説明

分岐用端部コンクリートブロック

【課題】2列の区画又は境界を形成する基礎構築用プレキャストコンクリートブロック(以下「連結型境界ブロック」という。)の終端部を互いに連結して一つにまとめることのできる分岐用端部コンクリートブロックを提供すること。
【解決手段】長手方向に並べて配置され、区画又は境界を構成する連結型境界ブロックの終端部に設置される分岐用端部コンクリートブロックにおいて、一方の端部の下方から側方に突出形成されている突出部10と、該突出部10の上表面に設けられた2以上の円形凸状又は円形凹状に形成された嵌合部20を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長手方向に連結して区画又は境界を形成する2つの連結型境界ブロックの終端部に設置されて分岐点を形成する分岐用端部コンクリートブロックに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明者は、ブロック本体の長手方向に両端部が円弧状に形成されてなるとともに、該両端の一方の端部に上側が側方に突出して形成されてなる上側突出部と、反対側の他方の端部に下側が側方に突出して形成されてなる下側突出部と、を備えてなり、隣接するコンクリートブロックと嵌合した際に、嵌合部を支点として回動自在となるように前記下側突出部の上面に円形凸状に形成された嵌合凸部と、上側突出部の下面に円形凹状に形成された嵌合凹部とを備えてなる基礎構築用プレキャストコンクリートブロックについて提案している(特許文献1)。
【0003】
係る基礎構築用プレキャストコンクリートブロックは、道路の曲率に関係なく直線区間、曲線区間を問わず設置でき、区画又は境界を形成することができる点で、有用である。
【0004】
区画又は境界を形成する基礎構築用プレキャストコンクリートブロックを高速道路や道路の分岐をなす部分に設置する場合には、図14に示すように、2列の区画又は境界を形成する連続したブロック6を単純にその分岐に沿わせて、複数の基礎構築用プレキャストコンクリートブロックの列は、端部が互いに別々に形成されている。従って、例えば、自動車等が基礎構築用プレキャストコンクリートブロックの正面又は側面へ衝突した場合には、それぞれの列をなすブロックがばらばらになって、終端のブロックが道路側へ飛び出たりして道路に侵食してしまうことがあった。こうした場合、道路を封鎖してしまい、交通渋滞の原因となるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、2列の区画又は境界を形成する基礎構築用プレキャストコンクリートブロック(以下「連結型境界ブロック」という。)の終端部を互いに連結して一つにまとめることのできる分岐用端部コンクリートブロックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上のような課題を解決するために、本発明が採った手段は以下の通りである。
【0007】
本発明に係る分岐用端部コンクリートブロックは、長手方向に並べて配置され、区画又は境界を構成する連結型境界ブロックの終端部に設置される分岐用端部コンクリートブロックにおいて、一方の端部の下方から側方に突出形成されている突出部と、該突出部の上表面に設けられた2以上の円形凸状又は円形凹状に形成された嵌合部を備えているものである。また、分岐用端部コンクリートブロックにおいて、一方の端部の上方から側方に突出形成されている突出部と、該突出部の下表面に設けられた2以上の円形凸状又は円形凹状に形成された嵌合部を備えているものである。
【0008】
係る構成を採用することによって、2つの嵌合部に連結型境界ブロックを嵌合させて連結することができる。従って、この2つの連結型境界ブロックに、さらに複数の連結型境界ブロックを連結することによって、本発明に係る分岐用端部コンクリートブロックを末端とした2列の境界又は区画を形成することができる。また、分岐用端部コンクリートブロックは、連結型境界ブロックに連結固定されていることに加え、従来のブロックと比較しても重量的にも重いので、自動車の衝突によって移動される距離を少なくすることができる。これにより、車道内へのブロックの進出を防止することができる。さらに、自動車が分岐用端部コンクリートブロック又は連結型境界ブロックに衝突しても、それぞれの列が端部でばらばらになることを防止することができる。これによっても、2列の連結型境界ブロックが分離して道路側へ進出することを極力防止することができる。尚、本発明に係る分岐用端部コンクリートブロックと連結型境界ブロックとが円形凸状又は円形凹状の嵌合部で連結される構成を採用しているので、設置した後であっても連結型境界ブロックを摺動させて互いの連結型境界ブロックの角度を変更調整することができる。
【0009】
また、本発明に係る分岐用端部コンクリートブロックの突出部の角部は、弧状に形成してもよい。係る構成を採用することによって、区画又は境界を構成する2つの連結型境界ブロックを0°から180°までの任意の角度で連結することができる。従って、0°から180°のあらゆる方向に2列の区画又は境界を構成することができる。
【0010】
また、本発明に係る分岐用端部コンクリートブロックは、支柱を挿入する穴からなる支柱立設部を備えていてもよい。係る構成を採用することによって、支柱立設部に支柱を立設して、この支柱にガードレールを取り付けたり、道路標識を取り付けたりすることができる。ガードレールを分岐用端部コンクリートブロックに設けられた支柱に設置することによって、2つの列から連続するガードレールの端を1つの分岐用端部コンクリートブロックで固定することができるので、2つのガードレール端部間の隙間を小さくすることができる。また、分岐用端部コンクリートブロックは、従来から通常に使用されている支柱立設用のブロックよりも、底面の面積が広く形成されていることに加え、連結型境界ブロックに連結設置されるので、分岐用端部コンクリートブロックが移動したり、転倒したりする確率は非常に低くなり、結果として、衝突される車両等から支柱立設部に立設される支柱、ひいては支柱に取り付けられる道路標識、ガードレール等を保護することができる。
【0011】
また、本発明に係る分岐用端部コンクリートブロックは、他方の端部に、車両の衝突を緩衝する緩衝部材を取り付ける取付部を備えていてもよい。
【0012】
係る構成を採用することにより、分岐用端部コンクリートブロックに車両が衝突した場合の衝撃を緩衝部材によって緩和することができる。分岐用端部コンクリートブロックに車両が衝突する場合には、正面衝突型になる場合も多いと思われるが、こうした正面衝突の場合には特に有効に緩衝効果を発揮する。一般に車両は、衝突時にフロント部分が圧壊されることによって衝撃を吸収して、搭乗者に与える影響を弱めるのであるが、ガードレールが剥き出しであると、ガードレールの端部側から車両が衝突した場合に鉄板状のガードレールに突き刺さるように衝突することになり、この効果を得ることができない。しかし、本分岐用端部コンクリートブロックに衝突することによって、直接車両がガードレールに激突することを極力防止できるとともに、本分岐用端部コンクリートブロックはガードレールと比較して幅がかなり広いので車両の圧壊が適正に促進され、搭乗者の安全が図られる。従って、一方の終端部は、鋭角に設けることは好ましくなく、例えば、図1に示すように弧状に設けるとよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の分岐用端部コンクリートブロックによれば、連結して区画又は境界を形成する2列の連結型境界ブロックの最終端部に配置されて、それぞれを連結して端部で一体化することができる。そのため、連結型境界ブロックの側面又は分岐用端部コンクリートブロック等に車両等が衝突した場合であっても、それぞれの列がばらばらになることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態に係る分岐用端部コンクリートブロックの斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る分岐用端部コンクリートブロックとともに使用される連結型境界ブロックの斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る分岐用端部コンクリートブロックを連結型境界ブロックに連結した状態を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る分岐用端部コンクリートブロックを連結型境界ブロックに連結した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る分岐用端部コンクリートブロックを連結型境界ブロックに連結した状態の他の実施形態を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る分岐用端部コンクリートブロックを示す斜視図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る分岐用端部コンクリートブロックを連結型境界ブロックに連結した状態を示す側面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る分岐用端部コンクリートブロックを示す斜視図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る分岐用端部コンクリートブロックを示す斜視図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る分岐用端部コンクリートブロックを示す斜視図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態に係る分岐用端部コンクリートブロックを示す斜視図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係る分岐用端部コンクリートブロックを連結型境界ブロックに連結した状態を示す側面図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態に係る分岐用端部コンクリートブロックを連結型境界ブロックに連結した状態を示す側面図である。
【図14】従来の連結型境界ブロックを敷設した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施をするための形態について、上記図面に沿って、詳細に説明する。尚、以下に説明する実施例及び図面は、本発明の実施例の1形態を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではない。
【0016】
図1は、本発明に係る分岐用端部コンクリートブロック100の概略を示す斜視図である。分岐用端部コンクリートブロック100は、主として、突出部10、嵌合部20及び支柱立設部30を備えている。分岐用端部コンクリートブロック100は、平面から見ると、略扇状をなしている。
【0017】
突出部10は、分岐用端部コンクリートブロック100の一方の端部(扇状の弧の部分側)の下方半分から側方に突出形成している。突出部10は、詳細は後述する連結型境界ブロック1の上側突出部2a(図2参照)と重ね合わされて連結される部分である。突出部10の突出長さは特に限定するものではなく、連結される連結型境界ブロック1の突出形状、突出長さを考慮して定められる。突出部10の角部10aは、連結型境界ブロック1を任意の角度で配置したときに互いに干渉しないように、円弧状に形成されている。
【0018】
嵌合部20は、円形凸状に形成され突出部10の上面に2つ併設されている。この円形凸状に形成された嵌合部20に、連結型境界ブロック1の嵌合凹部2c(図2参照)が嵌合する。これら併設された2つの嵌合部20の設置幅は限定するものではないが、連結型境界ブロック1と連結した場合に互いの2つの連結型ブロックが接触するような幅に設定することが望ましい。係る幅に設置すれば、分岐したブロック間に空隙ができず、もっともコンパクトに設置することができる。嵌合部20の中心には、分岐用端部コンクリートブロック100と連結型境界ブロック1とを完全に固定するためのボルトを挿入するボルト穴21が穿設されている。
【0019】
支柱立設部30は、分岐用端部コンクリートブロック100の中央付近にガードレールの支柱を立設するための2つの穴30a、30aが設けられており、連結側と反対側の端部近傍に道路標識用の支柱を立設するための穴30bが設けられている。支柱立設部30は、挿入の予定される支柱よりも若干大きな直径の穴で形成される。
【0020】
次に、分岐用端部コンクリートブロック100は、連結型境界ブロック1とともに使用されるときに高い効果を発揮するので、まず、本実施例とともに使用される連結型境界ブロック1の好適な実施形態について説明する。
【0021】
図2に本実施例1とともに使用される連結型境界ブロック1の斜視図が示されている。連結型境界ブロック1は、複数連結されて区画又は境界を形成するブロックであり、主として区画又は境界の中央部分に用いられるものである。連結型境界ブロック1の両端2、3は、半円形の円弧状に形成されていて、そのうちの一方端部2は上側半分が長手方向へ突出して設けられた第1上側突出部2aを備えている。他方端部3は、下側半分が長手方向へ突出して設けられた第1下側突出部3aを備えている。これら第1突出部2a、3aは隣接配置された連結型境界ブロック1同士が重ね合わされる部分である。第1下側突出部3aには、その上面に円弧の中心にボルトを挿入するための第1ボルト穴3bが設けられている。そして、この第1ボルト穴3bを中心として円形凸状に形成された第1嵌合凸部3cが設けられている。この第1嵌合凸部3cは、実施例1の分岐用端部コンクリートブロック100の嵌合部20と同様の形状をなす。一方、反対側の第1上側突出部2aには、円弧の中心にボルトを挿入するための貫通したボルト穴2bが設けられている。そして、第1上側突出部2aの下面には、前記第1嵌合凸部3cとほぼ反転した形状の円形凹状に形成された第1嵌合凹部2cが設けられている。連結型境界ブロック1は、上面の任意の場所にガードレールの支柱を取り付けるための支柱取付穴5を設けられてもよい。
【0022】
こうして作製された連結型境界ブロック1は、第1嵌合凸部3cと第1嵌合凹部2cを嵌合して互いに重ね合わせるように複数連結されて区画を形成する(図4参照)。この際に、曲線道路等に沿わして設置する場合には、隣接する連結型境界ブロック同士は、道路の曲率に応じて角度を付けて設置される(図示しない)。
【0023】
なお、連結型境界ブロック1は、上述のものに限定されるものではなく、両端2,3が矩形に形成されていてもよく、第1上側突出部2a、第1下側突出部3aが矩形に形成されていてもよい。
【0024】
本発明に係る分岐用端部コンクリートブロック100は、図3、4に示されるように、連結された連結型境界ブロック1の終端に設置される。詳細に説明すると、連結型境界ブロック1の第1上側突出部2aに分岐用端部コンクリートブロック100の突出部10を適切な角度で重ね合わせ、それぞれ第1嵌合凹部2cと嵌合部20を嵌合させて連結される。こうして、分岐用端部コンクリートブロック100と連結型境界ブロック1は互いに連結される。さらに、分岐用端部コンクリートブロック100と連結型境界ブロック1は、ボルト穴2b及びボルト穴21にボルトを通して完全に固定する。同様にして、残りの嵌合部20に別の連結型境界ブロック1を連結し、1つの分岐用端部コンクリートブロック100から2方向に延びる連結型境界ブロック1を連結する。さらに、これら連結型境界ブロック1に他の複数の連結型境界ブロック1を連結して区画又は境界をなすブロックとなる(図4)。尚、連結した後であってもボルトを緩めれば、第1嵌合凹部2cと嵌合部20とを摺動しながら回動させることによって、連結型境界ブロック1間の種々の角度に調整することができる。例えば、図5に示すように、分岐角度に合わせて角度を変えることができる。本発明の分岐用コンクリートブロック100を使用すれば、2つの連結される連結型境界ブロック1の互いの角度を0°から180°の間で自在に変更して設置することができる。
【0025】
そして、分岐用端部コンクリートブロック100の支柱立設部の穴30aに支柱60を立設し、連結型境界ブロック1の支柱取付穴5に支柱60を立設した後、支柱60にガードレール6を取り付ける。また、支柱立設部30の穴30bに道路標識用の支柱61を立設し、該支柱61に道路標識66を取り付ける。こうして、本発明の分岐用端部コンクリートブロック100に連結される連結型境界ブロック1は、2方向に延長されてガードレールを有する区画又は境界を形成することになる。このように本発明の分岐用端部コンクリートブロック100は、特に、例えば道路の分岐部分等に設置するとき等に有効である。
【0026】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施しうる。
【0027】
例えば、上述した実施形態では突出部10の角部10aは弧状に形成したが、図6に示すように、鋭角な角部10bとしてもよい。この場合であっても、上述した連結される連結型境界ブロック1のように、一方端2及び第1上側突出部2aの先端が弧状に形成されていれば、0°から180°の設置角度の自由度は確保できる。また、連結される連結型境界ブロック1の一方端2及び第1上側突出部2aが矩形に形成されていたとしても、図7に示すように、分岐用端部コンクリートブロック100の端部15と連結型境界ブロック1の上側突出部2aとの間及び、分岐用端部コンクリートブロック100の下側突出部10と、連結型境界ブロック1の端部2との間に隙間があれば、ある程度の角度の自由度を確保できる。
【0028】
また、上述した実施形態では、嵌合部20は、円形凸状の嵌合部20としているが、図8に示すように、円形凹状の嵌合部20としても構わない。この場合は、連結型境界ブロック1の嵌合凹部2cに代えて嵌合凸部とすれば、同様の効果を得ることができる。
【0029】
また、上述した実施形態では、支柱立設部30を形成する穴は3つ穿設してあるが、穴の数は限定するものではなく、ガードレール用の支柱を設置する穴30aのみや道路標識用の支柱を立設するための穴30bのみであってもよいし、穴がなくても構わない。
【0030】
更に、分岐用端部コンクリートブロック全体の形状は扇形に限定するものではなく、図9に示したように、分岐用端部コンクリートブロック100全体の形状は略矩形に形成しても構わない。このように形成すれば、区画又は境界を構成するブロックの分岐角度が広い場合に有効である。
【0031】
更にまた、分岐用端部コンクリートブロック100の終端には、図10に示したように、水又は砂が収納された樽状の緩衝部材40を取り付ける取付部31cを設けてもよい。取付部31cは、緩衝部材40に適合するように凹状に形成するとよい。係る構成を採用することによって、車両の衝突による衝撃を緩和することができる。さらに、頭部がリング状に設けられたボルト50を螺合することができるナットを分岐用端部コンクリートブロック100に設けておいて、これによって取付部31cに設置された緩衝部材40をワイヤー52で固定することができる。
【0032】
更に、図11に示したように、ガードレール等の設置の便宜のためにブロックの表面に凹部70を設けてもよい。この凹部70を設けたことによって、図12に示したように、端部が下方に膨らんだタイプのガードレール65であっても設置することができるようになる。
【0033】
そして更に、上述の実施形態では、すべて突出部10は、分岐用端部コンクリートブロック100の一方の端部(扇状の弧の部分側)の下方半分から側方に突出形成している形態で説明したが、突出部10は、上側半分から側方に突出形成させてもよい。この場合は、嵌合部20は突出部10の下面に設けられる。このような分岐用端部コンクリートブロック100は、連結型境界ブロック1の反対側の端部3と連結する(図13)ことによって同様の効果が得られる。
【0034】
なお、前記敷設状態の分岐用端部コンクリートブロック100及び連結型境界ブロック1は、ブロック本体を地中に埋設して使用してもよい。
【符号の説明】
【0035】
100 分岐用端部コンクリートブロック
10 突出部
20 嵌合部
30 支柱立設部
10a 角部
21 ボルト穴
30a、30b、30c 穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に並べて配置され、区画又は境界を構成する連結型境界ブロックの終端部に設置される分岐用端部コンクリートブロックにおいて、
一方の端部の下方から側方に突出形成されている突出部と、
該突出部の上表面に設けられた2以上の円形凸状又は円形凹状に形成された嵌合部とを有する連結端部を備えていることを特徴とする分岐用端部コンクリートブロック。
【請求項2】
長手方向に並べて配置され、区画又は境界を構成する連結型境界ブロックの終端部に設置される分岐用端部コンクリートブロックにおいて、
一方の端部の上方から側方に突出形成されている突出部と、
該突出部の下表面に設けられた2以上の円形凸状又は円形凹状に形成された嵌合部を備えていることを特徴とする分岐用端部コンクリートブロック。
【請求項3】
突出部の角部は、弧状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の分岐用端部コンクリートブロック。
【請求項4】
支柱を挿入する穴からなる支柱立設部を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の分岐用端部コンクリートブロック。
【請求項5】
他方の端部に、車両の衝突を緩衝する緩衝部材を取り付ける取付部を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の分岐用端部コンクリートブロック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−248778(P2010−248778A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−99029(P2009−99029)
【出願日】平成21年4月15日(2009.4.15)
【出願人】(000246343)揖斐川コンクリート工業株式会社 (31)
【Fターム(参考)】