説明

制御可能な減衰段を有するIFフィルタを備えるチューナおよび個別のチューナを備える受信機

チューナは、高周波信号を受信するためのRF入力と、高周波信号をダウンコンバートするためのミキサを含むダウンコンバータと、ミキサの出力端に結合されたIFフィルタ(21)と、IFフィルタの出力端に結合されたSAWフィルタと、後続する復調器のために増幅されたIF信号を供給するためにSAWフィルタの出力端に結合された利得制御IF増幅器とを備える。IFフィルタは、特にチューナのノイズ性能を改善するために使用可能な、制御可能な減衰段(D)を含む。好ましい実施形態ではチューナは、アナログおよびデジタルテレビジョン信号の受信用に設計され、制御可能な減衰段は、アナログテレビジョン信号の受信の場合に、アナログテレビジョン信号の信号対雑音比を改善するために減衰をもたらす。減衰段はたとえば、減衰要素(D1〜D3)として1つまたは複数のバラクタダイオードを使用したスイッチング段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RF入力と、RF入力に結合されたミキサを含むダウンコンバータと、ミキサの出力端に結合されたIFフィルタと、IFフィルタの出力端に結合されたSAWフィルタと、利得制御IF増幅器とを備えるチューナに関する。本発明はまた、個別のチューナおよび復調器を備える受信機に関する。復調器は、特にアナログおよびデジタルテレビジョンチャンネルを復調するために設計される。
【背景技術】
【0002】
現在のテレビジョン受信機に用いられるチューナ回路は通常、2つのVHF帯および1つのUHF帯を受信するように適合された入力段と、それぞれのアナログおよび/またはデジタルテレビジョンチャンネルをダウンコンバートするためのミキサを有するダウンコンバータとを備える。通常、PLL制御発振器を有する3帯域ミキサと、自動利得制御(AGC)IF増幅器とを備えた集積化されたICソリューションが用いられる。集積回路は、選択されたRFテレビジョンチャンネルを標準の中間周波数(IF)にダウンコンバートする。ダウンコンバートされた信号は、集積回路に結合された外部フィルタ、たとえばIFバンドパスフィルタおよびSAWフィルタによってフィルタリングされる。フィルタリングされた信号は、対応するテレビジョン標準規格に従ってIF信号を復調するための後続する復調器に適当な信号を供給するために、AGC増幅器によって増幅される。
【0003】
この種の集積化チューナ回路としては、たとえばIntel Corporation社によって製造されるIC CE5060がある。このICの基本ブロック図は図1に示され、これはCE5060のデータシートに示されており、非特許文献1としてインターネットを通じて入手可能である。CE5060は、マルチバンドアナログ/デジタル地上波チューナおよび/またはケーブルチューナ用の高度の集積回路であり、テレビジョンチューナを組み立てるのにわずかな外部回路しか必要としない。
【0004】
図1に示されるブロック図では、チューナはRF入力1を備え、これは所望のテレビジョンチャンネルの最初の選択のための低雑音増幅器および同調可能なトラッキングフィルタ2に結合される。低雑音増幅器およびトラッキングフィルタ2の出力信号は、CE5060の第1の増幅器段3に結合され、これにはミキサ4が後続する。ミキサ4は、所望のテレビジョンチャンネルをダウンコンバートするためのPLL制御発振器部分5を含む周波数シンセサイザによって制御される。ダウンコンバートされた信号は次いで第2の増幅器段6に渡され、これには隣接チャンネルの除去およびインピーダンス変換をもたらすためのIFフィルタ7が後続する。IFフィルタ7の出力信号は次いで、後続するアナログSAWフィルタ9およびデジタルSAWフィルタ10のためにさらなる増幅をもたらすためのSAWフィルタ駆動増幅器8へ進む。IFフィルタ7は、たとえばコンデンサとインダクタを含むが増幅する半導体素子は含まない受動バンドパスフィルタである。
【0005】
アナログSAWフィルタ9の出力信号は、アナログテレビジョン信号の復調のためのアナログ復調器12に結合される。デジタルSAWフィルタ10の出力は、利得制御IF増幅器11に結合され、次いでデジタルテレビジョン信号の復調のためのデジタル復調器13に結合される。増幅器11は、制御信号15を通じてデジタル復調器13によって利得制御される。復調器12、13、およびチューナ回路IC1は、I2Cバス16を通じて制御される。
【0006】
一方では新しいデジタル復調器が市場に出ており、これはアナログNTSC復調器も組み込んでおり、たとえばMICRONAS社からの単一チップマルチスタンダード復調器DRX 394yJ、およびAuvitek International社からのAU8501がある。これらの復調器は、DTVおよびアナログNTSC受信用の単一チューナを用いた用途向けに設計され、デジタルおよびアナログIF信号の両方に対して単一の差動IF入力を用いる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】文書番号D55748−001、2006年2月
【発明の概要】
【0008】
本発明のチューナは、高周波信号を受信するためのRF入力と、高周波信号をダウンコンバートするためのミキサを含むダウンコンバータと、ミキサの出力端に結合されたIFフィルタと、IFフィルタの出力端に結合されたSAWフィルタと、後続する復調器のために増幅されたIF信号を供給するようにSAWフィルタの出力端に結合された利得制御IF増幅器とを備える。IFフィルタは、特にチューナのノイズ性能を改善するために使用可能な、制御可能な減衰段を含む。
【0009】
好ましい実施形態ではチューナは、アナログおよびデジタルテレビジョン信号の受信用に設計され、制御可能な減衰段は、アナログテレビジョン信号の受信の場合に、アナログテレビジョン信号の信号対雑音比を改善するために減衰をもたらす。減衰段は、たとえば1つまたは複数の減衰要素を使用したスイッチング段を備える。調査によれば一部の場合に、たとえばNTSCアナログテレビジョン信号を受信するときに、利得制御IF増幅器はかなりのノイズ寄与を生じることが示された。
【0010】
テレビジョンチューナの利得制御IF増幅器は通常、デジタルテレビジョン信号の受信に必要な十分な感度を得るための高利得増幅器である。しかし現在のテレビジョン受信機の集積化チューナ回路で用いられるIF増幅器は、低利得領域で動作するときに増加された雑音指数を示す。制御可能な減衰段を設けることにより、ノイズ性能、そしてまたチューナ回路の相互変調を改善することができる。有利には制御可能な減衰段は、IFフィルタ内に実装することができる。
【0011】
具体的にはIFフィルタは、差動の入力および出力を備え、減衰要素は、IFフィルタのそれぞれの入力端子と出力端子の間に直列に配置される。さらに第3の減衰要素を含むことができ、これはIFフィルタの同調のためにコンデンサと直列に結合される。有利には減衰要素のためのバイアス電流は、デジタル制御集積化チューナ回路のハイ/ロースイッチング出力によって供給することができる。さらに、第1および第2の減衰要素のそれぞれに並列に結合された同調コンデンサを、減衰段の同調のために含むことができる。減衰要素のために、たとえばスイッチングダイオードまたはバラクタダイオード、トランジスタまたはFETを用いることができる。
【0012】
本発明の他の態様では、チューナは受信機、特にテレビジョン受信機内に含むことができ、この受信機はチューナのIF出力に単一の入力端で結合された復調器を備える。この種のテレビジョン受信機は、たとえばテレビジョンセット、セットトップボックス、PC TVカード、またはデータ受信装置内に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
次に本発明の好ましい実施形態について、概略図を参照して以下に例示としてより詳しく説明する。
【図1】従来技術による高度に集積化されたチューナ回路を使用したテレビジョン受信機の基本ブロック図である。
【図2】本発明によるIFフィルタを有するチューナを備えるテレビジョン受信機を示す図である。
【図3】図2に示されるIFフィルタの好ましい実施形態を示す図である。
【図4】集積化チューナ回路を用いた応用例における図3に示されるIFフィルタの図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図2は、本発明によるチューナ20と、テレビジョン信号を復調するための復調器23とを備えるテレビジョン受信機を示す。チューナ20は、高周波信号を受け取るため、特にアナログおよびデジタルテレビジョン信号を受け取るためのRF入力1を備える。RF入力1には集積化チューナ回路IC1、この実施形態ではアナログおよびデジタルテレビジョン信号用の高度に集積化されたデジタル制御チューナ回路たとえば前述のIC CE5060が結合される。集積化チューナ回路IC1は、UHFおよびVHF信号のための入力を備え、これらは図1に関して述べたように、低雑音増幅器およびトラッキングフィルタ2によってRF入力1に結合される。
【0015】
集積化チューナ回路IC1には、入力端と出力端によって外部IFフィルタ21が結合され、これは外部SAWフィルタ22の前に配置され、SAWフィルタ22も入力端と出力端によってIC1に結合される。SAWフィルタ22は、この実施形態ではダウンコンバートされたアナログテレビジョン信号をフィルタリングするため、およびダウンコンバートされたデジタルテレビジョン信号をフィルタリングするためのチャンネルフィルタとして用いられる。SAWフィルタ22の出力端は、IC1の内部の利得制御IF増幅器11の入力端に結合され、IF増幅器11は出力端にてIC1のIF差動出力14を通じて後続する復調器23に結合される。IF増幅器11は、図1に関して述べたように復調器23によって供給される制御信号15によって制御される。集積化チューナ回路IC1はさらに、図1に関連して述べたように、ミキサ、PLL制御発振器、および追加の増幅器段を備える。復調器23は、たとえば前述のようなAuvitec社の集積回路AU8501である。IFフィルタ21はまた、段間フィルタとして知られている。
【0016】
復調器23の最適化された動作を得るために、IFフィルタ21は、アナログテレビジョン信号の受信の場合に増加された減衰をもたらすための制御可能な減衰段、たとえばスイッチング段を含む。IFフィルタ21は、減衰要素として1つまたは複数のスイッチングダイオードまたはバラクタダイオードまたはトランジスタまたはFETを含むことができる。チューナ20と、復調器23とを備えたテレビジョン受信機は特に、たとえばアナログおよびデジタル地上波放送テレビジョン信号の受信をもたらすセットトップボックスおよびテレビジョンセットに適用可能である。
【0017】
制御可能な減衰段Dを備えるIFフィルタ21の好ましい実施形態の回路図は、図3に示される。IFフィルタ21は、差動入力ポートP1、差動出力ポートP2、コイルL1〜L4、およびコンデンサC2〜C6を備える。コンデンサC2は、端子30、32を接続する信号ライン34内に配置された結合コンデンサであり、コンデンサC3は、端子31、33を接続する信号ライン35内に配置された結合コンデンサである。コンデンサC4〜C6、およびコイルL1〜L4は、IFフィルタ21の周波数決定要素である。IFフィルタ21はバンドパスフィルタ、たとえば10MHzの帯域幅を有するチェビシェフフィルタであり、インピーダンス変換ならびに隣接チャンネルの除去をもたらす。
【0018】
この実施形態では制御可能な減衰段Dは、バラクタダイオードであるダイオードD1〜D3を備え、これらは出力ポートP3および抵抗器R2〜R4を通じてスイッチングDC電圧を印加することによりスイッチングダイオードとして用いられる。出力ポートP3はたとえば、集積化チューナ回路IC1のハイ/ロースイッチング出力である。ダイオードD1〜D3の容量を変化させることにより、減衰段Dの減衰値を制御することができる。別法として、また他の任意のスイッチングダイオード、たとえばPINダイオード、トランジスタまたはFETも、制御可能な減衰段Dのための減衰要素として用いることができる。
【0019】
入力P1は、第1および第2の入力端子30、31を有する差動入力であり、出力P2は、第1および第2の出力端子32、33を有する差動出力である。第1のダイオードD1は、第1の入力端子30と第1の出力端子32の間に直列に配置され、第2のダイオードD2は、第2の入力端子31と第2の出力端子33の間に直列に配置される。減衰段Dの減衰特性を改善するために、ダイオードD1に対してはコンデンサ7が、ダイオードD2に対してはコンデンサC8が並列に配置される。コンデンサC5は、信号ライン34を信号ライン35と結合し、第3のダイオードD3は、信号ライン34と信号ライン35の間にコンデンサC5と直列にスイッチングダイオードとして配置される。
【0020】
スイッチング出力P3は、2つのDC出力電圧を供給し、第1の出力電圧はアナログテレビジョン受信、特にNTSC受信のために用いられる最適化状態用であり、第2の出力電圧はデジタルテレビジョン受信のために用いられる通常状態用である。出力P3の出力電圧がローのときは減衰段Dは通常状態にあり、高い容量を生じるようにバラクタダイオードD1〜D3に順バイアスが供給され、このときは本質的に減衰回路網Dの減衰は無い。最適化状態では、逆バイアスがバラクタダイオードD1〜D3に供給され、このときはその容量は低く、たとえば1,2pFである。コンデンサC7およびC8は最適化状態では直列容量を増加させ、減衰段Dの改善された性能を得るためにダイオードD1、D2の減衰効果を低減する。コンデンサC7、C8は、通常状態ではダイオードD1、D2によってバイパスされる。ダイオードD3が順バイアスとなる通常状態では、D3は高い容量を有し、コンデンサC5のフィルタリング機能を可能にするための短絡として働く。
【0021】
減衰段Dは、IFフィルタ21の周波数決定回路要素と共に、シミュレーションソフトウェアを用いることによって設計および最適化された。減衰段Dは、より良い映像信号対雑音比、およびより良いクロマ/音声相互変調を得るためにアナログNTSCテレビジョン信号に対して最適化された利得および応答条件をもたらすように最適化された。アナログテレビジョン信号を減衰することにより、IF増幅器11は高利得領域で動作し、このときは信号対雑音比はアナログテレビジョンに対して、より良好となる。たとえば8VSBテレビジョン標準規格に従うデジタルテレビジョン信号に対しては、減衰段の影響は無いかわずかとなって、チューナの低い入力感度たとえば−83dBmを達成する。
【0022】
集積化チューナ回路CE5060を有するIFフィルタ21の応用例は、図4に示される。IFフィルタ21の差動入力P1は、IC1のCNOP/CNOPB差動IF出力に接続され、IFフィルタ21の出力P2は、IC1のSIP/SIPB差動入力に接続される。スイッチング段Dの制御可能な減衰は、IC1の汎用GPP1スイッチングポートP3を通じてもたらされ、これは2つの出力電圧、HIGH=+5VおよびLow=0Vを供給し、スイッチングダイオードD1〜D3に対して、出力ポートP3がハイのときは逆バイアスをもたらし、出力ポートP3がローのときは順バイアスをもたらす。コンデンサC7、C8を用いてダイオードD1、D2の減衰は出力ポートP3に関して最適化され、出力ポートP3は、ダイオードD1、D2の容量値を調整するために2つの出力電圧のみを供給する。スイッチング出力P3の電圧は、抵抗器R2、R3、およびR4を通じてスイッチングダイオードD1〜D3のそれぞれのカソードに印加される。ダイオードD3を用いてIFフィルタ21のフィルタ性能はさらに、IFフィルタ21の通過帯域をシフトすることによってNTSC受信に対して調整することができる。
【0023】
図4に示されるIFフィルタ21を用いて映像信号対雑音比は、NTSCテレビジョン信号に対して約3,0dB改善して50dBの値とすることができ、これは良好な画像性能をもたらす。この場合は、70dBμVのRF入力レベルが印加された。制御可能な減衰段Dは、8VSBデジタルテレビジョン信号を受信するときには、チューナの性能を損なわない。したがって高品質NTSC性能を有する、NTSCおよびデジタル8VSB IF出力共通パスを用い、それによりアナログおよびデジタルテレビジョン信号用に単一の入力を有する復調器23の使用を可能にするチューナを実現することが可能である。したがってチューナのNTSC部分全体を省略することができ、それにより約1,30米国ドルのコスト低減をもたらす。アナログ映像の欠点のためにNTSC信号に対しては50dB以上の信号対雑音比が好ましく、一方、デジタルテレビジョンの場合は完全な画像品質のためには既に15dBの信号対雑音比で十分である。
【0024】
当業者により、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに本発明の他の実施形態を作成することも可能である。本発明による制御可能な減衰段を有するIFフィルタは、テレビジョンチャンネルの受信用に設計された他の任意のチューナにも適用することができ、好ましい実施形態に関連して述べた応用例に限定されない。携帯電話および無線データ伝送用のチューナの用途も可能である。したがって本発明を、本明細書に以下に添付する特許請求の範囲に記載する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高周波信号を受信するためのRF入力(1)と、
前記高周波信号をダウンコンバートするために前記RF入力に結合されたミキサ(4)を含むダウンコンバータ(4、5)と、
入力端が前記ミキサ(4)の出力端に結合されたIFフィルタ(21)と、
入力端が前記IFフィルタ(21)の出力端に結合されたSAWフィルタ(22)と、
入力端が前記SAWフィルタ(9、10)の出力端に結合された利得制御IF増幅器(11)とを備え、
前記IFフィルタ(21)は、制御可能な減衰段(D)を含むことを特徴とするチューナ(20)。
【請求項2】
前記制御可能な減衰段(D)は、制御可能な減衰をもたらすための減衰要素としてスイッチング段(D1〜D3)を備えることを特徴とする請求項1に記載のチューナ。
【請求項3】
前記IFフィルタ(21)は、前記チューナのノイズ性能を改善するための減衰要素としてスイッチングダイオード、バラクタダイオード(D1〜D3)、トランジスタまたはFETを備えるバンドパスフィルタであることを特徴とする請求項1または2に記載のチューナ。
【請求項4】
前記IFフィルタ(21)は、第1の入力端子(30)および第2の入力端子(31)を有する差動入力(P1)と、第1の出力端子(32)および第2の出力端子(33)を有する差動出力(P2)とを含み、第1の減衰要素(D1)が前記第1の入力端子(30)と前記第1の出力端子(32)を接続する第1の信号ライン(34)内に直列に結合され、第2の減衰要素(D2)が前記第2の入力端子(31)と前記第2の出力端子(33)を接続する第2の信号ライン(35)内に直列に結合されることを特徴とする請求項2または3に記載のチューナ。
【請求項5】
第1のコンデンサ(C7)が前記第1の減衰要素(D1)に並列に配置され、第2のコンデンサ(C8)が前記第2の減衰要素(D2)に並列に配置されることを特徴とする請求項4に記載のチューナ。
【請求項6】
前記IFフィルタ(21)は、第3のコンデンサ(C5)と直列に結合され、前記IFフィルタ(21)の前記2つの信号ライン(34、35)を接続する直列回路(D3、C5)を形成する第3の減衰要素(D3)を含むことを特徴とする請求項4または5に記載のチューナ。
【請求項7】
前記チューナは、アナログおよびデジタルテレビジョン信号の受信のために設計され、前記制御可能な減衰段(D)は、アナログテレビジョン信号の受信の場合に、アナログテレビジョン信号の信号対雑音比を改善するために減衰をもたらすことを特徴とする前記請求項の一項に記載のチューナ。
【請求項8】
前記ダウンコンバータ(4、5)および前記利得制御IF増幅器(11)は、集積化チューナ回路(IC1)内に共に集積化され、前記制御可能な減衰段(D)は、前記集積化チューナ回路(IC1)のハイ/ロースイッチング出力(P3)を通じて制御されることを特徴とする前記請求項の一項に記載のチューナ。
【請求項9】
前記集積化チューナ回路(IC1)は、マルチバンドアナログ/デジタル地上波チューナおよび/またはケーブルチューナ用に設計され、前記SAWフィルタ(22)は、アナログおよびデジタルテレビジョン信号のフィルタリング用に設計されたチャンネルフィルタであることを特徴とする請求項8に記載のチューナ。
【請求項10】
前記チューナは、復調器(23)への接続のために、アナログおよびデジタルテレビジョン信号用の共通パスIF出力(14)を備え、このIF出力(14)は前記利得制御IF増幅器(11)の出力に結合されることを特徴とする請求項8または9に記載のチューナ。
【請求項11】
前記請求項の一項に記載のチューナ(20)と、入力端が前記利得制御IF増幅器(11)のIF出力(14)に結合された復調器(23)とを備えることを特徴とする受信機。
【請求項12】
前記復調器(21)は、アナログおよびデジタルテレビジョン信号を復調するための単一チップ復調器であることを特徴とする請求項11に記載の受信機。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図1】
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【公表番号】特表2011−511543(P2011−511543A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−544677(P2010−544677)
【出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【国際出願番号】PCT/EP2009/050877
【国際公開番号】WO2009/095379
【国際公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing 
【住所又は居所原語表記】1−5, rue Jeanne d’Arc, 92130 ISSY LES MOULINEAUX, France
【Fターム(参考)】