再生リストの作成/管理方法及びそれを実行する映像装置
【課題】再生リストの作成/管理方法及びそれを実行する録画再生装置を提供する。
【解決手段】実施形態は、区間識別部と、再生リスト生成部と、記憶部とを具備する。区間識別部は、再生すべき映像に始点と終点とにより規定される区間を設定し、その区間を識別する。再生リスト生成部は、区間識別部が設定した区間を再生するための再生順を、識別情報の配列または、識別情報の再生順に対応する記述により設定する。記憶部は、区間識別部が設定した識別情報を保持する。
【解決手段】実施形態は、区間識別部と、再生リスト生成部と、記憶部とを具備する。区間識別部は、再生すべき映像に始点と終点とにより規定される区間を設定し、その区間を識別する。再生リスト生成部は、区間識別部が設定した区間を再生するための再生順を、識別情報の配列または、識別情報の再生順に対応する記述により設定する。記憶部は、区間識別部が設定した識別情報を保持する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、再生リストの作成/管理方法及びそれを実行する録画再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
放送により提供される番組及びネットワークを用いて配信される番組あるいはユーザが撮影した動画データに対し、任意の位置に、区切りや目印としてチャプタを挿入することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−244717号公報
【特許文献2】特開2005−217875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
チャプタは、番組あるいは動画データについて1対1で対応するため、その数を増やすことが可能であるが、1つのチャプタについて2以上のコメント(サブタイトル)を付与すること、あるいは複数のチャプタを関連づけた特定の再生規則を適用することは困難である。
【0005】
本発明の目的は、再生リストの作成/管理方法及びそれを実行する録画再生装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、録画再生装置は、区間識別部と、再生リスト生成部と、記憶部とを具備する。区間識別部は、再生すべき映像に始点と終点とにより規定される区間を設定し、その区間を識別する。再生リスト生成部は、区間識別部が設定した区間を再生するための再生順を、識別情報の配列または、識別情報の再生順に対応する記述により設定する。記憶部は、区間識別部が設定した識別情報を保持する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態を適用する録画再生装置の構成の一例を示す概略図。
【図2】実施形態を適用する区間(タグ)の一例を説明する概略図。
【図3A】実施形態を適用する画面表示の一例を示す概略図。
【図3B】実施形態を適用する画面表示の一例を示す概略図。
【図4】実施形態を適用する画面表示の一例を示す概略図。
【図5】実施形態を適用する画面表示の一例を示す概略図。
【図6】実施形態を適用する画面表示の一例を示す概略図。
【図7】実施形態を適用する画面表示の一例を示す概略図。
【図8】実施形態を適用する画面表示の一例を示す概略図。
【図9】実施形態を適用するリストを表示する例を示す概略図。
【図10】実施形態をソフトウエア的に説明する概略図。
【図11】実施形態をデータファイルとして説明する概略図。
【図12】実施形態を適用するリストを表示する例を示す概略図。
【図13】実施形態を適用するサムネイル画面表示の一例を示す概略図。
【図14】実施形態を適用するリストを表示する例を示す概略図。
【図15】実施形態を適用するリストを表示する例を示す概略図。
【図16】実施形態を適用するリストを表示する例を示す概略図。
【図17】実施形態を適用するリストを表示する例を示す概略図。
【図18】実施形態を適用するリストを表示する例を示す概略図。
【図19】実施形態を適用するネットワーク上のリストを表示する例を示す概略図。
【図20】実施形態を適用するネットワーク上のリストを表示する例を示す概略図。
【図21】実施形態を適用するリストを更新する手続きを示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、実施形態を適用する録画再生装置の構成の一例を示す。なお、以下に説明する各要素/構成は、ハードウエアで実現するものであってもよいし、マイクロコンピュータ(処理装置,CPU)等を用いてソフトウエアで実現するものであってもよい。
【0010】
録画再生装置(レコーダ装置)1は、アンテナを介して取得可能な番組を選局して受信するチューナ部3、チューナ部3が受信した番組からユーザの指示する操作及び制御入力に対応する制御を実行する制御CPU部(主制御ブロック)5、チューナ部3が受信した番組を外部装置である映像表示装置(モニタ装置)101が表示可能に処理し、ユーザの要求に従い、後述する記録ユニットに記録(録画)する録画信号処理部7を含む。なお、映像表示装置101は、映像を再生するモニタ装置と音声(オーディオ)を再生するスピーカ装置とが一体に設けられたものであってもよいし、それぞれが独立して用意されているものであってもよい。また、モニタ装置とAV(Audio Visual)アンプ装置等の組み合わせであってもよいことはいうまでもない。
【0011】
チューナ部3は、地上アナログ/地上デジタル等に代表される公衆向け放送や放送衛星を介して供給される公衆向け衛星放送波の任意のチャンネルの番組(タイトル)を受信可能で、例えばTS(Transport stream,以降“TS”と呼称する)形式であるデジタル放送を受信できる。なお、チューナ部3は、詳述しないが、例えば光ケーブル等の通信網を介してプロバイダあるいは配信局(地域ネットワーク基地局)等から供給される限定的なコンテンツも受信可能である。
【0012】
制御CPU部5は、GUI処理部51、録画/再生モード処理部52、録画制御処理部53、録画時自動チャプタ生成部54、タグ編集処理部55、タイトル/チャプタ/タグ再生処理部56、EPG情報取得部57及びタグリスト編集処理部58等の要素を、少なくとも含む。また、制御CPU部5には、後段に説明するが、さまざまな情報を記憶するメモリ部9、外部ネットワーク網を通じ、さまざまな情報を取得し、あるいは共有するためのデータの受け渡しが可能なネットワーク制御部11、及びリモート端末(リモコン)13を用いたユーザ操作及び、ユーザによる直接操作を受けつけるユーザ操作入力部15が接続される。
【0013】
制御CPU部5にはまた、タイマーコントローラ(時計部)90が接続する。時計部(タイマーコントローラ)90は、時刻や、ユーザからの入力により設定される予約録画のための予約時刻(日時)と録画対象チャンネル等の情報を管理するとともに、その情報を保持可能である。なお、時計部90は、チューナ部3が含む地上デジタルチューナ部が受信するデジタル放送から、TOT(Time Offset Table)と呼ばれる「時刻情報」を、常時取得できる。すなわち、時計部90は、実質的に電波時計を内蔵している機器と同等の時刻管理が可能である。なお、時計部90は、スケジューラ機能およびメッセンジャ機能により規定される所定の時刻において、電源部91による、商用電源に対する電源のオン/オフ(通電)を制御できることはいうまでもない。すなわち、コンセントが抜かれている等の物理的に通電が困難な状況下以外においては、電力消費の比較的大きな要素を除く制御CPU部5等への2次電源(DC(直流)31Vあるいは24Vもしくは5V等)は、通常確保されており、予め規定された時刻に、録画信号処理部7あるいは後段に説明するHDD17等を起動されることは、いうまでもない。
【0014】
GUI処理部51は、ユーザによる操作信号あるいは制御入力の入力に用いる、GUI(Graphical User Interface)あるいはアイコン等を、モニタ装置101に表示するための表示出力を生成する。この出力は、後段に説明するが、録画信号処理部7が出力する映像信号に、所定の透過率で重ね合わせられる。
【0015】
録画/再生モード処理部52は、録画時には、ユーザが設定した録画(記録)モードで記録媒体への記録が可能に、録画信号処理部7による記録処理時に適用する記録(録画)モードを設定し、再生時には、記録時に設定された記録モードに対応する再生モードを設定する。
【0016】
録画制御処理部53は、録画/再生モード処理部52において設定された録画(記録)モードに対応する記録レート(映像)、記録すべき音声種別(二ヶ国語/日本語のみ/二ヶ国語のみ等)、音声種別がHBR(High Bit Rate)オーディオ等のレートを変更可能である場合の記録レート(オーディオ)、あるいはチャプタ(任意区切り)の有無、等の録画時に処理すべき情報に基づく処理を設定する。なお、チャプタは録画番組内の区切りとして利用され、再生中のチャプタ間スキップ、あるいは録画された番組を編集する際の目印として使われる。
【0017】
録画時自動チャプタ生成部54は、録画制御処理部53により、チャプタをつけることが設定されていない場合であっても、例えばCM(コマーシャル)の前後、あるいは特別なシーンの前後において、チャプタを付与する。なお、毎週決まった時間に繰り返し録画が設定されている番組がある場合、その番組に設定されたチャプタの位置情報に従い、自動的にチャプタを付与することも可能である。また、後段に説明するが、ネットワーク制御部によるネットワークへの接続、及びサーバへのアクセスの結果、録画した番組と同一の番組に用意されたチャプタの位置情報がある場合、それを取得してチャプタを付与することもできる。
【0018】
タグ編集処理部55は、録画制御処理部53がチャプタを付与する設定に設定されていない場合であっても、例えばCMの前後、あるいは特別なシーンの前後に、任意にチャプタを付与することを可能に、チャプタが付与されるであろう、仮想したチャプタ位置に対する位置情報を保持する。
【0019】
タイトル/チャプタ/タグ再生処理部56は、録画制御処理部53、及び録画時自動チャプタ生成部54により設定されたチャプタに従い、例えば再生中のチャプタ間スキップ、あるいは録画された番組の編集時の映像の取り込み開始、を設定する。なお、チャプタには、予め「名称または識別のための表示(タイトル)」を付属することができ、「タイトル」が付属したチャプタを再生する場合は、表示出力映像中の所定の位置に、「タイトル」を表示できる。
【0020】
EPG情報取得部57は、受信した番組から録画制御処理部53(または制御CPU部5のファームウエア等)により分離したEPG(Electric Program Guide,電子番組表)により供給される番組情報、例えば<出演者名>、<解説>、<コメント>等を取得し、メモリ部9が含む所定の格納部に書き込む。
【0021】
タグリスト編集処理部58は、図2により後段により詳しく説明するが、チャプタと独立に設定可能で、開始位置(始点)と終了位置(終点)とにより規定される区間である『タグ』と、その規定された区間(『タグ』)の特徴を示す「説明」/[コメント]等が付属する映像の『タグ』を管理する。なお、『タグ』は、<目印をつけて整理する>という意味の『タギング(Taging)』と類似である。
【0022】
録画信号処理部7は、詳述しないが、ビデオエンコーダ、ビデオデコーダ、オーディオエンコーダ、及びオーディオデコーダ等、を少なくとも含む。なお、各エンコーダは、入力されたアナログ信号(ビデオ(映像)/オーディオ(音声))を、デジタル信号に変換(エンコード)するもので、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)−2あるいはMPEG−4(H.264−AVC)等に準拠した信号圧縮が広く用いられている。また、各デコーダは、MPEG−2あるいはMPEG−4(H.264−AVC)等に圧縮されたデジタル信号を、デコードすることはいうまでもない。
【0023】
録画信号処理部7には、HDD(Hard Disk Drive,大容量記憶装置)17、例えばDVD規格、あるいはDVD規格に比較してより記録密度が高められた光ディスク(着脱可能な記録媒体)を用い、光ディスクが保持した情報を再生し、あるいはチューナ部3が受信した番組(コンテンツ)すなわち映像データおよびオーディオデータを、光ディスクに記録可能なディスクドライブ装置19、例えばSSD(Solid State Drive,半導体メモリ装置)であるメモリカードから映像データおよびオーディオデータを読み出し、もしくは同データをメモリカードに書き込むリーダ/ライタ21が接続する。なお、記録媒体として、例えば図示しないUSBポートを経由して録画信号処理部7と接続する記憶装置(USB(Universal Serial Bus)を通じて接続するHDD、ネットワーク制御部11と接続する記憶装置、例えばLAN−Disk(LAN(Local Area Network)を通じて接続するHDD等も、広く用いることができる。また、ネットワークを経由した接続/USBを用いた接続に加え、例えばDLNA(Digital Living Network Alliance(登録商標))規格等に準拠したネットワークコントローラや、図示しないBluetooth(登録商標)/(ブルートゥース(登録商標)と表記することもある)が用意され、それらを経由して、データの受け渡しが可能なレコーダ装置やHDD装置、もしくは携帯可能な端末装置が接続されてもよいことはいうまでもない。なお、USB接続により、キーボードが用意されることで、以下に説明する[コメント]等の文字入力も、容易である。
【0024】
メモリ部9は、例えばSDRAM(Synchronous DRAM,DRAM = Dynamic Random Access Memory)等に代表され、ワークメモリとして用いる書き換え可能型のメモリ、制御CPU部5(及び録画再生装置1の任意の要素)を動作させるためのプログラムを保持したROM、あるいは詳述しないが、録画予約制御部において予約された予約日時、録画/ダビング種別、長さ(開始時間/終了時間)、チャンネル(ch)、レート等の情報を保持する不揮発性メモリ(NVM)等を含む。メモリ部9はまた、上述した『タグ』及びそのリストである『タグリスト』を含む『タグ情報』を保持する所定の大きさの記憶領域を、有する。なお、メモリ部9は、番組(コンテンツ)の再生に必要となるアプリケーション(プログラム/プロトコル)等も保持(記憶)する。また、新たなアプリケーション(プログラム/プロトコル)が供給された場合、例えばプラグイン機能により、それを収容可能である。
【0025】
ユーザ操作入力部15は、詳述しないが、録画再生装置1本体に設けられる操作ボタン群により直接指示される(ユーザからの)操作入力を受け付ける。例えば、録画再生装置1に通常設けられている再生(PLAY)ボタンによる再生指示、録画(REC)ボタンによる録画指示、主電源のオン/オフ等、を指示する。また、ユーザ操作入力部15は、リモコン13によるユーザの指示、例えばチューナ部3を通じて受信(取得)すべき放送波/入力の選択、録画信号処理部7による録画処理、及び後段に説明する種々の記録媒体が保持する番組の再生、削除ダビング(またはムーブ)等のユーザ操作を受け付け、制御CPU部5に、対応するコマンドを入力する。
【0026】
ネットワーク制御部11は、ネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)上のデータ管理サーバ201との接続により、上述の『タグ』及びそのリストである『タグリスト』を共有できる。従って、後段に説明するが、他のユーザが用意した『タグ』及び『タグリスト』を参照し、その『タグリスト』に従う番組(コンテンツ)の再生が可能である。
【0027】
ネットワーク制御部11はまた、図20により後段に説明するが、ネットワーク上に公開されている「iカレンダ(i Calendar Store server)」に、『タグ』もしくは『タグリスト』を書き込む(アップデートする)とともに、予め予定(登録)されたユーザ端末との間で、例えばE−メールによる『タグリスト』の閲覧あるいは取得が可能である。なお、「iカレンダ(i Calendar)」は、PIM(Personal Information Manager)データ標準に準拠したスケジュール管理アプリケーションであり、今日では、PDA(Personal Digital assistant)やスマートフォン等に代表される携帯端末や携帯電話装置に、標準的に実装されている(あるいは携帯端末や携帯電話装置がサポートしている)。従って、同アプリケーションをサポートした(実装されている)任意の端末装置を用いる他のユーザが書き込んだ『タグ』もしくは『タグリスト』が存在することを確認できた場合、その『タグリスト』を取得して、番組(コンテンツ)の再生に反映することが可能である。
【0028】
また、上述の『タグ』及びそのリストである『タグリスト』の共有は、図示しないが、家庭内あるいは企業(オフィス)内のグループを単位とするホームサーバで用いられてもよいことはいうまでもない。なお、ホームサーバとしては、例えばユーザが保有するPC(Personal Computer)であってもよい。
【0029】
データ管理サーバ201は、上述した『タグ』あるいは『タグリスト』を管理するタグリスト管理部211、『タグ』及び『タグリスト』を収容するデータベース部221、予め予定(登録)されたユーザ端末との間で、例えばE−メールの送受信を可能とする通知送受信部231、を少なくとも含む。また、データ管理サーバ201は、例えば地上デジタル放送を提供する個々の放送事業者が提供するEPG(電子番組表)や上述の番組録画装置を提供する製造メーカが独自に用意したサーバ、及び視聴が無料ではあるが視聴契約を必要とする番組を提供する番組提供事業者が提供する番組一覧(コンテンツテーブル)等を含む。
【0030】
図2に、『タグ』及び『タグリスト』を説明する。
【0031】
『タグ』は、[1]〜[14]で示す「チャプタ」と独立に設定可能で、開始位置(始点)と終了位置(終点)とにより管理する区間を含む。区間は、重なりあうことを許容する。また、始点または終点が、1または複数の『タグ』で共用されてもよいし、ある『タグ』の始点または終点が別の『タグ』の終点または始点であってもよい。また、『タグ』は、「チャプタ」が番組ごとの時間情報に従う任意数の点であるに対し、上述の始点と終点とを有する区間である。
【0032】
なお、図2において、『タグ』としては、[B]〜[M]は、実質的に「チャプタ」相互間で区切った区間であるが、例えば[A]は、「オープニング」と「最初のCM」を含み、[N]は、「最初のCMの終端」と「最後のCMの始点」との間の「本編(途中のCMを含む)」、[O]は、歌手Aさんが登場している期間、[P]は、歌手Bさんが登場している間、というさまざまな区切り例を含む。
【0033】
上述の『タグ』の始点及び終点は、タイムコード(録画再生装置1のタイマーコントローラ(時計部)90が管理する時刻)により特定される。
【0034】
個々の『タグ』には、その『タグ』が含む映像またはオーディオ(音声)が特徴づける[区分]を示す「タグ説明」/「ID」等の付属情報が付属できる。なお、[区分]としては、例えば[タイトル]、[音楽(歌なし)]、[歌]、[男性]/[女性]、[歌手名]、[CM]、[配信元(ch)]、[作成者(ID)]等であり、1以上、所定の数だけ用意できる。また、「コメント」の[有無]/[表示位置]/[内容]等を任意に設定できる。なお、タイムコード上で最も遅い(番組の終端に近い)位置に付与される『タグ』の終点(終端)には、以降にタグがないことを示す『エンドタグ』が設定できる。また、「コメント」については、250字程度の説明文を記録可能である。
【0035】
なお、[表示位置]としては、モニタ装置101における表示画面において、例えば、「左上」、「右上」、「左下」、「右下」、「下(左右方向は概ね中央)」、「上(左右方向は概ね中央)」、「中央」、「右縦(上下方向は概ね中央)」及び「左縦(上下方向は概ね中央)」等の任意の位置を設定できる。
【0036】
より詳細には、番組(タイトル)は、任意数のチャプタ<区切り点>と独立に設定可能で、開始点と終了点で決まる区間すなわち『タグ』を含む。なお、『タグ』は、番組(タイトル)中の任意の位置(時刻)を開始点とし、ユーザが設定する任意の位置(時刻)を終了点とする区間を含む。
【0037】
『タグ』は、CM抽出等とリンクして自動的に設定することもできる。『タグ』の自動的な検出と設定には、シーン検出機能すなわち映像または音声の特徴に従い、シーンの切れ目(入れ替わり)を用いることもできる。『タグ』の自動的な検出と設定にはまた、字幕検出機構すなわち「字幕」の有無の検出あるいは、「字幕」の切り替わり等を用いることもできる。また、例えば、00時34分56秒ごろ、歌手Aさん登場予定/番組前半:伊豆東西の旅−西海岸編/後半:伊豆東西の旅−東海岸編等、のようなEPGに含まれる特別な区切り情報も利用できる。なお、番組(タイトル)を、例えば「1/20」/「1/10」/「120秒」等の、一定期間(時刻−時刻)で切り分けることによっても、自動設定が可能である。
【0038】
また、『タグ』は、番組(タイトル)全体で、1つとすることもできる。さらに、『タグ』の開始点または終了点もしくはその両者は、チャプタを規定する区切り点と重複でき、区間の一部または全部が他の『タグ』と重複できる。なお、重複は、2以上であってもよい。
【0039】
さらに、『タグ』の開始点は、個々の『タグ』の頭出しに利用できる。
【0040】
図3〜図5に、『タグ』を手動で設定する例を示す。
【0041】
例えば、任意のタイトル(番組)について、再生中(既に録画したもの)あるいは現在録画中の映像が表示されている画面(表示)A01中に、例えばリモコン13の「クイック」ボタン/キーにより「クイックメニュー」画面(表示)A11を表示させ(図3A)、リモコン13の操作により「クイックメニュー」から、例えば「『タグ』を作る」表示A12を選ぶ(図3B)ことにより、その時点(時刻/タイトル中の位置)に<開始点>を設定できる。
【0042】
「クイックメニュー」から、例えば「『タグ』を作る」を選び、『タグ』の開始点を設定した場合、「『タグ』を作る」に対して、例えば「OK」または「決定」を入力した時点で、今度は「『タグ』を閉じる<終了点>」の選択を受け付ける表示B12が表示される。また、『タグ』は、開始点と終了点が一対であるから、「『タグ』を作る<開始点>」により<開始点>が設定された以降は、通常(クイックメニュー)では、次は、<終了点>の設定が用意されることはいうまでもない(図4参照)。
【0043】
なお、実装されているアプリケーションに依存するが、多くの場合、図5に一例を示すように、「<終了点>」の設定に続いて「<コメント>」を入力する文字入力画面C01が起動し、画面内のコメント欄C11に任意のコメント(タグ説明)が入力可能となる。
【0044】
なお、設定されたタグは、図6〜図8により以下に説明するが、録画済みの任意のタイトル(番組)について、例えばリモコン13の「メニュー」ボタン/キーにより、現在の画面表示D01に、「メニュー」画面(表示)D11を表示させ、リモコン13の操作により「メニュー」から、例えば<『タグ』の編集>D12を選ぶことにより、新規な『タグ』の設定すなわち<『タグ』の設定>または<『タグ』の編集(既に設定されている『タグ』の変更/削除)>が可能な<タグ編集モード>が起動する(図6)。
【0045】
なお、図6において、「メニュー」画面表示D11から、<『タグ』の編集>と<『タグ』の設定>が可能な『タグの編集』画面表示D12、あるいは<『タグリスト』選択>と<『タグリスト』設定」>が可能な『タグリスト』画面表示D13のいずれかが選択できる。
【0046】
図6において、<『タグ』の編集>D12を選択すると、再生中のタイトルに設定されているタグが、図8に示すような表示形式で、任意の『タグ』について、<開始点>、<終了点>、<『タグ説明(コメント)』>を表示する画面表示F21、等が表示される。従って、ユーザは、リモコン13の操作により、<開始点>または<終了点>もしくは<両者>の変更、あるいは削除を実行できる。
【0047】
一方、図6において、<『タグリスト』の設定>画面表示D13を選択すると、再生中のタイトルについて、『設定』表示に対するリモコン13からの「設定指示」の選択(「設定」の入力信号の送信)により、現在表示(再生)中の映像に設定されている、『タグリスト』が表示される(図9)。
【0048】
図10は、図2〜図5に示した番組(タイトル)に対する『タグ』の設定の例をソフトウエア的に示す。
【0049】
再生開始[01]に続き、区切り位置指定の受け付け(<開始点>設定)[02]により<開始点>の設定入力を受け付け[02−YES]、<開始点>が入力(設定)された時点で一時停止となる(一時停止状態が設定される)[03]。続いて、[03]において一時停止した現在位置(タイトルの先頭からの経過時刻)を取得[04]し、<OK(決定)>または<NG(やり直し)>のいずれかの入力に従い、現在位置を特定する区切り位置情報設定画面が表示される[05]。
【0050】
なお、[05]において、取得した現在位置を区切り位置として確定する<OK(決定)>がリモコン13の操作により入力された場合[05−YES]、一時停止が解除される[06]。
【0051】
また、一時停止が解除された場合、次の区切り位置指定の受け付け(<終了点>設定)[07]により<終了点>の設定入力を受け付け[07−YES]、入力があったすなわち<終了点>が設定された時点で、2回目の一時停止となる(一時停止状態が設定される)[08]。
【0052】
なお、[08]において一時停止した現在位置(タイトルの先頭からの経過時刻)を取得[09]し、<OK(決定)>または<NG(やり直し)>のいずれかの入力に従い、現在位置を特定する区切り位置情報設定画面が表示される[10]。
【0053】
以下、[10]において取得した現在位置を区切り位置として確定する<OK(決定)>がリモコン13の操作により入力された場合[10−YES]、例えば<コメント(文字列)>の入力が促される[11]。
【0054】
また、[11]において、<コメント>が入力され、あるいは<コメント>の入力を不要とする制御信号、例えば<次へ>、等が入力される[11−YES]と、一時停止が解除され、<『タグ』の編集の終了>が入力される[12]〜[12−YES]まで上記ルーチンが継続する[13]。
【0055】
なお、[13]で<『タグ』の編集の終了>が指示される[13−YES]と、上述の取得した位置すなわち<開始点>と<終了点>と<コメント(無い場合もある)>と<タグ番号>がメモリ部9の所定の記憶領域、すなわちタグ情報保持部に格納される[14]。
【0056】
以下、引き続く操作がない場合、または再生終了が指示されるまで、現在再生中の番組(タイトル)の再生が継続する。
【0057】
図11は、図2に示した『タグ』と『タグリスト』のデータファイルの例を示す。
【0058】
図示の通り、
<title>:はたらく犬と猫 ・・・文字列(テキスト)
<rec−date>20220229</rec−date>
・・・西暦4桁月2桁日2桁
<start>1854</start> ・・・開始時刻4桁
<station>BS163</station>
・・・放送局/供給元(CAS)
:この例は、BS(衛星放送、163ch(チャンネル))を示す
<ch−code>D000−163</ch−code>
・・・チャンネルコード
:この例は、BSデジタル160局の−3セクタ(分割放送時)を示す
<tagging−01s>00:00:00</tagging−01s>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[1])
<tagging−01e>00:00:15</tagging−01e>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[1])
<tagging−02s>00:00:00</tagging−02s>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[2])
<tagging−02e>00:44:15</tagging−02e>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[2])
<tagging−03s>00:00:15</tagging−03s>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[3])
<tagging−03e>00:00:45</tagging−03e>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[3])
:・・・CM(1)
<tagging−04s>00:00:45</tagging−04s>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[4])
<tagging−04e>00:01:15</tagging−04e>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[4])
:・・・CM(2)
<tagging−05s>00:01:15</tagging−05s>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[5])
<tagging−05e>00:01:45</tagging−05e>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[5])
:・・・CM(3)
・・・
・・・
<tagging−N−2s>00:01:45</tagging−N−2s>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[N−2])
<tagging−N−2e>00:11:15</tagging−N−2e>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[N−2])
:・・・本編(N−2)
・・・
・・・
<tagging−N−1s>00:01:45</tagging−N−1s>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[N−1])
<tagging−N−1e>00:11:15</tagging−N−1e>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[N−1])
:・・・本編(N−1)
・・・
・・・
<tagging−Ns>00:01:45</tagging−Ns>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[N])
<tagging−Ne>00:11:15</tagging−Ne>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[N])
:・・・本編(N,Nは自然数)
<end>1945</end> ・・・終了時刻4桁
を含む。
【0059】
なお、先に図9により説明したが、『タグリスト』は、『タグ』を、特定の[区分]に従いリスト化したものであり、多くの場合、複数の『タグ』がまとめられた『タグリスト』に従い、番組(タイトル)が再生される。
【0060】
図9から、ある音楽番組について1人のユーザが『タグ』を設定した『タグリスト』は、[タグリスト名]、[タグ説明]、[タグ作成者ID]、[タグ開始点]、[タグ終了点]、[コメント]及び[コメント表示位置]に区分された複数の『タグ』を含むことがわかる。
【0061】
すなわち、タグリスト編集処理部58において、図9に示すように、録画済みの番組(コンテンツ/タイトル)の任意の『タグ』について、その再生順等を『タグリスト』として保持し、その登録、共有もしくは削除等を行い、再生対象である1つの番組を、さまざま再生方法(再生順/再生箇所が異なる任意の再生方法)で、再生可能とする。なお、タグリスト編集処理部58が生成した『タグリスト』に従って番組を再生することは、再生対象の番組を、編集作業を必要とせずにさまざまな編集済の状態で再生することを可能とする。従って、ユーザの利便性を向上できる。
【0062】
なお、用意した(一度作成した)『タグ』は、番組の編集や削除に、実質的に同期するよう、設定されている。すなわち、ある区間を削除した番組に付属する『タグ』は、残った区間については、そのまま維持される。また、番組中の一連時間については、『タグ』が付与された時刻を(削除により)短縮された総時間内で修正して(すなわち、編集後の番組にのみ適用可能な(ローカルな)リストとして)保存するものとする。
【0063】
また、『タグ』は、番組をまるごと保存した際にも、『タグリスト』とともに、例えば管理情報として記憶される(設定を変えることで、「保存しない」ことは選択できる)。この場合、番組(タイトル)名の変更がないもの(番組)については、サーバで参照することも可能である。なお、番組名を変更した場合は、ローカル(録画再生装置1)が保持するもののみ保存される。
【0064】
また、『タグ』は、番組をダビング(または移動)した場合であっても、そのダビング(移動)先、例えばDVD規格の光ディスクに保存する番組に、そのまま付属するものとする。
【0065】
また、個々の『タグ』の情報は、例えば上述した例では、[タイトル]、[音楽(歌なし)]、[歌]、[男性]/[女性]、[歌手名]、[CM]等のそれぞれは、編集及び追跡できることが好ましく、例えばIFO(Information File Object)ファイル等の形式で、保存する番組データに埋め込むことができる。
【0066】
また、番組を、SSD(半導体メモリ)に、ダビング(コピー)または移動(ムーブ)した場合も、その番組のデータに『タグ』及び『タグリスト』が付属する。これにより、例えば移動中に、あるいは外出先で、携帯電話装置、あるいはスマートフォンを用いて番組を再生(視聴)しようとするユーザは、(番組を移動またはダビングしている必要があるが)上述した編集済の状態の番組を、移動中に(外出先で)再生が可能となる。なお、『タグ』及び『タグリスト』については、携帯電話装置(スマートフォン)等にアプリケーション(ビューワ)が用意されていることが必要となるが、例えば初めて再生しようとした時点で、DLNA(Digital Living Network Alliance(登録商標))のガイドラインに準拠したビューワ(アプリケーション)をダウンロード可能なサイトあるいは製造元からのダウンロードを推奨することで、(ダウンロード後は、)上記編集済の状態で、番組が再生可能となる。また、T社製スマートフォン[X01T](商品名)等には、標準のアプリケーションとして用意されている。
【0067】
また、『タグ』が付与された特定場面のみを選んだ[プレイリスト]を作成することも可能である。この場合、新たにチャプタを用意することは必要なく、『タグリスト』から直接、[プレイリスト]を作成(「タグ」を[プレイリスト]化)できる。なお、[プレイリスト]を作成した場合、『タグ』を構成する始点と終点の位置を微調整することも可能である。
【0068】
また、『タグリスト』は、番組(タイトル/コンテンツ)の再生順を規定する点で[プレイリスト]と類似するが、個々の『タグ』にコメントを2以上用意できることや、『タグリスト』を作成する際のキーワード(厳密にはキーとなる「タグ」)やテーマの絞込みもしくは後段に説明する「フォロー」の概念に従い、随時再生順を変更できる(実質的に作成した『タグリスト』が[プレイリスト]として利用可能である)点で、[プレイリスト]と区別される。なお、『タグリスト』を利用して頭出しした個々の『タグ』を、そのまま、チャプタとして映像に付属させることも可能である。すなわち、『タグ』及び『タグリスト』をサポートしない再生装置における再生が生じた場合、新たにチャプタを用意する作業は、必要ない。
【0069】
また、『タグリスト』から、ダビング保存用のリスト(上述の編集後の番組にのみ適用可能な(ローカルな)リストの形式として保存)を作成することもできる。
【0070】
なお、『タグリスト』は、テーマや分類に従い、例えばアーティスト<歌手>毎、場面(シーン、例えば歌唱部分、トーク場面)毎、(バラエティ番組等)については、まとめ(結論/効果)部分のみ、CM、コーナー名(例:動物/植物/うらない)毎、等というリスト名で管理できる。
【0071】
図7、及び図12〜図17は、『タグリスト』を作成し、登録する方法を示す。
【0072】
任意の番組の視聴中または録画済みの番組(タイトル)の再生中に、リモコン13(図1参照)の<番組表>ボタンと<緑>ボタン、あるいは「メニュー」ボタン/キーをオンすることで、[再生選択]画面表示E01(図7参照)が表示される。なお、リモコン13による制御入力は、ユーザ操作入力部15(図1参照)が受け付け、制御CPU部5の制御に対応するGUI処理部51の起動に反映され、上述[再生選択]画面表示E01が表示されるが、詳細な説明は省略する。
【0073】
「機能選択」表示E11が表示されている状態でリモコン13の<カーソル>キー(4つの方向へのカーソル移動または選択対象の変更を指示する制御入力が可能なキー)の操作により「タグリスト選択」表示E12を選択すると、図12に示す[タイトル一覧(再生タイトル選択リスト)]画面表示G01が表示される。なお、<カーソル>キーの操作に従う「タグリスト選択」表示E12においては、例えば選択された「タグリスト選択」表示E12の色の変更あるいは反転表示等の手法により(「タグリスト選択」が)選択されたことが報知されるが、色の変更や反転表示を実現するための詳細な表示制御の説明は、省略する。
【0074】
[タイトル一覧]画面表示G501は、リモコン13の操作に従い、図13に示すように、サムネイル表示されてもよい。
【0075】
図12においては、各番組(タイトル)の番組(タイトル)名と関連づけて、その番組(タイトル)に用意されている『タグリスト』の数、すなわち「タグリスト数」表示G11を所定の位置に表示される。なお、ネットワーク制御部11を経由したデータ管理サーバ201との間の通信により、「タグリスト数」が更新されたことが検知できた場合、「タグリスト数」が更新されたことを示す記号や文字列あるいはアイコン等の表示G21により、更新されたことが報知される。なお、図13の「サムネイル」表示においては、アイコン等の表示H32が、対応するサムネイル表示H31に、表示される。また、「タグリスト数」は、「サムネイル」表示の個数で示される。なお、一度に表示できる「サムネイル」表示の数よりも「タグリスト数」が多い場合、例えば<前の表示へ戻る>ことを示す[戻る]表示H34と<次の表示へ進む>ことを示す[進む]表示H33等により、全ての「サムネイル」表示を表示できる。
【0076】
[タイトル一覧]画面表示G01(図12)から任意のタイトル(番組)を選択する選択指示が入力されると、図14に一例を示す[タグリスト一覧(タグリスト名選択)]画面表示I01が表示される。なお、<カーソル>キーの操作に従う[タグリスト一覧]画面表示I01においては、「タグリスト名」表示I11に表示された3つの「タグリスト名」のうち、選択された「タグリスト名」表示の色の変更あるいは反転表示等の手法により(「タグリスト名」が)選択されたことが報知されるが、色の変更や反転表示を実現するための詳細な表示制御の説明は、省略する。
【0077】
「タグリスト名」が選択されると、図15に一例を示すが、タグリスト編集処理部58が保持する『タグリスト』が表示される。
【0078】
なお、ユーザは、表示された「タグリスト一覧」から再生に使用する『タグリスト』を選択可能であり、並べ替えや、全ての『タグリスト』を表示することができない状態(1表示画面に表示しきれない等)の場合、表示されていない『タグリスト』を表示するためのページ切り替え/スクロール表示等が、可能である。
【0079】
また、『タグリスト』が含む『タグ』の数が予定した表示個数より多い場合、例えば<矢印状のアイコン>等を用いる「もっと見る」ボタン、あるいは<次を表示>するためのコマンドを入力可能なチェックボックス等、を『タグリスト』の末尾に配置して、続きを表示する(または取得する)ことが可能である。
【0080】
なお、『タグリスト』が含む個々の『タグ』内の表示方法の一例として、表示すべき文字数に応じてその全長が変化することを基本とするが、文字数が多い場合には、[ticker(ティッカ)]と呼ばれる表示領域内スクロールにより、文字列の先頭から終端までが、表示可能な範囲内で順次移動されてもよい。あるいは、表示列の数を2またはそれ以上とする複数行表示をも散ることも可能である。なお、[ticker(表示領域内スクロール)]は、例えば現在選択されている(<カーソル>キーによりフォーカスがあてられている)『タグ』のみに適用することが、現実的な表示の見易さ(視認性の高さ)を高めるために有益である。
【0081】
なお、『タグリスト』に従い、既に「タグリスト再生」を実行している場合において、「タグリスト選択」画面(図14)を表示し、別の『タグリスト』を選択した場合、一度再生を終了し、次に選択した『タグリスト』の先頭から再生が実行される。すなわち、再生中に、<左右(カーソル)>キーをオンすることで現在再生中の場面の再生を終了し、(選択された)前(1つ前)/後(次)の『タグ』が規定する開始点から再生開始することが可能である。
【0082】
また、番組の再生中、リモコン13の<カーソル>キーによる(左右方向の)選択入力により、『タグリスト』において隣あう『タグ』で特定できる区間の映像の頭出し等の特別な再生の制御、が可能である。一方、<カーソル>キーによる上下方向の選択信号の入力に従い、次の、または1つ前の『タグリスト』が表示され、<決定>キーのオンにより目的の『タグリスト』の選択、及びその『タグリスト』により設定される再生順により、番組が再生される。
【0083】
また、[タグリスト一覧]表示において、『タグ』の任意の1つに<カーソル>を位置し、所定時間<カーソル>を固定する等の制御信号の入力に対応させて、[コメント(あるいは説明文等)]が存在する『タグ』については、その『タグ』に付属するコメントあるいは説明文等を、例えば「ポップアップ」表示することも可能である(詳細な説明文やコメントが付属している『タグ』がある場合、その説明文やコメントを閲覧できる)。
【0084】
なお、『タグリスト』は、『タグ』を作成したユーザがデータ管理サーバ201にアップロードする(サーバに保管する)ことで、任意のユーザが参照可能となる。すなわち、サーバ201にアップロードされた『タグリスト』は、サーバ201へのアクセスが認められている任意数のユーザにより共有できる。
【0085】
この場合、ユーザは、テーマ名(番組名は、そもそもタイトルにより管理される(番組に紐つく)ので送信の必要がない)、ニックネーム(個人IDもしくはハンドルネーム)を用意するのみである。また、詳細説明を付加することもできる。
【0086】
なお、アップロード(完成した『タグリスト』の公開及びサーバへの保存)は、ユーザが公開手続きを取る手動公開、あるいはサーバの要求に従う自動公開、等をユーザが選択できる。また、自動公開(アップロード)のタイミングとしては、例えば『タグ』を作成した時点において、その都度であってもよい。もちろん、公開しないことも可能である。
【0087】
図16は、図9に『タグリスト』を例を示した音楽番組に、別のユーザが『タグ』を設定した例を、『タグリスト』として表示した例を示す。
【0088】
図17は、図9及び図16が示した音楽番組の『タグ』をまとめ、統合型の『タグリスト』として表示した例を示す。なお、統合型の『タグリスト』は、データ管理サーバ201のタグリスト管理部211の機能あるいは設定に依存するが、タグリスト管理部211が同一番組に対する『タグ』であることを判断して順次統合する場合と、ユーザが任意の『タグリスト』をダウンロードし、タグリスト編集処理部58において統合する場合とに、大別できる。
【0089】
すなわち、タグリスト管理部211(データ管理サーバ201)が、同一番組に対する『タグ』であることを判断して順次統合する場合、多くの『タグ』が存在することが予測でき、それを参照するユーザは、特定の『タグ』に着目することで、必要な『タグ』のみを集める(取得する)ことが容易となることが予想できる。反面、『タグ』の数や種類が多くなり、参照する『タグ』を選択(設定)するために、ある程度のコツ(テクニック)が必要になる可能性がある。
【0090】
一方、ユーザが任意の『タグリスト』をダウンロードし、タグリスト編集処理管理部58において統合する場合、所望の内容を含む『タグ』が得られない虞があるが、参照すべき『タグ』の量は、(ダウンロードにストレスを感じるような量に達することがない)一定レベルで済む。なお、『タグリスト』をダウンロードする場合、例えば「レーティング」と称する一種の「ランキング」を参照することで、参照すべき『タグ』の量を抑えることができる。
【0091】
なお、同一番組に対する『タグリスト』であることは、タグリスト管理部211が保持する、<開始時間>と<終了時間>/<放送局(ch)名>/<出演者名>/<「タグ設定者ID」>等のいくつかの情報を比較することで判断できる。また、同一番組に対する『タグリスト』であることは、例えばEPG情報取得部57が取得し、メモリ部9が保持するEPGデータに含まれる番組情報(<出演者名>/<解説/コメント>)等を参照することで、容易に判断できる。
【0092】
なお、同一番組に対する『タグリスト』であることが判断できた場合、オーバーライト(上書き)により、保持すべき『タグリスト』のボリュームをある程度抑えることも可能である。もちろん、個々の『タグリスト』に、例えば<時刻>を情報として付属させて、複数の『タグリスト』を保持(並存)することも可能である。
【0093】
上述の統合された『タグリスト』は、例えば既に番組の再生が完了したユーザが勧める再生順を、他のユーザがそのまま参照して番組を再生することを許容する。すなわち、録画したある番組を再生する際に、例えばCM部分を飛ばして番組を再生したいユーザは、[CM]区間の『タグ』を除いた『タグリスト』を取得(ダウンロード)して番組を再生すれば、好適に、CMを除いた一連性の高い番組を再生できる。
【0094】
また、例えば[コメント]が付属する『タグ』をリスト化して『タグリスト』を作成すれことで、[コメント]が付属する『タグ』のみをまとめて再生することが可能である。なお、[コメント]が付属する『タグ』をリスト化する際に、上述の[レーティング]を参照すれば、例えば数時間にも及ぶ長時間の番組の主要な区間を、効率よく再生(視聴)できる。
【0095】
次に、上述したサーバが保持する『タグリスト』をネットワークを経由して取得する方法の一例を示す(図1参照)。
【0096】
ネットワーク(インターネット)との接続を確立し、データ管理サーバ201内のタグリスト管理部211から、データベース221を参照する。すなわち、リモコン13の<ブロードバンド>ボタンあるいは<設定>キーを操作してネットワークに入り、データベース221内に、ユーザの持つタイトルについて、他のユーザによって作成された『タグリスト』が存在する場合、その『タグリスト』を取得することができる。
【0097】
なお、データ管理サーバ201は、ユーザからの設定(リクエスト)に基づき、例えば『タグリスト』が更新された場合に、ユーザへ通知(案内)することも可能である。
【0098】
通知(案内)の方法としては、ユーザがアクセスしたタイミングで、ユーザが閲覧(参照)可能に、例えばメールボックス、またはそれに類似したユーザのみがアクセスできる配信システムを用いることができる。すなわち、ユーザが登録することで、ユーザがアクセス毎に、最新の『タグリスト』を取得できる。
【0099】
通知(案内)の別の方法として、通知送受信部231により、ユーザが登録したメールアドレスに「e−メール」を送信する(ユーザは、『タグリスト』が更新されると、所定のタイミングで更新情報を受信する)ことが可能である。これにより、『タグリスト』が更新されたことを積極的にユーザに通知できる。なお、ユーザが「e−メール」を着信できる環境としては、例えば携帯電話であってもよいし、PC(パーソナルコンピュータ)であってもよい。また、『タグリスト』の更新の通知(案内)は、ユーザが設定した所定の時間のみとする、または更新がある毎に通知する、等を任意に設定できる。なお、登録した番組(タイトル)に、新規に『タグリスト』が用意された場合においても、同様に、通知することも選択可能である。また、携帯端末装置が、DLNA(Digital Living Network Alliance)のガイドラインに準拠した「コントロール(Control)」機能を利用可能であれば、上述の「e−メール」とは独立に、閉じたネットワーク内の1端末としての動作及び機能が期待できる。
【0100】
なお、録画再生装置1の電源がオフされている状態においても最新の『タグリスト』を取得することも可能である。すなわち、タイマーコントローラ90及び電源部91において、2次電源が確保されており、図18に示すように、『タグリスト』が更新された場合に、(更新された)『タグリスト』を取得できる。また、必要に応じ、最新の『タグリスト』を取得できたことを、ユーザが設定した通知先に、例えば「e−メール」により通知することができる。
【0101】
一方、ユーザが録画再生装置1を操作している場合、上述のサーバ201へのアクセスにより、希望する『タグリスト』を参照すると、更新された『タグリスト』については、上述した通り、図12に示した[タイトル一覧]画面表示G01において「タグリスト数」欄G11の表示が変化され、その更新があったことが、記号や文字列あるいはアイコン等の表示G21により表示される。
【0102】
なお、『タグリスト』を共有する、すなわちネットワーク上のサーバ201が保持するエータベース221を参照する場合、多くの通例と同様、個人登録及びユーザIDの取得が発生するが、ユーザIDにより特定できる任意のユーザが用意する『タグリスト』を優先して参照する/あるユーザが用意した『タグリスト』は原則取得する、等のさまざまな利用が期待できる。例えば、嗜好が類似するユーザが用意する『タグリスト』に従い番組を再生することで、上述したように、例えばCM部分を飛ばして番組を再生したいユーザは、[CM]区間の『タグ』を除いた『タグリスト』を取得(ダウンロード)して番組を再生すれば、CMを除いた一連性の高い番組を再生できる、等の利用が期待できる。
【0103】
また、取得(ダウンロード)した『タグリスト』は、ユーザにより、例えば「レーティング」順、「利用人数」順、「ダウンロード」順、「A−Z(アルファベット)」/「50音」順及びその「逆順(昇順と降順)」、もしくは「新着」順、等の任意の順にソートできる。なお、表示順(ソート)は、任意に変更可能である。
【0104】
また、ある『タグリスト』を用意(作成)したユーザについて、「フォロー」という概念を適用し、サーバへアクセスする毎に、そのユーザが用意(作成)する『タグリスト』を参照することも可能である。すなわち、特定のタグ作成者を「お気に入り」として登録(保存)することもができる。これにより、嗜好が類似する他のユーザが予約する番組を視聴する/録画する、という発展型の利用が期待できる。
【0105】
なお、多くのユーザが『タグリスト』を用意しているような場合に、「お気に入り」として登録(保存)したユーザが用意した『タグリスト』を優先的に表示することも可能である。また、ある『タグリスト』に従い番組を再生している間に、「レーティング」とは別に、その『タグリスト』を用意したユーザ(『タグ』をつける人という概念で、[タグラー]と称する)について、『この[タグラー]をフォローする』という、設定も可能である。
【0106】
また、再生に利用中である『タグリスト』に対して、例えば「クイックメニュー」から「レーティング」を参照することができる。
【0107】
なお、同『タグリスト(再生に利用しているアクティブなタグリスト)』に対して、例えば[五段階]で[レーティング]することができる。また、『タグリスト』について、コメントを付加することもできる。
【0108】
また、データ管理サーバ201側の機能として、例えば[ランキング一覧]等の情報を提供可能とし、サーバ201へのアクセスがある毎に現在取得可能な[ランキング一覧]等を閲覧可能である。この場合、[ランキング一覧]表示において指定したランキングに対応する番組について、例えば[番組リスト]として表示することができる。従って、ユーザは、例えば[番組リスト]にリストされた番組を、手動で(任意設定で)録画予約できる。なお、アプリケーションを(録画再生装置1の販売元あるいは製造元が)用意することで、[番組リスト]にリストされた番組または、同リストにリストされた番組のうちの特定の条件に該当する番組を、自動的に録画予約し、録画することも可能である。
【0109】
さらに、再生中の番組から、例えばクイックメニュー等で[タグリスト一覧]が選択されることで、データベース231が保持する『タグリスト』のうちの「ランキング」の高いものを、ユーザが([タグリスト一覧]の要求に)用いた録画再生装置に、表示させることができる(データ管理サーバ201側がデータ(「ランキング」の高いリスト)を出力(配信)する)。
【0110】
また、ユーザからのダウンロード(配信)要求とは別に、例えば「レーティング」順、「利用人数」順、「ダウンロード」順、「A−Z(アルファベット)」/「50音」順及びその「逆順(昇順と降順)」、もしくは「新着」順、等の任意の順に、『タグリスト』をソートできることはいうまでもない。これにより、ユーザが検索(ダウンロード要求)する際に(ユーザに)必要となる時間を低減できることが期待できる。
【0111】
なお、上述した『タグリスト』の共有については、ネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)上において公開されている「iカレンダ(i Calendar)」を利用することで、ユーザは、ネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)に接続可能な携帯端末装置を保持することで、随時、『タグリスト』の更新状況や最新の『タグリスト』を参照できる。また、更新された『タグリスト』を参照することにより、例えば外出先から、録画再生装置1に録画予約されている番組に対する『タグリスト』の適用、すなわち録画予約に基づいて録画された番組を再生する際に利用する『タグリスト』を、予め用意できる。
【0112】
なお、既に説明した通り、「iカレンダ(i Calendar)」は、そのアプリケーションを実装した、あるいはサポートする任意の端末装置を用い、ネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)に接続可能であれば任意に利用でき、例えば図14に示すが、ユーザAさんとユーザBさんが保有する録画可能装置に用意されたスケジュール表示機能により、上述の任意の番組録画装置において録画予約されている番組に対する『タグリスト』の適用、等の情報を、例えば外出先、あるいは勤務先もしくは自宅へ向かう経路上等の制約を受けることなく、随時確認できる。また、必要に応じて、新規の録画予約の設定(追加)等も随時可能である。なお、図20は、「iカレンダ(i Calendar)」を、一般的なブラウザを用いて表示した表示の一例を示す。
【0113】
図20において、例えば毎週月曜日に、ユーザAさんが保持する録画機能付テレビ装置において、14時00分から「○○○・・・」の録画予約があり、22日(月曜日)については、ユーザBさんが保持する録画装置において、19時00分から「□□・・□□〜」の録画予約があることがわかる。なお、図19に示した「iカレンダ(i Calendar)」の表示内容は、図19により説明した通り、(図1の録画再生装置1を保持する)ユーザの「iカレンダ(i Calendar)」サポートする任意の端末装置、例えばPC(パーソナルコンピュータ)あるいはスマートフォン(X01T(商品名))から、随時、閲覧することができる。また、図20に示した「iカレンダ(i Calendar)」に対し、図19に示したネットワークと接続可能な任意の携帯端末装置を用いて、新規な録画予約(予約の編集)とそれに対応する『タグリスト』の取得を指示することも可能である。
【0114】
また、例えば22日(月曜日)にユーザBさんが保持する録画装置による録画予約に付属するアイコン(マーク)☆より、19時00分からの「□□・・□□〜」の録画予約のある番組が、『タグリスト』が更新された番組であることを認識できる。
【0115】
すなわち、PIM(Personal Information Manager)データ標準に準拠したスケジュール管理アプリケーションをサポートした(実装されている)任意の端末装置を用いる他のユーザが書き込んだ『タグ』もしくは『タグリスト』が存在することを確認できた場合、その『タグリスト』を取得して、番組(コンテンツ)の再生に反映することが可能である。
【0116】
なお、PIM(Personal Information Manager)データ標準に準拠したスケジュール管理アプリケーション(「iカレンダ(i Calendar Store server)」)をサポートした携帯端末装置を用いたe−メールによる『タグリスト』を取得は、例えば図21に一例を示すメールフォームを用い、
A>識別コード 「dltagging」
B>パスワード 「@abx3=パスワード」
C>録画日 「20220229」 ← 2022年2月29日
D>録画開始時刻 「acaa=24時制の時間と分」
E>録画終了時刻 「cabd=24時制の時間と分」
F>録画チャンネル 「○○=放送種別に続けて3桁」
G>番組コード 「◇◇◇◇=識別符号4桁に種別に続けてチャンネル3桁」
H>取得対象 「文字列と数字によるメッセージ」
・・・例えば更新された『タグ』をダウンロード
等を、送信することで、実現できる。また、例えばユーザの帰宅時間に合わせて、「XXch」の「□□:○○」〜「○○:□□」の番組の『タグリスト』を「◇◇:○○」までに取得、というようなこれから到来する時刻に対するダウンロード指示等も可能である。
【0117】
また、図21に示したメールフォームは、一例であり、その配列や大きさ、入力項目やその順番は、メール送信側の装置やブラウザにより、さまざまな変形例があることはいうまでもない。
【0118】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0119】
例えば、実施形態の1つは、録画済みの番組(コンテンツ/タイトル)の任意の『タグ』について、その再生順等を『タグリスト』として保持し、その登録、共有もしくは削除等を行い、再生対象である1つの番組を、さまざま再生方法(再生順/再生箇所が異なる任意の再生方法)で、再生可能とする。
【0120】
例えば、実施形態の1つは、録画済みの番組(コンテンツ/タイトル)の任意の『タグ』について、その再生順等を『タグリスト』とし、複数の『タグリスト』を統合した『タグリスト』に、例えば既に番組の再生が完了したユーザが勧める再生順を、他のユーザがそのまま参照して番組を再生することを許容する。
【符号の説明】
【0121】
1…録画再生装置(レコーダ装置)、3…チューナ部、5…制御CPU部、7…録画信号処理部、9…メモリ部、11…ネットワーク制御部、15…ユーザ操作入力部、51…GUI処理部、53…録画制御処理部、55…タグ編集処理部、57…EPG情報取得部、58…タグリスト編集処理部、90…タイマーコントローラ、91…電源部。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、再生リストの作成/管理方法及びそれを実行する録画再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
放送により提供される番組及びネットワークを用いて配信される番組あるいはユーザが撮影した動画データに対し、任意の位置に、区切りや目印としてチャプタを挿入することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−244717号公報
【特許文献2】特開2005−217875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
チャプタは、番組あるいは動画データについて1対1で対応するため、その数を増やすことが可能であるが、1つのチャプタについて2以上のコメント(サブタイトル)を付与すること、あるいは複数のチャプタを関連づけた特定の再生規則を適用することは困難である。
【0005】
本発明の目的は、再生リストの作成/管理方法及びそれを実行する録画再生装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、録画再生装置は、区間識別部と、再生リスト生成部と、記憶部とを具備する。区間識別部は、再生すべき映像に始点と終点とにより規定される区間を設定し、その区間を識別する。再生リスト生成部は、区間識別部が設定した区間を再生するための再生順を、識別情報の配列または、識別情報の再生順に対応する記述により設定する。記憶部は、区間識別部が設定した識別情報を保持する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態を適用する録画再生装置の構成の一例を示す概略図。
【図2】実施形態を適用する区間(タグ)の一例を説明する概略図。
【図3A】実施形態を適用する画面表示の一例を示す概略図。
【図3B】実施形態を適用する画面表示の一例を示す概略図。
【図4】実施形態を適用する画面表示の一例を示す概略図。
【図5】実施形態を適用する画面表示の一例を示す概略図。
【図6】実施形態を適用する画面表示の一例を示す概略図。
【図7】実施形態を適用する画面表示の一例を示す概略図。
【図8】実施形態を適用する画面表示の一例を示す概略図。
【図9】実施形態を適用するリストを表示する例を示す概略図。
【図10】実施形態をソフトウエア的に説明する概略図。
【図11】実施形態をデータファイルとして説明する概略図。
【図12】実施形態を適用するリストを表示する例を示す概略図。
【図13】実施形態を適用するサムネイル画面表示の一例を示す概略図。
【図14】実施形態を適用するリストを表示する例を示す概略図。
【図15】実施形態を適用するリストを表示する例を示す概略図。
【図16】実施形態を適用するリストを表示する例を示す概略図。
【図17】実施形態を適用するリストを表示する例を示す概略図。
【図18】実施形態を適用するリストを表示する例を示す概略図。
【図19】実施形態を適用するネットワーク上のリストを表示する例を示す概略図。
【図20】実施形態を適用するネットワーク上のリストを表示する例を示す概略図。
【図21】実施形態を適用するリストを更新する手続きを示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、実施形態を適用する録画再生装置の構成の一例を示す。なお、以下に説明する各要素/構成は、ハードウエアで実現するものであってもよいし、マイクロコンピュータ(処理装置,CPU)等を用いてソフトウエアで実現するものであってもよい。
【0010】
録画再生装置(レコーダ装置)1は、アンテナを介して取得可能な番組を選局して受信するチューナ部3、チューナ部3が受信した番組からユーザの指示する操作及び制御入力に対応する制御を実行する制御CPU部(主制御ブロック)5、チューナ部3が受信した番組を外部装置である映像表示装置(モニタ装置)101が表示可能に処理し、ユーザの要求に従い、後述する記録ユニットに記録(録画)する録画信号処理部7を含む。なお、映像表示装置101は、映像を再生するモニタ装置と音声(オーディオ)を再生するスピーカ装置とが一体に設けられたものであってもよいし、それぞれが独立して用意されているものであってもよい。また、モニタ装置とAV(Audio Visual)アンプ装置等の組み合わせであってもよいことはいうまでもない。
【0011】
チューナ部3は、地上アナログ/地上デジタル等に代表される公衆向け放送や放送衛星を介して供給される公衆向け衛星放送波の任意のチャンネルの番組(タイトル)を受信可能で、例えばTS(Transport stream,以降“TS”と呼称する)形式であるデジタル放送を受信できる。なお、チューナ部3は、詳述しないが、例えば光ケーブル等の通信網を介してプロバイダあるいは配信局(地域ネットワーク基地局)等から供給される限定的なコンテンツも受信可能である。
【0012】
制御CPU部5は、GUI処理部51、録画/再生モード処理部52、録画制御処理部53、録画時自動チャプタ生成部54、タグ編集処理部55、タイトル/チャプタ/タグ再生処理部56、EPG情報取得部57及びタグリスト編集処理部58等の要素を、少なくとも含む。また、制御CPU部5には、後段に説明するが、さまざまな情報を記憶するメモリ部9、外部ネットワーク網を通じ、さまざまな情報を取得し、あるいは共有するためのデータの受け渡しが可能なネットワーク制御部11、及びリモート端末(リモコン)13を用いたユーザ操作及び、ユーザによる直接操作を受けつけるユーザ操作入力部15が接続される。
【0013】
制御CPU部5にはまた、タイマーコントローラ(時計部)90が接続する。時計部(タイマーコントローラ)90は、時刻や、ユーザからの入力により設定される予約録画のための予約時刻(日時)と録画対象チャンネル等の情報を管理するとともに、その情報を保持可能である。なお、時計部90は、チューナ部3が含む地上デジタルチューナ部が受信するデジタル放送から、TOT(Time Offset Table)と呼ばれる「時刻情報」を、常時取得できる。すなわち、時計部90は、実質的に電波時計を内蔵している機器と同等の時刻管理が可能である。なお、時計部90は、スケジューラ機能およびメッセンジャ機能により規定される所定の時刻において、電源部91による、商用電源に対する電源のオン/オフ(通電)を制御できることはいうまでもない。すなわち、コンセントが抜かれている等の物理的に通電が困難な状況下以外においては、電力消費の比較的大きな要素を除く制御CPU部5等への2次電源(DC(直流)31Vあるいは24Vもしくは5V等)は、通常確保されており、予め規定された時刻に、録画信号処理部7あるいは後段に説明するHDD17等を起動されることは、いうまでもない。
【0014】
GUI処理部51は、ユーザによる操作信号あるいは制御入力の入力に用いる、GUI(Graphical User Interface)あるいはアイコン等を、モニタ装置101に表示するための表示出力を生成する。この出力は、後段に説明するが、録画信号処理部7が出力する映像信号に、所定の透過率で重ね合わせられる。
【0015】
録画/再生モード処理部52は、録画時には、ユーザが設定した録画(記録)モードで記録媒体への記録が可能に、録画信号処理部7による記録処理時に適用する記録(録画)モードを設定し、再生時には、記録時に設定された記録モードに対応する再生モードを設定する。
【0016】
録画制御処理部53は、録画/再生モード処理部52において設定された録画(記録)モードに対応する記録レート(映像)、記録すべき音声種別(二ヶ国語/日本語のみ/二ヶ国語のみ等)、音声種別がHBR(High Bit Rate)オーディオ等のレートを変更可能である場合の記録レート(オーディオ)、あるいはチャプタ(任意区切り)の有無、等の録画時に処理すべき情報に基づく処理を設定する。なお、チャプタは録画番組内の区切りとして利用され、再生中のチャプタ間スキップ、あるいは録画された番組を編集する際の目印として使われる。
【0017】
録画時自動チャプタ生成部54は、録画制御処理部53により、チャプタをつけることが設定されていない場合であっても、例えばCM(コマーシャル)の前後、あるいは特別なシーンの前後において、チャプタを付与する。なお、毎週決まった時間に繰り返し録画が設定されている番組がある場合、その番組に設定されたチャプタの位置情報に従い、自動的にチャプタを付与することも可能である。また、後段に説明するが、ネットワーク制御部によるネットワークへの接続、及びサーバへのアクセスの結果、録画した番組と同一の番組に用意されたチャプタの位置情報がある場合、それを取得してチャプタを付与することもできる。
【0018】
タグ編集処理部55は、録画制御処理部53がチャプタを付与する設定に設定されていない場合であっても、例えばCMの前後、あるいは特別なシーンの前後に、任意にチャプタを付与することを可能に、チャプタが付与されるであろう、仮想したチャプタ位置に対する位置情報を保持する。
【0019】
タイトル/チャプタ/タグ再生処理部56は、録画制御処理部53、及び録画時自動チャプタ生成部54により設定されたチャプタに従い、例えば再生中のチャプタ間スキップ、あるいは録画された番組の編集時の映像の取り込み開始、を設定する。なお、チャプタには、予め「名称または識別のための表示(タイトル)」を付属することができ、「タイトル」が付属したチャプタを再生する場合は、表示出力映像中の所定の位置に、「タイトル」を表示できる。
【0020】
EPG情報取得部57は、受信した番組から録画制御処理部53(または制御CPU部5のファームウエア等)により分離したEPG(Electric Program Guide,電子番組表)により供給される番組情報、例えば<出演者名>、<解説>、<コメント>等を取得し、メモリ部9が含む所定の格納部に書き込む。
【0021】
タグリスト編集処理部58は、図2により後段により詳しく説明するが、チャプタと独立に設定可能で、開始位置(始点)と終了位置(終点)とにより規定される区間である『タグ』と、その規定された区間(『タグ』)の特徴を示す「説明」/[コメント]等が付属する映像の『タグ』を管理する。なお、『タグ』は、<目印をつけて整理する>という意味の『タギング(Taging)』と類似である。
【0022】
録画信号処理部7は、詳述しないが、ビデオエンコーダ、ビデオデコーダ、オーディオエンコーダ、及びオーディオデコーダ等、を少なくとも含む。なお、各エンコーダは、入力されたアナログ信号(ビデオ(映像)/オーディオ(音声))を、デジタル信号に変換(エンコード)するもので、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)−2あるいはMPEG−4(H.264−AVC)等に準拠した信号圧縮が広く用いられている。また、各デコーダは、MPEG−2あるいはMPEG−4(H.264−AVC)等に圧縮されたデジタル信号を、デコードすることはいうまでもない。
【0023】
録画信号処理部7には、HDD(Hard Disk Drive,大容量記憶装置)17、例えばDVD規格、あるいはDVD規格に比較してより記録密度が高められた光ディスク(着脱可能な記録媒体)を用い、光ディスクが保持した情報を再生し、あるいはチューナ部3が受信した番組(コンテンツ)すなわち映像データおよびオーディオデータを、光ディスクに記録可能なディスクドライブ装置19、例えばSSD(Solid State Drive,半導体メモリ装置)であるメモリカードから映像データおよびオーディオデータを読み出し、もしくは同データをメモリカードに書き込むリーダ/ライタ21が接続する。なお、記録媒体として、例えば図示しないUSBポートを経由して録画信号処理部7と接続する記憶装置(USB(Universal Serial Bus)を通じて接続するHDD、ネットワーク制御部11と接続する記憶装置、例えばLAN−Disk(LAN(Local Area Network)を通じて接続するHDD等も、広く用いることができる。また、ネットワークを経由した接続/USBを用いた接続に加え、例えばDLNA(Digital Living Network Alliance(登録商標))規格等に準拠したネットワークコントローラや、図示しないBluetooth(登録商標)/(ブルートゥース(登録商標)と表記することもある)が用意され、それらを経由して、データの受け渡しが可能なレコーダ装置やHDD装置、もしくは携帯可能な端末装置が接続されてもよいことはいうまでもない。なお、USB接続により、キーボードが用意されることで、以下に説明する[コメント]等の文字入力も、容易である。
【0024】
メモリ部9は、例えばSDRAM(Synchronous DRAM,DRAM = Dynamic Random Access Memory)等に代表され、ワークメモリとして用いる書き換え可能型のメモリ、制御CPU部5(及び録画再生装置1の任意の要素)を動作させるためのプログラムを保持したROM、あるいは詳述しないが、録画予約制御部において予約された予約日時、録画/ダビング種別、長さ(開始時間/終了時間)、チャンネル(ch)、レート等の情報を保持する不揮発性メモリ(NVM)等を含む。メモリ部9はまた、上述した『タグ』及びそのリストである『タグリスト』を含む『タグ情報』を保持する所定の大きさの記憶領域を、有する。なお、メモリ部9は、番組(コンテンツ)の再生に必要となるアプリケーション(プログラム/プロトコル)等も保持(記憶)する。また、新たなアプリケーション(プログラム/プロトコル)が供給された場合、例えばプラグイン機能により、それを収容可能である。
【0025】
ユーザ操作入力部15は、詳述しないが、録画再生装置1本体に設けられる操作ボタン群により直接指示される(ユーザからの)操作入力を受け付ける。例えば、録画再生装置1に通常設けられている再生(PLAY)ボタンによる再生指示、録画(REC)ボタンによる録画指示、主電源のオン/オフ等、を指示する。また、ユーザ操作入力部15は、リモコン13によるユーザの指示、例えばチューナ部3を通じて受信(取得)すべき放送波/入力の選択、録画信号処理部7による録画処理、及び後段に説明する種々の記録媒体が保持する番組の再生、削除ダビング(またはムーブ)等のユーザ操作を受け付け、制御CPU部5に、対応するコマンドを入力する。
【0026】
ネットワーク制御部11は、ネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)上のデータ管理サーバ201との接続により、上述の『タグ』及びそのリストである『タグリスト』を共有できる。従って、後段に説明するが、他のユーザが用意した『タグ』及び『タグリスト』を参照し、その『タグリスト』に従う番組(コンテンツ)の再生が可能である。
【0027】
ネットワーク制御部11はまた、図20により後段に説明するが、ネットワーク上に公開されている「iカレンダ(i Calendar Store server)」に、『タグ』もしくは『タグリスト』を書き込む(アップデートする)とともに、予め予定(登録)されたユーザ端末との間で、例えばE−メールによる『タグリスト』の閲覧あるいは取得が可能である。なお、「iカレンダ(i Calendar)」は、PIM(Personal Information Manager)データ標準に準拠したスケジュール管理アプリケーションであり、今日では、PDA(Personal Digital assistant)やスマートフォン等に代表される携帯端末や携帯電話装置に、標準的に実装されている(あるいは携帯端末や携帯電話装置がサポートしている)。従って、同アプリケーションをサポートした(実装されている)任意の端末装置を用いる他のユーザが書き込んだ『タグ』もしくは『タグリスト』が存在することを確認できた場合、その『タグリスト』を取得して、番組(コンテンツ)の再生に反映することが可能である。
【0028】
また、上述の『タグ』及びそのリストである『タグリスト』の共有は、図示しないが、家庭内あるいは企業(オフィス)内のグループを単位とするホームサーバで用いられてもよいことはいうまでもない。なお、ホームサーバとしては、例えばユーザが保有するPC(Personal Computer)であってもよい。
【0029】
データ管理サーバ201は、上述した『タグ』あるいは『タグリスト』を管理するタグリスト管理部211、『タグ』及び『タグリスト』を収容するデータベース部221、予め予定(登録)されたユーザ端末との間で、例えばE−メールの送受信を可能とする通知送受信部231、を少なくとも含む。また、データ管理サーバ201は、例えば地上デジタル放送を提供する個々の放送事業者が提供するEPG(電子番組表)や上述の番組録画装置を提供する製造メーカが独自に用意したサーバ、及び視聴が無料ではあるが視聴契約を必要とする番組を提供する番組提供事業者が提供する番組一覧(コンテンツテーブル)等を含む。
【0030】
図2に、『タグ』及び『タグリスト』を説明する。
【0031】
『タグ』は、[1]〜[14]で示す「チャプタ」と独立に設定可能で、開始位置(始点)と終了位置(終点)とにより管理する区間を含む。区間は、重なりあうことを許容する。また、始点または終点が、1または複数の『タグ』で共用されてもよいし、ある『タグ』の始点または終点が別の『タグ』の終点または始点であってもよい。また、『タグ』は、「チャプタ」が番組ごとの時間情報に従う任意数の点であるに対し、上述の始点と終点とを有する区間である。
【0032】
なお、図2において、『タグ』としては、[B]〜[M]は、実質的に「チャプタ」相互間で区切った区間であるが、例えば[A]は、「オープニング」と「最初のCM」を含み、[N]は、「最初のCMの終端」と「最後のCMの始点」との間の「本編(途中のCMを含む)」、[O]は、歌手Aさんが登場している期間、[P]は、歌手Bさんが登場している間、というさまざまな区切り例を含む。
【0033】
上述の『タグ』の始点及び終点は、タイムコード(録画再生装置1のタイマーコントローラ(時計部)90が管理する時刻)により特定される。
【0034】
個々の『タグ』には、その『タグ』が含む映像またはオーディオ(音声)が特徴づける[区分]を示す「タグ説明」/「ID」等の付属情報が付属できる。なお、[区分]としては、例えば[タイトル]、[音楽(歌なし)]、[歌]、[男性]/[女性]、[歌手名]、[CM]、[配信元(ch)]、[作成者(ID)]等であり、1以上、所定の数だけ用意できる。また、「コメント」の[有無]/[表示位置]/[内容]等を任意に設定できる。なお、タイムコード上で最も遅い(番組の終端に近い)位置に付与される『タグ』の終点(終端)には、以降にタグがないことを示す『エンドタグ』が設定できる。また、「コメント」については、250字程度の説明文を記録可能である。
【0035】
なお、[表示位置]としては、モニタ装置101における表示画面において、例えば、「左上」、「右上」、「左下」、「右下」、「下(左右方向は概ね中央)」、「上(左右方向は概ね中央)」、「中央」、「右縦(上下方向は概ね中央)」及び「左縦(上下方向は概ね中央)」等の任意の位置を設定できる。
【0036】
より詳細には、番組(タイトル)は、任意数のチャプタ<区切り点>と独立に設定可能で、開始点と終了点で決まる区間すなわち『タグ』を含む。なお、『タグ』は、番組(タイトル)中の任意の位置(時刻)を開始点とし、ユーザが設定する任意の位置(時刻)を終了点とする区間を含む。
【0037】
『タグ』は、CM抽出等とリンクして自動的に設定することもできる。『タグ』の自動的な検出と設定には、シーン検出機能すなわち映像または音声の特徴に従い、シーンの切れ目(入れ替わり)を用いることもできる。『タグ』の自動的な検出と設定にはまた、字幕検出機構すなわち「字幕」の有無の検出あるいは、「字幕」の切り替わり等を用いることもできる。また、例えば、00時34分56秒ごろ、歌手Aさん登場予定/番組前半:伊豆東西の旅−西海岸編/後半:伊豆東西の旅−東海岸編等、のようなEPGに含まれる特別な区切り情報も利用できる。なお、番組(タイトル)を、例えば「1/20」/「1/10」/「120秒」等の、一定期間(時刻−時刻)で切り分けることによっても、自動設定が可能である。
【0038】
また、『タグ』は、番組(タイトル)全体で、1つとすることもできる。さらに、『タグ』の開始点または終了点もしくはその両者は、チャプタを規定する区切り点と重複でき、区間の一部または全部が他の『タグ』と重複できる。なお、重複は、2以上であってもよい。
【0039】
さらに、『タグ』の開始点は、個々の『タグ』の頭出しに利用できる。
【0040】
図3〜図5に、『タグ』を手動で設定する例を示す。
【0041】
例えば、任意のタイトル(番組)について、再生中(既に録画したもの)あるいは現在録画中の映像が表示されている画面(表示)A01中に、例えばリモコン13の「クイック」ボタン/キーにより「クイックメニュー」画面(表示)A11を表示させ(図3A)、リモコン13の操作により「クイックメニュー」から、例えば「『タグ』を作る」表示A12を選ぶ(図3B)ことにより、その時点(時刻/タイトル中の位置)に<開始点>を設定できる。
【0042】
「クイックメニュー」から、例えば「『タグ』を作る」を選び、『タグ』の開始点を設定した場合、「『タグ』を作る」に対して、例えば「OK」または「決定」を入力した時点で、今度は「『タグ』を閉じる<終了点>」の選択を受け付ける表示B12が表示される。また、『タグ』は、開始点と終了点が一対であるから、「『タグ』を作る<開始点>」により<開始点>が設定された以降は、通常(クイックメニュー)では、次は、<終了点>の設定が用意されることはいうまでもない(図4参照)。
【0043】
なお、実装されているアプリケーションに依存するが、多くの場合、図5に一例を示すように、「<終了点>」の設定に続いて「<コメント>」を入力する文字入力画面C01が起動し、画面内のコメント欄C11に任意のコメント(タグ説明)が入力可能となる。
【0044】
なお、設定されたタグは、図6〜図8により以下に説明するが、録画済みの任意のタイトル(番組)について、例えばリモコン13の「メニュー」ボタン/キーにより、現在の画面表示D01に、「メニュー」画面(表示)D11を表示させ、リモコン13の操作により「メニュー」から、例えば<『タグ』の編集>D12を選ぶことにより、新規な『タグ』の設定すなわち<『タグ』の設定>または<『タグ』の編集(既に設定されている『タグ』の変更/削除)>が可能な<タグ編集モード>が起動する(図6)。
【0045】
なお、図6において、「メニュー」画面表示D11から、<『タグ』の編集>と<『タグ』の設定>が可能な『タグの編集』画面表示D12、あるいは<『タグリスト』選択>と<『タグリスト』設定」>が可能な『タグリスト』画面表示D13のいずれかが選択できる。
【0046】
図6において、<『タグ』の編集>D12を選択すると、再生中のタイトルに設定されているタグが、図8に示すような表示形式で、任意の『タグ』について、<開始点>、<終了点>、<『タグ説明(コメント)』>を表示する画面表示F21、等が表示される。従って、ユーザは、リモコン13の操作により、<開始点>または<終了点>もしくは<両者>の変更、あるいは削除を実行できる。
【0047】
一方、図6において、<『タグリスト』の設定>画面表示D13を選択すると、再生中のタイトルについて、『設定』表示に対するリモコン13からの「設定指示」の選択(「設定」の入力信号の送信)により、現在表示(再生)中の映像に設定されている、『タグリスト』が表示される(図9)。
【0048】
図10は、図2〜図5に示した番組(タイトル)に対する『タグ』の設定の例をソフトウエア的に示す。
【0049】
再生開始[01]に続き、区切り位置指定の受け付け(<開始点>設定)[02]により<開始点>の設定入力を受け付け[02−YES]、<開始点>が入力(設定)された時点で一時停止となる(一時停止状態が設定される)[03]。続いて、[03]において一時停止した現在位置(タイトルの先頭からの経過時刻)を取得[04]し、<OK(決定)>または<NG(やり直し)>のいずれかの入力に従い、現在位置を特定する区切り位置情報設定画面が表示される[05]。
【0050】
なお、[05]において、取得した現在位置を区切り位置として確定する<OK(決定)>がリモコン13の操作により入力された場合[05−YES]、一時停止が解除される[06]。
【0051】
また、一時停止が解除された場合、次の区切り位置指定の受け付け(<終了点>設定)[07]により<終了点>の設定入力を受け付け[07−YES]、入力があったすなわち<終了点>が設定された時点で、2回目の一時停止となる(一時停止状態が設定される)[08]。
【0052】
なお、[08]において一時停止した現在位置(タイトルの先頭からの経過時刻)を取得[09]し、<OK(決定)>または<NG(やり直し)>のいずれかの入力に従い、現在位置を特定する区切り位置情報設定画面が表示される[10]。
【0053】
以下、[10]において取得した現在位置を区切り位置として確定する<OK(決定)>がリモコン13の操作により入力された場合[10−YES]、例えば<コメント(文字列)>の入力が促される[11]。
【0054】
また、[11]において、<コメント>が入力され、あるいは<コメント>の入力を不要とする制御信号、例えば<次へ>、等が入力される[11−YES]と、一時停止が解除され、<『タグ』の編集の終了>が入力される[12]〜[12−YES]まで上記ルーチンが継続する[13]。
【0055】
なお、[13]で<『タグ』の編集の終了>が指示される[13−YES]と、上述の取得した位置すなわち<開始点>と<終了点>と<コメント(無い場合もある)>と<タグ番号>がメモリ部9の所定の記憶領域、すなわちタグ情報保持部に格納される[14]。
【0056】
以下、引き続く操作がない場合、または再生終了が指示されるまで、現在再生中の番組(タイトル)の再生が継続する。
【0057】
図11は、図2に示した『タグ』と『タグリスト』のデータファイルの例を示す。
【0058】
図示の通り、
<title>:はたらく犬と猫 ・・・文字列(テキスト)
<rec−date>20220229</rec−date>
・・・西暦4桁月2桁日2桁
<start>1854</start> ・・・開始時刻4桁
<station>BS163</station>
・・・放送局/供給元(CAS)
:この例は、BS(衛星放送、163ch(チャンネル))を示す
<ch−code>D000−163</ch−code>
・・・チャンネルコード
:この例は、BSデジタル160局の−3セクタ(分割放送時)を示す
<tagging−01s>00:00:00</tagging−01s>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[1])
<tagging−01e>00:00:15</tagging−01e>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[1])
<tagging−02s>00:00:00</tagging−02s>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[2])
<tagging−02e>00:44:15</tagging−02e>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[2])
<tagging−03s>00:00:15</tagging−03s>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[3])
<tagging−03e>00:00:45</tagging−03e>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[3])
:・・・CM(1)
<tagging−04s>00:00:45</tagging−04s>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[4])
<tagging−04e>00:01:15</tagging−04e>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[4])
:・・・CM(2)
<tagging−05s>00:01:15</tagging−05s>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[5])
<tagging−05e>00:01:45</tagging−05e>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[5])
:・・・CM(3)
・・・
・・・
<tagging−N−2s>00:01:45</tagging−N−2s>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[N−2])
<tagging−N−2e>00:11:15</tagging−N−2e>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[N−2])
:・・・本編(N−2)
・・・
・・・
<tagging−N−1s>00:01:45</tagging−N−1s>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[N−1])
<tagging−N−1e>00:11:15</tagging−N−1e>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[N−1])
:・・・本編(N−1)
・・・
・・・
<tagging−Ns>00:01:45</tagging−Ns>
・・・番組の先頭からの時刻
(開始タグ−通算番号[N])
<tagging−Ne>00:11:15</tagging−Ne>
・・・番組の先頭からの時刻
(終了タグ−通算番号[N])
:・・・本編(N,Nは自然数)
<end>1945</end> ・・・終了時刻4桁
を含む。
【0059】
なお、先に図9により説明したが、『タグリスト』は、『タグ』を、特定の[区分]に従いリスト化したものであり、多くの場合、複数の『タグ』がまとめられた『タグリスト』に従い、番組(タイトル)が再生される。
【0060】
図9から、ある音楽番組について1人のユーザが『タグ』を設定した『タグリスト』は、[タグリスト名]、[タグ説明]、[タグ作成者ID]、[タグ開始点]、[タグ終了点]、[コメント]及び[コメント表示位置]に区分された複数の『タグ』を含むことがわかる。
【0061】
すなわち、タグリスト編集処理部58において、図9に示すように、録画済みの番組(コンテンツ/タイトル)の任意の『タグ』について、その再生順等を『タグリスト』として保持し、その登録、共有もしくは削除等を行い、再生対象である1つの番組を、さまざま再生方法(再生順/再生箇所が異なる任意の再生方法)で、再生可能とする。なお、タグリスト編集処理部58が生成した『タグリスト』に従って番組を再生することは、再生対象の番組を、編集作業を必要とせずにさまざまな編集済の状態で再生することを可能とする。従って、ユーザの利便性を向上できる。
【0062】
なお、用意した(一度作成した)『タグ』は、番組の編集や削除に、実質的に同期するよう、設定されている。すなわち、ある区間を削除した番組に付属する『タグ』は、残った区間については、そのまま維持される。また、番組中の一連時間については、『タグ』が付与された時刻を(削除により)短縮された総時間内で修正して(すなわち、編集後の番組にのみ適用可能な(ローカルな)リストとして)保存するものとする。
【0063】
また、『タグ』は、番組をまるごと保存した際にも、『タグリスト』とともに、例えば管理情報として記憶される(設定を変えることで、「保存しない」ことは選択できる)。この場合、番組(タイトル)名の変更がないもの(番組)については、サーバで参照することも可能である。なお、番組名を変更した場合は、ローカル(録画再生装置1)が保持するもののみ保存される。
【0064】
また、『タグ』は、番組をダビング(または移動)した場合であっても、そのダビング(移動)先、例えばDVD規格の光ディスクに保存する番組に、そのまま付属するものとする。
【0065】
また、個々の『タグ』の情報は、例えば上述した例では、[タイトル]、[音楽(歌なし)]、[歌]、[男性]/[女性]、[歌手名]、[CM]等のそれぞれは、編集及び追跡できることが好ましく、例えばIFO(Information File Object)ファイル等の形式で、保存する番組データに埋め込むことができる。
【0066】
また、番組を、SSD(半導体メモリ)に、ダビング(コピー)または移動(ムーブ)した場合も、その番組のデータに『タグ』及び『タグリスト』が付属する。これにより、例えば移動中に、あるいは外出先で、携帯電話装置、あるいはスマートフォンを用いて番組を再生(視聴)しようとするユーザは、(番組を移動またはダビングしている必要があるが)上述した編集済の状態の番組を、移動中に(外出先で)再生が可能となる。なお、『タグ』及び『タグリスト』については、携帯電話装置(スマートフォン)等にアプリケーション(ビューワ)が用意されていることが必要となるが、例えば初めて再生しようとした時点で、DLNA(Digital Living Network Alliance(登録商標))のガイドラインに準拠したビューワ(アプリケーション)をダウンロード可能なサイトあるいは製造元からのダウンロードを推奨することで、(ダウンロード後は、)上記編集済の状態で、番組が再生可能となる。また、T社製スマートフォン[X01T](商品名)等には、標準のアプリケーションとして用意されている。
【0067】
また、『タグ』が付与された特定場面のみを選んだ[プレイリスト]を作成することも可能である。この場合、新たにチャプタを用意することは必要なく、『タグリスト』から直接、[プレイリスト]を作成(「タグ」を[プレイリスト]化)できる。なお、[プレイリスト]を作成した場合、『タグ』を構成する始点と終点の位置を微調整することも可能である。
【0068】
また、『タグリスト』は、番組(タイトル/コンテンツ)の再生順を規定する点で[プレイリスト]と類似するが、個々の『タグ』にコメントを2以上用意できることや、『タグリスト』を作成する際のキーワード(厳密にはキーとなる「タグ」)やテーマの絞込みもしくは後段に説明する「フォロー」の概念に従い、随時再生順を変更できる(実質的に作成した『タグリスト』が[プレイリスト]として利用可能である)点で、[プレイリスト]と区別される。なお、『タグリスト』を利用して頭出しした個々の『タグ』を、そのまま、チャプタとして映像に付属させることも可能である。すなわち、『タグ』及び『タグリスト』をサポートしない再生装置における再生が生じた場合、新たにチャプタを用意する作業は、必要ない。
【0069】
また、『タグリスト』から、ダビング保存用のリスト(上述の編集後の番組にのみ適用可能な(ローカルな)リストの形式として保存)を作成することもできる。
【0070】
なお、『タグリスト』は、テーマや分類に従い、例えばアーティスト<歌手>毎、場面(シーン、例えば歌唱部分、トーク場面)毎、(バラエティ番組等)については、まとめ(結論/効果)部分のみ、CM、コーナー名(例:動物/植物/うらない)毎、等というリスト名で管理できる。
【0071】
図7、及び図12〜図17は、『タグリスト』を作成し、登録する方法を示す。
【0072】
任意の番組の視聴中または録画済みの番組(タイトル)の再生中に、リモコン13(図1参照)の<番組表>ボタンと<緑>ボタン、あるいは「メニュー」ボタン/キーをオンすることで、[再生選択]画面表示E01(図7参照)が表示される。なお、リモコン13による制御入力は、ユーザ操作入力部15(図1参照)が受け付け、制御CPU部5の制御に対応するGUI処理部51の起動に反映され、上述[再生選択]画面表示E01が表示されるが、詳細な説明は省略する。
【0073】
「機能選択」表示E11が表示されている状態でリモコン13の<カーソル>キー(4つの方向へのカーソル移動または選択対象の変更を指示する制御入力が可能なキー)の操作により「タグリスト選択」表示E12を選択すると、図12に示す[タイトル一覧(再生タイトル選択リスト)]画面表示G01が表示される。なお、<カーソル>キーの操作に従う「タグリスト選択」表示E12においては、例えば選択された「タグリスト選択」表示E12の色の変更あるいは反転表示等の手法により(「タグリスト選択」が)選択されたことが報知されるが、色の変更や反転表示を実現するための詳細な表示制御の説明は、省略する。
【0074】
[タイトル一覧]画面表示G501は、リモコン13の操作に従い、図13に示すように、サムネイル表示されてもよい。
【0075】
図12においては、各番組(タイトル)の番組(タイトル)名と関連づけて、その番組(タイトル)に用意されている『タグリスト』の数、すなわち「タグリスト数」表示G11を所定の位置に表示される。なお、ネットワーク制御部11を経由したデータ管理サーバ201との間の通信により、「タグリスト数」が更新されたことが検知できた場合、「タグリスト数」が更新されたことを示す記号や文字列あるいはアイコン等の表示G21により、更新されたことが報知される。なお、図13の「サムネイル」表示においては、アイコン等の表示H32が、対応するサムネイル表示H31に、表示される。また、「タグリスト数」は、「サムネイル」表示の個数で示される。なお、一度に表示できる「サムネイル」表示の数よりも「タグリスト数」が多い場合、例えば<前の表示へ戻る>ことを示す[戻る]表示H34と<次の表示へ進む>ことを示す[進む]表示H33等により、全ての「サムネイル」表示を表示できる。
【0076】
[タイトル一覧]画面表示G01(図12)から任意のタイトル(番組)を選択する選択指示が入力されると、図14に一例を示す[タグリスト一覧(タグリスト名選択)]画面表示I01が表示される。なお、<カーソル>キーの操作に従う[タグリスト一覧]画面表示I01においては、「タグリスト名」表示I11に表示された3つの「タグリスト名」のうち、選択された「タグリスト名」表示の色の変更あるいは反転表示等の手法により(「タグリスト名」が)選択されたことが報知されるが、色の変更や反転表示を実現するための詳細な表示制御の説明は、省略する。
【0077】
「タグリスト名」が選択されると、図15に一例を示すが、タグリスト編集処理部58が保持する『タグリスト』が表示される。
【0078】
なお、ユーザは、表示された「タグリスト一覧」から再生に使用する『タグリスト』を選択可能であり、並べ替えや、全ての『タグリスト』を表示することができない状態(1表示画面に表示しきれない等)の場合、表示されていない『タグリスト』を表示するためのページ切り替え/スクロール表示等が、可能である。
【0079】
また、『タグリスト』が含む『タグ』の数が予定した表示個数より多い場合、例えば<矢印状のアイコン>等を用いる「もっと見る」ボタン、あるいは<次を表示>するためのコマンドを入力可能なチェックボックス等、を『タグリスト』の末尾に配置して、続きを表示する(または取得する)ことが可能である。
【0080】
なお、『タグリスト』が含む個々の『タグ』内の表示方法の一例として、表示すべき文字数に応じてその全長が変化することを基本とするが、文字数が多い場合には、[ticker(ティッカ)]と呼ばれる表示領域内スクロールにより、文字列の先頭から終端までが、表示可能な範囲内で順次移動されてもよい。あるいは、表示列の数を2またはそれ以上とする複数行表示をも散ることも可能である。なお、[ticker(表示領域内スクロール)]は、例えば現在選択されている(<カーソル>キーによりフォーカスがあてられている)『タグ』のみに適用することが、現実的な表示の見易さ(視認性の高さ)を高めるために有益である。
【0081】
なお、『タグリスト』に従い、既に「タグリスト再生」を実行している場合において、「タグリスト選択」画面(図14)を表示し、別の『タグリスト』を選択した場合、一度再生を終了し、次に選択した『タグリスト』の先頭から再生が実行される。すなわち、再生中に、<左右(カーソル)>キーをオンすることで現在再生中の場面の再生を終了し、(選択された)前(1つ前)/後(次)の『タグ』が規定する開始点から再生開始することが可能である。
【0082】
また、番組の再生中、リモコン13の<カーソル>キーによる(左右方向の)選択入力により、『タグリスト』において隣あう『タグ』で特定できる区間の映像の頭出し等の特別な再生の制御、が可能である。一方、<カーソル>キーによる上下方向の選択信号の入力に従い、次の、または1つ前の『タグリスト』が表示され、<決定>キーのオンにより目的の『タグリスト』の選択、及びその『タグリスト』により設定される再生順により、番組が再生される。
【0083】
また、[タグリスト一覧]表示において、『タグ』の任意の1つに<カーソル>を位置し、所定時間<カーソル>を固定する等の制御信号の入力に対応させて、[コメント(あるいは説明文等)]が存在する『タグ』については、その『タグ』に付属するコメントあるいは説明文等を、例えば「ポップアップ」表示することも可能である(詳細な説明文やコメントが付属している『タグ』がある場合、その説明文やコメントを閲覧できる)。
【0084】
なお、『タグリスト』は、『タグ』を作成したユーザがデータ管理サーバ201にアップロードする(サーバに保管する)ことで、任意のユーザが参照可能となる。すなわち、サーバ201にアップロードされた『タグリスト』は、サーバ201へのアクセスが認められている任意数のユーザにより共有できる。
【0085】
この場合、ユーザは、テーマ名(番組名は、そもそもタイトルにより管理される(番組に紐つく)ので送信の必要がない)、ニックネーム(個人IDもしくはハンドルネーム)を用意するのみである。また、詳細説明を付加することもできる。
【0086】
なお、アップロード(完成した『タグリスト』の公開及びサーバへの保存)は、ユーザが公開手続きを取る手動公開、あるいはサーバの要求に従う自動公開、等をユーザが選択できる。また、自動公開(アップロード)のタイミングとしては、例えば『タグ』を作成した時点において、その都度であってもよい。もちろん、公開しないことも可能である。
【0087】
図16は、図9に『タグリスト』を例を示した音楽番組に、別のユーザが『タグ』を設定した例を、『タグリスト』として表示した例を示す。
【0088】
図17は、図9及び図16が示した音楽番組の『タグ』をまとめ、統合型の『タグリスト』として表示した例を示す。なお、統合型の『タグリスト』は、データ管理サーバ201のタグリスト管理部211の機能あるいは設定に依存するが、タグリスト管理部211が同一番組に対する『タグ』であることを判断して順次統合する場合と、ユーザが任意の『タグリスト』をダウンロードし、タグリスト編集処理部58において統合する場合とに、大別できる。
【0089】
すなわち、タグリスト管理部211(データ管理サーバ201)が、同一番組に対する『タグ』であることを判断して順次統合する場合、多くの『タグ』が存在することが予測でき、それを参照するユーザは、特定の『タグ』に着目することで、必要な『タグ』のみを集める(取得する)ことが容易となることが予想できる。反面、『タグ』の数や種類が多くなり、参照する『タグ』を選択(設定)するために、ある程度のコツ(テクニック)が必要になる可能性がある。
【0090】
一方、ユーザが任意の『タグリスト』をダウンロードし、タグリスト編集処理管理部58において統合する場合、所望の内容を含む『タグ』が得られない虞があるが、参照すべき『タグ』の量は、(ダウンロードにストレスを感じるような量に達することがない)一定レベルで済む。なお、『タグリスト』をダウンロードする場合、例えば「レーティング」と称する一種の「ランキング」を参照することで、参照すべき『タグ』の量を抑えることができる。
【0091】
なお、同一番組に対する『タグリスト』であることは、タグリスト管理部211が保持する、<開始時間>と<終了時間>/<放送局(ch)名>/<出演者名>/<「タグ設定者ID」>等のいくつかの情報を比較することで判断できる。また、同一番組に対する『タグリスト』であることは、例えばEPG情報取得部57が取得し、メモリ部9が保持するEPGデータに含まれる番組情報(<出演者名>/<解説/コメント>)等を参照することで、容易に判断できる。
【0092】
なお、同一番組に対する『タグリスト』であることが判断できた場合、オーバーライト(上書き)により、保持すべき『タグリスト』のボリュームをある程度抑えることも可能である。もちろん、個々の『タグリスト』に、例えば<時刻>を情報として付属させて、複数の『タグリスト』を保持(並存)することも可能である。
【0093】
上述の統合された『タグリスト』は、例えば既に番組の再生が完了したユーザが勧める再生順を、他のユーザがそのまま参照して番組を再生することを許容する。すなわち、録画したある番組を再生する際に、例えばCM部分を飛ばして番組を再生したいユーザは、[CM]区間の『タグ』を除いた『タグリスト』を取得(ダウンロード)して番組を再生すれば、好適に、CMを除いた一連性の高い番組を再生できる。
【0094】
また、例えば[コメント]が付属する『タグ』をリスト化して『タグリスト』を作成すれことで、[コメント]が付属する『タグ』のみをまとめて再生することが可能である。なお、[コメント]が付属する『タグ』をリスト化する際に、上述の[レーティング]を参照すれば、例えば数時間にも及ぶ長時間の番組の主要な区間を、効率よく再生(視聴)できる。
【0095】
次に、上述したサーバが保持する『タグリスト』をネットワークを経由して取得する方法の一例を示す(図1参照)。
【0096】
ネットワーク(インターネット)との接続を確立し、データ管理サーバ201内のタグリスト管理部211から、データベース221を参照する。すなわち、リモコン13の<ブロードバンド>ボタンあるいは<設定>キーを操作してネットワークに入り、データベース221内に、ユーザの持つタイトルについて、他のユーザによって作成された『タグリスト』が存在する場合、その『タグリスト』を取得することができる。
【0097】
なお、データ管理サーバ201は、ユーザからの設定(リクエスト)に基づき、例えば『タグリスト』が更新された場合に、ユーザへ通知(案内)することも可能である。
【0098】
通知(案内)の方法としては、ユーザがアクセスしたタイミングで、ユーザが閲覧(参照)可能に、例えばメールボックス、またはそれに類似したユーザのみがアクセスできる配信システムを用いることができる。すなわち、ユーザが登録することで、ユーザがアクセス毎に、最新の『タグリスト』を取得できる。
【0099】
通知(案内)の別の方法として、通知送受信部231により、ユーザが登録したメールアドレスに「e−メール」を送信する(ユーザは、『タグリスト』が更新されると、所定のタイミングで更新情報を受信する)ことが可能である。これにより、『タグリスト』が更新されたことを積極的にユーザに通知できる。なお、ユーザが「e−メール」を着信できる環境としては、例えば携帯電話であってもよいし、PC(パーソナルコンピュータ)であってもよい。また、『タグリスト』の更新の通知(案内)は、ユーザが設定した所定の時間のみとする、または更新がある毎に通知する、等を任意に設定できる。なお、登録した番組(タイトル)に、新規に『タグリスト』が用意された場合においても、同様に、通知することも選択可能である。また、携帯端末装置が、DLNA(Digital Living Network Alliance)のガイドラインに準拠した「コントロール(Control)」機能を利用可能であれば、上述の「e−メール」とは独立に、閉じたネットワーク内の1端末としての動作及び機能が期待できる。
【0100】
なお、録画再生装置1の電源がオフされている状態においても最新の『タグリスト』を取得することも可能である。すなわち、タイマーコントローラ90及び電源部91において、2次電源が確保されており、図18に示すように、『タグリスト』が更新された場合に、(更新された)『タグリスト』を取得できる。また、必要に応じ、最新の『タグリスト』を取得できたことを、ユーザが設定した通知先に、例えば「e−メール」により通知することができる。
【0101】
一方、ユーザが録画再生装置1を操作している場合、上述のサーバ201へのアクセスにより、希望する『タグリスト』を参照すると、更新された『タグリスト』については、上述した通り、図12に示した[タイトル一覧]画面表示G01において「タグリスト数」欄G11の表示が変化され、その更新があったことが、記号や文字列あるいはアイコン等の表示G21により表示される。
【0102】
なお、『タグリスト』を共有する、すなわちネットワーク上のサーバ201が保持するエータベース221を参照する場合、多くの通例と同様、個人登録及びユーザIDの取得が発生するが、ユーザIDにより特定できる任意のユーザが用意する『タグリスト』を優先して参照する/あるユーザが用意した『タグリスト』は原則取得する、等のさまざまな利用が期待できる。例えば、嗜好が類似するユーザが用意する『タグリスト』に従い番組を再生することで、上述したように、例えばCM部分を飛ばして番組を再生したいユーザは、[CM]区間の『タグ』を除いた『タグリスト』を取得(ダウンロード)して番組を再生すれば、CMを除いた一連性の高い番組を再生できる、等の利用が期待できる。
【0103】
また、取得(ダウンロード)した『タグリスト』は、ユーザにより、例えば「レーティング」順、「利用人数」順、「ダウンロード」順、「A−Z(アルファベット)」/「50音」順及びその「逆順(昇順と降順)」、もしくは「新着」順、等の任意の順にソートできる。なお、表示順(ソート)は、任意に変更可能である。
【0104】
また、ある『タグリスト』を用意(作成)したユーザについて、「フォロー」という概念を適用し、サーバへアクセスする毎に、そのユーザが用意(作成)する『タグリスト』を参照することも可能である。すなわち、特定のタグ作成者を「お気に入り」として登録(保存)することもができる。これにより、嗜好が類似する他のユーザが予約する番組を視聴する/録画する、という発展型の利用が期待できる。
【0105】
なお、多くのユーザが『タグリスト』を用意しているような場合に、「お気に入り」として登録(保存)したユーザが用意した『タグリスト』を優先的に表示することも可能である。また、ある『タグリスト』に従い番組を再生している間に、「レーティング」とは別に、その『タグリスト』を用意したユーザ(『タグ』をつける人という概念で、[タグラー]と称する)について、『この[タグラー]をフォローする』という、設定も可能である。
【0106】
また、再生に利用中である『タグリスト』に対して、例えば「クイックメニュー」から「レーティング」を参照することができる。
【0107】
なお、同『タグリスト(再生に利用しているアクティブなタグリスト)』に対して、例えば[五段階]で[レーティング]することができる。また、『タグリスト』について、コメントを付加することもできる。
【0108】
また、データ管理サーバ201側の機能として、例えば[ランキング一覧]等の情報を提供可能とし、サーバ201へのアクセスがある毎に現在取得可能な[ランキング一覧]等を閲覧可能である。この場合、[ランキング一覧]表示において指定したランキングに対応する番組について、例えば[番組リスト]として表示することができる。従って、ユーザは、例えば[番組リスト]にリストされた番組を、手動で(任意設定で)録画予約できる。なお、アプリケーションを(録画再生装置1の販売元あるいは製造元が)用意することで、[番組リスト]にリストされた番組または、同リストにリストされた番組のうちの特定の条件に該当する番組を、自動的に録画予約し、録画することも可能である。
【0109】
さらに、再生中の番組から、例えばクイックメニュー等で[タグリスト一覧]が選択されることで、データベース231が保持する『タグリスト』のうちの「ランキング」の高いものを、ユーザが([タグリスト一覧]の要求に)用いた録画再生装置に、表示させることができる(データ管理サーバ201側がデータ(「ランキング」の高いリスト)を出力(配信)する)。
【0110】
また、ユーザからのダウンロード(配信)要求とは別に、例えば「レーティング」順、「利用人数」順、「ダウンロード」順、「A−Z(アルファベット)」/「50音」順及びその「逆順(昇順と降順)」、もしくは「新着」順、等の任意の順に、『タグリスト』をソートできることはいうまでもない。これにより、ユーザが検索(ダウンロード要求)する際に(ユーザに)必要となる時間を低減できることが期待できる。
【0111】
なお、上述した『タグリスト』の共有については、ネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)上において公開されている「iカレンダ(i Calendar)」を利用することで、ユーザは、ネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)に接続可能な携帯端末装置を保持することで、随時、『タグリスト』の更新状況や最新の『タグリスト』を参照できる。また、更新された『タグリスト』を参照することにより、例えば外出先から、録画再生装置1に録画予約されている番組に対する『タグリスト』の適用、すなわち録画予約に基づいて録画された番組を再生する際に利用する『タグリスト』を、予め用意できる。
【0112】
なお、既に説明した通り、「iカレンダ(i Calendar)」は、そのアプリケーションを実装した、あるいはサポートする任意の端末装置を用い、ネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)に接続可能であれば任意に利用でき、例えば図14に示すが、ユーザAさんとユーザBさんが保有する録画可能装置に用意されたスケジュール表示機能により、上述の任意の番組録画装置において録画予約されている番組に対する『タグリスト』の適用、等の情報を、例えば外出先、あるいは勤務先もしくは自宅へ向かう経路上等の制約を受けることなく、随時確認できる。また、必要に応じて、新規の録画予約の設定(追加)等も随時可能である。なお、図20は、「iカレンダ(i Calendar)」を、一般的なブラウザを用いて表示した表示の一例を示す。
【0113】
図20において、例えば毎週月曜日に、ユーザAさんが保持する録画機能付テレビ装置において、14時00分から「○○○・・・」の録画予約があり、22日(月曜日)については、ユーザBさんが保持する録画装置において、19時00分から「□□・・□□〜」の録画予約があることがわかる。なお、図19に示した「iカレンダ(i Calendar)」の表示内容は、図19により説明した通り、(図1の録画再生装置1を保持する)ユーザの「iカレンダ(i Calendar)」サポートする任意の端末装置、例えばPC(パーソナルコンピュータ)あるいはスマートフォン(X01T(商品名))から、随時、閲覧することができる。また、図20に示した「iカレンダ(i Calendar)」に対し、図19に示したネットワークと接続可能な任意の携帯端末装置を用いて、新規な録画予約(予約の編集)とそれに対応する『タグリスト』の取得を指示することも可能である。
【0114】
また、例えば22日(月曜日)にユーザBさんが保持する録画装置による録画予約に付属するアイコン(マーク)☆より、19時00分からの「□□・・□□〜」の録画予約のある番組が、『タグリスト』が更新された番組であることを認識できる。
【0115】
すなわち、PIM(Personal Information Manager)データ標準に準拠したスケジュール管理アプリケーションをサポートした(実装されている)任意の端末装置を用いる他のユーザが書き込んだ『タグ』もしくは『タグリスト』が存在することを確認できた場合、その『タグリスト』を取得して、番組(コンテンツ)の再生に反映することが可能である。
【0116】
なお、PIM(Personal Information Manager)データ標準に準拠したスケジュール管理アプリケーション(「iカレンダ(i Calendar Store server)」)をサポートした携帯端末装置を用いたe−メールによる『タグリスト』を取得は、例えば図21に一例を示すメールフォームを用い、
A>識別コード 「dltagging」
B>パスワード 「@abx3=パスワード」
C>録画日 「20220229」 ← 2022年2月29日
D>録画開始時刻 「acaa=24時制の時間と分」
E>録画終了時刻 「cabd=24時制の時間と分」
F>録画チャンネル 「○○=放送種別に続けて3桁」
G>番組コード 「◇◇◇◇=識別符号4桁に種別に続けてチャンネル3桁」
H>取得対象 「文字列と数字によるメッセージ」
・・・例えば更新された『タグ』をダウンロード
等を、送信することで、実現できる。また、例えばユーザの帰宅時間に合わせて、「XXch」の「□□:○○」〜「○○:□□」の番組の『タグリスト』を「◇◇:○○」までに取得、というようなこれから到来する時刻に対するダウンロード指示等も可能である。
【0117】
また、図21に示したメールフォームは、一例であり、その配列や大きさ、入力項目やその順番は、メール送信側の装置やブラウザにより、さまざまな変形例があることはいうまでもない。
【0118】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0119】
例えば、実施形態の1つは、録画済みの番組(コンテンツ/タイトル)の任意の『タグ』について、その再生順等を『タグリスト』として保持し、その登録、共有もしくは削除等を行い、再生対象である1つの番組を、さまざま再生方法(再生順/再生箇所が異なる任意の再生方法)で、再生可能とする。
【0120】
例えば、実施形態の1つは、録画済みの番組(コンテンツ/タイトル)の任意の『タグ』について、その再生順等を『タグリスト』とし、複数の『タグリスト』を統合した『タグリスト』に、例えば既に番組の再生が完了したユーザが勧める再生順を、他のユーザがそのまま参照して番組を再生することを許容する。
【符号の説明】
【0121】
1…録画再生装置(レコーダ装置)、3…チューナ部、5…制御CPU部、7…録画信号処理部、9…メモリ部、11…ネットワーク制御部、15…ユーザ操作入力部、51…GUI処理部、53…録画制御処理部、55…タグ編集処理部、57…EPG情報取得部、58…タグリスト編集処理部、90…タイマーコントローラ、91…電源部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生中映像に、始点と終点とにより規定される区間を設定し、その区間を識別する識別情報を与える区間識別部と、
前記区間識別部が設定した前記区間を再生するための再生順を、前記識別情報の配列または、前記識別情報の再生順に対応する記述により設定する再生リスト生成部と、
前記区間識別部が設定した前記識別情報を保持する記憶部と、
を具備する録画再生装置。
【請求項2】
前記区間識別部が設定する前記区間は、前記始点と前記終点のいずれかまたは双方が、別に設定される前記区間と重複可能である請求項1記載の録画再生装置。
【請求項3】
前記再生リスト生成部は、前記区間識別部が設定する前記識別情報の再生順に対応する複数の前記記述の一部または全部を合成できる請求項1または2記載の録画再生装置。
【請求項4】
前記再生リスト生成部は、異なる録画再生装置が用意した前記記述の一部または全部を含んで合成できる請求項3記載の録画再生装置。
【請求項5】
前記再生リスト生成部は、ネットワークを経由して取得した前記記述の一部または全部を含んで合成できる請求項3記載の録画再生装置。
【請求項6】
前記再生リスト生成部は、前記記述を、前記識別情報が示す前記区間の特徴に従い、合成できる請求項3記載の録画再生装置。
【請求項7】
前記再生リスト生成部は、ネットワークを経由して取得した前記識別情報が示す前記区間の特徴に従い、前記記述を合成できる請求項3記載の録画再生装置。
【請求項8】
ネットワークとの間でデータの受け渡しを可能とするネットワーク制御部をさらに具備し、前記再生リスト生成部が生成する前記記述を、公開できる請求項1〜7のいずれか1に記載の録画再生装置。
【請求項9】
ネットワークとの間でデータの受け渡しを可能とするネットワーク制御部をさらに具備し、前記再生リスト生成部が生成した前記記述とネットワーク上に公開されている前記記述を比較した結果に従い、前記再生リスト生成部が生成した前記記述を更新できる請求項1〜7のいずれか1に記載の録画再生装置。
【請求項10】
再生対象映像に、始点と終点とにより規定される区間を設定し、その区間を識別する識別情報を与え、
区間を再生するための再生順を、識別情報の配列または、識別情報の再生順に対応する記述により設定する
再生リストの作成方法。
【請求項11】
区間は、始点と終点のいずれかまたは双方が、別に設定される区間と重複可能である請求項10記載の再生リストの作成方法。
【請求項12】
識別情報の再生順に対応する複数の記述の一部または全部を合成できる請求項10または11記載の再生リストの作成方法。
【請求項13】
複数の記述は、異なる録画再生装置で生成された記述の一部または全部を含む請求項12記載の再生リストの作成方法。
【請求項14】
記録された映像に、始点と終点とにより規定される区間を設定し、その区間を識別する識別情報を与え、
区間を再生するための再生順を、識別情報の配列または、識別情報の再生順に対応する記述により設定し、
その設定を、別に用意した設定あるいは外部から取得可能な設定の一部または全部と合成可能に、保持する
再生リストの管理方法。
【請求項15】
区間は、始点と終点のいずれかまたは双方が、別に設定される区間と重複可能である請求項14記載の再生リストの管理方法。
【請求項16】
識別情報の再生順に対応する複数の記述の一部または全部を合成できる請求項14または15記載の再生リストの管理方法。
【請求項17】
複数の記述は、異なる録画再生装置で生成された記述の一部または全部を含む請求項16記載の再生リストの管理方法。
【請求項18】
識別情報が示す区間の特徴に従い、記述を合成できる請求項16記載の再生リストの管理方法。
【請求項19】
ネットワークを経由して取得した識別情報が示す区間の特徴に従い、記述を編集できる請求項16記載の再生リストの管理方法。
【請求項20】
記述を、ネットワークを公開できる請求項14から16のいずれか1に記載の再生リストの管理方法。
【請求項21】
記述を、ネットワーク上に公開されている記述と比較した結果に基づいて、更新できる請求項14から16のいずれか1に記載の再生リストの管理方法。
【請求項1】
再生中映像に、始点と終点とにより規定される区間を設定し、その区間を識別する識別情報を与える区間識別部と、
前記区間識別部が設定した前記区間を再生するための再生順を、前記識別情報の配列または、前記識別情報の再生順に対応する記述により設定する再生リスト生成部と、
前記区間識別部が設定した前記識別情報を保持する記憶部と、
を具備する録画再生装置。
【請求項2】
前記区間識別部が設定する前記区間は、前記始点と前記終点のいずれかまたは双方が、別に設定される前記区間と重複可能である請求項1記載の録画再生装置。
【請求項3】
前記再生リスト生成部は、前記区間識別部が設定する前記識別情報の再生順に対応する複数の前記記述の一部または全部を合成できる請求項1または2記載の録画再生装置。
【請求項4】
前記再生リスト生成部は、異なる録画再生装置が用意した前記記述の一部または全部を含んで合成できる請求項3記載の録画再生装置。
【請求項5】
前記再生リスト生成部は、ネットワークを経由して取得した前記記述の一部または全部を含んで合成できる請求項3記載の録画再生装置。
【請求項6】
前記再生リスト生成部は、前記記述を、前記識別情報が示す前記区間の特徴に従い、合成できる請求項3記載の録画再生装置。
【請求項7】
前記再生リスト生成部は、ネットワークを経由して取得した前記識別情報が示す前記区間の特徴に従い、前記記述を合成できる請求項3記載の録画再生装置。
【請求項8】
ネットワークとの間でデータの受け渡しを可能とするネットワーク制御部をさらに具備し、前記再生リスト生成部が生成する前記記述を、公開できる請求項1〜7のいずれか1に記載の録画再生装置。
【請求項9】
ネットワークとの間でデータの受け渡しを可能とするネットワーク制御部をさらに具備し、前記再生リスト生成部が生成した前記記述とネットワーク上に公開されている前記記述を比較した結果に従い、前記再生リスト生成部が生成した前記記述を更新できる請求項1〜7のいずれか1に記載の録画再生装置。
【請求項10】
再生対象映像に、始点と終点とにより規定される区間を設定し、その区間を識別する識別情報を与え、
区間を再生するための再生順を、識別情報の配列または、識別情報の再生順に対応する記述により設定する
再生リストの作成方法。
【請求項11】
区間は、始点と終点のいずれかまたは双方が、別に設定される区間と重複可能である請求項10記載の再生リストの作成方法。
【請求項12】
識別情報の再生順に対応する複数の記述の一部または全部を合成できる請求項10または11記載の再生リストの作成方法。
【請求項13】
複数の記述は、異なる録画再生装置で生成された記述の一部または全部を含む請求項12記載の再生リストの作成方法。
【請求項14】
記録された映像に、始点と終点とにより規定される区間を設定し、その区間を識別する識別情報を与え、
区間を再生するための再生順を、識別情報の配列または、識別情報の再生順に対応する記述により設定し、
その設定を、別に用意した設定あるいは外部から取得可能な設定の一部または全部と合成可能に、保持する
再生リストの管理方法。
【請求項15】
区間は、始点と終点のいずれかまたは双方が、別に設定される区間と重複可能である請求項14記載の再生リストの管理方法。
【請求項16】
識別情報の再生順に対応する複数の記述の一部または全部を合成できる請求項14または15記載の再生リストの管理方法。
【請求項17】
複数の記述は、異なる録画再生装置で生成された記述の一部または全部を含む請求項16記載の再生リストの管理方法。
【請求項18】
識別情報が示す区間の特徴に従い、記述を合成できる請求項16記載の再生リストの管理方法。
【請求項19】
ネットワークを経由して取得した識別情報が示す区間の特徴に従い、記述を編集できる請求項16記載の再生リストの管理方法。
【請求項20】
記述を、ネットワークを公開できる請求項14から16のいずれか1に記載の再生リストの管理方法。
【請求項21】
記述を、ネットワーク上に公開されている記述と比較した結果に基づいて、更新できる請求項14から16のいずれか1に記載の再生リストの管理方法。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2012−4901(P2012−4901A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−138588(P2010−138588)
【出願日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]