説明

写真シール作成装置および方法、並びに、プログラム

【課題】写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させることができるようにする。
【解決手段】利用者がタッチペン63を操作して、この変更ボタン272を選択操作して入力情報を選択すると、入力情報表示部271には、このように入力された入力情報が即時的に表示される。また、利用者が入力した入力情報に基づいて作成された合成用画像や、入力情報に基づいて求められる2次情報に基づいて作成された合成用画像が合成用画像表示選択部265に即時的に表示される。利用者は、合成用画像表示選択部265に表示される合成用画像を編集画像に合成させる。本発明は、例えば、ゲームセンタ等に設置される写真シール作成装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真シール作成装置および方法、並びに、プログラムに関し、特に、落書き編集作業中に利用者が容易に絵柄を作成して使用することができるスタンプツールを提供するようにし、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができるようにした写真シール作成装置および方法、並びに、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者(被写体)を撮影し、得られた被写体の画像を予め用意されたフレーム画像、スタンプ画像、または手書きの線画像の落書き入力画像と合成する編集処理を行い、シール紙に印刷し、写真シールとして利用者に提供する写真シール機が知られている。
【0003】
この写真シール機は、例えば、ゲームセンタ等の娯楽(遊戯)施設に設置され、女子高校生や女子中学生等を中心とする利用者に有料でサービスを提供する。利用者は、写真シールの作成作業をゲームとして楽しむだけでなく、出力された写真シールを仲間同士で分け合って、それぞれの所持品に貼り付けたりしており、多数のシール紙を収集して手帳などに貼り付けてアルバム感覚で所持している。
【0004】
写真シール作成のゲームは、被写体の撮影、その撮影画像に対する落書き編集、そして、編集済み画像の写真シールへの出力、という流れで行われる。利用者は、この一連の工程を制限時間内にプレイし、その成果物として作成された写真シールを受け取る。従って、利用者の満足度を向上させるためには、写真シール作成作業のゲームとしての面白さを向上させるとともに、写真シールの出来栄えを向上させることも重要になる。
【0005】
そこで、利用者がより満足する画像の写真シールを提供することができるように、近年の写真シール機においては、落書き編集の機能の多様化が進んでいる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
特許文献1には、よりユーザの期待感や驚きを高めるために、編集内容とシール紙に印刷出力される印刷結果が違うものになるように編集時に編集内容を不可視させる方法が開示されている。この不可視の部分には、ユーザが事前に入力している自分の好みや、好きな色、好きな食べ物、生年月日、血液型などのユーザ情報に応じた画像が印刷される。
【0007】
【特許文献1】特開2005−195857号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、事前にユーザが入力しているユーザ情報に応じて合成用画像が決定し、決定した合成用画像は印刷出力されたシール紙でしか確認できず、編集時にはどのような合成用画像が印刷されるのか全くわからず、編集時に想像していた合成用画像と印刷出力された合成用画像と全く違うものが出力されるため、ユーザが望んでいる合成用画像とならず、落胆させてしまう恐れがあった。そのため、ユーザに驚きを与えることができても、ユーザが満足する合成用画像を提供することができず、結果として、ユーザにとって満足のいく写真シールを提供することができない恐れがあった。
【0009】
利用者の満足度の低下は収益性の低下に繋がる恐れがあり、利用者の満足度を向上させることは、写真シール機を製造販売するために重要な課題の一つである。
【0010】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、落書き編集作業中に利用者が容易に絵柄を作成して使用することができるスタンプツールを提供することにより、利用者がより満足度の高い落書き編集を行うことができるようにし、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面は、利用者を被写体として撮影し撮影画像を得る撮影手段と、前記撮影手段で得られた前記撮影画像に合成させる合成用画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された前記合成用画像を前記撮影画像に合成させる合成指示を受け付ける合成指示受付手段と、前記合成指示受付手段により受け付けられた前記合成指示に基づいて、前記合成用画像を前記撮影画像に合成し合成画像を作成する合成処理手段と、前記合成処理手段により作成された前記合成画像を所定のシールシートに印刷する印刷手段とを備える写真シール作成装置であって、前記表示手段に前記合成用画像を表示中に、前記利用者により入力される入力情報を受け付ける入力情報受付手段と、前記入力情報受付手段により受け付けられた前記入力情報に基づいて、予め用意された画像群の中から複数の画像を選択し、選択した複数の画像を並べて1つの画像となるように合成することにより前記合成用画像を作成する合成用画像作成手段と、前記合成用画像作成手段により作成された前記合成用画像を即時的に前記表示手段に表示させる合成用画像表示手段とを備える写真シール作成装置である。
【0012】
この写真シール作成装置の、撮影手段は、例えば、撮影処理部により構成され、表示手段は、例えば、編集用モニタにより構成され、合成指示受付手段は、例えば、合成指示受付処理部により構成され、合成処理手段は、例えば、合成処理部により構成され、印刷手段は、例えば、印刷処理部により構成され、入力情報受付手段は、例えば、選択指示受付処理部により構成され、合成用画像作成手段は、例えば、合成用画像作成部により構成され、合成用画像表示手段は、例えば、合成用画像表示選択部表示制御部により構成される。
【0013】
本発明の写真シール作成装置においては、表示手段に合成用画像を表示中に、利用者により入力される入力情報が受け付けられ、受け付けられた入力情報に基づいて、予め用意された画像群の中から複数の画像が選択され、選択された複数の画像が並べられて1つの画像となるように合成されることにより合成用画像が作成され、作成された合成用画像が即時的に表示手段に表示される。
【0014】
写真シール作成装置は、入力情報に基づいて、予め用意された画像群の中から複数の画像を選択し、選択した複数の画像を並べて1つの画像となるように合成することにより合成用画像を作成する。これにより、利用者は、落書き編集中に入力情報を入力することによりスタンプ画像の絵柄を任意に作成し、そのスタンプ画像を落書き編集に利用することができる。つまり、写真シール作成装置は、利用者がより容易に満足度の高い落書き編集を行うことができるようにし、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【0015】
前記合成用画像作成手段は、それぞれが前記入力情報受付手段により受け付けられた前記入力情報の互いに異なる一部を示す画像を複数選択し、選択した複数の画像を、全体として前記入力情報が示されるように並べて合成することにより、前記入力情報を示す合成用画像を作成することができる。
【0016】
例えば、利用者が自身の誕生日を入力すると、入力された「年」、「月」、および「日」等の各桁の数字を示す画像(つまり、入力情報の互いに異なる一部を示す複数の画像)が選択され、その各桁の数字を示す画像が入力情報である誕生日を示すように並べられて合成される。つまり、その誕生日のスタンプ画像が作成される。このように、利用者が入力した情報がそのままスタンプ画像となることにより、利用者は、所望のスタンプ画像を容易に作成することができる。
【0017】
前記合成用画像作成手段は、前記入力情報受付手段により受け付けられた前記入力情報から2次情報を求め、前記2次情報を示す画像を選択し、前記入力情報に対応する前記2次情報を示す合成用画像を作成することができる。
【0018】
例えば、利用者が自身の誕生日を入力すると、入力された誕生日に対応する星座や干支が2次情報として求められ、星座名の各文字、星座を表す絵柄、干支名の各文字、または干支を表す絵柄が選択され、入力された誕生日に対応する星座や干支を示すスタンプ画像(例えば、入力された誕生日に対応する星座名、星座を表す絵柄、干支名、または干支を表す絵柄を含むスタンプ画像)が作成される。また、例えば、利用者が自身の誕生日を入力すると、入力された誕生日に対応する年齢が2次情報として算出され、年齢の各桁の数字を示す画像が選択され、その各桁の数字を示す画像が、入力情報から算出された2次情報である年齢を示すように並べられて合成される。つまり、その年齢のスタンプ画像が作成される。さらに、例えば、利用者が自身の誕生日を入力すると入力された誕生日から今日(利用者が写真シール作成ゲームをプレイする日)までの日数が2次情報として算出され、その誕生日から今日までの日数の各桁の数字を示す画像が選択され、その各桁の数字を示す画像が、入力情報から算出された2次情報である「誕生日から今日までの日数」を示すように並べられて合成される。つまり、「誕生日から今日までの日数」のスタンプ画像が作成されたりする。このように入力情報に基づいて求められる2次情報のスタンプ画像を作成することにより、利用者がより多様なスタンプ画像を作成することができるようになる。
【0019】
前記合成用画像作成手段は、並べて合成する前記複数の画像の大きさに応じた大きさの合成用画像を作成することができる。
【0020】
つまり、文字数等に応じて、スタンプ画像の大きさが適宜調整されるようにする。これにより、スタンプ画像全体のデザインのバランスが整ったスタンプ画像を提供することができ、利用者の満足度を向上させることができる。
【0021】
前記合成用画像作成手段は、並べて合成する前記複数の画像の間隔を制御し、所定の大きさの合成用画像を作成することができる。
【0022】
これにより、文字数等によらず同じ大きさの、スタンプ画像全体のデザインのバランスが整ったスタンプ画像を提供することができ、利用者の満足度を向上させることができる。
【0023】
前記合成用画像作成手段は、並べて合成する前記複数の画像の間隔および各画像の大きさを制御し、所定の大きさの合成用画像を作成することができる。
【0024】
これにより、文字数等によらず同じ大きさの、スタンプ画像全体のデザインのバランスがさらに整ったスタンプ画像を提供することができ、利用者の満足度を向上させることができる。
【0025】
前記利用者の指示に基づいて、前記合成用画像作成手段により作成される前記合成用画像の一部または全部を、前記利用者により選択された色に設定する色設定手段をさらに備えることができる。
【0026】
色設定手段は、例えば、ステップS68の処理を実行する合成用画像作成部により構成される。利用者が、色選択部において色を選択すると、合成用画像作成部は、合成用画像の一部または全部を選択された色に設定したり、選択された色を基調とする複数色に配色したりする。このようにすることにより、利用者の嗜好や撮影画像により適応したスタンプ画像を提供することができる。
【0027】
前記入力情報受付手段は、前記利用者に対して所定の選択肢を提示し、前記利用者が前記選択肢の中から所望のものを選択することにより前記入力情報を入力することができる。
【0028】
例えば、誕生日の各桁に対して+ボタンや−ボタンを提示し、利用者が、それらのボタンを操作して各桁の値を選択するようにする。このようなインタフェースを設けることにより利用者は、より容易に入力情報を入力することができる。
【0029】
前記入力情報受付手段は、前記利用者による前記選択肢からの選択において、所定の規則に基づいて違反となる選択操作を入力不可能とすることができる。
【0030】
例えば、入力情報として誕生日を入力させる場合、暦の規則の下では成立しない入力値がある。例えば、各月の「日にち」は、多くても31日までであり、「32日」や「40日」といった入力は、暦の規則の下では成立しない。例えば、+ボタンや−ボタンを適宜非表示とすることで、このような規則違反となる入力を利用者が入力できないようにする。これにより、利用者は容易に正しい情報を入力することができる。
【0031】
本発明の一側面は、また、利用者を被写体として撮影し撮影画像を得る撮影手段と、前記撮影手段で得られた前記撮影画像に合成させる合成用画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された前記合成用画像を前記撮影画像に合成させる合成指示を受け付ける合成指示受付手段と、前記合成指示受付手段により受け付けられた前記合成指示に基づいて、前記合成用画像を前記撮影画像に合成し合成画像を作成する合成処理手段と、前記合成処理手段により作成された前記合成画像を所定のシールシートに印刷する印刷手段とを備える写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、入力情報受付手段が、前記表示手段に前記合成用画像を表示中に、前記利用者により入力される入力情報を受け付け、合成用画像作成手段が、受け付けられた前記入力情報に基づいて、予め用意された画像群の中から複数の画像を選択し、選択した複数の画像を並べて1つの画像となるように合成することにより前記合成用画像を作成し、合成用画像表示手段が、作成された前記合成用画像を即時的に前記表示手段に表示させる写真シール作成方法である。
【0032】
本発明の写真シール作成方法においては、入力情報受付手段により、表示手段に合成用画像を表示中に、利用者により入力される入力情報が受け付けられ、合成用画像作成手段により、受け付けられた入力情報に基づいて、予め用意された画像群の中から複数の画像が選択され、選択された複数の画像が並べられて1つの画像となるように合成されることにより合成用画像が作成され、合成用画像表示手段により、作成された合成用画像が即時的に表示手段に表示される。
【0033】
本発明の第1の側面は、さらに、利用者を被写体として撮影し撮影画像を得る撮影手段と、前記撮影手段で得られた前記撮影画像に合成させる合成用画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された前記合成用画像を前記撮影画像に合成させる合成指示を受け付ける合成指示受付手段と、前記合成指示受付手段により受け付けられた前記合成指示に基づいて、前記合成用画像を前記撮影画像に合成し合成画像を作成する合成処理手段と、前記合成処理手段により作成された前記合成画像を所定のシールシートに印刷する印刷手段とを備えるコンピュータを、前記表示手段に前記合成用画像を表示中に、前記利用者により入力される入力情報を受け付ける入力情報受付手段、前記入力情報受付手段により受け付けられた前記入力情報に基づいて、予め用意された画像群の中から複数の画像を選択し、選択した複数の画像を並べて1つの画像となるように合成することにより前記合成用画像を作成する合成用画像作成手段、前記合成用画像作成手段により作成された前記合成用画像を即時的に前記表示手段に表示させる合成用画像表示手段として機能させるためのプログラムである。
【0034】
本発明のプログラムは、所定の記録媒体に記録されて、例えば、ドライブにより読み出され、画像印刷装置にインストールされる。記録媒体は、フロッピ(登録商標)ディスクなどよりなる磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc)などよりなる光ディスク、MD(Mini Disc)(登録商標)などよりなる光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディアにより構成される。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、写真シール作成装置の収益性を向上させることができる。特に、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させることにより、収益性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0037】
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
【0038】
図1に示される写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
【0039】
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して、前景や背景を合成したり、ペン入力やスタンプ入力等の編集機能(落書き編集機能)を用いたりして編集を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集した画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
【0040】
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置1を購入した経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
【0041】
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いほど望ましい。
【0042】
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる。ただし、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。つまり、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
【0043】
例えば、写真シール作成装置1は、ゲームをプレイしたことのない利用者が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、所謂リピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。すなわち、写真シール作成装置1の収益が向上する。
【0044】
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること(完成した写真シールそのもの)の2つの娯楽性がある。
【0045】
前者の、写真シール作成ゲームの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、落書き等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、写真シールの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
【0046】
主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その画像を利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
【0047】
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすこともある。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、所謂口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。
【0048】
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
【0049】
写真シール作成装置1は、このような特徴を有するが、その筐体10は、図1に示されるように、事前接客ユニット11、撮影ユニット12、編集ユニット13、および天井ストロボユニット14の4つのユニットに大きく分けられる。
【0050】
事前接客ユニット11は、写真シール作成ゲームの受け付けを行ったり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を映像や音声で案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)を出力したりするユニットである。
【0051】
撮影ユニット12は、被写体(利用者等)を撮影する機能を有しており、後述する内部の空間(撮影空間)において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、大きく、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの2つに分けられる。
【0052】
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される空間(後述する撮影空間)の一部として構成される。この後方ユニット12Bの内部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)や利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。
【0053】
編集ユニット13は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット13は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
【0054】
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてストロボ発光するフラッシュを内蔵する。この天井ストロボユニット14は、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。従って、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。天井ストロボユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aや後方ユニット12Bにも設けられている。
【0055】
図2は、図1の写真シール作成装置1を、編集ユニット13側より見た斜視図である。
【0056】
編集ユニット13は、図2に示されるように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。これらの編集インタフェースの構成の詳細については後述する。
【0057】
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されて利用者に提供される写真シール排出部13Cが設けられている。
【0058】
図3は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
【0059】
写真シール作成装置1がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図3に示されるように、撮影ユニット12や編集ユニット13を囲むように、カーテン21が設けられ、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、カーテン21は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
【0060】
このカーテン21の外側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置1の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
【0061】
以上のような写真シール作成装置1は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させる。
【0062】
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図4を参照して説明する。
【0063】
図4は、ゲーム中に利用者が、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。図4に示されるように、利用者は、事前接客ユニット11前方周辺の領域である事前接客領域31において、事前接客ユニット11に代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する(利用者A)。利用者は、図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間32が使用中で無ければ、事前接客ユニット11の横付近より入場する(利用者B)。もし、前の組の利用者が撮影空間32を使用中であれば(撮影作業中であれば)、利用者は、事前接客領域31において待機する(事前接客ユニット11が待機を指示する)。
【0064】
なお、事前接客ユニット11は、点線で示されるように前方ユニット12Aの反対側に設けることも可能であり、この場合、利用者は、その事前接客ユニット11のある方から写真シール作成ゲームを開始し(利用者A’)、事前接客終了後、上述した側と反対側より撮影空間32に入場する(利用者B)。
【0065】
撮影空間32に入場した利用者(利用者B)は、前方ユニット12Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業(本撮影)を行う。
【0066】
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集・印刷を行うためにキープするキープ画像を選択し、表示された移動案内に従って、撮影作業を行った撮影空間32から、図中点線で示される、編集作業を行う編集空間へと移動する。
【0067】
編集ユニット13の、前方ユニット12Aから見て左側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、右側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aの利用者(利用者C)および第2編集空間33Bの利用者(利用者C’)の、合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間32の利用者(利用者B)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、利用者は、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを区別する必要の無い場合、編集空間33と称する。
【0068】
その後、落書き編集が終了すると、利用者(利用者Cまたは利用者C’)は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中にミニゲームを行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動し(利用者D)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
【0069】
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、事前接客領域31の利用者A(または利用者A’)が、撮影空間32に移動すると、事前接客領域31が未使用になる。この段階で、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に事前接客領域31を使用させ、新たな写真シール作成ゲームを開始させることができる。同様に、撮影空間32の利用者Bが、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者C、または、第2編集空間33Bの利用者C’が、印刷物受取領域34に移動すると、その編集空間(第1編集空間33Aまたは第2編集空間33B)が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者にその編集空間を使用させることができる。
【0070】
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、事前接客領域31、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
【0071】
なお、このような筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
【0072】
次に、各ユニットの構成について説明する。
【0073】
図5は、事前接客ユニット11の構成例を示す図である。図5に示されるように、事前接客ユニット11には、利用者が投入する写真シール作成ゲームの代金を受け付けたり、お釣り等を利用者に返却したりする硬貨投入返却口41、写真シール作成ゲームやその遊戯方法の案内やデモンストレーション画面等を表示するモニタ42、および、モニタ42に表示される画像に対応する音声や、効果音等を出力するスピーカ43が設けられている。
【0074】
モニタ42に表示される画像やスピーカ43より出力される音声は、筐体10(カーテン21に囲まれる領域の外)の外部に向けて出力されるため、写真シール作成ゲームを行う前の、利用者となる予定の人間の写真シール作成ゲームの遊戯方法についての理解を深めるだけでなく、写真シール作成装置1の周囲に居る、写真シール作成ゲームを行っていない人間に対しての宣伝(勧誘)効果も有する。
【0075】
また、利用者が硬貨投入返却口41に写真シール作成ゲームをプレイするために所定の代金を投入すると、撮影空間32が空いている場合には、モニタ42に、利用者を撮影空間32に誘導する案内画面が表示され、それに対応する音声がスピーカ43より出力される。また、撮影空間32が使用中である場合には、モニタ42に、利用者にその場(事前接客領域31)において待機させるように促す案内画面が表示され、それに対応する音声がスピーカ43より出力される。
【0076】
なお、上述したように、事前接客ユニット11は、図5に示されるように、前方ユニット12Aの右側に設置してもよいし、図1に示されるように、前方ユニット12Aの左側に設置してもよい。
【0077】
図6は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図6に示される正面12A−1は、撮影空間32内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間32において、基本的にこの正面12A−1に向かって(前方ユニット12A側を向いて)撮影作業を行う。
【0078】
この正面12A−1には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取得されている(撮り込まれている)取得画像や撮影結果である撮影画像、撮影作業に関する案内、および、背景画像の選択等を行うGUI(Graphical User Interface)画像の表示等、撮影作業に関する表示を行うとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付けるタッチパネルモニタ52、撮影空間32内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置53−1乃至照明装置53−8、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場54−1および荷物置場54−2、並びに、撮影作業に関する案内や効果音等の音声が出力されるスピーカ55−1およびスピーカ55−2が設けられている。
【0079】
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を撮像し、画像(動画)を取得する(取得画像)。カメラ51により取得された取得画像は、本撮影として、所定のタイミングのフレーム画像が抜き出され、撮影画像(静止画)として保存される。なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
【0080】
タッチパネルモニタ52は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、カメラ51の取得画像、撮影画像に合成する合成用画像、撮影結果として保存される撮影画像、または撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示するモニタである。このタッチパネルモニタ52の画面上には無色透明のタッチパネル(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が重畳されており、例えば利用者の指等でタップすることによりその位置情報(利用者の指示)を入力することができる。
【0081】
照明装置53−1乃至照明装置53−8は、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置により構成され、撮影空間32を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間32を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を多様な角度から照射する。以下において、照明装置53−1乃至照明装置53−8を互いに区別して説明する必要の無い場合、照明装置53と称する。
【0082】
荷物置場54−1および荷物置場54−2は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置場54−1および荷物置場54−3は、いずれも、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、照明装置53の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置場54−1または荷物置場54−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。以下において、荷物置場54−1および荷物置場54−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単に荷物置場54と称する。
【0083】
スピーカ55−1およびスピーカ55−2は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声を適宜出力する。スピーカ55−1およびスピーカ55−2を互いに区別する必要のない場合、スピーカ55と称する。なお、スピーカ55の数および設置位置は任意である。
【0084】
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
【0085】
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
【0086】
図7は、編集ユニット13の、撮影ユニット12側から見て左側面の構成例(第1編集空間33A側の構成例)を示す図である。
【0087】
図7において、この左側面には、第1編集インタフェース13Aが設けられている。その上側には、カーテン21等で仕切られているために暗くなる第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図7の例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上側の部分が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61は、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有している。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく第2編集空間33Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
【0088】
第1編集インタフェース13Aには、タブレット内蔵モニタ62、2本のタッチペン(タッチペン63−1およびタッチペン63−2)、並びに、スピーカ64が設けられている。
【0089】
タブレット内蔵モニタ62は、CRTディスプレイやLCD等のディスプレイにより構成され、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUI画像(落書き編集入力画面)等を表示する。
【0090】
タブレット内蔵モニタ62は、タッチペン63−1またはタッチペン63−2により位置情報を入力可能なタブレットと、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスを有するモニタである。ここでは、タブレットは、例えば、感圧式や電磁誘導式の入力デバイスであり、無色透明で、表示デバイスの表示画面上に重畳されて設置されている。つまり、タブレット内蔵モニタ62は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。
【0091】
このタブレット内蔵モニタ62の左右近傍には、画面上に重畳されたタッチパネルに対応するタッチペン63−1とタッチペン63−2が左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン63と称する。
【0092】
そのタッチペン63は、編集ユニット13内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的にも接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62の表示デバイスの表示画面上に重畳された無色透明のタブレットと連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン63を操作して、そのタブレットをタップする(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させる)ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
【0093】
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
【0094】
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図7に示される第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図7に示される構成例は、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成を説明する場合にも適用する。
【0095】
図8は、編集ユニット13の、写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
【0096】
図8に示されるように、写真シール排出部13Cには、第1編集空間33Aにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース13Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間33Bにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
【0097】
編集ユニット13内部には、プリンタが設置されており、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口71より排出される。
【0098】
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
【0099】
図9は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付し、その説明を省略する。
【0100】
図9において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御装置101を有しており、その制御装置101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、事前接客部111、撮影部112、編集部113、およびプリンタ114がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
【0101】
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御装置101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御装置101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
【0102】
通信部103は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク(図示せず)を介して、または単に通信ケーブル(図示せず)を介して、他の通信装置(図示せず)に接続され、制御装置101に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部103は、制御装置101より供給される送信情報を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信情報を制御装置101に供給したりする。
【0103】
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御装置101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
【0104】
ROM106には、制御装置101において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM106は、制御装置101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御装置101に供給する。RAM107は、制御装置101が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
【0105】
事前接客部111は、事前接客ユニット11を用いて、撮影前の利用者に対する接客処理を行う。例えば、事前接客部111は、写真シール作成ゲームのデモンストレーション画面を表示したり、写真シール作成ゲームの代金(硬貨)の投入を受け付けたり、撮影空間32内への移動案内を行ったり、撮影空間32が使用中の場合、利用者を待機させたりする。事前接客部111は、上述したモニタ42およびスピーカ43の他に、硬貨処理部121を有する。硬貨処理部121は、硬貨投入返却口41に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(ゲーム参加受け付け等)を行い、課金処理や、移動又は待機案内等をモニタ42及びスピーカ43に行わせたりする。
【0106】
撮影部112は、撮影ユニット12に関するブロックであり、背景カーテン131、照明装置53、カメラ51、タッチパネルモニタ52、およびスピーカ55を有する。
【0107】
背景カーテン131は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、背景として用いられる複数の昇降式カーテンとその制御を行う制御部を有するユニットである。各カーテンは互いに色、模様、絵柄等が異なり、互いに異なる背景となるようになされている。つまり、利用者は調節するカーテンを選択することにより背景の色、模様、絵柄等を選択することができる。背景カーテン131(の制御部)は、後方ユニット12Bの上部に設けられ、利用者により選択された1つまたは複数のカーテンを、撮影空間32の後方(被写体となる利用者より後側)に吊設する。このとき、既に吊設されている不要なカーテンは、巻き上げて収納する。実際には、背景カーテン131は、制御装置101により制御されて動作し、制御装置101より供給される背景制御信号に従ってカーテンを吊設したり収納したりする。
【0108】
なお、各カーテンの素材、形、大きさ等は任意であり、例えばパネル状や立体形状のものも含む。また、各カーテンの素材、形、大きさ等が、互いに異なるようにしてもよい(全てのカーテンにおいて素材、形、大きさ等統一されている必要はない)。また、利用者が背景を選択することができればよく、例えば、スライド式、開閉式、または折り畳み式等、昇降式以外のカーテンを用いるようにしてもよい。さらに、背景として使用されるカーテンは吊設されるのではなく、後方ユニット12Bの撮影空間32側の側面、つまり、撮影空間32において、前方ユニット12Aの正面12A−1に対向する、撮影空間32の背面となる面に張り付けられるようにしてもよい。また、制御装置101を介さずに、利用者が手動で、背景カーテン131に用意されたカーテンを選択し、設置するようにしてもよい。
【0109】
なお、撮影時の背景として、背景カーテン131以外を用いることができるようにしてもよい。例えば、利用者が持ち込んだ絵やアイテムを撮影空間32の背面(またはカーテン)に貼り付けることができるようにしてもよいし、利用者が持ち込んだ、または、選択した画像を撮影空間32の背面(またはカーテン)に表示または映写するようにしてもよい。
【0110】
また、1枚のクロマキー用のカーテンを予め撮影空間32の背面に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、編集処理において利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
【0111】
以上のように何らかの方法で利用者が背景を選択することができるようにすることにより、利用者の嗜好により適した画像を提供することができる。
【0112】
照明装置53は、制御装置101より供給される照明制御信号に基づいて、点灯したり、消灯したり、またはフラッシュ光を発光したりする。
【0113】
カメラ51は、制御装置101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の被写体(利用者)の撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御装置101の制御の下、動画像を取りこみ、その取得した動画像データを制御装置101に供給する。また、カメラ51は、制御装置101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを制御装置101に供給する。
【0114】
タッチパネルモニタ52は、CRTディスプレイやLCDなどよりなる撮影画像表示部132を有しており、制御装置101より供給されるRGB信号に基づく画像をその撮影画像表示部132に表示する。また、タッチパネルモニタ52は、その撮影画像表示部132の表面に重畳された、無色透明のタッチパネル(図示せず)も有している。利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルにタップ(接触または近接)すると、タッチパネルモニタ52は、その位置情報を制御装置101に供給する。制御装置101は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
【0115】
スピーカ55は、例えば、制御装置101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
【0116】
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第1編集部113Aについて行うが、第2編集部113Bにも適用可能である。
【0117】
第1編集部113Aは、図7を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びに、スピーカ64を有する。
【0118】
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62は、制御装置101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ141に表示する。また、利用者が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を操作してタブレット142にタップ(接触または近接)すると、タブレット内蔵モニタ62は、その位置情報を制御装置101に供給する。制御装置101は、その位置情報を解析し、表示画像(GUI等)に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像(撮影画像を用いて作成された合成画像)に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
【0119】
スピーカ64は、制御装置101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
【0120】
プリンタ114は、編集部113により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する2つのヘッド(ヘッド151およびヘッド152)を有する。プリンタ114は、制御装置101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド151において、編集作業結果をシール紙162に印刷する。また、プリンタ114は、制御装置101より第2編集部113Bにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド152において、編集作業結果をシール紙162に印刷する。
【0121】
プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙162を写真シールとして写真シール排出口71より排出し、利用者に提供する。
【0122】
次に、制御装置101について説明する。図10は、制御装置101が有する機能ブロックの構成例を示す図である。図10に示されるように、制御装置101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金(硬貨)に関する処理等を行う事前接客処理部201、利用者の撮影等の、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部202、撮影画像に対する落書き編集等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部203、シール紙の印刷等の、写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部204、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部205を有する。
【0123】
つまり、制御装置101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理を行う。
【0124】
これらの中で、編集処理部203は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程において、利用者による、撮影作業の工程において得られた撮影画像に対する落書き編集に関する処理を行う。例えば、編集処理部203は、GUI画像を表示したり、利用者による落書き編集入力を受け付けたり、その落書き編集入力に応じた合成用の落書き画像を作成し、それを撮影画像に合成したりする。つまり、編集処理部203は、利用者に対して、撮影画像に対する落書き編集機能を提供する。この落書き編集機能として、どのような機能が提供されるようにしてもよいが、例えば、フリーハンドの線等で撮影画像に落書きを行う落書きペン機能や、所定の画像を撮影画像の任意の位置に合成するスタンプ機能等がある。編集処理部203は、さらに、そのスタンプ機能の1つとして、編集作業中に利用者がスタンプ画像の絵柄を作成することができる作成スタンプ機能を提供する。
【0125】
スタンプ機能とは、落書き編集機能の1つであり、所定の画像を、所謂印鑑を押すように、撮影画像上の利用者が指示した位置にスタンプ画像として貼り付ける(合成する)編集機能のことである。例えば、利用者が、画面上に表示された予め用意された複数の絵柄の中から所望の絵柄のスタンプ画像を選択し、同じく表示された撮影画像上で場所を指定すると、その指定位置に指定された絵柄が合成される。
【0126】
つまり、スタンプ機能を用いることにより、利用者は、絵柄を容易に撮影画像に合成させることができる。例えば、利用者は、このスタンプ機能を用いることにより、同じ絵柄を複数箇所に合成させるような落書き作業を、フリーハンドで線や絵柄を描く落書きペン機能と比べて容易に行うことができる。ただし、絵柄は予め用意されたものであるので、落書き編集としての自由度は、落書きペン機能と比べて低く、例えば利用者の誕生日等のように、選択肢が膨大な数になるような絵柄を提供することは困難である。
【0127】
そこで、編集作業の前に、予め利用者に情報を入力させ、その入力情報に基づいた絵柄をスタンプ画像として提供する方法もある。ただし、情報を入力するために煩雑な作業が必要になるが、利用者がそのスタンプ機能を落書き編集で使用しないと、その煩雑な作業が無駄になる恐れがある。一般的に、写真シール作成ゲームにおいては制限時間が設けられており、さらに、その制限時間は、回転率の向上とゲーム性の助長のために、通常要するプレイ時間に対して、さほど余裕が無い程度に設定されている。従って、利用者は、限られた時間内に効率よく作業を行わなければならないため、不要な作業は利用者の満足度を低減させる恐れがある。また、入力情報に基づく絵柄のスタンプを強制的に撮影画像に合成する方法も考えられるが、利用者の嗜好に合わず、得られた写真シールに対する利用者の満足度が低減する恐れもある。
【0128】
作成スタンプ機能は、落書き編集作業中に、利用者が情報を入力し、その入力情報に基づいてスタンプ画像を作成し、利用者が指定した位置にそのスタンプ画像を合成する、通常のスタンプ機能より自由度が高く、かつ、ペン機能よりも容易に絵柄を合成可能な落書き編集機能である。
【0129】
図11は、図10の編集処理部203の、作成スタンプ機能に関する、さらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【0130】
図11の例において、編集処理部203は、作成スタンプ機能に関する構成として、選択指示受付処理部211、入力情報選択部表示制御部212、色選択部表示制御部213、サイズ選択部表示制御部214、合成用画像作成部215、合成用画像表示選択部表示制御部216、合成用画像選択部217、合成指示受付処理部218、合成処理部219、および編集画像表示制御部220を有する。
【0131】
選択指示受付処理部211は、落書き編集入力中において、利用者により入力される入力情報を受け付ける。より具体的には、選択指示受付処理部211は、スタンプ画像を作成するための、スタンプ画像にする画像を予め用意された画像群の中から選択する画像選択指示、スタンプ画像の色や配色を予め用意された候補色の中から選択する色選択指示、および、スタンプ画像のサイズを予め用意された候補サイズの中から選択するサイズ選択指示等の各種選択指示を受け付ける。
【0132】
入力情報選択部表示制御部212は、利用者がスタンプの絵柄を作成するための入力情報を選択的に入力するGUIである入力情報選択部の表示を制御する。色選択部表示制御部213は、利用者がスタンプの絵柄の色(配色を含む)を選択するGUIである色選択部の表示を制御する。サイズ選択部表示制御部214は、利用者がスタンプの絵柄の大きさを選択するGUIであるサイズ選択部の表示を制御する。
【0133】
合成用画像作成部215は、利用者に入力された情報に基づいて、予め用意された画像群の中から複数の画像を選択し、選択した複数の画像を並べて1つの画像となるように合成することにより、即時的に(リアルタイムに)合成用画像(スタンプ画像)を作成する。この合成用画像の作成に利用される画像(画像データ)は、例えば記憶部102に予め記憶されている。合成用画像作成部215は、利用者に入力された情報、または、その情報に基づいて作成された2次情報等に対応する画像を、記憶部102に記憶されている画像群の中から選択し、その画像データを読み出す。そして、読み出した複数の画像(画像データ)を、所定の規則に従って組み合わせ、即時的にスタンプ画像を作成する。
【0134】
なお、合成用画像の作成に利用される画像(画像データ)は、所在さえ明らかにされていれば、記憶部102以外のどこに記憶されているようにしてもよく、例えば、リムーバブルメディア105、ROM106、またはRAM107に記憶されているようにしてもよいし、制御装置101が内蔵するメモリに保持するようにしてもよい。さらに、例えば、一部の画像データを記憶部102に記憶し、残りの一部の画像データをリムーバブルメディア105に記憶するなど、画像群(画像データ群)が複数箇所に分けて記憶されるようにしてもよい。
【0135】
合成用画像表示選択部表示制御部216は、作成された合成用画像(スタンプ画像)を即時的に(リアルタイムに)編集画面250(編集用モニタ141)に表示させるとともに、利用者が、編集画面に表示されている複数の合成用画像の中から撮影画像に合成させる画像を選択するGUIである合成用画像表示選択部の表示を制御する。
【0136】
合成用画像選択部217は、利用者による合成用画像(スタンプ画像)の選択指示を受け付ける。
【0137】
合成指示受付処理部218は、利用者により入力される、落書き編集を行うために編集画面に表示された撮影画像である編集画像に対する、合成用画像(スタンプ画像)の合成指示を受け付ける。
【0138】
合成処理部219は、利用者の指示に従って合成用画像を撮影画像に合成する。編集画像表示制御部220は、利用者が落書き編集する画像として選択した撮影画像である編集画像の編集結果、すなわち、落書き編集された編集画像を即時的に(リアルタイムに)表示する。
【0139】
次に、写真シール作成ゲームの流れについて、図12のフローチャートを参照して説明する。
【0140】
写真シール作成ゲームを行う利用者は、最初に、事前接客領域31において、事前接客ユニット11の硬貨投入返却口41にコインを投入し、ゲームの代金を支払う。硬貨処理部121は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101の事前接客処理部201は、ステップS1において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS2に進める。
【0141】
ステップS2において、事前接客処理部201は、事前接客部111のモニタ42に、案内デモ画面を表示させ、ステップS3において、撮影空間32へ移動可能であるか否かを判定する。前の組の写真シール作成ゲームの進行状況に基づいて、事前接客処理部201は、撮影空間32が使用中であるか否かを判定し、撮影空間32が使用中であり、代金を支払った利用者の撮影空間32への移動が不可能であると判定した場合、処理をステップS2に戻し、案内デモ画面の表示を繰り返す。そして、ステップS3において、撮影空間32が未使用であり、撮影空間32へ移動可能であると判定した場合、事前接客処理部201は、処理をステップS4に進め、事前接客領域31の利用者に対して移動案内を行い、モニタ42に移動案内画面を表示させたり、スピーカ43に移動案内を行う音声を出力させたりする。利用者は、そのような案内に従って、撮影空間32に移動し、写真シール作成ゲームの工程を進行させる。
【0142】
ステップS5において、撮影処理部202は、撮影部112の各部を制御し、撮影空間32内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。撮影作業が終了すると、撮影処理部202は、ステップS6において、撮影作業を終えた撮影空間32内の利用者に対して、画像や音声によって第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bへの移動を促す移動案内処理を行う。
【0143】
編集処理部203は、ステップS7において、編集空間33に移動した利用者に対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。なお、編集処理の詳細については後述する。
【0144】
編集作業が終了すると、印刷処理部204は、ステップS8において、プリンタ114を制御し、編集作業により得られた編集済み画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。ステップS9において、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像転送等のサービスを提供する事後接客処理を行う。そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部205は、ステップS10において、編集空間33の利用者を印刷物受取領域34に移動させる移動案内を行う。また、印刷処理が終了すると、印刷処理部204は、ステップS11において、プリンタ114を制御し、印刷済みのシール紙を写真シール排出口71より排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
【0145】
次に、図13のフローチャートを参照して、図12のステップS7において実行される編集処理の詳細な流れの例を説明する。必要に応じて図14を参照して説明する。なお、この編集処理は、実際には、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bのうち、図12のフローチャートに対応する写真シール作成ゲームをプレイする利用者が移動した方の編集空間に対して実行されるが、いずれの編集空間に対する場合も同様の処理が実行されるので、以下においては説明の簡略化のため、利用者が第1編集空間33Aに移動したか第2編集空間33Bに移動したかを特に明言せずに、編集空間33に移動したものとして説明する。
【0146】
編集処理が開始されると、編集処理部203は、ステップS31において、撮影部112において得られた撮影画像の中から落書き編集の対象として選択された編集対象画像を取得する。編集処理部203は、ステップS32において、編集空間33の編集用モニタ141に所定のGUI画面を表示し、移動してきた利用者に対し、事後接客処理のゲームの種類を選択させる。上述したように、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像転送等のサービスを行う。編集処理部203は、このときに何を行うかを、利用者に対し、予め用意された選択肢の中から選択させる。利用者が事後接客処理の内容を選択すると、編集処理部203は、次に、編集用モニタ141に編集開始ボタンのGUI画像を表示する。利用者は、タッチペン63を操作して、その編集開始ボタンを押下操作する。編集開始ボタンが押下操作されると、編集用モニタ141に編集作業用のGUIである編集画面が表示されるので、利用者は落書き編集作業を開始することができる。
【0147】
編集処理部203は、ステップS33において、タブレット内蔵モニタ62から供給される情報に基づいて、その編集開始ボタンが利用者により操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。編集開始ボタンが操作されたと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS34に進め、編集用モニタ141に、図14に示されるような構成の、撮影画像に対する落書き編集を利用者に入力させるGUI画面である編集画面を表示させる。
【0148】
図14は、その編集画面の構成例を示す図である。図14に示されるように、編集画面250は、主な構成が、編集対象画像表示部252、編集ツール選択部256、およびBGM制御部257を挟んで左右に対になって設けられている。これは、基本的に同じ組の2名の利用者が同時に落書き編集入力を行うことができるようにするものである。
【0149】
その主な構成として、編集画面250の左側には、編集画像表示部251−1、編集制御操作部253−1、終了ボタン254−1、およびコンテンツパレット255−1が設けられ、右側には、編集画像表示部251−2、編集制御操作部253−2、終了ボタン254−2、およびコンテンツパレット255−2が設けられている。
【0150】
編集画像表示部251−1は、基本的に左側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、例えば、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bの左側に設けられたタッチペン63−1が操作されて編集対象画像表示部252に表示されている複数の編集対象画像の中から選択された編集対象画像が編集画像として表示される。同様に、編集画像表示部251−2は、基本的に右側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、例えば、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bの右側に設けられたタッチペン63−2が操作されて編集対象画像表示部252に表示されている複数の編集対象画像の中から選択された編集対象画像が編集画像として表示される。
【0151】
以下において、編集画像表示部251−1と編集画像表示部251−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、編集画像表示部251と称する。利用者は、タッチペン63を操作し、編集画像表示部251に表示されている編集画像に対して落書き編集を行う。編集画像表示部251は、その落書き編集の内容を即時的(リアルタイム)に編集画像に反映させて表示する。すなわち、編集画像表示部251には、編集画像の落書き編集結果が随時更新されながら表示される。
【0152】
編集対象画像表示部252は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において撮影画像の中から選択された編集対象画像を表示する領域である。写真シール作成ゲームにおいては、撮影作業の工程において撮影が複数回行われ、複数の撮影画像が得られる。そして、それらの撮影画像のうちの一部が、利用者により選択され、落書き編集作業の工程において落書き編集され、印刷処理の工程においてシール紙に印刷される。このように利用者により選択された撮影画像が、編集対象画像として、ステップS31において編集処理部203により取得され、その縮小画像が編集対象画像表示部252に表示される。なお、図14の例においては、編集対象画像表示部252に6枚の編集対象画像(撮影画像)の縮小画像が表示されるように示されているが、編集対象画像として指定可能な撮影画像の設定枚数は任意である。つまり、編集対象画像表示部252に何枚の編集対象画像が表示されるようにしてもよい。また、一度に全ての編集対象画像を表示しなくてもよく、編集画面250のレイアウト等に応じて操作性が向上するように、スクロールバーや切り替えボタンを用いたり、時分割表示方式を用いたりして編集対象画像群の一部のみを一度に表示するようにしてもよい。
【0153】
また、編集対象画像表示部252に表示される各縮小画像は、選択ボタンの役割もなしている。例えば、利用者がタッチペン63−1を操作して、編集対象画像表示部252に表示されている編集対象画像を選択すると、その編集対象画像(縮小されていない画像)が編集画像として編集画像表示部251−1に表示される。また例えば、利用者がタッチペン63−2を操作して、編集対象画像表示部252に表示されている編集対象画像を選択すると、その編集対象画像(縮小されていない画像)が編集画像として編集画像表示部251−2に表示される。
【0154】
このとき、編集対象画像表示部252において、一方の利用者が選択中の(編集画像として編集画像表示部251に表示された)編集対象画像の縮小画像には、「落書き中」の文字が重畳して表示され、他方の利用者がその縮小画像を選択することができないようになされる。例えば、タッチペン63−1を用いて選択された縮小画像は、その選択が解除されるまで、タッチペン63−2を用いて選択することができないように制御される。
【0155】
また、この「落書き中」の文字が、例えば、左側のタッチペン63−1により縮小画像が選択された場合、その縮小画像の左側の部分に表示され、右側のタッチペン63−2により縮小画像が選択された場合、その縮小画像の右側の部分に表示されるようにし、どちらの利用者がその縮小画像を選択中であるかを、利用者が容易に把握することができるようにしてもよい。
【0156】
編集制御操作部253−1には、編集画像表示部251−1における編集作業の進行を制御するGUIボタンや、合成画像の消去を行う消しゴムツールに関するGUIボタン等が設けられている。同様に、編集制御操作部253−2には、編集画像表示部251−2における編集作業の進行を制御するGUIボタンや、合成画像の消去を行う消しゴムツールに関するGUIボタン等が設けられている。以下において、編集制御操作部253−1と編集制御操作部253−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、編集制御操作部253と称する。
【0157】
終了ボタン254−1および終了ボタン254−2は、編集作業を強制的に終了させるGUIである。利用者は、例えば、満足するほど十分に落書き編集を行ったら、この終了ボタン254−1または終了ボタン254−2を操作することにより、編集作業の制限時間に達する前に編集作業を終了させ、印刷処理を開始させることができる。このようにすることにより、利用者は、無駄な時間を省略し、より早く、写真シールを入手することができる。写真シール作成装置1としては、写真シール作成ゲームの回転率を向上させ、収益率の向上を期待することができる。また、写真シール作成装置1は、例えば、編集作業時間を短縮した分、印刷中に行われる事後接客において、接客の時間を延長したり、短縮時間に応じた何らかの付加サービスを提供したりして、利用者の満足度をより向上させることもできる。以下において、終了ボタン254−1と終了ボタン254−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、終了ボタン254と称する。
【0158】
図14に示されるように、編集画像表示部251乃至終了ボタン254は、編集画像表示部251に表示される編集画像のアスペクト比に応じてレイアウトのパターンが変化する。例えば、編集画面250においては、左側の編集画像表示部251−1に表示されている編集画像のアスペクト比と、右側の編集画像表示部251−2に表示されている編集画像のアスペクト比が互いに異なるので、編集画面250において左側の編集画像表示部251−1、編集対象画像表示部252の一部、編集制御操作部253−1、および終了ボタン254−1のレイアウトと、右側の編集画像表示部251−2、編集対象画像表示部252の残りの一部、編集制御操作部253−2、および終了ボタン254−2のレイアウトが互いに異なる。
【0159】
コンテンツパレット255−1は、編集画像表示部251−1に表示される編集画像に対する落書き編集についての指示を受け付けるGUIを表示する領域である。コンテンツパレット255−2は、編集画像表示部251−2に表示される編集画像に対する落書き編集についてのGUIを表示する領域である。以下において、コンテンツパレット255−1とコンテンツパレット255−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、コンテンツパレット255と称する。
【0160】
コンテンツパレット255−1およびコンテンツパレット255−2の間には、落書き編集に用いられる各種落書き編集ツールを選択するためのGUIボタンよりなる編集ツール選択部256が設けられている。
【0161】
例えば、利用者が、編集ツール選択部256において、タッチペン63−1を用いてスペシャルボタン256Aを選択すると、コンテンツパレット255−1には、作成スタンプ用のGUIが表示される。また、例えば、利用者が、編集ツール選択部256において、タッチペン63−2を用いてスペシャルボタン256Aを選択すると、コンテンツパレット255−2には、作成スタンプ用のGUIが表示される。
【0162】
このように、左右の利用者が1組の編集ツール選択部256を共有することにより、編集画面250において、他の領域をより広く確保することができる。もちろん、コンテンツパレット255−1とコンテンツパレット255−2のそれぞれに対して編集ツール選択部256を個別に設けるようにしてもよい。
【0163】
また、編集ツール選択部256の上側には、編集作業中にスピーカ64より出力されるBGMや音量の選択操作を受け付けるとともに、現在選択されているBGMの曲名を表示するGUIであるBGM制御部257が設けられている。
【0164】
図13に戻り、以上のような編集画面250を編集用モニタ141に表示させると、編集処理部203は、ステップS35において、編集部113のタブレット142やタッチペン63を制御し、利用者による編集画面250に対する落書き編集入力の受け付けを開始する。
【0165】
編集処理部203は、ステップS36において、タブレット内蔵モニタ62より供給される入力信号(すなわち、タッチペン63およびタブレット142により受け付けられた位置情報)に基づいて、利用者による指示が入力された(GUIに対する操作が行われた)か否かを判定する。利用者等によりタッチペン63が操作され、編集用モニタ141に表示された編集画面250に対して、タブレット142に位置情報が入力されたと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS37に進め、入力座標に基づいて入力された指示内容を把握し、その指示に対応する処理を行う。
【0166】
例えば、編集ツール選択部256のスペシャルボタン256Aが操作された場合、編集処理部203は、コンテンツパレット255に作成スタンプ用のGUIを表示させる。また、例えば、コンテンツパレット255に作成スタンプ用のGUIが表示されている状態において、そのコンテンツパレット255において利用者による指示が入力された場合、編集処理部203は、その指示に従って、作成スタンプ機能に関する各種処理を実行する。
【0167】
このような入力に対応する処理が終了すると、編集処理部203は、処理をステップS38に進める。なお、ステップS36において指示が入力されていないと判定した場合、編集処理部203は、ステップS37の処理を省略し、ステップS38に処理を進める。
【0168】
ステップS38において、編集処理部203は、所定の時間(制限時間)が経過したか、または、終了ボタン254が操作されたか否かを判定し、制限時間にも達しておらず、終了ボタン254も操作されていないと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS36に戻し、それ以降の処理を繰り返す。つまり、編集処理部203は、所定の時間が経過した、または、終了ボタン254が操作されたと判定されるまで、ステップS36乃至ステップS38の処理を繰り返し、落書き編集入力に対する処理を行う。そして、ステップS38において、所定の時間が経過した、または、終了ボタン254が操作されたと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS39に進める。
【0169】
ステップS39において、編集処理部203は、落書き編集が行われた編集画像(落書き編集結果)を印刷用の画像を作成するために、印刷対象画像として保存する。なお、この「保存する」とは、単に編集結果である編集画像を印刷処理に提供することを示すものであり、実際に、データを、RAM107や記憶部102に保存するかしないかは任意である。
【0170】
ステップS40において、編集処理部203は、編集画面の表示を終了し、編集入力の受け付けを終了する。ステップS40の処理を終了すると、編集処理部203は、編集処理を終了し、処理を図12のステップS7に戻し、ステップS8以降の処理を実行させる。
【0171】
以上のような編集処理により編集作業は行われる。
【0172】
上述したように、編集画面250において、利用者がタッチペン63を操作して、編集ツール選択部256のスペシャルボタン256Aを選択すると、そのタッチペン63に対応するコンテンツパレット255には、作成スタンプ用のGUIが表示される。
【0173】
図15は、その作成スタンプ用のGUIを表示するときのコンテンツパレット255の表示例を示す図である。
【0174】
コンテンツパレット255には、特別とされる落書き編集機能のGUIが、タブ方式により、その機能毎に分類されて表示される。図15の例においては、コンテンツパレット255に、誕生日タブ261−1、1月タブ261−2、日付タブ261−3、コロ文字タブ261−4、フォントタブ261−5、カラコンタブ261−6、および裏技タブ261−7が設けられている。以下においてこれらのタブを互いに区別して説明する必要の無い場合、タブ261と称する。
【0175】
図15の例においては、誕生日タブ261−1が選択され、コンテンツパレット255には、その誕生日タブ261−1に対応する、誕生日スタンプのGUI画面が表示されている。誕生日スタンプは、利用者が入力した誕生日をスタンプ画像にしたり、例えば星座や干支のような誕生日に関する他の情報である2次情報をスタンプ画像にしたりする作成スタンプである。つまり、利用者は、この誕生日スタンプの機能を用いることにより、落書き編集作業中に、日付を入力するだけで容易に誕生日等のスタンプ画像を作成することができ、さらに、その作成したスタンプ画像を編集画像に貼り付けるだけで容易に、誕生日の日付が所定の意匠(デザイン)で描かれた絵柄入りの写真シールを得ることができる。
【0176】
この誕生日タブ261−1に対応するGUI画面には、入力情報選択部262、色選択部263、サイズ選択部264、および合成用画像表示選択部265が表示される。
【0177】
入力情報選択部262は、利用者が、年、月、および日のそれぞれの各桁の数字を選択的に指定することにより、誕生日を入力するGUIである。つまり入力情報選択部262は、利用者に対する所定の選択肢を提示し、利用者がその選択肢の中から所望のものを選択することにより入力情報を入力するGUIである。入力情報選択部262には、利用者により選択的に入力された情報を即時的に(リアルタイムに)表示する入力情報表示部271と、利用者が入力情報を変更する際に操作するGUIである変更ボタン272が、各桁ごとに設けられている。変更ボタン272は、利用者が操作することにより、選択する値を1つ増加させる+ボタンと、1つ減少させる−ボタンとにより構成される。利用者は、タッチペン63を操作して、この変更ボタン272(+ボタンまたは−ボタン)を選択操作することにより、その桁の値を、「1」ずつ増加させたり、減らしたりして、選択的に指定する。つまり、利用者は、各桁についてこのような数字選択操作を行うことにより、誕生日を入力情報として入力する。入力情報表示部271は、このように入力された入力情報、すなわち、誕生日の各桁の数字を即時的に(リアルタイムに)表示する。
【0178】
色選択部263は、利用者が、作成する誕生日スタンプの画像の色を選択するGUIである。色選択部263には、互いに異なる色の図形(図15の例の場合、円形)がGUIボタンとして複数表示される。利用者がタッチペン63を操作して、所望の色の図形を選択することにより、誕生日スタンプの画像の色がその図形の色に設定される。色選択部263においては選択されている色の図形が他よりも大きく表示される等して、選択中の色が識別できるようになされている。図15の例の場合、色選択部263において、黒色に塗りつぶされた円形が他よりも大きく表示され、誕生日スタンプの画像の色として「黒色塗りつぶし」が選択されていることが示されている。
【0179】
なお、ここで色が設定されるのは、スタンプ画像の一部であっても良いし、全部であってもよい。また、例えば、利用者が選択した図形の色を基調とする予め定められた複数色によりスタンプ画像の一部または全部が配色されるようにしてもよい。図15の例の場合、スタンプ画像の中の入力情報や入力情報に基づいて求められた2次情報(すなわち、誕生日や、誕生日に関する数字)の部分の色が「黒色塗りつぶし」に設定されている。
【0180】
サイズ選択部264は、利用者が、作成する誕生日スタンプのサイズを選択するGUIである。サイズ選択部264には、互いに異なる大きさの円が描かれた図形がGUIボタンとして複数表示される。利用者がタッチペン63を操作して、所望のサイズを選択することにより、誕生日スタンプの画像(文字等)が指定されたサイズに設定される。サイズ選択部264においては選択されているサイズの図形の色が他と異なる色で表示される等して、選択中のサイズが識別できるようになされている。
【0181】
なお、ここで制御可能なスタンプの画像のサイズとは、スタンプ画像全体のサイズであってもよいし、誕生日等の入力情報(文字、数字、絵柄等)のサイズであってもよいし、スタンプ画像に含まれる定型の画像のサイズであってもよい。
【0182】
合成用画像表示選択部265は、利用者が入力した入力情報に基づいて作成されたスタンプ画像(合成用画像)を複数表示するとともに、利用者によるその合成用画像の選択指示を受け付けるGUIである。つまり、利用者が入力情報選択部262において入力情報を入力すると、その入力情報を基に作成された複数のスタンプ画像が合成用画像表示選択部265にリアルタイムに表示される。
【0183】
図15の例においては、合成用画像表示選択部265には、合成用画像表示部281乃至合成用画像表示部284の4つの合成用画像表示部が設けられている。つまり、合成用画像表示選択部265は、入力情報に基づいて作成された4つの合成用画像(スタンプ画像)を表示する。
【0184】
図15の例の場合、合成用画像表示部281には、利用者に入力された誕生日の「年」の画像がスタンプ画像として表示されている。つまり、利用者が「年」として入力した各桁の値の画像が記憶部102より読み出され、それらが全体として「年」を示すように並べられ、1つの画像となるように合成され、さらに、定型の絵柄と組み合わせて1つのスタンプ画像が作成され、合成用画像表示部281に表示されている。
【0185】
また、合成用画像表示部282には、利用者に入力された誕生日の「月」と「日」の画像がスタンプ画像として表示されている。つまり、利用者が「月」として入力した各桁の値の画像が記憶部102より読み出され、それらが全体として「月」を示すように並べられ、1つの画像となるように合成され、また、利用者が「日」として入力した各桁の値の画像が記憶部102より読み出され、それらが全体として「日」を示すように並べられ、1つの画像となるように合成され、さらに、それらの画像と定型の絵柄とが組み合わせられて1つのスタンプ画像が作成され、合成用画像表示部282に表示されている。
【0186】
つまり、合成用画像表示部281および合成用画像表示部282に表示されるスタンプ画像は、利用者に入力された入力情報を示す画像が選択されて並べられて合成されたものである。このように、利用者が入力した情報がそのままスタンプ画像となることにより、利用者は、所望のスタンプ画像を容易に作成することができる。
【0187】
これに対して、合成用画像表示部283には、利用者により入力された誕生日から算出される現在の年齢の画像がスタンプ画像として表示されている。つまり、利用者が入力した「年」、「月」、および「日」の値に基づいて、現在の年齢が算出され、その年齢の各桁の値の画像が記憶部102より読み出され、それらが全体として「年齢」を示すように並べられ、1つの画像となるように合成され、さらに、定型の絵柄と組み合わせられて、利用者が入力した誕生日に対応する年齢を示す絵柄の1つのスタンプ画像が作成され、合成用画像表示部283に表示されている。
【0188】
また、合成用画像表示部284には、利用者により入力された誕生日から算出される、誕生日から現在の日にち(利用者が写真シール作成ゲームをプレイする日)までの日数の画像がスタンプ画像として表示されている。つまり、利用者が入力した「年」、「月」、および「日」の値に基づいて、現在の日にちまでの日数が算出され、その日数の各桁の値の画像が記憶部102より読み出され、それらが全体として「誕生日から現在の日にちまでの日数」を示すように並べられ、1つの画像となるように合成され、定型の絵柄と組み合わせられて、誕生日から現在の日にちまでの日数を示す絵柄の1つのスタンプ画像が作成され、合成用画像表示部284に表示されている。
【0189】
つまり、合成用画像表示部283および合成用画像表示部284に表示されるスタンプ画像は、利用者に入力された入力情報から求められた2次情報を示す画像が選択されて作成されたものである。このように入力情報に基づいて求められる2次情報をスタンプ画像とすることにより、利用者がより多様なスタンプ画像を作成することができるようになる。2次情報としては、この他にも、例えば、星座や干支等、さまざまなものが考えられる。もちろん、どのような2次情報をスタンプ画像とするようにしてもよい。また、この2次情報の求め方も任意である。例えば、所定の関数を用いて入力情報から2次情報が算出されるようにしてもよいし、記憶部102等に予め記憶されている所定のテーブル情報を読み出して、そのテーブル情報が示す対応関係から、入力情報に対応する2次情報が求められるようにしてもよい。
【0190】
この合成用画像表示選択部265に表示される各合成用画像は、それぞれGUIボタンとしても機能し、利用者がそれらの合成用画像の中から所望の画像を選択することにより、その合成用画像がアクティブ化され、利用者が編集画像上で位置を指定した時に、そのアクティブな合成用画像が貼り付けられる。
【0191】
利用者はこれらの4つの画像の中から所望の画像を選択する。利用者が選択した合成用画像の周囲にはアンカ291が表示され、現在どの合成用画像が選択されているかを利用者が容易に視認することができるようになされている。なお、この合成用画像表示選択部265に一度に表示される合成用画像の数、(つまり、合成用画像表示部の数)は任意である。
【0192】
次に、誕生日スタンプの作成および合成の様子を、図16乃至図18を参照して説明する。
【0193】
入力情報選択部262が、図16Aに示されるように表示されているとする。つまり、入力情報として「2000年2月29日」が入力されている。
【0194】
「年」の最上位桁の値は、「1」か「2」のみである。図16Aの例においては、「年」の最上位桁の入力情報表示部271に最大値の「2」が表示されているので、この桁の変更ボタン272は、+ボタンが表示されず、−ボタンのみが表示されている。
【0195】
また、「月」の最上位桁の値は、「0」か「1」のみである。図16Aの例においては、「月」の最上位桁の入力情報表示部271に最小値の「0」が表示されているので、この桁の変更ボタン272は、−ボタンが表示されず、+ボタンのみが表示されている。また、図16Aの例においては、「2000年2月」が選択されているので、日にちの最大値は「29」となる。従って、「日」の各桁の変更ボタン272は、いずれも、+ボタンが表示されず、−ボタンのみが表示されている。
【0196】
このように、所定の規則に従って、利用者が操作してもその規則に違反しない情報が入力されるGUIボタンのみが表示され、利用者が操作すると規則に違反する情報が入力されるGUIは操作禁止とされる(例えば非表示とされる)。このような規則違反となる入力を利用者が入力できないようにする。これにより、利用者は容易に正しい情報を入力することができる。
【0197】
なお、利用者は1桁ずつ数字を選択するが、各桁間では日付として矛盾が生じないように自動的に調整される。例えば、図16Bに示されるように、図16Aの状態から、利用者がタッチペン63を操作して、「年」の最下位の桁の変更ボタン272の−ボタンをタップ(選択)すると、入力情報表示部271の表示は、その桁が「0」から「9」に変わるだけでなく、上位の桁も全て変更され、「2000年」から「1999年」に変更される。さらに、最上位桁の値が「1」になるので、その桁の変更ボタン271は、−ボタンが消去され、+ボタンが表示される。さらに、月が「1999年」の「2月」になるので、日付が「29日」から「28日」に変更される。
【0198】
つまり、利用者が、図16Bの縦線模様で示される部分をタップすると、入力情報が「2000年2月29日」から「1999年2月28日」に変更され、さらに、同図の斜線模様で示される部分の表示が変更される。
【0199】
図17Aは、入力情報選択部262において、利用者が「2000年2月29日」を入力情報として選択しているときの合成用画像表示選択部265の表示例を示している。合成用画像表示部281には、入力情報のうち、「2000年」がスタンプ化されて表示されており、合成用画像表示部282には、入力情報のうち、「2月29日」がスタンプ化されて表示されており(2/29)、合成用画像表示部283には、入力情報から算出された年齢(7才)がスタンプ化されて表示されており、合成用画像表示部284には、入力情報から算出された、誕生日から現在までの日数(2803)がスタンプ化されて表示されている。
【0200】
上述したような入力情報の変更により、図17Aに示されるように表示されていた合成用画像表示選択部265の表示が、図17Bに示されるような表示に変更される。
【0201】
つまり、図17Bは、入力情報選択部262において、図16Bに示されるように、利用者が「1999年2月28日」を入力情報として選択しているときの合成用画像表示選択部265の表示例を示している。合成用画像表示部281には、入力情報のうち、「1999年」がスタンプ化されて表示されており、合成用画像表示部282には、入力情報のうち、「2月28日」がスタンプ化されて表示されており(2/28)、合成用画像表示部283には、入力情報から算出された年齢(8才)がスタンプ化されて表示されており、合成用画像表示部284には、入力情報から算出された、誕生日から現在までの日数(3169)がスタンプ化されて表示されている。
【0202】
このようにスタンプ画像の文字や絵柄等が変化する時に、スタンプ画像の表示内容に合わせてスタンプ画像全体の大きさを変更するようにしてもよい。また、スタンプ画像全体の大きさは変更させず、文字の大きさや文字間隔をスタンプ画像の表示内容に合わせて変更するようにしてもよい。さらに、文字の大きさも変更させず、文字間隔のみをスタンプ画像の表示内容に合わせて変更するようにしてもよい。もちろん、スタンプ画像全体の大きさも、文字の大きさも文字間隔も全て変更しないようにしても良い。ただし、スタンプ画像としての意匠性(デザイン性)を高くするために、文字間隔や文字の大きさは、スタンプ画像全体に対して適切に設定されるのが望ましく、表示内容に応じて適宜調整するようにするのが望ましい。
【0203】
つまり、例えば、誕生日スタンプのように文字(数字)を入力情報とする場合、スタンプ画像の幅が固定長であれば、文字数に応じて文字間隔を調整することにより、スタンプ画像全体での絵柄のバランスを整えることができ、デザイン性を向上させることができる。また、文字間隔だけでなく、文字の大きさも調整することにより、スタンプ画像全体での絵柄のバランスをさらに整える、デザイン性をさらに向上させることができる。また、文字数に応じてスタンプ画像の大きさ(長さ)を可変とすることにより、文字間隔や文字の大きさを変更せずにスタンプ画像全体での絵柄のバランスを整え、デザイン性を向上させることもできる。
【0204】
ただし、以上のような調整処理を多く行う程、負荷は大きくなる。これらの処理は編集作業中に行われるため、即時性(リアルタイム性)が求められる。つまり、処理の遅延は利用者の満足度の低下を招く恐れがあるので、装置の処理能力等に応じて、遅延の生じない程度の調整処理を行うようにするのが望ましい。
【0205】
図18は、以上のように編集作業中に作成されたスタンプ画像(誕生日スタンプ)を編集画像に合成させる様子の例を示す図である。
【0206】
入力情報選択部262において、利用者が図16Bに示されるように「1999年2月28日」を入力情報として選択し、合成用画像表示選択部265において図17Bに示されるように表示され、さらに、利用者が合成用画像表示部281に表示されている「1999年」のスタンプ画像を選択している(アンカ291が合成用画像表示部281に位置している)とする。
【0207】
この状態において、図18Aに示されるように、利用者が、タッチペン63を、編集画像表示部251上において、矢印311に示されるように、タブレット142に接触させず、かつ、タッチペン63の位置情報をタブレット142に入力することができる程度に十分に近接させると、合成用画像表示部281に表示されている「1999年」のスタンプ画像313が、編集画像に重畳されて、そのタッチペン63が示す位置に表示される。つまり、このような状態で、利用者がタッチペン63を矢印312に示されるように移動させると、スタンプ画像313も、矢印314に示されるように、その動きに追従して移動する。
【0208】
そして、図18Bの矢印315に示されるように、利用者が、タッチペン63をタブレット142に接触させると(タップすると)、スタンプ画像313が編集画像のその位置に合成される。この後、図18Cに示されるように、タッチペン63をタブレット142より離し、矢印316に示されるように、編集画像表示部251の外に移動させても、スタンプ画像313は、編集画像の、図18Bにおいてタップされた位置に残される。
【0209】
以上のように、利用者は、編集画面250上において、簡単な操作で、情報を入力して利用者自身の意図どおりのスタンプ画像を作成し、さらに、簡単な操作で、その作成したスタンプ画像を編集画像に合成させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、利用者にとって、従来のスタンプ機能よりも絵柄の自由度が高く、かつ、フリーハンドのペン機能よりも容易に合成可能な作成スタンプ機能を提供することができる。
【0210】
なお、フリーハンドのペン機能の場合、文字を描くのに煩雑な作業が必要になるだけでなく、スタンプ画像のような整ったデザインとして描くことは困難である。作成スタンプの場合、入力された情報に基づいて所定のデザインの画像が並べられて合成されて1つのスタンプ画像が作成されるので、利用者に入力された情報を、従来のスタンプのような整ったデザインの画像として編集画像に合成させることができる。
【0211】
以上のような作成スタンプに関する処理の流れの例を図19および図20のフローチャートを参照して説明する。
【0212】
編集画面250のコンテンツパレット255に作成スタンプのGUIが表示され、作成スタンプ処理が開始されると、編集処理部203の選択指示受付処理部211は、ステップS61において、指示受付を開始し、ステップS62において、入力情報の変更が指示されたか否かを判定する。入力情報選択部262において変更ボタン272が操作され、入力情報の変更が指示されたと判定した場合、選択指示受付処理部211は、処理をステップS63に進める。ステップS63において、入力情報選択部表示制御部212は、その入力情報の変更に従って、入力情報選択部262の入力情報表示部271の表示を更新する。ステップS64において、合成用画像作成部215は、入力情報の変更に従って、合成用画像を更新する。合成用画像の更新処理の詳細については後述する。ステップS65において、合成用画像表示選択部表示制御部216は、合成用画像作成部215により作成された新たな合成用画像を用いて合成用画像表示選択部265に表示される合成用画像の表示を更新する。
【0213】
ステップS65の処理を終了すると、合成用画像表示選択部表示制御部216は、処理をステップS66に進める。また、ステップS62において、入力情報の変更が指示されていないと判定した場合、選択指示受付処理部211は、ステップS63乃至ステップS65の処理を省略し、処理をステップS66に進める。
【0214】
ステップS66において、選択指示受付処理部211は、色変更が指示されたか否かを判定し、色選択部263が操作され、色変更が指示されたと判定した場合、処理をステップS67に進める。ステップS67において、色選択部表示制御部213は、色変更の指示に従って、色選択部263の表示を更新し、選択された色の図形を大きくし、選択が解除された色の図形を小さくする。ステップS68において、合成用画像作成部215は、色変更の指示に従って、合成用画像の色を更新する。ステップS69において、合成用画像表示選択部表示制御部216は、合成用画像作成部215により色が更新された合成用画像を用いて合成用画像表示選択部265に表示される合成用画像の表示を更新する。
【0215】
ステップS69の処理を終了すると、合成用画像表示選択部表示制御部216は、処理をステップS70に進める。また、ステップS66において、色変更が指示されていないと判定した場合、選択指示受付処理部211は、ステップS67乃至ステップS69の処理を省略し、処理をステップS70に進める。
【0216】
ステップS70において、選択指示受付処理部211は、サイズ変更が指示されたか否かを判定し、サイズ選択部264が操作され、サイズ変更が指示されたと判定した場合、処理をステップS71に進める。ステップS71において、サイズ選択部表示制御部214は、サイズ変更の指示に従って、サイズ選択部264の表示を更新し、選択されたサイズの図形の色を選択中の色に変更し、選択を解除されたサイズの図形の色を元の色に戻す。ステップS72において、合成用画像作成部215は、サイズ変更の指示に従って、合成用画像のサイズを更新する。ステップS73において、合成用画像表示選択部表示制御部216は、合成用画像作成部215によりサイズが更新された合成用画像を用いて合成用画像表示選択部265に表示される合成用画像の表示を更新する。
【0217】
ステップS73の処理を終了すると、合成用画像表示選択部表示制御部216は、処理を図20のステップS81に進める。また、図19のステップS70において、サイズ変更が指示されていないと判定した場合、選択指示受付処理部211は、ステップS71乃至ステップS73の処理を省略し、処理を図20のステップS81に進める。
【0218】
図20のステップS81において、選択指示受付処理部211は、合成用画像選択の変更が指示されたか否かを判定し、合成用画像表示選択部265が操作され、合成用画像の選択の変更が指示されたと判定した場合、処理をステップS82に進める。ステップS82において、合成用画像選択部217は、選択変更の指示に従って、合成用画像の選択を更新する。ステップS83において、合成用画像表示選択部表示制御部216は、アンカ291の位置を更新し、新たに選択された合成用画像が表示される合成用画像表示部に移動させる。
【0219】
ステップS83の処理を終了すると、合成用画像表示選択部表示制御部216は、処理をステップS84に進める。また、ステップS81において、合成用画像選択の変更が指示されていないと判定した場合、選択指示受付処理部211は、ステップS82およびステップS83の処理を省略し、処理をステップS84に進める。
【0220】
ステップS84において、合成指示受付処理部218は、編集画像上でタップされたか否かを判定し、利用者によりタッチペン63が操作され、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタップされたと判定した場合、処理をステップS85に進める。ステップS85において、合成処理部219は、合成の指示に従って、選択中の合成用画像を、編集画像の指定された位置に合成する。ステップS86において、編集画像表示制御部220は、合成処理部219により行われた合成結果を編集画像表示部251に表示する。
【0221】
ステップS86の処理を終了すると、編集画像表示制御部220は、処理をステップS87に進める。また、ステップS84において、編集画像上でタップされていないと判定した場合、合成指示受付処理部218は、ステップS85およびステップS86の処理を省略し、処理をステップS87に進める。
【0222】
ステップS87において、選択指示受付処理部211は、作成スタンプ処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理を図19のステップS62に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0223】
ステップS87において、例えば制限時間が経過したり、他のツールが選択されたりして作成スタンプ処理が終了されると判定した場合、選択指示受付処理部211は、選択指示の受付を終了し、作成スタンプ処理を終了する。
【0224】
次に、図21のフローチャートを参照して、図19のステップS64において実行される合成用画像更新処理の流れの例を説明する。
【0225】
合成用画像更新処理が開始されると、ステップS101において、合成用画像作成部215は、変更を指示された入力情報の、変更後の値の画像データを記憶部102より取得する。ステップS102において、合成用画像作成部215は、変更を指示された入力情報を含む合成用画像を更新する。
【0226】
ステップS103において、合成用画像作成部215は、変更指示に基づいて、入力情報に対応する2次情報を求める。例えば、合成用画像作成部215は、入力された誕生日から、年齢や現在までの日数等を所定の演算を行って算出する。なお、2次情報は、入力情報に基づいて求めることができるものであればなんでもよく、例えば、誕生日からなる入力情報に対して、干支や星座等を2次情報として求めるようにしてもよい。また、2次情報の算出方法は任意であり、例えば所定の関数を用いて算出するようにしてもよいし、予め用意されたテーブル情報を用いて対応する情報を求めるようにしてもよい。
【0227】
2次情報を求めると、合成用画像作成部215は、ステップS104において、2次情報が変更されたか否かを判定し、変更されたと判定した場合、処理をステップS105に進める。ステップS105において、合成用画像作成部215は、2次情報の、変更後の値の画像データを取得し、ステップS106において、2次情報を含む合成用画像を更新する。
【0228】
ステップS106の処理を終了すると、合成用画像作成部215は、処理を図19のステップS64に戻し、ステップS65以降の処理を実行させる。また、図21のステップS104において、2次情報が変更されていないと判定した場合、合成用画像作成部215は、処理を図19のステップS64に戻し、ステップS65以降の処理を実行させる。
【0229】
以上のようにして、入力情報を含む合成用画像、および、2次情報を含む合成用画像が入力情報に応じて更新される。
【0230】
以上のように、編集制御部203は、利用者に対して、編集作業中に絵柄を作成することができ、かつ、その絵柄をスタンプとして編集画像に合成させることができる作成スタンプを提供することができる。これにより、写真シール作成装置1は、利用者がより満足度の高い落書き編集を行うことができるようにし、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【0231】
なお、以上においては、数字(誕生日)を入力情報として入力するように説明したが、この入力情報は何でもよく、誕生日でなくても良いし、日付でなくてもよいし、例えば文字や絵柄等、数字でなくても良い。
【0232】
また、以上においては、+ボタンと−ボタンで入力情報を変更するように説明したが、この入力情報の入力用インタフェースの仕様は任意であり、例えば、候補の一覧の中から利用者が選択するような方法であってもよい。
【0233】
図22は、コロ文字スタンプ用のGUIを表示するときのコンテンツパレット255の表示例を示す図である。利用者がコロ文字タブ261−4を選択すると図22に示される例のような、そのコロ文字タブ261−4に対応する、コロ文字スタンプのGUI画面が表示されている。
【0234】
コロ文字スタンプは、利用者が文字を選択して生成された文字列を、1つのスタンプ画像として編集画像に合成させる落書き編集機能である。コンテンツパレット255には、例えば図22に示されるように、各文字の画像の一覧が表示され、利用者は、その一覧の中から文字を選択して、文字列を作成する。そして利用者がタッチペン63を、タブレット142に接触させた状態で編集画像上を移動させると、その軌跡に沿って、作成された文字列の画像が編集画像上に描画され、合成される。
【0235】
これにより、利用者は、フリーハンドのペン機能を用いて書くよりも容易に、所望の文字列を編集画像上に書き込むことができる。また、各文字の画像をデザイン性が豊かな絵柄とすることにより、利用者は、落書き編集のデザイン性を容易に向上させることができる。さらに、文字列を決定してから編集画像に描画するので、間違いの発生を減らすことができる。例えば、フリーハンドのペン機能の場合、消しゴム機能などを用いて行う訂正作業が必要になるが、コロ文字スタンプの場合、描画した編集作業を一旦戻し、文字列を入力しなおして再度編集画像上をなぞるだけで書き直すことができる。
【0236】
すなわち、編集作業の操作性と編集結果のデザイン性を向上させることができ、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【0237】
なお、以下において文字とは、ひらがな、カタカナ、漢字、英字、数字、記号、または絵柄等、任意の情報を含む。
【0238】
図22において、コンテンツパレット255には、入力する文字の画像の一覧が表示され、利用者が、その中から、文字列に加える所望の画像(文字)を選択するGUIである画像選択部362、利用者が文字列の色を選択するGUIである色選択部363、利用者が文字列のサイズを選択するGUIであるサイズ選択部364、利用者が「ひらがな」や「英数字」等の文字種類を選択するGUIである文字種選択部365、利用者が1度タップする度に選択された文字列の文字が1文字ずつ消去されるGUIボタンである消去ボタン366、および、利用者により選択された文字(画像)が文字列として表示される合成用画像群表示部367が表示される。
【0239】
上述したように、利用者が、タッチペン63を操作して、画像選択部362に表示されている文字群の中から所望の文字を選択すると、その選択された文字(画像)が、合成用画像群表示部367に、選択順に並べられた文字列として表示される。
【0240】
この状態において、図23に示されるように、利用者がタッチペン63を、編集画像表示部251に表示されている編集画像上で、タブレット142に接触させたまま矢印371のように移動させると、その軌跡に沿って、合成用画像群表示部367に表示されていた文字列(画像群(画像372−1乃至画像372−5))がその順に1つずつ合成される。
【0241】
また、利用者がタッチペン63を、矢印373のように移動させると、その軌跡に沿って、合成用画像群表示部367に表示されていた文字列(画像群(画像374−1乃至画像374−5))がその順に1つずつ合成される。
【0242】
このように利用者は、コロ文字スタンプ機能を利用することにより、複数の文字の画像を容易に編集画像上に合成させることができる。
【0243】
このようなコロ文字スタンプ機能に関する編集処理部203の詳細な構成例を図24に示す。
【0244】
図24において、編集処理部203は、利用者によるコンテンツパレット255に表示されたGUIに対する選択操作を受け付ける選択指示受付処理部401、文字種類の選択に関する処理を行う文字種選択処理部402、色の選択に関する処理を行う色選択処理部403、サイズの選択に関する処理を行うサイズ選択処理部404、文字列に加える文字の画像の選択に関する処理を行う合成用画像選択処理部405、文字列に加えられた文字の消去に関する処理を行う消去処理部406、文字列の画像を編集画像に合成させる利用者の指示を受け付ける合成指示受付処理部407、編集画像に対する合成用画像の合成に関する処理を行う合成処理部408、および、編集画像の表示に関する処理を行う編集画像表示制御部409を有している。
【0245】
この編集処理部203によるコロ文字処理の流れの例を図25および図26のフローチャートを参照して説明する。
【0246】
コンテンツパレット255において、コロ文字タブ261−4が選択され、コロ文字スタンプのGUIがコンテンツパレット255に表示されると、コロ文字処理が開始される。コロ文字処理が開始されると、選択指示受付処理部401は、ステップS121において、指示受付を開始し、ステップS122において、色変更が指示されたか否かを判定する。
【0247】
色選択部363が操作され、色変更が指示されたと判定した場合、選択指示受付処理部401は、処理をステップS123に進める。ステップS123において、色選択処理部403は、色選択部363の表示を更新し、選択中の色が識別できるように、利用者が新たに選択した色の図形を大きく表示させ、以前に選択されていた色の図形の大きさも元に戻す。ステップS124において、色選択処理部403は、画像選択部362に表示されている各画像(各文字)の色を選択された色に変更する。
【0248】
ステップS124の処理を終了すると、色選択処理部403は、処理をステップS125に進める。また、ステップS122において、色変更が指示されていないと判定した場合、選択指示受付処理部401は、処理をステップS125に進める。
【0249】
ステップS125において、選択指示受付処理部401は、サイズ変更が指示されたか否かを判定し、サイズ選択部364が操作され、サイズ変更が指示されたと判定した場合、処理をステップS126に進める。ステップS126において、サイズ選択処理部404は、サイズ選択部364の表示を更新し、選択中のサイズが識別できるように、利用者が新たに選択したサイズの図形の色を他と変え、さらに、以前に選択されていたサイズの図形の色を元に戻す。ステップS127において、サイズ選択処理部404は、画像選択部362に表示されている各画像(各文字)のサイズを選択されたサイズに変更する。
【0250】
ステップS127の処理を終了すると、サイズ選択処理部404は、処理をステップS128に進める。また、ステップS125において、サイズ変更が指示されていないと判定した場合、選択指示受付処理部401は、処理をステップS128に進める。
【0251】
ステップS128において、選択指示受付処理部401は、文字種変更が指示されたか否かを判定し、文字種選択部365が操作され、例えば、ひらがな、カタカナ、漢字、数字、記号、および絵柄のような文字種類の変更が指示されたと判定した場合、処理をステップS129に進める。ステップS129において、文字種選択処理部402は、文字種選択部365の表示を更新し、選択中の文字種が識別できるように、利用者が新たに選択した文字種の表示を他と変え、さらに、以前に選択されていた文字種の表示を元に戻す。ステップS130において、文字種選択処理部402は、画像選択部362に表示されている各画像(各文字)の文字種類を選択された文字種類に変更する。
【0252】
ステップS130の処理を終了すると、文字種選択処理部402は、処理を図26のステップS141に進める。また、図25のステップS128において、文字種変更が指示されていないと判定した場合、選択指示受付処理部401は、処理を図26のステップS141に進める。
【0253】
図26のステップS141において、選択指示受付処理部401は、画像選択部362の画像(文字)が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合、処理をステップS142に進める。ステップS142において、合成用画像選択処理部405は、選択された画像を合成用画像群に追加する。ステップS143において、合成用画像選択処理部405は、新たな画像を追加した合成用画像群を表示させるように、合成用画像群表示部367の表示を更新する。
【0254】
ステップS143の処理を終了すると、合成用画像選択処理部405は、処理をステップS144に進める。また、ステップS141において、画像選択部の画像が選択されていないと判定した場合、処理をステップS144に進める。
【0255】
ステップS144において、選択指示受付処理部401は、一文字消去が指示されたか否かを判定し、指示されたと判定した場合、処理をステップS145に進める。ステップS145において、消去処理部406は、合成用画像群の最後の画像を削除する。ステップS146において、消去処理部406は、一文字消去した画像群を表示させるように、合成用画像群表示部の表示を更新する。
【0256】
ステップS146の処理を終了すると、消去処理部406は、処理をステップS147に進める。また、ステップS144において、一文字消去が指示されていないと判定した場合、処理をステップS147に進める。
【0257】
ステップS147において、合成指示受付処理部407は、図23を参照して説明したように、タッチペン63が、タブレット142に接触された状態で、編集画像上で移動されたか否かを判定し、移動されたと判定した場合、処理をステップS148に進める。ステップS148において、合成処理部408は、タッチペン63の軌跡に沿って、合成用画像群の各合成用画像を所定の順に合成する。ステップS149において、編集画像表示制御部409は、合成結果として、合成用画像群の一部または全部が重畳された編集画像を、編集画像表示部251に表示させる。
【0258】
ステップS149の処理を終了すると、編集画像表示制御部409は、処理をステップS150に進める。また、ステップS147において、タッチペンが編集画像上で移動されていないと判定した場合、処理をステップS150に進める。
【0259】
ステップS150において、選択指示受付処理部401は、コロ文字処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理を、図25のステップS122に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、図26のステップS150において、コロ文字処理を終了すると判定した場合、選択指示受付処理部401は、コロ文字処理を終了する。
【0260】
以上のようにコロ文字スタンプ機能について制御処理を行うことにより、利用者は、コロ文字スタンプ機能を利用して、複数の文字の画像を容易に編集画像上に合成させることができる。
【0261】
なお、コロ文字スタンプとして合成する文字の画像は、どのような画像であってもよく、図27に示されるように、多様なデザインの画像を用意し、利用者に提供するようにしてもよい。
【0262】
また、図22においては、合成用画像群表示部367が1組の合成用画像群を表示することができるように説明したが、例えば、合成用画像群表示部367を2段以上にし、2つ以上の合成用画像群を表示させることができるようにしてもよい。この場合、選択した画像をどの文字群に追加するかを利用者が選択することができるようにするとともに、現在、新たに選択した文字がどの文字群に追加されるかを利用者に明示するのが望ましい。
【0263】
さらに、利用者が画像選択部362の文字群から文字を選択すると、一度に複数の多様なデザインの画像群が作成されるようにしてもよい。例えば、利用者が画像選択部362において文字「あ」、「い」、および「う」を順次選択すると、互いに異なるデザインの文字列「あいう」が複数作成され、合成用画像群表示部367に表示される。利用者は、その複数の文字列の中から所望のデザインの文字列を選択し、コロ文字スタンプとして使用する。このようにすることにより、利用者は、容易に複数のデザインの文字列を作成することができ、例えば、同じ文字列で互いにデザインが異なる複数のスタンプ画像を編集画像に合成させるような落書き編集を容易に行うことができる。また、実際に作成した文字列においてデザインの選択を行うことができるので、利用者は、利用者自身の嗜好に合うデザインの選択をより容易に行うことができる。
【0264】
もちろん、画像選択部362における文字(画像)の選択方法、色選択部363における色の選択方法、サイズ選択部364におけるサイズ選択方法、文字種選択部365における文字種選択方法は、基本的に任意であり、上述した以外の方法により実現されるようにしてもよい。
【0265】
以上のようにして、写真シール作成装置1は、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させることにより、収益性を向上させることができる。
【0266】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0267】
この記録媒体は、例えば、図9に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0268】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0269】
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
【0270】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0271】
【図1】本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す斜視図である。
【図2】図1の写真シール作成装置の他の角度からの斜視図である。
【図3】図1の写真シール作成装置の設置例を示す斜視図である。
【図4】利用者の空間移動を説明する図である。
【図5】事前接客ユニットの構成例を示す図である。
【図6】前方ユニットの正面の構成例を示す図である。
【図7】編集ユニットの側面の構成例を示す図である。
【図8】編集ユニットの他の側面の構成例を示す図である。
【図9】写真シール作成装置の内部の構成例を示すブロック図である。
【図10】制御装置の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図11】編集処理部の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図12】写真シール作成ゲーム処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図13】編集処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図14】編集画面の例を示す図である。
【図15】コンテンツパレットの表示例を示す図である。
【図16】入力情報選択部の様子を説明する図である。
【図17】合成用画像表示選択部の様子を説明する図である。
【図18】作成スタンプの合成の様子を説明する図である。
【図19】作成スタンプ処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図20】作成スタンプ処理の流れの例を説明する、図19に続くフローチャートである。
【図21】合成用画像更新処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図22】コンテンツパレットの他の表示例を示す図である。
【図23】コロ文字スタンプの合成の様子を説明する図である。
【図24】編集処理部の詳細な、他の構成例を示す機能ブロック図である。
【図25】コロ文字処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図26】コロ文字処理の流れの例を説明する、図25に続くフローチャートである。
【図27】コロ文字スタンプのデザイン例を示す図である。
【符号の説明】
【0272】
1 写真シール作成装置
12 撮影ユニット
13 編集ユニット
101 制御装置
203 編集処理部
211 選択指示受付処理部
212 入力情報選択部表示制御部
213 色選択部表示制御部
214 サイズ選択部表示制御部
215 合成用画像作成部
216 合成用画像表示選択部表示制御部
217 合成用画像選択部
218 合成指示受付処理部
219 合成処理部
220 編集画像表示制御部
262 入力情報選択部
265 合成用画像表示選択部
271 入力情報表示部
272 変更ボタン
401 選択指示受付処理部
402 文字種選択処理部
403 色選択処理部
404 サイズ選択処理部
405 合成用画像選択処理部
406 消去処理部
407 合成指示受付処理部
408 合成処理部
409 編集画像表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者を被写体として撮影し撮影画像を得る撮影手段と、
前記撮影手段で得られた前記撮影画像に合成させる合成用画像を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された前記合成用画像を前記撮影画像に合成させる合成指示を受け付ける合成指示受付手段と、
前記合成指示受付手段により受け付けられた前記合成指示に基づいて、前記合成用画像を前記撮影画像に合成し合成画像を作成する合成処理手段と、
前記合成処理手段により作成された前記合成画像を所定のシールシートに印刷する印刷手段と
を備える写真シール作成装置であって、
前記表示手段に前記合成用画像を表示中に、前記利用者により入力される入力情報を受け付ける入力情報受付手段と、
前記入力情報受付手段により受け付けられた前記入力情報に基づいて、予め用意された画像群の中から複数の画像を選択し、選択した複数の画像を並べて1つの画像となるように合成することにより前記合成用画像を作成する合成用画像作成手段と、
前記合成用画像作成手段により作成された前記合成用画像を即時的に前記表示手段に表示させる合成用画像表示手段と
を備える写真シール作成装置。
【請求項2】
前記合成用画像作成手段は、それぞれが前記入力情報受付手段により受け付けられた前記入力情報の互いに異なる一部を示す画像を複数選択し、選択した複数の画像を、全体として前記入力情報が示されるように並べて合成することにより、前記入力情報を示す合成用画像を作成する
請求項1に記載の写真シール作成装置。
【請求項3】
前記合成用画像作成手段は、前記入力情報受付手段により受け付けられた前記入力情報から2次情報を求め、前記2次情報を示す画像を選択し、前記入力情報に対応する前記2次情報を示す合成用画像を作成する
請求項1または2に記載の写真シール作成装置。
【請求項4】
前記合成用画像作成手段は、並べて合成する前記複数の画像の数および大きさに応じた大きさの合成用画像を作成する
請求項1乃至3のいずれかに記載の写真シール作成装置。
【請求項5】
前記合成用画像作成手段は、並べて合成する前記複数の画像の間隔を制御し、所定の大きさの合成用画像を作成する
請求項1乃至4のいずれかに記載の写真シール作成装置。
【請求項6】
前記合成用画像作成手段は、並べて合成する前記複数の画像の間隔および各画像の大きさを制御し、所定の大きさの合成用画像を作成する
請求項1乃至5のいずれかに記載の写真シール作成装置。
【請求項7】
前記利用者の指示に基づいて、前記合成用画像作成手段により作成される前記合成用画像の一部または全部を、前記利用者により選択された色に設定する色設定手段をさらに備える
請求項1乃至6のいずれかに記載の写真シール作成装置。
【請求項8】
前記入力情報受付手段は、前記利用者に対して所定の選択肢を提示し、前記利用者が前記選択肢の中から所望のものを選択することにより前記入力情報を入力する
請求項1乃至7のいずれかに記載の写真シール作成装置。
【請求項9】
前記入力情報受付手段は、前記利用者による前記選択肢からの選択において、所定の規則に基づいて違反となる選択操作を入力不可能とする
請求項1乃至8のいずれかに記載の写真シール作成装置。
【請求項10】
利用者を被写体として撮影し撮影画像を得る撮影手段と、
前記撮影手段で得られた前記撮影画像に合成させる合成用画像を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された前記合成用画像を前記撮影画像に合成させる合成指示を受け付ける合成指示受付手段と、
前記合成指示受付手段により受け付けられた前記合成指示に基づいて、前記合成用画像を前記撮影画像に合成し合成画像を作成する合成処理手段と、
前記合成処理手段により作成された前記合成画像を所定のシールシートに印刷する印刷手段と
を備える写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、
入力情報受付手段が、前記表示手段に前記合成用画像を表示中に、前記利用者により入力される入力情報を受け付け、
合成用画像作成手段が、受け付けられた前記入力情報に基づいて、予め用意された画像群の中から複数の画像を選択し、選択した複数の画像を並べて1つの画像となるように合成することにより前記合成用画像を作成し、
合成用画像表示手段が、作成された前記合成用画像を即時的に前記表示手段に表示させる
写真シール作成方法。
【請求項11】
利用者を被写体として撮影し撮影画像を得る撮影手段と、
前記撮影手段で得られた前記撮影画像に合成させる合成用画像を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された前記合成用画像を前記撮影画像に合成させる合成指示を受け付ける合成指示受付手段と、
前記合成指示受付手段により受け付けられた前記合成指示に基づいて、前記合成用画像を前記撮影画像に合成し合成画像を作成する合成処理手段と、
前記合成処理手段により作成された前記合成画像を所定のシールシートに印刷する印刷手段と
を備えるコンピュータを、
前記表示手段に前記合成用画像を表示中に、前記利用者により入力される入力情報を受け付ける入力情報受付手段、
前記入力情報受付手段により受け付けられた前記入力情報に基づいて、予め用意された画像群の中から複数の画像を選択し、選択した複数の画像を並べて1つの画像となるように合成することにより前記合成用画像を作成する合成用画像作成手段、
前記合成用画像作成手段により作成された前記合成用画像を即時的に前記表示手段に表示させる合成用画像表示手段
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2009−135734(P2009−135734A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−309898(P2007−309898)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】