説明

制御ユニットおよび充填ヘッド装置

充填ヘッド(1)の本体から構成される装置。充填ヘッドは、前記本体(2)に取り付けられた制御論理ユニット(24)によって制御される作動手段(61、62)が備わる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、瓶詰め産業で使用される充填機用の充填ヘッドに関する。
【0002】
特に、本発明は容器の充填用に手配された充填ヘッドに関する。
【0003】
充填機は、複数の充填ヘッドが取り付けられた回転コンベヤーから構成され、ヘッドはそれぞれ、対する容器を充填するよう手配されている。
【0004】
それぞれの充填ヘッドは、それぞれの充填ステップで、製品の流入および提供液体の流入を規制するよう手配されたアクチュエーターを作動する、複数の電磁弁から構成される。
【背景技術】
【0005】
充填ヘッドは回転コンベヤー上に、それぞれの充填ヘッド上方に、特定のかつ十分な距離で設置された、ボックス要素から構成されることが既知である。
【0006】
ボックス要素は第一の電子カード、および電子ケーブルの使用によって第一電子カードに接続された複数の電磁弁を受信するよう設計されている。
【0007】
電磁弁は第一電子カードによって制御され、充填ヘッド上に位置するアクチュエーターを作動するよう手配されている。
【0008】
これは、アクチュエーターに対するそれぞれの電磁弁に接続する、複数の空気圧式ケーブルを用いることにより可能になる。
【0009】
電磁弁を正確に操作するために必要な充填パラメーターおよび信号は、地上に位置し、および、赤外線伝送手段を用いて対応する充填ヘッドのそれぞれの第一電子カードにコマンド信号を通信する、第二電子カードに集められる。
【0010】
既知の充填ヘッドの不利点は、電磁弁およびアクチュエーターをそれぞれに作動するのに必要な、電子および空気圧式ケーブル布線の購買、設置、およびメンテナンスに持続的にかかる大きなコストを伴う、構造の複雑性に関する。
【0011】
事実、そのようなケーブル布線は特に費用がかかり、またその組み立てにはさらなる費用の上昇を伴う、時間と労力を要する作業が必要とされる。
【0012】
さらに不利点は、電磁弁とアクチュエーターの間の空気圧式ケーブル布線が著しい長さであることに関する。
【0013】
これは、結果として生じる充填ヘッド設定の困難さによるアクチュエーターの反応時間の遅れを伴う。
【発明の開示】
【0014】
本発明の目的は充填機用充填ヘッドの改良である。
【0015】
さらに目的は、作製が容易で、および全体寸法が制限された充填ヘッドの作製である。
【0016】
他の目的は、特に寸法を減少させる結果として節約になる、電子ケーブル布線かつ/また空気圧式ケーブル布線を有する充填ヘッドを獲得することである。
【0017】
本発明により、制御論理ユニットによって制御される作動手段を受容するためのシート手段が備わった、充填ヘッドの本体から構成される装置が提供される。前記制御論理ユニットは前記本体上に取り付けられることを特徴とする。
【0018】
本発明のこの態様により、コストを制限した充填ヘッドを獲得することが可能になる。
【0019】
事実、本発明による充填ヘッドは、作動手段を制御するよう調節された電磁バルブ手段、作動手段、および電磁バルブ手段を作動手段と連結して設置するよう手配された導管手段の内蔵が可能であり得る。
【0020】
この方法では布線ケーブルの接続がもはや必要ではなくなる。
【0021】
これはさらに、特に充填ヘッドの全体寸法を減少させ、および実施を容易にすることができる。
【0022】
図1を参照すると、瓶詰め産業で使用される充填機の回転コンベヤ(図示せず)に設置できる、充填ヘッド1が示されている。
【0023】
充填ヘッド1は飲料容器300を充填することが可能である。
【0024】
充填ヘッド1は、本体2上に取り外し可能に取り付けられ、第一作動手段61を特徴とする、上部40から構成される。
【0025】
本体2には、それぞれが各アクチュエーターを受容するシート手段13、および、それぞれが各電磁バルブ310を受容する追加的なシート手段14が備わっており、電磁バルブ310はそれぞれ、対応するアクチュエーターを開かつ/また閉の操作のため調節されている。
【0026】
シート手段13および追加的シート手段14は、導管手段15を通して接続され、本体2の中で得られる。前記導管手段15はそれぞれに独立し、および一般に直線に広がった導管から構成される。
【0027】
シート手段13は第二作動手段62を受容するよう調節される。
【0028】
第二作動手段62は、それぞれの充填段階で、作業液体の流入かつ/また下降流の規制機能を有する。
【0029】
第二タンク71に含有される液体をボトル300に移す作業の通路は、本体2の中で得られ、および第二作動手段62によって制御される通路導管手段81によって生じる。
【0030】
本体2はさらに、入口導管手段20から構成される。
【0031】
入口導管手段20は、供給チューブ80によって運ばれる制御液体、例として空気を受容し、上記のアクチュエーターを制御する電磁バルブによって使用される。
【0032】
入口導管手段20は一般に直線で、および、追加的シート手段14と連結して使用して槽23に通じる。
【0033】
本体2には、例えば電子カードなどの制御論理ユニット24に位置して、前記電磁バルブを作動するよう手配された、追加的なボックス要素200が、さらに取り外し可能に固定されている。
【0034】
制御論理ユニット24は、槽23のほぼ上部に、および対応して位置し、およびそれとともに本体2の中で得られる通路手段を使用して通信する。
【0035】
通路手段は、電子カードに接続された、例として通信手段である電子接続手段303を受容するよう調節されている。
【0036】
接触手段は、望ましい電子接続を作製することができるよう、前記電磁バルブの上に突出した追加的接続手段(図示せず)にそれ自体を挿入するため手配されている。
【0037】
本体2に取り付けられた制御論理ユニット24の位置は、必要であれば、取替えが容易にできるようになっている。
【0038】
制御ユニット200の間の距離は短く、したがって電磁バルブに対する電子カード24は通常既知の充填ヘッドは、接続手段で使用される電子ケーブルの代わりに使用することが可能になること、加えて、破損の可能性や、電子ケーブルに比べてのメンテナンスの必要が少なく、そして伴う組み立ての時間がほとんどないことから、廉価になることに注目すべきである。
【0039】
さらに注目すべきことは、本発明による充填ヘッド1は特に全体寸法が小さく、小型であり、および、電磁バルブと、本体2の中で得られる導管手段15を通して一方で互いに接続されたそれぞれのアクチュエーターの間の、外部の空気圧式ケーブル布線が全くないことである。
【0040】
さらには、充填ヘッド1の構造を非常に簡易化することで、これは、一般的に空気圧式ケーブル布線を使用して接続される不利点、例えば反応の遅延、購買およびメンテナンスの高いコスト、破損の場合の修理の必要性を除去することを可能にする。
【0041】
充填ヘッド1の操作は以下に簡単に開示される。
【0042】
電子“スレーブ”カードとしても既知である電子カード24は、特許文献1に開示されているように、電磁バルブの“マスター”電子カードとの対話の操作を規制し、地上に設置され、そしてPLCおよびオペレーターインターフェースと適合する
【特許文献1】国際公開第WO99/14154号明細書
【0043】
電磁バルブコマンドは、適合する制御液体の流入規制によって、アクチュエーターの操作を引き起こす。
【0044】
例えば空気圧式アクチュエーターなどのアクチュエーターは、アクチュエーターの開口が、制御液体によってかけられた圧力が遮断されるとアクチュエーターを開口することができる、あらかじめ搭載されたスプリングを使用して達する間、後者の制御液体によってかけられる圧力を使用して運転される。
【0045】
本発明のほかの実施例(図示せず)では、アクチュエーターは、電磁バルブではなく、制御論理ユニット24によって直接命令を下される
【0046】
この場合、追加的な電子接続手段を使用して電子カードに直接接続する、電気機械または圧電アクチュエーターが使用されることが可能である。
【0047】
最後に、本体2から、チューブ状手段106は、タンク72に含有された充填製品301と、充填製品をボトル300に導入するために、交流するよう調節されて突出している。
【図面の簡単な説明】
【0048】
本発明は、限定されない例としての実施例を表した添付の図を参照することにより、より良く理解および実行されることが可能である。
【0049】
【図1】充填ヘッドの縦断面図である。
【符号の説明】
【0050】
1充填ヘッド
2本体
13シート手段
14追加的シート手段
15導管手段
20入口導管手段
23槽
24制御論理ユニット(電子カード)
40上部
61作動手段
62作動手段
71タンク
72タンク
80供給チューブ
81通路導管手段
106チューブ手段
200追加的ボックス要素(制御ユニット)
300飲料容器(ボトル)
301充填製品
303電子接続手段
310電磁バルブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御論理ユニット(24)によって制御される作動手段(61,62)が備わった充填ヘッド(1)の本体(2)から構成される装置において、前記制御論理ユニット(24)は前記本体(2)に取り付けられることを特徴とする、装置。
【請求項2】
前記本体(2)には前記作動手段(62)のためのシート手段が備わった、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記本体(2)には、前記作動手段(61,62)の開かつ/また閉の操作のために手配された電磁バルブ手段(310)を受容するための追加的シート手段(14)が備わった、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記シート手段(13)と前記追加的シート手段(14)の間には、前記作動手段(61,62)と交流する液体を制御できるよう手配された挿入導管手段(15)がある、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記作動手段(61,62)は空気圧式型である、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記導管手段(15)は、前記本体(2)の中に得られる、請求項4または5に記載の装置。
【請求項7】
前記導管手段は、互いに独立する複数の導管(15)から構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記本体(2)には、前記作動手段(61、62)の制御液体を受容するために、前記追加的シート手段(14)に入る入口導管手段(20)が備わっている、前記請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
前記入口導管手段(20)は、前記追加的シート手段(14)と連結する槽(23)に入る、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記作動手段(61、62)は前記制御論理ユニット(24)によって直接指示される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記作動手段(61、62)は、電気機械アクチュエーター、圧電アクチュエーターからなる群から直接選択される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記本体(2)は、場合によっては、前記制御論理ユニット(24)と前記作動手段(61、62)かつ/また前記電磁バルブ手段(310)の間の、電子接続手段(303)のための通路手段から構成される、前記請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
前記制御論理ユニットは電子カード手段(24)から構成される、前記請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記本体(2)は、前記作動手段(61、62)が液体作業の通路を利用可能に、またはそれぞれに阻止するよう動作する、通路導管手段(81)から構成される、前記請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記本体(2)から、チューブ手段(106)が容器の中に導入されるよう、製品(301)と交流するため手配されて引き出されている、前記請求項のいずれかに記載の装置。

【図1】
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【公表番号】特表2009−507727(P2009−507727A)
【公表日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−529619(P2008−529619)
【出願日】平成18年9月4日(2006.9.4)
【国際出願番号】PCT/EP2006/065980
【国際公開番号】WO2007/031424
【国際公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(507397098)
【Fターム(参考)】