説明

再転写式サーマルプリンタ及びこれを用いたシール装置

【課題】 凹凸形状のシール部から成る印刷部に捺印することが可能な再転写式サーマルプリンタ及びこれを用いたシール装置を提供することにある。
【解決手段】 サーマルヘッド17とサーマルリボン19とプラテンロール16とを有し、再転写シート11に表示(画像、情報、記号、文字、図柄、絵柄)41を転写するサーマルプリンタ装置18と、再転写シート11に転写された表示41を所定の転写箇所まで送り出す再転写シート駆動装置12と、凹凸のあるシール部43を有する被印刷物42のシール部43に表示41を転写するホットスタンパ転写装置10とを備える。サーマルプリンタ装置18は、表示41とともに位置検出マーク40を再転写シート11に転写し、位置検出マーク40を検出する位置検出マーク検出センサ15を備え、パルス制御し再転写シート11を所定の転写箇所まで送り出したり巻き戻したりすることもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被印刷物に印刷を行う再転写式サーマルプリンタに関する。
本発明は、合成樹脂フィルムの周縁部を熱溶着し、一端が開口された包装用袋に物品を投入し、開口端部を熱溶着するシール装置に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、合成樹脂フィルムの周縁部を熱溶着し、一端が開口された包装用袋に物品を投入し、開口端部を熱溶着するシール装置において、被印刷物(包装用袋)に製造年月日、賞味期限、内容量等の表示を施す場合は、熱転写リボンを包装用袋に押し当てて印刷するホットプリンタ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図10は、その一例を示す。
シール装置100は、被印刷物を搬送するコンベヤベルト101と並走して設けられた1対の搬送ベルト103,104から成る搬送コンベヤ102と、この搬送コンベヤ102に設けられた加熱ヒータ(又は熱板)105とを備えている。シール装置100の搬送コンベヤ102の下流側には、被印刷物を検知するための袋検知センサ106が設けられている。袋検知センサ106の下流側には、被印刷物のシール部に印刷を施すホットプリンタ107が設けられている。
【0004】
次に、図10に示すシール装置100の作用を説明する。
一端が開口し物品が内部に投入された合成樹脂フィルム製の被印刷物を矢印で示す方向から搬送コンベヤ102の搬送ベルト103,104間で挟持されるように挿入する。搬送コンベヤ102によって加熱ヒータ(又は熱板)105の間を通過し、ここで被印刷物の一端の開口が重ね合わされた状態で溶融して接着される。そして、シール装置100から排出された被印刷物を袋検知センサ106が検知し、被印刷物の印刷部がホットプリンタ107のヘッド108の下に到達したとき、ホットプリンタ107は動作を開始し、例えば、所定の画像、情報、記号、文字、図柄、絵柄等から成る表示をヘッド108が被印刷物のシール部に捺印する。
【0005】
これらの装置では、活字を熱して使用するため、表示を構成する製造年月日、賞味期限、内容量等を変更する場合、毎回活字を入れ替える必要があり、取扱い時に火傷を生じたり、活字の入れ間違いによる印字ミスを発生させたりするという不具合が発生していた。そのため、表示をコンピュータ処理し、リアルタイムに表示内容を変更できる印刷システムが要望されてきた。
【0006】
それらの要望に基づいて、リアルタイムに表示変更が可能なサーマルヘッド(ドットマトリクス状平面発熱体、若しくはストロークピン方式ドット発熱体などによる感熱記録用サーマル印字ヘッド)とサーマルリボン(感熱転写リボン)を使用するサーマルプリンタ装置が使用されるようになってきた(例えば、特許文献2参照)。
サーマルプリンタは、耐熱・耐高張力のあるポリエステル等をベースとしたフィルムに感熱性インクを塗工し製造されたサーマルリボンと、先端部にヒータを集合させそのヒータのON−OFF情報やON時間制御等を行うための大規模な集積回路を搭載したサーマルトヘッドを使用して行われる(特開平8−216478号公報参照)ことが知られている。
【特許文献1】特開2000−128134号公報
【特許文献2】特開平8−216478号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、サーマルプリンタは、サーマルリボンと被印刷物とを密着させることによりインクの熱転写が可能であり、小さな凹凸であっても高い部分にしかインクが転写せず、鮮明な捺印は望めなかった。従って、被印刷物の捺印表面は平滑面であることが必要である。
また、サーマルトヘッドは、基本的にヒータの集合体でありそのヒータのON−OFF情報やON時間制御等を行うための大規模な集積回路が搭載されており、電子部品として取り扱う必要がある。ヒータ部は、耐熱・耐摩耗性・耐伝導性に優れる高分子材料によりカバーコートされている。
しかし、接着強度を強くするために継続して強い圧力をサーマルトヘッドにかけることはサーマルヘッドの耐久性の上から故障を誘発する原因となっている。そのため、印刷後の接着強度が弱いということや、被印刷物の印刷箇所に凹凸のある分野に対してはサーマルプリンタでの印刷ができないという問題があった。
従って、開口端部を熱溶着する従来のシール装置では、シール部が熱溶着によって凹凸形状をしており、サーマルプリンタ方式で印刷しようとすると、例えば、図11に示すように、被印刷物110のシール部112に施された表示111の印刷が不鮮明となる虞がある。
【0008】
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、凹凸形状のシール部から成る印刷部に捺印することが可能な再転写式サーマルプリンタ及びこれを用いたシール装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明は、サーマルヘッドとサーマルリボンとプラテンロールとを有し、再転写シートに表示を転写するサーマルプリンタ装置と、前記再転写シートに転写された前記表示を所定の転写箇所まで送り出す再転写シート駆動装置と、凹凸のあるシール部を有する被印刷物の前記シール部に前記表示を転写するホットスタンパ転写装置とを備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、サーマルヘッドとサーマルリボンとプラテンロールとを有し、再転写シートに表示及び位置検出マークを転写するサーマルプリンタ装置と、前記再転写シートに転写された前記表示及び位置検出マークを所定の転写箇所まで送り出す再転写シート駆動装置と、凹凸のあるシール部を有する被印刷物の前記シール部に前記表示を転写するホットスタンパ転写装置とを備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の再転写式サーマルプリンタにおいて、前記ホットスタンパ転写装置は、シリコンゴム板と、前記シリコンゴム板に対して上下動する高温に温められたヒータ台と、前記ヒータ台の先端に貼られた耐熱性ラバーとを備え、前記再転写シートに転写された前記表示と前記凹凸のあるシール部を有する被印刷物のシール部とを、シリコンゴム板と前記耐熱性ラバーとで挟み込み前記被印刷物のシール部に前記表示を再転写することを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項2記載の再転写式サーマルプリンタにおいて、前記再転写シートへ転写された位置検出マークを検出する位置検出マーク検出センサをさらに備え、前記再転写シート駆動装置は、パルス制御し前記再転写シートを所定の転写箇所まで送り出したり巻き戻したりする位置調整部を有することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4の何れか記載の再転写式サーマルプリンタにおいて、前記再転写シートは、前記ホットスタンパ転写装置により前記シール部に前記表示を再転写するに際し、前記ホットスタンパ転写装置の圧力と熱とで前記表示をカバーコートする転写層を備えていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、合成樹脂フィルムの周縁部を熱溶着し、一端が開口された包装用袋に物品を投入し、開口端部を熱溶着するシール装置において、請求項1乃至請求項5の何れか記載の再転写式サーマルプリンタを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、凹凸のある被印刷物のシール部に鮮明に表示(画像、情報、記号、文字、図柄、絵柄)を転写することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1乃至図7は、本発明の一実施形態に係る再転写式サーマルプリンタ1を示す。
本実施形態に係る再転写式サーマルプリンタ1は、サーマルヘッド17とサーマルリボン19とプラテンロール16とを有し、再転写シート11に画像、情報、記号、文字、図柄、絵柄等から成る表示41及び位置検出マーク40を転写するサーマルプリンタ装置18と、再転写シート11に転写された表示41及び位置検出マーク40を所定の転写箇所まで送り出すステッピングモータ20を有する再転写シート駆動装置12と、位置検出マーク40を検出する位置検出マーク検出センサ15と、凹凸のあるシール部43を有する被印刷物42のシール部43に表示41を転写するホットスタンパ転写装置10とを備える。
【0013】
サーマルリボン19は、ステッピングモータ21で駆動される。
ホットスタンパ転写装置10は、シリコンゴム板22と、シリコンゴム板22に対して上下動する高温に温められたヒータ台31と、ヒータ台31の先端に貼られた耐熱性ラバー14とを備え、再転写シート11に転写された表示41と凹凸のあるシール部43を有する被印刷物42のシール部43とを、シリコンゴム板22と耐熱性ラバー14とで挟み込み被印刷物42のシール部43に表示41を再転写するように構成されている。
ヒータ台31は、ヒータ44と、このヒータ44によって加熱される熱板45とを備えている。
ヒータ台31を上下動させる機構は、例えば、図1、図2に示すように、モータ30の軸32に取り付けた円盤33と、円盤33によって回転される腕木34と、腕木34に回動自在に取り付けた可動板35と、可動板35の摺動部に取り付けた上下動規制部36と、可動板35に取り付けたヒータ台31とを備え、モータ30の回転を可動板35の上下運動に変換し、その上下運動によってヒータ台31をシリコンゴム板22に対して垂直方向に移動させるように構成されている。
ここで、耐熱性ラバー14を再転写シート11と被印刷物42のシール部43とを重ねてシリコンゴム板22に押しつけ、被印刷物42のシール部43に表示41を再転写するに際し、シール部43が凹凸形状をしているので、表示41がシール部43に確実に当接しないで隙間を形成し、図11に示す従来の印刷のように不鮮明と成りやすいが、耐熱性ラバー14が表示41とシール部43との当接面積を多くするようにシール部43の凹凸に応じて撓み、かつ、ヒータ台31からの加熱によって転写しやすい状態にすることができる。
【0014】
なお、再転写シート11としては、例えば、文字、記号、図形等の像を感圧転写することにより、被転写物の表面に文字、記号、図形等を形成する乾式転写剤を用いたものが知られている。例えば、支持体として、厚さ25〜200μm程度の透明または半透明のプラスチックフィルムなどからなる基材フィルム上に、ポリエチレン、アイオノマーなどからなり、抗張力が1kg/cm2以上、100kg/cm2以下の表面処理剤層を設けたもの(特開平2−81684号公報参照)、さらに表面処理剤層に着色剤を含有させたもの(特開平3−178491号公報参照)が知られている。再転写シート11としては、例えば、特開2002−293047号公報として開示されている中間転写シートを備えていることが好ましい。
【0015】
次に、本実施形態に係る再転写式サーマルプリンタ1の作用を説明する。
ここでは、図2に示すように、本実施形態に係る再転写式サーマルプリンタ1を、例えば、図10に示すシール装置100のプリンタ部に設けた場合について説明する。被印刷物42はシール装置100と並走するコンベヤベルト101によって搬送される。
再転写シート11への転写及び被印刷物42への再転写は、図3、図4に示すように実施される。図3は、サーマルヘッド17による再転写シート11への転写及び再転写シート11の送り方法を、そのステップ毎に示す。そして、ここで再転写シート11は、サーマルヘッド17による転写面側Aから見た状態を示している。また、図3において、表示41の周りの実線枠、破線枠は説明のために記載したもので、転写された表示41の周りにはこれらは転写されていない。
【0016】
先ず、運転をONにすると、図3(1)に示すように、サーマルヘッド17とプラテンロール16によってサーマルリボン19を介して、表示41とともに位置検出マーク40が再転写シート11に転写される。
図5に示すように、サーマルリボン19のインク25はサーマルヘッド17とプラテンロール16によってサーマルリボン19を介して、再転写シート11の転写層24上に表示41として転写される。
次に、図3(2)に示すように、表示41とともに位置検出マーク40が転写された再転写シート11はステッピングモータ20によって所定の再転写位置まで送られる。この際、位置検出マーク検出センサ15が位置検出マーク40を検出して図示しない制御装置のCPUが、ステッピングモータ20をパルス制御し再転写シート11を所定の再転写位置まで送る。
以上が、図4に示す初期動作である。
【0017】
次に、図4に示す運転動作が実施される。
先ず、図3(3)に示すように、被印刷物42が袋検知センサ106によって検出される(図4のステップS1)と、所定の再転写位置へ被印刷物42が到達するまで再転写動作はタイマにて遅延され(図4のステップS2)、タイマが解除されるとホットスタンパ転写装置10は動作を開始し、図6に示すように、耐熱性ラバー14とシリコンゴム板22で被印刷物42及び再転写シート11を挟み込んで、再転写シート11の転写層24上に転写された表示41を被印刷物42へ再転写する(図4のステップS3)。この際、ホットスタンパ転写装置10の圧力とヒータ44で加熱された熱板45による熱で表示41とともに、再転写シート11の転写層24も被印刷物42へ転写する。
この際、図3(4)に示すように、位置検出マーク40は耐熱性ラバー14とシリコンゴム板22に挟まれない構造を保ち、再転写されずに再転写シート11へ残る。再転写シート11を巻き戻す際、残った位置検出マーク40を位置検出マーク検出センサ15が再度検出し、所定の位置へ戻る量をステッピングモータ20へパルスを出力して制御する(図4のステップS4)。
【0018】
次に、図3(5)に示すように、サーマルヘッド17とプラテンロール16によってサーマルリボン19を介して、表示41とともに位置検出マーク40が再転写シート11に転写される(図4のステップS5)。
次に、図3(6)に示すように、表示41とともに位置検出マーク40が転写された再転写シート11は、ステッピングモータ20によって所定の再転写位置まで送られる(図4のステップS6)。この際、位置検出マーク40を位置検出マーク検出センサ15が検出して図示しない制御装置のCPUが、ステッピングモータ20をパルス制御し再転写シート11を所定の再転写位置まで送る。
【0019】
次に、図3(7)に示すように、被印刷物42が袋検知センサ106によって検出される(図4のステップS1)と、所定の再転写位置へ被印刷物42が到達するまで再転写動作はタイマにて遅延され(図4のステップS2)、タイマが解除されるとホットスタンパ転写装置10は動作を開始し、再転写シート11の表示41を耐熱性ラバー14とシリコンゴム板22で挟み込んで、被印刷物42へ再転写する(図4のステップS3)。
このように、運転状態に入ると、図3(3)〜(6)及び図4のステップS1〜S6の動作を継続して行う。
【0020】
以上のように、本実施形態によれば、表示41をコンピュータ処理しリアルタイムに表示内容を変更できるサーマルプリンタ装置18にて再転写シート11へ表示41を中間転写するとともに、中間転写された表示41を凹凸のある被印刷物42のシール部43に対しても再転写することができる。
また、シール装置100の加熱ヒータ(又は熱版)105の下流側にホットスタンパ転写装置10を設置したことにより、シール部43は凹凸形状をしていても加熱ヒータ(又は熱版)105の熱の影響でシール部43の凹凸形状は軟化しており、ホットスタンパ転写装置10による圧力と熱による再転写により、例えば、図7に示すように、ホットプリンタ装置及びホットスタンパ転写装置でシール部分へ捺印した表示と同様に、鮮明な表示41を得ることができる。
【0021】
なお、本実施形態では、再転写シート11に位置検出マーク40を表示41とともに転写できるようにし、巻き取り、巻き戻しを制御できるようにしたが、再転写シート11の巻き取り、巻き戻しに大きな誤差が生じないのであれば、位置検出マーク検出センサ15とともに位置検出マーク40を省略し、パルス制御のみで運転してもよい。
【0022】
図3のタイムチャートでは、初期動作と運転動作を分けてある。この場合、一連の作業の最後の再転写シート11にはその一連の作業の表示41が転写された状態で残る。次に、アイテムを変更して次の作業を開始すると、本来転写すべき表示41と違った表示41が最初の1個に転写されるという不都合が発生する場合がある(製造年月日、賞味期限、品名、内容量等)。
そのため、図8に示すように、プログラムの変更によって再転写シート11へは表示41を転写しないで作業を開始する方法も可能である。
【0023】
なお、本実施形態では、シール部のシール形態を直線で説明したが、密封性を保つシール形態は熱ロールの形状により各種あり、ホットスタンパ転写装置では、転写の際圧力を付加することができるので、シール形態に拘わらず鮮明な表示41を得ることができる。
また、上記実施形態では、ヒータ台31を上下動させる機構として、モータ30での駆動方式を説明したが、これ以外にも空圧機器(エアシリンダ)を利用した方法、電動機器(電動シリンダ)を利用した方法、油圧機器(油圧シリンダ)を利用した方法等を利用することができる。
また、図4のステップS1〜S3において、例えば、図9に示すように、耐熱性ラバー14とシリコンゴム板22で被印刷物42及び再転写シート11を挟み込んで、凹凸のある被印刷物42のシール部43をホットスタンパ転写装置10の圧力とヒータ44で加熱された熱板45による熱で平坦化させて再転写シート11から表示41とともに、再転写シート11の転写層24を転写することもできる。この際、再転写シート11の基材23から転写層24も同時に転写し、ホットスタンパ転写装置10の圧力と熱板45による熱で表示41を再転写シート11の転写層24がカバーコートする。このカバーコートによって単にサーマルプリンタで被印刷物42へ表示41を施した場合に比べて擦過に対する耐久性に優れた表示41を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施形態に係る再転写式サーマルプリンタの構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る再転写式サーマルプリンタを組み込んだシール装置の概略図である。
【図3】再転写シートへの転写及び送り方法の説明図である。
【図4】動作を示すタイムチャートである。
【図5】サーマルヘッドによって再転写シートに表示を生成する工程を示す説明図である。
【図6】ホットスタンパ転写装置によるシール部分へ捺印する状態を示す説明図である。
【図7】ホットスタンパ転写装置でシール部分へ捺印したイメージ図である。
【図8】動作を示すタイムチャートである。
【図9】ホットスタンパ転写装置によるシール部分へ捺印する状態を示す説明図である。
【図10】従来のシール装置のシール部及びホットプリンタ部を示す説明図である。
【図11】サーマルプリンタ方式でシール部分へ捺印したイメージ図である。
【符号の説明】
【0025】
1 再転写式サーマルプリンタ
10 ホットスタンパ転写装置
11 再転写シート
12 再転写シート駆動装置
14 耐熱性ラバー
15 位置検出マーク検出センサ
16 プラテンロール
17 サーマルヘッド
18 サーマルプリンタ装置
19 サーマルリボン
20 ステッピングモータ
21 ステッピングモータ
22 シリコンゴム板
30 ホットスタンパ駆動モータ
40 位置検出マーク
41 表示
42 被印刷物
43 シール部
100 シール装置
101 コンベヤベルト
106 袋検知センサ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーマルヘッドとサーマルリボンとプラテンロールとを有し、再転写シートに表示を転写するサーマルプリンタ装置と、
前記再転写シートに転写された前記表示を所定の転写箇所まで送り出す再転写シート駆動装置と、
凹凸のあるシール部を有する被印刷物の前記シール部に前記表示を転写するホットスタンパ転写装置と
を備えることを特徴とする再転写式サーマルプリンタ。
【請求項2】
サーマルヘッドとサーマルリボンとプラテンロールとを有し、再転写シートに表示及び位置検出マークを転写するサーマルプリンタ装置と、
前記再転写シートに転写された前記表示及び位置検出マークを所定の転写箇所まで送り出す再転写シート駆動装置と、
凹凸のあるシール部を有する被印刷物の前記シール部に前記表示を転写するホットスタンパ転写装置と
を備えることを特徴とする再転写式サーマルプリンタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の再転写式サーマルプリンタにおいて、
前記ホットスタンパ転写装置は、シリコンゴム板と、前記シリコンゴム板に対して上下動する高温に温められたヒータ台と、前記ヒータ台の先端に貼られた耐熱性ラバーとを備え、前記再転写シートに転写された前記表示と前記凹凸のあるシール部を有する被印刷物のシール部とを、シリコンゴム板と前記耐熱性ラバーとで挟み込み前記被印刷物のシール部に前記表示を再転写する
ことを特徴とする再転写式サーマルプリンタ。
【請求項4】
請求項2記載の再転写式サーマルプリンタにおいて、
前記再転写シートへ転写された位置検出マークを検出する位置検出マーク検出センサをさらに備え、
前記再転写シート駆動装置は、パルス制御し前記再転写シートを所定の転写箇所まで送り出したり巻き戻したりする位置調整部を有する
ことを特徴とする再転写式サーマルプリンタ。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4の何れか記載の再転写式サーマルプリンタにおいて、
前記再転写シートは、前記ホットスタンパ転写装置により前記シール部に前記表示を再転写するに際し、前記ホットスタンパ転写装置の圧力と熱とで前記表示をカバーコートする転写層を備えている
ことを特徴とする再転写式サーマルプリンタ。
【請求項6】
合成樹脂フィルムの周縁部を熱溶着し、一端が開口された包装用袋に物品を投入し、開口端部を熱溶着するシール装置において、
請求項1乃至請求項5の何れか記載の再転写式サーマルプリンタを備える
ことを特徴とするシール装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−113460(P2009−113460A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−303006(P2007−303006)
【出願日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 2007年10月15日 「包装タイムス」に発表
【出願人】(390034223)イーデーエム株式会社 (23)
【出願人】(594066028)株式会社フェニックス (1)
【出願人】(000237237)フジコピアン株式会社 (130)
【Fターム(参考)】