説明

切換弁

【課題】弁体を揺動動作させる弁軸について、その一部のみを弁室内に収容することで、小型化を図りつつ、弁体が安定して動作させることができる切換弁を提供する。
【解決手段】切換弁1は、弁室4が設けられた弁本体2、弁室4に弁口を通じて繋がるように弁本体2に接続された流入管5と流出管6,7、弁本体2の中心から流出管6,7寄りに設けられており弁体30を揺動させる作動軸としてのステム31、及び弁口11,12の周りに形成されている弁座13,14に押し付けられて弁口を開閉する弁体30を備えている。弁体30は、ステム31の弁室側端部に対してアーム部を介してクランク状に設けられていて、ステム31の回転により弁室4内において揺動可能であるので、弁室4は弁体30以外にステム31の一部のみを収容すればよく、切換弁1の小型化を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、流入管を通じて流入された流体を流出管に切り換えて供給する切換弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、弁室内に流体の供給管と二つの出口管との管端部を接続し、密封板(弁体)を弁室内に回動可能に設けておき、当該密封板の一方及び他方の回動位置に応じて、当該密封板を一方の出口管の端部又は他方の出口管の端部に択一的に当接させ、当該当接した出口管の端部を密封封鎖することで、供給管を通じて供給された流体を、一方の出口管又は他方の出口管に切り換えて供給する三方弁が提案されている(特許文献1)。
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に記載のものは、弁体の側面に弁軸(作動軸)を固定し、この弁軸の上下を弁室の上下面で軸受によって支持する構造となっている。この結果、弁室内に弁体と弁軸の双方を収容する必要が有り、当該構造は当該三方弁が大型化する要因の一つになっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平03ー124080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明の目的は、弁体のみならず、当該弁体を作動させる作動軸としての弁軸をも弁室内に収容する構造が切換弁の小型化を妨げていたことに着目して、弁体を弁軸の中心軸寄りに配置することで、上記課題を解決することであり、小型化を図りつつ、弁体が安定して動作させることができる切換弁を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、この発明による切換弁は、弁室が設けられた弁本体、前記弁室に弁口を通じて繋がるように前記弁本体に接続された流入管と流出管、その回転中心軸が前記弁本体の中心から前記流出管寄りに設けられた作動軸、及び前記作動軸に対して取り付けられていて前記作動軸の回転により前記弁口の周りに形成されている弁座に押し付けられて前記弁口を開閉する弁体を備えており、前記弁体は、前記作動軸の弁室側端部に対してクランク状に設けられているとともに、前記作動軸の回転により、前記弁室内において揺動可能に配置されていることを特徴としている。
【0007】
この切換弁によれば、弁体を開閉するために作動させる作動軸は、その回転中心軸が弁本体の中心から流出管寄りに設けられており、また、弁体は、作動軸の弁室側端部に対してクランク状に設けられていて弁室内において揺動可能に配置されているので、この結果、弁体を作動軸寄りに配置することができ、作動軸が回転するときには、弁体は、弁室内において揺動半径の小さい小回り状態で揺動し、流出管が弁室に弁口を通じて繋がっている当該弁口の周りに形成されている弁座に押し付けられて、弁口を開閉する。
【発明の効果】
【0008】
この発明による切換弁は、上記のように、作動軸をクランク状とし、弁体を作動軸の回転軸寄りに位置させるという構成を採用しているので、弁体は揺動半径が可及的に小さい小回り状態で揺動する。したがって、弁室を小型化し、延いては切換弁の小型化を図ることができ、更に揺動する弁体を弁座に対して平行に当接させることが可能となり、シール性が低下することもない。
【0009】
また、弁体の下部に突起を設け、この突起を弁室下面に設けられた円弧状の溝部内にガイドさせる場合には、弁体を安定して駆動させることができる。
更に、円弧状溝から放射状に傾斜溝を設ける場合には、当該切換弁を通過する水などに含まれる異物(水垢)が円弧状に溜まっても、弁体下部の突起が円弧状溝を通過する際に掻きだされ、異物を傾斜溝を通じて吐き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明による切換弁の一実施例に用いられる弁本体を示す図である。
【図2】本発明による切換弁に用いられる弁ホルダの一例を示す図である。
【図3】本発明による切換弁に用いられる弁体の一例を示す図である。
【図4】図1に示す弁本体に図3に示す弁体を組み込んだ状態を示す図である。
【図5】図4の(a)のB−B断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付した図面に基づいて、この発明による切換弁の実施例を説明する。図1は本発明による切換弁の一実施例に用いられる弁本体を示す図であって、(a)はその上面図、(b)はその正面図、(c)は(a)のA−A断面図である。図2は本発明による切換弁に用いられる弁ホルダを示す図であって、(a)はその正面図、(b)はその下面図である。図3は本発明による切換弁に用いられる弁体を示す図であって、(a)はその上面図、(b)はその正面図である。
【0012】
図1に示す弁本体は、図5に示された弁体30と当該弁体30を保持する弁ホルダ20とを取り除いた状態で示されている。切換弁1(図4、図5)の弁本体2は、内部に弁室4を形成する本体部3を備えている。本体部3は、下底部8を有する有底の略円筒形状を有しており、本体部3の開口した段付きの上底部9に、弁体30(図3)と当該弁体30を保持する弁ホルダ20(図2)とを組み付けることにより、切換弁1が構成される。本体部3がホルダ20で閉塞されたときに、その円筒内部に弁室4が画定される。
【0013】
本体部3には、一つの流入管5と二つの流出管6,7とが、本体部3に対して同じ高さで側方から交差するように弁室4に接続されており、各管5〜7は弁室4に対して弁口10〜12を通じて繋がっている。流入管5の弁口10は円筒内面に開いた口であるが、流出管6,7の弁口11,12は、それぞれ本体部3に貫入する管の平面端部に開いた口であり、その開口周囲に環状の弁座13,14が形成されている。
【0014】
流入管5と流出管6とは互いに対向しており、好ましくはそれらの管軸線が一致している。流出管7の管軸は、流出管6の管軸線に対して直交している。これらの管軸線は、弁室4内で交差しているが、その交点は弁室4の中心軸からオフセットした位置にある。この切換弁は、流入管5と二つの流出管6,7との間で流路を切り換える三方弁に適用されており、図4及び図5を参照して後述するように、弁体30の位置を切り換えることで、流入管5から流入した流れの流路が、流出管6,7のいずれかに切り換えられる。
【0015】
弁室4の底壁部、即ち、本体部3の下底部8には、作動軸(後述する弁体30のステム)の回転中心軸を中心とする円弧状溝15と、円弧状溝15に繋がる少なくとも一つの傾斜溝16が形成されている。傾斜溝16は、円弧状溝15から径方向外側に放射状に延びており、深さが円弧状溝15と接続する部分で最も深く且つ径方向外側に至るに従って次第に浅くなるように傾斜して形成されている。本実施例では、三本の傾斜溝16が等間隔の角度で離れて形成されている。
【0016】
図2には、図1に示される弁本体2の上底部9に装着される弁ホルダ20が示されている。弁ホルダ20は、ホルダ本体部分21と、ホルダ本体部分21と一体で且つ大径のフランジ部分22とを備えている。ホルダ本体部分21は、弁本体2の開口した段付きの上底部9に嵌入され、その底面は、流出管6と流出管7との隣り合うコーナに形成されている棚状の段部分17に当接又は近接される。段部分17は、弁室4の中心軸に対して、上記流出管6,7が位置する側に形成されている。段部分17は、この例では、本体部3の内周面から張出した角状棚の更に角部を内側に切り込んだ形状とされているが、これに限らず、角部を丸めるなどの形状にしてもよい。
【0017】
ホルダ本体部分21の底面が段部分17に当接又は近接した状態で、フランジ部分22が弁本体2の環状の端面に当接され、その後、ねじ止め、溶着等の適宜の手法によりホルダ本体部分21が弁本体2に取り付けられる。ホルダ本体部分21の周面21aと上底部9の内周面9aとの間、及び/或いはフランジ部分22の環状底面22aと上底部9の環状端面9bとの間がシール部材の介装又は樹脂の溶着によって密封されるので、弁室4内の流体の漏れが防止される。
【0018】
弁ホルダ20には、弁体作動用のステム31が挿通される貫通孔23と、組み立てたときに弁室4側となる面側において、貫通孔23を要として扇形に広がるように窪ませた凹部24が形成されている。扇形の開く角度は、流出管6,7の配置角度(この例では直交するように配置されているので90度)よりも広く、弁体30の切換えに伴う揺動と干渉しないように設定されている。
【0019】
図3には、弁ホルダ20に保持される弁体30が示されている。弁体30は、ステム(作動軸)31の弁室側端部32から径方向に延びるアーム部33の幅よりも僅かに狭い厚みを有する円板状の平弁体であり、その両面に弁座13,14に対して押し当てられる環状凸部36を備え、ゴム等の弾性材料により成形された弁体本体34と、弁体本体34を貫通してその両端部38,39が弁体本体34から突出するようにされた金属製の貫通軸37とから成っている。環状凸部36は、弁体本体34の両面において、周縁部を残して内側を窪ませることによって、その残された周縁部として形成される。また、貫通軸37は、弁体本体34にインサート成形することで一体化するのが好ましい。もちろん、貫通軸37は樹脂製等、金属以外の材料で構成されても良い。
【0020】
弁体30は、回転作動軸であるステム31に対してクランク状に取り付けられている。即ち、弁体30は、アーム部33の中央付近において、弁体30の断面矩形の貫通軸37の一端部(矩形状の上端部)38が嵌入して固定されることで、ステム31に対してクランク状に取り付けられている。こうした構造により、貫通軸37はステム31に対して非回転の状態に固定されている。ステム31が弁ホルダ20に取り付けられた図示しない駆動用のモータの出力によって回転するとき、アーム部33は弁ホルダ20に形成されている凹部24内を揺動可能である。また、弁体30は、一端部38と反対側の他端部39において突起40を備えており、ステム31が回転するとき、突起40は弁本体2に形成された円弧状溝15内を摺動案内される。
【0021】
ステム31が回転するとき、円板状の弁体本体34の各側に設けられているゴムシールとなる環状凸部36が、流出管6,7の弁口11,12の周りに形成されている弁座13,14に対して当該回動方向に押し当てられる。環状凸部36が弁座13(14)に押し当てられることで、弁口11(12)の周りをシールして閉弁し、環状凸部36が押し付けられていない弁口12(11)が開いて、流入管5と連通する。
【0022】
図4に、弁本体2の本体部3に弁体30を組み込んだ状態が示されている。また図4の(a)のB−B断面図が図5に示されている。弁体30は弁ホルダ20に組み込まれた状態で本体部3に取り付けられるが、図4においては弁ホルダ20については図示の都合上、省いてある。作動軸であるステム31は、その回転中心軸が弁本体の中心から流出管6,7寄りに配置される。具体的には、上面図で見て、回転中心軸が円弧状溝15の内側で且つ段部分17の外側に配置される。弁体30は、ステム31の回転により、弁室4内において揺動可能である。
【0023】
図4の(a)には、弁体30は反時計方向に揺動して流入管7の弁口12を閉じる位置を占めていて、流入管5は流出管6と連通した状態(一方の切換動作状態)が示されている。図4の(b)には、弁体30は(a)に示す状態から時計方向に90度揺動して、流出管6の弁口11を閉じる位置を占めていて、流入管5は流出管7と連通した状態(他方の切換動作状態)が示されている。このようにステム31の回動によって、アーム33に取り付けられた弁体30が揺動することによって、流入管5は、流出管6又は流出管7と連通するように切り換えられる。
【0024】
このようにこの実施例では、ステム31にその半径方向に延びるアーム部33を設け、該アーム部33に弁体30を取り付けることにより当該切換弁の小型化できる。すなわち、ステムにアーム部33に設けずに1本の棒状体として構成し、該棒状体に弁体を設けようとすると、該弁体は必然的に前記棒状体の外周に配置せざるを得ないが、この実施例のようにステム31にその半径方向に延びるアーム部33を設け、該アーム部33に弁体30を取り付けることにより、該弁体30はステム31の外周仮想延長部(ステム31の外周面をその弁室側端部32からさらに延長したと仮定した場合の該延長部)から内側に入り込むことが出来、その分、弁体30を収容する弁室4を小型化することが出来る。
【0025】
作動軸であるステム31の弁室側端部32の少なくとも一部は、本体部3の段部分17の上面に載置あるいはその上方に配置されている。即ち、図4(b)に示すように、ステム31は、その弁室側端部32の底面の一部であって、段部分17との重なる弓形状部分32a,32aが本体部3の段部分17に載置又はその上方に近接される状態で組み付けられている。ステム31のこうした支持構造によって、ステム31の弁室4内側での支持が得られ、弁体30をステム31に対してクランク状に設けることができ、且つステム31の回転の際に、弁体30を安定して動作させることができる。また、平弁体が厚みを有することとも相まって、ステム31が回動するときに弁体30を全体としても揺動半径の小さい小回りな状態で揺動させることができ、切換弁1の小型化に寄与することができる。
すなわち、前記弓形状部分32a、32aを弁室からその外側に配置することが出来るので、当該切換弁をさらに小型化できる。
【0026】
弁体30は、ステム31の回転により揺動されるときに、貫通軸37の突起40が弁室4の下底部8に形成されている円弧状溝15にガイドされるので、弁体30の揺動動作は円弧状溝15によって規制されつつ案内されて安定したものとなる。円弧状溝15は、弁体30の揺動で弁座13,14に押し付けされる状態でも突起40と衝突することがないように余裕を以て形成されているので、弁体30の通常の揺動を制限することはない。しかしながら、弁体30が過大な揺動動作をするときには、突起40が円弧状溝15の端部15a(図1(a))に突き当たることによって、弁体30の押付け過ぎを防止するストッパの役割を果たして、弁体30を保護することができる。
【0027】
円弧状溝15には、径方向外側に、三本の傾斜溝16が接続して形成されている。傾斜溝16は、円弧状溝15との接続位置で円弧状溝15の深さと同じ深さで最も深くなっていて、径方向外側に向うに従って次第に深さが浅くなる傾斜溝に形成されている。したがって、当該切換弁を水や湯などの切換弁として用いた場合、円弧状溝15に水垢等の異物が蓄積するようなことがあっても、弁体30の揺動動作の際に、突起40が円弧状溝15を通過することで、傾斜溝16を通じて掃き出すことができる。
【0028】
本実施例によれば、次のような格別の効果を奏することができる。即ち、弁体30は、弁体本体34の環状突部36が押し付けられることによるシール(ゴムシール)でのみ閉鎖されるので、他のシール部材を必要としておらず、部品点数が少なくて済む。また、弁の開閉構造は、ゴムシールを押し付ける構造であって、シール面が摺動する型式の構造ではないため、弁の切換の際にゴムシールが摺動で摩耗する懸念はなく、耐久性の向上が期待される。また、弁の切換の際に摺動する部分が少ないので、弁を駆動するモータの負荷を低減することができ、またモータの耐久性の向上も期待できる。更に、弁体本体34が金属製等の貫通軸37にインサート成形等によって固定されているので、その環状凸部36が弁座13,14に正対して押し付けられ、閉じるべき弁口を確実にシールして閉鎖することができる。更に、弁室4内で大きな流路断面積を確保することができるので、大流量を切り換えて流すことができる。
【0029】
以上、本切換弁は、一つの流入管と二つの流出管との間で流路を切り換える三方弁として説明したが、一つの流入管と一つの流出管との間における流路の開閉に用いられる二方弁として適用することもできることは明らかである。
また前述の説明では、弁体本体34は、ゴム等の弾性材料により成形されたものとして説明したが、本発明はこれのみに限定されることはなく、金属や樹脂等で弁体本体の芯となる部品を形成し、該部品の表面にゴム等を固着することにより当該弁体本体を形成しても良いことは当然である。
【符号の説明】
【0030】
1 切換弁 2 弁本体
3 本体部 4 弁室
5 流入管 6,7 流出管
8 下底部 9 上底部
9a 内周面 9b 環状端面
10〜12 弁口 13,14 弁座
15 円弧状溝 15a 溝端
16 傾斜溝 17 段部分
20 弁ホルダ
21 ホルダ本体部分 21a 周面
22 フランジ部分 22a 環状底面
23 貫通孔 24 凹部
30 弁体 31 ステム
32 弁室側端部 32a,32a 弓形状部分
33 アーム部 34 弁体本体
36 環状凸部
37 貫通軸
38 一端部(上端部) 39 他端部
40 突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁室が設けられた弁本体、
前記弁室に弁口を通じて繋がるように前記弁本体に接続された流入管と流出管、
その回転中心軸が前記弁本体の中心から前記流出管寄りに設けられた作動軸、及び
前記作動軸に対して取り付けられていて前記作動軸の回転により前記弁口の周りに形成されている弁座に押し付けられて前記弁口を開閉する弁体、
を備えており、
前記弁体は、前記作動軸の弁室側端部に対してクランク状に設けられているとともに、前記作動軸の回転により、前記弁室内において揺動可能に配置されていること
を特徴とする切換弁。
【請求項2】
前記弁本体は、前記弁室を形成する本体部と、前記弁室を閉塞するホルダとより成り、前記作動軸の前記弁室側端部の少なくとも一部は、前記ホルダが嵌合する前記本体部の上面に載置又はその上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の切換弁。
【請求項3】
前記弁体は、その一端部において前記作動軸の前記弁室側端部に対してクランク状に取り付けられているとともに、その他端部において突起を備えており、
前記弁室の壁部には、前記作動軸の回転中心軸を中心とする円弧状溝が形成されており、
前記弁体は、前記作動軸の回転により揺動されるときに、前記突起が前記円弧状溝にガイドされることを特徴とする請求項1又は2に記載の切換弁。
【請求項4】
前記円弧状溝の端部は、前記突起が突き当たることによって、前記弁体の揺動を制限して前記弁体が前記弁口に押し付け過ぎを防止するストッパを構成していることを特徴とする請求項3に記載の切換弁。
【請求項5】
前記弁室の前記壁部には、前記円弧状溝に繋がる少なくとも1つの傾斜溝が形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の切換弁。
【請求項6】
前記弁体は、前記作動軸の回転により前記弁座に対して当該回動方向に押し当てられることで、前記弁座をシールする平弁体であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の切換弁。
【請求項7】
前記弁体は、前記弁座に対して押し当てられる環状凸部を備える弁体本体、及び弁体本体を貫通してその両端部が該弁体本体から突出するようにされた貫通軸から成っていることを特徴とする請求項6に記載の切換弁。
【請求項8】
前記貫通軸は金属製又は樹脂製であり、前記弁体本体は前記貫通軸にインサートされており、前記貫通軸が前記作動軸に対して非回転の状態に固定されていることを特徴とする請求項7に記載の切換弁。
【請求項9】
前記切換弁は、前記流入管と前記流出管との間における流路の開閉に用いられる二方弁として適用されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の切換弁。
【請求項10】
前記切換弁は、前記流入管と二つの前記流出管との間で流路を切り換える三方弁に適用されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の切換弁。
【請求項11】
前記流入管と前記二つの流出管の一方は対向しており、前記二つの流出管の他方は前記一方の流出管と管軸線に対して直交していることを特徴とする請求項10記載の切換弁。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2013−29134(P2013−29134A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−164390(P2011−164390)
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(391002166)株式会社不二工機 (451)
【Fターム(参考)】