説明

分割式コンクリートポール

【課題】鋼管製のものより安価な分割型ポールの提供。
【解決手段】設置場所で軸線を共通にして連結される下部ポール1及び上部ポール2なる2つの円柱体を備えてなり、下部ポール1の上端部及び上部ポール2の下端部には両者を連結するための継手部3(連結構造)が設けてある分割型ポールである。下部ポール1及び上部ポール2の主要部は鉄筋コンクリート製である。下部ポール1の上端部に設けられる継手は、下部ポール1の鉄筋コンクリートにおける鉄筋の上端に固着された金属製の端板を有し、上部ポール2の下端部に設けられる継手は、上部ポール2の鉄筋コンクリートにおける鉄筋の下端に固着された金属製の端板を有し、下部側の端板および上部側の端板を相互に固定するボルト(固定手段)を備える分割型ポールである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送電線展張用の電柱、電話線展張用の電信柱、移動体無線基地局アンテナを頂部に取り付けるためのアンテナ柱等の各種のポールに関し、特に下部ポール及び上部ポールなる少なくとも2つの円柱体を設置現場で連結する型の分割ポールに関する。
【背景技術】
【0002】
電柱等のポールは、分割の可否の面で見ると、分割できない一体構造の柱からなる一体型ポールと、2つ又はそれ以上に分割可能な分割型ポールとに分けられる。また、ポールは、材料で見ると、鉄筋コンクリ製ポールと、鋼管製ポールとに分けられる。さらに、ポールは、軸に直交する面の断面形で見ると、円形ポールと非円形ポールとに分けられる。また、円形ポールには、径が下端部から上端部に渡って次第に小さくなるテーパ型と、径が下端部から上端部まで一定である非テーパ型とがある。
【0003】
地上の長さが15メートルのコンクリート電柱においては、地下に埋め込む部分の長さが2メートル程度であり、全体の長さは17メートル程度となる。その電柱が非テーパ型の一体型であると、径は450ミリメートル、総重量は3トン程度である。長さが17メートルであると、狭い道路ではカーブ(道路の曲線部分)を回れず、トラックに積載して運搬することはできない。また、17メートルという長さの長尺物は、貨物自動車に関する積載物の長さの制限から、最も一般的に使用される積載重量4トンのトラック(4トントラック)では運搬できず、積載重量10トンのトラック(10トントラック)で運搬せざるを得ない。10トントラックは、自動車自体の長さ及び幅が大きいから、狭い道路を運行できない。
【0004】
このように、長い電柱は、トラックに積載して、狭い道路や急カーブのある道路で運送することは難しい。そこで、狭い道路や急カーブのある道路でも運送を可能にするために、2分割した分割型電柱が採用されている。分割型電柱は、下部ポールと上部ポールの2つの部分を継手部で接続する構造であり、電柱を設置する場所で下部ポールと上部ポールとを継手部で接続する。分割型電柱には、継手部の構造を簡単にするために鋼管製ものが採用されている。下部ポールと上部ポールとの2つの部材に分割すると、連結後の全長が17メートルとなる電柱でも、各部材は8.5メートルとなるので、狭い道路や急なカーブのある道路でもトラックで容易に運送できる。また、8.5メートルの長さの長尺物は、4トントラックにおける積載物の長さの制限以下の長さとなるので、4トントラックで運搬可能となり、10トントラックに積載する場合に比べ、一層狭い道路でも運搬できる。また、分割型電柱は、4トントラックで運搬できるので、安価な運送費で運搬できる。
【0005】
電柱は、風の圧力や電線の張力などによる横方向の外力を受けるので、土中に埋まる部分を根巻きコンクリートと称されるコンクリートで囲み、横方向の外力に対する抗力を高めて、設置されることが多い。根巻きコンクリートは、電柱の設置場所に穴を掘り、その穴の中に電柱を立設した後に、地面以下の部分の電柱の周囲に1辺1メートル、深さ0.7メートル程度の木枠を設け、その木枠の中に生コンクリートを充填し、1昼夜以上の時間かけてコンクリートを固まらせ、完成していた。
【特許文献1】特開2000−303454
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ビルディング等の建造物の基礎杭は、岩盤に届くまで土中深く打ち込まれるので、非常に長くなり、複数の杭を継手で連結して構成される場合が少なくない。電柱等のポールは、風圧や電線の張力といった横方向の大きな力を受けるし、連結部分で折れると、上部が落下し、大きな事故となるおそれがあるから、連結部分の強度は長期にわたって維持されなければならない。他方、基礎杭は、土中に打ち込まれる際に軸方向の強い力を受けるが、風圧や電線の張力といった横方向の力はほとんど受けないし、回りの土により保持されるから連結部分で折れて落下するおそれも無い。そこで、基礎杭においては、横方向の所要強度が小さく、横方向の所要強度の長期にわたる信頼性が低くても、実用上差し支えない。そこで、例えば特開2000−303454に開示されている発明「杭連結器の継手金具及びその製造方法」のように、コンクリート製の基礎杭を複数連結する構成が従来から実用されている。
【0007】
送電線展張用の電柱、電話線展張用の電信柱、移動体無線基地局アンテナを頂部に取り付けるためのアンテナ柱等の各種のポールにおいては、風圧や電線の張力といった横方向の大きな力を受けるし、連結部分で折れると、上部が落下し、大きな事故となるおそれがあるとの懸念からか、コンクリート製の分割型のものは従来なかった。従来の分割型ポールは上述のように、鋼管製である。鋼管製のポールは、コンクリート製のものに比べ、製造費が4倍程度であり、高価である。
【0008】
そこで、本発明の目的は、鋼管製のものより安価な分割型ポールの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の課題を解決するために本発明は次の手段を提供する。
【0010】
(1)送電線、電話線等の架線展張用、移動体無線基地局アンテナ設置用等に用いられ、設置場所で軸線を共通にして連結される下部ポール及び上部ポールなる少なくとも2つの円柱体を備えてなり、前記下部ポールの上端部及び上部ポールの下端部には両者を連結するための連結構造がそれぞれ設けてある分割型ポールにおいて、
前記下部ポール及び上部ポールの主要部は鉄筋コンクリート製であり、
前記下部ポールの上端部に設けられる前記連結構造は、下部ポールの鉄筋コンクリートにおける鉄筋の上端に固着された下部側金属端板を有し、
前記上部ポールの下端部に設けられる前記連結構造は、前記上部ポールの鉄筋コンクリートにおける鉄筋の下端に固着された上部側金属端板を有し、
前記下部側金属端板および上部側金属端板を相互に固定する固定手段を備える
ことを特徴とする分割型ポール
【0011】
(2)前記下部ポールの径は前記上部ポールの径より大きく、
前記上部側金属端板の径は前記下部ポールの径にほぼ等しく、
前記上部側金属端板に設けられた複数の貫通穴が設けれ、
前記貫通穴にそれぞれ対応して前記下部側金属端板に雌ねじが設けられ、
前記固定手段は、前記貫通穴を通って前記雌ねじに螺合されるボルトである
ことを特徴とする前記(1)に記載の分割型ポール
【0012】
(3)前記下部ポール及び前記上部ポールは同径であり、
前記下部側金属端板および前記上部側金属端板の径は、前記下部ポール及び前記上部ポールの径よりそれぞれ大きく、
前記下部側金属端板における前記下部ポールの外側に張り出す領域および前記上部側金属端板における前記上部ポールの外側に張り出す領域には、中心位置を同じくする複数の貫通穴がそれぞれ設けられ、
前記固定手段は、前記下部側金属端板および前記上部側金属端板の前記貫通穴に挿通されるボルトと該ボルトに螺合されナットでなる
ことを特徴とする前記(1)に記載の分割型ポール
【0013】
(4)前記下部側金属端板の上側に、前記下部ポールと同軸であって金属製のテーパ付凹部が設けられ、
前記上部側金属端板の下側に、前記上部ポールと同軸であって金属製のテーパ付凸部が設けられ、
前記テーパ付凹部及び前記テーパ付凸部は、前記テーパ付凸部が前記テーパ付凹部に密着して嵌められる共通のテーパ形状を有する
ことを特徴とする前記(3)に記載の分割型ポール
【0014】
(5)根巻きコンクリートが、2又はそれ以上に分割されたプレキャストでなることを特徴とする前記(1)乃至(4)に記載の分割型ポール。
【発明の効果】
【0015】
上記本発明によれば、鋼管製のものより安価なコンクリート製の分割型ポールを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に本発明の実施の形態を挙げ、図面を参照し、本発明を一層具体的に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す図であり、同図(A)は同図(B)のA−A矢視断面図、同図(B)は正面図である。また、図2は図1の第1の実施形態の継手部近傍を示す分解斜視図、図3は図1の第1の実施形態の継手部近傍を示す部分断面図である。
【0017】
図1の第1の実施形態は、下部ポール1、上部ポール2及び継手部3でなる分割型ポールと、この分割型ポールの土中部分に固着された分割プレキャスト型根巻きコンクリート4並びにステップボルト5を備えてなるポール構造である。その分割型ポールは、全長15メートル、土中部分の長さ2.5メートル、地上の長さが12.5メートルのコンクリート製ポールである。下部ポール1は、長さ10メートル、太さ45センチメートルの非テーパ型である。上部ポール2は、長さ5メートル、太さ35センチメートルの非テーパ型である。図1においてG.Lは地面を表す。図2に示すように、下部ポール1の上端部には下部継手31が設けてあり、上部ポール2の下端部には上部継手32が設けてある。下部継手31及び上部継手32は、図3に示すように、ボルト35で固着される。なお、下部継手31及び上部継手32は、前述の連結構造に相当する。
【0018】
図3を参照して継手部3の構造を一層詳しく説明する。下部ポール1は、鉄筋1bの上端には端板31aを固着し、端板31aの外周に補強バンド31bを溶接してなる金属(鉄合金)構造を円筒形の型枠中に配置し、その型枠を金属構造と共に軸を中心に回転させながら型枠中に生コンクリートを充填する遠心形成工法による鉄筋コンクリート製円筒管である。端板31aの厚みは20ミリメートル、補強バンド31bの厚みは3.2ミリメートル、補強バンド31bの幅(軸方向長さ)は20センチメートルである。端板31aには、鉄筋1bの端が挿通される皿穴が設けてあり、鉄筋1bの端はその皿穴に収まるようにカシメられ、カシメられた鉄筋1bの端と端板31aは溶接され、端板31aは鉄筋1bの端に強固に固着されている。
【0019】
上部ポール2の下端部には端板32aが固着されている。上部ポール2と端板32aとの固着方法は、下部ポール1と端板31aとの固着方法と同じである。また、端板32aの径は下部ポール1の径と同じであり、端板32aには、補強バンド32b及び補強板32cが溶接されている。端板32aの厚みは20ミリメートル、補強バンド32bの厚みは3.2ミリメートル、補強バンド32bの幅(軸方向長さ)は20センチメートルである。補強板32cの厚みは6ミリメートルである。ボルト35は、端板32aに設けられた貫通穴に挿通され、その貫通穴に対応して端板31aに設けられた雌ねじに螺合され、端板32aと端板31aとを固着する。端板32aの貫通穴、端板31aの雌ねじ及びボルト35の数はいずれも10である。ボルト35による下部ポール1と上部ポール2との連結は、この実施形態の設置場所で行われる。
【0020】
図4は本発明の第2の実施の形態の継手部近傍を示す分解斜視図、図5は図4の第2の実施形態の継手部近傍を示す部分断面図である。第2の実施の形態では、下部ポール1の径と上部ポール2の径とが同一である。下部ポール1及び上部ポール2の径は、図1の第1の実施形態における下部ポール1と同じく、45センチメートルである。この第2の実施の形態における上部継手32及び下部継手33は、第1の実施の形態における上部継手32と同様な構造である。但し、上部継手32及び下部継手33の径は、下部ポール1及び上部ポール2の径に合わせてあるから、第1の実施の形態における上部継手32より大きい。第2の実施の形態では、端板33aおよび端板32aの径は、同じであり、下部ポール1及び上部ポール2の径よりそれぞれ大きい。端板33aおよび端板32aには、下部ポール1及び上部ポール2の外側に張り出している領域に貫通穴が開けてあり、これら貫通穴にボルト36が上から挿通され、ボルト36の下端にはナットが螺合され、ボルト36及びナットにより端板33aおよび端板32aが固着されている。第2の実施の形態におけるその他の構造は、第1の実施形態における構造と同様である。
【0021】
図6は本発明の第3の実施の形態の継手部近傍を示す分解斜視図、図7は図6の第3の実施形態の継手部近傍を示す部分断面図である。この第3の実施の形態は、図4及び図5に示した第2の実施の形態の変形例である。端板38a及び37aは、第2の実施の形態における端板33aおよび端板32aにそれぞれ対応、端板33aおよび端板32aと同様に下部ポール1及び上部ポール2に固着されている。端板38a及び37aには、テーパ凹部38d及びテーパ凸部37dが溶接により固着されている。テーパ凹部38d及びテーパ凸部37dは、端板38a及び37aが鉄筋1b及び2bにそれぞれ溶接された後に端板38a及び37aそれぞれ溶接される。テーパ凹部38d及びテーパ凸部37dの傾斜は同一であり、テーパ凹部38dに接着剤を塗布した後に、テーパ凸部37dがテーパ凹部38dに嵌められ、両者は固着され、その後に、第2の実施の形態と同様に、ボルト36により端板38a及び37aが固着され、下部ポール1及び上部ポール2が連結される。この第3の実施の形態では、テーパ凸部37dがテーパ凹部38dに嵌められるから、下部ポール1及び上部ポール2の軸を合わせるのが容易であり、またテーパ凸部37dがテーパ凹部38dに嵌められているので、横方向の外力に対する抗力が増大する。
【0022】
図8は本発明の第4の実施の形態のポール構造における分割プレキャスト型根巻きコンクリートを示す分解斜視図である。この実施の形態では、図1における根巻きコンクリート4を分割プレキャスト型根巻きコンクリート4a及び4b並びに連結プレート4cで構成する形態を示す。分割プレキャスト型根巻きコンクリート4a及び4bには、下部ポール1の外周に嵌まる形の半円形凹部4a1及び4b1がそれぞれ形成されており、半円形凹部4a1及び4b1の表面にエポキシ系接着剤を予め塗布しておく。そして、分割プレキャスト型根巻きコンクリート4a及び4bで下部ポール1を左右両側から挟むようにして、根巻きコンクリート4aの端面4a2,4a3を根巻きコンクリート4bの端面4b2,4b3にそれぞれと当接し、連結プレート4cで分割プレキャスト型根巻きコンクリート4a及び4bを連結する。連結プレート4cの左側の3個の貫通穴は根巻きコンクリート4aの3個の雌ねじに対向し、連結プレート4cの右側の3個の貫通穴は根巻きコンクリート4bの3個の雌ねじに対向する。これら左右3個ずつの貫通穴にボルトを挿通し、これらボルトの雄ねじを該雌ねじに螺合する。図では、分割プレキャスト型根巻きコンクリート4a及び4bの片面が現れているが、反対側面にも同様な雌ねじが設けてあり、別の連結プレートとボルトとで、分割プレキャスト型根巻きコンクリート4a及び4bの反対側面も連結され、かくして分割プレキャスト型根巻きコンクリート4a及び4bは2つの連結プレートで相互に強固に固着され、また下部ポール1にも強固に固着される。この第4の実施の形態では、分割プレキャスト型根巻きコンクリート4a及び4bをポールの設置現場で下部ポールに固着するだけで、コンクリートの固化を待つ必要がないから、ポールの設置工事時間を短縮できる。なお、プレキャストとは、組み立て・取り付けが現場ですぐにできるよう、工場などで予め製造された鉄筋コンクリート部材(PC)のことである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図であり、(A)は(B)のA−A線矢視断面図、(B)は正面図である。
【図2】図1の第1の実施形態の継手部近傍を示す分解斜視図である。
【図3】図1の第1の実施形態の継手部近傍を示す部分断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の継手部近傍を示す分解斜視図である。
【図5】図4の第2の実施形態の継手部近傍を示す部分断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の継手部近傍を示す分解斜視図である。
【図7】図6の第3の実施形態の継手部近傍を示す部分断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態のポール構造における分割プレキャスト型根巻きコンクリートを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0024】
1 下部ポール
1a コンクリート
1b 鉄筋
2 上部ポール
2a コンクリート
2b 鉄筋
3 継手部
4 分割プレキャスト型根巻きコンクリート
4a 分割プレキャスト型根巻きコンクリート
4a1 半円形凹部
4a2 分割プレキャスト型根巻きコンクリート4aの端面
4a3 分割プレキャスト型根巻きコンクリート4aの端面
4b 分割プレキャスト型根巻きコンクリート
4b1 半円形凹部
4b2 分割プレキャスト型根巻きコンクリート4bの端面
4b3 分割プレキャスト型根巻きコンクリート4bの端面
4c 連結プレート
5 ステップボルト
31 下部継手
31a 端板
31b 補強バンド
32 上部継手
32a 端板
32b 補強バンド
32c 補強板
33a 端板
33b 補強バンド
33c 補強板
35 ボルト
36 ボルト
37 上部継手
37a 端板
37b 補強バンド
37c 補強板
37d テーパ付凸部
38 下部継手
38a 端板
38b 補強バンド
38c 補強板
38d テーパ付凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送電線、電話線等の架線展張用、移動体無線基地局アンテナ設置用等に用いられ、設置場所で軸線を共通にして連結される下部ポール及び上部ポールなる少なくとも2つの円柱体を備えてなり、前記下部ポールの上端部及び上部ポールの下端部には両者を連結するための連結構造がそれぞれ設けてある分割型ポールにおいて、
前記下部ポール及び上部ポールの主要部は鉄筋コンクリート製であり、
前記下部ポールの上端部に設けられる前記連結構造は、下部ポールの鉄筋コンクリートにおける鉄筋の上端に固着された下部側金属端板を有し、
前記上部ポールの下端部に設けられる前記連結構造は、前記上部ポールの鉄筋コンクリートにおける鉄筋の下端に固着された上部側金属端板を有し、
前記下部側金属端板および上部側金属端板を相互に固定する固定手段を備える
ことを特徴とする分割型ポール
【請求項2】
前記下部ポールの径は前記上部ポールの径より大きく、
前記上部側金属端板の径は前記下部ポールの径にほぼ等しく、
前記上部側金属端板に設けられた複数の貫通穴が設けれ、
前記貫通穴にそれぞれ対応して前記下部側金属端板に雌ねじが設けられ、
前記固定手段は、前記貫通穴を通って前記雌ねじに螺合されるボルトである
ことを特徴とする請求項1に記載の分割型ポール
【請求項3】
前記下部ポール及び前記上部ポールは同径であり、
前記下部側金属端板および前記上部側金属端板の径は、前記下部ポール及び前記上部ポールの径よりそれぞれ大きく、
前記下部側金属端板における前記下部ポールの外側に張り出す領域および前記上部側金属端板における前記上部ポールの外側に張り出す領域には、中心位置を同じくする複数の貫通穴がそれぞれ設けられ、
前記固定手段は、前記下部側金属端板および前記上部側金属端板の前記貫通穴に挿通されるボルトと該ボルトに螺合されナットでなる
ことを特徴とする請求項1に記載の分割型ポール
【請求項4】
前記下部側金属端板の上側に、前記下部ポールと同軸であって金属製のテーパ付凹部が設けられ、
前記上部側金属端板の下側に、前記上部ポールと同軸であって金属製のテーパ付凸部が設けられ、
前記テーパ付凹部及び前記テーパ付凸部は、前記テーパ付凸部が前記テーパ付凹部に密着して嵌められる共通のテーパ形状を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の分割型ポール
【請求項5】
根巻きコンクリートが、2又はそれ以上に分割されたプレキャストでなることを特徴とする請求項1乃至4に記載の分割型ポール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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