説明

制御装置およびプログラム

【課題】乗員が一定でない状況下でも、車載の近距離無線通信機器を迅速に、かつ煩雑な操作を要さずに乗員の携帯端末に接続するように制御する制御装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】車両2の車載装置210に、キー4と携帯電話機3の間の関連付けを記憶しておき、車載装置210は、乗員の乗車時に、キー照合で用いられたキー4の情報を取得して、そのキー4と関連付けられた携帯電話機3を、近距離無線通信の接続対象として接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車に各種の無線機器を装備して、ユーザの利便性を向上する技術が普及してきている。例えば下記特許文献1では、近距離無線通信(bluetooth(登録商標)など)を用いた車両乗員のハンズフリー通話装置において、車両間のハンズフリー通話を可能とする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−153976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1で示されたハンズフリー通話のように、車両の乗員が所持する携帯端末と車載装置との間を近距離無線通信接続して各種情報の送受信を行う技術は、今後利用が拡大することが予想される。その際、近距離無線通信機器間の接続の迅速さに課題がある。
【0005】
例えば夫と妻など複数のユーザが同一の車両を使用する場合、一般的には事前にユーザの携帯端末を車載bluetooth機器に登録(ペアリング)しておき、乗車後に、接続したい携帯端末を車載機器で選択する等の煩雑な操作が必要であった。
【0006】
もちろん多くの車載機器では、前回接続した携帯端末に接続するといった機能があり、同じユーザが連続して運転する場合には、煩雑な作業が回避される。しかし運転者が代わった場合には、前述のとおおりユーザが選択するか、あるいは車載装置が登録済みの携帯端末に対して順番に接続を試みる必要があり、煩雑さを回避できたにしても、期待する携帯端末になかなか接続されない(サービスが提供されない)という課題があった。(例えば一般的なbluetooth機器では1台サーチするのに5秒程度かかるので、5台登録されていて最後の端末だった場合、20秒以上待たなければ接続されない。)
【0007】
そこで本発明が解決しようとする課題は、上記問題点に鑑み、乗員が一定でない状況下でも、車載の近距離無線通信機器を迅速に、かつ煩雑な操作を要さずに乗員の携帯端末に接続するように制御する制御装置およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を達成するために、本発明に係る制御装置は、車両に備えられて近距離無線通信機能を有する通信部に登録された携帯通信端末と、前記車両に対応した識別信号を送信する電子キーと、を関連付けて記憶する記憶手段と、前記車両への乗員の乗車時において、車室外または車室内の無線信号を受信する受信部によって受信された前記識別信号の情報を取得する取得手段と、その取得手段で取得された前記識別信号を送信した電子キーに対して前記記憶手段に記憶された前記関連付けで関連付けられた前記携帯通信端末と、前記通信部と、の間の近距離無線通信接続を確立する接続手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
これにより本発明に係る制御装置では、電子キーと携帯通信端末とを関連つけて記憶しておき、乗員の乗車時に電子キーの識別信号を取得して、その識別信号の電子キーと関連付けられた携帯通信端末を車載の通信機と近距離無線通信接続する。したがって乗員が乗車したら、ただちに車載の通信機と、乗車した乗員の所持する携帯通信端末とが接続されるので、従来技術よりも所望の端末の接続までの時間が短縮できて、ユーザの利便性が向上する。さらに、携帯通信端末と電子キーとを関連付けて記憶する手段を備え、乗車したら自動的に通信機と携帯端末とが接続されるので、ユーザは煩雑な操作を行う必要がない。
【0010】
また前記記憶手段は、前記携帯通信端末の前記通信部に対する近距離無線通信の登録処理の際に、前記携帯通信端末と前記電子キーとを関連付けて記憶する第1記憶手段を備えたとしてもよい。
【0011】
この発明によれば、携帯通信端末の登録の際に、携帯通信端末と電子キーとの関連付けも行うので、登録の機会を有効に活用して関連付けも行うので効率的であり、関連付けの処理のみを単独で行う手間が省くことができる。
【0012】
また前記記憶手段は、前記車両のドア開錠時における照合処理のために前記電子キーから送信された識別信号を一時記憶して、その一時記憶された識別信号を前記携帯通信端末と関連付けて記憶する第2記憶手段を備えたとしてもよい。
【0013】
この発明によれば、車両のドア開錠時にキーから送信された識別信号を一時記憶して関連付けのために使用するので、ドア開錠時の処理を有効利用して、関連付けの処理が効率的に行える。
【0014】
また前記記憶手段は、前記車両の電源オン時における照合処理のために前記電子キーから送信された識別信号を一時記憶して、その一時記憶された識別信号を前記携帯通信端末と関連付けて記憶する第3記憶手段を備えたとしてもよい。
【0015】
この発明によれば、車両の電源オン時にキーから送信された識別信号を一時記憶して関連付けのために使用するので、電源オン時の処理を有効利用して、関連付けの処理が効率的に行える。
【0016】
また本発明に係るプログラムは、車両に備えられて近距離無線通信機能を有する通信部に登録された携帯通信端末と、前記車両に対応した識別信号を送信する電子キーと、を関連付けて記憶する記憶ステップと、前記車両における車室外または車室内の無線信号を受信する受信部によって受信された前記識別信号を送信した前記電子キーを特定する情報を取得する取得ステップと、その取得ステップで取得された前記識別信号を送信した電子キーに対して前記記憶ステップで記憶された前記関連付けで関連付けられた前記携帯通信端末と、前記通信部と、の間の近距離無線通信接続を確立する接続ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0017】
これにより本発明に係るプログラムでは、電子キーと携帯通信端末とを関連つけて記憶しておき、乗員の乗車時に電子キーの識別信号を取得して、その識別信号の電子キーと関連付けられた携帯通信端末を車載の通信機と近距離無線通信接続する処理を実行させる。したがって乗員が乗車したら、ただちに車載の通信機と、乗車した乗員の所持する携帯通信端末とが接続されるので、従来技術よりも所望の端末の接続までの時間が短縮できて、ユーザの利便性が向上する。さらに、携帯通信端末と電子キーとを関連付けて記憶する手段を備え、乗車したら自動的に通信機と携帯端末とが接続されるので、ユーザは煩雑な操作を行う必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の制御システムの実施例における構成図。
【図2】車載装置の第1の例を示す図。
【図3】車載装置の第2の例を示す図。
【図4】キーの照合処理の処理手順を示すフローチャート。
【図5】キーの車室外照合処理の処理手順を示すフローチャート。
【図6】キーの車室内照合処理の処理手順を示すフローチャート。
【図7】キーと携帯端末の紐付け処理の第1の例における処理手順を示すフローチャート。
【図8】キーと携帯端末の紐付け処理の第2の例における処理手順を示すフローチャート。
【図9】キーと携帯端末の紐付け処理の第3の例における処理手順を示すフローチャート。
【図10】キーと携帯端末の紐付け処理の第4の例における処理手順を示すフローチャート。
【図11】キーと携帯端末の紐付け処理の複合的な例における処理手順を示すフローチャート。
【図12】乗車時のキーの認識処理の第1の例における処理手順を示すフローチャート。
【図13】乗車時のキーの認識処理の第2の例における処理手順を示すフローチャート。
【図14】乗車時のキーの認識処理の第3の例における処理手順を示すフローチャート。
【図15】乗車時のキーの認識処理の複合的な例における処理手順を示すフローチャート。
【図16】車載装置と携帯端末との近距離無線通信接続の処理手順の例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。まず図1は、本発明に係る車両の制御システム1(以下、システム)の装置構成の概略図である。
【0020】
システム1は主に、車両2、携帯電話機3(携帯通信端末、携帯端末)、キー4(電子キー、スマートキー)からなる。そして車両2は、本発明に関係する構成として、スマートキー4を用いたスマートエントリーシステム、スマートスタートシステム、さらに近距離無線通信装置に関する構成を備える。なお本発明における車両2は、内燃機関(エンジン)を駆動部とする車両や、電動モータを駆動部とする電気自動車を含む、あらゆる車両を対象とすればよい。
【0021】
スマートエントリーシステム、スマートスタートシステムに関する構成として、車両2は、制御部200、LF送信部201、UHF受信部202、ドアアンテナ203、室内アンテナ204、バックドア外アンテナ205、エンジンスイッチ206を備える。
【0022】
制御部200は通常のコンピュータと同様の構成を有して、スマートエントリーシステム、スマートスタートシステムに関する制御全般を司る。LF送信部201は、制御部200からの指令に基づき、スマートエントリーシステム、スマートスタートシステムに関する各種信号をLF帯域の電磁波として発信する。
【0023】
UHF受信部202は、キー4から発信される、スマートエントリーシステム、スマートスタートシステムにおけるキー照合に関係したUHF帯域の信号を受信する。ドアアンテナ203およびバックドア外アンテナ205は、それぞれ車両2の各ドアおよびバックドアに配置されて、LF送信部201から送信されてきた、スマートエントリーシステムにおける車室外照合に関係したLF信号を車外の所定領域へ送信する。
【0024】
室内アンテナ204は、LF送信部201から送信されてきた、スマートスタートシステムにおける車室内照合に関係するLF信号を、車室内に向けて送信する。エンジンスイッチ206は、キー4の車室内照合が成功した条件の下で、ユーザが操作することによってイグニッションスイッチがオンの状態(イグニッションオン)、アクセサリースイッチがオンの状態(アクセサリーオン)、イグニッションスイッチがオフの状態の切替がなされる。なお本明細書では、イグニッションオン又はアクセサリーオンを電源オンと総称する。
【0025】
また車両2は、近距離無線通信に関する車載装置210を備える。ここで近距離無線通信とは、信号の到達距離の短い無線通信、あるいは近接場型の無線通信であり、例えばbluetooth(登録商標)、wi−fi(登録商標)等の規格がある。車載装置210は、近距離無線通信部211を備える。近距離無線通信部211は、車載装置210外部の近距離無線通信の機能を備えた装置との間で近距離無線通信を行う。
【0026】
車載装置210の具体的な実施形態としては、例えば図2、図3の例がある。図2は、ハンズフリー通話に関する実施形態である。図2の車載装置210は、ナビ装置210aであり、周知のナビゲーション機能を有するとともに、ハンズフリー通話部212も備える。ハンズフリー通話部212は、近距離無線通信部211を備える。
【0027】
ナビ装置210a(210)は、ナビゲーションあるいはハンズフリー通話等のナビ装置210aで必要な情報処理を実行するCPU220、CPU220の作業領域として機能する揮発性の記憶部であるRAM221、CPU220の情報処理で必要となる各種情報(データ、ソフトウェア)を記憶する不揮発性の記憶部222を備える。
【0028】
近距離無線通信部211と携帯電話機3とが近距離無線通信接続されることにより、通話の音声情報が近距離無線通信で送受信されて、ユーザはハンズフリー通話部212でハンズフリー通話が行える。なお本発明で必要となる情報(データやプログラム等)はROM222に記憶すればよい。図2に示されたプログラム222aは、ナビ装置210aにおける本発明での各種処理を記述したコンピュータプログラムとする。
【0029】
図3は、いわゆるデータロガに関する実施形態である。図3の車載装置210は、データロガの機能を有する電子制御装置210b(ECU:Electoronic Control Unit)であり、車両情報を近距離無線で送信して、ユーザが取得、閲覧できるための機能を有する。送信される車両情報としては、車内通信(CAN)で送受信される情報ならば基本的に全ての情報が送信できる。
【0030】
ECU201bは、データロガで必要な情報処理を実行するCPU220、CPU220の作業領域として機能する揮発性の記憶部であるRAM221、CPU220の情報処理で必要となる各種情報(データ、ソフトウェア)を記憶する不揮発性の記憶部222、車内通信と接続して情報を送受信するインターフェイス部223(I/F)を備える。CPU220では、車内通信で送受信されている情報をそのまま発信してもよく、それらの情報をCPU220で加工(例えば数値の積算など)してから発信してもよい。
【0031】
なお本発明で必要となる情報(データやプログラム等)はROM222に記憶すればよい。図3に示されたプログラム222bは、ECU210bにおける本発明での各種処理を記述したコンピュータプログラムとする。なお図2、図3のROM222は例えばEEPROMとして書き換え可能とすればよい。車両2内の以上の装置構成は、車内通信(CAN)を介して、あるいは直接に電気的に接続されて、情報の受け渡しが可能となっている。
【0032】
次に、携帯電話機3は、図1に示すように、本発明に関係する主な構成として、CPU300、RAM301、ROM302、通信部303、近距離無線通信部304を備える。
【0033】
CPU300は、携帯電話機3の各種制御全般を実行する。RAM301は、CPU300の作業領域として機能する揮発性の記憶部であり、ROM302は、CPU300の各種情報処理で必要となる情報を記憶する不揮発性の記憶部である。通信部303は携帯電話機3における通信網(携帯電話網、インターネット)を介した通話やデータ通信を実行するための無線通信部である。近距離無線通信部304は、通信部303とは別個に設置されて、携帯電話機3の周辺に位置する近距離無線通信機器との間で近距離無線通信による情報の送受信を行う。
【0034】
次にキー4は、車両2のスマートエントリーシステム、スマートスタートシステムに関するスマートキーである。キー4は、主な構成として、制御部400、UHF送信部401、LF受信部402、記憶部403を備える。
【0035】
制御部400は、CPUやメモリを備えて、キー4で必要となる情報処理全般を行う。UHF送信部401は、スマートエントリーシステム、スマートスタートシステムに関するUHF帯域の信号を車両2に向けて送信する。送信される信号には、キーのID(識別コード、識別信号)が含まれる。LF受信部402は、スマートエントリーシステム、スマートスタートシステムに関係して車両2から送信されるLF信号を受信する。
【0036】
記憶部403は、キー4で必要となる各種情報を記憶する不揮発性の記憶部である。記憶部403に、キー4のIDを記憶しておく。なお本システムは、公知のワイヤレスキーレスエントリー機能(以下、キーレスエントリー)も備えてもよく、これに関連して、キー4はスイッチ404、405を備える。車外においてユーザがスイッチ404を押下すると、キーIDを含むアンロック信号がキー4から送信されて、車両2のドアがアンロックされ、スイッチ405を押下すると、ロック信号がキー4から送信されて、車両2のドアがロックされる。
【0037】
以上の構成のもとで、本発明では、例えば夫がキー4としてメインキーを所持し、妻がキー4としてサブキーを所持し、両者が別の携帯電話機3を所持する状況を想定して、両者のどちらが車両2を運転しても、運転者の所持する携帯電話機3を近距離無線通信部211に迅速に接続する。
【0038】
システム1は、各種情報処理を実行する。まず図4は、スマートエントリーシステムやスマートスタートシステムでのキー4照合におけるキー側の処理手順を示すフローチャートである。図4の処理手順は、予めプログラム化してキー4の記憶部403に記憶しておき、キー4の制御部400が自動的に呼び出して実行すればよい。なお各フローチャートにおいて同一符号で示された処理では同一内容の処理を実行する(重複する説明は省略する)。
【0039】
図4の処理手順では、まずS10でキー4のLF受信部402がwake信号を受信すると、これを受けて制御部400は、S20でスリープ状態を解除する。そして制御部400はS30でクロック動作を開始し、S40でUHF送信部401からwake応答信号を送信する。そして車両2からのキーID照合要求の待ち状態となり、LF信号を受信し(S50:YES)、それが照合要求信号である(S60:YES)ならば、照合データ(キーIDを含む)をUHF送信部401から送信する。所定期間内はこの動作を繰り返す。
【0040】
LF信号を受信しない(S50:NO)、あるいは受信しても照合要求信号と確定できない(S60:NO)状態でタイムアウト(所定期間経過)となったら(S80:YES)、クロックを停止してスリープ状態に戻る(S90)。
【0041】
次に図5は、キー4の照合処理のうちで、乗員の乗車前における車室外照合処理の車両側処理手順を示すフローチャートである。図5(および図6)の処理手順は予めプログラム化しておき、制御部200が自動的に呼び出して実行すればよい。この処理手順では、公知の照合処理手順に本発明に関する処理を付加している。
【0042】
図5の処理ではまず、複数のドアアンテナ203のうちでLF信号を発信するドアアンテナ203を選択し(S100)、選択されたドアアンテナ203からwake信号を発信する(S110)。
【0043】
そしてキー4からのwake応答信号の待ち状態となり、wake応答信号を受信したら(S120:YES)、続いて照合要求信号を送信して(S130)、キー4からの照合データの待ち状態となる。wake応答信号を受信しない(S120:NO)ままタイムアウトとなったら(S140:YES)、別のドアアンテナ203に移行する(S100)。ドアは例えば運転席ドア、助手席ドア、右後席ドア、左後席ドアの順で移行すればよい。
【0044】
車両からの照合要求に応じてキーから送信された照合データを受信したら(S150:YES)、キーIDの照合処理を行って、照合成功ならば(S170:YES)、車両2のドア(少なくてもS100で選択されたドアアンテナが設置されたドア)のアンロックを許可する(S180)。
【0045】
照合データを受信しない(S150:NO)ままタイムアウトとなった場合(S160:YES)、あるいは照合データを受信したが照合が成功しなかった場合(S170:NO)は、別のドアアンテナ203に移行する(S100)。
【0046】
次に、本発明に関係して制御部200は、アンロックが許可された後に、S100で選択されたドアアンテナが運転席のドアアンテナか否かを判定する。運転席のドアアンテナの場合(S190:YES)は、キーIDを一時記憶し(S195)、運転席のドアアンテナでない場合(S190:NO)は、図5の処理を終了する。なおS190、S195の処理は、車載装置210が、車内通信で制御部200から情報を取得して実行してもよい。その場合、S195での記憶場所も例えばROM222とすればよい。
【0047】
次に図6は、キー4の照合処理のうちで、乗員の乗車後で電源オン以前における車室内照合処理の車両側処理手順を示すフローチャートである。この処理手順では、公知の照合処理手順に本発明に関する処理を付加している。
【0048】
図6の処理手順ではまず、車室内アンテナが複数装備されている場合に、車室内アンテナを選択し(S200)、選択された車室内アンテナからwake信号を発信する(S210)。そしてキー4からのwake応答信号の待ち状態となり、wake応答信号を受信したら(S220:YES)、続いて照合要求信号を送信して(S230)、キー4からの照合データの待ち状態となる。wake応答信号を受信しない(S220:NO)ままタイムアウトとなったら(S240:YES)、トランスポンダモードでの照合(後述)を待つ。
【0049】
車両からの照合要求に応じてキーから送信された照合データを受信したら(S250:YES)、キーIDの照合処理を行って、照合成功ならば(S260:YES)、車両2の電源オンを許可する(S290)。照合データを受信しない(S250:NO)ままタイムアウトとなった場合(S270:YES)は、トランスポンダモードでの照合(後述)を待つ。
【0050】
制御部200は、照合データを受信したが照合が成功しなかった場合(S260:NO)には、トランスポンダモードでの照合(後述)を待つ。そしてトランスポンダモードでの照合を確認し(S275)、キーIDの照合が成功したならば(S280:YES)、車両2の電源オンを許可する(S290)。トランスポンダモードでの照合が不成功の場合(S280:NO)は、別の車室内アンテナに移行する(S200)。
【0051】
続いて、本発明に関係して制御部200は、電源オンの許可後に、キーIDを一時記憶する(S295)。なお図6の処理で複数のキーIDを受信した場合、S295では、複数のキーIDを記憶するとすればよい。トランスポンダモードでの照合の場合は、キーIDとともに、トランスポンダモードでの照合であることを示す情報も記憶する。なおS295の処理は、車載装置210が、車内通信で制御部200から情報を取得して実行してもよい。その場合、S295での記憶場所も例えばROM222とすればよい。
【0052】
システム1は、本発明の主要部として、キー4と携帯電話機3との紐付け(関連付け)処理を実行する。その処理手順が図7から図11までに示されている。図7から図11の処理(のうち自動的な処理)は、車載装置210のROM222に記憶されたプログラム222a,222bに含まれるとし、車載装置210のCPU220が自動的に実行すればよい。図7から図11の紐付け処理では、運転者が所持する携帯電話機のペアリングが行われた状況を想定して、その携帯電話機と、運転者が所持していると想定されるキーのIDと、を紐付けて記憶する。
【0053】
図7は、キー4と携帯電話機3との紐付け処理の第1のパターンを示す。図7の処理では、まず手順S300でCPU220は、車載装置210の近距離無線通信部211に、携帯電話機3の近距離無線通信部304をペアリング(登録)する処理を実行する。ペアリング処理は、公知の処理とすればよい。すなわち、例えば近距離無線通信部211の通信範囲内に携帯電話機3が入った状態で、両通信機間で互いに認証情報を送信して、認証がなされたら、近距離無線通信部211から固有のリンクキーを携帯電話機3に送信してぺアリングが完了する。
【0054】
続いてS310でCPU220は、S300のペアリングが成功したか否かを判断する。ペアリングが成功であった場合(S310:YES)はS320へ進み、不成功であった場合(S310:NO)はペアリング不成功により紐付けをせず図7の処理を終了する。S320に進んだらCPU220は、ペアリングされた携帯電話機3の情報を例えばROM222に記憶する。記憶する情報は、例えば近距離無線通信に関わる機器アドレスやリンクキー等とすればよい。
【0055】
続いてS330でCPU220は、電源オン時にS295で記憶したキーIDが複数か否かを判断する。キーIDが複数の場合(S330:YES)は紐付けを断念して図7の処理を終了する。キーIDが1つの場合(S330:NO)はS335に進む。
【0056】
S335に進んだらCPU220は、電源オン時のキーIDを紐付けて記憶する。すなわち、図6に示された車両の電源オンの処理時に照合成功でS295で一時記憶されたキー4のIDを、S320で記憶された携帯電話機と関連付けて、ROM222に記憶する。
【0057】
上述のとおりS300のペアリング処理は、基本的に運転者の所持する携帯電話機3に対するペアリング処理が想定されているとすればよい。これにより図7の処理では、車両の電源オン時に照合されたキーIDの情報を有効に利用して、運転者が所持していると想定されるキー4と携帯電話機3とを確実に紐付けることができる。
【0058】
図8は、キー4と携帯電話機3との紐付け処理の第2のパターンを示す。図8の処理手順では、まずS300からS320では図7と同様の処理を行う。続いてS340でCPU220は、トランスポンダモードでの照合で電源オンとなったか否かを判定する。
【0059】
ここでトランスポンダモードでの照合とは、キー4の電池切れの際に車両のエンジンスイッチ206の近傍にキー4をかざすことによって、キー4からキーIDが送信されて、照合成功ならば電源オンとなる方法である。トランスポンダモードでの照合で電源オンの場合(S340:YES)はS350に進む。トランスポンダモードでの照合でない場合(S340:NO)は、S330へ進み、図7と同様にS330とS335からなる処理を実行する。すなわちシステム1は、トランスポンダモードで照合された電子キーを前記携帯通信端末と関連付けて記憶する第1トランスポンダモード記憶手段を備える。
【0060】
350に進んだらCPU220は、トランスポンダモードでの照合で、照合成功となって一時記憶されたキーIDを、S320で記憶された携帯電話機と関連付けて、ROM222に記憶する。以上の通り、図8の手順では、トランスポンダモードでの照合時のキーIDを有効に利用して、運転者が所持していると想定されるキー4と携帯電話機3とを確実に紐付けることができる。S350での紐付けでは、複数のキーが車室内にあっても紐付けを間違えない効果がある。
【0061】
図9は、キー4と携帯電話機3との紐付け処理の第3のパターンを示す。図9の処理手順ではまずS300からS320で図7と同様の処理を実行する。続いてS360でCPU220は、運転席での開錠か否かを判定する。運転席での開錠の場合(S360:YES)はS365に進み、運転席での開錠でない場合(S360:NO)は紐付けをせず図9の処理を終了する。
【0062】
S365に進んだらCPU220は、開錠時に、上述のS195で一時記憶されたキーIDを、S320で記憶された携帯電話機と関連付けて、ROM222に記憶する。以上の通り、図9の手順では、運転席での開錠時に照合されたキーIDを有効に利用して、運転者が所持していると想定されるキー4と携帯電話機3とを確実に紐付けることができる。
【0063】
図10は、キー4と携帯電話機3との紐付け処理の第4のパターンを示す。図10の処理手順ではまずS300からS320で図7と同様の処理を実行する。続いてS370でCPU220は、タイマーをスタートする。タイマー機能(計時機能)は、例えば車載装置210が備えればよい。次にS375でCPU220は、トランスポンダモードでの照合がなされて、照合がOKであったか否かを判定する。
【0064】
S375で判定されるトランスポンダモードでの照合は、図8とは異なる。図8におけるトランスポンダモードでの照合は、車両2の電源オンのためのトランスポンダモードでの照合であったのに対して、図10におけるトランスポンダモードでの照合は、既に車両の電源がオンとなっており、S370でタイマーがスタートした後の時点で、乗員(運転者)が、本発明でのキー4の紐付けのためだけに行うトランスポンダモードでの照合である。
【0065】
CPU220は、トランスポンダモードでの照合成功の場合(S375:YES)はS390に進み、トランスポンダモードでの照合が行われない、あるいは行われても照合失敗の場合(S375:NO)はS380に進む。S380に進んだら、タイムアウト(所定の時間が経過)でなければ(S380:NO)再びS375に戻って、トランスポンダモードでの照合成功を待つ。
【0066】
タイムアウトとなったら(S380:YES)、CPU220は紐付けをせず図10の処理を終了する。一方、S390に進んだらCPU220は、直前に照合した(すなわちS375で照合OKとなった)キーIDを、S320で記憶された携帯電話機と関連付けて、ROM222に記憶する。以上の通り、図10の手順では、紐付けのためにトランスポンダモードでの照合を行って、運転者が所持していると想定されるキー4と携帯電話機3とを確実に紐付けることができる。すなわちシステム1は、車両の電源オン後においてトランスポンダモードで照合された電子キーを前記携帯通信端末と関連付けて記憶する第2トランスポンダモード記憶手段を備える。
【0067】
図11は、キー4と携帯電話機3との紐付け処理の図7から図10を複合した例を示す。その際、各方法に優先順位をつけて順に実行する。具体的には、図11の処理手順では図10の方法を優先順位の第1位として、S300からS380にかけて図10と同様の処理を実行する。そして電源オン後にトランスポンダモードでの照合成功があったら、S390でそのトランスポンダモードでの照合でのキーIDを、S320で記憶された携帯電話機と関連付けて、ROM222に記憶する。
【0068】
S380でタイムアウトとなったら(S380:YES)、図8と同様にS340、S330の判定処理を実行して、トランスポンダモードでの電源オン、あるいは電源オン時に記憶したキーIDが1個の場合(S340:YES、またはS330:NO)、S335で、電源オン時に記憶したキーIDを、S320で記憶された携帯電話機と関連付けて、ROM222に記憶する。
【0069】
そして電源オン時に記憶したキーIDが複数の場合(S330:YES)は、図9と同様に、S360を実行し、運転席から開錠の場合(S360:YES)は、S365で、開錠時に記憶したキーIDを、S320で記憶された携帯電話機と関連付けて、ROM222に記憶する。
【0070】
以上の通り、図11の手順では紐付け方法の優先順位を、図10、図8、図7、図9の順としている。この順の場合、記憶されるキーIDが確実に1個となるトランスポンダモード照合が優先順位の1位、2位となり、このうち紐付けのためだけのトランスポンダモード照合が1位となるので、運転者が所持すると想定されるキーIDを確実に取得しやすくなる利点がある。さらに複合的な判断なので紐付け失敗の可能性も低減される。
【0071】
次に、システム1は、本発明の主要部として、乗員、特に運転者が乗車時に所持しているみなされるキー4(以下、乗車時のキー)を特定する(認識する)処理を実行する。その処理手順が図12から図15までに示されている。
【0072】
図12から図15の処理は、車載装置210のROM222に記憶されたプログラム222a,222bに含まれるとし、車載装置210のCPU220が、自動的に実行すればよい。図12から図15の処理を実行するタイミングは、例えば車載装置210の起動後(したがって車両2の電源オン後)であり、近距離無線通信部211が近距離通信接続待ちの状態にある時点とすればよい。図12から図15の処理が実行される時点では、図7から図11に例示された紐付け処理は終了しているとする。
【0073】
図12は、乗車時のキーの認識処理の第1の例を示す。図12の処理手順ではまずS500でCPU220は、電源オン時に記憶したキーIDが複数か否かを判断する。記憶したキーIDが1個の場合(S500:NO)は、S510に進んで、電源オン時に記憶された1個のキーIDを乗車時キーと認識する。
【0074】
記憶したキーIDが複数の場合(S500:YES)は、乗車時キーの認識はないとして、図12の処理を終了する。以上の通り、図12の手順では、電源オンに記憶したキーID情報を有効に利用して、乗車時のキーを認識できる。
【0075】
図13は、乗車時のキーの認識処理の第2の例を示す。図13の処理手順ではまずS520でCPU220は、トランスポンダモード照合で車両2が電源オンされたか否かを判定する。トランスポンダモード照合で電源オンされた場合(S520:YES)はS510に進み、トランスポンダモード照合で電源オンされたのではない場合(S520:NO)はS500に進む。以下、S500、S510では、図12の同符号の手順と同じ処理を実行する。
【0076】
したがって、トランスポンダモード照合で電源オンされた場合(S520:YES)と、トランスポンダモード照合ではないが、電源オン時に記憶されたキーIDが1個の場合(S500:NO)は、電源オン時に記憶された1個のキーIDを乗車時キーと認識する。
【0077】
トランスポンダモード照合でなく(S520:NO)、電源オン時に記憶したキーIDが複数の場合(S500:YES)は、乗車時キーの認識はないとして、図13の処理を終了する。以上の通り、図13の手順では、トランスポンダモード照合で電源オンの場合に、そのときのキーIDを乗車時のキーとして認識する。この場合、確実に1個のキーIDを乗車時のキーとして認識できる。
【0078】
図14は、乗車時のキーの認識処理の第3の例を示す。図14の処理手順ではまずS550でCPU220は、運転席での開錠か否かを判定する。運転席での開錠の場合(S550:YES)はS560に進み、運転席での開錠でない場合(S550:NO)は乗車時キーは認識なしとして図14の処理を終了する。
【0079】
S560に進んだらCPU220は、開錠時に一時記憶されたキーIDを、乗車時キーと認識する。以上の通り、図14の手順では、運転席の開錠時のキーIDの情報を有効に利用して、乗車時のキーを認識できる。
【0080】
図15は、乗車時のキーの認識処理を、図12から図14の複合的な処理として行う例を示す。図15の処理手順ではまず、図13と同様に手順S520、S500、S510を実行する。そして電源オン時に記憶したキーIDが複数の場合(S500:YES)は、S550に進んで、以下、図14と同様にS550、S560を実行する。
【0081】
これにより、トランスポンダモードでの電源オン、あるいは電源オン時に記憶したキーIDが1個の場合(S520:YES、またはS500:NO)、S510で、電源オン時に記憶したキーIDを、そして電源オン時に記憶したキーIDが複数の場合(S500:YES)は、運転席から開錠の場合(S550:YES)は、S560で、開錠時に記憶したキーIDを、乗車時キーと認識する。運転席からの開錠でない場合(S550:NO)は乗車時キーの認識なしとして図15の処理を終了する。
【0082】
以上の通り、図15の手順では、図13、図12、図14の順で優先順位をつけて順に実行している。この順の場合、記憶されるキーIDが確実に1個となるトランスポンダモード照合が優先順位の1位なので、運転者が所持すると想定される1個のキーIDを確実に乗車時キーとして認識しやすくなる利点がある。さらに複合的な判断なので、乗車時キーの認識なしの可能性も低減される。
【0083】
次に、システム1は、本発明の主要部として、携帯電話機3と、車載装置210の近距離無線通信部211との間で近距離無線通信接続を確立する処理を実行する。その際、接続する携帯電話機3は、上述の方法で認識された乗車時のキーと、上述の方法で紐付けられた携帯電話機とする。その接続処理手順が図16に示されている。図16の処理は、車載装置210のROM222に記憶されたプログラム222a,222bに含まれるとし、車載装置210のCPU220が自動的に実行すればよい。
【0084】
図16の処理手順では、まずS700でCPU220は、例えば図12から図15の処理によって乗車時キーの認識があるか否かを判断する。乗車時キーの認識がある場合(S700:YES)はS710に進み、乗車時キーの認識がない場合(S700:NO)は、S740に進み、先回、近距離無線通信接続した携帯電話機3を接続先として選択する。そしてS750に進んで、車載装置210の近距離無線通信部211と近距離無線通信接続する。
【0085】
S710に進んだらCPU220は、車載装置210の近距離無線通信部211に登録済みの携帯電話機3が複数であるか否かを判定する。登録済み端末が1個の場合(S710:NO)はS750に進んで、その1個の登録済み端末と近距離無線接続する。登録済み端末が複数の場合(S710:YES)はS720に進み、ROM222に、乗車時キーと紐付いた携帯電話機情報が記憶されているか否かを判定する。
【0086】
乗車時キーと紐付いた携帯電話機情報が記憶されている場合(S720:YES)はS730に進み、乗車時キーと紐付いた携帯電話機3の近距離無線通信部304を接続先として選択する。そしてS750に進んで、車載装置210の近距離無線通信部211と近距離無線通信接続する。
【0087】
乗車時キーと紐付いた携帯電話機情報が記憶されていない場合(S720:NO)は、S740に進み、先回、近距離無線通信接続した携帯電話機3を接続先として選択する。そしてS750に進んで、車載装置210の近距離無線通信部211と近距離無線通信接続する。
【0088】
以上の通り、図16の手順を用いれば、乗車時のキーとして認識されたキーの情報と紐付けられた携帯電話機3を、確実に、他の携帯電話機3(他の近距離無線通信の対象)が車内にあっても、車載装置210と近距離無線通信接続できる。その際、ユーザは接続のための特別な操作を要求しない。また乗車時キーの認識がない場合には先回接続した携帯電話機と接続するので、乗車時キーの認識がない場合にも適切に対応する。
【0089】
以上の処理で、車載装置210と携帯電話機3とが近距離無線通信されたら、車載装置210が図2のナビ装置210aの場合は、ユーザはハンズフリー通話が自由に行える状態となる。また図3のECU210bの場合は、ユーザが携帯電話機3で車両情報を取得できる状態になる。
【0090】
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された趣旨の範囲内で適宜変更できる。例えば、上記説明でスマートエントリーシステムでのキーからのID送信は、キーレスエントリーにおけるキーからのID送信に置き換えてもよい。また車載装置210は、図2または図3の例に限定されず、車両に装備された近距離無線通信装置を備えた装置であればよい。
【符号の説明】
【0091】
1 制御システム
2 車両
3 携帯電話機(携帯通信端末)
4 キー(スマートキー、電子キー)
210 車載装置(制御装置)
222a、222b プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に備えられて近距離無線通信機能を有する通信部に登録された携帯通信端末と、前記車両に対応した識別信号を送信する電子キーと、を関連付けて記憶する記憶手段と、
前記車両への乗員の乗車時において、車室外または車室内の無線信号を受信する受信部によって受信された前記識別信号の情報を取得する取得手段と、
その取得手段で取得された前記識別信号を送信した電子キーに対して前記記憶手段に記憶された前記関連付けで関連付けられた前記携帯通信端末と、前記通信部と、の間の近距離無線通信接続を確立する接続手段と、
を備えたことを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記携帯通信端末の前記通信部に対する近距離無線通信の登録処理の際に、前記携帯通信端末と前記電子キーとを関連付けて記憶する第1記憶手段を備えた請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記車両のドア開錠時における照合処理のために前記電子キーから送信された識別信号を一時記憶して、その一時記憶された識別信号を前記携帯通信端末と関連付けて記憶する第2記憶手段を備えた請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記車両の電源オン時における照合処理のために前記電子キーから送信された識別信号を一時記憶して、その一時記憶された識別信号を前記携帯通信端末と関連付けて記憶する第3記憶手段を備えた請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項5】
車両に備えられて近距離無線通信機能を有する通信部に登録された携帯通信端末と、前記車両に対応した識別信号を送信する電子キーと、を関連付けて記憶する記憶ステップと、
前記車両における車室外または車室内の無線信号を受信する受信部によって受信された前記識別信号を送信した前記電子キーを特定する情報を取得する取得ステップと、
その取得ステップで取得された前記識別信号を送信した電子キーに対して前記記憶ステップで記憶された前記関連付けで関連付けられた前記携帯通信端末と、前記通信部と、の間の近距離無線通信接続を確立する接続ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−34147(P2013−34147A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170012(P2011−170012)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】