説明

前かがみ支持具

【課題】人が前方に曲がった姿勢すなわち前かがみ姿勢をとっている間に人の脊椎を支持する器具を提供することにある。
【解決手段】本発明の支持具は、使用者が前かがみ姿勢で作業する間に、使用者の胴体を前かがみ姿勢で支持できるレストと、該レストの角度、高さおよび/または横方向位置を調節できる支持構造とを有している。支持具は、支持構造と、該支持構造によりベースから支持されるレストとを有している。レストは、使用者が胴体をレストにもたれ掛けるときに、使用者の胴体をベースから支持できる。支持構造をベースに沿って前後に移動させるのに、移動構造を使用できる。ベースからレストに至るまで、1つ以上のピボット点を使用できる。本発明は、歯科医、デスク上、製図テーブル上、または製造ライン上で作業する人のように長時間に亘って前かがみ姿勢をとる使用者に有効である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広くは支持具に関し、より詳しくは、ヘルスケア産業および人が、前方にかがむ環境、反復して前方にかがむ環境および/または長時間前方にかがむ環境で使用するための前かがみ支持具(anterior support device)に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの人は、彼らの作業環境または他の日常活動により引起こされる下背痛および機能障害を患っている。この背痛および機能障害の主な原因として、反復活動または長時間活動がある。彼らの仕事を続けるためには、背痛等を患っている人はその作業領域を大きく変えなくてはならない。多くの場合、人々は、他の就業分野を選択しなければならない。
【0003】
このような1つの例として、歯科医がある。歯科医は、患者の上に前かがみになった姿勢で、その就業日のかなりの時間を費やす。この姿勢は、後椎間板障害および/または背痛および障害を引起こす他の原因となる。歯科医の場合、背痛は、早期引退の主要原因の1つである。
【0004】
このような背痛を緩和するため、幾らかの人は物理的療法を試みる。他の人は、仕事中に、脊椎を正常な解剖学的直立姿勢に支持するための装具およびクッションを用いて背中を支持することを試みている。しかしながら、これらの支持具は人を背中から支持するように設計されており、従って、仕事中の大部分を前方に曲がった姿勢すなわち前かがみ姿勢をとらなくてはならない歯科医その他の人にとって有効ではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、当業界では、人が前方に曲がった姿勢すなわち前かがみ姿勢をとっている間に人の脊椎を支持する器具が要望されている。
また、当業界では、人が前方に曲がった姿勢すなわち前かがみ姿勢をとっている間に下背、中背および上背に作用するストレスを低減させる器具が要望されている。
【0006】
更に、当業界では、就業活動または日常活動の一部として、前方に曲がった姿勢すなわち前かがみ姿勢を反復してまたは長時間とらなくてはならない人の生産的寿命を延長させる器具が要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、支持構造と、該支持構造によりベースから支持されるレストとを有する前かがみ支持具を有している。レストは、使用者が、その胴体の前側をレストに対してもたれ掛けるときに、使用者の胴体をベースから支持できるように構成されている。支持具には、支持構造とベースとの間にインターフェース(境界)としての移動構造を設けることができ、これにより、支持構造をベースに沿って前後に、すなわちレストにもたれ掛かる使用者の胴体の長手方向に対して横方向に移動させることができ、これにより、レストを使用者に対してベースに沿って左方および/または右方に移動させることができる。支持具は、組立体として、例えばベースと支持構造との間、ベースと移動構造との間、支持構造内、支持構造とレストとの間、またはレスト内に1つ以上のピボット構造を設けることができる。このようなピボット構造は、一般に、レストに対して使用者の胴体がもたれ掛かる長手方向に対して横方向に延びるピボット軸線の回りを回動し、これにより、水平面に対するレストの頂面(該頂面で、レストは使用者の胴体を受ける)の角度を調節できる。本発明の支持具は、歯科用椅子に座る患者の上、デスクの上、製図板または製図テーブルの上、自動車のエンジン隔室の上、製造ラインまたは組立てラインまたは製造現場または他の環境内の作業領域の上等で使用者が長時間前方に曲がった姿勢すなわち前かがみ姿勢をとるあらゆる状況で有効である。
【0008】
本発明の実施形態の第一態様では、本発明は、使用者の胴体をベースから支持できるように構成された支持具を意図している。支持具には、ベースに連結できるように構成された移動構造と、該移動構造に対して作動可能に連結されかつ移動構造から離れる方向に延びている支持構造と、使用者がその胴体を支持すべくもたれ掛かることができるレストとを設けることができ、該レストは支持構造に対して作動可能に連結される。支持構造および移動構造は協働しかつ(i)支持構造が移動構造およびベースに沿って移動できるように、および(ii)支持構造が、ベースに対して全く移動しないように、ベースに対して所定位置に一時的に固定され、かつ移動構造に沿って支持構造を再び移動させるべく前記固定から後で解放できるように構成されている。
【0009】
或る実施形態では、移動構造は、歯科用椅子、該歯科用椅子に隣接するベース、デスク、製造ライン上または該製造ラインに隣接するベースまたは他のワークステーションからなる群のうちの1つに対して作動可能に連結できるように構成されている。
【0010】
或る実施形態では、本発明はこのような支持具を備えた支持組立体からなり、該支持組立体は、移動構造が作動可能に連結されるベースを更に有し、該ベースには、任意であるが製造設備のワークステーションを設けることができる。
【0011】
或る実施形態では、支持具は、レスト、支持構造および移動構造のうちの少なくとも1つの中および/または前記1つと作動可能に係合するピボット構造を更に有し、任意であるが、レストを支持構造に対して回動可能にすることができる。
【0012】
或る実施形態では、ピボット構造は、移動構造、支持構造およびレストのうちの少なくとも1つと作動可能な延長構造を更に有し、レストをベースから離れる方向に伸長させおよび/またはベースに向かって収縮させることができる。
【0013】
或る実施形態では、移動構造は一定長さをもつトラックを備え、支持構造はトラックの長さ方向に沿って作動可能に移動でき、任意であるが、トラックおよび支持構造のうちの少なくとも1つは、支持構造がトラックの長さ方向に沿って移動しないように支持構造を一時的にロックするように構成される。
【0014】
本発明の実施形態の第二態様では、本発明は、ベースから使用者の前かがみ姿勢の胴体を支持できるように構成された支持具を意図している。支持具は、リニア経路に沿う方向に移動できるように、ベースに対して移動可能に連結されるように構成された移動構造と、該移動構造に対して作動可能に連結されかつ移動構造から離れる方向に延びている支持構造と、前面および後面を備えたレストとを有している。レストの前面と後面との間の想像線が、前記リニア経路を横切って延びている。レストは、使用者が前面からレストに接近してその胴体をレスト上にもたれ掛け、リニア経路を前後方向に横切るように胴体を支持できるように構成されている。
【0015】
或る実施形態では、レストは、移動構造が横切るリニア経路の少なくとも一部に対して平行な方向に延びているピボット軸線の回りで、支持構造に対して回動する。
本発明の実施形態の第三態様では、本発明は、ベースから使用者の胴体を支持できるように構成された支持具を意図している。支持具は、ベースに連結できるように構成された移動構造と、該移動構造に対して作動可能に連結されかつ移動構造から離れる方向に延びている支持構造と、使用者がその胴体を支持すべくもたれ掛かることができるレストとを有し、該レストはピボット構造により支持構造に回動可能に結合され、該支持構造に対して回動できる。
【0016】
或る実施形態では、レストは前面および後面を備え、レストは、使用者が前面からレストに接近して、ピボット構造のピボット軸線を横切って使用者の胴体をレスト上にもたれ掛けることができるように構成されている。
【0017】
本発明の実施形態の第四態様では、本発明は、作業者が被加工物を製造できるように構成された職業的ワークステーションを意図している。本発明の職業的ワークステーションは、加工を行うべき物体を支持する基板と、該基板に対してほぼ固定的に配置される支持組立体とを有し、該支持組立体は、(i)ベースと、(ii)該ベースに対して作動可能に連結されかつベースから離れる方向に延びている支持構造と、(iii)基板と関連して物体を加工する間に、使用者がその胴体を支持すべくもたれ掛かることができるレストとを有し、該レストは支持構造に対して作動可能に連結されている。
【0018】
或る実施形態では、職業的ワークステーションは、ベースに連結される移動構造を更に有し、該移動構造は、ベースと支持構造との間のインターフェースとして機能し、ベースおよび基板に対してレストを移動できるようにする。
或る実施形態では、職業的ワークステーションは、レストおよび支持構造のうちの少なくとも1つの中で作動可能に係合するピボット構造を更に有している。
【0019】
本発明の実施形態の第五態様では、本発明は製造設備を意図しており、本発明の製造設備は、少なくとも第一および第二ワークステーションを有し、該ワークステーションでは、ここでの主な仕事として製造作業が作業者により行われる。前記少なくとも第一および第二ワークステーションは支持組立体を有している。該支持組立体は、ベースと、該ベースに対して作動可能に連結されかつベースから離れる方向に延びている支持構造と、作業者がその胴体を支持すべくもたれ掛かることができるレストとを有し、該レストは支持構造に対して作動可能に連結されている。
【0020】
或る実施形態では、支持組立体は、ベースに連結されかつベースと支持構造との間の連結具として機能する移動構造を更に有し、ベースへの移動構造の連結は、ベースに対する移動構造、従って支持組立体の移動を可能にすべく作動する。
或る実施形態では、少なくとも第一および第二ワークステーションは、全体として閉鎖された建物内に配置されている。
【0021】
或る実施形態では、レストは、長さおよび幅方向に充分広いインターフェース頂面を有し、レストの使用者は、その体重が胴体でインターフェース頂面上に支持されるように快適にもたれ掛かることができ、支持組立体は、レストの高さおよび水平平面に対するインターフェース頂面の角度の少なくとも1つに関して、ベースに対するレストの調節を可能にする調節構造を有している。
或る実施形態では、調節構造は、レストが支持構造に対して回動することを可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の用途は、以下の説明に述べまたは添付図面に示すコンポーネンツの構造または配置の細部に限定されるものではない。本発明は、他の実施形態に構成するか、他の種々の態様で実施できる。また、本明細書で使用されている用語および表現は説明および例示を目的とするものであって、限定的なものではないことを理解すべきである。同類コンポーネンツには、同じ参照番号が使用されている。
【0023】
図1および図2に示す実施形態では、本発明の支持具10は、概略的に、パッド入りレスト(台)12と、傾斜ブラケット14と、直立ブラケット16とを有している。パッド入りレスト12は、傾斜ブラケット14に対して回動できる。この回動は、図2に示す単一または複数の軸線方向ピボット機構19の存在により可能になる。
【0024】
図2に示すように、ブラケット14は、歯科医を患者の近くに支持すべくレスト12が配置されるように、直立ブラケット16から或る角度で延びている。これを達成するため、傾斜ブラケット14と直立ブラケット16との間にカプラ18が設けられており、レスト12を任意の方向に傾動できる。直立ブラケット16に対するブラケット14の角度位置がひとたび所望位置に調節されたならば、カプラ18を使用して、傾斜ブラケット14を当該所望位置/角度方向にロックできる。
カプラ18は、好ましくは、図6に示すように、ねじ摩擦ロック22を備えたボールスイベル20を有している。摩擦ロック22は、ブラケットのボール端が挿入されるリテーナ23と、ブラケットを所望位置/方向にロックするねじ緊締具24とを有している。ねじ摩擦ロック22の代わりに、またはねじ摩擦ロックと組合せて、他のロック用具を考えることができる。
【0025】
両ブラケット14、16は、必要に応じて患者からのレスト12の距離を変えることができるように、長さを調節できる。図面には、両ブラケットの長さが調節できるものが示されているが、本発明は、ブラケット14、16の一方のみが長さ調節できる実施形態をも含んでいる。この長さ調節を可能にするため、少なくとも一方のブラケット14、16は、ばね付勢型ピンロック35を支持している第一ブラケット部材28と、複数の調節孔34を備えた第二ブラケット部材30とを有している。図7aおよび図7bには、調節構造の詳細が示されている。第一部材28は、入れ子式管状要素の慣用態様で第二部材30内に受入れられかつ第二部材30に対して入れ子式に運動する。この場合、ピンロック35は、該ピンロックがいずれの孔34とも整合しない第一部材28と第二部材30との方向で、第二部材30の長さに沿って前進される。この入れ子式運動により、それぞれのブラケットの全長を調節できる。所望長さのブラケットが得られたならば、第一および/または第二部材28、30を相対回転させる慣用態様で方向変位させ、ピン35を孔34の1つと整合させる。この後、ピン35は、ばね力により、図7aに示すように第二ブラケット部材30のそれぞれの孔34内に入る。ピン35は、ブラケット部材28をブラケット部材30に対して所望長さにロックする機能を有する。かくして、ブラケット14、16の一方または両方の長さを調節することにより器具の全長を変えることができる。
【0026】
図7aおよび図7bには示されていないが、部材28には、該部材の両側に1つずつ、合計2つのばね付勢型ピンロック35を設けることができる。同様に、部材30には、該部材の周方向に180°の間隔を隔てた2列の調節孔34を設けることができる。このような場合には、部材28は、両ピンロック35と、これらのそれぞれの列の調節孔34との相互作用によって、所望高さに保持される。このような2つの補完ピンロックの使用は、ブラケットを所望長さに維持することを容易にする。
【0027】
図1および図2から理解されようが、ブラケット16の下端部は、歯科用椅子38のベースに隣接して配置されるトラック37に取付けられる。図8に示すように、ブラケット16の下端部には、トラック37に沿ってカップリングすなわち載置されるスライドプレート40が設けられており、該スライドプレート40は、隆起ロッキングピン41を有している。トラック37の長さ方向に沿うブラケット16のカップリングおよびこれに対応するスライディングにより、支持具10すなわちレスト12を椅子38のベースに沿って移動させることができる。
【0028】
ブラケット16をトラック37に沿う所望位置にロックするため、フットコントロール型ロック42が設けられている。ロック42は、ばね付勢型ロッキングバー43およびピボットマウント40を有している。ロッキングバー43は、一連のロッキング孔44およびgロッキングバー43から延びているフットプレート45を有している。ブラケット16がトラック37上のロック位置にあるとき、ロッキングバー43はスライドプレート40上に位置しており、ロッキングピン44が、スライドプレート40のそれぞれの隆起ロッキングピン41と係合している。ブラケット16をロック位置から解放するには、使用者はフットプレート45を踏み下げ、ロッキングバー43をピボットマウント46の回りで回動させる。この回動により、ロッキング孔44がロッキングピン41から離脱する。次に、ブラケット16をトラック37に沿って新しい位置に移動でき、ここで、それぞれの孔44がピン41上に位置決めされて該ピン41と整合される。ブラケット16をこの新しい位置にロックするには、使用者はフットプレート45を解放するだけでよい。フットプレート45はスライドプレート41に接触するように押圧されており、孔44は、再び、下に位置するピン41と係合する。かくして、支持具10の位置を、図8に矢印で示すように左右に横方向に変化させて、歯科医または特定患者の好みに適合させることができる。
【0029】
パッド入りレスト12は、患者に治療をするときに、歯科医または歯科衛生士等の職業人(作業者)が患者の上に前かがみになるときに使用できる。作業者がこのように前方に曲がった姿勢すなわち前かがみ姿勢にあるとき、作業者の背中は胴体の前方から支持されるので、彼(または彼女)の下背、中背および/または上背が受けるストレスは、このような支持具を用いない同じ姿勢に比べて低減される。支持の源は前方にあるので、作業者は、任意の前かがみ度合いをとって、支持されたまま所要の仕事を行うことができる。
【0030】
ブラケット16に対してブラケット14の角度を調節できることにより、パッド入りレスト12を、広範囲の方向および回転の任意の位置に傾動させて、特定の体形または性別に適合させることができる。作業者がレストとの接触点を変えることができるように、パッドの量を変えることができる。作業者の快適性および好みに基いて、レストは、腹部領域、胸部領域または前肩領域で作業者と接触することができる。
【0031】
本発明を使用するため、作業者はブラケット14の角度、ブラケット14および/またはブラケット16の高さ、および歯科用椅子38に対してに対するブラケット16の位置を調節する。次に作業者は、患者に治療を行う間にレスト12に対して前かがみ姿勢をとることができる。或いは、作業者は、椅子に座ったままレスト12に対して前かがみになって、患者に治療を行うことができる。作業者はレスト12に対して前かがみ姿勢をとることができるので、このような前かがみ姿勢中に作業者が受ける背中ストレスは低減される。
【0032】
図9〜図11には、歯科用椅子に使用する本発明の他の実施形態100が示されている。この支持具100は図1の支持具10と同様であるが、歯科用椅子38に対する支持具の関係が異なっている。この支持具100は、歯科用椅子38のベースまたはフロアに取付けられるのではなく、歯科用椅子の背もたれに取付けられる。図11から理解されようが、支持具100は、歯科用椅子38の一方の側から他方の側に回転でき、作業者が患者のいずれの側からも治療できるフレキシビリティが得られる。また、この支持具100は、レストの角度、高さおよび位置を調節できるので、更なるフレキシビリティが得られる。或いは、本発明の支持具は、歯科用椅子38の他の位置、例えば歯科用椅子38の側部に取付けることもできる。
【0033】
図9〜図11に示すように、この実施形態の支持具100は、概略的に、パッド入りレスト102と、ピボット機構104と、第一アーム(または上アーム)106と、第二アーム(下アーム)108と、取付けプレート110とを有している。この実施形態では、支持具100は、後付け器具として歯科用椅子に取付けることができる。図12には、歯科用椅子の製造時に該椅子に取付けることができる他の実施形態による支持具100が示されており、これについては以下に更に説明する。
【0034】
図9〜図11に戻って説明すると、パッド入りレスト102は、図1に示したパッド入りレスト12と実質的に同一に構成できる。従って、パッド入りレスト102は、特定の体形および/または性別に適合する形状およびサイズに形成できる。パッド入りレスト102は、ピボット機構104の第一端部の近くのピボット点112を介してピボット機構104に回動可能に結合される。同様に、上アーム106の第一端部は、ピボット機構104の第二端部の近くのピボット点114を介してピボット機構104に取付けられる。ピボット機構104は、パッド入りレスト102を、そのピボット点112、114の回りでの回動により調節可能にする。パッド入りレスト102が所望の角度位置に調節されたならば、パッド入りレスト102の位置は、第一ピボット点112に配置された緊締具116および第二ピボット点114に配置された緊締具117により所定位置にロックされる。緊締具116、117は、図9では螺合ねじとして示されているが、緊締具116、117は、任意の形式のねじまたは他のカップリング器具で構成できる。また、緊締具116は、緊締具117と同じ形式の緊締具で構成してもよいし、異なる形式の緊締具で構成することもできる。パッド入りレスト102は、他の方法で上アーム106に取付けることができ、これらの取付け方法も本発明の範囲内にあると考えられる。
【0035】
支持具100の高さも調節可能である。このような高さ調節は、上アーム106および下アーム108の両方に緊締具およびスロット構造により可能になる。図10から理解されようが、上アーム106の第二端部には第一スロット118が設けられている。上アーム106の第二端部は、下アーム108の第一端部に設けられたレール120に沿って案内される。ひとたび所望の高さが得られたならば、緊締具122が、第一スロット118内および下アーム108の第一端部に設けられた孔内に挿入され、これにより、上アーム106が下アーム108に対して所望高さに固定される。図9〜図11および図13には緊締具122が螺合ねじとして示されているが、緊締具122は、任意の形式のねじまたは他のカップリング器具で構成できる。上アーム106と下アーム108とを互いに取付ける他の方法も可能であり、本発明の範囲内で考えることができる。
【0036】
下アーム108の第二端部に設けられたスロット/ねじ構造は、支持具100を、歯科用椅子38の一方の側から他方の側に回転できるようにする。好ましい実施形態では、支持具100は歯科用椅子38の一方の側から他方の側へと120°の範囲で回転できるが、この運動範囲内に限定されるものではない。
【0037】
図11から明らかなように、支持具100の角度位置を調節するには、緊締具126を緩めて支持具100の角度位置を調節(破線で示すように調節)し、緊締具126を再び緊締する。かくして、この構成により支持具100を各位置にロックでき、これにより、作業者は患者の両側で治療することができる。支持具100の角度位置が調節されると同時に、スロット124に沿って下アーム108を摺動させかつ所望高さが得られた後に緊締具126を緊締することにより、支持具100の高さも調節できる。
【0038】
支持具100は、取付けプレート110を介して歯科用椅子38に取付けることができる。図9〜図11には歯科用椅子の背もたれ128に取付けられる取付けプレート110が示されているが、歯科用椅子38の側部等の他の取付け位置も可能である。図10および図11には、取付けプレート110が、歯科用椅子38の側部に対して背もたれ128の実質的に中央に配置されているところが示されているが、取付けプレート110は、椅子の背もたれ128上のいずれの位置にも配置できるものである。
【0039】
取付けプレート110は、ねじのような複数の緊締具130により歯科用椅子38の背もたれ128に固定できる。図10には、4本のねじにより歯科用椅子38の背もたれに固定されているところが示されているが、緊締具の個数および形式は、既知の技術に従って変えることができる。
【0040】
図12は、支持具100を歯科用椅子38に取付けるための他の第三実施形態を示すものである。この実施形態では、支持具100は、歯科用椅子38の最初の製造時に該椅子に取付けることができるとともに、後付け製品としても入手できる。従って、取付けブラケット110を用いる代わりに、支持具100は、回転可能なベース(回転ベース)132を用いて歯科用椅子38の背もたれ128に取付けられる。回転ベース132は、歯科用椅子38と一体に製造できるし、或いは製造時に歯科用椅子38に取付けられる別体器具として構成することもできる。
【0041】
図12には、回転ベース132が歯科用椅子38の側部に対して背もたれ128の実質的に中央に配置されているところが示されているが、回転ベース132は背もたれ128上のいずれの位置にも配置できる。また、回転ベース132は、歯科用椅子38の他の位置、例えば歯科用椅子の側部に取付けることもできる。
【0042】
回転ベース132は、支持具100を、歯科用椅子38の一方の側から他方の側に、破線で示すように回転可能にする回転構造を有している。好ましい実施形態では、支持具100は歯科用椅子38の一方の側から他方の側へと120°回転できるが、この移動範囲に限定されるものではない。
【0043】
支持具100の角度位置が調節されると同時に、スロット124に沿って下アーム108を摺動させることにより、支持具100の高さも調節できる。この実施形態では、緊締具134は、支持具100を各位置にロックでき、このため、作業者が患者の両側または後方からも治療できるフレキシビリティが得られる。図12には、緊締具134が螺合ねじとして示されているが、緊締具134は、任意の形式のねじまたは例えばのカップリング器具を使用することもできる。支持具100を所定位置にロックする他の方法も可能である。
【0044】
図1、図2、図6、図7a、図7bおよび図8〜図12は、椅子内で患者を治療するための医療用椅子(椅子は、平面図で見たとき、突出した周囲を本質的に有している)に使用するものを示している。図1、図2、図6、図7a、図7bおよび図8の実施形態は、医療用椅子の背もたれの周囲に延びている突出周囲の部分に沿う、支持具の横方向調節を示している。
【0045】
本発明は、歯科用椅子での使用に限定されるものではない。本発明の支持具は、人が前方に曲がった姿勢または前かがみ姿勢で大きいエネルギを費やす他の環境でも有益に使用できる。例えば、ベンチ上にもたれる姿勢で1日の多くの時間を費やす研究者も、本発明の利益を得ることができる。また本発明は、カウンタトップ、デスクトップまたはワークベンチ上に1日中前かがみ姿勢をとる人のような他の人にも有益である。
【0046】
例えば図3は、デスク、テーブルまたはワークベンチ50に使用する本発明の他の実施形態48を示すものである。この実施形態48は、概略的に、パッド入りレスト52および直立ブラケット54を有している。レスト52の角度を調節するため、レスト52とブラケット54との間には、図6に示したようなねじ摩擦ロック(図示せず)を備えたボールスイベル(図示せず)が設けられている。ブラケット54にも、図7aおよび図7bの入れ子式構造が設けられており、これにより、支持具すなわちレスト52の高さを調節できる。ブラケット54のデスク50に対する水平横方向位置を調節できるようにするため、ブラケット54の下端部にはスライド62が設けられかつデスク50にはトラック64が設けられている。スライド62は、慣用態様でトラック64に沿って移動する。ブラケット54をトラック64に沿う或る位置にロックするため、摩擦ロック68が係合される。他の構成として、ブラケット54の下端部に、図4に示すような「Cクランプ」型マウント70を設けることができる。このようなクランプ70は、ボールジョイントピボットとともに、支持具をデスクまたはワークベンチ50の縁部に直接取付けることができる。
【0047】
また、本発明は、種々のレクリエーション、趣味および他の非職業的活動に関しても有効である。これらに限定されるものではないが、このような活動として、クラフトワーク、芸術作品の創造、美術品修復、針仕事、および前かがみ姿勢での読書等を行うシニア世代の種々の活動がある。本明細書の開示から、当業者ならば、ベースから使用者に前方からの支持を行うのに必要な、職業的および非職業的活動およびレクリエーション用のこのような活動支持構造を容易に設計しかつ製造できるであろう。
【0048】
図5には、ガーデニング等のレクリエーション活動またはニーリング(kneeling)を含む活動に使用するための、本発明の更に別の実施形態80が示されている。このような支持具には、パッド入りレスト82と、調節可能な垂直ブラケット84と、ブラケット84の下端部のフットプレート86とを設けることができる。図示のように、支持具のパッド入りレスト82にはネックすなわちショルダストラップ88を取付けることができ、これにより、使用者は、手を使用することなく位置を変えることができる。
【0049】
この支持具のレスト82とブラケット84との間には、ブラケット84に対するレスト82の角度を変えるためのカップリング90を設けることができる。また、ブラケット84とフットプレート86との間には、カップリング92を設けることもできる。これらの各カップリングは、図6に示したのと同様に、ねじ摩擦ロックを備えたボールスイベルの形態にすることができる。ブラケット84は、この高さを調節できるように、図7aおよび図7bに示すような入れ子式構造を設けることができる。
【0050】
図13には更に別の実施形態が示されており、この実施形態では、本発明の支持具10が製造環境で使用されている。図13から明らかなように、製造ラインの前縁部には、第一および第二支持具10A、10Bが取付けられる。図示のように、製造ライン136は細長ワークスペースすなわちベース、例えば構造的支持フレームを有し、該支持フレームは、被加工物138が配置されるテーブルトップまたはコンベアベルト等の頂面を備えている。平らな表面以外の構造を、被加工物の支持に使用することもできる。被加工物を支持する支持構造として、例えば、ピン、フック、チェーン、フレーム並びに種々の他の既知の構造を使用できる。
【0051】
支持具10は、製造ラインの長さ方向に間隔を隔てた位置で、ワークスペースの前縁部に取付けられる。各支持具10は、摩擦ロック68から支持ブラケット54上に支持されたレスト12を有している。摩擦ロック68は、トラック64により支持されかつロック解除されたときは該トラック64に沿って摺動できる。
【0052】
例えば図3の実施形態におけるように、ブラケット54は、例えば同様な孔/ピン調節構造を用いて、所望に応じて高さ調節をすることができる。
レスト12は、該レスト12とブラケット54との間のピボット構造(図示せず)により回動できる。このようなピボット構造は、製造ライン136の長さ方向にほぼ整合した一軸線の回りでレストを全体的に回動させることができる。
【0053】
レスト12は、前面140と、後面142と、これらの間の頂面144とを有している。支持具10のピボット構造により、作業者が、前方から支持具10に接近し、レスト12の頂面上に作業者の胴体の前側をもたれ掛け、かつ水平面に対してレストの角度を調節して、胴体の前側の傾斜角度とほぼ一致させることができ、これにより、レスト12が胴体の前側とほぼ整合するため、胴体の面とレストの頂面との間に最大の面対面接触が達成され、従って、レスト上での胴体重量の非常に快適な分散を達成できる。
【0054】
或る場合には、レスト12をリアルタイムで動的に回動できるようにして、作業者が体重をレスト上に加えるときに、作業者の身体の運動に対してレストの角度を連続的に調節するように構成できる。他の場合には、ひとたびレストの所望方向が達成されたならば、レストは固定回動方向にロックされる。
【0055】
いずれの場合にも、作業者は、例えば製造ライン上の被加工物138を加工するときに、前かがみになって、上半身の体重をレスト上にかける。
特許請求の範囲の記載を含む本明細書で使用される用語「ベース」とは、レストを支持するあらゆる基礎を意味する。ベースは、レストの下、レストの上、および水平、垂直または水平と垂直との間の任意の角度を含む任意の方向に配置できる。ベースは、レストを支持する基礎を形成する限り、広範囲の種々の形状にすることができる。従って、ベースは、例えばフロア自体、フロア取付け型ブラケット、天井取付け型ブラケット、壁取付け型ブラケット、およびフロア、天井または壁に取付けられる構造体に取付けられるブラケットで構成できる。ベースは、例えばフロア、天井または壁から安定化されるかなり重量のある物体で構成できる。このようなベースの一例として、歯科用椅子等の重量椅子、ワークステーションを支持するフレーム等がある。
【0056】
特許請求の範囲の記載を含む本明細書で使用される用語「製造」、「製造する」等とは、多数の部品の組立てまたは結合を含む物理的、化学的、電気的または他の変換または材料を含む広範囲の人工的変換を意味するが、これらに限定されるものではない。「製造」および「製造する」には、被加工物の修正、多数の部品の組立ておよび/または次のレベルの組立体への2次組立て、および被加工物および/または2次元組立体の一体組立て等の活動が含まれる。
【0057】
本発明は或る実施形態に関連して説明したが、本発明はこれらの特定実施形態に限定することを意図するものではないことを理解すべきである。逆に、本発明の精神および範囲内に包含されるあらゆる変更、修正および均等物をカバーするものである。
【0058】
当業者ならば、例示の実施形態に関連して本明細書に開示した装置および方法について、本発明の精神から逸脱することなく或る変更をなし得ることが理解されよう。本発明は好ましい実施形態に関して説明したが、多くの改変、修正および変更を行うことができ、これらの変更等は特許請求の範囲内に包含されるものであることを理解されたい。
【0059】
特許請求の範囲の記載が手段に加えて機能的表現を使用している点で、本発明には、本明細書に開示した実施形態に示されたものと構造的に均等でないものをも包含することを意味するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】歯科用椅子に隣接して取付けられた本発明の支持具を示す斜視図である。
【図2】図1に示した器具を示す正面図である。
【図3】机に使用する本発明の他の実施形態を示す斜視図である。
【図4】図3の実施形態用の他のアタッチメントを示す斜視図である。
【図5】ガーデニング等の活動に使用する本発明の更に別の実施形態を示す部分分解斜視図である。
【図6】本発明に有効なカプラの部分分解斜視図である。
【図7a】本発明の入れ子式構造を示す例示斜視図である。
【図7b】本発明の入れ子式構造を示す例示斜視図である。
【図8】歯科用椅子に使用する本発明のカップリングおよびロッキング機構を示す部分分解斜視図である。
【図9】歯科用椅子に使用する本発明の他の実施形態を示す側面図である。
【図10】図9に示した器具の斜視図である。
【図11】図9に示した器具の後面図である。
【図12】歯科用椅子に使用する本発明の他の実施形態を示す後面図である。
【図13】製造ライン環境で本発明の器具を使用しているところを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0061】
10 支持具
12 パッド入りレスト
14 傾斜ブラケット
16 直立ブラケット
28 第一ブラケット部材
30 第二ブラケット部材
37 トラック
38 歯科用椅子
40 スライドプレート
42 フットコントロール型ロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースから使用者の胴体を支持できるように構成された支持具において、
(a)ベースに連結できるように構成された移動構造と、
(b)該移動構造に対して作動可能に連結されかつ移動構造から離れる方向に延びている支持構造と、
(c)使用者がその胴体を支持すべくもたれ掛かることができるレストとを有し、該レストは前記支持構造に対して作動可能に連結され、
支持構造および移動構造は協働しかつ(i)支持構造が移動構造およびベースに沿って移動できるように、および(ii)支持構造が、ベースに対して全く移動しないように、ベースに対して所定位置に一時的に固定され、かつ移動構造に沿って支持構造を再び移動させるべく前記固定から後で解放できるように構成されていることを特徴とする支持具。
【請求項2】
前記移動構造は、歯科用椅子、該歯科用椅子に隣接するベース、およびデスクからなる群のうちの1つに対して作動可能に連結できるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の支持具。
【請求項3】
前記移動構造が作動可能に連結されるベースを更に有し、該ベースは、製造設備のワークステーションを含むことを特徴とする、請求項1記載の支持具を有する支持具組立体。
【請求項4】
前記レスト、支持構造および移動構造のうちの少なくとも1つの中および/または前記1つと作動可能に係合するピボット構造を更に有することを特徴とする請求項1記載の支持具。
【請求項5】
前記レスト、支持構造および移動構造のうちの少なくとも1つの中で作動可能に係合するピボット構造を更に有することを特徴とする請求項2記載の支持具。
【請求項6】
前記レスト、支持構造および移動構造のうちの少なくとも1つの中で作動可能に係合するピボット構造を更に有することを特徴とする請求項3記載の支持具。
【請求項7】
前記ピボット構造は、レストが支持構造に対して回動することを可能にすることを特徴とする請求項4記載の支持具。
【請求項8】
前記ピボット構造は、レストが支持構造に対して回動することを可能にすることを特徴とする請求項5記載の支持具。
【請求項9】
前記ピボット構造は、レストが支持構造に対して回動することを可能にすることを特徴とする請求項6記載の支持組立体。
【請求項10】
前記移動構造、支持構造およびレストのうちの少なくとも1つと作動可能な延長構造を更に有し、レストをベースから離れる方向に伸長させおよび/またはベースに向かって収縮させることができることを特徴とする請求項1記載の支持具。
【請求項11】
前記移動構造、支持構造およびレストのうちの少なくとも1つと作動可能な延長構造を更に有し、レストをベースから離れる方向に伸長させおよび/またはベースに向かって収縮させることができることを特徴とする請求項7記載の支持具。
【請求項12】
前記移動構造は一定長さをもつトラックを備え、支持構造はトラックの長さ方向に沿って作動可能に移動できることを特徴とする請求項1記載の支持具。
【請求項13】
前記トラックおよび支持構造のうちの少なくとも1つは、支持構造がトラックの長さ方向に沿って移動しないように支持構造を一時的にロックするように構成されていることを特徴とする請求項12記載の支持具。
【請求項14】
前記ベースに対してレストが回動できるように、レスト、支持構造および移動構造のうちの少なくとも1つの中および/または前記1つと作動可能に係合するピボット構造を更に有することを特徴とする請求項12記載の支持具。
【請求項15】
前記ピボット構造は、レストが支持構造に対して回動することを可能にすることを特徴とする請求項14記載の支持具。
【請求項16】
ベースから使用者の胴体を支持できるように構成された支持具において、
(a)リニア経路に沿う方向に移動できるように、ベースに対して移動可能に連結されるように構成された移動構造と、
(b)該移動構造に対して作動可能に連結されかつ移動構造から離れる方向に延びている支持構造と、
(c)前面および後面を備えたレストとを有し、該レストは、前記前面と前記後面との間に延びる想像線が前記リニア経路を横切っており、使用者が前面からレストに接近してその胴体をレスト上にもたれ掛け、リニア経路を前後方向に横切るように胴体を支持することを特徴とする支持具。
【請求項17】
前記レストは、移動構造が横切るリニア経路の少なくとも一部に対して平行な方向に延びているピボット軸線の回りで、支持構造に対して回動することを特徴とする請求項16記載の支持具。
【請求項18】
前記移動構造は、歯科用椅子、該歯科用椅子に隣接するベース、およびデスクからなる群のうちの1つに対して作動可能に連結できるように構成されていることを特徴とする請求項16記載の支持具。
【請求項19】
前記移動構造が作動可能に連結されるベースを更に有し、該ベースは、製造設備のワークステーションを含むことを特徴とする、請求項16記載の支持具を有する支持具組立体。
【請求項20】
前記移動構造、支持構造およびレストのうちの少なくとも1つと作動可能な延長構造を更に有し、レストをベースから離れる方向に伸長させおよび/またはベースに向かって収縮させることができることを特徴とする請求項16記載の支持具。
【請求項21】
前記移動構造、支持構造およびレストのうちの少なくとも1つと作動可能な延長構造を更に有し、レストをベースから離れる方向に伸長させおよび/またはベースに向かって収縮させることができることを特徴とする請求項17記載の支持具。
【請求項22】
ベースから使用者の胴体を支持できるように構成された支持具において、
(a)ベースに連結できるように構成された移動構造と、
(b)該移動構造に対して作動可能に連結されかつ移動構造から離れる方向に延びている支持構造と、
(c)使用者がその胴体を支持すべくもたれ掛かることができるレストとを有し、該レストはピボット構造により支持構造に回動可能に結合され、該支持構造に対して回動できることを特徴とする支持具。
【請求項23】
前記レストは前面および後面を備え、レストは、使用者が前面からレストに接近して、ピボット構造のピボット軸線を横切って使用者の胴体をレスト上にもたれ掛けることができるように構成されていることを特徴とする請求項22記載の支持具。
【請求項24】
前記移動構造は、歯科用椅子、該歯科用椅子に隣接するベース、およびデスクからなる群のうちの1つに対して作動可能に連結できるように構成されていることを特徴とする請求項22記載の支持具。
【請求項25】
前記移動構造が作動可能に連結されるベースを更に有し、該ベースは、製造設備のワークステーションを含むことを特徴とする、請求項22載の支持具を有する支持具組立体。
【請求項26】
前記ピボット構造は、レストが支持構造に対して回動することを可能にすることを特徴とする請求項22記載の支持具。
【請求項27】
前記ピボット構造は、レストが支持構造に対して回動することを可能にすることを特徴とする請求項23記載の支持具。
【請求項28】
前記ピボット構造は、レストが支持構造に対して回動することを可能にすることを特徴とする請求項24記載の支持組立体。
【請求項29】
前記移動構造、支持構造およびレストのうちの少なくとも1つと作動可能な延長構造を更に有し、レストをベースから離れる方向に伸長させおよび/またはベースに向かって収縮させることができることを特徴とする請求項22記載の支持具。
【請求項30】
前記移動構造、支持構造およびレストのうちの少なくとも1つと作動可能な延長構造を更に有し、レストをベースから離れる方向に伸長させおよび/またはベースに向かって収縮させることができることを特徴とする請求項24記載の支持具。
【請求項31】
前記移動構造、支持構造およびレストのうちの少なくとも1つと作動可能な延長構造を更に有し、レストをベースから離れる方向に伸長させおよび/またはベースに向かって収縮させることができることを特徴とする請求項25記載の支持具。
【請求項32】
前記移動構造は一定長さをもつトラックを備え、支持構造はトラックの長さに沿って作動可能に移動できることを特徴とする請求項22記載の支持具。
【請求項33】
前記トラックおよび支持構造のうちの少なくとも1つは、支持構造がトラックの長さ方向に沿って移動しないように支持構造を一時的にロックするように構成されていることを特徴とする請求項32記載の支持具。
【請求項34】
被加工物を製造できるように構成された職業的ワークステーションにおいて、
(a)加工を行うべき物体を支持する基板と、
(b)該基板に対してほぼ固定的に配置される支持組立体とを有し、該支持組立体は、
(i)ベースと、
(ii)該ベースに対して作動可能に連結されかつベースから離れる方向に延びている支持構造と、
(iii)前記基板と関連して物体を加工する間に、使用者がその胴体を支持すべくもたれ掛かることができるレストとを有し、該レストは前記支持構造に対して作動可能に連結されていることを特徴とする職業的ワークステーション。
【請求項35】
前記ベースに連結される移動構造を更に有し、該移動構造はベースと支持構造との間のインターフェースとして機能し、ベースおよび基板に対してレストを移動できるようにすることを特徴とする請求項34記載の職業的ワークステーション。
【請求項36】
前記レストおよび支持構造のうちの少なくとも1つの中で作動可能に係合するピボット構造を更に有することを特徴とする請求項34記載の職業的ワークステーション。
【請求項37】
前記移動構造は、歯科用椅子、該歯科用椅子に隣接するベース、およびデスクからなる群のうちの1つに対して作動可能に連結できるように構成されていることを特徴とする請求項34記載の職業的ワークステーション。
【請求項38】
前記移動構造、支持構造およびレストのうちの少なくとも1つと作動可能な延長構造を更に有し、レストをベースから離れる方向に伸長させおよび/またはベースに向かって収縮させることができることを特徴とする請求項34記載の職業的ワークステーション。
【請求項39】
少なくとも第一および第二ワークステーションを有し、該ワークステーションでは、ここでの主な仕事として製造作業が作業者により行われ、前記少なくとも第一および第二ワークステーションが支持組立体を有し、該支持組立体が、
(a)ベースと、
(b)該ベースに対して作動可能に連結されかつベースから離れる方向に延びている支持構造と、
(c)作業者がその胴体を支持すべくもたれ掛かることができるレストとを有し、該レストは前記支持構造に対して作動可能に連結されていることを特徴とする製造設備。
【請求項40】
前記ベースに連結されかつベースと支持構造との間のインターフェースとして機能する移動構造を更に有し、ベースへの移動構造の連結は、ベースに対する移動構造、従って支持組立体の移動を可能にすべく作動することを特徴とする請求項39記載の製造設備。
【請求項41】
前記レストおよび支持構造のうちの少なくとも1つの中で作動可能に係合するピボット構造を更に有することを特徴とする請求項39記載の製造設備。
【請求項42】
前記レストおよび支持構造のうちの少なくとも1つの中で作動可能に係合するピボット構造を更に有することを特徴とする請求項40記載の製造設備。
【請求項43】
前記少なくとも第一および第二ワークステーションは、全体として閉鎖された建物内に配置されていることを特徴とする請求項39記載の製造設備。
【請求項44】
前記少なくとも第一および第二ワークステーションは、全体として閉鎖された建物内に配置されていることを特徴とする請求項42記載の製造設備。
【請求項45】
前記レストは長さおよび幅方向に充分広いインターフェース面を有し、レストの使用者は、その体重が胴体でインターフェース面上に支持されるように快適にもたれ掛かることができ、支持組立体は、レストの高さおよび水平平面に対するインターフェース面の角度の少なくとも1つに関して、ベースに対するレストの調節を可能にする調節構造を有していることを特徴とする請求項39記載の製造設備。
【請求項46】
前記ピボット構造は、レストが支持構造に対して回動することを可能にすることを特徴とする請求項41記載の製造設備。
【請求項47】
前記調節構造は、レストが支持構造に対して回動することを可能にすることを特徴とする請求項45記載の製造設備。
【請求項48】
前記移動構造は一定長さをもつトラックを備え、支持構造はトラックの長さ方向に沿って作動可能に移動できることを特徴とする請求項40記載の製造設備。
【請求項49】
前記トラックおよび支持構造のうちの少なくとも1つは、支持構造がトラックの長さ方向に沿って移動しないように支持構造を一時的にロックするように構成されていることを特徴とする請求項48記載の製造設備。
【請求項50】
歯科用椅子に使用できる支持具において、
(a)使用者がもたれ掛かることができるレストと、
(b)第一および第二端部を備えた第一アームとを有し、該第一アームは、第一端部の近接部分がレストに対して作動可能に連結され、
(c)第三および第四端部を備えた第二アームを更に有し、該第二アームは、第三端部の近接部分が第一アームに対して作動可能に連結されかつ第四端部の近接部分が歯科用椅子に対して作動可能に連結され、
第一および第二アームは、レストの角度の調節、レストの高さの調節、およびレストの左右横方向位置の調節が可能であり、これらの全ての調節は、支持具が使用される歯科用椅子に対して行われることを特徴とする支持具。
【請求項51】
前記レストはパッドを備えていることを特徴とする請求項50記載の支持具。
【請求項52】
前記パッドの量は調節できることを特徴とする請求項51記載の支持具。
【請求項53】
前記レストの回転角度を調節できるピボット機構を更に有することを特徴とする請求項50記載の支持具。
【請求項54】
前記レストは、前記ピボット機構の第一端部に近接した第一ピボット点を介してピボット機構に取付けられていることを特徴とする請求項53記載の支持具。
【請求項55】
前記ピボット機構は第一ピボット機構を備え、第一アームは、該第一アームの第二端部に近接した第二ピボット機構を介して第一ピボット機構に取付けられていることを特徴とする請求項53記載の支持具。
【請求項56】
前記レストを椅子に対して所望位置でロックできる少なくとも1つのロック器具を更に有することを特徴とする請求項53記載の支持具。
【請求項57】
前記第一アームの第二端部に近接したスロットを更に有することを特徴とする請求項50記載の支持具。
【請求項58】
前記第二アームの第三端部に近接した第一および第二ガイドレールを更に有することを特徴とする請求項57記載の支持具。
【請求項59】
前記第一アームの第二端部は、第一ガイドレールと第二ガイドレールとの間で第二アームに摺動可能に連結されていることを特徴とする請求項58記載の支持具。
【請求項60】
前記第一アームのスロットを通って延び、第一アームを第二アームに固定し、これにより、椅子に対するレストの所望高さを維持できる緊締具を更に有することを特徴とする請求項59記載の支持具。
【請求項61】
前記支持具を歯科用椅子に対して作動可能に取付けることができる回転ベースを更に有することを特徴とする請求項50記載の支持具。
【請求項62】
前記回転ベースは回転構造を有し、該回転構造は、第二アームを、歯科用椅子の長手方向中心軸線のほぼ整合する位置を含む歯科用椅子の左右両側の間の任意の回転位置に回転させることができることを特徴とする請求項61記載の支持具。
【請求項63】
前記回転ベースに対して回転する回転構造を更に有し、第二アームを所望の回転位置でロックできるロックを更に有していることを特徴とする請求項61記載の支持具。
【請求項64】
前記回転ベースに対して回転する回転構造を更に有し、該回転構造は、第二アームが約120°までの総回転角度に亘って回転できるようにすることを特徴とする請求項61記載の支持具。
【請求項65】
前記回転ベースは、歯科用椅子の背もたれに取付けることができるように構成されていることを特徴とする請求項61記載の支持具。
【請求項66】
前記第二アームの第四端部に近接した取付けプレートを更に有し、該取付けプレートは、支持具を歯科用椅子に対して作動可能に取付けることができるように構成されていることを特徴とする請求項50記載の支持具。
【請求項67】
前記支持具が取付けプレートにより椅子に取付けられ、取付けプレートが椅子の背もたれに取付けられていることを特徴とする、請求項66記載の支持具を具現した椅子。
【請求項68】
前記第二アームの第四端部はスロットを有していることを特徴とする請求項50記載の支持具。
【請求項69】
前記第二アームのスロットを通って延びている緊締具を更に有することを特徴とする請求項68記載の支持具。
【請求項70】
前記緊締具は、第二アームを、椅子に対して所望の角度位置でロックできることを特徴とする請求項69記載の支持具。
【請求項71】
前記第二アームのスロットと該スロット内の緊締具との協働により、第二アームが椅子に対して約120°までの総回転角度に亘って回転できるようにすることを特徴とする請求項69記載の支持具。
【請求項72】
前記第二アームのスロットと該スロット内の緊締具との協働により、第二アームを椅子に対して支持具の所望高さに維持することができることを特徴とする請求項69記載の支持具。
【請求項73】
医療用患者椅子に使用することができる支持具において、
(a)使用者がもたれ掛かることができるレストと、
(b)医療用患者椅子に対してベースからレストを支持できる支持構造とを有し、該支持構造はレストの調節を行うことができ、該支持構造は、
(i)レストの高さ調節を可能にする装置と、
(ii)椅子の周囲を横切る方向、従って医療用患者椅子に近付く方向または離れる方向のレストの調節を可能にする装置と、
(iii)レストの回転方向の調節を可能にする装置とを有し、
これにより前記支持構造は、医療用患者椅子の患者の治療中に使用者の胴体をレストにもたれ掛けて胴体の大部分の体重を支持できるように、レストの位置決めを行うことができることを特徴とする支持具。
【請求項74】
前記医療用患者椅子が突出した周囲を有し、支持構造が、医療用患者椅子の前記周囲にほぼ沿うようにかつ該周囲の限界まで近付くように、レストの横方向位置調節を可能にする装置を更に有することを特徴とする請求項73記載の支持具。
【請求項75】
前記レストを、医療用患者椅子に対して所望位置および/または回転方向位置にロック可能にするロック構造を更に有することを特徴とする請求項73記載の支持具。
【請求項76】
前記レストを、医療用患者椅子に対して所望位置および/または回転方向位置にロック可能にするロック構造を更に有することを特徴とする請求項74記載の支持具。
【請求項77】
前記医療用患者椅子に支持具を作動可能に取付けることができる回転ベースを更に有することを特徴とする請求項73記載の支持具。
【請求項78】
前記医療用患者椅子が突出した周囲を有し、支持構造が前記回転ベースの回転構造を更に有し、該回転構造は、支持構造を、前記周囲に対して所望の回転位置にロックできることを特徴とする請求項73記載の支持具。
【請求項79】
医療用患者椅子に使用することができる支持具において、
(a)使用者がもたれ掛かることができるレストと、
(b)医療用患者椅子に対してベースからレストを支持できる支持構造とを有し、医療用患者椅子は突出した周囲を有し、支持構造はレストの調節を行うことができ、該支持構造は、
(i)前記周囲にほぼ沿うようにかつ該周囲の限界まで近付くように、レストの横方向位置調節を可能にする装置と、
(ii)レストの高さ調節を可能にする装置と、
(iii)椅子の周囲を横切る方向、従って医療用患者椅子に近付く方向または離れる方向のレストの調節を可能にする装置とを有し、
これにより前記支持構造は、医療用患者椅子の患者の治療中に使用者の胴体をレストにもたれ掛けて胴体の大部分の体重を支持できるように、レストの位置決めを行うことができることを特徴とする支持具。
【請求項80】
前記レストを、医療用患者椅子に対して所望位置および/または回転方向位置にロック可能にするロック構造を更に有することを特徴とする請求項79記載の支持具。
【請求項81】
前記医療用患者椅子に支持具を作動可能に取付けることができる回転ベースを更に有することを特徴とする請求項79記載の支持具。
【請求項82】
前記医療用患者椅子が突出した周囲を有し、支持構造が前記回転ベースに対して回転する回転構造を更に有し、支持構造を、前記周囲に対して所望の回転位置にロックできるロックを更に有することを特徴とする請求項79記載の支持具。
【請求項83】
デスクと組合せて使用することができるように構成された支持具において、
(a)使用者がもたれ掛かることができるレストと、
(b)第一端部がカプラを介してレストに、および第二端部がデスクの表面に対し作動可能に連結される直立ブラケットとを有し、前記カプラは、直立ブラケットに対してレストの角度を調節できることを特徴とする支持具。
【請求項84】
前記カプラは、ボールスイベルと、レストを、直立ブラケットに対して所望の回転位置でロックするねじロックとを備えていることを特徴とする請求項83記載の支持具。
【請求項85】
前記直立ブラケットの高さ調節を可能にする調節構造を有することを特徴とする請求項83記載の支持具。
【請求項86】
前記ブラケットの第二端部に組合せられるスライド部材と、デスクに組合せて使用するトラック部材とを更に有することを特徴とする請求項83記載の支持具。
【請求項87】
前記スライド部材は、ブラケットをトラックに沿う所与の位置にロックできるように構成されたロックを更に有することを特徴とする請求項86記載の支持具。
【請求項88】
前記ブラケットの第二端部に設けられるマウントを更に有し、該マウントは、支持具をデスクに直接取付けることができるように構成されていることを特徴とする請求項83記載の支持具。
【請求項89】
前記マウントは、Cクランプ型マウントであることを特徴とする請求項88記載の支持具。
【請求項90】
歯科用椅子に使用する支持具において、
(a)背中のストレスを緩和するため使用者がもたれ掛かることができるレストと、
(b)第一端部がレストに対し作動可能に連結される傾斜ブラケットと、
(c)第一端部が傾斜ブラケットにかつ第二端部が歯科用椅子のベースに対し作動可能に連結される直立ブラケットとを有し、
前記ブラケットは、歯科用椅子に対するレストの角度、レストの高さ、およびレストの位置を調節できることを特徴とする支持具。
【請求項91】
前記レストはパッドを備えていることを特徴とする請求項90記載の支持具。
【請求項92】
前記パッドの量は調節できることを特徴とする請求項91記載の支持具。
【請求項93】
前記傾斜ブラケットは、直立ブラケットが全体的に延びている方向とは整合しない角度で延びていることを特徴とする請求項90記載の支持具。
【請求項94】
前記傾斜ブラケットと直立ブラケットとの間のカプラを更に有し、該カプラは、傾斜ブラケットを、直立ブラケットに対して或る角度で配置することができ、この角度の大きさは変えることができることを特徴とする請求項93記載の支持具。
【請求項95】
前記カプラは、傾斜ブラケットを、直立ブラケットに対して所望の角度関係にロックするボールスイベルおよびねじロックを有していることを特徴とする請求項94記載の支持具。
【請求項96】
前記傾斜ブラケットの長さは、直立ブラケットに対して調節できることを特徴とする請求項90記載の支持具。
【請求項97】
前記直立ブラケットの長さは、傾斜ブラケットに対して調節できることを特徴とする請求項90記載の支持具。
【請求項98】
前記歯科用椅子のベースに隣接するトラックを更に有し、直立ブラケットの第二端部がトラックに対し作動可能に連結されていることを特徴とする請求項90記載の支持具。
【請求項99】
前記直立ブラケットの第二端部には、歯科用椅子に対する支持位置を変えるべくトラックと協働するスライドプレートが設けられていることを特徴とする請求項98記載の支持具。
【請求項100】
前記直立ブラケットをトラックに沿う所望位置でロックできるように構成されているフットコントロール型ロックを更に有していることを特徴とする請求項99記載の支持具。
【請求項101】
前記フットコントロール型ロックは、ばね付勢型ロッキングバーおよびピボットマウントを有していることを特徴とする請求項100記載の支持具。
【請求項102】
前記ロッキングバーおよびフットプレートは、集合的に、直立ブラケットがロック位置にあるときにロッキングピンと係合する一連の孔を有していることを特徴とする請求項100記載の支持具。
【請求項103】
前記直立ブラケットおよび傾斜ブラケットのうちの少なくとも一方は、第一ブラケット部材および第二ブラケット部材を更に有し、第一ブラケット部材は、第二ブラケット部材と組合されて、該第二ブラケット部材と入れ子式に係合することを特徴とする請求項90記載の支持具。
【請求項104】
前記第二ブラケット部材は複数の孔を有していることを特徴とする請求項103記載の支持具。
【請求項105】
前記第一ブラケット部材はばね付勢型ピンを有し、該ピンは、第二ブラケット部材の孔の1つと相互作用して、第一ブラケットを所望長さにロックできるように構成されていることを特徴とする請求項104記載の支持具。
【請求項106】
ワークベンチに使用できるように構成された支持具において、
(a)使用者がもたれ掛かることができるレストと、
(b)第一端部が、カプラを介してレストに対し作動可能に連結されかつ全体として第一方向に延びている直立ブラケットとを有し、該直立ブラケットは、この第二端部がワークベンチに取付けられるように構成されており、カプラは、レストを、直立ブラケットが全体的に延びている方向に対して整合しない角度で配置できることを特徴とする支持具。
【請求項107】
前記カプラはボールスイベルおよびねじロックを有し、これらのボールスイベルおよびねじロックは、レストを、直立ブラケットに対して所望の回転方向で集合的にロックできることを特徴とする請求項106記載の支持具。
【請求項108】
使用者が直立ブラケットの高さを調節することを可能にする高さ調節構造を更に有することを特徴とする請求項106記載の支持具。
【請求項109】
前記直立ブラケットの第二端部に設けられたスライド部材と、ワークベンチに取付けられるように構成されたトラック部材とを更に有し、該トラック部材は一定長さを有し、スライド部材はトラック部材の長さ方向に沿って摺動できるように構成されていることを特徴とする請求項106記載の支持具。
【請求項110】
前記スライド部材は、使用者がブラケットをトラック部材の長さに沿う選択位置にロックすることを可能にするロック構造を更に有していることを特徴とする請求項109記載の支持具。
【請求項111】
前記ブラケットの第二端部と組合されて、支持具をワークベンチに直接取付ける取付け構造を更に有していることを特徴とする請求項106記載の支持具。
【請求項112】
前記マウント構造は、Cクランプ型構造であることを特徴とする請求項111記載の支持具。
【請求項113】
(a)使用者を潜在的な前かがみ姿勢に支持できるレストを有し、該レストは、支持具を持運ぶことができるように構成されたボディストラップを備え、
(b)第一端部が第一カプラを介してレストに対し作動可能に連結される直立ブラケットと、
(c)第二カプラを介して直立ブラケットの第二端部に連結されるフットプレートとを更に有することを特徴とする支持具。
【請求項114】
前記第一および第二カプラの各々が、ボールスイベルおよびねじロックを有していることを特徴とする請求項113記載の支持具。
【請求項115】
前記直立ブラケットの高さ調節ができるように構成された調節構造を更に有することを特徴とする請求項113記載の支持具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2006−525085(P2006−525085A)
【公表日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−513388(P2006−513388)
【出願日】平成16年4月28日(2004.4.28)
【国際出願番号】PCT/US2004/013068
【国際公開番号】WO2004/098430
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(505406121)ピルグリム イノヴェイションズ リミテッド ライアビリティ カンパニー (1)
【Fターム(参考)】