説明

利用者と監視対象物の利用履歴収集管理システム

【課題】 本発明の課題は、利用者の特定を一意に行えて、必要な利用状況を正確に記録できる利用履歴記録システムを提供することである。
【解決手段】 利用者は利用者識別媒体を所持して、入退場ゲート装置と利用履歴管理サーバ装置と利用者端末装置とがネットワーク接続されて構成される利用者端末装置利用管理システムであって、入退場ゲート装置は、利用者識別媒体の利用者識別情報を保持する利用者識別媒体読取手段を備えて、入退場ゲート装置や利用者端末装置は、利用者識別情報と操作情報を含む利用データを作成して、送信する利用データ作成送信手段を備えて、利用履歴管理サーバ装置は、入退場ゲート装置や利用者端末装置で作成した利用者識別情報を含む利用データを受信して、利用履歴データを作成して保存する利用履歴データ作成手段を備えた利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者と監視対象物の利用履歴を記録する利用履歴収集管理システム及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、設備管理や情報管理のために、監視対象物の利用履歴を記録することが行われている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、ネットワーク接続されたサーバ装置とクライアント装置において、サーバ装置に格納されたファイルを、クライアント装置が利用したときに、クライアント装置の操作者名を含めたファイル利用履歴を記録して、ファイルアクセス管理をする技術が開示されている。(従来技術1)
【特許文献1】特開平6−202926号公報(11〜14頁、図9,10,13,14)特許文献2には、顔画像の認識により、本人認証を行い施設入場の許可を与えて、利用者の入場履歴を記録する技術が開示されている。(従来技術2)
【特許文献2】特開2000−126160号公報(3〜4頁、図1,3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来技術1では、利用履歴に記録された操作者名は、利用者がクライアント装置上で任意に設定した名称を用いて入るために、利用者を一意に特定できないという問題点があった。また、従来技術2では、施設入場時点の記録は採るが、入場中の行動履歴を記録できないという欠点があった。
【0005】
本発明はこのような従来技術を考慮してなされたものであって、本発明の課題は、利用者の特定を一意に行えて、必要な利用状況を正確に記録できる利用履歴記録システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。すなわち、請求項1の発明は、利用者は利用者識別媒体を所持して、入退場ゲート装置と利用履歴管理サーバ装置と利用者端末装置とがネットワーク接続されて構成される利用者端末装置利用管理システムであって、入退場ゲート装置は、映像名を関連付けた映像データを記録する映像ファイルを記憶する記憶手段と、利用者識別媒体の利用者識別情報を読み取り、これを保持する利用者識別媒体読取手段と、利用時間情報と前記保持された利用者識別情報とを含む入退場情報を作成して、これを保持する入退場情報取得手段と、利用者の映像を撮影して、映像データを生成して保持する撮像手段と、前記生成された映像データに映像名を付けて、映像ファイルに保存する監視カメラ画像情報取得手段と、前記映像名と前記保持された入退場情報とを含む利用データを作成して、送信する利用データ作成送信手段と、を備えたゲート装置であって、前記利用者端末装置は、利用者識別媒体の利用者識別情報を読み取り、保持する利用者識別媒体読取手段と、利用者により、所定の操作が行われた場合に、前記保持された利用者識別情報と利用時間情報を含む操作情報を取得して保持する利用者端末装置操作情報作成手段と、前記保持された操作情報を含む利用データを作成して、送信する利用データ作成送信手段と、を備えた端末装置であって、前記利用履歴管理サーバ装置は、利用者識別情報を関連付けた利用履歴データを記録した利用履歴データファイルを記憶する記憶手段と、前記利用データを受信して、利用者識別情報と利用時間情報を含んだ利用履歴データを作成して、利用者識別情報を主キー、利用時間情報を副キーにしてソート処理をして、利用履歴データファイルに記録する利用履歴データ作成手段と、を備えたサーバ装置であって、利用履歴管理サーバ装置の利用履歴データ作成手段は、入退場ゲート装置や利用者端末装置で作成した利用者識別情報を含む利用データを受信して、利用履歴データを作成して保存する、利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムである。
【0007】
つまり、利用者が、入退場ゲート装置や利用者端末装置に利用者識別媒体(たとえば、ICカード)の利用者識別情報(たとえば、社員ID)を読み取らせて、これらの装置を利用した利用時間情報(たとえば、利用日時)を含んだ利用データを作成させて、利用履歴管理サーバ装置は、この利用データから、社員IDと利用日時を含んだ利用履歴データを作成できる。
【0008】
請求項2の発明は、利用者は利用者識別媒体を所持して、入退場ゲート装置と利用履歴管理サーバ装置と利用者端末装置と各種の装置とがネットワーク接続されて構成される利用者端末装置利用管理システムであって、前記利用者端末装置は、各種の装置に対して所定の操作を行う時に、利用データ作成指示を送信する利用データ作成指示手段を備えた端末装置であって、前記各種の装置は、利用データ作成指示を受け付けて、操作の内容と利用者識別情報と利用時間情報とを含んだ利用データを作成して、送信する利用データ作成送信手段、を備えた装置である、ことを特徴とする請求項1に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムである。
【0009】
したがって、利用者が利用者端末装置を使って、各種の装置を利用すると、各種の装置は、社員IDと利用日時を含んだ利用データを作成できる。
【0010】
請求項3の発明は、前記所定の操作とは、利用者端末装置が各種の装置に対して行う操作であることを特徴とする請求項1、または、請求項2に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムである。
【0011】
請求項4の発明は、利用者は利用者識別媒体を所持して、入退場ゲート装置と利用履歴管理サーバ装置と貸出管理装置と利用者端末装置と各種の装置とがネットワーク接続されて構成される利用者端末装置利用管理システムであって、前記貸出管理装置は、利用者識別媒体の利用者識別情報を読み取り、保持する利用者識別媒体読取手段と、前記保持された利用者識別情報と入力された利用時間情報を含む利用データを作成して、送信する貸出管理手段と、を備えた装置である、ことを特徴とする請求項1から、請求項3のいずれか一項に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムである。
【0012】
つまり、貸出管理装置にて、貸出日時や返却日時を入力することで、貸出装置の利用データを作成することができる。
【0013】
請求項5の発明は、前記利用履歴管理サーバ装置は、利用者識別情報に社員名を関連付けた社員名簿情報と、前記利用者識別情報を関連付けた利用履歴データを記録した利用履歴データファイルとを記憶する記憶手段と、利用履歴データファイルから利用履歴データを取得して、利用履歴データの利用者識別情報をキーにして、前記社員名簿情報を参照して、前記キーと一致する利用者識別情報の社員名を取得する社員名取得手段と、取得した社員名を追加した新しい利用履歴データを作成して、前記利用履歴データファイルに記録する社員名追加手段と、を備えたサーバ装置であることを特徴とする請求項1から、請求項4までのいずれか1項に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムである。
【0014】
請求項6の発明は、前記利用データは、設備識別情報を含んで、前記利用履歴管理サーバ装置において、前記社員名取得手段設は、備識別情報に設備名称を関連付けた設備名称表と、利用履歴データを記録した利用履歴データファイルとを記憶する記憶手段と、前記利用データの設備識別情報をキーにして、前記設備名称表を参照して、前記キーと一致する設備名称を取得して、前記社員名追加手段は、前記取得した設備名称を含んだ利用履歴データを作成して、前記利用履歴データファイルに記録する、ことを特徴とする請求項1から、請求項5までのいずれか1項に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムである。
【0015】
請求項7の発明は、利用者が所持する利用者識別媒体と、映像名を関連付けた映像データを記録する映像ファイルと、利用者識別情報を関連付けた利用履歴データを記録した利用履歴データファイルと、を使用する方法であって、利用者識別媒体の利用者識別情報を読み取り、保持する利用者識別媒体読取ステップと、利用者の映像を撮影して、映像データを生成して、映像名を付けて、映像ファイルに保存する監視カメラ画像情報取得ステップと、所定の操作が行われた時に、前記保持された利用者識別情報と利用時間情報を含む操作情報を取得して保持する操作情報作成ステップと、前記映像名と前記操作情報を含む利用データ、または、前記操作情報を含む利用データを作成する作成ステップと、前記利用データを受信して、利用者識別情報と利用時間情報を含んだ利用履歴データを作成して、利用者識別情報を主キー、利用時間情報を副キーにしてソート処理をして、利用履歴データファイルに記録する利用履歴データ作成ステップと、を含んだ手順でなされることを特徴とする利用者識別媒体を用いた装置利用管理方法である。
【0016】
請求項8の発明は、前記所定の操作とは、利用者端末装置の利用時間情報入力操作であることを特徴とする請求項7に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理方法である。
【0017】
請求項9の発明は、前記映像ファイルと、前記利用履歴データファイルと、利用者識別情報に社員名を関連付けた社員名簿情報と、前記利用者識別情報を関連付けた利用履歴データを記録した利用履歴データファイルと、利用履歴データファイルから利用履歴データを取得して、利用履歴データの利用者識別情報をキーにして、前記社員名簿情報を参照して、前記キーと一致する利用者識別情報の社員名を取得する社員名取得ステップと、取得した社員名を追加した新しい利用履歴データを作成して、前記利用履歴データファイルに記録する社員名追加ステップと、を含んだ手順でなされることを特徴とする請求項7、または、請求項8に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理方法である。
【0018】
請求項10の発明は、コンピュータに組込むことによって、コンピュータを請求項1から、請求項6までのいずれか1項に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムとして動作させるコンピュータプログラムである。
【0019】
請求項11の発明は、請求項10に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0020】
本願発明によれば、利用者を特定して、設備の利用履歴を、正確に、記録できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。図1は、利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムの概要図である。ここで、利用者識別媒体とは、たとえば、ICカードである。利用者識別媒体を用いた装置利用管理システム1は、利用履歴管理サーバ装置100と、入退場ゲート装置300と、利用者900が使用する利用者端末装置500と、利用者900が所持するICカード950と、各種の装置700(たとえば、プリンタ700)とから構成される。利用履歴管理サーバ装置100と入退場ゲート装置300と利用者端末装置500と各種の装置700とは、ネットワーク接続される。利用者900がセキュリティ管理された環境800に入場するときは、または、そこから退場するときは、入退場ゲート装置300を使用する。セキュリティ管理された環境800の内部には、利用者端末装置500と利用履歴管理サーバ装置100と各種の装置700(たとえば、プリンタ700)とが設置されている。
【0022】
利用者900が、セキュリティ管理された環境800を入場退場する際には、入り口に備えられた入退場ゲート装置300のICカード読取器によりICカード950の利用者識別情報(たとえば、社員ID)を読み取らせることで、セキュリティ管理された環境800を入場退場できる。入退場ゲート装置300は、ICカード読取器と監視カメラ350を備えて、入場退場する利用者900を撮影記録する。利用者900は、利用者端末装置500が備えるICカード読取器からICカード950の社員IDを読み取らせることで、利用者端末装置500を使用できる。利用者900は、利用者端末装置500を経由して、各種の装置700を使用できる。利用履歴管理サーバ装置100は、利用者900が使用した諸設備300や利用者端末装置500や各種の装置700の利用履歴を記録した利用履歴データ192を記録して、利用者900の利用履歴を分析して、分析結果を表示する。
【0023】
図2は、利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムの大まかな動作フローの説明図である。入退場ゲート装置300の監視カメラ350は、入場、または、退場する利用者900を撮影して映像データを生成して、映像データ名を付けて、保存する(図2(ア))。利用者900が、セキュリティ管理された環境800に入場、または、退場するときに、入退場ゲート装置300は、ICカード950の社員IDを読み取り、そのときに保存された前記映像データ名を取得して、利用データを生成して、利用履歴管理サーバ装置100に送信する(同(イ))。
【0024】
利用者900が、ICカード950を用いて、利用者端末装置500(たとえば、クライアント装置、パーソナルコンピュータなど)にログイン(所定の操作の1つ)すると、利用者端末装置500は、利用者識別情報を読み取り利用データを生成して、利用履歴管理サーバ装置100に送信する(同(カ))。利用者900が、利用者端末装置500を使用(所定の操作)すると、利用者端末装置500は、利用データを生成して、利用履歴管理サーバ装置100に送信する。または、利用者端末装置500は、各種の利用装置700に利用データの作成指示をすることもある(同(キ))。利用者900が、利用者端末装置500の利用を終了して、利用者端末装置500をログアウト(所定の操作の1つ)すると、利用者端末装置500は、利用データを生成して、利用履歴管理サーバ装置100に送信する(同(ク))。
【0025】
各種の利用装置700は、利用者端末装置500から利用データの作成指示を受信して、利用データを作成して、これを利用履歴管理サーバ装置100に送信する(同(サ))。利用履歴管理サーバ装置100は、受信した利用データから利用履歴データ192を作成する(同(タ))。利用履歴データ192から、利用者の装置利用状況を分析して、利用履歴分析画面を生成して表示する(同(チ))。
【0026】
なお、(図2(タ))において、作成した利用履歴データ192は、利用履歴データファイルに登録してもよい。
【0027】
図3と図4は、利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムの構成図である。利用者識別媒体を用いた装置利用管理システム1は、利用者が所持する利用者識別媒体(たとえば、ICカード)と、ネットワーク接続されている利用履歴管理サーバ装置100と入退場ゲート装置300と利用者端末装置500と各種の装置700とから構成される。前記利用履歴管理サーバ装置100は、表示データ作成手段110と、利用履歴分析画面表示手段120と、管理データ作成手段130と、表示指示作成手段140と、管理データ削除手段150と、表示データ削除手段160と、表示データ更新手段170と、利用履歴データ作成手段180と、記憶手段190と、を備える。記憶手段190は、利用履歴データファイル194と、表示データファイル196と、管理データファイル198とを記憶する。ICカードは、社員IDを記憶する。
【0028】
利用履歴データファイル194は、社員IDを関連付けた利用履歴データ192(詳細は後述する。)を記録する。表示データファイル196は、入場時間や退場時間を含む時間情報と、索引情報(索引番号)とを含む表示データ193(詳細は後述する。)を記録する。管理データファイル198は、管理識別と時間情報と索引情報(索引番号)とを含む管理データ197(詳細は後述する。)を記録する。
【0029】
利用履歴データ作成手段180は、利用データ191(詳細は後述する。)を受信して、利用者識別情報(たとえば、社員ID)と利用時間情報(たとえば、利用日時)を含んだ利用履歴データ192を作成して、社員IDを主キー、利用日時を副キーにしてソート処理をして、利用履歴データファイル194に記録する。
【0030】
表示データ作成手段110は、表示データの表示種別193aを設定して、所定の項目には、利用履歴データ192の利用時間情報192fを含む該当する項目のデータを設定する。利用履歴データ192から取得した所定の時間情報と表示種別と社員IDとを含む表示データ193を作成する。管理データ作成手段130は、管理識別と索引情報(索引番号)と時間情報と利用者識別情報(社員ID)とを含む管理データ197を作成する。表示指示作成手段140は、表示データ193の所定の範囲(入場時間から退場時間まで)に色をつける着色指示を生成して、また、表示データ193の所定の項目を表示する表示指示を生成する。管理データ削除手段150は、管理データ197を削除する。表示データ削除手段160は、表示データ193を削除する。表示データ更新手段170は、管理データファイル198から所望の管理識別の管理データ197を取得して、前記取得した管理データの索引情報をキーにして、表示データファイルを参照して、前記キーと一致する索引情報の表示データ193を取得して、前記取得した表示データの所定の項目(たとえば、入場時間欄と退場時間欄)に、管理データの該当する時間情報、または、利用履歴データの該当する時間情報(たとえば、入場時間と退場時間)を記録して、新しい表示データ193を作成して、表示データファイル194を登録更新する。利用履歴分析画面表示手段120は、表示指示にしたがって、表示データを表示する。
【0031】
表示データ作成手段110と、利用履歴分析画面表示手段120と、管理データ作成手段130と、表示指示作成手段140と、管理データ削除手段150と、表示データ削除手段160と、表示データ更新手段170と、利用履歴データ作成手段180とは、コンピュータプログラムである。記憶手段190は、不揮発性メモリーである。利用履歴データ194ファイルと、表示データファイル196と、管理データファイル198とは、コンピュータ可読なデータの集合体である。
【0032】
入退場ゲート装置300は、利用者識別媒体読取手段310と、入退場情報取得手段320と、撮像手段350と、監視カメラ画像情報取得手段340と、利用データ作成送信手段380と記憶手段390を備える。記憶手段390は、映像ファイル391を記憶する。
【0033】
映像ファイル391は、映像名を関連付けた映像データを記録する。
【0034】
利用者識別媒体読取手段310は、利用者識別媒体(ICカード)の利用者識別情報(社員ID)を読み取り、保持する。入退場情報取得手段320は、利用時間情報(利用日時)と前記保持された利用者識別情報(社員ID)とを含む入退場情報を取得して、保持する。撮像手段350は、利用者900の映像を撮影して、映像データを生成して保持する。監視カメラ画像情報取得手段340は、前記生成された映像データに映像名を付けて、映像ファイル391に保存する。利用データ作成送信手段380は、前記映像名と前記保持された入退場情報とを含む利用データを作成して、送信する。
【0035】
利用者識別媒体読取手段310と、入退場情報取得手段320と、撮像手段350と、監視カメラ画像情報取得手段340と、利用データ作成送信手段380とは、コンピュータプログラムである。記憶手段390は、入退場ゲート装置300が備える不揮発性メモリーである。撮像手段350は、CCDデバイスである。映像ファイル391は、ビットマップデータである。
【0036】
利用者端末装置500は、利用者識別媒体読取手段510と、利用者端末装置操作情報作成手段520と、利用データ作成指示手段570と、利用データ作成送信手段580とを備える。
【0037】
利用者識別媒体読取手段510は、利用者識別媒体(ICカード)の利用者識別情報(社員ID)を読み取り、保持する。利用者端末装置操作情報作成手段520は、利用者900により、所定の操作(たとえば、ログインやログアウトやファイルコピーなど)が行われた場合に、前記保持された利用者識別情報と利用時間情報を含む操作情報(たとえば、ログイン情報やログアウト情報やファイルコピー情報など)を取得して保持する。利用データ作成指示手段570は、利用者900により、各種の装置に所定の操作(たとえば、印刷など。)が行われた場合に、利用データ作成指示を送信する。利用データ作成送信手段580は、保持された操作情報(たとえば、ログイン情報やログアウト情報やファイルコピー情報印刷など。)を含む利用データを作成して、送信する。
【0038】
利用者端末装置操作情報作成手段520と、利用データ作成指示手段570と、利用データ作成送信手段580とは、コンピュータプログラムである。利用者識別媒体読取手段510は、カード読取デバイスである。
【0039】
各種の装置700は、利用データ作成送信手段780を備える。
【0040】
利用データ作成送信手段780は、利用者端末装置500の利用データ作成指示手段570が送信した利用データ作成指示を受け付けて、操作の内容(たとえば、印刷。)と利用者識別情報(社員ID)と利用時間情報(利用日時)とを含んだ利用データを作成して、送信する。
【0041】
利用データ作成送信手段780とは、コンピュータプログラムである。
【0042】
図5は、利用データ191の形式の説明図である。利用データ191は、利用者900が利用者識別媒体を用いた装置利用管理システム1の入退場ゲート装置300や利用者端末装置500や各種の装置700を利用したときに生成されるデータである。利用データ191を構成する項目は、社員ID191c、装置ID191d、装置名191e、利用時間情報 191f、利用の内容191gなどである。社員ID191cは、装置を利用した社員を識別するユニークな文字列が記述される。装置ID191dは、装置を識別するユニークな文字列が記述される。装置名191eは、装置の名称が記述される。利用時間情報191fは、装置を利用した日時が記述される。利用の内容191gは、装置を利用した内容で、たとえば、入場/退場の区別、入退場時の監視カメラ撮影画像名、PCのログイン/ログアウトの区別、利用者端末装置の操作内容(たとえば、ファイルコピーなど。)、プリンタの複写枚数などが記述される。
【0043】
図6は、入退場ゲート装置の利用データの例である。
入退場ゲート装置の利用データの社員ID191cには、利用者IDが記述されて、装置ID191dには、ゲートIDが記述されて、装置名191eには、利用ゲート名が記述されて、利用時間情報 191fには、ゲート通過日時が記述されて、利用の内容191gには、入室か退室かと、監視カメラの撮影画像名が記述される。たとえば、「社員ID=d000003」191c、「装置ID=001」191d、「装置名=GateA」191e、「利用時間情報=2005/01/17 08:38」191f、「利用の内容=入室:movie01#1」191gなどと記述されている。
【0044】
図7は、PC装置の利用データの例である。PC装置の利用データの社員ID191cには、利用者IDが記述されて、装置ID191dには、PCのIDが記述されて、装置名191eには、PC名が記述されて、利用時間情報 191fには、ゲート通過日時が記述されて、利用の内容191gには、PCにおける所定の操作内容が記述される。
【0045】
たとえば、「社員ID=d000002」191c、「装置ID=2」191d、「装置名=PC2」191e、「利用時間情報=2005/01/17 09:38」191f、「利用の内容=login」191gなどと記述されている。 また、「利用の内容=copy A:\abcd.xls」191gや「利用の内容=web xml入門/indx.html」191gと記述されているものもある。
【0046】
図8は、プリンタの利用データの例である。プリンタの利用データの社員ID191cには、利用者IDが記述されて、装置ID191dには、プリンタのIDが記述されて、装置名191eには、プリンタ名が記述されて、利用時間情報 191fには、プリント日時が記述されて、利用の内容191gには、複写部数が記述される。たとえば、「社員ID=d000002」191c、「装置ID=p1」191d、「装置名=Printer1」191e、「利用時間情報=20050117,11:02」191f、「利用の内容=13」191gなどと記述されている。
【0047】
図9は、入退場ゲート装置300の利用データ作成処理のフローチャートである。
(1)利用データ作成処理撮像手段350は、利用者900の映像を撮影して、メモリに映像データを保持する。(ステップS310)
(2)監視カメラ画像情報取得手段340は、映像データに映像名を付けて映像ファイル391に記録する。(ステップS320)
(3)利用者識別媒体読取手段310は、ICカードの社員IDを読み取り、保持する。(ステップS330)
(4)入退場情報取得手段320は、日時と「入場」または「退場」を含む入退場情報を取得して、保持する。(ステップS340)
(5)利用データ作成送信手段380は、映像名と社員IDと入退場情報を含む利用データを作成して、送信する。(ステップS350)
【0048】
図10は、利用者端末装置500の利用データ作成処理のフローチャートである。
(1)利用データ作成処理利用者識別媒体読取手段510は、ICカードの社員IDを読み取り、保持する。(ステップS510)
(2)利用者端末装置操作情報作成手段520は、社員IDと日時を含むログイン情報を取得して記録する。(ステップS520)
(3)利用者端末装置操作情報作成手段520は、利用者900により、所定の操作が行われた場合に、操作情報を取得して保持する。(ステップS530)
(4)利用データ作成指示手段570は、利用者900により、各種の装置に所定の操作が行われた場合に、利用データ作成指示を送信する。(ステップS540)
(5)利用者端末装置操作情報作成手段520は、社員IDと日時を含むログアウト情報を取得して、保持する。(ステップS550)
(6)利用データ作成送信手段580は、保持されたログイン情報、または、ログアウト情報、または、操作情報を含む利用データを作成して、送信する。(ステップS560)
【0049】
図11は、各種の装置700の利用データ作成処理のフローチャートである。
(1)利用データ作成送信手段780は、利用者端末装置500の利用データ作成指示手段570が送信した利用データ作成指示を受け付けて、操作を行った操作情報を作成して記録する。(ステップS710)
(2)利用データ作成送信手段780は、操作情報を含む利用データを作成して、送信する。(ステップS720)
【0050】
図12は、利用履歴データ192の作成手順の説明図である。各装置で作成された利用データ191は、収集されて、次に、社員IDにて分類されて、これを時間順に並べて整理して、最後に、利用データ191の所定の項目の内容を含んだ利用履歴データ192を生成して、記録する。
【0051】
図13は、利用履歴データ192の形式と例を説明する図である。利用履歴データ192は、社員ID192c別に分類されて、さらに、利用時間情報192fの昇順に並んでいる。利用履歴データ192を構成する項目は、行番号192b、社員ID192c、装置ID192d、装置名192e、利用時間情報192f、利用の内容192gなどである。行番号192bは、連続するユニークな番号が記述される。社員ID192cと、装置ID192dと、装置名192eと、利用時間情報192fと、利用の内容192gなどは、それぞれ、利用データ191の社員ID191cと、装置ID191dと、装置名191eと、利用時間情報 191f、利用の内容191gなどと同じ内容が記述される。
【0052】
利用履歴データ192は、行番号192bが昇順に並んでおり、社員ID192cで分類されており、利用時間情報192fが昇順に並んでいる。
【0053】
図14は、管理データ197の形式と例を説明する図である。管理データ197は、利用履歴データ192から表示データを作成するときに参照するデータである。管理データ197を構成する項目は、管理種別197a、社員ID197b、索引番号197c、時間197d、使用PC197eなどである。管理種別197aは、管理データ197の種別を示して、いて、入場時間、次回入場時間、ログイン時間のいずれかが記録される。索引番号 197cは、利用履歴データの行番号が記録される。使用PC197cは、PC名が記録される。
【0054】
たとえば、入場時間を管理する管理データ197xは、「管理種別=入場時間」197a、「社員ID=d000002」197b、「索引番号=10」197c、「入場時間=2005/3/22 10:05」197d、「使用PC=PC2」197eなどと記述されている。同様に、次回入場時間を管理する管理データ197yは、「管理種別=次回入場時間」197a、「社員ID=d000002」197b、「索引番号=105」197c、「時間=2005/3/22 17: 05」197d、「使用PC=PC2」199eなどと記述されている。同様に、ログイン時間を管理する管理データ197zは、「管理種別=ログイン時間」197a、「社員ID=d000002」197b、「索引番号=11」197c、「時間=2005/3/22 10: 15」197d、「使用PC=PC2」199eなどと記述されている。
【0055】
図15は、表示データ193の形式と例である。表示データ193は、利用者900の装置利用状況を分析した結果を、利用履歴分析画面に表示するデータである。表示データ193を構成する項目は、索引193i、表示種別193a、装置名193b、入場時間 193c、退場時間193d、次回入場時間193h、利用開始時間193e、利用終了時間193f、社員ID193gなどである。表示種別193aには、入場退場ログインログアウトログイン中などのいずれかが記録される。たとえば、「入場」の表示データ193は、「索引=10」193i、「表示種別=入場」193a、「装置名=GateA」193b、「入場時間=2005/3/22 10:05」193c、「退場時間=2005/3/22 20:01」193d、 「社員ID=d000002」193gなどと記述されている。同様に、「ログイン」の表示データ193は、「索引=11」193i、「表示種別=ログイン」193a、「装置名=PC2」193b、「入場時間=2005/3/22 10:05」193c、「退場時間=2005/3/22 20:01」193d、 「利用開始時間=2005/3/22 10:14」193e、「利用終了時間=2005/3/22 19:56」193f、「社員ID=d000002」193gなどと記述されている。また、別の「退場」の表示データ193は、「索引=12」193i、「表示種別=退場」193a、「装置名=GateA」193b、「入場時間=2005/3/22 10:05」193c、「退場時間=2005/3/22 20:01」193d、 「社員ID=d000002」193gなどと記述されている。
【0056】
図16から図18は、利用履歴分析画面の例である。図16は、利用者900が、入場中に、「PC名=PC2」の使用を開始して終了したことが分かる画面120aである。利用者900が、入場〜退場の時間内に、PCのログインからログアウトまでを示すマーク「→」120xが表示されている。
【0057】
図17は、利用者900が、「PC名=PC2」のPCを、ログイン中に、一旦退場してから、再度入場したことが分かる画面120bである。利用者900が退場して、再度入場するまで、PC名=PC2がログイン中であることを示すマーク「→」120yが表示されている。
【0058】
図18は、利用者900が、前日に、「PC名=PC2」のログアウトを忘れて、朝に入場したことが分かる画面120cである。当日の早朝から入場するまで、PC名=PC2がログイン中であることを示す「→」120zが表示されている。
【0059】
図19は、利用履歴管理サーバ装置100の処理フローチャートである。
(1)利用履歴データ作成手段180は、利用データ191を受信して、社員IDを主キー、利用時間情報を副キーにしてソート処理をして、行番号を付けて利用履歴データ192を作成して、利用履歴データファイルに記録する。(ステップS110)
(2)社員IDを指定する。(ステップS120)
(3)利用履歴データファイルから指定された社員IDの利用履歴データ192を順番に1つのデータを取得する。(ステップS130)
(4)表示データ作成処理(詳細は後述する。)(ステップS140)
(5)指定された社員IDの利用履歴データ193を全て取得していれば、次のステップに進む。指定された社員IDの利用履歴データ192に取得していないものが残っていれば、ステップ(3)に戻る。(ステップS150)
(6)表示データファイルから表示データ192を順番に1つのデータを取得する。(ステップS160)
(7)表示指示生成処理(詳細は後述する。)(ステップS170)
(8)作成された表示データを全て取得していれば、次のステップに進む。取得していないものが残っていれば、ステップ(6)に戻る。
(9)利用履歴分析画面表示手段120は、各種の表示指示を受け付けて、表示指示にしたがって、表示する。(ステップS190)
【0060】
図20は、表示データ作成処理のフローチャートである。
(1)表示データ作成手段110は、利用履歴データの利用の内容192gを取得する。(ステップS401)
(2)利用の内容192gが「入場」であれば、次のステップに進む。「入場」でなければ、ステップ(4)に進む。(ステップS410)
(3)「入場」処理を行う。終了する。(ステップS411)
(4)利用の内容192gが「ログイン」であれば、次のステップに進む。「ログイン」でなければ、ステップ(7)に進む。(ステップS430)
(5)表示データ作成手段110は、表示データの表示種別193aに「ログイン」を設定して、装置名193b、利用開始時間193e、社員ID193gなどの所定の項目には、図19のステップS130にて取得した利用履歴データ192の利用時間情報192fを含む該当する項目のデータを設定する。(ステップS432)
(6)管理データ作成手段130は、利用履歴データ192の所定のデータを含んだ管理種別197aが「ログイン」の管理データを作成する。終了する。(ステップS434)
(7)利用の内容192gが「ログアウト」であれば、次のステップに進む。「ログアウト」でなければ、ステップ(9)に進む。(ステップS450)
(8)「ログアウト」処理を行う。終了する。(ステップS451)
(9)利用の内容192gが「退場」であれば、次のステップに進む。「退場」でなければ、終了する。(ステップS470)
(10)「退場」処理を行う。終了する。(ステップS471)
【0061】
図21は、「入場」処理のフローチャートである。
(1)表示データ作成手段110は、表示データの表示種別193aに「入場」を設定して、装置名193b、入場時間193c、社員ID193gなどの所定の項目には、図19のステップS130にて取得した利用履歴データ192の利用時間情報192fを含む該当する項目のデータを設定する。(ステップS412)
(2)管理データの管理種別197aが「ログイン時間」のものが存在すれば、次のステップに進む。存在しなければ、ステップ(4)に進む。(ステップS413)
(3)表示データ作成手段110は、表示データの表示種別193aに「ログイン中」を設定して、装置名193b、入場時間193c、社員ID193gなどの所定の項目には、図19のステップS130にて取得した利用履歴データ192の利用時間情報192fを含む該当する項目のデータを設定する。(ステップS416)
(4)管理データ作成手段130は、利用履歴データ192の所定のデータを含んだ種別197aが「入場」と「ログイン中」の管理データを作成する。(ステップS417)
(5)管理データの管理種別197aが「次回入場時間」のものが存在すれば、次のステップに進む。存在しなければ、終了する。(ステップS418)
(6)表示データ更新手段170は、管理種別197aが「次回入場時間」の管理データの「索引番号」197cをキーにして、表示データファイル196を参照して、前記キーと一致する索引193iの表示データ193を取得して、「次回入場時間」193hに利用時間情報192f(入場時間)を記入して、新しい表示データ193を作成して、表示データファイル196に記録して更新する。(ステップS419)
(7)管理データ削除手段150は、管理種別197aが「次回入場時間」の管理データ197を削除する。終了する。(ステップS420)
【0062】
図22は、「ログアウト」処理のフローチャートである。
(1)管理データの管理種別197aが「ログイン中」のものが存在すれば、次のステップに進む。存在しなければ、ステップ(4)に進む。(ステップS454)
(2)表示データ更新手段170は、管理種別197aが「ログイン中」の管理データの「索引番号」197cをキーにして、表示データファイル194を参照して、前記キーと一致する索引193iの表示データを取得して、利用終了時間193fに利用履歴データ192の利用時間情報192f(ログアウト時間)を記入して、新しい表示データを作成して、表示データファイル196に記録して更新する。ステップ(5)に進む。(ステップS455)
(3)表示種別193aが「ログイン」の表示データ193が存在すれば、次のステップに進む。存在しなければ、終了する。(ステップS456)
(4)表示データ更新手段170は、管理種別197aが「ログイン」の管理データの「索引番号」197cをキーにして、表示データファイル196を参照して、前記キーと一致する索引193iの表示データを取得して、表示データ193の利用終了時間193fに、利用履歴データ192の利用時間情報192fを記入して、新しい表示データを作成して、表示データファイル194に記録して更新する。(ステップS457)
(5)管理データ削除手段150は、ログイン管理データを削除する。終了する。(ステップS458)
【0063】
図23は、「退場」処理のフローチャートである。
(1)表示データ作成手段110は、表示データの表示種別193aに「退場」を設定して、装置名193b、退場時間193h、社員ID193gなどの所定の項目には、利用履歴データ192の利用時間情報192fを含む該当する項目のデータを設定する。(ステップS472)
(2)表示データ更新手段170は、管理種別197aが「入場時間」の管理データの「索引番号」197cをキーにして、表示データファイル194を参照して、前記キーと一致する索引193iの表示データを取得して、表示データ193の入場時間193cと退場時間193dに、それぞれ、管理データの「時間」197dと利用履歴データ192の「利用時間」192fを記入して、新しい表示データを作成して、表示データファイル194に記録して更新する。まだ、管理データの「索引番号」197cが表示データの「索引番号」193iより小さければ、前記「索引番号」197cに「1」を加算して、新しい「索引番号」197cとして、このステップの先頭に戻る。管理データの「索引番号」197cと表示データの「索引番号」193i検索番号の値が一致すれば、次にステップに進む。(ステップS473)
(3)管理データ削除手段150は、入場管理データを削除する。(ステップS474)
利用の内容192gが「ログアウト」の履歴データ192が存在しなければ、次のステップに進む。存在すれば、終了する。(ステップS475)
(4)管理データ作成手段130は、表示種別193aが「ログイン」または「ログイン中」 の表示データ193の索引番号を含んだ次回入場時間管理データ197yを作成する。(ステップS476)
【0064】
図24は、表示指示作成処理のフローチャートである。
(1)表示指示作成手段140は、表示データ193の入場時間から退場時間までに色をつける着色指示を生成する。(ステップS601)
(2)表示データ193の利用の内容193gが、「入場」であれば、次のステップに進む。そうでなければ、ステップ(4)に進む。(ステップS610)
(3)表示指示作成手段140は、表示データ193の「ゲート名」と「入場時間」の表示指示を生成する。終了する。(ステップS612)
(4)表示データ193の利用の内容193gが、「退場」であれば、次のステップに進む。そうでなければ、ステップ(6)に進む。(ステップS630)
(5)表示指示作成手段140は、表示データ193の「ゲート名」 と「退場時間」の表示指示を生成する。終了する。S632)
(6)表示データ193の利用の内容193gが、「ログイン」であれば、次のステップに進む。そうでなければ、ステップ(d)に進む。(ステップS650 )
(7)表示データ193の利用終了時間欄に、利用終了時間が記入されていなければ、次のステップに進む。記入されていれば、ステップ(9)に進む。(ステップS652)
(8)表示指示作成手段140は、表示データ193の「PC名」と「利用開始時間」の表示指示と、利用開始時間から次回入場時間までマーク「→」をつけるマーク表示指示を生成する。終了する。(ステップS654)
(9)表示指示作成手段140は、表示データ193の「PC名」と「利用開始時間」の表示指示と、利用開始時間から利用終了時間までマーク「→」をつけるマーク表示指示を生成する。終了する。(ステップS656)
(10)表示データ193の利用の内容193gが、「ログアウト」であれば、次のステップに進む。そうでなければ、ステップ(12)に進む。(ステップS670)
(11)表示指示作成手段140は、表示データ193の「PC名」と「利用終了時間」の表示指示と、入場時間から利用終了時間までマーク「→」をつけるマーク表示指示を生成する。終了する。(ステップS672)
(12)表示データ193の利用の内容193gが、「ログイン中」であれば、次のステップに進む。そうでなければ、終了する。(ステップS690)
(13)表示指示作成手段140は、表示データ193の入場時間から退場時間までの「→」表示指示を生成する。終了する。(ステップS692)
【0065】
以上、本発明の最も好適な実施形態を説明した。本発明は、上記の実施形態に限らず、幾つかの変形例がある。たとえば、PC貸出管理を行うICカード装置利用管理システムの実施例を説明する。
(変形例1)
図25は、PC貸出管理を行うICカード装置利用管理システム2の構成図である。PC貸出管理を行う利用者識別媒体を用いた装置利用管理システム2は、利用履歴管理サーバ装置100と入退場ゲート装置300と利用者端末装置500と貸出管理装置500aとがネットワークで接続されて構成される。貸出管理装置500aは、利用者識別媒体読取手段510と貸出管理手段530と、利用データ作成送信手段580とを備える。利用履歴管理サーバ装置100が備える手段は、図3と同じである。入退場ゲート装置300が備える手段は、図4と同じである。利用者端末装置500が備える手段は、図4と同じである。
【0066】
貸出管理手段530は、社員IDと貸出PC名と利用時間情報を含んだ、利用の内容191gが貸出の利用データを作成して、または、社員IDと貸出PC名と利用時間情報を含んだ、利用の内容191gが返却の利用データを作成する。利用者端末装置操作情報作成手段520は、社員IDと日時を含むログイン情報を取得して記録して、また、社員IDと日時を含むログアウト情報を取得して、保持する。利用者識別媒体読取手段510と利用データ作成送信手段580の働きは、図4の利用者識別媒体読取手段510と利用データ作成送信手段580と同じである。
【0067】
貸出管理手段530と利用データ作成送信手段580とは、コンピュータプログラムである。利用者識別媒体読取手段510の実現方法は、図4の利用者識別媒体読取手段510と同じである。
【0068】
図26は、PC貸出の利用データ191の例である。PC貸出の利用データ191は、利用の内容191gにPCを貸し出す場合には、貸出、PCが返却された場合には、返却が 記述されている。
【0069】
図27は、PC貸出の表示データ193の例である。たとえば、PC貸出の表示データ193は、「索引=31」193i、「表示種別=貸出」193a、 「装置名=RentalPC1」193b、「退場時間=2005/3/22 12:14」193d、「次回入場時間=2005/3/22 17:23」193hなどが記述されている。
【0070】
図28は、PC貸出画面の例である。利用者900が、退場から次回入場の時間内に、「PC名=RentalPC1」120gを借り出していたことが分かる画面120dである。借出期間中の退場から次回入場まで、マーク「貸」120hが表示されている。
【0071】
図29は、PC貸出の表示データ作成処理のフローチャートである。
(1)図20のステップS401からステップS470と同じ。(ステップS480)
(2)利用の内容192gが「貸出」であれば、次のステップに進む。「貸出」でなければ、ステップ(5)に進む。(ステップS481)
(3)表示データ作成手段110は、利用履歴データ192の社員ID192c、装置名192e、利用時間情報192fを含む所定の項目のデータを記入した表示種別193aが「貸出」の表示データを作成する。(ステップS482)
(4)管理データ作成手段130は、この作成した表示種別193aが「貸出」の表示データの索引番号を記録した種別197aが「貸出」の貸出管理データを作成する。終了する。(ステップS483)
(5)利用の内容192gが「返却」であれば、次のステップに進む。「返却」でなければ、終了する。(ステップS484)
(6)表示データ更新手段170は、種別197aが「貸出」の管理データの「索引番号」197cをキーにして、表示データファイル194を参照して、前記キーと一致する索引193iの表示データを取得して、表示データ193の次回入場時間193hに、利用履歴データ192の利用時間情報191fを記入して、新しい表示データを作成して、表示データファイル194に記録して更新する。(ステップS485)
(7)管理データ削除手段150は、種別197aが「貸出」の管理データを削除する。終了する。(ステップS486)
【0072】
図30は、変形例1 PC貸出の表示指示生成処理のフローチャートである。
(1)図24のステップS601からステップS690までと同じ。(ステップS680 )
(2)表示種別193aが「貸出」の表示データであれば、次のステップに進む。「貸出」でなければ、終了する。(ステップS681)
(3)表示指示作成手段140は、「貸出」表示データの着色指示を中止する。(ステップS682)
(4)表示データ193の利用の内容、「次回入場時間」が記入されていれば、次のステップに進む。記入されていなければ、ステップ(6)に進む。(ステップS683)
(5)表示指示作成手段140は、退場時間から次回入場時間までマーク「借」を表示するマーク表示開始指示を生成する。(ステップS684)
(6)表示指示作成手段140は、退場時間から深夜までマーク「借」を表示するマーク表示開始指示を生成する。(ステップS685)
【0073】
なお、セキュリティ管理された環境800から貸し出し管理する対象は、PCに限定されない。
【0074】
次に、PC500の操作内容を管理したり、PC500が各種の装置700を利用した内容を管理する例を説明する。
(変形例2)
図31は、PC操作の表示データや、各種装置利用の表示データの例である。一つのPC操作の表示データ193(たとえば、ファイルコピー)は、「索引=25」193i、「表示種別=COPY」193a、「利用開始時間=2005/3/22 10:25」193e、「社員ID=d000002」193gなどと記述されている。また、各種の装置利用の表示データ193(たとえば、プリンタ印刷)は、「索引=29」193i、「表示種別=PRINT」193a、「利用開始時間=2005/3/22 11: 01」193e、「社員ID=d000002」193gなどと記述されている。
【0075】
図32は、PC操作や各種の装置の利用状況を社員一覧にて表示する例である。社員を一覧表示させて、社員ごとに、PC操作や各種の装置の利用状況を表示する画面120eである。たとえば、「社員ID=d0002」は、9時台に入場して、12時台に退場する。この入場期間中に、「COPY」と「PRINT」「PC借り出し」を行っている。次回の入場のときに、PCを返却して、 「COPY」と「PRINT」を行ったことを、表示している。
【0076】
図33は、利用履歴を利用者一覧表示する処理のフローチャートである。
(1)図19のステップS110と同じである 。(ステップS310)
(2)社員IDを指定する。(ステップS3209)
(3)図19のステップS130と同じ。(ステップS330)
(4)表示データ作成処理(詳細は後述する。)(ステップS340)
(5)指定された社員IDの利用履歴データ192を全て取得していれば、次のステップに進む。指定された社員IDの利用履歴データ192に取得していないものが残っていれば、ステップ(3)に戻る。(ステップS350)
(6)該当する社員IDの利用履歴データ192を全て選択していれば、次のステップに進む。指定された社員IDの利用履歴データ192に取得していないものが残っていれば、ステップ(3)に戻る。(ステップS355)
(7)表示データファイルから表示データ192を順番に取得する。(ステップS360)
(8)社員一覧表示指示生成処理(詳細は後述する。)(ステップS370)
(9)作成された表示データを全て取得していれば、次のステップに進む。取得していないものが残っていれば、ステップ(7)に戻る。(ステップS380)
(10)図19のステップS190と同じ。終了する。(ステップS390)
【0077】
図34は、PC操作の表示データや各種の装置の表示データ作成処理のフローチャートである。
(1)図29のステップS480からステップS484と同じ。(ステップS490)
(2)利用の内容192gが「COPY」の利用履歴データ192であれば、次のステップに進む。そうでなければ、ステップ(4)に進む。(ステップS491)
(3)表示データ作成手段110は、表示種別193aが「COPY」の表示データの利用開始時間193eを含んだ所定の項目に、利用履歴データ192の所定のデータを設定する。終了する。(ステップS492)
(4)利用の内容192gが「PRINT」の利用履歴データ192であれば、次のステップに進む。そうでなければ、終了する。(ステップS494)
(5)表示データ作成手段110は、表示種別193aが「PRINT」表示データの表示データの利用開始時間193eを含んだ所定の項目に、利用履歴データ192の所定のデータを設定する。終了する。(ステップS495)
【0078】
図35は、社員一覧表示画面生成処理のフローチャートである。
(1)表示種別193aが「入場」の表示データであれば、次のステップに進む。そうでなければ、ステップ(3)に進む。(ステップS701)
(2)表示指示作成手段140は、「入場」表示データの入場時間から退場時間までを着色する社員一覧表示指示、または、入場退場記号の社員一覧表示指示を生成する。(ステップS702)
(3)表示種別193aが「PC借出」表示データであれば、次のステップに進む。そうでなければ、ステップ(5)に進む。(ステップS710)
(4)表示指示作成手段140は、退場時間から次回入場時間までマーク「借」の社員一覧表示指示を生成する。終了する。(ステップS711)
(5)表示種別193aが「COPY」の表示データであれば、次のステップに進む。そうでなければ、ステップ(7)に進む。(ステップS720)
(6)表示指示作成手段140は、利用開始時間にマーク「COPY」の社員一覧表示指示を生成する。終了する。(ステップS721)
(7)表示種別193aが「PRINT」の表示データであれば、次のステップに進む。そうでなければ、終了する。(ステップS730)
(7)表示指示作成手段140は、利用開始時間にマーク「PRINT」の社員一覧表示指示を生成する。終了する。((ステップS731)
【0079】
次に、利用者900の識別に、利用者名を用いる例を説明する。
(変形例3)
図36は、社員名を記録した画面利用者識別媒体を用いた装置利用管理システム3の構成図である。社員名簿を備えたICカード装置利用管理システム3は、利用履歴管理サーバ装置100と入退場ゲート装置300と利用者端末装置500とがネットワークで接続されて構成される。利用履歴管理サーバ装置100が備える手段は、図3の手段に、社員名取得手段182と社員名追加手段184とを加えたものである。記憶手段190は、社員名簿196と、利用履歴データファイル194と、表示データファイル196と、管理データファイル198とを記憶する。入退場ゲート装置300と利用者端末装置500とが備える手段は、図3または図4と同じである。
【0080】
社員名簿196は、利用者識別情報(社員ID)と社員名を関連付けた表形式のデータである。利用履歴データファイル194と、表示データファイル196と、管理データファイル198とは、図3と同じである。
【0081】
社員名取得手段182は、利用履歴データ192の利用者識別情報(社員ID)をキーにして、社員名簿196を参照して、前記キーと一致する利用者識別情報(社員ID)の社員名を取得する。社員名追加手段184は、取得した社員名を追加した新しい利用履歴データ192を作成して 、利用履歴データファイルに記録する。
【0082】
社員名取得手段182と社員名追加手段184ととは、コンピュータプログラムである。その他の手段の実現方法は、図3または図4と同じである。社員名簿196は、コンピュータ可読なデータの集合体である。利用履歴データファイル194と、表示データファイル196と、管理データファイル198との実現方法は、図3と同じである。
【0083】
図37は、社員名簿196のデータ形式と例である。社員ID196aと社員名196bを関連付けた表形式のデータである。
【0084】
図38は、利用者端末装置利用履歴データ192xに利用者名を追加した例である。利用者名を追加した利用者端末装置利用履歴データ192xを構成する項目は、図13の利用者端末装置利用履歴データ192を構成する項目に、社員名192aが追加されている。
【0085】
図39は、社員名一覧表示の例である。図32の社員一覧表示の社員IDの代わりに、社員名が表示されている画面120fである。
【0086】
図40は、利用履歴データ192に社員名を追加する処理のフローチャートである。
(1)社員名取得手段182は、利用履歴データ192を、利用履歴データファイルから取得する。(ステップS800)
(2)社員名取得手段182は、利用履歴データ192の社員IDをキーにして、社員名簿196を参照して、前記キーと一致する社員IDの社員名を取得する。(ステップS810 )
(3)社員名追加手段184は、取得した社員名を追加した新しい利用履歴データ192を作成して 、利用履歴データファイルに記録する。(ステップS820)
(4)利用履歴データ192に取得していないものが残っていれば、ステップ(1)に戻る。全て取得していれば、終了する。(ステップS830)
【0087】
変形例3では、社員名を利用者端末装置利用履歴データ192xに含ませたが、社員名取得手段182、および、社員名追加手段184を表示データ作成段階で用いて、社員名を表示させても良い。
【0088】
また、利用データ191には装置名を含ませずに、利用履歴データ192作成時に、含ませても良い。このとき、具体的には、装置IDと装置名称を関連付けた装置名称表を用いて、社員名取得手段182が、利用データの装置識別情報をキーにして、前記装置名称表を参照して、前記キーと一致する装置名称を取得して、社員名追加手段184が、前記取得された装置名称を利用履歴データ192に記録する。更には、利用データ191と利用履歴データ192には装置名を含ませずに、表示データ作成作成時に、含ませても良い。このときは、社員名取得手段182、および、社員名追加手段184を表示データ作成段階で用いれば良い。
【0089】
なお、利用データは、利用履歴管理サーバ装置100に、ネットワークを介して送信する実施例を説明したが、その代わりに、利用データは生成した装置(入退場ゲート装置300、利用者端末装置500、各種の装置700)のメモリーに記憶させておき、利用データ収集者がそのメモリーから利用データを取り出して、運搬して、利用履歴管理サーバ装置100に登録しても、同様の効果が得られる。

【0090】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、利用者を特定して、設備の利用履歴を、正確に、記録できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムの概要図
【図2】利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムの大まかな動作フローの説明図
【図3】利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムの構成図(1)
【図4】利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムの構成図(2)
【図5】利用データの形式
【図6】入退場ゲート装置の利用データの例
【図7】PC装置の利用データの例
【図8】プリンタの利用データの例
【図9】入退場ゲート装置の利用データ作成処理のフローチャート
【図10】利用者端末装置の利用データ作成処理のフローチャート
【図11】各種の装置の利用データ作成処理のフローチャート
【図12】利用履歴データの作成手順
【図13】利用履歴データファイルの形式と例
【図14】管理データの形式と例
【図15】表示データ193の形式と例
【図16】利用履歴分析画面(1)
【図17】利用履歴分析画面(2)利用者のPCログイン中に入退場があった場合の画面
【図18】利用履歴分析画面(3)前日ログアウトを忘れた場合の画面
【図19】利用履歴管理サーバ装置の処理フローチャート
【図20】表示データ作成処理のフローチャート
【図21】「入場」処理のフローチャート
【図22】「ログアウト」処理のフローチャート
【図23】「退場」処理のフローチャート
【図24】表示指示作成処理のフローチャート
【図25】変形例1 PC貸出管理を行うICカード装置利用管理システムの構成図
【図26】変形例1 PC貸出の利用データの例
【図27】変形例1 PC貸出の表示データの例
【図28】変形例1 PC貸出画面の例
【図29】変形例1 PC貸出の表示データ作成処理のフローチャート
【図30】変形例1 PC貸出の表示指示生成処理のフローチャート
【図31】変形例2 PC操作や各種の装置の表示データの例
【図32】変形例2 PC操作や各種の装置の利用状況を社員一覧にて表示する例
【図33】変形例2 利用履歴を利用者一覧表示する処理のフローチャート
【図34】変形例2 PC操作や各種の装置の表示データ作成処理のフローチャート
【図35】変形例2 社員一覧表示画面生成処理のフローチャート
【図36】変形例3 社員名を記録した画面利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムの構成図
【図37】変形例3 社員名簿を備えたICカード装置利用管理システムの構成図
【図38】変形例3 利用者端末装置利用履歴データファイルに利用者名を追加した例
【図39】変形例3 社員名一覧表示の例
【図40】変形例3 利用履歴データに社員名を追加する処理のフローチャート
【符号の説明】
【0092】
1 利用者識別媒体を用いた装置利用管理システム
100 利用履歴管理サーバ装置
110 表示データ作成手段
120 利用履歴分析画面表示手段
120aから120f 利用履歴分析画面
130 管理データ作成手段
140 表示指示作成手段
150 管理データ削除手段
160 表示データ削除手段
170 表示データ更新手段
180 利用履歴データ作成手段
190 記憶手段
191 利用データ
191c 社員ID
191d 装置ID
191e 装置名
191f 利用時間情報
191g 利用の内容
192 利用履歴データ
192b 行番号
192c 社員ID
192d 装置ID
192e 装置名
192f 利用時間情報
192g 利用の内容
193 表示データ
193a 表示種別
193b 装置名
193c 入場時間
193d 退場時間
193h 次回入場時間
193e 利用開始時間
193f 利用終了時間
193g 社員ID
193i 索引
194 利用履歴データファイル
196 表示データファイル
197 管理データ
197a 管理種別
197b 社員ID
197c 索引番号
197d 時間
197e 使用PC
197x 入場管理データ(入場時間を管理する管理データ)
197y 次回入場管理データ(次回入場時間を管理する管理データ)
197z ログイン管理データ(ログイン時間を管理する管理データ)
198 管理データファイル
300 入退場ゲート装置
310 利用者識別媒体読取手段
320 入退場情報取得手段
350 撮像手段、監視カメラ
340 監視カメラ画像情報取得手段
380 利用データ作成送信手段
390 記憶手段
391 映像ファイル
500 利用者端末装置
510 利用者識別媒体読取手段
520 利用者端末装置操作情報作成手段
530 貸出管理手段
570 利用データ作成指示手段
580 利用データ作成送信手段
700 各種の装置、プリンタ
800 セキュリティ管理された環境
900 利用者
950 ICカード



【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者は利用者識別媒体を所持して、
入退場ゲート装置と利用履歴管理サーバ装置と利用者端末装置とがネットワーク接続されて構成される利用者端末装置利用管理システムであって、
入退場ゲート装置は、
映像名を関連付けた映像データを記録する映像ファイルを記憶する記憶手段と
利用者識別媒体の利用者識別情報を読み取り、これを保持する利用者識別媒体読取手段と、
利用時間情報と前記保持された利用者識別情報とを含む入退場情報を作成して、これを保持する入退場情報取得手段と、
利用者の映像を撮影して、映像データを生成して保持する撮像手段と、
前記生成された映像データに映像名を付けて、映像ファイルに保存する監視カメラ画像情報取得手段と、
前記映像名と前記保持された入退場情報とを含む利用データを作成して、送信する利用データ作成送信手段と
を備えたゲート装置であって、
前記利用者端末装置は、
利用者識別媒体の利用者識別情報を読み取り、保持する利用者識別媒体読取手段と、
利用者により、所定の操作が行われた場合に、前記保持された利用者識別情報と利用時間情報を含む操作情報を取得して保持する利用者端末装置操作情報作成手段と、
前記保持された操作情報を含む利用データを作成して、送信する利用データ作成送信手段と
を備えた端末装置であって、
前記利用履歴管理サーバ装置は、
利用者識別情報を関連付けた利用履歴データを記録した利用履歴データファイルを記憶する記憶手段と、
前記利用データを受信して、利用者識別情報と利用時間情報を含んだ利用履歴データを作成して、利用者識別情報を主キー、利用時間情報を副キーにしてソート処理をして、利用履歴データファイルに記録する利用履歴データ作成手段と、
を備えたサーバ装置であって、
利用履歴管理サーバ装置の利用履歴データ作成手段は、入退場ゲート装置や利用者端末装置で作成した利用者識別情報を含む利用データを受信して、利用履歴データを作成して保存する、
利用者識別媒体を用いた装置利用管理システム。
【請求項2】
利用者は利用者識別媒体を所持して、
入退場ゲート装置と利用履歴管理サーバ装置と利用者端末装置と各種の装置とがネットワーク接続されて構成される利用者端末装置利用管理システムであって、
前記利用者端末装置は、
各種の装置に対して所定の操作を行う時に、利用データ作成指示を送信する利用データ作成指示手段
を備えた端末装置であって、
前記各種の装置は、
利用データ作成指示を受け付けて、操作の内容と利用者識別情報と利用時間情報とを含んだ利用データを作成して、送信する利用データ作成送信手段、
を備えた装置である、
ことを特徴とする請求項1に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理システム。
【請求項3】
前記所定の操作とは、利用者端末装置が各種の装置に対して行う操作であることを特徴とする請求項1、または、請求項2に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理システム。
【請求項4】
利用者は利用者識別媒体を所持して、
入退場ゲート装置と利用履歴管理サーバ装置と貸出管理装置と利用者端末装置と各種の装置とがネットワーク接続されて構成される利用者端末装置利用管理システムであって、
前記貸出管理装置は、
利用者識別媒体の利用者識別情報を読み取り、保持する利用者識別媒体読取手段と、
前記保持された利用者識別情報と入力された利用時間情報を含む利用データを作成して、送信する貸出管理手段と、
を備えた装置である、
ことを特徴とする請求項1から、請求項3のいずれか一項に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理システム。
【請求項5】
前記利用履歴管理サーバ装置は、
利用者識別情報に社員名を関連付けた社員名簿情報と、前記利用者識別情報を関連付けた利用履歴データを記録した利用履歴データファイルとを記憶する記憶手段と、
利用履歴データファイルから利用履歴データを取得して、利用履歴データの利用者識別情報をキーにして、前記社員名簿情報を参照して、前記キーと一致する利用者識別情報の社員名を取得する社員名取得手段と、
取得した社員名を追加した新しい利用履歴データを作成して、前記利用履歴データファイルに記録する社員名追加手段と、
を備えたサーバ装置である
ことを特徴とする請求項1から、請求項4までのいずれか1項に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理システム。
【請求項6】
前記利用データは、設備識別情報を含んで、
前記利用履歴管理サーバ装置において、
前記社員名取得手段設は、備識別情報に設備名称を関連付けた設備名称表と、利用履歴データを記録した利用履歴データファイルとを記憶する記憶手段と、
前記利用データの設備識別情報をキーにして、前記設備名称表を参照して、前記キーと一致する設備名称を取得して、
前記社員名追加手段は、前記取得した設備名称を含んだ利用履歴データを作成して、前記利用履歴データファイルに記録する、
ことを特徴とする請求項1から、請求項5までのいずれか1項に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理システム。
【請求項7】
利用者が所持する利用者識別媒体と、映像名を関連付けた映像データを記録する映像ファイルと、
利用者識別情報を関連付けた利用履歴データを記録した利用履歴データファイルと、
を使用する方法であって、
利用者識別媒体の利用者識別情報を読み取り、保持する利用者識別媒体読取ステップと、
利用者の映像を撮影して、映像データを生成して、映像名を付けて、映像ファイルに保存する監視カメラ画像情報取得ステップと、
所定の操作が行われた時に、前記保持された利用者識別情報と利用時間情報を含む操作情報を取得して保持する操作情報作成ステップと、
前記映像名と前記操作情報を含む利用データ、または、前記操作情報を含む利用データを作成する作成ステップと、
前記利用データを受信して、利用者識別情報と利用時間情報を含んだ利用履歴データを作成して、利用者識別情報を主キー、利用時間情報を副キーにしてソート処理をして、利用履歴データファイルに記録する利用履歴データ作成ステップと、
を含んだ手順でなされることを特徴とする利用者識別媒体を用いた装置利用管理方法。
【請求項8】
前記所定の操作とは、利用者端末装置の利用時間情報入力操作であることを特徴とする請求項7に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理方法。
【請求項9】
前記映像ファイルと、前記利用履歴データファイルと、
利用者識別情報に社員名を関連付けた社員名簿情報と、前記利用者識別情報を関連付けた利用履歴データを記録した利用履歴データファイルと
利用履歴データファイルから利用履歴データを取得して、利用履歴データの利用者識別情報をキーにして、前記社員名簿情報を参照して、前記キーと一致する利用者識別情報の社員名を取得する社員名取得ステップと、
取得した社員名を追加した新しい利用履歴データを作成して、前記利用履歴データファイルに記録する社員名追加ステップと、
を含んだ手順でなされることを特徴とする請求項7、または、請求項8に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理方法。
【請求項10】
コンピュータに組込むことによって、コンピュータを請求項1から、請求項6までのいずれか1項に記載の利用者識別媒体を用いた装置利用管理システムとして動作させるコンピュータプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate


【公開番号】特開2007−86837(P2007−86837A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−271291(P2005−271291)
【出願日】平成17年9月20日(2005.9.20)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】