説明

初期通信環境のカストマイズ方法、記憶媒体、仲介装置及び通信システム

【課題】本発明は、通信装置の初期通信環境を仲介装置内でカストマイズし、計算機内に自動的に設定することにより、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できる通信システムを提供することを目的とする。
【解決手段】通信装置と、仲介装置と、他のプロバイダとから構成される通信システムにおける初期通信環境のカストマイズ方法であって、仲介装置は、他のプロバイダに接続させるための初期通信環境に関するデータを生成するカストマイズステップを実行し、通信装置は、仲介装置に接続し、生成した初期通信環境に関するデータをダウンロードするステップと、ダウンロードした初期通信環境に関するデータを通信装置内に自動的に設定するステップとを実行することにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットによるデータ通信を行う仲介装置と、ダイヤルアップ接続により仲介装置と接続する通信装置から構成される通信システムにおいて、仲介装置にてカストマイズされた初期通信環境に関するデータを通信装置内に自動的に設定する通信システム、及び初期通信環境に関するデータのカスタマイズ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ダイヤルアップ接続によりインターネットを利用したデータ通信を行う場合、通信装置としての、例えば、計算機の利用者は、最寄りの、または利用を希望する仲介装置としての、例えば、プロバイダに申し込みを行う。
【0003】
申し込み後、計算機の利用者は、プロバイダからメール、またはCD−ROM、フロッピーディスク等(「フロッピー」は登録商標)の記憶媒体により、計算機の初期通信環境の設定に関する情報一式を受け取る。
【0004】
そこで、計算機の利用者は、受け取った計算機の初期通信環境の設定に関する情報に基づいて、計算機上で初期通信環境をカストマイズしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の通信システムにおいて、ダイヤルアップ接続によりインターネットを利用したデータ通信を行う場合、計算機の利用者は、マニュアル操作による初期通信環境のカストマイズが必要であり、そのため、カストマイズを実行するための計算機の専門知識を必要としていた。
【0006】
本発明は、通信装置としての計算機の初期通信環境を仲介装置内でカストマイズし、更に計算機内に自動的に設定することにより、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できる通信システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、上記課題を解決するため、本発明の通信システムは、インターネットによるデータ通信を行う仲介装置と、ダイヤルアップ接続により仲介装置と接続する通信装置から構成される通信システムにおいて、通信装置の利用者が初期通信環境をカストマイズするための特定のボタンを押下することにより、仲介装置にて管理されている所定の情報に基づいて、初期通信環境に関するデータを生成するカストマイズ手段(後述する実施例のカストマイズ部26、カストマイズ部66、カストマイズ部113に相当)と、該カストマイズ手段にて生成された初期通信環境に関するデータを通信装置内に自動的に設定するデータ設定手段(後述する実施例の適用部14、適用部54、適用部107に相当)とを有する構成とする。
【0008】
従って、本発明の通信システムによれば、通信装置としての計算機の初期通信環境を仲介装置内でカストマイズし、更に計算機内に自動的に設定することにより、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できる。
【0009】
また、本発明の通信システムの仲介装置は、初期通信環境に関するデータを生成する際に必要となる所定の情報を記憶する情報記憶手段(後述する実施例の情報データベース25、情報データベース65、情報データベース111に相当)と、該情報記憶手段にて記憶されている所定の情報を抽出する情報抽出手段(後述する実施例の抽出部24、抽出部64、抽出部112に相当)とを有する構成とする。
【0010】
従って、本発明の通信システムは、情報記憶手段にて、例えば、ユーザの使用する計算機のシステム情報(使用機種、OS等)、ユーザの電話番号(市外局番)、プロバイダのアクセスポイントや、プロバイダ固有の情報であるドメイン名、サーバIPアドレス、接続アカウント、接続パスワード等が記憶され、情報抽出手段にて、所定の情報を抽出することにより、効率良くユーザが利用する計算機の初期通信環境に関するデータを生成できる。
【0011】
また、本発明の通信システムの仲介装置及び通信装置は、前記仲介装置が、カストマイズ手段にて生成された初期通信環境に関するデータを通信装置に対して送信するデータ送信手段(後述する実施例のダウンロード部28、ダウンロード部68、ダウンロード部114に相当)を、前記通信装置が、仲介装置からの初期通信環境に関するデータを受信するデータ受信手段(後述する実施例のダウンロード部13、ダウンロード部53、ダウンロード部106に相当)を有する構成とする。
【0012】
従って、本発明の通信システムは、データ送信手段及びデータ受信手段を有することにより、仲介装置からの初期通信環境に関するデータを、通信装置に対してスムーズにダウンロードできる。
【0013】
また、本発明の通信システムの仲介装置は、通信装置からのシステム情報に基づいて、前記所定の情報を検索する検索手段(後述する実施例の検索部22、検索部62、検索部110に相当)を有する構成とする。
【0014】
従って、本発明の通信システムは、検索手段を有することにより、初期通信環境に関するデータを生成するための情報が複数存在する場合に、最適な初期通信環境に関するデータを生成することができる。
【0015】
また、本発明の通信システムの初期通信環境のカストマイズ方法は、インターネットによるデータ通信を行う仲介装置と、ダイヤルアップ接続により仲介装置と接続する通信装置から構成される通信システムの初期通信環境のカストマイズ方法において、通信装置の利用者が初期通信環境をカストマイズするための特定のボタンを押下することにより、仲介装置にて管理されている所定の情報に基づいて、初期通信環境に関するデータを生成するカストマイズステップ(後述する実施例のS18に相当)と、該カストマイズステップにて生成された初期通信環境に関するデータを通信装置内に自動的に設定するデータ設定ステップ(後述する実施例のS20に相当)とを有する方法とする。
【0016】
従って、本発明の通信システムの初期通信環境のカストマイズ方法によれば、通信装置としての計算機の初期通信環境を仲介装置内でカストマイズし、更に計算機内に自動的に設定できるため、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できる。
【0017】
また、本発明の通信装置は、ダイヤルアップ接続により仲介装置と接続する通信装置において、仲介装置からの初期通信環境に関するデータを受信するデータ受信手段(後述する実施例のダウンロード部13、ダウンロード部53、ダウンロード部106に相当)と、該データ受信手段にて受信した初期通信環境に関するデータを通信装置内に自動的に設定するデータ設定手段(後述する実施例の適用部14、適用部54、適用部107に相当)を有する構成とする。
【0018】
従って、本発明の通信装置によれば、仲介装置からの初期通信環境に関するデータを受信することにより、通信装置としての計算機の初期通信環境を計算機内で自動的に設定できるため、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できる。
【0019】
また、本発明の仲介装置は、通信装置からのダイヤルアップ接続によりインターネットによるデータ通信を行う仲介装置において、通信装置の利用者が初期通信環境をカストマイズするための特定のボタンを押下することにより、仲介装置にて管理されている所定の情報に基づいて、初期通信環境に関するデータを生成するカストマイズ手段(後述する実施例のカストマイズ部26、カストマイズ部66、カストマイズ部113に相当)と、該カストマイズ手段にて生成された初期通信環境に関するデータを通信装置に対して送信するデータ送信手段(後述する実施例のダウンロード部28、ダウンロード部68、ダウンロード部114に相当)とを有する構成とする。
【0020】
従って、本発明の仲介装置によれば、カストマイズ手段にて生成した初期通信環境に関するデータを通信装置に対して送信でき、更に通信装置としての計算機の初期通信環境を計算機内で自動的に設定できるため、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できる。
【0021】
また、本発明の仲介装置は、初期通信環境に関するデータを生成する際に必要となる所定の情報を記憶する情報記憶手段(後述する実施例の情報データベース25、情報データベース65、情報データベース111に相当)と、該情報記憶手段にて記憶されている所定の情報を抽出する情報抽出手段(後述する実施例の抽出部24、抽出部64、抽出部112に相当)とを有する構成とする。
【0022】
従って、本発明の仲介装置は、情報記憶手段にて、例えば、ユーザの使用する計算機のシステム情報(使用機種、OS等)、ユーザの電話番号(市外局番)、プロバイダのアクセスポイントや、プロバイダ固有の情報であるドメイン名、サーバIPアドレス、接続アカウント、接続パスワード等が記憶され、情報抽出手段にて、所定の情報を抽出することにより、効率良くユーザが利用する計算機の初期通信環境に関するデータを生成できる。
【0023】
また、本発明の仲介装置は、通信装置からのシステム情報に基づいて、前記所定の情報を検索する検索手段(後述する実施例の検索部22、検索部62、検索部110に相当)を有する構成とする。
【0024】
従って、本発明の仲介装置は、検索手段を有することにより、初期通信環境に関するデータを生成するための情報が複数存在する場合に、最適な初期通信環境に関するデータを生成することができる。
【0025】
また、ダイヤルアップ接続により仲介装置と接続する処理をコンピュータに行わせるためのプログラムにおいて、本発明の記憶媒体に記憶されたプログラムは、仲介装置からの初期通信環境に関するデータを受信させるデータ受信ステップ(後述する実施例のS4、S19に相当)と、
データ受信ステップにて受信した初期通信環境に関するデータを通信装置内に自動的に設定させるデータ設定ステップ(後述する実施例のS20に相当)とを有するプログラムとする。
【0026】
従って、本発明の記憶媒体に記憶されたプログラムによれば、仲介装置からの初期通信環境に関するデータを受信することにより、通信装置としての計算機の初期通信環境を計算機内で自動的に設定できるため、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できる。
【0027】
また、通信装置からのダイヤルアップ接続によりインターネットによるデータ通信を行わせるためのプログラムにおいて、本発明の記憶媒体に記憶されたプログラムは、情報記憶手段にて記憶されている所定の情報を抽出させる情報抽出ステップ(後述する実施例のS17に相当)と、通信装置の利用者が初期通信環境をカストマイズするための特定のボタンを押下することにより、所定の情報に基づいて、初期通信環境に関するデータを生成させるカストマイズステップ(後述する実施例のS18に相当)と、該カストマイズステップにて生成された初期通信環境に関するデータを通信装置に対して送信させるデータ送信ステップ(後述する実施例のS4、S19に相当)とを有するプログラムとする。
【0028】
従って、本発明の記憶媒体に記憶されたプログラムによれば、情報記憶手段にて、例えば、ユーザの使用する計算機のシステム情報(使用機種、OS等)、ユーザの電話番号(市外局番)、プロバイダのアクセスポイントや、プロバイダ固有の情報であるドメイン名、サーバIPアドレス、接続アカウント、接続パスワード等が記憶され、情報抽出ステップにて、所定の情報を抽出させることにより、効率良くユーザが利用する計算機の初期通信環境に関するデータを生成させることができる。
【0029】
また、本発明の記憶媒体に記憶されたプログラムによれば、カストマイズステップにて生成された初期通信環境に関するデータを通信装置に対して送信でき、更に通信装置としての計算機の初期通信環境を計算機内で自動的に設定できるため、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できる。
【0030】
また、上記のプログラムにおいて、本発明の記憶媒体に記憶されたプログラムは、通信装置からのシステム情報に基づいて、前記所定の情報を検索させる検索ステップ(後述する実施例のS16に相当)を有するプログラムとする。
【0031】
従って、本発明の記憶媒体に記憶されたプログラムによれば、検索ステップを有することにより、初期通信環境に関するデータを生成させるための情報が複数存在する場合に、最適な初期通信環境に関するデータを生成させることができる。
【発明の効果】
【0032】
上述の如く、本発明の通信システムによれば、ダイヤルアップ接続によりインターネットを利用したデータ通信を行う場合、通信装置の初期通信環境を仲介装置内でカストマイズし、更に通信装置内に自動的に設定できるため、通信装置の利用者は、従来のようにマニュアル操作による初期通信環境のカストマイズをしなくても良い。そのため、通信装置の利用者は、初期通信環境をカストマイズするための通信装置の専門知識を必要としない。
【0033】
従って、本発明は、通信装置の初期通信環境を仲介装置内でカストマイズし、更に通信装置内に自動的に設定することにより、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できる通信システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の通信システム及び通信システムの初期通信環境のカストマイズ方法の実施例を図面に基づいて説明する。
【0035】
図1は、本発明の通信システムの一実施例の構成図を示す。
【0036】
図1において、通信システムは、公衆回線網を介して相互通信に必要な通信処理を行う通信装置としての計算機1と、公衆回線網を各通信装置との接続媒体としインターネットにより相互通信に必要な通信処理を行う仲介装置としてのプロバイダ2と、プロバイダ2とネットワーク10を介して接続されるプロバイダ3及びプロバイダ4から構成され、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できるように、通信装置としての計算機1の初期通信環境を自動的に設定する処理を実行する。
【0037】
また、通信システムの計算機1は、通信部11と会話部12とダウンロード部13と適用部14から構成され、プロバイダ2は、通信部21と検索部22と会話部23と抽出部24と情報データベース25とカストマイズ部26とカストマイズデータ27とダウンロード部28から構成される。
【0038】
通信部11は、ネットワーク10を介してプロバイダ2に計算機1の所在を通知する機能を有する。
【0039】
会話部12は、ネットワーク10を介してプロバイダ2に計算機1のシステム情報を通知する機能を有する。
【0040】
ダウンロード部13は、プロバイダ2にてカストマイズされた初期通信環境に関するデータとしてのカストマイズデータ27を計算機1にダウンロードする機能を有する。
【0041】
適用部14は、ダウンロード部13にてダウンロードされた初期通信環境に関するデータを計算機1に設定する機能を有する。
【0042】
通信部21は、ネットワーク10を介して通知される計算機1からの所在を受信する機能を有する。
【0043】
検索部22は、通信部21にて受信する計算機1からの所在に基づいて、計算機1の最適な通信環境の情報を検索する機能を有する。
【0044】
会話部23は、ネットワーク10を介して通知される計算機1からのシステム情報を受信する機能を有する。
【0045】
抽出部24は、検索部22にて検索された最適な通信環境の情報からカストマイズ27を生成するときに必要となる情報を抽出する機能を有する。
【0046】
情報データベース25は、ユーザの使用する計算機のシステム情報(使用機種、OS等)、ユーザの電話番号(市外局番)、プロバイダのアクセスポイントや、プロバイダ固有の情報であるドメイン名、サーバIPアドレス、接続アカウント、接続パスワード等が記憶されている。
【0047】
カストマイズ部26は、抽出部24にて抽出された最適な通信環境の情報に基づいて、計算機1の初期通信環境に関するデータとしてのカストマイズデータ27をカストマイズする機能を有する。
【0048】
ダウンロード部28は、カストマイズ部26にてカストマイズされた初期通信環境に関するデータとしてのカストマイズデータ27を計算機1にダウンロードする機能を有する。
【0049】
上記のように構成される本実施例の通信システムがダイヤルアップ接続によりインターネットを利用したデータ通信を行う場合、計算機1の通信部11は、代表のプロバイダとなる、例えば、プロバイダ2に電話をかけることによりネットワーク10を接続し、計算機1の所在として、例えば、電話番号をプロバイダ2の通信部21に対して通知する。
【0050】
通信部21にて計算機1からの電話番号を受信すると、検索部22は、その電話番号に基づいて、情報データベース25から最適な通信環境の情報として、例えば、プロバイダ3の通信環境の情報、またはプロバイダ4の通信環境の情報を検索する。この場合、計算機1に距離が近く通話料の安い、例えば、プロバイダ3の通信環境の情報が検索されたとする。
【0051】
尚、検索部22による最適な通信環境の情報の検索の際、計算機1のシステム情報として、例えば、計算機1で使用されているOSや機種が必要であれば、会話部12と会話部23間でシステム情報の授受を行い、検索部22は、先に受信している電話番号とシステム情報に基づいて情報データベース25から最適な通信環境の情報を検索する。
【0052】
検索部22による検索を終了後、抽出部24は、検索されたプロバイダ3の通信環境の情報から必要な情報を抽出し、更にカストマイズ部26は、抽出された情報に基づいて、計算機1の初期通信環境に関するデータとしてのカストマイズデータ27を生成する。
【0053】
生成されたカストマイズデータ27は、ダウンロード部28及びダウンロード部13にてダウンロードされ、適用部14によって計算機1に自動的に設定される。
【0054】
本実施例の通信システムは、ダイヤルアップ接続によりインターネットを利用したデータ通信を行う場合、計算機1の初期通信環境をプロバイダ2内でカストマイズし、更に計算機1内に自動的に設定できるため、該計算機1の利用者は、従来のようにマニュアル操作による初期通信環境のカストマイズをしなくても良い。そのため、計算機1の利用者は、初期通信環境をカストマイズするための計算機1の専門知識を必要としない。
【0055】
従って、本実施例の通信システムは、計算機1の初期通信環境をプロバイダ2内でカストマイズし、更に計算機1内に自動的に設定することにより、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できる。
【0056】
図2は、図1とは異なる通信システムの一実施例の構成図を示す。
【0057】
図2において、通信システムは、公衆回線網を介して相互通信に必要な通信処理を行う通信装置としての計算機5と、公衆回線網を各通信装置との接続媒体としインターネットにより相互通信に必要な通信処理を行う仲介装置としてのプロバイダ6と、プロバイダ6とネットワーク10を介して接続されるプロバイダ7及びプロバイダ8から構成され、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できるように、通信装置としての計算機5の初期通信環境を自動的に設定する処理を実行する。
【0058】
また、通信システムの計算機5は、通信部51とダウンロード部53と適用部54から構成され、プロバイダ6は、通信部61と検索部62と抽出部64と情報データベース65とカストマイズ部66とカストマイズデータ67とダウンロード部68から構成され、計算機5の初期通信環境をプロバイダ6内でカストマイズし、更に計算機5内に自動的に設定する処理を実行する。
【0059】
通信部51は、ネットワーク10を介してプロバイダ6に計算機5の所在を通知する機能を有する。
【0060】
ダウンロード部53は、プロバイダ6にてカストマイズされた初期通信環境に関するデータとしてのカストマイズデータ67を計算機5にダウンロードする機能を有する。
【0061】
適用部54は、ダウンロード部53にてダウンロードされた初期通信環境に関するデータを計算機5に設定する機能を有する。
【0062】
通信部61は、ネットワーク10を介して通知される計算機5からの所在を受信する機能を有する。
【0063】
検索部62は、通信部61にて受信する計算機5からの所在に基づいて、計算機5の最適な通信環境の情報を検索する機能を有する。
【0064】
抽出部64は、検索部62にて検索された最適な通信環境の情報からカストマイズ67を生成するときに必要となる情報を抽出する機能を有する。
【0065】
情報データベース65は、ユーザの使用する計算機のシステム情報(モデムの使用機種、OS等)、ユーザの電話番号(市外局番)、プロバイダのアクセスポイント等が記憶されている。
【0066】
カストマイズ部66は、抽出部64にて抽出された最適な通信環境の情報に基づいて、計算機5の初期通信環境に関するデータとしてのカストマイズデータ67をカストマイズする機能を有する。
【0067】
ダウンロード部68は、カストマイズ部66にてカストマイズされた初期通信環境に関するデータとしてのカストマイズデータ67を計算機5にダウンロードする機能を有する。
【0068】
上記のように構成される本実施例の通信システムがダイヤルアップ接続によりインターネットを利用したデータ通信を行う場合、計算機5の通信部51は、代表のプロバイダとなる、例えば、プロバイダ6に電話をかけることによりネットワーク10を接続し、計算機5の所在として、例えば、電話番号'03−XXXX−XXXX'をプロバイダ6の通信部61に対して通知する。
【0069】
通信部61にて計算機5の電話番号'03−XXXX−XXXX'を受信すると、検索部62は、その電話番号に基づいて、情報データベース65から最適な通信環境の情報として、例えば、プロバイダ7の情報データベース71内の通信環境の情報、またはプロバイダ8の情報データベース81内の通信環境の情報を検索する。この場合、計算機5に距離が近く通話料の安い、例えば、プロバイダ8の通信環境の情報が検索されたとする。
【0070】
検索部62による検索を終了後、抽出部64は、検索されたプロバイダ8の情報データベース81と、プロバイダ6の情報データベース65から必要な情報を抽出し、更にカストマイズ部66は、抽出された情報に基づいて、計算機5の初期通信環境に関するデータとしてのカストマイズデータ67を生成する。尚、プロバイダ8の情報データベース81と、プロバイダ6の情報データベース65から必要な情報を抽出する場合、各プロバイダの抽出部が別々に必要な情報を抽出し、その後、カストマイズ部66が抽出された情報をマージすることにより、計算機5の初期通信環境に関するデータとしてのカストマイズデータ67を生成しても良い。
【0071】
生成されたカストマイズデータ67は、ダウンロード部68及びダウンロード部53にてダウンロードされ、適用部54によって計算機5に自動的に設定される。
【0072】
本実施例の通信システムは、ダイヤルアップ接続によりインターネットを利用したデータ通信を行う場合、計算機5の初期通信環境をプロバイダ6内でカストマイズし、更に計算機5内に自動的に設定できるため、該計算機5の利用者は、従来のようにマニュアル操作による初期通信環境のカストマイズをしなくても良い。そのため、計算機5の利用者は、初期通信環境をカストマイズするための計算機5の専門知識を必要としない。
【0073】
従って、本実施例の通信システムは、計算機5の初期通信環境をプロバイダ6内でカストマイズし、更に計算機5内に自動的に設定することにより、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できる。
【0074】
また、図3は、図2の実施例で説明したプロバイダ6の情報データベース65と、プロバイダ8の情報データベース81の一例を示す図である。尚、プロバイダ7の情報データベース71には、プロバイダ8の情報データベース81と同様の情報が記憶されている。
【0075】
プロバイダ6の情報データベース65には、例えば、図3に示すようにプロバイダ7とプロバイダ8に関する共通情報及び振り分け情報が管理されている。共通情報としては、例えば、ユーザのシステム情報(使用機種、OS等)があり、振り分け情報としては、例えば、市外局番及びアクセスポイント等がある。
【0076】
プロバイダ8の情報データベース81には、プロバイダ8固有の情報である、例えば、ドメイン名、サーバIPアドレス、接続アカウント、パスワード等が管理されている。
【0077】
図4、図5は、図1及び図2で説明した本実施例の通信システムの初期通信環境のカストマイズ方法の手順を示す。
【0078】
図4において、通信システムは、公衆回線網を介して相互通信に必要な通信処理を行う通信装置としての計算機101と、公衆回線網を各通信装置との接続媒体としインターネットにより相互通信に必要な通信処理を行う仲介装置としてのプロバイダ102を有し、計算機101とプロバイダ102は、交換機103を介して接続される構成とし、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できるように、通信装置としての計算機101の初期通信環境を自動的に設定する処理を実行する。
【0079】
また、通信システムの計算機101は、プロバイダ102に接続を簡易化するボタン104と、通信部105と会話部108とダウンロード部106と適用部107から構成され、プロバイダ102は、通信部109と検索部110と会話部115と抽出部112と情報データベース111とカストマイズ部113とダウンロード部114から構成される。
【0080】
通信部105は、通信部11、51と同様に、交換機103を介してプロバイダ102に計算機101の所在を通知する機能を有する。
【0081】
会話部108は、会話部12と同様に、交換機103を介してプロバイダ102に計算機101のシステム情報を通知する機能を有する。
【0082】
ダウンロード部106は、ダウンロード部13、53と同様に、プロバイダ102にてカストマイズされた初期通信環境に関するデータとしてのカストマイズデータを計算機101にダウンロードする機能を有する。
【0083】
適用部107は、適用部14、54と同様に、ダウンロード部106にてダウンロードされた初期通信環境に関するデータを計算機101に設定する機能を有する。
【0084】
通信部109は、通信部21、61と同様に、交換機103を介して通知される計算機101からの所在を受信する機能を有する。
【0085】
検索部110は、検索部22、62と同様に、通信部109にて受信する計算機101からの所在に基づいて、計算機101の最適な通信環境の情報を検索する機能を有する。
【0086】
会話部115は、会話部23と同様に、交換機103を介して通知される計算機101からのシステム情報を受信する機能を有する。
【0087】
抽出部112は、抽出部24、64と同様に、検索部110にて検索された最適な通信環境の情報からカストマイズデータを生成するときに必要となる情報を抽出する機能を有する。
【0088】
情報データベース111は、ユーザの使用する計算機のシステム情報(使用機種、OS等)、ユーザの電話番号(市外局番)、プロバイダのアクセスポイントや、プロバイダ固有の情報であるドメイン名、サーバIPアドレス、接続アカウント、接続パスワード等が記憶されている。
【0089】
カストマイズ部113は、カストマイズ部26、66と同様に、抽出部112にて抽出された最適な通信環境の情報に基づいて、計算機101の初期通信環境に関するデータをカストマイズする機能を有する。
【0090】
ダウンロード部114は、ダウンロード部28、68と同様に、カストマイズ部113にてカストマイズされた初期通信環境に関するデータとしてのカストマイズデータを計算機101にダウンロードする機能を有する。
【0091】
尚、代表のプロバイダ102への接続は、計算機101による接続操作を簡易化するため、ボタン104を押下し、通信部105が予め設定されている電話番号を自動的にダイヤリングすることにより実行される。また、ダイヤリングは、ユーザに電話代を負担させないようにフリーダイヤルを利用することも可能である。
【0092】
上記、図4のように構成される本実施例の通信システムがダイヤルアップ接続によりインターネットを利用したデータ通信を行う場合、計算機101の利用者がボタン104を押下することにより(S11)、通信部105は、予め設定されている代表のプロバイダとなる、例えば、プロバイダ102の電話番号の自動ダイヤリングを実行する(S12)。その際、通信部105は、交換機103の電話番号通知機能を利用し、計算機101の所在として、例えば、電話番号をプロバイダ102の通信部109に対して通知する(S1)。
【0093】
通信部109にて計算機101からの電話番号を受信すると、検索部110は、その電話番号の市外局番または市内局番までの情報に基づいて、情報データベース111から最適な通信環境の情報を検索し、最寄りのプロバイダを決定する(S13)。尚、交換機103の電話番号通知機能を利用できない場合は、会話部115と会話部108間で電話番号を通知する(S2、S3)。
【0094】
ここで、プロバイダ102は、例えば、ダイヤル先の計算機101の電話番号を利用して、計算機101が専用の通信装置か、汎用の計算機かを判断する(S14)。
【0095】
計算機101が汎用の計算機の場合(S14、NO)、検索部110による最適な通信環境の情報の検索の際、計算機101のシステム情報として、例えば、計算機101で使用されているOSや機種が必要であれば、会話部115と会話部108間でシステム情報の授受を行い(S15)、検索部110は、先に受信している電話番号とシステム情報に基づいて情報データベース111から最適な通信環境の情報を検索する(S16)。
【0096】
検索を終了後、抽出部112は、決定された最寄りのプロバイダの通信環境の情報から必要な情報を抽出する(S17)。
【0097】
一方、計算機101が専用の通信装置の場合(S14、YES)、抽出部112は、検索部110により決定された最寄りのプロバイダの通信環境の情報から必要な情報として、例えば、ドメイン名、IPアドレス、アカウント、パスワード等の情報を抽出する(S17)。
【0098】
抽出部112にて最寄りのプロバイダの通信環境の情報から必要な情報を抽出後、カストマイズ部113は、その情報に基づいて、計算機101の初期通信環境に関するデータとしてのカストマイズデータを生成する(S18)。
【0099】
生成されたカストマイズデータは、ダウンロード部114及びダウンロード部106にてダウンロードされ(S4)(S19)、適用部107によって計算機101に自動的に設定され(S20)、更にプロバイダ102と計算機101のコネクションを切断する(S5)(S21)。
【0100】
本実施例の通信システムは、ダイヤルアップ接続によりインターネットを利用したデータ通信を行う場合、計算機101の初期通信環境をプロバイダ102内でカストマイズし、更に計算機101内に自動的に設定できるため、該計算機101の利用者は、従来のようにマニュアル操作による初期通信環境のカストマイズをしなくても良い。そのため、計算機101の利用者は、初期通信環境をカストマイズするための計算機101の専門知識を必要としない。
【0101】
従って、本実施例の通信システムは、計算機101の初期通信環境をプロバイダ102内でカストマイズし、更に計算機101内に自動的に設定することにより、専門知識を持たないユーザがインターネットによるデータ通信を簡単に利用できる。
【0102】
図6は、通信装置の利用者が初期通信環境をカストマイズするための特定のボタンを押下することにより、仲介装置内にて管理されている所定の情報に基づいて、初期通信環境に関するデータを生成する仲介装置の構成図を示す。
【0103】
図6において、仲介装置は、CPUを含む制御ユニット301とメモリユニット302と表示ユニット303と入力ユニット304とCD−ROMドライブユニット305とディスクユニット306とを有している。これらの各ユニットは、システムバスAを介して接続されている。
【0104】
制御ユニット301は、通信装置の利用者が初期通信環境をカストマイズするための特定のボタンを押下することにより、仲介装置内にて管理されている所定の情報に基づいて、初期通信環境に関するデータを生成するプログラムを実行する。
【0105】
メモリユニット302は、RAM、ROM等のメモリを含み、制御ユニット301が実行すべきプログラム、処理の過程で得られた必要なデータ等を記憶する。
【0106】
表示ユニット303は、CRTやLCD(液晶表示パネル)等で構成され、各種画面を表示する。
【0107】
入力ユニット304は、キーボード、マウス等で構成される。
【0108】
CD−ROM400には、仲介装置内にて管理されている所定の情報に基づいて、初期通信環境に関するデータを生成するプログラムが格納されている。
【0109】
CD−ROMドライブユニット305にセットされたCD−ROM400からプログラムがディスクユニット306にインストールされる。そして、仲介装置を立ち上げるときにディスクユニット306から読み出されたプログラムがメモリユニット302に格納される。この状態で、制御ユニット301(CPU)は、メモリユニット302に格納されたプログラムに従って、仲介装置内にて管理されている所定の情報に基づいて、初期通信環境に関するデータを生成する処理を実行する。
【0110】
尚、CD−ROM400にて仲介装置内にて管理されている所定の情報に基づいて、初期通信環境に関するデータを生成する処理を記述したプログラムを提供しているが、このプログラムの記憶媒体は、これに限定されることなく、システムを構成するコンピュータに応じて、フロッピーディスク等の磁気ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等の他の記憶媒体を用いることも可能である。
【0111】
図7は、仲介装置にて生成された初期通信環境に関するデータを自動的に設定する通信装置の構成図を示す。
【0112】
図7において、通信装置は、CPUを含む制御ユニット501とメモリユニット502と表示ユニット503と入力ユニット504とCD−ROMドライブユニット505とディスクユニット506とを有している。これらの各ユニットは、システムバスBを介して接続されている。
【0113】
制御ユニット501は、仲介装置にて生成された初期通信環境に関するデータを自動的に設定するプログラムを実行する。
【0114】
メモリユニット502は、RAM、ROM等のメモリを含み、制御ユニット501が実行すべきプログラム、処理の過程で得られた必要なデータ等を記憶する。
【0115】
表示ユニット503は、CRTやLCD(液晶表示パネル)等で構成され、各種画面を表示する。
【0116】
入力ユニット504は、キーボード、マウス等で構成される。
【0117】
CD−ROM600には、仲介装置にて生成された初期通信環境に関するデータを自動的に設定するプログラムが格納されている。
【0118】
CD−ROMドライブユニット505にセットされたCD−ROM600からプログラムがディスクユニット506にインストールされる。そして、通信装置を立ち上げるときにディスクユニット506から読み出されたプログラムがメモリユニット502に格納される。この状態で、制御ユニット501(CPU)は、メモリユニット502に格納されたプログラムに従って、仲介装置にて生成された初期通信環境に関するデータを自動的に設定する処理を実行する。
【0119】
尚、CD−ROM600にて仲介装置にて生成された初期通信環境に関するデータを自動的に設定する処理を記述したプログラムを提供しているが、このプログラムの記憶媒体は、これに限定されることなく、システムを構成するコンピュータに応じて、フロッピーディスク等の磁気ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等の他の記憶媒体を用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】本発明の通信システムの構成図である。
【図2】本発明の通信システムの構成図である。
【図3】本発明の情報データベースで管理する情報の一例を示す図である。
【図4】通信システムの初期通信環境のカストマイズ方法を示す図である。
【図5】通信システムの初期通信環境のカストマイズ方法の手順を示すフローチャートである。
【図6】代表となる仲介装置の構成図である。
【図7】通信装置の構成図である。
【符号の説明】
【0121】
1 計算機
2 プロバイダ
3 プロバイダ
4 プロバイダ
5 計算機
6 プロバイダ
7 プロバイダ
8 プロバイダ
10 ネットワーク
11 通信部
12 会話部
13 ダウンロード部
14 適用部
21 通信部
22 検索部
23 会話部
24 抽出部
25 情報データベース
26 カストマイズ部
27 カスタマイズデータ
28 ダウンロード部
51 通信部
53 ダウンロード部
54 適用部
61 通信部
62 検索部
64 抽出部
65 情報データベース
66 カストマイズ部
67 カストマイズデータ
68 ダウンロード部
71 情報データベース
81 情報データベース
101 計算機
102 プロバイダ
103 交換機
104 ボタン
105 通信部
106 ダウンロード部
107 適用部
108 会話部
109 通信部
110 検索部
111 情報データベース
112 抽出部
113 カスタマイズ部
114 ダウンロード部
115 会話部
301 制御ユニット
302 メモリユニット
303 表示ユニット
304 入力ユニット
305 CDROMドライブユニット
306 ディスクユニット
400 CDROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信装置と、該通信装置とインターネットを介したデータ通信を行う仲介装置と、他のプロバイダとから構成される通信システムにおける初期通信環境のカストマイズ方法であって、
前記仲介装置は、
前記通信装置が接続されると、他のプロバイダに接続させるための初期通信環境に関するデータを生成する際に必要となる所定の情報を記憶した情報記憶手段に基づいて該通信装置の初期通信環境に関するデータを生成するカストマイズステップを実行し、
前記通信装置は、
前記仲介装置に接続し、該仲介装置の前記カストマイズステップで生成した初期通信環境に関するデータをダウンロードする通信装置ダウンロードステップと、
前記通信装置ダウンロードステップでダウンロードした初期通信環境に関するデータを通信装置内に自動的に設定するデータ設定ステップと
を実行することを特徴とする初期通信環境のカストマイズ方法。
【請求項2】
前記仲介装置は、
前記通信装置が接続されると、該通信装置とシステム情報の授受を行う仲介装置会話ステップと、
前記仲介装置会話ステップで授受を行ったシステム情報に基づき前記情報記憶手段から所定の情報を検索して抽出する検索ステップと
を更に実行し、
前記カストマイズステップは、
前記検索ステップで抽出した所定の情報に基づき前記通信装置の初期通信環境に関するデータを生成することを特徴とする請求項1記載の初期通信環境のカストマイズ方法。
【請求項3】
前記カストマイズステップは、
前記通信端末での、初期通信環境をカストマイズするための特定のボタンの利用者の押下に基づいて該通信装置が接続されると、初期通信環境に関するデータを生成する際に必要となる所定の情報を記憶した情報記憶手段に基づいて該通信装置の初期通信環境に関するデータを生成することを特徴とする請求項1記載の初期通信環境のカストマイズ方法。
【請求項4】
通信装置と、該通信装置とインターネットを介したデータ通信を行う仲介装置と、他のプロバイダとから構成される通信システムにおける初期通信環境のカストマイズ方法であって、
前記通信装置が、
前記仲介装置に接続し、該仲介装置における、前記通信装置の接続に応じて他のプロバイダに接続させるための初期通信環境に関するデータを生成する際に必要となる所定の情報を記憶した情報記憶手段に基づいて該通信装置の初期通信環境に関するデータを生成するカストマイズステップで生成された、初期通信環境に関するデータをダウンロードする通信装置ダウンロードステップと、
前記通信装置ダウンロードステップでダウンロードした初期通信環境に関するデータを通信装置内に自動的に設定するデータ設定ステップと
を実行することを特徴とする初期通信環境のカストマイズ方法。
【請求項5】
通信装置と、該通信装置とインターネットを介したデータ通信を行う仲介装置と、他のプロバイダとから構成される通信システムにおいて実行される初期通信環境のカストマイズプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記カストマイズプログラムは、
前記仲介装置を、
前記通信装置が接続されると、他のプロバイダに接続させるための初期通信環境に関するデータを生成する際に必要となる所定の情報を記憶した情報記憶手段に基づいて該通信装置の初期通信環境に関するデータを生成するカストマイズ手段として機能させ、
前記通信装置を、
前記仲介装置に接続し、該仲介装置の前記カストマイズステップで生成した初期通信環境に関するデータをダウンロードする通信装置ダウンロード手段と、
前記通信装置ダウンロード手段でダウンロードした初期通信環境に関するデータを通信装置内に自動的に設定するデータ設定手段と
として機能させる初期通信環境のカストマイズプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項6】
前記仲介装置を、
前記通信装置が接続されると、該通信装置とシステム情報の授受を行う仲介装置会話手段と、
前記仲介装置会話手段で授受を行ったシステム情報に基づき前記情報記憶手段から所定の情報を検索して抽出する検索手段として機能させ、
前記カストマイズ手段は、
前記検索手段で抽出した所定の情報に基づき前記通信装置の初期通信環境に関するデータを生成することを特徴とする請求項5記載の初期通信環境のカストマイズプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項7】
前記カストマイズ手段は、
前記通信端末での、初期通信環境をカストマイズするための特定のボタンの利用者の押下に基づいて該通信装置が接続されると、初期通信環境に関するデータを生成する際に必要となる所定の情報を記憶した情報記憶手段に基づいて該通信装置の初期通信環境に関するデータを生成することを特徴とする請求項5記載の初期通信環境のカストマイズプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項8】
通信装置及び他のプロバイダとインターネットを介したデータ通信を行う仲介装置であって、
他のプロバイダに接続させるための初期通信環境に関するデータを生成する際に必要となる所定の情報を記憶する情報記憶手段と、
前記通信装置が接続されると、前記情報記憶手段に記憶した所定の情報に基づいて該通信装置の初期通信環境に関するデータを生成するカストマイズ手段と、
前記カストマイズ手段で生成した初期通信環境に関するデータを前記通信装置にダウンロードして前記通信装置内のデータ設定手段に初期通信環境に関するデータを自動的に設定させる通信装置ダウンロード手段と
を備えることを特徴とする仲介装置。
【請求項9】
前記通信装置が接続されると、該通信装置とシステム情報の授受を行う仲介装置会話手段と、
前記情報記憶手段から前記仲介装置会話手段で授受を行ったシステム情報に基づき所定の情報を検索して抽出する検索手段とを更に備え、
前記カストマイズ手段は、
前記検索手段で抽出した所定の情報に基づき前記通信装置の初期通信環境に関するデータを生成することを特徴とする請求項8記載の仲介装置。
【請求項10】
前記カストマイズ手段は、
前記通信端末での、初期通信環境をカストマイズするための特定のボタンの利用者の押下に基づいて該通信装置が接続されると、前記情報記憶手段に記憶した所定の情報に基づいて該通信装置の初期通信環境に関するデータを生成することを特徴とする請求項8記載の仲介装置。
【請求項11】
通信装置と、該通信装置とインターネットを介したデータ通信を行う仲介装置と、他のプロバイダとから構成される通信システムであって、
前記仲介装置は、
他のプロバイダに接続させるための初期通信環境に関するデータを生成する際に必要となる所定の情報を記憶する情報記憶手段と、
前記通信装置が接続されると、前記情報記憶手段に記憶した所定の情報に基づいて該通信装置の初期通信環境に関するデータを生成するカストマイズ手段とを備え、
前記通信装置は、
前記仲介装置に接続し、該仲介装置の前記カストマイズ手段で生成した初期通信環境に関するデータをダウンロードする通信装置ダウンロード手段と、
前記通信装置ダウンロード手段でダウンロードした初期設定環境に関するデータを通信装置内に自動的に設定するデータ設定手段と
を備えることを特徴とする通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−74757(P2007−74757A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−329909(P2006−329909)
【出願日】平成18年12月6日(2006.12.6)
【分割の表示】特願平9−288555の分割
【原出願日】平成9年10月21日(1997.10.21)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】