説明

利得制御回路及び電波受信回路

【課題】
可変利得増幅器の起動に際し、該可変利得増幅器の出力信号を短時間に一定値に収束させ
る利得制御回路を提供する。
【解決手段】
基準電圧信号と入力信号とを比較する比較器1と、キャパシタ5と、比較器1の出力信号
に基づいてキャパシタ5の充放電制御を行なう充放電回路2と、充放電回路2に接続され
てキャパシタ5の充放電制御を行なう補助充放電回路4と、補助充放電回路4を所定期間
動作させる駆動信号を出力する充放電制御回路3と、を有する。
比較器1の出力信号と、充放電制御回路3を構成する計数回路31によって計数される基
準クロック信号と、に基づいて補助充放電回路4を所定期間動作させることによって、該
可変利得増幅器の出力信号を短期間に一定値に収束させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可変利得増幅器の利得を制御する利得制御回路に関し、特に該利得制御回路
を含む電波受信回路に関する。
【背景技術】
【0002】
利得制御回路は、可変利得増幅器の出力に応じた利得制御電位を該可変利得増幅器に帰
還させることで、該可変利得増幅器の利得を調整し、出力信号を一定値に収束させる回路
である。例えば利得制御回路は受信電波を復調させる電波受信回路に用いられる。電波受
信回路では、可変利得増幅器によって増幅された受信信号を検波しその大きさに応じた利
得を、利得制御回路を構成する充放電回路によって調節することにより、該可変利得増幅
器の出力信号を一定値に収束させる。
【0003】
特許文献1では、受信信号の振幅を増幅する可変利得増幅器と、増幅された受信信号の
振幅を検波する電界強度検波器と、検波された受信信号の電位と参照電位とを比較し、比
較信号に応じた制御信号を出力する比較器と、該制御信号に基づいて該可変利得増幅器の
利得を制御する利得制御電位発生器と、該利得制御電位発生器を間欠動作させるタイミン
グ発生器と、を有し、該利得制御電位発生器及び該タイミング発生器によって可変利得増
幅器の利得を制御している。
【特許文献1】特開2003−17961号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
可変利得増幅器の起動時において、利得制御回路を構成する充放電回路の充電電流及び
放電電流が大きければ、可変利得増幅器の出力信号は早期に一定値まで達するが、動作は
不安定になりやすい。そのため一般的には、回路を安定させるために、充放電回路の充電
電流及び放電電流は小さく設定される。しかしその場合、出力信号の収束までに長い時間
を要してしまう。また、特許文献1によれば、可変利得増幅器の出力が一定値に収束する
までの時間を短縮することはできるが、消費電流が大きくなってしまう。
さらに、例えば電波時計受信回路において、起動後の可変利得増幅器の出力の収束が遅
く、一定時間内に二値化された信号が得られない場合には、マイコンなどの後段処理演算
部が電波を受信できていないと判断し、時刻あわせ処理などを強制的に停止してしまう場
合がある。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、可変利得増幅器の起動時において、
該可変利得増幅器の出力信号を短時間に一定値に収束させ、かつ消費電流を低減する利得
制御回路、及び該利得制御回路を用いる電波受信回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る利得制御回路は、基準電圧信号と入力信号とを比較する比較器と、キャパ
シタと、前記比較器と前記キャパシタとの間に接続され、前記比較器の出力信号に基づい
て前記キャパシタの充放電制御を行なう充放電回路と、前記充放電回路に接続され、前記
キャパシタの充放電制御を行なう補助充放電回路と、前記補助充放電回路を所定期間動作
させる駆動信号を出力する充放電制御回路と、を有することを特徴とする。
【0007】
前記充放電回路は、一端が電源に接続された高電位側の定電流源と、一端が接地された
低電位側の定電流源と、前記高電位側の定電流源及び前記低電位側の定電流源に接続され
、前記比較器の出力信号に基づいてオンオフを切り替えることにより前記キャパシタの充
放電制御を行なう充放電切替部と、を有してもよく、前記補助充放電回路は、一端が電源
に接続された高電位側の定電流源と、一端が接地された低電位側の定電流源と、前記高電
位側の定電流源及び前記低電位側の定電流源に接続され、前記駆動信号に基づいてオンオ
フを切り替えることにより前記キャパシタの充放電制御を行なう補助充放電切替部と、を
有してもよい。
【0008】
前記充放電制御回路は、前記可変利得増幅器の起動に伴って起動信号が入力されること
により前記基準クロック信号を計数する計数回路と、前記比較器の出力信号と前記計数回
路によって計数された前記基準クロック信号とに基づき、前記可変利得増幅器の起動時か
ら所定期間前記駆動信号を出力する論理演算回路と、を有してもよい。
【0009】
前記充放電制御回路はメモリ又はシリアルインターフェイスを有し、前記メモリ又は前
記シリアルインターフェイスによって前記計数回路による計数値を制御してもよい。
【0010】
本発明に係る利得制御回路を用いる電波受信回路は、入力信号を増幅する前記可変利得
増幅器を含む信号増幅部と、増幅された前記入力信号を整流する整流部と、整流された前
記入力信号をろ波するフィルタ部と、ろ波された前記入力信号と比較基準信号とから二値
化信号を出力する比較部と、ろ波された前記入力信号に基づいて前記可変利得増幅器の利
得を調整する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の利得制御回路と、を有するこ
とを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、可変利得増幅器の起動時において、該可変利得増幅器の出力信号を短
時間に一定値に収束させ、かつ消費電流を削減する利得制御回路及び該利得制御回路を用
いた電波受信回路を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係る利得制御回路及び電波受信回路を、図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0013】
本発明の第1の実施例に係る利得制御回路の回路図を図1に示す。本実施例に係る利得
制御回路は、比較器1、高電位側の定電流源21と低電位側の定電流源22と充放電切替
部23とからなる充放電回路2、計数回路31と論理演算回路32とからなる充放電制御
回路3、高電位側の定電流源41と低電位側の定電流源42と補助充放電切替部43とか
らなる補助充放電回路4、及びキャパシタ5から構成される。充放電回路2、補助充放電
回路4、及びキャパシタ5には可変利得増幅器(図示せず)が接続される。充放電切替部
23はPMOSトランジスタ24及びNMOSトランジスタ25(以下トランジスタ24
、25)を備え、補助充放電切替部43はPMOSトランジスタ44及びNMOSトラン
ジスタ45(以下トランジスタ44、45)を備える。前記論理演算回路32はNAND
回路33及びAND回路34を備える。
【0014】
比較器1の入力端には、可変利得増幅器からの入力信号と基準電圧信号が入力され、比
較器1の出力端はトランジスタ24のゲート、トランジスタ25のゲート、NAND回路
33の一方の入力端、及びAND回路34の一方の入力端に接続される。トランジスタ2
4のドレイン及びトランジスタ25のドレインは互いに接続されるとともにキャパシタ5
の一端に接続され、トランジスタ24のソースは定電流源21を介して電源に接続され、
トランジスタ25のソースは定電流源22を介して接地端に接続される。トランジスタ4
4のドレイン及びトランジスタ45のドレインは互いに接続されるとともにキャパシタ5
の一端に接続され、トランジスタ44のソースは定電流源41を介して電源に接続され、
トランジスタ45のソースは定電流源42を介して接地端に接続される。計数回路31に
は基準クロック信号及び起動信号が入力され、その出力端はNAND回路33の他方の入
力端及びAND回路34の他方の入力端に接続される。NAND回路33の出力端はトラ
ンジスタ44のゲートに接続され、AND回路34の出力端はトランジスタ45のゲート
に接続される。キャパシタ5の一端はトランジスタ24のドレイン、トランジスタ25の
ドレイン、トランジスタ44のドレイン、トランジスタ45のドレイン、及び前記可変利
得増幅器に接続され、他端は接地される。
【0015】
充放電回路2は比較器1に入力される基準電圧信号と入力信号との比較結果に基づいて
動作する。比較器1の出力がLレベルのとき、つまり入力信号が基準電圧を下回るときは
、トランジスタ24はオンし、トランジスタ25はオフする。このとき、キャパシタ5は
定電流源21の電流により充電される。
比較器1の出力がHレベルのとき、つまり入力信号が基準電圧を上回るときは、トラン
ジスタ25はオンし、トランジスタ24はオフする。このとき、キャパシタ5はトランジ
スタ25、定電流源22を介して放電される。
【0016】
計数回路31には基準クロック信号が入力され、さらに起動信号が入力されることで可
変利得増福器が動作を開始する。計数回路31からは計数値に基づき、一定期間だけHパ
ルスが出力される。NAND回路33は、計数回路31の出力と比較器1の出力信号に基
づいてトランジスタ44に対する駆動信号を出力する。AND回路34は、計数回路31
の出力と比較器1の出力信号に基づいてトランジスタ45に対する駆動信号を出力する。
【0017】
補助充放電回路4は、NAND回路33及びAND回路34からの駆動信号に基づいて
動作する。
計数回路31の出力信号がHレベルの場合、NAND回路33の他方の入力端及びAN
D回路34の他方の入力端にはHレベルの信号が入力される。このとき、比較器1の出力
がLレベルであれば、トランジスタ44がオンし、トランジスタ45はオフする。また、
比較器1の出力がHレベルであれば、トランジスタ44はオフし、トランジスタ45がオ
ンする。
計数回路31の出力がLレベルの場合、NAND回路33の他方の入力端及びAND回
路34の他方の入力端にはLレベルの信号が入力される。この場合は比較器1の出力信号
に係らず、トランジスタ44及びトランジスタ45はオフする。
トランジスタ44がオンし、トランジスタ45がオフする場合のトランジスタ44、ト
ランジスタ45の挙動は、それぞれトランジスタ24がオンし、トランジスタ25がオフ
する場合のトランジスタ24、トランジスタ25と同様である。また、トランジスタ44
がオフし、トランジスタ45がオンする場合の挙動は、それぞれトランジスタ24がオフ
し、トランジスタ25がオンする場合と同様である。尚、トランジスタ44及びトランジ
スタ45の両方がオフである場合は、補助充放電回路4によるキャパシタ5の充放電制御
は行なわれない。
【0018】
計数回路31に起動信号が入力されてHレベルの信号を出力している期間、充放電回路
2及び補助充放電回路4では同時に充電又は放電が行なわれるために、短時間に比較器1
の入力信号を基準電圧信号に接近させることができる。ただし可変利得増幅器の利得及び
出力信号は急激に増減するため、動作が不安定になりやすい。
計数回路31に起動信号が入力されて一定期間経過後、計数回路31の出力がLレベル
になると、補助充放電回路4では充放電が行なわれないために可変利得増幅器の利得及び
出力信号は緩やかに増減し、Hレベルのときよりも安定した状態で可変利得増幅器は出力
する。
このように、計数回路31の出力信号がHレベルである間に比較器1の入力信号を基準
電圧信号に接近させてから計数回路31の信号をLレベルにさせることで可変利得増幅器
の出力信号を短時間に一定値に収束させることができる。
計数回路31の計数は、用途に応じた好ましい設定がされている必要があり、定電流源
41の出力電流値、定電流源42の出力電流値、及びキャパシタ5の容量値との関係から
適宜設定すればよい。たとえば定電流源41及び定電流源42の出力電流値が高く設定さ
れることで、可変利得増幅器の出力信号を更に短時間に収束させることができる。
【0019】
本発明には種々の形態が考えられ、本実施例の形態に限られるものではない。例えば、
図2(a)及び図2(b)に示すように、充放電回路2を構成するトランジスタ24又は
トランジスタ25はどちらか一方だけでもよく、図2(c)のように、定電流源21とト
ランジスタ24及び/又は定電流源22とトランジスタ25を逆に配置してもよい。更に
、図2(d)に示すように、補助充放電回路4を構成する定電流源41とトランジスタ4
4及び/又は定電流源42とトランジスタ45は逆に配置してもよい。
【実施例2】
【0020】
図3は本発明の第2の実施例に係る利得制御回路の回路図である。本発明の第2の実施
例に係る利得制御回路は、第1の実施例のキャパシタ5の一端に電圧電流変換回路6が接
続されてなる。電圧電流変換回路6は、NMOSトランジスタ61とPMOSトランジス
タ62〜63(以下トランジスタ61〜63)と定電流源64とからなる。トランジスタ
61のゲートはキャパシタ5の一端に接続され、ソースは定電流源64を介して接地され
る。トランジスタ61のドレインはトランジスタ62のドレインに接続されるとともに、
相互に接続されたトランジスタ62のゲート及びトランジスタ63のゲートに接続される
。トランジスタ62のソース及びトランジスタ63のソースは電源に接続される。トラン
ジスタ63のドレインに可変利得増幅器が接続される。
【0021】
トランジスタ61のゲート電圧は、充放電回路2及び補助充放電回路4の充放電に基づ
いて増減する。トランジスタ61のゲート電圧に基づいて増減するトランジスタ61のド
レイン‐ソース間電流によって、カレントミラーを構成するトランジスタ62のドレイン
‐ソース間電流及びトランジスタ63のドレイン‐ソース間電流も増減する。キャパシタ
5による充放電電圧に基づくトランジスタ63のドレイン−ソース間電流の増減が、可変
利得増幅器の利得を変化させる。
【0022】
電圧電流変換回路6の構成は本実施例の形態に限られるものではなく、例えば図4に示
すように、定電流源64、PMOSトランジスタ65(以下、トランジスタ65)、及び
NMOSトランジスタ66〜67(以下、トランジスタ66〜67)で構成されてもよい
。このとき、トランジスタ65のゲートはキャパシタ5のゲートに接続され、ソースは定
電流源64を介して電源に接続される。トランジスタ65のドレインはトランジスタ66
のドレインに接続されるとともに、相互に接続されたトランジスタ66のゲート及びトラ
ンジスタ67のゲートに接続される。トランジスタ66のソース及びトランジスタ67の
ソースは接地される。
【実施例3】
【0023】
図5は、本発明の第3の実施例に係る利得制御回路の回路図である。本発明の第3の実
施例に係る利得制御回路は、第1の実施例の利得制御回路において、充放電制御回路3に
メモリ35を備えてなる。メモリ35は計数回路31に接続され、その他の構成は第1の
実施例と同様である。メモリ35から読み出された情報に基づいて計数回路41の計数値
を設定することにより、補助充放電回路4の充放電を行なう時間を制御することができる

【0024】
本実施例においては計数回路にメモリを接続したが、シリアルインターフェイスによる
外部制御を行なうことも可能である。
【実施例4】
【0025】
図6は、本発明に係る利得制御回路を利用した電波受信回路のブロック図である。
【0026】
本実施例に係る電波受信回路は、信号増幅部としての可変利得増幅器10、整流部とし
ての整流器20、フィルタ部としてのLPF(ローパスフィルタ)30、比較部40、及
び第1の実施例又は第2の実施例に記載の利得制御回路50からなる。
【0027】
入力信号は可変利得増幅器10によって増幅され、増幅された入力信号は整流器20に
よって整流される。整流された入力信号はLPF30によってろ波され、ろ波された入力
信号が比較部40及び利得制御回路50に入力される。
比較部40は、ろ波された入力信号と比較基準信号とから二値化信号を出力し、利得制御
回路50は、ろ波された入力信号に基づいて可変利得増幅器10の利得を制御する。
【0028】
例えば本実施例の電波受信回路が電波時計に内蔵されて長波標準電波を復調する場合、
可変利得増幅器10の出力が短時間で一定値に収束されるため、比較部40による二値化
信号も短時間に得ることができ、後段に接続されるマイコンなどの処理演算部が電波信号
の受信を即座に判断することが可能となるため、時刻合わせ処理を迅速に行なうことがで
きる。そのため、従来と比べて受信待機時間も減少することから、消費電流の削減を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の第1の実施例に係る利得制御回路を示す回路図である。
【図2】第1の実施例に係る利得制御回路の充放電回路及び補助充放電回路の他の例を表す図である
【図3】本発明の第2の実施例に係る利得制御回路を示す回路図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る利得制御回路の他の例を表す回路図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係る利得制御回路を示す回路図である。
【図6】本発明の第4の実施例に係る電波受信回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0030】
1 比較器
2 充放電回路
3 充放電制御回路
4 補助充放電回路
5 キャパシタ
6 電圧電流変換回路
21、22、41、42、64 定電流源
23 充放電切替部
43 補助充放電切替部
24、44、62、63、65 PMOSトランジスタ
25、45、61、66、67 NMOSトランジスタ
31 計数回路
32 論理演算回路
33 NAND回路
34 AND回路
35 メモリ
10 可変利得増幅器
20 整流器
30 LPF
40 比較部
50 利得制御回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可変利得増幅器の利得を制御する利得制御回路において、
基準電圧信号と入力信号とを比較する比較器と、
キャパシタと、
前記比較器と前記キャパシタとの間に接続され、前記比較器の出力信号に基づいて前記キ
ャパシタの充放電制御を行なう充放電回路と、
前記充放電回路に接続され、前記キャパシタの充放電制御を行なう補助充放電回路と、
前記補助充放電回路を所定期間動作させる駆動信号を出力する充放電制御回路と、
を有することを特徴とする利得制御回路。
【請求項2】
前記充放電回路は、
一端が電源に接続された高電位側の定電流源と、
一端が接地された低電位側の定電流源と、
前記高電位側の定電流源及び前記低電位側の定電流源に接続され、前記比較器の出力信号
に基づいてオンオフを切り替えることにより前記キャパシタの充放電制御を行なう充放電
切替部と、
を有し、
前記補助充放電回路は、
一端が電源に接続された高電位側の定電流源と、
一端が接地された低電位側の定電流源と、
前記高電位側の定電流源及び前記低電位側の定電流源に接続され、前記駆動信号に基づい
てオンオフを切り替えることにより前記キャパシタの充放電制御を行なう補助充放電切替
部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の利得制御回路。
【請求項3】
前記充放電制御回路は、
前記可変利得増幅器の起動に伴って起動信号が入力されることにより前記基準クロック信
号を計数する計数回路と、
前記比較器の出力信号と前記計数回路によって計数された前記基準クロック信号とに基づ
き、前記可変利得増幅器の起動時から所定期間前記駆動信号を出力する論理演算回路と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の利得制御回路。
【請求項4】
前記充放電制御回路はメモリ又はシリアルインターフェイスを有し、前記メモリ又は前記
シリアルインターフェイスによって前記計数回路の計数値を制御することを特徴とする請
求項3に記載の利得制御回路。
【請求項5】
入力信号を増幅する前記可変利得増幅器を含む信号増幅部と、
増幅された前記入力信号を整流する整流部と、
整流された前記入力信号をろ波するフィルタ部と、
ろ波された前記入力信号と比較基準信号とから二値化信号を出力する比較部と、
ろ波された前記入力信号に基づいて前記可変利得増幅器の利得を調整する請求項1乃至請
求項4のいずれか一項に記載の利得制御回路と、
を有することを特徴とする電波受信回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−131335(P2008−131335A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−314004(P2006−314004)
【出願日】平成18年11月21日(2006.11.21)
【出願人】(390009667)セイコーNPC株式会社 (161)
【Fターム(参考)】