説明

副弁付仕切弁装置

【課題】 副弁体及び仕切弁主弁体の昇降に伴って弁軸が昇降しないようにする。
【解決手段】 弁箱4内の主弁孔6を開閉する仕切弁主弁体1に、管軸方向の副弁孔7を形成し、その副弁孔7を開閉する副弁体2を内ねじ式として弁軸3に接続して、弁軸3に対して昇降可能、前記仕切弁主弁体1に対して軸周り不動に固定する。前記弁軸3が軸周り回転することにより副弁体2はその弁軸3に沿って昇降して前記副弁孔7を開閉し、さらに、その副弁体2が前記仕切弁主弁体1に当接して、その仕切弁主弁体1を押し上げ又は押し下げて前記主弁孔6を開閉する。このようにすれば、弁軸の高さを一定に保ちながら、仕切弁主弁及び副弁の各動作を確保できる。また、前記副弁孔7は、前記仕切弁主弁体1が完全に前記主弁孔6を閉じた状態においてその主弁孔6内の上部に位置させれば、前記弁軸3は、その下端が前記主弁孔6よりも外側上部に配置できるので、弁軸が管路内に突出しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、上水道配管や農業用水配管等に設けられる仕切弁装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上水道配管や農業用水配管等には、適宜の位置に止水、流量調整等を目的とする仕切弁装置が設置される。
【0003】
従来の仕切弁装置は、例えば、管路に介設した弁箱に、上下方向の弁軸を介して弁体を昇降可能に支持し、その弁体の昇降により管路を開閉し得るようにしたものが一般的である。仕切弁装置を用いて初期通水や流量調整、微量通水等を行う際には、閉弁状態から弁体をわずかに上昇させ、弁孔を微小開放状態に維持して通水する手法が用いられる。しかし、この種の仕切弁は、その流量特性上、微小開放領域において、一定の開度変化に対する供給流量の変化量が大きいため、流量をコントロールすることが難しい。また、上記のごとく微小開度で通水すると、流水によりキャビテーションを生じさせ、それに伴う騒音、振動、下流側管での壊食を生じさせてしまう問題がある。
【0004】
そこで、その仕切弁の前後に本管径より小さい管径のバイパス管を接続し、本管に設けた仕切弁は全閉状態にし、バイパス管に取り付けたバイパス弁を開放調整して通水することにより、上記問題を解決した仕切弁装置が用いられる場合がある。
【0005】
また、特許文献1、特許文献2に記載のように、管路の弁孔を開閉する弁体の上下方向中程に、その弁体を管軸方向に貫通する副弁孔を形成し、その副弁孔を開閉し得る副弁を取り付けた技術も開示されている。この副弁付の仕切弁装置による通水手法は、仕切弁主弁は全閉状態にし、その状態で副弁の弁軸を操作して前記副弁孔を開放調整するものである(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平8−338562号公報
【特許文献2】特開平9−42481号公報
【0006】
さらに、一本の弁軸により前記仕切弁主弁と副弁の双方を開閉操作可能とした技術も開示されている。例えば、特許文献3に記載の仕切弁装置は、弁軸の外周に形成した雄ねじ(外ねじ)が、弁箱側に設けた雌ねじ付きの回転杆に噛み合っており、その回転杆を回転させることにより弁軸を昇降させて、その弁軸下端に接続された副弁、仕切弁主弁の各弁体を時期をずらして順に上昇させる、あるいは下降させる、いわゆる外ねじ式の仕切弁装置である。
【0007】
すなわち、副弁体は弁軸に対して上下方向に固定されており、前記主弁及び副弁が完全に閉弁した状態又は完全に開弁した状態において弁軸が昇降すると、まず副弁体が昇降して副弁孔を開放又は閉鎖する。その副弁体が所定高さに達すると、その後は、その副弁体の昇降に伴って仕切弁主弁体を押し上げる、又は押し下げるように作用する。このため、前記両弁体が時期をずらして昇降し、副弁孔の開閉に続いて主弁孔が開閉するよう動作時期を設定し得るようになっている(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献3】特開2001−32951号公報
【0008】
ちなみに、副弁を伴わない仕切弁においては、弁体の上部に上下方向の穴を形成してその内側に雌ねじ部を設け、その雌ねじ部に弁軸の雄ねじ部を噛み合わせて接続して弁軸が昇降しないようにした、いわゆる内ねじ式の仕切弁の技術も開示されている(例えば、特許文献4参照)。
【特許文献4】特開平6−323465号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記のごとく、管路にバイパス管を設けることは、そのバイパス装置が本管の外側に突出して付加されることとなり、管路の設置スペースを広く要することとなる。また、その通水の際には、本管の仕切弁とバイパス管のバイパス弁をそれぞれ別々に開閉操作しなければならないので、作業が煩雑である。また、同じく、特許文献1、特許文献2に記載の仕切弁装置においても、副弁を開閉する弁軸と、仕切弁主弁を開閉する弁軸とが別々に設けられているため、その開閉操作の作業は繁雑である。
【0010】
さらに、特許文献3に記載の仕切弁装置は、一本の弁軸操作により仕切弁主弁と副弁の双方弁体を開閉可能であるが、その操作により前記副弁体、仕切弁主弁体が順に開放されると、それに伴って弁軸が徐々に上昇して、その弁軸上端が弁箱上方へ突出する長さを増大させる。このため、仕切弁装置の高さが高くなるので、その設置場所は、有効深さを大きく取る必要がある。装置設置場所の有効深さを大きく取るためには、ピット深さ、幅を大きくする必要があるので、コスト高となるとともに、地形的な条件によってはこの種の仕切弁を設置できない場合も生じ得る。
【0011】
そこで、この発明は、一本の弁軸により、仕切弁主弁と副弁の双方を操作可能とする副弁付仕切弁装置において、その仕切弁の高さを低くすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、この発明は、副弁体をいわゆる内ねじ式にして弁軸に昇降可能に取り付け、その内ねじを副弁体の上下方向に貫通させたのである。すなわち、副弁体に形成した雌ねじ部が上下方向に貫通しており、その雌ねじ部が弁軸に形成した雄ねじに噛み合うようにして両者を接続し、前記弁軸の軸周り回転に伴って、前記副弁体は弁軸に対して昇降するようにしたのである。このようにすれば、副弁体は、仕切弁主弁体を開閉し得る長いストロークでもって、前記弁軸に対して昇降し得るようになる。また、内ねじ式を採用したので、弁軸は弁箱に対して昇降せず弁軸の突出量が一定であり、仕切弁装置の高さを低く抑えることができる。
【発明の効果】
【0013】
この発明は、以上のようにしたので、副弁体及び仕切弁主弁体の昇降に伴って弁軸が昇降せず、仕切弁装置の高さを低く抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
上記手段の具体的実施形態として、弁箱内の主弁孔を開閉する仕切弁主弁体に、管軸方向の副弁孔を形成し、その副弁孔を開閉する副弁体を、弁軸を介して前記弁箱に昇降可能に設けた副弁付仕切弁装置において、以下の構成としたものである。
【0015】
すなわち、前記副弁体には、前記弁軸外周の雄ねじ部に噛み合う雌ねじ部を形成して、その雌ねじ部は前記副弁体を上下方向に貫通しており、その副弁体は、前記雌雄ねじ部を介して弁軸と接続されるとともに前記仕切弁主弁体に軸周り不動に固定される。そして、前記弁軸が軸周り回転することにより前記副弁体はその弁軸に沿って昇降するようにして、前記副弁孔を開閉するとともに、その副弁体が前記仕切弁主弁体に当接して、その仕切弁主弁体を押し上げ又は押し下げて前記主弁孔を開閉するようにしたのである。このようにすれば、弁軸の高さを一定に保ちながら、仕切弁主弁及び副弁各弁の所定の開閉動作を確保することができる。
【0016】
また、上記の構成において、前記弁軸は、その下端が前記主弁孔よりも外側上部に位置するようにすれば、弁軸が管路内に突出しないので、管路内の流れを阻害することがなく好ましい形態となる。
【0017】
さらに、上記の各構成において、前記副弁孔は、前記仕切弁主弁体が完全に前記主弁孔を閉じた状態において、その主弁孔内の上部に位置するようにした構成を採用し得る。
【0018】
一般に、微小開度領域での流量調整等を目的とする副弁設置の趣旨から、本来、副弁体はコンパクトなものであることが望ましい。弁体が大きいと、大きな水圧を受ける面積が大きくなり、副弁が本来の目的どおり機能しなくなるからである。そこで、このように副弁孔を管路の上部に設ければ、前記管路外(主弁孔の外側)に配置した弁軸下端から副弁孔までの距離を短くし、副弁体をコンパクトなものにし得るので好ましい。
【実施例】
【0019】
一実施形態を、図1乃至図3に示す。この実施形態の副弁付仕切弁装置は、図3に示すように、管路Pに介設した弁箱4内の主弁孔6を開閉するように、仕切弁主弁体1が弁箱4に昇降可能に設けられており、その主弁体1の上部に、主弁体1を管軸方向に貫通する副弁孔7を形成している。この副弁孔7は、図3に示すように、主弁体1、及び主弁孔6の幅方向中央に位置するように設けられ、図中に示す前記仕切弁主弁体1が完全に前記主弁孔6を閉じた状態において、その副弁孔7の上縁高さが主弁孔6の上縁高さに一致する状態に形成されている。
【0020】
前記主弁体1は、図1に示すように、弁箱4内で昇降して、その下端13が前記主弁孔6の下面に水密に密着して、主弁孔6を完全に閉じることができるように形成されている。また、主弁体1の厚さ方向(管軸方向)中央部には、断面円形の中空の副弁収納部9及びその下方に連続して同じく断面円形の中空の弁軸貫入部8を形成している。その副弁収納部9及び弁軸貫入部8は、前記主弁体1の幅方向中央を通って上下方向に設けられ、その上端には開口11が形成されて、その下端13は閉じられている。また、前記副弁孔7は、図1に示すように、前記副弁収納部9に直交状態で連通している。
【0021】
この副弁収納部9内に、断面円形の副弁体2が昇降可能に収納される。その副弁体2は、最下端部において、図1に示すように、外側に向かって突出する突部2bが取り付けられており、その突部2bの上面が、副弁体2の管軸方向両側において、上方へ向く弧状の段部15を形成している(図3(b)参照)。この弧状の段部15の形状は、副弁孔7の上縁7aの形状に一致しているとともに、その突部2bの下面を含む副弁体2の下面16も、同じく弧状に形成されて、その弧状の下面16の形状は、副弁孔7の下縁7bの形状に一致している。このため、副弁体2が、副弁収納部9内において下降することにより、その副弁体2の弧状の下面16が前記副弁孔7の下縁7bに水密に密着して、副弁孔7を完全に閉じることができるように形成されている(図3(a)参照)。
また、副弁体2には、図1に示すように、上下方向に貫通する穴が形成されて、その穴の内側に雌ねじ部2aが穴全長に亘って形成されている。また、弁軸3には、その外周に雄ねじ部3aが形成されており、この副弁体2のねじ穴に弁軸3がねじ込まれて、この雌ねじ部2aを前記弁軸3外周の雄ねじ部3aに噛み合わせて接続する。この副弁体2と弁軸3とが前記雌雄ねじ部2a,3aを介して接続されるとともに、その副弁体2は、その外周が前記主弁体1の副弁収納部9の内周9aに水密に密着しながら、副弁収納部9に上下方向に摺動可能に収納され、且つ、適宜設けた位置決め手段により、軸周り不動に固定される。
【0022】
なお、図1に示す副弁収納部9の上部開口11部分は、主弁体1に対してねじ等を介して取り付けられて、適宜着脱できるようになっており、また、前記副弁体2の前記突部2bは、その副弁体2に対してねじ等を介して取り付けられて同じく着脱できるようになっている。このため、この主弁体1の副弁収納部9内に副弁体2を収納する際には、例えば、前記上部開口11部分を取り外した状態において、弁軸3に接続した副弁体2を上方から挿入し、その後、上部開口11を構成する部材を主弁体1に取り付けるとともに、副弁体2には、前記副弁孔7を介して側方から前記突部2bを導入し、ねじ等により突部2bを副弁体2に取り付ける等の手法を採用すればよい。
【0023】
なお、この副弁体2に接続された前記弁軸3は、図1に示すように、前記主弁体1の副弁収納部9の内周9a、及び上部開口11を相互に噛み合うことなく通過して、前記弁箱4のケース17内を上方へ延びており、その上端が前記ケース17頂部に設けた操作部18に接続される。そして、操作部18を回転することにより、弁軸3は弁箱4内を軸周り回転するようになっている。
【0024】
この仕切弁装置10の作用を説明すると、まず、図2(a)に示す主弁閉弁、副弁閉弁状態において、前記操作部18を操作して前記弁軸3をその軸周りに回転させると、前記副弁体2はその弁軸3に沿って上昇して、副弁孔7を開放する。流水は、この開放された副弁孔7を介して放流され、初期通水や流量調整、微量通水等を行う。
【0025】
次に、さらに操作部18を操作して弁軸3を回転させると、図1に示す副弁体2の上面14が前記主弁体1の副弁収納部9の上面12に当接し、同時に、前記副弁体2の段部15が前記主弁体1の副弁孔7の上縁7aに当接する(図2(b)に示す状態)。この当接により、前記主弁体1は、その後副弁体2によって押し上げられて、弁軸3の下端3bは、前記弁軸貫入部8へ貫入するとともに、主弁体1は、図2(c)に示す前記主弁孔6の全開状態に移行する。主弁孔6が全開になると、管路の流水は大量放流される。この全開状態において、弁軸3及び主弁体1は、図示するように、主弁孔6よりも外側上方に位置して、ケース17内にすべて収納されているので、管路の流れを阻害しないようになっている。
【0026】
逆に、仕切弁を閉じる際には、図2(c)に示す全開状態から、前記操作部18を操作して前記弁軸3を逆方向へ回転させる。まず、副弁体2が降下して副弁孔7を閉じ、その副弁体2の下面16が、前記主弁体1の副弁孔7の下縁7bに当接する。この当接により、前記主弁体1は、その後副弁体2によって押し下げられ、図2(a)に示す前記主弁孔6の全閉状態に移行する。
【0027】
なお、この実施例では、前記副弁孔7を主弁孔6の上方に設けたが、例えば、図4及び図5に示す内ねじ式の仕切弁装置10のように、その主弁孔6の上下方向中程、あるいは下方に設けた構成も採用し得る。
【0028】
図4に示す実施例では、弁箱4に対して弁軸3が軸周り回転することにより、前記副弁体2及び仕切弁主弁体1が順にその弁軸3に沿って昇降して、それぞれ副弁孔7、主弁孔6を順に開弁、又は閉弁する点は上記実施例と同様である。ただし、副弁孔7が、閉弁状態において主弁孔6の上下方向中程に位置して、前記弁軸3の下端3bとの距離がやや離れているために、副弁体2はやや上下方向に長い弁体を形成している。
【0029】
また、図5に示す実施例は、前記副弁孔7が、閉弁状態において主弁孔6の下方に位置する以外は、上記各実施例の構成と同じであるが、主弁体1の下端13において、前記弁軸貫入部8が下方開口しており、図5(c)に示すように、主弁体1及び副弁体2が完全に上昇した後も、なお、弁軸3は管路P内に突出して介在する形態となっている。このように、開弁状態において管路P内に弁軸3が突出すると、その突出した弁軸下端3bが流体の流れを阻害することとなる。このため、図4に示す実施例のように、主弁体1及び副弁体2をさらに上下方向に長いものにして、弁軸3を主弁孔6よりも外側上方へ収納するか、あるいは、その突出した弁軸を上方へ移動させる別の移動機構を付加することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】一実施例の要部拡大図
【図2】同実施例の作用を示す説明図で、(a)は副弁閉弁、主弁閉弁状態、(b)は副弁開弁、主弁閉弁状態、(c)は副弁開弁、主弁開弁状態を示す
【図3】同実施例の一部切断側面図
【図4】他の実施例の作用を示す説明図で、(a)は副弁閉弁、主弁閉弁状態、(b)は副弁開弁、主弁閉弁状態、(c)は副弁開弁、主弁開弁状態を示す
【図5】他の実施例の作用を示す説明図で、(a)は副弁閉弁、主弁閉弁状態、(b)は副弁開弁、主弁閉弁状態、(c)は副弁開弁、主弁開弁状態を示す
【符号の説明】
【0031】
1 主弁体
2 副弁体
3 弁軸
4 弁箱
6 主弁孔
7 副弁孔
8 弁軸貫入部
9 副弁収納部
10 副弁付仕切弁装置
11 上端開口
12 副弁収納部上面
13 下端
14 副弁上面
15 段部
16 副弁下面
17 ケース
18 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁箱4内の主弁孔6を開閉する仕切弁主弁体1に、管軸方向の副弁孔7を形成し、その副弁孔7を開閉する副弁体2を、弁軸3を介して前記弁箱4に昇降可能に設けた副弁付仕切弁装置において、
前記副弁体2に、前記弁軸3外周の雄ねじ部3aに噛み合う雌ねじ部2aを形成し、その雌ねじ部2aは前記副弁体2を上下方向に貫通しており、その副弁体2は、前記雌雄ねじ部2a,3aを介して弁軸3と接続されるとともに前記仕切弁主弁体1に軸周り不動に固定され、
前記弁軸3が軸周り回転することにより前記副弁体2はその弁軸3に沿って昇降して前記副弁孔7を開閉するとともに、その副弁体2が前記仕切弁主弁体1に当接して、その仕切弁主弁体1を押し上げ又は押し下げて前記主弁孔6を開閉することを特徴とする副弁付仕切弁装置。
【請求項2】
前記弁軸3は、その下端が前記主弁孔6よりも外側上部に位置するように設けられることを特徴とする請求項1に記載の副弁付仕切弁装置。
【請求項3】
前記副弁孔7は、前記仕切弁主弁体1が完全に前記主弁孔6を閉じた状態において、その主弁孔6内の上部に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の副弁付仕切弁装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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