説明

列車乗車情報管理方法及び装置

【課題】簡単な構成により、車両毎の乗車状況をリアルタイムに把握できるようにすること。
【解決手段】列車10の各車両に配置された列車内基地局11が、列車10が駅を発車したときに、配置された車両内の携帯電話12〜13と通信を行うことによって得た携帯電話の数を送信する。列車乗車情報管理サーバ20が、各車両の列車内基地局11から受信した携帯電話の数に対して、所定の係数を用いて演算することによって車両毎の乗車数を算出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、列車の客の乗車情報を管理する列車乗車情報管理方法、前記方法に使用する列車乗車情報管理システム、管理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、駅の改札を通過した乗客の情報を取得し、列車の乗車率を駅の改札を通過した乗客による乗降の影響を加味して、車両毎の乗車率の予測を行っていた。
しかし、前記従来の技術では、列車の遅延発生時や周辺施設でのイベント実施時などにおいては通常時とは混在状況が異なるため、正確な乗車率の予測を行なうことができないという問題がある。また、車両毎の混雑状況をリアルタイムに把握できないという問題がある。
【0003】
一方、特許文献1には、列車の乗車情報をリーダライタを用いて検出し、駅構内に設けられた表示手段に表示するようにした乗車率情報提示システムが開示されている。
また、特許文献2には、エリア内にいる移動局の数に基づいて人数を推定するようにした人数推定装置が開示されている。
また、特許文献3には、座席無線装置から座席の着席情報を列車情報提供サーバに送信するようにした列車の乗車率等を収集するようにした発明が開示されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1〜3に記載された発明は、いずれも専用の送信機を使用したり、列車情報とは関係のない情報を収集する発明であり、これらの発明を用いて前記問題を解決しようとすると、専用の送信機を使用するなど、構成が複雑になるという問題がある。
【0005】
【特許文献1】特開2000−344105号公報
【特許文献2】特開2002−354517号公報
【特許文献3】特開2004−110508号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記問題点に鑑み成されたもので、簡単な構成により、車両毎の乗車状況をリアルタイムに把握できるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、列車の各車両に配置された列車内基地局が、前記列車が駅を発車したときに、配置された車両内の携帯電話と通信を行うことによって得た携帯電話の数を送信し、列車乗車情報管理サーバが、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、所定の係数を用いて演算することによって前記車両毎の乗車数を算出することを特徴とする列車乗車情報管理方法が提供される。
列車の各車両に配置された列車内基地局が、前記列車が駅を発車したときに、配置された車両内の携帯電話と通信を行うことによって得た携帯電話の数を送信する。列車乗車情報管理サーバが、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、所定の係数を用いて演算することによって前記車両毎の乗車数を算出する。
【0008】
ここで、列車乗車情報管理サーバは、乗車数をクラス分けした乗車数正規化変換表を有し、前記乗車数正規化変換表を用いて、車両毎に前記乗車数をクラス分けした乗車数データ結果表を作成するように構成してもよい。
また、列車乗車情報管理サーバは、外部からの列車情報問い合わせに対して、前記乗車数データ結果表を提供するように構成してもよい。
【0009】
また、前記各列車内基地局は、配置された車両内の携帯電話に対して乗車問い合わせ要求を送信し、携帯電話から返信された乗車問い合わせ応答の総数を当該車両内の携帯電話の数と認定するように構成してもよい。
また、前記各列車内基地局は、配置された車両内の全ての携帯電話と通信可能な複数種類の信号を用いて通信を行って携帯電話の数を得るように構成してもよい。
【0010】
また、前記列車乗車情報管理サーバは、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、携帯電話保有率及び携帯電話電源オフ率を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出するように構成してもよい。
また、前記各列車内基地局は、配置された車両内のシェア1位の携帯電話会社の携帯電話のみと通信可能な信号を用いて通信を行って携帯電話の数を得、前記列車乗車情報管理サーバは、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、シェアの割合を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出するように構成してもよい。
【0011】
また、本発明によれば、列車の各車両に配置され前記列車が駅を発車したときに、配置された車両内の携帯電話と通信を行うことによって得た携帯電話の数を送信する列車内基地局と、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、所定の係数を用いて演算することによって前記車両毎の乗車数を算出する列車乗車情報管理サーバとを備えて成ることを特徴とする列車乗車情報管理システムが提供される。
列車内基地局は、列車の各車両に配置され前記列車が駅を発車したときに、配置された車両内の携帯電話と通信を行うことによって得た携帯電話の数を送信する。列車乗車情報管理サーバは、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、所定の係数を用いて演算することによって前記車両毎の乗車数を算出する。
【0012】
ここで、列車乗車情報管理サーバは、乗車数をクラス分けした乗車数正規化変換表を有し、前記乗車数正規化変換表を用いて、車両毎に前記乗車数をクラス分けした乗車数データ結果表を作成するように構成してもよい。
また、列車乗車情報管理サーバは、外部からの列車情報問い合わせに対して、前記乗車数データ結果表を提供するように構成してもよい。
【0013】
また、前記各列車内基地局は、配置された車両内の携帯電話に対して乗車問い合わせ要求を送信し、携帯電話から返信された乗車問い合わせ応答の総数を当該車両内の携帯電話の数と認定するように構成してもよい。
また、前記各列車内基地局は、配置された車両内の全ての携帯電話と通信可能な複数種類の信号を用いて通信を行って携帯電話の数を得るように構成してもよい。
また、前記列車乗車情報管理サーバは、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、携帯電話保有率及び携帯電話電源オフ率を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出するように構成してもよい。
【0014】
また、前記各列車内基地局は、配置された車両内のシェア1位の携帯電話会社の携帯電話のみと通信可能な信号を用いて通信を行って携帯電話の数を得、
前記列車乗車情報管理サーバは、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、シェアの割合を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出するように構成してもよい。
【0015】
また、本発明によれば、列車の各車両の列車内基地局から携帯電話の数を受信する乗車数報告受信手段と、前記乗車数報告手段が受信した携帯電話の数に対して、記憶手段に記憶した携帯電話保有率及び携帯電話電源オフ率を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出する乗車数演算手段とを備えて成ることを特徴とする列車乗車情報管理サーバが提供される。
乗車数報告受信手段は、列車の各車両の列車内基地局から携帯電話の数を受信する。乗車数演算手段は、前記乗車数報告手段が受信した携帯電話の数に対して、記憶手段に記憶した携帯電話保有率及び携帯電話電源オフ率を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出する。
【0016】
ここで、前記記憶手段に記憶した、乗車数をクラス分けした乗車数正規化変換表を有し、前記乗車数演算手段は、前記乗車数正規化変換表を用いて、車両毎に前記乗車数をクラス分けした乗車数データ結果表を作成するように構成してもよい。
また、外部からの列車情報問い合わせに対して、前記乗車数データ結果表を提供する乗車数データ送信手段を備えて成るように構成してもよい。
【0017】
また、前記携帯電話の数は前記列車内基地局が配置された車両内のシェア1位の携帯電話会社の携帯電話の数であり、前記乗車数演算手段は、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、シェアの割合を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出するように構成してもよい。
【0018】
また、本発明によれば、コンピュータを、列車の各車両の列車内基地局から携帯電話の数を受信する乗車数報告受信手段と、前記乗車数報告手段が受信した携帯電話の数に対して、記憶手段に記憶した携帯電話保有率及び携帯電話電源オフ率を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出する乗車数演算手段として機能させることを特徴とするプログラムが提供される。
コンピュータはプログラムを実行することにより、列車の各車両の列車内基地局から携帯電話の数を受信する乗車数報告受信手段と、前記乗車数報告手段が受信した携帯電話の数に対して、記憶手段に記憶した携帯電話保有率及び携帯電話電源オフ率を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出する乗車数演算手段として機能する。
【0019】
ここで、コンピュータを、前記記憶手段に記憶した、乗車数をクラス分けした乗車数正規化変換表を有し、前記乗車数演算手段は、前記記憶手段に記憶され、乗車数をクラス分けした乗車数正規化変換表を用いて、車両毎に前記乗車数をクラス分けした乗車数データ結果表を作成するように機能させるようにプログラムを構成してもよい。
また、コンピュータを、外部からの列車情報問い合わせに対して、前記乗車数データ結果表を提供する乗車数データ送信手段として機能させるようプログラムを構成してもよい。
【0020】
また、コンピュータを、前記携帯電話の数は前記列車内基地局が配置された車両内のシェア1位の携帯電話会社の携帯電話の数であり、前記乗車数演算手段が、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、シェアの割合を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出するように機能させるようプログラムを構成してもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、簡単な構成により、車両毎の乗車状況をリアルタイムに把握することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態に係る列車乗車情報管理方法、前記方法に使用する列車乗車情報管理システム、管理装置及びプログラムについて説明する。尚、以下の各図において、同一部分には同一符号を付している。
図1は本発明の実施の形態に係る列車乗車情報管理方法に使用する列車乗車情報管理システムのブロック図である。
図1において、10は列車、11は列車内基地局、12はA社製携帯電話、13はB社製携帯電話、14はC社製携帯電話、20は列車乗車情報管理サーバ、25は移動体交換局である。
【0023】
列車10内には列車内基地局11が設置され、列車10に乗車している乗客が保有しているA社製携帯電話12、B社製携帯電話13、C社製携帯電話14と無線で通信が可能である。列車内基地局11は、列車の各車両に配置されており、配置されている車両を自己の管轄としており、配置されている車両内に存在する各社製携帯電話12〜14と無線で通信が可能である。
また列車乗車情報管理サーバ20は、列車とは別のある建物内に設置され、各列車内基地局11とは無線で通信が可能となっている。列車乗車情報管理サーバ20と移動体交換局25は有線接続されている。
【0024】
図2は本発明の実施の形態に係る列車混雑情報提供システムの一部構成を示すブロック図である。図2において、21は乗車数報告受信部、22は乗車数演算部、23は乗車数データ格納部、24は乗車数データ送信部である。
乗車数報告受信部21、乗車数演算部22、乗車数データ格納部23、乗車数データ送信部24は全て列車乗車情報サーバ20の中に格納されている。また列車情報管理サーバ20と移動体交換局25は有線で接続されている。列車情報管理サーバ20はプログラムを実行することにより、乗車数報告受信部21、乗車数演算部22、乗車数データ格納部23、乗車数データ送信部24として機能する。
【0025】
ここで、乗車数報告受信部21は乗車数報告受信手段を構成し、乗車数演算部22乗車数演算手段を構成し、乗車数データ格納部23及び乗車数データ送信部22は記憶手段を構成している。また、乗車数データ送信部24は乗車数データ送信手段を構成している。
図3は乗車数データ格納部23で保持している列車乗車情報管理表の一例を示す。列車乗車情報管理表31には、列車の各車両毎に、各携帯電話メーカ毎の報告数、一定条件下で前記報告数に基づいて推定した当該車両の乗車数が格納される。
【0026】
図4は乗車数データ送信部24で保持している乗車数正規化変換表の一例(同図(a))と、乗車数データ結果の一例(同図(b))を示す。乗車数正規化変換表32には、乗車数に応じてクラス分けする情報が格納される。また、乗車数データ結果表33には、各車両の推定乗車数に応じたクラスが格納される。
図5は図3の列車乗車情報管理表を作成するために列車内基地局11と各携帯電話12、13、14との間で乗車数確認の為に通信するシーケンスと、列車乗車情報管理サーバ20への乗車数報告のシーケンスを示す。
【0027】
先ず、本発明の実施の形態の概要を説明すると、本実施の形態では、駅発車の度に乗車している乗客の保持している携帯電話と列車内の基地局との通信を行い、車両毎の乗客数をリアルタイムに把握できるため、列車の車両毎の混雑状況を、乗車している乗客の保持している携帯電話と列車内の基地局との通信を実施することでリアルタイムに管理できる特徴を有している。
【0028】
図1における列車10の各車両には列車内基地局11が設置されており、駅を発車すると車両毎の列車内基地局11は乗客が保持している携帯電話に対して「乗車問合せ要求」送出する。その応答としての各携帯電話からの「乗車問合せ応答」の車両毎の数を「乗車数報告」として列車情報管理サーバ20に通知する。「乗車数報告」を受信した列車情報管理サーバ20は報告数と携帯電話保有率や携帯電話電源OFF率などから車両毎の車両内の乗車人数を算出し列車乗車情報管理表に格納する。
【0029】
このようにして各車両毎の乗車人数をリアルタイムに把握できることができ、これから列車に乗車する人などに車両毎の空き具合の情報提供を正確に行なうことができる。また電車事故や振り替え乗車発生時などに、鉄道会社側で列車の混雑具合をリアルタイムに把握できることから乗車する人たちに的確な案内ができる。更に列車の駅区間毎の乗車率の統計をとることにより、ダイヤ改正時に適切な変更を実施することができる。
【0030】
以下、図1乃至図5を用いて、本実施の形態の動作を説明する。
図1において、列車10が駅を発車すると、列車内基地局11は「乗車問合せ要求」を送出する。
図5で詳細に説明すると、列車内基地局11はA社携帯電話周波数を使用し列車10内に「乗車問合せ要求」を送出すると、乗客が保持している複数のA社製携帯電話12から列車内基地局11に対して「乗車問合せ応答」を返送する。
【0031】
列車内基地局11ではA社製携帯電話12からの「乗車問合せ応答」の数をカウントし、列車乗車情報管理サーバ20に対して、カウント値をA社乗車数報告として無線により送信する。
また列車内基地局11はB社携帯電話周波数、C社携帯電話周波数それぞれで「乗車問合せ要求」を行い、A社用に実施したことと同じように「乗車問合せ応答」の数をカウントし、カウント値を、それぞれ列車乗車情報管理サーバ20にB社乗車数報告、C社乗車数報告として送信する。サービスしている携帯電話会社が他にもある場合には同様な動作が実施される。また本動作は列車の車両毎に実施される。
【0032】
図2、図3で乗車数報告を列車情報管理サーバ20で受信した後の動作を説明する。
A社乗車数報告、B社乗車数報告、C社乗車数報告は列車情報管理サーバ20内の乗車数報告受信部21で受信した後に、乗車数データ格納部23内にある列車乗車情報管理表31の報告数に格納される。
本実施の形態では1号車の結果がA社製から45個、B社製から15個、C社製から9個の「乗車問合せ応答」が返ってきたこととする。各社製の「乗車問合せ応答」が全て列車乗車情報管理表31に格納されると、乗車数演算部22では各社の報告数と携帯電話保有率や携帯電話電源OFF率などから車両内の乗車人数を算出し、列車乗車情報管理表31の乗車数に格納する。
【0033】
以上の動作は列車10が駅を出発する毎に実施され、前の駅で収集された列車乗車情報管理表31のデータは上書きされることで常に最新情報が格納されることになる。
またこれから列車10に乗車しようとしている人からの携帯WEBサイトのアクセスなどによって列車の混雑状況のデータ収集依頼があった場合には、移動体交換局25から列車乗車情報サーバ20に有線を介してデータ収集依頼が行われる。
【0034】
この依頼は乗車数データ送信部24で受信し、列車乗車情報管理表31の各車両の乗車数を乗車数正規化変換表32を使用して乗車数を正規化し移動体交換機25に結果を送信する。列車乗車情報管理表31を各車両の乗車数を乗車数正規化変換表32で正規化した結果は乗車数データ結果33となり、携帯WEBサイトなどへアクセスした人は列車10では3号車が空いていることが分かる。
【0035】
以上説明したように、本実施の形態では、列車が駅発車の度に、車両毎に設置している基地局から当該基地局が管轄する車両内の携帯電話に対して、携帯電話各社のサービス周波数で問合せを行ない、問合せ結果から車両毎の乗客数を補正し、車両毎の乗客数の保持を行なうようにしている。
このように、本実施の形態では、列車が駅発車の度に「乗車問合せ要求」、「乗車問合せ応答」から乗車人数を算出し列車乗車情報管理表に格納することから、リアルタイムに列車乗客数を把握できる。
【0036】
また、車両毎に列車乗客数を把握していることから、これから列車に乗車する人などに車両毎の空き具合の情報が提供することができる。
また、リアルタイムに車両毎の列車乗客数を把握できることから、電車事故や振り替え乗車発生時などに鉄道会社側で乗車する人たちに的確な案内ができる。
【0037】
また、列車の曜日、時間、駅区間毎の乗車率の統計をとることができることから、ダイヤ改正時に適切な変更を実施することができる。
本発明の他の実施の形態として、複数携帯電話毎に「乗車問合せ要求」を実施するのではなく、シェア1位の携帯電話会社のみ「乗車問合せ要求」を実施し、その応答数とシェア割合などから列車乗客数を算出することにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0038】
携帯電話を利用した列車混雑情報提供システム、列車混雑情報提供方法、管理装置、プログラムに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態に係る列車混雑情報提供システムのブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る列車混雑情報提供システムの一部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態で使用する列車乗車情報管理表の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態で使用する乗車数正規化変換表の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の処理を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
【0040】
10・・・列車
11・・・列車内基地局
12・・・A社製携帯電話
13・・・B社製携帯電話
14・・・C社製携帯電話
20・・・列車乗車情報管理サーバ
21・・・乗車数報告受信部
22・・・乗車数演算部
23・・・乗車数データ格納部
24・・・乗車数データ送信部
25・・・移動体交換局

【特許請求の範囲】
【請求項1】
列車の各車両に配置された列車内基地局が、前記列車が駅を発車したときに、配置された車両内の携帯電話と通信を行うことによって得た携帯電話の数を送信し、
列車乗車情報管理サーバが、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、所定の係数を用いて演算することによって前記車両毎の乗車数を算出することを特徴とする列車乗車情報管理方法。
【請求項2】
列車乗車情報管理サーバは、乗車数をクラス分けした乗車数正規化変換表を有し、前記乗車数正規化変換表を用いて、車両毎に前記乗車数をクラス分けした乗車数データ結果表を作成することを特徴とする請求項1記載の列車乗車情報管理方法。
【請求項3】
列車乗車情報管理サーバは、外部からの列車情報問い合わせに対して、前記乗車数データ結果表を提供することを特徴とする請求項2記載の列車乗車情報管理方法。
【請求項4】
前記各列車内基地局は、配置された車両内の携帯電話に対して乗車問い合わせ要求を送信し、携帯電話から返信された乗車問い合わせ応答の総数を当該車両内の携帯電話の数と認定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の列車乗車情報管理方法。
【請求項5】
前記各列車内基地局は、配置された車両内の全ての携帯電話と通信可能な複数種類の信号を用いて通信を行って携帯電話の数を得ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の列車乗車情報管理方法。
【請求項6】
前記列車乗車情報管理サーバは、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、携帯電話保有率及び携帯電話電源オフ率を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の列車乗車情報管理方法。
【請求項7】
前記各列車内基地局は、配置された車両内のシェア1位の携帯電話会社の携帯電話のみと通信可能な信号を用いて通信を行って携帯電話の数を得、
前記列車乗車情報管理サーバは、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、シェアの割合を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の列車乗車情報管理方法。
【請求項8】
列車の各車両に配置され前記列車が駅を発車したときに、配置された車両内の携帯電話と通信を行うことによって得た携帯電話の数を送信する列車内基地局と、
前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、所定の係数を用いて演算することによって前記車両毎の乗車数を算出する列車乗車情報管理サーバとを備えて成ることを特徴とする列車乗車情報管理システム。
【請求項9】
列車乗車情報管理サーバは、乗車数をクラス分けした乗車数正規化変換表を有し、前記乗車数正規化変換表を用いて、車両毎に前記乗車数をクラス分けした乗車数データ結果表を作成することを特徴とする請求項8記載の列車乗車情報管理システム。
【請求項10】
列車乗車情報管理サーバは、外部からの列車情報問い合わせに対して、前記乗車数データ結果表を提供することを特徴とする請求項9記載の列車乗車情報管理システム。
【請求項11】
前記各列車内基地局は、配置された車両内の携帯電話に対して乗車問い合わせ要求を送信し、携帯電話から返信された乗車問い合わせ応答の総数を当該車両内の携帯電話の数と認定することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一に記載の列車乗車情報管理システム。
【請求項12】
前記各列車内基地局は、配置された車両内の全ての携帯電話と通信可能な複数種類の信号を用いて通信を行って携帯電話の数を得ることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一に記載の列車乗車情報管理システム。
【請求項13】
前記列車乗車情報管理サーバは、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、携帯電話保有率及び携帯電話電源オフ率を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一に記載の列車乗車情報管理システム。
【請求項14】
前記各列車内基地局は、配置された車両内のシェア1位の携帯電話会社の携帯電話のみと通信可能な信号を用いて通信を行って携帯電話の数を得、
前記列車乗車情報管理サーバは、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、シェアの割合を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一に記載の列車乗車情報管理システム。
【請求項15】
列車の各車両の列車内基地局から携帯電話の数を受信する乗車数報告受信手段と、前記乗車数報告手段が受信した携帯電話の数に対して、記憶手段に記憶した携帯電話保有率及び携帯電話電源オフ率を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出する乗車数演算手段とを備えて成ることを特徴とする列車乗車情報管理サーバ。
【請求項16】
前記記憶手段に記憶した、乗車数をクラス分けした乗車数正規化変換表を有し、
前記乗車数演算手段は、前記乗車数正規化変換表を用いて、車両毎に前記乗車数をクラス分けした乗車数データ結果表を作成することを特徴とする請求項15記載の列車乗車情報管理サーバ。
【請求項17】
外部からの列車情報問い合わせに対して、前記乗車数データ結果表を提供する乗車数データ送信手段を備えて成ることを特徴とする請求項16記載の列車乗車情報管理サーバ。
【請求項18】
前記携帯電話の数は前記列車内基地局が配置された車両内のシェア1位の携帯電話会社の携帯電話の数であり、
前記乗車数演算手段は、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、シェアの割合を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出することを特徴とする請求項14乃至17のいずれか一に記載の列車乗車情報管理サーバ。
【請求項19】
コンピュータを、
列車の各車両の列車内基地局から携帯電話の数を受信する乗車数報告受信手段と、前記乗車数報告手段が受信した携帯電話の数に対して、記憶手段に記憶した携帯電話保有率及び携帯電話電源オフ率を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出する乗車数演算手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項20】
コンピュータを、
前記記憶手段に記憶した、乗車数をクラス分けした乗車数正規化変換表を有し、
前記乗車数演算手段は、前記記憶手段に記憶され、乗車数をクラス分けした乗車数正規化変換表を用いて、車両毎に前記乗車数をクラス分けした乗車数データ結果表を作成するように機能させることを特徴とする請求項19記載のプログラム。
【請求項21】
コンピュータを、
外部からの列車情報問い合わせに対して、前記乗車数データ結果表を提供する乗車数データ送信手段として機能させることを特徴とする請求項20記載のプログラム。
【請求項22】
コンピュータを、
前記携帯電話の数は前記列車内基地局が配置された車両内のシェア1位の携帯電話会社の携帯電話の数であり、
前記乗車数演算手段が、前記各車両の列車内基地局から受信した携帯電話の数に対して、シェアの割合を用いた演算を施すことによって前記車両毎の乗車数を算出するように機能させることを特徴とする請求項19乃至21のいずれか一に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−190585(P2009−190585A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−33899(P2008−33899)
【出願日】平成20年2月15日(2008.2.15)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】