説明

別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物

別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物が開示される。前記調製物は特別なコポリマーAを含む。これらのコポリマーAは、以下に由来する構造単位を含む:
a1)環状アミド構造を含む1種または2種以上の特別なモノマーまたは
a2)1種または2種以上の特別なアルコキシル化モノマー、および
b)アミド基およびスルホン酸基をプロトン化形態または塩形態で含み、架橋されていても架橋されていなくてもよい1種または2種以上の特別なモノマー。
前記の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、特に、自動食器洗浄機における食器またはグラス類の処理に適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特別なコポリマーAを含む別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物(discrete or single dose detergent formulations)、これらの別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物を製造する方法、および上記別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物を用いて自動食器洗浄機において食器またはグラス類を処理する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アクリロイルジメチルタウレートをベースとするポリマーが、液体調製物における有用なコンシステンシー付与剤であることが示されてきた。特許文献1には、アクリロイルジメチルタウレートポリマーを含む液体洗剤および洗浄剤組成物が記載されている。特許文献2には、そのようなポリマーを含む酸性調製物が記載されている。しかしながら、比較的高度に濃縮された市販の液体製品であっても、通常、高量の水を有しており、これは高い輸送コスト等を引き起こす。さらに、ユーザーはこのような濃縮物を実際には過剰量で使用する傾向があり、このことは結果として環境に負の影響を及ぼす。
【0003】
さらに、製品が固体、例えば、粉末または顆粒として調製される場合には、最終消費者は、意図する用途のために使用すべき固体の量を測定するための適量配分補助具(dosing aids)を使用しなければならないが、これは濃縮製品との皮膚接触という付随のリスクを伴う。
【0004】
従って、液体および固体の両調製物、例えば、洗剤は、正確な、生態学的に安全な、かつ繰り返しが可能な適量配分(dosing)を最終使用者が達成するのが困難であるという不利な点を有する。これは、環境にやさしい使用という観点から不利である。
【0005】
別個もしくは単一剤形にある、例えばタブレット形態にある洗剤組成物は公知である。そのような形態にある洗剤組成物は、粉末または顆粒の形態にある洗剤組成物と比較して、いくつかの有利な点(例えば、より容易な適量配分(dosing)、取扱い、輸送および保管)を有することが理解される。
【0006】
洗剤タブレットは、最も一般的には、洗剤組成物の成分を予め混合し、予め混合した洗剤成分を好適な装置、好ましくはタブレットプレスを用いて、タブレットに形成することにより製造される。タブレットは通常、製造されたタブレットが取扱いや輸送に損傷を受けることなく耐えられるために十分に強固であるように、洗剤組成物の成分の圧縮により形成される。強固であることに加えて、タブレットはまた、洗浄サイクルの初めにできるだけ早く洗剤成分が洗浄水に放出されるように、十分に速く溶解しなければならない。
【0007】
しかしながら、圧縮力が増加するにつれて、タブレットの溶出速度が遅くなるという矛盾が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】欧州特許第140583号
【特許文献2】欧州特許第1477553号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明によって解決されるべき目的は、高度に濃縮された形態で存在でき、そして上述のいずれの不利な点もなく消費者が簡単かつ安全な方法で使用できる、洗剤用の、好ましくは自動食器洗浄機用途のための、保管可能な剤形を提供することであった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
驚くべきことに、この目的が、以下:
a1)式(1)の1種または2種以上の繰り返し構造単位を1〜50重量%
【0011】
【化1】

[式中、nは2〜9の整数である。]、
または
a2)式(2)の1種または2種以上の繰り返し構造単位を1〜50重量%
【0012】
【化2】

[式中、
、RおよびRは、互いに独立して水素またはメチルであり、
は水素、またはn−脂肪族、イソ脂肪族、オレフィン性、脂環式、アリール脂肪族もしくは芳香族(C〜C30)−炭化水素ラジカルであり、
YはOまたはNHであり、そして
mおよびnは、エチレンオキシド単位(EO)およびプロピオンオキシド単位(PO)に関する化学量論係数であり、そして、互いに独立して0〜50であり、mおよびnの合計は平均で1以上でなくてはならず、そして、−[EO]−[PO]−鎖にわたるEOおよびPO単位の分布は、ランダム、ブロック様、交互またはグラジエント様であることができる]、
ならびに、
b)式(3)の1種または2種以上の繰り返し構造単位を49.99〜98.99重量%
【0013】
【化3】

[式中、
は水素またはメチルであり、
Zは(C−C)−アルキレンであり、そして
Xは、H、Li、Na、K、Mg++/2、Ca++/2、Al+++/3、NH、モノアルキルアンモニウム、ジアルキルアンモニウム、トリアルキルアンモニウムおよびテトラアルキルアンモニウムからなる群から選択され、これらのアンモニウムイオンにおけるアルキル基は、互いに独立して、1〜30個の炭素原子を含む。]
を次々に含む1種または2種以上のコポリマーAを含む別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物によって解決されることが今回見出された。
【0014】
従って、本発明は、1種または2種以上のコポリマーAを含む別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物を提供し、コポリマーAは以下:
a1)式(1)の1種または2種以上の繰り返し構造単位を1〜50重量%
【0015】
【化4】

[式中、nは2〜9の整数である。]、
または
a2)式(2)の1種または2種以上の繰り返し構造単位を1〜50重量%
【0016】
【化5】

[式中、
、RおよびRは、互いに独立して水素またはメチルであり、
は水素、またはn−脂肪族、イソ脂肪族、オレフィン性、脂環式、アリール脂肪族もしくは芳香族(C〜C30)−炭化水素ラジカルであり、
YはOまたはNHであり、そして
mおよびnは、エチレンオキシド単位(EO)およびプロピオンオキシド単位(PO)に関する化学量論係数であり、そして、互いに独立して0〜50であり、mおよびnの合計は平均で1以上でなくてはならず、そして、−[EO]−[PO]−鎖にわたるEOおよびPO単位の分布は、ランダム、ブロック様、交互またはグラジエント様であることができる]、
ならびに、
b)式(3)の1種または2種以上の繰り返し構造単位を49.99〜98.99重量%
【0017】
【化6】

[式中、
は水素またはメチルであり、
Zは(C−C)−アルキレンであり、そして
Xは、H、Li、Na、K、Mg++/2、Ca++/2、Al+++/3、NH、モノアルキルアンモニウム、ジアルキルアンモニウム、トリアルキルアンモニウムおよびテトラアルキルアンモニウムからなる群から選択され、これらのアンモニウムイオンにおけるアルキル基は、互いに独立して、1〜30個の炭素原子を含む。]
を含む。
【0018】
本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、1つの単一の物の形態、好ましくはタブレットの形態で存在する。粉末または顆粒とは対照的に、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、粉末または顆粒の1つの微粒子と比較して、より高い重量を有する。好ましくは、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の重量、すなわち、単一の物、例えば単一のタブレットの重量は、1.0g以上である。
【0019】
本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、優れた溶出特性と一緒に、改善された安定性、ロバスト性およびプロダクトインテグリティを有する。これらはさらに、自動食器洗浄機において用いた際に有利なリンス特性を示し、食器もしくはグラス類の表面と付着した食べ物との間の接着力を減少させる。
【0020】
コポリマーAおよびその製造は、例えば欧州特許第1116733号および欧州特許第1069142号に記載されている。
【0021】
前記コポリマーAは式(1)および(3)の構造単位、または式(2)および(3)の構造単位、ならびに場合によりさらなる構造単位を含む。
【0022】
本発明の好ましい実施態様において、前記コポリマーAは、式(1)および(3)の構造単位を含み、架橋されている。
【0023】
本発明のさらなる好ましい実施態様において、前記コポリマーAは、式(2)および(3)の構造単位を含み、架橋されていない。
【0024】
本発明のさらなる好ましい実施態様において、前記コポリマーAは、式(2)および(3)の構造単位を含み、架橋されている。
【0025】
本発明のさらなる好ましい実施態様において、前記コポリマーAは、1種または2種以上の式(1)または(2)の構造単位、好ましくは1種または2種以上の式(1)の構造単位を2〜30重量%、好ましくは3〜20重量%、特に好ましくは3〜15重量%、および、1種または2種以上の式(3)の構造単位を 69.5〜97.5重量%、好ましくは79.5〜96.5重量%、特に好ましくは84.5〜96.5重量%含む。
【0026】
本発明のさらなる好ましい実施態様において、前記コポリマーAは、1種または2種以上の式(1)または(2)の構造単位、好ましくは1種または2種以上の式(1)の構造単位を 1.1〜50重量%、好ましくは2〜30重量%、特に好ましくは3〜20重量%、殊に好ましくは3〜15重量%、および、1種または2種以上の式(3)の構造単位を50〜98.9重量%、好ましくは70〜98重量%、特に好ましくは80〜97重量%、殊に好ましくは85〜97重量%含む。
【0027】
前記コポリマーAは、架橋されていなくても架橋されていてもよい。
【0028】
本発明の好ましい実施態様において、前記コポリマーAは架橋されている。この場合に、それらは好ましくは 0.01〜8重量%、特に好ましくは0.2〜3重量%、殊に好ましくは0.5〜2重量 %の、少なくとも2つのオレフィン性二重結合を有する1種または2種以上のモノマーに由来する1種または2種以上の架橋構造を含む。
【0029】
少なくとも2つのオレフィン性二重結合を有する1種または2種以上のモノマーは、好ましくはアリルアクリレート、アリルメタクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ジプロピレングリコールジアリルエーテル、ポリグリコールジアリルエーテル、ヒドロキノンジアリルエーテル、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、テトラアリルオキシエタン、トリエチレングリコールジビニルエーテル、または他官能性アルコール類の他のアリルもしくはビニルエステル、トリアリルアミン、メチレンビスアクリルアミドおよびジビニルベンゼンからなる群から選択される。
【0030】
アリルアクリレート、アリルメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレートおよび/またはトリメチロールプロパントリメタクリレートが特に好ましい。
【0031】
本発明の別の好ましい実施態様において、前記コポリマーAは、10〜10g/molの分子量Mを有する。特に好ましくは前記コポリマーAは、10〜10g/molの分子量Mを有し、特に好ましくは前記コポリマーAは5・10〜5・10g/molの分子量Mを有する。この発明の目的において、Mは通常、ポリスチレンスルホン酸に対するGPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)によって測定されるものである。
【0032】
本発明のさらなる好ましい実施態様において、1種または2種以上の式(1)の構造単位は、N−ビニルピロリドン(NVP)およびN−ビニルカプロラクタムからなる群から選択される物質に由来する。
【0033】
本発明のさらなる好ましい実施態様において、式(2)の1種または2種以上の構造単位において、R、RおよびRは互いに独立に、水素またはメチルであり、Rはn−脂肪族、イソ脂肪族もしくはオレフィン性(C−C22)−炭化水素ラジカルであり、YはOまたはNH、好ましくはYはOであり、nは0であり、そしてmは1〜30である。
【0034】
本発明のさらなる好ましい実施態様において、式(3)の1種または2種以上の構造単位において、Rは水素またはメチルであり、ZはC−アルキレン、好ましくはZは−C(CH−CH−であり、そしてXはH、NaおよびNHからなる群から選択される。特に好ましくは、1種または2種以上のコポリマーAは、式(3)の構造単位を含み、式中、Rは水素であり、Zは-C(CH−CH−であり、XはNaである。
【0035】
式(3)の1種または2種以上の繰り返し構造単位において、XはHであることができる。コポリマーAが式(3)の1種または2種以上の繰り返し構造単位(XはHである)を含む場合、式(3)の1種または2種以上の繰り返し構造単位の中和度は好ましくは90%以上である。これは、式(3)の1種または2種以上の繰り返し構造単位の90モル%以上においてXがHとは異なる意味を有することを意味する。コポリマーAが式(3)の1種または2種以上の繰り返し構造単位(XはHである)を含む場合、式(3)の1種または2種以上の繰り返し構造単位の中和度は特に好ましくは95%以上、殊に好ましくは98%以上である。
【0036】
本発明の別の好ましい実施態様において、式(3)の1種または2種以上の繰り返し構造単位における対イオンXの全てがHとは異なる意味を有し、すなわち、本発明のこの好ましい実施態様において、式(3)の1種または2種以上の繰り返し構造単位の中和度は100%である。
【0037】
本発明の別の好ましい実施態様において、コポリマーAは、式(1)もしくは(2)の1種または2種以上の構造単位、式(3)の1種または2種以上の構造単位、および場合により、少なくとも2つのオレフィン性二重結合を有する1種または2種以上のモノマーに由来する1種または2種以上の架橋構造からなる。
【0038】
本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の全重量を基準として、好ましくは、1種または2種以上のコポリマーAを、0.1〜10重量%の量で、特に好ましくは0.5〜7重量%の量で、殊に好ましくは2〜5重量%の量で含む。
【0039】
本発明の好ましい実施態様において、前記の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、多相タブレットの形態で存在する。
【0040】
本発明の好ましい実施態様において、前記の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、コーティングされているかまたはカプセル化されており、好ましくはポリマー箔、例えばポリビニルアルコール箔においてコーティングされているかまたはカプセル化されている。
【0041】
本発明の別の好ましい実施態様において、別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、圧縮された粒子状の固体の形態で存在する。
【0042】
本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、界面活性剤、ビルダー、酵素、漂白剤、漂白活性化剤、漂白触媒、アルカリ担体、有機ポリマー、重金属の金属イオン封鎖剤、腐食防止剤、pH調節剤、破壊剤(disrupting agents)および/またはヒドロトロープを含むことができる。このような成分は当業者によく知られているものである。
【0043】
ここで好適な界面活性剤には、アニオン性、非イオン性および/または両性の界面活性剤、より特には、低泡性の非イオン界面活性剤が含まれる。このような化合物は、好ましくは、分子内に25モル以下のエチレンオキシド単位および8モル以下のプロピレンオキシド単位を含むC12−18アルキルポリエチレングリコールポリプロピレングリコールエーテルである。しかしながら、他の公知の低泡性の非イオン界面活性剤を使用することもでき、それらには例えば、分子内に8モル以下のエチレンオキシド単位および8モル以下のブチレンオキシド単位を含むC12−18アルキルポリエチレングリコールポリブチレングリコールエーテル、末端キャップアルキルポリアルキレングリコール混合エーテル、および起泡性であるが生態学的に魅力的な約1〜4の重合度を有するC8−14アルキルポリグリコシド、および/または分子内に3〜8個のエチレンオキシド単位を含むC12−14アルキルポリエチレングリコールが含まれる。グルカミド類のファミリーからの界面活性剤、例えば、アルキル部分が好ましくはC6−14脂肪アルコールに由来するアルキル−N−メチルグルカミド類もまた好適である。上記の界面活性剤は、有利には、混合物の形態で、例えばアルキルポリグリコシドと脂肪アルコールエトキシレートとの混合物またはグルカミドとアルキルポリグリコシドとの混合物の形態で使用することもできる。
【0044】
他の好適な界面活性剤は、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルグリセリルスルホネート、アルキルおよびアルケニルスルホネート、アルキルエトキシカルボキシレート、N−アシルサルコシネート、N−アシルタウレート、アルキルスクシネート、およびスルホスクシネートである(ここで、前記アルキル、アルケニルまたはアシル部分はC5−20、好ましくはC10−18であり、さらに、直鎖状または分岐状である)。
【0045】
界面活性剤は好ましくは、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の全重量を基準として0.2〜30重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%、殊に好ましくは1〜5重量%のレベルで存在する。
【0046】
ここで使用するために好適なビルダーには、水溶性ビルダー、例えば、クエン酸塩、炭酸塩およびポリリン酸塩、および部分的に水溶性のもしくは不溶性のビルダー、例えば、ゼオライトA、B、P、X、HSおよびMAPを含めた結晶性層状ケイ酸塩およびアルミノケイ酸塩が含まれる。
【0047】
ビルダーは好ましくは、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の全重量を基準として、1〜80重量%、特に好ましくは10〜70重量%、殊に好ましくは20〜60重量%のレベルで存在する。
【0048】
ここで好適な酵素には、細菌性および真菌性のセルラーゼ、例えば、CarezymeおよびCelluzyme(Novo Nordisk A/S);ペルオキシダーゼ;リパーゼ、例えばAmano−P(Amano Pharmaceutical Co.)、M1 Lipase(登録商標)およびLipomax(登録商標)(Gist−Brocades)およびLipolase(登録商標)およびLipolase Ultra(登録商標)(Novo);クチナーゼ;プロテアーゼ、例えばEsperase(登録商標)、Alcalase(登録商標)、Durazym(登録商標)およびSavinase(登録商標)(Novo)およびMaxatase(登録商標)、Maxacal(登録商標)、Properase(登録商標)およびMaxapem(登録商標)(Gist−Brocades);およびアミラーゼ、例えばPurafect Ox Am(登録商標)(Genencor)およびTermamyl(登録商標)、Ban(登録商標)、Fungamyl(登録商標)、Duramyl(登録商標)、およびNatalase(登録商標)(Novo);Subtilisin(登録商標)、ならびにこれらの混合物が含まれる。
【0049】
ここで好ましくは、酵素は、本願の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の全重量を基準として、純粋な酵素0.0001〜2重量%の範囲にあるレベルで、プリル、顆粒または共顆粒として添加される。
【0050】
本願の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、漂白剤、または1種または2種以上の漂白剤および1種または2種以上の漂白活性化剤からなる漂白組成物を、別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の全重量を基準として、好ましくは0.1〜30重量%、特に好ましくは1〜5重量%のレベルで含むことができる。
【0051】
もし存在する場合には漂白活性化剤の量は、好ましくは、漂白剤および漂白活性化剤からなる漂白組成物の全重量を基準として、0.1〜60重量%、特に好ましくは0.5〜40重量%となる。
【0052】
酸素をベースとする好適な漂白剤は、アルカリ金属過ホウ酸塩一水和物および四水和物、および/またはアルカリ金属過炭酸塩、およびアルカリ金属過硫酸塩、過ケイ酸塩および過クエン酸塩であり、ナトリウムが好ましいアルカリ金属である。特に食器用洗剤においては、過炭酸ナトリウムの使用が有利であり、なぜならばそれはグラス類の腐食挙動に関して特に有利な効果を有するからである。従って、酸素をベースとする漂白剤は好ましくはアルカリ金属過炭酸塩、特に好ましくは過炭酸ナトリウムである。公知のペルオキシカルボン酸、例えばドデカン二過酸、または芳香族ラジカルにおいて場合により置換されていてもよいフタルイミド過カルボン酸が、酸素をベースとする漂白剤に加えて、またはより特には当該漂白剤の代わりに存在していてもよい。さらに、公知の漂白安定剤、例えば、ホスホン酸塩、ホウ酸塩、メタホウ酸塩、メタケイ酸塩、およびまたマグネシウム塩、例えば硫酸マグネシウムの少量の添加が、有用であり得る。
【0053】
漂白剤の混合物も使用することができる。
【0054】
過酸素漂白剤、例えば、過ホウ酸塩、過炭酸塩等は、好ましくは漂白活性化剤と組み合わされ、これは、水溶液(すなわち、洗浄工程の間)における、漂白活性化剤に相当するペルオキシ酸のin situ生成をもたらす。
【0055】
公知の慣用の漂白活性化剤、すなわち、過加水分解条件下に、好ましくは1〜10個の炭素原子を含み、特に好ましくは2〜4個の炭素原子を含む脂肪族ペルオキソカルボン酸および/または場合により置換された過安息香酸を形成する化合物を使用することができる。好適な慣用の漂白活性化剤は、上記の炭素原子数を有するO−および/またはN−アシル基、および/または場合により置換されたベンゾイル基を有する物質である。好ましい慣用の漂白活性化剤は、ポリアシル化アルキレンジアミン類、特に好ましくはテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、アシル化トリアジン誘導体、特に好ましくは1,5−ジアセチル−2,4−ジオキソヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン(DADHT)、アシル化グリコールウリル類、特に好ましくはテトラアセチルグリコールウリル(TAGU)、N−アシルイミド類、特に好ましくはN−ノナノイルスクシンイミド(NOSI)、カルボン酸無水物、特に好ましくは無水フタル酸、アシル化多価アルコール類、特に好ましくはトリアセチン、エチレングリコールジアセテート、2,5−ジアセトキシ−2,5−ジヒドロフラン、およびエノール、およびアセチル化ソルビトール、およびマンニトール、およびこれらの混合物(SORMAN)、アシル化糖誘導体、特に好ましくはペンタアセチルグルコース(PAG)、ペンタアセチルフルクトース、テトラアセチルキシロース、およびオクタアセチルラクトース、およびアセチル化された、場合によりN−アルキル化されたグルカミンおよびグルコラクトン、および/またはN−アシル化ラクタム類、例えばN−ベンゾイルカプロラクタムである。
【0056】
極めて好ましい漂白活性化剤は、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)およびテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)およびその混合物である。
【0057】
上記の慣用の漂白活性化剤に加えて、または上記の慣用の漂白活性化剤の代わりに、遷移金属錯体がいわゆる漂白触媒として存在していてもよい。好適な遷移金属化合物は例えば米国特許第6,015,784号に記載されている。
【0058】
本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、漂白触媒、好ましくは、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の全重量を基準として0.01〜0.1重量%の漂白触媒を含むことができる。
【0059】
本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、通常のアルカリ担体、例えば、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ金属炭酸塩および/またはアルカリ金属炭酸水素塩を含むことができる。通常使用されるアルカリ担体には、炭酸塩、炭酸水素塩、および1:1〜2.5:1のSiO:MOモル比(M=アルカリ金属原子)を有するアルカリ金属ケイ酸塩が含まれる。アルカリ金属ケイ酸塩は、好ましくは、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の全重量を基準として、40重量%までの量で存在することができる。
【0060】
本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物において好ましく使用されるアルカリ担体系は、炭酸塩および炭酸水素塩の混合物、好ましくは炭酸ナトリウムおよび炭酸水素ナトリウムの混合物であり、好ましくは、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の全重量を基準として50重量%までの量で、特に好ましくは5〜40重量%の量で存在する。使用される炭酸塩と使用される炭酸水素塩との比は、最後に必要とされるpH値によって変わる。
【0061】
ここで他の好適な成分には、分散、再汚染防止、ソイルリリースまたは他の洗浄特性を有する有機ポリマーが含まれる。これらの有機ポリマーは、好ましくは、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の全重量を基準として、0.1〜30重量%、特に好ましくは0.5〜15重量%、殊に好ましくは1〜10重量%のレベルで使用される。
【0062】
重金属の金属イオン封鎖剤、好ましくは本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の全重量を基準として0.005〜20重量%、特に好ましくは0.1〜10重量%、殊に好ましくは0.25〜7.5重量%、極めて好ましくは0.5〜5重量%のレベルにある重金属の金属イオン封鎖剤、例えば、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、エチレンジホスホネート、ヒドロキシエチレン−1,1−ジホスホネート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミノテトラアセテート、エチレンジアミン−N,N'−ジスクシネート(これらの塩および遊離酸形態にある)がここでの使用に好適である。
【0063】
本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、腐食防止剤、例えば、有機銀コーティング剤(特にパラフィン類、例えばWintershall社(ザルツベルゲン、独国)によって販売されているWinog 70)を、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の全重量を基準として、好ましくは0.05〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量%のレベルで、窒素含有腐食防止剤化合物(例えばベンゾトリアゾールおよびベンズイミダゾール)およびMn(II)化合物、好ましくは有機配位子のMn(II)塩を、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の全重量を基準として、好ましくは0.005〜5重量%、特に好ましくは0.01〜1重量%、殊に好ましくは0.02〜0.4重量%のレベルで含むことができる。
【0064】
他成分の混合物により自動的に達成されない所望のpH値を達成するために、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、系相溶性および環境相溶性の酸、好ましくはクエン酸、酢酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、グルタル酸および/またはアジピン酸、および鉱酸、好ましくは硫酸、またはアルカリ金属硫酸水素塩、または塩基、好ましくはアンモニウムもしくはアルカリ金属水酸化物を含むことができる。これらのようなpH調節剤は、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の全重量を基準として好ましくは10重量%を超えない量で、特に好ましくは0.5〜6重量%の量で、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物に存在することができる。
【0065】
より速い溶出を達成するために、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物はまた、破壊剤(disrupting agent)、例えば、水が存在する場合に泡立つ酸および塩基のような化合物の混合物を含むことができる。好適な破壊剤は、クエン酸のような酸、および炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムのような炭酸塩または重炭酸塩の混合物である。
【0066】
ヒドロトロープは、好ましくは、アルキルアリールスルホネートおよびアリールスルホネートからなる群から選択され、特に好ましくはクメンスルホネート、トルエンスルホネートおよびキシレンスルホネート、およびそれらの混合物から選択される。
【0067】
本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物の水溶液、好ましくは1重量%の水溶液は、自動食器洗浄機において、7〜13のpH、特に好ましくは8〜12のpH、特に好ましくは9〜11のpHを有する。
【0068】
本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、好ましくは、全成分をミキサーにおいて混合し、得られた混合物を慣用のタブレットプレスのような適当な装置、例えば、偏心プレスまたはロータリープレスで、好ましくは200・10〜1500・10Paの圧力下で圧縮することまたはタブレット化することによって製造される。通常150Nを越える曲げ強度を有し、使用中の条件下でなおも十分に迅速に溶出する耐破壊性のタブレットが、この方法で容易に得られる。
【0069】
従って、本発明はさらに、全成分をミキサーにおいて混合し、得られた混合物を圧縮するかまたはタブレット化する工程を含む、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物を製造する方法を提供する。
【0070】
本発明の好ましい実施態様において、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、好ましくは35〜40mmの直径に対して、15〜40g、好ましくは20〜30gの重さを有し、そして好ましくはタブレットの形態で存在する。
【0071】
本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、特に、自動食器洗浄機における食器またはグラス類の処理に適している。
【0072】
従って、本発明はさらに、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物を水に溶解し、食器またはグラス類の表面をこの溶液と接触させる工程を含む、自動食器洗浄機において食器またはグラス類を処理する方法を提供する。
【0073】
好ましくはこの本発明方法は、洗浄および/またはすすぎ洗い工程、特に好ましくは洗浄およびすすぎ洗い工程を含む。
【0074】
食器またはグラス類の表面と付着した食べ物(例えば食べ物の堆積物の形態にある)との間の接着力のために、先行技術の洗浄調製物を使用した場合には、多くの場合に自動食器洗浄機における食べ物の除去が不十分であり、または過剰な処理、例えば、より長い洗浄時間および/またはより高い温度等を必要とする。
【0075】
しかしながら、自動食器洗浄機において使用した場合に、本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物が、食器またはグラス類の表面と食べ物との間の接着力を減少させることが見出された。
【0076】
従って、本発明はさらに、自動食器洗浄機において食器またはグラス類の表面を本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物で処理することにより、食器またはグラス類の表面と食べ物との間の接着力を減少させる方法を提供する。
【0077】
自動食器洗浄機において食器またはグラス類を本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物で一度処理した後に当該食器またはグラス類に付着している食べ物は、当該当該食器またはグラス類にあまり強力に付着しておらず、従って、次に洗浄効果を付与する後続の洗浄サイクルにおいて、より容易に除去することができる。
【0078】
この理論にとらわれなくとも、本発明方法に用いられるコポリマーAは、食器またはグラス類の表面上に保護層を作り出し、それが食器またはグラス類の表面と食べ物との間の接着力を減少させると考えられる。
【0079】
本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物は、家庭用食器洗浄機および業務用食器洗浄機の両方において使用することができる。これらは、手でまたは好適なディスペンサーによって添加される。洗浄液における使用中濃度は、好ましくは1〜8g/l、特に好ましくは2〜5g/lである。
【0080】
機械による食器洗浄プログラムは通常、主要な洗浄サイクルの後にきれいな水を用いる何回かの中間すすぎ、および慣用のリンスエイドを用いる最終すすぎによって、増強され、そして終了する。本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物を使用することにより、完全にきれいで、衛生的に満足のいく食器が乾燥の後に得られる。
【0081】
以下の実施例により本発明をより詳細に例証するが、これは本発明を限定するものではない。これらの実施例に記載される全てのパーセントは、重量%(wt.−%)である。
【実施例】
【0082】
以下の実施例において、自動食器洗浄機において使用するための本発明の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物が開示される。
【0083】
<実施例A>
三リン酸五ナトリウム 25.0 %
炭酸ナトリウム 7.2 %
TAED 7.8 %
硫酸ナトリウム 2.4 %
塩化ナトリウム 0.1 %
16個のEOおよび1個のPOを有するC10−18 脂肪アルコール14.1 %
Sokalan(登録商標)CP5 12.4 %
ポリビニルアルコール 13.7 %
ショ糖 10.8 %
プロテアーゼ 0.16%
アミラーゼ 0.14%
コポリマーA(コポリマー1〜5から選択される1種) 3.0 %
水 100%まで
【0084】
<実施例B>
三リン酸五ナトリウム 23.0 %
炭酸ナトリウム 12.6 %
炭酸ナトリウム過酸化水素化物 4.0 %
水 100%まで
TAED 5.0 %
PEG−90 4.5 %
アルコール類、C12−18、7 EO 19.5 %
ケイ酸ナトリウム 12.5 %
PEG−4 0.5 %
ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート) 7.0 %
硫酸亜鉛 1.1 %
Subtilisin(登録商標) 0.05 %
ベンゾトリアゾール 0.05 %
コポリマーA(コポリマー1〜5から選択される1種) 1.5 %
Mn錯体 0.05 %
香料 適量
Direct Blue 86 適量
アルファアミラーゼ 0.05 %
Acid Yellow 36 適量
ベンズイソチアゾリノン 0.05 %
【0085】
<実施例C>
三リン酸五ナトリウム 21.0 %
炭酸ナトリウム 7.5 %
過ホウ酸ナトリウム 4.5 %
水 100%まで
アルコール類、C11、8 EO、2 PO 9.0 %
TAED 6.0 %
アルコール類、C8−10、22 EO 9.1 %
ケイ酸ナトリウム 10.5 %
エチドロン酸二ナトリウム 6.0 %
プロテアーゼ 0.05 %
PEG−80 12.0 %
アミラーゼ 0.05 %
PEG−8 6.0 %
コポリマーA(コポリマー1〜5から選択される1種) 1.0 %
香料 適量
染料 適量
【0086】
<実施例D>
三リン酸五ナトリウム 26.0 %
炭酸ナトリウム 6.5 %
過ホウ酸ナトリウム 4.5 %
水 100%まで
二ケイ酸二ナトリウム 4.2 %
アルコール類、C12−16、2EO、5PO 19.5 %
PEG−80 12.0 %
ケイ酸ナトリウム 2.5 %
グリコシダーゼ 0.05 %
硫酸ナトリウム 3.0 %
プロテアーゼ 0.05 %
鉱油 4.5 %
エチドロン酸二ナトリウム 3.5 %
ベンゾトリアゾール 0.5 %
香料 適量
コポリマーA(コポリマー1〜5から選択される1種) 3.0 %
着色料 適量
リモネン 適量
【0087】
<実施例E>
三リン酸五ナトリウム 23.0 %
炭酸ナトリウム 6.5 %
炭酸ナトリウム過酸化水素化物 4.5 %
アルコール類、C13−15、2EO、5PO 19.1 %
硫酸ナトリウム 2.5 %
コポリマーA(コポリマー1〜5から選択される1種) 0.5 %
トリデセス−7 2.0 %
ジプロピレングリコール 6.0 %
TAED 5.5 %
水 100%まで
ケイ酸ナトリウム 1.5 %
プロテアーゼ 0.05%
Gグリコシダーゼ 0.05%
グリセリン 1.0 %
ラウラミンオキシド 3.0 %
9−11 パレス−N(N = 3〜8) 3.0 %
PEG−4 9.5 %
香料 適量
ジメチコンケイ酸シリカ 1.5 %
ベンゾトリアゾール 0.5 %
炭酸マグネシウム 1.0 %
PEG−80 2.0 %
(アセタト)ペンタアミンコバルト二硝酸塩 0.05%
着色料 適量
ゲラニオール 適量
リモネン 適量
【0088】
実施例A〜Eの調製:
全成分を一緒にミキサーで混合する。得られた混合物を慣用のタブレットプレスで、750・10Paの圧力下でタブレット化する。
【0089】
実施例A〜Eの各調製物は、コポリマー1〜5の各々を用いて調製した。
【0090】
実施例A〜Eの成分の化学名
9−11 パレス−N アルコール類、C9−11、エトキシ化
(8 mol EOの平均モル比)
コポリマー1 アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム/VPコポリ マー;Clariant社から商品名Hostagel(登録 商標)AVS で市販されている
コポリマー2 アクリロイルジメチルタウレート(83.3 wt.−%)お よびGenapol(登録商標)T−250メタクリレート (16.7 wt.−%)のコポリマー;アンモニウム塩;非架 橋;欧州特許第1 069 142号に従って製造
コポリマー3 アクリロイルジメチルタウレート(75.0 wt.−%)お よびGenapol(登録商標)UD−80メタクリレート (25.0 wt.−%)のコポリマー;アンモニウム塩;非架 橋;欧州特許第1 069 142号に従って製造
コポリマー4 アクリロイルジメチルタウレート(74.1 wt.−%)お よびGenapol(登録商標)T−250メタクリレート (24.7 wt.−%)のコポリマー;アンモニウム塩;架橋 (1.2wt.−%メチレンビスアクリルアミド);欧州特許第 1 069 142号に従って製造
コポリマー5 対イオンとしてアルキルアミンを有するアクリロイルジメチル タウレートコポリマー;国際公開第2009/083130 号、実施例22
エチドロン酸二ナトリウム ビスホスホネート
Genapol(登録商標)T−250 25EO(エチレンオキシド)単位を有す る(C16−C18)脂肪アルコールポリグリコールエーテル
Genapol(登録商標)UD−80 8EO(エチレンオキシド)単位を有する C11オキソアルコールポリグリコールエーテル
Mn錯体 [Mn(IV)(μ−O)(1,4,7−トリメチル−1, 4,7−トリアザシクロノナン)]2PF
PEG−4 ポリエチレングリコール、4EO
PEG−8 ポリエチレングリコール、8EO
PEG−80 ポリエチレングリコール、80EO
PEG−90 ポリエチレングリコール、90EO
Sokalan(登録商標)CP5 ポリカルボン酸
Subtilisin(登録商標) セリンプロテアーゼ
TAED テトラアセチルエチレンジアミン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1種または2種以上のコポリマーAを含む別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物であって、コポリマーAが以下:
a1)式(1)の1種または2種以上の繰り返し構造単位を1〜50重量%
【化1】

[式中、nは2〜9の整数である。]、
または
a2)式(2)の1種または2種以上の繰り返し構造単位を1〜50重量%
【化2】

[式中、
、RおよびRは、互いに独立して水素またはメチルであり、
は水素、またはn−脂肪族、イソ脂肪族、オレフィン性、脂環式、アリール脂肪族もしくは芳香族(C〜C30)−炭化水素ラジカルであり、
YはOまたはNHであり、そして
mおよびnは、エチレンオキシド単位(EO)およびプロピオンオキシド単位(PO)に関する化学量論係数であり、そして、互いに独立して0〜50であり、ここでmおよびnの合計は平均で1以上でなくてはならず、そして、−[EO]−[PO]−鎖にわたるEOおよびPO単位の分布は、ランダム、ブロック様、交互またはグラジエント様であることができる]、
ならびに、
b)式(3)の1種または2種以上の繰り返し構造単位を49.99〜98.99重量%
【化3】

[式中、
は水素またはメチルであり、
Zは(C−C)−アルキレンであり、そして
Xは、H、Li、Na、K、Mg++/2、Ca++/2、Al+++/3、NH、モノアルキルアンモニウム、ジアルキルアンモニウム、トリアルキルアンモニウムおよびテトラアルキルアンモニウムからなる群から選択され、これらのアンモニウムイオンにおけるアルキル基は、互いに独立して、1〜30個の炭素原子を含む。]
を含む、洗剤調製物。
【請求項2】
前記の1種または2種以上のコポリマーAが、0.01〜8重量%の、少なくとも2つのオレフィン性二重結合を有する1種または2種以上のモノマーに由来する1種または2種以上の架橋構造を含むことを特徴とする、請求項1記載の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物。
【請求項3】
前記コポリマーAが10〜10g/molの分子量Mを有することを特徴とする、請求項1または2に記載の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物。
【請求項4】
1種または2種以上の式(1)の構造単位が、N−ビニルピロリドン(NVP)およびN−ビニルカプロラクタムからなる群から選択される物質に由来することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物。
【請求項5】
式(2)の1種または2種以上の構造単位において、R、RおよびRが互いに独立に、水素またはメチルであり、Rがn−脂肪族、イソ脂肪族もしくはオレフィン性(C−C22)−炭化水素ラジカルであり、YがOまたはNHであり、nが0であり、そしてmが1〜30であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物。
【請求項6】
式(3)の1種または2種以上の構造単位において、Rが水素またはメチルであり、ZがC−アルキレンであり、そしてXがH、NaおよびNHからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物。
【請求項7】
1種または2種以上のコポリマーAを0.1〜10重量%の量で含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物。
【請求項8】
全成分をミキサーにおいて混合し、得られた混合物を圧縮するかまたはタブレット化する工程を含む、請求項1〜7のいずれか1つに記載の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物を製造する方法。
【請求項9】
請求項1〜7のいずれか1つに記載の別個もしくは単一の剤形の洗剤調製物を水に溶解し、食器またはグラス類の表面をこの溶液と接触させる工程を含む、自動食器洗浄機において食器またはグラス類を処理する方法。
【請求項10】
洗浄および/またはすすぎ洗い工程を含むことを特徴とする、請求項9記載の方法。

【公表番号】特表2013−508467(P2013−508467A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533512(P2012−533512)
【出願日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際出願番号】PCT/EP2010/006126
【国際公開番号】WO2011/044999
【国際公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(509003368)クラリアント・(ブラジル)・ソシエダッド・アノニマ (4)
【出願人】(398056207)クラリアント・ファイナンス・(ビーブイアイ)・リミテッド (182)
【Fターム(参考)】