説明

冷却システム、管理装置、管理プログラム及び管理方法

【課題】冷凍機に接続されているショーケースを自動で検出可能とすることによって、冷媒配管グループの設定間違いを回避する。
【解決手段】統合コントローラ10は、複数のショーケースのそれぞれの温度データを取得する温度データ取得部113と、温度データ取得部113によって取得された温度データに基づき、複数のショーケースのそれぞれが、複数の冷凍機のいずれに接続されているかを検出する接続検出部114とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗に設置された複数のショーケース、及び当該複数のショーケースに冷媒を供給する複数の冷凍機を用いた冷却システム、管理装置、管理プログラム及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗に設置された複数のショーケース(冷却装置)及び複数の冷凍機(冷媒供給装置)を、当該施設内に構築された通信ネットワークを介して制御する統合コントローラ(制御装置)を有する冷却システムが知られている。
【0003】
このような冷却システムにおいては、複数のショーケースを所定の基準に応じてグループ化し、統合コントローラがグループ毎にショーケースを制御する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、特許文献1では、同一照明グループに含まれるショーケースの照明を一律に制御することが提案されている。
【0004】
このように、統合コントローラが複数のショーケースをグループ毎に制御することによって、各ショーケースを個別に制御する手間が削減される。
【0005】
また、統合コントローラが、冷凍機と、冷媒配管を介して当該冷凍機に接続されるショーケース及び他の冷凍機とをグループ化した冷媒配管グループ毎に管理を行う手法がある。
【特許文献1】特開2001−245757号公報(第2頁、第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、冷媒配管グループ毎に管理を行う手法において、冷媒配管グループを統合コントローラに設定する際には、作業者が、冷媒配管図、機器配置図及び機器設定表に基づき、手入力によって冷媒配管グループを設定していた。
【0007】
しかしながら、ショーケースが数百台設置されるような大規模な店舗では、入力項目が多くなり、入力作業に長時間を要するとともに、冷媒配管グループの設定間違いが生じる可能性が高くなる。あるいは、冷媒配管図、機器配置図及び機器設定表自体に誤りが含まれている場合にも、冷媒配管グループの設定間違いが生じる。
【0008】
上述した照明グループの設定間違いは機器を動作させれば直ちに発見可能であるが、冷媒配管グループの設定間違いは機器を動作させても直ぐには影響が出ない。このため、冷媒配管グループの設定間違いは、機器設置後の試運転などにおいて発見することが困難である。
【0009】
さらに、冷媒配管グループの設定間違いが生じると、上述した(1)〜(3)などの管理が正常に行われず、ショーケースの庫内の陳列商品(被冷却物)に悪影響を及ぼす恐れがある。
【0010】
以上のように、冷凍機(冷媒供給装置)に接続されているショーケース(冷却装置)又は他の冷凍機(冷媒供給装置)を自動で検出可能とすることが望まれている。
【0011】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、冷媒供給装置に接続されている冷却装置又は他の冷媒供給装置を自動で検出可能とすることによって、入力作業時間を短縮化でき、冷媒配管グループの設定間違いを回避することができる冷却システム、管理装置、管理プログラム及び管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の冷却システムは、被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置と、前記複数の冷却装置と前記複数の冷媒供給装置とを接続し、内部に冷媒が流れる冷媒配管と、前記複数の冷却装置の庫内温度又は冷媒配管温度を計測する温度センサと、前記複数の冷媒供給装置及び前記複数の冷却装置を管理する管理装置とを備え、前記管理装置は、前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得する温度データ取得部と、前記温度データ取得部によって取得された温度データに基づき、前記複数の冷却装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する接続検出部とを備えることを要旨とする。ここで、冷媒配管温度とは、冷媒配管の表面の温度、又は冷媒配管中の温度を意味する。また、庫内温度とは、冷却装置において、被冷却物を収納する収納空間内の温度を意味する。
【0013】
このような冷却システムによれば、接続検出部は、温度データ取得部によって取得された温度データに基づき、複数の冷却装置のそれぞれが、複数の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する。したがって、冷却装置と当該冷却装置に接続される冷媒供給装置とを自動で検出可能とし、入力作業時間を短縮化でき、冷媒配管グループの設定間違いを回避することができる。
【0014】
本発明の冷却システムに係り、前記管理装置は、前記温度データ取得部によって取得された前記温度データに基づき、前記複数の冷却装置のうち、庫内温度又は冷媒配管温度が所定の基準値以下となった冷却装置を特定する冷却装置特定部をさらに備え、前記接続検出部は、前記複数の冷媒供給装置のうち起動中である冷媒供給装置と、前記冷却装置特定部によって特定された冷却装置とが接続されていると判定してもよい。
【0015】
このような冷却システムによれば、接続検出部は、温度が所定の基準値以下となった冷却装置と、起動中である冷媒供給装置とが接続されていると判定する。これにより、冷媒供給装置と当該冷媒供給装置に接続される冷却装置とが高精度に検出可能となる。
【0016】
本発明の冷却システムは、被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置と、前記複数の冷媒供給装置の少なくとも2つを互いに接続するとともに、前記複数の冷媒供給装置と前記複数の冷却装置とを接続し、内部に冷媒が流れる冷媒配管と、前記複数の冷媒供給装置の冷媒配管温度を計測する温度センサと、前記冷媒供給装置及び前記冷却装置を管理する管理装置とを備え、前記管理装置は、前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得する温度データ取得部と、前記温度データ取得部によって取得された温度データに基づき、前記複数の冷媒供給装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する接続検出部とを備えることを要旨とする。
【0017】
このような冷却システムによれば、接続検出部は、温度データ取得部によって取得された温度データに基づき、複数の冷媒供給装置のそれぞれが、複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する。したがって、冷媒供給装置と当該冷媒供給装置に接続される他の冷媒供給装置とを自動で検出可能とし、入力作業時間を短縮化でき、冷媒配管グループの設定間違いを回避することができる。
【0018】
本発明の冷却システムに係り、前記管理装置は、前記温度データ取得部によって取得された前記温度データに基づき、前記複数の冷媒供給装置において停止中の冷媒供給装置のうち、冷媒配管温度が所定の基準値以下となった冷媒供給装置を特定する冷媒供給装置特定部をさらに備え、前記接続検出部は、前記複数の冷媒供給装置において起動中である冷媒供給装置と、前記冷媒供給装置特定部によって特定された冷媒供給装置とが接続されていると判定してもよい。
【0019】
このような冷却システムによれば、接続検出部は、起動中である冷媒供給装置と、温度が所定の基準値以下となった冷媒供給装置とが接続されていると判定する。これにより、冷媒供給装置と当該冷媒供給装置に接続される他の冷媒供給装置とが高精度に検出可能となる。
【0020】
本発明の管理装置は、それぞれ温度センサが設けられ、被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、前記複数の冷却装置に冷媒配管を介して接続され、前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置とを管理する管理装置であって、前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得する温度データ取得部と、前記温度データ取得部によって取得された前記温度データに基づき、前記複数の冷却装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する接続検出部とを備えることを要旨とする。
【0021】
このような管理装置によれば、接続検出部は、温度データに基づき、複数の冷却装置のそれぞれが、複数の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する。したがって、冷却装置と当該冷却装置に接続される冷媒供給装置とを自動で検出可能とし、入力作業時間を短縮化でき、冷媒配管グループの設定間違いを回避することができる。
【0022】
本発明の管理装置は、被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、それぞれ温度センサが設けられるとともに、前記複数の冷却装置に冷媒配管を介して接続され、前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置とを管理する管理装置であって、前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得する温度データ取得部と、前記温度データ取得部によって取得された温度データに基づき、前記複数の冷媒供給装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する接続検出部とを備えることを要旨とする。
【0023】
このような管理装置によれば、接続検出部は、温度データに基づき、複数の冷媒供給装置のそれぞれが、複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する。したがって、冷媒供給装置と当該冷媒供給装置に接続される他の冷媒供給装置とを自動で検出可能とし、入力作業時間を短縮化でき、冷媒配管グループの設定間違いを回避することができる。
【0024】
本発明の管理プログラムは、それぞれ温度センサが設けられ、被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、前記複数の冷却装置に冷媒配管を介して接続され、前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置とを管理する管理装置として機能するコンピュータに、前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得する手順と、前記取得する手順によって取得された前記温度データに基づき、前記複数の冷却装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する手順とを実行させる管理プログラムであることを要旨とする。
【0025】
このような管理プログラムによれば、検出する手順において、複数の冷却装置のそれぞれが、複数の冷媒供給装置のいずれに接続されているかが検出される。したがって、冷却装置と当該冷却装置に接続される冷媒供給装置とを自動で検出可能とし、入力作業時間を短縮化でき、冷媒配管グループの設定間違いを回避することができる。
【0026】
本発明の管理プログラムは、被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、それぞれ温度センサが設けられるとともに、前記複数の冷却装置に冷媒配管を介して接続され、前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置とを管理する管理装置として機能するコンピュータに、前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得する手順と、前記取得する手順によって取得された温度データに基づき、前記複数の冷媒供給装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する手順とを実行させる管理プログラムであることを要旨とする。
【0027】
このような管理プログラムによれば、検出する手順において、温度データに基づき、複数の冷媒供給装置のそれぞれが、複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置のいずれに接続されているかが検出される。したがって、冷媒供給装置と当該冷媒供給装置に接続される他の冷媒供給装置とを自動で検出可能とし、入力作業時間を短縮化でき、冷媒配管グループの設定間違いを回避することができる。
【0028】
本発明の管理方法は、被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置と、前記複数の冷却装置と前記複数の冷媒供給装置とを接続し、内部に冷媒が流れる冷媒配管と、前記複数の冷却装置の庫内温度又は冷媒配管温度を計測する温度センサと、前記複数の冷媒供給装置及び前記複数の冷却装置を管理する管理装置とを用いた管理方法であって、前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得するステップと、前記取得するステップにおいて取得された前記温度データに基づき、前記複数の冷却装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出するステップとを備えることを要旨とする。
【0029】
このような管理方法によれば、検出するステップにおいて、複数の冷却装置のそれぞれが、複数の冷媒供給装置のいずれに接続されているかが検出される。したがって、冷却装置と当該冷却装置に接続される冷媒供給装置とを自動で検出可能とし、入力作業時間を短縮化でき、冷媒配管グループの設定間違いを回避することができる。
【0030】
本発明の管理方法は、被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置と、前記複数の冷媒供給装置の少なくとも2つを互いに接続するとともに、前記複数の冷媒供給装置と前記複数の冷却装置とを接続し、内部に冷媒が流れる冷媒配管と、前記複数の冷媒供給装置の冷媒配管温度を計測する温度センサと、前記冷媒供給装置及び前記冷却装置を管理する管理装置とを用いた管理方法であって、前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得するステップと、前記取得するステップにおいて取得された温度データに基づき、前記複数の冷媒供給装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出するステップとを備えることを要旨とする。
【0031】
このような管理方法によれば、検出するステップにおいて、温度データに基づき、複数の冷媒供給装置のそれぞれが、複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置のいずれに接続されているかが検出される。したがって、冷媒供給装置と当該冷媒供給装置に接続される他の冷媒供給装置とを自動で検出可能とし、入力作業時間を短縮化でき、冷媒配管グループの設定間違いを回避することができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、冷凍機に接続されているショーケース又は他の冷凍機を自動で検出可能とすることによって、入力作業時間を短縮化でき、冷媒配管グループの設定間違いを回避することができる冷却システム、管理装置、管理プログラム及び管理方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0034】
[第1実施形態]
本実施形態においては、(1)冷却システムの全体概略構成、(2)冷凍機及びショーケースの構成、(3)統合コントローラの構成、(4)冷却システムの設置手順、(5)統合コントローラの動作、(6)比較例、(7)作用・効果の順で説明する。
【0035】
(1)冷却システムの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る冷却システム1Aの全体概略構成図である。本実施形態では、冷却システム1Aが店舗において設置される場合について説明する。
【0036】
図1に示すように、冷却システム1Aは、統合コントローラ(管理装置)10、冷凍機(冷媒供給装置)21〜23、ショーケース(冷却装置)31〜39、冷媒配管41〜43、及び通信線50を含む。冷媒配管41〜43の内部には、冷媒が流れる。
【0037】
また、冷却システム1Aでは、店舗内の冷凍機21〜23及びショーケース31〜39をネットワーク化し、統合コントローラ10によって各機器の統合管理・統合制御が実行される。
【0038】
具体的には、統合コントローラ10は、次の2つのような統合制御を実現する。
【0039】
(1)ショーケース31〜39における蒸発機(図2参照)の霜取り運転を行う際、統合コントローラ10が冷媒配管グループに含まれるショーケースの霜取り運転を同時に行うことによって、霜取り運転の効率を向上させることができる。
【0040】
(2)統合コントローラ10が、ショーケース31〜39の庫内温度をモニタリングしながら、当該ショーケースと同一冷媒配管グループに含まれる冷凍機の目標温度(具体的には、目標低圧値)を設定することができる。これにより、冷凍機の運転が最適化され、省エネルギー化、つまり冷凍機の消費電力が削減される。
【0041】
冷凍機21〜23は、ショーケース31〜39に冷媒を供給する。冷媒としては、沸点の低いアンモニアやフルオロカーボンガス等が用いられる。冷凍機21〜23は、店舗のバックヤード又は店舗屋外に設置される。
【0042】
ショーケース31〜39は、収納された陳列商品を冷却する。ショーケース31〜39は、売場のレイアウト、店舗の間取り等に応じて物理的に離れた場所に設置される。冷凍機及びショーケースの詳細については後述する。
【0043】
冷媒配管41は、冷凍機21と、ショーケース31〜33とを接続する。すなわち、冷凍機21及びショーケース31〜33は、冷媒配管グループを構成する。冷媒配管41は、冷凍機21からショーケース31〜33へ冷媒を導くとともに、ショーケース31〜33から冷凍機21へ冷媒を戻す。
【0044】
また、冷媒配管42は、冷凍機22と、ショーケース34〜36とを接続する。冷凍機22及びショーケース34〜36は、冷媒配管グループを構成する。冷媒配管42は、冷凍機22からショーケース34〜36へ冷媒を導くとともに、ショーケース34〜36から冷凍機22へ冷媒を戻す。
【0045】
冷媒配管43は、冷凍機23と、ショーケース37〜39とを接続する。冷凍機23及びショーケース37〜39は、冷媒配管グループを構成する。冷媒配管43は、冷凍機23からショーケース37〜39へ冷媒を導くとともに、ショーケース37〜39から冷凍機23へ冷媒を戻す。
【0046】
通信線50は、統合コントローラ10、冷凍機21〜23及びショーケース31〜39に配線される。
【0047】
なお、図1では、冷凍機21〜23に通信アドレス(C01〜C03)が割り当てられており、ショーケース31〜39にも通信アドレス(A01〜A09)が割り当てられている。
【0048】
(2)冷凍機及びショーケースの構成
図2は、図1に示した冷凍機21及びショーケース31〜33の詳細構成図である。
【0049】
図2に示すように、ショーケース31は、機器コントローラ30a、蒸発器31a、温度センサ31b及び膨張弁31cを含む。温度センサ31bは、ショーケース31内の温度(以下、「庫内温度」)を計測する。機器コントローラ30aは、ショーケース31の各種動作を制御する。ショーケース32及び33は、ショーケース31と同様に構成されている。
【0050】
冷凍機21は、圧縮機211、圧力センサ212、凝縮器213及び温度センサ214を含む。 圧縮機211は、圧力センサ211d、及び圧縮能力の異なる3つの圧縮機211a〜211cを含む。凝縮器213は、ファン213a〜213cを含む。温度センサ214は、冷凍機21内の圧縮機211入り口の冷媒温度を計測する。なお、圧力センサ212は、凝縮器213内に設けられていてもよい。
【0051】
蒸発器31a,32a,33aによって気化された低温低圧の冷媒ガスは、機器コントローラ20aによって制御される圧縮機211a〜211cにおいて圧縮され、高温高圧のガスとなる。
【0052】
高温高圧のガスは、機器コントローラ20bによって制御されるファン213a〜213cで冷却され、凝縮されて液体になる。
【0053】
冷媒液体は、機器コントローラ30a〜30cによって制御される膨張弁31c,32c,33cにより流量が調整されて、蒸発器31a,32a,33aに供給される。このように冷媒が循環することによって、ショーケース31〜33内部に収められた被冷却物が冷却される。
【0054】
また、温度センサ31b,32b,33bによって計測された温度データは、機器コントローラ30a〜30c及び通信線50を介して統合コントローラ10に伝達される。温度センサ214によって計測された温度データは、機器コントローラ20a及び通信線50を介して統合コントローラ10に伝達される。
【0055】
なお、機器コントローラ30a〜30cは、ショーケース31〜33にそれぞれ内蔵されている構成を例示したが、ショーケース31〜33の外部に設けてもよい。あるいは、1つの機器コントローラによってショーケース31〜33を制御してもよい。
【0056】
(3)統合コントローラの構成
次に、統合コントローラ10の構成について説明する。図3は、統合コントローラ10の機能ブロック構成図である。なお、以下では本発明に関連する点について主に説明する。
【0057】
図3に示すように、統合コントローラ10は、処理装置11、記憶装置12、通信インタフェース(以下、「通信I/F」)13、入力装置14及び表示装置15を含む。
【0058】
処理装置11は、テーブル管理部111、起動指示部112、温度データ取得部113、接続検出部(冷却装置特定部)114及びグループ化部115を含む。
【0059】
記憶装置12は、計測対象ショーケーステーブル記憶部121、設定対象冷凍機テーブル記憶部122、温度データ記憶部123及び冷媒配管グループテーブル記憶部124を含む。
【0060】
テーブル管理部111は、計測対象ショーケーステーブル記憶部121、設定対象冷凍機テーブル記憶部122、温度データ記憶部123及び冷媒配管グループテーブル記憶部124を管理する。
【0061】
テーブル管理部111は、記憶装置12に格納される各種テーブルを管理する。
【0062】
起動指示部112は、冷凍機21〜23に起動、すなわち、冷媒の供給を開始するよう指示する。
【0063】
温度データ取得部113は、通信I/F13及び通信線50を介して、温度センサ33a,33b,・・・によって計測された温度(庫内温度又は冷媒配管温度)データを取得する。
【0064】
接続検出部114は、温度データ取得部113によって取得された温度データに基づき、ショーケース(冷却装置)31〜39のそれぞれが、冷凍機(冷媒供給装置)21〜23のいずれに接続されているかを検出する。すなわち、接続検出部114は、同一冷媒配管グループに含まれる冷凍機及びショーケースを検出する。
【0065】
また、本実施形態において、接続検出部114は、ショーケース(冷却装置)31〜39のうち、庫内温度又は冷媒配管温度が所定の基準値(基準温度)以下となったショーケース(冷却装置)を特定する冷却装置特定部を構成する。
【0066】
なお、所定の基準値としては、温度データ取得部113によって最初に取得された温度データに基づいて算出されてもよいし、統合コントローラ10で計測している温度データに基づいて決定してもよい。例えば、温度データ取得部113によって最初に取得された温度データのうちの最低温度から所定温度(例えば3℃)引いた値を基準値(基準温度)とすることができる。
【0067】
そして、接続検出部114は、冷凍機21〜23のうち起動中である冷凍機と、庫内温度又は冷媒配管温度が所定の基準値以下となったショーケースとが接続されていると判定する。
【0068】
グループ化部115は、接続検出部114によって検出された冷媒配管グループを設定する。
【0069】
計測対象ショーケーステーブル記憶部121は、ショーケース31〜39の各通信アドレスを記憶する。
【0070】
設定対象冷凍機テーブル記憶部122は、冷凍機21〜23のうち、冷媒配管グループを設定すべき各冷凍機の通信アドレスを記憶する。
【0071】
冷媒配管グループテーブル記憶部124は、接続検出部114によって検出された冷媒配管グループを登録する。
【0072】
温度データ記憶部123は、ショーケース31〜39の各通信アドレスと、ショーケース31〜39の各庫内温度データとを対応付けて記憶する。
【0073】
なお、通信I/F13は、通信線50を介して、冷凍機21〜23及びショーケース31〜39と各種データを送受信する。入力装置2は、作業者からの入力操作を受付ける。表示装置15は、各種情報を表示する。
【0074】
(4)冷却システムの設置手順
次に、冷却システム1Aの設置手順について説明する。図5は、冷却システム1Aの設置手順を示すフローチャートである。
【0075】
冷却設備設置段階S101では、冷凍機21〜23及びショーケース31〜39が店舗に設置される。また、冷凍機21〜23及びショーケース31〜39には、通信線50が配線される。冷凍機21〜23には、通信アドレスが設定される。
【0076】
そして、冷凍機21〜23及びショーケース31〜39に冷媒配管41〜43が接続された後、冷媒が注入される。冷媒が注入された後、冷凍機21〜23に問題がないことを確認するために冷凍機21〜23の単独試運転が実行される。本実施形態では、冷凍機21〜23の単独試運転が完了した後、冷凍機21〜23の運転が停止される。
【0077】
統合コントローラ設置段階S102では、統合コントローラ10が設置されるとともに、ショーケース31〜39に通信アドレスが設定され、通信線50が統合コントローラ10に配線される。これにより、統合コントローラ10の準備が完了したことになる。なお、この段階では、冷媒配管グループは統合コントローラ10に設定されていない。
【0078】
試験段階S103では、統合コントローラ10を含めた冷却システム1A全体の試運転が実行される。本実施形態では、試験段階S103において冷媒配管グループの登録が行われる。
【0079】
(5)統合コントローラの動作
次に、統合コントローラ10の動作について説明する。図6は、統合コントローラ10によって実行される冷媒配管グループの自動設定手順を示すフローチャートである。
【0080】
ステップS201において、テーブル管理部111は、冷凍機21〜23及びショーケース31〜39の各通信アドレスを取得する。
【0081】
ステップS202において、テーブル管理部111は、ステップS201において取得した各通信アドレスのうち、ショーケース31〜39の各通信アドレスを計測対象ショーケーステーブル記憶部121に格納する。
【0082】
ステップS203において、テーブル管理部111は、ステップS201において取得した各通信アドレスのうち、冷媒配管グループを設定すべき各冷凍機の通信アドレスを設定対象冷凍機テーブル記憶部122に格納する。ここでは、冷凍機21〜23のすべての通信アドレスが設定対象冷凍機テーブル記憶部122に記憶されるものとする。
【0083】
ステップS201〜ステップS203が終了すると、冷媒配管グループを自動で認識する自動認識処理が開始する。
【0084】
ステップS204において、起動指示部112は、設定対象冷凍機テーブル記憶部122に記憶されている通信アドレスのうち、最も小さい通信アドレスの冷凍機(ここでは、冷凍機21)に対して、通信I/F13及び通信線50を介して起動を指示する。
【0085】
ステップS205において、温度データ取得部113は、計測対象ショーケーステーブル記憶部121に基づき、通信I/F13及び通信線50を介して、温度センサ33a,33b,・・・によって計測された庫内温度データを取得する。すなわち、温度データ取得部113は、計測対象ショーケーステーブル記憶部121中の通信アドレスに対応するショーケースの温度データを取得する。
【0086】
取得された庫内温度データは、温度データ記憶部123に格納される。温度データ取得部113は、庫内温度データを温度データ記憶部123に格納してから温度計測時間間隔(例えば30秒間)の時間が経過するのを待つ。当該時間が経過すると、処理がステップS206に進む。
【0087】
ステップS206において、温度データ取得部113は、予め設定された温度計測継続期間が経過したか否かを判定する。温度計測継続期間が経過している場合、処理がステップS207に進む。温度計測継続期間が経過していない場合、処理がステップS205に戻る。
【0088】
ステップS207において、接続検出部114は、温度データ記憶部123中の温度データと、基準値とを比較する。そして、接続検出部114は、基準値以下の庫内温度に対応するショーケースの通信アドレスを温度データ記憶部123から抽出する。
【0089】
ステップS208において、接続検出部114及びグループ化部115は、起動指示部112によって起動が指示されている冷凍機の通信アドレスと、接続検出部114によって抽出された(ショーケースの)通信アドレスとを対応付けて冷媒配管グループテーブル記憶部124に格納する。
【0090】
ステップS209において、テーブル管理部111は、接続検出部114によって抽出された(ショーケースの)通信アドレスを計測対象ショーケーステーブル記憶部121から削除する。この処理によって、次に計測対象となるショーケースの数が削減されるので、全体の処理時間を短縮することができる。
【0091】
ステップS210において、起動指示部112は、現在起動中の冷凍機の通信アドレスと、設定対象冷凍機テーブル記憶部122中の通信アドレスとを比較する。未処理である冷凍機が残っている場合、起動指示部112は、次に起動する冷凍機の通信アドレスを選択し、処理がステップS211に進む。設定対象冷凍機テーブル記憶部122中のすべての通信アドレスについて処理が終了している場合、処理がステップS212に進む。
【0092】
ステップS211において、起動指示部112は、ステップS210において選択された冷凍機に対して起動を指示する。
【0093】
ステップS212において、グループ化部115は、冷媒配管グループテーブル記憶部124に記憶されている各通信アドレスを所定のフォーマットに変換して、図4に示すような冷媒配管グループを設定する。
【0094】
(6)比較例
次に、本実施形態との対比のため、比較例を挙げて説明する。図7は、従来の機器設置手順を示すフローチャートである。但し、図5と同様の手順については重複する説明を省略する。
【0095】
冷却設備設置段階S301では、冷凍機の単独試運転が実行される。従来の機器設置手順では、冷凍機の単独試運転が完了した後も、冷凍機の運転が継続される。
【0096】
統合コントローラ設置段階S302では、統合コントローラの設置後に、冷媒配管グループの登録が手動で行われる。すなわち、作業者が、冷媒配管図、機器配置図及び機器設定表に基づき、手入力によって冷媒配管グループを登録する。
【0097】
試験段階S303では、統合コントローラ10を含めた冷却システム1A全体の試運転が実行される。
【0098】
このように、従来の機器設置手順では、手入力によって冷媒配管グループを登録するので、冷媒配管グループの設定間違いが生じる可能性が高くなる。あるいは、冷媒配管図、機器配置図及び機器設定表自体に誤りが含まれている場合にも、冷媒配管グループの設定間違いが生じる。
【0099】
(7)作用・効果
本実施形態によれば、接続検出部114は、温度データ取得部113によって取得された温度データに基づき、ショーケース31〜39のそれぞれが、冷凍機21〜23のいずれに接続されているかを検出する。
【0100】
したがって、ショーケースと当該ショーケースに接続される冷凍機とを自動で検出可能とし、入力作業時間を短縮化でき、冷媒配管グループの設定間違いを回避することができる。
【0101】
また、本実施形態によれば、接続検出部114は、温度データ取得部113によって取得された温度データに基づき、ショーケース31〜39のうち、庫内温度が基準温度以下となったショーケースを特定する。また、接続検出部114は、冷凍機21〜23のうち起動中である冷凍機と、庫内温度が基準温度以下となったショーケースとが接続されていると判定する。
【0102】
これにより、ショーケースと当該ショーケースに接続される冷凍機とが高精度に検出可能となる。
【0103】
[第1実施形態の変更例]
本変更例では、上述した第1実施形態よりも、従来の設置手順と、統合コントローラ10のユーザインタフェースとに対する変更を最小限に抑えた場合について説明する。具体的には、本変更例では、試運転時の処理手順に若干の制限を設けることによって、冷媒配管グループの自動設定を実現する。
【0104】
以下においては、(1)統合コントローラの機能ブロック構成、(2)試運転手順、(3)統合コントローラの動作、(4)作用・効果の順で説明する。なお、本変更例では、上述した第1実施形態と異なる点のみを説明し、重複する説明を省略する。
【0105】
(1)統合コントローラの機能ブロック構成
図8は、本変更例に係る統合コントローラ10の機能ブロック構成図である。図8に示すように、本変更例に係る統合コントローラ10は、図3に示した起動指示部112に代えて、動作状態検出部116を備える点において、図1と異なっている。
【0106】
すなわち、本変更例では、試運転時において、冷凍機21〜23が統合コントローラ10ではなく作業者によって起動される。このため、動作状態検出部116は、冷凍機の動作状態(起動中又は停止中)を検出することによって、上述した自動設定手順を実現可能とする。
【0107】
(2)試運転手順
次に、本変更例に係る試運転手順について説明する。従来の試運転では、冷凍機を一斉に起動させるか、冷凍機の単独試運転のまま冷凍機が継続して運転されている場合が多い。このような状態では、冷媒配管グループを構成する冷凍機及びショーケースを検出することが困難である。
【0108】
図9は、本変更例に係る試運転手順を示すフローチャートである。なお、図9の各処理は、作業者によって実行される。
【0109】
ステップS401において、統合コントローラ10の冷媒配管グループの自動設定機能がオンされる。
【0110】
ステップS402において、稼働中(起動中)の冷凍機が有るか否かが判定される。稼働中の冷凍機が有る場合、手順がステップS403に進む。稼働中の冷凍機が無い場合、手順がステップS404に進む。
【0111】
ステップS403において、稼働中の冷凍機がすべて停止される。このように、本変更例では、冷凍機が既に動作状態であれば、作業者は、一旦すべての冷凍機の運転を止める。
【0112】
ステップS404において、すべてのショーケース31〜39の庫内温度が室温に近いか否かが判定される。すべてのショーケース31〜39の庫内温度が室温に近い場合には、手順がステップS405に進む。
【0113】
ステップS405において、冷凍機21〜23が1台ずつ起動され、試運転が実行される。
【0114】
ステップS406において、起動された冷凍機に関連するすべてのショーケースの動作確認が終了したか否かが判定される。起動された冷凍機に関連するすべてのショーケースの動作確認が終了している場合には、手順がステップS407に進む。
【0115】
ステップS407において、すべての冷凍機について起動が行われたか否かが判定される。すべての冷凍機について起動が行われている場合、手順がステップS409に進む。一方、すべての冷凍機について起動が完了していない場合、手順がステップS408に進む。ステップS408においては、次の冷凍機が起動される。
【0116】
ステップS409において、冷媒配管グループの自動設定の結果が確認される。
【0117】
以上のようにして、ショーケースの庫内温度が室温程度まで上昇するのを待ってから、作業者が、冷凍機を1つずつ起動して、関連するショーケースの動作確認を行う手順を繰り返す。
【0118】
(3)統合コントローラの動作
次に、統合コントローラ10の動作について説明する。図10は、図9に示した試運転の過程において、統合コントローラ10によって実行される冷媒配管グループの自動設定手順を示すフローチャートである。
【0119】
ステップS501において、図9のステップS401に連動して、テーブル管理部111は、冷凍機21〜23及びショーケース31〜39の各通信アドレスを取得する。あるいは、作業者が、各通信アドレスを入力してもよい。テーブル管理部111は、各通信アドレスのうち、ショーケース31〜39の各通信アドレスを計測対象ショーケーステーブル記憶部121に格納する。
【0120】
ステップS502において、テーブル管理部111は、各通信アドレスのうち、冷媒配管グループを設定すべき各冷凍機の通信アドレスを設定対象冷凍機テーブル記憶部122に格納する。
【0121】
ステップS503において、動作状態検出部116は、冷凍機21〜23がすべて停止しているか否かを判定する。冷凍機21〜23がすべて停止している場合には、処理がステップS503に進む。なお、動作状態検出部116は、冷凍機21〜23がすべて停止しているか否かの判定に加えて、冷凍機21〜23の温度が室温に近いか否かを判定してもよい。
【0122】
ステップS504において、動作状態検出部116は、設定対象冷凍機テーブル記憶部122に登録されている冷凍機の動作状態をモニタリングする。
【0123】
ステップS505において、動作状態検出部116は、冷凍機21〜23の少なくとも1つが起動したか否かを判定する。冷凍機21〜23の少なくとも1つが起動した場合、処理がステップS506に進む。一方、冷凍機21〜23が起動していない場合、処理がステップS504に戻る。
【0124】
ステップS506において、動作状態検出部116は、起動した冷凍機が一台であるか否かを判定する。起動した冷凍機が一台である場合、処理がステップS507に進む。一方、起動した冷凍機が複数台である場合、自動設定処理が終了する。
【0125】
ステップS507において、動作状態検出部116及び温度データ取得部113は、起動を確認した冷凍機以外の冷凍機の動作状態と、計測対象ショーケーステーブル記憶部121に登録されているショーケースの庫内温度データを取得する。取得された庫内温度データは、温度データ記憶部123に格納される。
【0126】
ステップS508において、接続検出部114は、温度データ記憶部123中の温度データと、基準値とを比較する。そして、接続検出部114は、基準値以下の庫内温度に対応するショーケースの通信アドレスを温度データ記憶部123から抽出する。また、接続検出部114及びグループ化部115は、現在起動中の冷凍機の通信アドレスと、接続検出部114によって抽出された(ショーケースの)通信アドレスとを対応付けて冷媒配管グループテーブル記憶部124に格納する。さらに、テーブルが更新された時間の情報が保存される。
【0127】
ステップS509において、テーブル管理部111は、冷媒配管グループテーブル記憶部124が埋まり、最終更新から一定時間経過したか否か判定する。冷媒配管グループテーブル記憶部124が埋まり、最終更新から一定時間経過した場合、処理がステップS512に進む。一方、冷媒配管グループテーブル記憶部124が埋まっていない、又は最終更新から一定時間経過していない場合、処理がステップS510に進む。
【0128】
ステップS510において、動作状態検出部116は、別の冷凍機が起動したか否かを判定する。別の冷凍機が起動した場合、処理がステップS511に進む。一方、別の冷凍機が起動していない場合、処理がステップS507に戻る。
【0129】
ステップS511において、テーブル管理部111は、接続検出部114によって抽出された(ショーケースの)通信アドレスを計測対象ショーケーステーブル記憶部121から削除する。また、テーブル管理部111は、設定対象冷凍機テーブル記憶部122から、処理が終了した冷凍機の通信アドレスを削除する。
【0130】
ステップS512においては、グループ化部115は、冷媒配管グループテーブル記憶部124に記憶されている各通信アドレスを所定のフォーマットに変換して、図4に示すような冷媒配管グループを設定する。
【0131】
(4)作用・効果
本変更例によれば、従来の設置手順と、統合コントローラ10のユーザインタフェースとに対する変更を最小限に抑えることによって、既存の冷却システムに大きな変更を加えることなく、冷媒配管グループを精度良く設定可能となる。
【0132】
また、上述した第1実施形態と同様に、ショーケースと当該ショーケースに接続される冷凍機とを自動で検出可能とし、入力作業時間を短縮化でき、冷媒配管グループの設定間違いを回避することができる。
【0133】
[第2実施形態]
本実施形態では、1つの冷媒配管に2つの冷凍機が接続される構成について説明する。すなわち、冷媒配管グループが、複数のショーケース(冷却装置)と複数の冷凍機(冷媒供給装置)とによって構成される。
【0134】
本実施形態では、例えば冷凍能力の低い複数の冷凍機を1つの冷媒配管に接続して冷媒配管グループを構成し、これらの冷凍機を連携して運転する。これにより、冷凍能力の高い1つの冷凍機を運転する場合よりも、冷凍機の消費電力が削減される。
【0135】
一方、1つの冷媒配管に1つの冷凍機が接続される構成では、季節によるショーケース負荷の変動が大きい店舗において次のような問題がある。すなわち、冬場は夏場の30%程度しか陳列商品を冷やさない場合でも、夏場に必要な冷凍能力を有する冷凍機を設置しなければならない。
【0136】
本実施形態では、例えば、冷凍能力の低い冷凍機(夏場に必要な冷凍能力の50%までの冷凍能力を有する冷凍機)を2台設置する。冬場に、冷凍能力の高い冷凍機(夏場に合わせた冷凍能力の冷凍機)1台を30%で運転するよりも、冷凍能力の低い冷凍機を60%で運転する方が効率的であり、省エネルギー化が図れる。
【0137】
以下、(1)冷却システムの全体概略構成、(2)統合コントローラの動作、(3)作用・効果について説明する。ただし、上述した第1実施形態と同様の構成・動作については、重複する説明を省略する。
【0138】
(1)冷却システムの全体概略構成
図11は、本実施形態に係る冷却システム1Bの全体概略構成図である。
【0139】
冷却システム1Bにおいては、冷媒配管41に2つの冷凍機21及び22が接続され、冷媒配管42に2つの冷凍機23及び24が接続され、冷媒配管43に2つの冷凍機25及び26が接続される点において、図1とは異なっている。
【0140】
統合コントローラ10は、ショーケース31〜39の負荷に応じて、運転する冷凍機21〜26の組み合わせや、冷凍機21〜26の運転状態を制御することによって、省エネルギー化を実現する。
【0141】
また、統合コントローラ10は、冷凍機21〜26のそれぞれに設けられた温度センサ214(図2参照)によって測定された温度データを、通信線50を介して取得する。本実施形態では、統合コントローラ10は、図12に示すような冷媒配管グループを自動設定する。
【0142】
また、温度センサ214は、冷凍機21〜26のそれぞれに設けられ、冷媒配管温度を計測する。温度センサ214は、冷媒配管表面又は冷媒配管中に設置される。あるいは、温度センサ214は、冷媒配管表面又は冷媒配管中の温度を直接計測する場合に限らず、冷媒配管中の冷媒圧力を測定し、測定した圧力データを温度データに換算してもよい。このように圧力値を温度して扱う場合においては、温度センサとは圧力センサを意味する。
【0143】
温度データ取得部113は、温度センサ214によって計測された温度データを取得する。接続検出部114は、温度データ取得部113によって取得された温度データに基づき、冷凍機21〜26のそれぞれが、他の冷凍機のいずれに接続されているかを検出する。
【0144】
本実施形態において、接続検出部114は、冷凍機21〜26において停止中の冷媒供給装置のうち、温度が所定の基準値(基準温度)以下となった冷凍機を特定する冷媒供給装置特定部を構成する。
【0145】
所定の基準値(基準温度)は、上述した第1実施形態と同様に、温度データ取得部113によって最初に取得された温度データに基づいて算出されてもよいし、統合コントローラ10で計測している温度データに基づいて決定してもよい。
【0146】
そして、接続検出部114は、接続検出部114は、同一冷媒配管グループに含まれる冷凍機及びショーケースを検出する。具体的には、冷凍機21〜26において起動中である冷凍機と、温度が所定の基準値(基準温度)以下となった冷凍機とが接続されていると判定する。
【0147】
その他の構成については、上述した第1実施形態と同様である。
【0148】
(2)統合コントローラの動作
次に、統合コントローラ10の動作について説明する。図13は、統合コントローラ10によって実行される冷媒配管グループの自動設定手順を示すフローチャートである。
【0149】
ステップS601〜ステップS604は、第1実施形態と同様にして実行される。
【0150】
ステップS605において、温度データ取得部113は、庫内温度データに加えて、起動している冷凍機以外の冷凍機の冷媒温度データを取得する。取得された庫内温度データ及び冷媒温度データは、温度データ記憶部123に格納される。
【0151】
ステップS606は、第1実施形態と同様にして実行される。
【0152】
ステップS607において、接続検出部114は、温度データ記憶部123中の庫内温度データ及び冷媒温度データと、基準値とを比較する。そして、接続検出部114は、基準値以下の庫内温度に対応するショーケースの通信アドレスを温度データ記憶部123から抽出する。また、接続検出部114は、基準値以下の冷媒温度に対応する冷凍機の通信アドレスを温度データ記憶部123から抽出する。
【0153】
ステップS608において、接続検出部114及びグループ化部115は、起動指示部112によって起動が指示されている冷凍機の通信アドレスと、接続検出部114によって抽出された(ショーケース及び冷凍機の)通信アドレスとを対応付けて冷媒配管グループテーブル記憶部124に格納する。
【0154】
ステップS609は、第1実施形態と同様にして実行される。
【0155】
ステップS610において、テーブル管理部111は、ステップS607において抽出された冷凍機、すなわち、基準値以下の冷媒温度に対応する冷凍機の通信アドレスを、設定対象冷凍機テーブル記憶部122から削除する。
【0156】
ステップS611〜ステップS613は、第1実施形態と同様にして実行される。
【0157】
(3)作用・効果
本実施形態によれば、接続検出部114は、温度データ取得部113によって取得された庫内温度データに基づき、ショーケース31〜39のそれぞれが、冷凍機21〜23のいずれに接続されているかを検出する。
【0158】
さらに、接続検出部114は、温度データ取得部113によって取得された冷媒温度データに基づき、冷凍機21〜26のそれぞれが、他の冷凍機のいずれに接続されているかを検出する。
【0159】
したがって、冷凍機と当該冷凍機に接続される他の冷凍機とを自動で検出可能とし、入力作業時間を短縮化でき、冷媒配管グループの設定間違いを回避することができる。
【0160】
接続検出部114は、停止中の冷凍機のうち温度が所定の基準値以下となった冷凍機と、起動中である冷凍機とが接続されていると判定する。これにより、冷凍機と当該冷凍機に接続される他の冷凍機とが高精度に検出可能となる。
【0161】
[第2実施形態の変更例]
本変更例では、上述した第2実施形態よりも、従来の設置手順と、統合コントローラ10のユーザインタフェースとに対する変更を最小限に抑えた場合について説明する。
【0162】
以下、(1)統合コントローラの動作、(2)作用・効果の順で説明する。なお、本変更例では、上述した第1実施形態の変更例、及び上述した第2実施形態と異なる点のみを説明する。
【0163】
(1)統合コントローラの動作
次に、統合コントローラ10の動作について説明する。図14は、図9に示した試運転の過程において、統合コントローラ10によって実行される冷媒配管グループの自動設定手順を示すフローチャートである。
【0164】
ステップS701〜ステップS706は、上述した第1実施形態の変更例と同様にして実行される。
【0165】
ステップS707において、動作状態検出部116及び温度データ取得部113は、起動を確認した冷凍機以外の冷凍機の動作状態及び冷媒温度データと、計測対象ショーケーステーブル記憶部121に登録されているショーケースの庫内温度データを取得する。取得された庫内温度データ及び冷媒温度データは、温度データ記憶部123に格納される。
【0166】
ステップS708において、接続検出部114は、温度データ記憶部123中の温度データ及び冷媒温度データと、基準値とを比較する。そして、接続検出部114は、基準値以下の庫内温度に対応するショーケースの通信アドレスと、基準値以下の冷媒温度に対応する冷凍機の通信アドレスと、現在起動中の冷凍機の通信アドレスとを対応付けて冷媒配管グループテーブル記憶部124に格納する。さらに、テーブルが更新された時間の情報が保存される。
【0167】
ステップS709及びステップS710は、上述した第1実施形態の変更例と同様にして実行される。
【0168】
ステップS711において、テーブル管理部111は、接続検出部114によって抽出された(ショーケースの)通信アドレスを計測対象ショーケーステーブル記憶部121から削除する。また、テーブル管理部111は、設定対象冷凍機テーブル記憶部122から、処理が終了した冷凍機、及び同一冷媒配管グループとして判断された冷凍機の通信アドレスを削除する。
【0169】
ステップS712は、上述した第1実施形態の変更例と同様にして実行される。
【0170】
(2)作用・効果
本変更例によれば、従来の設置手順と、統合コントローラ10のユーザインタフェースとに対する変更を最小限に抑えることによって、既存の冷却システムに大きな変更を加えることなく、冷媒配管グループを精度良く設定可能となる。
【0171】
また、上述した第2実施形態と同様に、冷凍機と当該冷凍機に接続される他の冷凍機とを自動で検出可能とし、入力作業時間を短縮化でき、冷媒配管グループの設定間違いを回避することができる。
【0172】
[その他の実施形態]
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
【0173】
上述した第2実施形態においては、冷凍機21〜23のいずれか1つのみが起動中に、当該起動中の冷凍機に接続されているショーケース及び他の冷凍機を検出する場合について説明した。しかしながら、冷凍機21〜23のいずれか1つのみが起動中に、当該起動中の冷凍機に接続されている他の冷凍機のみを検出し、当該起動中の冷凍機に接続されているショーケースを検出しない構成としてもよい。
【0174】
上述した第1実施形態においては、冷凍機21〜23のいずれか1つのみが起動中に、当該起動中の冷凍機に接続されているショーケースを温度低下に基づき検出する場合について説明した。また、第2実施形態においては、冷凍機21〜23のいずれか1つのみが起動中に、当該起動中の冷凍機に接続されているショーケース及び他の冷凍機を温度低下に基づき検出する場合について説明した。
【0175】
しかしながら、冷凍機21〜23のいずれか1つのみが停止中に、当該停止中の冷凍機に接続されているショーケース又は他の冷凍機を温度上昇に基づき検出する構成であってもよい。
【0176】
また、上述した第2実施形態においては、1つの冷媒配管に2つの冷凍機が接続されていたが、1つの冷媒配管に3つ以上の冷凍機が接続されていてもよい。
【0177】
なお、上述した実施形態で説明した各動作フローをコンピュータプログラムとして実装し、統合コントローラ10として機能するコンピュータ等に実行させることが可能である。
【0178】
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0179】
【図1】本発明の第1実施形態に係る冷却システムの全体概略構成図である。
【図2】図1に示した冷凍機及びショーケースの詳細構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る統合コントローラの機能ブロック構成図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る冷媒配管グループの一例を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る冷却システムの設置手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1実施形態に係る統合コントローラによって実行される冷媒配管グループの自動設定手順を示すフローチャートである。
【図7】従来の機器設置手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態の変更例に係る統合コントローラの機能ブロック構成図である。
【図9】本発明の第1実施形態の変更例に係る試運転手順を示すフローチャートである。
【図10】図9に示した試運転の過程において、本発明の第1実施形態の変更例に係る統合コントローラによって実行される冷媒配管グループの自動設定手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施形態に係る冷却システムの全体概略構成図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係る冷媒配管グループの一例を示す図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係る統合コントローラによって実行される冷媒配管グループの自動設定手順を示すフローチャートである。
【図14】図9に示した試運転の過程において、本発明の第2実施形態の変更例に係る統合コントローラによって実行される冷媒配管グループの自動設定手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0180】
1A…冷却システム、1B…冷却システム、2…入力装置、10…統合コントローラ、11…処理装置、12…記憶装置、14…入力装置、15…表示装置、20a…機器コントローラ、20b…機器コントローラ、21〜26…冷凍機、30a〜30c…機器コントローラ、31…ショーケース、31a,32a,33a…蒸発器、31b,32b,33b…温度センサ、31c,32c,33c…膨張弁、31〜39…ショーケース、33a,33b,…温度センサ、41〜43…冷媒配管、50…通信線、111…テーブル管理部、112…起動指示部、113…温度データ取得部、114…接続検出部、115…グループ化部、116…動作状態検出部、121…計測対象ショーケーステーブル記憶部、122…設定対象冷凍機テーブル記憶部、123…温度データ記憶部、124…冷媒配管グループテーブル記憶部、211…圧縮機、211a〜211c…圧縮機、211d…圧力センサ、212…圧力センサ、213…凝縮器、213a〜213c…ファン、214…温度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、
前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置と、
前記複数の冷却装置と前記複数の冷媒供給装置とを接続し、内部に冷媒が流れる冷媒配管と、
前記複数の冷却装置の庫内温度又は冷媒配管温度を計測する温度センサと、
前記複数の冷媒供給装置及び前記複数の冷却装置を管理する管理装置と
を備え、
前記管理装置は、
前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得する温度データ取得部と、
前記温度データ取得部によって取得された温度データに基づき、前記複数の冷却装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する接続検出部と
を備える冷却システム。
【請求項2】
前記管理装置は、前記温度データ取得部によって取得された前記温度データに基づき、前記複数の冷却装置のうち、庫内温度又は冷媒配管温度が所定の基準値以下となった冷却装置を特定する冷却装置特定部をさらに備え、
前記接続検出部は、前記複数の冷媒供給装置のうち起動中である冷媒供給装置と、前記冷却装置特定部によって特定された冷却装置とが接続されていると判定する請求項1に記載の冷却システム。
【請求項3】
被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、
前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置と、
前記複数の冷媒供給装置の少なくとも2つを互いに接続するとともに、前記複数の冷媒供給装置と前記複数の冷却装置とを接続し、内部に冷媒が流れる冷媒配管と、
前記複数の冷媒供給装置の冷媒配管温度を計測する温度センサと、
前記冷媒供給装置及び前記冷却装置を管理する管理装置と
を備え、
前記管理装置は、
前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得する温度データ取得部と、
前記温度データ取得部によって取得された温度データに基づき、前記複数の冷媒供給装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する接続検出部と
を備える冷却システム。
【請求項4】
前記管理装置は、前記温度データ取得部によって取得された前記温度データに基づき、前記複数の冷媒供給装置において停止中の冷媒供給装置のうち、冷媒配管温度が所定の基準値以下となった冷媒供給装置を特定する冷媒供給装置特定部をさらに備え、
前記接続検出部は、前記複数の冷媒供給装置において起動中である冷媒供給装置と、前記冷媒供給装置特定部によって特定された冷媒供給装置とが接続されていると判定する請求項3に記載の冷却システム。
【請求項5】
それぞれ温度センサが設けられ、被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、
前記複数の冷却装置に冷媒配管を介して接続され、前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置と
を管理する管理装置であって、
前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得する温度データ取得部と、
前記温度データ取得部によって取得された前記温度データに基づき、前記複数の冷却装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する接続検出部と
を備える管理装置。
【請求項6】
被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、
それぞれ温度センサが設けられるとともに、前記複数の冷却装置に冷媒配管を介して接続され、前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置と
を管理する管理装置であって、
前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得する温度データ取得部と、
前記温度データ取得部によって取得された温度データに基づき、前記複数の冷媒供給装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する接続検出部と
を備える管理装置。
【請求項7】
それぞれ温度センサが設けられ、被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、
前記複数の冷却装置に冷媒配管を介して接続され、前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置と
を管理する管理装置として機能するコンピュータに、
前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得する手順と、
前記取得する手順によって取得された前記温度データに基づき、前記複数の冷却装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する手順と
を実行させる管理プログラム。
【請求項8】
被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、
それぞれ温度センサが設けられるとともに、前記複数の冷却装置に冷媒配管を介して接続され、前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置と
を管理する管理装置として機能するコンピュータに、
前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得する手順と、
前記取得する手順によって取得された温度データに基づき、前記複数の冷媒供給装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出する手順と
を実行させる管理プログラム。
【請求項9】
被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、
前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置と、
前記複数の冷却装置と前記複数の冷媒供給装置とを接続し、内部に冷媒が流れる冷媒配管と、
前記複数の冷却装置の庫内温度又は冷媒配管温度を計測する温度センサと、
前記複数の冷媒供給装置及び前記複数の冷却装置を管理する管理装置と
を用いた管理方法であって、
前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得するステップと、
前記取得するステップにおいて取得された前記温度データに基づき、前記複数の冷却装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出するステップと
を備える管理方法。
【請求項10】
被冷却物を冷却する複数の冷却装置と、
前記複数の冷却装置に冷媒を供給する複数の冷媒供給装置と、
前記複数の冷媒供給装置の少なくとも2つを互いに接続するとともに、前記複数の冷媒供給装置と前記複数の冷却装置とを接続し、内部に冷媒が流れる冷媒配管と、
前記複数の冷媒供給装置の冷媒配管温度を計測する温度センサと、
前記冷媒供給装置及び前記冷却装置を管理する管理装置と
を用いた管理方法であって、
前記温度センサによって計測された温度を示す温度データを取得するステップと、
前記取得するステップにおいて取得された温度データに基づき、前記複数の冷媒供給装置のそれぞれが、前記複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置のいずれに接続されているかを検出するステップと
を備える管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−14272(P2009−14272A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−176698(P2007−176698)
【出願日】平成19年7月4日(2007.7.4)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【復代理人】
【識別番号】100117064
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 市太郎
【Fターム(参考)】