替的に、前記インプラントの導入は、最小侵襲的な開放された体の後側又は前側からのアプローチを使用して実行される。
【0026】
本発明の例示的実施態様では、手順はCTスキャン、X線透視及び/又は他の撮像方法によって監視される。本発明の一つの実施態様では、インプラントは、手術時及び手術後にその追跡を可能にするために、放射線不透過性物質から構成される。代替的に又は追加的に、放射線不透過性プローブ/マーカーは、例えば補綴物に形成された開口部内へのマーカーユニットの挿入によって、インプラントに加えられる。本発明の例示的実施態様では、放射線不透過性マーカーは、撮像時に補綴部分の正しい整合及び/又は固定が見られるように配置される。
【0027】
本発明の例示的実施態様では、ここに記載されたような補綴物の組み立て及び/又は最小侵襲展開を援助することを意図される器具セットが提供される。
【0028】
本発明の例示的実施態様では、例えば円板補綴物の除去又は交換が指示された場合、補綴物は最小侵襲手順を使用して除去される。本発明の例示的実施態様では、補綴板の各部分は、比較的小さな口を通して、示された引き抜き器具を使用し、別個に引き抜かれる。任意選択的に、送出システムは同様に補綴物の引き抜きのために使用され、例えば各送出要素は補綴物の一部に取り付けられ、次いでそれを引き抜くために使用される。任意選択的に、取り付けはX線透視下である。
【0029】
本発明のある実施態様の側面は、インプラントの現場での組み立てに関し、そこでは要素は一度に一つずつ、存在する組み立て物に加えられる。本発明の例示的実施態様では、要素は、各要素に結合された送出システムを使用して整合される。任意選択的に、要素が組み立て物の一部になるとき、その送出システムは除去される。任意選択的に、いかなる所定の時間においても最大二つの送出システムが定位置にあり、組み立てられた要素の送出システム及び組み立てられている要素の送出システムが定位置にある。
【0030】
本発明のある実施態様の側面は、送出要素を使用して送出された要素が対応する方法でインターロックするように整合するために設計された一組の送出要素に関する。任意選択的に、送出システムは、送出された要素がインターロックするときに除去されるように設計される。
【0031】
本発明のある実施態様の側面は、少なくとも一つの展開する突起を含む円板補綴物に関し、その突起は円板が体の内側にある後にのみ展開する。任意選択的に、突起は、補綴物の一部を形成する抑制手段によって早期の展開を防止される。
【0032】
本発明のある実施態様の側面は、例えば脊柱を迂回しながら体の後側から、例えば患者の背中から、円板補綴物を移植することに関する。任意選択的に、移植は体内への狭い口を介して行う。任意選択的に、口は、展開される補綴物より小さい。本発明の例示的実施態様では、補綴物は現場で組み立てられる。ある実施態様では、補綴物の一部は、脊椎の硬膜の一つの側の上の口から、補綴物の幾つかは別の側の上の口から挿入される。
【0033】
本発明の例示的実施態様によれば、現場で組み立てられるように適応された複数の相互連結要素を含む人工円板装置が提供される。任意選択的に、前記相互連結要素は、一方の側を他方の側に相互連結するように適応されている。代替的に又は追加的に、前記相互連結要素は、少なくとも対でインターロックするように適応されている。任意選択的に、前記装置は二つの対向する板を含み、それらの各々の板は、板が挿入される患者の脊柱の軸に沿って、対向する脊椎板の近くに配置されるように適応されている。任意選択的に、前記板は、それらの間にボールジョイントを規定する。任意選択的に、前記ボールジョイントは、ボールとソケットを含み、前記ボールは前記板の一方と一体である。代替的に、前記ボールは、いずれの板とも一体でない。
【0034】
本発明の例示的実施態様では、前記装置は、前記装置へと組み立てられる少なくとも4つの別個の要素を含む。
【0035】
本発明の例示的実施態様では、前記装置は、選択的に展開して脊椎板と係合するように適応されている少なくとも一つの突起を含む。任意選択的に、前記突起は、展開の準備が完了すると展開するように適応されている。代替的に、前記突起は、自動展開する。
【0036】
本発明の例示的実施態様では、少なくとも前記複数の相互連結要素は、前記板の各々を組み立てるために使用される。
【0037】
本発明の例示的実施態様では、前記インターロックする要素は、前記インターロック後、相対運動のいくらかの自由度を有する。任意選択的に、前記インターロックする要素は、自動ロッキング機構を使用してインターロックする。
【0038】
本発明の例示的実施態様では、前記インターロックする要素は、適合部品の形で整合部分を含む。任意選択的に、前記整合部分は、雌雄適合部分を含む。
【0039】
本発明の例示的実施態様では、前記装置は、前記相互連結要素の少なくとも二つへ取り付けられた送出システムを含む。任意選択的に、前記送出システムは、各々が異なるインターロック要素へ取り付けられている少なくとも二つの送出要素を含む。任意選択的に、前記送出要素は、それらが取り付けられている前記要素の整合と適合する方法で互いに整合するように構成される。代替的に又は追加的に、単一の送出要素は、前記装置の二つの非インターロック部分を形成する二つの対応する要素へ取り付けられている。
【0040】
本発明の例示的実施態様では、前記板は、金属から形成されている。
【0041】
本発明の例示的実施態様では、前記装置は、骨と一体になる外部層を有する。
【0042】
また、本発明の例示的実施態様によれば、以下の工程を含む、円板補綴物を展開する方法も提供される:
円板領域への通路を形成する;
前記円板領域に第一円板部分を与える;
前記円板領域に第二円板部分を与える;そして
前記円板領域において前記第二円板部分と前記第一円板部分を組み立てる。
任意選択的に、最後に与えられる円板部分は、二つの予め与えられた隣接する円板部分とインターロックする。代替的に又は追加的に、前記第一円板部分を与えること及び前記第二円板部分を与えることは、前記円板部分の一つと各々結合された送出要素を整合させることを含む。任意選択的に、前記方法は、第三円板部分が第三送出要素を使用して与えられるとき、前記第一部分と結合された送出要素を除去するが、前記第二部分と結合された要素を除去しないことを含む。
【0043】
本発明の例示的実施態様では、前記方法は、少なくとも一つの突起を開放して隣接する脊椎板と接触させることを含む。任意選択的に、前記開放は、前記組み立ての後に実行される。
【0044】
本発明の例示的実施態様では、前記開放は、前記組み立て時に実行される。
【0045】
本発明の例示的実施態様では、前記方法は、前記少なくとも一つの円板部分を体内へ与えた後、少なくとも一つの脊椎板係合器具と前記円板部分の少なくとも一つを組み立てることを含む。
【0046】
本発明の例示的実施態様では、前記通路は、硬膜の側へ向かっている。
【0047】
本発明の例示的実施態様では、前記通路は、体の後側からのアクセスのためである。
【0048】
本発明の例示的実施態様では、前記通路は、20mm未満の最大直径を有する。
【0049】
本発明の例示的実施態様では、前記通路は、15mm未満の最大直径を有する。
【0050】
本発明の例示的実施態様では、前記通路を形成することは、前記円板部分を与えることのためにカニューレを挿入することを含む。
【0051】
本発明の例示的実施態様では、前記組み立てることはインターロックすることを含む。
【0052】
本発明の例示的実施態様では、前記部分は各々、複数の非インターロック円板部分を含む。
【0053】
また、本発明の例示的実施態様によれば、以下のものを含む、円板補綴物も提供される:
脊椎板と接触するように適応された少なくとも一つの板;及び
前記板の配置の後、前記板の方へ延びるように適応された少なくとも一つの突起。
任意選択的に、前記突起は、前記円板が現場で組み立てられた後に自動展開する。代替的に、前記少なくとも一つの突起は、その開放によって展開することができる。
【0054】
また、本発明の例示的実施態様では、前記補綴物は、前記補綴物と一体である展開制限要素を含む。
【0055】
また、本発明の例示的実施態様によれば、現場で装置を組み立てるための送出システムも提供され、前記送出システムは:
第一装置部分へ取り付けるように適応された第一の細長い要素であって、体の外側に残るように適応された第一外部指示区域を含む第一の細長い要素;及び、
第二装置部分へ取り付けるように適応された第二の細長い要素であって、体の外側に残るように適応された第二外部指示区域を含む第二の細長い要素
を含み、
前記外部指示区域は、前記装置部分の相互関係を指示する方法で相互に関係づけるように構成される。任意選択的に、前記装置は、円板補綴物である。
【0056】
本発明の例示的実施態様では、前記部分の少なくとも一つは、前記装置の脱ジョイント組立部分を含む。
【0057】
本発明の例示的実施態様では、前記システムは、少なくとも三つの要素を含み、前記指示区域は単一の方法でのみ相互連結できるように構成される。
【0058】
図面の簡単な記載
本発明の幾つかの例示的実施態様は、添付図面を参照してさらに記載されるであろう。図中、同じ番号表示は各要素のための図面全体にわたって維持される。
【0059】
図1は、本発明のある例示的実施態様による、円板補綴物の一般的な図である。
【0060】
図2は、本発明のある例示的実施態様による、図1の円板補綴物の下位(下部)板を図示する。
【0061】
図3は、本発明のある例示的実施態様による、図1の円板補綴物の上位(上部)板を図示する。
【0062】
図4A−4Dは、本発明のある例示的実施態様による、補綴部分挿入順序及び方法のための選択を記載する。
【0063】
図5Aは、本発明のある例示的実施態様による、導入される最後の補綴部分を図示する。
【0064】
図5B−5Dは、本発明の例示的実施態様による、図1の補綴物の部分をインターロックするためのロッキング機構を、簡略化した方法で図示する。
【0065】
図6A−6Cは、本発明のある例示的実施態様による、補綴物と隣接椎骨との間の連結の方法を図示する。
【0066】
図7は、本発明のある例示的実施態様による、補綴物と隣接椎骨との間の連結の異なる方法を図示する。
【0067】
図8は、本発明の例示的実施態様による、補綴物挿入の例示的方法のフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0068】
図1は、本発明の例示的実施態様による、下位板101及び上位板102を含む円板補綴物100を図示する。二つの板101,102は同じ周囲/輪郭線を有するが、本発明のある実施態様では、二つの板101,102の各々のために異なる寸法及び又は形状が与えられることができる。各板101,102はそれぞれ、六つの薄片104−114,115−124から構成される。他の数の薄片が与えられることができ、一般に、板薄片の数及びそれらの横断面は円板の大きさ及び/又は円板の位置に依存することができる。板101,102は突起(図1に示さず)によってそれらの隣接脊椎端板に連結されることができ、例えば突起は、例えば補綴物の移動を防止するために、各プレート101,102のそれぞれにおけるスロット(又は窓要素)178,179から隣接椎骨の端板に向かって突出し、補綴物の挿入後にそれらに突入する。
【0069】
図2は、本発明の例示的実施態様による、円板補綴物100の下部板101を示す。ほぼその中心において、板101の上部表面126は、任意選択的に凸状であり、コア要素128を形成する。コア要素128はボール及びソケットのようなジョイントのボールとして作用する。任意選択的に、コア要素128は体の後側の方に回転の中心を与えるために、板の体の前側の縁より板の体の後側の縁の近くに位置される。円板の機能及び/又は解剖学的構造に対する他の適応が与えられることができる。代替的実施態様では、ボールは、例えばカニューレの内腔を通して適合するために圧縮されかつ板101及び102によって規定されるジョイント領域内に開放される硬いゴムボールとして、別個に与えられる。任意選択的に、ボールは、摩滅した場合に交換される。
【0070】
板101の上部表面126は、その体の前側区域136に対してより高い体の後側区域134を有する板101を作る二つの横方向の段130,132を含む。この構造は、様々な方向の様々な運動角度(例えば伸長のためよりも前に曲げること(屈曲)のためのより大きな範囲の運動)を可能にするために任意選択的に使用される。示されるように、板101は六つの薄片104−114を含む。任意選択的に、各薄片104−114は、その一つ又は二つの側に少なくとも一つの雄138及び/又は雌140の連結特徴を含み、それらは隣接する薄片104−114を互いにインターロックする。本発明の例示的実施態様では、連結特徴はスライドする特徴である。上に記され以下に示されるように、板の外部(下部)表面は、一つ以上のスロット178(又は他の開口部)を任意選択的に含み、それを通して補綴物のスパイクは突出し、隣接する端板(図2に示さず)に突入する。
【0071】
任意選択的に、二つの板(又はボール及び適合する凹み)の薄片の設計は、整合する薄片の間の隙間が適合することによって起こされる摩滅を減少させるために、適合しないように選択される。任意選択的に、隙間の配置は同じでない。任意選択的に、薄片の間のスライドする関係の代わりに、以下に記載されるように、隙間がまっすぐでなく、例えば湾曲されるような、異なるインターロックが使用される。これは、例えば、薄片が一方の薄片上に湾曲したレールを規定し、他方の薄片上に続くペグを規定する場合に行われることができる。直ぐな薄片の縁は、より強く/より硬くしてもよい。
【0072】
図3は、本発明の例示的実施態様による、円板補綴物100の上位(上部)板102を図示する。明解さのために、上位板102はその下部表面が上を向くように与えられる。板102は、ほぼその中心に、一緒にジョイントを形成する下位板凸状体128と適合する凹所/ソケット141を任意選択的に含む。上部板102は六つの薄片115−124を任意選択的に含む。任意選択的に、二つの板(101,102)の薄片区域は互いに対応する。任意選択的に、各薄片115−124は、隣接する薄片を固定するための少なくとも一つの雄及び/又は雌連結設計を有する。板の外部(上部)表面は、少なくとも一つのスロット又は他の開口部179を任意選択的に含み、それを通して補綴物のスパイクは任意選択的に突出し、隣接する端板(図3に示さず)に突入する。代替的実施態様では、ジョイントのための凹状の突出物は、下部板よりむしろ上部板に形成される。
【0073】
本発明の例示的実施態様では、二つの板101,102の対応する薄片の各対、例えば104:115,106:116,108:118,110:120,112:122及び114:124は、同じ周囲寸法を有する。対応する薄片の異なる周囲寸法を持つ他の設計も同様に与えられることができる。
【0074】
板101,102の設計は、それらの間の相対運動を任意選択的に可能にし、それは脊椎運動時の円板の自然な可動性を回復するために意図される。コア要素128及びソケット141のジョイント設計は、横方向の段130,132が自然な動きの制限を任意選択的に与えている間、“スライドすること”、回転、ひねること、及び/又は全ての方向におけるコア要素128上の上部板102の他の動きを任意選択的に許容する。当該分野で公知の様々なジョイントを使用することができる。任意選択的に、様々な方向における動きの制限は、例えば段を使用して、又は特定の量以上に互いに関して板をひねることを防止する慣例化した設計の突起を使用して、与えられる。任意選択的に、薄片対の一つ以上は、これらのケーブル又はジョイントがジョイントの運動の自由度を制限するように、例えばケーブル又は柔軟性のあるジョイントを使用して、薄片の間の内部連結を有する。任意選択的に、ケーブルは、板の間の剪断運動を制限することによってジョイントが転位することを防止するために使用される。任意選択的に、隣接する薄片は、例えば固定が失敗する場合に体内における移動を防止するために、一緒に連結される。任意選択的に、この連結は、例えば薄片を連結する貫通した穴への、移植後に任意選択的に与えられるねじによって、又は他の薄片への別個のロッキング機構(図示せず)を有する短いケーブル区域によって行われる。
【0075】
補綴物100の設計はまた、例えば実際の関節の体積を模造することによって、円板高さの回復に寄与することもできる。
【0076】
別個の“ボール”要素が与えられる実施態様では、この要素は、例えばカニューレの直径と適合するために圧縮され、次いで二つの板上又は一つのみの板上の適合する凹み内に開放される硬いゴムのボールとして、カニューレを介して与えられることができる。
【0077】
図4A−4Dは、本発明のある例示的実施態様による、円板補綴物100を展開する工程における段階を図示する。完成された補綴物100は、六つの部分142,143,144,146,148,150(図4D)を含み、それらの各々は上部板102の薄片及び下部板101の対応する薄片を含み、それは、ある実施態様では、装置の単一の薄片と考えられることができる。この例示的実施態様によれば、補綴部分142,143,144,146,148,150は、示された送出システム要素(挿入器具)に予め載せられて与えられ、横の部分142から始まる連続的な順序で挿入される。但し、六番目の部分150(即ち他端における部分)は五番目の部分148より前に導入される任意選択的な例外を持つ。
【0078】
本発明の例示的実施態様では、全ての六つの部分142,143,144,146,148,150は、同じ口、例えば直径が8mmの口(例えば切り込み)を通して挿入される。他の大きさの口も使用されることができ、例えば、部分の大きさによって選択される。本発明の例示的実施態様では、口は、補綴物の五番目の(又はそうでなければ最後に挿入される)部分のための円板間隔内に意図された位置で線で与えられる。任意選択的に、補綴物部分142,143,144,146,148,150は、予め載せられているよりむしろ展開時にそれらの挿入器具に連結される。
【0079】
送出システムは、例えば10cm、20cm、30cm、又は40cmの長さであることができる。任意選択的に、送出システムの長さは、それらが口を通して円板領域へ移動するが、内部部分及び外部部分の関連する位置の極めて大きいひねり及び/又は曲げ又は他の歪曲を可能にするほど長くないように、選択される。任意選択的に、その長さは、X線透視システムの放射の円錐の外側であることによって、作業する医者の放射線曝露を減少させるために十分である。
【0080】
本発明の例示的実施態様では、板の薄片は、各板から一つの薄片ずつ、対で挿入される。任意選択的に、その対は、例えば弾性区域のような永久的な接着を使用して、又は水溶解性の糖のような生分解性の接着を使用して、一緒に取り付けられた二つの薄片を含む。代替的に、薄片の対は、同時に挿入されるために送出システム上に一緒に装着されるが、互いには連結されない。代替的に、薄片は連続的に挿入される。
【0081】
円板物質の除去の後、四つの部分142,143,144,146は次のように椎間円板間隔内に導入される:補綴物100の横の部分142は、その送出システム152(図4A)上に載せられて始めに導入され、連続する部分の挿入を可能にするためにその示された位置の方へ任意選択的にわずかにわきへ押される。本発明の例示的実施態様では、送出システムの幅は送出される部分の幅よりも小さい。
【0082】
次いで(図4B)、示された送出システム153上に載せられた第二部分143は同じ口を通して導入される。本発明の例示的実施態様では、部分142及び部分143はインターロックする。一つの例では、部分143はその横の側に二つの凹所143C,143Dを任意選択的に有し、それらは第一部分142(図4A)の中央の側における二つの雄要素142A,142Bと適合する。第二部分143は第一部分142の中央の側(雄要素142A,142B)及び第一送出システム152の上に挿入される。第二補綴部分143はまた、その中央の側に二つの雄要素143A,143Bを含み、その上に次の補綴部分144が導入されるであろう。任意選択的に、凹所の開口部は整合を援助するために広げられる。
【0083】
本発明の例示的実施態様では、送出システムはそれらが相互連結するように設計される。任意選択的に、いったん一つの送出システムが挿入されると、次の送出システム及び/又は挿入された部分が、既に挿入された送出システムの上に乗る。本発明の例示的実施態様では、挿入された部分のみが乗る。代替的に又は追加的に、全ての送出システムは乗るように設計されているとは限らない。代わりに、例えば遠位部分のみがインターロックする。(例えば、以下に記載される“整合部分”)
【0084】
一つの実施態様では、図4Aに戻って言及すると、各送出システム、例えば第一補綴部分の送出システム152は二つの垂直に平行な棒152A,152Bを含み、それらは第一部分の雄要素142A,142Bに連結される。その近位部分に、送出システム152は対応する補綴部分142のための外部整合区域152Cを含む。この試験区域152Cはその隣接する試験区域153Cと整合する及び/又はインターロックする設計を任意選択的に有する。本発明の例示的実施態様では、補綴物の組み立ての進行は試験部分の相対配置を検査することによって追跡される。任意選択的に、この検査は撮像技術の代わりに又はそれに加えて使用される。
【0085】
本発明の例示的実施態様では、棒152A及び152Bは薄片の“雄”突起(例えば138)に形成された開口部に適合する。
【0086】
本発明の例示的実施態様では、板薄片は、図5B−5Dを参照して以下に記載される、一緒に薄片を固定するための一体のインターロック機構を含む。代替的に又は追加的に、他の手段、例えば接着材が、一緒に薄片を取り付けるために使用される。図4Aに見られるように、補綴部分142の各雄要素142A,142Bは、その近位区域に一対のロッキング要素192A,192Bを含む。連続した補綴部分、例えば第二部分143が、第一部分142の中央の雄要素142A,142Bの上に挿入される(“上にスライドする”)とき、ロッキング要素192A,192Bは、第二部分143が完全に挿入されるまで雄要素142A,142Bのそれぞれの内側に押される。次いで、ロッキング要素192A,192Bは第二部分143の横の側において適合する溝(図4に示さず)に面し、そして前記溝に入る。このロッキング機構は、隣接する補綴部分の間の体の前後方向の相対運動を任意選択的に防止する。
【0087】
図5B−5Dは、本発明の例示的実施態様に従って上述される、薄片のために好適なロッキング機構を簡略化した方法で図示する。
【0088】
図5Bは雄ブロック500(薄片の雄連結区域の簡略化)を示し、それは細長いレール502、任意選択的な端部止め504(それはロッキング要素によって交換されることができる)、及びロッキング要素506、例えばレール502を過ぎて延びる休止状態を有する折りたたまれた薄片を含む。任意選択的に、ロッキング要素506はゴム弾性である。代替的に又は追加的に、超ゴム弾性又は形状記憶物質を使用することができる。任意選択的に、冷却又は加熱は、必要であれば、ロッキング要素506を開放するために使用される。他の種類のインターロック機構を使用することができる。
【0089】
図5Cは、溝512を含む雌ブロック510を示す。横断面図514では、ロッキング領域516が示される。
【0090】
図5Dはインターロックされた構成を示し、止め504による雌ブロック510への雄ブロック500の固定、及びロッキング要素506のインターロック及びロッキング領域516(例えば段)を示す。
【0091】
示されるように、レール502は“P”横断面を有する。しかしながら、他の横断面形状を使用することができる。特に、いくらかの回転方向及び/又は軸方向及び/又は軸を横切る方向の自由度を許してもよい。一つの例では、レール502は丸みのある横断面を有する。同様にロッキング要素506をより薄くすることができる。
【0092】
第二部分143の挿入の後、第一部分142の送出システム152は任意選択的に分離され除去される。任意選択的に、前記分離は送出システムの近位部分におけるねじ196を弛めることによって行われる。任意選択的に、ねじは、部分に届いてそのねじ切られた開口部に係合するために十分に長い。他の分離方法を同様に使用することができる。一つの例では、各送出システム棒152A,152Bの内側の内部棒は送出システムを補綴物に連結し、送出システムの近位端のナットを弛めることによって、内部棒は剪断される(図4に示さず)まで回転されることができる。別の例では、棒はロッキング要素をそのいずれかの側から保持する。引き戻されるとき、これは保持を開放する。任意選択的に、棒はつまみ把持要素を含み、それは、例えば二つの把持あごを互いに向けて促す鞘を引っ込めることによって開放される。別の例(図示せず)ではロッキング要素は棒がねじ込まれる穴を含む。
【0093】
二つの部分が移植され組み立てられた後、組み立てられた部分142,143はわずかに脇に押され、そして第三補綴部分144、その後、第四補綴部分146が、それらの送出システム154,156のそれぞれの上に載せられて椎間間隔内に同様に挿入され、組み立てられる。
【0094】
補綴物の組み立てを完了することに関して、本発明の例示的実施態様では、挿入される最後の部分が通常の最後のものである。代替的に及び図4に示されるように、最後の部分の一つ前の部分が飛ばされ、その前に(空間的に)最後の部分が挿入される。任意選択的に、これは最終組み立て及び整合が人工要素の間にあることを許容するが、最後の要素上に直接押すかもしれない周囲の肉と人工要素との間にあることを許容しない。任意選択的に、上に記されたように、口は、(一時的に)最後の部分が挿入される、補綴物における窓と整合される。任意選択的に、補綴物は、二つより多い組立部品から組み立てられるか及び/又は図4に示された二つの組立部品は各々、一つより多い薄片/部分からなる。任意選択的に、様々な口が様々な組立部品のために使用される。任意選択的に、口は、切込みでなく例えばカニューレを使用する、肉を通して押し込まれる柔軟なチューブを含む。
【0095】
本発明の例示的実施態様では(図4C、そこでは二つの送出システムの二つの上部棒が示されず)、第六部分150は、その送出システム160上に載せて、同じ口を通して、第五部分(又はそうでなければ最後の部分の一つ前に数えられる部分)を飛ばして、導入される。第六部分150は、次いで、その意図された位置へと、反対側へわずかに押される。任意選択的に、既に挿入された部分142,143,144,146の全てが雄要素142A−B,143A−B,144A−B,146A−B及び送出システム152,153,154,156をそれらの同じ側(中央に割り当てられる)に有するのと異なり、第六部分の送出システム160及び雄要素150A−Bは、第五及び第六部分148,150のそれぞれを一緒に固定することを可能にするために、反対側に(これらも中央に)位置される。送出システムは、“なくなっている”薄片の先端にあることが注意されるべきである。本発明の例示的実施態様では、第四及び第六薄片上の雄連結が送出システムに取り付けられているので、なくなっている薄片はその上に雌雌結合を有し、ある実施態様では、送出システムは薄片の縁のできるだけ近くに取り付けられることが好ましい。部分148の送出システムは明解さのために示されておらず、図4Dにおいて以下に記載される。部分148の送出システムは、任意選択的に、送出システム160上に予め装着されて与えられるが、本発明のある実施態様では、部分150が定位置にある後に進められるにすぎない。
【0096】
代替的に、雌雄又は二重雄区域は最後の部分のために使用される。本発明の例示的実施態様では、どの薄片を最後に挿入するかの選択はインプラント領域(例えば介在する神経及び硬膜)への直接のアクセスの利用可能性及び解剖学的構造に依存する。
【0097】
本発明の例示的実施態様では、同じ板では、一つの雌雄連結のみが二つの近くの薄片を連結するために使用される。任意選択的に、二つ以上のかかる連結が与えられる。代替的に又は追加的に、連結は、薄片の間の連結の曲げを、例えば30度未満、10度未満、5度未満又はそれより小さい又は中間の量まで可能にするために十分に柔軟である。
【0098】
任意選択的に、薄片は保持バッグ内に挿入される。本発明の例示的実施態様では、移植工程はバッグを移植することによって始まり、次いで薄片はバッグ内に挿入されバッグの内側で組み立てられる。任意選択的に、バッグは移動を防止するために使用される。任意選択的に、バッグは板ごとに及び/又は円板ごとに与えられる。任意選択的に、バッグはジョイント領域のための開口部を含む。
【0099】
導入される最後の部分は第五部分148(図4D)である。図5Aに示される第五部分148は、その板薄片112,122の各側に、第五部分に隣接する部分146,150の雄要素146A,146B,150A,150Bと適合する雌凹所148A,148B,148C,148Dを有する。第五部分/薄片が送出システムを取り付けるための雄部分を含まないとき、第五部分の送出システムの平行な棒は、他の部分142,143,144,146,150と比肩する様々な場所において、例えば部分薄片112,122の中央において、第五部分148に連結されることができる。本発明の例示的実施態様では、部分148は部分150の前に又は部分150とともに体の外側に与えられるが、それは部分150が定位置にあるまで進められない。任意選択的に、部分148の通路は部分146及び150の送出システムの棒によって抑えられ、その棒は部分148の雌の溝の内側にある(図5A参照)。図4Dでは、部分148のための送出棒は見えず、他の送出棒の間にあり、明解さのために除かれている。
【0100】
示された実施態様では、開口部400は、部分150の送出システム160のハンドルにおいて形成される。部分150が定位置にあった後、ハンドル404は進められて開口部400を介して棒402を押すことができ、部分148を進めて示されるように固定する。任意選択的に、ハンドル404は送出システム160及び156のためのハンドルとインターロックする。図では、明解さのために、部分150は既に定位置にあっても、ハンドル404は完全に進められていないように示されている。任意選択的に、送出システム160及び156とハンドル404のインターロックは、外部区域の他のインターロックと異なる。任意選択的に、開口部400は十分に大きいので、インターロックは部分148と部分146及び150のインターロックに似ている。
【0101】
任意選択的に、補綴部分は、上に記載されたものと異なる順序で導入され、雌雄ロッキング機構の設計及び送出システムの位置に関する補綴部分の設計はそれぞれ改変されることができる。
【0102】
図6A−6Cは、本発明の例示的実施態様による、例えば補綴物の移動を防止するために、補綴物100をその隣接する脊椎端板に連結する方法を示す。これらの図に示された方法では、複数の突起は、いったん補綴物が完全に組み立てられると、補綴物100から外へはじける。任意選択的に、これらの突起は、組み立てが完了するときに自動的に外へはじける。代替的に、外へはじけることはおそらく手で作動させることができる。代替的に、突起は組み立てが進行するにつれて外へはじけさせることができる。
【0103】
図6Aは、補綴物の下位板101の横断面である。三つの垂直なばねで負荷されたスパイク172,174,176が板101の内部の内側に位置される(ばねは図示せず)。様々な寸法を持つスパイクの他の数、接触表面、数及び/又は位置を同様に使用することができる。板101はまた、スパイク172,174,176の真下に水平な窓要素178(又は要素の組、各部分に対して一つ)を任意選択的に含む。代替的実施態様では、固定されたスロット178が与えられ、その上に追跡要素が装着されて動くことができる。代替的実施態様では、追跡要素は送出システムの一部であり、それとともに除去される。
【0104】
窓要素178は二つの(又はそれより少ない又はそれより多い)追跡要素180,182を任意選択的に含む。任意選択的に大きな追跡要素182は三つの穴184,186,188を含み、その各々は、三つのスパイク172,174,176の真下に及びそれに隣接して、補綴部分142,143,144,146,148,150の挿入段階の間に配置される。望まれるなら、任意選択的に、補綴部分142,143,144,146,148,150の組み立て物の挿入の後に、追跡要素180,182は、三つのスパイク172,174,176の正確に真下に三つの穴184,186,188の位置を変えるために反対側(以下参照)へ押される。これはスパイク172,174,176が穴184,186,188を通って隣接する脊椎端板(図6B)内に至るか又は穴184,186,188を通ってそれと接することを可能にする。
【0105】
突起の代わりに又は突起に加えて、接着剤又は生物活性化学物質の流れが、窓要素178が動くときに可能にされ、それによって板を脊椎の板に接着する。
【0106】
本発明の例示的実施態様では、間隙190、例えば円錐形の間隙は、補綴物100の最後に挿入される部分148における二つの追跡要素180、182を分離する。ねじが間隙190内に挿入され、最後の部分の送出システム158(薄片の間のインターロックが完了したときのみ任意選択的に進められる)の遠位端に任意選択的に組み込まれると、追跡要素180,182はわずかにわきに押され、そしてスパイク172,174,176が突出する。スパイク172,174,176の突入する端198は任意選択的に円錐形又は鋭利であり、端板内へのスパイクの突入を容易にする。図6Cは(突入状態における)上部板102の同様なスパイク172A−B,174A−B,176A−Bを示す。
【0107】
自動的な実施態様では、最後に挿入される薄片上の突起(図示せず)は追跡要素と係合し、それを動かす(例えば間隙190を介して)。任意選択的に、隣接する薄片の追跡要素は、最後の薄片によって横向きに押されるときにインターロックする。次いで、最後の薄片上の突起の前進運動は開口部とスパイクを整合させる。
【0108】
代替的な実施態様では、各部分のための送出システムは、例えば薄片の下に適合するスパチュラ状延長部を有する第三の棒(又は実在する棒)を使用してスパイクの運動を(例えばブロックすることによって)物理的に防止し、そしてそれが除去されたとき、スパイクは突出し及び/又は突入する。代替的に又は追加的に、送出システムの棒の回転はスパイクを回転させ、例えばスパイク及び棒の上に適合する突起及び/又はねじ切りがあり、その棒は回転したときに進む。
【0109】
図7は本発明の例示的実施態様による、補綴板101,102と隣接する脊椎端板の間の連結のための別の選択を示す。補綴物100の薄片200は、簡略化した方法で一般に示される。薄片200は脊椎端板と接触する表面にスロット202を含み、その中に突起区域204の水平区域206が、前記板薄片200(他の板のその対応する薄片と一緒に)の導入の後、挿入され、任意選択的に打ち込まれる。組み立ての後、一つ以上の突起歯208が脊椎端板に突入するか又はそれと接触する。任意選択的に、薄片200は、突起区域204の挿入時に薄片の送出システムを使用して保持される。追加のピンを補綴物(図7に示さず)の体の前後方向の動きを防止するために同様に挿入することができる。代替的又は追加的に、突起区域204はスロット202にスナップ固定される。任意選択的に、突起歯208は柔軟である。
【0110】
本発明の例示的実施態様では、板(101,102)は1〜20mm、任意選択的には約7mmの厚さを有する。例えば生理的な条件に適合させるために他の大きさを使用してもよい。任意選択的に、板は層から形成され、各層は薄片から組み立てられる。
【0111】
本発明の例示的実施態様では、円板インプラントの直径は摘出される円板とほぼ同じ大きさである。任意選択的に、例えば10%の過剰寸法、又は例えば10%、20%、又はそれ以上の過小寸法が与えられることができる。円板交換の分野に共通する大きさの考慮事項を使用することができる。しかしながら、移植経路による大きさの制限は適用する必要がないことが注意される。任意選択的に(図示せず)、板の縁は脊椎端板を覆うように選択され、任意選択的に椎骨の周りに(例えば脊柱に沿って)、例えば一つ以上の点において又は縁として広がる。任意選択的に、脊柱を保護するための凹みが与えられる。
【0112】
本発明のある例示的実施態様による、上に記載された方法の一般的で典型的な記載は図8に提示される。操作は経皮的な体の後側からのアプローチで実施されることができる。
【0113】
802では、患者の準備がなされる。
【0114】
804では、移植部位が任意選択的に撮像される。
【0115】
806では、補綴物の大きさが任意選択的に判断される。
【0116】
808では、例えば組織への損傷を防止する/最小にするように、及び/又はインプラント薄片挿入の順序に適合するように、入口位置が選択される。インプラントは可能なアプローチ方向に適合するように選択されることができる。
【0117】
810では、Kワイヤーがインプラント領域に任意選択的に挿入される。
【0118】
812では、皮膚の入口位置がKワイヤー上で拡張器によって任意選択的に広げられる。
【0119】
814では、カニューレがKワイヤー上で任意選択的に挿入され、口を形成する。
【0120】
816では、椎間板切除術がカニューレを介して、例えば当該分野で公知の方法を使用して、任意選択的に実施される。
【0121】
818では、端板が、例えば出血を誘導するために、例えば侵食によって任意選択的に準備される。任意選択的に、板の損傷は関節の骨化を防止するために減少されるか又は回避される。
【0122】
820では、要求される円板の大きさ、例えば直径及び/又は高さが任意選択的に決定される。
【0123】
822では、例えば上に記載されたように、補綴物が連続して挿入される。
【0124】
824では、スパイクが端板と係合するために任意選択的に活性化される。
【0125】
826では、カニューレが除去される。
【0126】
任意選択的に、カニューレは全く使用されない。代わりに、各部分はその体内の行程での組織の引き裂きを避けるために流線形にされることができる。任意選択的に、補綴部分及び/又は送出システムはKワイヤー上に乗る。
【0127】
任意選択的に、使用されるカニューレは正方形又は長方形の内腔のカニューレであり、又はそうでなければ挿入される薄片の横断面と適合する。適合する拡張器を同様に使用することができる。
【0128】
除去工程では、端板への薄片の取り付けは、例えば振動によって任意選択的に外される。任意選択的に、突起は、例えばばね室への軸方向のアクセス穴(図示せず)を介して、ばねを引きちぎることによって開放される。任意選択的に、ねじは補綴物の後側に取り付けられ、かかるアクセス穴を通過するか、又はそれを通って掴まれることができる。次いで、ねじを抜くことにより突起を引き戻す。
【0129】
各薄片は、それに送出システムを取り付け、薄片をインターロックするために使用されるスライドする固定を開放することによって、任意選択的に除去される。任意選択的に、固定はロッキング要素を通して、そのために与えられた軸方向のアクセス穴を通して、孔を開けることによって開放される。任意選択的に、ロッキング要素は要素がそれに対して(例えば、アクセス穴を介して)押されるときに開放するように設計される。代替的実施態様では、薄片は、関連するロッキング要素が送出システムの近くの円板の側上にあるような順序で除去され、その場合、送出システムは、固定を開放するためにロッキング要素を直接圧縮するために使用されることができる。送出システムが雄連結部分に取り付けられる実施態様では、ロッキング要素が係合している雌連結要素への延長部が与えられる。
【0130】
用語“軸方向”は薄片の長い寸法、一般には挿入方向に沿った穴を記載するために使用される。
【0131】
任意選択的に、軸方向のアクセス穴はそこに送出要素を取り付けるために使用される。
【0132】
任意選択的に、いったん送出システムが薄片に取り付けられると、薄片は、口の反対になるように横方向に(板の残りとともに)動かされ、次いで引き抜かれる。任意選択的に、次の送出/除去要素は、薄片が除去される前に取り付けられる。
【0133】
全ての上述の構成要素は、上述の寸法に制限されないことが注意される。前記寸法は、典型的なものであり、変更したり、及び/又は寸法の範囲の一部とすることができる。
【0134】
本発明の例示的実施態様では、送出システム及び薄片はキットとして与えられる。任意選択的に、インプラントの幾つかの大きさが与えられる。任意選択的に、キットは滅菌したものであり、例えば上の方法のための使用指示書を含むことができる。
【0135】
本発明の例示的実施態様では、ここに記載された装置及び方法は、部分的な円板交換、例えば新しい脊椎板を与えるために使用される。
【0136】
装置及び方法の様々な特徴を記載した。上の特徴の組み合わせはまた、上に記載された特徴の全てより少ない特徴を含む実施態様のように、本発明のある例示的実施態様の範囲内にあると考えられることが認識されるべきである。実施態様の幾つかは方法としてのみ又は装置としてのみ記載されるが、本発明の範囲は装置を使用するための方法及び方法を適用するための装置の両方を含むことも認識されるべきである。本発明の範囲は、ここに記載された装置を作成するための機械も包含する。加えて、本発明の範囲は、ここに記載された装置を使用、構成、較正、及び/又は維持する方法も含む。特許請求の範囲において又は上の明細書において使用されるとき、用語“含む(「comprises」、「comprising」、「includes」、「including」など)”は、“含んでいるが制限されない(「including but not limited」)”を意味する。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】本発明のある例示的実施態様による、円板補綴物の一般的な図である。
【図2】本発明のある例示的実施態様による、図1の円板補綴物の下位(下部)板を図示する。
【図3】本発明のある例示的実施態様による、図1の円板補綴物の上位(上部)板を図示する。
【図4A】本発明のある例示的実施態様による、補綴部分挿入順序及び方法のための選択を記載する。
【図4B】本発明のある例示的実施態様による、補綴部分挿入順序及び方法のための選択を記載する。
【図4C】本発明のある例示的実施態様による、補綴部分挿入順序及び方法のための選択を記載する。
【図4D】本発明のある例示的実施態様による、補綴部分挿入順序及び方法のための選択を記載する。
【図5A】本発明のある例示的実施態様による、導入される最後の補綴部分を図示する。
【図5B】本発明の例示的実施態様による、図1の補綴物の部分をインターロックするためのロッキング機構を、簡略化した方法で図示する。
【図5C】本発明の例示的実施態様による、図1の補綴物の部分をインターロックするためのロッキング機構を、簡略化した方法で図示する。
【図5D】本発明の例示的実施態様による、図1の補綴物の部分をインターロックするためのロッキング機構を、簡略化した方法で図示する。
【図6A】本発明のある例示的実施態様による、補綴物と隣接椎骨との間の連結の方法を図示する。
【図6B】本発明のある例示的実施態様による、補綴物と隣接椎骨との間の連結の方法を図示する。
【図6C】本発明のある例示的実施態様による、補綴物と隣接椎骨との間の連結の方法を図示する。
【図7】本発明のある例示的実施態様による、補綴物と隣接椎骨との間の連結の異なる方法を図示する。
【図8】本発明の例示的実施態様による、補綴物挿入の例示的方法のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現場で組み立てられるように適応された複数の相互連結要素を含む、人工円板装置。
【請求項2】
前記相互連結要素は、一方の側を他方の側に相互連結するように適応されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記相互連結要素は、少なくとも対でインターロックするように適応されている、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
二つの対向する板を含み、それらの各々の板は、板が挿入される患者の脊柱の軸に沿って、対向する脊椎板の近くに配置されるように適応されている、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記板は、それらの間にボールジョイントを規定する、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記ボールジョイントは、ボールとソケットを含み、前記ボールは前記板の一方と一体である、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記ボールは、いずれの板とも一体でない、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記装置は、前記装置へと組み立てられる少なくとも4つの別個の要素を含む、請求項3に記載の装置。
【請求項9】
選択的に展開して脊椎板と係合するように適応されている少なくとも一つの突起を含む、請求項3に記載の装置。
【請求項10】
前記突起は、展開の準備が完了すると展開するように適応されている、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記突起は、自動展開する、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
少なくとも前記複数の相互連結要素は、前記板の各々を組み立てるために使用される、請求項4に記載の装置。
【請求項13】
前記インターロックする要素は、前記インターロック後、相対運動のいくらかの自由度を有する、請求項3に記載の装置。
【請求項14】
前記インターロックする要素は、自動ロッキング機構を使用してインターロックする、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記インターロックする要素は、適合部品の形で整合部分を含む、請求項3に記載の装置。
【請求項16】
前記整合部分は、雌雄適合部分を含む、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記相互連結要素の少なくとも二つへ取り付けられた送出システムを含む、請求項3に記載の装置。
【請求項18】
前記送出システムは、各々が異なるインターロック要素へ取り付けられている少なくとも二つの送出要素を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記送出要素は、それらが取り付けられている前記要素の整合と適合する方法で互いに整合するように構成される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
単一の送出要素は、前記装置の二つの非インターロック部分を形成する二つの対応する要素へ取り付けられている、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記板は、金属から形成されている、請求項4に記載の装置。
【請求項22】
骨と一体になる外部層を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項23】
以下の工程を含む、円板補綴物を展開する方法:
円板領域への通路を形成する;
前記円板領域に第一円板部分を与える;
前記円板領域に第二円板部分を与える;そして
前記円板領域において前記第二円板部分と前記第一円板部分を組み立てる。
【請求項24】
最後に与えられる円板部分は、二つの予め与えられた隣接する円板部分とインターロックする、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第一円板部分を与えること及び前記第二円板部分を与えることは、前記円板部分の一つと各々結合された送出要素を整合させることを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
第三円板部分が第三送出要素を使用して与えられるとき、前記第一部分と結合された送出要素を除去するが、前記第二部分と結合された要素を除去しないことを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
少なくとも一つの突起を開放して隣接する脊椎板と接触させることを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記開放は、前記組み立ての後に実行される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記開放は、前記組み立て時に実行される、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも一つの円板部分を体内へ与えた後、少なくとも一つの脊椎板係合器具と前記円板部分の少なくとも一つを組み立てることを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項31】
前記通路は、硬膜の側へ向かっている、請求項23に記載の方法。
【請求項32】
前記通路は、体の後側からのアクセスのためである、請求項23に記載の方法。
【請求項33】
前記通路は、20mm未満の最大直径を有する、請求項23に記載の方法。
【請求項34】
前記通路は、15mm未満の最大直径を有する、請求項23に記載の方法。
【請求項35】
前記通路を形成することは、前記円板部分を与えることのためにカニューレを挿入することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項36】
前記組み立てることはインターロックすることを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項37】
前記部分は各々、複数の非インターロック円板部分を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項38】
以下のものを含む、円板補綴物:
脊椎板と接触するように適応された少なくとも一つの板;及び
前記板の配置後、前記板の方へ延びるように適応された少なくとも一つの突起。
【請求項39】
前記突起は、前記円板が現場で組み立てられた後に自動展開する、請求項38に記載の補綴物。
【請求項40】
前記少なくとも一つの突起は、その開放によって展開することができる、請求項38に記載の補綴物。
【請求項41】
前記補綴物と一体である展開制限要素を含む、請求項38に記載の補綴物。
【請求項42】
現場で装置を組み立てるための送出システムであって、前記送出システムは:
第一装置部分へ取り付けるように適応された第一の細長い要素であって、体の外側に残るように適応された第一外部指示区域を含む第一の細長い要素;及び、
第二装置部分へ取り付けるように適応された第二の細長い要素であって、体の外側に残るように適応された第二外部指示区域を含む第二の細長い要素
を含み、
前記外部指示区域は、前記装置部分の相互関係を指示する方法で相互に関係づけるように構成される、送出システム。
【請求項43】
前記装置は、円板補綴物である、請求項42に記載のシステム。
【請求項44】
前記部分の少なくとも一つは、前記装置の脱ジョイント組立部分を含む、請求項42に記載のシステム。
【請求項45】
前記システムは、少なくとも三つの要素を含み、前記指示区域は単一の方法でのみ相互連結できるように構成される、請求項43に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−520269(P2008−520269A)
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540834(P2007−540834)
【出願日】平成17年11月15日(2005.11.15)
【国際出願番号】PCT/IL2005/001198
【国際公開番号】WO2006/051547
【国際公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(301050522)ディスク−オー−テック メディカル テクノロジーズ リミテッド (3)
【Fターム(参考)】