説明

切削オーバーレイ工法における埋設仮蓋

【課題】吊り上げ手段と吊り手の係合を目視で確認することができ、吊り手が土砂などに埋没せず、また、吊り手を露出させる際に、ドリルの刃先を損傷させる恐れのない切削オーバーレイ工法における埋設仮蓋を提供する。
【解決手段】舗装の切削オーバーレイ工法において、マンホール等の地下構造物の一部を撤去したときに露出する開口部21を閉塞するために、舗装埋め戻し後にかかる荷重に耐える埋設仮蓋10として、地下構造物の開口部21を覆うことができる平面形状を有する仮蓋本体11を具備し、仮蓋本体11は、その中心において上面からへこんだ状態に設けられた凹部13と、仮蓋本体11を舗装材と共に吊り上げるために、凹部内にて吊り上げ手段と係合可能に設けられた吊り手15と、作業中に舗装材などから吊り手15を保護するために、仮蓋本体と係合して上面の凹部13をほぼ覆う、保護部材17とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、舗装を地下構造物の一部と共に一時撤去し、舗装埋め戻しの後、舗装埋め戻し部の表面を切削するとともに、オーバーレイ舗装を施工し、さらに地下構造物の上方のオーバーレイ舗装部を切断して、地下構造物の一部を再設置し、その周囲のオーバーレイ舗装切断部に再舗装する切削オーバーレイ工法における埋設仮蓋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、地下構造物の一部であるマンホールの地上部分の設置されている道路などの舗装を剥離し、再舗装する場合に適用する工法として、切削オーバーレイ工法と呼ばれる工法がある。切削オーバーレイ工法は、マンホールの地上部分を含む舗装部を一時撤去し、そこに舗装埋め戻し工事及び切削オーバーレイ施工を実施した後、オーバーレイ舗装を切断、除去してマンホールの地上部分を再設置し、その周囲のオーバーレイ舗装切断部に最終的な舗装を行うもので、マンホールの地上部分を滑らかにつなぐことができる。
【0003】
この切削オーバーレイ工法は、例えば、特開平11−172610号の、マンホールを含む路面の舗装方法に開示されている。即ち、既設の舗装を円形に切断して蓋受け枠を環状舗装版とともに撤去し、マンホールに、中心孔を塞いだ仮蓋を設置して行うもので、仮蓋上に急結コンクリートを充填、転圧してオーバーレイを施工した後、仮蓋を中心としてオーバーレイ舗装を円形に切断し、かつ、オーバーレイ舗装にドリル穿孔して貫通させ、その貫通孔からアンカーを挿入して係合させ、アンカーを引き上げて円形に切断したオーバーレイ舗装を仮蓋と共に撤去し、撤去により生じた空間に急結コンクリートを充填、転圧し、舗装を仕上げるものである。
【0004】
特開平11−172610号の発明の場合、オーバーレイ舗装を切断、除去する際に吊り上げるアンカーを通すために、突き破りが可能な粘着テープなどの閉塞手段により、中心孔を塞ぐ必要がある。粘着テープのような閉塞手段は、埋め戻し土砂や急結コンクリートなどの荷重、及び、オーバーレイ舗装の舗装面を通過する車両の振動などによって、容易に破れ、そこから土砂などが落下すると、管路を流下し、下水処理施設を故障させる恐れがあった。また、吊り上げに用いるアンカーが目視確認のできない仮蓋の裏面で係合するので、係合不十分のまま仮蓋をオーバーレイ舗装と共に吊り上げ、撤去する作業中に係合が外れて落下するという恐れもあった。
【0005】
さらに、ドリルで舗装に穴を開け、中心穴を露出させる作業の際に、ドリル穿孔によって舗装の破片が中心孔からマンホール内部に落下する恐れがあり、この場合にも管路を流下し、下水処理施設に悪影響を及ぼす恐れがあった。また、ドリルの位置が中心孔の位置とずれてしまった場合には仮蓋に当ることになるが、一般に、仮蓋は鋳物製の板や鉄板によって作られているためドリルの刃先を損傷する恐れがあった。
【0006】
【特許文献1】特開平11−172610号
【特許文献2】特開平5−179607号
【特許文献3】特開2004−3309号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は以上の点に着目して成されたもので、その課題は、吊り上げ手段と吊り手の係合を目視で確認することができ、また、仮蓋に貫通部分があっても、そこから土砂などを漏れ出させることなく吊り上げられるようにすることである。また、本発明の他の課題は、吊り手が土砂などに埋没せず、また、吊り手を露出させる際に、ドリルの刃先を損傷させる恐れのない切削オーバーレイ工法における埋設仮蓋を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決するため本発明は、舗装を地下構造物の一部と共に一時撤去し、舗装埋め戻しの後、舗装埋め戻し部の表面を切削するとともに、オーバーレイ舗装を施工し、さらに、地下構造物の上方のオーバーレイ舗装部を切断して、地下構造物の一部を再設置し、その周囲のオーバーレイ舗装切断部に再舗装する切削オーバーレイ工法において、
地下構造物の一部を撤去したときに露出する開口部を閉塞するために、舗装埋め戻し後にかかる荷重に耐える埋設仮蓋として、地下構造物の開口部を覆うことができる平面形状を有する仮蓋本体を具備し、仮蓋本体は、その中心において上面からへこんだ状態に設けられた凹部と、仮蓋本体を舗装材と共に吊り上げるために、凹部内にて吊り上げ手段と係合可能に設けられた吊り手と、作業中に舗装材などから吊り手を保護するために、仮蓋本体と係合して上面の凹部をほぼ覆う、保護部材とを備えているものとするという手段を講じたものである。
【0009】
本発明に係る埋設仮蓋は、切削オーバーレイ工法に適用するものである。既に説明したように、切削オーバーレイ工法は、道路などの舗装を、地下構造物の一部と共に一時撤去する工程、撤去により生じた空所に舗装材を充填、転圧し埋め戻す工程、その後、舗装埋め戻し部の表面を切削し、オーバーレイ舗装を施工する工程、地下構造物の上方のオーバーレイ舗装部を切断し開口部を露出させる工程、露出した地下構造物の開口部に、マンホール蓋受け装置などの地下構造物の一部を再設置する工程、地下構造物の一部の周囲のオーバーレイ舗装切断部に再舗装を施工する工程を含む作業を行なう。
【0010】
本発明が対象とする切削オーバーレイ工法では、地下構造物の一部を撤去したときに露出する開口部を閉塞するために、舗装埋め戻し後にかかる荷重に耐える埋設仮蓋を使用する。埋設仮蓋は、地下構造物の開口部を覆うことができる平面形状を有する仮蓋本体を具備する。従って、上記の開口部を覆うことができる平面形状を有することと、舗装埋め戻し後に加わる荷重に耐えることが、仮蓋に求められる最小限必要な事項である。
【0011】
さらに、仮蓋本体は、地下構造物の開口部を覆うことができる平面形状を有する平板部と、平板部の下面に設けられ、地下構造物の開口部の中に収まり、舗装埋め戻し後の荷重に耐えるために平板部の強度を向上する補強リブとを備えているものであることが望ましい。補強リブは、平板部と一体の構造を持ち、上面に加えられる荷重に対抗し、変形に耐える強度を仮蓋本体に与える、と同時に、地下構造物の開口部の中に収まることにより、嵌合関係を生じて、仮蓋本体が地下構造物に対してずれないように、位置決めする役割を果たす。また、平板部の上面を、実質的に平坦な形態に設け、それによって平板部の上面に施工される舗装の厚さをほぼ均一に保つことができる。
【0012】
仮蓋本体は、その中心において上面からへこんだ状態に設けられた凹部と、仮蓋本体を舗装材と共に吊り上げるために、凹部内にて吊り上げ手段と係合可能に設けられた吊り手と、舗装埋め戻し時に舗装材から吊り手を保護するために、仮蓋本体と係合して上面の凹部をほぼ覆う、保護部材とを備えているものとする。凹部を仮蓋本体の中心に設けたことによって、オーバーレイ舗装を切断する際に、吊り手の位置を舗装面上において幾何学的に確認することができる。吊り手を凹部内部つまり仮蓋本体の上面に設けているので、吊り上げ手段と吊り手の係合は目視で確認される。
【0013】
吊り手の保護部材は、凹部に設ける吊り手に舗装材や土砂などが降りかかるのを防止する手段である。それにより、吊り手は保護部材で保護された空間に置かれ、また、オーバーレイ舗装を切断したときに、吊り手を掘り出さなくてもすぐに探し出すことができる。吊り手を露出させるには、コアビットなどと称する穿孔装置を用いて、オーバーレイ舗装に穿孔するが、その刃先は、保護部材と凹部の間に入ったり、保護部材を穿孔したりするので、損傷する恐れはより少ない。
【0014】
保護部材は、凹部の深さとほぼ同等の高さ及び平面形状を有し、凹部に嵌まり込む、伏せた容器状の形態を有するものであるか、或いは、凹部周囲に係合して安定する平板から成るものであることが望ましい。伏せた容器状の形態であれば、吊り手を完全に覆い隠すことができ、かつ、ずれる恐れもない。一方、平板の場合には、凹部周囲に係合部を設けて嵌め込み、外れない構成を取る。伏せた容器状の形態の保護部材は、例えば樹脂成形によって形成され、平板状の保護部材は、例えば樹脂や木材などによって形成することができるので、穿孔装置の刃先を傷める恐れもまずない。
【発明の効果】
【0015】
本発明は上記のように構成されかつ作用するものであるから、仮蓋本体の中心に設けられた凹部において、吊り上げ手段と吊り手の係合を目視で確認することができ、吊り手の係合のために仮蓋に貫通部分を設ける必要がないから、土砂などを地下構造物の内部に落下させることを全く考えずに、埋設仮蓋を吊り上げられ、また、吊り手が土砂などに埋没することがなく、さらに、吊り手を露出させる際には、ドリルの刃先を損傷させる恐れもないなど、顕著な効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下図示の実施形態を参照して、本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明に係る埋設仮蓋10の一例を示しており、舗装道路に設置されている地下構造物の一部である円形のマンホールに対する適用例である。図示のものは、地下構造物の一部である円形のマンホールの蓋受け枠装置20を撤去したときに露出する、開口部21を閉塞するために、舗装埋め戻し後にかかる荷重に耐える埋設仮蓋10として、地下構造物の開口部21を覆うことができる平面形状を有する仮蓋本体11を具備している。
【0017】
仮蓋本体11は、地下構造物の開口部21を覆うことができる平面形状を有する平板部12と、その中心において上面からへこんだ状態に設けられた凹部13を有している。平板部12の下面には、凹部13によって平板部下面に突出する部分ができその外周面よりも外側の部分に補強リブ14が設けられている。補強リブ14は、上面に加えられる荷重に対向し、変形に耐える強度を仮蓋本体11に与えるために平板部12と一体の構造を持ち、かつまた、地下構造物の開口部21の中に収まり、嵌合関係を生じて、ずれ止めとなるものである。図示の補強リブ14は、平板部下面に突出する部分から半径方向外方に等角度で8片設けられた放射状のもので、個々のリブ片は、開口部21への嵌合時その内径よりやや小径となる長さと、地下構造物の開口部21の中に収まり、側方への外力に耐えるために必要な上下寸法を備えており、かつ、凹部下端とリブ片を連絡しさらに補強する傾斜片を持つ支持部14aを有している。また、平板部12は、その上面を実質的に平坦な形態に設けている。
【0018】
仮蓋本体11を舗装材と共に吊り上げるために、凹部内にて吊り上げ手段と係合可能に設けられた吊り手15と、舗装埋め戻し時に舗装材などから吊り手15を保護するために、仮蓋本体11と係合して上面の凹部13をほぼ覆う、保護部材17とを備えている。図示の吊り手15は、いわゆるアイボルトの形態を有し、頭部の目穴15aを係合部とし、下部のボルト15bを、凹部13の底部に開けられている小穴13aに通し、ナット15cにより取り付けられている。吊り手15を構成し得るものはアイボルト以外にも多々存在するので、公知であればどのようなものを適用しても良い。例えば、凹部13を直径方向へ貫通するように設けた横棒などは最も簡単な吊り手となる。
【0019】
保護部材17は、上記のような吊り手15を作業中に舗装材などから保護するために、凹部13をほぼ覆うものである。これも適用し得る形態は多様であるが、図4、図5に示した保護部材17は、凹部13の深さとほぼ同等の高さ及び平面形状を有し、凹部13に嵌まり込む、伏せた容器状の形態を有するものである。この例の保護部材17は、凹部13の内部に納めることにより、吊り手15をすっぽりと覆うことになり、かつ、周囲に、適切な空所を保持する。この例1の保護部材は、鋳物製、樹脂製が適当である。例2の保護部材18は、凹部周囲の係合段部13bに係合して安定する平板から成る(図6)。平板状の保護部材18は、木材又は樹脂によって形成されている。
【0020】
上記の構成を有する埋設仮蓋10を使用して、切削オーバーレイ工法を実施するには、掘削装置、切断又は切削装置、吊り上げ装置及び舗装用の各種機械装置、並びに各種資材を使用する。また、オーバーレイ舗装の切断工事にしても、大別して、円筒面状に切断するか、或いは球面状に切断するかの差があるが、本発明に係る埋設仮蓋10は、現時点において公知のあらゆる施工方法に適用することができる。このようなことを前提として、以下、本発明の適用の一例を説明する。
【0021】
この例は、道路舗装が劣化し、凹凸、ひび割れ、荒れを生じている路面に、切削オーバーレイ舗装を施工する例であり、図7に施工前の状態を示す。図7以下において、22はマンホール鉄蓋、23はその蓋受け枠であり、これらが前記の蓋受け枠装置20を構成する。また、24はマンホール本体(躯体)、25は調整リングであり、マンホール本体24上に配置してマンホール蓋受け装置20の高さを調整する。はじめに、特開2004−3309号に開示されているような、舗装を切断するいわゆる球形カッター装置を用いて、地下構造物の一部であるマンホール装置20の周囲の舗装を掘削し(図8、その切断面は球面状になる。)、マンホール装置20も一時撤去する。26は一時撤去によって舗装部に生じた空所を示す。
【0022】
地下構造物の開口部21に、本発明に係る埋設仮蓋10を設置し、吊り手15は保護部材17により確実に覆っておく(図9)。次いで、撤去により生じた空所26に、舗装材27を充填、転圧し、埋め戻す(図10、仮復旧)。例1の保護部材17の場合、埋め戻しに伴う土砂などは保護部材17の周囲の凹部13にも入り込むが、吊り手15にまで及ぶことはない。仮復旧舗装材27を含む舗装路面を概ね数センチメートルの深さで切削し(図11)、その切削面上に、再舗装高さまでオーバーレイ舗装28を施工する(図12)。なお、オーバーレイ施工の段階では1〜2週間、道路開放の必要に迫られることが多い。
【0023】
その後、マンホール装置20の中心を公知の作業手順に従って決定し、オーバーレイ舗装28に対して、仮蓋本体11の直径とほぼ同じかやや大きい程度の直径でオーバーレイ舗装28を切断する(図13)。そして、切断オーバーレイ舗装の中心に、コアビットなどと呼ばれる穴あけ装置Sを使用して穴29を開け(図14)、開いた穴29から保護部材17を取り出す一方(図15)、吊り上げ装置Tの吊り上げ手段30をアイボルトの目穴15aに係合させ(図16)、吊り上げ装置Tを使用して、地下構造物の上方のオーバーレイ舗装28を埋設仮蓋10とともに吊り上げ、開口部21を露出させる(図17)。露出した地下構造物の開口部21に、地下構造物の上部構造であるマンホール蓋受け装置20を再設置する(図18)。コアビットSで舗装に穴開けを行なうときには、コアビットSは仮蓋本体11の凹部13に入り込んだり、木材等の保護部材18を突き抜けたりするので、仮蓋本体11と当たることが無く、傷つく恐れが無い。
【0024】
蓋受け枠内周に漏れ止め部材31を取り付け、周囲に充填される舗装材がマンホール内部に漏れ出るのを防止し(図19)、最終的に舗装材33をマンホール装置20の周囲のオーバーレイ舗装切断部32に充填する(図20)。本発明に係る埋設仮蓋10は、マンホール装置20を撤去した後の図9の段階から、マンホール装置20を再設置する直前の図17の段階まで使用され、その殆どの間、舗装材や車両の重量を負担することになる。また、マンホール装置20を再設置するために、本発明に係る埋設仮蓋10を取り外す作業は、凹部13の直径と同程度の口径を有するものであるから、吊り下げ手段30を吊り手15に係合させる作業も容易に行なうことができる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
切削オーバーレイ工法における埋設仮蓋のみならず、オーバーレイ工法に用いる埋設仮蓋、或いは、これらと同様の目的で、一定期間埋設された後、掘り起こして取り出される手順を取る工法用の仮蓋として、利用できる可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係る切削オーバーレイ工法における埋設仮蓋の一例を示す平面図。
【図2】中央部横断面図。
【図3】同じく図1のものの下面図。
【図4】本発明の適用例を分解して示す断面図。
【図5】図4の例1の設置状態を示す断面図。
【図6】本発明の例2を示す断面図。
【図7】本発明の適用例を説明する、施工前の説明図。
【図8】舗装を剥がしてマンホール装置を撤去した状態を示す説明図。
【図9】本発明に係る埋設仮蓋を設置した状態を示す説明図。
【図10】撤去してできた空所に仮舗装を施した状態を示す説明図。
【図11】仮舗装表面を切削した状態を示す説明図。
【図12】さらにオーバーレイ舗装を施工した状態を示す説明図。
【図13】オーバーレイ舗装を切断した状態を示す説明図。
【図14】オーバーレイ舗装に穴あけを施した状態を示す説明図。
【図15】開けた穴から吊り手を取り出す状態を示す説明図。
【図16】吊り手に吊り上げ装置を取り付けた状態を示す説明図。
【図17】オーバーレイ舗装を埋設仮蓋とともに吊り上げた状態を示す説明図。
【図18】地下構造物の上部にマンホール装置を再設置した状態を示す説明図。
【図19】最終舗装のための準備状態を示す説明図。
【図20】最終的な舗装を施工した状態を示す説明図。
【符号の説明】
【0027】
10 埋設仮蓋
11 仮蓋本体
12 平板部
13 凹部
14 リブ
15 吊り手
17、18 保護部材
20 マンホール装置
21 開口部
22 マンホール鉄蓋
23 蓋受け枠
24 マンホール本体
25 調整枠
26 空所
27、28 舗装
29 舗装に開けた穴
30 吊り上げ手段
31 漏れ止め部材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
舗装を地下構造物の一部と共に一時撤去し、舗装埋め戻しの後、舗装埋め戻し部の表面を切削するとともに、オーバーレイ舗装を施工し、さらに地下構造物の上部のオーバーレイ舗装部を切断して、地下構造物の一部を再設置し、その周囲のオーバーレイ舗装切断部に再舗装を施工する切削オーバーレイ工法において、
地下構造物の一部を撤去したときに露出する開口部を閉塞するために、舗装埋め戻し後にかかる荷重に耐える埋設仮蓋として、地下構造物の開口部を覆うことができる平面形状を有する仮蓋本体を具備し、
仮蓋本体は、その中心において上面からへこんだ状態に設けられた凹部と、仮蓋本体を舗装材と共に吊り上げるために、凹部内にて吊り上げ手段と係合可能に設けられた吊り手と、作業中に舗装材などから吊り手を保護するために、仮蓋本体と係合して上面の凹部をほぼ覆う、保護部材とを備えている切削オーバーレイ工法における埋設仮蓋。
【請求項2】
仮蓋本体は、地下構造物の開口部を覆うことができる平面形状を有する平板部と、平板部の下面に設けられ、地下構造物の開口部の中に収まり、舗装埋め戻し後の荷重に耐えるために平板部の強度を向上する補強リブとを備えており、かつ、平板部の上面に施工される舗装の厚さをほぼ均一に保つように、平板部の上面を、実質的に平坦な形態に設けている請求項1記載の切削オーバーレイ工法における埋設仮蓋。
【請求項3】
保護部材は、凹部の深さとほぼ同等の高さ及び平面形状を有し、凹部に嵌まり込む、伏せた容器状の形態を有するものであるか、或いは、凹部周囲に係合して安定する平板から成る請求項1記載の切削オーバーレイ工法における埋設仮蓋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−321430(P2007−321430A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−152610(P2006−152610)
【出願日】平成18年5月31日(2006.5.31)
【出願人】(000214696)長島鋳物株式会社 (38)
【出願人】(503140539)セーブマシン株式会社 (13)
【Fターム(参考)】