説明

出力装置、およびヘッドマウントディスプレイ

【課題】
電池の収容が必要なHMDにおいて、音質に影響を与えることを避けつつ、電池の膨張への対策を採るための技術を提供する
【解決手段】
電池収容部は、着脱可能なカバー部材を有し、内部に電池室が形成されている筐体と、カバー部材が筐体に装着されている際に、当該カバー部材の一部と係合してカバー部材の脱離を係止するロック部材と、電池室に収容される電池の膨張変位を、前記ロック部材に伝達して、当該ロック部材によるカバー部材の一部との係合を外させる変位伝達部材と、を有するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの頭部に装着された状態で、ユーザが音声を楽しむことや、画像および音声を楽しむことができるヘッドホンやヘッドマウントディスプレイなどの出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDと略記する)などの出力装置は、ユーザの頭部に装着されると、ユーザは画像と音声を同時に楽しむことができ、近年、様々なタイプのHMDが製造されている。現在、製造されているHMDでは、HMD本体(特にスピーカ部)にバッテリー部を組み込んでいるものがある。例えば、特許文献1には、バッテリー部を組み込んだHMDの技術について記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−232810公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
HMDのバッテリーとしては、リチウムイオン二次電池、リチウムポリマー二次電池などの二次電池が用いられることが多い。これらの二次電池は、充電と放電を繰り返すと、発熱し、内部の電解液が気化する場合が、希ではあるが起こり得る。その場合には、電池の内部圧力が高まり、電池が膨張することが知られている。電池が膨張した場合、電池の壁面は、電池を収容するバッテリーユニットのカバー部材に当たる。カバー部材は、電池の膨張を阻止すると、電池は、正常に作動しないだけでなく、電池およびユニット内部の破損するおそれがある。
【0005】
また、従来は、バッテリーを左右いずれかの音声出力部内に配置していた。しかし、ステレオ再生することを前提とする音声出力部では、共振周波数など、音質への影響を考えると、左右が等しいまたは対称的構造であることが望まれる。特に、前述した電池の膨張への対策を考慮すると、音質への影響に配慮することが求められる。
【0006】
本発明は、電池の収容が必要なHMDにおいて、音質に影響を与えることを避けつつ、電池の膨張への対策を採るための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、音声を出力する音声出力部と、電池を収容する電池収容部と、を備える出力装置において、前記電池収容部は、着脱可能なカバー部材を有し、内部に電池室が形成されている筐体と、前記カバー部材が筐体に装着されている際に、当該カバー部材の一部と係合してカバー部材の脱離を係止するロック部材と、前記電池室に収容される電池の膨張変位を、前記ロック部材に伝達して、当該ロック部材によるカバー部材の一部との係合を外させる変位伝達部材と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ヘッドマウントディスプレイなどの出力装置において、音質に影響を与えることを避けつつ、電池の膨張への対策を採ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。図1に本発明の実施形態に係るHMDの一実施例を示す。
【0010】
図1におけるHMD100は、単眼式のHMDであり、図1(a)はHMD100の斜視図であり、図1(b)はHMD100の側面図である。
【0011】
HMD100は、音声出力部110と、電気回路部120と、接続部130と、ヘッドバンド140と、画像出力部150と、アーム160と、アーム支持部170と、を有する。
【0012】
音声出力部110は、音声出力装置(図示せず)から出力された音声出力信号を音声に変換し、出力する。本実施形態では、音声出力部110には、右音声出力部110Rと、左音声出力部110Lと、が設けられている。また、音声出力部110は、後述するヘッドバンド140と共に、HMDをユーザの頭部に装着させる際の、耳への当接部としても機能する。
【0013】
なお、音声出力部110には、音声出力装置(図示せず)から出力された音声出力信号を受信するためのケーブル(図示せず)などが接続される。
【0014】
電気回路部120は、電池が収容できる電池収容部121を有しており、音声出力部110と、後述する画像出力部150と、に電池からの電力供給を行う。
【0015】
本実施形態では、電気回路部120は、図1および図2に示すように、音声出力部110R,110Lのいずれとも独立して設けられる。ただし、機械的および電気的に接続される。本実施形態では、右音声出力部110Rに接続される。もちろん、左音声出力部110L側に設けられてもよい。また、電気回路部120には、後述する操作部122が備えられており、操作部122からの指示信号を受け付ける。電気回路部120は、受け付けた指示信号を音声出力部110および画像出力部150に供給する。
【0016】
図2および図3に電気回路部120の構成例を、断面図により示す。電気回路部120は、電池収容部121と、操作部122と、を有している。電池収容部121および操作部122は、図2に示すような筐体Aの形状に形成される。この筐体Aは、本実施形態では、あたかもヘッドバンド140の一部に設けたように、または、ヘッドバンド140の端部を置き換えた位置に設けられる。
【0017】
電池収容部121は、電池室1210と、カバー部材1211と、ロック部材1212と、圧接部材1213と、変位伝達部材1214と、を有している。
【0018】
電気回路部120は、その一端に、音声出力部110Rが連結される。電池収容部121は、電気回路部120に設けられるため、音声出力部110Rとは異なる筐体に収容されることとなる。従って、電池収容部121および収容する電池による、音声出力部110Rの音質に与える影響は少ないと言える。
【0019】
電池室1210は、ユーザがHMD100を装着時に、扁平形状の電池200が、その扁平な面がヘッドバンド140の延長方向に沿うように、電池200を収容する空間を形成している。電池室1210は、筐体Aの、音声出力部110Rが取り付けられる面とは反対側の面において開口している。具体的には、当該ヘッドマウントディスプレイがユーザの頭部に装着された場合に、頭部とは対向しない側の面に開口している。この開口を塞ぐものとして、カバー部材1211が用意される。
【0020】
電池室1210の、開口から見て奥側には、変位伝達部材1214を収容する空間1210Aが設けられている。また、電池室1210の奥側の壁面(カバー部材1211の対向面)1210Bには、変位可能に、ロック部材1212が設けられている。さらに、電池が収容された場合に、当該電池の側面の一方に、圧接部材1213が配置され、電池の側面に圧接する。
【0021】
また、電池室1210は、後述するカバー部材1211の取付部1211Bを引っ掛けて支える引掛部1210Cを有する。
【0022】
ロック部材1212は、電池室1210の壁面1210Bに、変位可能に取り付けられるためのフック部1212Aと、カバー部材1211の係止片1211Cに設けられた係合孔Hと係合する爪部Tと、爪部Tを支持する係止部1212Cと、係止部1212Cおよびフック部1212Aを支持する支持部1212Bと、を有する(図3(b))。ロック部材1212の爪部Tが、後述するカバー部材1211の係止片1211Cに設けられた孔部Hに嵌合することにより、カバー部材1211を固定する。
【0023】
爪部Tは、カバー部材1211が筐体Aの開口に装着された時、孔部Hに係合して、カバー部材1211の脱離を係止する。また、変位伝達部材1214の第二の方向(図3(b)においてY方向)への伸びによる変位を支持部1212Bが受け、この変位により、支持部1212Bが変位して、爪部Tが孔部Hから外れて、係合を解除する。
【0024】
カバー部材1211は、ふた部1211Aと、取付部1211B、係止片1211Cと、を有する。ふた部1211Aは、電池室1210の開口を覆って配置される。取付部1211Bは、電池室1210の引掛部1210Cに引っ掛かり可能となっている。係止片1211Cには、図3(a)に示すように、孔部Hが設けられており、ロック部材1212の爪部Tと係合可能となっている。
【0025】
圧接部材1213は、例えば、ばね材により構成される。この圧接部材1213は、電池室1210に収容された電池200の側面に圧接して、当該電池を固定する。
【0026】
変位伝達部材1214は、第一の方向(例えば、図3(b)のX軸方向)に縮むと、それとは異なる第二の方向(例えば、図3(b)のY軸方向)に伸びて、方向を変換して変位を伝達する構造体である。本実施形態では、変位伝達部材1214は、第一の部材12141と第二の部材12142とにより構成される。第一の部材12141は、一部が電池底面に接する平坦部12141Cを有し、その両側12141Bおよび12141Dが斜面となって、ほぼ台形状に折り曲げられている。第一の部材12141の一端部12141Aがロック部材1212と連結されると共に、電池の膨張により第一の方向(例えば、図3(b)のX軸方向)に押圧される位置に配置されて、前記電池200の膨張によるX軸方向への変位をY軸方向の変位に変換して、前記ロック部材1212に伝達する。
【0027】
この変位伝達部材1214は、第一の部材12141と第二の部材12142とが、例えば、図3(b)に示すように、X字状に交差する部分1214Gを有する。第二の部材12142を設け、X字状に交差させることにより、電池を安定に支持することができる。
【0028】
第一の部材12141と第二の部材12142とは、二つの部材で構成しても、また、一体の部材により構成してもよい。いずれにしても、変位伝達部材1214は、第一の方向(図3(b)においてX軸方向)に縮むと、それと直交する第二の方向(図3(b)においてY軸方向)に伸びる伸縮自在な構造体を構成する。本実施形態では、弾性を有する構成となっている。例えば、ばね材により構成される。具体的には、板状乃至リボン状のばね材を折り返して形成される。もちろん、これに限定されない。
【0029】
変位伝達部材1214は、電池200と、電池室1210の壁面1210Bとの間に配置されている。変位伝達部材1214の一端部12141Aがロック部材1212の支持部1212Bと連結される。このため、変位伝達部材1214は、電池200の膨張により第一の方向(X軸方向)に押圧されて、X軸方向に縮むよう変位すると共に、第二の方向(Y軸方向)に伸びるよう変位して、ロック部材1212の支持部1212Bに、この変位を伝達する。
【0030】
ロック部材1212は、変位伝達部材1214のY軸方向への伸びによる変位を支持部1212Bが受けて、係止部1212Cが、Y軸方向において、係止片1211Cから遠ざかるように変位する。その結果、爪部Tが、カバー部材の孔部Hから外れて、両者による係合が解除される。
【0031】
変位伝達部材1214は、第二の方向への力が加わると、張力が発生する。例えば、カバー部材1211を筐体Aの開口に装着する際、係止片1211Cが爪部Tを押圧すると、係止部1212Cおよび支持部1212Bが変位する。この変位により、支持部1212Bに連結されている変位伝達部材1214に、その連結部12141Aにおいて第二の方向へ伸びる力が伝達され、当該変位伝達部材12141に張力が生じる。ここで、爪部Tが孔部Hの位置に達すると、変位伝達部材1214の張力により、ロック部材1212の支持部1212Bおよび係止部1212Cが、Y軸方向に変位して、爪部Tを孔部Hに挿入させる。これにより、カバー部材1211とロック部材1212との係合状態が維持される。
【0032】
また、変位伝達部材1214は、X軸方向への押圧によって付勢され、ロック部材1212によるロック解除時に、X軸方向に伸びて電池200を押圧するよう作用する。
【0033】
操作部122は、ユーザからHMD本体100への、電源のオン/オフ、音量調整などの支持を操作ボタン1220から受け付ける。受け付けた操作は、図示しない電気回路において、電気信号に変換され、音声出力部110および画像出力部150に供給される。
【0034】
接続部130は、左音声出力部110Lに接続される。また、接続部130には、後述する画像出力部150が、アーム160と、アーム指示部170と、を介して接続されている。
【0035】
なお、接続部130には、電気回路部120が有する電池収容部121を設けるようにしてもよい。また、接続部130は、電気回路部120と同様の構成、例えば、操作部122からの指示信号を受け付けるような構成を持つようにしてもよい。
【0036】
ヘッドバンド140は、ユーザの頭部を挟むことができるように湾曲した形状を持っている。そして、両端に、電気回路部120と、接続部130と、が連結固定されている。ヘッドバンド140には、音声出力装置からの音声出力信号を伝達する配線(図示せず)を設けてもよい。
【0037】
画像出力部150は、画像出力装置(図示せず)から出力された画像出力信号を画像に変換し、出力する。本実施形態では、画像出力部150には、アーム160と、アーム支持部170と、を介して、接続部130に、接続され、支持されている。
【0038】
次に、電池200が膨張していない場合と、電池が膨張した場合の電池収容部121の動作を図4〜図5を用いて説明する。
(電池が膨張していない場合)
まず、電池200が膨張していないときは、図4(a)に示すように、カバー部材1211は、カバー部材1211の取付部1211Bと、電池室1210の引掛部1210Cとがひっかかることと、カバー部材1211の係止片1211Cの孔部Hと、ロック部材1212の係止部1212Cの爪部Tとが嵌合することと、により固定されている。これにより、電池200は、電池室1210内に固定されている。
【0039】
この場合、変位伝達部材1214は、通常の厚さの電池により軽く押圧される。ただし、ロック部材1212を変位させるほどの変位はしていない。一方、爪部Tが孔部Hから外れる方向に変位することに対して、張力が働いて、これを抑制する状態にある。
(電池が膨張した場合)
一方、電池200が膨張した場合における電池収容部121の動作について、説明する。
【0040】
電池200は、充電および放電を繰り返すことにより、膨張する可能性がある。その場合、電池200は、電池室1210を覆うカバー部材1211により拘束されている。このため、電池の膨張に起因する電池の変位の力は、変位伝達部材1214に作用する。変位伝達部材1214の第一の部材12141の平坦部12141Cに電池200による圧力が作用すると、第一の部材12141の斜面部12141Bおよび12141Dが角度が開くように変位して、すなわち、変位伝達部材1214は、Y軸方向に伸び、第一の部材12141の一端12141Aが変位して、ロック部材1212を図3(b)に示すY軸方向に変位させる(図4(b)矢視方向)。このとき、変位伝達部材1214は、X軸方向に縮むように変位して付勢される、すなわち、弾性によるポテンシャルエネルギが蓄積されることとなる。
【0041】
ロック部材1212が変位して、その係止部1212Cと共に爪部Tが、カバー部材1211の係止片1211Cから遠ざかるよう変位する。その結果、カバー部材1211の係止片1211Cの孔部Hから、ロック部材1212の係止部1212Cの爪部Tが抜かれることとなる。従って、爪部Tの孔部Hとの係合が解除される。すなわち、ロックが解除される(図4(c))。
【0042】
なお、カバー部材1211の係止片1211Cの孔部Hと、ロック部材1212の係止部1212Cの爪部1212Tとのロックが解除されと、変位伝達部材1214のX軸方向への変位による付勢が解放される。このとき、変位伝達部材1214により、電池200は開口方向に押される。
【0043】
なお、ヘッドマウントディスプレイの使用状況によっては、電池の自重によって、図5(a)と図5(b)に示すように、膨張した電池200は、カバー部材1211と共に、HMDから落下する。
【0044】
本実施形態では、電池室1210の開口がユーザの頭部とは対向しない側の面にあることから、扁平形状の電池200の最大面積を有する面が地面に対してほぼ垂直になるよう電池200を収容できるように電池室1210を設けておけば、電池200が膨張した場合は、電池200がユーザから遠ざかる方向に排出され、ユーザの背中方向もしくは胸元方向に落下することとなる。
【0045】
また、本実施形態におけるカバー部材1211は、開口から外れる構造となっているため、カバー部材1211と膨張した電池200とが、ロック解除に伴って、一緒に排出される。
【0046】
本実施形態では、電池収容部121を、音声出力部110とは別の筐体に収めて構成することにより、音質に与える影響が小さくすることができる。そのため、左右の音室特性が異なることがない。
【0047】
なお、本実施形態ではHMDについて説明したが、音声の出力のみを行うヘッドホンに本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】(a)本発明に係るヘッドマウントディスプレイの一実施形態を示す斜視図である。(b)本発明に係るヘッドマウントディスプレイの一実施形態を示す側面図である。
【図2】本発明に係る電気回路部の一構成例を示す断面図である。
【図3】(a)図2においてカバー部材の上面図である。(b)図2において電気回路部の拡大図である。
【図4】電池が膨張した状態の電気回路部の断面図である。
【図5】電池が膨張した状態の電気回路部の断面図である。
【符号の説明】
【0049】
100:HMD、110:音声出力部、120:電気回路部、121:電池収容部、1210:電池室、1210A:変位伝達部材を収容する空間、1210B:壁面、1210C:引掛部、1211:カバー部材、1211A:ふた部、1211B:取付部、1211C:係止片、H:孔部、1212:ロック部材、1212A:フック部、1212B:支持部、1212C:係止部、T:爪部、1213:圧接部材、1214:変位伝達部材、12141:第1の部材、12141A:変位伝達部材の一端、12141B:斜面部、12141C:平坦部、12141D:斜面部、12142:第2の部材、1214G:交差部、122:操作部、1220:操作ボタン、130:接続部、140:ヘッドバンド、150:画像出力部、160:アーム、170:アーム支持部、A:筐体、200:電池

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声を出力する音声出力部と、電池を収容する電池収容部と、を備える出力装置において、
前記電池収容部は、着脱可能なカバー部材を有し、内部に電池室が形成されている筐体と、前記カバー部材が筐体に装着されている際に、当該カバー部材の一部と係合してカバー部材の脱離を係止するロック部材と、前記電池室に収容される電池の膨張変位を、前記ロック部材に伝達して、当該ロック部材によるカバー部材の一部との係合を外させる変位伝達部材と、を有すること
を特徴とする出力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の出力装置において、
前記変位伝達部材は、第一の方向に縮むと、それとは異なる第二の方向に伸びて、方向を変換して変位を伝達する構造体であり、一端が前記ロック部材と連結されると共に、前記電池の膨張により前記第一の方向に押圧される位置に配置されて、前記電池の膨張による前記第一の方向への変位を、前記ロック部材に伝達し、
前記ロック部材は、前記変位伝達部材の伸びによる変位を受けると、前記カバー部材の一部との係合を解除すること
を特徴とする出力装置。
【請求項3】
請求項2に記載の出力装置において、
前記変位伝達部材は、弾性を有し、前記第二の方向への張力により、前記ロック部材による前記カバー部材の一部との係合状態を維持すること、
を特徴とする出力装置。
【請求項4】
請求項3に記載の出力装置において、
前記変位伝達部材は、前記第一の方向への押圧によって付勢され、前記ロック部材によるロック解除時に、前記第一の方向に伸びて前記電池を押圧すること
を特徴とする出力装置。
【請求項5】
請求項1、2、3および4のいずれか一項に記載の出力装置において、
前記カバー部材は、その一部に、前記ロック部材と係合するための孔部を有する係止片を有し、
前記ロック部材は、その一部に、前記孔部に係合する爪部を有する係止部と、該係止部を変位可能に支持する支持部と、を有し、前記爪部は、前記カバー部材が前記筐体の開口に装着された時、前記孔部に係合して、当該カバー部材の脱離を係止し、前記変位伝達部材の第二の方向への伸びによる変位を前記支持部が受け、この変位により、係止部が変位して、爪部が前記孔部から外れて、係合を解除すること、
を特徴とする出力装置。
【請求項6】
請求項1、2、3、4および5のいずれか一項に記載の出力装置において、
前記電池収納部は、前記音声出力部から離れて設けられていること
を特徴とする出力装置。
【請求項7】
請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項に記載の出力装置に、画像を出力する画像出力部が設けられていること
を特徴とするヘッドマウントディスプレイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−44250(P2009−44250A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−204534(P2007−204534)
【出願日】平成19年8月6日(2007.8.6)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】