説明

写真シール作成装置および方法、並びにプログラム

【課題】操作性や娯楽性を向上させることにより、利用者の満足度の向上させるとともに、収益性を向上させることができるようにする。
【解決手段】編集履歴アイテム記憶部72は、編集対象画像の編集に用いられる画像である編集用画像であって、編集作業において利用者によって編集に用いられた編集用画像を記憶し、編集用モニタ31は、記憶されている編集用画像から、編集対象画像の編集に用いる編集用画像を利用者に選択させる選択画像を表示し、編集部55は、選択画像によって選択された編集用画像を用いて、利用者からの指示に応じて編集対象画像を編集する。本発明は、例えば、ゲームセンター等に設置される写真シール作成装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真シール作成装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、操作性や娯楽性を向上させることにより、利用者の満足度を向上させるとともに、収益性を向上させることができるようにした写真シール作成装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の写真シール機は、娯楽(遊戯)施設などに設置され、利用者を撮影し、撮影画像に編集(落書き)を施し、編集を施した編集画像を写真シール紙に印刷し、出力する。利用者を撮影してから写真シール紙を出力するまでの1つの流れで1ゲームが終了する。一連の流れにおいて、それぞれの時間制限が設けられているため、撮影や編集に費やせる時間が決まっている。
【0003】
このような写真シール機を、特に、女子中高生を中心とした女性達が、複数人数の友達同士で利用しており、時間制限が設けられている中で、特に編集(落書き)に重点をおきながら、友達同士の間で会話をしながら、ゲームを楽しんでいる傾向がある。
【0004】
このような利用者の編集操作性を向上し、時間内で満足のいく画像編集ができるような編集方法に重点をおいている写真シール機が多く存在する。
【0005】
例えば、編集を施す時、編集アイテム(例えば、スタンプやペンなど)の機能を、アニメーションやテキストを用いてモニタ上で説明する写真シール機がある。(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、1つのモニタに対して、2つの撮影画像が表示され、2人がそれぞれ編集作業をすることができたり、編集時に、サンプル写真の画像とそのサンプル画像で使用されているサンプルアイテムとを表示し、そのサンプルアイテムを使用して、利用者はサンプル画像と同じような編集を施すことができたりする写真シール機もある。
【0007】
【特許文献1】特開2004−9671号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の写真シール機において、簡単な操作で満足のいく画像編集ができることにより、グループ内の各個人の操作効率は上がるが、各個人がそれぞれの編集作業をしているにすぎない。
【0009】
例えば、同グループの2人(A,B)が隣同士でそれぞれの編集作業を行っている場合、Aが、面白い編集アイテム(例えば、スタンプやペンなど)を、Bに教えたり使わせたりしたい時に、AがBに対して、自分が利用したアイテムについて順を追って説明しなければならず、そのようなアイテムが複数あれば、同じ説明を複数回繰り返し行わなければならない。したがって、グループ内の編集作業の連動性がなく、このような作業が行われている間、Aの編集作業は止まったままで、Aに対する編集時間が無駄になってしまう。
【0010】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、編集作業の操作性や娯楽性を向上させることにより、利用者の満足度を向上させるとともに、収益性を向上させることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面の写真シール作成装置は、写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像である、編集の対象となる編集対象画像を編集する編集作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記編集対象画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、前記編集対象画像の編集に用いられる画像である編集用画像であって、前記編集作業において前記利用者によって編集に用いられた編集用画像を記憶する記憶手段と、記憶されている前記編集用画像から、前記編集対象画像の編集に用いる前記編集用画像を前記利用者に選択させる選択画像を表示する表示手段と、前記選択画像によって選択された前記編集用画像を用いて、前記利用者からの指示に応じて前記編集対象画像を編集する編集手段とを備える。
【0012】
この記憶手段は、例えば、ハードディスクなどの記憶部に含まれる編集履歴アイテム記憶部により構成され、表示手段は、例えば、編集用モニタに表示される編集画面上の使ったアイテムパレットにより構成され、編集手段は、例えば、編集用モニタやタッチパネルを含む編集部により構成される。
【0013】
本発明の一側面の写真シール作成装置においては、編集対象画像の編集に用いられる画像である編集用画像であって、編集作業において利用者によって編集に用いられた編集用画像が記憶され、記憶されている編集用画像から、編集対象画像の編集に用いる編集用画像を利用者に選択させる選択画像が表示され、選択画像によって選択された編集用画像を用いて、利用者からの指示に応じて編集対象画像が編集される。
【0014】
したがって、一度編集に用いられたアイテムを記憶し、用いた編集対象画像にかかわらずそのアイテムを表示し、表示されたアイテムを共有して用いることができるので、利用者(利用者グループ内)の編集作業の連動性が図れ、編集についてのコミュニケーションを容易にとるようにすることができる。また、利用者が所望のアイテムを迅速に探し編集に用いることができるので、編集作業にかかる時間が短縮され、操作の効率が上がる。これにより、利用者の満足度を向上させることができる。
【0015】
前記表示手段には、複数の前記編集対象画像を表示させるとともに、前記編集用画像を、複数の前記編集対象画像のそれぞれを編集するためにそれぞれの前記利用者に独立して選択される前記編集用画像が表示される領域と、複数の前記編集対象画像のいずれかを編集するために1または複数の前記利用者に選択される前記編集用画像が表示される領域とに表示させることができる。
【0016】
したがって、利用者は、利用者ごとに所望のアイテムを編集に用いることができるとともに、アイテムを共有して編集に用いることができる。
【0017】
前記編集用画像は、前記編集対象画像を編集するための仮想的な道具である編集ツールで使用される編集の単位となるアイテムとすることができる。
【0018】
前記記憶手段には、前記編集作業において前記利用者によって編集に用いられた前記編集用画像のうち、前記利用者により指定された前記編集用画像だけを記憶させることができる。
【0019】
したがって、全てのアイテムを記憶するためのデータ量より少ないデータ量で記憶することができるので、写真シール作成装置の処理の負荷を低減させることができる。また、利用者の所望するアイテムだけを表示させることができる。
【0020】
前記記憶手段には、前記利用者によって用いられた前記編集用画像と、前記編集対象画像とを対応させて記憶させ、前記表示手段には、前記利用者によって編集の対象として前記編集対象画像が選択された場合、前記編集対象画像に対応させて記憶された前記編集用画像を選択させる前記選択画面を表示させることができる。
【0021】
したがって、編集対象画像にどのアイテムが用いられているのかを迅速に確認することができ、利用者の満足度を向上させることができる。
【0022】
本発明の一側面の写真シール作成方法は、写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像である、編集の対象となる編集対象画像を編集する編集作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記編集対象画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、前記編集対象画像の編集に用いられる画像である編集用画像であって、前記編集作業において前記利用者によって編集に用いられた編集用画像を記憶し、記憶されている前記編集用画像から、前記編集対象画像の編集に用いる前記編集用画像を前記利用者に選択させる選択画像を表示し、前記選択画像によって選択された前記編集用画像を用いて、前記利用者からの指示に応じて前記編集対象画像を編集するステップを含む。
【0023】
本発明の一側面の写真シール作成方法においては、編集対象画像の編集に用いられる画像である編集用画像であって、編集作業において利用者によって編集に用いられた編集用画像が記憶され、記憶されている編集用画像から、編集対象画像の編集に用いる編集用画像を利用者に選択させる選択画像が表示され、選択画像によって選択された編集用画像を用いて、利用者からの指示に応じて編集対象画像が編集される。
【0024】
本発明の一側面のプログラムは、写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像である、編集の対象となる編集対象画像を編集する編集作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記編集対象画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、前記編集対象画像の編集に用いられる画像である編集用画像であって、前記編集作業において前記利用者によって編集に用いられた編集用画像を記憶し、記憶されている前記編集用画像から、前記編集対象画像の編集に用いる前記編集用画像を前記利用者に選択させる選択画像を表示し、前記選択画像によって選択された前記編集用画像を用いて、前記利用者からの指示に応じて前記編集対象画像を編集するステップを含む。
【0025】
本発明のプログラムは、所定の記録媒体に記録されて、例えば、ドライブにより読み出され、画像印刷装置にインストールされる。記録媒体は、フロッピ(登録商標)ディスクなどよりなる磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk)などよりなる光ディスク、MD(Mini Disk)(登録商標)などよりなる光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディアにより構成される。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、編集作業の操作性や娯楽性を向上させることにより、利用者の満足度を向上させるとともに、収益性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置1の外観構成例を示す斜視図である。
【0028】
写真シール作成装置1は、撮影作業や編集作業をゲームとして行わせる代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム機であり、ゲームセンタなどの店舗に設置される。
【0029】
写真シール作成装置1の筐体10は、複数のユニットにより構成される。筐体10を構成する第1ユニット11と第2ユニット12は、所定の距離をあけて設置され、第1ユニット11と第2ユニット12の間に形成される空間の天井を構成する部材として、天井部13が設けられている。なお、天井部13の左右(撮影空間の出入り口となる側面)から、閉鎖性を向上させ、環境の安定した撮影空間を形成し、撮影空間の外部に位置する人物から撮影の様子をのぞき見されることを抑制するために、図示せぬ撮影入口カーテンが昇降自在に設けられる。
【0030】
第1ユニット11の面のうちの第2ユニット12に対向する面である正面11aには、カメラ21や撮影画像表示用モニタ22が設けられる。また、正面11aから突出して形成される部材の上面には、撮影作業用モニタ23が設けられ、その表示にしたがって利用者が撮影作業を行うことができるようになされている。すなわち、第1ユニット11と第2ユニット12に挟まれる空間が、写真シール作成装置1の利用者の撮影を行う撮影空間となる。
【0031】
写真シール作成装置1を利用したゲームの一連の流れについては後述するが、利用者は、このようにして第1ユニット11と第2ユニット12の間に形成される撮影空間の中で、撮影画像表示用モニタ22の表示を見ながら、カメラ21に向かって撮影を行う。撮影画像表示用モニタ22には、カメラ21により取り込まれている画像であるライブビューや、撮影結果の画像などが表示される。撮影作業用モニタ23には、タッチパネルが重畳して設けられており、撮影の案内や、撮影の開始を指示するときに操作されるボタンなどの、撮影作業に関する情報が表示される。
【0032】
さらに、第1ユニット11における、正面11aの反対側の面である背面11b側には、第3ユニット14が設置されている。
【0033】
図2は、図1の写真シール作成装置1を第1ユニット11の背面11b側より見た斜視図である。
【0034】
図2に示されるように、第1ユニット11を挟んで、撮影空間が形成される位置の反対の位置には背面11bに接する形で第3ユニット14が設けられる。
【0035】
第3ユニット14を構成する面のうちの、地面に対して垂直な面14aには照明34が設けられ、この照明34により、面14aの前方の空間が照明される。第3ユニット14の斜面14bには、編集用モニタ31が設けられ、その左右にはタッチペン32A,32Bが設けられる。面14cにはスピーカ33A,33Bが設けられる。
【0036】
撮影空間での撮影を終えたとき、その撮影によって得られた画像に対して利用者は好みの文字や記号を入力するなどの編集を行うことができ、撮影画像の中から利用者によって選択された編集の対象となる画像が、この編集用モニタ31に表示される。編集用モニタ31には、編集の対象となる画像の他に、編集に用いる各種の編集ツールを選択するときにタッチペン32A,32Bによって操作されるボタンなども表示される。ここで、編集ツールは、編集の対象となる画像に対して、所定の編集を行うための仮想的な道具であり、例えば、スタンプツール、ペンツール、フレームツール、および背景ツールなどである。このように、第3ユニット14の面のうちの面14a,14b,14cの前方が、利用者の画像の編集を行う編集空間となる。
【0037】
以上のような構成は、第3ユニット14の面14a,14b,14cが形成される側の反対側にも設けられている。したがって、写真シール作成装置1には第3ユニット14を挟んで2つの編集空間が設けられており、撮影作業を終えた2つの利用者のグループが、それぞれの編集空間において時間的に並行して編集作業を行うことができるようになされている。以下、適宜、第3ユニット14の面14a,14b,14cの前方にある編集空間を第1編集空間といい、第3ユニット14を挟んで第1編集空間の反対の位置にある編集空間を第2編集空間という。
【0038】
第1ユニット11の背面11bに平行な面である第3ユニット14の面14dにはシール紙排出口35が設けられている。このシール紙排出口35から、編集済みの撮影画像が印刷されたシール紙が排出される。シール紙排出口35の前方が、編集作業をも終えた利用者のシール紙が印刷されるのを待つ印刷待ち空間となる。
【0039】
ここで、利用者の流れについて説明する。図3は、写真シール作成装置1を上方から見た平面図であり、矢印が利用者の移動方向を示す。利用者は、画面表示や音声による案内にしたがって矢印に示されるようにして移動することになる。
【0040】
これから写真シール作成装置1を利用しようとする利用者Aは、矢印#1に示されるように、まず、撮影空間に入り、撮影作業用モニタ23に表示される案内などにしたがって所定の金額分の硬貨を硬貨投入口(図示せず)に投入する。硬貨投入口に硬貨を投入したときに一連のゲームが開始され、撮影作業用モニタ23には撮影作業に関する情報が表示される。
【0041】
利用者Aが、撮影作業用モニタ23に表示された情報にしたがって所定の作業を行い、カメラ21による撮影作業を終えたとき、第1編集空間と第2編集空間のうちのいずれか一方への移動の案内が、撮影作業用モニタ23による画面表示や、スピーカからの音声によって行われる。撮影を終えた利用者Aは、その案内にしたがって撮影空間から編集空間に移動し、編集作業を行う。図7の例においては、第1編集空間への移動が利用者Aに対して案内されており、利用者Aは、その案内にしたがって矢印#2に示されるように、第1編集空間に移動する。
【0042】
第1編集空間の編集用モニタ31には編集作業に関する情報が表示される。利用者Aが、編集用モニタ31に表示された情報にしたがって所定の作業を行い、編集作業を終えたとき、利用者Aは、矢印#3に示されるように、シール紙排出口35の前方の印刷待ち空間に移動し、編集済みの画像が印刷されたシール紙がシール紙排出口35から排出されるのを待つ。
【0043】
利用者Aが、シール紙排出口35に排出されたシール紙を受け取ることによって、一連のゲームが終了される。
【0044】
以上のような流れによって行われる撮影作業と編集作業とには、利用者の流れを確保するために、それぞれ、例えば3分などのような制限時間があらかじめ設定されている。
【0045】
図4は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
【0046】
写真シール作成装置1の制御装置51には、記憶部52、撮影部53、カーテン開閉制御部54、編集部55,56、IDタグリーダ/ライタ57、プリンタ59、ROM(Read Only Memory)60、およびRAM(Random Access Memory)61が接続される。
【0047】
制御装置51は、ROM60に記憶されているプログラムや、記憶部52に記憶され、RAM61にロードされたプログラムにしたがって各部を制御し、写真シール作成装置1全体の動作を制御する。
【0048】
記憶部52は、ハードディスクやフラッシュメモリなどにより構成され、制御装置51により実行されるプログラムや一連のゲームで参照される設定情報などを記憶する。撮影作業が行われたとき、後に編集の対象とされる撮影済みの画像のデータなども記憶部52に記憶される。
【0049】
また、記憶部52は、編集汎用アイテム記憶部71、および編集履歴アイテム記憶部72を含むように構成される。
【0050】
編集汎用アイテム記憶部71は、スタンプツール、ペンツール、フレームツール、および背景ツールなどの各種の編集ツールで使用されるアイテムを記憶する。アイテムは、編集の対象となる画像である編集対象画像に対して、所定の編集を行うための仮想的な道具である編集ツールで使用される編集の単位となる画像である。
【0051】
例えば、現実のスタンプを模した編集ツールであるスタンプツールは、編集対象画像に、アイテムである図形や文字からなる画像を繰り返し上書きする編集ツールである。スタンプツールで使用されるアイテムは、例えば、「よくできました」などの文字や「ハート」や「星」などの図形からなる画像である。
【0052】
例えば、現実のペンを模した編集ツールであるペンツールは、編集対象画像に、アイテムである所望の線を描く編集ツールである。ペンツールで使用されるアイテムは、例えば、赤色や緑色など所望の色の線や、太線、点線、破線などの所望の線種の線からなる画像である。
【0053】
フレームツールは、編集対象画像に、編集対象画像における被写体(利用者)の周囲に、アイテムである枠としての画像を入力する編集ツールである。フレームツールで使用されるアイテムは、例えば、所定の形状に切り抜かれた枠や所定のキャラクターと共に撮像したように合成される枠の画像である。
【0054】
背景ツールは、編集対象画像に、被写体(利用者)の背景となる画像を入力する編集ツールである。背景ツールで使用されるアイテムは、例えば、所定の場所の風景や所定の柄の画像である。
【0055】
写真シール作成装置1において、編集に用いられるアイテムは、全て編集汎用アイテム記憶部71に記憶されている。以下、適宜、写真シール作成装置1において、編集に用いられるアイテムを編集汎用アイテムと称する。
【0056】
編集履歴アイテム記憶部72は、一度編集に用いられた編集汎用アイテムを、編集履歴アイテムとして記憶する。編集履歴アイテム記憶部72は、1ゲーム中の編集作業において用いられた編集汎用アイテムを全て、編集履歴アイテムとして記憶してもよいし、1ゲーム中の編集作業において用いられた編集汎用アイテムのうち、利用者に指定された所定のアイテムだけを、編集履歴アイテムとして記憶してもよい。
【0057】
また、編集履歴アイテム記憶部72は、編集に用いられた編集汎用アイテムを、編集対象画像ごとに記憶する。
【0058】
撮影部53は、カメラ21、撮影画像表示用モニタ22、撮影作業用モニタ23、硬貨処理部81、照明装置82、および音声出力部83から構成され、この撮影部53により撮影空間において利用者を撮影する撮影作業がなされる。
【0059】
カメラ21は、制御装置51による制御にしたがってCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子により被写体(利用者)の動画像を撮影し、撮影して得られた画像のデータをライブビュー表示用のデータとして制御装置51に出力する。
【0060】
また、カメラ21は、利用者により撮影が指示されたときに行われる制御装置51による制御にしたがって撮影を行い、撮影して得られた画像のデータを、撮影結果の画像データとして制御装置51に出力する。撮影作業においては複数回の撮影が繰り返し行われ、このようにしてカメラ21により撮影された画像の中から選択された所定の枚数の画像が編集対象画像とされる。
【0061】
撮影画像表示用モニタ22は、LCD(Liquid Crystal Display)などにより構成され、制御装置51から供給されたライブビュー信号に基づいて、カメラ21により取り込まれている動画を表示する。
【0062】
撮影作業用モニタ23は、制御装置51による制御にしたがって、撮影の仕方を案内する画面や、編集対象画像を選択するための選択画面などを表示させる。
【0063】
硬貨処理部81は、図示せぬ硬貨投入口から投入された硬貨の金額を検出し、所定の代金以上の硬貨が投入されると、ゲーム処理の起動を指令する起動信号を制御装置51に供給する。なお、硬貨投入口から所定の代金より多い金額の硬貨が投入された場合、硬貨処理部81は、つり銭の金額を算出し、算出した釣り銭の硬貨を図示せぬ硬貨返却口に排出する処理を行う。
【0064】
照明装置82は、制御装置51から供給される照明制御信号にしたがって発光し、カメラ21による撮影タイミングにあわせて、撮影空間にいる利用者を照明する。
【0065】
音声出力部83は、制御装置51から供給される音声信号にしたがって、撮影空間にいる利用者に向けて音声による案内をスピーカから出力させる。
【0066】
カーテン開閉制御部54は、制御装置51から供給されるカーテンの開閉を指示する信号にしたがって、天井部13に設けられている図示せぬ撮影入口カーテンの開閉、すなわち撮影入口カーテンの昇降を制御する。
【0067】
編集部55は、編集用モニタ31、タッチパネル91、および音声出力部92から構成され、この編集部55により第1編集空間における編集作業がなされる。
【0068】
タッチパネル91は、編集用モニタ31に重畳して設けられ、タッチペン32Aまたは32Bを用いて行われる利用者の操作を検出し、利用者の操作に応じた信号を制御装置51に出力する。
【0069】
音声出力部92は、制御装置51から供給される音声信号にしたがって、スピーカ33Aおよび33Bから、第1編集空間にいる利用者に向けて音声による案内を出力する。
【0070】
編集部56も編集部55と同様の構成(編集用モニタ、タッチパネル、音声出力部)を有している。編集部56により、第2編集空間における編集作業がなされる。
【0071】
IDタグリーダ/ライタ57は、制御装置51による制御にしたがって、シール紙ユニット58に貼り付けられているIDタグ101に設定情報を書き込んだり、IDタグ101に記憶されている設定情報を読み出したりする。IDタグ101からは、例えばIDタグ101に記憶されている識別情報なども設定情報として読み出され、制御装置51に出力される。制御装置51においては、IDタグリーダ/ライタ57から通知された識別情報に基づいて、装着されているシール紙ユニット58が写真シール作成装置1において使用可能なユニット(純正のユニット)であるか否かが判定され、使用可能なユニットであると判定されたときのみ、その使用が可能とされる。
【0072】
シール紙ユニット58は、写真シール作成装置1に対して着脱可能に構成されている。シール紙ユニット58には、IDタグリーダ/ライタ57が読み取り可能な所定の位置にIDタグ101が貼り付けられる。シール紙ユニット58にはシール紙102が装填されている。
【0073】
プリンタ59は、利用者により編集が施されて作成された画像のデータが印刷データとして制御装置51から供給されたとき、シール紙ユニット58に収納されているシール紙102に画像を印刷し、印刷したシール紙102をシール紙排出口35から排出する。
【0074】
ROM60とRAM61は、制御装置51が実行するプログラムや、制御装置51が処理を行う上で必要なデータを記憶する。
【0075】
次に、以上のようにして制御されて実行される写真シール作成ゲーム処理の主な流れを、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0076】
制御装置51は、ゲーム処理を開始する前に、撮影作業用モニタ23に、ゲーム待機画面を表示させている。このゲーム待機画面には、例えば、「お金を入れてね!」などのメッセージが表示される。なお、メッセージは、スピーカにより構成されている音声出力部83から音声出力されてもよい。
【0077】
ステップS1において、硬貨処理部81は、図示せぬ硬貨投入口から投入された硬貨の金額を検出し、所定の代金以上の硬貨が投入されると、ゲーム処理の起動を指令する起動信号を制御装置51に供給する。
【0078】
ステップS2において、制御装置51は、硬貨処理部81から供給される起動信号に応じて、図示せぬ撮影入口カーテンを閉めることを指示する信号を、カーテン開閉制御部54に供給する。カーテン開閉制御部54は、撮影入口カーテンを閉めることを指示する信号にしたがって、撮影入口カーテンを閉めるように撮影入口カーテンを制御する。また、制御装置51は、撮影設定処理を行う。これにより、例えば、利用者の操作を基に、背景を選択したりする撮影モードの選択が行われる。撮影モードは、撮影時の照明の明るさ、背景、または撮影画像に対する画像処理などの各種のパラメータを予めパターン化したものであり、利用者はこの撮影モードを複数のモードの中から選択することにより、簡易的に撮影に関する設定を行うことができる。
【0079】
ステップS3において、制御装置51は、カメラ21などの撮影部53の各部を制御し、撮影処理を行い、被写体(利用者)の撮影を行う。利用者は、この撮影処理に対して、ポーズを取ったり、撮影タイミングの指示を出したりして撮影作業を行い、撮影部53に複数の撮影画像を生成させる。
【0080】
ステップS4において、制御装置51は、撮影空間において撮影作業を終了した利用者に対して画像や音声などで第1編集空間または第2編集空間への移動を促す移動案内処理を行う。具体的には、制御装置51は、撮影空間の利用者に対して第1編集空間への移動案内の画像を表示したり、移動を促すメッセージを音声出力したりする。
【0081】
ステップS5において、制御装置51は、撮影入口カーテンを開けることを指示する信号を、カーテン開閉制御部54に供給する。カーテン開閉制御部54は、撮影入口カーテンを開けることを指示する信号にしたがって、撮影入口カーテンを開けるように撮影入口カーテンを制御する。撮影入口カーテンが開けられると、利用者は移動の案内に従い、撮影空間から退出して第1編集空間に移動する。
【0082】
ステップS6において、制御装置51は、編集部55または編集部56の各部を制御し、第1編集空間または第2編集空間へ移動した利用者に対して、その編集空間の編集用モニタ31に編集画面を表示させ、例えば、落書きやスタンプなどの、撮影画像に対する編集作業を行わせる編集処理を行う。編集処理の詳細については後述する。
【0083】
ステップS7において、制御装置51は、利用者にシール紙102のレイアウト(印刷画像のレイアウト)を選択的に設定させた後、プリンタ59を制御し、その印刷設定に基づいて印刷処理を実行させ、編集された撮影画像を写真シール紙に印刷し、それを利用者に提供する処理を行う。
【0084】
ステップS8において、制御装置51は、印刷処理が終了するまでの間、第1編集空間または第2編集空間で印刷処理の終了を待つ利用者に対して事後接客処理を行い、編集済み画像を利用者が所有する携帯電話機に転送したり、ミニゲームなどのサービスを提供したりする。印刷処理が終了すると、処理は、ステップS9に進む。
【0085】
ステップS9において、制御装置51は、プリンタ59を制御し、シール紙102を排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
【0086】
写真シール作成装置1の各部は、利用者の各組に対して、それぞれ、以上のような写真シール作成ゲーム処理を実行する。
【0087】
次に、図6のフローチャートを参照して、図5のステップS6の編集処理の例について説明する。
【0088】
なお、この編集処理における処理は、制御装置51の制御に基づいて、編集部55または編集部56のいずれかにより行われる。すなわち、利用者が第1編集空間に入場した場合には、編集部55により処理が行われ、利用者が第2編集空間に入場した場合には、編集部56により処理が行われる。以下においては、利用者Aおよび利用者Bの2人が、第1編集空間に入場し、編集部55により処理が行われるものとして説明を続ける。
【0089】
ステップS21において、編集用モニタ31は記憶部52に記憶されている撮影画像を、制御装置51を介して取得する。
【0090】
ステップS22において、編集用モニタ31は、編集を開始するための編集開始ボタンを表示する。制御装置51は、編集用モニタ31を介してタッチパネル91から供給される信号に基づいて、利用者により編集開始ボタンが操作されたか否かを判定する。
【0091】
ステップS22において、編集開始ボタンが操作されたと判定された場合、利用者が撮影空間から第1編集空間に移動し終わり、編集を開始する状態であるので、処理はステップS23に進む。
【0092】
一方、ステップS22において、編集開始ボタンが操作されていないと判定された場合、処理はステップS22に戻り、編集開始ボタンが操作されたと判定されるまで処理が繰り返される。
【0093】
ステップS22において編集開始ボタンが操作されたと判定されると、ステップS23において、編集部55は、制御装置51からの指示に応じて、編集用モニタ31に編集画面を表示させ、編集入力の受け付けを開始する。すなわち、編集用モニタ31は、図7に示すような、取得した撮影画像を編集するための編集画面201を表示し、編集部55は、利用者による編集入力の受け付けを開始する。
【0094】
ここで、図7の編集画面201の例について説明する。
【0095】
編集画面201は、サムネイル画像表示部211、編集対象画像表示部212,213、編集汎用ツール選択部214、編集汎用アイテム選択部215,216、および使ったアイテムパレット217を含むように構成される。図7の編集画面201は、2人で操作できるように表示されており、例えば、利用者Aは、タッチペン32Aで、編集画面201左側の編集対象画像表示部212に表示された編集対象画像Aを編集し、利用者Bは、タッチペン32Bで、編集画面201右側の編集対象画像表示部213に表示された編集対象画像Bを編集する。また、編集画面201の左上および右上には、編集作業の残時間を秒単位で示す残時間表示部が表示されている。
【0096】
サムネイル画像表示部211には、編集対象画像の候補となる撮影画像がサムネイル表示され、撮影画像のサムネイル画像をタッチペン32で操作すると、操作したサムネイル画像の元の撮影画像を編集対象画像として選択することができる。図7の例では、サムネイル画像表示部211には、4つのサムネイル画像が表示されており、例えば、それぞれのサムネイル画像の枠を色分けすることで、サムネイル画像の元の撮影画像を利用者Aまたは利用者Bのどちらが編集しているかが区別できるように構成されている。例えば、サムネイル画像の赤色の枠は、そのサムネイル画像の元の撮影画像を編集対象画像として、編集画面201左側の編集対象画像表示部212で利用者Aが編集していることを示し、サムネイル画像の青色の枠は、そのサムネイル画像の元の撮影画像を編集対象画像として、編集画面201右側の編集対象画像表示部213で利用者Bが編集していることを示す。また、利用者がサムネイル画像を選択したときに、任意の表示位置に、どちらが編集しているかを、例えば、「右側の人が使っています」といったメッセージで表示するようにしてもよい。
【0097】
編集対象画像表示部212または213のそれぞれには、利用者Aまたは利用者Bによってサムネイル画像表示部211に表示されたサムネイル画像から選択された撮影画像が、それぞれ編集対象画像として表示される。
【0098】
編集汎用ツール選択部214には、スタンプツール、ペンツール、フレームツール、および背景ツールの各種の編集ツールを選択するときに操作されるボタンが表示される。図7の例では、編集汎用ツール選択部214は、編集画面201の中央下方に表示され、利用者Aおよび利用者Bによって共有して操作される。
【0099】
また、編集汎用ツール選択部214は、編集画面201の中央下方に限らず、利用者Aおよび利用者Bがそれぞれ操作できるように、編集画面201の左側および右側のそれぞれに表示されるようにしてもよい。
【0100】
編集汎用アイテム選択部215または216のそれぞれには、利用者Aおよび利用者Bにより編集汎用ツール選択部214に表示されたボタンから選択された編集ツールごとの編集汎用アイテムがそれぞれ表示される。編集汎用アイテム選択部215または216のそれぞれには、例えば、選択された編集ツールごとの編集汎用アイテムが、アイテムを示す文字(名称)やアイコンとして表示される、編集汎用アイテム選択部215または216のそれぞれには、編集汎用アイテム記憶部71に記憶されている編集汎用アイテムが表示される。図7の例では、編集汎用アイテム選択部215には、スタンプツールのアイテムが、スタンプ1乃至4のタブごとに表示され、編集汎用アイテム選択部216には、ペンツールのアイテムが、ペン1乃至4のタブごとに表示される。利用者Aは、編集対象画像表示部212に表示されている編集対象画像Aに対して、編集汎用アイテム選択部215を操作し、編集汎用アイテム選択部215に表示されている所望のアイテムで編集対象画像Aを編集する。また、利用者Bは、編集対象画像表示部213に表示されている編集対象画像Bに対して、編集汎用アイテム選択部216を操作し、編集汎用アイテム選択部216に表示されている所望のアイテムで編集対象画像Bを編集する。また、編集汎用アイテム選択部215および216のタブの位置は、図7の例のように、上側に限らず、それぞれの右側または左側であってもよい。例えば、編集汎用アイテム選択部215のタブの位置を左側とし、編集汎用アイテム選択部216のタブの位置を右側としてもよい。
【0101】
使ったアイテムパレット217には、利用者Aまたは利用者Bが編集で用いたアイテムのアイコンが表示される。具体的には、使ったアイテムパレット217には、編集履歴アイテム記憶部72に記憶されている編集履歴アイテムのアイコンが表示される。図7の例では、スタンプツールのアイテムである「笑顔」、「ハート」、「星(塗りつぶしあり)」、「星(塗りつぶしなし)」、ペンツールのアイテムである「実線」、「破線」、「太線」の7つのアイコンが表示されている。また、使ったアイテムパレット217にアイコンで表示されているアイテムは、利用者A若しくは利用者Bによって、または利用者Aおよび利用者Bによって、編集に用いられる。すなわち、利用者Aおよび利用者Bは、お互いのどちらかが一度編集に用いたアイテムを、使ったアイテムパレット217から容易に選択し、編集に用いることができる。
【0102】
なお、図7において、使ったアイテムパレット217の表示位置は、編集画面201の上側または下側など、図示した位置でなくてもよい。また、使ったアイテムパレット217は、編集ツールの種類(スタンプツール、ペンツール、フレームツール、および背景ツール)ごとに分けられたタブに表示されるようにしてもよい。さらに、使ったアイテムパレット217のタブの位置は、上側、下側、左側、または右側のいずれの位置であってもよい。
【0103】
また、使ったアイテムパレット217には、利用者Aまたは利用者Bが編集で用いたアイテムを、編集汎用アイテム選択部215または216におけるアイテムの表示と同様に表示させるようにしてもよい。
【0104】
さらに、サムネイル画像の選択時と同様に、使ったアイテムパレット217に表示されているアイテムのアイコンの枠を色分けしたり、アイテムの選択時にメッセージを表示したりすることで、使ったアイテムパレット217のアイコンを利用者Aまたは利用者Bのどちらが編集に用いているかが区別できるように構成されるようにしてもよい。
【0105】
図6のフローチャートに戻り、ステップS23において、利用者Aおよび利用者Bが、サムネイル画像表示部211に表示されている撮影画像のサムネイル画像を、それぞれタッチペン32Aおよび32Bで選択すると、ステップS24において、編集対象画像表示部212および213には、利用者Aおよび利用者Bによって選択されたサムネイル画像の元の撮影画像である編集対象画像がそれぞれ表示される。図7の例では、編集対象画像表示部212には、利用者Aによって選択された編集対象画像Aが表示され、編集対象画像表示部213には、利用者Bによって選択された編集対象画像Bが表示されている。
【0106】
ステップS25において、制御装置51は、編集汎用アイテム選択部215または216から、編集汎用アイテムが選択されたか否かを判定する。ステップS25において、編集汎用アイテムが選択されたと判定された場合、例えば、利用者Aが、編集汎用アイテム選択部215からスタンプツールの所定のアイテムを選択した場合、処理はステップS26に進む。
【0107】
ステップS26において、制御装置51は、編集対象画像上に編集汎用アイテムが位置づけられたか否かを判定する。ステップS26において、編集対象画像上に編集汎用アイテムが位置づけられたと判定された場合、すなわち、例えば、利用者Aによって選択されたスタンプツールの所定のアイテムが、編集対象画像表示部212に表示されている編集対象画像A上に位置づけられた場合、処理はステップS27に進む。
【0108】
ステップS27において、制御装置51は、選択された編集汎用アイテムが、編集履歴アイテムとして記憶されているか否かを判定する。より具体的には、制御装置51は、選択されている編集汎用アイテムが、編集履歴アイテム記憶部72に記憶されているか否かを判定する。
【0109】
ステップS27において、編集履歴アイテムとして記憶されていないと判定された場合、処理はステップS28に進む。ステップS28において、制御装置51は、選択された編集汎用アイテムを、編集履歴アイテム記憶部72に記憶させる。すなわち、編集履歴アイテム記憶部72は、選択された編集汎用アイテムを、一度使ったアイテムである編集履歴アイテムとして記憶する。
【0110】
このように、編集に用いられたアイテムは、一度使ったアイテムとして編集履歴アイテム記憶部72に記憶される。
【0111】
一方、ステップS27において、編集履歴アイテムとして記憶されていると判定された場合、選択された編集汎用アイテムは、既に編集履歴アイテムとして記憶されており、さらに記憶する必要はないので、ステップS28はスキップされて、処理はステップS29に進む。
【0112】
ステップS28において選択された編集汎用アイテムを、編集履歴アイテムとして記憶すると、ステップS29において、制御装置51は、編集履歴アイテム記憶部72から編集履歴アイテムを読み出して、使ったアイテムパレット217に、記憶された編集履歴アイテムのアイコンを表示させる。
【0113】
このように、一度でも編集に用いられたアイテムは全て、編集対象画像にかかわらず、使ったアイテムパレット217に表示される。
【0114】
また、ステップS27において編集履歴アイテムとして記憶されていると判定されると、ステップS28はスキップされて、ステップS29に進み、制御装置51は、編集履歴アイテム記憶部72から編集履歴アイテムを読み出して、使ったアイテムパレット217に、記憶されていると判定された編集履歴アイテムのアイコンを表示させる。
【0115】
ステップS29の後、手続きは、ステップS32に進む。
【0116】
なお、選択された編集汎用アイテムが編集履歴アイテムとして記憶されている場合、使ったアイテムパレット217には、既にその編集履歴アイテムが表示されているので、ステップS29において、使ったアイテムパレット217に、その編集履歴アイテムのアイコンを重複して表示させないようにしてもよい。
【0117】
一方、ステップS25において編集汎用アイテムが選択されていないと判定されたか、または、ステップS26において編集対象画像上に編集汎用アイテムが位置づけられていないと判定された場合、処理はステップS30に進む。
【0118】
ステップS30において、制御装置51は、使ったアイテムパレット217に表示されている編集履歴アイテムが選択されたか否かを判定する。このとき、使ったアイテムパレット217には、例えば、利用者Aが編集対象画像Aに対して編集を行った際に用いたスタンプツールのアイテムや、利用者Bが編集対象画像Bに対して編集を行った際に用いたペンツールのアイテムなどの編集履歴アイテムのアイコンが表示されている。
【0119】
ステップS30において、編集履歴アイテムが選択されたと判定された場合、例えば、利用者Aが、使ったアイテムパレット217から、利用者Bが一度編集に用いたアイテムである「ハート」のアイコンを選択した場合、処理はステップS31に進む。
【0120】
ステップS31において、制御装置51は、編集対象画像上に編集履歴アイテムが位置づけられたか否かを判定する。ステップS31において、編集対象画像上に編集履歴アイテムが位置づけられたと判定された場合、すなわち、例えば、利用者Aが、利用者Bが一度編集に用いたアイテムである「ハート」のアイコンを操作することによって、編集対象画像表示部212に表示されている編集対象画像Aを編集した場合、処理はステップS32に進む。
【0121】
このように、例えば、利用者Aまたは利用者Bのうち一方が一度編集に用いたアイテムを、利用者Aまたは利用者Bのうち他方が、使ったアイテムパレット217から選択し編集に用いることができる。すなわち、一度編集に用いたアイテムを共有して編集作業に用いることができる。
【0122】
ステップS32において、制御装置51は、編集履歴アイテムを編集対象画像に合成させ、ステップS33に進む。より具体的には、例えば、制御装置51は、利用者Aによって選択された編集汎用アイテムまたは編集履歴アイテムを、編集対象画像Aに合成させる。
【0123】
一方、ステップS30において、編集履歴アイテムが選択されていないと判定されたか、または、ステップS31において、編集対象画像上に編集履歴アイテムが位置づけられていないと判定された場合、すなわち、利用者が編集の操作を行わなかった場合、処理はステップS33に進む。
【0124】
ステップS33において、制御装置51は、編集処理が開始されてから、例えば、3分などの予め定められた所定の時間が経過したか、または利用者により、編集画面上の図示せぬ編集終了ボタンが操作されたか否かを判定する。
【0125】
ステップS33において、所定の時間が経過しておらず、また編集終了ボタンも操作されていないと判定された場合、処理はステップS24に戻り、所定の時間が経過したか、または編集終了ボタンが操作されたと判定されるまで編集処理が繰り返される。
【0126】
一方、ステップS33において、所定の時間が経過したか、または編集終了ボタンが操作されたと判定された場合、ステップS34に進み、例えば、編集部55は利用者Aおよび利用者Bによる編集入力の受け付けを終了し、編集用モニタ31は、利用者Aおよび利用者Bに印刷待ち空間、すなわち第3ユニット14の面14dに設けられているシール紙排出口35付近への移動を促す移動案内を表示する。そして、編集用モニタ31は、利用者Aおよび利用者Bによる操作に応じて編集された撮影画像を制御装置51に供給し、編集処理は終了する。
【0127】
以上のように、一度編集に用いられたアイテムを記憶し、用いた編集対象画像にかかわらずそのアイテムを表示し、表示されたアイテムを共有して用いることができるので、利用者(利用者グループ内)の編集作業の連動性が図れ、編集についてのコミュニケーションを容易にとるようにすることができる。また、利用者が所望のアイテムを迅速に探し編集に用いることができるので、編集作業にかかる時間が短縮され、操作の効率が上がる。これにより、利用者の満足度を向上させることができる。
【0128】
次に、図8のフローチャートを参照して、図5のステップS6の編集処理の他の例について説明する。
【0129】
図8のフローチャートのステップS41およびステップS42の処理は、図6のステップS21およびステップS22の処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0130】
ステップS43において、編集部55は、制御装置51からの指示に応じて、編集用モニタ31に編集画面を表示させ、編集入力の受け付けを開始する。
【0131】
図9は、図8のフローチャートの編集処理のステップS43において、編集用モニタ31に表示される編集画面201の他の例を示す図である。図9において、図6に示される部分と同様の部分については、同じ番号を付し、その説明は省略する。
【0132】
編集画面201は、サムネイル画像表示部211、編集対象画像表示部212,213、編集汎用ツール選択部214、編集汎用アイテム選択部215,216、使ったアイテムパレットA251、および使ったアイテムパレットB252を含むように構成される。
【0133】
使ったアイテムパレットA251には、既に利用者Aまたは利用者Bが編集した撮影画像であって、サムネイル画像表示部211に表示されているサムネイル画像の元の撮影画像が編集対象画像として編集対象画像表示部212に表示されたとき、利用者Aまたは利用者Bによってその撮影画像に対する編集に用いられたアイテムが表示される。具体的には、使ったアイテムパレットA251には、編集履歴アイテム記憶部72に、編集対象画像Aとして表示されている撮影画像に対応して記憶されているアイテムが表示される。すなわち、図9の例では、使ったアイテムパレットA251にアイコンで表示されている「実線」、「星(塗りつぶしなし)」、「笑顔」、「ハート」、「破線」、「太線」の6つのアイテムは、利用者Aまたは利用者Bによって、編集対象画像表示部212に編集対象画像Aとして表示されている撮影画像の編集に用いられたものである。
【0134】
使ったアイテムパレットA251に表示されたアイテムは、利用者Aによって、編集に用いられる。すなわち、利用者Aは、編集対象画像表示部212に表示されている編集対象画像ごとに用いられたアイテムを、使ったアイテムパレットA251から迅速に確認し、編集に用いることができる。
【0135】
使ったアイテムパレットB252には、既に利用者Aまたは利用者Bが編集した撮影画像であって、サムネイル画像表示部211に表示されているサムネイル画像の元の撮影画像が編集対象画像として編集対象画像表示部213に表示されたとき、利用者Aまたは利用者Bによってその撮影画像に対する編集に用いられたアイテムが表示される。具体的には、使ったアイテムパレットB252には、編集履歴アイテム記憶部72に、編集対象画像Bとして表示されている撮影画像に対応して記憶されているアイテムが表示される。すなわち、図9の例では、使ったアイテムパレットB252にアイコンで表示されている「笑顔」、「破線」、「星(塗りつぶしあり)」、「ハート」、「実線」の5つのアイテムは、利用者Aまたは利用者Bによって、編集対象画像表示部213に編集対象画像Bとして表示されている撮影画像の編集に用いられたものである。
【0136】
使ったアイテムパレットB252に表示されたアイテムは、利用者Bによって、編集に用いられる。すなわち、利用者Bは、編集対象画像表示部213に表示されている編集対象画像ごとに用いられたアイテムを、使ったアイテムパレットB252から迅速に確認し、編集に用いることができる。
【0137】
図8のフローチャートに戻り、図8のフローチャートのステップS44およびステップS46の処理は、図6のステップS24およびステップS26の処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0138】
ステップS46において選択された編集汎用アイテムが、編集対象画像上に位置づけられたと判定されると、ステップS47において、制御装置51は、選択された編集汎用アイテムが、編集対象画像ごとの編集履歴アイテムとして記憶されているか否かを判定する。より具体的には、制御装置51は、例えば、利用者Aにより選択されている編集汎用アイテムが、編集履歴アイテム記憶部72に、編集対象画像表示部212に表示されている編集対象画像Aに対応して記憶されているか否かを判定する。
【0139】
ステップS47において、編集対象画像ごとの編集履歴アイテムとして記憶されていないと判定された場合、処理はステップS48に進む。ステップS48において、制御装置51は、選択された編集汎用アイテムを、編集履歴アイテム記憶部72に編集対象画像ごとに記憶させる。すなわち、編集履歴アイテム記憶部72は、例えば、利用者Aが選択した編集汎用アイテムを、一度使ったアイテムである編集履歴アイテムとして、編集対象画像表示部212に表示されている編集対象画像Aに対応させて記憶する。
【0140】
このように、編集に用いられたアイテムは、一度使ったアイテムとして編集対象画像に対応させて編集履歴アイテム記憶部72に記憶される。
【0141】
一方、ステップS47において、編集対象画像ごとの編集履歴アイテムとして記憶されていると判定された場合、選択された編集汎用アイテムは、既に編集対象画像ごとの編集履歴アイテムとして記憶されており、さらに記憶する必要はないので、ステップS48はスキップされて、処理はステップS49に進む。
【0142】
ステップS48において選択された編集汎用アイテムを、編集対象画像ごとの編集履歴アイテムとして記憶すると、ステップS49において、制御装置51は、編集履歴アイテム記憶部72から編集履歴アイテムを読み出して、使ったアイテムパレットA251または使ったアイテムパレットB252に、編集対象画像ごとに記憶された編集履歴アイテムのアイコンを表示させる。
【0143】
このように、一度でも編集に用いられたアイテムは全て、編集対象画像ごとに、使ったアイテムパレットA251または使ったアイテムパレットB252に表示される。
【0144】
また、ステップS47において編集対象画像ごとの編集履歴アイテムとして記憶されていると判定されると、ステップS48はスキップされて、ステップS49に進み、制御装置51は、編集履歴アイテム記憶部72から編集履歴アイテムを読み出して、例えば、使ったアイテムパレットA251に、記憶されていると判定された編集履歴アイテムを表示させる。
【0145】
ステップS49の後、手続きは、ステップS52に進む。
【0146】
なお、選択された編集汎用アイテムが編集対象画像ごとの編集履歴アイテムとして記憶されている場合、使ったアイテムパレットA251または使ったアイテムパレットB252には、既にその編集履歴アイテムが表示されているので、ステップS49において、使ったアイテムパレットA251または使ったアイテムパレットB252に、その編集履歴アイテムのアイコンを重複して表示させないようにしてもよい。
【0147】
一方、ステップS45において編集汎用アイテムが選択されていないと判定されたか、または、ステップS46において編集対象画像上に編集汎用アイテムが位置づけられていないと判定された場合、処理はステップS50に進む。
【0148】
ステップS50において、制御装置51は、使ったアイテムパレットA251または使ったアイテムパレットB252に表示されている編集履歴アイテムが選択されたか否かを判定する。このとき、使ったアイテムパレットA251には、例えば、利用者Aまたは利用者Bが編集対象画像Aに対して編集を行った際に用いたスタンプツールのアイテムや、ペンツールのアイテムなどの編集履歴アイテムのアイコンが表示されている。
【0149】
ステップS50において、編集履歴アイテムが選択されたと判定された場合、例えば、利用者Aが、使ったアイテムパレットA251から、一度、編集対象画像Aの編集に用いられたアイテムである「星(塗りつぶしなし)」のアイコンを選択した場合、処理はステップS51に進む。
【0150】
ステップS51において、制御装置51は、編集対象画像上に編集履歴アイテムが位置づけられたか否かを判定する。ステップS51において、編集対象画像上に編集履歴アイテムが位置づけられたと判定された場合、すなわち、例えば、利用者Aが、一度、編集対象画像Aの編集に用いられたアイテムである「星(塗りつぶしなし)」のアイコンを操作することによって、編集対象画像表示部212に表示されている編集対象画像Aを編集した場合、処理はステップS52に進む。
【0151】
このように、例えば、利用者Aが、利用者Aまたは利用者Bが一度編集した編集対象画像を編集するときに、利用者Aまたは利用者Bによってその編集対象画像の編集に用いられたアイテムを、使ったアイテムパレットA251から選択し編集に用いることができる。また、例えば、利用者Bが、利用者Aまたは利用者Bが一度編集した編集対象画像を編集するときに、利用者Aまたは利用者Bによってその編集対象画像の編集に用いられたアイテムを、使ったアイテムパレットB252から選択し編集に用いることができる。すなわち、編集対象画像の編集に用いられたアイテムを確認し用いることができる。
【0152】
ステップS52において、制御装置51は、編集履歴アイテムを編集対象画像に合成させ、ステップS53に進む。より具体的には、例えば、制御装置51は、利用者Aによって選択された編集汎用アイテムまたは編集履歴アイテムを、編集対象画像Aに合成させる。
【0153】
一方、ステップS50において、編集履歴アイテムが選択されていないと判定されたか、または、ステップS51において、編集対象画像上に編集履歴アイテムが位置づけられていないと判定された場合、すなわち、利用者が編集の操作を行わなかった場合、処理はステップS53に進む。
【0154】
ここで、図8のフローチャートのステップS53およびステップS54の処理は、図6のステップS33およびステップS34の処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0155】
以上のように、一度編集に用いられたアイテムを編集対象画像ごとに記憶し、そのアイテムを編集対象画像ごとに表示し、表示されたアイテムを編集に用いることができるので、編集対象画像にどのアイテムが用いられているのかを迅速に確認することができる。これにより、利用者の満足度を向上させることができる。
【0156】
なお、図9において、使ったアイテムパレットA251および使ったアイテムパレットB252それぞれの表示位置は、例えば、編集画面201上側または下側など、図示した位置でなくてもよい。
【0157】
また、上述した説明において、使ったアイテムパレットA251は利用者Aに操作され、使ったアイテムパレットB252は利用者Bに操作されるようにしたが、使ったアイテムパレットA251は利用者Bに操作され、使ったアイテムパレットB252は利用者Aに操作されるようにしてもよい。
【0158】
具体的には、例えば、図10に示すように、編集画面201の右側に、使ったアイテムパレットA251が表示され、編集画面201の左側に、使ったアイテムパレットB252が表示されるようにすることで、使ったアイテムパレットA251は利用者Bに操作され、使ったアイテムパレットB252は利用者Aに操作されるようにすることができる。
【0159】
このようにすることで、例えば、利用者Aは、利用者Bが編集している画像に用いられたアイテムを操作することができ、また、利用者Bは、利用者Aが編集している画像に用いられたアイテムを操作することができるので、編集作業における娯楽性を高めることができる。
【0160】
また、例えば、編集対象画像表示部212または213のそれぞれの上方に、編集履歴アイテムを表示させるために選択されるサムネイル画像が表示されるようにして、選択されたサムネイル画像の元の撮影画像の編集に用いられた編集履歴アイテムを、使ったアイテムパレットA251および使ったアイテムパレットB252に表示させるようにしてもよい。
【0161】
これによって、利用者Aが編集しようとする編集対象画像でも、利用者Bが編集しようとする編集対象画像でもない撮像画像を選択し、その撮像画像に用いられたアイテムをそれぞれの編集対象画像の編集に用いることができる。
【0162】
なお、上述した説明において、編集画面上に位置づけられたアイテムを全て、編集履歴アイテムとして記憶するようにしたが、例えば、編集画面201上の任意の位置に、編集履歴アイテム記憶部72にアイテムを記憶させるときに操作するアイテム登録ボタンを設け、アイテム登録ボタン操作後に編集に用いられたアイテムだけを、編集履歴アイテムとして記憶するようにしてもよい。
【0163】
このように、記憶するアイテムを限定することで、全てのアイテムを記憶するためのデータ量より少ないデータ量で記憶することができるので、写真シール作成装置1の処理の負荷を低減させることができる。また、利用者の所望するアイテムだけを、編集履歴アイテムとして表示させることができる。
【0164】
また、上述した説明において、使ったアイテムパレット217には、一度使ったアイテムが表示されるようにしたが、例えば、写真シール作成装置1において使用頻度の高いアイテムが表示されるようにしてもよい。
【0165】
これによって、利用者は、人気のあるアイテムを共有して編集に用いることができるので、編集作業における娯楽性や効率性を高めることができる。
【0166】
以上のように、本発明を適用した写真シール作成装置1は、今までに無い新たな編集機能を提供することができる。また、利用者はその編集機能を容易に実行することができる。このように、写真シール作成装置1は、操作性を低下させずに、さらに編集作業の娯楽性を向上させることができる。これにより、利用者の満足度を向上させることができる。
【0167】
上述したように、操作性を損なうことなく娯楽性を向上させることができるということは、利用者が効率良く編集作業を行い、ゲームをより楽しむことができるということである。特に、以上のような写真シール作成装置1においては、通常、ゲームのプレイに制限時間が設けられているので、利用者は限られた時間内に編集作業を完了させる必要があるため、このような効果は、より顕著になる。したがって、以上の結果として、本発明の写真シール作成装置1は、顕著に満足度を向上させることができ、集客数を上昇させることが期待できるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。
【0168】
なお、撮影空間や編集空間の数はいくつであってもよく、最大同時接客数も3重以上にすることも可能である。また、各空間を1つの空間で兼用するようにしてももちろんよい。また、1つの編集空間に複数のモニタや3本以上のタッチペンが設けられるようにしてももちろんよい。
【0169】
また、上述した編集画面201の表示例は、1つの例であり、上述した以外の構成であってももちろんよい。
【0170】
また、上述した各ステップの処理は、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0171】
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークやリムーバブルメディアなどの記録媒体からインストールされる。
【0172】
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
【0173】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0174】
【図1】本発明の一実施の形態に係る写真シール作成装置の外観構成例を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る写真シール作成装置の外観構成例を示す他の斜視図である。
【図3】利用者の流れについて説明する図である。
【図4】写真シール作成装置の内部の構成例を示すブロック図である。
【図5】写真シール作成ゲーム処理の例を説明するフローチャートである。
【図6】編集処理を説明するフローチャートである。
【図7】編集画面の例を示す図である。
【図8】編集処理を説明するフローチャートである。
【図9】編集画面の他の例を示す図である。
【図10】編集画面のさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0175】
1 写真シール作成装置
10 筐体
11 第1ユニット
12 第2ユニット
14 第3ユニット
31 編集用モニタ
51 制御装置
52 記憶部
55,56 編集部
71 編集汎用アイテム記憶部
72 編集履歴アイテム記憶部
217 使ったアイテムパレット
251 使ったアイテムパレットA
252 使ったアイテムパレットB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像である、編集の対象となる編集対象画像を編集する編集作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記編集対象画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、
前記編集対象画像の編集に用いられる画像である編集用画像であって、前記編集作業において前記利用者によって編集に用いられた編集用画像を記憶する記憶手段と、
記憶されている前記編集用画像から、前記編集対象画像の編集に用いる前記編集用画像を前記利用者に選択させる選択画像を表示する表示手段と、
前記選択画像によって選択された前記編集用画像を用いて、前記利用者からの指示に応じて前記編集対象画像を編集する編集手段と
を備える写真シール作成装置。
【請求項2】
前記表示手段は、複数の前記編集対象画像を表示するとともに、前記編集用画像を、複数の前記編集対象画像のそれぞれを編集するためにそれぞれの前記利用者に独立して選択される前記編集用画像が表示される領域と、複数の前記編集対象画像のいずれかを編集するために1または複数の前記利用者に選択される前記編集用画像が表示される領域とに表示する
請求項1に記載の写真シール作成装置。
【請求項3】
前記編集用画像は、複数の前記編集対象画像を編集するための仮想的な道具である編集ツールで使用される編集の単位となるアイテムである
請求項1に記載の写真シール作成装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記編集作業において前記利用者によって編集に用いられた前記編集用画像のうち、前記利用者により指定された前記編集用画像だけを記憶する
請求項1に記載の写真シール作成装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記利用者によって用いられた前記編集用画像と、前記編集対象画像とを対応させて記憶し、
前記表示手段は、前記利用者によって編集の対象として前記編集対象画像が選択された場合、前記編集対象画像に対応させて記憶された前記編集用画像を選択させる前記選択画面を表示する
請求項1に記載の写真シール作成装置。
【請求項6】
写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像である、編集の対象となる編集対象画像を編集する編集作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記編集対象画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、
前記編集対象画像の編集に用いられる画像である編集用画像であって、前記編集作業において前記利用者によって編集に用いられた編集用画像を記憶し、
記憶されている前記編集用画像から、前記編集対象画像の編集に用いる前記編集用画像を前記利用者に選択させる選択画像を表示し、
前記選択画像によって選択された前記編集用画像を用いて、前記利用者からの指示に応じて前記編集対象画像を編集する
ステップを含む写真シール作成方法。
【請求項7】
写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像である、編集の対象となる編集対象画像を編集する編集作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記編集対象画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、
前記編集対象画像の編集に用いられる画像である編集用画像であって、前記編集作業において前記利用者によって編集に用いられた編集用画像を記憶し、
記憶されている前記編集用画像から、前記編集対象画像の編集に用いる前記編集用画像を前記利用者に選択させる選択画像を表示し、
前記選択画像によって選択された前記編集用画像を用いて、前記利用者からの指示に応じて前記編集対象画像を編集する
ステップを含むプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−329796(P2007−329796A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−160599(P2006−160599)
【出願日】平成18年6月9日(2006.6.9)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】